P「ラブスコープ?」(215)

スポンサー「はい。試作品なんですけれども、いつもお世話になっている765プロさんに是非試していただきたくて」

P「は、はぁ……」

スポンサー「説明書などもついておりますので是非お使いになって感想なんかを……」

P「わ、わかりました」

P「なになに……『気になるあの子との距離を100段階で評価!』

P「『 知り合ったばかりを50とし、60で普通の同僚、70で親しい友人、80からは確実に恋心を抱いてます! 90以上はあなたにベタ惚れ間違いなし!』」

P「『逆に40以下は苦手な人、30以下は嫌悪感、20以下は生理的に拒否されていて、10以下は今すぐ離れることをオススメします』」

P「『あなたのことを知らない相手は測定不可となっていて……』」

P「胡散臭いなあ」

P「ベタ惚れってもう死語だろう……」

P「捨ててしまいたいけど大事なスポンサーだし……」

P「でも20点とか出されたら立ち直れなさそうだ……」

~翌日~

P「おはようございます」

小鳥「あ、おはようございますプロデューサーさん」

あずさ「おはようございます~」

P「あれっ、あずささん随分お早いですね? 確か竜宮小町集合は昼だったような」

あずさ「はい~、ですから早めに出たんですけれど、偶然音無さんと出会って」

小鳥「一緒に来たから道に迷わなかった、ってわけです!」

P「なるほど」

小鳥「私たちも着いたばかりなんですよ」

あずさ「ふふっ、ありがとうございます音無さん」

小鳥「いえいえ~、プロデューサーさんもお茶入れますね~」

P「あっ、お願いします」

P(さっそくだけど使ってみるか……70くらいだと嬉しいな)





ピピピッ

【あずさ】94

【小鳥】90

P「ファッ!?」

あずさ「ひゃっ!?」

小鳥「ど、どうしたんですかプロデューサーさん?」

P「い、いえ! なんでもないです!」

あずさ「そうですか~? でも何か後ろに隠したような……」

P「そ、その……じ、実家の母からお見合いの話が来ていて……!」

小鳥「おっ……お見合いですか……」

あずさ「あらあら~、それはビックリだわ~」

P「そ、そうです、急な話だったのでビックリしてしまったんです」

あずさ「それで……受けるんですか? お見合い話」

小鳥「ど、どうなんですか?」

P(とっさに出てきた嘘に食いつかれてしまった……)




P「えっと…………俺はやっぱりこういう人は自分で見つけたいというか……」

あずさ小鳥「「わかります!!」」

P「ひっ!?」

小鳥「こ、こういうのはやっぱり職場で知り合った人と仲を発展させて、ってものだと思うんです!」

P「そ、そうですね」

小鳥「ああっ!? そのっ、職場じゃなくても、えっと……身近な人っていうか……あの……」

P「き、近所の人とか!?」

小鳥「そ、それです!!! 近所の人とか! 」

小鳥「うぅ……」

P「えーっと……あ、あずささんはどうなんですか?」

あずさ「私は私の勘違いかもしれないんですけど、運命の人なんじゃないかな~、って人がいるんです」

P「そ、そいつは幸せ者ですね」

あずさ「……そう思っていただけますか?」

P「あずささんほどの女性に好かれて嫌がる男なんていませんよ!」

あずさ「ふふっ、ありがとうございます~」

あずさ「それを母に伝えているんですけれど、それでもお見合いの話がたまに来るので困ってしまいます~」

P「お、お互いに大変ですね」

あずさ「そろそろアタックして身を固めたほうがいいのかしら……」

小鳥「……」

あずさ「……」

P「そ、そろそろ仕事始めないとなー!」

小鳥「ああっ! そうですね! 皆のお仕事もたくさん入ってきてるし早く取り掛からないと!」

あずさ「う~ん……じゃあ私はお手伝いしようかしら。私にできることがあれば何でも言ってくださいね~」

小鳥「ではあずささんこれを!」

あずさ「は~い」

P(想定外の数字が出てきて思わず声に出てしまった)

P(まさか2人とも俺に恋心を……?)

