シンジ「うん…」
アスカ「…」
シンジ「あ!あのさ!そろそろ部屋から出ておいでよ!!」
アスカ「…」
シンジ「もう3ヶ月だよ…?」
アスカ「…」
シンジ「最近アスカ、お風呂とか入ってる…?」
アスカ「関係ないでしょ、アンタに」
シンジ「でも…その…み、みんな心配してるよ!!委員長とか!!」
アスカ「そ、関係ないわ…ヒカリにも」
シンジ「そんな…どうしちゃったんだよ…アスカ…」
アスカ「ま、ヒカリにはよろしく言っといて…元気にしてるって…」
シンジ「アスカ…」
アスカの部屋
アスカ「…」カチカチ
アスカ「ぷっ…」
アスカ「ワロス…テラワロス…」
アスカ「炊事係が心配そうに夕食を運んで来たなう」
アスカ「送信っと…」
リビング
ミサト「アスカが引き蘢って早3ヶ月…部屋で何してるのかしら?」
シンジ「使徒を全て倒して以来、アスカは抜け殻みたいです…」
ミサト「あの子、エヴァのパイロットである事が存在意義だったから…」
シンジ「アスカがあんなになっちゃって…また…使徒が来れば…」
ミサト「シンジ君!!」
シンジ「ごめんなさい…ミサトさん…」
ミサト「私達は人類を守ったの、正しい事を…したのよ…」
シンジ「はい…」
ミサト「アスカにもそれを理解して欲しい…普通の女の子としての幸せを…私には得られなかった…」
ミサト「当たり前の生活を…もちろんシンジ君にも…」
シンジ「…はい」
ミサト「うっ…うぅ…私…保護者失格よ…」
シンジ「そんな事ないです!!ミサトさんは…少なくとも父さんより…僕の親のようなものだと…思ってます…」
ミサト「ありがとう…シンジ君…」
アスカの部屋
アスカ(お腹空いたわね…)
アスカ(…)ガチャ
アスカ(…)バタン
アスカ(…)もぐもぐ
アスカ(今日もまあまあの出来ね…)
アスカ「今日のメニューは加工肉のスタミナ丼!!」
アスカ「味付けはいつも最高!!」
アスカ「毎日おいしい料理食べれて幸せなう」
アスカ「送信…」
アスカ(地球の平和を救って)
アスカ(大学も出てて)
アスカ(ネルフから一生遊んで暮らせるお金も貰った…)
アスカ(この私がわざわざ外に出て煩わしい思いをする必要なんて無いわ!!)
アスカ(フフフ…まさに勝者の余裕!!)
アスカ(さてと…もう11時か…そろそろスレの巡回を始めなきゃ…)
翌朝
シンジ「アスカー!!朝だよ!!」
アスカ「Zzzz」
シンジ「アスカ…なんで何も言ってくれないんだよ…」
アスカ「Zzzzz」
シンジ「アスカ…アスカぁ…」
アスカ「Zzzzzzz」
リビング
ミサト「今日もダメ?」
シンジ「もう反応すらしてくれません…」
ミサト「困ったわね…」
シンジ「こうなったら無理矢理にでも…」
ミサト「きっとアスカは自分を見失っているのよ…そっとしておいてあげましょう…」
シンジ「でも…」
ミサト「大丈夫!きっと、前みたいに戻れるわ!!」
シンジ「行ってきます…」
ミサト「気をつけてね」
シンジ「アスカの事、よろしくお願いします」
ミサト「わかったわ…」
シンジ「じゃあ…」
昼頃
ピーンポーン
ミサト「はーい」
「お届けものです、サインをお願いします」
ミサト「はぁ…?」かきかき
「ありがとうございましたー」
ミサト「アスカ宛…何かしら…」
ミサト「アスカぁー?荷物が届いたわよ?」
アスカ「…そこに置いといて」
ミサト「え…えぇ…」
ミサト「そうだアスカ!たまには二人で外に食事でも行きましょう!」
ミサト「もちろん私が奢るわー」
ミサト「女二人でランチなんてのもオシャレな感じしない?」
アスカ「いい…」
ミサト「でも…アスカ、お昼はどうするの?」
アスカ「いらない…」
ミサト「そ…そう…晩ご飯はシンジ君が用意してくれるからいいけど…」
アスカ「話はそれだけ?荷物置いたなら、さっさと遊びにでも行けば?非番なんでしょ…」
アスカ「私に構ってるヒマがあったら、早く新しい男でも作ればいいのに…」
ミサト「アスカ…あなた…」
アスカ「放っといて…私の為を思うなら」
アスカの部屋
アスカ(ミサトめ…あんな事言って私を引きずり出そうったってそうはいかないんだから!!)
