雪歩「私のプロデューサー」 (567)

雪歩「おはようございま―」

P「あ、おはようございます」

雪歩「ひぃっ!お、男の人ぉ」ビクッ

P「あ~…初めまして、今日からこの事務所のプロデューサーになったPです」

P「これからよろしくお願いしますね」ニコ

雪歩「は…はいぃ」

P「……」

P「え~っと…萩原さん…ですよね?」

雪歩「…はぃ」フルフル

P(社長が言ってた男が苦手な子か…ここまでとは…)

P「…少しずつ慣れてもらわないとな」

P「……」

雪歩「……」

P「えーと…萩原さんは今日、天海さん、如月さん、菊地さんの四人でダンスレッスンでしたよね?」

雪歩「は…はい」オドオド

P「それに私も同行させてもらいますね」

雪歩「うぅ…わかり…ましたぁ」

P「……」

雪歩「……」

P「萩原さん…もう少し近づくことは出来ないかな…?」

雪歩「む、無理ですぅ…!」

P(…先が思いやられるな)

レッスン室

P「おお、菊地さんはキレがありますね」

真「ありがとうございます!へへっダンスは得意なんですよ」

P「如月さんは問題なく踊れてます」

千早「ありがとうございます…」

P「天海さんはちょくちょくミスをしてましたが、概…踊れていました」

春香「まだまだ練習が必要ですね!頑張ります!」

雪歩「…うぅ」ハァハァ

P「萩原さんは…テンポがみんなより少し遅れてしまいましたね…」

雪歩「ご、ごめんなさい…」ジワ

P「ですが、最初からこれだけ踊れるなら上等です」

P「とりあえず、皆さんのダンスを今日は見れてよかったです」

P「明日に響かないようにしっかり休んでください」

「「「「ありがとうございました」」」」

P「では私は他の現場に行ってきます」

P「皆さんは気をつけて帰ってくださいね」

春香「分かりました」

千早「お疲れ様です」

雪歩「うぅ…みんな…足引っ張ってごめんなさい…」

真「そんなことないよ雪歩!ほらプロデューサーも言ってたじゃないか」

真「最初でこれだけ踊れたら上等って」

雪歩「真ちゃん…でも」ジワ

春香「私もまだまだだし、一緒に頑張ろうよ!ね、雪歩」ニコ

雪歩「春香ちゃん…ありがとう」

千早「…そろそろ出る時間よ」

春香「わっ…急がなくちゃ」

小鳥「お疲れ様です、プロデューサーさん」

P「お疲れ様です」

小鳥「今日はどうでしたか?」

P「まだまだ初めてなことばかりで戸惑いますが」

P「みんなと成長していけたらなって思います」

小鳥「ふふ、期待してますよ」

P「はは…精進します」

P「とはいってもまだ全員には会えてないんですけどね」

小鳥「今日は…」

P「萩原さん、如月さん、菊地さん、天海さんのダンスレッスンと」

P「四条さん、我那覇さんのオーディションに立ち会わせて頂きました」

P「明日は他の子たちと会う予定になっているはずです」

小鳥「なるほど」

P「早くみんなと馴染めるよう努力したいですね」

小鳥「大丈夫ですよ、プロデューサーさんなら」

P「おはようございます」

雪歩「ひぅっ」ビク

P「あ、萩原さん、おはようございます」

雪歩「お、おはようございますぅ」

P(…さすがに二日では距離は縮まらないか)

真美「おや?知らない人がいる→」

亜美「ホントだ→!兄ちゃん誰?」

律子「新しいプロデューサーを雇ったって言ってたでしょう?」

亜美「そうだっけ?」

律子「ったく…初めましてプロデューサー殿、私は秋月律子」

律子「貴方より先にここでプロデューサーをしている者よ」

P「秋月さんですね…右も左もわかりませんが、よろしくお願いします」

律子「こちらこそよろしくお願いしますね」

亜美「双海亜美!」

真美「双海真美!」

亜美真美「「で→すっ!!」」

P「はい、よろしくね、亜美さん真美さん」

亜美「うぇ…なんでそんなに他人ぎょーぎなの?」

真美「真美たち中学生だよ?もっと楽にしなYO」

P「とはいっても仕事ですし…」

亜美「ぶっぶ→!!亜美たちには敬語禁止ね!」

真美「じゃなかったらよろしくしないよ!」

P「……」

P「わかった…よろしくな二人とも」

亜美真美「「うん!!」」

律子「私にも別にタメ口でも大丈夫ですよ」

P「…善処します」

P「それじゃ、気をつけて」

美希「あふぅ」ヒラヒラ

P「…ふぅ」

P「これであとは三浦さんだけだな…」

P「水瀬さんにはいきなり罵声を浴びせられたけど何かしたかな…?」

P「まあいいや、次は…萩原さんと営業か」

P「今のところ一番手の掛かりそうなのは萩原さんだな…」

P「…頑張ろう」

P「萩原さん」

雪歩「…っ」ビクッ

雪歩「ぷ…プロデューサー…」

P「…悲鳴をこらえてくれてありがとうございます、急に声をかけてすみません」

P「そろそろ繁華街のほうで営業をするので車に乗ってください」

雪歩「…分かりましたぁ」

P「男と二人っきりですみませんね」

雪歩「あぅ…そんなことありません」

雪歩「私がダメダメなのが…悪いんです」

P「お互い、少しずつ慣れていきましょうね」

雪歩「は、はい」

P「それじゃ、出発しますね」

雪歩「うぅ…」ダラダラ

P「萩原さん…!声を出して…!」

雪歩「はぅ…よ、よろしくお願いしますぅ」

P「よろしくお願いします」

P「新人アイドルの萩原雪歩です!」

P「よろしくお願いします」

雪歩「よろしくお願いしますぅ」

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・

雪歩「あぅ…私なんか…」ジワ

P「大丈夫ですよ、初めての営業なんてこんなもんです」

P「地道な積み重ねが大事なんです」

P「だから気にすることなんてありません」

P「それに今日のことを覚えてくれている人たちも絶対いますから」

P「だから元気を出して下さい」

雪歩「うぅ…」フルフル

P「……」

P「よし!」

雪歩「ひぅっ!?」

P「萩原さん、お腹すきませんか?」

雪歩「え…?」

P「こんな時は美味しいものでも食べて、元気を出しましょう!!」

P「へぇ…ここら辺にこんな店があったなんて…」

雪歩「ご、ごめんなさい!!ずうずうしいですよね…や、やっぱりいいですぅ!!」

P「いやいや、大丈夫ですよ、萩原さん!誘ったのは私のほうですし」

P「焼き肉好きなんですね」

雪歩「はぃ…すみません」

P「私も大好きですよ焼き肉」

P「では初営業祝いとこれからの発展を祈ってパーっと食べましょう!」

雪歩「あぅ…ありがとうございます」

P「ではさっそく入りましょう」

雪歩「はぃ…」

P「お、食べ放題なんですね」

雪歩「はい」

P「よーしじゃあいっぱい食べよう」

P「とりあえずこのお肉と野菜の盛り合わせでいいかな?」

雪歩「は、はい」

P「すみませーん!」

店員「はーいただいまぁ」

P「この盛り合わせを…」

店員「はい!」

P「あ、ドリンクはどうします?萩原さん」

雪歩「あ、えっと…ウーロン茶で…」

P「では私もウーロン茶で」

店員「かしこまりましたー!」

P「萩原さんはどうしてアイドルになろうと思ったんですか?」

雪歩「…私、ひんそーでちんちくりんで…今日もダメダメでしたし」

雪歩「私なんて…穴掘って埋まってたほうがいいんですぅ」

P「あ…あの」

雪歩「でも、いつまでもこんな性格じゃいけないと思って」

雪歩「少しでも変えるためにアイドルになったんです」

P「そっか…」

P「とても素敵な理由ですね」ニコ

雪歩「そ、そんなことありません…現に全然変わってないですし…」

P「これから変わっていけばいいんですよ」

P「そのためのお手伝いを…微力ながら手伝わせてくださいね」

雪歩「あ、ありがとうございますぅ」

店員「おまたせしましたー」コト

P「お、来ましたよ!さっそく焼いていきましょうか」

雪歩「…はい!」

ジュー

P「わっ…美味っ」

P「萩原さん…いいお店教えてくれてありがとうございます!」

P「今度から焼き肉はここに来よう」

雪歩「ふふ…」

P「お、やっと笑ってくれましたね」

雪歩「あ…」

P「やっぱり笑っていたほうが素敵ですよ」

雪歩「うぅ…」カァ

P「あ…その…やっぱりアイドルには笑顔ですからね」

P「ほ、ほら!萩原さんも食べてください!」

雪歩「は、はい」モキュ

P「す…すみませーん!もう一皿追加でー」

雪歩「……」モグモグ

P「……」

雪歩「……」

P(まずい…間が)

