八神マキノ「本当に仕方のない人...」 (87)
のんびりと書いていきます
一応シリーズものです
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prrrrrrr♪
P「はい、CGプロですが....」
マキノ「もしもしP?私よ」
P「おおっ、どうした?」
マキノ「貴方、今日なにか忘れてない?」
P「えっ、なにも忘れてないと思うんだけど...」
マキノ「はぁ...よく調べてみて」
P「えーっと...これもあるし、これも...あっ!」
マキノ「わかった?」
P「すまん、弁当を忘れてた...」
マキノ「今朝テーブルに置いてあったでしょう?」
P「悪い、ちょっと考え事して....」
マキノ「本当に仕方のない人...」
P「ゴメンな、せっかく作ってくれたのに...」
マキノ「お昼、どうするの?」
P「取りに戻ってる時間はないから、コンビニの弁当で済ませるよ」
マキノ「そんなことしなくてもいいわ、私が届けに行く」
P「えっ、別にそこまでしなくても...」
マキノ「大丈夫よ、届けに行くくらいの余裕はあるから」
P「でも....」
マキノ「いいの、ちゃんと届けるから安心してちょうだい」
P「悪いな、ホント....」
マキノ「気にしないで、じゃあ事務所に行くからお仕事がんばってね」
P「ああ、わかってるよ」
マキノ「じゃあね、愛してるわ」
P「お、おぉ...」
マキノ「まったく...」
「ママ、どうしたの?」
マキノ「パパがお弁当を忘れたの」
「そうなの?じゃあパパこまる?」
マキノ「そうよ、だからママがあとでお届けするの」
「わたしもいきたい!」
マキノ「いい子にできる?」
「うん!できる!」
マキノ「じゃあ連れて行ってあげる」
「わーい!やったー!」
マキノ「パパのお仕事を邪魔しちゃダメよ?」
「はーい♪」
P「ふぅ....」
ちひろ「誰ですか今の電話?」
P「ああ、嫁からです...」
ちひろ「あらマキノちゃんですか!懐かしいですねぇ♪」
P「ちょっと家に弁当を忘れて来ちゃいまして、あとで届けに来るそうです」
ちひろ「本当ですか?なんだか久しぶりな気がします」
P「でしょうね、アイドルとしての活動は3年間くらいでしたけど」
ちひろ「世間は驚いてましたけど、私はあんまり驚きませんでしたよ?」
P「そうだったんですか?」
ちひろ「アイドル時代から通い妻みたいなことさせてたんですから、まあいずれは結婚するかな、と」
P「なるほど...」
ちひろ「それより、いつ来るんですか?」
P「お昼前には来ると思いますけど、午前中はアイドルたちの付き添いが....」
ちひろ「いいですよ、プロデューサーさんが来るまでマキノちゃんとおしゃべりしながら待ってますから」
P「すみません、よろしくお願いします」
ちひろ「ふふっ、愛妻弁当を楽しみにしながらお仕事がんばってくださいね♪」
------
マキノ「ここに来るのも、ずいぶんと久しぶり...」
「ここがパパがおしごとしてるところ?」
マキノ「そうよ、お行儀よくね」
「はーい♪」
ガチャッ
マキノ「失礼します」
「おじゃましまーす!」
ちひろ「はーい、あら♪」
マキノ「お久しぶり、ちひろさん」
ちひろ「マキノちゃんお久しぶりですねぇ!」
マキノ「ちひろさんはあまり変わっていないわね」
ちひろ「マキノちゃんはすごく綺麗になりましたね、さあどうぞ♪」
マキノ「別に気を使わなくてもいいのよ」
ちひろ「いいんですよ、今お茶を淹れますから座って待っててください」
マキノ「本当にありがとう...」
「わぁ....」
マキノ「どうしたの?」
