陸上自衛隊異世界奮闘記 (270)


別サイトで書いてたものをこちらにうつします。別に自衛官ではないです。完全に自己満です。クソ駄文です。叩けよ!叩けばいいじゃないかぁ!


ではどうぞ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391680562

なろうの人か 二重人格者の自衛官がでる お気に入り登録してるやつだしなあ

ハムなんとか

おうおうテメー、クソ駄文書いてんじゃねーぞ!(期待)

あぁ? いい天気だな?
何て空が青いんだ、吸い込まれそうだ
・・・つーか何で太陽が二つあんだよ金玉かよ
「・・・尉」
おぉーすげーデッカイ鳥だな?
C-1輸送機位でかいなー
何?ここ入間駐屯地?
「・・・2尉」

おいおいこっち来たぞ
大丈夫なの?あれ?大樽Gとか持ってねーぞ
M26破片手榴弾なら持ってっけど?

「・・井田2尉」

つーかあれだよなクシャルダオラって風ないと雑魚だよな

「とっとと起きろクソ野郎っ!」
ゴンッ!!
「あだっ!ってーよ!何すんだハゲッ!陸将に言いつけん
ぞっ!!」

「テメーがさっきから現実逃避してっからだろーが!どーすんだよ!?なんか来るぞ?」

「とりま逃げんぞ!!全員乗車ぁ!!」

「「了解!!!」」

統率の取れた動きで全員素早く乗車する
車列は1/2トラックを先頭に軽機動装甲車、73式中型トラック、96式双輪装甲車と続いた

拝啓母上様 お元気ですか
最近涼しくなってきましたね
僕は今・・・

「走れっ!富戸!!」

「分かってるぜハゲッ!異世界でドラゴンとドックファイトだコノヤローッ!!」

異世界に飛ばされています。



ちなみに俺はなろうじゃないです。
ただの自己満足です。
先に言っちゃうと別に主人公に
特殊能力とかねーから

みたいな感じで進む
おk?それとものー?

続きが気になるので別サイトのを読んできます


>>6ありがとう

遡る事一週間前
習志野駐屯地にて

「今回の演習は米軍と共同で行い、最近急増している近隣アジア諸国の様々な脅威から日本国民を守る事を念頭に置いた訓練である」

伊豆陸将が直立不動の姿勢で並んでいる幹部達を見渡しながら今回の訓練についての説明をしていた

「よって今回の演習は大規模な実弾演習となる、各自与えられた編成で自分の能力を存分に発揮し、陸上自衛隊の素晴らしい能力を米兵達に見せつけてくれ!」

・・・このじいさん昔っから陸自最強ってうるさいな
何でもアメリカが一番ってのが気に食わないらしい
どんだけ敵視してんだよ
何?鬼畜米英なの?大日本帝国なの?

つまらない説明を右から左へ受け流し、くだらない事を考えて時間を潰しているといると伊豆陸将と目があった
・・・ウインクされた
誰か84もって来い
対戦車榴弾で吹っ飛ばす

そうこうしているうちに説明が終わった
やべぇ、全然聞いてなかった
実弾使うしか覚えてねーぞ

中隊長への言い訳を考えながら歩いていると後ろから肩を叩かれた

誰だよ、俺が凄腕スナイパーだったらどうすんの?死ぬよ?

「おうおう、随分と辛気臭い顔してんじゃねーか小隊長さんよぉ」

すごくメンドウクサイ人に会ってしまった
どうしよう無視しよっかな?

「・・・無視したら話聞いてなかった事、中隊長にばらす」(ボソッ)
「これはこれは伊豆陸将殿!
ご苦労様であります!!」

・・このじいさん、伊豆陸将とは腐れ縁だ
この人と最初に出会ったのは俺が入隊する前、近所で絡まれているこの人の娘を助けたのがきっかけだ

ちなみにこの人プライベートだと威厳も糞もないよ?
この前繁華街でやたらと明るい看板に一時間一万円とか書いてある店から出てきてるの見ちゃったし

「ハッハッハ、そうかしこまんでもいいではないか、ワシとお前の仲だろう?」

「どんな仲ですか?あなたなんて知らないし、風俗から出てきた所なんて見てませんよ?」

「まぁそう邪見にするな、娘のことは本当に感謝してるんだ
・・あとその話は後でじっくり聞こうか」

まぁ何だかんだ言ってこの人の事は尊敬してる、頼りになる陸将だ

「あぁそうそう、今回の部隊編成、お前の所だけワシが決めたんじゃ、きっと気に入るぞ?」

「はぁ?どーいう事ですか?」

「フッフッフ、まぁ見てからのお楽しみじゃい」

そう言って陸将は意味深な笑みを浮かべた
ホントムカつくなこのじじい
しかも陸将の娘別に可愛く無いんだよな?
暗かったからよく見えなかったんだよ、見えてたら助けてないね多分

自衛官として最低な事を考えながら第2偵察隊と書いてある扉を開けた

「よっ!康介、久し振り?」

「あぁーやっと来た!
ちょーまったんだけどー」

「お久し振りです!井田2尉!」

・・・驚いた
そこには見知った顔が並んでいた

「今回の演習ではお前が隊長らしいな、よろしく」

「富戸・・またお前と組めるとはな、フフッ」

つい笑みが溢れてしまった
こいつは富戸明陸曹長、俺の高校生からの親友だ

そして・・
「フッフーン、このあたしが入ってるんだから感謝しなさいよね?」

「うるせーじゃじゃ馬、足引っ張んなよ?」

「誰がじゃじゃ馬じゃボケェ!
沈めんぞコラァ!!」
ゴスッ!
「ぐっ・・・いい上段突きだ
また腕をあげたな」コヒューコヒュー

この手が早いのは辻堂愛花1等陸曹
この小隊唯一の女性自衛官
通称WACでこいつも高校からの親友
しかもWACの中では数を少ない格闘徽章持ち
まぁ俺も富戸ももってんだけど
こいつはヤバい、ヤンキーみたい
早い話がガラが悪い

「だっ・・大丈夫ですか井田2尉!?」

「うるせー、リア充はお呼びじゃねーんだよ」

「ひどいっ!!」

この俺の事を心配してくれるイケメンは大瀬隆司2等陸曹
俺を慕ってる後輩で狙撃手
ちなみに特級の腕前がある
ちなみに彼女はいないらしいが
俺の中ではイケメン

俺の中ではイケメン

俺の中ではイケメン

あれ?かきこめねーぞ?

たまにある?は~?

それは
ー←これをふにゃっとさせたやつあんじゃん?
それが何故かこうなる。不思議

俺の中ではイケメン

やっぱかきこめねー
何で?

大瀬が俺を介抱していると、富戸が号令をかけた

「全員整列!!井田康介2等陸尉に敬礼っ!!」

サッと全員が整列しこちらに敬礼する
俺はこの自衛官の無駄のない機敏な動きが好きだ
この第二偵察小隊は自分も入れて10名らしい
こちらも敬礼し全員の顔を見渡す

「今回、この第二偵察小隊を指揮する事になった井田康介2等陸尉だ」

フッ・・面白くなりそうじゃねーか

~演習当日~

「いいか!今回の俺達の役割は他の偵察隊と連携して上陸した敵勢力の観察または敵施設の撃破である
訓練だが実弾を使うので、全員それなりに気を引き締めて任務に当たってくれ」

「「了解!」」

「よしっ!では指示があるまでそれぞれの持ち場にて待機、解散っ」

柄にもない事を言って一人で恥ずかしがっていると富戸と辻堂が近づいて来た

「何一人でもじもじしてんだ?
トイレ行きたいのか?」

「なーに恥ずかしがってんのよっ
なかなか良かったわよ」

「うるせー、まだ上に立つのに慣れてないんだよ」

「確かにそうかもな。でも俺はお前は隊長とかむいてると思うぞ?」

「カッ!んな分けねーだろ
お前の方が頭もいいしよっぽど指揮官むきだよ」

「まー確かに康介は脳筋だけどねー」

「お前に言われたくねーよ暴力女」(ボソッ)

「あ"ぁ?なんか言った?」

「まぁまぁ落ち着けって
康介もそのうち分かる時が来るよ」

「あぁ?何が?」

「お前が隊長に向いてる理由
陸将だって何も考え無しにお前を隊長にしたりしないよ」

「そーかねー」

いけた
よかったー
マジで焦った

富戸の言っている事を聞き流しながら1/2トラックに乗り込み訓練開始の時を待つ
腕のGshockの針が訓練開始まで残り五分を切ったとき、後続車である軽装高機動車(LAV)から無線が入った
『こちらライター聞こえますかどうぞ』

「どしたん?無線の確認はさっきやったじゃん」

『いえ、少し気になるものがありまして』

「気になるもの?」

『はい。10時の方向45度付近に
蒼白く光る飛行物が』

「なんじゃそりゃ?UFOか?」

最初はふざけていたがその方向を見ると確かに光っているものがある
なんじゃありゃ。マジでUFOか?
写真撮って月刊ムーンに投稿しようぜ
そう思い井田がカメラを構えたとき
突然その物体がさながらスタングレネードのごとく閃光を撒き散らした

「うぉっ!眩しっ!」

「なんだ急にっ!」

「キャッ!!」

『!!!』

一瞬にして目の前が真っ白になった


・・
・・・

・・・ろ

・・きろ

・・・「起きろっつってんだろーがぁ!!!」
ゴスッ!
「っっつ!!」

目が覚めた
どうやら気絶していたようだ
後ろを見ると俺を殴った張本人の辻堂がこちらを睨んでいる

「・・えっ?何で俺寝てんの?」

「覚えてねーのか?」

隣から富戸の心配そうな声が聞こえた

「いや、ちょっと待て。整理するから」

確か訓練開始までトラックのなかで待機してて、もうすぐ始まるって思ってたらLAVから無線入って空見て・・・

「そうだっ!!他の奴は?
全員無事かっ!?」

『こちらライター、全員無事です』

『こちらビートル、生きてまーす』

『こちらサプリなんとか無事です』

とりあえずはほっとした
富戸が既に確認しておいてくれたみたいだ

「全車へ。とりあえずは現状把握をするから全員降車、のち整列、始めっ!」

それぞれの隊員が無駄のない動きでLAVや96式双輪装甲車、73式中型トラックから降車した

「富戸曹長!GPSやその他通信機器の確認!
大瀬2曹そこに生えてるデカイ木に登って周囲の確認!」

「「了解」」

降車してまず思ったこと
・・ここどこ?割とマジで。
自分達第二偵察小隊は広々とした草原のなかにいた
そして空を見上げ・・絶句した

「・・・太陽が二つある・・」

・・えぇーマジですかー
ちょっと勘弁してくださいよー
こーいうのはオタクの特殊作戦群とかイージス艦に任せとけばいいんですよー
そりゃちょっと憧れたりしましたよ?でもね?カーチャンいつも言ってるでしょ?現実と非現実を混ぜちゃいけないって
なのにどーして・・・こんな・・

子供を諭す泣きそうな母親の顔をしていたら富戸と大瀬がやって来た

「GPSはダメだ。衛星が絡んでる機械は使えないようだ」

富戸がうなだれている
ちょっと珍しい

「井田2尉!少しよろしいですか?」

木に登っていた大瀬が少し興奮ぎみに言った

「どした?」

「はい!ここから南南東の方向およそ一キロ先の窪地に戦車とヘリが見えました!!」

「マジか!でかしたぞ!!」

混乱するなかでこれは吉報だった
ヘリがあると言う事は上空からの偵察ができると言う事だ
さらに戦車もあるという
なんと心強いことか

「よしっ!今からその窪地へ向かう。状況整理はそのあとだ。
とりあえず合流するぞ。全員乗車!!」

「「了解!」」

車輌に乗り込む
今自分達が置かれた状態はよく分からんが、とりあえずすべき事は分かった

窪地へ向かう途中富戸が気付いたように喋りだす

「そういやコンパスはつかえんだな?」

「そういやそうだな」

慌てていて気が付かなかったがコンパスは常に一定に針を保っている
まぁ正しい方位か分からんが

しばらくして、っつーか5分も経って無いけど、目標の窪地に到着した

するとそこには戦車やヘリ、装甲車等が並んでいた
弾薬庫までそのまま存在している所をみると、どうやらこの区間は陣地ごと飛ばされたようだ

俺達の登場に少し驚いていたが
とりあえず話を聞いてみない事には始まらん

ピッ
「こちらは東部方面隊第一師団普通科連隊所属第二偵察小隊隊長、井田康介2等陸尉であります」

すると向こうも状況を理解したのか敬礼をしかえし

ピッ
「こちらは北部方面隊第七師団機械甲科第3戦車部隊隊長、古座一2等陸尉であります!」

「同じく第七師団航空科第1戦闘中隊隊長、慶佐次仁3等陸佐だ」

第七師団?北海道の精鋭達か

お互いの自己紹介が終わったところで現状の確認を始める

「自分達は今回の演習の為に集まっていたときに空から蒼白光る物体を見つけて・・」

「あぁ。うちもそんな感じだ
閃光が走ったと思ったら気絶していたらしく、目が覚めたらここにいたって訳だ」

「やはりそうでしたか。」

「というと、あなたの部隊も?」

「えぇ。自分達は演習の中では敵勢力の観察、要は偵察ですね。をする予定で」

「俺達ヘリはその偵察隊の指示を待っていて」

「私達戦車部隊は主力攻撃として陣地で待機していた訳です」

「んでその最中に我々が最後に見たのが光る飛行物体ということですね」

なるほどなここに飛ばされた奴は全員あれを目にした人たちと言うことか。
ならなぜ・・

「じゃあ何で弾薬庫や倉庫、車庫がここにあるんでしょうかね?」

「確かに不自然だな。乗り物なら俺達が乗っていたからで説明がつくが、何故誰もいない弾薬庫や倉庫がここにあんだぁ?」

そう
一見するとラッキーだが、考えるとかなり不自然だ
まるで誰かが意図的に、それだけの物質が必要になると見込んでここに運んだように思える

「まぁ弾はあるに超したことはないんでもっと重要な事を考えましょう」

「そうですね。とりあえず今把握できている事だけでも整理しましょう。お二人とも何か気付いた事等はありますか?」

「そういやGPSとかの衛星用品は全部駄目になってますね」

「そうだな。近隣の状況については今、うちのOHー1が調査にでてる」

「それは助かりました。ぶっちゃけ陸路だけだと限界がありますからね」

「確かにな。あんたら偵察隊にはヘリで確認出来なかった場所を見てきてもらうか」

「了解。戦車部隊の方々はしばらく待機をして頂いてよろしいか?なるべくいざというときまで戦車は動かしたくないので」

「まあ妥当な判断ですね。了解しました」

「それでは現在所持しているヘリや車輌を確認しましょう」

「おう。それならさっき確認してきたぜ」

そう言って慶佐次3等陸佐はメモ帳を取り出した

「まずは戦車だな。これは90式戦車が四台だけだ。あと装甲車の類いだが89式装甲戦闘車が二台と81式短距離地対空誘導弾(短SAM)が一台、87式自走高射砲二台、203mm自走榴弾砲と125mm自走迫撃砲が一台ずつあと82式指揮通信車が一台、96式双輪装甲車が二台とLAVが二台だ。トラック系だが1/2水タンク車が一台、
7?半トラックが四台、73式1?半トラックが五台、1/2?トラックが五台、3?半燃料トラックが7台と3?半航空燃料トラックが五台、
あと何故か野外炊具1型があった。ヘリに関してはAH-1Sが二機、OHー1が一機、UHー1が3機だな。まだ全部を確認出来た訳じゃないが大体こんなもんだ」

「すごいですね。だいたい一個戦闘団って位ですか」

「まぁ元々デカイ演習する予定だったからな、こんだけあんのもうなずける」

「にしても弾薬庫があるのはありがたいですね。さっき見てきましたけどかなりの量でしたよ。」

「それにそれぞれのトラックにもたんまり物資が乗ってるんでしょう?かなりの量ですね」

「あぁ、だが状況が分からんのにばかすか消費すんのはアホだ。」

「えぇ。ですから物質、特に弾薬や燃料は大事に使いましょう」

すると偵察にでていたOHー1が戻ってきた


今日はここまで。
また明日!

所々にある?が気になる


?←これホントにすみません。
何が?になるか判明したので、
次回からはでないように編集しますのでよろしくお願いします。
ちなみに装備確認のときの?は?が変形したものです。


?←これホントにすみません。
何が?になるか判明したので、
次回からはでないように編集しますのでよろしくお願いします。
ちなみに装備確認のときの?は?が変形したものです。

これは期待

トンです
73式1トン半トラックって感じです
何度もすみません

遠くから風を切り、大気をかき混ぜる機械音が近づいて来た。

「帰ってきたか」

慶佐次3佐が率いる、第一戦闘団の観測ヘリコプター、OHー1が戻ってきた。

慶佐次3佐に続いてOHー1に駆け寄る
ピッ
「慶佐次3佐!ただいま帰還いたしました!」

「勝浦3尉、九十九里2尉、無事で何よりだ」

降りてきたパイロット2名に敬礼をする慶佐次3佐
するとパイロットの一人、勝浦3尉と目があった

「ん?3佐。こちらの方は?」

「お?あぁ、こいつの部隊も俺達と同じように飛ばされたみたいでな。紹介しよう、
井田2尉だ。」

「これは失礼。自分は北部方面隊第七師団航空科第一戦闘団所属、勝浦誠3等陸尉です!」

「同じく九十九里竜二2等陸尉であります」

「こちらは東部方面隊第一師団普通科連隊所属第二偵察小隊隊長、井田康介2等陸尉です。よろしく」

お互いに敬礼しあう

「さて、挨拶が終わったところで、状況は?何か分かったか?」

「はい。ここを中心に半径50キロ圏内を捜索しましたが、特に何か分かることは・・。ですが一つだけ」

「なんかあったのか?」

「ええ。ここから北東の方向およそ20キロ先に森が広がってるんですが、そのなかに集落のようなものを一つだけ発見しました。」

「集落か・・、規模は?」

「おそらく少なくても50名ほどが住んでいるかと思われます」

「そうか、出来ればそこの住人と接触してこの世界の事について聞き出したいものだな」

「ですが、かなり木が生い茂っているのでヘリでは無理です」

「なるほどな。・・井田2尉!
頼めるか?」

「もちろんです。自分達、第二偵察小隊が行きましょう」

「助かる。何かあれば直ぐ無線を寄越せ。提示連絡は30分毎に頼む」

「了解!では行って参ります。」

話し合いを終え、自分達の車輌が並んでいる場所へ戻る

「どうだった?」

「やっぱみんなあの閃光を見た直後にここに飛ばされたらしい」

「・・マジか」

「ねぇ、さっきヘリ戻ってきてたけど何か分かったの?」

愛花がOHー1を見ながら言った

「あぁ、それでちと動くことになった」

「何か見つかったのか?」

「この先の森で集落を見たんだとさ」

「なるほどな。それで俺達がそこの住人と接触するという訳か」

「なにそれ、危なくないの?」

「何?怖いの?手ぇ握ってやろーか?」

「握った瞬間お前の指の間接全部外してやるよ」

・・あれちょー痛いよな
泣いたもん、俺

「まぁ自衛官の仕事で危なくねーもんなんてねーよ」

「それもそっか。じゃあとっとと行きましょっ!」

愛花は納得したようだ

「全員せいれーっつ!!」

富戸が号令をかける
偵察小隊の面々が横一列に整列する

「これから我々第二偵察小隊はこの先で発見された集落に向けて出発する。今回のミッションはそこの住人と接触し、情報を提供してもらうことである」

「しかし何が起こるか分からん。指示があるまで絶対車輌から出るな!」

「井田2尉!」

大瀬がおそらく全員気になっているであろう質問をしてきた

「・・・発砲の可能性はありますか?」

「・・交戦規則は正当防衛の時のみだ。指示があるまで絶対撃つな」

なるべく低く、威圧するかのような声で指示する
銃は指一つで簡単に人の命を奪える道具である
第二偵察小隊の年齢構成は若い、
敵と思えば簡単に発砲しかねない
なのでここで戒めておく必要があった

「・・了解」

大声で号令をかける

「構えーっ!銃!!」


隊員達が小銃を構える

「弾込めっ!安全装置!」

隊員達が豊和89式小銃の槓桿を引き、右側についたセレクターレバーを【ア】と書いてある位置にずらす

「よしっ!全員乗車!出発するぞ!!」

「「了解!!」」

陣地を出発してから30分程経った頃、森が見えてきた

「指揮車より全車へ、一時停止」

鬱蒼とした森が広がっていた
ここだけ見れば富士の樹海と言われても分からないであろう
しかしこれ・・・

「参ったな。車輌が入れんぞ」

俺の心情を代弁するかのように富戸曹長が唸った

「どーするよ?」

「隊長に任せます」

「富戸曹長の意見が聞きたい」

「そのくらい自分で考えなさい」

・・・
俺と富戸が睨みあっていると後続車のLAVから無線が入った

『こちらライター。少しいいですか?』

「こちら指揮車。森に入る手段を絶賛募集中ですどーぞ」

『その事で大瀬2曹が少し』

「かわってくれ」

『大瀬です。さっき森に近づく途中で小さい道らしき入り口を発見しました』

「マジか!でかした!
んで場所は?」

『右にこの森沿いを進んで行けば見つかるはずです』

「OK、それで行こう」

さすが大瀬は山育ちだけの事はある。目がいいし観察力もあるからこーゆー時に役立つ

少し進むと本当に道があった
ひどく狭く、96式双輪装甲車がギリギリ入れるほどだ

「ビンゴだ。とりあえずここから入ろう」

どうやら馬車道らしく馬の糞のようなものをたびたび目撃した

しばらくすると遠目に村らしきもを発見した

「指揮車より全車へ
ここで一旦ストップだ」

『了解』

1/2?トラック(通称パジェロ)に続いて、LAV
、73式中型トラック、96式双輪装甲車が停車した

「おい。富戸と愛花、降りろ」

「えっ?何で?」

「いや、いきなりこんな車列が現れたら怖がるだろーが」

「あぁ。確かにそうかもね。でも何であたしも降りるの?パジェロ空けちゃったらまずくない?」

「女がいた方が初対面でも少しは安心するだろ。パジェロには適当に誰か乗っけりゃいいしな」

「確かに男ばっかだと威圧感がハンパないからな。初対面なら愛花の本性もばれないし」

さすが富戸。分かってらっしゃる

「ちょっと待て。あたしの本性って何よ?」

「え?そりゃーお前
貧乳短気バ――――」ゴッッ!!

鈍い音が響いた
視界が反転している

「裏まわしかよ・・・」

富戸の声が聞こえる
おい、助けろよ

蹴られた衝撃で変に曲がった首コキコキとを直す

「村に行くのは俺と富戸、愛花と大瀬の4名だ。他はこの場で待機、何かあったらパジェロに無線入れるから直ぐ出せる準備をしておけ。宇佐美2曹、パジェロに乗って無線を待て」

「了解」

「じゃあ行きますか」

・・・・
・・・
・・

村までまだ2キロちかくある
馬車の車輪のせいだろうか、やたらとでこぼこしてる道を歩るく

「なんかRPGっぽいよな」

「あれだな、山賊とか出てきそうだな」

富戸と下らない話をしていると
森の中からガサガサと音が聞こえた

「・・・え?今の音何?」

しかもその音はだんだんと近づいて来る

「え?え?何?何かくるけど!?」

「おおおお落ち着けお前ら!こっこーいう時は警察だ!110番だ!110番って何番だっけ?」

「あれだ!118番だ!」

「それ海上保安庁だろーがぁ!!」

そうこうしていると森から人が飛び出してきて
・・・転んだ

「キャッ!」

かわいい悲鳴をあげた少女に近づく
少女はすでにボロボロで何かから逃げているようだった

「おい、大丈夫か?」

大瀬が声をかけようとしたとき
森から男達が出てきた

「見つけたぞ小娘がぁ!ちょこまかと逃げやがって!」

・・何て言うか、The山賊って感じの4人の男が森から出てきた。腰にはカトラスのような剣を差している

「ん?何だテメーら奇妙な服着やがって。何もんだ?」

俺達の着ている迷彩服3型を珍しそうに見る

「こちらは陸上自衛隊東部方面隊第一師団普通科連隊所属第二偵察小隊である」

「は?何いってんの?」

若干バカにしたような感じだったが本当に言っている事を理解できていないようだ

「まぁ何でもいいや。そのガキをこっちによこしな」

少女は脅えている。先程の転倒で足を挫いたようだ

「イヤって言ったらどうなる?」

「まぁこうなるな」

一人の山賊が斬りかかってきた

それをヒラリと避わす

「ほぉ、その棒ッきれで俺達とやりあうってか?」

・・・こいつら銃を知らないのか
ニヤリと笑う

「いんや。お前らごときにはこの棒ッきれも必要ない」

「・・てめぇ、死んどけっ!」

バカにされたのがムカついたのか
山賊達は激おこぷんぷん丸だった

山賊がカトラスを振り降ろす
その懐に潜り込み、腕をつかみ
振り降ろされる運動エネルギーを利用して・・投げ飛ばした

「ガッッ!!」

一本背負いをまともにくらった山賊は、受け身もとれず
全身を強打し・・気絶した

残りの盗賊はポカンとしていたが
すぐに斬りかかってきた

「・・・ッてめぇ!よくもっ!」

「富戸、大瀬、愛花、下がってろ。俺一人で十分だ」

「りょーかーい」

「・・好きにしろ」

「了解」

誰も井田の事を心配しない
何故なら三人は知っているから、
彼がどんな人間かを

「ぶっ殺す!」

山賊の斬激を避わし、腕を取り、肩を外す

「アッ!・・ア"ぁぁぁぁ!!!」

絶叫していた
脱臼ってクソ痛いらしいからな
なった事ないからな分からんけど

二人目終了

「ヒッ!ヒィ!!」

仲間の絶叫を聞いてパニクってる奴の後ろから抱きつき

「ゴフッ!」

そのままジャーマンスープレックスを決めた

頭が地面に叩きつけられた鈍い音を最後に周りを静寂が包みこんだ

「あれ?もう一人いなかったっけ?」

「お前がジャーマン決めてるときに逃げたよ」

まぁ手間が省けてよかった
山賊は全員気を失っていた
肩を脱臼した奴は痛みで気絶したらしい

「さてと」

少女に近づく。見たところ小学生って感じだ

「・・ヒッ!」

・・・めっちゃ怖がられた。ショック!!

