ミカサ「アルミンのワンマンライブ」(165)


―トロスト区防衛戦、ガス補給室奪還作戦―

ミカサ「巨人を殺す奇行種をアルミンの提案で本部まで誘導し、他の人たちと合流出来たのはいいけれど」

ミカサ「肝心のガス補給室には3~4m級巨人7体が占拠していた」



ドォオオオ ドオオオォォオオ
アオオヲアアァアァアア

サシャ「ひっ」ビクッ

コニー「だ、大丈夫だ……あの巨人は並みの巨人より強い!」

コニー「あいつが派手に暴れているうちは……この建物も潰されないだろ」

ありがちネタ、原作ネタバレあるかも
一部モブでしゃばり注意

ミカサ「そう……あの奇行種が現れたおかげでこの建物が倒壊するまでの時間稼ぎは出来た」

ミカサ「あとはガス補給室を奪還さえすれば生き残れる、はず」

サシャ「な、なにか勝算があるんですか?ミカサ」

ミカサ「……立体機動が出来ない以上、巨人討伐は難しい」

サシャ「そんな……」

アニ(トロスト区崩壊後、巨人化して一気にローゼを攻める手筈だったのに……最悪)

ベルトルト(……想定外だ。どうしよう)

ライナー(……)

アルミン「……いやミカサを筆頭に成績上位者が奇跡的に揃っているし、まだチャンスはあるよ」

アルミン「補給室にいる巨人が7体のままなら、もしかしたら大丈夫かもしれない」

サシャ「ほ、ほんとですか!!アルミン!!」パアッ


サシャ「……アルミン?」

アルミン「……そうなるとまず立体機動を使わずに巨人の動きを極力封じて隙を狙うには
     巨人たちを一点に集中させて、視覚奪って、闇討ち!でなんとかならないかな。とりあえず今は
     7体の巨人の視覚を同時に奪う方法を優先的に考えるとして
     巨人を引き付ける効果的且つ有効的な作戦はうんたらかんたら――」ブツブツブツ


サシャ「ミカサ!ミカサ!アルミンがなにか呪文を唱えたまま止まりません!!」ユッサユッサ

ミカサ「サシャ、アルミンを揺すぶっちゃ駄目」

ミカサ「呪文じゃないから落ち着いて聞い……うんたらかんたら?」

アルミン「うんたらかんたら」ウーン……

ベルトルト(……あの巨人は一体なんだろう)

アニ(計画通りに事を進めたかったのに予定が狂った)

ベルトルト(もしかしたらアレが座標かもしれない)

アニ(なにも分からない以上ヘタに巨人化して目撃者を潰すわけにはいかないね)

ベルトルト(とりあえず変に探りを入れて勘付かれると困るから、今はあの巨人には触れないでおいて)

アニ(下手に動かずここを乗り越えてから探るべきかな)



ライナー「お前らあの巨人についてどこまで知っているんだ?」

ベルアニ「」

コニー「?……助かってからでいいだろそんなこと」

ライナー「あ、ああ……そうだな……まずは助かってからだ……」

アニ「……」ジロ

ライナー「……!?(アニの奴やけに睨んでやがるが、なんかやったのか?ベルトルト)」ヒソヒソ

ベルトルト「僕じゃないよ」

ジャン「あったぞ!憲兵団管轄の品だ。埃をかぶっていやがるが……」

マルコ「こ……これって」

マルコ「ドレスにつけ耳!?」

アルミン「余興用のグッズだ!!」

ナ、ナンダッテー!! ナンデンナモンアルンダヨ……


マルコ「平和ボケだ!!百年も戦いがなかったから……」

ジャン「おい、お前らもっとよく探せ!!さすがにこんな使えねぇもんばっかなはずないだろ!?」

アニ「いや……ラッパにアフロ、くじ引きにシルクハット。どれもガラクタばかりだよ」

ライナー「他に武器になりそうな物は……ないな」

ベルトルト「ピストルだと思ったら水鉄砲だよ、コレ」

サシャ「あ、赤いローソクと鞭ならありますよ!」

コニー「巨人に使えねぇだろ、んなもん」

ジャン「いやいやいや、なんでそんなもんあるんだよ」

アルミン「……」

ミカサ「アルミン?」

アルミン(思案中)

ミカサ(……アルミン、あなたはいったい何を考えているの?アルミンはいつもそう
    いつも、誰よりも先の事を考えて、私にもエレンにも相談せずに自分なりの答えを見つけてしまう)

ミカサ(私はそれが少し寂しい……でも、アルミンが見つけた答えはいつも正しかった
    アルミンならきっとこの危機的な状況も打開してくれるはず。信じて、待とう)