「パパはここでおしごとしてるんだー...」
マキノ「ええ、ママも昔ここにいたのよ」
「そうなの?」
マキノ「よくここでパパといっしょにいたわ」
「そうなんだー♪」
マキノ「あなたが産まれる前の話よ」ナデナデ
ちひろ「はーい、お待たせしました♪」
マキノ「ありがとうちひろさん」
「ありがとうございます♪」
ちひろ「どういたしまして、それにしても可愛いですねぇ♪」
マキノ「そういえばまだ紹介してなかったわね、ごあいさつは?」
「はじめまして!pです!3さいです!」
ちひろ「もうそんなに大きくなったんですか」
マキノ「おかげさまでね」ナデナデ
ちひろ「マキノちゃんによく似てますね♪」
マキノ「でも、眼はPそっくりよ」
p「ママ、このきれいなひとだれー?」
マキノ「ちひろさんよ、ママのお友達」
ちひろ「ふふっ、よろしくお願いしますね」
p「よろしくおねがいします♪」
ちひろ「それにしても、マキノちゃんが引退してからもう3年ですか....」
マキノ「そうね、あっという間だったわ」
ちひろ「大騒ぎになりましたもんね、人気アイドルがプロデューサーとの結婚引退でしたから」
マキノ「ええ、ネットでもずいぶん騒がれていたわ」
ちひろ「事務所でもテレビの取材がすごくて大変でしたよ....」
マキノ「あの時はゴメンなさいねちひろさん、いろいろ迷惑をかけて....」
ちひろ「いえ、気にしないでください、もう過ぎたことですし今となってはいい思い出です」
p「ねぇママ、パパはー?」
ちひろ「パパは今お仕事に行ってるんです、もう少しで帰ってきますよ」
p「ほんとー?はやくかえってこないかなー♪」
マキノ「ところであの人はどう?ちゃんと仕事してるかしら?」
ちひろ「その辺は大丈夫ですよ、マキノちゃんも知ってるじゃないですか、ああ見えて凄腕ですから」
マキノ「そうね、でも私生活がだらしないところは今も治ってないわ」
ちひろ「だけどそれがきっかけでマキノちゃんの通い妻生活がスタートしたわけじゃないですか」
マキノ「まあ、それはそうだけど....」
ちひろ「最初にマキノちゃんから言われた時はビックリしましたよ、家に通ってごはんを作ってあげてたんですから」
マキノ「なんだか放っておけなかったのよ、あのときのPを見てたら...」
ちひろ「本当にプロデューサーさんは運のいい人ですね、こんなに綺麗な奥さん捕まえて、それに可愛い娘まで...」
マキノ「ちひろさんはまだそういう人はいないの?」
ちひろ「私はいいんです、仕事が恋人ですから!」
p「ママ、これみて!」
マキノ「なあに?」
p「このしゃしん、ママだよ!」
マキノ「あら、本当ね....」
ちひろ「それはママがアイドルだった頃の写真ですよ♪」
p「アイドル?」
ちひろ「ええ、今から6年も昔の写真ですけど」
マキノ「私がまだ十代だった頃ね」
ちひろ「あの頃のマキノちゃんはすごく大人びてましたよねぇ」
p「あっ、パパ!パパもうつってる!」
マキノ「パパとママがいっしょにお仕事をしていた頃よ」
p「ママ、きれいなおようふくきてる....」
ちひろ「ふふっ、とっても綺麗だったんですよ♪」
p「そうなの?」
ちひろ「はい、大勢の前で踊ったり歌ったりしてたんです、ママはすごく人気のあるアイドルだったんです」
p「ママ、ほんと?ママはアイドルだったの?」
マキノ「そうよ、もう昔の話だけれど」
ちひろ「ほーら、これがドームでライブしてる時の写真ですよ♪」
p「わぁ!ママかっこいい!」
マキノ「ありがとう...」ナデナデ
ちひろ「マキノちゃんは今でも歌を歌ったりするんですか?」
