モバP「アイドルの特訓に失敗した」(204)
モバP「今日まで毎日のレッスンよく頑張ったな!」
モバP「これだけの努力を積んできたんだ、これからは更なる高みを目指すぞ!!」
モバP「今こそ、自分と向き合うとき……」
モバP「特訓だ!!」
蘭子「ククク、魂が猛るわ(はい、頑張ります♪)」
蘭子(自分と向き合って…更なる高みへ…!!)
--------------
『闇に飲まれよ!』
『煩わしい太陽ね!』
蘭子(……)
蘭子(…あれ?もしかして…)
『悪魔の歌声に跪きなさい!』
蘭子(これって傍から見たら、結構恥ずかしい人なんじゃ……)
『フハハハハハ!! 闇の帳が降りし刻こそ我が真の力が発揮される時! 白き衣に包まれ聖なる翼が風に舞わん! フハハハハハハ!!』
蘭子「」
ガチャ
モバP「蘭子ー、特訓は順調か?」
蘭子 バタバタ
モバP(レッスン場でごろごろバタバタしてる……)
モバP「ら、蘭子…?大丈夫か?」
蘭子「ぷ、ぷろでゅーさー……」
モバP「!」
モバP(な、涙目じゃないか…!!)
モバP「ら、蘭子!?どうしたんだ!?」
蘭子「わ、わたし…」
蘭子「…は、恥ずかしく……ないですか……?」
モバP「!?」
モバP「恥ずかしくなんてないぞ!?それに、いつもの話し方ははどうしたんだよ」
蘭子「」////ぽこぽこ
モバP「痛いから!とりあえず、痛いから!な、ひとまず落ち着こうな?」
----------------
モバP「なるほど」
モバP(これまでの自分と向き合い、振り返った結果…)
モバP(厨ニな言動が恥ずかしくなってしまったと…)
モバP(あれ?特訓失敗してない?)
モバP「まぁまぁ」なでなで
蘭子「くすん」
モバP(さてどうしたものか……)
ガチャ
拓海「お、蘭子とPじゃん。闇に飲まれよー、なんてな」
蘭子「!」
蘭子 ふるふる
拓海「おい、本当にどうしたんだ?大丈夫か?」
モバP「まぁ……いろいろとあって…だな…」
モバP(かといって、この状況で蘭子の前で経緯を話してしまうのもまずかろう)
拓海「闇の力がたりてないのか?」
蘭子「!」
モバP(これはマズイ!!)
モバP「拓海!ちょっとこっち来い!」
モバP(実はかくかくしかじかでな)
拓海(あー……、なるほどな。どうするんだよ、これ)
モバP(俺に言うなよ)
拓海(アタシも悪かったけどさ……)
ちらっ
蘭子 じー
拓海(めちゃくちゃガン見してるじゃねえか、泣きそうな顔で)
モバP(こうなったら仕方がない、私にいい考えがある……)
拓海(どうすんだよ)
モバP(こうする)
ポチ
TV『はーい!みんなー!今日もたくみせんせーのお料理教室の時間だよー!!』
拓海「」
拓海(てめぇぇぇ!これ怪我人増えただけじゃねえか!!)
モバP(さっき『アタシも悪かった』って言ったのは誰だ?)
モバP(少しくらい火傷してもらってもいいだろ)
モバP「蘭子、よく聞け」
モバP「知っての通り、拓海は元レディースだ。昔は『喧嘩上等、特攻隊長向井拓海だぞ!』とか言ってたんだ」
モバP「このご時勢になっても堂々とそんな恥ずかしいことしてたんだよ」
モバP「でもな、アイドルとして鍛錬を重ね、自分と向き合った結果……」
モバP「こんなにアイドルらしくなったんだ……」ぐいっ
拓海(なんだよ、おい、どういうことだよ…!?)
モバP(いいから、あれやれよ)ぐいぐい
TV『たくみんスマーイル!!』
蘭子 じー
拓海(くっ……!!)
拓海「…た……」
拓海「たくみんスマイル!!」ぺかー
拓海(後で絶対ぶっ○す……!!)
モバP「蘭子よく見ろ……」
モバP「これがアイドルとしての生き様なんだ…!」
モバP「普段のお前だって恥ずかしいところなんて一つもないんだよ!!」
蘭子「ぷ、プロデューサー……」
みく「……さっきから、みんなで何してるにゃ?」
拓海「!?」
>蘭子「わ、わたし…」
>蘭子「…は、恥ずかしく……ないですか……?」
ウサミン星人の前でも同じことを言えるか?
ぐいっ
拓海「みく……、どこから聞いてた……」
みく「にゃにゃにゃ、なにするにゃあ!?」
拓海「どこから聞いていたときいてるんだ」
みく「け、『喧嘩上等、特攻隊長向井拓海だぞ!』とか言ってたんだ~のあたりからにゃ」
拓海「」/////
みく(か、顔が真っ赤だにゃ…!!)
