久「はぁ…」トン
京太郎「おっ、ドラですか。ポン」
和(ドラ3ですか)トン
咲「カン。あっ…京ちゃんが鳴いたポンが」
京太郎「おおっ!ドラ6になったぜー。サンキューサッキ」
和(ドラ6。おそらくタンヤオのみでしょうけど降りますか)
久「はぁ…」トン
咲「!?」和「!?」
和(打、赤五萬とか正気ですか!?)
京太郎「それ捨てるんっすか?」
久「うんうん」
京太郎「ロン。タンヤオ、ドラ8です」パラパラ
久「あれぇ?」
咲「クスクス…、部長今日もまた最下位ですね」
和「役満でも聴牌してたんですか?」
久「いやゴミ手の聴牌すらして無いけど」パラパラ
咲「降りましょうよー」
京太郎「ふふん、俺の才能が開花して来たか」
和「そんなオカルトあるわけないじゃないですか」
久「対局中もずっと携帯が鳴ってて…。あっマナーモードにしてるからバイブだけよ?」
和「メール相手は…いつもの?」
久「うん、差出人不明よ。愛してるとか好きだとかそんな事ばっかり」
咲「一日に何件くらい届くんですか?」
久「数えた事ないから知らないけど…。多分100くらい。朝も昼も夜も関係なく来るのよ」
和「気持ち悪いですね…。電話とかもあるんですか?」
久「もちろん。最近、携帯は非通知を着信拒否にしたから家の電話にかかってくるの」
咲「家の電話」ゴクリ
久「無言電話ね。何考えてるか全く意図が掴めなくてすごく怖い」カタカタ
和「それで警察の方に相談は…」
久「行ったけど、あんまり取り合って貰えなくて…。ストーカー事件って被害が起きてからしか警察は動いてくれないみたい」
咲「長野も物騒になりましたね」
久「全くね。正直引っ越しすらしたい気分よ」
久「この靴見てくれる?」スッ
咲「新品買ったんですか?私なんか四月から履いてるからボロボロで」
久「今日学校に着いたら私の下駄箱から靴が消えてたの」
久「代わりにキレイな便箋にお金が入ってたわ。5000円札」
和「おつりが来ますね」
久「だから購買部で新しいの買ったけど…。そして今日は…。これよ!」
ガチャ
ロッカーを開ける久
久「私の体操服が無くなってるの!こんなの麻雀どころじゃないわよ」カタカタ
咲「手紙が入ってますよ」
和「一万円札ですか。まぁ…、新しいのは買えますね」
久「気持ち悪いじゃない!私の体操服を誰が一体どう言う目的で盗んだのよ!?何に使ってるわけ!洗濯してないし、臭いと思うけど…」
京太郎「そりゃ…オナ…」
咲「京ちゃん!」グッ
足を踏みつける咲
京太郎「あだだだだだだ」
和「…確かに気味が悪いですね。何か直接被害とかはないんですか?」
久「今の所ないかな。宅急便で手作りっぽいお菓子とか送られてくるくらい。何が入ってるかわからないし食べた事ないけど」
久「昨日も知らない誰かに滅多刺しにされてる夢を見たの」ポロポロ
久「体重も3キロも減って…、ご飯もあんまり食べて無いし…」グスン
咲「部長確かに痩せましたね」
和「えぇ…。しかし私達に出来る事があまりないのも事実です」
京太郎「警察は何やってんだよー」
久「…いいの。こうして引退したのに部室に居られるだけでも僥倖だわ。家に一人で居たくないし」
咲「京ちゃん、帰りは送ってあげてね」
和「須賀さん。男を見せる時ですよ」
京太郎「おぅ、任せとけ」
久「ありがとう」コクコク
帰り道
久「…」ピポパ
京太郎「何してるんですか?」
久「あーうん。今日からお父さんが出張でね。家に居ないのよ」
京太郎「ヤバくないですか?」
久「流石に私も身の危険を感じて、誰か家に泊まってくれないか聞いてるの。まこと優希は…今日は駄目みたい」
京太郎「へぇ…」
?(今日は久さんの家に誰も居ないのですね)コソコソ
京太郎出すならスレタイに京太郎って入れろ 京豚が
いいか?