p「ママはね、わたしがねるときにうたってくれるの!」
ちひろ「あら、そうなんですか」
p「うん!いつもきれいなこえでうたってくれるんだよ♪」
ちひろ「ふふっ、マキノちゃんもすっかりお母さんですね」
マキノ「そんなことないわ、母親なら当たり前のことだもの」
ちひろ「ママとパパはお家ではどんな感じなんですか?」
p「うーんとね、パパはよくママにおこられてる!」
ちひろ「怒られてる?」
p「パパがね、よるにおうちでカタカタやってるとママが『つかれるからもうやすみなさい!』っておこるの」
ちひろ「はぁ、なるほど...」
p「あと、パパがいっぱいおさけのんでると『からだにどくよ!』っていってる」
ちひろ「あらら、完全に尻に敷かれてますねプロデューサーさんは....」
p「でもね、ほんとうはなかよしなの!」
ちひろ「そうなんですか?」
p「ママがおこったあとはね、かならすパパとキスするの!」
p「おはようのときも、おやすみのときも、あといってらっしゃいのときも!」
ちひろ「へぇ....怒るのとキスするのはどっちが多いですか?」
p「うーん....キスのほうがおおい!いっぱいキスしてるもん!」
p「あとね、『すき』とか『あいしてる』っていうのもよくいってる!」
ちひろ「あらあら、なるほど♪」ニヤニヤ
マキノ「な、なに?夫婦なんだから普通でしょう!?」
ちひろ「そうですねぇ♪」
p「ママー、パパまだー?」
ちひろ「もう少しで来ますよ」
p「おそいなー...」
マキノ「もうちょっとよ、いい子だから我慢できるでしょう?」
p「うん、がまんする!」
ちひろ「pちゃんはえらいですねぇ♪」ナデナデ
p「えへへ、ほめられた♪」
ちひろ「パパが来たらもっと褒めてもらえますよ」
p「ギューってしてくれる?」
ちひろ「ええ、きっとしてくれます」
p「パパはね、おしごとからかえるといっつもギューしてくれるの!」
ちひろ「優しいパパですね♪」
p「それから、ママのことギューってして『ただいま』っていいながらキスするよ!」
マキノ「ぴ、p!やめなさい!」
p「なんで?」
マキノ「なんでもよ!」
ちひろ「ラブラブですね、お二人は....」
ブロロロロ... キキーッ!
ちひろ「あっ、噂をすれば帰ってきたみたいです」
ガチャッ
P「ただいま戻りましたー」
p「パパー!」ダキッ!
P「おおっ、来てたのか!」ギュッ
p「おべんとうとどけにきたのー!」ギュウウウウ
P「そうかそうか、pはえらいなぁ」ナデナデ
マキノ「まったく、ちゃんと置いておいたのに....」
P「本当にゴメン、うっかりしてて...」
マキノ「いいのよ、貴方がうっかりしてるのは毎度のことだものね」
P「反省してます...」
マキノ「ふむ...だったらすることがあるんじゃない?」
P「....今か?」
マキノ「ちょっとだけよ」
P「でも、今は...」
ガチャッ
唯「ちゃーっす☆疲れたじぇー!」
ありす「ただいま戻りました」
ちひろ「お疲れ様です、二人とも」
唯「Pちゃーん、ゆいもうヘトヘト~...」ダキッ
P「こーら、抱きつくな」
ありす「唯さんしゃきっとしてください、だらしないですよ」
唯「だって今日のお仕事チョー大変だったからさー」
P「まあ確かにそうだな、でもよくがんばったな、えらいぞ」
唯「えへへ♪Pちゃんに褒められちった☆」
ありす「....Pさん?」
P「んっ、なんだ?」
ありす「私も唯さんに負けないくらい頑張ったと思います」
P「ああ、そうだな、えらいぞありす」
ありす「...それだけですか?」
P「えらいえらい」ナデナデ
ありす「んっ....」
ありすと唯も6年たってるのかな?
