美希「18になったミキは車の免許を取ったの!」 (224)

このお話はフィクションです。実走行の際は現実の走行規制に従い、安全運転を心がけましょう

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391923855

P「そうか……美希もそんな歳なんだなもう」

美希「その気になればこの車だって運転出来るの!」

P「させないけどな」

美希「プロデューサーさんのケチー」

P「はいはい。事務所ついたぞ」

美希「誰かいるかなー?」

P「音無さんしかいないと思う」

美希「小鳥ー!」

小鳥「ピヨッ!?な、なんだ美希ちゃんどうしたの?」

美希「ふっふっふ……刮目せよ!」

小鳥「あら、免許証。そっか……美希ちゃんももうそんなお年頃なのね……」

美希「コメントがプロデューサーさんと大体一緒で面白くないの……」

P「どんなのを期待してたんだよ」

美希「ご老体が水戸黄門だと分かった時の悪者みたいな」

P「微妙にわかりにくい」

小鳥「教習車以外何か運転した?」

美希「お姉ちゃんのランクス?運転させて貰ったの。凄く嫌そうな顔してたけど」

P「まぁ取り立ての人間に自分の車運転させたくないわな」

美希「全く失礼だと思うな。ミキが事故ると思ってた顔なの」

小鳥「それで?美希ちゃんは自分の車買わないの?」

美希「それなの!」

小鳥「?」

美希「オススメないの?」

小鳥「いやオススメって聞かれても私最近のJKが好きそうな車なんて……そもそも最近の女子高生は車に乗るのかしら?」

P「ワゴンRとか」

美希「いやあれはダサいの」

小鳥「スズキェ……」

美希「プロデューサーさんのよりかっこいい車に乗りたいな!」

P「それはこの世に存在しないから無理だ」

春香「お疲れ様でーす」

美希「あ、春香。見て見て!」

春香「ん?お、美希も遂に日本で最も信用される身分証明書手に入れたんだ」

美希「そうなの?」

P「パスポートより免許証出せって言われる時もあるし事実だろうな……」

美希「まぁそんな事はどうでもいいの。春香、ミキ車欲しいの!」

春香「へぇ……いや、私に言われても困るんだけど」

美希「買って?」

春香「んん!?」

春香「いやそれは無理でしょ……お金ないよ私」

美希「うっそだー。売れてるくせにー」

春香「それ言うなら美希も自分のお金十分あるでしょ!」

美希「ミキ貯蓄大好きなの」

春香「これだから最近の若いのは……」

美希「春香は今日も自分の車で来たの?」

春香「うん」

美希「なんだっけ?…………マークⅡ?」

春香「クレスタだよ!」

美希「あーそーだそーだクレスタちゃんね。今時のアイドルが乗ってていいのかわからないおじさんっぽいやつ」

春香「お父さんから貰ったの!私は好きだからいーでしょ別に!」

P「昔友達も乗ってたよ……DQN仕様だったけど」

小鳥「マークⅡ姉妹はあの頃の不良にいいようにされてましたよね……エロい」

P「その感性はわからないです……」

春香「て言うか美希はあれ買えばいいじゃん。今美希がCMやってるシボレーの……えーと」

美希「コルベット?」

春香「そうそれ」

美希「んー……確かにカッコいいし。候補には入れておくの」

真「はいはい!GT-R買おう!GT-R!」

P「何処から湧いてきた日産信者め」

真「三菱信者のプロデューサーには言われたくないです」

P「よーし次の休みサーキット行くぞ今度こそねじ伏せてやる」

真「そう言って毎回リアエンブレム眺めるだけの人は誰かなぁ?」

P「うるせーやいこんちくしょー!」

美希「……あれ?プロデューサーさんは?」

真「無様に泣きながら外に走ってったよ」

美希「てゆーか真面目に考えるの。ミキも愛車とか欲しいの」

春香「ミニとか?可愛いし」

真「あぁ、いいんじゃない?海外の有名人に聞くと高確率で初めて乗った車に名前上がる印象あるよ僕」

小鳥「トップギアの見過ぎよ真ちゃん」

美希「んー……ミキ今のBMWミニ好きじゃないの。大きさもミニって言うよりミディアムだし」

真「そう?フィアットと大差ない認識だけど」

春香「実車みるのが早いんじゃ……」

真「……よし!サーキットに行こう!」

春香「何故に」

真「取り敢えず色んな車見て決めればいいと思うんだよね。珍しい車も見れるかもだし」

小鳥「プロデューサーさんのFTOも中々珍しいと思うわよ私……」

真「あの車はもう玉数少ないから……て言うか買うなら新車でしょ?」

美希「んー……やっぱり新車の方がいいのかな?」

春香「信用出来るなら中古でもいいんじゃない?アイドルが古そうな車転がしてるのはあんまり見たくないけど」

真「春香それ自分の事?」

春香「うるさいやい」

真「美希どっち乗る?」

美希「春香」

真「即答……はいはい僕は一人で先行ってますよーだ」

春香「こっちでいいの?」

美希「ミキこのシート好きなの。眠くなるの」

春香「そうかなぁ……まぁいいや。シートベルトちゃんと締めてよ?」

美希「ばっちりです教官!」

春香「美希教習所でもそのノリだったでしょ」

美希「うん。フレンドリーで優しい人だったの」

春香「いいなぁ……私の担当の人なんか異常に怖かった記憶あるよ」

美希「運が無いんだと思うな」

春香「運かぁ……今早々赤信号引っかかったのも?」

美希「運なの」

春香「運かぁ……」

真「おーそーい」

美希「まさかあれから殆どの信号に引っかかるとは思わなかったの……」

春香「交通機関に嫌われてるのかな私」

真「運悪いね。それよりプロデューサーもいるみたいだよ」

春香「へ?……あ、ホントだ」

美希「どこに行ったと思ったらこんなところに」

真「あと隣の黒いアウディ黒井社長のだと思う」

美希「二人して走りに来たのかな?」

黒井「奴と会ったのは偶然だがな」

真「な、いつの間に背後に!」

黒井「なんだ?私の愛車に見惚れていたか」

真「まぁ……そんなところです」

美希「黒井社長、プロデューサーさんは?」

黒井「おお美希ちゃん。あいつならトイレに……お、帰ってきたな」

P「あれ?なんで春香達がいるんだ?」

春香「真が美希にいろんな車見せてあげようって」

黒井「それならここより我が事務所の地下駐車場にくれば色々置いてあるぞ」

美希「今度お邪魔するの!」

黒井「うむ。何時でも構わんよ」

真「て言うか車少ないな……FCにインテRにWRXだけ……か」

黒井「今日は私の貸切でな、走るなら走ってもいいが?」

真「じゃあお邪魔して」

美希「春香は走らないの?」

春香「えぇ?私があの中に入ったら置いてかれるよ……いや、相手ノーマルならストレート並べるかな……パワーなら出るし」

美希「じゃあいってみよー」

真「はい春香。ヘルメットとグローブ、あとゼッケンね」

春香「んー……ちょっとだけだよ?」

美希「わーい。じゃあ美希プロデューサーさんの車で後ろから見てるの」

春香「あ、こっちには乗らないんだ」

北斗『…………冬馬』

冬馬「あん?なんかあったか」

北斗『3台入ってきた、765プロFTOと33GT-Rに……わぁお、なんだと思う?』

冬馬「ランエボか?」

北斗『90クレスタ……多分クレスタ、マークⅡかもしれないけど』

冬馬「ヤン車かよ。下手だったら逃げるぜ俺」

北斗『逃げれるの?煽られるかもよ』

冬馬「は、ぶっちぎってやらぁ」

P「面白そうになるまで流してますかね」

美希「真くん速攻でいっちゃったね」

P「こういう所でこそ輝く車だしな……楽しいんだろ」

美希「…………あ、白いのが春香の後ろについてるの」

P「冬馬だな……様子見してるんだろ。その結構後ろで眺めてるダークブルーのインテグラは北斗のだ」

美希「あれついてこプロデューサーさん!」

P「了解」

春香(……待たれてる)

