弟「お、お兄ちゃん腹パンはもうやめて……」 (138)

兄「ああ?」

弟「こ、怖いよ。僕もう痛いの嫌だ……」

兄「……わっーたよ」

弟「お、お兄ちゃん? ほんと?」

兄「ああ、もう腹パンなんかしないよ」

弟「よ、よかっ――うぼえ!!」メリメリ

兄「なんて言う訳、ねえだろうが!」ドゴッ!

弟「ひゅっ……あ、が、がが……」ズルズル...ドサッ

弟「う、ぐ、あぁぁ……あ、ぅぅううううう……!!」ブルブル

兄「うるせーな」グイッ

弟「いぎっ!か、髪の毛ひ、ひっぱらなっい゛ぃい゛ぃ゛い!!」ボゴッ

兄「お前が蹲るから立たせてんだろうが」ボゴッ

弟「うっ……ぷっ……おえええっ!!」プルプル ビシャッ

兄「うわっ!!汚ねえ!」バッ

弟「うぁっ……う、うぅぶ……」ドシャッ ゲロッゲロ

兄「何吐いてんだよ、おい」

弟「はぁっ……はぁっ……ご、ごめんなさいっごめんなさい」エグエグ

兄「……」ゲシッ!

弟「ぅ゛ぅ゛う゛う゛!」

兄「汚ねえんだよクズが」ガッガッ!!

弟「ひっぎぃっ……ぐっ……ぅっうっ」ブルブル

兄「はぁ、はぁ。オラ、お前が吐いたもんだろうが! 自分で綺麗しろよ!」グイッ! ビヂャッ

弟「うぁぁああっ」 グズクズ ボロボロ

兄「オラ!!」ガンッ!

弟「がひっ……う、うっ……ううううううう……!!」ペロペロ ピチャピチャ

弟「あぅぅう……うぁああ……!」ピチャピチャ

兄「くっせえんだよ」ガンッ! ガンッ!

弟「ぶっ! ぶぁっ!!」

兄「鼻血たらしてんじゃねえよ!!汚ねえなああああ!」ゲシィッ!

弟「う、ぶっ……オエエエエ!!」ビチャビチャ

兄「汚い!!足にかかった!!最悪だ!!!」ゲシッゲシッゲシッ

弟「う、あっぁ……ぐ……」ビクビク

兄「はぁはぁ。はぁ……てめーで掃除しろよ……はぁはぁ」バタンッ

弟「ひっ……ひっー……ひっ……」ジョロロッ ジワァア

弟「……」ジョロッジョロロロ ジョボボ゙ボボボボボ ビクビク 

弟(身体が動かない)

弟(身体中痛くて痛くて苦しい。息ができない)

弟(……)

弟(僕死んじゃうのかな)

弟(なんだか眠くなってきた……)

弟(死んだら、もう……痛くないのかな……)

弟(こんな苦しいの……もう……おわる……の……)