p「ママー、あのひとたちだれー?」
マキノ「パパと一緒にお仕事をしてる人たちよ」
p「そうなんだー」
唯「ねえねえPちゃん、そこのキレイな人って....」
P「ああ、俺の....」
ありす「言わなくてもわかります、また新しい人をスカウトしてきたんですね」
ちひろ「ふふっ、残念ながらハズレですよありすちゃん」
ありす「えっ?じゃあ...」
P「二人は初めて会うかな、俺の奥さんだ」
唯「マジ!?このキレイな人がPちゃんの奥さん!?」
ありす「....奥さん...Pさんの...」
P「それからこっちが娘だ、ほらお姉ちゃんたちにごあいさつしなさい」
p「こんにちは!」
唯「キャー!カワイイ☆抱っこしてもいいですか?」
マキノ「ええ、どうぞ」
唯「こんにちは、ゆいだよ♪」
p「pです!こんにちは!」
唯「カワイイー!pちゃんに全然似てなーい♪」
P「失礼な!似てるだろ!」
>>30
ふたりはそのまんまです
ありす「.....」
ちひろ「ありすちゃん、どうかしましたか?」
ありす「いえ、なんでもないです」
唯「うーん...」
P「どうした唯?」
唯「Pちゃんの奥さん、なんかどっかで見たことあるような...」
P「唯は見たことあるかもな、一応元アイドルなんだけど...」
唯「あっ、思いだした!誰かと思ったら八神マキノさんじゃん!」
マキノ「あら、私の事を知っているの?」
唯「知ってる知ってる☆ゆいが小学校くらいの時に人気だったもん♪」
マキノ「嬉しいわ、どうもありがとう大槻さん」
唯「そういえば何年か前に引退してたけど、そっかー...Pちゃんの奥さんになってたんだー...」
マキノ「ええ、今は主婦をやらせてもらってるわ、今日はこの人がお弁当を忘れたから届けに来たの」
唯「へぇー、Pちゃんこんなに綺麗な奥さんいたんだー、どーりでゆいたちがアタックしてもビクともしないはずだよねー♪」
P「こーら、誤解を生むようなこと言うな」ペシッ
唯「あいたっ、ボーリョクハンタイ!」
ありす「.....」
P「ありす、さっきからどうした?」
ありす「.....」ギュッ
P「ありす?」
ありす「....なんでもないです」
ちひろ「今日のありすちゃんはずいぶんと甘えん坊ですね」
ありす「....私だって大きくなれば...もっと...」
P「おい、本当に大丈夫か?」
ありす「...待てるって言ったのに...グスッ...」
P「お、おい...泣いてるのか?」
ありす「泣いてなんか....ないです...」
P「ど、どうしたんだよ!?」
ありす「ヒック.....うぅぅ....」
p「おねえちゃん、どこかいたいの?」
ありす「グスッ、そんなんじゃ...ないです....」
p「よしよし、なかないで」ナデナデ
ありす「ヒック...そんな...子供みたいに....」
p「ママがね、わたしがかなしいときはこうしてくれるの、よしよし」ナデナデ
ありす「わ、私より小さいくせに....」
P「ありす...」
マキノ「p、ちょっとパパのところに行ってて」
p「はーい」テクテク...
マキノ「ありすちゃん...」ナデナデ
ありす「た、橘です....グスッ...ありすって呼んでいいのは...Pさんだけ...」
マキノ「じゃあ橘さん、Pの...プロデューサーのこと好きなの?」
ありす「グスッ...Pさん....待てるって....大きくなるまで...」
マキノ「P、本当に言ったの?」
P「待てる?えっ、もしかしてあれってそういう意味だったのか....」
唯「Pちゃんってもしかしてドンカン?」
マキノ「まったく...度し難いな....」
ちひろ「あっ、そのセリフ久しぶりに聞きました」
マキノ「ゴメンなさいね橘さん、あの人変なところでニブいのよ...」
ありす「グスッ....悪いと思ってるなら...Pさんを私に譲ってください...」
マキノ「...それは無理ね」
ありす「どうしてですか?私、真剣なのに...」
マキノ「ええ、見ればよくわかるわ...ただね...」
マキノ「Pにいなくなられたら、私はもう生きていけないわ」
ありす「.....」
マキノ「私、Pのことがとても好きなの、大事なの」
マキノ「だから...そのお願いだけは聞けないわ...」
マキノ「ゴメンなさい橘さん....」
ちひろ「....なんかマキノちゃん変わりましたね、昔はあんなこと言わなかったんですけど...」
唯「Pちゃんすごいじゃん☆愛されてるねっ♪」
p「パパとママはなかよしなんだよ?」
唯「そうだねぇ、ラブラブじゃん☆」
P「わ、わかったからそう連呼するな....恥ずかしいから....」
まずマキノをスカウトし担当に
マキノ引退
結婚
出産
新しく唯とありすをスカウト、担当に
って時系列では
ありす「.....グスッ」
マキノ「ほら橘さん、涙を拭いて....」ゴシゴシ
ありす「....ありがとうございます」
P「ありす、その...だな....」