「・・愛花・・頼む」

「アイアイサー」

こういうときは女性に任せるのが一番手っ取り早い

「はーいお嬢ちゃん。大丈夫だよー♪安心してー♪」

「・・あなた達はいったい?」

少女はおもむろに口を開いた

「ん?私達は陸上自衛隊よ」

ウインクしながら答える愛花
やめろ。笑わすな。俺を

「・・・リクジョウ・・ジエイタイ?」

「そっか、分かんないか」

愛花は悩む
どうやって自衛隊の説明をしようか考えているようだ

そして悩んだ末に出た結果が・・

「要するに、正義の味方よ!」

・・こいつアホだ
そーいうのはあんパンとかに任せとけよ。オギノパンッ!

「正義の・・味方?」

ほら見ろ。キョトンとしてるだろーが

すると少女は愛花に抱きつき・・泣き出した

「ちょっ、どーしたん?」

キョドる愛花

「おい、何女の子泣かせてるんだ」

「待て、あたしのせいじゃない。ホントにどーしたの?
お姉さんに言ってみ?」

少女は絞り出すように嗚咽の交じった声で

「村が・・皆が!」

「村?それってこの先の村の事?それがどうしたの?」

ヤバイ。厄介事の臭いがプンプンする
この山賊達を見れば何が起こったかは大体予想がつく

「みんなっ・・みんな死んじゃう!」

少女が泣き叫んだ

「「・・はぁ」」

満場一致のため息
ありがとうございます!

・・・・
・・・
・・

「ここか」

「・・酷いな」

着いたのは良いが
既に村は焼き討ちにあったような有り様で、所々に死体が転がっている

「隊長」

「おぉ、どうだった?」

「村の生き残りは奥のデカイ小屋に集められているようです」

木に登って村を観察していた大瀬が戻ってきた

「了解。じゃあとりまそこに向かうか」

無線に連絡を入れる

「こちら斥候隊。聞こえるか?」

『こちら指揮車。どーぞ』

「村についたんだが、どうやら山賊の襲撃にあってるみたいでな。」

『え"っ!?大丈夫なんですか?』

「分からん。なんにせよ村の住人の安全を確保せんと話にならん。とりあえず来てくれ」

『了解。今から向かいますが道が狭まくてスピードが出せないので少し時間がかかります』

「了解。なるべく急いでね」

交信を終えて小銃の先に89式多用途銃剣を取りつける

「着け剣っ!ある程度近距離での戦闘が予想されるからな。
発砲に関しては俺の指示があるまで禁止だ」

「了解」

「大瀬はお嬢ちゃんと一緒にあそこの見張り台っぽい所から援護しろ。ただし発砲に関してはさっき言ったとうりだ」

「了解!」

大瀬は先程の転倒で足を挫いた少女をおんぶする

「さて、もうちっと我慢してな」

ニコッと微笑む大瀬
少女は少し照れているようだ

・・・これだからイケメンは、爆発しろ

「じゃあ行くかっ!状況開始っ!!」

「「おう!」」

今日はここまでです。

おつ

平和を愛する人様へ。

日本には、自衛隊と米軍なる武力組織があります。
民主体制に支配されてるとはいえ、
しょせんは人間です。
武器を持ち訓練され、本質的に市民の敵であることに違いはありません。
莫大な軍事費が国民の負担になっています。
憲法9条に則り、廃止解体するべきです。
民主主義とは、強権に気を許さないことが基本です。

中国と朝鮮民主主義人民共和国には、人民解放軍なる市民の味方があります。
少々目障りな重武装ですが、
彼等も我々と同じ人間です。
邪推は止めましょう。
無防備宣言を日本全土に徹底させ、受け入れましょう。
駐留費用も日本で負担しましょう。
いちいち疑ってたら、何も始まりません。

以上です。

大体誰も攻めてこないのに、なぜ自衛隊が必要なのでしょうか?
人殺しの自衛隊というマフィア組織は、とても愚かしいことですよ。

それに、自衛隊とは軍隊ではない私兵部隊です。
これはあの悪名高き戦争犯罪者集団、ナチス親衛隊と同じではありませんか?

ならば、以下の動画は自衛隊の行為そのものです。

http://nico.ms/sm13825167

通報した

いきなりなんだ?(困惑)

国家公務員の皆様に向かって何様のつもりやらwwww

なんか引っ掛かったみたいだね
>>1ちゃんがんばってやー

おっふ...
なんかスゴいの来てた..

おっふ...
なんかきてた..

こんなとこ(SS速報)で論じられてもってのはある

平和を愛する人様へ。

日本には、自衛隊と米軍なる武力組織があります。
民主体制に支配されてるとはいえ、
しょせんは人間です。
武器を持ち訓練され、本質的に市民の敵であることに違いはありません。
莫大な軍事費が国民の負担になっています。
憲法9条に則り、廃止解体するべきです。
民主主義とは、強権に気を許さないことが基本です。

中国と朝鮮民主主義人民共和国には、人民解放軍なる市民の味方があります。
少々目障りな重武装ですが、
彼等も我々と同じ人間です。
邪推は止めましょう。
無防備宣言を日本全土に徹底させ、受け入れましょう。
駐留費用も日本で負担しましょう。
いちいち疑ってたら、何も始まりません。
大体誰も攻めてこないのに、なぜ自衛隊が必要なのでしょうか?
人殺しの自衛隊というマフィア組織は、とても愚かしいことですよ。
それに、自衛隊とは軍隊ではない私兵部隊です。
これはあの悪名高き戦争犯罪者集団、ナチス親衛隊と同じではありませんか?

以上です。

>>57
そんな名前の奴に言われても困る

>>57
私の真似をしないでください。
その名前は私に対しての侮辱です。

その頃デカイ小屋、もとい集会場では村の女や子供が集められていた

「おいババァ!いいかげん答えろやぁ!」

一人の山賊がこの村の長であろう老婆を怒鳴りつけていた

「・・この山賊どもが。お前達などにこの村の秘宝を渡す分けにはいかんっ!」

「とっとと吐かねーとぶっ殺すぞ!!」

「構わないよ。だが秘宝のありかを知っているのはわたしだけだよ」

「・・このババァ!」

盗賊はかなりイラついているようだ。すると

「もういい」

低く、唸るような声が聞こえた

「お・・お頭」

お頭と呼ばれているこの男が盗賊団のリーダーらしい
お頭は捕まっている村の子供を乱暴に掴み上げ耳にナイフを当てた

「おいばぁさん、とっとと吐かねーとこいつの耳を削ぎ落とす」

「・・この外道が」

「お褒めにあずかり光栄だ」

頭は不適な笑みを浮かべる

こんな奴らに秘宝を与えたら
何に使われるか分からん

村の男達は皆殺されてしまった
もうどうする事も出来ない

「・・ババ様」

子供が助けを求めるように老婆の方を見る

あぁ・・すまない
私ではどうする事も出来ないんだよ
誰かっ、誰か助けておくれっ!

届くことのない願いを心で叫ぶ
すると集会場の外が騒がしくなった

『何だテメーら!』

『何すんだ!ぶっ殺すぞ!』

『おいっ!とま・・グフッ!!』

『あっ!ア"ぁぁぁ!!』

『腕がぁ!!腕がぁ!!』

「・・・何だ?」

集会場の中に居る全員が扉に注目する

すると勢いよく扉が開かれた

身構える盗賊達

現れたのは二人の男と一人の女
たったの3人だ
対する盗賊は30人近く
普通に考えればこれだけの盗賊が現れたら怖くて動けなくなってしまう

「何者だ、テメーら」

頭が問う
するとその奇妙な緑色の斑模様をした服を着た3人の人物は
別段怯む様子もなく
高らかに、そして勇ましく答えた

「こちらは陸上自衛隊だっ!!」

山賊達によって制圧されてしまった村の集会場の扉を開けると、そこには脅える女性達や子供達が目に入った

しかも盗賊の一人は子供にナイフを突きつけている

「・・っ!こいつら!!」

井田が唸る
相当頭にきているようだ
今にも飛び出してきて行きそうな井田を押さえつつ、富戸が警告する

「貴様らが行っている行為はジュネーブ条約違反だ。大人しく投降しろ」

すると盗賊達は下品な笑い声をあげた

「クハハハ!いきなり何言ってんだこいつら!」

「きっとビビってワケわかんないことほざいてんだぜ!」

「どーしますお頭ぁ?やっちまいますか?」

すると少年にナイフを当てていた男が反応した

「リクジョウジエイタイさん・だっけか?大人しくすんのはテメーらだぜ?」

こいつが大将か
すると盗賊達は各々の武器を構えた

「この人数に3人、しかも武器はそのちっこい槍のみ。それで俺達と殺り合うってか?」

「・・・あくまで抵抗するんだな?」

「そりゃこっちの台詞だ。
たったの3人で俺達クローブ山賊団とやりあうつもりか?勇敢なこった」

お頭が少年をこちらに投げつける

「うわっ!」

脅える子供をキャッチする
捕まれていた首元にはアザができている

「もう大丈夫だからね」

愛花が少年に微笑みかける

「さて。大人しく俺達に従うか、死ぬか、どっちがいいかな?リクジョウジエイタイさんよぉ?」

お頭は自分が圧倒的に有利だと確信しているように不適に笑う
こいつらはきっと今にも泣き出して許しを乞うだろう、と

しかし3人は少しも怯むことなく少年に話しかける

「おい、坊主。助けてほしいか?」

「・・えっ?」

「もし、助けて欲しいなら「助けてー」って言ってみ?俺達が守ってやるから」

それを聞いていたお頭が怒鳴った

「さっきからワケわかんないこと言いやがって!たったの3人で守れるものなら守ってみろ!!」

山賊達が襲いかかってくる
それを見た少年は反射的に叫んだ

「たっ・・助けてっ!!」

「おう!任せとけ!」

先頭の山賊が井田に斬りかかる

「死ねっ!!」

終わったな
誰もがそう思ったその時
タタタンッ!と何かが弾けた音が聞こえ、盗賊が崩れ落ちた 

ジュネーブ条約出したのはあれだから、非戦闘民に危害を加えようとしてたからってことでお願いします。叩かないで下さい(泣)

発砲許可出したっけ?

「「・・・え?」」

何が起きたか理解できず
全員の視線が音の発生源に注目する

そこには豊和89小銃を構える井田の姿があった

「1500時、現地住民による救護要請を確認っ!現時刻をもって保護対象への急迫不正の排除を開始する!自衛官の武器使用規定、自衛隊法第90条第一項にもとずき、武器の使用を許可するっ!!」

高らかに宣言した
富戸と愛花がニヤリと笑い、小銃のセレクターレバーの位置を【ア】から【3】に変える 

今だに状況を理解できていない様子で突っ立ってる山賊達に銃口を向ける 

「目標、盗賊団っ!単連射!攻撃開始っ!!」

「「了解!!」」

集会場の中に銃声が響き渡る
何かが弾けた音がするたびに
山賊達が血を吹き出し、崩れていく

銃声が止み、チリンチリンッと5.56NATO弾の薬莢が床にこぼれる音が響く

瞬殺だった
30人近い山賊達がたった3人の人間に一瞬で倒されてしまった

お頭は今だに自分が置かれた状況を理解できずにいた

・・・何なんだこいつらは
何なんだあの攻撃は
とてもこの世の物とは思えない

「さてと、じゃあお話を聞かせてもらいましょうか」

「ひっ!」

>>64
こういう事っす

平和を愛する人様へ。

日本には、自衛隊と米軍なる武力組織があります。
民主体制に支配されてるとはいえ、
しょせんは人間です。
武器を持ち訓練され、本質的に市民の敵であることに違いはありません。
莫大な軍事費が国民の負担になっています。
憲法9条に則り、廃止解体するべきです。
民主主義とは、強権に気を許さないことが基本です。

中国と朝鮮民主主義人民共和国には、人民解放軍なる市民の味方があります。
少々目障りな重武装ですが、
彼等も我々と同じ人間です。
邪推は止めましょう。
無防備宣言を日本全土に徹底させ、受け入れましょう。
駐留費用も日本で負担しましょう。
いちいち疑ってたら、何も始まりません。
大体誰も攻めてこないのに、なぜ自衛隊が必要なのでしょうか?
人殺しの自衛隊というマフィア組織は、とても愚かしいことですよ。
それに、自衛隊とは軍隊ではない私兵部隊です。
これはあの悪名高き戦争犯罪者集団、ナチス親衛隊と同じではありませんか?

以上です。

ジャップ

>>59
あなたを侮辱してます。
キモすぎだから(倒置法)。

>>67
名前欄で市民の名誉を汚すな。

平和を愛する人様へ。

日本には、自衛隊と米軍なる武力組織があります。
民主体制に支配されてるとはいえ、
しょせんは人間です。
武器を持ち訓練され、本質的に市民の敵であることに違いはありません。
莫大な軍事費が国民の負担になっています。
憲法9条に則り、廃止解体するべきです。
民主主義とは、強権に気を許さないことが基本です。

中国と朝鮮民主主義人民共和国には、人民解放軍なる市民の味方があります。
少々目障りな重武装ですが、
彼等も我々と同じ人間です。
邪推は止めましょう。
無防備宣言を日本全土に徹底させ、受け入れましょう。
駐留費用も日本で負担しましょう。
いちいち疑ってたら、何も始まりません。
大体誰も攻めてこないのに、なぜ自衛隊が必要なのでしょうか?
人殺しの自衛隊というマフィア組織は、とても愚かしいことですよ。
それに、自衛隊とは軍隊ではない私兵部隊です。
これはあの悪名高き戦争犯罪者集団、ナチス親衛隊と同じではありませんか?

以上です。

>>69
気持ち悪いのは、あなたの方ではありませんか?
胸に手を当て、よーく考えてみてください。

そういう思想主張したいなら本でも書いて出版社に持ち込め
動画投稿サイトでもFacebookでもTwitterにでもかけ
なんなら安部首相のFacebookに書き込んだらどうだエセ左翼が

>>1
頑張ってください

>>72
平和厨は平和スレでも建てて勝手にレスしてまちょうねぇー。
なんならパー速に『平和を語るスレ(笑)』とか建ててあげまちょうかぁー?
ss速報まできて余計なちないでくだちゃいねー♪

某大学教授曰く右翼は低学歴が多いとこうぎでいってたが左翼もそうなのか
幼稚園児や小学生なみのメンタリティしか持ってらしいな
いやいや左翼とかじゃなくてただ掲示板に左翼っぽい主張して自己満足したいガキか
大人なら顔見てみたいね

平和を愛する人様へ。

日本には、自衛隊と米軍なる武力組織があります。
民主体制に支配されてるとはいえ、
しょせんは人間です。
武器を持ち訓練され、本質的に市民の敵であることに違いはありません。
莫大な軍事費が国民の負担になっています。
憲法9条に則り、廃止解体するべきです。
民主主義とは、強権に気を許さないことが基本です。

中国と朝鮮民主主義人民共和国には、人民解放軍なる市民の味方があります。
少々目障りな重武装ですが、
彼等も我々と同じ人間です。
邪推は止めましょう。
無防備宣言を日本全土に徹底させ、受け入れましょう。
駐留費用も日本で負担しましょう。
いちいち疑ってたら、何も始まりません。
大体誰も攻めてこないのに、なぜ自衛隊が必要なのでしょうか?
人殺しの自衛隊というマフィア組織は、とても愚かしいことですよ。
それに、自衛隊とは軍隊ではない私兵部隊です。
これはあの悪名高き戦争犯罪者集団、ナチス親衛隊と同じではありませんか?

以上です。

男は黙ってNGIDかNGWORDにでもぶちこんどけ

>>72
お前のためにパー速にスレ建ててやったぞ。
ありがたく思えよ♪


平和を語るスレ[笑えよ]


コピペ連投だから完全に荒らし
また誰か通報しれ

なんか変なのきてるけど
とりあえず続けます。

井田がお頭に近づこうとすると
お頭は窓から外に逃げた

「あっ!こらっ!」

慌てて外へ駆け出した
するとそこには100人近い盗賊が待ち構えていた

「くっくっく。流石にこの人数相手ではただではすまんだろう?」

お頭が形勢逆転と言わんばかりに威嚇してきた

・・・脅えたり強がったり、忙しい奴っちゃなお前は

「俺達、クローブ山賊団はこの辺で一番デカイ山賊団だ。
俺達に逆らうとどうなるか。その身をもって知るがいいっ!!」

確かにこの人数相手に3人はきつい
どう対象しようか悩んでいると、聞きなれたエンジン音が聞こえてきた。
どうやらこちらにも援軍が到着したようだ

「な・・何だありゃ!?」

「ばっ!化け物だーっ!」

盗賊達が目の前に突如現れた96式双輪装甲車に驚く

続いてパジェロ、LAVが広場に進入してきた

「お待たせしました!」

「よぉ。随分と遅かったじゃねーか、宇佐見2曹」

「すみません。道の途中で山賊らしき集団が、道の真ん中で気絶してまして・・・」

あっ・・完ぺき忘れてた
俺のせいじゃんか。テヘッ!
よく見ると山賊団の中に道で取り逃がした奴が混じっていた。
こいつが仲間を呼んだのか
いい判断だ。褒めてやる

「よしっ!これより総攻撃を開始する!目標、山賊団。数にしておよそ100!相手はジュネーブ条約を違反した一級戦争犯罪者である!遠慮はいらん。状況開始っ!」

「「了解!」」

自衛隊が動き出す

「お前ら!何してやがる!とっとと奴らを殺せ!」

お頭が怒鳴り
まだ銃の存在を知らない山賊達が突っ込んでくる
増えても精々10人程度
200人相手に勝てるはずがないと思っているようだ

「うぉらーー!!」

「ぶっ殺せーーっ!!」

「LAV、奴らにキャリバーを叩き込めっ!」

「了解!」

LAVの銃座についている八幡3曹が添えつきの12.7mm重機関銃、M2のレバーを2回ひき、弾を込める。
そして迫りくる山賊達目掛けて連射した

「くたばりやがれっ!」

ドドドドドドドッ!!

さながら、工事現場の掘削幾のような音を出しながら、山賊達をなぎ倒していく。

「城ヶ島3曹。軽機で支援しろ!十字砲火を食らわせてやて!!」

「了解!」

MINIMI軽機関銃を担いだ隊員がLAVの支援に入る

2つの機銃により山賊達はみるみるうちに勢いをなくしていく

「ギャッ!」

「グッ!!」

「小銃手は闇雲に撃つな!掃射は機銃に任せろ。良く狙ってから落ち着いて発砲しろ!」

「「了解」」

96式双輪装甲車の後部ハッチが開き残りの隊員達が戦闘に加わる

「手榴弾いくぞっ!」

富戸がM26破片手榴弾を山賊団の中心に投げ入れた

ドォン!!

「ギャッ!」
「うわっ!」

山賊達が吹っ飛ぶ

「何だ今のは!?」

「爆発系魔法か!?」

もう残りも僅になったとき
山賊団の中から黒いローブを被った人物が出てきた

「何だアイツ?」

するとローブの人物は右手が挙げた瞬間
無数の火の玉が隊員達を襲った

「っ!ヤバイ!全員退避っ!」

間一髪で物陰に隠れる隊員達
しかし射殺しようと少しでも身を乗り出すと
火の玉が襲ってくる

「何あれ?魔法使い的な?」

「いいじゃねーかファンタジーで」

富戸は笑っている
アドレナリンで変なテンションになってんだな

「でも、このままだとジリ貧だぞ。八幡3曹!機銃叩き込めないのか!?」

「無理です!まず顔を出すことが出来ません!」

まぁそーだわな
するとかなり後方から銃声が聞こえ、ローブを被った人物の頭が弾けた

「「!?」」

無線が入る

『隊長俺のこと忘れてるでしょ』

・・・あ
すっかり空気になっていた大瀬2曹の狙撃だった
振り返ると遠くのほうで大瀬が対人狙撃銃、M24を構えていた。
M24から放たれた7.62NATO弾は、確実にローブの人物を仕留めていた

「良くやった、流石リア充」

『関係無くないっすか!?』

さて問題も解決した所で

「一気に片付けるぞ!」

「「了解!」」

       , - ―‐ - 、

      /         \
     /    ∧ ∧  ,   ヽ
    ./  l\:/- ∨ -∨、! , ',  さあみんな集まってー!
   / ハ.|/          ∨|,、ヘ   作者の自己満足ssが始まるよー
  |ヽ' ヽ     ●  ●    ノ! l
. 〈「!ヽハ._    __    _.lノ |

  く´ \.)    ヽ. ノ   (.ノ  ̄
   \ `'ー-、 ___,_ - '´

      ` - 、 ||V V|| \
        | ||   || l\ ヽ

>>84
もうはじまっとるでー♪

もう残りは僅かだ
一発一発無駄にせず確実に仕留めていく

そして最後の1人

「ヒィ!!」

タァンッ!!

チリンチリンッ

「・・・ふぅ。状況終了。」

こうして第2偵察小隊による異世界での初戦は幕を閉じた

ち~ん

結局自衛隊はマフィア的な戦争犯罪者。
人殺しでしか物事を解決出来ない。
つまりは無学で低学歴なのだ。

『で、山賊達とドンパチやったと』

「まぁ、はい」

第2偵察小隊の面々は山賊達を殲滅したのち、その事後処理を行っていた

『状況は分かった。そーいやこの世界について何か聞けたか?』

「まだそれどころじゃないですよ。村の男の生き残りも捜索中ですし、山賊のお頭にも話を聞かなきゃなんないしで大変ですよ」

『そりゃそーか。急かして悪かった。少し人員をそっちに送ろう』

「じゃあついでに医療品も持ってきてもらっていいですか?」

『それなら一度救急車を送るか』

「え?ありましたっけそんなもん?」

『今回の演習はもともと実弾を使用する予定だったからな。7?半トラックを一台だけ改造して、簡単な処置室みたいにしてるんだ。』

「それはありがたい。是非お願いします。」

『了解。今から向かわせる』

「それと山賊が数名投降してきましたけどどうします?」

『無罪放免ってわけにはいかんしなぁ。逃がしたらまた徒党を組みそうだし。かといって警察がいる訳じゃないから逮捕もできん』

「条約違反者ということで銃殺にします?」

『まぁ気は進まんがしょうがないな』

『ではこちらで処理しておきます。交信終了』

>>73
なぜ似非左翼であると?
あなたは歴史を学べ。

無線機を戻す

「どうだった?」

「今から応援が来るってさ」

「そりゃ助かる。正直くたくた」

「同感だ。そういや腹減ったなぁ?」

何か食うものはないのかと、パジェロのトランクを漁っていると、村の人数確認をしていた大瀬2曹が戻ってきた

「おぉ。どうだった?」

「はい。元々この村は60人程で構成されていたそうです。今回の騒ぎで29名死亡、2名が重症です。殺された人物のほとんどが若い男で、残りは老人の方ばかりでした。」

「生き残りは?」

「ほとんどが若い女性で子供が10人程、あとこの村の村長である老婆が1人です。」

「山賊の方は?」

「先程の戦闘で113名死亡、2名軽症、5名が投降してきて、その内の1人がこの山賊団のリーダーだそうです。」

「了解。ご苦労だったな。
早速山賊の生き残りに話を聞くか。富戸曹長と宇佐美2曹、俺と一緒にこい。他は120名分の穴堀。確か双輪装甲車の中にスコップあったろ、それ使え。福浦士長は村人の重傷者に応急措置を頼む。」

「「了解」」

>>75
右翼はそうやって気持ち悪い罵倒をすることしか出来ず、民主的な議論を出来ないのだ。
本当の無学はあなたではないのか?

隊員達に指示をだし、山賊が収容されている小屋へと入る
そこには両手、両足を縛られた状態の山賊達が居た。

「入田1士、監視ご苦労。
もう俺達がいるからお前も穴堀に行ってくれ」

「了解!」

さてと。始めるか

「今からする質問に正直に答えてもらうぞ」

頷く山賊達
怯えているのかやけに素直だな。

「まず、貴様らの団体、規模、活動内容を言え」

するとお頭が怯えながら答えた

「おおお俺達はグローウ山賊団だ。仲間は皆、お前らに殺されちまった」

「"お前ら"だぁ?」

富戸が睨み付ける。元々強面の富戸が睨むと怖さ倍増。お客様感謝デーだ。

「ヒィ!!たっ助けてくれ!頼むっ!」

この怯えっぷり、ヤバイだろ。
そのうち財布とか出すんじゃね?
ヤレヤレ、これじゃあ話が進まん

「落ち着け。この組織の拠点はどこだ?なぜこの村を襲った?」

「お俺たちに拠点はねーよ。
旅をしながら途中の村を襲うんだ。今回もこの村に伝わる秘宝の話を聞いたからここに来た。」

「襲った村の女子供はどうするつもりだったんだ?」

「最初は俺達が遊ぶけど、飽きたら町の奴隷市にながしちまう"っ!!」(ゴッ!!)

