ゴドー「よぉ、まるほどう」成歩堂「‥‥‥どうも」 (17)

ゴドー「なんだよ、しけた挨拶だな」

ナルホド「そりゃあなたの顔を見て元気一杯ってわけにはいかないでしょう」

ゴドー「まぁまぁ。過去のことは水に流そうや」

ナルホド「‥‥そうですね」

ゴドー「それよりこの事務所の暖房はもうちょっとなんとかならないのか?」

ナルホド「貧乏事務所なんですからそこは我慢してください」

ゴドー「しかしこんなんじゃ珈琲がすぐ冷めちまう」

ナルホド「はぁ‥‥‥」

ゴドー「なんだ?お前も飲むか、まるほどう?」

ナルホド「‥‥じゃあいただきます」

ゴドー「はいよ。ゴドーブレンドだ」

ナルホド「どうも」

ゴドー「いやぁ、それにしても分かんないもんだよな」

ナルホド「まさかゴドーさんがウチの事務所で働くことになるなんてねぇ‥‥」

ゴドー「何が起こるかわからんもんだ」

ナルホド「‥‥‥」ズズッ

ゴドー「どうだよ、うまいだろ?」

ナルホド「‥‥苦いです」

ゴドー「ガキだな」

ナルホド「でも美味しいですね」

ゴドー「くっくっくっ‥‥‥お前はゴドーブレンドを頭からしか飲んだことなかったもんな」

ナルホド「あれ熱いんですよ?」

ゴドー「知らなかったなぁ」

ナルホド「‥‥」


『ばーか』


ゴドー「おい。白紙に赤いペンで何書いてやがんだ、まるほどう」

ナルホド「‥‥‥なんでもないですよ」

ゴドー「人が見えないことを良いことに‥‥」

ナルホド「いやいやなんでもないですって」

ゴドー「そうだ。まるほどう、マジシャンの嬢ちゃんはどうした?」

ナルホド「みぬきならこの時間は学校です」

ゴドー「じゃあ、赤い大丈夫くんは?」

ナルホド「あぁ‥‥そろそろ来る頃じゃないかと」


ガチャ!!


オドロキ「おはようございます!!」

ゴドー「‥‥‥‥」

ナルホド「おはよう、オドロキくん」

オドロキ「ナルホドさん!おはようございます!!」

ゴドー「‥‥こいつが大丈夫くんだな」

ナルホド「そうです。大丈夫くんです」

オドロキ「‥‥俺っすか?」

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