ありす「Pさん」
P「な、なんだ?」
ギュッ
ありす「私、もっと綺麗になります」
ありす「お料理もお掃除もなんでもできるようになります」
ありす「マキノさんみたいな知的なびじんになってみせます」
P「ああ、ありすならきっとなれるよ」
ありす「....その時になって私にしておけばよかったと後悔しても遅いんですからね」
P「どうだろうなぁ...」
マキノ「大丈夫よP」
ギュッ
マキノ「貴方には私がいるでしょう?」
>>44 時系列はその通りです
ちょっとだけ眠ります もうちょいでおわります
ちょっとずつ再開します
>>45
× ありす「マキノさんみたいな知的なびじんになってみせます」
〇 ありす「マキノさんみたいな知的な美人になってみせます」
P「マキノ....」
マキノ「ふふっ♪なあに?」ギュウウウウウ
p「ママー、わたしもギューってして?」
マキノ「ええ、いらっしゃい」
p「えへへ、ママだいすき♪」ギュッ
マキノ「さてと....そろそろ失礼するわ、みんなのお仕事の邪魔をしては悪いから」
ちひろ「あら、別にお邪魔だなんて思ってませんよ?ぜひまた来てください」
唯「うん!ゆいも家でのPちゃんの話とかいろいろ聞いてみたいし☆」
ありす「私も...ちょっとだけなら...聞いてみたいかも」
P「おいおい...」
マキノ「ええ、また今度来た時に話すわ」
p「ばいばーい、おねえちゃんたち♪」
唯「バイバイ、またゆいとあそぼーね、pちゃん♪」
ありす「また来てください、今度はもっとお姉さんらしいところをみせます」
p「パパ、おしごとがんばってね♪」
P「ああ、がんばるよ」ナデナデ
マキノ「じゃあP、ちゃんとお弁当食べてね」
P「わかってるさ、届けてくれてありがとうな」
マキノ「ええ、それじゃ....」
チュッ
マキノ「早く帰ってきてね、家で待ってるわ」バタン
P「ふぅ、まったく...」
ジーッ...
P「はっ!?」
唯「マキノさんってクールな感じに見えたけどけっこう積極的なんだね♪」
ありす「Pさんとキス....Pさんとキス...」
ちひろ「結婚する前よりラブラブっぷりに磨きがかかってますねぇ、お二人とも♪」
P「い、いや...今のはですね...いつもの習慣みたいなものでして....」
唯「えっ、じゃあ毎日キスしてるって事?」
ちひろ「どうもそうらしいですよ、pちゃんの話だと事あるごとにキスするみたいで...」
ありす「Pさんは...キスが上手な人が好きという事ですか...なるほど...」
P「だ、だから!」
唯「別にごまかさなくてもいいよPちゃん☆いいじゃん奥さんとラブラブで♪」
ありす「私もキスの情報を集めないと...とりあえず...」
ちひろ「まあ、私は今更って感じですけどね、引退直前の頃なんてそれはもう...」
P「だ、ダメですよ!?その話はアイドルたちには絶対に聞かせたらダメです!
------
ガチャッ
P「ただいまー」
p「おかえりー!」ダキッ
P「ただいま、今日はどうもありがとうな」ナデナデ
p「パパ、おしごとおつかれさま!」
P「おっ、ありがとう、嬉しいよ」
マキノ「おかえりなさい、P」
P「ただいまマキノ、今日は悪かったな」
マキノ「気にしないで、それよりご飯出来てるわよ」
P「ああ、いい匂いだ」
p「パパ、はやくたべよー!」
P「そうだな、食べよう」
------
P「パパの仕事場にきてみてどうだった?」
p「ゆいおねえちゃんとありすおねえちゃんがね、いっぱいあそんでくれた!」
P「そうかそうか、よかったな」
p「あと、ママのしゃしんをみたの♪」
P「ママの写真?」
p「きれいなおようふくきてたよ!」
マキノ「まだアイドルだった時の写真よ」
P「なるほどな、写真に写ってたママを見てどう思った?」
p「うーんとね...きれいだった!」
P「今のママとどっちが綺麗だ?」
p「えっ?うーんとね、うーんとね....わかんない!」
P「パパはな、どっちも綺麗だと思うな」
p「うん、しゃしんのママもいまのママもすごくきれいだね♪」
P「だろう?ママはな、初めて会った時からとっても綺麗だったんだ」
マキノ「あら、そうだったの?」
P「そうだよ、すごく綺麗な子だなと思った」
マキノ「私は貴方のこと、すごく変な人だと思ったわ」
P「えっ、マジか...」
マキノ「冗談よ」
p「パパはへんなひとだったの?」
P「いやいや、そんなことないぞ」
マキノ「変じゃないけど、ちょっとだらしない人だとは思ったわ」
p「だらしないひと?」
マキノ「いつも忘れ物をしていたし、お部屋も汚かったし...」
p「じゃあ、いまとおんなじだね!」
P「おい、少しは片付けるようになっただろ!」
マキノ「少しだけ、ね」
P「うーん...厳しいなぁ」
マキノ「ほら、P?」
P「なに...んぐっ...」
マキノ「口についてるわ、昔から変わらないんだから...」フキフキ...