京豚はキモいんだよ 神聖不可侵である百合漫画の咲に手を出すんじゃねえ チンポ脳どもが
百合は神聖なもので 男は汚いの わかる? お前らのしてることは いちゃついてる女の子達に うんこ投げつけて喜んでるようなものなんだよ
あと 咲が百合漫画じゃないとか言ってる奴はアニメ見てないだろ 麻雀興味ないから 原作は知らないけど あんな百合百合してる素晴らしいアニメの原作が百合漫画じゃないわけがない それに 作者も百合好きらしいし 咲が百合漫画だというのは 紛れもない事実
それに 百合が世間ではマイナーだとか 言ってる奴がいるけど そんなわけ ねーだろ なのはやゆるゆり らきすたがどれだけ人気だとおもってんだよ こんな当たり前のことも理解できずに 性欲のためだけに喚き散らすから京豚は馬鹿にされるんだよ
久「ゆみか美穂子は…、流石に悪いかな?」
京太郎「二人とも遠いですからね」
?(……)ジーーーーー
久「」ゾクゾク
久「ね、ねぇ。須賀君、誰かの視線を感じない?」
京太郎「え?俺は何も?誰か着いて来てますかね?」
久「…杞憂かしら。ちょっと神経質になってるみたい」
公園
京太郎「おい!誰か居るのかよ!」
久「ちょ、ちょっと刺激しないでよ」
京太郎「誰か居るなら出て来いよ!こそこそつけ回して気持ち悪いんだよ!女々しいヤツだな」
京太郎「部長に言いたい事があるならハッキリ言え!この人間のクズ!」
?(ギリリリ)ポタポタ→下唇噛み過ぎて血が出た
?(ふん、バカめ。僕は賢いからそんな挑発には乗らないのです。言いたくても言えない乙女心が乙女にはあるのです)
?(にしてもあの金髪雄猿邪魔なのです。人の恋路を邪魔するヤツはどいつもコイツも祟り殺してやりたいのです)
神はふんふむに向かって言われた。
「お前は女の声に従い 取って食べるなと命じた木から食べた。お前のゆえに、土は呪われるものとなった。
お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。お前に対して土は茨とあざみを生えいでさせる。野の草を食べようとするお前に。
お前は顔に汗を流してパンを得る。土に返るときまで。お前がそこから取られた土に。塵にすぎないお前は塵に返る。」
霞「彼らはね、咲のSSが好きなのではないのよ」
霞「自分の姿を須賀くんに重ね、咲キャラたちと絡みたいだけなの」
初美「そうなんですかー?」
霞「そうよ。須賀くんはかわいそうだわ。京豚の、自己投影の犠牲になってしまったせいでいろいろな人に嫌われてし亦野だから・・・」
霞「京太郎SSの『京太郎』を、『俺』に置き換えて御覧なさい」
霞「ほとんどのSSで、違和感なく話が進むはずよ」
初美「うわー・・・ほんとうなのですよー」
霞「こういったスレにはね、ただちにふんふむを召還しなくてはならないの」
霞「『悪』をのさばらせてはいけないのよ」
久「ごめん。帰りにスーパー寄っていいかしら?」
京太郎「いいですよ。晩飯っすか?」
久「うん。家に引きこもるから数日分の食料を買い溜めする」
京太郎「良かったら何か作りましょうか?」
久「いいの!?帰るのが遅くなっちゃうわよ?」
京太郎「少しくらい平気っす」
?(あぅあぅ…、こうしちゃいられません)ドヒュー
スーパー
ガヤガヤ
久「今日は特売セールみたいね」
京太郎「活気がありますね。早くしないと売り切れますよ」
久「あら?あの後ろ姿は…」
美穂子「困ったわ…、初めて来るスーパーだからお肉売り場がよくわからない」
ダキッ
美穂子「ひゃっ!?」
久「みーほーこー♪」スリスリ
京太郎「あっ風越の元キャプテンの超美人お姉さん!」
美穂子「上埜さんに清澄の男の人!?」
・
・
・
久「やったー、美穂子のおかげでスタンプカードが二倍貯まった」
美穂子「お役に立てて何よりです。私もいいお肉が安く買えましたよ」
京太郎「安かったですねー、近ければ俺も通いたいです」
京太郎「部長。福路さんにストーカーの事話してみませんか?」ヒソヒソ
久「えっ…美穂子まで巻き込むのは気が引けるわね」ヒソヒソ
美穂子「?」キョトン
喫茶店
美穂子「なななななな…、なななななんですって!?」ガクガクブルブル