「・・・平然と言いやがってゴミカスが」

聞いていた宇佐美2曹がお頭の後頭部に銃底を叩きつけた

「まぁ待て。もう聞くこともないし、始めるか」

でもなぁ。無抵抗の人間を殺すのはちょっとなぁ
でもまぁしょうがないか
自業自得だし

「一応、条約違反の一級戦犯者ってことで」

「了解」

富戸と宇佐美が腰から9?拳銃(シグ・ザウエルP220)を抜いた。
ちなみに自衛隊では拳銃を所持できるのは幹部以上のみだが、異世界では何がおこるか分からないので陣地で偵察小隊全員に渡しておいた

スライドを引き、弾を装填する

「弾込めよし。安全装置よし。」

「・・・えーっと、なんか言うんだっけ?」

「別にいいんでない?」

「うわーてきとーだなー」

「そんなもんだ。とっとと終わらすぞ」

この村の村長の娘、ポロノ・クルフは外で動き回っている集団を見ていた。彼女はまるでアイヌ民族のような村の伝統衣装をを身に纏っている。
クルフは考えていた

こいつらはいったい何者なんだ?
確か『リクジョウジエイタイ』
といっていた
どこかの国の軍隊か?
それにしても見たこともない虚妙な格好をしている
緑を基準にしたまだら模様
しかも甲冑ではなくただの布のようだ
そして手に持っているのは黒い棒
。先程までは先が槍のようになっていたのだが、刃の部分は取り外したようだ

クルフは先程の戦闘を思い出した
あの棒から、何か破裂したような音が聞こえる度に、山賊達が崩れていく

やつらは魔法使いなのか?
しかし最近では魔法使いの数は段々と減っている
どんなに大きな軍隊でも魔法使いが5人程居ればいいほうだ
しかし彼らは、10人全員があの魔法を使っていた

「ねぇ、おばあちゃん。あの人達何者だろう」

クルフは隣にいる老婆に話しかけた

「さぁ。分からないねぇ。でも私達を助けてくれたのは確かだ」

するとその集団のリーダーらしき人物が集会場に入ってきた。
見たところ将校クラスのようだ。
それなりに引き締まっている体や、にじみ出ている雰囲気から、只者ではないと予想したのだ

「失礼します。この村の代表者の方はいらっしゃいますか?」

「私です」

老婆が答えた

「この度は村を救って頂きありがとうございます」

「いえいえ。自分達は当然の事をしたまでです」

・・・驚いた
なぜ彼はこんなに謙遜しているのだろう?
ふつうの軍人、それも将校クラスにもなれば傲慢で驕傲で民衆に対して常に威勢を張っているのが普通である
助けてやったんだからありがたく思え、くらい言われるだろう。
そもそも村が山賊に襲われている程度のことは放っておくだろう

「あなた達は一体何者ですか?」

クルフが訪ねる

「我々は陸上自衛隊です。
自分は井田康介2等陸尉であります。」

「どこかの国の軍隊ですか?」

するとイダと名乗った男は困ったように苦笑いをしていた

「軍隊とはちょっと違うんですが、一応軍事組織の一つですね」

イダがそう答えると隣にいた男が説明をしてくれた

「いきなり驚かせてすみません。我々も現状を把握しきれていないもので」

「どういう事ですか?」

するとイダがため息を吐きながら答えた



「我々はこことは別の世界。
つまり"異世界"からきてしまったようでして」

「「!?」」

村の全員が驚いた
しかし考えてもみれば納得がいく
あの不可解な攻撃は異世界のものだったのだ

「・・では一体なぜこの村に?」

老婆が訪ねる

「我々はこちらの世界に飛ばされてしまってすぐなので、この世界について全く知りません。そこで我々がヘリでの捜索中に見つけたこの村で情報収集をしようとしたところ、あなた方の村が山賊に襲われていたので、保護したというわけです」

「ヘリ?・・まぁいいか・・・それだけの理由で見ず知らずの村を助け、200人以上の山賊を全滅させた、と?」

「まぁ、そういうことです。」

「して、お礼にいくら程差し上げればよいか?」

「・・・はい?」

「申し訳ないがこの村はあまり裕福ではない。だがお願いだから娘達は連れていかないでおくれ」

老婆がイダに泣きつく
この世界でタダで助けてもらえるなんてあり得ない
何かしらの見返りを要求されるのが当然である
それはお金であったり食糧であったり、時には若い娘を要求する場合も多々ある

「いやいやいやいや!ちょっと待ってください!」

井田は老婆を落ち着かせる

「我々はあなた方に何も要求しませんよ」

「なんと!?見返りもなしに私達を助けたというのか?」

「いや、それが仕事ですし」

「・・・あなた達は神の遣いか何かでしょうか?」

イダが困り果てている
隣の男は爆笑しながらイダに話しかけた

「まぁ、このての世界ではよくある話だな。ラノベ読んで出直してこい」

「うるせーぞ富戸。笑ってねーで助けろ。こういうの得意だろーが」

するとフトと呼ばれる男がが咳払いをして説明し始めた


「んっんん。我々自衛隊とはもとの世界で、自らを守る者という意味です。ここで指す自とは、自分の国や国民という意味ですが、広い意味では守るべき人のことを指します。あなた方の村は山賊達によって不当に占拠されそうな状況だったので、我々が守ったまでです」

「・・しかしこの村を守ったところであなた方に何の利益もないですが・・・」

「我々の守る定義に利益の損得なんてありません。もっというと、理由も必要としません。
守りたいと思ったから行動したのです」

「まぁ、法律重視だけどな。
今回もジュネーブ条約と自衛隊法にのっとったし。」

・・そうか
よくわからないが
彼らは彼らの信念に基づいて行動しているのだな

すると大瀬2曹が足を挫いていた少女を連れてきた

「おねーちゃん!!」

「クニャ!!無事だったの」

クルフがクニャと呼ばれる女の子を抱き締めた

「ホントに・・・無事でよかった・・」

「うん!あのね、そのおにーちゃんがずっとおんぶしてくれてたんんだ!あの黒い棒ってすごいんだよ!遠くにいる悪者をやっつけちゃうんだから!」

クニャは少し興奮しているようだ
目をキラキラさせながら楽しそうに話す

クルフは大瀬に向かって訪ねる

「あなた様のお名前をお教え願えますか?」

「えっ?あっはい。大瀬隆司2等陸曹です」

するとクルフは膝まずいた

「・・大瀬様、井田様、富戸様。この度は娘とこの村をお救いいただきありがとうございます。次期村長である私、ポロノ・クルフから感謝の言葉を申し上げます」

「いやいや顔を上げて下さいポロノさん!


「いいえ!それでは私の気が済みません!それで私の事はクーとお呼びください」

「じゃあクーさん、この世界について知っていることを教えていただけますか?お礼はそれで結構ですので」

「そ、それだけですか?」

「助けた人から物品を巻き上げるなど、我々の理念に反します。」

「なので今回は情報という形でお願いできますか?」

「はい・・分かりました」

なぜちょっとがっかりしてる?
異世界の人の考えてることは分からん

・・・・・・
・・・・
・・

「で、どうだった?」

村での情報収集を終えた第2偵察小隊は、
村での出来事を報告するために、到着した増援と入れ替わるように陣地に戻ってきた

陣地ではすでにいくつかテントが張ってあり、周りには塹壕が掘られており、等間隔に見MINIMI軽機についている見張りがいる

「すごいな」

「おぉ!帰ってきたか。」

慶佐次3佐が出迎えに来てくれた

「車輌は倉庫の奥に停めてくれ。終わったら車両点検忘れるなよ」

「「了解」」

隊員達が車輌を停めにいく

「じゃあ話を聞かせて貰おうか」

すると真ん中にある少し大きめのタープが張ってある場所へ連れてこられた。
そこには長テーブルが置かれており、ホワイトボードまであった。

「とりあえず、これからの報告会や作戦会議等の大事な事を決める際にはここを使用する」

タープの中では既に何人か集まっていた 

「よし。これで全員集まったな。2000時より第一回幹部会議を始める。」

そうして会議が始まった

「まず始めに、ここは日本ではない、というより我々の存在する世界とは別、つまり異世界であると考えられる。この会議はこれからの我々、陸上自衛隊がどう動くべきか話し合う場である。まずはここに飛ばされた部隊同士での自己紹介をしよう」

すると慶佐次3佐は敬礼をして

「ではまず私から。私は陸上自衛隊北部方面隊第七師団航空科所属第一戦闘団隊長、慶佐次仁3等陸佐だ」

「同じく第七師団機甲科第三戦車部隊隊長、古座一2等陸尉であります」

「自分は東部方面隊第一師団普通科連隊所属第2偵察小隊隊長、井田康介2等陸尉であります」

「同じく第一師団野戦特科連隊所属迫撃砲中隊隊長、由比ヶ浜一樹2等陸尉です」

「自分は第7師団高射特科連隊第四高射砲小隊隊長、葉山徹2等陸尉であります」

「第一師団輸送科第二輸送中隊隊長、小笠原瑛大3等陸尉であります」

「同じく第一師団武器科整備長、大川健1等陸尉であります」

「同じく第一師団通信科第二通信小隊隊長、川奈恵1等陸尉です」

「同じく第一師団普通科連隊所属第三戦闘中隊隊長、雲見輝橋1等陸尉であります」

一通り挨拶が終った

「では私がこの中で一番階級が高いということなので、全体の指揮または進行をしていきますがよろしいでしょうか?」

「「異議なし」」

「それでは今日、ここに飛ばされてきてこれまで確認できた情報を発表します。井田2尉、頼む。」

「はい。我々第2偵察小隊は本日、現在地より北東の方向およそ20キロ先の集落と接触を試みました。その際山賊団と戦闘になり、現地住民からの保護要請を受け、山賊団を排除しました。」

「こちらに被害は?」

「ありません。その村で得た情報によりますと、ここから北におよそ50キロ進んだ所に小さな国があるそうです」

「国だぁ?」

「この世界はいくつかの国から出来ているそうで、領土をめぐってちょくちょくドンパチやってるみたいですね」

「他にこの世界について何か情報は?」

「他は得に何もありませんでした。彼らは普段気にしないで生活していたようなので、説明のしようがないといった感じでした」

「まぁ、俺達の世界を説明しろって言われても困るしな。それと同じか」

「なので明日はその国に行ってみて、この世界の情報収集と、可能であれば食糧の調達を行いたいと思います」

「了解。そうだな、食糧も限りがあるしな。すまないな、連日動いて貰って」

「いえ。こちらの世界の協力者も出来たことですし、大丈夫です」

「「協力者?」」

「今日、救助した村の村長の娘さんがお礼に協力したいって言ってきたので、町まで案内してもらうことにしました」

「そうか。ならたのんだぞ。」


「・・・本当に異世界に飛ばされちまったんだな」

もう周りは暗くなっている
腕時計の針は既に21時を指していた。時間軸は大体あっているようだ。 

「そうですね。自分達は山賊との交戦で魔法らしきものを確認しました」

「ほぉ。どんな魔法だった?」

「ただ火の玉が飛んでくるだけでした。あれなら携帯火炎放射機の方が驚異ですよ」

「でも山賊の魔法使いだろ?
どうせしたっぱだろ」

「これから先どんな魔法に会うかなんて分かんないですよ」

「だからこその情報収集だな。
井田2尉、頼んだぞ。」

「了解」

「では今日はこれで解散。これからも一致団結してみんなでもとの世界へ帰ろう!」

「「おう!」」

こうして異世界での一日目が終了した。

      ,..-‐‐―‐‐-..、

    ,-'´        `‐、
   ,i'               `i、
   ,l                  l、
  ,|._                _.|、
  〈_``ー==

今日はここまでです!

      ,..-‐‐―‐‐-..、

    ,-'´        `‐、
   ,i'               `i、
   ,l                  l、
  ,|._                _.|、
  〈_``ー==

>>102
どうですか、人をたくさん殺させた気分は。

このスレを叩いたり俺をバカにしたりするのは構わないが、
ここで自衛隊を悪く言うのはやめてくれ。
主張は人それぞれ色々とあるだろうから別に悪いとは言わないが、せめてここでは言うな。胸糞悪い。荒れるかもしれないからあまり言いたくないが一応作者からの一言です。
このssを読んでくれている心の広い皆様は、駄文ではありますがどうか最後まで見ていってください。よろしくお願いいたします。

乙したー

引き続き投下待機ー

山賊って、ジュネーブ条約云々よりも、強盗とかそういう扱いだと思う。
軍人ではなく犯罪者であると。

既出かもしれないけど。

>>107
そっか、確かに。
勉強不足で申し訳ない。

同じく勝手に殺していいの? という疑問が。

日本でたとえますけど、
在日米軍の人間が、日本で強盗殺人の現場に出くわしたとして、
相手が襲ってきたのなら、正当防衛で[ピーーー]こともありでしょうけど、
無力化した後なら、そいつがどんな外道でも、日本の警察に突き出すべきでしょう。
あくまでそれを裁くのは日本の司法ということで。
軍として殺したら国際問題になると思いますが。

>>109
なんだろうこいつ
さっきのコピペ貼った奴と同じ匂いがする


さっきコンビに行ったら、ガキがうまい棒のチョコ味を1本ポケットに入れて店を出て行った。
俺もそのまま追いかける形で店出たら、そのガキが5?6軒先の本屋の前で立ち止まって、
店の外で回転するラックんとこで昆虫図鑑みたいの見始めたんで声をかけたのよ。
「さっきの店から持って来たモン、俺が謝って返しといてやるから。もうやるな」って。
そのガキ、しばらく唇噛みながら俺をじっと見つめてたんだが、だんだん目に涙が浮かんで来て
「ごめんなさい」って言いながらポケットから菓子出して俺に渡した。
色々有ると思うけど、男はどんな時でも間違った事だけはしちゃいけねえよみたいな事を軽く説教してやった。
ガキはずっと黙ってたが、俺がじゃあなって行こうとしたら、後ろから袖を引っ張って、俺の目を
真っ直ぐ見つめながら
「もう絶対しない・・・男だから」って強い口調で言った。
ガキはきっといい男になる。

上機嫌になった俺はその菓子を食いながら家に帰った。

ageぽよ

>>110
あんなのと一緒にするな。
あくまで作中の自衛隊の行動がおかしくないかと指摘しただけです。

外国で犯罪者を裁く権利は現地の司法にあり、、
犯罪者であっても、自衛隊が勝手に処刑したら、問題になる可能性がある。
ということが気になっただけです。

たとえが分かりにくかったらすみません。

凶悪犯罪者の面倒みる余裕も義理もないから別にいいんじゃ?
海外派遣先でとかいうならわかりますが突然の異世界転移ですし。おまけに本国日本はないだろうし。

批准してもいない条約に則って略式裁判すらなく処刑されるのか…(困惑)


複製する魔法?とかあったら後々ヤバい事になりそうかもね

そっか、
略式裁判すりゃよかったのか。
まぁ異世界ってことで目ぇ瞑っていただけるとありがたいです。

パラレルワールドの日本だろ。
かっかすんなお前ら

翌日

第2偵察小隊は、この世界の協力者であるクーを迎えに村へ出発した。
村へは井田、富戸、辻堂、大瀬の四人が軽装甲機動車、LAVに乗り込み、向かっていた
他の隊員は陣地で待機中である。

森に入ってからしばらくすると村が見えてきた。今回はこのまま村へ乗り込む。

村では昨日から応援に駆けつけた普通科隊員数名と衛生隊員による、生き残った村の男性への治療が、救急車輌に改造された7?半トラック内で行われていた

井田が衛生隊員に向かって敬礼をする

「ご苦労様です。稲取曹長」

「ご苦労様です。今日も偵察活動ですか?」

「まぁ、そんなところです。
男性の状態はどうですか?」

「二人とも一命はとりとめました。バイタルも安定してますし、大丈夫でしょう」

「それはよかった。あと慶佐次3佐から一段落したら一度陣地に戻るようにとの事です」

「了解しました。では今日の昼頃、1回戻りますね」

「お願いします」

稲取曹長と話をしていると、
クーがやって来た

「井田様!待っていました!」

「やぁクーさん。今日はよろしくお願いします」

「はい、私に出来ることならなんなりと」

そんなかしこまれても困んだけどな。

「じゃあ早速出発しましょうか。」

クーをLAVに案内した
するとクーは興奮したように聞いてきた

「これって昨日走っていた鉄の箱!?」

「はい。軽装甲機動車といいまして、装甲性を上げた4人乗りの自動しゃ・・・」

井田はハッとした。
そう、LAVは四人乗りなのだ
俺達だけで既に4人
それにクーが加わるので総勢5人。
定員オーバーだ

「・・・井田2尉」

大瀬が気付いたようだ
うるせー、しょうがねーだろ

まぁ、乗れないこともないんだがな。

「・・ターレットハッチを開けて一人銃座につけ。それで5人入る」

「・・了解」

そうして運転席に井田、助席にクー、後部座席に富戸と辻堂、
銃座に大瀬というふうに収まった

「・・せまい」

辻堂が愚痴をこぼした
いや、ほんとすみません。
だからそんな睨まないで。
怖いから

クーはというと初めての乗り物に少し緊張しているようだ

「じゃあ出発しまーす」

エンジンをかけ、出発する

「わわっ!動いた!?馬もいないのに!?」

緊張がほぐれたようだ。
クーは目をキラキラさせている

昨日初めて見たときはやけにしっかりしている娘だなと思ったが、
今日の姿をみて少し安心した。
・・・なんだ。ちゃんとまだ子供じゃないか。

「すごい!すごい!どんどん早くなってる!」

うんうん。
子供らしいのは嫌いじゃないぞ

「これって何で動いてるの!?
魔法!?」

・・・前言撤回
ちょっとうるせーかも

そうこうしているうちに陣地に到着した

「着きましたよクーさん。一端降りてください」

クーをLAVからおろし、慶佐次3佐のもとへ向かう

「慶佐次3佐。少しよろしいですか?」

「おぉ、井田2尉。これから国へ向かうのか?」

「はい。その前に協力者を紹介しようと思いまして」

そしてクーを前に出す
クーは慶佐次に向かって自己紹介を始めた。

「・・私の名前はポロノ・クルフ。
ハルトン村の村長の娘です。」

「これはご丁寧にありがとうございます。私は陸上自衛隊、慶佐次仁3等陸佐であります」

慶佐次が敬礼をする
クーは慶佐次の強面に少し脅えているようだ。
まぁ、この人見た目ヤクザっぽいしね。頬に傷もあるし。逆刃刀でも持ってんの?

「まぁそんな緊張しないで下さい。こちらとしても協力して頂ける事はとてもありがたい。なんせこの世界じゃ俺達はぼっち同然だからな。」

慶佐次が笑う
おい、おっさん笑うな
怖いから

「それじゃあ今から出発してきます」

「おう!頼んだぞ。なんかあったらすぐ連絡しろ」

「了解」

クーをつれてLAVに戻る
既に第2偵察小隊の全員が車輌の前に整列していた

「それではこれから国へ向けて出発する。総員速やかに自分の車輌に乗車せよ。」

「「了解!!」」

それぞれが96式双輪装甲車、LAV、73式中型トラックに乗り込む

「クーさんはこちらに乗ってください」

井田と富戸、辻堂、クーの四人は、パジェロに乗り込み、
無線を確認する

「指揮車より全車へ。聞こえるか?」

『こちらライター(LAV)。異常なし』

『こちらサプリ(73式中型トラック)。OKです』

『こちらビートル(双輪装甲車)。いつでも出れます』

「よし。現時刻、1100時より目的の国へ向けて出発する。状況開始!!」

『『了解!!』』

しばらくすると、辻堂がクーに話しかけた

「ねークーちゃん。今向かってる国って、クーちゃん行ったことあんの?」

「はい。私達の村はその国の管理下なので村の納め物を献上しに何度か行ったことがあります。」

「へぇ。税金みたいなもんか」

助席の富戸が後部座席に座っているクーの話を真剣に聞いている

「それで、その国はどんな国なの?」

「とても賑やかで豊かな国ですよ。人がたくさんいて、美味しい食べ物がたくさんあって、色々なお店がありますよ」

「おー、楽しそうだな」

「ですが・・・」

クーの表情が曇る
何かあったのだろうか

「最近ではその国にも悪魔の手が伸びてきて、かなり疲弊しているそうです」

・・はい?
悪魔の手?なにそれ?

「・・あの、クーさん?
その悪魔の手って何ですか?」

「今から3年前、はるか西の先で地獄の門が開かれたのはご存知ですよね」

「・・すみません。ご存知ないです」

おっと、まさかの急展開。
ちょー初耳なんですけど

「えっ!?知らないんですか?あんな大事件を?」

クーは驚いていた
いや知らねーよ
新聞に載ってなかったし
まぁ載ってても四コマのとこしか見ないケド
何?その地獄の門って
さすが異世界。ファンタジーに事欠かないな

「で?その地獄の門?てのはなんだ?」

富戸が尋ねる

「詳しくは知りませんが、地獄の門とは、この世界と魔界を繋ぐ、
唯一の門なのです。」

「それが開かれるとどーなる?」

「・・・その門が開かれてしまったため、この世界に7人の大悪魔が解き放たれてしまったらしいのです」

「7人?そいつらの名前とか特徴はわかんねーのか?」

「すみません。そこまでは・・・」

「まぁ、それはおいといて。その国を疲弊させてる悪魔の手ってなんじゃい。」

「・・噂では、その7人の大悪魔の一人が、最近、その国を襲っているらしいです。それ以上は分かりません」

・・えー
ちょー危険じゃん
戦闘nowじゃん
スゲー行きたくねーんだけど。
せんせー、ちょっとお腹痛いので保健室行っていいですかー?

「井田」

先程まで黙って話を聞いていた富戸が話し掛けてきた

「多分いまその国に行ったら100%厄介事に巻き込まれると思うが?」

「俺もそんな気がする」

「どーすんだ?」

でもなぁ
ここで引き返すわけにもいかんだろ
それにそんな事が起きているのなら、更に詳しい情報が必要になる。

「とりあえずこのまま行くぞ。
なんかあっても何とかしろ」

すると富戸は顔に苦笑いを浮かべ

「・・りょーかい。」

「あっ!見えてきました!」

クーが指を指す方向には大きな壁がかなりの規模で何かを囲っている。
あの中に街があるのか?
・・・にしても七人の悪魔か。
いったいどーなるんだろうな。



街へと続く一本道を、
オリーブドラブで塗られた車輌の列が進んでいく

「・・・はぁ」

大陸の極東に位置するセリアス王国の王、セリアス・アスネスは、深いため息を吐いた。

それもこれもすべてはあの悪魔のせいである。西の先で開いた“地獄の門”より放たれた7人の大悪魔の一人が、最近になってとうとう極東のこの国にまで手を出してきたのである。
毎日行われる防衛戦で国を守るために戦った勇敢な兵士たちは、ことごとく異形の生物によって殺されてしまった。
既にかなりの犠牲者を出している。

今も対悪魔についての作戦会議中である。しかし、こんな会議など無意味も同然。今の兵力では悪魔になど到底立ち向かう事は出来ない。

「何か良い案はないのか?」

この国の王子であり、王室直属の騎士団の団長であるセリアス・グルフが集まっている他の騎士団の団長や議員、教会の大司教、魔術師達に尋ねる。

「やはり竜騎士団を出すしかないのでは?」

「バカ者っ!ただでさえこの間の戦闘でかなりの竜を失ったの、にこれ以上大事な竜騎士を犠牲にできるか!」

「しかし、国の一大事ですぞ!?そんな悠長なこと言っていられるのか!」

「他の国が攻めてきたらどうする!?この国に竜なしで戦争に勝てるほどの兵力はないのだぞ!」

「ならもっと兵を増やすしかないのでは?」

「行ったら死ぬと分かっている戦場に自ら志願するものがいるとでも?しかも相手は空を飛んでいるのだぞ?この間の戦闘では100人の重装備歩兵団が全滅した。」

「ならやはり竜騎士団を・・・」

「それは無理だといっているであろう!!」

「なら他の国に救援を求めては?」

「そんなことしてみろ!この国の面子は丸潰れだぞ!大体悪魔が相手だと聞いてどこの国が手を貸してくれるのだ!」

「・・打つ手なしか」

アスネスの言葉にグルフの表情は曇る。このまま国が滅びていく様子をただ黙って見ている事しか出来ない自分の弱さに嫌気が差した。そんな時アスネスが気になることを語り始めた。

「実は先程、ハルトン村へ行っていた遣いが戻ってきてな?」

「・・父上?どうしました?」

グルフは理解できなかった。
なぜこの一大事にそんな小さな村の話を出してきたのか。

「その遣いが少し面白いものを見たと急いで報告してきたのだが、
どうやらその村がクローブ山賊団に襲われたらしくてのぉ。そやつは村には近づけず、遠くから見ていたそうでな」

まぁよくある話だ。
クローブ山賊団といえば、この辺りで一番デカイ山賊団だ。
あの村には兵士もいないし、さぞかし無惨な事になっているだろう。しかしアスネスの話はグルフの思っていたものとは少し違っていた。

「そやつの情報によると、約100人のクローブ山賊団が、10人の人間によって一時の内に全滅させられたらしい」

「「!!??」」

ありえない。
たった10人で、200人数以上いる武装した山賊達を壊滅させたと!?