春香「真に張り付けばいいのに……振り払えるかな」

春香(壊れないでねー私のクレスタちゃん。タイミングベルト交換したばっかなんだから……さ!」


P「……っと、春香踏み始めたな」

美希「さぁプロデューサーさんもガンガンいくの!」

P「ガンガン行くから舌噛むなよお願いだから」


冬馬「っ!なんだよそれ古い車の癖して」

北斗『それ冬馬が言えたこと?』

冬馬「るっせ……いいエンジンだ流石トヨタだな」

北斗『ちなみにあれに載ってるエンジン、多分1JZ-GTEだけど。ヤマハ製だから』

冬馬「マジか、やるなヤマハ」

P「ストレートはFCのが速いな。後ろから見ててまだ余裕でついて行けてる」

美希「へぇ……それにしても春香意外と運転上手いの」

P「だろ?あいつより速く走れるようになったらかっこいいぞ」

美希「ホント!?」

P「ホントホント。さ、高速コーナー入るぞ」


春香(無理しない、早目にブレーキ踏んで……)


冬馬(クリップに向けてステアを切る……基礎はわかってんのな)

冬馬「やるじゃん」

北斗『いける人だね』


春香(差が縮む、コーナーも速いや)

春香「舐めてたなぁ……やっぱ速いよRX-7。こっちも一応ツアラーなんですけどね?……先行かせよ」


P「どうでもいいけど俺インテR個人的に嫌いなんだよ」

美希「なんで?」

P「速いから」

春香「ふはぁ、ヘルメットあっつい……」

美希「おつかれー春香。かっこよかったの!」

春香「そう?ありがとー。もう疲れたよ」

黒井「大丈夫か?ほら、飲み物だ」

春香「あ、ふみまへん…………ぷはぁ!運動の後のサイダーは美味いね!」

美希「ミキにも一口ちょーだい」

春香「あい…………あのFC誰の車なんですか?」

黒井「冬馬だ、言わなかったか?」

春香「今知りました……速かったなぁ…………車が」

黒井「そうだな、車は速いぞ。それより私はお前がサーキット馴れしていることに驚いたが」

春香「いやぁ……亜美真美とゲームで特訓した成果ですかね?」

黒井「今時のゲームは凄いな……」

春香「ただ大抵のレースゲームってクレスタ無いんですよ。不満です」

黒井「それは仕方ないだろう……そういえば美希ちゃん。あいつは?」

美希「プロデューサーさんなら青いの追っかけて行ったの」

黒井「またか……」

春香「まぁほら……マークⅡ姉妹はドリ車だからね。ちかたないよ」

美希「ドリ車?」

春香「ドリフトする用に色々される車……FRハイパワーターボだからドリ車として昔若者にウけた…………らしいよ。お父さんが言ってた」

美希「普通そんな車娘に渡す?」

春香「私は小さい頃からこの車好きだからいいけどね。美希は無い?思い出に残ってる車」

美希「思い出に残ってる車かぁ……あるかな?思い出してみるの」

春香「うん」

今回はこれで
レースメインじゃなく、観光や本州横断させたりキャンプさせたりする予定です

P「トヨタ、日産、フォルクスワーゲン……」

真「アルファロメオ、ベンツ、スバルに」

美希「ポルシェ、レクサス、BMWなどなど……」

P「本当に色んな車居るな961pro」

黒井「うぃ。まぁ私の下で働いていればこの程度なら買えると言う事だな」


美希「アルファロメオのこの口ミキ嫌いなの」

真「僕はBMWのアホっぽいフロントグリルがどーもね……昔のは兎も角」

春香「ビートルだ、かわいー」

黒井「どうだい?何か気になる奴はあったかな?」

美希「んー、この中だったら……これ!」

P「マットブラックのフェラーリ456GT……ってかこれ黒井社長のじゃ?」

真「……あれ?この前のアウディは?」

黒井「セレブの私が所持する車がアウディだけだと思うかね?」

春香「おっかね持ちー」

黒井「いやしかし流石美希ちゃん見る目があるな!気になるなら乗ってみるか?」

美希「うん!」

黒井「……っとと、そっちは助手席だぞ」

美希「運転していいの?」

黒井「無論だ」

美希「やたー!」

真「……本当に美希が運転していった」

P「事故って帰ってきませんように……」

春香「いやぁ、隣に黒井社長いるし大丈夫だと思いますけどね」

冬馬「…………あ?お前ら何してんだ?」

春香「あ、冬馬君。ちゃお」

P「961pro地下駐車場見学」

冬馬「あぁ……結構珍しい車とかあるからな…………今日は来てないみたいだけどいつもはそこにケータハムいるぜ」

真「へぇ、見てみたかったな」

冬馬「……?社長は?」

春香「美希とドライブ?」

P「美希が456気になったんだと」

冬馬「マジでか?あれどっちかっつーとおっさん向けだろ……」

真「美希の趣味はたまにわからないところあるからねぇ……」

冬馬「お、帰ってきたぞ」

P「どっか凹んでない?」

春香「ちょっとは美希のこと信用しましょうよ……」

美希「たっだいまー」

黒井「おい、美希ちゃん普通に運転上手いぞ誰だ失礼な事を言っていた阿呆は」

真「プロデューサーです」

P「あっ、てめ真」

春香「どうだった?」

美希「ちょっと踏ませて貰ったけど凄い加速なの。外見大人しい癖にパワフルだしパカパカライトかっこいいしミキ的には結構ありかな」

春香「へぇ……私も後ろ乗ってけばよかったな」

黒井「ま、車を買うと言うならこいつはやめておけ。今時態々買うような奴じゃない」

美希「んーまた振り出しなの」

真「だーらGT-Rでいいじゃん」

P「ランエボ」

冬馬「RX-8」

春香「別にスポーツカーに拘る必要は無いんじゃ?フィットとかでいいと思うんだけど……」

美希「けど、ミキの目標は春香より速く走る事だから、速い車の方がいいな」

春香「何その目標……」

春香「て言うか私より速くなんて……簡単だよ?ちょっと速い車乗ればいいだけだし……」

美希「簡単でも目標は目標なの。達成しないと前に進まないの」

春香「はぁ……頑張って」

黒井「美希ちゃんはZ06は嫌なのか?今CMガールだろう?」

春香「え、ちょっまそれ私勝ち目皆無なんですけど」

美希「ミキあれ実は運転したことないの、ほんと一緒に写るだけのCMだったから……」

P「なら見に行くか。近場に実車置いてあるとこ知ってるぞ」

美希「行くの!」

春香「……あ、ロータスヨーロッパ」

P「懐かしいな、こいつと言えば」

冬馬「あれだろ」

P「サーキットの狼」冬馬「eXドライバー」

P「ん?」冬馬「あ?」

P「……はぁ、これだから若いのは」

冬馬「んん?てめぇの歳がいっちゃってるだけじゃねぇのか?」

P「お前のFCケツから

春香「女の子も居るんだからそういう話は他所でやってください!」

美希「20過ぎであのあざとさは流石春香なの」

真「ちょっと羨ましいよね」

P「すんませーん。この前のZ06まだあります?見たいって奴がいるんですけど」

絵理「…………」

P「どーも」

美希「あるって?」

P「みたいだな」


春香「…………?????私今一瞬876のアイドルの姿が見えたんだけど気のせい?」

冬馬「いや……俺も見えた」

真「細かい事気にしたら負けだよ」

春香「全然細かい事じゃないと思うんだ私」

P「……これだ」

美希「…………おお!黄色!」

黒井「夜でも目立ちそうだな」

P「黒井社長の車夜見えませんもんね」

冬馬「バットマンかよ……」

美希「これ乗ってもいいの?」

P「いいっぽいぞ。はい鍵。壊したら高いから気を付けろな」

美希「いえっさー!」

真「……アメ車だなー、音が」

黒井「昔の方がドロドロ煩かったがな」

春香「美希楽しそうだなー……」

P「壊さなきゃなんでもいいよ」

冬馬「…………俺にはあいつが買う気満々に見える」

黒井「私もだ」

P「やっと美希の車選びから解放されるな」

春香「結構あっさりでしたね」

P「俺ちょっと店員と話してくるわ」

春香「あ、はい……………………店員ってさっきの人かな」

冬馬「だろうな」

律子「……最近事務所人少なくないです?」

小鳥「まぁ稀に良くあることですよ」

律子「はぁ……」

真美「ただいまー」

小鳥「あら、おかえり真美ちゃん」

真美「ただいま。ねぇりっちゃん」

律子「なに?」

真美「暖機中と思われるりっちゃんのビストロ、なんか変な音するよ」

律子「はいぃ?故障かなー……やだなーちょっと近場の車屋行ってきます」

小鳥「はーい」

真美「いってらー」

律子「…………あれ、プロデューサー?」

P「お、律子。偶然」

律子「偶然ですね。何かあったんですか?」

P「律子こそ」

律子「いや、なんか嫌な音するから見てもらおうかなーと……買い換えようかな。免許取り立てのお金無い時に中古で買った車だし……」