P「じ、自分でできるって....」
マキノ「ダメ、これは私の仕事だもの」
p「ママ、わたしもふいてー」
マキノ「はいはい、ちょっと待ってて、パパが終わったらね」
------
p「ごちそうさまでした!」
マキノ「はい、お粗末様でした、よく言えたわね」ナデナデ
P「ママの料理は美味しいな」
p「うん、とってもおいしい♪」
マキノ「フフッ♪ありがとう、ふたりとも」
p「ママ、わたしもおりょうりやってみたい!」
マキノ「ええ、じゃあ今度教えてあげる」
p「パパにたべさせてあげるの♪」
P「楽しみにしてるからな」ナデナデ
マキノ「P、お風呂沸いてるから入れてあげて」
P「よーしp、今日はパパとお風呂入ろうな」
p「うん!パパと入る♪」
マキノ「ちゃんと洗ってあげてね、雑に洗っちゃダメよ?」
P「心配するなって、しっかり洗うよ」
p「パパにあらってもらうのすきー!」
マキノ「あら、そうなの?」
p「うん、パパはあらうのとってもじょうず♪」
P「まあな、ママの身体で練習したから....」
マキノ「....っ!!」ベシベシッ!!
P「いてぇっ!」
マキノ「...子供の前でなにを言ってるの貴方は!」
P「じ、冗談だって....」
p「パパはママのからだをあらってあげてたの?」
P「いや、どっちかっていうとパパは洗ってもらってたほうで...もちろんたまには洗ってあげたりもしたけど...」
マキノ「早くお風呂に入ってきなさい!」
P「はーい....」
------
p「すぅ...すぅ...」
P「...よく寝てる」ナデナデ
マキノ「もう寝たの?」
P「ああ、昼間にはしゃぎすぎて疲れたのかもしれないな」
マキノ「そうね、今日はいつも以上に元気だったわ」
P「今日は本当にありがとうな、お弁当届けてくれて...」
マキノ「気にしないでって言ってるでしょう、別に大したことじゃないわ」
P「.....」
マキノ「どうしたの?」
P「いや、風呂上がりのマキノが色っぽいなぁと思ってさ」
マキノ「そう?ありがとう♪」
P「マキノたちが帰った後さ、ちひろさんたちに散々からかわれたよ、ラブラブですねって」
マキノ「フフッ、全然変わってないわねちひろさんも...」
P「まあな、多分あの人はずっと変わらないよ」
マキノ「貴方の担当アイドル、特に橘さんはずいぶん貴方のこと慕ってるみたいね」
P「なんだかありすを見てると、昔のお前を思い出すよ」
マキノ「あら、どういう意味かしら?」
P「いや、あの妙にクールでツンツンしたところがさ....」
マキノ「じゃあ今は?」
P「そうだな...今は物腰が柔らかくなったし...」
P「それから、すごく綺麗になった」
マキノ「私、もう24よ?」
P「いいや、絶対に今の方が綺麗だ」
マキノ「そう...」
マキノ「P?」
P「なんだ?」
マキノ「...いらっしゃい」ポンポン
P「じゃあ失礼して....」
ポフッ
P「うーん...マキノの膝は相変わらず柔らかいな...」
マキノ「今日もお仕事ご苦労様....」ナデナデ
P「ありがとな...」
マキノ「貴方の今担当してる子たちも、ずいぶん個性的な人たちね....」
P「まあな、いろいろと気を使うよ...」
マキノ「たとえば?」
P「ふたりとも...特に唯とかが甘えて抱きついてくるからさ、よく注意したりするし....」
マキノ「でもとても素直でいい子だったわ」
P「ああ、あの外見だから誤解されやすいけどすごくいい子だよ」
マキノ「それに...スタイルもいいみたいね」
P「な、なにが言いたいんだよ?」
マキノ「...手を出しちゃダメよ?」
P「出さないっての...」
マキノ「あら、そんなこと言って担当アイドルと結婚したのはどこの誰だったかしら?」
P「....なんだか今日のマキノはいじわるだな...」
マキノ「冗談よ、あんまり本気に取らないで」ナデナデ