アスカ(一昨日頼んでおいたホテルの高級スイーツ詰め合わせ…絶対あげないわ!!)
アスカ(私の命を賭けて稼いだお金で買ってるんですもの!)
アスカ(今まで散々努力して来たんですもの!)
アスカ(起きたい時に起きて寝たい時に寝る!)
アスカ(食べたい時に食べたい物を食べて…)
アスカ(欲しいものを欲しい時に買う!!)
アスカ(まさに夢の生活!!この私の努力が実ったのよ!!努力とお金は私を裏切らないわ!!)
アスカ(それにしても…)
アスカ(さっさと外出なさいよ…邪魔ね…ミサト…)
ミサト(アスカ…今は本当にそっとしておくしかなさそうね…)
ミサト(使徒の精神攻撃を受けた時からか…徐々にアスカがおかしくなってしまったの…)
ミサト(リツコは精神汚染の心配は無いって言ってたけど…)
ミサト(はぁ…)
ミサト「アスカ、食事…してくるから…留守番よろしくね…」
アスカ「…」
ミサト(返事もなし、か…)バタン
アスカの部屋
アスカ「…」
アスカ「…」キィィ…
アスカ「…」きょろきょろ
アスカ(車のエンジン音がする…遠出するわね…きっと…フフフ…)
アスカ「行ったぁあああああああ!!!」
アスカ「んふふー!!待ってましたぁ!!スイーツ!!スイーツぅ!!」
アスカ「テレビを起動!!」
アスカ「ゲームも起動!!」
アスカ「スイーツよしっ!!」
アスカ「にゃははははー!!至福っ!!まさに勝ち組っ!!」
アスカ「平日の昼間に勉学に勤しむ学生を尻目にぃ!!」
アスカ「お取り寄せ高級スイーツを片手にゲームに興じる!!」
アスカ「フフフ…3時間は帰って来ないわね…!!」
アスカ「アハハハハ!!!」
アスカ「…」
アスカ「折角ゲームするならリビングでしたいわね…」
アスカ「飲み物もすぐ取れるし…大画面…」
アスカ「移動!!」
リビング
アスカ「むふふ…おいひい…」はむはむ
アスカ「幸せ…幸せなう…」ずずず
アスカ「こりゃあやめられないわ!!こんな生活!!」
アスカ「やっぱゲームは大きい画面に限るわ!!」
アスカ「ボリュームアーップ!!!」
アスカ「だーい迫力ぅっ!!」
アスカ「使徒が居なくなった分アンタらでストレス発散よ!!!」
アスカ「どぉおおおおおうりゃああああああああ!!!!死ねぇええええええ!!!」
アスカ「あひゃひゃひゃひゃ!!!」
アスカ「速射速射!!」
アスカ「よだれ垂らしてバッカみたい!!!」
アスカ「とどめええええええ!!!」
アスカ「の…キックぅ!!」
アスカ「ミッションクリア!!楽勝っっ!!」
シンジ「楽しそうだね…」
アスカ「!!!!」びくぅっ
アスカ「…いつから」
シンジ「あひゃひゃひゃひゃ!!!」
アスカ「…」カァァ
シンジ「いつもそうなの?」
アスカ「べ…別にぃ!?」
シンジ「いつもそうなの?」
アスカ「アンタに関係無いじゃない!!」
シンジ「はぁ…心配して損した…」
アスカ「なんでこの私がアンタに心配されなきゃなんないのよ!!」
アスカ「アンタと違って私は大学も出てるしぃー?」
アスカ「生きてくのに困らないお金があるもん!!どう生きようと勝手よ!!」
シンジ「…そうだけど」
アスカ「ま!バレたら仕方ないわね!!これで心置きなく余生を過ごせるってもんだわ!!」
シンジ「余生って…」
アスカ「家政夫付きでね!」
シンジ「家政夫!!?僕の事ぉ!?」
アスカ「他に誰が居んのよ…ミサトはてんで役に立たないじゃない…」
シンジ「酷いな…」
アスカ「あん!?」
シンジ「なんだよ…顔会わせたら前とまるで変わらないじゃないか…部屋に籠ってるときは碌に喋りもしなかった癖に」
アスカ「アンタバカぁ!?物事やってる時に話しかけられてもテキトーに返すに決まってんじゃん!!」
シンジ「…アスカ」
アスカ「何よ!タイミング悪いのよアンタ!!人が巡回してる時に限って話しかけて来るんだから…」
シンジ「巡回?」
アスカ「ガキのアンタは知らなくていいの!」
シンジ「同い年じゃないか…」
アスカ「精神年齢の話よ!バカシンジ!!」
アスカ「大体アンタだって報奨金で働かなくても生きていけるでしょうが!!」