美穂子「上埜さんにストーカー被害だなんて」カタカタ
久「う、うん。最近悩んでて」
京太郎「部長が麻雀で俺に負けるくらいですよ」
美穂子「い、今すぐ警察に…」
久「もう行った」
京太郎「動いてくれないみたいです」
美穂子「そんな…、どうすれば…」ブルッ
久「わからない。金属バット片手に毛布被って震えてるわよ」
京太郎「しかも運の悪い事に部長のお父さんが今日から居ないらしくて」
久「家に一人よ」ハァァ
美穂子「何て事なの!?」
京太郎「それで加治木さんか福路さんにでも家に泊まりに来て貰って…」
久「バカ!その話はしちゃ駄目だって。迷惑かかるから」
美穂子「私ですか?」
京太郎「えぇ…。俺が泊まれなくもないですが男と女ですから…」
久「間違っても何にも起きないけどね」
美穂子「なるほど」コクコク
支援せずにはいられないな
美穂子「じゃあ私が泊まりますよ」
久「えっ!?美穂子が?危ないわよ!顔も姿もわからないストーカーよストーカー。命の危険だって…」
美穂子「いえいえ、大丈夫ですよ私なら。こう見えても護身術を幼少の頃から習ってたりしますよ」
京太郎「頼りになりますね」
久「でも…、私だけじゃなくて美穂子に何かあったら…」
ガシッ
久の手を掴んで開眼するキャップ
美穂子「上埜さんの一人の友人としてお役に立ちたいんです。私じゃ力不足でしょうか?」
久「……美穂子」ウルウル
京太郎「俺はお邪魔みたいだし帰りますね」
久「ごめんなさいね。今日のお礼は必ずするから」
京太郎「いえ、いいですよ。何にもしてませんし」
美穂子「上埜さん、早く行きましょう」グイグイ
・
・
・
美穂子「ここが上埜さんの家ですかー。初めて知りました」
久「ごめんなさいね。ボロっちい家でしょ?」ガラガラ
美穂子「そんな事無いですよ。純和風で素敵な日本家です。すいません、おトイレ借りていいですか?」
久「うん、ここから左に…」
美穂子「こっちですよね」スタスタ
ブーブー
久「わっ!?またメールが…」ビクッ
メール本文『今後男の人と一緒に帰る所を見かけたら、中身が唐辛子のシュークリームを食べさせるです。あぅあぅ』
久「ひえぇぇぇぇぇぇぇ!やっぱりつけられてたんだ!」ガクガク
美穂子「上埜さん?どうかしました?」フキフキ
久「美穂子おおぉぉぉぉぉ」ウワァーン!!
美穂子に抱きつく久
美穂子「上埜さん!?またストーカーさんですか?しつこい女の人ですね!」ギリリリ
久「怖い怖い怖い…」ギュウゥゥゥ
>>90
>美穂子「上埜さん!?またストーカーさんですか?しつこい女の人ですね!」ギリリリ
ん?
ん?
IPS細胞が発達した近未来では男女仲の方が異端だからこの推測はセーフ(震え声)
夕飯中
久「……」パクパク
美穂子「…お口に合いますか?」
久「美穂子の手料理は美味しいけど、あんまり食欲ない」
美穂子「無理して食べなくていいですよ?明日のお昼ご飯に使いますし」
久「ごめんね…」
【TEL】<プルルルル~
久「ひいぃぃぃぃ!?で、電話だわ!」カタカタ
美穂子「上埜さん。私が取ります」
久「で、でも…」
美穂子「私にお任せください!一喝してやりますよ」
>>95
震え声 じゃねーよゴミ 帰れカス
美穂子「もしもし!上埜ですが!」
?「……上埜?」
美穂子「失礼、竹井です。貴方は誰ですか?名を名乗りなさい」
?「……」
美穂子「答えなさい。警察に突き出しますよ!?」
?「……」
久「うっ…、ううっうぅぅぅ…」ビクビク
美穂子「くっ…上埜さんと話がしたいなら私を通してから話せばいいでしょう!?」
?「……、……、咲さんカワイイ」
ガチャ、ツーツー
美穂子「切れましたか」
久「な、何か喋った?」
美穂子「少しだけですが。声が女の人でした。私の予想は合ってたみたいです」
何故そこで咲・・・
咲たんはカワイんだよ 神聖不可侵である宮永の所の咲にどんどん手を出してくれよ 百合百合脳どもが
百合は神聖なもので 女の子同士は清潔なの わかる? お前らのしてることは いちゃついてる女の子達に 花咲かせて喜んでるようなものなんだよ