P(いやいや、こんな胡散臭い機械で人の気持ちがわかるはずが)

P(でも会話の内容からして本当に……?)

P(……もっとデータをとるしかないな)

P(でも今は仕事だ仕事)

ガチャ

亜美「おっはよー!!!」

真美「ふぁ~あ……兄ちゃんおはよー」

P「おはよう……ってもうすぐ昼か」

亜美「あれ? 皆は?」

P「あれ、音無さんとあずささんどこにいるんだろう……2人で外行ったのかな」

亜美「ふーん……まあいいや、真美ゲームしよー!」

真美「んー……昨日夜更かししちゃったから真美は眠いよ……」

亜美「えっー!! 遅くまで起きてなにやってたのさー!」

P(この2人が来ると一気に騒がしくなるな)

P(そうだ、さっきのスコープを……)





ピピピッ

【亜美】82

【真美】92

P(!? ……亜美は低いけど真美は随分と高いぞ……!?)

亜美「兄ちゃん、それなぁに?」

P「な、何でもないぞ」サッ

真美「あっ、隠した」




亜美真美「「ニヤリ」」

P「げ」




真美「何でもなかったら隠す必要なんかないよね~ん」

亜美「かかれー!」

P「ギャー!」

真美「ほれほれ~大人しくお縄につきやがれ~!」グイグリ

亜美「田舎のおっかさんも泣いてるぞー!」グリグリ

P(何が何でも奪われるわけにはいかない!! ……けどそれより!)

P「当たってる! 2人とも色んなところが当たってる!」

真美「あっ……」パッ

亜美「嫌ならそれを渡せーい! ……真美?」

真美「ご、ごめんね兄ちゃん……嫌だったよね」

P「嫌ではないけど……2人とも年頃なんだし……気をつけて貰わないと……」

真美「うん……これからはあんまりしないようにするね……」

亜美「えっー!?」

P「えっー、じゃないだろう」

亜美「だって兄ちゃん、最近遊んでくれないんだもん……」

P「そう……だな、最近忙しくて構ってあげられなかったし……今度予定開けて遊園地でも行くか」

亜美「ホント!? やったー! 兄ちゃんと遊園地デートだー!!」

真美「ま、真美は遊園地じゃなくて……もっと大人のデートしてみたい……かも///」

P「えっ……別々に行くのか……?」

亜美「もー! デートなんだからその辺考えないとダメっしょー!」

真美「だ、ダメ……?」

P「わ、わかったわかった、ちゃんと2人分別々の日にしよう。それでいいか?」

亜美「んっふっふ~、んじゃけってーい!」

真美「あ、遊園地じゃなくても、同じくらい楽しいところにエスコートしてくれないとダメだかんね!」

P「はいはい……」

亜美「あっ、りっちゃん達下で待ってるって。亜美達行ってくるねー!」

真美「んじゃ真美も一緒に行ってくる! 兄ちゃん、楽しみに待ってるね!」

P「お、おう」





P(迂闊だった……これからは使ったらすぐ隠さないと……)

P(それにしても真美があんなに高いなんて……)

P(前から亜美と比べて少し様子が変だなとは思ってたけれど……)

P(亜美のほうはただ単に『デート』に対しての憧れだろうか)

P(……いや、よく考えたら82って十分……めちゃくちゃ高いような……?)

P(80超えてるわけだし恋心……そんな雰囲気ではなかったけど)

P(逆に言えば真美は確実に恋心を抱いてるってことなのか???)

P(いや、そんなことより2日も休みを作らないといけない問題が……!)