アスカ「学校なんか行ってバッカみたい…」
シンジ「そう言う問題じゃ…」
アスカ「ハァ?アンタバカぁ!?人は生きてく為に働くのよ!!」
アスカ「お金を稼ぐ為に働くの!!人生3回は遊んで暮らせるお金があるのに働く意味なんてないでしょ!!」
シンジ「僕には…そういうのわかんないから…」
アスカ「フン!ま、アンタがどうしようが関係無いけど…」
アスカ「私は学校とか行かないし、誘っても無駄だから!!」
シンジ「アスカが元気ならそれでいいけど…」
シンジ「心配したよ…もう!」
シンジ「朝だって何の反応もないし…」
アスカ「朝ぁ!?何時頃の話よ…」
シンジ「7時くらいかな…学校始まるから…」
アスカ「あぁ…その時間ね…」
アスカ「寝てた」
シンジ「…」
アスカ「何よ、その顔は!」
シンジ「いや…もう何か…」
アスカ「私のライフサイクルにケチつける気ぃ!?」
シンジ「いや…別に…ちなみに何時に起きて何時に寝たの?」
アスカ「日によって違うわよ…気分ね!!」
シンジ「…」
アスカ「だからなんなのよ!!その顔は!!」
アスカ「言いたい事があるならハッキリ言いなさいよ!!」
シンジ「怠惰…」
アスカ「なぁあああああんですってぇえええええ!!!?」
シンジ「だって実際そうじゃないか!!」
アスカ「今まで努力に努力を重ねて来たこの私に向かって!!」
アスカ「言うに事欠いて怠惰ぁぁあああああ!!!?」
シンジ「どうせこの3ヶ月間こんな感じで生活してたんでしょぉ!?」
アスカ「うるっさいわね!!1ヶ月くらいはホントにナーバスだったわよ!!」
アスカ「エヴァに乗る事も、もうないんだ…とか!!」
アスカ「私の価値ってもうないのかな…とか!!」
シンジ「でも2ヶ月くらいはこうだったんでしょ…」
アスカ「だから軽蔑の眼差しで見るの止めてくれるぅ!?」
シンジ「だって…」
アスカ「だってもヘチマもなぁああいっ!!」
アスカ「アンタも銀行の入金額見たらそんなモン吹っ飛ぶわよ!!」
アスカ「見た事もない数の0が並んでるのよ!!?」
アスカ「丁度いいわ!!付き合ってあげるから!!銀行行くわよ!!」
銀行
シンジ「…」
アスカ「どう…!?これでも働く気、起きる…?」
シンジ「」ふるふる
アスカ「フン!!金に関心ないバカシンジの事だから、どうせ通帳も見てないんだと思ったわ!!」
シンジ「アスカ、明日から何して遊ぼうか?」
アスカ「その気になったわね!これで敵はミサト一人!!」
シンジ「敵って…ミサトさんは本気で心配して…」
アスカ「おだまり!!アンタも明日から学校行かないなら…」
シンジ「え?学校は行くよ?」
アスカ「ハァ?なんの為に?」
シンジ「世間体」
アスカ「アンタバカぁ?」
シンジ「いや…アスカは大卒あるじゃないか…」
アスカ「あ…そっか…」
アスカ「ふーん…ま!未来の旦那が学歴で自分に劣るのも情けないわね…」
アスカ「よし!学校行きなさい!!私は留守番してるから!!」
シンジ「ちょっと待って…未来の旦那って…」
アスカ「あによ!?文句あんの!?」
シンジ「あるよ…普通に考えて…」
アスカ「ハァ!?同年代で私と釣り合うお金持ってるのなんてアンタくらいしか居る訳ないじゃない!!」
シンジ「お金お金って…」
アスカ「うるっさい!!バカシンジ!!」
アスカ「言っとくけど!私…家事全般、やる気無いから!!」
シンジ「いや…結婚を前提に話を進めないでよ…」
アスカ「アンタ、自分の立場わかってんの…?」
シンジ「えっ…」
アスカ「逃がす訳ないでしょ…アンタみたいな超優良物件…」
シンジ「ひぃっ…」
アスカ「最高のニートライフを送るにはアンタが必要なのよ!!少しは役に立ちなさい!!」
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イ / :::/j x====ミ〈 〉彡===x }::::: {
И:::::「 ( : : f;j: : q} {p: :f;j : : )j:::}: ト
八从 `¨¨¨¨´/ ',`¨¨¨¨´ }厶リ