「・・・父上。それはさすがに見間違いではないでしょうか?そんな事は不可能です」

「あぁ。普通の兵士では絶対無理じゃ。騎士でも難しいだろう。」

「・・ならなぜこの「緑」・・・はい?」

アスネスがグルフの言葉を遮った。

「突如村に現れた緑色のまだら模様を身に纏った10人の人間が、持っていた黒い棒を鳴らし、山賊達を赤子の手をひねるかの如く凪ぎ払ったそうだ。さらに彼らは馬もいないのに走る馬車を乗りこなし、車輪をたくさん持つ鉄の怪物を仲間に従えているそうだ。」

「「・・・」」

議会場の全員が絶句した。
そんな強大な力を持つ者が本当にいるのか。
もしいるとしたらそれは・・・

「・・それは悪魔の仲間でしょうか?」

団長の一人がアスネスに尋ねた

「分からん。だが見ていた様子だと彼らは村を助けていたようだったらしい。」

そんなバカバカしい事があるのか。見ず知らずの村を助けるために、200人以上いる山賊達に立ち向かうやつなど。それこそ伝説の勇者ではないか。

そんな事を思っていると集会場の扉が勢いよく開けられ、門で見張りをしていた兵士の一人が勢いよく飛び込んできた。

「何事か!まさかまた悪魔が来たのか!?」

すると兵士は息を切らしなが報告した

「ほっ報告いたします!門に奇怪な馬車が4台接近してきました!」

「奇怪?いったいどんな馬車なのだ?」

「馬もいないのに動く緑色の馬車と、車輪がたくさんついた化け物が!!」

勝手に動く馬車だと!?
それって今、話に出ていた・・・

「私が行こう。」

「「!?」」

アスネスが椅子から立ち上がり、議会場を後にした。

「あっ・・アスネス様をお守りするぞ!!」

「「おう!」」

あっけにとられていたグルフ達は急いでアスネスを追った。

・・・・・
・・・


「・・ちょー厳戒態勢なんですけど」

井田は困っていた。
やっと門に近づけたのだが、城壁の上に弓矢やクロスボウを構えている兵士がわんさかいる

「これ絶対怪しまれてるよね?これ行ったらまずいよね?」

すると富戸が面倒くさそうに答えた

「きっと悪魔だとか思われてんじゃね?」

「だよねー。どうしよっか。」

「お前ちょっと出て説明してきたら?」

「いやいやいや!射たれるって!ちょー射たれるって!土井ヶ浜の弥生人みたくなっちゃう!」

「いや、知らんし」

『あの隊長?どうしました?』

「うるせーリア充。爆発しろ」

『なんでっ!?』

無線で後続車のLAVに乗り込んでいる大瀬に逆ギレしていると門から鎧を着た人がいっぱい出てきた。
何コレ?レッドクリフ?

集団の真ん中にいる馬に乗っている青年が何かを言っているようだ。全然聞こえねー

「・・・井田」

「わーってるよ。富戸一緒に来い。愛花はクーさんを死守しろ」

「まかせとけい!」

辻堂がない胸を叩いてみせた。

「指揮者より全車。俺と富戸は降りる。大瀬はキャリバー(12.7mm重機関銃)につけ、他は車内で待機。」

『『了解』』

途中で山賊の人数が200になってますが
100です。すみません。

昔むかし受けた、先生手作りの理科のテスト。
「あなたは無人島に流れつきました。のどがかわきましたが海水は飲めません。
どうすれば水が飲めますか」
海水を熱して蒸気を冷やして水にする、
「蒸留」の手順を書けってことだった。
けど、その下に、
「大ヒント!リュックには以下のものが入っています。
試験管、ビーカー、アルコールランプ、(中略)、冷やす氷水」


「冷やす氷水とやらを飲む」と書いたら
「ゴメン」というコメントつきで丸だった。

おお堂々の海上自衛隊 海を守る我ら 黒潮

井田と富戸がパジェロから降りる。すると西洋風な剣を手にした青年がこちらに向かって尋ねてきた。

「貴様ら何者だ!」

「こちらは陸上自衛隊!私は井田康介2等陸尉である!敵意はありません!」

「嘘をつくなっ!なんだその奇妙な格好は!悪魔の手先か何かか!?」

・・・え?迷彩ってそんなダメなの?ちょー良いじゃん。緑じゃん。自然じゃん。俺は自然とひとつだー!!

「我々はあなた方の言っている悪魔とは何の関係もない。少し話を聞いてもらえるとありがたいのだが?」

さすが富戸。コミュ力高い。
すると集団の中から一人のご老人が出てきた。他の人と違って鎧を着ていない。

「もしやあなた方は山賊団を壊滅させた緑色の兵団では?」

あー
あの戦闘の事か。なんで知ってんだ?

「おそらく我々で間違いないと思います」

するとご老人は嬉しそうな顔をして笑い出した。
何?大丈夫ですか?

「本当だった!あの話は本当だったのだ!グルフ!この方達を城へご案内しろ。話が聞きたい。」

「・・・!!しかし父上!彼らに敵意が無いとは限りませんぞ!」

「大丈夫だ。もし彼らに敵意があるのならば、既に我々全員が死んでいるだろう。なんせ彼らは一瞬で100人の山賊達を殲滅させる力を持っているのだぞ。」

「ですが!」

「これは命令だ。従え。」

「・・・分かりました」

グルフは煮え切らない様子だった

「・・あの??話を聞いて頂けるのはありがたいんですが、貴方はいったい?」

井田が申し訳なさそうに聞く

「おっと。これは失礼いたしました。私はこのセリアス王国の王、セリアス・アスネスと申します。ささ、ようこそ我が国へ。」

そうして、第2偵察小隊はセリアス王国への入国を許可された。

「どうだった?入れんの?」

パジェロに戻ると辻堂が臨戦態勢をとっていた。

「あぁ。OKだって。あと何故かこの国の王様と話せるようになった。」

「はぁ?なんでまた?」

「知らんけど、何か俺達の事知ってたぞ」

「??」

いや、首かしげられてもな
とりあえず街に入るか

「指揮者より全車。警戒を解除。これより街に侵入する」

むせんを戻し、アクセルをゆっくり踏む。すると周りがざわめきはじめた。

「おぉ!動いたぞ!」
「なんと珍妙な」
「馬もなしに一体どうやって・・・」

すんごい注目されてる
正直はずい。

「まるで動物園のパンダだな」

「こんな燃費喰うパンダいねーよ」

多くのギャラリーと共に、案内されるがまま、城らしき場所に到着した。形で言うとアンコールワットみたいな感じだ
すると案内をしていた青年が馬から降りた

「・・ここで馬車を止めて下さい」

どうでも良いがさっきから不機嫌すぎんだろ。いや、気持ちは分かるけどね。
ここからは歩きのようだ。

「指揮車より全車。とりあえず全員降車して。」

96式双輪装甲車の後部ハッチが開き、中から隊員が出てくる

「怪物から人が出てきた!?」
「生き物ではなかったのか」

驚いている人達を横目に隊員達に指示を出す。

「ここから先に行くのは俺と富戸、愛花、大瀬の四人だ。他はここで車輌の監視を頼む。あとここでは絶対発砲するなよ。」

「「了解」」

「自分の火器はどうしましょう?」

「狙撃銃持ってっても意味ねーしな。9mm機関拳銃もってけ。」

一通り準備が終わったので出発する。青年に声をかける

「じゃあお願いします。」

すると青年は頷き、案内してくれた。流石に一般人はここまで来れないように、槍持った人が警備をしている。
しばらく歩くと1つの扉が開かれた。

「待っていましたぞ。」

中には先程のご老人の他に立派な鎧を着た人や、黒いローブを被った人など、15人程いた。

「彼らが・・・?」
「確かにまだら模様だ・・」
「あの棒は一体・・?」
「本当に強いのか?・・」

こそこそと話しているのが聞こえる。

「すまないね。皆君達の存在に驚いているのだよ。」

「あ、いえ。別段気にしていないので。」

「ありがとう。では少し質問だけさせてもらってもいいかね?」

「なんでしょう?」

「まず、君達は一体何者だね?」

「我々は日本という国の自衛隊と呼ばれる軍事組織です。」

「ニホン?聞いたことないな。どこにある国かね?」

「あー、正確に言いますとこの世界に日本はありません。」

「ん?どういう事かね?」

全員が首をかしげた。
この世界に無いとはどういう事だ?

「つまり我々はこことは別の世界、つまり“異世界”から来てしまったようでして」

「「!!??」」

井田は困ったように苦笑いを浮かべた。

異世界の軍隊・・・
なるほど。あの馬車や怪物は異世界のものであったか。
ならば山賊達を壊滅させた事も頷ける。きっと我々には想像も出来ない凄まじい力を秘めているのであろう。

しかし一つだけ分からない事がある。

「そんな異世界から来た貴殿方が、なぜ見ず知らずの小さな村を助けた?」

ずっと気になっていたのである。そんな力のある軍勢が、どうしてあんな小さな村を助けたのか。
すると井田は凛として答えた。

「それが自衛隊だからです」

これ以上の答えはないといった様子ではっきりと言い切った。

「そうか、私にはよく分からないが何か信念をもっているのだな。」

井田は頷く。
・・・よかったー。何とか言いくるめたぞ。ぶっちゃけ何でって聞かれても答えらんねーよ。
こっちが聞きてーよ。

後ろにいる富戸がボソッと井田に耳打ちをした。

「お前・・説明めんどくさいからって適当過ぎ」

「しょうがねーだろ。相手も納得してくれたみたいだしいいじゃん」

するとアスネスが質問の続きをしてきた。

「では、なぜこの国へ?」

「先程話しましたように我々は異世界から飛ばされてきました。なのでここの世界の事は全く知らない状態なのです。なのでこの国で情報収集を行い、元の世界へ戻る手掛かりを探そうと思いまして。」

「なるほど。この世界に召喚されたのはあなた達だけですか?」

「いえ。私達は飛ばされて来た内の1つの小隊です。詳しくは話せませんが他の仲間達は陣地で待機中です」

「・・分かりました。この世界について少し説明しましょう。」

「ありがとうございます。」

「ですが、その代わりに少し頼みがありまして・・」

「・・・頼みですか?」

嫌な予感がする。
この国の今の状態は車でクーさんに少し聞いていた。

「今、この国は悪魔に攻撃されています。」

「地獄の門から放出された七大悪魔の事ですか?」

「ご存知だったか!なら話が早い。率直に言うとこの国を助けてもらいたい。」

ロン!!
はい、お疲れ様でーす!
嫌な予感的中!命中率半端ない。
10式戦車位の的中率。
愛花と大瀬が苦笑いしちゃってんじゃんか。
富戸なんか政治家もビックリな苦い顔してんぞ。

「父上!それはなりません!」

「そうですぞアスネス様!こんな異世界の奴等など信用してはいけません!」

先程の青年と鎧を着たおっちゃんが王様を止める。よく言った!手先の言う通り。

「ではそれ以外にこの国に未来があるとでも?」

「しかし!」

「私はこの者達に賭けてみたいのだよ。異世界からの軍勢なら、きっとこの国を救ってくれると」

アスネスがそう言い放つと、部屋は静まり返った。

「このままではどのみちこの国は滅びるだろう。なら最後の希望を頼ってみようではないか。」

あれあれ?何か断れない雰囲気になってるぞ?おい富戸、止めてこい。このままじゃヤバイって。

「どうだろうか?井田殿。
我々に救いの手を差し伸べてはくれんだろうか。勿論タダとは言わない。情報も提供するし、元の世界へ戻る方法も探そうではないか。他にも必要なものがあればいくらでも献上する。」

はぁ
この国、そうとう切迫詰まってるな。なんせパッと出てきた俺達を簡単に信用して助けを求める位だからな。

「・・・私の一存で決められる訳ではないのでまだ分かりませんが、とりあえず話だけでも聞きましょう」

「おぉ!それは真か!ありがとう、井田殿!」

だからまだ分かんねーってゆーとるやん。

「とりあえず、敵勢力について教えてもらえますか?」

「ああ。今、この国は断続的に悪魔によって攻撃されているのだ。今はまだ城壁の外で食い止めているが、その内この街に侵入してくるだろう」

「悪魔とはどんなものですか?人ですか?」

「いや。まだ悪魔自体はこの国へは来ていない。攻撃してくるのはその悪魔の使い魔達だ。」

「その使い魔とは?」

「・・・ハエだよ。」

「・・ハエ?」

「あぁ。人位の大きさがあるハエが何十匹も襲ってくるんだ!」

ハエ。悪魔の使い魔がでかいハエ。何か聞いたことあるな、“ハエの王”ってやつ

「・・ちなみにそれを使役している悪魔って何か分かります?」

「その悪魔の名前は・・・

ベルゼブブ。七大悪魔の一人だ」

今日はここまでです。
なんかたまに変なのおるなー
何がしたいんやろ

乙したー

自衛隊SSに変なの湧くのは宿命だからね、スルー安定ですわ


こんなとこにまで来てあいつらの情報網は底知れんね

平和厨はこのスレから出ていけ(笑)

『はぁ?なんじゃそりゃ?』

上の意見を聞くため一人でパジェロに戻った井田は、今回の件を陣地で待機している慶佐次3佐に報告していた。
無線機から野太い声が聞こえる。

『なんでそんなことになってんだ?』

「昨日の山賊との戦闘を見ていた人が居るらしく、そいつから我々の持つ近代兵器の威力を聞いて、我々に目を着けたのでしょう。」

『んで?おみゃーさんはなんて言ったんだ?』

「自分の一存では決められない。とだけ言っておきました。」

『上出来だ。・・・さて、どうするか』

井田は悩んでいた。無意味な戦闘は極力避けたいし、隊員達を危険な目に逢わせたくはなかった。
しかし・・ 

『お前はどう考える?』

「・・自分は反対です。只でさえこの世界にとって我々は異物であるのに、これ以上目立つ訳にはいきません。しかもこんな異世界で隊員達を危険な目に逢わせたくないですし」

『まぁ、それが普通だな。言っちまえばその国が、この世界がどうなろうと俺達の知ったこっちゃねぇ。だがな・・』

「ええ。大事なのは今、我々が“そこ”に存在してしまっている、と言うことですね?」

『そうだ。理由も方法も分からんが、現に俺達はこのクソったれな異世界に立ってるわけだ。戻る方法が分かんなきゃ、分かるまでこの世界で生きるしかねぇ。それにはこの世界での協力者が必要だ。』

この世界は未知の領域だ。それこそ右も左も分からんしどのくらい広いのかも分からん。そもそも生き残る為には水や食料等が必要不可欠である。今はレーションで繋いでいるが、物には限度がある。近いうちに底をつくだろう。
そうなる前に何としても自分達のライフラインを確保する必要がある。

「ですがこの国を協力者として大丈夫でしょうか?この世界がどんな状態なのか分からないのに決定してしまうのはどうかと・・・」

『だからこその協力者だ。その国がよい国であることを信じよう。』

「了解。では要請を受け入れます。」

『あぁ頼む。すまないな、危険な任務にあたらせてしまって。何か必要な物はあるか?』

「構いませんよ。では部隊を1つ、借りてもよいですか?」

『分かった。今からそちらに向かわせる。どの部隊がいい?』

「今回の戦闘は空中戦になるでしょう」

『確かデカいハエだっけか?
なら俺達航空科が行こうか?』

「いえ。もっと適任な部隊がいたはずです。」

井田はニヤリと笑う。
今回の戦闘はヘリには不向きである。相手が人の集団や戦車などのデカイ的だったらヘリが有利だ。だが今回の相手はハエである。小さく、数がいて、しかも飛んでいるもの対し、ヘリでは不利である。

『・・なるほどな。“あの”部隊か』

「ええ。幸か不幸か、あいつらの装備までしっかりこの世界に送られています」

『分かった。今から出て一時間後位にそっちに着くだろう』

「了解。待ってます」

慶佐次との交信を終え、再び議会場へ戻る。中には富戸、大瀬、辻堂が待っていた。

扉を開けると部屋のなかにいる全員の視線が井田に集中した。

「・・なんだって?」

富戸が尋ねる。
井田はスッと息を吸い、議会場全体に聞こえるような大きな声で言い放った。

「陸上自衛隊は、セリアス王国からの救護要請を受理した!現時刻より陸上自衛隊はセリアス王国の国土、国民を保護対象と見なす!我々はこの国が不当な占拠、又は攻撃を受けた場合にのみ、その相手に対して武力行使を行うものとする!」

アスネスやグルフをはじめとしたこの国の人間はポカンとしていた。言っている事を理解出来なかったらしい。

「・・・つまり今度悪魔が攻めてきたら、返り討ちにしてやる。と言うことです」

議会場にいた全員が歓喜の声をあげた。異世界の軍隊が味方になってくれたと、皆喜んでいるようだ。だがグルフだけは浮かない顔をしている。大事な祖国を他人、ましてや異世界から来た人間に任せる事に抵抗があるようだ。

「あーあ。面倒事引き受けちゃって」

富戸が愚痴る

「しょーがねーだろ。もう決まったことだ、とっとと終わらすぞ。それに応援も呼んだしな」

「応援?誰?」

「ほら、あいつらだよ・・」

井田が富戸の質問に答えようとしたとき、城壁の見張りが勢いよく議会場に転がり込んできた。

「ハエが!ハエが来ました!!」

その報告に議会場が静まり返る。騎士団長達は皆一様に青い顔をしている。

「マジかよ!いきなりだな!」

「隊長!どうします!?」

「とりあえず車輌にもどんぞ!急げ!」

井田達が議会場から出たときとき、後ろからアスネスの声が聞こえた。

「井田殿!頼んだぞ!!」

・・・・・
・・・
・・

車輌で待機しているクーや第二偵察小隊の面々は、井田達の帰りを待っていた

「いつ隊長達は戻ってくるんだ?」

「さっき一度戻ってきてから30分ぐらいか」

隊員達が話していると、クーが遠慮がちに話し掛けてきた。

「・・あの、ちょっといいですか?」

「おう?どうしたの?」

「何か・・騒がしくないですか・・・?」

「へ?」

言われてみれば確かにそうだ。
先程まで沢山いた野次馬ギャラリーズ達は、皆慌てて自分の家に戻っていくようだ。
さらに城壁の上から、警鐘のような音が聞こえる。

「確かに騒々しいな。何かあったのかな?」

「隊長達がなんかやらかしたのでは?」

ありえる。
井田2尉と富戸曹長のコンビはヤバイ。あの二人が空挺団に所属していたときの噂は、この小隊全員が知っている

「でも・・・みなさん口々に“ハエが、ハエが”と言っていますが・・?」

「「ハエ?」」

ハエがどうした?と考えていると、城の中から隊長達が走ってこちらに向かってくる。かなり焦っているようだ。

「井田2尉?どうしました?」

「説明は後だ!全員車輌に乗り込み戦闘準備!7?半トラックはここに置いてクーガー(96式双輪装甲車の愛称)に乗り込め!愛花もクーガーの銃座につけ!ハエ退治だ!!」

「「ハエ?」」

待機していた全員の心が1つになった。ハエってなんだよ!
キンチョールなんて持ってねーよ!

「・・・あの2尉?ハエって一体?」

「いいから準備しろ!すぐに分かる!とっとと出るぞ!」

「り・・了解!」

ものすごい剣幕で怒鳴られた隊員達は、腑に落ちないまま車輌に乗り込む

「じゃあ出るぞ!」

「「了解」」

門の前まで行き、開けてもらう。

すると目の前に現れた光景は凄まじいものだった。そこでは既に防衛戦が行われていて、鎧を着た騎士達が剣や槍を手に持ち戦っていた。

想像以上にハエだった。
2m位ある黒光りしたハエが兵士達を襲っている。多分100匹以上はいるだろう。

「うわっ・・・グロい・・」

数匹のハエが一人の兵士に飛び付くと、ゴリゴリと貪りはじめた。

「あ"ぁぁあぁあ!?」

あちらこちらから悲鳴が聞こえる。増援が到着するまであと15分位。何とか食い止めるか。

「車輌は常に走らせておけ!何があっても絶対止まるな!LAVは重機関銃、双輪装甲車はてき弾を叩き込め!」

「「了解!!」」

LAVの銃座には大瀬がつき、12.7mm重機関銃M2に弾を装填した。双輪装甲車では、4つあるクーガーの上部ハッチの内の、96式40mm自動てき弾銃がつけられている銃座には辻堂が、その他3つの上部ハッチでは他の隊員がMINIMI軽機関銃や豊和89式小銃を構えている。

「富戸!運転変われ!」

「おう!」

井田は自分より運転の巧い富戸にパジェロの操縦を任せた。

「発砲を許可!!状況開始っ!!」

喉が渇れるほどの大声で叫ぶ。

「おらーーっ!!」

第二偵察小隊の車列がハエの群れに突っ込む

「っ撃ぇーーー!!」

ドッドッドッドッドッドッド!!

井田の号令を聞き、
辻堂1曹の96式自動てき弾銃が火を吹き、毎分250?350発の発射速度で放たれるてき弾が、飛んでいるハエ共を叩き落とす。

ダダダダダダダダダ!!
ダダダダダダダダダダダダ!!!

LAVからは大瀬の重機関銃による支援射撃が行われている。
極太の薬莢がカートキャッチャーからこぼれ、まき散らされる。

井田も89小銃で向かってくるハエを射撃するが

ダダダン! ダダダン!

「!!・・・効かない!?」

急いで小銃のセレクターレバーを【3】から【レ】に変える。

「ヤバイヤバイ!!クソッたれが!とっとと墜ちろ!!」

ダダダダダダダダダダダダダダ!

井田は小銃の銃身が焼けるのもお構いなしにトリガーを引きっぱなしにする。
15発程度叩き込んだところでようやく堕ちた。

「っ!・・やっとくたばったかコノヤロー!!入田1士!5.56弾数発だとコイツら墜ちねーぞ!
散弾銃で応戦しろ!!」

「了解しました!」

自衛隊ファイトがんばれ しかし自衛隊は各国
の軍隊のなかでタイムスリップやらよく怪獣やら異世界と戦うな


戦国自衛隊1569なら米軍が出てもおかしくないだろうに

井田はクーガーの上部ハッチの1つから、同じく小銃で応戦していた入田1士に怒鳴った。
入田はクーガーの中からレミントンM80を取り出し、近づいてくるハエを吹っ飛ばした。

「くたばれっ!!」

ダァン!! ガチャッ! ダァン!! ガチャッ !

近距離で放たれた20ゲージの散弾は、ハエの頭を粉々にした。
だがハエの量はなかなか減らない。

「・・・このままじゃマズイな」

井田が小さく呟いたとき、耳につけていた無線のイヤホンから声が聞こえた。

『待たせたな!!もう大丈夫だ!俺達に任せておけい!!』

いきなりどこからともなく炸裂音が聞こえ、飛んでいたハエ達が粉々になった。

やっと来やがったか。

『陸上自衛隊北部方面隊高射特科連隊、只今参上!!』

・・・・
・・


87式自走高射機関砲
陸上自衛隊が保有する自走式の対空砲で、90口径35mm対空機関砲KDAを2門備えている。
部隊では航空機をハエに見立て、この自走高射機関砲の事を
“ハエ叩き”と呼んでいる。

よって今回の戦闘にはうってつけ。高射特科の保有する自走高射機関砲が二台、戦闘に加わった。

『ハエ叩きと呼ばれていたが、まさか本当にハエを墜とす日が来るなんてな!!』

87式自走高射機関砲の砲塔後方にはパルス・ドップラー式で20キロ程の探索距離をもつ棒状の探査レーダーと、皿状でロックオンした目標を追尾するための追尾レーダーを搭載されており、高い射撃統制をもつ。しかも90口径35mmという凶悪な装備は航空機だけでなく、当たり所によっては主力戦車も撃破可能である。

つまりハエごときは一発でも当たれば粉々になるのである。

『目標ハエ。レーザー測遠機によるロックオン完了。近いものか順番に射撃します。』

ドドドドドドドッ!!
ドドドドドドドッ!!

90口径35mm対空機関砲KDA、2門×2台から、毎分550発の射速で発射される徹甲弾が、飛び回っていたハエをあっという間に片付ける。

隙を狙って高射砲に近づくハエは、第二偵察小隊の援護射撃によって墜とされていった。

「あと少しだ!!頑張れ!!」

「「了解!!」」

ダダダダダダン!
ドッドッドッドッド!!
バァン! ドドドドドドドッ!

それぞれが割り当てられた敵に、火力をぶち込む。すると何匹かのハエが高度を上げて逃げようとした。

『シューター1よりシューター2へ。上空へ離脱しようとしている奴等を墜とせ。』

『こちらシューター2。了解』

対空機関砲の有効射程距離は約3000?3500m。どんなに高く逃げようとも無駄である。

ドドドドドドドッ!

案の定、高度を上げて逃げようとしたハエも、空中で粉々になった。

今ので最後だったらしく、残ったのはあたり一面を埋め尽くすハエの死骸だけとなった。

「終わったのか?」

「・・・みたいだな。」

『こちらシューター1。もうこの近くにハエの反応はねーぞ』

「そうか。了解した。」

やっと終わった。戦闘開始から約一時間。

「状況終了。」

今日はここまでです。

平和厨はこのスレから出ていけ(笑)


∩____∩
|ノ     ヽ
|  ●   ● |
彡 *( _,●_)*ミ
|  │´・ω・ |│ 僕はクマ!!
| _ ̄ ̄ ̄  _|

| ∪     ∪
\__     _/
  ∪ ̄∪

そもそも、たかだか演習に実弾をそんなにもっていってるとは思えないんだが?

ただの演習ではなく実弾を使う演習
元の世界もなかなか物騒らしい

もとの世界ではあの共和国とかあの半島とかがちょっと調子に乗ちゃって、例の島を不当占拠しちゃったという事件があったという設定。
その事件の後にこのような事件が二度と起こらないように、牽制も兼ねて定期的に米軍と共同で実弾演習を行っている。
...くるしいか

「・・・なんだ?一体何が起こったのだ?」

城壁の見張り台から自衛隊の戦闘を傍観していたグルフは、目の前で起きた出来事を頭の中で処理しきれずにいた。

「・・使獣の群をいとも容易く。これが異世界の力なのか」

グルフは、その圧倒的な力に驚愕していた。以前、竜騎兵団を投入したときですら10匹程度しか倒せず、しかも竜は全滅してしまった。それなのに彼らはたったの10数名で使獣を全滅させた。それもたった一時の間に。

「・・凄まじい力の持ち主じゃな」

「・・・父上」

「やはりワシの目に狂いはなかったろ?」

「・・正直、目の前でおきた事が信じられません」

グルフが呆気にとられていると、アスネスが話し掛けてきた。

「彼らはこの国を救ってくれた救世主じゃ。お礼をせねばならん。彼らを迎えに行こう。」

アスネスが自衛隊を迎えに行こうとしたとき、突然空が曇り、雲が渦を巻きはじめた。

「!? なんだあれは!?」

すると渦の先から何か巨大なものが出現した。
グルフの表情が曇る。

「........ とうとう来たか」

「よぉ!いだっち!!久しぶりじゃん!」

自衛隊の面々は戦闘が終ったので車輌や火器の点検をしていた。すると87式自走高射機関砲の中からテンション高めの男が出てきた。

「おう葉山。久しぶりだな。」

「だなぁ!幹部会議でお前を見つけてビックリしたぜ!声掛けようと思ったらどっかいっちまうしよ。」

「俺も忙しーんだよ。こんな変な所に飛ばされちまったせいでな」

「ハッハッハ!違いねぇ!
でも正直お前がいて安心したぜ!」

「はぁ?何でだよ?」

「おいおい。謙遜するなよ。
空挺団で教官の出した無理難題を唯一クリアしたお前が居れば、異世界だろうがなんだろうが、何とかなるだろ!!」

「過大な評価をどうもありがとうございますぅ。こちとら連日動いてたから疲れてんだよ。
あとうるせー。声のボリューム下げろ。」

「ハッハッハ!そりゃご苦労様だ!」

うぜぇ。声小さくしろっつったろーが。何で出来ねーんだよ。お前は壊れかけのレディオかよ。
穢れもないままに君を探すのかよ。

葉山のデカイ声を聞きつけ、大瀬がやって来た。

「あの2尉?こちらの方は?」

「こいつは葉山徹2等陸尉。俺と井田の知り合いだ。」

大瀬についてきた富戸が答えた。

「よぉふとっちゃん!お久っ!!」

「お前は相変わらずうるせーな」

「おいおいつれねーな!俺が習志野に居たときは缶飯投げ合って遊んだ仲じゃねーか!」

「それで教官に死ぬほど怒られたろーが!!しかもお前と井田は逃げたじゃねーか!!」

その当時、富戸は一人で腕立て500回をやらされていた。

「「そーだっけ?」」

とぼける井田と葉山

「オメーら焼き入れんぞ!!」

「きゃー!ふとっちゃんが怒った!!逃げろ?♪」

「小学生かっ!」

富戸が半ば呆れ顔で突っ込んだ。

富戸と井田は、葉山が高射教導隊に所属していた(本来なら下志津駐屯地なのだが改装工事中で、一時同じ設備のある習志野駐屯地を間借りしていた)時に知り合い、仲良くなった。

「.....はぁ。でも今回は助かった。ありがとな」

「水臭い事言うなよふとちゃん♪
困った時はお互い様だろうっ!!」

葉山と他愛のない話をしていると、無線が入った

『こちらシューター2。葉山2尉?少しいいですか?』

「どーした?敵か?」

『いえ・・雲が渦巻いてるのですが』

話していて気がつかなかったが、
いつの間にか空が曇り、雲が竜巻のように渦を巻いていた。

「あぁ?なんじゃありゃ?」

『早く撤収したほうが良いのでは?』

そうこうしている間に渦の中心がこちらに向かって近付いてきた。

「おいおいマジかよ!ヤバいぞ!」

「おい井田!とにかく撤収するぞ!」

「そうだな!葉山も早く戻るぞ!」

だが葉山は動かない。その目は渦の中心を凝視していた。

「おい?どうした?」

「なぁ、いだっち。何か来るぜ」

葉山が真剣な顔をしている。
葉山は対空部隊に所属しているだけあって目がいい。
その目は確実に渦の中の何かを捉えていた。

「・・来るぞ!!」

葉山が急いで自走高射機関砲に乗り込む。すると渦の中から巨大なものが出現した。

「・・・!? きもっ!!」

自衛隊が異世界に行くとすればゲート自衛隊彼の地にて斯く戦えりか

渦の中から現れたのは体長80メートル程のハエだった。女の顔をしていて、6つある肢の先は人の手をしていた。そして羽にはドクロの紋章。
えー、なにこれ鬼みたい。ここって彼岸○だっけ?丸太持ってこい。

「でけぇな。三浦1士、準備しろ」

「了解!」

ハエは自衛隊に向けて喋りだした。

「私の使獣達を殺したのはお前たちか?」

聞いているだけで背筋が凍りつくような雑音混じりの声。だが井田は怯む事なく答える。

「確かにこの街を襲うハエを駆除したのは我々だ」

それを聞いた巨大なハエは怒りを現れにして叫んだ。

「許さん!許さんぞ!食い殺してやる!!」

ハエが巨大な脚を降り下ろし地団駄を踏んだ

「使獣を殺したのはすまなかった。今後この街に手を出さなければ、あなたに危害を加える事はない。」

富戸の言葉を聞いてハエは笑い出した。

「フフフッ、面白い事を言うわね。私が誰だか分かって言ってるのかしら?」

「生憎、俺の知り合いにキモいハエは存在しないんでね」

井田が答えるとハエは唾を吐き出してきた。慌ててそれを避けると、着弾点の地面が少し溶け、煙が上がる。マジかよ。酸的な何か?

「口が減らない小僧だね。なんだい?その変な格好は?」

「いいから帰れよ。粉々すんぞ」

井田はハエの注意がこちらを向くように挑発を続けていた。
その間にクーガーの中で対戦車要員である三浦1士があるものを準備していた。

「やれるものならやってみな。
人間ごときが悪魔に歯向かうなんてねぇ」

「・・・テメーもやっぱ悪魔なのか?」

するとハエはニヤリと笑い答えた。

「私は七大悪魔の一人、暴食の悪魔“ベルゼブブ”。あなた達を喰い尽くす悪魔よ」

ベルゼブブが動き出した。
隣の富戸が小さく舌打ちをした。

「チッ!・・・大将のお出ましか。どうする?」

「まぁ大丈夫だと思うぞ?でもまだ準備が出来てないみたいだから時間を稼ぐぞ」

井田は胸に着いている無線機を手に取り、指示を出した。

「全員乗車!三浦1士はLAVに乗り込め!!準備が出来次第攻撃しろ!他は奴を陽動しろ!LAVに注意を向けさせるな!」

「「了解!!」」

慌てて車輌に乗り込む第二偵察小隊の面々。ベルゼブブは羽を羽ばたかせ離陸しようとする

「やばい。飛ばれたら勝ち目ねーぞ!」

するとベルゼブブはいきなりバランスを崩した。

ドドドドドドドッ!
ドドドドドドドッ!

「キャッ!!なに!?」

ベルゼブブの羽がボロボロになっていく。

『シューター1よりシューター2へ。羽を優先的に狙え』

『こちらシューター2。了解』

ドドドドドドドッ!

87式自走高射機関砲の90口径35mm対空機関砲KDAによる射撃でベルゼブブの羽には無数の風穴があいた。

「・・・っ!ふぅん。面白い魔法を使うじゃない」

ベルゼブブは6つの脚をばたつかせ、自走高射機関砲に突っ込む。

『あ・・・やば。弾切れた』

葉山がヤバイと思ったときベルゼブブの顔が爆発した。

ポシュッ! ドォン!!

井田がパジェロの中からベルゼブブの顔を目掛けて豊和89式小銃の先端に装着した06式22mm小銃てき弾を発射していた。

「愛花!ありったけのてき弾を叩き込め!!」

ドッドッドッド!

クーガーの上部ハッチからは辻堂が96式40mm自動てき弾銃をベルゼブブの顔面目掛けて連射していた。

「・・・ちょこまかと動きおって人間どもめ」

しかし顔面にてき弾を喰らわせても表面を少し焦がすだけで、ダメージらしいダメージを与える事は出来ないようだ。

「やっぱ貫通力がねーとダメか。」

怒っているのか、羽が使い物にならなくなったベルゼブブは攻撃をしてくる相手に向かって一直線に突進してくる。

「おー。こっち来るぞ」

その時無線が入った

『こちらライター。準備完了しました!』

「OK。一度こっちに引き付けるから1ある程度離れたらハエにキャリバーを叩き込んでLAVに注意を向けさせろ。あいつは攻撃してきたやつに向かって一直線にバカ正直に突っ込んでくる。その間に84叩き込め!!」

『了解!』

パジェロがLAVと正反対に
向かって走り出す。案の定、ハエはパジェロを追いかける。

「っし!今だ!大瀬!」

『了解!』

LAVのハッチから大瀬が12.7mm重機関銃M2を撃ち込む。

ドドドドドドドッ!

するとベルゼブブは気がついたのか、LAVに向かって方向転換をしはじめた。

「釣れたぞ!もう少し撃ち込め!!」

ドドドドドドドドドドドドドッ!

大瀬がベルゼブブの目の辺りを狙って射撃する

ベルゼブブがLAVに向かって突進する。

「喰い殺してやる!!」

・・・死ぬのはテメーだボケ。
井田が無線に怒鳴りつける。

「三浦ぁ!撃ち込めぇ!!」

LAVのハッチから大瀬が引っ込み、三浦1士が身を乗り出す。
その肩に84mm無反動砲(カールグスタフM2)を担いで。

『砲尾部閉鎖確認!対戦車榴弾HEAT751装填よし!後方の安全を確認!発射ァ!!』

ズドォン!!!

無反動砲が火を吹き、後方にカウンターマスを放出する。
砲内部の24条右回りのライフリングと対戦車榴弾にのみ付けられているロッケトモーターと安定フィンにより、加速した成形炸薬弾(HEAT)はベルゼブブの右目から頭内に侵入した。モンロー/ノイマン効果によって発生したメタルジェットはベルゼブブの頭に容易く穴を開ける。500mmの装甲貫徹力を有する84mm無反動砲の攻撃に、異世界の悪魔はなすすべもなかった。

「あ"ァぁぁぁっぁぁっっ!!?」

声にならない咆哮を上げる。
そして悪魔はその巨体をゆっくりと地面に預けた。

ズドォン!!!

無反動砲が火を吹き、後方にカウンターマスを放出する。
砲内部の24条右回りのライフリングと対戦車榴弾にのみ付けられているロッケトモーターと安定フィンにより、加速した成形炸薬弾(HEAT)はベルゼブブの右目から頭内に侵入した。モンロー/ノイマン効果によって発生したメタルジェットはベルゼブブの頭に容易く穴を開ける。500mmの装甲貫徹力を有する84mm無反動砲の攻撃に、異世界の悪魔はなすすべもなかった。

「あ"ァぁぁぁっぁぁっっ!!?」

声にならない咆哮を上げる。
そして悪魔はその巨体をゆっくりと地面に預けた。

『なぁ、そいつくたばったか?』

無線機から葉山の声が聞こえる。
ベルゼブブは84mm無反動砲の攻撃によって顔の半分が吹き飛び、地面に横たわっていた。

「・・・生きてはねーと思うけど?」

『ちょっと確認してこいよ』

「だってよ、富戸」

「何で俺なんだよ。オメーが行けよ」

「だって怖いじゃん」

「知るかっ!!」

富戸と言い争いをしていると、LAVが近付いてきた。

「井田2尉。もう一発いきますか?」

三浦が次弾装填の準備をしていた。

「いや、必要ねー。あんだけ吹き飛んだらもう助かんねーよ」

「復活してパワーアップとかするかもよ?」

富戸が某怪獣映画を思い浮かべながら言った。 

「んな事ある訳....ねーとは言えねーな」

現にこうしてあり得ないくらいデカいハエと殺り合ったまである。
恐らく我々の常識は通用しないだろう。魔法があるならパワーアップしたっておかしくない。

「しゃーない。頭は完全に吹き飛ばすか」

「じゃあ84用意しますね」

「いや、それは勿体ない。手榴弾で十分だ」

井田は腰に着けていた缶スプレーにも見えるMK3A2手榴弾を取り出し、ベルゼブブに近付く。そして安全ピンを抜き開いたままの口に放り込む。

ドォン!!

数秒後、口内で爆発した手榴弾は、ベルゼブブの顔を粉々にした。辺りに肉片が飛び散る。

「うおっ!!汚ッ!」

・・・なんか緑色の液体が飛んできたんですけど。
ベルゼブブは顔を無くし、後にはハエの形をした胴体だけが残った。

「もう大丈夫だろ。状況終了だ」

戦闘が終了し、やっと一段落ついた。辺り一面はハエの死骸で埋め尽くされている。

「にしてもどーするよ?この死骸」

富戸が小銃の先でハエの死骸をつつく。

「どうってどー言う事だよ」

「折角こんだけあるんだから、何かに利用出来ないのか?」

確かにこのハエの外骨格は使えそうだ。なんせ5.56NATO弾数発なら防ぐ事が出来る防御力がある。しかもベルゼブブに到っては装甲車なみの耐久性だ。
うまく使えば、いい戦力になるだろう。

「でも俺達だけじゃ無理だ。後で応援を呼ぼう。こいつらの仕組みも知りたいしな」

「じゃあ衛生呼ぶか?生物の事なら詳しそうだし」

「分かった。じゃあ陣地に連絡入れるか」

無線を入れにパジェロに戻る。

「こちらに第二偵察小隊。オクレ」

『こちら第二通信小隊、川奈です。どーぞ』

無線機から聞こえたのは女性の声だった。

「あれ?慶佐次3佐は?」

『慶佐次3佐は今ちょっと手が離せない状態なので』

「なるほど、わかりました。
こちらの戦闘が終了したので、事後処理の為の応援を頼めますか?」

すると川奈1尉との間に微妙な間があいた。

「・・・あの?川奈1尉?」

『・・今はちょっと無理かな。
もう少し待ってくれる?』

「はい?どういうことですか?」

すると無線機から爆発音が聞こえた。

「・・・!?川奈1尉!?何ですか今の!?」

すると川奈1尉はうんざりしたように答えた。

『ちょっとね。こっちも戦闘中なのよ』

「へ?・・一体誰と?」

後ろからは断続的に発砲音が聞こえる。

『異世界よろしくドラゴンよ』

今日はここまでです。
ちなみにこれ初ssだから下手くそなのは大目にみてくだせぇ。

おつ

期待
物資に限りはあるから何とか18世紀の武器くらいは自作できるようになってほしいなぁ

主要キャラの年齢とか知りたいな

>>169
一段落したら主要キャラ集書いた方がいいっすかね?

・・・・
・・


?数十分前、陣地にて?

「もうそろそろ向こうは終わったかな?」

慶佐次3佐はタープの中で第二偵察小隊の無線を待っていた。

「高射特科の連中が出てから一時間半ぐらいですね。まだ早いんじゃないんですか?」

古座2尉は腕に着けているGshockを見る。

「向こうの戦力がどのくらいか分からんからな。まぁ井田2尉がいるし大丈夫だろ。」

「そういえば井田2尉ってあの井田ですよね?」

「ん?お前も知ってんのか。」

「結構有名な話ですからね。」

「まぁな。あいつが空挺に所属してた頃の話だな。Cー1輸送機から単独降下で高高度落下低高度開傘した井田を見て、むこうのお偉いさんが『runaway angel』って呟いたらしいぜ」

「なんすか?そのDQNネーム」

「まぁそれ以来、部隊内で暴走天使ってからかわれたらしいけど」

「ただの族じゃないっすか」

慶佐次と古座が話していると、歩哨の警笛が鳴り響いた。
慌てて音の発信源に駆け寄る。

「どうした!?」

「とりあえずこれを見てください!」

警笛を鳴らした隊員が双眼鏡を手渡す。

「...!?なんじゃありゃ?」

そこには遠くの空からこちらに向かって来るトカゲに羽が生えたような生き物が見えた。
双眼鏡を古座に渡す。

「・・・古座2尉。何だと思う?」

「あぁ?・・・鋼龍っすね」

「俺にわかるように」

「クシャルダオラっすよ」

「モンハンの事聞いてんじゃねーよ!!なんだよあれ!こっち来るぞ!」

「放っておけば素通りしますよ」

突如現れたドラゴンは陣地より500メートル手前に舞い降りた。
そして・・・

ボウッ!!!

「・・・火ぃ吐いたけど?」

「吐きましたね。まだ距離があるみたいですけど」

ドラゴンの吐いた火は、陣地の手前に着弾した。するとドラゴンは再び舞い上がり、陣地の上を旋回しはじめた。ドラゴンは急発進と急旋回を繰り返す。

「・・!何て俊敏性だ!これじゃあLAM(110mm個人携帯対戦車弾)もあてらんねーぞ!!」

「ちょっとヤバイかもしれないっすね」

慶佐次は急いでタープに戻り無線機を手に怒鳴りあげた。

「全員戦闘準備ィ!!高射特科は短SAM(81式短距離地対空誘導弾)を準備しろ!!」

『こちら高射特科。射撃可能まで10分少々かかります!!』

10分もかかるのか!
慶佐次は絶句した。今すぐ撃退しなければこちらが被害を受けてしまう。ドラゴンは今も陣地の上空を飛び回っている。まるで品定めでもしているかのようだ。

「慶佐次3佐!!コブラ(AHー1S)出ましょうか!?」

「いや、コブラだと危険すぎる。相手は空を飛ぶんだ、対空装備がないとキツイ。」

何かないのか。装甲性と俊敏せいを兼ね備え、対空装備を持つ武器は・・・。

すると無線から声が聞こえた。

『こちら九十九里。ニンジャの準備出来てますが?』

・・・そうだ。その手があったか。
陸上自衛隊にはヘリが何種類かある。そのなかでも最も機動性に優れていて、なおかつ対空装備を備えるヘリが一機だけある。

「・・よし!OHー1(通称ニンジャ)!出撃を許可する!!ドラゴンを撃墜しろ!!」

『こちらOHー1、了解。目標ドラゴン。撃墜命令を確認。これより状況を開始する』

12.7mmの攻撃にも耐えられるガラス繊維複合材料で作られ、操縦応答性を上げる為に川崎式の無関節(ヒンジレス)ハブローターシステムを採用したメインローターが回転を始め、機体は垂直上昇を始めた。

OHー1

川崎重工業によって作られた陸上自衛隊が保有する純国産の観測ヘリコプター。敵に発見されないよう、極低空を高速飛行することが可能。またエンジンも強力でメインブレードの無関節ローターハブがもたらす運動性と合わせる事で、機首を上に向けての垂直上昇や80度での急降下、宙返りや後ろ向き宙返り等のアクロバット飛行を可能とする。その類い稀な機動性と敵地に侵入して情報収集を行う様子から“ニンジャ”という愛称で呼ばれている。

『こちらニンジャ。敵飛行物体を確認。これより撃墜行動に移行する。』

OHー1はあえてドラゴンの目の前に出た。ここはまだ陣地の上空である。流石にこのままドンパチやるわけにはいかないので陣地の外へ誘導する必要があった。

『さぁ、食いついてくれよ?』

『機銃でも付いていれば挑発出来るんですけどね』

生存性を高めるため縦列複座(タンデム)式を採用したコックピットに座る九十九里2尉と勝浦3尉が無線を介して会話をする。
OHー1は機動性重視の観測ヘリコプターなので機銃等の攻撃用の装備は付いていない。

するとドラゴンはOHー1の目の前でホバリングを始め、じっくりと観察を始めた。
対するOHー1もパイロットが空中で手を離していても自動的にホバリングを行う程優秀な空中静止装置を駆使して、ホバリングを行う。

『ちょうどキルゾーンなんですけどねぇ。撃っちゃマズイっすか?』

『ここで墜としたら、真下の車輌が大破するぞ。』

しかしドラゴンは一向に動こうとしない。

『すごいホバリング能力っすね』

『だな。しゃーないからこっちから動くぞ』

『了解です』

九十九里が操縦レバーを操作し、ドラゴンに向けて急発進を行う。
突然突っ込んできたOHー1に驚いたドラゴンは慌てて体を反らした。だがOHー1はぶつかる直前にその機動性を駆使し、機体を地面と平行になるほど傾けると、ドラゴンの横を通り過ぎ、そのまま直進する。
最初は唖然としていたドラゴンだが、空の王者としての誇りを傷付けられたと思い、急いでOHー1の後を追い始めた。

『釣れましたよ2尉』

『OK。このまま直進してなるべく陣地から離れるぞ』

OHー1は最大速力である時速270キロで空を駆ける。
だがドラゴンの方が少し速いようで、最初はニキロ程あった距離が徐々に詰められていく。

『近づいて来てるな』

『MAX300キロ以上ありますかね?』

『たぶんな。そろそろやるか』

九十九里は操縦レバーを握り締め、一気に急旋回を行った。
ヘリでしか出来ないその場に留まっての旋回を行い、機体とドラゴンは一直線上で向かい合った。
ドラゴンまでおよそ一キロ。

『赤外線ホーミングによる捕捉完了!』

『発射ァ!!』

OHー1の胴体両脇にある安定翼下のハードポイントを介して装着されている91式携帯対地対空誘導弾を転用した自衛用の空対空ミサイルが箱形の二連装ランチャーから発射される。

放たれたAAM(空対空ミサイル)はミサイル前部にある4枚の小型可動翼を展開し、真っ直ぐと目標に向かって突き進む。

前足の付け根辺りに着弾した指向性弾頭は、その衝撃によって着発式信管内の点火針が点火薬を激発させることにより、爆発を始めた。

ドォオン!!

OHー1に搭載されていた4発のAAMを全弾まともに喰らったドラゴンは空気を揺らすほどの咆哮をあげながら、地面に堕ちた。

『っしゃあ!どうじゃコラぁ!!』

完璧に堕ちたと思った二人は素直に喜びを口にした。
だがドラゴンが堕ちた付近の砂埃がはれたとき、二人の表情が一気に曇る。

『こちら慶佐次。今爆発音が聞こえたが殺ったのか?』

無線から慶佐次3佐の声が聞こえる。少し間を置いてからの九十九里が返答した。

『.....こちらニンジャ。発射したAAMは全弾命中』

『そうか!!よくやっt『ですが』』

九十九里が慶佐次の声を遮る。

『....奴はまだ生きてます』

砂埃がはれ、二人の目に飛び込んできたのは、その4本の足でしっかりと地面の上に立っているドラゴンの姿だった。
AAMが着弾した部分の鱗は裂け、血が滲み出てはいるものの、致命傷には至らなかったようだ。
緊張が走る。
だがドラゴンはOHー1を見澄した後、特に攻撃もせずゆっくりと羽ばたき陣地とは別の方向へ去っていった。
OHー1に搭載されているすべての兵器を使いきったので、ドラゴンがなにもせず去ってくれた事にホッとする二人。

『こちらニンジャ。目標の後退を確認。北北東に向かって進行中』

『そうか。逃げてくれただけでもよかった。直に陣地へ帰投してくれ』

『...了解』

倒しきれなかった悔しさと、ドラゴンの驚異的な機動性と装甲性に深いため息を吐きながら、OHー1は陣地へ帰還していった。

・・・・・・
・・・・
・・

「なんだって?」

無線を終えた井田に富戸と葉山が駆け寄る。

「なんかドラゴンが出て、ドンパチやってるみたい」

「はぁ?ドラゴン?おい葉山。高射特科の出番だろ。こんな所に居ていいのか?」

「陣地には短SAMと操作要員残して来たから大丈夫だろ」

葉山はあっけらかんと言う。

「それより誰かこっちに来るぜ?」

葉山が指を指す方向からアスネスやグルフをはじめとした、セリアス王国の上級階級である人々が集まってきた。

「・・・まさかベルゼブブまで倒すとは。恐れ入った。異世界の戦士達よ」

急遽現れた人だかりにポカンとする隊員達。

「....隊長?この方達は?」

「あぁ、お前達は知らないのか。この方は・・・」

井田が聞いてきた宇佐美2曹に説明をしようとすると、

「井田殿。悪魔を倒した勇敢な戦士達に、自分で挨拶してもよろしいか?」

「え?あっ、はい」

するとアスネスは隊員達の前に一歩踏み出し、自己紹介を始めた。

「私はこのセリアス王国の王、セリアス・アスネスと申すものじゃ。この度はこの国を救っていただき感謝しておる。こいつはワシの息子のグルフじゃ」

「セリアス王国王室直属騎士団隊長、セリアス・グルフだ」

二人の自己紹介を聞き、隊員達がざわめく。

「王様!?の息子ってことは王子か!?」

「マジか!?確か規定だと捧げ銃(つつ)だったっけ?」

「俺小銃持ってねーっすよ!」

「そのデカイ銃(84mm無反動砲)捧げとけ」

「んな無茶な!?」

アスネスはそんな隊員達を見て微笑む。

「この方々が井田殿の部下であられるか?」

「はい。彼らが陸上自衛隊、第2偵察小隊の隊員達です」

「うむ。とてもあの7大悪魔のベルゼブブを倒したとは思えんな」

アスネスの言葉にグルフも頷く。
悪魔をも凌駕する力の持ち主がどんなものかと思えば、井田同様に唯の人間であった。体はそれなりに鍛えているようだが、屈強な重騎士に比べれば全然である。
そして皆一様に緑色の斑模様を身に纏い、手には黒光する棒。そんな中、一人だけ大きな筒を担いでいる。あの巨大な爆発魔法を繰り出した筒だ。だが彼は周りの人間に敬語で話している。あのような魔法の使い手ですら彼らの中では下の階級であるらしい。

「・・・異世界の兵団、リクジョウジエイタイか・・」

グルフは静かに呟いた。

「では井田殿をはじめとしたリクジョウジエイタイの戦士の皆様、この国を救ってくれた礼をしたい。城の広間に集まってくだされ。グルフ、この方々を案内しろ」

アスネスの言葉にグルフが頷く。グルフ自身も先程の戦闘を見て自衛隊に少し興味をもったようだ。

「分かりました。さぁこちらへ」

「あ。ちょっといいですか?」

案内を始めようとしたグルフを井田が留める。

「いかがいたしましたか?」

「高射砲やクーガーを街の中に入れたいので、さっきの駐車場で待っててもらっていいですか?」

流石に戦闘車輌を城門の外に置きっぱなしにする事は出来ない。先程の駐車場には既にトラックが一台止まっている。高射砲やクーガーもまとめて監視出来るよう、そこに一緒に停めておきたい。

「・・・ちゅうしゃじょう?」

あぁ、通じねーか。
案外めんどくせーな。

「えーっと、馬車?を停めるところです」

「なるほど、分かりました。
では先に行ってお待ちしております」

グルフが先に行くのを見送る。

「さて。俺達もとっとと行くか。」

井田と富戸がパジェロに乗り込む。

「やっと本題に入れるな」

「もう疲れたぜ。とっとと帰りてーな。とりま陣地に無線入れとくか」

井田が無線機を手に取る。

「こちら井田、状況を報告。オクレ。」

すると今回は慶佐次3佐の声が聞こえた。

『こちら慶佐次。状況はどうだ?』

「はい。こちらはハエ退治が終了したのち、敵の大将と接触、戦闘を行いこれを撃破。」

『大将?なんじゃそりゃ?』

「本人曰くベルゼブブだそうです」

『あ?ベルゼブブ?ベルゼブブってあの悪魔の?蝿の王ってやつ?』

「多分それです。それで例のごとく応援を要請したいのですが」

『悪いが今は無理だ。こっちも色々あってな』

「ドラゴンでしたっけ?」

『なんだ、知ってたのか』

「さっき一回無線入れたんですけど、その時ちょうど戦闘中だったみたいで」

『まぁそういうことだ。詳しくは戻ってきたら話すよ。そっちの話も聞きたいしな』

「了解しました。自分達は今からこの国の王様と会談?をする予定です」

『おう。情報収集頼んだぞ。くれぐれも粗相がないようにな。特に葉山。』

確かにあいつは何かやらかしそうだ。注意しておこう。

「・・・了解。交信終了」

無線機を戻す。
富戸がパジェロのエンジンをかける。

「じゃあ行くか。クーさんも迎えに行かないと」

あ。すっかり忘れてた。
クーさんは戦闘に巻き込まれないように7?半トラックに置いてきたのである。

「指揮車より全車。これより発進する。」

『『了解』』

『こちら高射特科。りょーかいなりー』

第2偵察小隊の車列と高射特科の87式自走高射機関砲二台が城門をくぐり、大量のハエの死骸を尻目に街内へと戻っていく。

また明日ー

おつ

Oh-1 Ninja
ttp://www.youtube.com/watch?v=3WilrMw8ZwQ&fmt=22&hd=1
ラジコンみてえ

井田2尉率いる第二偵察小隊の車輌と葉山3尉率いる高射特科の自走高射機関砲が、既に戦闘前に停めたれていた73式中型トラックの隣に並ぶよう停車する。駐車場と化したその場所には、グルフがすでに待機していた。
それぞれの車輌から隊員達が降車し車輌点検を始める。

「大瀬、トラックからキャリバーの弾取ってこい。愛花もクーガーのてき弾補充しとけよ」

「了解」

「あいあいさー」

井田が隊員達にてきぱきと指示を出していると、トラックの中からクーが降りてきた。

「井田様!」

「あぁクーさん。お待たせしました」

クーは小走りに井田のもとへ駆け寄った。

「ご無事でなによりです。聞きましたよ?7大悪魔と戦ったそうですね」

「まぁ、はい。悪魔っつってもデカイハエでしたけどね」

井田がたははと笑う。
すると車輌点検を終えた隊員達が井田のもとへと集まってきた。

「車輌点検終了!全車輌の異常なしを確認しました」

「了解。葉山はどうだ?」

「こっちも今終わったぜぃ!」

「OK、上出来だ。んじゃ今から城内へ向かうが、入田1士、福浦士長、八幡3曹の三名はここに残って車輌の監視をしろ。葉山、高射特科からも一人出せ」

「うぃー。じゃあ大磯2曹、頼んだぞ。偵察小隊と連携して警戒にあたれぃ」

「了解」

すると先程まで黙って待っていたグルフが口を開いた。

「馬車の見張りならこちらで兵を出すが?」

「だとよ、いだっち。どーする?」

「ありがたい事ですがそれには及びません。こちらで済ませますのでお気遣い無用です」

例えどんなに安全な場所であろうと、自衛隊の特殊車輌を他人に任せるわけにはいかない。

「・・・なるほど。分かりました」

その事がグルフにも伝わったらしく、あっさりと引き下がってくれた。

「あとクーさん。一応オブザーバーとして一緒についてきてもらっていいですか?僕らこの世界での常識とか礼儀を全く知らないので」

「おぶざーばーですか?」

「ええっと・・・おい富戸」

「俺に投げんなよ。...つまりこっちの世界の代表者として我々に礼節や常識をそのつど教えて頂きたいということです」

「わっ、私がですか!?」

「すみません。嫌ですか?」

「いえ!決してそのようなことではなく!・・・私にそのような大役が務まるかと・・」

クーはいきなり使命されてオドオドしている。
すると井田はクーの肩に優しく手を置く。

「こんなこと頼めるのはクーさん位しかいません。お願いできますか?」

井田の真剣な眼差しを受け、クーは少し躊躇いながらも引き受けた。

「分かりました。誠心誠意、全力を尽くして務めさせていただきます」

「ご協力感謝します。八幡3曹。無線は15分毎で、なんかあったらすぐ入れろ。頼んだぞ」

「了解しました」

「じゃあグルフ王子。お願いします」

「心得た」

・・・・・
・・・


城内の広間へ案内された自衛隊。
そこには既にアスネスを始めとしたこの国の重役達が集まっていた。

どかどかと広間内に入室する自衛隊に将校の一人が怒鳴った。

「ええい貴様ら!陛下の前で許可もなく顔を晒すなど!一体どういうつもりだ!」

・・・・はい?
ダメなの?なんだよそれ。
帝国時代の日本じゃねーんだから。

「よさんかチャルス兵団長。誰のおかげでこの国が守られたと思っておる。」

「・・しかし!」

「すまない井田殿。ワシに免じてこやつの無礼を許してくれぬか」

「いえいえ、とんでもありません!こちらに不備があったようで申し訳ありません!」

「いやいいのだ。異世界の人間ならこちらの常識など知るわけがないものな。楽にしてくれ」

井田は隣のクーに耳打ちをする。

「クーさん!決まりがあるなら入る前に言ってくださいよ!」

するとクーはペロッと舌をだし、

「すみません。なにぶんアスネス陛下にお会いするなどはじめてなもので。正直王室での礼節とか分からないんですよ」

知らんのかーい。
井田が肩を落としているとアスネスが今回の戦闘について話し始めた。

「しかし噂以上の力であったな。ジエイタイとは魔術士の集団であったか」

いや魔法とか使えないんだけどね。苦笑いをする井田。

「あの使獣達を粉々にした、角の生えた怪物は一体なんじゃ?」

「あぁ。それは87式自走高射機関砲と呼ばれる兵器ですよ」

「兵器?というとあれは馬車と同じようにそなた達が操っていると申すか?」

「おう!ありゃ俺達高射特科が運用してんだぜ!」

葉山がいつも通りに軽く答える。
それを聞いた重役達がまた怒りだした。

「アスネス陛下に対してなんと無礼な!」

ほんとスミマセン。
こーゆー奴なんです。ハイ。
そして葉山、もうしゃべんな。

「まぁまぁ、よいではないか。それで井田殿。そなた達が手にしているその黒い棒はなんじゃ?」

「これは豊和89式小銃と呼ばれる銃です」

「ジュウとな?」

「はい。我々は基本的に銃を利用した戦闘を行います。私達の持つ兵器は、銃を進化させて造ったものです」

「??そのジュウとやらがよく分からんのだが」

アスネスが銃について考えていると富戸が後ろから井田をつつく。

「おい、これ以上は余計な事を言わないほうがいいぞ」

「俺もそう思ってた所。まぁうまくまとめるよ」

井田は銃の説明として、某ライトノベルの表現を使う事にした。

「簡単に言うと“見えない矢”です。しかもある程度長距離でも使用可能で威力もある」

「なるほど。その黒い棒から“見えない矢”が放たれるのか。なんと高度な攻撃魔法だ」

集まっていた重役達がざわめく。
悪魔をも凌駕する力を持つ異世界の魔法軍団。
アスネスが咳払いをすると、周りが静かになった。

「さて遅くなってしまってすまない。井田殿、貴殿方の要件を聞こうではないか」

「ご協力感謝します。富戸、頼む」

「了解。先程も申し上げましたように我々は異世界から何かしらの理由によりこちらの世界へ飛ばされてしまいました。そこで元の世界へ戻るために色々動かなければならないのですが、その為にはまずこの世界を理解しなければなりません。現在自分達はその情報収集活動中という事になりますので、貴殿方が認識している範囲でこちらの世界について教えて頂きたい」

するとアスネスがうなずく。

「うむ、難儀であるな。貴殿方はこの国を救った英雄だ。セリアス王国は全面的にジエイタイに協力するぞ」

「ありがとうございます」

「なに、礼を言うのはこちらの方じゃ。さて、何から話そうかのぉ・・・」

?セリアス王国より北へ50キロ先、工業の町クルカタン?

クルカタン鉱山で働く四人の男達が仕事終わりに寄った居酒屋で、酒を片手にテーブルを囲んで談笑をしていた。

「おい聞いたか!?あの7大悪魔の一人、ベルゼブブが殺られたってよ!」

「あぁ。おれもさっきセリアスから来た行商人から聞いたぞ。何でもセリアス王国で退治されたらしいな」

「でもあの国に悪魔を倒せる軍事力なんてあったか?確かに竜騎兵は居た気がするが竜で悪魔は倒せんだろ」

「いや。倒したのはその国の兵士じゃないらしい」

「あぁ?一体どういう事だ?」

「そいつらは緑色の奇妙な格好をして手に持つ黒い筒から魔法をだし、相手に触れる事なく倒したらしいぞ」

「おいおい、そんな事あり得ないだろ。デマじゃねーの?」

「それがよ。聞くところじゃそいつら、異世界から来た軍団らしいぞ。」

「「異世界からだって!?」」

三人の声が被る。

「あぁ。たしかリクジョウジエイタイとか名乗ってたらしいぞ」

すると突然、後ろから女の声が聞こえた。

「その話、あたしにも詳しく聞かせてくんない?」

「「!?」」

男達が驚き後ろを振りかえると、そこには赤髪でセミロングな髪をクシャッとさせた小柄な女が立っていた。
唖然とする男達。

その赤髪の女は空いている椅子を持ってくると、男達のテーブルにねじりこんだ。男の一人がその女に話をかける。

「なんだお嬢ちゃん。ここはあんたみたいな人が来るところじゃないぜ?」

「いいじゃないのつれないわねー。それに、あなた達よりは年上よん」

その言葉を聞き笑う男達。目の前の女はせいぜい18歳前後にしか見えない。

「面白れぇ奴だな。ちなみに何歳だ?」

「女性に歳を聞くなんてデリカシーのないやつぅー。まぁいいわ、特別に教えてあげる」

そして指折り数え始める女。

「なんと1192歳でぇーす」

キャピキャピと答える女。それを聞いた男達は一斉に吹き出した。

「ガハハ!せめてエルフならもうちょい信用できたのにな!」

「全くだぜ!ただの人間がそんな長生きするわけねーだろ!」

女はキョトンとした。

「あれま?気づいてないの?」

「・・・は?」

「あたしは人間じゃないわよ?」

男達が固まる。

「人間じゃないだぁ?じゃあじょうちゃんは一体なんなんだよ」

すると女は前髪を掻き上げた。その額には赤い線で描かれた紋章。

「炎に羽の紋章!?おっ・・お前!!」

女がニヤリと笑う。

「自己紹介が遅れたわね。あたしはマモンってゆーの。よろしくね♪さぁさぁ聞かせてちょうだいな、その異世界の兵団の話を」

なんか戦国自衛隊な雰囲気だな

第2偵察小隊ならびに高射特科の面々が陣地へ帰還したとき、既に時計の針は19時を指していた。

「車輌点検始め、終ったら俺の所に集まれ」

「「了解!!」」

「それと葉山。そっちも整備が終わり次第こっちにこい」

「おう」

井田が各員に指示を出す。

「何があるか分からんから弾は常に補充しとけ。武器科の大川1尉に許可貰って弾薬庫から持ってこい」

「隊長、ガソリンはどうします?」

「それは後で指示をだす。ガソリンは弾薬程の余裕がないからな、慶佐次3佐と相談するよ」

井田がてきぱきと動いていると慶佐次1佐がやって来た。

「御苦労だったな、井田2尉」

その声に気付いた井田はあわてて敬礼をする。

「すみません。帰還報告が遅れてしまって」

「いや、構わねーよ。お前さんも忙しいだろうに。それよりどうだった?」

「そのことで今から報告会を開きたいのですが」

「あぁ。丁度幹部達があのタープに集まってる」

「なら好都合ですね」

井田と慶佐次が話していると、車輌点検を終えた隊員達や高射特科の面々が集まってきた。

「よし全員集まったな」

井田がスゥっと息を吸い、慶佐次と向き合う。

「報告します!第2偵察小隊、総員10名!事故ナシッ!現存員10名!現時刻1930時をもって状況終了!!」

「同じく高射特科!総員4名!事故ナシッ!現存員4名!」

「全員慶佐次1等陸佐に敬礼ッ!」

ザッ!!!

14名の自衛官が慶佐次に敬礼をする。対する慶佐次も敬礼をして隊員達を迎える。

「全員よく無事に戻って来てくれた。今日は歩哨に立たなくていいからゆっくり休め。施設科の連中がお前らのテントを建てといてくれたみたいだからな。場所は施設科の戸田3尉に聞いてくれ」

「「了解」」

「それと井田と葉山、みんなが待ってる。報告頼むぞ」

「了解」

「以上だ!全員解散!!」

・・・・
・・


会議が行われるタープに集まると、既に全員集まっていた。

「お待たせしました。第2偵察小隊ならびに高射特科、只今帰還いたしました」

そうして井田と葉山による報告会が始まった。

「まずこの世界は一つの大きな大陸といくつかの島から成っているそうです。そしてこの大陸には大小会わせて14程の国があり、それぞれが周りの小さな農村や漁村、鉱山などを管理しているそうです」

「確かクーさんの村はセリアス王国が管理してるんだっけ?そういう事?」

「そういう事です。そして国ごとに特徴があるようで、鉱山を中心として成り立っている国、綿や生糸等が名産の国や貴族が集まった国、魔法が得意で発展した国等様々な国があるみたいです」

「なるほど。その辺はこっちの世界と変わらんな」

「はい。良好な関係の国同士だと貿易業なども盛んで、多くの行商人が行き交いしているとのことです」

「そうか。まぁこの世界の外見的特徴は分かった。それで本題なんだが、俺達が元の世界に戻る手掛かりは何かあったか?」

「これといった手掛かりは見つかりませんでした」

その言葉を聞いた瞬間肩を落とす幹部自衛官達。しかし井田は話し続ける。

「ですが一点だけ、もしかしたら手がかりになるかもしれない情報を教えて貰いました」

「...手がかりの手がかりって所か」

「はい。アスネス陛下の話だとセリアス王国から南西の方角に...徒歩で5日だからえーっと?人が平均的に歩いて時速4キロじゃん?寝たりなんだりするとえーっと・・・」

やべぇ、暗算苦手。
すると葉山が計算してくれたようで、

「大体300?350キロ位だろ。」

サンキュー葉山。
お前バカなのに頭いいんだな。

「そのくらい先に学門の都市、メルセスと呼ばれる場所があるそうです」

「そこに何があるんだ?」

「そこには他の国とは比べ物にならない量の本を貯蔵した図書館があるそうなので、もしかしたら何か分かるかもしれません」

「なるほど。ちなみにそのメルセス?はセリアス領なのか?」

「いえ。そこはフェルメール王国と呼ばれる国の領土になります」

「おいおい。勝手に入っちゃマズくないか?」

「その点に関しては大丈夫です。何でもその国とセリアス王国は良好関係らしく、アスネス陛下が招待状を書いてくれるみたいです」

「マジか!そいつぁ助かる。高射砲出した甲斐があったな。」

「ええ。聞くところによるとセリアス王国は他の国と比べても比較的豊かで治安もよく、同盟国みたいなものがいくつかあるそうです」

「ほう。こっちの世界の日本ポジみたいなもんか。それで?具体的な行程はあるのか?」

「はい。まずこれを見てください」

すると井田は四枚のA4サイズの紙をセロテープで止めた物を広げた。

「これは・・地図か」

「セリアス王国で撮った地図をシキツウ(82式指揮通信車)のプリンタで拡大プリントして造ったものです。これは我々が今立っている大陸の地図との事です。精度は不明ですが、位置関係は大体合ってるそうです」

そして井田は現在地を蛍光ペンでマークする。

「現在地がここです。まず我々が向かうのはセリアスから約・・えー大体250キロ位かな?フェルメール王国の王宮が存在する首都フェルメールです。」

すると古座が訊ねた。

「なんだ?まっすぐメルセスに向かうんじゃないのか?」

「メルセスの図書館は高位の学者や魔術士しか入れないらしく、特別に入る為にはフェルメール王国の王様の許可書が必要なんですって」

「じゃあ無理じゃね?その王様と俺達面識ないし。いきなり現れた変な集団に大事な許可書を書くわけねーだろ」

「なので許可書を書いてもらえるように、アスネス陛下が招待状を書いてくれるそうです」

「あぁ、な?る。やっと理解したわ」

「そういう事です。無事に許可書を貰ったら今度はメルセスに向かいます。なのでおそらくフェルメールで一泊する事になるでしょう」

慶佐次が頷き、指折り計算をする。

「大体一週間位か、よし分かった。メルセスに向かう部隊は明日再編成し発表、出発は明後日だな。井田2尉、恐らく第2偵察小隊が中心になると思うが構わないか?」

「全然大丈夫です。任せて下さい」

「すまんな。必要なものがあったら言ってくれ」

「了解。あともう一点、今後のセリアス王国との事で少し」

「ん?言ってみ」

「今回の戦闘で自分達はセリアス王国に急迫する脅威である悪魔を撃破しました。それによりアスネス陛下が自衛隊に対し、国をあげての支援を行ってくれるそうです」

「ほぉ、そりゃありがたい」

「それで支援内容の相談のため、明日にでも慶佐次1佐にアスネス陛下に会ってもらいたいのですが」

「あいよ。確かに挨拶はしといたほうがいいな。明日、編成が組み終わり次第向かうとするか。」

「自分と葉山も同席します。自分達ががいたほうが話も早いでしょう」

「すまんな、助かる」

「いえ。これで第2偵察小隊の報告は以上です」

会議が一段落ついたとき、井田がふと、昼間の無線のやり取りを思い出した。

「そういえば、こっちにはドラゴンが来たそうですね。どうだったんですか?」

その話しに触れたとたん、慶佐次を始めとした幹部達の表情が曇った。

「それがよぉ、OH-1出してAAM(空対空ミサイル)四発当てたんだがな、仕留めきれなかった」

「マジっすか!?MBT(主力戦車)の装甲並の防御力ですね」

「あぁ。多少傷はつけたらしいがな。だが機動性が半端ないから対戦車ミサイルはあてらんねーし、火は吹くし、どうしたもんかな」

「あの様子じゃまた来そうですしね」

OH-1のパイロットである九十九里2尉が苦い顔をする。

「何とかなんねーのか?」

「某ライトノベルでは一応作戦があったみたいですけどね」

結局その作戦は使われず、最終的には主人公と美少女達が力を合わせてドラゴンの巣ごと爆発したのである。

「無理だ。状況が違いすぎる。こっちには戦闘機はおろか自走榴弾砲すら一両しかねーんだぞ」

「じり貧だな」

自衛官達が唸る。
自分達の持っている兵器をうまく利用して、どうにか倒せないものか。

「止まってくれればコブラのTOWミサイル(対戦車ミサイル)が当てられるんですけどね」

コブラのパイロットが言う通りだ。対戦車ミサイルがあたりさえすれば撃破可能かもしれない。

「まぁ各々でそれは考えといてくれ。今日はこれで解散」

慶佐次の号令で会議は終息した。

井田と葉山が自分のテントに向かう。

あぁ、クソ疲れた。
何でこんなことになってんだよ、てゆーか俺も含めてだけどみんな順応しすぎじゃね?ラノベも読んどくもんだな。

井田は腰に着いている水筒を取りだす。しかし水筒の中身は既に空っぽだった。

「もうないじゃん。おい葉山、水寄越せ」

「今、軟水しかないんだけど平気?」←どや顔

・・・・・

ドスッ!!!

「グッ!?・・掌底かよ」バタッ

むしゃくしゃしてやった。
反省はしていない。

今日はここまでです。
とうとうサイトのところまで追い付いてしまいました。ここからはリアルタイムで進行します。
一応一段落したので主要キャラ集みたいなもの書いた方がいいですか?

書けるなら欲しいな

ちなみに一般的に徒歩なら1日20~25キロ程度と言われてる
300キロってったら2週間コースやな

実弾ありの本格的な演習なのに特科いないの?
特科の突撃支援射撃なしでどうやって普通科が突撃するんだと

野戦特科も高射特科もいますよー

一佐か三佐かどっちなのかと

すみません!
慶佐次3佐です。

久々

復旧したね

ーー次の日


「おはようございます」

「井田か、おはよう」

顔を洗いに水タンク車まで行くと、すでに慶佐次3佐が歯を磨いていた。

「今日は頼むぞ」

「はい。それより明日からどうします?」

「取り敢えずメルセスに行く部隊は今日のうちに再編成する。それ以外は陣地警備と周辺調査だ。あまり下手に動けないしな。あとは食料の調達かな」

「セリアス王国が援助してくれるみたいで助かりますね」

「そうだな。それについては礼を言わなきゃいけねぇな」

慶佐次と話をしていると次々と目を覚ました隊員達が集まってきた。

「おっはー!」

「うるせー、朝からやかましいぞ葉山」

「朝の俺はテンション高いぜ!」

「...いつもだろ」

「葉山も今日は頼むぞ」

「道案内でしたっけ?任せてくだせぇ3佐」


ーーーーー

「じゃあ行って来るからな」

「了解。行ってら」

自分がいない間の指揮は富戸に任せて井田2尉と慶佐次3佐、葉山2尉の3人でセリアス王国を目指す。

「井田っちー、行くぞー」

「わーってるよ」

葉山が運転するパジェロに乗り込む。

「じゃあ頼んだぞ」

「了解」

「了解なりー」

パジェロが軽快なエンジン音を出しながら出発する。

「そういえば明日メルセスに行く部隊の編成は済んだんですか?」

「おう、午前中に編成しといた。やっぱりお前の部隊が基盤になったな」

「...さいですか」

ということは、明日からまた休めない日々が続くのか。これ手当て出んのかな?

「ハッハッハ!お前も大変だな!」

葉山が大爆笑している。

「何笑ってんだ葉山、お前も行くんだぞ?」

「「え?」」

葉山と声が被ってしまった。

「この世界にはドラゴンがいるようだし何が起こるか分からんからな。対空要員として随伴しろ」

「....了解なりー」

「珍しいですね、普通科部隊に高射特科が加わるなんて」

「異世界だからな。柔軟にだ」

「ってことは自走高射持っていくんですか?」

「いや、あれは長距離移動には適さないだろ?ガソリンも食うし。だから持ってくのは91式携帯地対空誘導弾だけだ。葉山はそれの操作要員だ」

「なるほど。分かったか?」

「ヘイヘイ、お供しますよーだ」

ーーーー

「じゃあ行って来るからな」

「了解。行ってら」

自分がいない間の指揮は富戸に任せて井田2尉と慶佐次3佐、葉山2尉の3人でセリアス王国を目指す。

「井田っちー、行くぞー」

「わーってるよ」

葉山が運転するパジェロに乗り込む。

「じゃあ頼んだぞ」

「了解」

「了解なりー」

パジェロが軽快なエンジン音を出しながら出発する。

「そういえば明日メルセスに行く部隊の編成は済んだんですか?」

「おう、午前中に編成しといた。やっぱりお前の部隊が基盤になったな」

「...さいですか」

ということは、明日からまた休めない日々が続くのか。これ手当て出んのかな?

「ハッハッハ!お前も大変だな!」

葉山が大爆笑している。

「何笑ってんだ葉山、お前も行くんだぞ?」

「「え?」」

葉山と声が被ってしまった。

「この世界にはドラゴンがいるようだし何が起こるか分からんからな。対空要員として随伴しろ」

「....了解なりー」

「珍しいですね、普通科部隊に高射特科が加わるなんて」

「異世界だからな。柔軟にだ」

「ってことは自走高射持っていくんですか?」

「いや、あれは長距離移動には適さないだろ?ガソリンも食うし。だから持ってくのは91式携帯地対空誘導弾だけだ。葉山はそれの操作要員だ」

「なるほど。分かったか?」

「ヘイヘイ、お供しますよーだ」

異世界に飛ばされた部隊



陸上自衛隊東部方面隊第一師団


普通科第二偵察小隊(本作主役の部隊) 10名

普通科第三戦闘中隊 40名

野戦特科第一中隊 一部 16名

輸送科第一輸送中隊 一部 12名

武器科第四整備中隊 一部 5名

通信科第二通信小隊 8名

施設科第五中隊 一部 19名


陸上自衛隊北部方面隊第七師団


航空科第一戦闘中隊 一部 14名

高射特科第四高射小隊 6名

機甲科第三戦車中隊 12名


・・・計142名

普通科第二偵察小隊(本作主役の部隊)


井田 康介 2等陸尉 
30歳 第二偵察小隊隊長 レンジャー徽章、空挺徽章、格闘徽章を所持
本作主人公。高校の時チャリで海とか行ってたタイプの体力バカ。
野性的で勘が鋭い。

富戸 明  陸曹長 
30歳 レンジャー徽章、空挺徽章、格闘徽章を所持
井田の親友で補佐係。頭がキレるが上に立つタイプでは無い。
子供の頃からずっと井田に振り回されているが、実はそれが楽しかったりする。

辻堂 愛花 1等陸曹 小銃手
30歳 格闘徽章を所持
実家が空手の道場。井田と富戸とは同じ高校の友達。
キレやすくすぐ手を出すが、井田以外にはちゃんと手加減する。

大瀬 隆司 2等陸曹 狙撃手
28歳 レンジャー徽章を所持、狙撃レベルは特級
山育ちのイケメンで目が良い。教育隊で井田に世話になってから
よくつるむ様になった。実は井田を尊敬している。

宇佐美 一 2等陸曹 小銃手(対戦車要員)
28歳 レンジャー徽章を所持
大体なんでもできる、使い勝手のいい隊員。

八幡 隼  3等陸曹 通信要員
27歳
学生の頃アマチュア無線部に所属していた。

城ヶ島 晴明 3等陸曹 支援要員
24歳 
大学卒業後、曹候補で入隊。

福浦 大志 陸士長 衛生要員
20歳
実家が医者。継ぐのが嫌で入隊。

三浦 大地 1等陸士 対戦車要員
20歳
レンジャーに憧れてるオタク。

入田 翔 1等陸士 小銃手
19歳
教育隊出たばっかの新米。


航空科第一戦闘中隊


慶佐次 仁 3等陸佐
46歳 第一戦闘中隊隊長 レンジャー徽章を所持
色黒で顔に傷がある古参隊員。異世界での最高責任者。


勝浦 誠 3等陸尉 OH-1副操縦士

九十九里 竜二 2等陸尉 OH-1操縦士


高射特科第四高射小隊


葉山 徹 2等陸尉 
30歳 隊長 87式自走高射機関砲車長 レンジャー徽章を所持
井田や富戸と同期の隊員。落ち着くがなくやかましい奴。




とりあえず今までの主要メンバー達でした。

平和を愛する人様へ。

日本には、自衛隊と米軍なる武力組織があります。
民主体制に支配されてるとはいえ、
しょせんは人間です。
武器を持ち訓練され、本質的に市民の敵であることに違いはありません。
莫大な軍事費が国民の負担になっています。
憲法9条に則り、廃止解体するべきです。
民主主義とは、強権に気を許さないことが基本です。

中国と朝鮮民主主義人民共和国には、人民解放軍なる市民の味方があります。
少々目障りな重武装ですが、
彼等も我々と同じ人間です。
邪推は止めましょう。
無防備宣言を日本全土に徹底させ、受け入れましょう。
駐留費用も日本で負担しましょう。
いちいち疑ってたら、何も始まりません。
大体誰も攻めてこないのに、なぜ自衛隊が必要なのでしょうか?
人殺しの自衛隊というマフィア組織は、とても愚かしいことですよ。
それに、自衛隊とは軍隊ではない私兵部隊です。
これはあの悪名高き戦争犯罪者集団、ナチス親衛隊と同じではありませんか?

以上です。

ニュー速でやれ

しつこいのがまとわりつくね自衛隊系は

人物リストはコレからも更新してくれると助かりますぞ

NGワードに入れとけ

>>1です
鳥つけました
次からこれで行きます
よろしくお願いします

陣地を出発してから一時間ほどでセリアス王国に到着した三人。
今回は城門も驚くほどスムーズに通過できた。

「とりあえずセリアス王国に入りました」

「おう。意外とデカイんだな」

慶佐次は窓から見える町並みを見ながら言った。

「おい葉山、本部に連絡入れとけ」

「ほーい」

井田が葉山に命令すると、葉山はパジェロに搭載されている無線機に手を伸ばす。

「こちら03。本部、オクレ」

『こちら本部、どうぞ』

無線からは女性の声、おそらく川奈1尉だろうか。

「現在セリアス王国城門を通過。本丸に向かって走行中ぅ。異常な~し」

『この声は葉山君ね、了解したわ』

「そちらは川奈1尉じゃないっすか!おつかれさまでーーす!」

『相変わらずうるさい男ね。何かあったらすぐ無線いれて』

「了解なり~。交信終了っと」

葉山が無線機を戻した時、ちょうど先日も停車した城の駐車場に到着した。

「とうちゃ~く...今っ!!」

「葉山、うるさい」

「初弾命中、撃ち方待てっ!」

「3佐もノらないでください。収集つかないんで」

>>204
30歳で曹長とか1曹とかあり得んだろ
曹長の方は部内幹候合格して3曹昇任前の曹長かも知れんが、1曹とか一選抜でも無理だろ

「お待ちしておりました」

パジェロから3人が降りると城の中からグルフが出てきた。

「グルフさん、どうもです」

「おい井田、このにいちゃん誰?」コソコソ

慶佐次が肘を突いて聞いてきたので、ここの王子だと説明することにした。
すると慶佐次は帽子をかぶり直し、ピシっとし直してからグルフに敬礼をした。

「どうも初めまして。陸上自衛隊北部方面隊航空科所属、慶佐次仁3等陸佐です」

「セリアス王国王室直属騎士団団長、セリアス・グルフともうします」

お互いに握手をする。この世界でも握手をする習慣があるとルーさんが教えてくれた。

「あなたが異世界の軍団であるリクジョウジエイタイの団長にあられますか?」

「まぁ一応そういう事になってます」

慶佐次が苦笑いをしながら答える。するといきなりグルフが片膝をついて身を埋めた。

「この度はこの国を救っていただき、大変感謝している。ありがとう。セリアスを代表して私に言わせて頂きたい」

グルフがこの国を代表して自衛隊に感謝の言葉を連ねる。

「顔を上げてくださいグルフ王子。自分たちは当たり前の事をしたまでです。これが我々の仕事ですから」

「あなた方に救った気が無くとも我々は助かりました。最近まで戦争つづきで兵力も低下していたなかでの悪魔の奇襲、とても自分達の力では太刀打ちできなかった」

212>>
勉強不足で申し訳ないです...orz

平和を愛する人様へ。

日本には、自衛隊と米軍なる武力組織があります。
民主体制に支配されてるとはいえ、
しょせんは人間です。
武器を持ち訓練され、本質的に市民の敵であることに違いはありません。
莫大な軍事費が国民の負担になっています。
憲法9条に則り、廃止解体するべきです。
民主主義とは、強権に気を許さないことが基本です。

中国と朝鮮民主主義人民共和国には、人民解放軍なる市民の味方があります。
少々目障りな重武装ですが、
彼等も我々と同じ人間です。
邪推は止めましょう。
無防備宣言を日本全土に徹底させ、受け入れましょう。
駐留費用も日本で負担しましょう。
いちいち疑ってたら、何も始まりません。
大体誰も攻めてこないのに、なぜ自衛隊が必要なのでしょうか?
人殺しの自衛隊というマフィア組織は、とても愚かしいことですよ。
それに、自衛隊とは軍隊ではない私兵部隊です。
これはあの悪名高き戦争犯罪者集団、ナチス親衛隊と同じではありませんか?

以上です。

期待してるよ

平和を愛する人様へ。

日本には、自衛隊と米軍なる武力組織があります。
民主体制に支配されてるとはいえ、
しょせんは人間です。
武器を持ち訓練され、本質的に市民の敵であることに違いはありません。
莫大な軍事費が国民の負担になっています。
憲法9条に則り、廃止解体するべきです。
民主主義とは、強権に気を許さないことが基本です。

中国と朝鮮民主主義人民共和国には、人民解放軍なる市民の味方があります。
少々目障りな重武装ですが、
彼等も我々と同じ人間です。
邪推は止めましょう。
無防備宣言を日本全土に徹底させ、受け入れましょう。
駐留費用も日本で負担しましょう。
いちいち疑ってたら、何も始まりません。
大体誰も攻めてこないのに、なぜ自衛隊が必要なのでしょうか?
人殺しの自衛隊というマフィア組織は、とても愚かしいことですよ。
それに、自衛隊とは軍隊ではない私兵部隊です。
これはあの悪名高き戦争犯罪者集団、ナチス親衛隊と同じではありませんか?

以上です。

通報ってどうやんの?IP弾けないの?

3人はグルフに案内され王室に辿り着いた。
ここに辿り着くまでの間に何人かの人とすれ違ったが
いまだに不審そうな目で見られる。

「ここです」

着いた扉の前には守衛が立っており、手には五尺程の短めの槍っぽい物を持って警備にあたっている。

「客人を連れてきた。開けてくれ」

グルフがそう言うと、守衛達が扉を開けてくれた。
随分と厚い扉なようで、二人がかりでやっとひらいた。

「では参りましょう」

グルフが中に入るのに続いて三人も入室した。
中に入るとセリアス王国の王であるアスネスが椅子に座っていた。

「お待ちしておりましたぞ。よく来てくださった」

アスネスは3人を見た途端、とても嬉しそうな顔をした。
慶佐次はアスネスに向かって敬礼をする。

「お初にお目にかかります。陸上自衛隊北部方面隊第七師団航空科所属、慶佐次仁3等陸佐であります」

「うむ。このセリアス王国を収めているセリアス・アスネスじゃ。よろしく頼む、慶佐次殿」

「察するところ、貴殿が井田殿の上官であられまするか?」

「はい。一応こちらの世界での陸上自衛隊最高責任者になります」

「そうか....まずは礼を言わせてほしい。ありがとう」

「グルフから聞いたとは思うが今回の天災....あなた方が居なかったらどうなっていたことか...こんな事しかできないワシをどうか許してくれ」

そう言ってアスネスは頭を深々と下げた。
それに答えるように慶佐次は口を開く。

「我々は我々がするべき事をしたまでに過ぎません。むしろ我々自衛隊に協力していただけるということで...感謝するのはこちらの方です」

するとセリアスは驚いたような顔をした。

「井田殿もそうだがあなた方はいささか謙遜がすぎますぞ」

そう言われた3人は苦笑いをするしかなかった。日本における自衛隊の極めて微妙かつ危ない立ち位置では
下手な態度をとるとマスコミ等に死ぬ程叩かれてしまうので自然とこのような態度をとらざるをえないのだ。

「まぁそういう基質の集団なので、あまり気にしないでください」

遅くなってすみません。
いろいろ忙しかったもんで...

おつ!

追いついた

一つ疑問なんだが、状況開始と状況終了は実戦では使わないはずだけど?
演習における戦闘状況を開始/終了のためのコールだし
よく勘違いされる劇場版パトレイバー2のアレは、東京にあたかも戦闘状況を演出するための状況開始であって、黒幕側からすれば戦闘状態では決してないのがミソ

「さて、そろそろ本題に入ろうではないか」

アスネスが手を叩くと大きな袋を持ったメイドが二人入ってきた。
麻で出来たようなその袋の中には、何かがタップリと入っているようだ。

「さて慶佐次殿、コレを受け取ってほしい」

麻の袋から一握り取り出されたものは...銀貨か?

「この袋2つあわせて260ホルム入っている」

...ごめん。凄いドヤ顔されたけど凄さが全くわからない。
円に換算してくれよマジで。
すると葉山が気の利いた質問をした。

「ちなみにこの国で普通に働いてる人って年収どのくらいなん?」

「うむ?俸給のことか?職業にもよるが大体30日で15ホルムぐらいかのぉ」

「あんがとさん。てことはだ、ここの大体の年収が単純に15×12で180ホルムって事だ。簡単に考えるとその1.5倍ぐらいだろ?リーマンの平均年収が430万位だからその1.5倍で645万、約650万円位だろ」

なにそれ葉山かっこいい。惚れそう。
冗談はさておき結構の額を貰ってしまった。

「こんなに頂いてよろしいのですか?」

流石に慶佐次も驚いているとグルフが口を開いた。

「構いませんよ。半分は私と父の私財ですから、遠慮せずに使っていただきたい」

気がつけば一ヶ月立ってた...
マジすんません。
これからはちょくちょく書き込むから許してください

きたい

「それでコレが招待状じゃ」

アスネスから手渡された紙には、見たことが無い文字が書かれていた。
だが不思議なことに書かれている内容は頭に入ってくる。

「なんだろうな...文字は読めないが言いたいことはなんとなく理解できる」

慶佐次がサッと目を通す。

「そういえば文字が読めなかったら図書館行っても詰んでしまうところでしたね」

「確かにそうだな。だが原理は分からんがコレなら平気そうだな。おい葉山、この文字見たことあるか?」

葉山に招待状を読ませてみる。

「そっすねー...ヒエログリフじゃねーし...見た目はブラーフミー文字が一番近そうっすね」

「あ?ブラクリ?」

「アイナメ釣ってどうするんですか...」

「ブラーフミーっすよ三佐。古代インドで使用されてた文字のことっす。この目玉みたいな文字なんてブラーフミーのザ行そのものっすね。でも多分全く関係ないっすよ?」

「そうか、葉山がそう言うなら俺達の世界にはない文字なんだろうな」

「なんにせよ読めることが分かって一安心ですね」

「読めてるって言うのかコレ?」

話が一段落すると、アスネスが思い出したかのように手を叩いた。

「おぉ、忘れるところじゃった。井田殿、是非この町を案内して差し上げていのだが?」

「本当ですか?それはありがたい、是非お願いします」

そう言うとアスネスは満足そうに頷き、メイドを一人呼び出した。

「お呼びでしょうか陛下」

「うむ、この御方達に町を案内して差し上げろ」

「かしこまりました」

綺麗なお辞儀をするメイドは一挙手一投足が整っており、行動の一つひとつに気品を感じさせた。
小柄でスラっとしており、黒く艶やかな長い髪は後ろで一つに結ばれている。
控えめに見てもかなりの美人さんだ。

「それでは僭越ながらご案内させて頂きます。」

「あっはい、よろしくお願いしますです...」

ヤバイ、緊張してどもってしまった。
その様子を後ろから見ていた慶佐次と葉山が声を殺して笑っている。
この野郎...三佐はともかく葉山に笑われるのは腹立つ。言っとくけどこんな美人に話しかけられたらお前も絶対こうなるからな。

「ねーねーおねーさん!名前なんてーの?」

前言撤回。コイツめっちゃコミュ力あったわ。富戸と違って知性の欠片も感じさせないしゃべり方だが、別ベクトルでのコミュ力を持っていた。
こいつナンパとかめっちゃうまそう...

「これは失礼致しました。自己紹介がまだ済んでいませんでしたね。」

そう言うとメイドはくるりとこちらを振り返り、ロングスカートの端をちょこんと摘みながらお辞儀をした。

「私、この度貴方方ジエイタイの専属メイドに任命されました、ノワール・レシスと申します」

「「.....はい?」」

時間的にはもうすぐ夕方。夕飯の買い物だろうか、セリアス王宮周辺の町は多くの人で賑わっていた。
中世ヨーロッパを思わせる町並みは様々な店がならんでいた。
樽いっぱいに果物を売っている屋台、小麦のようなものが詰まった麻の袋たっぷりを運んでいる馬車、夕飯の買い物だろうか、子供の手を引きながら肉屋らしきお店で買い物をする婦人...
そんな中、迷彩服を身にまとった3人の男の周りだけ、まるで空間から切り抜かれたかのように時間が止まっていた。

....ちょっと待て今なんか変な単語が聞こえたぞ?
自衛隊専属メイド?なにそれ強そう。

この町を案内してくれているメイドのノワール・レシス。
彼女の口から放たれた一言により三匹のおっさんは唖然としていた。

「えっと....ノワールさん?」

「気軽にレイとお呼び下さい井田様。皆からはそう呼ばれています」

「じゃあレイさん...ちょっと質問していいでしょうか?」

「何でしょう、なんなりと質問してくださいませ」

「うん..じゃあ遠慮なくさせてもらいますけど....自衛隊専属メイドってどゆこと?」

「まだ陛下から聞知されておりませんでしたか?アスネス陛下がジエイタイの皆様に対し、知らない世界で行動するには色々と不便だろうからと僭越ながら私がお世話役としてあなた方ジエイタイに陪従することになりました。以後よろしくお願い申し上げます」

ペコリとお辞儀をするレイ。
おいおい全く聞いてねーんだけど?

「...ちょっと待っててくださいね」

「はい、かしこまりました」

レイから少し離れて集合する3人。

「おいおいどーゆー事だよ。あのじーさん何も言ってなかったよなぁ?」

「俺っちはなんも聞いてないぜ?」

「でもどうします三佐?何か決定事項になってるっぽいですけど...」

「いや..協力してくれんのは正直ありがたいんだけどさ、あんな可愛い子を危ねー事にに付きあわせちゃうのってどーなの?」

「でも実際俺らって困ってますよね?ここは日本じゃねーんすよ?実際問題あのねーちゃんの方がこの世界に何倍も詳しそうっすよ?」

「確かにな...」

葉山がわりと的確な所を突く。
確かに我々にとってありがたい話だ。クーさんも協力してくれているが協力者は多いほうがいい。
慶佐次が小さくうむと頷いた。

「要するにあの子が安心してサポートできるようにしときゃ問題ないだろ?」

「まぁそうですね....そうですか?」

「そうなんだよ。だったら話が早い」

すると慶佐次が井田の肩をポンと叩く。

「お前があの子の面倒見ろ」

.....は?

「いやいやちょっと待ってください三佐!だったら葉山でもいいんじゃないでしょうか!?」

「葉山じゃ駄目だろ、てか無理だろ」

「うぇーーいwww三佐言ってくれるぅ」

確かに無理そうだが..

「ちなみに上官命令だから。一切の異論反論抗議質問口応えを認めない」

「めっちゃ横暴だなうぉい!!」

「あと今後あの子が擦り傷一つでもつけたら切腹な」

「時代がおかしい!?」

「まぁ良かったじゃん井田っち。あんな可愛い子の面倒みれるんだぜ?自衛隊冥利に尽きるってもんじゃん」

チラッとレイを見る。彼女は不思議そうにこちらを眺めていた。...はぁ

「まぁ一緒に行動する時ぐらいは任されましたよ。陣地に来るって事は無いでしょうし」

「え?それってフラグ?」

「ちっげーよ!切実な願いだよ!」

はれて自衛隊専属メイドとなったレイと一緒にアスネスの町を散策する。

「結構賑わってんだな」

慶佐次の呟きに答えるようにレイが口を開く。

「ここはこの街一番の大通りで、ほとんどの物品をこの通りで揃える事が出来ます。
ちょうど今の時間帯は庶民の方々が夕飯の買い出しに出る時間です」

「おい井田っち!酒が売ってるぞ!」

「お前全然飲めないくせに何言ってんの?」

大通りを進みながらレイが各店舗の説明をしてくれる。
...してくれるのはいいんだが..

「」ヒソヒソ

「」ヒソヒソ

「...なんか..かなり目立ってますね」

先程から周りの人々がこちらを見てはヒソヒソと井戸端会議を開催している。
まぁ確かにこの中で戦闘服二型の迷彩模様はかなり目立つ。
しかし悪目立ちという感じではせず、純粋な興味を含んだ目線なのだと感じる。

「まぁいきなり戦闘車両で町中走るしドンパチやるし、注目されんのは必然じゃねーかぁ?」

「申し訳ありません。実は異世界から勇者の一軍がやってきたと噂になっているようで..気分を害されましたでしょうか」

レイが申し訳無さそうに聞いてくる。この国の1人として気にしているのだろう。

「いえいえ、全くそんなことありませんよ。たとえそうだとしてもレイさんの責任では無いですし」

「そーそー、むしろ有名人になったみたいでおもしろいぜ!」

そう言うとレイはクスッっと笑って

「ありがとうございます」

とだけ言った。

その後近くの店や屋台を一周し、パジェロを停めてある駐車場に戻ってきた。

「この後どうします3佐?」

「とりあえず食いもんだけでも買っとくか。幸い金もあるし」

「でも100人以上の食料をどーやって運ぶんだよ」

「だな。慶佐次3佐、意見具申します。補給トラック数台を要請しましょう」

「よし、直ちに本部に連絡を入れろ」

「了解。おい葉山、無線入れろ」

「ほーい」


無線を入れて一時間後。セリアス王国の王宮へと続く大通りを
オリーブドラブに塗装された73式大型トラック3台が突き進む。
その様子を見ていたレイは、流石に動揺を隠せないでいた。

「噂には聞いていましたが...本当に馬無しで荷車が動いてる..」

「そっか、レイさんは昨日の戦闘見てないのか」

「はい、昨日はずっと城内にいましたので...驚きました」

ゴクリ、と生唾を飲む音が聞こえる。
するとトラックが停車し、運転席から隊員が降りてきた。

「遅くなりました。補給トラック3台到着しました」

「ご苦労、早速だが作業に移ろう」

慶佐次が素早く指示を繰り出す。

「トラックの中に台車なかったか?」

するとトラックを運転してきた輸送科の1人が荷台を漁る。

「ありました!何台か積んであります」

「よし、じゃあとりあえず二人はここに残ってトラックの警備につけ。
残りは俺達と一緒に買い出しに行くぞ」

「「了解」」

「それとお手数ですがレイさんも一緒に来ていただいてよろしいですか?」

「もちろんです。なんなりとお申し付けください」

「助かります。いかんせんこっちの金の使い方が分からんもんでして」

慶佐次が頭を掻く。考えてみればこちらの世界に飛ばされてからまだ3日しか経っていない。
その中でここまで組織としてきちんと機能しつつ動けるのはやはり自衛隊の高い練度によるものだろう。
準備8割、本番2割という言葉がある通り、まずは基礎を固めることが重要。
このあたりが陸上自衛隊が用意周到、動脈硬化と言われる由縁だろう。

「三佐、準備完了しました」

「じゃあ行くか。レイさん案内お願いします」

「かしこまりました」

「ここは..八百屋か」

最初に訪れた店は八百屋らしき商店だ。木製の台の上には現世で見慣れた野菜もあれば
見たこともないような葉っぱや実も並んでいる。

店先に並んでいる商品を物色していると、店の奥から人が出てきた。

「はいはいいらっしゃい!」

店員らしきおばちゃんは俺達を見るなりあっ!っと声を出し少し興奮した様子になっていた。

「緑色のまだら模様!あんたらもしかして噂の勇者様達かい?」

「いや勇者ではなく自衛隊なんですが...」

チラッと慶佐次の方を見ると、親指をグッと立てていた。...要するに俺に丸投げってっつーことですね?
しかしそんなこちらの気も知らずにおばちゃんはしゃべり続ける。
こっちの話なんて聞いちゃいねぇよこの人。

「いやぁーーたまげたわ!この町を悪魔から守ってくれたんだってね!街中で噂よ!」

「はぁ..まぁ」

...なんで商店のおばちゃんってこんなにパワフルなんだろう。
まぁ怖がられたりするより話が進み易くてありがたいが。

「それで勇者様達がこんな辺鄙な商店に一体なんの用だい?」

「あぁはい、我々も行動するためには食料が必要なのでそれを確保しに周っているところでして..」

「なんだいお客さんじゃないか。ゆっくり見てってね勇者様」

「ありがとうございます」

おばちゃんと話し終えるとレイさんがこちらにやってきた。

「何かご不明なこと等はありますか?」

なんせこちらに来てから初めての買い物。レイも手伝ってくれるようだ。

「そうですね。こちらの世界で日持ちする野菜ってなんですか」

「根野菜系が一番日持ちしますね。実野菜は保存状態と種類によります。葉野菜は傷みやすく、長くても10日間もてばいいほうです。」

「なるほどなぁ、そのへんはこっちと同じってわけだ?」

いつの間にか葉山が一緒に物色していた。

「まぁ見慣れた野菜も結構あるしな。適当に買い占めるか?」

「でもよぉ、俺らだけで結構な量買うじゃん?迷惑になんねぇか?」

「それに関しては大丈夫です。ここ以外にも商店はいくつもありますし、御心配入りません」

「そっか、じゃあ適当に買うから三佐から金貰ってきて」

「うぇーい」

やっと前期の実習全部終わった
これで少しこっちに専念出来そう
というわけでお待たせしました

おつ

町内の商店をいくつか周り野菜や肉、穀物類を買い終えた井田達は
食料を73式トラックに詰め込み、陣地に帰ろうとしていた。

「おっし。これでもう終わりか?」

「後はなさげっすねー」

「じゃあそろそろ戻るか井田は本部に無線を入れてくれ」

「了解」

「そいやさ、あのねーちゃんどうすんだ?」

「その事なんだが、うちの陣地自体は人出が足りねぇ訳じゃないし
なんかあってもクーさんがいるし、とりあえずはここに残ってもらうことにした」

「なんでぇつまんねぇ」

「むやみに非戦闘員を手元に置くわけにゃいかんしな。自分達の事はなるべく自分達で済ますぞ」

先頭車となるパジェロが出発し、それに続くようにトラックがセリアスの町を出て行った。

陣地に到着し荷降ろしをすました井田は、自分のテントへと戻る。
もう辺りはだんだんと暗くなり始め頃だ。
テントの中には既に富戸があぐらをかいて座っており、自分の89式小銃の点検をおこなっていた。

「おぉ、もう帰って来てたのか。おかえり」

「まぁな、俺がいない間に何か問題は?」

「特には無いな。この辺り回ってみた連中も新しい発見はなかったそうだ」

「なるほどね」

「そっちはどうだったんだ?あの王様ん所行ってきたんだろ?」

「それが色々あってよぉ...」

井田が今日の出来事を話そうとした瞬間、よく聞きなれた音が聞こえてきた

タタタァン!!.....タタタタタタァン!!