ナンダヨコレ、アンマリジャネーカ ドウスリャイインダ……
シニタクナイヨウ ザワザワ ゼツボウシタ ザワザワ
ドコカニエロ本ネーカ? ネーヨ

ジャン「憲兵団ェ」

マルコ「もう、オシマイだ……!」

アルミン「(ピーン)……いや、マルコ」

アルミン「これで巨人の視線を奪えるかも!」

ミカサ「アルミン、どうするの?」

アルミン「ちょっと待ってて!」ダッ

今日はここまで
次回、アルミン不在

再開

ジャン「んあ゙?おい、アルミンどこ行くんだよ!?」

サシャ「行っちゃいましたね」

マルコ「アルミンは一体どうするつもりなんだろう」

ミカサ「きっとアルミンには策がある、はず。だから言われた通りに待とう」

ジャン「ミカサ」

ミカサ「きっとアルミンには策がある、はず。だから言われた通りに待とう」

ジャン「いや、2回言う必要ねぇから!」

ミカサ「とても大事、な事なので」

ジャン「本っ当に残念な言語力だな!」

ミカサ「アルミンがどこかへ行ってからもマルコやジャン達は作戦会議を続けた」

ミカサ「しかしどの案も不安要素があり、それを払拭することは出来なかった」

ミカサ「一度、『皆の残り少ないガスを集めて私の起動装置に補充出来れば』」

ミカサ「『私が駆逐してこよう』」

ミカサ「と、提案したが頑なに止められてしまった」

ミカサ「もうこれしかないと思ったのだけど」


ミカサ「……いや、現実味のない作戦なのは理解してる」

ミカサ「でも経過する時間に伴ってどんどん士気が下がっていく……早く、何か手を打たないと」


ミカサ「どうしよう」

サシャ「アルミン、遅いですね」

ミカサ「……」

サシャ「これから私たちどうなるんでしょう?」

ミカサ「……サシャ」

サシャ「もしかして、ずっと、このまま……っ」ガクブルガク

コニー「……おいちょっとこっち向けサシャ」

サシャ「はい?」クルッ


赤アフロ被ったコニー「フッ……」(ドヤ顔)


ミカサ「」

アニ「……っく」

サシャ「……っふふ、ぷっこんな時に何やってるんですか!」

コニー「ほらオレ坊主だし?アフロ似合うだろ?」ドヤァ

サシャ「そんな場合じゃ……ぷっくく、んっコニー似合いすぎですよ!」アハハ

コニー「だっろ!!お前もかぶれ!!」アフロッ

青アフロ被されたサシャ「わっ!……もう、何するんですか!!」アフロッ

アニ「……っ」プルプル

コニー「うるせぇ!目の前でパン落としたような辛気臭ぇ顔すんのやめろっ!!」

コニー「他の奴らもなぁ!自分の葬式みてぇな顔してんじゃねぇよ!!
    オレらまだ生きてんぞ!奇跡的に生き残ってる!だよな?ミカサ!」

ミカサ「え、ええ」コクコク

コニー「だったら!」アッフロ!


コニー「今はアルミンを信じて待ってりゃいいんだろ!?」アフロドーン!

ミカサ「……っ!ええ」

マルコ「コニー……」

ジャン「お前なぁ……なんでそんな能天気でいられるんだ、このアホ」

ライナー「ジャンに同感だ。いくらアルミンでもこんなガラクタで巨人を攻略出来るとは思えん」

ベルトルト「……あまり期待しすぎない方がいいんじゃないかな」

アニ(アフロ取ってくんないかな……ツボって、ヤバい///)プルプル

サシャ「ひっ……アニ、そんなに怒らないでくださいよ」アフロオロオロ

アニ「別に怒ってなんかない、から。私の視界に入らないで」プルプル……

コニー「……じゃあなんだよ。お前ら、このまま巨人の餌になるつもりか?オレはイヤだぜ」

サシャ「わっ私だって嫌ですよ!そんなの!!」

コニー「だったら!アルミンを信じて!」


コニー「いっちょ盛り上がろーぜぇえええええ!!」アフロー!!


オオー!!!?


ジャン「はぁっ?!ちょっと待て!」

マルコ「どうしてそうなるんだ!?」


コニー「いいか!?あの奇行種を連れて来れたのはアルミンのおかげだ!」

全員「!」

ジャン「言われてみりゃあ」

マルコ「そうだったね」

コニー「だっろ!?普通じゃ考えつかねぇことをあいつはやってのけたんだよ!」

ミカサ「そう……アルミンはすごい。すごく賢い。いつも正解を導いてくれた」

コニー「もう俺は確信したね!オレバカだけど、こいつ信じときゃなんとかなるってな!」アッフロ!

ライナー「おまえは兵士としての自覚がないのか!?」

ベルトルト(ライナーェ)