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ヽハ V´ ̄ ̄`V ( 。)゚
八 '. / ( い
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_ -‐=ニニニニニニニニニニニニ||二ヽ: : : ://:i |ニニニニ/),| :|二ニ=- 、_
「ニニニ\ニニニニニニニニニ二二||二|.: : :∧∨ | |二二ニ//´ ̄ ノニ=‐- _
|ニニニニ二\ニニニニニ二二二二||二|: : : :.∧∨ :| |二二// /´ ̄\ ̄ニニニニ/ニi
'ニニニニニニニ\ニニニニニ二二二||二|: : : : : :.∧ :| |ニニ| } ー―=ミj二二 /二ニ|
'ニニニニ二二\二\ニニニニニニ||二|: : : : : : .:∧'::|ニニ| } } 、___, },ニニ/ニニ〈
'ニニニニニニ二\二}ニ二二二二||二|:.: : : : : : : :.:i |ニニ| } } } ノノ:Y /二 /ニニ/ニ〉
'ニニニニ二二\二}ニ二二二二||二|:.: : : : : : : :.:l |ニニ|: } } :} }从{_/,二'/ニニ/ニ/|
'ニ二二二二\二\ニニニニニ二||二|.: : : :._ -‐=ニ\へへ } :i |ニニニi'/ニニ/ニ/=|
シンジ欲しいわ
シンジ「僕に拒否権は…」
アスカ「ない!!」
シンジ「…」
アスカ「言っとくけど」
シンジ「?」
アスカ「浮気したら殺すから」
シンジ「ひぃっ…」
アスカ「んふ…よろしく、未来の旦那様」
シンジ「あうあうあう…」
アスカ「さ、そうと決まったら早速買い物に行くわよ!!」
シンジ「何を買うんだよ…」
アスカ「アンタバカぁ?決まってんじゃん!!」
シンジ「?」
アスカ「家」
ミミ:::;,! u `゙"~´ ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ ゞヾ ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/  ゙̄`ー-.、 u ;,,; j ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\ ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/ J ゙`ー、 " ;, ;;; ,;; ゙ u ヾi ,,./ , ,、ヾヾ | '-- 、..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.、 ;, " ;; _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ | 、 .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
j / ,.- 、 ヾヽ、 ;; ;; _,-< //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─-- エィ' (. 7 /
: ' ・丿  ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、 i u ヾ``ー' イ
\_ _,,......:: ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... ' u ゙l´.i・j.冫,イ゙l / ``-、..- ノ :u l
u  ̄ ̄ 彡" 、ヾ ̄``ミ::.l u j i、`ー' .i / /、._ `'y /
u `ヽ ゙:l ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_  ̄ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ィ、 / | /__ ``- 、_ l l ``ーt、_ / /