弟「……」パチッ

弟「こ、ここは……?」キョロキョロ

弟「どこ?僕は、あれ?天国?」グッ ヘナッ

弟「うっ……身体が重い……」ハァハァ グッタリ

弟「……」

弟「ベットの上なんだ……」トントントン

弟「!? あ、足音? 誰? どこ?」キョロキョロ ギィィッ

兄「あれ?起きてたのか」

弟「ひっ!?お、お兄ちゃん!!」

兄「そこでおとなしく寝てな」スタスタ カチャカチャ

弟「やだ、やだっ……やだやだ……やだああああああ!」

兄「うるさいな。注射するぞほら」

弟「あああああああああああ!!!!あああああああああああああああああ!!!!」

兄「ほら、静かにしてろ。まだなんだから。」プツッ

弟「いいいいい!?」チクッ

兄「ほら、眠くなってきた。すぐ元気になる……」

弟「ぅ……あ、ぅ……」コクン

弟「……」チチチ チチチチチ

弟「ん、ふあああ。よく寝た……」ムックリ

弟「今何時だろ?わぁ!もう7時だ!!」ガバッ

弟「急がなくっちゃ!!」パタバタ

弟「遅刻遅刻。遅刻しちゃう」ガチャ

兄「おはよう」

弟「お兄ちゃんおはよ! 学校遅れちゃう!」

兄「何言ってんだ?今日は休日だぞ」

弟「えっ!? 嘘だあ!?」バッ

兄「ほんとだよ」

弟「むー!やっぱり嘘だ!今日お休みじゃないよ!」プクッー

兄「そうだったかな?」

弟「そうだよ! しっかりしてよ!」

兄「あはは、悪い悪い。でも今日は本当におやすみなんだよ、学校から連絡があったよ」

弟「え?そうなの?」

弟「ほんとうに?」

兄「ほんとほんと。だから急がなくて良いんだよ」

弟「うーん……」

兄「ほらっ良いからご飯食べな。用意したんだから」ニコッ

弟「うーん……まぁいっかー。ご飯食べる!」モグモグ

兄「うまいか?」

弟「うん!おいしい!」ニッ

弟「ふー食べたべた。僕もうおなかいっぱい」

兄「作った甲斐があったよ」

弟「でも今日はお休みだなんて知らなかったなぁ……何して遊ぼうかな」

弟「ケンちゃんちに遊びに行こうかなー」

兄「今日は家にいなよ」

弟「えーなんで? 僕外で遊びたーい」

兄「今日はおにいちゃんと遊ぼうよ」

弟「うーん……なにするの?」

兄「ゲームとか」

弟「えーお兄ちゃん弱いからなー」

兄「鍛えたんだぞ!」フン

弟「ほんとに? うっそだー」

兄「ああ、本当さ。疑うならやってみるか?」

弟「いいよー。じゃあ僕が勝ったらアイス買ってね!」

兄「いいぞ。俺が勝ったら好きなこと一つ聞いて貰うからなー」

弟「へへーん。負けないよーだ」

弟「うああーまた負けたあ」チュドーーン

兄「ふふ。これで勝ち越しだな」

弟「ううー!もう一回!!」

兄「もう外は真っ暗だな」

弟「あ、本当だ。僕たち一日中遊んでたんだね」

兄「ああ。ご飯にしよっか」

弟「うん!」

弟「おいしー」モグモグ

兄「うんうまい。うまくできたな」

弟「お兄ちゃんのご飯僕好き!」

兄「そういえば、約束覚えてるか?」カチャカチャ

弟「約束?」モグモグ

兄「ゲームの罰ゲームさ」

弟「あー。なんでも言うこと聞くんだっけ」

兄「そうそう。それ今したいから、ちょっと立ってよ」

弟「えーやだ。僕ご飯食べたい」

兄「良いから」

弟「やだよー」

兄「……立て」

弟「……」ビクッ

弟「う、うん」スッ

兄「……こっちにきて」

弟(……なんだろ。なんか、怖い)ビクビク

弟「……な、なんか、行きたく……ない……かも……」

兄「はぁ~」スクッ スタスタ

兄「……」ピタッ ジーッ

弟「お、お兄ちゃん?なに?」

弟「どうしたのぶっぉっ!?」ドゴ!

兄「……」スッ ボコッ!

弟「う、う、ぐ……オエエエエエエ!!!」ビチャビチャビチャ

弟「はぁっはぁっはぁっ」

兄「汚い」スッ... ガンッ!

弟「いぎぃ!」ビクン!

兄「オラッ!」グリィッ!

弟「う、うううう……ぅぶぅ……ぉぉぇ……」ゲロッ

兄「はあはあ。立てよ」

弟「ひっ」

兄「たてよおおおおお!!!!」ゲシッ!

弟「ぎゃっ!! た、立つよ!立つから蹴らないで!!」

兄「ふーっふーっ」

弟「う、はぁ。はぁ。ふう、はぁ」ハァハァ

兄「たたねえのかよ」

弟「た、たつよ! 立つから!」グッ フラフラ

兄「こっち来い」

弟「……」ビクビク

兄「来いつってんだろ!!!」

弟「ひっ……」フラフラ

兄「よし、よし……」ギュッ ブンッ!

弟「ぅ゛っ゛!」

兄「はぁ、はぁ。気持ちいいぃぃいい」グリグリ

弟「ぁぁぁぁぁぁ」ガクガクガク

兄「もう一発ぅぅうううぁあああ!!!」ゴスッ!

弟「ぎひぃっ!」カクンッ ドサッ

兄「おい、なんで座ってんの」

弟「ひっ……ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ……」ハーハー

兄「立てよ」

弟「ふぅっはぁっはぅひぃ」

兄「たてよ!!!!」グイ!

弟「あ、あ、」

兄「なんだよその顔。目どこ見てんの?」

弟「あ、あああ」

兄「こっち見ろよ!!」バキッ!

弟「ぶっ!」ドシャッ

兄「ふう。ふう」

弟「ぅぅ、ぐぅぅ」プルプル

兄「たって。ほら、早く、たて。たてよ。たて。たてって」ガッガッ

弟「あっぐう……ぐっぎっ……!」

弟「ひゅーっ……ひゅっー」

兄「ふう。すっきりした。これ、罰ゲームね」

兄「ご飯食べようよ。ほら、席ついて」

弟「……」

兄「なんで無視するの? ねえ?」グリッ

弟「うぐっ」

兄「おきてんじゃん。ほら、早く、早くほら」グリグリ

弟「う、うっうう」ググ ヘナッ

兄「ご飯冷めちゃうから」

弟「ううううううううう」グググ フラッフラ

兄「美味しいね」モグモグ

弟「……」グッタリ

兄「どうした? 机に伏せて。全然ご飯食べてないぞ?」

弟「……」グッ

兄「ほら、残ってるから食べなさい」

弟「……」プルプル パクッ...

兄「……」ジッ

弟「もぐもぐ……うっ、ぐ……ぅ」ゴックン 

兄「うん。じゃあ俺は先に片付けて部屋に戻ってるから」

弟「はぁ、はぁ……」ポトッ カランカランカラン

弟「ぅあ?」ボーッ

兄「ん? 起きたか?」ナデナデ

弟「い゛っっ……痛いよぉ……」ポロポロ

兄「……」ナデナデ

弟「身体痛いよぉっ……どうしてこんなことしたのっ……」エグエグ

兄「……」ナデナデ

弟「ふぐっふぐ……うえええんんん!」

兄「お前か悪い子だからだよ」ナデナデ

弟「僕悪くないよ……!」グスグス

兄「よしよし」

弟「ぅぅうう」

兄「今日は学校お休みだね」

弟「うん……」

兄「ご飯作ってくるよ」

兄「ほら、おかゆ」

弟「身体痛くて動かない……」

兄「仕方ないなぁ。ほら、あーん」

弟「あーん」パクッ モグモグ

兄「おいしい?」

弟「うん」

兄「あーん」

弟「あーん」モグモグ

兄「食べ終わったね」ナデナデ

弟「うん」

兄「お前はね、悪い子なんだよ?」

弟「僕悪くないよ!」

兄「悪い子だって。悪くなかったらこんなことしない」

弟「僕悪くないもん!!!」

兄「……はぁ~」スクッ

弟「ビクッ」

兄「お仕置きだな」バタンッ

弟「……出ていっちゃった」

弟「なんなんだろ……」

兄「ただいまー」ニコニコ

弟「お、お兄ちゃん。それ、なに?」

兄「これ? これはね、タバコとライターって言うの」

弟「な、何に使うの?」

兄「まずね、タバコに火をつけるんだよ」シュッボッ

弟「……」

兄「後は、分かるかな?」

弟「わかんない……」

兄「こうするんだよ」ジュッ

弟「いっ……ぎゃあああ!!!」

兄「動くなって」

弟「あつい! あついあついあついあついあつい!!!!」

兄「……」ジュゥゥゥッ

弟「ああああああああああ!!!!!」

兄「ほい、一本目終わり」

弟「ひぐっうぐっ」グスグス

兄「まだまだあるよ? がんばるんだぞ」

弟「やだっ……やだああああ!」

兄「……」

弟「やだやだやだやだやだやだ゛あああああ!」

兄「うっせえよ」ゴッ

弟「うぶっ!!」

兄「黙ってろよ」ゴスッゴスッ

弟「ひっ、ぎっ、ぃぃ」

兄「うっぜえんだよ!!!」バゴッ!

弟「う、ぎ……ぃぃいいいい」グルンッ

兄「あ?何気絶してんだよ。何それ、。白目剥いてるの?」

弟「……」

兄「無視すんなよ!」グリ!

弟「ビクンッ」ジョボッ

弟「……」ジョロジョロ

兄「うわっ! 汚い!!」

兄「汚い汚い汚い汚い汚い!!」ガッガッガッガッ

弟「……」ビクビク

兄「はぁ、はぁ、はぁ」ガンッ!

弟「ぅ……」ボーッ

弟「あれ、ここ……どこ……」

弟「……」

弟(白い。なんだろ……)ギィィッ バタンッ

弟「?」

兄「寝てるか?」

弟「……」パクパク

弟(声でない)

兄「チクッとするからねえ~」プッツッーー

弟「……」

弟「んぅぅ……」

弟「や、ヤバッ!起きなきゃ!」

弟「遅刻遅刻、遅刻しちゃうっ」パタバタ ガチャ

弟「お兄ちゃんおはよっ!」

兄「ん?おはよ。起きたのか」

弟「うん! 急がないと!遅刻しちゃいそうなんだよ!」

兄「遅刻?今日はお休日だぞ」

弟「えっ?嘘だー!? ほら、お休みじゃないよ!」

兄「そうかな?本当だよ?」

弟「……お休みだったけ?」

兄「うん」

弟「そっかー。じゃあ、僕の勘違いかぁ……」

弟「うーん……学校だと思ってたんだけどなぁ」

兄「ほら、ご飯作ったんだから食べなよ」

弟「うん」モグモグ

兄「美味しい?」

弟「おいしー!」ニッ

弟「ふぅ。おしいかったー僕おなかいっぱい」ポヨポヨ

兄「好きなものは俺はちゃんとわかってるからね」

弟「今日お休みならどうしようかなー。友達と外に遊びに行こうかなぁ」

兄「今日は家で遊びなよ」

弟「うーん……なんで?」

兄「なんとなく」

弟「えー……」

兄「お兄ちゃんと遊ぼうよ」

弟「うーん。どうしよかっなー」

兄「ゲームでもしようよ?」

弟「お兄ちゃん弱いんだもん」

兄「練習してるから強いぞ。やってみるか?」

弟「へへーん。僕に勝てるかなー?」ニヤニヤ

弟「うわーまた負けた……」ピピピドカーン

兄「はい連勝~」

弟「くっそー……もう一回もう一回だけ!」

兄「だーめ」

弟「良いじゃん!けちんぼ!!」

兄「ふふ。じゃあ、負けた方が罰ゲームだよ」

弟「あれ? そんなこと約束してたっけ?」

兄「してたよ?」

弟「うーん……してたかも……」

兄「はいじゃあ、立って」

弟「? なんで?」

兄「いいからいいから」

弟「えー……めんどくさいよー」

兄「立ってよ」

弟「うーん……」シブシブ

兄「いい子いい子」ナデナデ

弟「えへへ」

兄「じゃあ下見て」

弟「?」クイッ

兄「よいしょ」ガシッ

弟「??なんで僕の頭もっっ!?」グシャッ!

兄「膝蹴り~KO~」

弟「あっぐあ゛ぶふぶぶぁぁ゛ぁぁ゛あああ!!!」ボタボタボタボタ

兄「たまには代えて見ないとだよね?」グイッ バクキッ

弟「いぎゃあああ!!」

兄「あはは。あははははは」

弟「あ、ああああああ」ビクッビクッビクンッ ジョロロロロ

兄「何漏らしてんだよ、おい」ゲシッ

弟「うぶっ!」

兄「ふざけるなよ。汚い汚い汚い。誰が掃除するとっ思ってんだ!!!」ガンッ!!

弟「あぎっ」ブルルッ ブリブリ

兄「ああああああああああああああああああああああああ」ガッガッガッガッガッガッ

弟「……」ビクッビクッ

兄「ふうふぅっ!!」ガッガッガッ

弟「ビクッビック」

兄「返事、しろよおおおおおお!!!」ガッ!

弟「……」ゴロンップラッ

兄「はぁはぁ、はぁはぁ」グリグリ

弟「……」

弟「……」パチッ

弟「あ、今の何時だろ……」

弟「ち、遅刻だ!!」ガバッ

弟「急がなきゃ急がなきゃっ!」ガチャ

兄「おはよう」

弟「わー遅刻しちゃう! お兄ちゃんおはよ!」

兄「何を急いでんの?」

弟「学校だよ!遅刻しちゃうよ!」

兄「今日は休日だよ?」

弟「あ、お休みか。なんだ、あははは」

兄「そうだよー今日はお休みだよ」ニコニコ

弟「僕おなかすいちゃった」

兄「ご飯作ってあるからお食べ」

弟「うん!」モグモグ

兄「どう?」

弟「おいしー!」ニッ

弟「僕おなかいっぱい」

兄「だろうねー」

弟「今日お休みだしどうしようかな。誰かと遊ぼうかな」

兄「お兄ちゃんと遊ぼうよ」

弟「お兄ちゃんと?別に良いけど」

兄「じゃあ何しよっか?」

弟「うーん。ゲームとか?」

兄「いいね」

弟「ううーーーまた負けた!!」ポコポコポーン

兄「勝率8割くらいかな?」

弟「もっかい勝負しよう!」

兄「駄目だよ。約束でしょ」

弟「?約束??」

兄「罰ゲームの約束」

弟「あ、忘れちゃってたかも」

兄「まったく。じゃあするよ」

弟「うん。良いけど……なにするの?」

兄「こうするの」グッ

弟「僕の指掴んでどうするの?」

兄「一本目ー」グイッ バキッ!

弟「……えっ?」ジリ゙シリジリダダラダラダラ

弟「あ、あ、あ、あっぎぃっ……」

兄「二本目ー」ベキッ

弟「ぎゃぁあああああああああああああああ!!!!」

兄「うるさいよ?」ゴキッ

弟「い、いたい!!痛い!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!!」

兄「4本目いくよ」ミシッ

弟「ああ、やだやめてやだあああああああき゛い゛い゙ぎいい゙い゛゛いい゛い゛い゛い゛い゛い!!」ペキ゚ョッ

弟「はっ、ひっ、はっひっ」ブルブル゙フル

兄「五本目ね?我慢して?」ググッ ボキンッ

弟「っ゛っ゛っ゛゛ぅ゙゙ぅ゙゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛」

弟「ぅう……オエエッ!」ビジャビジャ

兄「かかった」

弟「はぁはぁ……ぅおおおえええええええ」ゲロゲロ゙ゲロ

兄「かかったってたんだけど」

弟「はーっはーっはーっ」

兄「聞いてんのかよ?お、無視すなよオイ」グッ

弟「いぎぃいい!」

兄「曲がった指治してあげるね」グギッィ

弟「あ、ああ、あが、あああああ」ジョロロロロロ

兄「がんばったね?」

弟「……」

兄「よしよし」ナデナデ

兄「次の手、いくよ?」

弟「……」パチッ

弟「ヤバッ! 時間!?」ガバッ

弟「遅刻、遅刻する!」

弟「急がなきゃ急がなきゃ」ガチャ

兄「おはよう。何急いでるの?」

弟「おはよう!何いって……あれ?」

兄「どうした?」

弟「あ……今日って学校、あるっけ?」

兄「ないよ?」

弟「あ、ないか。なーんだ」

兄「そうだよ、今日は学校いなよ」ニコニコ

弟「だよねー。僕おなか減っちゃった」

兄「ほら、作ってあるからご飯食べて」

弟「うん」モグモグ

兄「美味しい?」

弟「おいしー!」ニッ

弟「おなかいっぱいだー」

兄「この後お兄ちゃんと遊ぼう?」

弟「うん。いいよ」

兄「なにする?」

弟「ゲームしようよ」

兄「いいだろう。勝てるかな?」

弟「また負けた!」ピチュンピチュン

兄「ふふふ。でも何回か勝ったじゃん」

弟「もっと勝つー! もう一回やろう!」

兄「駄目だよ。約束でしょ」

弟「え?約束?あ、えーと……罰ゲーム……だっけ?」

兄「そうだよ?」

弟「ちぇぇー。なにするの?」

兄「うーんどうしよっかな。たまにはこれかな」グッ

弟「?僕の喉がどうしたの?」

兄「ぎゅっ~」グググ

弟「うぐっ!?」

兄「苦しい?」

弟「かっ、はっ…・・・く、くるじっ……」ジタバタッ

兄「息できない?」グゥゥゥ

弟「で、できっ…・・・なっ……!」バタバタバタバタ

兄「痛い?ねえ痛い?」ギリギリギリ

弟「ぎっ……ひゅっ……ひっ……」グックク

兄「……」グググググ

弟「……っ……」

兄「ぱぁっ」パッ

弟「がっごほっ!ごほっ!!!ゲホッ!」

兄「ちょっと物取ってくるね」バタンッ

弟「はっはっひぁ……ゲホッッ」ハーハー

弟「はぁはぁはぁ」

弟(ああ、頭ぼーっとする。目の前あんまり見えない)

兄「ただいま」ガチャ

兄「よっと」タ゚プッ

弟「はー、はー……」

兄「よっと」グイッ

弟「うあっ?頭、痛い。髪ひっぱらなっ……」

兄「海水浴しよ」バジャッ

弟「ごぼっ!?ブカッ゛フボウア゛ブ」バタバタ

兄「……」グッ

弟「ボガブガッブブガブ!!」゙クブクブク

兄「もうちょいもうちょい」

弟「ゴボッ……ガボッ……」

兄「……」

弟「……」ボコボコ

兄「ほい」グイッ

弟「ゲホッ……ごふっ……」ハァハァ

兄「もっかい」バシャッ

弟「……」コボゴコボ

兄「ははは。泳げるようになるかな?」 ザバッ バシャッ

弟「……」コポポポ

兄「よっと。水浴びも終わり」

弟「ひゅーっ……ひゅーっ」

兄「ん?死にそうになったからまた立ってるねコレ」

弟「……」ハーーヒーー

兄「最後は縄でつるして……台乗せて……」

弟「……ぅ……」

兄「完成!」ゲシッ!

弟「ぐぎっぃ!」ガクンッ!

兄「しまってるね」

弟「ひっぎっぎっ」プラプラ

兄「気持ちよくしてやるからね」

弟「……ふあー」

弟「って時間!?」ガバッ

弟「あ、あれ?今日そういえばお休みだっけか」

弟「なんだ、急がなくてもいいか」ホッ

弟「お兄ちゃんおはよー」ガチャ

兄「おはよう」ニコッ

弟「ご飯食べる!」

兄「はいどーぞ」

弟「おいしー」ニッ

兄「ご飯食べ終わったらどうする?」

弟「お兄ちゃんと遊ぶ!!」

兄「何して?」

弟「ゲームじゃないの?」

兄「そうだよね」ニコニコ

弟「うう、一回しか勝てなかった」バボオオーン

兄「ふふ。まだまだ修行が足りないな」

弟「くっそー! 次だ!」

兄「違うでしょ?」

弟「あ、うん……罰ゲームだよね」

兄そうだよ」ニコッ

弟「何をするの?」

兄「もちろん、腹パンだよ?」ドゴッ

弟「うぶっ!」

兄「ほら、ほら」メリッメリッ

弟「はーっはーっ」フウフゥ

兄「もう一回」ボゴ

弟「ぐっ!」

兄「もう一回」バゴッ

弟「ひぎっ!!」

兄「もう一回」

弟「んぎゃあ!!」

兄「はぁはぁ。気持ちいい?」

弟「ぅ、ふ、ぁぁ……」

兄「ガチガチじゃんか。気持ち良いんだ?」

兄「ほらほらほら」バキッキッ

弟「うぎぃぃぃ」

兄「イケっイケ!」ガッガッ

弟「い、ぎぃっ」

兄「イケよ!!!」ドゴッ!

