ナルト「第三新東京市…?」サクラ「ちょっと…何よここ…」(152)

ナルト「すっげー!すっげー!なんか見た事無いものがいっぱいだってばよ!!」

サクラ「ホント…人を乗せて動いてる…」

ナルト「でも、すっげーチャクラ使いそうな乗り物だってばよ…」

サクラ「てゆーか…ナルト!マダラの気配が感じられないわ…」

ナルト「あの野郎…おかしな幻術世界にひきずり込みやがったんだってばよ…!!きっと!!」

サクラ「解!!」

ナルト「…」

サクラ「…あれ?」

ナルト「げ…幻術じゃないってばよ…」

「非常事態警報発令…非常自体警報発令…」

サクラ「!!」

ナルト「な…ななんだってばよ!さっきから!!どこから声がしてるんだってばよ!!?」

シンジ「君達、危ないよ!早くシェルターに避難して!!使徒が来る!!」

ナルト「しぇるたぁ?何だってばよ…」

サクラ「ごめんなさい…私達この辺りの事わからなくて…案内して…」

ドォオオオン!!

サクラ「爆発音!!?」

ナルト「マダラの野郎!仕掛けて来やがったのか…?」

シンジ「使徒だ…急がなきゃ…!!」

アスカ「バカシンジ!!急いで!!非常召集!!」

シンジ「でも…この二人…」

レイ「走って」

シンジ「うん…ごめん、僕たちについて来て?」

ナルト「何だか良くわかんねーけど、わかったってばよ!!」

アスカ(何この金髪…超バカそう…)

ナルト(サクラちゃん…)ひそひそ

サクラ(何よ…)ひそひそ

ナルト(この人たち案内してくれるのはいいけど、遅過ぎだってばよ…)ひそひそ

サクラ(バカナルト!忍じゃないんだったらチャクラ練れる訳ないでしょ…)

ナルト(あ!そっかー!さっすがサクラちゃん!)

アスカ「バカシンジ!なんで民間人なんか連れて来てんのよ!?」

サクラ(バカシンジ…)

ナルト(女の子から受けるこの扱い…同じ臭いがするってばよ…)

シンジ「ゴメン…偶然出会ったんだけど、道がわからないらしくて」

アスカ「フン!田舎モンってワケね!!」

サクラ「いな…」ピクッ

ナルト(サクラちゃん!土地勘無いのにキレちゃまずいってばよ!!)

サクラ「そ…そうね!アハハ…」

レイ「?」

ナルト「えっと…シンジ?で良かったっけ!お前の名前!!」

シンジ「あ…うん…名前、言ってなかったよね…」

ナルト「さっきそこの金髪がバカシンジって言ってたってばよ!!」

シンジ「アスカ!変な呼び方しないでよ!!」

アスカ「バカにバカって言って何が悪いのよ!!」

サクラ「あはは…」

サクラ(私も気をつけよう…この金髪と同じに思われたくないし…)

ナルト「大丈夫だってばよ!シンジ!!俺ってばいっつもこのサクラちゃんにバカナルト!!とかアホナルト!!とか言われてるから!!」

サクラ「!!」

ナルト「あ…やべ…」

サクラ「しゃーんなろぉおおおおお!!!」バキッ

ナルト「うげっ…!!」

シンジ「!!」

アスカ「!!!?」

レイ「人って自力で飛べるのね…」

サクラ「あっ…しまった…」ちらっ

アスカ(ちょっと!軽く10mは飛んだわよ!?)

シンジ(凄い力だね…)

サクラ「…あはは!何でも無いの!!気にしないで?」にこぉ

アスカ(アレは怒らせない方がいいわ…きっと…)

シンジ(アスカと同じ臭いがするよ…)

アスカ「なんですってぇええええ!!!?」バキッ

シンジ「痛いよ…アスカ…」

ナルト「痛いってばよ…サクラちゃん…」

アスカ「無傷!?」

シンジ「…移動速過ぎだよ」

ナルト「シンジは殴られても軽そうだから羨ましいってばよ…」

サクラ「もう一発欲しい?」

ナルト「遠慮しとくってばよ…」

レイ「あなた達、人間の動きじゃない…」

ナルト「あ、これはチャクラを使ってるか…」

サクラ「バカ!チャクラの説明なんてしたってわかるワケないでしょ…」

ナルト「うーん…まぁ!特技みたいなモンだってばよ!!」

アスカ「とんだ特技もあったもんね…」

サクラ「まぁ…修行の成果と言うか…あ!私、中忍の春野サクラ!よろしく!えっと…」

アスカ(ちゅうにん?階級かしら…ワケわかんない言葉ばっかね…)

アスカ「…式波アスカラングレー…階級は大尉」

レイ「綾波レイ」

ナルト「俺はうずまきナルト!下忍だってばよ!」

サクラ「自己紹介も一通り済んだ所で…どこに向かってるの?」

シンジ「ネルフって言う僕たちの所属する組織があるんだ…そこは安全だから」

ナルト「ふーん…隠れ里みたいなモンん?」

アスカ「知らないわよ…隠れ里とか…忍者ごっこでもやってるつもり!?幼稚…」

ナルト「忍者ごっこじゃねーってばよ!!こちとら正真正銘の忍者だってばよ!!」

アスカ「ナルト…だっけ?」

ナルト「おう!」

アスカ「アンタバカァ!?」

ナルト「!!?」ガーン

アスカ「アンタ、忍者ゴッコなんて今時小学生でもやらないわよ…」

ナルト(サクラちゃん…この金髪、殴っていい?)

サクラ(ダメ!きっと一国一里のシステムを採用してないのよ…文化自体が違ってそうだし…)

ナルト(でも、何か悔しいってばよぉ…)

サクラ(あー!じゃあアレ!影分身か変化でも見せてあげたら?わかりやすいし!そしたら少しは信じてくれるかも!!)