゙ u ,./´ " ``- 、_J r'´ u 丿 .l,... `ー一''/ ノ ト 、,,_____ ゙/ /
./__ ー7 /、 l '゙ ヽ/ ,. '" \`ー--- ",.::く、
/;;;''"  ̄ ̄ ───/ ゙ ,::' \ヾニ==='"/ `- 、 ゙ー┬ '´ / \..,,__
、 .i:⌒`─-、_,.... l / `ー┬一' ヽ :l / , ' `ソヽ
ヾヽ l ` `ヽ、 l ./ ヽ l ) ,; / ,' '^i
シンジ「いえ?」
アスカ「そ、家」
シンジ「家ってあの家?」
アスカ「そうよ、土地も要るわね」
シンジ「誰が買うの?」
アスカ「ハァ?アンタに決まってんでしょ!!」
シンジ「もうやだ…この女…」
アスカ「あぁ!?」
シンジ「うぅ…行くよ…何でもいいよ…もう…」
アスカ「フフン!!」
葛城家
ミサト「は?」
アスカ「そう言うワケで!家が建ったら私達、出て行くから!!」
ミサト「シンジ君、アスカ…頭大丈夫?」
シンジ「はい…」
ミサト「引き蘢り過ぎておかしくなってない?」
シンジ「はい、全然…むしろ一周して元気になったみたいです…」
アスカ「そ!もう売買契約も済ませて来たわ!!即金でね!!」
アスカ「ゲンナマ叩き付けてやった時の不動産屋の顔が笑えたわ!!」
ミサト「シンジ君…いいの…?ホントにコレで…」
シンジ「もう逃げれる気しません…」
ミサト「そう…御愁傷様…」
翌朝
シンジ「じゃあ学校行って来ます…」
アスカ「Zzzzz」
シンジ「…はぁ」
ミサト「可哀想なシンジ君…」
ミサト(そうだ!)
ミサト「アスカぁ!!入るわよ!!」
アスカ「むにゃ…バカミサト…なにぃ…?」
ミサト「アスカぁ?いいの?シンジ君、一人で学校に行かせて…」
アスカ「はぁー?なんでそんな心配…」
ミサト「シンジ君がエヴァのパイロットだったのは皆知ってるわよー?」
ミサト「シンジ君は世界を救った正義のヒーロー」
ミサト「おまけにお金持ち」
ミサト「アンタが学校行ってた時から弁当作って来てたり…」
ミサト「モテない理由がないわー」
アスカ「あんな冴えない顔してんだから大丈夫よ…杞憂ね…大体バカシンジにそんな甲斐性ないわ」
ミサト「シンジ君、最近男らしくなって来たわよねー…」
アスカ「!!!!」
ミサト「女子っていい物件を本能的に探してるのよ?」
アスカ「…」
ミサト「シンジ君にその気が無くても、誰にでも優しいシンジ君が…もし、女の子に言いよられたら」
ミサト「どうなっちゃうかしら?」
アスカ「!!!!!!!」
ミサト「ほら、天才美少女のアスカだってシンジ君を選んだ訳だしぃ?」
アスカ「ちょっと…買い物行って来る…」
ミサト「あら?ネットで済ませればいいじゃない?」
アスカ「直接見て決めたいの!!うっさい!!バカミサト!!」
ミサト「あらあらー?気をつけてねん?」
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは
皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、
これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、
どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」
という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、
その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
学校
アスカ「…」こそこそ
シンジ「アスカ、なんで学校来てんの?」
アスカ「ひゃっ!!!!」
シンジ「留守番するって…」
アスカ「べ…別に…そろそろまた外に出るのもいいかなって…」じー
シンジ「?」
アスカ(何よ…これと言って男らしくなんて…)
シンジ「何かついてる?」