弟「んふぅぅぅぅうううううう!!!」ビクッビクッビクッ

兄「はぁはぁ」

弟「ぁひ……ぃぎぃ……うっ……おえええええ」グテッ ビジャビシャ

兄「ふぅふぅ。よしよし」ナデナデ

弟「ふぁ。朝か」ムクッ

弟「今日はおやすみだからゆっくりできるなぁ」

弟「お兄ちゃんおはよう」ガチャ

兄「おはよう。今日学校じゃなかったか?」

弟「何言ってんの?お休みだよ?」

兄「そうか。ごめんな」ニコニコ

弟「もーしっかりしてよね」

弟「ご飯食べよーっと」パクパク

弟「おいしー!」ニッ

兄「そうか。よかった」

弟「ご飯食べ終わったらお兄ちゃん遊ぼう!」

兄「いいよ」

弟「ゲームしよ! ゲーム!」

兄「食べ終わったらね」

弟「うー一回も勝てなかった!!!」テレレッテレー

兄「もっと練習しなきゃだね」

弟「はー罰ゲームかー」

兄「そうだね。罰ゲームだね」ニヤニヤ

弟「腹パンだよね?」

兄「そうだよ?」ニヤニヤ

弟「うー……はい、どうぞ」

兄「はぁ、はぁ。じゃあ思いっきりぶん殴るよ?」

弟「うん……」

兄「ふんっ!」

弟「うぁっ!?」メリッ ビククッ

兄「あっはぁ」グリグリ

弟「ぅ、あ、あああ……」

兄「気持ち良い?」

弟「き、気持ち良いぃ……」

兄「よし、よし。もっといっぱい殴ってあげるからね?」ハァハァ

弟「え、えへへ……うぶっ!」ドゴッ ゲボッ

弟「ふあー。よく寝てた」

弟「おはよー」

兄「おはよう」

弟「ご飯食べる!」

兄「どーぞ」

弟「おいしー!」ニッ

弟「お兄ちゃんご飯食べたらゲームしよ」

兄「なんの?」

弟「腹パンしてあそぼ?」

兄「いいよ。いっぱい遊ぼうか」ニヤニヤ

弟「うん……」

兄「じゃあこっちに来て」

男「手を上げろ!!」バンッ

兄「!?」

弟「な、なに?」

男「両手を挙げろ!床に伏せろっ!早く!!!」

兄「……」スッ

男「確保!」ガチャッ

弟「え?あ、え?」

男「もう大丈夫だ。お家に帰れるからな」ダキッ

弟「あ……う……」

弟「……」パチッ

弟「ここ、どこだろ。白い」

弟「……動けない」グタッリ

弟「ベットかな……気持ち良い……」トントントン

弟「! 誰!?」ガチャ

兄「起きてるの?」

弟「ひっあ、ああああああああああああああああああああ!!!!!!」

弟「くるなあああああああああああああああ!!!あああああああああ!!!!」

兄「静かに、ほら、ちょっとチクッとするよ」

弟「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

「……眠りましたね」

「ああ」

「……時間はかかりますね」

「仕方ないさ。あんな目にあったんだから」

少年「すぅ……すぅ……」

「いつかよくなりますよね」

「もちろんだとも。ただ暫くはこのままになるけれどね」
                                
医者「この子の心の中はまだあの頃のままみたいだからね」

おわり

             _i⌒r-.、    
           ,,-'´   ノ
          ./     .l

          /       l     チ
   ((  ◯  .l        l     ン
      .ヽヽ、l  i      .l      ポ
       \ヽ l      l   ))  コ
      ,-'´ ̄`ゝ´ ̄`ヽ  ノl      ポ
     .,'    .,'   ◯ニ.ンl      .ン
     i    i        .i
     ヽ、  丶      .ノ
      `'ー-.'´`'ー- ''´i .|

        凵      .凵

>>9
だけ倒れる寸前まで書いてて

>>10-11 >>56
以外ではどこかの部屋で注射する描写がない

解説してくれ

>>131
>>56までは記憶。注射は病院で兄に見えてるけど本当は医者
後は夢の中で記憶がぐちゃぐちゃになってく感じみたいなね

別に監禁はしてない
>>115は願望みたいなもの
ヒーロー(警官)が助けにきてくれる
家に帰るは自分が苦しくなかった頃に帰ることができるみたいな
目が覚めてもそこは見知らぬ部屋(病院)だったのだけど
滅茶苦茶になってく夢の中で最後に見る突拍子もない感じ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月05日 (土) 20:10:28   ID: mlV5lOGJ

テラコワス

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