コニー「でもよ、他の奴らもアルミンすげぇえええ!!!ってなったことあんだろ!?」

ライナー「まぁ……たしかに」

マルコ「そういえば、アルミンが考えたテストの山当てっていつも当たってたよね」

コニー「あーあの試験対策ノートな!覚えてるゼ!」

ジャン「つーか忘れらんねぇよな、あの正答率は」

ライナー「ああ、あれはもう預言者レベルだった」

ベルトルト「眼鏡の教官に試験をつくるのに苦労したって聞いたことあるよ」

モブ男1「あれ?なんかそう考えたらアルミン普通にすごくね?」

モブ男2「アルミンパなくね?」

モブ男3「ヤバくね?」

モブ男4「救世主じゃね?」


ワイワイ ガヤガヤ

サシャ「えー!!なんですかそれ!?男子ばっかりずるいですよ!!」アフロプンプン

アニ「……そう」プルプル…フー

アニ「コホン……でも、にわかには信じがたい話だね(やっと治まった)」

ミカサ「アルミンの頭脳をもってすればあり得ない話ではない。私が保証しよう」

アニ「あんたに保証されても……」

ミカサ「アニ、あなただってアルミンの凄さを知っているはず」

ミカサ「思い出して」

今日はここまで
コニーはイケメン。とてもイケメン

再開


~回想~

―訓練兵時代、in図書室―


アニ「失礼します」ガチャ

アルミン「あれアニ?珍しいね」

アニ「アルミン……司書はいないの?」

アルミン「今日は内地に出張してるよ」

アニ「……あんたは何してんの」

アルミン「見ての通りちょっと調べ物をね」

アニ「……?レポート提出の課題なんてなかったはずだけど」

アルミン「ああ、少し思うことがあるから個人的にまとめてるだけで課題は出てないよ」

アニ「そう……邪魔したね」キョロキョロ

アルミン「なにか探し物?よかったら手伝うよ」

アニ「別にいいよ……あんたのその身長じゃ高いとこの本も取れなそうだし」153cm

アルミン「え、酷いなぁ。アニよりは高いけど?」163cm


アニ「……あまり変わらないね」フンッ

アルミン「まあいいけどさ。ちょうど息抜きしたいなって思ってたところだし、せっかくだから手伝わさせてよ」

アルミン「本の位置ならだいたい把握してるし。アニが一人で探すよりは確実に早く終わるよ」


アニ「……」

アルミン「どうかな?」

アニ「……この本、探してんだけど」つメモ

アルミン「えっと、『どきどき!腹筋占い☆』と『君の腹筋に恋してる』、『美しいココロは腹筋から♪』?」

アニ「一応言っとくけど、全部ミーナに頼まれた本だから。私の趣味じゃない」

アルミン「あはは、なんとなく想像つくよ」

アルミン「ちょっと待ってね」


アニ「……?」

アルミン「はい、お待たせ。これで合ってるかな?」

アニ「……どうも」

アニ「……」

アルミン「……?」

アニ「もしかしてこの本、アルミンの私物?」

アルミン「いや、兵団所有の娯楽本だよ!僕が持ってたらおかしいでしょ!?」

アニ「なんで図書室の外から持ってきたのかなって」

アルミン「それはこの本を読む人があまりいないから
     この間の書庫整理で倉庫行きになったのをたまたま思い出しただけで!」

アニ「読んだことはあるんだ」

アルミン「」ギクッ

アニ「別にあんたに乙女趣味があったって違和感ないからいいんじゃない?」

アルミン「ちがうよ!一応図書室の本は全部読んであるからちょっと覚えてただけで」

アニ「ふーん」

アルミン「妙にキラキラした表紙だから目に付きやすかったっていうか……!」

アニ「へー」

アルミン「アニ、一体いつから君は僕をそんな目で見るようになったんだ……傷つくよ」

アニ(冗談はさておき、この図書室の本を1年で全部読破済みって)

アニ「地味にすごい」

アルミン「へ?」


~回想終了~

アニ「確かにアルミンは図書室の本を司書並みに把握してたし、すごいなとは思ったけど」

アニ「それだけでしょ」

ミカサ「アルミンはかわいい」

サシャ「クリスタほどではありませんが、たまにパァンをくれるアルミンはすごいです!!!」アフロッ!

アニ「そういうもん?」


モブ女1「でも確かにアルミンかわいいよねー」

モブ女2「アルミンって兵站行進の時いっつもびりっけつだったけど頑張ってたし……」

モブ女3「応援してあげたくなるタイプだよね」

モブ女1「彼氏っていうよりは弟にしたいカンジ?」


キャッキャッ ウフフ

ジャン(なんだ、この流れは)

マルコ「アルミンって結構女子にモテてたんだね」

ミカサ「アルミンがモテるのは当たり前」ドヤァ

サシャ「どっちかっていうと小動物を愛でる感覚みたいですよ?でもあれもモテてるっていうんですかね」

ライナー「まぁ、分からなくもないが……」

ベルトルト「ライナー、君が言うと変な誤解を招きかねないから黙って」

コニー「アルミンは天才で預言者で救世主だ!」アフロッシュ!

ミカサ「アルミンは賢くて天然ジゴロかわいい」ドヤァ

ジャン「ミ、ミカサがそういうなら」グヌヌ

マルコ「ジャン、顔が引き攣ってるよ……でも実際アルミンは凄いよね」

サシャ「クリスタは神様だから、アルミンは天使ですね!」アフロッス!

ライナー「そう、だな……クリスタは女神でアルミンは天使だ」

ベルトルト(僕には意思がないことになってるから空気を読まないとかな……)

ベルトルト「僕もそう思うよ」

アニ(えっ、これノらないと駄目な流れ?)

アニ「そうだね」コクン

ミカサ「アニもそう思う?」ジッ

アニ「そう思うよ」

ミカサ「本当に?」

アニ「本当に、そう思ってるよ」

ミカサ「よかった」

アニ「これで満足?」

ミカサ「アルミンかわいい」

アニ「……アルミンかわいい」

ミカサ「よし」

アニ「……」イラッ


モブ衆「……!!」

モブ百合豚1(氷の女ことアニたんがミカりんの意見を認めた……だと?)

モブ百合豚2(なんということだ……ミカりんに付き合うアニたんの表情!)

モブ百合豚3(あれはもう完璧に残念な伴侶に向ける慈しみの眼差しだ……!)

モブ百合豚1(ああ話題の中心がアルミンなのがクソ羨ましいっ!が!)