ナルト「わかったってばよ!!」

アスカ「何?田舎者同士で相談?」

ナルト「アスカ!目ん玉かっぽじってよぉーく見てろってばよ!!影分身の術!!」

ボボン

アスカ「!!!!!?」

シンジ「嘘…ホントに忍者…?」

レイ「人って増えるのね…私と同じ」

ナルト「お前も分身出来んの!?」

レイ「少し違う…」

ナルト「ふーん…じゃあこれは?おいろけの術!!」

ボボン

シンジ「あぅ…」くらっ

アスカ「きゃあああああ!!このエッチバカ変態!!!信じらんない!!」

レイ「人って性別を変えられるのね…」

サクラ「しゃーんなろぉおお!!ドスケベ忍者が!!」バキッ

ナルト「だって…サクラちゃんが変化しろって…」

サクラ「はぁ…ど、どう!?少しは信じてもらえたかしら?」にこぉ

アスカ「…」じとー

シンジ「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」

サクラ「あの…」

レイ「大丈夫、私は信じる…」

ドォオオオン!!

アスカ「!!」

シンジ「もう使徒がそこまで!!」

レイ「間に合わない…」

ゼルエル「…」

ナルト「尾獣…くらいでかいってばよ…」

サクラ「マジ…?あんなの他に居たんだ…」

ナルト「…」キッ

アスカ「アンタ、何止まってんの!死ぬ気ぃ!?」

ナルト「皆、サクラちゃんを連れてそのネルフとやらに行っててくれ…」

サクラ「ナルト!アンタ戦う気!?」

ナルト「あぁ…マダラが寄越した口寄せかもしれねーし!俺が止める!!」

シンジ「無理だよ!一緒に逃げて!!ナルト君!!」

ナルト「俺ってばお前らより多分全然つえーから!!安心してくれてかまわねーってばよ!!」

ゼルエル「…」

ナルト「最初っからフルパワーだってばよ!!クラマ!!」

シンジ「巨大化した…滅茶苦茶だよ…」

アスカ「なんてインチキ!!」

サクラ「ナルト!無理しないで!!」

ナルト「わかってるってばよ!!サクラちゃんと皆は早く避難するってばよ!!」

ゼルエル「!」ピカッ

クラマ「フン…チャクラを放てるみたいだな…どうする?ナルト?」

ナルト「力押しに決まってるってばよ!!」

ゼルエル「!!」

ナルト「おらぁあああああああああ!!!!」

ガキィイイイイン

ゼルエル「…」

クラマ「どういう事だ…?本体に当たる前に弾かれたぞ」

ナルト「変な壁に遮られたみてーだ…」

ゼルエル「…」

スパパパ

ナルト「建物が!!」

クラマ「ちっ…人間共が多くて身動きが取れん…障害物もやけに多いな…」

ナルト「陽動をかけて広い所へおびき出すってばよ!影分身の術!!」

ボボン

ナルト(分身)「壁をぶち抜いたら俺は消えるってばよ!」

ナルト「おう!!」

ゼルエル「…」

ナルト(分身)「おぉおおおお!!!螺旋丸!!」

バシュウウウ…

ナルト(分身)「意外とかてーってばよ!!それなら…大玉螺旋丸!!!」

ゼルエル「!!」パリーン

ナルト(分身)「後は任せたってばよ!!」

ナルト「尾獣玉!!」

ゼルエル「…」

ナルト「倒した…のか?」

クラマ「動いてはいないな」

ナルト「ふぅ…マダラの野郎…とんでもねーモン寄越してきやがったってばよ…」


ネルフ

青葉「使徒、活動を停止しました」

冬月「凄い物だな…なんだアレは…」

ゲンドウ「わからん…だが、使徒の侵攻は食い止める事が出来た…」

冬月「最強の拒絶タイプ…その侵攻をここまで…エヴァの必要性を疑うな」

ゲンドウ「エヴァは単なる戦闘の道具ではない」

冬月「まぁ、そうだな…」

シンジ「遅くなりました…」

ゲンドウ「何をしていた…アレが居なければ本部は落とされていた」

シンジ「ごめんなさい…」

サクラ「ナルト!!良かった!!無事で…」

冬月「部外者を入れたのか?」

アスカ「あのおっきな狐みたいなのの連れよ…」

冬月「何?本当か?」

サクラ「はい…」

冬月「にわかには信じられんな」

アスカ「アレは元々人間よ…特殊な力を使ってるんですって…中身はただのバカよ…」

ゲンドウ「そこの少女、聞きたい事がある…」

サクラ「その前に!あの大きな狐を…ナルトを…ここに呼んで下さい…話はそれから…」

冬月「危害を加える心配は無さそうだが…どうする、碇」

ゲンドウ「構わん、連れて来い…」

ナルト「えっ!?アレ死んでねーの!?」

ミサト「ええ…活動を止めているだけ…ただ、あなたの与えたダメージが大きかったんでしょう…協力に感謝するわ」

ナルト「へへ…俺ってばあんまり誉められ慣れてねーから!なんか、むず痒いってばよ!!」

シンジ(僕と同じだ…)

クラマ(ナルト…代われ…)

ナルト(おう?なんだってばよ…いきなり…)

クラマ(そこの小僧に言いたい事がある)

ナルト(シンジに?別にいいけど…)

ナルト『おい、小僧!』

シンジ「小僧?僕の事…?」

ナルト『お前とは気が合いそうだ…力を貸してやらんでもないぞ…じゃあな…』

ナルト「なんだぁ?クラマの奴、わけわかんねーってばよ…ごめんな、シンジ!」

シンジ「いや…いいよ…」

シンジ(二重人格かな…人ごとじゃない気がするな…)