雪歩「おはようございます~」

P「おはよう雪歩、今日はレッスンだったな」

雪歩「はい、春香ちゃんと一緒に行く約束をしてるんです」

P「そうか、まだみたいだしゆっくりしとくといい」

雪歩「そうします。あっ、お茶入れますね」

P(よし、この隙に雪歩にも使ってみよう)

P(雪歩はまともになったとはいえ男嫌いだし……マイナスじゃなければいいが……)





ピピッ

【雪歩】87

P(なん……だと……)

P(今でも俺のことは遠くから見てるだけのことが多い雪歩がこんな数値のはず……も、もしや!)

P(長年の男嫌いが裏返って男好きに!?)

P(こ、これは早急にカマをかけて確かめるしかない!!)



雪歩「プロデューサー、お茶ですぅ」

P「おっ、ありがとう……それにしても雪歩の男嫌いもだいぶ治ってきたな」

雪歩「そ、そんなことないですぅ……まだ目を見て話したりできないし近くだと緊張しちゃって……」

P「でも俺とはちゃんと話せるじゃないか」

雪歩「ふふっ、それはプロデューサーだからです。プロデューサーならもっと近くでも……」

P「ゆ、雪歩!?」

雪歩「……ほら、こんなに近くでも大丈夫……」

P「ち、近く、っていうか完全に抱き合ってるような……」

雪歩「!!!!!」




雪歩「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」

P「い、いや謝らなくていいけどさ」

雪歩「こんなダメダメな私は穴掘って埋まってますぅ~!」

P「雪歩ッー!!」

P(うーん、やっぱり雪歩に限って男好きになるはずもないか)

P(となると俺にだけあの数値を……あれ?)

P(ということは雪歩は……?)




ガチャ

春香「おはようございます!」

P「おはよう、春香」

春香「おはようございますプロデューサーさん。あれ? 雪歩は?」

P「雪歩はちょっと色々あってな……今あっちで横になってるよ」

春香「ええっ!? レッスンどうしよう……」

春香「あっ、そうだプロデューサーさん!」

P「どうした?」

春香「チョコレート作ってみたんですけど、よかったら食べてくれませんか?」

P「ん? バレンタインならもう過ぎたじゃないか」

春香「それがバレンタインのために色々本を読んでたら色んなの作りたくなっちゃって……あれ? どこに仕舞ったかな……」ゴソゴソ

P(今だ、春香にスコープを使うには今しかない!)

P(でも人の心覗いてるようなものだしちょっと罪悪感が湧いてきたな……でも気になる! ごめん春香!)





ピピッ

【春香】95

P(!!??)

春香「あったあった……はい、プロデューサーさん!」

P「あ、ありがとう……どれどれ」モグモグ

春香「ど、どうですか……?」

P「美味い!」

春香「本当ですか!?」

P「ああ、本当だよ。こんな美味しいものが手作りで出来るんだな」

春香「えへへ……」

P「この前のバレンタインといい、いつも春香には美味しいお菓子を作って貰ってるから今度お礼をしないとな」

春香「お礼なんてそんな……私はプロデューサーさんに食べて貰えるだけで幸せなんです」

P「いやいや、これ一つ作るのにもかなり手間がかかるだろう。何か欲しいものがあったら言ってくれ」

春香「えっと……そ、それじゃあ……今度2人っきりでお出かけしたいなー、なんて」

P「えっと……」

春香「あ、ははは……忙しいのに無理に決まってますよね……あっ! 雪歩が起きたみたいだからレッスン行ってきます!」

P「は、春香!!」

春香「ひゃい!?」

P「必ず、時間を作る。そしたら俺の方から誘うから……待っていてくれ」

春香「……はい///」

P(95か……)

P(今までそんな素振り一度も……してたような気がする)

P(よく見たらチョコもハート型だ)

P(そういえば今までのクッキーなんかもハート型が多かったような……)

P(この前のやたら立派なチョコは本命だったのか……?)

P(でも亜美と真美とも約束してたよな……どうしよう……)

やよい「うっうー、おはようございまーっす!」

P「おはようやよい、今日も元気いっぱいだな!」

やよい「はい、今日もゲンキ100%で行きますよー!」

P「俺はこの後別の予定があるから、音無さんと一緒に現場だったな」

やよい「はーい!」

P「それにしても音無さんさっきからいないけどどうしたんだろう」

やよい「じゃあお掃除して待ってます!」

P(この辺りで普通の数値で落ち着きたいな…… やよいなら恋心なんて不安はないだろう!)