P「オーリス買おう。シャア専用」

律子「それプロデューサーの趣味じゃないですか……それならアクアでいいです」

P「だな」

美希「あ!律子………………さん!」

律子「美希?どうしたのこんなところで」

美希「車買ったの!」

律子「…………は?」

美希「車買ったの!」

律子「プロデューサー」

P「いや、うん。いいんじゃない?世の中にお金回すのはお金持ちの役目だよ」

律子「いえ、そう言う事を言ってるんで無くてですね……はぁ、面倒だからもういいです。どれ買ったの?もしかしてあの黄色の?なわけ無いか」

美希「それだよ?」

律子「…………へ?」

美希「それだよ?」

律子「プロデューサー?」

P「美希が気に入ったならそれでいいじゃないですかねー」

律子「えぇ……?いや…………えぇ?」

真「律子の気持ちが手に取るようにわかる気がする」

春香「私も」

律子「んー……頭痛い。なんでうちの事務所はもっとこう……女の子らしい?車乗らないんですかね」

P「俺のせいだな」

律子「あぁ、わかってるんですね」

P「貴音は女性らしい車だろ」

律子「ヒミコとかいう?女性らしいですか?あれ」

黒井「…………ヒミコとはもしかして光岡自動車のあれか?」

春香「あ、はい。それです」

冬馬「マジか、あんなの乗ってる人間いるんだな」

真「一時期オロチ買おうとしてたよね」

黒井「わからん……貴音ちゃんの思考が全くわからん」

通りすがりとしてでもいいのでこの人たちも出してほしいです

トラビス・パストラーナ
http://i.imgur.com/sJomC27.jpg
ターナー・ファウスト
http://i.imgur.com/8G123Bi.jpg
ケン・ブロック
http://i.imgur.com/pS5X8lP.jpg
セバスチャン・ローブ
http://i.imgur.com/JDX6AS8.jpg

美希「納車!」

真「ピカピカだなぁ……ちょっと羨ましい」

春香「だねー……あ、千早ちゃんだ」

真「……千早も車綺麗だよね」

春香「千早ちゃんの場合はあんまり乗らないってのもある気がするけど……」

千早「…………あら、このシボレー誰の?」

美希「ミキのなの!千早さん!ドライブいこ?」

千早「今から?まぁ、いいけど」

春香「じゃあ私千早ちゃんのフィエスタ乗ってこー」

真「じゃあ僕隣いい?美希」

美希「オッケーなの。どこ行く?」

千早「…………決めてなかったの?」

春香「海見に行こうよ海」

参考
プロデューサー 三菱FTO
http://i.imgur.com/oNy1SVd.jpg
美希 シボレーコルベットZ06
http://i.imgur.com/Gh4NJds.jpg
春香 トヨタ90クレスタ
http://i.imgur.com/ivVBufC.jpg
真 日産33GT-R
http://i.imgur.com/mvUo0yL.jpg
千早 フォードフィエスタ
http://i.imgur.com/DfBVQns.jpg
貴音 光岡ヒミコ
http://i.imgur.com/CSIChcl.jpg
律子 スバルヴィヴィオビストロ
http://i.imgur.com/R27xj8s.jpg

参考2
黒井社長 アウディR8、フェラーリ456
http://i.imgur.com/2Dv3p8k.jpg
http://i.imgur.com/XL02C76.jpg
冬馬 マツダRX-7 FC3S
http://i.imgur.com/sR37bV7.jpg
北斗 ホンダインテグラTypeR
http://i.imgur.com/zZ8xY18.jpg

美希「海なの~!」

真「千早達置いてきちゃったね」

美希「高速のったらつい楽しくなっちゃった」

真「怖いねこいつ。スピード出してるのに怖くないのが怖い」

美希「ふとメーターみたら120出てるの。直線だとふらつきも無いし気付かないよ」

真「これフルノーマルだよね?弄ったらもっと凄くなりそうだな……」


春香「……美希達もうついたって」

千早「もう?早いわね……」

春香「まぁ私達はゆったり行きますか」

千早「そうね」

フォード フィエスタってすごいよな。日常に使いやすい癖して
こんなことも
http://www.youtube.com/watch?v=LuDN2bCIyus
できるんだよな

フォード フィエスタってすごいよな。日常に使いやすい癖して
こんなことも
http://www.youtube.com/watch?v=LuDN2bCIyus
できるんだよな

真「…………あれ響じゃない?」

美希「ん?ホントだ。ひびきー!」

響「?真と美希?こんなところで何してるんだー?」

美希「ミキ達はドライブなの。響は?」

響「自分は散歩。ブタ太といぬ美が海行きたいって言うから連れてきたんだ」

真「あぁ……てことはあそこのサンバー響のか。見たことあるナンバーだと思った」

響「うん。それよりあの黄色いの美希のなのか?なんか煩い車来たなーと思ったら美希達が降りてきてびっくりしたぞ」

美希「かっこいいでしょ?」

響「かなりイケてる」

参考3
響 スバルサンバー
http://i.imgur.com/QqW56k7.jpg

美希「…………どうでもいいけど豚って海好きなの?」

真「さぁ?」


響「あ、あれ千早じゃないか?」


春香「響ちゃんも居る」

千早「ペットの散歩じゃないかしら」

春香「なるほど」

美希「んー……はぁ、楽しかったの!」

千早「帰りましょうか。海は冷えるわ」

真「よーしよしじゃあねいぬ美また遊ぼう」

響「んしょ。よし、ブタ太載っけたし、ほらいぬ美帰るぞー」

春香「次私美希の乗っていい?」

美希「勿論いいの」

真「千早車どこ停めた?」

千早「あっち。行きましょう」

春香「取り敢えず事務所集合で」

千早「了解……真運転して。疲れたわ私」

真「え?いいの?やーりぃ」

春香「…………思ったより静かだね。振動も少ない」

美希「でしょ?乗り心地結構いいの」

春香「……隣に大きい車くると潰されそう」

美希「潰される前に逃げるの、高速のるよー」

春香「ん」


真「……そろそろ高速入るけどさ」

千早「えぇ」

真「美希についてっていい?」

千早「…………ついていけるなら、いいわよ。無理はしないで欲しいけれど」

真「ガッテン」

春香「……凄い」

春香(ETC通過からシフトチェンジも無くスルスル加速する……120km/h……そりゃ一般道の時と比べればよりV8エンジン独特の振動がシートを通して腰に伝わるけど、それもちょっとだけ。車体もフラつかない、余裕たっぷり)

美希「この車、高速走ると前がすぐどいてくれて楽なの」

春香「だろうね……私もおっかけられたくないよこんなの」


真「は!やるじゃんフィエスタ!」

千早「…………眠い」

真「あ、寝てていいよ。着いたら起こすから」

千早「そうさせて貰うわ」

真「110……まだ余裕あるだろ…………もっとだ、もっとこい!」

千早「zZZ」

真「120…125……130!ははっ!これだからホットハッチって奴は全く!」

三菱FTO
三菱が生んだスペシャリティクーペ。当時のFF最速の座をインテグラに奪われた

シボレーコルベットZ06
18歳女子が運転していいのか悩んでしまう7Lエンジンを積んだコルベット

トヨタ90クレスタ
お父さんやヤンキーに人気のセダン。ドリ車やVIPカーにするのもよし

日産33GT-R
スカイラインGT-Rの中でちょっと大きい方。かぶせていくぞォ───ッ

フォードフィエスタ
今年エコブースト(1L直3)のグレードが日本で発売された。WRCやラリークロスで活躍中

光岡ヒミコ
宝石すら、嫉妬する(キャッチコピー)ロードスターベースのクラシックカー

スバルヴィヴィオビストロ
往年の欧州製大衆車の内外装が装備されたクラシカル軽自動車スバル代表

アウディR8
ミッドシップフルタイム4WDでV8とV10のグレードがある方のR8。世界中のレースで活躍中

フェラーリ456
1気筒当たりの排気量が456ccのV12エンジン(5.5L)を積んだフェラーリ

マツダRX-7 FC3S
黒井社長と声が似た走り屋がこれに乗った。生産はすでに終了しているが愛されている

ホンダインテグラTypeR
世界最速のFFの称号をほしいままにしたホンダを代表するスポーツカー

スバルサンバー
通称『農道のポルシェ』駆動方式はRRなので間違っていない。7代目はハイゼットのOEM

(訳:いてもたってもいられなくなったので車紹介作った。後悔はしていない)