ミサト「ゴホン!話を戻します…」

ミサト「ネルフの調査では、使徒はおよそ14時間後に活動を再開する見込み」

ミサト「現在コアは外殻に閉ざされていて、現状での殲滅は不可能」

ミサト「リスクは高いけれど、使徒の活動再開後に攻撃を仕掛け隙を作ってコアを破壊、殲滅します」

シンジ「はい!」

アスカ「わかったわ」

レイ「了解」

ナルト「って…お前ら戦えるの?チャクラも練れねーのに?」

アスカ「チャクラなんて不思議パワー使えるの…この世にアンタら二人くらいのモンよ…」

ナルト「ところでサクラちゃんは?」

レイ「住民の治療」

ナルト「あ…俺ってば街中で派手にやってたから…」

シンジ「僕らもそうだよ…戦う度に怪我人が…」

アスカ「でも、戦わないと人類が滅びるわ!仕方ない犠牲よ!!」

ナルト「犠牲…あんまり好きな言葉じゃねーな…俺…」

ミサト「ナルト君、あなた…その力はどこで?」

ナルト「きっと、この世界の人には理解して貰えねー…生まれつきのモンだし…」

ミサト「そう…無理に話す必要はないの…気に障ったようなら謝るわ」

ナルト「あ、そう言うのじゃねーんだ…」

ミサト「良ければ、あなたの力…貸して欲しいの」

ナルト「えっ…?」

アスカ「無駄よ!あれだけ弱ってたら私一人でも十分!!」

シンジ「アスカ一人は危ないにしても…これ以上関係無いナルト君を巻き込むのは…」

ミサト「シンジ君、アスカ…それにレイも…ナルト君の力、見たでしょ…使徒相手になりふり構ってられないの…」

ナルト「俺は構わねーよ」

ミサト「ありがとう、頼らせてもらうわ」

ナルト「3人より4人でかかった方が安心だってばよ!!」

リツコ「話は終わった?」

ミサト「ええ…」

リツコ「うずまきナルト君、ね…」

サクラ「ナルト!アンタ、怪我してない?話は聞いた?」

ナルト「平気だってばよ…それより、誰だってばよ…?」

リツコ「赤木リツコ、E計画の責任者です」

ナルト「いー計画?なんかヤラシイ響きだってばよ…」

サクラ「バカ!しっかり話、聞く!!」

リツコ「ゴホン!これからあなたに見せるのは汎用人型決兵器エヴァンゲリオン…あなたと連携を取って作戦を行う」

リツコ「この3人の乗機です」

ナルト「はんようひとがたけっせんへいきえばんげりよん…難しくてわけわかんねーってばよ!見て覚える!!」

サクラ(恥ずかしい…)

アスカ「ホントバカ…」

シンジ「あはは…」

レイ「…作戦、理解出来るのかしら?」

ケージ

ナルト「すげー!!すげー!!色んな形の外道魔像みたいなのが3匹も居るってばよ!!」

ナルト「コレ味方!?負ける気しねーってばよ!!サクラちゃん!!」

アスカ(げどーまぞーって何よ…)

シンジ(げどーまぞーって何?)

レイ(げどーまぞー…ポカポカしない…)

サクラ「凄い…こんな世界があるんだ…」

アスカ「アンタの怪力も十分凄いわよ…」

サクラ「あはは…練習すればアスカも出来るわよ…」

アスカ「…ホント?」

シンジ「サクラさん…お願いだから教えないで…命の危険を感じるよ」

アスカ「うるさい!」バキッ

サクラ「大丈夫、習得するのに3年はかかるから…」

アスカ「そんなにかかるの…努力したのね…」

リツコ「では、それぞれのパイロットを…」

シンジ「僕は紫色の初号機」

アスカ「私は赤の弐号機よ!!」

レイ「私は零号機…」

リツコ「この3機と連携を取って作戦を遂行してもらうわ…いい?ナルト君」

ナルト「はいはいはーい!質問!!」

リツコ「どうぞ?」

ナルト「やっぱさ!やっぱさ!赤は火遁が得意な訳!?黄色は雷遁!?紫は…なんだってばよ…?」

サクラ「バカ!だからチャクラ錬れないから遁甲は出来ないの!!」

ナルト「あ…そっかぁ…」

リツコ「エヴァの主要兵装備は主に重火器とナイフ等の刃物です」

ナルト「へ?じゃあどうやってあの壁壊すの?すっげーかてー奴!!大玉螺旋丸でやっと壊れるくらいなのに…」

シンジ「ATフィールドの事だね、エヴァのATフィールドと中和させるんだよ…」

ナルト「ん???なに?中和?難しい言葉はわかんねーってばよ…」

サクラ「要するに、同じ威力の螺旋丸同士をぶつけて消し合うって事!バカ!!」

ナルト「ふーん…わかんねーけどわかった!」

シンジ(大丈夫かな…)

アスカ「壁は私達で消すから、アンタはお得意の不思議ビームで奴を直接攻撃してればいいの!!」

アスカ「私達に当てんじゃないわよ!?痛そうだから…」

リツコ「そう、ナルト君の攻撃の威力を測定したいの…少し付き合ってくれる?」

ナルト「いいけど、広い所じゃないとダメだってばよ」

リツコ「?」

ナルト「尾獣玉は本気出したら山が一つ消し飛ぶってばよ!!」ニシシ

リツコ「ありえないわ…」

アスカ「使徒のビーム以上ね…」

シンジ「ラミエルを思い出すな…」

リツコ「じゃあ、この広さで出せる最大威力の技を出して貰えるかしら…エヴァに向けてでいいわ」

リツコ(エヴァの装甲なら大丈夫でしょ…規模と範囲から言っても…)

ナルト「いいのー?壊しちゃうかもよー?」

ナルト「風遁!螺旋手裏剣!!」キィイイン

リツコ「!!!」

リツコ(この金きり音…凄まじい密度の金属の刃が高速回転している…)