あと 咲が百合漫画じゃないとか言ってる奴はアニメ見てないだろ 麻雀興味ないから 原作は知らないけど あんな百合百合してる素晴らしいアニメの原作が百合漫画じゃないわけがない それに 作者も百合好きらしいし 咲が百合漫画だというのは 紛れもない事実
それに 百合が世間ではマイナーだとか 言ってる奴がいるけど そんなわけ ねーだろ なのはやゆるゆり らきすたがどれだけ人気だとおもってんだよ こんな当たり前のことも理解できずに 百合のためだけに喚き散らすから咲たんは可愛すぎるって事にされるんだよ
美穂子「犯人を特定出来るかもしれません。上埜さん、話にくいでしょうが過去の交際経験や肉体経験のある女性を教えて貰えませんか?」
久「えっ…あぁうん。それなら~~~~」
美穂子「すいません。もう少し当時の状況を詳しく語って貰わないと犯人の恨みがよくわかりません」
久「そ、そうね。~~~~~で~~~~なんて事もしてしまって」
美穂子「ふぅーむ、なるほどなるほど」コクコク
・
・
・
久「以上ね。洗いざらい話したわよ」
美穂子「これで犯人に目星がつきますね。しかし…上埜さん。随分モテますね?」ジロッ
久「い、今は恋人居ないし…。エッチもしばらくしてないから…」
/ :/ ...:/:′::/ :.:.:.....:./.:/:!:.:.:.i:..!:.:.....:{:.:.:.:.:.:ハ /
. /.〃/:...../:′'.::|:: i .::.:.:.:| :i:_{__|:.|:.:.:.i :|:.:.../  ̄`ヽ/ ふ
'://:′::/斗:十 |::.::.::.:.:.:.: :}}ハ ::ハ:{:≧ト|:::/ な な な ぅ
{//::{: /|i:八::{=从:{ i::::: :N孑弐{ミト∨:::|::′ る. る .る (
. i :从 ::::{イァ:う{ミト爪ト::::. ! ん):::::ハヽト、:{:| ほ ほ ほ )
. |.::| : \《 { ::::::: } ヽ\{ { ::::::::: リ | :::ヽ! ど ど ど む
. | ::!::|ハト.乂__ノ ー ' | :::< |
八::| :|::::i /i, , , /i/ , }:::}i::人 __ ノ\
(__):::l:::::. i.:/::::::::厂「{:::::::{ ` ー― ´
/ :{ | :V:入 { ̄`ソ }/}::::}/::::::l.|:::::::|
{ ::|人::∨::::>... ` . ィ升|:::/::::::::八::::::{
ピンポーンピンポーン
久「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
美穂子「むっ!?どちら様でしょうか」
ピンポンピンポンピンピンピンポン
久「車の音がしなかった!宅配便じゃない」ガタガタ
毛布にくるまって震える久
美穂子「ストーカーさんでしょうか…。ちょうどいいです。返り討ちにしてりますよ」ゴトッ
久「危ないって!殺される!警察に電話しましょう」
美穂子「警察はちょっと…。まだ早いと思います」
美穂子「私が様子を見て来ます」
久「ダメよ!絶対に駄目!ここで待ってれば帰るかもしれないから」
美穂子「私は上埜さんをこんなに怯えさせてる犯人が憎いんですよ。出来れば正当防衛を成立させて叩きたいのです」
久「な、ナイフとか持ってるかもしれないし」カタカタ
美穂子「私の獲物は金属バットです。ナイフくらいどうって事ないです。両目を開いてればカスリさえしませんよ」
久「でも…、でもでも…」
ピンポーンピンポーン
美穂子「…」ブチッ
タッタッタ
久「美穂子!?」
流石に呼び鈴を鳴らすことは出来ないから犯人は美穂子じゃないわね
?「あっ…」
美穂子「貴方が犯人ね!?そのナイフをこちらに渡しなさい。でなければ頭蓋骨を叩き割りますよ!」
?「やばっ…、逃げます…」タッタッタ
カラン
久「み、美穂子」ソローリ
美穂子「すいません。取り逃がしました」
久「きゃっ!な、ナイフが…」ガクガク
10得ナイフが落ちていた
美穂子「これで上埜さんを刺すつもりだったのでしょうか…」
久「」ブクブク
ジョワーーーー
久「もう…やだ…」ガクッ
久「私が…、私が何したって言うのよ…」ウルウル
美穂子「女の恨みは怖いと聞きますからね。これを機に遊びの恋愛は控えた方がいいかと」
久「もう…しない。誰ともエッチな事もしない」ポロポロ
美穂子「…上埜さん。肩貸しますよ」
久「高3にもなって漏らしちゃった…。こんな姿後輩には見せられないわね…。今居るのが須賀君じゃ無くて美穂子で良かった」
美穂子「私は気にしてませんよ?一緒にお風呂入りましょうか?」
久「そうね。美穂子が嫌じゃ無ければ」
美穂子「嫌なんてとんでもない」
・
・
・
それから美穂子はしばらく久の家に泊まった
お風呂も寝る時ももちろん一緒に。
しかし無言電話とピンポンダッシュと謎の差出人の宅配便は数は減ったものの無くならなかった
しばらくして
和「それで部長はどうするんですか?」
久「うん。美穂子と二人でセキリィティの高いマンションに住む事になって」
美穂子「はい///」
和「なるほど。オートロックのマンションだと早々ストーカーも入れませんからね」
久「えぇ…、お父さんも納得してくれたわ。美穂子と二人暮らしだし家賃も半分だから…」
美穂子「二人で頑張りましょう」
和「…付き合ってはないんですよね?友人として住むんですか?」
久「そ、そうね。美穂子とはまだ何もしてないし…。もう誰かに手を出すのはコリゴリだし…」
美穂子(一度も手を出してくれませんでした)グスン
これわかわいいきやつぷ
和「部長。それは少し不誠実かなって思います」
久「な、何が」
和「福路さんにすごくお世話になってますよね?」
久「えぇ…。何から何まで世話になったわ。私の命の恩人だし。もし美穂子が居なかったら私はもう刺されてるかもしれないし」
和「友人としてルームシェアすると?」
久「う、うん」ポリポリ
和「福路さんの好意だけを利用して恥ずかしくないですか!」バン
美穂子「原村さん!?」
和「ストーカーにつけ狙われてるのだって部長に隙があるからです!」バンバン
久「そうなのかしら…」
和「恋人も作らずにフラフラと遊びまわって…。ストーカーも私でも行けるんじゃないかと勘違いしますよ」
美穂子「うんうん」コクコク
久「そんな事言われても…、私は誰かに行動を縛られるのとか苦手だし…、恋愛すると束縛がきつかったり」
和「…実は前から考えてたんです。部長に恋人出来たのを知ったらストーカーさんも諦めるんじゃないかって」
久「えぇ~そうかなぁ」
美穂子「そうですね。恋人が居ないからストーキングしてるかもしれません」
ふんぶ
久「うぅ~ん」
和「こうしましょう。恋人を作りましょう」
久「えぇ~誰と?」
美穂子「///」チラッチラッ
和「福路さんしか居ません!他に誰が居るんですか」
久「咲とか」エヘヘ
和「ストーカーに殺される前に私が殺しますよ」
久「…冗談です」
美穂子「うんうん」コクコク
これは巧妙な
和「じゃあ一度、恋人として部長と福路さんが同棲を始めたって噂を流してみます」
美穂子「ストーカーさんに伝わるように徹底的にお願いします」
和「任せて下さい。まずは私の得意なネット上で拡散しまくってやりますよ。そして清澄と風越の部員を使ってチラシとか」
久「そこまでするか…」
和「ストーカーが怖くないんですか!?漏らすほど恐怖だったんですよね!」
久「ぐぬぬ…。美穂子、喋ったわね!」
美穂子「あの…、それは、そのぉ…」ビクビク
久「ったく。和!絶対に言わないでよ!」
和「…失言でした。もちろんです。肝に命じておきます」
こうして久と美穂子の同棲話の噂が流れた
久「…あれから三か月。一切無言電話が無くなった」
美穂子「きっとストーカーさんも諦めたんですよ」
久「そうね。美穂子に言われるがままに、どこでもイチャイチャしてるものね」
美穂子「はい♪ストーカーさんがどこに居るかわかりませんからね」
久「流石に駅前とかデパートとかは辞めない?」
美穂子「人通りの多い場所でイチャイチャした方が効果的です」
久「もうストーカーも姿消したし…」
美穂子「安心するのはまだ早いですよ!」
咲「あっ、また部長と福路さんが路上でキスしてる」
終わり
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