P「あとはありすがさ、時々冗談なのか本気なのかわからない行動を取るからさ...」
マキノ「橘さん、今日泣いてたわね」
P「待てますか、ってそういう意味だったのか...」
マキノ「本当に鈍感な人ね...」
P「いや、だってさ...」
マキノ「まだ小さいけど女の子だもの、ちゃんと見てあげなきゃダメじゃない」
P「...反省してます」
マキノ「きっと綺麗になるわね、あの子」
P「だろうな、今日もいろんなこと調べてたよ」
マキノ「どうするの?私より綺麗になったら、橘さんに乗り換える?」
P「まさか、その頃にはきっとありすにも好きな人ができてるよ」
マキノ「どうかしら?ずっとPのことが好きだったって告白してくるかもしれないわよ」
P「その時には、美人の奥さんがいるからって答えるよ」
マキノ「もう....」
P「マキノはどんどん綺麗になるなぁ...」
マキノ「そうかしら?」
P「ああ、初めて会った時よりずっと綺麗だ...」
マキノ「嬉しいわ...」
P「マキノ...」
マキノ「P...」
チュッ
マキノ「....フフッ」
P「どうした?」
マキノ「今日ね、pがちひろさんに言ってたの」
マキノ「『ママはパパのことをよくしかってる』ってね...」
P「面目ない...」
マキノ「でも、それ以上によくキスしてるって言っていたわ...」
P「なるほどな...」
マキノ「やっぱりよく見てるのね、私たちのこと」
P「だな、その辺はマキノに似たのかもしれないぞ」
マキノ「これからはあの子に見えないところでキスしようかしら?」
P「別にいいんじゃないか?見られたって...」
マキノ「だっていろんな人に言われたら恥ずかしいもの...」
マキノ「そのかわり、見えないところだったらいくらでもキスしていいわ」
P「たとえば今とか?」
マキノ「そうね....んっ...」
P「でもさ、なんだかんだ言っても今日はマキノの方からみんなのいる前でしてきたじゃないか」
マキノ「あ、あれはいつものクセで....」
P「結婚してからはなにかにつけてキスするようになったからな」
マキノ「夫婦だもの、論理的にはなにもおかしなことはないでしょう?」
P「まあな、でもマキノとこんなにキスするようになるとは思わなかったよ」
マキノ「イヤ?」
P「全然...んんっ...」
マキノ「ちゅっ...んっ...」
P「マキノ...好きだ...」
マキノ「私もよP...愛してるわ...」
P「俺の方が愛してるよ...」
マキノ「いいえ、私の方よ...ちゅっ...」
P「じゃあそういうことにしておいてやるよ...」
マキノ「ええ...んぅ...」
P「今日のお弁当もとっても美味しかったぞ」
マキノ「貴方の好みの味は完璧に把握してるもの...」
P「そうだったな、マキノは何でも知ってるんだよな...」
マキノ「そうよ、私に隠し事は通じないわ....」
P「じゃあ俺が今何をしたいかわかるか?」
マキノ「そうね...『もっとキスしたい』かしら?」
P「ハズレ、正解は『マキノを抱きしめたい』、だよ」ギュッ
マキノ「あっ...」
P「なあマキノ、ひとつ聞いていいか?」
マキノ「なあに?」
P「俺といっしょにいるの、イヤになったりしないか?」
マキノ「...どうして?」
P「だってさ、俺はこの歳になっても未だに忘れものも多いし、めんどうくさがりだし....」
P「いつもマキノに世話をかけてばっかりだから...」
P「だから....いつかマキノもイヤになったりするんじゃないのかなと思って..」
マキノ「はぁ...」
P「マキノ?」
ムニッ
P「ふぁっ!?」
マキノ「バカね...本当に度し難い人...」
P「ま、マキノ?」
マキノ「貴方がだらしないことなんて今に始まった事じゃないでしょ?」
マキノ「そんな事で嫌いになるくらいなら、とっくの昔に嫌いになってるわ...」
P「そ、そうか?」
マキノ「P、私が貴方の家に通うようになったきっかけ、覚えてる?」
P「ああ、もちろん」
マキノ「貴方にベストな状態でいてもらうために身の回りのことをしてあげる...そういうことだったでしょう?」
マキノ「だから心配することなんてないわ、貴方はいつも元気でいて...」
マキノ「そして、私とpの事を愛してくれていればいいの...」
マキノ「イヤになったりなんてしないわ...安心してちょうだい」
マキノ「むしろ結構楽しかったりするのよ?貴方の世話を焼くのもね」
P「マキノ...」
マキノ「安心した?」
ギュッ
P「ありがとなマキノ...お前と出会えて、結婚できて、本当によかったよ...」ギュウウウウ
マキノ「フフッ、私もよ...」
P「大好きだぞ...マキノ...」
マキノ「んんっ....ちゅっ....」
ドサッ
P「マキノ...」
マキノ「ダメよ...明日もお仕事でしょう?」
P「いや...我慢できない...」
マキノ「んっ...早く寝ないとダメなのに...」
P「...イヤか?」
マキノ「その質問は...ズルいわ...」
P「....愛してるよ、マキノ」
マキノ「...ええ、いっぱい愛して...」
----
--------
チュンチュン...
p「ママ、ねえママ」ユサユサ
マキノ「んんっ...p?」
p「ママ、おきて」
マキノ「...どうしたの?」
p「ピーピーなってるの」
マキノ「ピーピー....はっ!?」
マキノ「....しまった」
P「Zzz...」
マキノ「P、起きて!起きなさい!」
P「うーん...もう少し....」
マキノ「時間よ!もう行かないと遅刻よ!」
P「えっ...時間...」
マキノ「早く寝ないとって言ったのに....」
P「だってマキノがすごく可愛かったからさぁ...昨日のお弁当のお礼も兼ねて...」
マキノ「だからってあんなにすることはないでしょう、早く着替えて!」
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P「よし、準備完了!」
マキノ「早くして、遅れるわ」
P「わかってる、それじゃあ行ってくるよ」
マキノ「ゴメンなさい...朝ごはんが用意できなくて...」
P「いいよ、適当に買って食べるから」
マキノ「忘れ物はない?お弁当は?」
P「今日はちゃんと持ったよ、大丈夫だ」
p「パパー、おしごとがんばってね!」
P「ああ、いい子にしてるんだぞ?」
p「はーい♪」
P「じゃあ行ってきます」ガチャッ
p「いってらっしゃーい!」
マキノ「はぁ...まさか私まで寝坊するなんて....」
p「ママはきょうおねぼうさんなの?」
マキノ「そうね...ママもパパのこと叱れなくなっちゃったわ...」
p「ママ、なかないで!」
マキノ「ありがとう、でも大丈夫よ、pは優しいわね...」ナデナデ
p「えへへ♪」
マキノ「さあ、朝ごはんにしましょう」
p「うん!」
ガチャッ
マキノ「あらP...どうしたの?」
P「忘れ物をしたんだ」
マキノ「なにを忘れたの?取ってきてあげ....」
チュッ
マキノ「んっ...」
P「今日も愛してるぞ、行ってきます」バタン
マキノ「P...」
p「えへへっ、パパとママはきょうもなかよしだね♪」
マキノ「この為に戻って来るなんて...」
マキノ「遅刻しそうなのに...まったく....」
マキノ「本当に仕方のない人...」
おわり
駄文失礼しました~
なんだかいつもより長くなってしまいました
細々と続けていたこのシリーズですがこれでいったん終了です
今度からは設定をリセットしたマキノとのイチャイチャを書いていきたいです
ただし新しくSRでも出たら話は別ですけどね
ではまた~
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