モブ百合豚2(野郎ども、わかっているな?)

モブ百合豚3(おう!この3年間一度もなかった二人の意気投合を無駄にしないためにも!)

モブ百合豚1(俺らで盛り上げてやる!)


モブ百合豚衆「「「うぉおおおおおおおお!!!!アルミンマジ天使!!!!!!」」」


ミカサ「えっ」ビクッ

アニ「なに?」ビクッ


説明しよう!

モブ百合豚衆とは、女子訓練兵の花園を密かに妄想し一方的に支援する
失礼極まりない紳士の集いだ!

特に最大手のユミクリ、喧嘩ップルのミカアニをプッシュしてるぞ!

余談だが、乙女の友情は酷く繊細で不可侵であるため親友判定のアニミナで騒ぐことは御法度である
またこの3人の中ではユミクリ、ミカアニ以外のCPはカプ論争が起こるために個々の胸の内に秘めることが原則だ

サシャ?あれは愛すべきマスコットだな、うん

コニー「おおおおー!?みんなわかってくれたか!!」アフロンロン↑

モブ百合豚1「ああ、コニー!悔しいがアルミンはキマシを呼ぶ天使だ!!」

モブ百合豚2「チビで鼻ぺちゃだけど天使だなっ!」

モブ百合豚3「絶対腹黒いに決まってるけど天使だゼ!」

アニ「……キマシってなに?」

ミカサ「さぁ?」

ジャン「てか微妙にアルミンけなしてね?」

モブ百合豚衆「「「そんなことはないっ」」」


\アルミンマジ天使!!アルミンマジ天使!!/



アルミン「……」コソッ


\ミミミンミミミンアールミンッ!! ミミミンミミミンアールミンッ!!/




アルミン(なにこれ出づらい)ドキドキ


アルミン「……」スゥ

アルミン「……」ハァ


アルミン「…………よし!」グッ



アルミン「みんな!お待たせ!!」バンッ


全員「!!!」

今日はここまで
ブヒブヒ

おまけ、展開先取り注意
http://imepic.jp/20140128/813620
イラスト提供:妹(画像の転載は禁止)

再開


ザワッ

アルミン「遅くなってごめん!」

ライナー「ブフーッ!!」ブシュッ

ベルトルト「うぁああああ鼻水がっ!!!」

ジャン「アルミン!?なんっつー格好してんだ!!」

アルミン「黒いうさ耳、大胆に露出した上着にひらひらとした黄色いスカート、だよ」

ジャン「んなの見りゃ分かるわ」

アルミン「……変かな?」

ジャン「そういう問題じゃねぇええええ!!!」

コニー「すっげぇええええ!!マジで予想外すぎるぜアルミン!!」アフロォオオオオ!!


ライナー「ベルトルト……すまん」ズズッ

ベルトルト「人に向かって噴き出す癖いい加減直してよ!!」プンプン

ジャン「お前らもなにやってんだよ……ん?どうしたマルコ」

マルコ「……アルミン」プルプル

マルコ「女子もいるのに何でお前が!」クワッ

ジャン「突っ込むとこそこか!?」

アルミン「それは……ちょっと待ってね」ヨイショ


アルミン「っと……この中で一番似合うと思って」バァーン


ジャン「それは鳩出しながらカッコつけて言うことじゃねーよ!」

マルコ「確かに似合っててビックリしたけど!彼女たちに失礼だろ!?」


ミカサシャアニ「むっ」

ミカサ「……確かにアルミンは可愛い。けど、それは聞き捨てならない」

サシャ「そうですよ!女の子の面目丸つぶれです!」アフロオコオコ!

アニ「それ、男としてどうなの。あとサシャはいい加減アフロ取ったら」

サシャ「あっ……忘れてました///」アフロスポ-ン

コニー「オレも」アフロスポ-ン

ミカサ「アルミン、どういうこと?」

アルミン「えっと……」

ライナー「(ピーン)そうか!わかったぞ!」



ライナー「この中にクリスタがいないからアルミンが1番なんだな!」


(省略)