アスカ「いつ見てもしみったれた顔してるなって思っただけよ」
シンジ「酷いな…」
「いーかーりーくーん!」
シンジ「何?」
「この前、プリント持って行くの手伝ってくれて助かったー」
シンジ「いいよ…日直だったし…」
アスカ「むっ!」
シンジ「…えっ」
アスカ「バカシンジ!!最低!!」
シンジ「えぇっ…アスカ…」
アスカ「ついてくんな!バカ!!死ね!!」
シンジ「なんだよ…なんで急に怒りだすんだよ…」
「どうしたの?アスカさん」
シンジ「さぁ?何か怒ってる」
「それより碇君、今度の日曜日」
アスカ「日曜日はネルフで試験よ!バカシンジ!!」
シンジ「えっ…もうエヴァは」
アスカ「しーけーんんん!!!!」
シンジ「はい…」
「なんだ…じゃあまた今度…」
アスカ「来週も再来週もずーっと試験!!」
「…」
シンジ「ご、ごめん…」
「ううん…ごめんね、いそがしいのに…」
アスカ「そうよ!いっそがしいの!!誘わないで!!」
シンジ「アスカぁ…」
アスカ「こっち来い!!バカシンジ!!」
シンジ「さっきついてくんなって…」
アスカ「うるさい!!アンタ、浮気する気ぃ!?」
シンジ「え?」
アスカ「他の女子相手に鼻の下伸ばして!!バッカみたい!!」
アスカ「この私と言うものがありながら…なんたる無自覚!!」
アスカ「アンタは出会った時から変わらないわね!!」
シンジ「あ…その…ゴメン…」
アスカ「もし…浮気なんかしたら」
シンジ「…」
アスカ「許さないんだからっ!」
シンジ「」
アスカ「アンタの事、一番わかってるのは私なんだからね!!」
シンジ「…アスカ」
アスカ「話はそれだけ!じゃ、帰る…」
シンジ「え?帰るの…?」
アスカ「どうせこんな事だろうと思って、釘さしに来たのよ!!」
アスカ「他の女子共にね!!」
シンジ「滅茶苦茶だよ…」
アスカ「晩ご飯はハンバーグ!!わかった!?」
シンジ「はいはい」
アスカ「早く帰って来なさいよ…待ってるから…」
その後
アスカ「バカシンジ!!それはそこ!!」
シンジ「はい…」
アスカ「だぁああああ!!!もう!アンタ暫く乗らないうちに操縦下手になってんじゃないの!!?」
シンジ「仕方ないだろ!!なんでエヴァ使ってケージの移設作業なんか…」
アスカ「あっ!その線は逆ぅ!!アンタ、ケージ組み立てる前からぶっ壊す気ぃ?」
シンジ「指先までシンクロさせるの難しいんだよ…アスカもやってみてよ!!」
アスカ「ハァ…貸しなさいよ…」
シンジ「どう?」
アスカ「難しい…」
シンジ「大体、アスカが新居にケージ作るなんて無茶言うから…」
アスカ「今の私達があるのはエヴァのおかげよ!これくらいしてあげてもいいじゃない…」
シンジ「リツコさんが仕事が増えたってぼやいてたよ…」
アスカ「私達に命救われてんだから喜んでやるべきよ!お金は払ってんだし!!」
シンジ「はぁ…アスカの我が侭もホント変わらないよね…」
ネルフ
アスカ「」シュコー
アスカ「」シュコー
シンジ「アスカ…戻りませんか…」
ミサト「…もう3ヶ月」
リツコ「絶望的ね…生きてるだけ奇跡だわ」
マヤ「でも…いい顔してる…」
ミサト「使徒の精神汚染…」
リツコ「あらゆる方法を試したけれど…アスカの意識が精神の奥底に沈んでしまって」
ミサト「反応なし…か…」
リツコ「アスカは使徒と共生する道を選んだのかも…死を免れる為に…」
シンジ「そんな…でもこれじゃ…抜け殻だよ…」
ミサト「信じて待つしか、今の私達には出来ないわ…」
シンジ「アスカ…うぅ…」
マヤ「せめて…いい夢を見ていて欲しいものですね…」
/ , ,ィ ハ i、 、 ! /''⌒ヽ-─‐- 、 、ー'´ \ .イ , ,ィ ハ i 、 . |
/イ ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 | ゝ ,、.___, \ > , ! | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│ 「 ./ u \ | ≧ , ,ィ/ハヽ\ | |/゙>r;ヘ '-‐ァr;j<`K