「!?...銃声!?」

銃声が聞こえ、急いでテントを飛び出した

井田「なんだ!?」

富戸「分からん。銃声は西から聞こえたが...」

二人で音の発信源へ走っていると、無線が聞こえてくる。

『こちら西ゲートより全班へ通達!!巨大な人型の敵を発見!距離およそ500、数6体!応援を要請する!』

慶佐次『こちら本部了解。近くに居る班は直ちに西ゲートへむかい状況確認を済ませてくれ』

3班長『こちら第3班!敵を視認しました!約5メートル程の人型をしてます!』

慶佐次『小銃でいけそうか?』

3班長『この距離ではなんとも言えませんがおそらく厳しいです!』

慶佐次『分かった。FVは速やかに戦闘準備。準備が終わり次第西ゲートへむかえ』

FV鵠沼『こちらFV車長鵠沼、了解』

FV田子『FV車長田子、了解です』

3班1「この速度だと5分ぐらいでこっちに来るな...」

タタタンッ!  タタタンッ!

3班2「...これ絶対効いて無いですよね?」

3班長「それでも撃ち続けろ!全員顔を狙え!正しい見出しを徹底しろ!」

タタタンッ! 

3班1「少したじろいたな...てかなんなんだあいつら、気持ちわるい」

3班2「それが分かったら苦労しませんよ....っと、角度よし」

ポシュッ..ドォォン!!

発射された06式22mm小銃擲弾は弧を描きながら手前の人型に着弾する。
しかし少しダメージを与えられただけで致命傷には至らなかったようだ。

3班2「んー、コレでも駄目っすか」

3班1「かなり近づいて来たな...あと200位か」

次の擲弾を装填しようとした時、後方から唸り声にも似た音が近づいてくる。

...ヴヴゥーーーーーー
低いエンジン音を唸りながら、二台のFV...89式装甲戦闘車(Fighting Vehicle)が西ゲートに進入してきた。

3班長「...やっと来たか、後はこいつらに任せる!3班全員下がるぞ!」

「「了解!!」」

FV鵠沼「こちらファイター1、目標を確認しました」

慶佐次『こちら本部了解。二台が連携して速やかに敵を排除してくれ』

FV鵠沼「了解」

FV田子『こちらファイター2了解です』

鵠沼が砲手の様子を確認する。
89式装甲戦闘車は車長、砲手、操縦手の3人で操作するのである。

FV1砲「目標を補足、いつでも撃てます」

FV鵠沼「よし。ファイター2はどうだ?」

FV田子『補足完了!いつでもOKです!』

FV鵠沼「了解。じゃあいくぞ...」

FV鵠沼「撃ち方始めっっ!!」

遅くなってすみません!
今回からちょっと書き方を変え、台詞形式にします。
人の場合そのまま名前を書きますが、兵器を担当している者に関しては
兵器と名前両方書きます。
その他モブに関しては数字表記で行きます。
よろしくお願いします。



井田の場合→井田「」

FV車長、鵠沼の場合→FV鵠沼「」

3班の班長→3班長「」
3班のモブ→3班1「」
FV1(ファイター1)の砲手→FV1砲

ッて感じです。



期待してる

89式装甲戦闘車

陸上自衛隊の普通科が保有するいわゆる歩兵戦闘車“IFV”である。(しかし陸自では歩兵を普通科と呼ぶため歩兵の意味を持つInfantryを取りFighting Vehicle“FV”と呼ばれている)
運用は車長、砲手、操縦手の3名で行い、これ以外も7名の兵員が搭乗可能である。
武装としては主砲の90口径35mm機関砲KDE一門と79式対舟艇対戦車誘導弾を両脇に一つづつ備え、同軸機銃に74式車載7.62mm機関銃を持つ。


FV鵠沼「撃ち方始めっ!!」

タァン!!タァン!!タァン!!

甲高い炸裂音が響き渡り、主砲から35x228mm弾APDS(装弾筒付徹甲弾)が毎分200発の射速で撃ち放たれる。

人型1「ガァッ!?」

FV2砲『前方150、敵確認。照準よし、発射準備よし』

FV田子『...っ撃てぇ!』

タァン!!タァン!!タァン!!

人型2「グッ!ォ!」

およそ1,000mの距離で40mmの貫徹力を持つAPDSが3発人型に命中する。弾が当たった箇所は肉が張り裂け、引き千切れていった。
3発撃ってはやめ、また3発撃つを繰り返す二台の89式装甲戦闘車によって、突如現れた巨大な人型の化け物は断末魔すら上げるまもなく蹴散らされていく。

タァン!!タァン!!タァン!!

人型3「ング!?」

FV鵠沼「おっと...?残りの二体が後ろを向いたな?」

FV1砲「撃ちますか?」

FV鵠沼「いや、逃げてんのに追い打ちする必要ねぇだろ」

FV田子『こちらファイター1よりファイター2。追撃しないんですか?』

FV鵠沼「あぁ。俺達はあくまで専守防衛を貫く義務がある。それに逃げ出す雑魚に弾くれてやる程の余裕はねぇぞ」

FV田子『くくっ...鵠沼さんらしいですね。了解しました』

FV鵠沼「こちらファイター1より本部へ、状況終了。人型5体の内3体は撃破、残る2体は戦闘区域を離脱。追撃は必要ないと思われる。オクレ」

慶佐次『こちら本部了解。よくやってくれた、ご苦労。車輌点検だけは忘れずに頼む』

鵠沼、田子「『了解』」

慶佐次『それと3班もよくやってくれた。分かれて自己の作業にかかってくれ』

3班長『了解!』

面白いコピペみつけたから貼るね

平和を愛する人様へ。

日本には、自衛隊と米軍なる武力組織があります。
民主体制に支配されてるとはいえ、
しょせんは人間です。
武器を持ち訓練され、本質的に市民の敵であることに違いはありません。
莫大な軍事費が国民の負担になっています。
憲法9条に則り、廃止解体するべきです。
民主主義とは、強権に気を許さないことが基本です。

中国と朝鮮民主主義人民共和国には、人民解放軍なる市民の味方があります。
少々目障りな重武装ですが、
彼等も我々と同じ人間です。
邪推は止めましょう。
無防備宣言を日本全土に徹底させ、受け入れましょう。
駐留費用も日本で負担しましょう。
いちいち疑ってたら、何も始まりません。
大体誰も攻めてこないのに、なぜ自衛隊が必要なのでしょうか?
人殺しの自衛隊というマフィア組織は、とても愚かしいことですよ。
それに、自衛隊とは軍隊ではない私兵部隊です。
これはあの悪名高き戦争犯罪者集団、ナチス親衛隊と同じではありませんか?

以上です。

ーーーーーーーー

???「な....なんなんだあれは...!」

???「俺の召喚魔獣を..一瞬で倒しやがったっ...!?」

???「セリアスの兵士か?...しかしあんな奴らがいるなんて報告は聞いてないぞ?」

???「もしかしてセリアスは傭兵でも雇ったのか...?いずれにせよこれは報告だな..」

人型4,5「グルルッ!...」ドスドスドスッ!

???「おかえりオーガ達...もう戻っていいぞ」スッ..キィィン!

オーガ4,5「...」スゥッ...




3班2「んっ?...」

3班1「おい、どうした?」

3班2「いえ...なんか一瞬光ったような気がしまして」

3班1「人型が逃げていった方角か?」

3班2「そっすけど...気のせいですかね」

3班1「そうかもしれんが一応警戒しておくか」

ーーーーーーー次の日


ブロロロロロッ

富戸「OKだ、エンジンその他異常なしっと」

井田「了解。これで車輌は全部か?」

富戸「ちょい待ち...えっとLAV(軽装甲機動車)とWAPC(96式装輪装甲車)と3t半(73式大型トラック)とFV(89式装甲戦闘車)が一台ずつだから...これで全部揃ったな」

葉山「携SAM(91式携帯地対空誘導弾)も積んだぞー」

73ト1(73式トラック操縦手)「積み荷確認終了しました!欠損および不備ナシッ!」

井田「あいよ。じゃあ第二偵察小隊は全員整列」

「「了解!」」

辻堂「井田2尉、慶佐次3佐をお連れしました」

慶佐次「いよいよ出発だな。連日動いてもらって申し訳ないが頼んだぞ」

井田「了解です。任せて下さい」

富戸「全員気を付けぇ!頭ぁ..中ッ!!」

ザッ!!

慶佐次「これから君達は未知の領域で行動することになるだろう。だからこそどんな時でも自分の身の安全を最優先としてくれ」

慶佐次「交戦規定は唯一つ...生き残れ!以上!」

富戸「慶佐次3佐に敬礼!...直れ!分かれて自己の行動かかれっ!」

おもしろいコピペみつけたから貼るね

慶佐次「あぁそういえば井田よぉ、隊に一人追加な」

井田「...?分かりました。どなたが追加されたのでしょうか?」

??「...井田様」

井田「うぉい!!焦ったー!」

いきなり真後ろから声が聞こえ、かなり驚いてしまった。
後ろを振り向くとそこには上下とも迷彩服二型に包まれ、半長靴を履いている...

井田「うぇ!?なんでレイさんが迷彩服着てるの!?てかいつの間にこっち来たの!?」

レイ「こちらで何かお手伝いさせて頂こうと思い馬を走らせたのですが、慶佐次様に話を聞くと井田様がメルセスに向かうとの事でしたので同行させて頂くことにしました」

慶佐次「まぁ現地の人がいたほうが安全に進めそうだしな。こっちがお願いしたんだ」

井田「それは分かりましたけど...何故に迷彩服?」

慶佐次「え?...おまえメイド萌だったの?...うぇ」

井田「勝手に決めつけて勝手にひかないで下さい。全然違いますから」イラッ

慶佐次「ジョーダンだってwwこれから一緒に行動するなら動きやすい恰好の方がいいだろ?だから余ってる服を貸したんだ」

レイ「本当に有難うございます。このお召し物を身に纏っていると、なんだか井田様に近づけた気がして大変うれしく思います」

井田「まぁ..本人がいいならいいか。じゃあレイさんは自分と一緒にLAVに乗って下さい。あの緑で4つ車輪がついてるやつです」

レイ「かしこまりました」

井田「愛花はレイさんの隣に乗って。富戸が運転で俺助席な」

辻堂「了解」

富戸「他は準備OKだ。とっとと乗って出発するぞ」

井田「うい。では3佐、行ってまいります」

慶佐次「おう、健闘を祈る」

平和を愛する人様へ。

日本には、自衛隊と米軍なる武力組織があります。
民主体制に支配されてるとはいえ、
しょせんは人間です。
武器を持ち訓練され、本質的に市民の敵であることに違いはありません。
莫大な軍事費が国民の負担になっています。
憲法9条に則り、廃止解体するべきです。
民主主義とは、強権に気を許さないことが基本です。

中国と朝鮮民主主義人民共和国には、人民解放軍なる市民の味方があります。
少々目障りな重武装ですが、
彼等も我々と同じ人間です。
邪推は止めましょう。
無防備宣言を日本全土に徹底させ、受け入れましょう。
駐留費用も日本で負担しましょう。
いちいち疑ってたら、何も始まりません。
大体誰も攻めてこないのに、なぜ自衛隊が必要なのでしょうか?
人殺しの自衛隊というマフィア組織は、とても愚かしいことですよ。
それに、自衛隊とは軍隊ではない私兵部隊です。
これはあの悪名高き戦争犯罪者集団、ナチス親衛隊と同じではありませんか?

以上です。

慶佐次「...さてと、仕事に戻るかな」

施設(施設科隊員)1「慶佐次3佐、クルフさんが到着しました。第一タープに居るので対応お願いします」

慶佐次「おう、ちょうどよかった。今向かう」

ーーーーーーー


いつも会議などに使われている大きなタープの中に、クーは座らされていた

1班1「どうぞ」コトッ

迷彩服を着込んだ女性自衛官、通称WACとよばれる隊員がクーにコップを渡す。

クー「あ、ありがとうございます。...これは?」

1班1「あれ?コーヒー苦手だったかな?」

クー「こーひー?」

1班1「もしかして知らないかんじ?この世界ってコーヒー無いの?」

クー「...聞いたことないです」

1班1「それはコーヒーって言う飲み物なの。私達の世界じゃ皆普通に飲んでるわよ?」

クー「...異世界の飲み物」

ここにいるジエイタイと名乗る異世界から来た集団と出会ってから、クーは異世界に興味を持っていた。
このコーヒーと呼ばれる黒い液体が異世界の飲み物であるのならば、是非飲んでみたい。
そっとコップを口によせ、啜ってみる。

クー「!!?ゴホッ!に、苦い!?」

クーの反応を見て、彼女が微笑む。

1班1「ふふっ、それがだんだん好きになっていくのよ。待ってて、いま水を持ってくるわ」

こんな苦いものを好き好んで飲む人間が居るのだろうか。
しかしクーが抱いた疑問は一瞬にして払拭された。

慶佐次「おっ、コーヒーの匂いがするな。俺にも一杯くれ、朝飲んでないから調子出ねぇんだ」

タープにやってきた慶佐次が、来てそうそうコーヒーを要求する。

...ホントに飲むんだ

慶佐次「さてと、いきなり呼び出してすまないね」

クー「いえ、呼んでいただきとても嬉しく思っています」

慶佐次「そう言ってもらえると助かるよ。ちょっと見てほしい物があってな」

そういって慶佐次がノートパソコンを取り出す。
カタカタと操作し、準備をする。

慶佐次「この映像を見てほしい」

そう言って画面をクーに向ける。

それを見てクーはまず驚いた。板に絵が書いてあるようだがその絵がとても鮮明なのだ。
絵とは思えない、まるで実際に見たままのものをそのまま写しているようだ。

慶佐次はクーが現代文明に驚いてることなど知らず、再生ボタンをクリックする。

クー「...絵がっ!!...絵が動いた!?それに音も!?」

慶佐次「そりゃそっか、この世界にはカメラもビデオもパソコンも無いもんな」

クー「か..かめ?」

慶佐次「まぁとりあえずそれはおいおい説明するとして...コレは昨日の出来事なんだが...この生き物って何か分かるか?」

画面に映しだされている動画は先日3班が人型と対峙した時に班員の一人が撮影したものだ。

『こちら第3班!敵を視認しました!約5メートル程の人型をしています!...ザザッ..ショウジュウデイケソウカ...』

ズームされた映像には、人型の姿がハッキリ写っていた。肌は灰色で目は小さく、口には鋭い歯が生えそろっている。顔の形容は獣と人の中間ぐらいで大きな二足歩行をしている生物が、西洋風の鎧を着ている。

クー「オーガ!?」

慶佐次「あ?オーガだぁ?」

クー「間違いないです!しかも...カルタン帝国の軍用兵装オーガです...」

ーーーー

慶佐次「ってことらしい」

クーからおおまかな説明を受けた慶佐次は直ちに幹部諸々を招集した。

OH-1勝浦「...つまりだ、そのカルタンっつー国はセリアスの隣国で数年前に国の境界線ギリギリに存在する山から大量の鉱物が採れると分かってからその鉱山が自分達の物だと主張し攻撃してくるようになった。んで今は冷戦っぽい状態...と」

クー「そういうことです」

慶佐次「んでもって昨日陣地を襲撃しようとしたデカイのがむこうの兵器なんだとさ」

FV鵠沼「なるほどな...緊迫状態ってんならむこうもある程度こっちを監視するだろう。んで見慣れない集団が鉱山の近くにたむろってんのを見付けてオーガをけしかけてみたってところだな」

クー「おそらくセリアスが傭兵を雇ったと思い込んでいるでしょう...」

慶佐次はフーっと大きなため息をついた。

慶佐次「...これは結構ヤバイかもな」

FV鵠沼「襲って来るだけならまだしも、こっちが一方的に撃破してしまいましたからね」

慶佐次「あぁ。戦争なんてちょっとした衝突から一気に広がってくもんだ。恐らくあちらさんは是が非でも反撃しようとするだろう。5年前の事件を思い出せ」

OH-1勝浦「...確かにあの時にそっくりですね。今度は島じゃなくて山ですか...」

勝浦が苦笑いする。

慶佐次「あの事件のせいで俺達自衛隊が毎年米軍と大規模な実弾演習するはめになったからな。嫌な記憶を思い出させてくれるぜまったく」

FV鵠沼「それで、どうします?」

慶佐次「とりあえず俺とクーさん、あと何人かでセリアスへ行く。これで冷戦が終わってドンパチが始まったら洒落になんねーからな。残りはまたいつ襲撃されるか分からねぇから陣地周辺の警戒を強めとけ」

川奈「了解。各班に通達しておきます」

慶佐次「あぁ、あと井田達にはまだ連絡するなよ。あいつら絶対引き返してくるから」

川奈「引き返させなくてよろしいのですか?」

慶佐次「情報が不十分過ぎるのに余計な混乱与えちまうだろ。しかも俺達は戦争しようとしてるわけじゃねぇ、一刻も早く元の世界に戻らなきゃならねぇんだからそっちの方が優先事項だ」

川奈「分かりました。では陣地内の各班のみへ通達します」

慶佐次「おう、頼んだ」

指示をあらかた出し終えるとタープの前に一台のパジェロが止まった。

輸送(輸送科隊員)1「車輌の準備整いました!」

慶佐次「ご苦労。じゃあ鵠沼1曹、同行頼む」

FV鵠沼「了解」

めっちゃ面白いよ

ーーーー

井田「なぁ...これで道あってんの?さっきからずっと同じ景色なんだが」

レイ「この辺りは深い森で覆われておりますので、道も一つだけになります」

富戸「間違えようがねーって事か、まぁでも高知県もこんな感じだろ」

井田「高知行ったことねぇ...」

辻堂「ねぇ...あれって人じゃない?」

愛花が指差す先には確かに人影が見える。まだ随分先なので外見は判断できない。

富戸「道の真中でなに寝そべってんだ?浮浪者か?」

井田「いや待て、どう考えても怪我人っぽいだろ」

レイ「恐らく旅の御方ではないかと」

井田「指揮車より各員に、道路中央にて要救護人物を発見。一時停車する」

大瀬『こちらWAPC了解』

FV田子『FV了解ー』

73ト1『トラック了解』

大瀬『福浦士長降ろしますか?』

井田「そうだな、頼む」

LAVから井田と辻堂、WAPCから衛生要員である福浦陸士長が降車し、倒れている人物に近づく。
服装からして旅人か何かだろうか、ボロボロのマントを羽織っており、頭にはフードをしていた。

井田「...とりあえず突っ伏したまんまだと苦しいだろうからひっくり返すか」

福浦「了解です」

福浦が倒れている人物を仰向けにする。

福浦「よっと...ん?女性の方ですね」

真っ赤な髪をクシャッとさせ、頬に少し砂を付けた女が気を失っている。

井田「外見的には20代ってところか...愛花より少し下か?」

愛花「そのぐらいだと思うわよ。で、どうするの?まさか放っておくわけにもいかないでしょ」

井田「えー...福浦士長、どんな感じ?」

福浦「そうですね...外傷はなさそうですけど、過労と脱水症状が重なったって感じですかね。保護しながら様子を見るのが一番だと思われますが」

井田「しゃーねーか...」

井田が頭を掻きながら無線に手をかけた時、気を失っていた女が薄く目を開けた。

福浦「隊長、目を覚ましました」

井田「愛花、頼む」

辻堂「ほーい。もしもーし、聞こえますかー?」トントン

軽く肩を叩くと、女が少し反応した。

???「.......が」ボソボソ

辻堂「ん?どうしたの?ゆっくりでいいわよ」

???「...ブリン.....が」ボソボソ

辻堂「え?プリン?プリンがどうしたの?」

???「...ゴブリンが...」

「「ゴブリン?」」

3人がキョトンとしていると森の奥でゴソゴソっと音が聞こえた。

福浦「...隊長」

井田「分かってる、福浦はこの人から絶対離れるな。警戒しろよ」

森の奥で何かがチラッと光った、次の瞬間。

井田「!?愛花っ!!」

辻堂「どっっっせぇぇい!!!」ガキィン!!

89式小銃に手をかけた愛花に何かが飛んできた。が、愛花はそれを裏回しで蹴り飛ばしたのであった。
飛んできたものが地面に突き刺さる。

福浦「手斧です!敵襲です隊長!!」

井田「分かってるよ!!クソっ!」

無線に怒鳴る。

井田「総員戦闘準備しろ!敵襲だぁ!?」ヒュン!

またも投げつけられた手斧をギリギリで躱す。そのせいで語尾が上ずってしまった。

井田「っぶねーな!」ダダダダダダダダダダダダ!!!

手斧が飛んできた方向に向かって発砲したものの、木が邪魔してなかなか標的に当たらない。

井田「クソっ!木が邪魔くせぇ」

井田「全員の発砲を許可する!各自の判断で撃ってよしだ!」

福浦「どれが敵ですか!?」ダダダ!ダダダ!

井田「俺だって分かんねぇよ!!」

相手は木々に隠れながら攻撃してくる為、全く視認できていない。

>>258
ありがとう

FV田子『主砲で撃ちましょうか?』

井田が交戦していると、今回の遠征に主力兵器として随伴している89式装甲戦闘車の車長である田子から無線が入った。

井田「いや、主砲使う程の敵じゃないと思いますが...。そもそも敵を視認できていないもので...」

田子『了解、とりあえずいつでも撃てるように待機はしときますんで』

井田「よろしくお願いします」

福浦「隊長!!」

井田「ん?ぬぁっ!?っぶねー」ヒュン!

無線でやりとりをしている間でも、相手はお構いなしに攻撃してくる。

福浦「敵を視認しました!っと言ってもちらっとですが」ダダダ!ダダダ!

井田「人か?また山賊みたいな感じ?」

福浦「人っぽかったんですけど...えらく小柄でした」

井田「少年兵か?」

福浦「可能性としてはありえます」

辻堂「なんでもいいけど早く車に乗り込んだ方がよくない!?」ダダダダダダ!

井田「だな、よし。福浦と俺で保護対象をWAPCに搬送する。愛花は援護頼むぞ」

辻堂「りょーかい」カチャ

井田「行くぞ...3、2、1っ!それっ!」

二人で女の両肩を担ぎ、そのまま96式装輪装甲車にむかう。

井田「ハッチを開けてくれ!」

どなると同時に後部ハッチが開く。

辻堂「やばっ!」

これで搬入も終了するかという間際に、辻堂の横を通り抜けて手斧が2人のもとへ飛んでいく。

しかし手斧は二人に届く直前で甲高い音と共に弾かれた。

ダダダ!キィン!!

辻堂「ヒュー、やるじゃん」

大瀬「流石にまぐれですよ、二度はできません」

上部ハッチから顔を出していた大瀬が、89式小銃の3点バーストで撃ち落としたのである。

井田「愛花はLAVに乗車、俺はこのままWAPCに乗っちまう」

後部ハッチを閉め、96式自動擲弾銃が備え付けられている上部ハッチに出る。

井田「富戸聞こえるか、このまま発進しちまえ」

富戸『聞こえてるよ。了解』

LAVを先頭に車列が動き出す。
すると先ほどまで森のなかに隠れていた敵が道に出てきて姿を表した。

井田「おーすげぇ、うじゃうじゃ出てくんな」

辻堂『どーすんの?』

井田「もう要は済んだんだ、このまま突っ切るぞ。前に出てきて邪魔な奴だけキャリバーで応射しろ」

辻堂『りょーかい』

辻堂「おいしょっと」

LAVの銃座にあがり、12.7mm重機関銃M2を構える。

辻堂「...えらくちっこいわね」

レイ「これは...コブリンですね」

車内からレイが応えた。

辻堂「レイちゃん知ってるの?」

レイ「文献で少し取り扱っているのを読んだ事がありますが...実際にこの目で見るのは初めてです」

富戸「人...じゃあないよな」

姿を表した敵の姿は、小柄で全身緑色、耳は尖って毛が生えていないと言った具合に、かなり不気味な容姿をしていた。

レイ「一応亜人という立ち位置ではありますが、その中でもヒト種からはかなり遠い種族だったと思います」

富戸「へぇ、詳しいんだな」

レイ「お褒めいただきありがとう存じます」


富戸「右側の5人が邪魔」

辻堂「あいよー」ドドドドドッ!!

富戸が運転しながら前方の邪魔になりそうなゴブリンを辻堂に伝え、辻堂はそれを制圧するといったコンビネーションが行われていた。

富戸「真ん中に2人出てきたぞ」

辻堂「ほいほい」ドドドドドッ!

もともと対装甲車用の12.7mmが小柄なゴブリンに命中すると、身体や四肢が一瞬で消えたかのような吹き飛び方をする。

辻堂「なんかゲームっぽい。こんなのゲーセンにあったよね」

富戸「そんな狂人発言いらんから集中してくれ」

ガキィン!!

辻堂「うお!あせったー」

投げつけられた手斧がLAVの防弾板に直撃した。

ダダダッ!

辻堂に手斧を投げつけたゴブリンは後続するWAPCから井田によって射殺された。

井田『おこぼれはこっちで処理するからお前は前に集中しろアホ』

辻堂「てへっ♪さーせん」

井田(くそっ...殴りてぇ...)

ちなみに返り討ちにされるのは目に見えているので殴れない。

今日はここまでです。
何か助言などありましたらお願いします。

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