ライナー「」チーン

ベルトルト「ライナー、君って奴は……」

コニー「オレ、サシャがマジ切れしてんの初めてみたわ」

ジャン「いや、むしろ様式美だろ」

マルコ「でも動いたのがミカサやアニじゃなかっただけまだマシかもしれないね……」

アニ「……まったく、エレンといいライナーといいデリカシーのない男共ばかりで嫌になるね」

サシャ「さて、と」

ミカサ「……アルミン」

ミカアニサシャ「どういう意味か説明してもらえる(ますか)?」


威圧感「「「ゴゴゴゴゴゴ」」」


ゴクリ



アルミン「……あのさ」

アルミン「僕だって、その……信じられないよ」

アルミン「似合うなんて同意されるとは思ってなかったから」

アルミン「てっきり、みんな笑い飛ばしてくれると思って……冗談のつもりで……」

アルミン「でも多分僕の配慮が足りなかったんだね」

アルミン「僕の冗談はいつもつまらないと言われてしまうのに……いや、言い訳はよそう」

アルミン「怒らせてごめん」


女性陣「……」

ミカサ「アルミンの冗談はわかりづらい。でも、私も冷静じゃなかった……ごめんなさい」

アルミン「いや、僕の発言が発端なんだからミカサが謝る必要ないよ」

サシャ「もうっ二人ともそんなに落ち込まないで下さいよ!」オロオロ

アニ「……少し感情的になりすぎたね」


モブ女1「うさ耳金髪碧眼男子のごめんの破壊力」

モブ女2「なにあれあざとい」

モブ女3「性別どこにいっちゃったんだろ」

モブ女1「どうしよう、うさミンかわいい」

モブ女2「同意」

モブ女3「性別ってなんだっけ?」

ヒソヒソヒソ……


ジャン(だから!なんなんだよこの流れはッ……)イライラ

コニー「なあ、ライナーのフォローはしなくていいのか!?」

ベルトルト「しょうがないよ……だってライナーだもの」

マルコ「そもそもアルミンはどうしてその衣装を着てきたんだい?」

ジャン「そうだっ!!こんな緊急事態に女装趣味を晒して何がしたいんだよ!?」

アルミン「違う!女装趣味なんか持ってないよ!」ブンブン

アルミン「ただ目立つ衣装でサイズが合うのがこれしかな マルコ「そういうことか!!」ハッ

ジャン「!?」

マルコ「確かにその衣装はアルミンのために拵えたかのようにピッタリだ」

アルミン「う、うん」

マルコ「しかし!そうなるとアルミンより小柄なアニにはサイズが大きすぎるし、
    比較的長身なミカサやサシャにはサイズが小さくて着れないだろう」

マルコ「そう判断したから自らその衣装を纏ったんだね……納得したよアルミン」

アルミン「あと多分これは胸囲のサイズ的に元から女装用の衣装だと思ったんだ」

アニ「なるほどね」

サシャ「確かにこれ着たら胸のあたりがきつそうです」

ミカサ「サシャ、あまりそういうことは言わない方がいい」

ワイワイ



ジャン「チッ……いい加減にしろッ!!」ダンッ

全員「!!!」ビクッ

ジャン「だから、んなことはどーでもいいんだよ!問題は補給室を占領している巨人を倒さなきゃいけないって
    状況下でなんでそんなふざけた格好してきたのか!」

ジャン「憲兵団管轄の品はガラクタばかりで何の役にも立たねぇし、オレらはもう万策尽きた。お手上げだ」

ジャン「だからお前の巨人の視覚を奪うって策に縋るしかないから待ってたんだよ!なのになんだ?」

ジャン「そんな男女みたいな恰好で巨人の視覚を奪えんのかよ!?いったいなんの勝算あっての行動なのか!
    納得できる説明をしてくれよ……アルミン!」


シーン……

アルミン「さすがジャン……こんな雰囲気の中で突っ込めるなんてすごいよ」

ジャン「ああ゙?そりゃどーも!」

アルミン「……まず僕が考えていた作戦はリフトを使って中央の天井から大勢の人間を投下
     あの7体が『通常種』であればより大勢に反応するはずだから中央に引き付けられる」

アルミン「その隙に天井に隠れてた7人が巨人の急所に切りかかる……というものだったけど
     それでは好き勝手動き回る巨人に対してあまりにも無防備すぎるし成功率は限りなく低い」

アルミン「せめて鉄砲か拳銃でもあれば物理的に巨人の視覚を奪い討伐することも出来たんだけど……」

ジャン「武器はねーし、あるのはガラクタばかりだな」

アルミン「そう。だから物理的に視覚を奪うのは不可能だ」

ジャン「じゃあどうするんだよ」


アルミン「僕が」

アルミン「僕が巨人の視線を引き付けるよ」



アルミン「――ライブでね」

ジャン「はぁっ!?」


???「うおおおおおおおおお!!!」


ゴォオオ ガッシャン!



全員「!!!」

ジャン「ッ――!?」

今日はここまで
これジャンが一番正しい反応だな

再開


―大雑把なあらすじ―

ガス補給室に巨人が7体いるなう!
こいつら駆逐しねぇと生き残れないけど、憲兵団管轄の品はガラクタしかなかったお
そんな時我らがブレイン、アルミンは天使だった……
マジでキマシを呼ぶ天使ですた(モブ百合豚談)


ユミル「うおおおおおおおおお!!!」


ゴォオオ ガッシャン!



全員「!!!」

ジャン「ッ――!?」


カンカン

ユミル「クソっ!もうガスが切れやがった」

ベルトルト「ユミル……!?」

クリスタ「でもよかった……間に合って」

ライナー「ク、クリスタ!!」

ジャン「お……お前らなんで……ってここ窓ねぇよ!どこ破って入ったんだ!?」

ミカサ「!確かに、ここはリフトのある部屋。不思議」

マルコ「まぁそんなこともあるよね」

クリスタ「やったねユミル!!なんとか辿り着けたよ!!」ギュウゥッ

ユミル「ったく、このお姫様は……このままUターン直帰されたくなければそろそろ降りろ」

クリスタ「あっ……ごめんねユミル、付き合わせちゃって」

ユミル「……付き合ったのは私の勝手だ。気にすんな」


モブ百合豚衆(((うぉぉおおおおお!!!!ユミクリktkr!!!!)))

モブ百合豚1(おれ達は今やつの奇跡をほんのちょっぴりだが体験した!)

モブ百合豚2(い……いや……奇跡というよりはただの偶然かもしれないが)

モブ百合豚3(あ……ありのまま今起こったことを話すぜ!)