ピピッ

【やよい】84

P(84……84……確か80以上で恋心だっけ)

P(でもやよいはよく俺みたいな兄が欲しいって言ってたし)

P(家族に対する情愛と変わらないに違いない!)




P「やよいは偉いなあ」ナデナデ

やよい「はわっ!? なんで頭をなでなでするんですか?」

P「いつも頑張ってて、今も掃除をやってくれてるやよいは偉いなあと思ってさ」ナデナデ

やよい「えへへー、プロデューサーに撫でてもらうと家族みたいで安心するかも……」

P「ははっ、俺をお兄ちゃんみたいに思ってくれていいからな!」

やよい「はい!」



やよい「あっ……でもお兄ちゃんじゃあダメかなーって」

P「ダメ……ってどういうことだ?」

やよい「だってお兄ちゃんだと……はうわっ!! な、なんでもないです!!!///」

P「そ、それって……」

ガチャッ

小鳥「た、ただいま戻りました!」

P「音無さん! どこに行ってたんですか?」

小鳥「銀行が混んでて……ごめんなさい、すぐに行きましょうやよいちゃん」

やよい「あっ、はい! 行ってきますプロデューサー!」





P(家族でいて欲しいけど兄じゃダメ……)

P(お父さんになって欲しいんだろうな!!!)

P(やよいの両親は忙しいみたいだし代わりに甘えられる父親のような存在が欲しいに違いない!)

P(じゃないともっとややこしいことになってしまう……)

P「うーん、でも皆が皆好感度がこんなに高いのはおかしいような……」

千早「プロデューサー? 何をぶつぶつ言っているんですか?」

P「うお!? 千早、いたのか」

千早「さきほどから。新曲の歌詞を確認してました。それより何です? 好感度って……」

P「な、何でもない! 何でもないぞ! 千早はこの後収録のために俺と一緒にスタジオ入りだったな!」

千早「…………まあ、なんでも、いいですけれど」

P「よし行こう!」

P(千早には嫌われてないかどうか純粋に気になるな……)

P(流石に10以下、ってことはないだろうけど30代は普通にありそうだ……)

P(今は千早の方が前を歩いてるし、この隙に……!)




ピピッ

【千早】94

P(……この機械やっぱりインチキなんじゃないか)

P(俺が千早に好かれているわけがないだろう)

P(さっきから高い数値しか出ないし……)

P(そもそも怪しさ満天なこんなものを信じる方がおかしかったな……)

千早「プロデューサー? さっきからどうしたんですか? 考え事をしているみたいですけれど……」

P「いや、何でもないぞ。さて行こうか」

~車内~
P「しかし千早も凄いな。CDの売り上げがうなぎ登りだ」

千早「そうですか?」

P「ああ、前から凄かったけどここ最近は歌唱力がさらに上がったと評判だぞ」

千早「ふふっ、でしたらプロデューサーのおかげですね」

P「俺のおかげ……?」

千早「何だと思いますか?」

P「うーん……CMやドラマとのタイアップはしてるけど……歌唱力の話だもんな」

千早「プロデューサーのおかげで特別な気持ちを知ることが出来ました。それが歌に影響しているのかと」

P「と、特別な気持ち……?」

千早「はい、特別で……温かい気持ちです」

P「ち、千早、運転中に耳元で話したりしないでくれ

千早「ふふっ、失礼しました。もうすぐスタジオに着きますよ」

P(……特別な気持ち……ね)

P(特別もなにもここ最近はラブソングばかりなんだが……)

P(もしかしてこの機械本当に……?)