みく「ぴ、Pちゃん!状況の説明を要求するにゃぁぁぁ!!」
>>48
可愛いwww
モバP(ちょうどいいし、みくにも協力してもらうか……)
モバP「みく、お前はすごいアイドルだ……」
みく「Pちゃん…?」
モバP「常日頃、カメラが回っていようがいなかろうが徹底したキャラ作り……」
モバP「業界人としては尊敬せずにはいられない!!」
みく「ぴ、Pちゃん///みんなの前で、て、てれるにゃあ////」
みく「みくは自分を曲げないよっ!!」
モバP「そう、どんなことがあってもそのキャラは崩れない……」
モバP「どんなことがあってもな……!!」
ポチッ
ボイスレコーダー『Pさん、うちのみくのことなんですが……』
みく「!?」
モバP「先日の親御さんとの面談の際の録音だ」
『もうずっと語尾に「にゃ」をつけているんですよ、学校でも家でも……』
『アイドルを始める前からなので、そろそろ何とかしたいと思ってたんですけどねぇ…』
『Pさんからも何とか言っていただけないでしょうか』
みく「」
拓海(ああ、これはまずいわ)
親は反則だろ……
拓海「だ、大丈夫か……?」
みく「……」
みく「…」
拓海「…え?」
みく「…親が、なんにゃ…」
みく「周りの意見が…なんにゃ…」
みく「そんなのどうだっていいんだにゃ……!!」
みく「みくは猫のアイドルにゃ!!誰がなんて言おうと、これがみくなんだにゃ!!」
みく「みくは……」
みく「みくは自分を曲げないよッ!!!」
蘭子「!!」
モバP「蘭子…」
モバP「これが自分と向き合うということだ……」
モバP「どんなに痛くても」
モバP「どんなに見ていてかわいそうでも」
モバP「自分と向き合って、高みを目指すということはこういうことなんだよ!!」
蘭子「プ、プロデューサー……」
みく「ふにゃぁぁ!!Pちゃぁぁぁん!!」
拓海(……なんだこれ…)
蘭子「わ、我が下僕Pよ!!(Pさん!!)」
蘭子「闇に包まれし真理、ここに握らん!!(私、本当の自分と向き合えそうです!!)」
蘭子「天空の頂を闇で染め上げようぞ!!(また、トップアイドルを目指して頑張ります!!)」
モバP「よし、頑張ろうな!!」
モバP「今日は俺のおごり!!みんなで飯行くぞー!!」
モバP「ところで、みく?」
みく「なんにゃ?」
モバP「正直、感動したぞ、お前の覚悟に」
みく「ああ、あれかにゃ」
みく「だってもっと恥ずかしい人がこの事務所にはいるにゃ!」
みく「だから、それと比べたらみくなんて普通にまともだと思うにゃ!!」
モバP「あー、なるほどな……」
みく「みくは宇宙人でも、永遠の17歳でもないし等身大のみくでいいかなって」
モバP「そうだな!!」
はははは
給湯室
菜々「」
おしまい
乙
安部さんをいじめないであげて
きらりと蘭子SSの予定だったのになぜかこうなった
ウサミンについては本当に申し訳ないと思っている
とりあえず、ありがとうございました
誰か幸子で書かない?
おまけでお前が書くんだ
藍子
モバP「藍子!今日までよく頑張った!!」
モバP「レッスンの成果もあって最近はすごい任期じゃないか!!」
藍子「いえ、これもPさんやみんなの力ですよ」
藍子「これからもよろしくお願いしますね?Pさん」
モバP「ああ!」
モバP「トップアイドルへの第一歩として……」
モバP「自分と向き合うんだ!!藍子!!」
藍子「はい!Pさん!」
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藍子「アイドルとしての私……」
『皆元気でまとまりないから、ついまとめ役になっちゃうんです』
『色んなお仕事、楽しいなって!』
藍子「アイドルとしての……!!」
『精一杯、表現しますねっ!』
藍子「アイドルとして…パッションを……!!」
『ヒャッハーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
『にょわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
藍子(あ、あれ?)