モブ百合豚1(「おれは奴の作戦を聞いてたと思っていたら、ユミル様が女神を抱き抱えて舞い降りた!」)

モブ百合豚2(な……何を言っているのかわからねーと思うが、おれも一瞬何が起こったのかわからなかった……)

モブ百合豚3(幻想だとか妄想だとかそんなチャチなもんじゃねえ、素晴らしいものの片鱗を味わったぜ……)ゴクッ

モブ百合豚2(しかしミカアニとユミクリの燃料投下が一度に来るとは……やはりアルミンはキマシを呼ぶ天使か?)

モブ百合豚3(いや、そんなこと今はどうでもいいッ!ユミル様と女神を見ろ!あれは……もはや二人の世界だ)


モブ百合豚衆(ああ……素晴らしい)ジーン

コニー「な、なあオイ!何がどうなってんだよ!?わけわかんねー!」

サシャ「クリスタ!ユミル!どうしてここに?」

クリスタ「あっ!えっと、みんながなかなか帰って来ないからいてもたってもいられなくて……」

ユミル「こいつがガス補給係を志願して半ば強引に飛び出したんだ」

ミカサ「ガスボンベは?」

ユミル「ここに来る前に全部落としちまった」

クリスタ「ごめんね……」

ライナー「そう気を落とすなクリスタ」

サシャ「あの巨人の群れを突破できただけよかったですよ!」

クリスタ「あの変な奇行種が暴れてたおかげかな?」

コニー「ああ!あの巨人を殺しまくる奇行種か!すっかり忘れてたゼ!」

クリスタ「あの巨人って一体……?」

ユミル「まぁ今はどうでもいいだろ。それより、アルミン!」

アルミン「なんだい?」ヒョコッ

クリスタ「わっ!アルミンかわいい!!」

アルミン「いや、クリスタの方がかわいいからね」

ユミル「クリスタがかわいいのは当たり前だろ!!」ギュッ

クリスタ「きゃっやめてよもう!////」

モブ百合豚衆(わぁい!ユミクリだー!)\キマシー!!/

ユミル「――で、その格好から察するにお前が巨人の囮になるつもりか?」

クリスタ「えっ!?ちょっと待ってどういうこと?」

ユミル「この状況見りゃわかるよ」

マルコ「よくわかるね」

ユミル「大方、補給室に巨人が居て武器がねーからその格好でライブでもして巨人の視線を奪い闇討ちするってとこだろ?」

ジャン「よくわかったな」

ユミル「バッカじゃねーの!」

ユミル「……と言いたいところだが」

全員「?」

ユミル「その作戦、ノってやるよ」

ジャン「!?」

アルミン「ありがたいけどどうして?」

ユミル「そんな怪訝な顔すんなよ。あー簡単に言えば見たんだわ」

マルコ「何を?」

ユミル「アルミンの論文」

アルミン「えっ」

アニ「!」

ベルトルト「……ねぇ、それってどういう内容なのかな?」

ユミル「内容?そりゃ言っちまえば――うんたらかんたらだよ」

ライナー「は?」

アルミン「ちょっと待って……それって僕が3年かけて書き上げた論文だよね?」

ユミル「ああ、多分な」

アルミン「教官に渡したはずなのになんでユミルが知ってるのさ」

ユミル「たまたまな。教官室にちょっと用事があったときにこっそり」

アルミン「教官はその論文読む前に無くしたって……」

ユミル「おいおい変な勘繰りはよしてくれよ。とにかく、うんたらかんたらはうんたらかんたらでうんたらかんたらってのがお前の考察だろ」

クリスタ「?」

アルミン「うん。その上でうんたらかんたらだからうんたらかんたらな方法が有効だと推測されうんたらかんたらだと思う」

ミカサ「?」

マルコ「そうか!つまり、うんたらかんたらしてうんたらかんたらすればいいってことか!うん、なるほど!」

ジャン「マルコ、お前もか」

ライナー「うんたらかんたらであるからうんたらかんたら、か……」

ベルトルト「ライナー、わかったの!?」

ライナー「いや、わからん!」グッ

ベルトルト「だよね!」グッ

アニ「……!」グッ

アルユミマル「うんたらかんたらうんたらかんたら……」

コニー「なぁ……今何言ってんのかわかんねぇのはオレだけじゃないよな!?」

サシャ「はい!!私もよくわかりません!!」

コニー「そうか!ならよかっ……ん?じゃあ何すりゃいいんだ?」

ジャン「知らねぇよ……」

ミカサ「どうしよう。アルミンの言葉がわからない」

クリスタ「私も……ユミルが何言ってるのかさっぱり」

コニー「ま、あいつら待ってりゃ大丈夫か」

―5分後―

マルコ「うんたらかんたら……じゃあそういう段取りで進めようか」

ユミル「だな」

アルミン「うん」

マルコ「よし、みんな!作戦を説明するよ!」

ーーー
ーー


マルコ「――以上が今回の作戦だ!」

クリスタ「わ、私に務まるかな?」

ユミル「心配すんなって、私がついてる」

モブ百合豚衆\キマシー!!/

アニ「……本気?」

ライナー「危険すぎる……他の作戦はないのか?」

ジャン「そもそもその作戦は巨人相手に通用するのか?」