ありがとう。勝手な要求だがさっきの画像と一緒だったらもっとよかった

真「…………はぁ、シビれた。いい車だよこいつ」

千早「……ん、ついた?」

真「うん。事務所でジュースかなんか飲んで行こうよ。喉乾いた」

千早「そうね…………」


美希「ちょっとお尻痛いの」

春香「そのうち馴れるよきっと」

>>78ヘ OKやってやんよ あとちょっと内容変えた

三菱FTO
三菱が生んだスペシャリティクーペ。当時のFF最速の座をインテグラに奪われた
http://i.imgur.com/oNy1SVd.jpg

シボレーコルベットZ06
18歳女子が運転していいのか判断に困る7Lエンジンを積んだコルベット(写真は6代目)
http://i.imgur.com/Gh4NJds.jpg

トヨタ90クレスタ
お父さんやヤンキー、暴走族に人気のセダン。ドリ車やVIPカーにするのもよし
http://i.imgur.com/ivVBufC.jpg

日産33GT-R
スカイラインGT-Rの中でちょっと大きくてル・マンに出た方。かぶせていくぞォ───ッ
http://i.imgur.com/mvUo0yL.jpg

フォードフィエスタ
今年エコブースト(1L直3)のグレードが日本で発売された。現在WRCやラリークロスで活躍中
http://i.imgur.com/DfBVQns.jpg

光岡ヒミコ
宝石すら、嫉妬する。(キャッチコピー)3代目ロードスターベースのクラシックカー
http://i.imgur.com/CSIChcl.jpg

スバルヴィヴィオビストロ
往年の欧州製大衆車の内外装が装備されたクラシカル軽自動車スバル代表。優雅に乗り回したれ
http://i.imgur.com/R27xj8s.jpg

アウディR8
ミッドシップフルタイム4WDでV8とV10のグレードがある方のR8。世界中のレースで活躍中
http://i.imgur.com/2Dv3p8k.jpg

フェラーリ456
1気筒当たりの排気量が456ccのV12エンジン(5.5L)を積んだフェラーリ。写真は前期型
http://i.imgur.com/XL02C76.jpg

マツダRX-7 FC3S
黒井社長と声が似た走り屋がこれに乗った。生産はすでに終了しているが今も愛されている
http://i.imgur.com/sR37bV7.jpg

ホンダインテグラTypeR
世界最速のFFの称号をほしいままにしたホンダを代表するスポーツカー(写真は2代目)
http://i.imgur.com/zZ8xY18.jpg

スバルサンバー
通称『農道のポルシェ』駆動方式はRRなので間違っていない。7代目はハイゼットのOEM
http://i.imgur.com/QqW56k7.jpg

美希「と、言うわけである程度慣らしたらレースをしようと思うの」

春香「どう言う訳か全くわからないけどわかった」

真「僕も走っていいんだよね?」

美希「うん、いいよー」

P「参加者は俺、美希、真、春香……あと冬馬と北斗でいいんじゃないか?」

春香「あ、やっぱり私も参加なんだ……」

美希「当たり前なの」

春香「どう考えても美希が一番速いと思うんだけどなぁ……」

真「ま、走ってみなきゃ分からないこともあるよ」

春香「…………と言う訳でして……美希は兎も角冬馬くんには勝てるなら勝ちたいかなーと」

小鳥「成る程ねぇ…………あのクレスタ、乗ったことないから詳しくは分からないけど、あんまりチューニングとかしてないでしょ?」

春香「多分……私が貰ってからはメンテナンスしか」

小鳥「ふむ……そうだ、エンジン載せ換えてみたら?」

春香「そんな事出来るんですか?」

小鳥「余裕よ?2JZ-GTEって言う、スープラとかに載ってるチューニングにもよく耐えてくれる可愛いエンジンがあるんだけど、コレが春香ちゃんのクレスタはじめ1J載っけてる車に割と簡単に載るのよ。その気になれば真ちゃんのR33だって目じゃないわ」

春香「信じがたいですね……」

小鳥「ま、真ちゃんに勝てるって言うのは言い過ぎかもしれないわね。ハイパワー化をするならそれに見合うようにボディーや足回りを見直す必要があるから。無理な時は無理」

春香「はぁ……まぁ載せ換えは無しの方向で」

小鳥「そうね。ま、地道にスペックアップしていきましょ。お姉さん手伝うから」

春香「ありがとうございます」

小鳥「お金は持たないけどね?」

春香「あはは、わかってますよ」

美希「まぁ慣らすと言ってもただのドライブなの。ね?デコちゃん」

伊織「デコちゃん言うなと……そもそもなんの話よ」

美希「ドライブいこ?」

伊織「はぁ?なによ急に、どこに行くって言うの?」

美希「んー……この前が海だったから」

伊織「山?」

美希「川!」

伊織「あっそ……行くなら行きましょう?あんたの車何処よ」

美希「伊織の車で行くんだよ?」

伊織「は?あんたの車の慣らしじゃないの?」

美希「?」

伊織「いえ、もういいわ。こっちよ」

美希「ふふ、伊織の車可愛いの」

伊織「そりゃあんたのアレと比べれば可愛いでしょうよ……まぁいいのよ。車なんて、私を

美希「『ちゃんと目的地に運びさえすれば』?」

伊織「……そう。あんまりセリフ取らないでくれる?」

美希「前も同じ事言ってたの。ワンパターンはダメだよ?」

伊織「肝に命じておくわ。さ、行くわよ」

美希「レッツゴーココア!」

参考4
伊織 ダイハツミラココア
http://i.imgur.com/dWzEOa5.jpg

伊織「流石に時間かかったわね」

美希「でも快適だったの」

伊織「でしょうね。よく眠ってたわ」

美希「さてー……と、何しよ?」

伊織「知らないわよ……」

美希「そうだ水切りしよ!少なかった方が今日の晩御飯奢るの!」

伊織「いいわねそれ。今日の私の夕飯代が浮くんでしょう?別にお金困ってないけど」

美希「今はそう思ってるがいいの。後で泣いても知らないよ?」

美希「ぐすん」

伊織「さー何食べようかしら。お寿司とかいいわね」

美希「ポンタ使える?」

伊織「んなわけないでしょ……」

美希「ラス1!もう一回チャンスを伊織さま!」

伊織「はぁ……仕方ないわね。それで私より多かったら割り勘にしてあげるわ」

美希「よし…………ここだ!」

伊織「~♪」

美希「あーうーあー……この世は狂ってるの。そうに違いないの」

伊織「水切り負けたくらいでなんでそこまで落ち込んでるのよ」

美希「デコちゃんこそ水切り勝ったくらいで上機嫌になりすぎなの!」

伊織「負け犬がキャンキャンと、ほっぽり出すわよ?」

美希「むー……大人しくしてるの」

伊織「そうそう、黙って寝てなさい。起きた時にはお寿司屋さんよ」

美希「いーやーなーのー……」

春香「なに……これっ」

春香(ストレートの伸びが全然違う!)

春香「なにが!」

春香(なにがちょっとパワー上げただけーですか小鳥さん!どこがちょっと!?とんでもないですよこんなの!)

春香「こんなのっ……直線ばっか速くても!」

春香(どうすれば、どうやったら速く曲がれるの?こんな、ずるずる滑らせたいワケじゃないのに!)


小鳥「………………」

小鳥(的確な減速。加速も、FRターボの力を最大に発揮できるようなタイミングや加減が身についてきてる)

小鳥「グリップで抜けるべき時と流すべき時もわかってきてるみたいだし。センスあるわぁ春香ちゃん。その事に本人が気付けてるといいけど」

小鳥「…………無意識で出来てるならそれはそれで怖いわね」

春香「ふはぁ!」

小鳥「おつかれー春香ちゃん。はいタオル。ドリンクそこね」

春香「あ、どーもすみません」

小鳥「…………」

春香「な、なんですか?」

小鳥「いえ、最近の春香ちゃんは段々大人のエロスが漂ってきたと思って」

春香「えぇ?そんな事無いですよー」

小鳥「レーシングスーツの前開けながら胸元タオルで拭く春香ちゃんは中々にエロティックよ?写真撮ってあげましょうか?」

春香「いりません」

真「……あのSクラス……雪歩かな?」


雪歩「あ、真ちゃんだ。ここで降ります!」


真「あ、やっぱり。雪歩ー」

雪歩「真ちゃん!今から事務所?乗ってってもいい?」

真「いいけど、ベンツの方が乗り心地いいよ?」

雪歩「真ちゃんと一緒の方が楽しいから」

真「そう?」

雪歩「うん」


真「そう言えば最近雪歩のノート見ないね」

雪歩「なんか最近物騒らしくて落ち着くまで送迎するって」

真「へぇ……」

真(…………通りで後ろから数台挟んでずっとつけられてる訳だ、ちゃんと送れなかったら殺されるな僕)

参考5
雪歩送迎車 メルセデスベンツSクラス
http://i.imgur.com/g7Rf7Op.jpg
雪歩 日産ノート
http://i.imgur.com/tkVIksE.jpg

真(て言うか寧ろノートの方が安全だと思うんだ。Sクラスなんて乗ってたら注目の的だよ……)

雪歩「…………」

真(ああ……だけどやっぱ防弾仕様とかなのかな。ロケランとか防ぎそう)

真「それはないか」

雪歩「?」

真「ううん。なんでもない」

真(嫌だぁ……ミラー越しに目が会うとにこやかに手を振られる…………怖いよ!指が4本なのが怖いよ!今時何してそうなったのさ!)

真(すっ飛ばしたいけど安全運転じゃないと殺されそう……なんなんだこのプレッシャー)

雪歩「いい天気だねー」

真「そうだね」

雪歩「わ、これ噂の美希ちゃんの車?」

真「初めて見るっけ?」

雪歩「うん。なんか……凄いね」

真「ねぇ……」

雪歩「真ちゃんのとどっち速いかな?」

真「あっちかなぁ……今度競走するから見にきてよ」

雪歩「じゃあ私真ちゃん応援するね」

真「じゃあ僕も頑張って勝たなきゃだ」

真「勝つ……か」

真(勝てる?これに。僕のGT-Rで)

真「直線だけなら勝てるかもだけどねぇ……」

真(それだじゃ、勝てないだろ。レースなんだから)

真「…………はぁ、やめやめ。面倒臭くなる」

雪歩「真ちゃん。何見てるの?」

真「……美希のコルベット、可愛いテールランプしてるなと思って」

雪歩「丸っこくて?」

真「うん。GT-Rといい僕は丸いのが好きなのかも」

亜美「ねぇねぇあずさお姉ちゃん」

あずさ「だーめ」

真美「えー!まだ何も言ってないよー!」

あずさ「ふふ、冗談よ。どうしたの?」

真美「山までツーリングしたいんだけどさー」

亜美「にーちゃんが山まで車で行って山で迷惑かけないように走ってろって言うんだよ!」

あずさ「あらあら……それはツーリングって言うのかしら?」

亜美「言わないよ」

真美「言わないね」

あずさ「それで……二人はバイクを乗せてって欲しいって事?」

真美「うん!あずさお姉ちゃんのジープなら3列目倒せば乗るよね?きっと」

あずさ「まぁ……やるだけやってみる?」

亜美「やたー!あずさお姉ちゃん大好き!」

参考6
あずさ ジープコマンダー
http://i.imgur.com/AU5do0x.jpg

亜美「ギリギリ乗らなかったね」

真美「にーちゃんのバイクキャリアーが無ければ即死だった。あ、あずさお姉ちゃん麓の温泉旅行で下ろしてね」

あずさ「はぁーい」

亜美「……しかし前輪外すの慣れてたね」

真美「工具あればよゆーよよゆー。まぁ?バイク弄れるようになってこそのKA・WA・SA・KI!でしょ。ホンダ乗りにはわからないかもだけどね」

亜美「バイクの前輪外せるJKってどうよ……」

真美「頼りになるよね」

亜美「女の子にモテそう」

真美「照れる」

誤字
温泉旅行→温泉旅館

参考7
真美 カワサキKLX250
http://i.imgur.com/fDgjupU.jpg
亜美 ホンダFTR
http://i.imgur.com/7Abkeyy.jpg

真美「後はここ締めて…………んし。ほら、簡単でしょ?」

亜美「え?あぁ、ごめん。見てなかった」

真美「ちょっとー!」

亜美「どーどー。取り敢えず早くいこ」

真美「そだね。あずさお姉ちゃんちょっと待っててね!」

あずさ「?」

亜美「はいこれ!ここの1日券と」

真美「バスタオル!」

あずさ「えっ、と……私に?」

真美「うん。真美達ちょっくら遊んでくるから」

亜美「あずさお姉ちゃんはここで日頃の疲れを癒しといでYO!」

真美「あ、ボディソープとシャンプーは中に普通に置いてあってタダで使えるから」

亜美「その券見せればマッサージチェア使い放題だから」

あずさ「あらあら……ありがとう。二人とも」

真美「いーえー。じゃ、行ってくるであります!」

あずさ「はい。気を付けてね」

亜美「もちろーん!」

小鳥「んー……春香ちゃんさ」

春香「はい?」

小鳥「ドリフト怖い?」

春香「そりゃ……怖いですよ。スピンしたらと思うと、ビビります」

小鳥「まぁ怖いと思うのはいいんだけど、ビビるのはダメね……逆に危ないわ。どうしましょ……」


響「はいさーい!あれ?春香とピヨ子だけか?」

小鳥「あ、響ちゃん丁度いいところに」

響「?なんだ?」

小鳥「ドリフト出来る?」

響「えーっと……ダートで?」

小鳥「サーキットで」

響「出来るけど……自分今修理中でトラックしかないぞ?」

小鳥「車貸すから。さぁ行くわよ春香ちゃん!響ちゃんの助手席でラリー仕込みのテクニックを盗みましょう!」

響「盗まれるのか?」

春香「頑張ってみる」

小鳥「この前エンジンオーバーホールしたばっかりだから多少無理してもいいわよ!」

春香「ひぇー……ポルシェだ、小鳥さんこんなの持ってたんだ。eKワゴンだけだと思ってた」

小鳥「寧ろこの子の為にあんなやっすい軽乗ってるのよ」

響「ふぅん……綺麗にしてるんだな。ほんとにこれ自分が転がしていいのか?」

小鳥「えぇ。事故ったら響ちゃんからお金取るから」

響「それは事故れない……鍵」

小鳥「はい」

響「ありがと。ほら春香乗った乗った」

春香「うわー私ポルシェ初めて乗るよー」

参考8
小鳥 三菱eKワゴン、ポルシェ911ターボ
http://i.imgur.com/IHDdV1K.jpg
http://i.imgur.com/yrPaVEn.jpg

響「当たり前だけど一周目は慣らすぞ」

春香「うん」

響「……て言うかなぁ、ラリーだと確かに必要なスキルだけどサーキットでいるのかぁ?」

春香「多分……ラリーだとなんで必要なスキルなの?」

響「単純に悪路な事の方が多いからな……ダートは勿論ターマックも」

春香「たーまっく?」

響「舗装された道路のこと。路肩の草は申し訳程度にしか刈ってないし、路面は凸凹してるし、コーナー入り口に雨水溜まってたり草落ちてたり……まぁ取り敢えずこんな綺麗じゃないさー」

春香「成る程」

響「まぁタイムに余裕あれば単純にカッコつけでやったりもするけど。さぁ大体わかったし踏むよ。舌噛むんじゃないぞー?」

春香「んー」

響「……あぁ、あとあれだよ」

春香「ん?」

春香(ヘアピン……ブレーキング、クラッチ蹴ってアクセルふかしたらそのまま下に叩き込んで)

春香「んっ」

春香(この横G!)

響「ラリーのヘアピンって出口見えない時あるからさ、車体の向き変えて早く先を見るってのもあるかも」

春香「ふーん」

春香(よくそんな喋りながら走れるねー響ちゃん!)

響「やー後輪駆動は滑りやすくて楽しいさー」

春香(うっ……わ、高速コーナーノンブレーキング。フェイントモーションで滑らせて後はハンドリングとアクセルワークだけで綺麗に出口に向かてせる。上手い)

響「ターボ車だと、変にブースト圧落とすと立ち上がりにラグで嫌な感じになるだろ?だからちゃんと早目のアクセルオンでエンジンふかして高いところ回してあげてれば……」

春香「……出口で飛び出せる」

響「そう言う事。まぁさっきのコーナーは普通にグリップで通せるから流したのはただの遊びなんだけど」

響「……やっぱRRは」

春香「何?」

響「怖いぞ。リア振ってからひやひやする」

春香「確かに忙しそうだね」

響「頭軽くて尻重い……馬鹿みたいだな」

春香「あはは」

春香(隣にいる分には実はあんまり怖くない。響ちゃんを信用してるからだけど)

響「だけどほら」

春香「?」

響「多少怖いくらいが楽しいぞ」

春香「だね」

響「最近のモータースポーツじゃ」

春香「うん」

響「ドリフトは基本的に遅くなる行動だけど、一般車じゃそこそこ話は変わってくるさー」

春香「うん」

響「そもそもタイヤが…………ほら、4つとも滑り始めるから」

春香(ほらじゃないよほらじゃ)

響「グリップ走行させるには相応の減速がいる、けどそんな事してまた高回転域まで待つのは嫌だ。さっきも言ったけど特にターボ車なんてラグで立ち上がりが泣くほど遅いし」

春香(だから、滑らせる)

響「そんな事するなら。こうやって、滑らせながら出来るだけ早いアクセルオンで……って話はさっきしたんだった。要するに無駄な減速を省いて、アクセル長く踏もうって事だぞ」

春香「勉強になります」

響「春香のクレスタは滑らせてからも扱いやすいだろうし。速く走るためにドリフトするのも大切だと思うさー」

春香「ん。覚えとく」

小鳥「どうだった?」

響「いやー酷いな」

小鳥「あははやっぱり」

響「フロント軽すぎて滑らせるの大変だぞ。滑らせてからの姿勢維持も面倒臭いし」

小鳥「でしょ?」

春香(………………よくそんな車であんなに振り回してたな響ちゃん)

小鳥「春香ちゃんはどうだった?」

春香「あ、えっと……楽しかった。です?」

小鳥「…………ふふ。それならよかったわ」

響「復活!だぞ」

P「修理出してたんだっけ?」

響「修理って言うか定期メンテナンスなんだけどね。普段は自力でやるけどタイミングが悪い時とかは業者なんかに頼むんさー」

P「成る程……」

響「乗ってみる?」

P「いいの?」

響「いいぞ。ぶつけないなら」

P「プロデューサーを信頼したまえ!……いやーしかしインプレッサなんて久しぶりに乗るな」

響「昔乗ってたの?」

P「友人から一時期借りてただけ」

響「あっそう……」

参考9
響 スバルインプレッサWRXSTi
http://i.imgur.com/PPNZ3nz.jpg

P「ひえー。乗るとわかるこの4WDの凄さ」

響「だろー?」

P「FFじゃこれはちょっと難しいわな……もうFTOを4WDにしちゃおうかな」

響「それはランエボなりを買った方が手っ取り早いし安全だと思うぞ……」

P「FTOの面したエボでねーもんかね……4WD計画も一応あったんだぜ?こいつ」

響「そうなんだ」

P「結局出なかったけどな……あれか?GTO買えってか?いやだわバーカ!」

響「プロデューサーめんどくさいなぁ……」

P「そう言えば……響は出ないの」

響「なに?レースか?」

P「うん」

響「今からセッティングいじるのも面倒だしパスするさー。自分は見てるだけにするぞ」

P「そっか。残念。せっかく響と走れると思ったのに」

響「どうせ自分の方が速いぞ」

P「い、言うじゃねぇか」

真美「さぁ始まりました新旧スポーツカー対決!新旧の定義は曖昧です!」

律子「ダメじゃない……」

真美「解説実況は私たち二人でお送りします!では出場者をご紹介!する前に!」

真美「まずは余興のドリフトパフォーマンスです!」

律子「何それ、聞いてないわよ?」

真美「言ってないもん。……さて、噂によれば彼女のスコップはオスだとか」

真(何故にトップギア風……)

春香(性別とかあったんだ)

真美「また噂によれば、彼女が掘った穴に石を投げると次の日ブラジルに石の雨が降るとか」

P「ポータルか何か?」

真美「ではご覧頂きましょう某BBC車番組覆面ドライバーの日本の親戚です」

tsts

真美「白煙を巻き上げてスタート。車はレクサスLFA!」

律子「どこから持って来た……」

真美「恐らく掘った穴から出てきたんでしょうさぁ第一コーナー豪快なドリフト!レクサスはそんな走り方をさせる車ではありません!」

春香(うまいなー)

真美「後輪を滑らせたまま第二コーナーへ。いか天ではありませんチャンネルはそのままで」

響「銀たこだな」

P「銀たこ95」

真美「コーナーを次々とドリフトで抜けていく!タイヤのことなんて微塵も考えていません!うるさいスキール音と焦げたゴムの臭いが充満しております!」

真美「謎の覆面ドライバー派手なドリフトでもラインを崩しません!アウトから入り綺麗にインを舐めてから外に抜けて行きます絶妙なアクセルワーク!」

真美「最終コーナーほぼ真横を向く豪快なドリフト!そこから揺れるリアを抑える事もせず流したままゴール!」

律子「えー……では休憩を挟んだのち本番です」

参考10
謎の覆面ドライバー レクサスLFA
http://i.imgur.com/AvBM4xz.jpg

律子「全車グリッドについたみたいね」

真美「さぁではでは。前から順番に今回の意気込みを聞いていこ→!並びは幾つかのデータを基にスタートが遅いと思われる順です」


P「ホンダのインテRとかいうのには負けない……」

冬馬「今回はいい感じに仕上げて来たしコルベットは無理でもその後ろには着きたい」

冬馬「春香ちゃんのクレスタが地味に怖いけど……まぁ無理しないで頑張りますよ」

春香「な、なんで私こんな後ろの方なんだろ?取り敢えず事故らない様に頑張ります!」

真「1位、目指して、行きます」

美希「あるか知らないけど表彰台の一番上に立つのはミキなの」


真美「さぁではいよいよスタートです!」

>冬馬「春香ちゃんのクレスタが地味に怖いけど……まぁ無理しないで頑張りますよ」
ミス
>北斗「春香ちゃんのクレスタが地味に怖いけど……まぁ無理しないで頑張りますよ」
訂正

真美「シグナルが青に……今変わりました!」

律子「真のGT-Rがスタートダッシュ上手かったわね」


春香「どっしぇー……はや」


冬馬(あれは仕方ないな……取り敢えず第一コーナー!)


真美「第一コーナーFTOがトップをギリギリ守りながらGT-R、インテRが後ろにぴったりついています!その少し後からFC、コルベット、クレスタ!」


P(ひぇぇ……そんなプレッシャーかけてくんなよ真。ケツ掘るのだけは勘弁してくれよ!)


真(いい感じにスピードのってるなノンターボの癖に……けど敵じゃない。コーナー抜けたらインにつく!)


北斗(このまま着いて行けるか?いってみるか……)

春香「…………?」

春香(もう一回見てみよ)


真美「さぁ第一コーナー抜けて……GT-RがFTOに並んだ!緩いS字コーナー!」

律子「……よくあのGT-Rと高速コーナーで頭揃えながら走るものだわ。予想以上に仕上がってるわねあのFTO」


真「やるっ!」

真(凄いな、綺麗にするする抜けてく……けど次のヘアピンは僕がイン側!)


北斗「っ……二人揃って無茶をする」


真美「先頭がヘアピンへ!GT-Rがイン側へそのすぐ後ろにインテR。GT-Rに覆いかぶさるようにFTO!」

真美「ほんの少し離れた三台もヘアピンへ進入!FCが早いか。コルベットは意外と遅いクレスタがリアに突っ込みそうだ!」

律子「あれは……もしかしてあの子」


春香(やっぱりだ。美希はまだあの車でのコーナリングに慣れてない)


律子「本人は頑張ってるんでしょうけど、あのハイパワーFRを乗りこなして限界スピードでコーナーを抜けるって言うのはかなり難しいわ。無茶しようものなら吹っ飛ぶのは見えてるしね」

真美「わ、ほんとだ車体ふらついてる」

律子「けどそこからすぐに立て直してるあたりは流石ね。レースの終わり頃には多分限界ギリギリが掴めてると思うわ」


美希(あーもうハンドル忙しいの……アクセルの加減間違えるとお尻がふらふらだし。ちょっと離されちゃったかな)


真美「さぁヘアピン抜けて短いストレート!コルベットがFCに急接近だが抜きにはかからない!っとそれを見た天海春香クレスタがノーズを押し込んでブレーキング勝負!」


美希「春香!?」


冬馬「ハイペースだなおい!」

美希「あーもう……」

春香(4、3……2!」

美希「行かせないの!」

春香「っ!」


真美「インに滑り込んだクレスタを外側からコルベットが抑え込んだー!後輪が滑ってドリフト状態!」

律子「あっぶないわねあそこに突っ込む春香もそれを抑え込む美希も」

真美「どちらかがミスれば激突してコースから弾かれる事も十分にあり得ます!」


美希「!…………っ……!」

春香(なーもう素直に譲ってよ全くもー!)


真美「結局星井美希コルベット譲らず!現在の順位は菊池真GT-R、プロデューサーFTO、伊集院北斗インテR、天ヶ瀬冬馬FC、星井美希コルベット、天海春香クレスタとなっています」

真(後ろがごたついてる……チャンス。美希には悪いけど今の内に差をつけさせてもらうよ!)


P(馬鹿っ速だな真のGT-R。何馬力出てんだろ後で聞いてみよ……俺の敵は、)

P「お前だインテR!」


北斗「チィ!」

北斗(抜かせる気はさらさらない見たいですねプロデューサーさん!ラインを譲ってくれない!)

北斗(次のヘアピン、ブレーキングで詰めてストレートで前に出れそうなら出よう。まだ1周目だ焦る事はない)


真美「さぁトップと2位以下に差が出来てきた!GT-Rこのまま逃げ切れるか!?」

真「…………」


北斗(緩い左カーブ。ロスを少なく、抜けた先のストレート)

北斗「VTECを舐めないで下さいよ!」

P「こっちだってMIVEC積んでんだよ!」


真美「短いストレートだがFTOとインテRの差が縮む!基本性能の差がここで出るかぁ!?」

律子「真美さっきから楽しそうね」

真美「血が騒ぐよね」

律子「さいで……」

真美「なんならユーロビート流してもいいよ?」

律子「やめなさい」

北斗(付いた!)

北斗「右!」


P「…………」


真美「ヘアピンインテRがぴったり後ろにくっ付いて!」


P(これは……流石にキツイ。完全に入られた)

P「……我慢だな」


真美「抜けてストレート!インテRFTOのスリップに入った!」

律子「まぁこれは仕方ないでしょう。まだレースは終わってないし幾らでも抜き返す機会はあるわ」


北斗「じゃ、失礼しますよ」


P「どうぞどうぞ」

真美「さてさて次はこちらのグループ。FCが頑張って前を走っていますがどうなるか!」


美希(…………まだ、まだ無理はダメなの。ただでさえ最近乗り始めた車の、今のコンディションを。他の車と違って上を見極めにくいのは仕方ない……の)

美希「!……」

美希(春香は今のうちに抜くつもりみたい、プレッシャーが凄い……これも見極めに集中しにくい理由ではあるの)

美希「……落ち着くの、焦ったら勝てるものも勝てないの」


冬馬(……後ろが気になる。どうも天海のヤツ揺すってるみたいだな)

冬馬「……まだ一周目だぜ?」


真美「先程インテRとFTOが通過したヘアピン!FCはすらっと、コルベットは十分な余裕を持って進入そしてそれを煽るクレスタ!」

律子「ヤな性格してるわあの子……」

真美「ヘアピン通過少し開いた差をコルベットV8サウンド奏でながら詰めて行く!」

真美「長いストレートです直線番長やっちゃって→!」


美希「レッツ……ゴー!」


春香「……うっわはや」


冬馬「いやいやいや……」

冬馬(無理)


律子「はーやい速い」

真美「ついにFCを抜いて!差を一気に広げていく!コルベットの後ろに付いていた天海春香クレスタ引っ張られる様にFCの後ろへ!」


P(…………なんか後ろから黄色い化物が近づいてくるんだけど)

真美「最終コーナー手前でコルベット完全にFTOを捉えた!抜きにはかかりません!」

律子「タイヤとブレーキの温存かしらね、真はあんまりそこ考えてなさそうだけど」

真美「さぁその真選手は既に最終コーナーを抜け1lap目を終わらせようとしています!」


春香(こっちも捉えた!)


冬馬「チィ!」

冬馬(あの黄色嫌な置き土産だぜ。引っ張られてそのまま後ろに付きやがったなこいつ)


P(美希はコーナーじゃ仕掛けてこない……と見た。ストレートじゃ勝てるわけ無いし前のインテに集中するしかないなこれは)

北斗(大回りな最終コーナー!高速コーナー、道幅は十分。その気になれば追い抜く事も出来る、油断は禁物)


P「……」

P(そんな警戒しなくてもまだ仕掛けないっての……ここは我慢だろ!)


美希「…………ふぁ~……ぁふ」

美希(さっさと真くんのところまで行きたいの)


律子「2人に対して美希は余裕そうね」

真美「まぁそこまで無理して踏んでなさそうだし、コーナーでの安定性は高い車みたいだからハンドル握っててよゆーがあるんだろうね」

律子「後ろの二台を嫌でも意識させられるインテR、何処まで引っ張って行けるかしら…………」

春香(まぁ……ここで無理する必要は無いかな)

春香「…………ふぅ」


真美「さて最下位グループも最終コーナー。どちらも余裕をもって通過していきます」

律子「春香は今までがアグレッシブ過ぎなのよ……」

真美「さぁて1周目が終わろうとしています現在の順位は菊池真GT-Rトップ譲らず離れて伊集院北斗インテRプロデューサーFTO星井美希コルベット少し離れて天ヶ瀬冬馬FC天海春香クレスタ!2周目終了時点でこの順位どうかわるか!」

美希「…………」


P「……っ」

P(来るか)

北斗(音が違うんだよなぁ……)


真美「さて最終コーナー抜けてストレート大きく横に振って爆音鳴らすは星井美希Z06!インテRとFTOをごぼう抜きスピードの次元が違う!」


P「っとと」

P(怖い怖い)


真「………………っ!」

真(来たなプレッシャー!)

真美「2周目最初のヘアピンにGT-Rが進入コルベットはまだ多少離れているぞー!」


真(2周目始まりからか……もう少し後ろでゴタゴタしてくれればよかったんだけど、まぁ出来るだけの距離は取った。後は全力で逃げ切る!)

真「走りきるまで壊れるなよ僕のGT-R!」


美希「っっっ」

美希(悪寒?怖い。何が!?)


北斗「……ぅ、あ」

北斗(なんて気持ち悪さだ、ゾクっと来た。なんだあのコーナリング。あれが33って奴か……)

北斗「あんなのもっと近くで見てた美希ちゃんはキツそうだな……」

美希「……スーー…………はぁ~」

美希(大丈夫、大丈夫。同じ事を出来るとは思ってないの。違う走り方で、より速く!)

美希「っ…………」


真美「さぁコルベットも第一コーナー。最初よりスピードはノッているか?」

律子「そろそろ調子出てくるかしら?」


北斗(なんだ……大丈夫だね……っ!」


P「よそ見をする余裕があるのかお前に!」


真美「おっとぉ!気付けばストレートでスピードを伸ばして来たFTO、イン側に車体半分食い込ませている!」


北斗「そうだ、そうでしたね!」

北斗(他人の心配なんかしてる場合じゃないんだ、俺も!)

響「差は縮まらない……か」

雪歩「どう?」

響「んー、美希が頑張り始めたけど、真がもっと頑張ってるから……変わらないかなぁ」

雪歩「そっか……無理しないといいな」

響「いやぁ……するでしょ真だよ?」

雪歩「だよね……真ちゃんだし……」

冬馬(さぁ、どうくる!?)


春香(警戒……されてるなぁ。どこかで隙を見つけないと)

春香「4……の、3!」


冬馬「──!っ!、!」

冬馬(コーナー入り口のプレッシャーが重い。ケツから突かれそうな勢いだぜ!)


真美「直線は僅かにFCが速いか?クレスタ鬼のような突っ込みでコーナー入り口無理矢理差を縮めます!」

律子「怖く無いのかしらねあれ。決してFCのコーナリングが遅いわけじゃないんだけど、春香がギリギリのブレーキングで距離を詰めてる」

真美「この無理が後半で響くことが無いか心配だね」

律子「そうね。確実に負担はかかるわけだし。人にも、車にも」

真「…………」


美希「…………っ……」


真「……」

真(まだまだ)


北斗(ヘアピンじゃ押さえ切ったけど、次のS字、上手くラインを取られれば厄介だ。ちょっと隙間があればすぐねじ込んで抜こうとしてくる)


P「どこだ……」

P(まだ早いか……タイミングが掴めん。仕掛けるタイミングはどこだ)


真美「S字はFTOインテRにぴったりくっ付いている!抜きにかかるか?」

律子「ま……だみたいね。まぁ今のは前に出るタイミングが無かったから仕方ないけど」

真美「さぁ段々と状況は停滞していきます。誰が何処で仕掛けるか!」

響「あー……固まったぞ」

雪歩「ガチガチ?」

響「半固形」

雪歩「ふぅん……」

響「どっちが集中力先に切れるか……前を走る方がキツそうだけど…………先頭グループに関しては先ず美希が真に追いつかないと始まらないぞこれ」

雪歩「この1周は消化lapになりそう?」

響「そうだね。あんまり変化はなさそう」

真美「さぁ3周目は特に何も起きないままレース後半へ!4周目に入りました!」

律子「今のところ誰もミスらしいミスも無し、春香も2周目までが嘘みたいに落ち着いた走りで前には出れてないものの区間タイムは縮んでるわね」

真美「この4周目!そろそろ疲れが見えてくるか?」


冬馬「……」

冬馬(折り返しか……やな感じだぜ、後ろにべったり付かれてる。けどまぁ、タイムアタックじゃないんだ、最終的に俺がこいつの前に居れば勝ちなんだ……無理する必要はねぇな)


真「…………!……チッ」


響「……動いて来た」

雪歩「え?」

響「真と美希の差が縮まって来た、タイムに出てる」

雪歩「んー……あ、ホントだ……タイヤかな?」

響「それもあるかもしれないし……美希が速くなってるかも」

美希「こう、で……こうなの!」


黒井「進入時のスピード、コーナー中間での限界速度、抜けてからアクセル全開までのマージン、まだあの車に乗り始めて日の浅い美希ちゃんが限界を掴み始めたな」

高木「いやぁ熱い展開だねぇ」


真美「おっ……とこれは?…………やっぱり」

律子「どうしたの?」

真美「星井美希Z06と菊池真33GT-Rの区間タイム、差が減ってきたね」

律子「つまり……」

真美「そろそろ動くよこれは」

真「……っ…………!くっ!」

真(タイヤの一番美味しいところは抜けたかな。段々食らいつかなくなってきた)


黒井「タイヤのグリップが落ちればその負担を受けるのはブレーキとドライバーだ。乗ったスピードを無理にでも落とすブレーキと、落とし切れなかったスピードをハンドルで抑え込むドライバーの精神はガリガリ削られていく。後ろからプレッシャーをかけられれば尚更だ」

高木「いくら軽量化しても元の重さが違うからね。もう車のスペックには頼れない。腕と勘と経験でコースアウトの恐怖と戦いながら、1tを超えるボディを放り込む必要が出てくるだろう」


美希(コーナーひとつ抜ける度にテールランプが近づいて来る。差が縮まってる!)

美希「これからが勝負なの!首を洗って待ってるがいいの!」


春香「………………」

冬馬(ヘアピン抜けてS字。ここも仕掛けてくる気はない……か)

冬馬「不気味だぜ、嫌なオーラが見えるみてぇだ」


真美「はるるん怖いくらい大人しいね」

律子「けど走りは見事だわ。前に車がいないみたいに綺麗に走り抜けて行く。無駄が無い」

真美「面白味も無いけど」

律子「勝ちにいってるんだもの。大真面目でしょうあの子も」

P「………………」


北斗「……っ!?ミスった!」

P「!!!!!」

P(そこだろ!)


響「!」

雪歩「プロデューサーが仕掛けた!」


北斗「クソッ!」


真美「右ヘアピン出口!インテRアンダー!」


黒井「馬鹿が!」

高木「焦ったのかな」


P「それはFF乗りとしてどうなんだ北斗!」

北斗「チィ!」


真美「空いたスペースをFTO見逃さない!ノーズ突っ込んだ!インテRインに入り込めない!並んで抜けてほんの少しの直線FTOが少し前に出るか!?しかし80Rイン側はインテあぁ!抑え込んだ!半ドリ状態でFTOが無理矢理抑え込みました!インテこれでは踏めない!」


北斗「っ!……ぅう…………ぐ!」

P「大人しく、してろ!」

真美「ズルズル抜けてストレート!少し失速気味のFTOだが次のコーナーでのイン側を死守!並んで突入する!」

律子「はい水」

真美「ありがと」


P「──!っ…………っ、っ!」

北斗「クッ……ふっ、…………」

北斗(無理だ、クソッ、譲るしかない……か)


真美「抜いた!プロデューサーFTOなんとかインテRの前に出ました!」

律子「だけどまだゴールじゃないわ。勝負は決まってない」


北斗(そうだ、まだ終わりじゃない。また俺が前に出る!)


P(誰が譲るか)

真「速いッ!?」

美希「捕まえたの!」


真美「4周目バックストレート!33既にZ06の射程圏内!」

律子「凄い……この周に入ってからありえない位距離を詰めて来た次まで追い付けないと思っていたんだけど……」

真美「コルベットが速いかGT-Rが遅くなっているのか!4周目最終コーナー33先頭に突っ込む!」


真(今は……4か、次でラスト、だったかな。タイヤもブレーキも、かなり限界に近い)

真「…………」

真(美希はまだ大丈夫なのか。このハイスピードでイン側ぴったり張り付いてる……コーナーで抜かれることは無いと思うけど…………)


美希「あぁもう横幅広いの!」

真「………………嗚呼」

真(無理だ)

真「喰らえ。苦し紛れのウォッシャー攻撃」


真美「星井美希Z06これはもう完全にスリップ入ってます!メインストレート!」

律子「最終コーナー出口でくっつかれてた時点で、かなりキツかったわね」

真美「あ、ウォッシャー攻撃してる。ダサい」


美希「へへーん。そんなの効かないの」

真「調子乗ってると抜き返すぞ美希ー」

響「あっさり抜かれちゃったなー」

雪歩「サーキットだから、仕方ないよ。メインストレートは幅も広くてブロックしようがないし」

響「見た感じ残念だけど真はもう無理だと思う自分。美希が誤魔化せないミスしない限り」

雪歩「うん……真ちゃん、もうブレーキに余裕ないみたい。コーナー抜ける毎に差が広がってる…………惜しかったなぁ」

響「一対一ならまた違ったかもね」

雪歩「……そう言えば春香ちゃんは?」

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