P(でもさっきから高い数字しか出てないし……)

P(普通の知り合いに試してどんな数値が出るかどうか確認しよう)

P(ぐっ、あまり来たことのない現場だから50と測定不可の人ばっかりだ)

P(いつもお世話になってるディレクターは見当たらないし……これじゃ動作確認にならない)

P(ん? ……65……72……80……どんどん上がっていく!? いったい誰が!?)

響「はいさーい、プロデューサー! きてくれたんだね!」




ピピッ

【響】88

P「ああ……そうか、ここは響の現場だったな」

P(響も高すぎる……!?)

響「そうか……自分を見にきてくれたわけじゃないんだね……」

P「い、いや、そういうわけじゃないんだぞ! 気になることがあって一瞬忘れてただけで」

響「ふーん……」

P「そ、それで、撮影のほうはどうだったんだ?」

響「あっ、聞いて聞いて! 番組の視聴率がいいから、監督が今度映画化したいって!」

P「え、映画化!?」

響「うん! 詳しくは後で事務所に連絡するって言ってたけど、もちろん自分が主演だって! ね、凄いでしょ!」

P「ああ、凄いぞ響!」

響「でしょでしょ! もっと褒めて褒めて!」

P「凄い! 響は凄い!」

響「うんうん!」

P「流石俺の響だな」ナデナデ

響「あっ……」

P「おっと、すまん響……つい」

響「ううん、もっと……もっとして……」

P「えっと……こうか?」ナデナデ

響「うん…………えへへ///」

P「よし、じゃあ仕事の方に戻らないとな」パッ

響「あっ……」

P「響はこれで終わりだよな?」

響「うん…………ぷ、プロデューサー!」

P「な、なんだ?」

響「また……また頑張ったら……なでなでしてくれる?」

P「お、おう」

響「へへっ……じゃあ自分、もっともっと頑張るぞ!」

P(きっと親みたいなものだ、うん)

P(親父さんを亡くしてるみたいだし、親みたいな感じで思ってるんだろう)

P(それか飼い主かなんかだと思ってるんだろうな)

P(アイドルが俺のことを恋愛対象だなんてそんなことが)

P「……仕事に戻ろう」

P「次は真の現場だな」

P「真はディレクターと話をしてるな」

P(調べるのが怖くなってきたけど……ええい、ままよ!)





ピピッ

【ディレクターのおっさん】52

P(ぐっ……あんまり話したことないディレクターさんはやっぱり初期値から変わらない……!)

P(さっきから50前後と90前後の両極端ばっかりだぞ……)

P「よし、帰るか」

真「どこに行くんですかプロデューサー」ガシッ

P「ま、真……」





ピピッ

【真】89

P(うっ……真もかなり高い……けど今はそれどころじゃない)

真「プロデューサー可愛い女の子の役だ、って言いましたよね」

P「はい……」

真「今回はちゃんと乙女の役だ、って言ってくれましたよね」

P「はい……」

真「これ台本に男友達って書いてあるんですけど!」

P「いや、直前に一応女友達に変わったはずだ」

真「表面だけじゃないですか! 内容男友達のままですよ!? やっぱりボクは男の役のほうが合ってるんだ……」

P「いやいや! 真は十分可愛いし女の子らしい! 男だなんて絶対に言わせない!」

真「でも……」

P「俺の技量不足で真の魅力を相手型に伝えられないのはすまないと思ってる……」

真「じゃあ……せめてプロデューサーのお姫様にしてくださいよ……」

P「え、えぇーっと……」

真「うわぁああああ!!! 忘れて! 今のは忘れて下さい!!!///」

P「こ、今度デートすればいい……ってことかな?」

真「!!! そうです! で、デートしてください!」

P「よし! 今度空き作っとくからな!」

真「は、はい! じゃあボク、もう帰りますね!」

P「おう、お疲れ様!」

真「うわー……なんてこと言ってるんだボク……///」





P(……)

P(デート4人目か……)