雪歩「ぷ、プロデューサーは」

P「え?」

雪歩「プロデューサーはどうしてプロデューサーになったんですか?」

P「えーっと…ここの社長にスカウトされたから…ですね」

雪歩「そうなんですか」

P「ええ、大学のときにそこまで就活に力を入れてなかったので…ってこんな話しても仕方ないですね」

雪歩「プロデューサーはどんな学生だったんですか?」

P「どんなと言われると難しいですね…」

P「あ、そういえば―」

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・

P「で、教科書を忘れたから取りに帰ったのにそれを忘れてきたんだよ」

雪歩「え…ど、どうなったんですか?」

P「…もうその日はダメだと思ってサボったよ」

雪歩「ダメじゃないですか」クスクス

P「過ぎたことだからもういいんだよ」

雪歩「そういえばプロデューサー…敬語じゃなくなってますね」

P「あ…わり…すみません」

雪歩「いいえ…そのままのほうがいいです」

P「そ、そうか…まあ萩原さんが言うなら」

雪歩「雪歩…」

P「え…?」

雪歩「雪歩って…呼んでください」

P「それは…さすがに…」

雪歩「ダメ…ですか…?」

P「あ…そろそろ時間だな」

雪歩「そうですね…」

P「元気は出たか?」

雪歩「はい!」

P「それはよかった…」

P「じゃあ、出ようか…雪歩」

雪歩「…!」

雪歩「はい!」

雪歩「おはようございます」

P「おはよう雪歩」

雪歩「ひっ」

P「おおっと…まだ慣れないか…あれから結構たったんだけどな」

雪歩「ご、ごめんなさい」

P「いいよいいよゆっくりいこう」

P「あ、そうだ今日の営業、車で行く予定だったんだが」

P「秋月さんが使っていてな…ないんだ」

P「だからすまないが歩いていくことになる」

雪歩「あ、分かりました」

P「悪いな」

雪歩「いいえ」ニコ

P「ってことで余裕を持って出ないとな」

雪歩「では準備してきますね」

P「ん~…たまには歩かないとな」

雪歩「そうですね」

P「雪歩たちはダンスとか運動をしてるからいいけど」

P「俺なんかもうずっと運動してないからな」

雪歩「運動も大事ですからね」

ワンワン

雪歩「!」

雪歩「い、犬ぅうう!!」

P「危ない!」グイ

雪歩「ひゃぅっ!?」

バウ

P「いててっ!こら噛むな」

P「こら!!離せって」

雪歩「ぷ、プロデューサー!」

グルルル

P「いい加減にしろっ」チョップ

キャィン

P「もう一回してやろうか…?」ガルルル

グルル…ワンワン

P「やっといったか…大丈夫か雪歩」

雪歩「はい…でもプロデューサーが」

P「ちょっと噛まれただけだ、大丈夫」

P「それにしてもこんなとこに野良犬なんて珍しいな」

雪歩「……」ブルブル

P「あ、そうか…雪歩は犬も苦手だったな」

雪歩「…すみません」

P「もう大丈夫だからな」ナデ

雪歩「ひぅ」ピク

P「あ…わるい」

雪歩「い、いえ…び、びっくりしちゃいましたけど…」

雪歩「嫌じゃ…なかったですぅ」

P「そ、そうか…」

雪歩「あ…はぃ」カァ

P「そろそろ着くが、一人で大丈夫か…?」

雪歩「え…?」

P「大丈夫だとは思うが一応病院行ってくるよ」

P「すぐ戻るから待っててくれないか?」

雪歩「だったら私も…」

P「もし間に合わなかったら事だからな」

雪歩「でも……分かりました」

P「えらいぞ」

P「……ふぅ」

小鳥「大変でしたね」

P「あ、音無さん…いえ、大したことありませんよ」

P「ただ雪歩には悪いことしちゃいました」

小鳥「そんなことないですよ、雪歩ちゃん、プロデューサーさんに感謝してましたよ」

P「いえ、ですが病院が混んでて結局ほとんど一人でさせていたもんですから」

小鳥「仕方ないじゃないですか…雪歩ちゃんも分かってますよ」

P「…」

小鳥「今日の分はこれから取り返せばいいんですよプロデューサーさん!」

P「…そうですね!」

P「ありがとうございます、音無さん」

小鳥「いいえ、あ、でも無理はダメですからね」

P「はは、気をつけます」

少し休憩

P「お疲れ様」

雪歩「プロデューサー」

P「今日のフェス、快勝だったな」

雪歩「プロデューサーのアドバイスのおかげです」

P「雪歩の地力あってこそだ」

雪歩「そんな…」

P「そんなことがあるから勝ったんだよ」

雪歩「プロデューサー…」

P「よし、お祝にあの焼肉屋にいくか」

雪歩「…はい!」

雪歩「あ、穴掘って埋まってますぅー!!」ザクザク

P「あ、こら雪歩!やめろ…!」

P「す、すみません!すぐにやめさせますので…!」

雪歩「ふぇーん」

P「雪歩ー!!」

P「もう犬はいないから出てこーい!」

雪歩「ごめんなさい…!」

P「誰にでも失敗はあるから」

雪歩「うぅ…私なんて…」

P「おっと…さすがに今穴を掘ったら怒らないといけなくなる」

雪歩「ごめんなさい…」

P「もういいから」

P「次に引きずらないようにな」ナデナデ

雪歩「はい…」

P「雪歩!お前に舞台の仕事がきたぞ」

雪歩「えぇ…そんな、私なんかに…」

P「お前だからだよ」

P「この間のオーディションには落ちてしまったが、その時の舞台監督さんの目に止まったらしい」

雪歩「ほ、ホントですかぁ」

P「ああ、当然端役なんだが…雪歩にはぴったりの役だぞ」

P「俺も少し読んだが雪歩以上にハマる奴はいないだろう」

雪歩「うぅ…不安です」

P「大丈夫だ、俺がついてる」

雪歩「はい…頑張ります」

P「歩きで事務所に帰るのは久しぶりだな」

雪歩「そうですね…あ」

P「ん?」

雪歩「あの、あの茶舗に寄ってもいいですか?」

P「いいよ」

雪歩「えへへ…ありがとうございますぅ」

P「…茶葉か」

雪歩「はい」

P「雪歩はお茶好きだったな」

雪歩「はい…お茶の香りは心を落ち着かせてくれるんですぅ」

P「へぇ…じゃあ今度淹れてもらおうかな」

雪歩「はい!まかせてください」

小鳥「最近雪歩ちゃん調子いいですね」

P「そうですね、最初はどうなるかと思いましたが」

P「男にもだいぶ慣れてきてますし」

P「犬はまだまだですが…」

小鳥「収録中に犬が乱入したやつですか」

P「はは…いきなり穴を掘りだすのでまいりましたよ」

P「ですが、舞台のほうも順調ですしいい感じですね」

小鳥「他の子たちも見てるのに、すごいですねプロデューサーさんは」

P「みんな素直で、頑張ってくれているおかげですよ」

小鳥「謙虚ですよねプロデューサーさんって」

P「そんなことないですよ……よしっと」

P「こっちは終わりましたけど、なにか手伝いましょうか?」

小鳥「え?いいんですか?」

P「もちろんですよ」ニコ

小鳥(ぴよっ…その笑顔はずるいです…プロデューサーさん)

真美「兄ちゃん遊ぼ→」グイ

亜美「遊ぼ→YO」グイ

P「こら、こっちはまだ仕事が残ってるの」

亜美「遊んでからやればいいんだよ兄ちゃん!」

真美「息抜きは大事だYO!」

P「一理あるが…」

雪歩「プロデューサー…お茶です」コト

P「お…雪歩」

真美「わぁいい匂い~」

亜美「ゆきぴょんが淹れたの?」

雪歩「うん、二人のもあるからあっちで飲もうね?」

雪歩「お茶請けもあるよ」

真美「やった→」

亜美「早く早く→!!」

雪歩「お茶は逃げないから大丈夫だよ」クス

P「…ありがとな雪歩」ズズ

P「うまっ」

P「さてと…せっかく雪歩が作ってくれた時間だ」

P「さっさと終わらせて遊んでやるか」

春香「プロデューサーさん!」

P「おお、春香か」

春香「やっと呼んでくれるようになりましたね」

P「ああ、何とか慣れたよ…」

春香「敬語をやめてくれるのも時間かかりましたし」

P「仕方ないだろ…公私の区別はしっかりつけたいんだ

春香「雪歩はすぐにタメ口になったのにですか?」

P「雪歩は…まあ成り行きだな」

春香「でもこっちのほうが親しみやすくていいです」

P「そうかい」

春香「はい」

P「で…何のようだ?」

春香「あ、そうだ!どうぞ!」スッ

P「ん?」

春香「クッキーですよクッキー!」

P「春香が焼いたのか?」

春香「はい!」

P「じゃ、一つもらおうかな」パク

春香「どうですか…?」

P「うん、上手に出来てるじゃないか」

春香「ホントですか!?よかったぁ」ニコ

P「もう一ついいか?」

春香「いくらでもどうぞ!」

雪歩「……」

P「そういや春香、そろそろレッスンの時間じゃないのか?」

春香「え?もうそんな時間ですか!?」

春香「わぁ…急がなきゃっ!」

P「気をつけてな」

春香「はい!」

P「さてと…」

P「……」カタカタ

P(この営業は四条さんが適任か…)

P「……」カタカタ

P(やよいは高いとこはダメだったよな)

P(だったら…あの企画は…)