アルミン「理論上はね……確かに不安要素は否めないよ。でも、今この現状で立てられる作戦はこれしかないんだ」

アルミン「それにもう時間がない」

サシャ「えーと、つまりマルコがドラム、クリスタがギター、ユミルがベース、
    そしてアルミンがボーカル&ギターでライブしてる間に私達が闇討ちするんですね!」

コニー「責任重大だな」

アルミン「運動能力的に最も成功率が高そうな7人に全員の命を背負わせてしまうのは
     ……その……本当に申し訳ないけど」

ライナー「いや、それは問題ない。それより囮役が一番危険だろ」

ベルトルト「君達はそれで大丈夫なの?」

マルコ「ああ、これ以上の案は出ないし、あとは全力を尽くすだけだ!」

アルミン「僕の提案だしね。そのくらいのリスクは負うよ」

クリスタ「大丈夫……ユミルがいるから平気だよ!」

ユミル「ライナー、クリスタだけはなにがあっても私が守るから安心しな」

モブ百合豚衆\キマシー!!/

ライナー「……む」

ベルトルト「……」

ジャン「クソ!どういう理屈かわからんがそれしかねーなら仕方ない!」

ミカサ「いずれ死を待つだけなら可能性に賭けた方がいい」

ミカサ「覚悟を決めよう」

アルミン「うん」

ユミル「オイ、クリスタ……これがいいのか?」

クリスタ「えっいいじゃないかわいいしお揃い!」

ユミル「いや、クリスタとお揃いは嬉しいけど、この年でセーラー服はちょっと」

クリスタ「大丈夫、ユミル似合ってるよ!」

ユミル「そ、そうか////」

モブ百合豚衆\キマシー!!/

ユミル「いい加減ウゼェよ豚共!」

マルコ「なんか……仮装用の衣装って変な感じだね」

ジャン「まぁマルコは普通のブレザーでよかったじゃねぇか」

マルコ「うーん、そうなのかな?」

サシャ「クリスタ!オプションでこのトンガリ帽子とマントも付けたらどうですか?」

ユミル「お!いいな!それポジション的にもおいしいし」

クリスタ「どうかな?////」ファサ

ライナー「天使」

ベルトルト「あれは魔女だと思うよ」

アニ(いいなぁ……可愛い)ジー

アルミン「よし衣装は問題なさそうだね。楽譜はこれしかなかったんだけど、大丈夫かな?」

マルコ「大丈夫、問題ないよ」

ユミル「多少のアレンジはいいよな?」

クリスタ「難しいけど……頑張るね!」

ユミル「それよかアルミン、これの歌詞は出来たのか?」

アルミン「だいたいはね……あまり自信はないけど」

ユミル「おいおい頼りねーなぁ」

アルミン「ごめん。まだ頭の中で上手くまとっていないんだ……でも作戦実行までになんとかするよ」

ミカサ「アルミン」ポン

アルミン「……ミカサ」

ミカサ「大丈夫。私はアルミンを信じてる」

アルミン「……うん」

ミカサ「自信を持って。アルミンは正解を導く力がある」

アルミン「……」

ミカサ「私もエレンも以前はその力に命を救われた」

アルミン「!そんなことが……?いつ?」

モブ男1「リフトの用意が出来たぞ!!」

モブ男2「楽器もアンプもすべて準備万端だ!」

ミカサ「自覚がないだけ。また後で話そう」

アルミン「うん」

ミカサ「あ、あと!」

アルミン「……?」

ミカサ「その……うんたらかんたら、についても教えて欲しい」

アルミン「わかった!またあとでね」タッ

ミカサ「……!」パァ

ジャン「おい、ミカサ行くぞ」

ミカサ「ええ」

マルコ「アルミンも準備はいいかい?」

アルミン「ああ」

ユミル「一発勝負だからな気合い入れてけよ」

クリスタ「がんばる!」

マルコ「……よし」

アルミン「リフトを降ろそう!」


(作戦、決行!)

今日はここまで
次回、ようやくスレタイにこぎつける

再開


―大雑把なうそあらすじ―

巨人を駆逐するには多額の資金が必要だった!軍資金集めに翻弄される調査兵団……
そんな中アルミンは皆のアイドル☆うさミンになるためのマル秘レッスンに明け暮れていた
周りに誤解され孤立していくアルミン。しかもプロデューサーはセクハラ野郎
でも泣くわけにはいかない……だって僕男の子だもん!
そんな時幼馴染のミカサに秘密がバレてしまって……!?

第3話『もう、何も怖くない』

ミカサ「そう……アルミンが『うさミン』になるというのなら、私は、『ミカリン』になろう……!!」


ガコッ ゴゴゴゴゴゴ……

アルミン(大丈夫……数は増えていない)

ガチャ

(作戦を続行する!!)

巨人「」グルッ

アルミン「」ビクッ


アルミン(落ち着け……まだ、歌詞はまとまっていないけど)ドキドキ

アルミン(やってやる!歌いながらでも考えろ!)

アルミン(僕が)

アルミン(巨人どもを引き付ける!!)グッ

アルミン「……」スゥ

巨人「?」


アルミン『僕の歌を聴けぇえええええっ!!!』

ジャンッジャンッダダダダダンッ♪
(伴奏)


巨人×7「……」ピタッ

ライナー(なっ!?)

ベルトルト(巨人が止まった!?)