P「ぐっ、道が混んでて美希の現場に着くのが遅れてしまった」

P「収録もとっくに終わってる時間だし……怒ってるよな……」



P「美希! 遅れてすま……ん……」

美希「スー……スー……」

P「寝ちゃってたか……とりあえず俺のコートを掛けて、と」

美希「スー……スー……」

P(どうしよう……一番使うのが怖い相手だぞ……)

P(からかいとか年上の男への物珍しさとか憧れなんかだと思ってたけど……)

P(ここまで来たんだし、全員調べてみるか)





ピピッ

【美希】97

P「Oh...」

美希「んっ……ハニィだぁ……」

P「起こしちゃったか」

美希「えへへ……起きたら目の前にハニーがいるなんて、サイコーのお昼寝なの……」

P「美希、遅れてごめん……撮影終わる前に必ず行く、って言っておきながら1時間も待たせるなんて……」

美希「ううん、ミキ全然平気だよ?」

P「そんなことはないだろう」

美希「ハニーがいつもミキ達のこといっぱい考えてるのは知ってるの! だからこれくらいどうってことないの!」

P「でもこんなに待たせてしまったんだしな……」

美希「うーん、っと……じゃあこっちに来て欲しいの!」

P「?」





チュッ

P「?」

美希「えへへ……これで許してあげるの! さ、帰ろ?」

P「???」

美希「ほーらー、ミキを駅まで送ってくれるんでしょ?」

P「……お、おう」





P(美希、本気だったのか……)

P(どこにキスされたのかはご想像にお任せする)

P「ただいまー……」ガチャ

伊織「んっ、おかえりなさい」

P「あれ、伊織だけか?」

伊織「小鳥はたしかやよいの付き添いでしょ?」

P「そういえばそうだったな。律子と他の皆は?」

伊織「私は竜宮小町とは別にソロで仕事があったのよ。でも早く終わったから先に帰ってきた、ってわけ」

P「なるほど」

P(そうだ伊織……厳しい面もある伊織なら普通の数値が出るはず……!)

P(後ろを向いてる今のうちに!)





ピピッ

【伊織】91

P(な、何故だ……)

伊織「ん? ……どうしたのよ、随分疲れた顔してるけど」

P「ちょっと……な……」

伊織「……悩みがあるなら言いなさいよ、話だけなら聞いてあげるわ」

P「いや、えっと……」

伊織「なによ、もしかして私に関係してる話?」

P「」ビクッ

伊織「ふーん……まっ、それならいいけど」

P「……気にならないのか?」

伊織「そりゃあ気になるわよ。でも私にはそれを含めてあんたを受け入れる度量ってものがあるわけ」

伊織「ほらっ、これでも飲んで元気出しなさい」

P「これは……伊織の好きな果汁100%のオレンジジュースじゃないか」

伊織「いいこと? 私がそのジュースを渡すってことは特別な意味があるんだから、その意味をよーく考えながら飲むのよ?」

P「特別な意味?」

伊織「にひひっ、よかったじゃない悩み事が増えたわよ」

P「おいおい」

伊織「いつまでもうじうじしてないで早くいつものあんたに戻りなさいよね。それじゃあ私は帰るから」

P「ああ、ありがとうな伊織」

P(この数値で特別な意味ってどう考えても……)

P(いやいや、機械がインチキな可能性だって十分あるじゃないか)

P(でも今わざわざ事務所に戻ってきたのに特に何もしないで帰ったぞ)

P(もしかして俺を待っていたのか……?)

P(いやいや、俺が来る前に用事を終わらせたとか……うーん……)




貴音「……あなた様」

P「うおっ!? 貴音か、どうしたんだ?」

貴音「いえ、明日の予定を確認してから帰路に着こうと思っていたのですが……どうやら悩みがあるというのは本当のようですね」

P「うっ……伊織から聞いたのか。気を使わせちゃったみたいだな」

貴音「はい。ここに来るときにすれ違ったので」

貴音「……あなた様、少しそふぁに座っていただけませんか?」

P「えっと……こうか?」

貴音「はい、では失礼して」グイッ

P「うおっ!?」ボスン

貴音「悩み事がある時はじっくり悩んでください」

P「ご、強引な膝枕だな」

貴音「ふふっ、少しくらい強引でないと、あなた様は休んでくれませんから」

P「うっ……耳が痛い」

貴音「私たちに出来ることがあれば何でもおっしゃって下さい」

P「貴音……」

貴音「皆、普段お世話になってるあなた様に恩返しをしたいと思っているのですから」

P「……ありがとう」





P「その、頭に重いものが当たってるんだけど……」

貴音「ふふっ、当てているのですよ、あなた様」

P「」

お姫ちんちん!