r、H ┴'rj h ‘┴ }'|ト、 |./ ヽ | 1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry ┴ 〉 └'‐ :|rリ
!t||u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h |t|. ヾi丶 u レ'
ヾl. fニニニヽ u/‐' :|r| ー "j `ー ′ h゙リ {t|!v ̄" } ` ̄ !リ ヾl u iニニニヽ /|
ト、 ヽ. ノ u,イl. ヾ! v ヾ__ v イ‐' ヾl ヾ_ v ./' ト、 、__丿u ,イ ト、
,.| : \ `ニ´ / ; ト、 ト.、u L_ フ , ' |. ト、u ヾー `> /.|. ,| ::\ / ; / \
-‐''7 {' :: ` ー ' ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' | | :\  ̄ /,' ト、_ /〈 :: ` ー ' ,'/ 「
/ \ :: , '/ :| `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ :: `ー ' /,.イ \:: / |
/ \ / | | ヽ-‐'´ _,.ヘ< _:: _,. イ/ | ,.へ、 /´\ |
アスカ「バカシンジ!!ご飯!!」
シンジ「待ってよぉ…」
アスカ「お腹空いたぁー!」
シンジ「もう…」
アスカ「アンタは私の言う事黙って聞いてればいいの!!」
シンジ「…仕方ないなぁ」
アスカ「あら?観念した?この私から逃げられる訳ないでしょ!後は既成事実だけね!!」
シンジ「既成事実って…」
アスカ「ここに邪魔者は居ないし…好きにしていいのよ…バカシンジ…」
シンジ「アスカ…!!アスカぁあああああ!!!」
アスカ「あっ…!シンジぃ…ダメっ…ご飯食べてからぁ…」
ネルフ
アスカ「!!」
シンジ「アスカ!?」
マヤ「アスカが…アスカがぁああああ!!」
アスカ「!!!!!」
シンジ「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ…」
アスカ「…」
マヤ「パターン青!!使徒です!!」
リツコ「使徒に…取り込まれてしまったの…?」
ミサト「アスカ…そんな…」
ゲンドウ「生命維持装置を落とせ」
シンジ「父さん!!ダメだ!!アスカはまだ…!!」
ゲンドウ「やれ、そいつは使徒だ」
シンジ「ダメだ!!父さぁあああああああん!!!」
アスカ「」
やっと追い付いたのに…
こんなのってないよ…!
シンジ「あぁ…アスカ…アスカぁ…」
ミサト「シンジ君…」
リツコ「司令」
ゲンドウ「構わん、補充は幾らでもきく」
シンジ「殺してやる…殺してやる…殺してやる…殺してやる…」
ミサト「シンジ君…?」
シンジ「…」
冬月「碇、息子は大丈夫か…?」
ゲンドウ「問題ない…計画通りだ…」
冬月「碇、俺はお前を軽蔑するよ」
ゲンドウ「冬月先生、後を頼みます…」
???「やっと邪魔がいなくなったね、碇シンジくん」
シンジ「あぁあああああああああ!!!」
シンジ「わぁああああああああああああ!!!!」
初号機「グォオオオオ!!」
マヤ「初号機、起動!!」
リツコ「…ありえないわ」
ミサト「シンジ君…やめて!アスカは…いずれにしろもう…!!」
シンジ「そんなの関係無いよ…」
リツコ「シンジ君落ち着いて、アスカは使徒になってしまった…場合によってはアスカがサードイン」
シンジ「そんなの関係無いって言ってるでしょ!!」
シンジ「これ以上僕を怒らせないでよ…」
シンジ「アスカ…アスカの身体…」
初号機「グォオ…」ひょい
初号機「パクっ」
ミサト「!!!」
マヤ「うえっ…!!おえぇっ…!!げほっげほっ!!」
サードインパクト来るで
初号機「バリボリ」
マヤ「ひぃっ!!」
初号機「ムシャムシャ」
ミサト「アスカを…食ってる…」
初号機「ゲプっ」
初号機「ウォオオオオオオオオオ!!!!!」