P「……」ズズ

亜美「ねー兄ちゃんまだ?」

P「ん…やっときりのいいとこまできたよ」

真美「じゃあ遊べるよね!」

P「少しだけな」

P「あれ?雪歩は?」

亜美「ゆきぴょんはさっき買い物に行ったよ」

P「そうか」

真美「じゃあ桃●99年やろうよ兄ちゃん!」

P「なんで●鉄があるんだよ…却下だ」

亜美「じゃあドカ●ンは?」

P「俺とお前たちの友情にひびが入ってもいいならな」

真美「兄ちゃん文句ばっかじゃん!」

P「もっと簡単なのしようぜ…ぷ●ぷよとか」

亜美「じゃあそれでいいYO」

真美「ばたんきゅーするまでやめないからね!」

P「……」カタカタ

P「くそう…あいつらのおかげでこんな時間まで仕事が終わらん」

P「音無さんにも少し手伝わしてしまったし…」

P「いや、あいつらのせいじゃなく熱くなった俺が悪いな…」

P「音無さんには今度何か奢ろう…」

P「…それにしても久しぶりにゲームなんてしたな」

P「…ん~!こんなもんかな」

P「さて…帰るか」ガタ

P「……ん?」

雪歩「……」ビク

P「雪歩!?」

P「お前なんでここに…何時だと思ってんだ?」

雪歩「あの…忘れ物を…取りにです…」オドオド

P「今日じゃないとダメだったのか…?」

雪歩「…はい…」

P「……」

雪歩「すみません…」

P「…いや、今日はもう遅いし」

P「送ってくよ」

雪歩「でも…」

P「女の子がこんな夜遅くに外を歩いてたら危ないだろ」

P「それに雪歩はアイドルだ…何かあったら親御さんにも申し訳ない」

雪歩「……はい」

P「何より俺が心配だからな」

雪歩「!」

P「じゃあ車出してくるから少し待ってろ」

雪歩「はい」

雪歩「……」

P「ここか…?」

雪歩「はい…」

P「せっかくだから親御さんにあいさつしようか…こんな時間まで連れ出してたもんだし…」

雪歩「だ、大丈夫ですぅ!!」

雪歩「もうみんな寝ちゃってると思います!」

P「だが…」

雪歩「プロデューサー!今日はありがとうございましたぁ」

P「あ、雪歩…携帯出せ」

雪歩「え…?」

P「えーっと赤外線は…」ピロリン

雪歩「あの…プロデューサー…?」

P「よし、それ俺のプライベート用のアドレスな!仕事用を私用で使ってたら怒られるからな」

P「今日みたいなことがあったらまずはこっちの携帯に連絡してくれ」

雪歩「プロデューサー…」

P「いいか、もうこんな時間に外を出歩くんじゃないぞ」

P「何かあってからじゃ遅いんだからな!」

雪歩「はい…分かりました」

P「よし…じゃあおやすみ」

雪歩「はい、おやすみなさい」

雪歩「あの!プロデューサー…」

P「ん?」

雪歩「その…なんでもない時も……メール…していいですか?」

P「おう、いつでもいいぞ」

P「すぐに返信できるかは分からないけどな」

雪歩「ありがとうございます」

P「じゃあまた明日な!風邪引かないようにしろよ~」

雪歩「はい」

雪歩「…えへへ」

雪歩は天使

P(明日はライブの打ち合わせと、合同レッスン…それから…)

P「ふぁあ…」

ヴーヴー

P「ん…?」

P「雪歩か…」パカ

P(”おやすみなさい”か)

P「”ああ、早く寝ないと明日に響くぞ おやすみ”っと」カチカチ

P「俺も寝るとするか」

少し休憩

小鳥「昨日は先に帰ってしまってすみません」

P「いえいえ、助かりました…ありがとうございます」

小鳥「この間手伝ってくれたお礼ですよ」

P「すみません…今度何か奢りますね」

小鳥「いえ悪いですよそんな!」

P「それではこっちの気が済まないので」

小鳥「…分かりました、お言葉に甘えちゃいますね」ニコ

P「はい!」

P「あ、そろそろ打ち合わせに行かなきゃ…あれ」

小鳥「どうしました?」

P「いや…ボールペンが…どこかに落したかなぁ」

小鳥「あらら…私のいりますか?」

P「いえ…そこのコンビニで買って行きます」

P「書きやすくてよかったんだけどなぁ」

小鳥「残念ですね」

P「はい…」

P「では行ってきます」

小鳥「気をつけてくださいね」

P「はい」

んなわけない

レッスン室

春香「あ、雪歩そのボールペン、プロデューサーさんも使ってたやつだよね」

雪歩「うん、すごく書きやすいの」ニコ

真「ちゃんと聞いとかないと怒られるよ?」

美希「あふぅ」

真美「ミキミキ寝たらダメだよ→」

亜美「ちゃんと聞かなきゃダメっしょ」

千早「みんなもう少し静かに…」

トレーナー「こら!ちゃんと聞きなさい!」

律子「しっかりメモとっときなさいよー」

律子「ライブまであまり日はないんだから」

P「すみません、遅れました」

律子「あ、プロデューサー殿」

律子「これから通すところですよ」

P「よかった」

律子「打ち合わせはどうでした?」

P「もう何度か調整は必要ですけど、大まかには決まりましたね」

律子「765プロ初の合同ライブですからね」

P「ええ、何としても成功させないとですね」

律子「…」ジー

P「どうしました?」

律子「プロデューサー殿はいつまで敬語なんですか…?」

P「いや…秋月さんは先輩ですし」

律子「歳はプロデューサー殿のほうが上ですよ」

P「ううむ…ライブまでには頑張って話せるようにします」

律子「期待してますよ」

P「うーん…」

律子「これは…」

トレーナー「バラバラですね」

P「ここは一度少数のグループで合わせてみたほうがよさようですね」

律子「そうですね」

トレーナー「はい、みんな三つのグループに分かれてー」

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・

律子「はい、今日はここまで」

真美「ちかれた→」

亜美「もう亜美喉がからからだよ」

P「みんなお疲れさま…適当に飲み物を買ってきたから飲んでください」ガサ

貴音「ありがとうございます」

響「貴音は何飲む?」

貴音「緑茶を取ってくれますか?」

響「わかった」

春香「最後のほうはだいぶ合ってきてよかったね!」

千早「そうね」

美希「ねえプロデューサー、イチゴババロアはないの?」

P「飲み物しか買ってないからね」

美希「ぶー、じゃあおにぎりでもいいよ」

P「話聞いてた…?」

雪歩「……」

真「はい雪歩」

雪歩「……」

真「雪歩?」

雪歩「え、あ、な、なに?真ちゃん」

真「いや飲み物取ってきたよ?」

雪歩「あ、ありがとう」ニコ

真「大丈夫?」

雪歩「うん、大丈夫だよ…少しだけ疲れただけだから」

伊織「ちょっと!なんでオレンジジュースがないのよ!!」

P「え?買ってきたはずだが…?」

伊織「100%じゃないのよ!」

P「えー…」

律子「今日はもうみんな直帰でいいからね」

律子「気をつけて帰りなさいよー」

P「ふぅ…」

律子「お疲れ様ですプロデューサー」

P「いや秋月さ…律子もお疲れ様」

小鳥「お二人ともお疲れ様です」

小鳥「コーヒー淹れますね」

P「あ、ありがとうございます」

律子「私手伝いますよ」

雪歩「ただいま戻りましたぁ」

律子「雪歩?どうしたの?」

P「直帰でいいって言ってただろ?」

雪歩「いい茶葉が手に入ったので…」

律子「そんなものいいからさっさと帰って休みなさい」

雪歩「あ…でも」

律子「でもじゃありません、疲れてるんだから余計なことしなくていいの」

雪歩「……わかりました」

P「おいおい律子…そんなにきつく言わなくても」

雪歩「…!」

律子「私は雪歩の身体を心配して言ってるんですよ」

P「それは分かるが…」

P「雪歩悪いな、今は音無さんがコーヒーを淹れてくれてるから今日は帰ってしっかり休んでくれ」

雪歩「はい…」

P「明日にでも飲ませてくれ、楽しみにしてるよ」

雪歩「…はい!…お疲れ様ですぅ」

P「ああ、お疲れ様、また明日な」

律子「……」

P「…どうした?」

律子「いえ、プロデューサー殿に対しては随分聞きわけがいいなと」

P「そんなことないだろ」

律子「どうでしょうかね」

小鳥「お砂糖はどれくらい入れますかー?」

まーた雪歩はこんなキャラか

雪歩「おはようございます」

雪歩(プロデューサーにお茶を淹れなきゃ)

春香「わあいい匂い」

雪歩「あ、春香ちゃん…」

春香「雪歩おはよう」

雪歩「おはよう」

春香「今日はいつも淹れてるお茶じゃないんだね」

雪歩「うん、この間買ったんだ」

春香「へぇ、私にも淹れてもらってもいい?」

雪歩「……」

雪歩「うん、いいよ」ニコ

やめーや

春香「美味しい~」

春香「お茶ってこんなに美味しいんだね」

雪歩「気に入ってもらえてよかった」

春香「これ、絶対プロデューサーさん喜ぶよ」

雪歩「そういえばプロデューサーは…」

春香「千早ちゃんが歌について聞きたいことがあるって言って」

春香「二人でレッスン室に行っちゃったよ」

雪歩「そう…なんだ」

春香「うん、だから私は千早ちゃん待ちなの」

雪歩「春香ちゃんたちはボイトレだっけ?」

春香「うん、雪歩は舞台の練習だっけ?」

雪歩「うん…午後からだからまだ時間はあるの」

はるゆきわっほい

春香「早く帰ってこないかなぁ」

pipipi

春香「あ、千早ちゃんからだ」

雪歩「……」

春香「もしもし?うん、え、そうなの?」

春香「うん分かった!これから向かうね」

春香「こっちには戻ってこないって」

雪歩「そうなんだ…」

春香「じゃあ私、行くね?」

雪歩「うん…気をつけてね」

春香「うん、雪歩も頑張ってね」

雪歩「……」

雪歩「……」カチ

―新着メールはありません―

雪歩「……」

ヒエッ

                  l    ―ァ l l  ―|ー   r‐ァ r-、
      _  _,.      |ー .  (      (,|    .| く .|ー|
     l  く |_|   _l__|_     `    ノ    |-'  |ー|   l
     | `ヽ |―|                     |   ┴.┴   |ー
     |ー'" _j_j__                           _l__|_ 
                            ,.r'::ア'            つ
    \                     ,:':::;r'                 /
      \                   .j:::/._,.r::'::"^':.ュ、          /
                 ._,.。:-‐::'":´ ̄:`ヾ.j':;r=='ニ:´ ̄

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          `ヽ^'"´ ̄ `'ーー┐.ヽjヘ.^ノl,i'  r―'"^  ̄i ̄!
                    / i^j////.l. i  l
                   r'ニコ .l'////1 r-l、

                    (    j/////!  ̄`i;
                   `i.、__./'/////i、___,ィ^
                     j^'-.、'__,/=-―'l、

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「あ…」

雪歩「お茶…冷めちゃった」

果てさて
これはさみしくて泣いちゃう雪歩なのか

P「ただいま戻りました」

やよい「ただいまですー」

小鳥「お帰りなさい」

P「やよい、送ってくから準備してくれ」

やよい「はい!」

小鳥「プロデューサーさん」

P「はい、なんですか?」

小鳥「今日雪歩ちゃんには会いました?」

P「いえ、今日は如月さんのレッスンとやよいの撮影に付き添ってたので」

小鳥「そうですか」

P「どうかしたんですか?」

小鳥「いえ…私が所用を澄まして事務所に戻った時雪歩ちゃんがいまして…」

小鳥「雪歩ちゃん…時間ぎりぎりまでお茶を眺めてたんですよ」

P「そうなんですか?」

小鳥「もしかしたらプロデューサーさんにお茶を淹れてあげたくて待ってたのかもしれません」

P「そういえば昨日お茶を淹れてくれって言ってたな…」

小鳥「私が声をかけたらすぐに向かったのですが、どこか心ここにあらずでした」

P「…そうですか」

小鳥「ですのでフォローしてあげてくださいね」

P「はい、教えて下さりありがとうございます」

小鳥「いえ」

やよい「プロデューサー!準備できましたよー」

P「あ、じゃあやよいを送っていきますね」

小鳥「はい、気をつけてくださいね」

P「はい」

やよい「お疲れさまでしたー」ニコ

雪歩「あ…」

P「雪歩」

やよい「あ、雪歩さんお疲れ様ですー!」

雪歩「う、うん お疲れ様やよいちゃん」

P「やよい、先に車に行っててくれ」

やよい「う?はい、分かりましたー」

雪歩「……」

P「音無さんから聞いたよ」

P「俺にお茶を淹れるために待っててくれたんだって?」

雪歩「……いえ」

P「ありがとな」ナデ

雪歩「んっ…」ビク

P「それから悪かったな、事務所に戻らなくて」

雪歩「いえ…私が勝手に待っていただけですぅ…」

雪歩「ごめんなさい…迷惑…ですよね」

P「いや、そんなことはないぞ」

雪歩「でも…」

P「雪歩の淹れるお茶は美味いしな」

雪歩「プロデューサー…」

P「今日はたまたま間が悪かったが、お茶を淹れる機会はたくさんあるんだから」

P「淹れれるときに淹れてくれ」

雪歩「……」

P「雪歩のお茶を楽しみにしてるよ」

雪歩「…はい」ニコ

P「それじゃやよいを送ってくるな」

雪歩「はい、気をつけてくださいね」

P「ああ、気をつけるよ」

雪歩「……」

雪歩は天使

P「お待たせ、じゃあ出発するぞ」

やよい「はい!」

やよい「あ、プロデューサー!」

P「どうした?」

やよい「今日はお買い物に行く日でしたー!」

P「そうか、じゃあスーパに寄るな」

やよい「ありがとうございます!」

P「いつもはどこのスーパーに行ってるんだ?」

やよい「いつもはですね―…」

小鳥「雪歩ちゃん誰か待ってるの?」

雪歩「はい…」

小鳥「そう…あまり遅くならないようにね」

雪歩「はい…」

小鳥「……」

雪歩「……」

小鳥「……」

雪歩「……」

小鳥「ゆ、雪歩ちゃん、お茶飲む?今から淹れようかと思うんだけど…」

雪歩「あ、私に任せてください」

小鳥「そう?じゃあお願いしようかしら」

雪歩「はい」ニコ

http://i.imgur.com/oebxnDJ.jpg
雪歩は天使

やよい「うっうー!プロデューサーのおかげでいつもよりたくさん買うことが出来ましたー!」

やよい「ありがとうございます!」

P「このくらいお安い御用だ…で、この荷物はどこに持っていけばいい?」

やよい「はわっ!?大丈夫ですよ!私運べます!」

P「もう持ったんだから運ばしてくれ」

やよい「うー…ありがとうございます」

やよい「じゃあこっちに来てもらいますか?」

長介「あ、やよい姉ちゃんお帰り」

やよい「ただいまー」

P「こんばんは」

長介「うわっ誰?」

やよい「こら長介!失礼でしょ」

P「はは、いいよいいよ…初めまして、君のお姉さんのプロデューサをしている者だよ」

長介「おっちゃんが?」

やよい「長介!」

>>176
これなに公式?

>>179
The world is all oneっていう公式コミカライズ
雪歩好きならめっちゃ読め

P「まあ、長介君くらいの子からみれば十分おっさんだね」

やよい「ごめんなさいプロデューサー!」

P「全然気にしてないよ」ニコ

P「とりあえずこの荷物を置きたいんだけど…」

やよい「あ、こ、こっちです!」

長介「これが姉ちゃんのプロデューサーかぁ」

かすみ「あ、やよいお姉ちゃんお帰りなさい」

やよい「ただいま、かすみ」

かすみ「あ、こんばんは…」オズ

P「こんばんは、ごめんね少しお邪魔するよ」

やよい「プロデューサー!ここに置いてください」

P「はいよー」

P「よし、じゃあ俺は帰るよ」

やよい「あ、せっかくですからお夕飯食べていってくださいー!」

P「え…」

やよい「すぐに作りますからねー」ニコ

P「…悪いな」

P「何か手伝えることはあるか?」

やよい「プロデューサーはくつろいでいてください」

P「そうか」

かすみ「プロデューサーさんもご飯食べるの?」

P「うん、お邪魔するね?」

かすみ「ううん…みんなで食べたらご飯美味しいもんね」ニコ

かすみ「やよいお姉ちゃん手伝うよ」

やよい「ありがとう、じゃあもやしを水で洗って―…」

長介「おっちゃん遊ぼうぜー」

P「いいよ」

やよいがあぶない

小鳥「雪歩ちゃん…?」

小鳥「みんなもう帰っちゃったけど…帰らないの?」

雪歩「もう…少しだけ」

小鳥「そう…」

小鳥(真ちゃんじゃないわよね…今日は休みだし…)

小鳥(じゃあ誰を待ってるのかしら…?)

小鳥「もう少し経ったら送るわね」

小鳥「あんまり遅くなってはいけないわ」

雪歩「……」

小鳥(…どうしたのかしら)

「「「ごちそうさまでした」」」

やよい「お粗末さまでした」

P「美味かったよやよい」

やよい「そう言ってもらえて嬉しいですー」

P「洗いもの手伝うよ」

やよい「大丈夫ですよー、プロデューサーはお客様ですから」

やよい「ゆっくりしててください」

浩太郎「おっちゃんあそぼー」

浩司「あそぼー」

やよい「ふふ、じゃあ弟たちを見ててくれませんか?」

P「ああ、お安い御用だ」

かすみ「お姉ちゃん洗剤が切れた…」

やよい「はわっ!?えっと下の棚に確かあったはずだよ」

P「賑やかだなぁ」

  
  
  
              _,....-:.‐:. :': :ー-. 、_
          ,.r'". : : . : : . : : . : : . : : .`:ヽ、       r-、
        ,.:'. : : : . :, : : . : ;.r': . / : . : : : : : '、      'ー'
       ./: : : : : :;r' : : ;r'./:.:/j: :i、::.r;_:.i:.ヽ:.'、  O

       /: : : : : : :l : : ,r'"{:/  .;':ノ .1j .';:j:、:.}:.:1 __  o
.       j: : : : : : : 1:.:./   i  /'   il .V、V:、:j.::::1
      i: : : : : : : : '、:j ,r=='‐     '==ミ,:.j'..::;::!

       {: : : : : : : : : {' , ,             ' ' 1:l.:::::::l     
       i; : : : : : : : : :!          __    ノ:.!`:"::ヽ,
      1:.j、.: : .:i; : :.',       'ー'    ,r' : 1..:::;::::;:i
       ';:j_i; : : :.l':、: i、        _,.:ィi": : : ::i...::;::::;::1
         ヾ^'v-:、j‐L:;_j'">ァ-r'^'ヽx--└ー--、j::::;::::;:::1
         l;:;:l;::ヽ::::;.r'^ ` .ノ ` ̄/'ヽ、:、::;::::;::::;::::;:::;:::.!

         .j;:;:;:ヽ;:.:.ヾ、 ..〈    ヽ、.i, ::';:::::;::::;:::::;:::;::::i
         .!::;.:.:.:.:.ヽ;.;.;.ヽ、j      1 '! ::i:::::;:::::;:::::;::::;::l
         j::;:::::;:::::;j'^l-、;::.;`';:、,   .l'、1.:!:::;:::::;:::;::::;::::;|
         l::;::::;::::..;' j  `'1-.、;::`':.、i.ヽ.ヽi:::::;:::;::::;::::;::::;i
          l;::::;::::;:ノ ,/   _i..  `ゝミ;`':ヽ.\:::;:::;::::;:::;::::l
          l:;::::;r,.r:'^'ー<._!      ヾー:ヽ ヽ、_:::;::::;::::1
        ,r'^;:: (_j        '、       .\:1_rvノ:::;rーー、
        /: ;::;::;::;〈       'i ,       \::::;::::;:::::;:::::;::ヽ
       ;':;:::;::::;::::;:'、      .ノヽノ       ヽ、:::::;::::;::::;:::::';
      .l;:::;::::;::::;:::::1       ,. ' \         .`'.ァ:::::::::::;:1
      .{:::;::::;::::;:::::;:i':、        ヾ:.、_       ノ^ヽ、:::;:::j

小鳥「雪歩ちゃんもう遅いし送るわよ」

雪歩「……」

小鳥「雪歩ちゃん?」

雪歩「……はい」

小鳥「もしかしてプロデューサーさんを待ってたの…?」

雪歩「……はい」

小鳥「プロデューサーさんはやよいちゃんのお家でご飯を御馳走になっているそうよ」

小鳥「だから事務所に戻るのはもう少しかかると思うわ」

雪歩「……」

小鳥「…何か大事な用だったの?」

雪歩「…いえ」

小鳥「じゃあ明日でも大丈夫…?」

雪歩「はい…」

小鳥「じゃあ車出してくるわね」

雪歩「ありがとうございます…」

                                                 __,.

                                               ,r '" .ノ 
                        _,.。.:-: :―: :ー :、.,._             'ー‐'´
                      ,r'´:: : : : : : : : : : : : : : `丶、
                      ,r:'": : : : : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ
                    ,.:' : : :._; : : ;! : : : : : . _ : : : : : : : : : : : ヽ 
                 .r':_:;:.:.r'"_;r:.;ri;.:.i、; : 、:ヾ`:ヽ、: : : : : : : : : :\、
                ,:';r': : i/'",/:r'" ヾ:;1`ヽ:j^´i!1:、':; : : : : : : : : : 、:ヽ、
               ,フ': : : j:;r'7'":'1   `,r=:-;-、 i: :` : : : : : : : : : :iヾ :/
.       ,r'/        r'-ーヘ:.ハ、i;::.:.:ノ   i'.::::::::j ヽ1:i: : :.ヾ:、: : : : : :}. `
     //    __ ,...。 -=:i" ''  `"    ヽ;:::ノ'  ' l: i; : : :.ヾヽ; : : .;ノ   
          (、.,__    `ヽ、.   n      ' '  .j:/l; :ヽ: :.ヽ^'ー'__
          ヽ、_`ヽ、__     `"'ー.:.、. .....。 -.r '"^' jノ^ -'" ̄    ̄`丶、,_     、ヽ
           ヽ、,-r`'"'^     ,r/ ̄j^ ̄ 、   '、                `"_ァ  `ヽ
.            (_  `'ァ='^ ./ .r'´ .;   ,ノl;  ':            `^" ' ' ' エ、
              ヽ  `  ./ ,ノ /  /  }、  'i,  .ヽ    `ヾ:、=ー―--'´,ノ
    , ヽ、          `^'ー r'_.ノ'/ノ   /  { 1   >.  ヽ、`ヽ;r-:、二二フ <´
    i' .! 1               くつ,rー'ーーく、 ノ i,_,r_ク-、´ ̄`'ー-ー'   _,.。- '"
    1 i .}              _,.r '" ̄、  ̄ヽヾi'   丶、.、.,_  、,_,..r'" ̄´
    '、,_.ノ         _,..'"  _, -‐'" .〉  .j j       `"^
     ヾ     r-:、i、     ,.。‐'"´/   ' ./
          ヽ、_ ヽ、 ,r‐'"    i'   , /
            ` ̄^´     ,/  .//
                   ノ    '.ノ
                   .>、___j
                  (__,..-'

小鳥「それじゃまた明日ね」

雪歩「はい…ありがとうございました」

雪歩「おやすみなさい」

小鳥「おやすみなさい」

小鳥(ずっと元気がなかったわね…)

小鳥(大丈夫かしら…)

小鳥(事務所に戻ってプロデューサーさんに報告しないといけないわね)

http://i.imgur.com/3ZRPjvS.jpg

P「ただいま戻りました」

小鳥「お帰りなさいプロデューサーさん」

P「遅くなってすみません」

小鳥「いえ、事前に連絡くれていたので大丈夫ですよ」

P「先に帰ってくれててもよかったんですけど…」

小鳥「プロデューサーさんに報告したいことがありましたので」

P「報告ですか…?」

小鳥「はい」

P「なんですか?」

小鳥「さっきまで雪歩ちゃんがここにいました」

P「え?」

小鳥「遅くに一人で帰すわけにはいかないので送って行きました」

P「すみません…ありがとうございます」

P「…それにしてもなんで残ってたんですかね…雪歩は」

小鳥「ある人を待っていたんです」

P「ある人…?」

P「真…は今日は休みだし」

P「他に雪歩と約束してそうな子と言えば…」

小鳥「プロデューサーさんです」

P「へ?」

小鳥「雪歩ちゃんはプロデューサーさんを待っていたんです」

P「ちょっと待ってください…雪歩と約束なんてしてないですよ?」

小鳥「でも雪歩ちゃんは、プロデューサーさんを待っていると言っていましたよ」

小鳥「大事な用ではないらしかったですが…」

P「…そうですか」

小鳥「プロデューサーさん」

小鳥「雪歩ちゃん、あまり元気が無いようでした」

P「……」

小鳥「他の子も見ないといけなくて大変だとは思いますが」

小鳥「雪歩ちゃんをしっかり見ててあげてくださいね」

P「…はい」

小鳥「もちろん私も注意して見ますけど」

小鳥「プロデューサーさんが元気づけてあげるのが一番だと思います」

P「分かりました」

P「ありがとうございます、音無さん」

小鳥「きっと少し疲れてるだけだと思います」

P「ライブも近いので調整が難しいですけど、休養を取らせるべきかもしれませんね」

小鳥「早く元気になってくれるといいですね」

P「はい、明日雪歩と話してみますね」

小鳥「よろしくお願いします」

眠い

少し寝る

死亡フラグ

http://i.imgur.com/Mak4fel.jpg

ガチ寝だなコレ

http://i.imgur.com/PbuDjkD.jpg

小鳥「私のプロデューサーさん」

P「チェンジで」

小鳥「屋上」

P(雪歩の元気がない…か)カタカタ

P(それに俺を待ってたってのも気になるな)

P(お茶に関しては解決してたはずだし…)

P(ううむ…分からん)

P(ん…メール…?)

『プロデューサー…今何してますか…?』

P(……)

P(……)カチカチ

『ライブの資料作成と…』ティロリン

P(あ…やべ、送信しちまった)

『…? と…なんですか?』

P「返信早いな」

『ライブの資料作成だ 間違って送信してしまった』

『そうなんですか… 夜遅くまで私たちの為にありがとうございます』

『それが仕事だしな 雪歩はそろそろ寝ろよ 肌に悪いぞ』

おはよう

 
 

『…眠れません』

 

P(……)

はよ行って抱きしめたれ

P「ふぁあ…」

小鳥「眠そうですねプロデューサーさん」

P「あ、すみません…ちょっと遅くまで起きてたもんで」

小鳥「無理しないでくださいね」

P「気をつけます…」

P(結局明け方近くまでメールしてたな…)

P(成長期なのに夜更かしはダメだな…とくに雪歩は女の子だ)

P(これは注意しないといけないな)

雪歩「おはようございます」

小鳥「おはよう雪歩ちゃん」

雪歩「あ、小鳥さんおはようございますぅ」ニコ

小鳥「あら、今日は元気いっぱいね」

雪歩「はい!」

雪歩「あ、プロデューサー!」

P「おはよう雪歩」

雪歩「すぐにお茶を淹れますね」ニコ

P「ああ、頼むよ」

雪歩「はい♪」

小鳥「えらくご機嫌ですね…雪歩ちゃん」

P「…そうですね」

小鳥「プロデューサーさん、何かしたんですか?」

P「いえ…特には…少しメールしたくらいですし」

小鳥「家で何かいいことがあったんでしょうか」

P「そうなんですかね…?」

雪歩「プロデューサー、出来ましたぁ」コト

P「ありがとう」

小鳥「わぁいい香り…雪歩ちゃん私にも淹れてくれないかしら?」

雪歩「分かりましたぁ」ニコ

雪歩「どうですか?」

P「うん、いつも淹れてくれているお茶もいいが」

P「このお茶も渋みが少なく飲みやすい」

小鳥「よくこんなに美味しく淹れられるわね雪歩ちゃん」

雪歩「えへへ」

雪歩「あ、お茶請けもありますよ~、一緒にどうぞ」ニコ

小鳥「美味しい…もう雪歩ちゃんお店出せるわよ」

雪歩「そんな…お茶請けは市販のですし」

P「なんにせよ美味いのには変わらないな」

P「春香といい雪歩といいよくこんなに美味しいのを作れるな」

P「あ、響も料理は得意だっけ…やよいは文句なしだし」

小鳥「私だってやれば出来ますよ」

P「ホントですか?」

小鳥「ほ、本当ですよ!! じゃあ今度作ってきますんで見てて下さいよ~?」

雪歩「……」

真「おはようございます」

雪歩「あ、真ちゃん」

真「わあすごくいい匂い」

雪歩「これ、真ちゃんの分だよ」

真「ありがとう雪歩、いただきます」

小鳥「昨日がウソのような元気さですね」

P「そうなんですかね…」

小鳥「はい…昨日はたまたまだったんでしょうか…?」

P「うーん…」

P「なんにせよ一度話しとくべきだと思います」

小鳥「そうですね」

P「おーい雪歩ちょっといいか?」

雪歩「はい、なんですか?」

P「ここじゃなんだし、応接室行こうか」

雪歩「…?」

P「昨日はあの後事務所に残ってたそうだな」

雪歩「あ…ごめんなさい」

P「何か俺に用があったのか?」

雪歩「どうしてもお茶を飲んでもらいたくて…」

雪歩「やよいちゃんを送るだけだと思ってたので…その」ジワ

P「そうか…確かに美味いお茶だったが、無理に淹れようとしてくれなくていいんだぞ」

P「それに音無さんも雪歩のことを心配してたぞ」

雪歩「ごめんなさい…」

P「……反省してるならいいんだ」

P「あ、それから…夜更かしは控えるように」

雪歩「でも眠れなくて…」

P「ライブが近くて緊張するのは分かるが、しっかり寝ないと身体に響くぞ」

P「ただでさえハードなんだからな」

雪歩「うぅ…」

Pはまだ雪歩の気持ち気付いてないのか

P「雪歩がしんどいなら」

P「調整して今日明日くらいなら休みにすることも出来るぞ」

雪歩「え…」

雪歩「大丈夫ですプロデューサー!」

雪歩「私、出来ます」

雪歩「だからお休みはいりません」

雪歩「夜も頑張って寝るようにします」

P「…大丈夫なのか?」

雪歩「はい」

P「そうか…なら雪歩を信じるよ」

雪歩「ありがとうございますぅ」

P(まあ思ったより元気そうだし大丈夫か…)

P「じゃあ話はとりあえずこんくらいだ」

雪歩「分かりました」

雪歩「あの…プロデューサー」

P「ん?」

雪歩「やっぱり夜にメールするのは…迷惑でしたか…?」

P「迷惑よりも雪歩の身体が心配なんだよ」

P「お前は成長期なんだし女の子なんだぞ?」

P「今の時期はしっかり寝ることも重要なんだ」

雪歩「…はい」

P「ま、もしまた眠れないときがあったらメール付き合ってやるよ」

雪歩「本当ですか?」

P「ああ、だがそんなことがないのが一番だぞ」

雪歩「…そうですね」

P「…っとそろそろ出ないといけないな」

P「雪歩は真とレッスンだろ?遅れないようにな」

雪歩「はい」

雪歩「……」


   
     
 
 
 
 

 
 
雪歩「…ふふ」 
 
 
 

小鳥「あれからしばらく経ちますけど」

小鳥「雪歩ちゃん…大丈夫そうですね」

P「はい、舞台とライブの練習両方を問題なくこなせてますし」

P「いい感じですね」

P(夜もちゃんと寝れているようだしな)

小鳥「ふふ…やっぱりプロデューサーさんは頼りになりますね」

P「そんなことないですよ」

小鳥「謙遜しないでください」

小鳥「ちゃんと雪歩ちゃんを元気づけてくれたじゃないですか」

小鳥「ありがとうございますね、プロデューサーさん」

P「音無さんが雪歩をしっかり見てくれたおかげでもあるんですよ」

P「こちらこそありがとうございますね」

小鳥「いえいえこちらこそ」

P「いえいえこちらが」

小鳥「いえいえ…」

P「とにかくもうライブまで日が無いので」

P「一層厳しいレッスンになります」

小鳥「ここが正念場ですね」

P「他の仕事もこなしながらのレッスンなのに、みんな弱音一つ吐きません」

P「本当、脱帽ですよ」

P「だからこそ私たちも負けていられません」

小鳥「裏方がしっかりしてないとみんなが輝けませんからね」

P「はい」

P「これからさらに忙しくなると思いますが、よろしくお願いしますね」

小鳥「まかせてください!」ニコ

律子「はいもう一度通すわよ」

律子「こら亜美!ステップ間違えてるわよ」

亜美「うひー」

律子「伊織、指先まで意識して」

伊織「やってるわよ!」

律子「あずささんとやよい遅れてるわ」

やよい「はわっ」

あずさ「あら~」

律子「ダメダメ!もう一度」

真美「りっちゃんの鬼→」

律子「何言ってんの」

律子「中途半端なものをファンのみんなに見せて満足できるのあんたたちは?」

律子「今頑張らないと本番で100%を出せないでしょ」

律子「ほら、これを通したらいったん休憩するから頑張んなさい」

P「春香、もう少し高音を意識して歌え」

春香「は、はい!」

P「美希、一人で突っ走るな」

P「ここはみんなと合わせることが重要だ」

美希「難しいの」

P「如月さんはみんなを引っ張ってあげて」

千早「はい」

P「雪歩はもう少し声を張ろうな」

雪歩「は、はぃ」

P「よし、じゃあ最初から行くか」

「「「はい!」」」

律子「真、ダンスだけじゃなく歌にも集中しなさい」

真「うん…!」

P「響、表情が硬くなってきてるぞ」

響「こ、これでいい?」ニカ

律子「貴音、安定感はあるけど周りも見なさいよ」

貴音「承知!」

P「真美、休憩中だからって変顔をするな」

真美「これでも真剣なんだYO!兄ちゃん!」

律子「はい、じゃあ10分後にみんなで通すわよー」

P「しんどいだろうが頑張れよ」

P「終わったら差し入れ食っていいからな」

律子「はい、今日はここまで」

「「「はぁはぁ…」」」グッタリ

律子「お疲れ様、みんな頑張ったわね」

真美「もう動けないYO」

亜美「亜美も」

律子「風邪を引かないように汗をちゃんと拭いてから着替えなさいよ」

響「わかったぞ」

春香「いつも以上に厳しかったね」

千早「ええ」

貴音「ですが、皆確実に上達しております」

美希「あふぅ…ミキ少し寝るの」

やよい「はわっ…美希さん!ここで寝たら風邪ひいちゃいますよー!!」

伊織「こらあずさ一体何個食べるのよ!!」

あずさ「ごめんなさいね~、美味しくてつい~」

真「雪歩もお疲れ様」

雪歩「真ちゃんもお疲れ様」

真美「あれ?そういや兄ちゃんは」

律子「打ち合わせに行ったわ」

亜美「おぶって帰ってもらおうと思ったのに」

響「無茶言ったらダメだぞー」

春香「響ちゃん、たぶん冗談だと思うよ?」

律子「何でもいいけどあんたたち早く着替えてきなさい」

律子「そろそろ出るわよ」

「「「はーい」」」

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・

P(みんな頑張ってるな)

P(どれも順調に進んでいっていてる)

P(確実に波に乗ってる状態だ)

P(この勢いのままライブが行われたらすごいことになるだろうな)

P(ライブが待ち遠しいな)

P(私怨…?)

律子「ただいま戻りました」

P「お疲れ様、律子」

律子「プロデューサー殿もお疲れ様です」

律子「いよいよ明日ですね」

P「ああ、リハーサルは文句なしだったし、このライブ絶対成功するぞ」

律子「当然です!そのためにみんな頑張ってきたんですから」

小鳥「うぅ…みんな立派になって」ウル

律子「小鳥さんまだ始まってもないですよ…」

小鳥「ごめんなさい…ずずっ…頑張ってるみんなを見てると…涙が」

P「気持ちは分かります」

律子「本番は明日なんですから、気を引き締めないと」

P「そうだな」

小鳥「ティッシュどっでぐだざい~」グス

P「大丈夫ですか…?」

P(いよいよライブか)

P(今日は早めに寝ないとな)

ヴーヴー

P(……)カチ

『ぷ、プロデューサー…緊張で眠れません…』

P(……)

『大丈夫だ、あんなに頑張ったんだ、明日のライブは絶対成功するよ』

『でも…』

『雪歩、自分を信じろ 今までの努力は自分を裏切らない』

『プロデューサー…』

『あの…電話してもいいですか…?』

『いいよ』

雪歩「あ…もしもし」

P「大丈夫か?」

雪歩「やっぱり…こわいです」

P「リハーサルでは完璧だったじゃないか」

雪歩「でも本番はお客さんがたくさんいて…」

P「出来るよ」

雪歩「プロデューサー…」

P「大丈夫、出来るよ雪歩は」

雪歩「……」

P「雪歩は俺が信じられないか?」

雪歩「…いいえ」

雪歩「プロデューサー程…信じてる人はいません」

P「なら問題ない、大丈夫…だろ?」

雪歩「……」

P「雪歩?」

雪歩「そうですね」クス

雪歩「プロデューサーの声…」

雪歩「すごく安心しますぅ」

P「そうか」

雪歩「はい…今ならぐっすり眠れそうです」

P「寝坊はしてくれるなよ」

雪歩「むぅ…プロデューサー…」

P「はは、冗談だ」

P「雪歩」

雪歩「はい…?」

P「ライブ終わって時間が出来たら、あの店に行こうな」

雪歩「あ…はい!」

雪歩「プロデューサー…私、頑張ります!」

P「ああ、頑張れ」

雪歩「それじゃ…おやすみなさい」

P「おやすみ」

雪歩「あの…プロデューサー…ありがとうございます」

P「…どういたしまして」

雪歩「それでは…」

P「うん」

雪歩「……ふぅ」ドキドキ

雪歩「…プロデューサー」ハゥ

春香「みんなー!!今日は来てくれてありがとー!!」

千早「私たちの持てる力の限り歌います」

真「ダンスも見逃したらダメですよ!」

美希「あはっ今ここにいない子もちゃあんと出るから焦っちゃダメだよ」

雪歩「精一杯頑張りますので、楽しんでくださいねぇ!」

春香「じゃあ本日最初の曲は―…」

ワァアアアアアアアアアアアアアアア

律子「盛況ね」

小鳥「うっ…うぅ…ひくっ」グス

P「小鳥さん…」

社長「いやはや、本当に素晴らしいステージだね」

律子「社長」

P「来てたんですね」

社長「みんなの合同ライブに来ないわけにはいかないからね」

小鳥「じゃぢょう゛~…」

社長「うんうん、音無君分かるよ」

社長「みんな輝いてるね」

P「ええ…本当に」

P「はは…心臓が高鳴ってるな…」

P(みんなで作り上げた合同ライブ)

P(会場が割れるほどの歓声)

P(輝くアイドル達)

P(大成功と言っても過言ではないライブだった)

P(メディアにも大きく取り上げられるほどのライブ)

P(間違いなく、これから彼女たちはさらに輝いていく)

P(未だに夢心地で余韻に浸っておきたいが)

P(この先見えている忙殺される日々も悪くない)

P「……」

P「絶対新しいプロデューサーを雇ったほうがいいですよ社長…」

P(明日あたりに進言してみるか…)

P「春香!今度始まる新番組の司会に抜擢されたぞ!!」

春香「本当ですか!?」

P「千早、大手歌番組にゲストとして出演出来るようになった」

千早「この歌をより多くの人に聞いてもらえるんですね」

P「やよいー、番組のミニコーナーでやっていた料理枠が拡張されることになったぞ」

やよい「うっうー!嬉しいですー!」

P「雪歩!今度は端役なんかじゃない、お前がメインの舞台の仕事が入ってきた!」

雪歩「が、頑張りますぅ」

P「真、お前には―…」

小鳥「…プロデューサーさん忙しそうですね」

律子「こうなることは予想されてましたけどね…他の子たちもあのライブ以降さらに仕事が増えましたし」

律子「いくらプロデューサー殿でもいつか倒れるんじゃないかと冷や冷やしてます」

小鳥「私が出来るのは事務処理のお手伝いくらい…」

律子「私もお手伝いしたいのですが、自分の子たちで精一杯で手が回らないわ」

小鳥「本当、猫の手も借りたいですね」

P(分かっちゃいたが死ぬほどキツイ)カタカタ

P「えーっと…この企画は響きがメインで…」

P(家に仕事を持ち帰っても終わる気がしない)

P「いかんいかん…これは嬉しい悲鳴なんだ」

P「むしろこの忙しさを楽しまないとな」カタカタ

P「貴音は基本的に何でもこなせるから…」カキカキ

P(明日は先方に連絡して…)

ヴーヴー

P(あ、まだあっちから連絡来てないやつもあるじゃないか…)

P(なら先に竜宮小町とのコラボの―…)

ヴーヴー…

雪歩「……」カチ

―新着メールはありません―

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」カチ

―新着メールはありません―



雪歩「……」

―新着メールはありません―
―新着メールはありません―
―新着メールはありません―
―新着メールはありません―
―新着メールはありません―
―新着メールはありません―
―新着メールはありません―
―新着メールはありません―

雪歩「……」

雪歩「…プロデューサー」

雪歩「プロデューサー…」

P「ちょっと待ってくれ雪歩」

P「あ、お世話になります、765プロのPですが―…」

――――――――――
雪歩「あの、プロデュー」

律子「プロデューサー殿!先の件で聞きたいことが」

P「なんだ律子、見せてくれ」

――――――――――
雪歩「お茶淹れましたぁ」

P「悪い雪歩、後で飲む」ガタ

P「はい、分かりました…!すぐに向かいますね」

雪歩「あ…」

雪歩「……」

雪歩「……」カチ

『すまないな…しばらくは暇を作れそうにない』

『舞台頑張ってるそうじゃないか、評判は俺まで届いてるよ』

『あまり見てやる時間はないがもう雪歩なら大丈夫だよな』

雪歩「………」

雪歩「……」

雪歩「…」

「」

カシャン…

着地点はいずこ…

春香「みんな本当に忙しくなったね」

千早「そうね」

響「こうやってみんなで会うなんて滅多になくなったもんね」

真「でも忙しいことはいいことだよ」

雪歩「……」

春香「忙しいって言えば…プロデューサーさん…」

響「今は美希の海外ロケに付き添ってるんでしょ?」

真「みんなと会うよりも難しくなってきてるよね」

春香「連絡も事務的なメールだし…やっぱり少し寂しいよね」

千早「身体が心配ね…」

雪歩「……」

春香「雪歩…?大丈夫?」

雪歩「あ、うん…心配…心配だね…」

雪歩「ただいま戻りました」スッ

小鳥「律子さん…すごいクマですよ」

律子「小鳥さんもすごいですよ」

小鳥「今気を抜くと二次元に行けそうです」カタカタ

律子「無理にでも連れ戻しますので安心してください」カキカキ

小鳥「…ありがとうございます」

律子「こんな無駄話してる暇があったらさっさと終わらせないと」

小鳥「少しくらい現実逃避させてください」

律子「手は動かして下さいよ」

小鳥「そういえば律子さんは最後にプロデューサーさんにあったのはいつですか?」

律子「3日前ですかね…番組の企画についての相談をするのに」

小鳥「そうなんですか、私なんて一週間は見てないですよ」

律子「あっちこっち忙しなく動き回ってますからね…」

小鳥「そろそろ休ませないといくらプロデューサーさんでも倒れちゃいますよ」

雪歩「……」

律子「そうですね…一段落したら無理にでも休ませますよ」

小鳥「そうしましょう」

律子「そういえば今日は事務所に戻ってくるそうですよ」

雪歩「…!」

小鳥「そうなんですか?」

律子「溜まった書類の処理をしに…」

小鳥「…プロデューサーさんっていつ寝てるんですか?」

律子「さあ……よし、終わり!」

小鳥「お疲れ様です」

律子「それでは打ち合わせに行ってきますね」

小鳥「…本当にお疲れ様です」

律子「そのプロデューサー殿に言うべきですよ」

小鳥「律子さんも、ですよ」

律子「ありがとうございます」

律子「みんなももう今日は事務所に帰ってきませんし、私もこの後直帰しますので」

律子「小鳥さん戸締りよろしくお願いしますね」

小鳥「あれ?プロデューサーさんは…?」

律子「プロデューサー殿は鍵を持ってますし」

律子「恐らく夜までは戻らないと思いますよ」

小鳥「じゃあ待ってても…」

律子「小鳥さんだって疲れてるんですから終わり次第帰ってしっかり休んでください」

律子「プロデューサー殿も心配ですが、まずはご自分の身体の心配もしてください」

小鳥「わ、分かりました…」

律子「あ、いっけない…もう出なきゃ…!」

律子「それじゃ、小鳥さんよろしくお願いしますね」

小鳥「気をつけてください」

小鳥「さてと…」

雪歩はまた事務所で待ってるパターンか

小鳥「そういえば社長が新しいプロデューサーを雇うって言ってたような…」

雪歩「……」

小鳥「社長ももっと早く雇ってくれたらよかったのに」

小鳥「でもこれでやっとプロデューサーさんの負担が減るわね」

小鳥「どんな人が来るのかしら」

小鳥「……」

小鳥「……」

小鳥「…はっ!仕事仕事…!」カタカタ




雪歩「……ふふ」

小鳥「…お、終わった…」

小鳥「……」

小鳥「はっ…睡魔が…!」

小鳥「早く帰って寝ましょう…」ガタッ

小鳥「…」カチャ

小鳥「戸締りよし…」

小鳥「ん~…お疲れさまでしたぁ」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

カチャ

P「ただいま戻りました」

P「はは…と言っても誰もいないんだがな」

P「ふぅ…」

P「今日は書類を片付けたら終わり…」

P「久しぶりに寝れそうだな」

P「…よしやるか!」

雪歩「プロデューサー…」

P「……へ?」

P「ゆ、雪歩!?」

雪歩「はい」ニコ

P「おい、なんで事務所にいるんだ?」

雪歩「プロデューサー…お久しぶりですぅ」

P「あ、ああ久しぶりだな…ってだから、どうしてここにいるんだ雪歩」

雪歩「……」

P「お茶の整理をしてたら締め出しをくらった…?」

雪歩「…」コクン

P「事務所を開けっ放しで帰るわけにはいかず今の今までここにいたと…」

雪歩「小鳥さんたちの会話でプロデューサーが今日事務所に帰ってくることは分かってましたから」

P「…連絡してくれればもっと早く戻ったのに」

雪歩「ごめんなさい…」

P「はぁ…まあいい、とりあえず家まで送るよ」

P「車持ってくるからちょっと待ってな」

雪歩「はい」

雪歩「……」

雪歩「ふふ…」

P「着いたぞ」

雪歩「はい…」

P「じゃあ、またな」

P「今度のオーディションの時は立ち会えると思う」

雪歩「あの…プロデューサー…!」

P「どうした?」

雪歩「あの…忙しいのは分かってます」

雪歩「でも…家で少しお茶を飲んで行きませんか…?」

P「まだ書類が片付いてないんだが…」

雪歩「ダメ…ですか…?」ウル

P「……」

雪歩「……」

P「…そういや最近全然雪歩のお茶を飲めてなかったな」

P「少しだけ、お邪魔させてもらうよ」

雪歩「はい!」ニコ

甘やかすだけでなくちゃんと話し合わないとP監禁ENDになっちゃう

P「あ、親御さんにあいさつしないと…」

雪歩「大丈夫ですよ」

P「いやそういうわけにもいかないだろ」

雪歩「みんな今日はお仕事で帰らないんです」

P「そうなのか…?」

雪歩「はい」

P「う~ん…それじゃまた後日あいさつに来よう」

雪歩「……」

雪歩「プロデューサー…ここで待っててもらえますか?」

P「ん? ああ、分かった」

雪歩「準備してきますね」

P「頼む」

P「…」ズズッ

P「あ~…美味い」

雪歩「ふふ…」ニコ

P「事務所にあるやつとはまた違うんだな」

雪歩「はい、このお茶は保存が難しいので、事務所には置けなかったんですよ」

P「へぇ、いろんな種類があるんだな」

雪歩「淹れ方で風味も変わりますし、お茶は奥が深いんです」

P「すごいな雪歩は」

雪歩「いえ…私なんて」

P「いや、お茶のことだけでなく雪歩は本当成長したよ」

雪歩「……」

P「初めは近づくだけで悲鳴をあげてたが」

P「今はそんなこともなくなったし」

P「オドオドしてた性格も、レッスンや営業、ライブを通して随分改善して」

P「今や舞台のメインをはるトップアイドルだ」

P「少しずづ苦手なものを克服しながら成長する雪歩を見れて嬉しいよ」

P「雪歩のプロデューサーになれてよかった」ニコ

雪歩「プロデューサー…」

P「忙しくなって、こうやって話す機会はめっきり減ってしまったが」

P「今の雪歩ならもう大丈夫だよな」

雪歩「……」

P「…っと少し長居し過ぎたか」スッ

P「雪歩、そろそろお暇するよ」

P「今日中に書類を片付けときたいからな」

雪歩「……」キュ

P「……」

P「…雪歩?」

雪歩「プロデューサー…すごく疲れた顔しています」

P「…そんなことないぞ?」

雪歩「ずっと働き詰めで、いつ休んでるんですか?」

P「ちゃんと寝てるよ」

雪歩「ウソです!」

P「……」

雪歩「少しでいいんで休んでください」

雪歩「プロデューサー…が休んでくれるなら私何でもしますぅ」

P「雪歩…」

P「…心配してくれてありがとな」ナデ

雪歩「…」ピク

P「でも大丈夫だ、確かに最近は寝る時間はあんまりなかったが」

P「今日は書類を終わらせたらもう仕事はないからな、ゆっくり寝れるんだ」

P「雪歩のお茶を飲んだおかげで快眠間違いないしな」

P「だから離してくれないか?」

雪歩「…」スッ

P「ありがとう…」

P「雪歩もちゃんと寝るんだぞ?忙しいのはお互い様なんだから」

雪歩「…はい」

P「それじゃ、またオーディションの時に、な」

P「お邪魔しまし―」ガンッ

P「」ドサ

雪歩「……」

やっぱり監禁ENDじゃないですかやだー

雪歩「プロデューサー…」

雪歩「プロデューサーは休まないとダメなんです」

雪歩「プロデューサーは働き過ぎなんです」

雪歩「それでも働こうとするプロデューサーが悪いんですよ?」