貴音「スー……スー……」

P「……貴音のほうが寝ちゃったか」

P(貴音も忙しい日が続いてるしな……今度労わってあげないと)

P(一応見てみるか)





ピピッ

【貴音】93

P「……」

P(悩み事が増えた気がする……)

律子「あーらプロデューサー殿、貴音とのイチャイチャは済みましたか?」

P「げっ、律子……」

律子「ずいぶんとお楽しみだったようですねぇ?」

P「い、いつからそこに!?」

律子「ちょうどあなたが貴音の膝に頭を乗せた辺りからですよ!」

P「全然気付かなかった……」

律子「ええそうでしょうとも! 随分お楽しみだったようですからねぇ?」

P「うっ……」

律子「帰ってきて早々あんなもの見せられたほうの気持ちも考えてください」

P「す、すまん……」

P(なんだかめちゃくちゃ不機嫌だぞ……)

P(でも律子なら間違いなく普通の同僚の数値が出てくれるはずだ……!)





ピピッ

【律子】92

P(おかしい……こんなはずが……)

P(……ってあれ?)

P「律子、ここに置いてあった書類知らないか?」

律子「ああそれならやっておきましたよ」

P「えっ」

律子「プロデューサーには竜宮小町のこともサポートして貰ってるんですから、私からも恩返しをしないと」

P「そんな、あれは俺が好きでやってるだけなんだし……」

残ってるのはあと社長だけか

律子「それでもです、少しはご自身の身体のことを考えて休んでください。さあ帰りますよ」

P「いや、他のがまだ少し残ってるからそれを終わらせてから帰るよ」

律子「はぁー……じゃあお先に失礼しますけど、本当に無理しないでくださいね?」

P「ああ、ありがとう律子」

律子「!!! …………た、貴音! ほら、帰るわよ!」

貴音「んっ…………」





P(やっぱり律子はせいぜい70くらいじゃないか?)

P「うーん、やっぱりただのインチキなのかな」

P「いやでもあの反応は……」

P「でもよく考えたらいつもあんな感じだし俺の勘違いの可能性のほうが高いか……?」

社長「なーにをブツブツ言ってるのかねキミィ」

P「あ、社長お疲れ様です!」

社長「今日の業務も無事終了したようだね。どうかね?この後一杯でも」

P「はい、大丈夫ですよ」

P(そうだ、社長に試せば普通の数値だろうし、壊れてるかどうか確認できるはず……!)





ピピッ

【高木社長】90

P「」

社長「どうしたのかねキミィ」

P(そうだ、これはつまりインチキってことだよな、うん)

社長「さて、では行くとするか」

P(90なんて流石におかしいしなハハハ)

