ゴドー「なんだよ、しけた挨拶だな」
ナルホド「そりゃあなたの顔を見て元気一杯ってわけにはいかないでしょう」
ゴドー「まぁまぁ。過去のことは水に流そうや」
ナルホド「‥‥そうですね」
ゴドー「それよりこの事務所の暖房はもうちょっとなんとかならないのか?」
ナルホド「貧乏事務所なんですからそこは我慢してください」
ゴドー「しかしこんなんじゃ珈琲がすぐ冷めちまう」
ナルホド「はぁ‥‥‥」
ゴドー「なんだ?お前も飲むか、まるほどう?」
ナルホド「‥‥じゃあいただきます」
ゴドー「はいよ。ゴドーブレンドだ」
ナルホド「どうも」
ゴドー「いやぁ、それにしても分かんないもんだよな」
ナルホド「まさかゴドーさんがウチの事務所で働くことになるなんてねぇ‥‥」
ゴドー「何が起こるかわからんもんだ」
ナルホド「‥‥‥」ズズッ
ゴドー「どうだよ、うまいだろ?」
ナルホド「‥‥苦いです」
ゴドー「ガキだな」
ナルホド「でも美味しいですね」
ゴドー「くっくっくっ‥‥‥お前はゴドーブレンドを頭からしか飲んだことなかったもんな」
ナルホド「あれ熱いんですよ?」
ゴドー「知らなかったなぁ」
ナルホド「‥‥」
『ばーか』
ゴドー「おい。白紙に赤いペンで何書いてやがんだ、まるほどう」
ナルホド「‥‥‥なんでもないですよ」
ゴドー「人が見えないことを良いことに‥‥」
ナルホド「いやいやなんでもないですって」
ゴドー「そうだ。まるほどう、マジシャンの嬢ちゃんはどうした?」
ナルホド「みぬきならこの時間は学校です」
ゴドー「じゃあ、赤い大丈夫くんは?」
ナルホド「あぁ‥‥そろそろ来る頃じゃないかと」
ガチャ!!
オドロキ「おはようございます!!」
ゴドー「‥‥‥‥」
ナルホド「おはよう、オドロキくん」
オドロキ「ナルホドさん!おはようございます!!」
ゴドー「‥‥こいつが大丈夫くんだな」
ナルホド「そうです。大丈夫くんです」
オドロキ「‥‥俺っすか?」
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