初号機「ウォオオオオオオォオオオ!!!!!」
リツコ「拘束具が…」
ミサト「拘束具!?」
リツコ「そう、あれは装甲板じゃないの…」
リツコ「エヴァ本来の力を押さえつける為の拘束具…」
リツコ「それが今、自らの力で解き放たれて行く」
マヤ「おげぇっ!!ッ…うぅ…ハァハァ…」
ミサト「使徒となったアスカのS2機関を取り込んだと言うの…?」
リツコ「そうとしか考えられないわね…」
BGMおいときますね(´;ω;`)
http://youtu.be/TN0rT7RvA2k
シンジ「これは…?多分、アスカの味がする…」
シンジ「アスカがここに居る…」
シンジ「アスカはここに居るんだ!!」
初号機「グォ…」
シンジ「あぁあああああああああ!!!!!!!!」
アスカ「バカシンジ…」
シンジ「アスカ!ここに居たんだね!!」
アスカ「当たり前じゃない…何言ってんのよ…」
シンジ「そうだよ…アスカが居なくなる訳ないじゃないか…」
シンジ「アスカはずっとここに居るんだ…」
アスカ「そうよ、当たり前よ…バカシンジ…」
シンジ「アハハハハハ!!アスカ!!アスカぁ!!!!!」
アスカ「そろそろ私達の家に帰りましょう?さっきの続き、したいから…」
シンジ「続き?何の事かわからないよ…でも…何となくわかる気がする…アスカと…続き…アスカ…アスカぁ…」
アスカ「還りましょう…バカシンジ…」
>>190
あれ?アスカ食われたんじゃ?
>>191
ヒント:精神世界
ゲンドウ「もうすぐだ、ユイ」
ゲンドウ「私もすぐそちらへ行く」
ゲンドウ「弐号機パイロットの世界に私は居ない…」
ゲンドウ「ユイ…お前もな…」
ゲンドウ「だからこそ私はお前と同じ所へ行けるだろう…」
ゲンドウ「冬月先生が言っていた…よろしく伝えてくれと…」
ゲンドウ「時間だ…ユイ…これからは…ずっと…」パシャ
冬月「ユイ君…私も君に会えるとは…」パシャ
マヤ「先輩…先輩…!!」パシャ
リツコ「…嘘吐き」パシャ
ミサト「加持君…私、間違ってなかったわよね…」パシャ
I know, I know I've let you down
I've been a fool to myself
I thought that I could
Live for no one else
But now through all the hurt & pain
It's time for me to respect
The ones you love
Mean more than anything
So with sadness in my heart
(I) feel the best thing I could do
is end it all
and leave forever
what's done is done it feels so bad
what once was happy now is sad
I'll never love again
My world is ending
アスカ「私、気付いたの…アンタだけ居ればいい」
シンジ「…」
アスカ「それが私が幸せになれる世界…」
アスカ「私がアンタだけ招待してあげる」
シンジ「…」
アスカ「私の言う事ちゃんと聞くのよ?」
シンジ「…」
アスカ「いい子ね」
シンジ「…」
アスカ「ふふふ…バカシンジ…大好き…」
シンジ「…」
アスカ「あれ?動かなくなっちゃった…」
シンジ「…」
アスカ「ま、いいわ…新しいシンジ、お取り寄せしよう…」カチカチ
購入
シンジ「あれ?アスカ、また動かなくなっちゃった…」
アスカ「…」
シンジ「ま、仕方ないか…もう3ヶ月も使ったし…」
アスカ「…」
シンジ「僕の言う事聞いてよ!高いお金払って買ってるんだから…」
アスカ「…」
シンジ「はぁ…」カチカチ
購入
えっ?
えっ?
なんだこの庵野と虚淵の悪いところを合わせてチープにした感じのシナリオはwwww
>>228
ワロタ
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