社長「今日は私の行きつけの店を紹介しよう」

P「お、音無さんにも連絡してみませんか!?」

社長「実はだね……今日は二人きりで話したいこともあるのだよ」

P「」

P「そんなわけで帰り道にある社長いきつけのバーにやって来たのだ」

社長「さっきから飲んでないようだがどうしたのかねキミィ」

P「い、いえ! なんでもありません!」

社長「今日は私の奢りなんだ、遠慮せず好きに頼むがいい!」

P「しゃ、社長! それより二人きりで話したいことというのは!?」

社長「ああ、ではそろそろ本題に入るとするか」





社長「君に是非、この事務所継いで欲しいと思ってだね」

P「ええっ!?」

社長「アイドルの女の子達も皆トップアイドルになれたと言っても過言じゃないだろう」

社長「彼女たちは私が追い求めたアイドルの完成系、そのものだ」

社長「この事務所もキミのおかげでここまで大きくなった」

社長「私はキミには感謝してもしきれない。本当にありがとう」



P「そんな……俺は皆が頑張るのをサポートしただけですよ」

社長「いやいや、彼女達の頑張りは私も重々承知している。しかしキミのサポートがなければ決してここまでたどり着けなかっただろう」

P「社長……」

社長「もちろん今すぐにというつもりはない。私もまだまだ現役でいるつもりだ」

社長「しかし私ももう若くない。いつか必ずその時が来るだろう。考えていて欲しい」

P「は、はい! ありがとうございます!」

社長「うむ、いい返事だ! さて、そろそろおいとましようかね」

P「……」

P「社長、あんなに俺のこと思ってくれていたなんて……」

P「貞操の危機とか考えてたのが恥ずかしい……」

P「インチキじゃ……ないんだろうなコレ」

P「アイドルの女の子達の好意は本物か……ちょっと嬉しいな」

P「でもちょっと待ってくれ。ってことは……?」

P「明日からどうすれば……!!」

美希「ねぇハーニィ……ミキ、そろそろハニーの気持ち、聞かせて欲しいなぁ……」

やよい「プロデューサー……私やっぱりお兄ちゃんじゃなくて……あうぅ……」

響「プロデューサー! 映画の主題歌と挿入歌も自分に決まったぞ! ほめてほめて!」

貴音「あなた様……響にしたという”なでなで”を私にもしていただきたいのですが……」

千早「さあ、プロデューサー。早く仕事に行きましょう。あなたといれば私はもっと羽ばたける!」

雪歩「プロデューサー、わ、私の男の人の苦手を直すために特訓してください! ま、まずは抱き合ってみるとか……///」

あずさ「プロデューサーさん。私、運命の人に気付いて貰えるように自分からアタックしてみることにします」

小鳥「ええっ!? じゃ、じゃあ私も頑張ります!!」

亜美「兄ちゃん兄ちゃん! デートの日は決まった!?」

真「プロデューサー……ボク、せっかくだからお城みたいなところに行ってみたいです!」

真美「じゃ、じゃあ真美は……ほ、ホテルとかがいい!」

春香「ううっ……亜美と真美に、真までプロデューサーさんとデートだなんて……」

伊織「ちょっとあんた……悩みってまさかこのことじゃないわよねぇ?」

律子「プぅロデュぅううサぁあああ殿!? ちょーっと休日の使い方についてお話があります!」

社長「うむ! 仲良きことは美しきかな!」

P(どうする! どうすんの俺!?)





続かない

おまけ

P(71!? やった! 俺にも普通の知り合いがいた!)

黒井「おおっと! これはこれは下劣で低俗でお下品な765プロのへっぽこプロデューサーではないか!」





ピピッ

【黒井社長】71

P「えっ」

Pが全員の好意に気付く、ってことをやりたかっただけなんだ
実は伊織に嫌われてたとかいう展開を期待してたらすまない
でも平和なほうがいいよね!

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、41歳になって10年ぶりくらいにツタヤでアニメ借りてきて気になってたアイドルマスター見て好きになって書きたくなったのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
この気持ちを抑えることができなかったので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、伊織達のみんなへのメッセジをどぞ
伊織「みんな、見てくれてありがとう
ちょっとレズレズなところ見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
シンパイ「いやーありがと!
私の心配は二十分に伝わったかな?」
おっさん「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
やよい「見てくれてありがとう!
正直、作中で言った私の気持ちは本当ですよ~!」
車?「・・・ブオーーーーン」キキッ
では、
伊織、シンパイ、おっさん、やよい、車?、氷菓SS「皆さん、ありがとうございました!」

伊織、シンパイ、おっさん、やよい、車?「って、なんで氷菓SSくんが!?改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom