バキ「俺が追試?」 (38)
教員「範馬よ。貴様、今回の期末の成績、どれほど酷いか自覚をしているか?」
バキ「あんまりよくはないなとは思ってたけど……」
教員「全教科12科目あわせて2桁前半程度!!これは良くないとは言わんッ!!惨劇と言うのだッ!!
選択問題も多い中このような点数をとるなど奇跡に近いッ!やる気が一切感じられん!」
バキ「……すみません。一応必死にやったんですけど……」
教員「さらに貴様は出席日数、授業態度、平時の素行諸々、何をとっても健全な学生として及第点に満たないッ!!。
本来ならな即刻退学を願いたいものだが、挽回の機会が与えれた恩赦を感謝し謹んで挑むが良いッ!!」
バキ「はい……」
バキ「・・・という訳なんだけど……」
勇次郎「痴れ者がッ!なぜその教員をその場でねじ伏せなかったッッッッ!!?恥を知れッッッ!!」
バキ「いや、それはさすがに……」
勇次郎「バキよ、貴様は学業をどのように捉えている?
まさか、肉体が強ければ学業等いらんなどと考えていないだろうな?」
バキ「え?親父はいつも強ければいいみたいに言ってんじゃん。」
勇次郎「バカがッッ!知識は時にいかなる技や力を上回る武器となり、ときに無知は恐怖を生み弱さになる!
そもそも脳髄も肉体の一部!貴様はその鍛錬を怠った。
その結果、貴様は学業と言う勝負に敗北したッ!いかなる言い訳をしようと貴様は弱者だ!」
バキ「……なぁ親父。。。勉強教えてくれよ……」
勇次郎「~~~ッッ!!????」
勇次郎「………」
バキ「とりあえず一番苦手なのは数学なんだどさ、この問題教えてくれよ。」
Q.統計的に0.05%の人間がかかるとされる病気がある。
1000人の人間がいる場合その中にその病気にかかっている人間が3人以上いる確立を求めよ。
勇次郎「………」
>>18勇次郎はこの問題を解けるor解けない
解ける
ちょっと問題おかしかったな。
※0.0001以下の数値は切り捨てるものとする。って追加で。
ヒマな人はやってみよう。
バキ「あのさ、さっぱりわからないんだ……」
勇次郎「……」スッ(ペンを手に取る)
バキ(わ、わかるの~ッ!?)
勇次郎「……」キュッキュ(書いてる)
バキ(普通に計算してる~ッ!?)
勇次郎「バキよ。」
バキ「は、はい!」
勇次郎「こんなもの試してみれば良かろう……」
バキ(えぇ~ッッ!!?)
勇次郎「今から老若男女1000人集めて来い!!」
バキ(ム、無茶だろ~ッッ!!?)
勇次郎「為せば成るッッッ!!!」
その時の光景を見たとある中国憲法使いはこう語る
「あの夜ですか…二人の獣が獲物を捉える様………
いえ、捉えるとは正確な描写ではありませんな。もぎ取ると言った方がいいでしょうか。
何せよあまりに一方的な搾取だったのですから。
多く人は無抵抗、抵抗しようとした者もいたが彼らにとっては無抵抗と同義でした。
運良く逃れられた人も今ましたがそれはまさに天災という表現がふさわしいでしょう」
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勇次郎「こうして集めた述べ2385人……多少多いがサンプル(モルモット)は多い方がよかろう。」
女「あぁ……」すすり泣き
勇次郎「女、貴様何故マスクをしている?」
女「え、あの、風邪気味なもので……」
勇次郎「くくく、まず一人……」
勇次郎「集めたサンプルの中で、自覚症状がない者を含め何らかの健康上の問題があった者は546人!
すなわちッッ!その問題の解答は546だ!」
バキ(えぇ~ッッ!)
バキ「親父、それはちょっと違うんじゃ……とある病気としか書いてないのに普通に全ての病気含んでるし……」
勇次郎「貴様ッ!雞知を付けるかッッ!!何の術もなくこのような簡単な問題を解けなかった愚者の分際でッッ!!」
バキ「な、ないです……」
バキ「数学はいちおうこれで行けるかな(無茶苦茶不安だけど…))
バキ「次は国語なんだけど……」
Q.次の詩を読み、そのときの作者の感情を予測し書きなさい。
A は黒、E は白、 I は赤、U は緑、O はブルー 母音たちよ、何時の日か汝らの出生の秘密を語ろう
A は黒いコルセット、悪臭に誘われて飛び回る 銀蝿が群がって毛むくじゃら そのさまは深淵の入江のようだ
E は靄と天幕の爛漫さ、とがった氷の槍 白衣の王者、震えるオンベルの花
I は緋色、吐いた血の色、怒り或は陶酔のうちに改悛する人の美しい唇の笑み
U は周期、碧の海の高貴な脈動、獣の休らう牧場の平和、錬金術師の学究の額にきざまれた皴の平和
O は至高のラッパ 甲高く奇しき響き地上と天空を貫く沈黙、あの目の紫色の光 おお、オメガよ!
バキ「こういう芸術的っていうの?は俺よくわかんなくてさ…」
勇次郎「!!!!!????」
>>35勇次郎はこの問題を解ける?or解けない?
解ける
勇次郎「これはフランスの詩人アルチュート・ランボーの詩だ。
16才の若さで国中に名を知らしめたが若くして病に伏せた薄幸の天才と言われる。
彼奴は共感覚を持ち音に色彩が見えたと言う。」
バキ(お?普通に知ってるじゃん。)
勇次郎「貴様も名前くらいは聞いた事があるだろう。ランボーという映画を。
ベトナムに敗北したアメリカ帰還兵が当時どのようないわれなき差別を受けたを描いた作品だ。
国家のために正義を信じたかった彼奴にとってはそれはあまりに悲惨な現実であった。
戦争に負けて帰還した時に浴びせられた反戦デモの罵声。ベトナムの戦場には助け合える友人がたくさんいたのに、
本土では誰も助けてくれない。100万ドルの兵器を使いこなした歴戦の勇士でも、
本土では駐車場の警備員の仕事にすら就けない。
そして今なお悪夢として自分を苛む、博打好きだった親友の無惨な爆死。
ランボーはまるで子供のように泣きじゃくり、凄惨な事件の背後にある悲劇を知った大佐は、
ただランボーをその胸に抱きとめることしかできなかった。
そのときの心情を書いた詩がこれだ。」
バキ「へ~そうなのか。意外と博識じゃん。(フランス人って言ってなかったか?)
でそれでどういう事を書けばいいわけ?」
勇次郎「そんなもの試してみればよかろう。」
バキ(えぇ~またこのパターンッ!?)
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