雪歩「プロデューサーを休ませるにはこうするしかなかったんです」

雪歩「頭少し切れてますね…ごめんなさい」

雪歩「すぐに手当てしますね」

ズルズル

雪歩「プロデューサー」

雪歩「ふふ…」

雪歩「プロデューサー」

雪歩「私、全然成長なんかしてません」

雪歩「全然大丈夫なんかじゃないです」

雪歩「男の人だって、少し話せるようになっただけで」

雪歩「こんなに近づけるのは、プロデューサーだけなんですよ」ピト

雪歩「犬はまだまだ怖いですし」

雪歩「性格も全然変わってません…」

雪歩「だから私にはプロデューサーが必要なんです」

雪歩「こんな事をしちゃう」

雪歩「ダメダメな私にはプロデューサーが…」

雪歩「プロデューサーの手…大きい」

雪歩「プロデューサー覚えてますか?」

雪歩「初めてプロデューサーが来た日のダンスレッスン」

雪歩「私、みんなの足を引っ張っちゃって…でも最初からこれだけ踊れるなら上等ってフォローしてくれましたよね」

雪歩「プロデューサーと初めての営業の日、緊張しちゃって全然声が出なくて」

雪歩「お客さんも集まらなくて落ち込んでた時、励ましてくれましたよね」

雪歩「あの日、私の紹介した焼肉屋さんをすごく気に入ってくれて嬉しかったです」

雪歩「敬語じゃなく普段のプロデューサーの話し方でしゃべってくれたのもこの日でしたね」クス

雪歩「プロデューサー昔の話、とってもおもしろかったですぅ」

雪歩「えへへ…今でも覚えていますよ」ニコ

雪歩「野良犬に襲われた日もありましたね」

雪歩「プロデューサーが庇ってくれて、私の代わりに噛まれて…怯える私を優しく撫でてくれましたね」

雪歩「この…大きな…手で」スッ

雪歩「…あたたかい…ですぅ」

冷たくなったPの手を頭に載せて儚げに笑う雪歩が思い浮かぶ

雪歩「プロデューサー…」

雪歩「名前で呼んでくれるのは私だけ」

雪歩「普段のプロデューサーの話し方で喋ってくれるのは私だけって勝手に思ってました…」

雪歩「でも、春香ちゃんや亜美ちゃん真美ちゃん…」

雪歩「だんだんみんなともそうやって喋っていくプロデューサーを見て」

雪歩「少し…嫌な気持ちになりました」

雪歩「私は特別なんだと思っていました…」

雪歩「でも違うんですよね」

雪歩「私にとってプロデューサーは特別でも、プロデューサーにとっては、たくさんの子のうちの一人…なんですよね」

雪歩「それは納得しなくちゃいけないものなんですよね」

雪歩「でも…プロデューサーが他の子を見てると…」

雪歩「話してると…」

雪歩「笑ってると…」

雪歩「どうしても…ここが…どうしようもなく苦しくなるんです」

雪歩「プロデューサー」

雪歩「私が眠れないとき、明け方近くまでメールに付き合ってくれましたよね」

雪歩「何気ない一通一通がとても温かくて」

雪歩「また眠れない日が来ると、そのメールを見て心を落ち着かせてました」

雪歩「反対にメールが返ってこないとすごく不安になって」

雪歩「一日中落ち着きませんでした」

雪歩「プロデューサー…」

雪歩「もうこの気持ちを抑えることが出来ません…」

雪歩「今言うのはずるいですけど…」

雪歩「私なんてダメダメですから…」

雪歩「好き…です…プロデューサー…」ギュゥ

薬っていきなりガンッってくるのか
薬(物理)だな

雪歩「プロデューサーと一緒にいると安心して」

雪歩「幸せな気持ちになれます」

雪歩「プロデューサーぁ…」ギュ

雪歩「ずっと…ずぅっとこうして…いたい」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「……」

雪歩「プロデューサー…知ってますか?」

雪歩「新しいプロデューサーが来るらしいんです」

雪歩「……」

雪歩「そうです…新しい人が来るんですから、プロデューサーは休めるんです」

雪歩「えへへ…やりましたねプロデューサー」

雪歩「もう働かなくて大丈夫ですよ」

雪歩「もう他の子たちを、見なくていいんですよ」

雪歩「えへへ…プロデューサー…」

雪歩「ゆっくり…寝ることが出来ますね」

雪歩「おやすみなさい…プロデューサー…」ギュ

休憩

キュッだったら永遠に雪歩のプロデューサーになるところだったね

小鳥「律子さん!」

律子「ダメ…どんなに鳴らしても出ないわ」

社長「彼の自宅にも行ってみたがいなかったよ」

小鳥「どこに行ったんでしょうか…」

律子「無断で休むような人ではないですからね」

社長「…少々彼に任せ過ぎてしまっていた私の責任だ…」

小鳥「こんなことになるなら…私が事務所で待っていたらよかった…」

律子「それを言うなら私が…」

社長「…彼の鞄はここにあったんだね?」

小鳥「はい…ですから、昨日事務所に帰ってきてたのは間違いないと思います」グス

律子「……とにかく私たちが出来ることを全部しましょう」

社長「そうだね、まだ彼が失踪したと決まったわけではない」

社長「私も出来る限りのことをしよう」

小鳥「プロデューサーさん…」

響「大変なことになってるぞ…」

千早「プロデューサー…大丈夫かしら」

美希「き、きっとそのうちひょっこり帰ってくるの!」

真「美希…うん…そうだね」

春香「今までプロデューサーさんが、頑張ってくれてたんだから」

春香「プロデューサーさんが帰ってくるまで頑張るのが私たちの」

春香「私たちのしなくちゃいけないことだよ!」

貴音「ええ、真、その通りです」

貴音「プロデューサーは高木殿たちが探しています」

貴音「私たちは私たちの出来ることをしていましょう」

雪歩「……」

真美「大丈夫?ゆきぴょん」

亜美「兄ちゃん…絶対に帰ってくるかんね」

雪歩「…うん、ありがと」ニコ

雪歩は普通に出てきてるのか
怖い

P「んぐ……」

雪歩「ただいまです…プロデューサー」

P「んぐぐ…んんっ!」

雪歩「なんですか?プロデューサー」シュル

P「雪歩…」

雪歩「はい」ニコ

P「……」

P「なんでこんなことをするんだ」

雪歩「プロデューサーの為です」

P「どうして縛り上げるのが俺の為になるんだ…?」

雪歩「プロデューサーは働き過ぎですから…倒れられる前に休ませたかったんです」

P「もう十分休めたよ、だからほどいてくれ」

P「ってか今何時何だ…?」

雪歩「……」

雪歩「ほどいたらまたお仕事…しちゃいますよね」

P「もうさんざん迷惑をかけてしまっているが…遅れを取り戻さないといけないからな」

雪歩「そしてまた他の子を見るんですよ…ね」

P「…何を言ってるんだ?」

雪歩「私のことを放っておいて…他の子と…」

P「雪歩…?」

雪歩「……」

P「おい…聞いてるのか…?」

雪歩「……」

P「雪歩!」

雪歩「プロデューサー…」

P「…なんだ」




雪歩「他の子を見る眼なんて…いらない…ですよね…」

とりあえずスプーン置いときますね

P「……は?」

雪歩「プロデューサー…」

雪歩「新しいプロデューサーが来るらしいんです…」

P「雪歩…今…なんて……」

雪歩「もうプロデューサーは頑張らなくていいです」

P「なぁ…雪歩、聞いてくれ…」

雪歩「でもきっとプロデューサーは頑張っちゃう…から」

P「雪歩…雪歩…!」

雪歩「私以外の子を見ちゃうから……だから…」

P「雪歩…話し合おう」

雪歩「眼が無くなれば…もうお仕事…出来ませんよね?」クス

P「くそっ!!外れろ…!外れてくれ…!!」ガチャガチャ!!

雪歩「プロデューサー…」

P「止めろ…来るな…!」ガチャガタ

雪歩「プロデューサーの眼に最後に映るのは…」スッ

P「…冗談だよな…なあ?雪歩」

雪歩「私」ニコ

P「止めろ…雪歩……やめてくれぇえええええええええ!!!」

グチュ

―――――っ―――――――っ!!!!!!!

社長「律子君…小鳥君…」

律子「分かってます…ちゃんと業務はこなします」

小鳥「でも諦めきれません…諦められないんです…!」

律子「警察はまともに動いてくれませんし」

小鳥「私たちが探さないと…」

新P「大変だとは思うけど、君たちは君たちの仕事をするんだ」

春香「…はい」

新P「それじゃみんな連れていくから乗って」

真美「兄ちゃん…」

響「自分たちが嫌になったのかな…」

貴音「あの方がそのような理由で失踪したりするとは思えません」

千早「…とにかく無事を祈るわ」

雪歩「……」

真「大丈夫、大丈夫だからね…雪歩」

雪歩(プロデューサー…)

雪歩(みんなまだプロデューサーを探していますよ)

雪歩(本当…みんなに慕われていますね…)

雪歩「……」

新P「萩原さん大丈夫ですか?」

新P「無理そうなら今日はお休みにしますか…?」

雪歩「あ…大丈夫…ですぅ」

新P「そうですか…しんどくなった時は言ってくださいね」

雪歩「はい」ニコ

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・

P「雪歩…どこだ…雪歩…」

雪歩「ここにいますよ、プロデューサー」

P「どこだ…雪歩……わからない…」

雪歩「ここですよ」スッ

P「おお…雪歩だ…雪歩の手だ…」

雪歩「んっ…くすぐったいですよぅプロデューサー」

雪歩(大切な私の、私のプロデューサー…)

P「雪歩…どこにも行かないでくれ…」

雪歩「どこにも行きませんよ」ギュウ

P「あぁ…あったかい…あったかいよ雪歩…」

雪歩「…ふふ」



雪歩「ずっと…ずぅっと一緒ですからね…プロデューサー」ニコ


おわり

予想通りだった

何番煎じだって話だが
たまにはいいじゃない

保守しえさんくす

まぁ、乙

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