和「私と咲さんが結婚した場合を想像してみました」 (32)

和「まず、高校を卒業すると同時に結婚しますよね?もちろん同居も。
そしてもちろん同じ大学に進学して毎日いっしょに大学へ行きます。
あはは。二人とも朝は苦手だから、そろって寝坊して講義をサボったりなんかするかもしれませんね。
大学にいる時には、空いた時間を見つけていっしょに食事をしたり、ただずっとおしゃべりをしたり、麻雀を打つこともあるでしょうね。
でも、キャンパス内で麻雀を打つための麻雀のサークルには入れないかもしれませんね。
なぜなら二人ともプロ雀士になっているのですから。
私も咲さんもプロの道にはあまり興味が無いのですが、もし二人そろって同じチームに入れるのだとしたらそれはもちろんお受けしますね。
というか、結婚や同居に必要な資金をプロ雀士の仕事で賄うわけです。
はい。大学生をしながらプロをやる事も無理ではないと思いますよ?私と咲さんの二人なら。
プロとしてお金を稼げるようになれば、学費も自分で払えますしね。理想的です!」

和「問題は私と咲さんを同時に雇ってくれるチームがあるかどうかなのですが、背に腹はかえられません。
私が咲さんの専属マネージャーとしてでも構わないので、咲さんが入ったチームに雇っていただきます。
それだと収入が少し下がるとは思うのですが、それでも普通の大学生二人がアルバイトをして生活するよりは収入が見込めます。
それに、咲さんはよく迷子になるので、対局の場所まで連れて行くためには
どちらにせよ専属マネージャーが必要になると思うので、ちょうどいいかもしれません」

和「プロになれば地方への移動が多くなると思うので、ちょっとした二人での旅行と思えば楽しいですよね。
温泉、料理、キレイなお部屋。とても楽しみです!もちろん咲さんといっしょなら、私はどこでも楽しいのですが。
でも楽しんでばかりもいられません。私たちはプロ雀士であると同時に現役の大学生なのですから。
ホテルに泊まりながら、二人で必死に課題をこなしたりするのでしょうね。
ああ、大学の出席に関しても、専属マネージャーである私がきちんと管理するので問題ありませんよ。」

和「大学を出てその後は、私はプロになっていてもいなくても弁護士ですね。
あまりに司法試験に落ち続けてた別ですが、その時にでもプロ雀士にはならないと思います。
咲さんはなんだかんだ言って麻雀が大好きな人ですから、一度プロの世界を知ってしまえば辞める事はない気がします。
ふふっ、そんなに咲さんの愛されている麻雀に嫉妬そちゃいますね。
私は弁護士として、咲さんはプロ雀士としての人生を歩むことになるでしょう。
そうすると、自然と二人の時間は取りづらくなる気もしますが、
そこは二人の愛の力で限られた時間を有意義に使うしかないでしょうね」

和「とは言え、プロ雀士の対局はほとんどが週末。私の仕事も平日に行うものがほとんどになる予定なので、
逆にお互いの時間は合うのかもしれません。
私が平日仕事を終えて夜遅くに帰ったら、咲さんがごはんを作って笑顔で出迎えてくれる。
週末に咲さんが対局の時には、私も応援に行ったりなんかして。
お互いを助け合っている姿が思い描けますね!
いっしょにいられる時間が長ければ良いというわけではなくて、様は心のつながりの深さだと思います」

和「さて、私たちの将来の職業のお話はこれくらいでしょうか?
ええ、私と咲さんの結婚を語る上で欠かせないものがありますよね。
もちろんiPS細胞です!
私としてもiPS細胞には期待はしているのですが、今はまだ実用段階でない事も承知しています。
もしかすると、私と咲さんの間の子供は望めないのかな?なんて最近は思ってしまいますよね。
今後の研究次第では十分に可能だとは思っていますので、常に情報収集はしていくつもりですが……。
研究者の皆さんには頑張ってもらいたいですね。こればかりは文系の私と咲さんだけではどうにもならない問題ですので。
もちろん、支援を求められれば出来うる限りの援助は惜しみませんけれど」

和「先ほども言ったように、私は咲さんとの心のつながりを重視しているので、
私と咲さんとに子供ができるとしたら、その結果でしかないと思うんです。
なので今のところはiPS細胞に関してはさほど重大な課題であるとは考えていません。
ですが、もし将来咲さんが二人の家庭に新たな家族を望んだ場合の事は考えていりつもりですよ。
それがなんであれ、私と咲さんの愛の結晶が形となれば、それは素敵な事ですから。
二人で子供を育てるのは、家族として当たり前の日常なんだ、って。
咲さんと二人でそんな家庭を作りたいな、って、ずっと考えているんです!」

和「そこで私、一つの名案を思いついたんですよ!
少し話が飛ぶようですが、最近咲さんが仲良くしている女の子がいますよね?
はい、あの人見知りな咲さんが、とても仲良くしている女の子です。
そうです!天江衣さんを、私と咲さんの養子に迎えれば良いと思うんです!
とても良いアイディアだと思いませんか?
もし可能であれば、衣さんに私たちの家族に迎えられるといろいろな問題はなくなる気がするんです。
はい、そう考えるようになってからは、咲さんと仲睦まじく過ごす衣さんを見ていても、とても心が和む様になったんですよ。
ああ、私の愛する人と私たちの娘が楽しそうに笑っているんだな、って。
そう思えるようになりました!」

和「二人それぞれ仕事をしながらもお互いを思いやり、愛し合い。そして、可愛い愛娘を育てながら幸せな家庭を築く。
これが私と咲さんの将来設計です!」

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モモ「素晴らしいっす!感動したっす!!」パチパチ

美穂子「ええ。特に養子を迎えるくだりは斬新で、とても参考になったわ」パチパチ

灼「名演説だった。今日いないメンバーにも広めるべき考え方」パチパチ

和「それ程でも……。私と咲さんの愛が成せる事ですので///」かぁぁ

モモ「そうっすね。今日の集会での意見を元に、皆さんご自分の将来設計を見直すのもありっすよね!」

灼「それじゃあ、今日はお開きにする?えっと、次回は誰にしようか?」

美穂子「はい、私が。今日の原村さんのお話を参考に、次回は私の将来設計を述べさせていただきますね」

和「楽しみにしていますね」


こうしてチームiPSの集会は終わった

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