藍子(私って…もしかして……)
ガチャ
モバP「藍子ー、いるかー?」
モバP「!?」
モバP「あ、藍子!?なんで部屋の隅で体育座りしてるんだよ!?」
藍子「ぴ、Pさん……」
藍子「私……」
藍子「本当に、パッションのアイドルなんでしょうか……?」
モバP「…え?」
藍子「だって他のみんなは……」
藍子「きらりちゃんみたいにはぴはぴしてたり」
藍子「輝子ちゃんみたいに……まぁ、ああいう感じだったり」
藍子「雫ちゃんみたいに体がパッションだったり…」
藍子「それに比べて私は…私は……」
モバP(自分でいってることわかってるのだろうか、この子は……)
モバP「いや、あいつらは特殊なケースだと思うぞ?」
モバP(というか、ああいうのばかりだと確実に俺の身が持たない)
モバP「お、お前の明るいところなんてまさしくパッションだしさ……」
藍子「でも、私……」
藍子「みんなのまとめ役とか言ってたし……」
藍子「もっとパッションらしくならないといけないんだと思います…!」
藍子「Pさん、待っていてください!!」
ダッ
モバP「おい!?藍子!どこに行くんだ!!」
モバP「藍子ーーーー!!!」
二週間後
音信不通となった藍子から一通のメールが届いた。
そのメールによれば、彼女は彼女なりのパッションを見つけたらしい。
それを明日、俺に見せてくれるというのだが……
モバP(正直……)
モバP「不安しかねえよ……」
モバP「メールの場所はここだよな……」
モバP「先月のフェスでも使った野外ステージ……」
モバP「こんなところで何しようっていうんだよ……」
『ヒャッハーーーー!!よく来たなぁ!プロデューサー!!…フヒヒ』
モバP「こ、これは!!」
http://i.imgur.com/f6ov8dF.jpg
http://i.imgur.com/fAxWBZV.jpg
神崎蘭子(14)
http://i.imgur.com/EfHuQkh.jpg
http://i.imgur.com/46J5enO.jpg
向井拓海(18)
http://i.imgur.com/l7lkOiy.jpg
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前川みく(15)
http://i.imgur.com/fvsSSw4.jpg
http://i.imgur.com/tMS2Jwh.jpg
高森藍子(16)
http://i.imgur.com/PnqDGX9.jpg
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諸星きらり(17)
http://i.imgur.com/uCnwn2T.jpg
http://i.imgur.com/dvmhs9f.jpg
星輝子(15)
http://i.imgur.com/BknbCUZ.jpg
http://i.imgur.com/6W8KKk3.jpg
及川雫(16)
モバP(ギターを構えた夏樹と、ベースを構えた輝子……)
モバP(後ろにはドラムときらり……!?)
モバP(そしてステージ中央にあるのはマイクと……)
モバP「ド……ドラム缶……」
きらり(にょわー、今こそきらり自分と向き合う…!!)
『―――淫乱ヒポポタマス―――』
きらり(!!!?)
『―――淫乱ヒポポタマス―――』
『―――淫乱ヒポポタマス―――』
きらり 「ヒィ!」 ガタガタガタ
『―――漬物ォ―――』
きらり 「 」
――――――
モバP「きらり? 特訓の成果はばっちしか?」
きらり 「はい、そうですね」
モバP「!!!?」
こうですか?わかりません
>>147
全く関係ないスレでこんな堂々大々と書くもんじゃあないな
>>147
気持ち悪いな
荒らしと一緒じゃん
きらりがドラム缶一杯のエナドリか何かを飲み干すパフォーマンスだろ、多分
きらり「それじゃあ、いくにぃ!!1,2,3!!」
きらりの掛け声と共に鳴り響くロックンロール
豪快でいてテンポを崩さない正確なドラム
野山を揺さぶり地を駆けるかのようなベースライン
そして常識に捕らわれない心揺さぶるギター
こいつらがこれだけの技術を持っていたという事に俺は驚愕した
だがそれ以上に俺の頭を揺さぶっているのは……
演奏の開始と同時に手足が飛び出し、今はロックンロールにあわせて激しく動く一つのドラム缶だったのだ……
動くドラム缶とは晶葉も妙なものを作ったな(目そらし)
俺はまだ一縷の望みに掛けていた。
パッションのアイドルらしい元気さの中にも穏やかさ、たおやかさを持っている彼女は
こんなことをするはずがないと……
ずぼぉッ!!
藍子「いやっはぁぁぁぁーーーーーーーーー!!」
モバP(お母さん、僕の中で何かが壊れてしまいました……)
おお……
モバP(もう僕の頭にはどんな言葉もわかりません)
モバP(青空の下で響くロックンロールは僕の心を壊してしまったようです)
モバP(僕も行こう……!!)
モバP(あの光り輝くステージへ!!)
モバP「いぃぃぃい……やっほぉおおおおお!!!!」
ダッ
藍子(Pさん!これが…!!)
藍子(これが私の見つけたパッションです!!)
藍子(夏樹ちゃんには止められたけど……)
藍子(みんなの中心でみんなの力を借りて輝く……)
藍子(これが私のパッションなんです!!)
藍子(身体のことだってもう気になりません!!)
藍子(ドラム缶?臨むところですよ!!)
藍子・モバP「いえーーーーーあああああ!!!」
藍子(私たち今、最高に輝いてます!!)
こそこそ
李衣菜「こ、これが……」
李衣菜「ロックンロール……!!」キラキラ
その後、数日間は李衣菜が事務所にダンボールを持ち込んで真似をしようと頑張っていましたが、夏樹が
毎回のように止めてくれたので大事に至らずに済んだようです。
藍子は変な自信をつけてしまったようですが、たぶん大丈夫なんだと思います。
おしまい
よくわからないけど、すごくすっきりした
俺、これでも藍子ちゃんPなんだけどね、どうしてこうなった
ひとまず、ありがとうございました
乙
Passionは(キリストの)受難という意味がある
つまり藍子は
さっちゃん!!
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