初号機「」ガリガリガリガリ

シンジ「うぇえっ!?」

リツコ「嘘…」

アスカ「一万二千枚の特殊装甲が…」

レイ「削れた…」

ナルト「あれ?思ったよりかてーな!えばんげりよん!!これなら乗ってるシンジ達は安心だってばよ!!」

リツコ「この技術…転用できないかしら…」ぼそっ

ナルト「あー無理!俺ってば超頑張ったから!一日二日じゃ無理だってばよ!!」

サクラ「アンタ以外、一生かかっても無理よ…」

ナルト「そぉう?俺ってもしかして凄い!?ねぇ、サクラちゃん!?」

シンジ「滅茶苦茶過ぎて頼もしくなって来た…」

アスカ「何アレ…あんなのインチキ!!」

ナルト「へへーん!俺は未来の火影だってばよ!こんくらいはヨユーだってばよ!!」

サクラ「何が余裕よ…生身で撃ったら細胞が死滅する技の癖に…心配するこっちの身にもなってよ」

リツコ「興味深いわね…ナルト君、ちょっとあなたの身体」

ミサト「リツコ!そこまで!!」

リツコ「冗談よ…」

ナルト「ねぇねぇ!えばんげりよん!!触ってみてもいい!?」

サクラ「バカナルト!無理言わないの!!」

ミサト「いいわよー?準備す…」

ナルト「うおー!すっげー!!なんだこれ!!全身長門みたいだってばよ!!」ぺたぺた

ミサト「…」

サクラ「コラ!ナルト!すいません…すぐ止めさせますんで」

アスカ「LCLの上、歩いてるわね…」

レイ「ええ」

シンジ「すごいや…僕も出来るかな…?」

リツコ「ありえないわ」

ナルト「何?なんでそんな驚いてんの?」

ミサト「だって…あなた達、液体の上を」

ナルト「水上歩行の業くらい出来て当たり前だってばよ…」

サクラ「あはは…私達の世界では一応常識の範疇と言いますか…」

ミサト「もうあの二人に何が起きても動じないわー…」

リツコ「そうね」

シンジ「いいなぁ…僕も歩きたいなぁ…」

アスカ「アンタバカぁ?あいつらの身体能力考えてモノ言いなさいよ…」

シンジ「うぅ…そ、そうだね…」

リツコ「マヤ、使徒の解析…どう?」

マヤ「現在損傷部位を修復中、ATフィールドは健在です」

リツコ「そう…」

ナルト「そういえばさ!あのでかいのってなんなの?」

サクラ「口寄せ動物じゃなさそうだけど…」

ミサト「あれは使徒、人類に破滅をもたらす神の使い、人類の敵…」

ナルト「ふーん…ま!俺たちの世界にもジャシン教とかあるし!で、あれ生きてんの?」

ミサト「生きてるわ…活動開始まで…」

ナルト「じゃなくって!」

リツコ「?」

ナルト「生き物なのか?って聞いてんだってばよ!」

ミサト「一応人類と構成物質はほぼ同じだけど…」

ナルト「ふーん…あいつ、今動けねーんだろ?」

リツコ「ええ…」

ナルト「ならさ!ならさ!考えがあるってばよ!!」

青葉「目標は依然、沈黙」

日向「ATフィールドは健在、自己修復スピードも早まっています」

ミサト「エヴァ3機、指定ポイントで使徒を包囲…」

シンジ「はい!」

アスカ「なによ!あのバカの策なんて当てになんの?」

レイ「知らない」

ナルト「うわっ!シンジ!!あんまり揺らすなってばよ!!」

シンジ「なんだよ…エントリープラグに一緒に入れば良かったのに…」

ナルト「俺ってば!あんなダッセー服!絶対着たくないってばよ!!」

シンジ(ださい…)

アスカ(ださい…)

レイ「そう、あなたが選んだ事だもの…我慢する事ね」

ミサト「緊張感無いわね…定位置についた?」

シンジ「はい!」

アスカ「着いたわよ…」

レイ「はい」

ミサト「ナルト君、準備は?」

ナルト(分身)「準備オッケーだってばよ!」

ミサト「エヴァ3機、ATフィールド全開!」

シンジ「はぁあああああああああ!!!」キィィ…

アスカ「ATフィールドの使い方ぁ!!こうよ!!!」キィィ…

レイ「…っ!!」キィィ…

青葉「使徒のATフィールド、消失!!」

ミサト「ナルト君!!」

ナルト(分身)「戻るってばよ!!」

ボボン

ナルト「!!」

5時間前

アスカ「使徒を石にするぅうううう!?そんな事出来る訳ないでしょ!!」

ナルト「うーん…説明が難しいんだってばよ…」

サクラ「仙人モードって言う、ナルトが使える術の応用で…簡単に言うと」

サクラ「自然界のエネルギーを相手に与える事で、自然エネルギーの扱いが出来ない生物を石化させてしまおう!って言う作戦なの…」

ナルト「そうそう!そんな感じだってばよ!!自然エネルギーは扱いが難しいんだってばよ!!」

リツコ「意味がわからないわ…」

ナルト「じゃあさ!じゃあさ!実際にやって見せるってばよ!!」

サクラ「ちょっと…アンタ…」

ナルト「…」

ミサト「って…なんで急に黙り込むのよ」

サクラ「ナルトは今、自然エネルギーを集めてるんです…自然と一体化する為に動きを止めているんです」

リツコ「頭痛くなって来たわ…」

ナルト「よし!シンジ、ちょっと失礼するってばよ!!」ポン

シンジ「げこー」

アスカ「!!!」

レイ「!!!」

ミサト「ゲッ!!!」

リツコ「ありえないわ…」

マヤ「きゃぁああああああああああ!!!うぇッ…!!げほっ!!」

サクラ「あーあ…」

ナルト「これを更に与えると石になるってばよ!!」

シンジ「げこー!げこー!!」

アスカ「気持ち悪い…」

レイ「碇君…」

ナルト「俺ってばコントロール出来なかった時は一生カエルとして生きる覚悟を決めてたってばよ…」キィィ…

シンジ「ナルト君!!酷いよ!!」

レイ「戻った…」

ナルト「アスカ!お前も試してみるってばよ!!」

アスカ「ひっ!!」

ナルト「大丈夫だってばよ!俺が居れば元に戻れるから」

アスカ「」ぶくぶく

ナルト「あれ?俺ってばまだ触れてないのに泡吹いてるってばよ…」

サクラ「バカ!カエルになる恐怖で気絶したのよ!!」

ナルト「そ…そう?意外とビビリだってばよ…」

レイ「私、少し試したい…」

ナルト「おっ!意外とノリいいってばよ!!レイ!!」

シンジ「綾波!ダメだ!!」

レイ「どうして?」

シンジ「綾波にカエルは似合わないよ…」

レイ「そう」

ナルト「アスカの時は止めなかったってばよ…シンジ…それって…」

サクラ「色々あんのよ!詮索すんな!!バカなると!!」

ゼルエル「…」

ナルト「来た来た!!仙人モード!!」ぴとっ

ゼルエル「…」

アスカ「やった!?」

シンジ「カエルに…」

ナルト「ならないってばよ…」

レイ「使徒には効かないみたいね…」

ナルト「えっと…」

アスカ「アンタ、いい加減にしてよ…エヴァ動かすのにどんだけお金かかると思ってんの!?」

ナルト「そんなの知らないってばよ…」

ミサト「ハイ!撤収!!そんな甘くなかったわねー」

ゲンドウ「葛城三佐…」

ミサト「ゲッ…」

ゲンドウ「わかっているな…」

ミサト「はい…」

アスカ「フン!どうせこうなると思ってたわ!!この私はね!!」

シンジ「コアが閉じてる今打てる手はこれしか無かったじゃないか!!」

アスカ「あんな胡散臭い方法より!正攻法で攻める方が良かったのよ!!」

ナルト「アスカはいちいちうるせーってばよ…サクラちゃんが可愛く見えるってばよ…」

アスカ「なんですってぇえええ!!?」

サクラ「どういう意味だ!!バカナルト!!しゃーんなろー!!」

ナルト「ご…ごめんってばよ…俺ってばこういう時、どうしていいかわかんないってばよ…」

アスカ「土下座して謝りなさい!!」

ナルト「ごめんなさい」

サクラ「よし!!」

ナルト「二人一緒に敵に回したらダメだってばよ…」

青葉「使徒、予定より修復が早そうです」

日向「自己修復能力が飛躍的に上昇していますね…」

ミサト「まさか…」

リツコ「自然エネルギーとやらの影響かしら?始末書、さらに増えそうね…ミサト」

ナルト「俺のせい…?ねぇ、これって俺のせい?」

ミサト「作戦を実行に移したのは私よ…私は責任を取る為に居るの…」

ナルト「何か、すっげーゴメンってばよ…ミサトさん…」

青葉「!?」

冬月「どうした?」

日向「使徒!!急激に修復力が…」

冬月「これが修復ならばいいのだがな…」

ゲンドウ「ああ…」

マヤ「ダメです!!もう覚醒します!!」

リツコ「構成物質の回復と共に自然エネルギーの影響で覚醒を促してしまったの!?」

冬月「サードインパクト…ここで起きるか…?」

ナルト「なんか!なんか!すげー事になってる?これ!!?」

サクラ「みたいね…」

マヤ「使徒から高エネルギー反応!!」

ミサト「総員対ショック!!急いで!!」

冬月「アブソーバーを最大まであげろ」

マヤ「了解!」

冬月「流石のゼーレもこの展開は読めまい…」

ゲンドウ「ああ…死海文書には無い事態だ…」

冬月「あの二人の影響だな」

ゲンドウ「ああ、間違いない…」

冬月「果たして彼らは神の使いか、悪魔の使者か…」

ゲンドウ「それはわからん…だが、彼らは我々と敵対す意志は無いようだ」

ナルト「ちょっと!俺のせいだってんならさ!俺ってば一人でもアイツぶっ倒しに行くってばよ!!」

シンジ「父さん!!」

ゲンドウ「構わん、エヴァを3機出撃…」

アスカ「やっとエヴァ本来の戦い方が出来るってワケね!!」

レイ「了解」

シンジ「ナルト君!」

ナルト「おう!!ぜってーぶっ潰してやるってばよ!!」

ゼルエル「…」カッ

ドォオオオン!!

ナルト「アイツのビーム…前より強くなってるってばよ…」

アスカ「アンタが余計な事するからでしょ!!バカナルト!!」

ナルト「うるせーってばよ!アイツが元気になるなんて知らねーってばよ!!」

シンジ「アスカ!それより使徒のフィールドを!!」

アスカ「わかってるっちゅうううううのぉおおおおお!!!」キィィ…

シンジ「はぁあああああああっ!!!」キィィ…

レイ「…!!」キィィ…

ナルト「おぉおおおおお!!!!クラマ!!」

クラマ「ワシの力を舐めるなよ!!」カッ

ナルト「尾獣玉!!!!」

ゼルエル「…」プスプス

クラマ「フン!カエルの力なんぞにゃあ負けねーよ!!ヘンテコ野郎!!」

シンジ「ダメだ!!まだコアが壊れてない!!」

ゼルエル「…」ヒュン

ナルト「うぉっ…」スパン

シンジ「ナルト君!!」

アスカ「あのバカ!油断するから!!」

ナルト「くそ…アイツってば…超かてー…!!それに超はえーってばよ…」

クラマ「ナルト…今のは食らったらヤバいぞ…」

ナルト「おう!」

ゼルエル「…」ひゅん

ミサト「弐号機の回路カット!!急いで!!」

アスカ「!!!」

ブシュウウウウ…!!!

アスカ「いやぁあああああ!!!…あ…腕…ある…」

マヤ「弐号機、活動停止」

ナルト「ゲッ!螺旋手裏剣でちょっと削れたくらいなのに…あれはマジでシャレになんねーってばよ…」

クラマ「だから言ってんだ!」

ゼルエル「…」ひゅひゅん

ミサト「初号機も神経接続カット!!急いで!!」

スパン

シンジ「うわぁあああああああ!!あぁあああああああああああ!!!!」

マヤ「初号機、左腕切断!!」

ナルト「シンジ!!大丈夫だってばよ!!?」

ゼルエル「…」カッ

シンジ「うわぁああああああああ!!!!あぁああああああああああ!!!!!!!」

シンジ「ああああああああ!!!!!はぁあああああああああ!!!!!!」

クラマ「おいナルト…あれはやべーぞ…生身の俺らじゃあの熱量は受け止め切れねェ…」

リツコ「これじゃ初号機の中、蒸し風呂ね…」

ミサト「シンジ君!!」

シンジ「あぁあああああああああああああああ!!!!はぁあああああああああ!!!!!!」ゴボゴボ

ナルト「くそ…尾獣玉じゃシンジも巻き込んじまう…」

レイ「碇君!やらせない!!」

ゼルエル「…」がぱ

クラマ「バカ!!近づくな!!」

ナルト「レイ!!ダメだってばよ!!」

ミサト「レイ!!」

マヤ「ダメです!!間に合いません!!」

レイ「!!」

ゼルエル「…」ぱくっ

ブシュゥウウウウウウ

ゼルエル「…」むしゃむしゃ

ナルト「嘘…だろ…」

クラマ「鉄の塊食ってやがる…」

ゼルエル「ペッ!」

カラン

ゼルエル「…かりクン」

ナルト「!!」

クラマ「ナルト!やべーぞ!!また紫を襲う気だ!!」

ゼルエル「いかりクン…」カッ

シンジ「うわぁああああああああ!!!!ああああああああああ!!!」

シンジ「熱い!!!助けて!!!ミサトさん!!!!ぁあああああああああ!!!!」

クラマ「あの野郎あの熱量出しながら近づいてやがる!!」

ナルト「なんかわかんねーけどマジヤバいって!!はやく助けねーと!!!」

クラマ「おめーも死ぬぞ!?ナルト!!」

ナルト「仲間助けれねーで…仲間の敵もとれねーで…火影になんてなれるかよ!!行くぜ!!クラマ!!」

クラマ「フン!おめーの我が侭に付き合うのはもう慣れっこなんだよ!!」

ナルト「おぉおおおおおおお!!!」

ゼルエル「…いかりク…」

ドォオオン

ミサト「よしっ!!光線を外した!!」

シンジ「はぁ…はぁ…」

マヤ「初号機のモニター…復帰!!」

シンジ「はぁ…はぁ…」

ゼルエル「…クン」

シンジ「!!」

ゼルエル「いかりクン…」

シンジ「!!!!」

シンジ「うわぁあああああああああああ!!!!!!!!」

シンジ「あぁああああああああああああああ!!!!!!!!!」

シンジ「ああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

初号機「ウォオオオオオオオオ!!!!!!」

ナルト「シンジ!!」

クラマ「アイツ!!さっきまで何も見えてなかったのか!!?」

初号機「ウオォオオオオオオ!!!!!!!」

シンジ「あぁあああああああああ!!!!!!!!」

初号機「ウォ…!!」カッ

ゼルエル「いかりク」スパン

ブシュゥウウウウ…

シンジ「はぁあああああああああ!!!!!」

ナルト「シンジが乗ってるのまで変なチャクラ撃ってるってばよ…」

クラマ「巻き添えを食らうぞ…ナルト」

ナルト「シンジ!!協力してアイツをぶっ倒すってばよ!!」

シンジ「あぁああああああああ!!!!!」

初号機「ウォオオオ!!!!」カッ

ナルト「いぃっ!!?こっち撃つんじゃねーってばよ!!死んじまうぞ!!俺!!!」

クラマ「制御出来てねーんじゃねーか?」

ナルト「もう!!なんなんだってばよ!!!!」

ゼルエル「クン…いかりクン…」

ミサト「まずい!!弐号機の方に!!」

アスカ「何よ!!なんでハッチが開かないのよ!!」カチッカチッ

ミサト「使徒が接近してる!!マヤ!!プラグの排出急いで!!」

マヤ「やってます!!排出出来ません!!」

アスカ「嫌ぁああああああ!!!使徒が来るぅううう!!!!」

ミサト「アスカ!!」

アスカ「腕も無しで戦える訳ないじゃない!!!」

ゼルエル「…」がぱ

アスカ「嘘…私、ここで終わ」

ゼルエル「ぱくっ」

ミサト「アス…カ…」

マヤ「おえっ…!!げほっ!!げほっ!!」

リツコ「…!!」

ナルト「嘘だろ…アスカまで…食われちまったってばよ…」

シンジ「うわぁああああああああああああああああ!!!!!!!」

ナルト「くそ…どうすればいいんだってばよ…!!」

クラマ「おい!!シンジ!!」

シンジ「!!」

クラマ「てめーと俺は相性がいい…俺とナルト並みにな」

クラマ「てめーは今その紫抑えれてねーだろ…俺にはわかる…」

シンジ「…」

クラマ「そっちは俺が抑えといてやる…てめーは自分の親とヨロシクやってろ」

シンジ「クラマが何を言ってるかわからないよ…」

クラマ「今にわかる…ナルトのバカも同じだ…親と協力して最初は無理矢理でも俺の力を使い始めた」

シンジ「ナルト君が…?」

クラマ「てめーも気付いてんだろ?その鉄塊の中にてめーの母親が居る事」

シンジ「…」

クラマ「鉄塊の陰のチャクラはワシが抑えといてやる…お前は存分に暴れろ!!」

シンジ「わかった…!!やってみるよ…」

クラマ「逃げるなよ…自分から…親から…」

シンジ「そう、逃げちゃダメだ…ありがとう…クラマ」

クラマ「ケッ…」

ナルト「シンジと何リンクしてたんだよ?」

クラマ「フン!意気地がねーから少し発破かけてやっただけだ…」

ユイ「シンジ…」

シンジ「母さん…ここに居たんだ…」

ユイ「ええ…ずっとここであなたを見ていたわ」

シンジ「母さん…僕」

ユイ「わかってる、助けたいのね…二人を」

シンジ「うん…」

ユイ「大丈夫、シンジの気持ちが二人を救ってくれるわ」

シンジ「母さん…」

初号機「ウォォオオオオオオオオ!!!!!」バキィ

ミサト「あれは!!?」

リツコ「翅!?」

冬月「はじまったな…」

ゲンドウ「あぁ…」

ミサト「14年前と同じ…」

リツコ「本当にそうかしら?」

ナルト「シンジ!!かーちゃんと話は出来たかよ!!?」

シンジ「うん…!!」

ナルト「なら!準備はばっちりだよなぁ!!?」

シンジ「どうかな…でも、やれる気がする…」

ナルト「上等!!」

シンジ「うん!!」

ゼルエル「いかりクン…いかりクン…」ひゅん

ナルト「俺がアイツの動きを止めるってばよ!!シンジはその隙に!!」

シンジ「わかってる!!」

ナルト「行くぜぇえええ!!!!尾獣玉!!!!」カッ

ゼルエル「バカシンジ!!」カッ

ナルト「シンジ!!壁を消してくれ!!」

シンジ「ATフィールド!全開!!!」キィィィィン…

ミサト「ナルト君!!気をつけて!!第二波が来る!!!」

ナルト「計算済みだってばよ!!!おらぁああああああああああ!!!!!」

ゼルエル「バカシン…」カッ

ナルト「多重影分身の術!!!」ボボン

ナルト(分身)「超大玉!!!!!」

ナルト(分身)「螺旋多連丸!!!!!」

ナルト(分身)「爆発しやがれ!!!!!!!ヘンテコ野郎!!!!!!」

ゼルエル「」

ナルト「クラマ!!もう一発尾獣玉行くぞ!!!!」

クラマ「ガァアアアアアア!!!!」カッ

ゼルエル「いか…り…クン…」グラ

ナルト「シンジ!!お呼びだってばよぉ!!!!」

シンジ「うぁああおおおおおおお!!!!!」

初号機「ウォオオオオオオ!!!!!!!」

シンジ「綾波を…!!」

シンジ「アスカを…!!」

シンジ「返せ!!!」ドクン

レイ「碇君…」

アスカ「バカシンジ…」

シンジ「綾波…!アスカ…!!」

レイ「…」

アスカ「アンタが助けに来るとはね…驚き…バカシンジの癖に」

シンジ「戻ろう!二人共…手を!!」

レイ「ダメ…」

アスカ「おあいにく様、手遅れよ…何となくわかるの…もうそっち側には戻れない」

シンジ「そっち側って…何が違うんだよ!!」

レイ「もう、人じゃないもの…」

アスカ「そ、使徒の一部になったんですもの…」

アスカ「アンタこそ早く戻りなさいよ…ヒトに戻れなくなるわよ?」

シンジ「そんな悲しい事言うなよ…」

レイ「?」

アスカ「アンタバカぁ?私達はまだ人間でいられるアンタを思って…!!」

シンジ「一人で帰れなんて…そんな悲しい事言うなよ…」

アスカ「フン!何?アンタも一緒に人間辞めるってーのー!?それこそバカね!!大バカよ!!」

アスカ「さすが無敵のシンジ様は考える事が違いますわね!!」

アスカ「さっさと行きなさいよ!!私達を思うなら早く行って!!」

レイ「そう、私達は碇君に碇君のままで居て欲しい」

シンジ「僕も」

シンジ「綾波とアスカに戻って来て欲しいその気持ちはきっと変わらないから…」

アスカ「だからって!現実問題!!」

ナルト「戻れるんじゃねーの?な?クラマ?」

クラマ「話は聞いてたぜ…赤いの、オメーは素直さが足りねぇな!で、要はコイツの本体を黙らせとけば良いワケだ…」

ナルト「クラマが使徒のチャクラを抑え込んでる間に、シンジのチャクラと二人のチャクラを結びつけて引っ張り出す!!」

アスカ「そんな事…」

クラマ「だがソイツにゃ緻密なチャクラコントロールが必要だ…」

ナルト「へっへーん!!それが出来る人が居るんだなー!!」

ミサト「危険よ!サクラちゃん!!」

サクラ「大丈夫です…私の事はナルトが守ってくれるから…」

リツコ「使徒、それにシン化したエヴァに触れる事になるわ…最悪の場合、取り込まれるかも…」

サクラ「大丈夫です…エネルギーの凝縮体…あれが私達で言う所のチャクラの凝縮体であるなら」

ナルト「悩んでる時間はねーってばよ…シンジの精神が持たねェ…!!」

サクラ「行こう!!ナルト!!」

ナルト「おう!!チャクラコントロールは任せたってばよ!!」

サクラ「ええ!!伊達に綱手様にしごかれてないわ!!」

リツコ「…頼もしい子」

ミサト「何よリツコ…こんな時にニヤニヤして…不謹慎ね…」

リツコ「私、賭け事ってあまりしないんだけど…」

ミサト「?」

リツコ「レイとアスカは助かる、今回は賭けても良いわ?」

ミサト「私も助かるって信じてる…信じたい…」

リツコ「フフ…命のかかった賭けですもの…外す気がしないわ…」

サクラ「…!!」

ナルト(分身)「使徒の中…ぐちゃぐちゃで気持ち悪い感覚が渦巻いてて…ワケわかんねーってばよ…」

サクラ「ブツクサ言ってないで!仙人モードで感知続けて!!」

ナルト(分身)「わかってるってばよぉ…おっ!見つけた!!」

サクラ「居た!!よぉおおおおしっ!!!」

ナルト(分身)「サクラちゃん!!ファイトだってばよ!!」

サクラ「うるさい!!バカナルト!!集中出来ない!!」

ナルト(分身)「ごめんってばよ…」

ナルト「我ながら情けないってばよ…」

ナルト(分身)「うるさいってばよ!クラマに引っ張り上げて貰うの待つ係は楽そうで羨ましいってばよ!!」

ナルト「バカ!!お前が消えたらその記憶も俺に還元されるってばよ!!どっと疲れるコッチの身にもなれってばよ!!」

ナルト(分身)「バカって言った方がバカだってばよ!!」

ナルト「お前は俺だってばよ!!バーカ!!バーカ!!」

ぎゃーぎゃー

サクラ(集中出来ない…)イラっ

クラマ「ナルト…お前、外の世界で遊んでんな」

ナルト「ごめんってばよ…」

サクラ「バカナルト!アンタ、うるさい!!」

シンジ「サクラさん…」

サクラ「お待たせ!」

アスカ「ホントに上手く行くの?」

レイ「この人達には私達に無い力がある…」

サクラ「シンジ君、手を…」

シンジ「はい」

サクラ「アスカ、手を伸ばして…?」

アスカ「フン!今回は特別なんだからね!!勘違いしないでよ!!バカシンジ!!」

サクラ「レイ、手を」

レイ「ええ…」

サクラ「行くわよ…ナルト!!」

ナルト「使徒は俺らに任せとけってばよ!!」

クラマ「フン!!」

ゼルエル「…」

ナルト「後はこいつを大人しくさせるだけだってばよ…」

クラマ「ワシとやったチャクラの引っ張り合いみたいなモンだ…」

ゼルエル「…」カッ

ナルト「おぉおおおおお!!!螺旋乱丸!!!!」

ゼルエル「…」ヒュン

ナルト「ミニ螺旋手裏剣!!」スパパパ

ゼルエル「…」ガキィイイン

ナルト「風遁!!螺旋手裏剣の術!!」

ゼルエル「…」ぐらっ

ナルト「う!ず!ま!き!ナルト連弾!!!」

ゼルエル「…」ピクピク

ナルト「からのー!!クラマ!!!」

クラマ「尾獣玉ァ!!」

ナルト「!!」

ナルト「今だ!!サクラちゃん!!」

サクラ「しゃーんなろー!!!」

シンジ「アスカ!!綾波!!来い!!!」

アスカ「フン!」

レイ「…!!」

初号機「ウォオオオオオ!!!!!」

ミサト「使徒のコアが…」

リツコ「砕けて行く…」

冬月「呪われた子供達は再び人の世に戻ったか…」

ゲンドウ「あぁ…だがこれで良い…全てはこれからだ…」

マヤ「初号機から高エネルギー反応!!」

ミサト「なんですって!?」

リツコ「使徒は殲滅しても、シン化した初号機は止まらないと言うの…」

マヤ「いけません!パイロット及び、ナルト君、サクラちゃん…初号機に取り込まれています!!」

セントラルドグマ

ギュウウウ…

オビト「無限月読の世界に奴らを飛ばしたと思えば、こんな世界に辿り着くとはな…やはり九尾と八尾の力が足りなかったか…」

ゲンドウ「そこで何をしている…」パンパン

ギュウウウ…

オビト「見た事のない忍具だ…面白い…」

ゲンドウ(銃撃をすり抜けた…?)

オビト「火遁!豪火球!!」ボッ

ゲンドウ「火炎放射器だと…?」キィイイン

オビト「ほう…万象天引…?違うな、写輪眼で見切れぬ盾か…貴様、体内に何か飼っているな?」

ゲンドウ「お前にそれを教える理由は無い…それよりお前、リリスから降りろ…」

オビト「リリス?なんだそれは…?俺の下にある口寄せか?人型の口寄せを使うとは面白い…」

ゲンドウ「降りろと言っている、次は無い」

オビト「写輪眼!!」ギン

ゲンドウ「何の真似だ?」

オビト「人柱力か…チャクラを乱す事無く即座に幻術を解くとは…」

ゲンドウ「あの二人と言い、お前と言い…妙な力を扱う連中だ」

ギュウウウウ…

オビト「後ろを取った、次はどうする?」

ゲンドウ「…好きにしろ」

オビト「ではそうさせてもらおう…」

ギュウウウウウ…スポン

オビト「フン…さて…九尾と付き添いのガキはどこに行った?」

ズゥウウウウン…

オビト「上か…大体騒がしい所には九尾のガキが居るのが相場だ…」

ギュウウウウ…

オビト「なん…だ…と…外道魔像が他にも存在していたのか…それがリンクして二つの世界が繋がったか…」

初号機「ウォォオオオオ!!!!!!!」

オビト「この魔像も回収しておく必要があるな…」

ズキュウウウウン

カンッ

初号機「」

カヲル「二つの世界が繋がってしまった…もう一つの世界の僕はそれを望んでいるのだろうか…?」

カヲル「滅んでしまった世界を元に戻すにはまだある世界から助けを求める必要があるね…」

カヲル「悪いけど、この周辺をまるごと連れて行くよ…」

カヲル「おや?…君も居たんだね?うちはオビト…」

オビト「貴様、何者だ…」

カヲル「僕が誰であるか、それは君には関係無いよ…」

カヲル「ただ、一つ言える事は…もう一人の僕は君の存在を許していない、世界を終わらぬ幻術に引きずり込んだ君を」

オビト「俺は誰の許しも乞うた覚えは無い」

カヲル「そうだね、でも聞こえて来るんだ…悲痛な声が…」

カヲル「僕は幸せにしたいんだ、碇シンジ君とうずまきナルト君をね」

カヲル「どちらも僕を必要としてくれる大切な人だから…」

カヲル「だから…!!」

オビト「…!?」ピク

カヲル「槍でやり直す!!」

カヲル「ATフィールド全開!!」カッ

オビト「幻術か!?」

カヲル「幻術?自分の身に起きている不可解な事象を幻術と呼ぶのかい?君達は…まわりを見てご覧よ」

オビト「…!!」

リン「オビト!なにしてんの!?ぼーっとして!!」

オビト「リン…!!何故だ…ここは…どこだ…」

カカシ「オビト、そろそろ任務だ…気を引き締めろ!」

オビト「カカシ…お前達、何故…生きている…」

カヲル(君が闇に落ちなければ忍界大戦は起きないかも知れない…)

カヲル(君はこれから起きる全ての出来事を知っている)

カヲル(この世界の僕が産まれた後に、君と言う存在が別の立場に変わっていれば…戦争は回避出来るかもしれない)

カヲル(希望はあるよ…どんな時もね)

ゲンドウ「この世界に希望など無い」

カヲル「!!」

ゲンドウ「余計な事をするな」

カヲル「何故…?」

ゲンドウ「アダムを摂取した私にもATフィールドは使える…そして…」

ゲンドウ「私を吸い込んだ男にあった妙な目玉が保管された場所に放り込まれたが、一組頂いた…」

カヲル「流石リリンの王、シンジ君の父上だ…アダムに写輪眼を与えるなんて…」

ゲンドウ「使徒の構成物質は人間と酷似している…フィフス…お前もそうだ」

ゲンドウ「初号機から…ユイから槍を抜け…」

アダム「」ギン

カヲル「…!!これは…そうか…そう言う事か…リリン…」

ゲンドウ「ユイは私のものだ…誰にも渡さん…」

カヲル「すまないシンジ君、ナルト君…この先は…君達の力で…」

次回予告

ミサト「初号機に取り込まれた運命を仕組まれた子供達」

ミサト「閉された世界で新たな力を得た碇ゲンドウ」

ミサト「アダムと写輪眼の禁じられた融合の先にある物とは」

ミサト「写輪眼の幻術を受けた渚カヲルと操られたmk.6」

ミサト「うちはオビトは運命を覆す事が出来るのか」

ミサト「変貌した世界で子供達を待ち受ける新たなる試練とは」

ミサト「次回『口寄せ、エヴァンゲリオン8号機』」

ミサト「この次も、サービスサービスぅ!!」

終劇

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