コニー(つーか……)

ジャン(マルコドラムくそうめぇえええっ!!)

サシャ(ユミルもクリスタもいつ練習したんでしょう?)

アニ(……なにこれすごい)


~♪

アルミン『――渇いた心で駆け抜ける』

    『ごめんね何もできなくて』

巨人「オォオオオオ……」ブォン

ジャン(まずいっ!巨人が拳を上げた!)カチャッ

ライナー「(待て!ジャン!)」

ジャン「(はあ!?)」ピタッ


~♪

アルミン『痛みを覚悟していても』

    『二人に守られてしまう』


巨人「ウォオオオオォオオ!!!!」ブンブンブン

ジャン(……どうなってるんだよこれ)

~♪

アルミン『強く生きるため振り向かず』

    『背中向けて 去ってしまう on the lonely rail』

アルミン『僕はついていくよ こんな辛い世界の果ての先までも』

    『きっと僕らは乗り越えて』

    『越える巨大な壁 強くなって運命変えられるように』

    『my wish 叶えたいのに』

    『すべては God knows...』

~♪


巨人「アーアーウアァアアアア」ダンダンダン!

コニー(すっげぇ……)

サシャ(アルミンの泣きそうな歌声に釣られてこっちまで泣きそうです)グスッ

ジャン(たまに音程外してるし大して上手くもねぇっのに!!なんだよコレ!!)

ライナー(アルミンもなかなかだが、クリスタの手捌きが神懸かっている……!)

ベルトルト(巨人も空気を読んでアルミンが歌っている間はテンション抑えてるし……)

アニ(……どういうことなの)

ミカサ「……」


~♪

アルミン『巨人が来て 僕が生きて』

    『仲間たちは消えてしまった』

    『淡い夢の美しさを描きながら』


    『傷跡なぞる』


    『だけど 僕は 進んでいくよ』

    『君がいない残酷な世界の中ででも』

    『きっと未来は輝いて』

    『進む人類の威厳 痛みを胸に彼の意志遂げられるように』

    『my way 貫くよ』

    『今 みんなに God bless...』

~♪


(伴奏)
~♪トゥルルトゥン

……シーン


全員「……」

巨人「……」パチパチパチパチ


全員「……」ハッ

ジャン「今だッ!!!」


(不利な戦闘は避けるんだ……一人も死なせたくないのなら……)

(巨人がスタンディングオベーションしてる今!!この一撃で決めるんだ!!)

ズバッ

ミカサ(捉えた……!!皆は!?)

マルコ「サ ベルトルト「サシャとコニーだ!!」

ジャン「急げ!!」

マルコ「僕の台詞……!」

ベルトルト「ごめんね!」


巨人「……」ズンズンズンズン

サシャ「あ……あの……」

コニー(ヤバい……めっちゃ怒ってやがる)

サシャ「う、後ろから……突然……た、大変失礼しました……」

コニー(ライブの余韻を邪魔しちまったんだから当然か……!)

巨人「ウアアアアア゙ッア゙ッア゙ァアア!!」ズンズンズンズン

コニー「激おこぷんぷん丸だな!!」

サシャ「ひッ……すいませんでしたぁ!!」ドザアアァ!

サシャ「うぁあっ……!」

ミカサ「えいや」ズバッ

ズシン

アニ「ふん」ズバッ

ズウンン

コニー「あ……ああ」

百合豚衆「最強コンビ・ミカアニの共同援護キタ---!!」\キマシ-!/

ユミル「どこから沸きやがった」

サシャ「ミカサぁぁぁ助かりました!!」

ミカサ「ケガは無い?」

サシャ「おかげさまで!!」

ミカサ「ならすぐに立つ!」

コニー「すまねぇな……」

アニ「どうも……」

ライナー「オイオイ」バタバタ

ライナー「危なかったなアニ……怪我をしなくてよかったぜ本当に」

アニ「……」

ライナー「それにしてもアルミンのライブはすごかったな!」

ベルトルト「!」

ライナー「特にクリスタのギターテクがヤバかった……教えてくれって頼んだら付きっきりで教えてくれねぇかな」

ライナー「あ!睨むなよアニ。いや、下心なんかないぞ
     ただ俺は純粋にギターを習いたくなっただけで、ちゃんと兵士としての役割は……」

ベルアニ「……」

ライナー「ん?どうした?顔色悪いぞ」

ジャン「全体仕留めたぞ!!他の奴ら呼んで補給作業に移行してくれ!」

アルミン「やった……!!」

マルコ「よかった」ホッ

クリスタ「ライブ、大成功だね!」

ユミル「さっすが私のクリスタ!最っ高の演奏だった!」

クリスタ「そんなことないよ///」テレテレ

マルコ「アルミンの論文も証明されたし、これすごい偉業だよ!」

アルミン「一か八かの賭けだったんだ……成功して本当によかった!」

ユミル「ああ、あーんな馬鹿げた作戦を支持してやった私に感謝するんだな」

クリスタ「もう!ユミルたらっ」

アルミン「いや、ユミルのいう通りだよ」

アルミン「……みんなのおかげだ。本当にありがとう!」


巨人「……」ズンズンズンズン

サシャ「あ……あの……」

コニー(ヤバい……めっちゃ怒ってやがる)

サシャ「う、後ろから……突然……た、大変失礼しました……」

コニー(ライブの余韻を邪魔しちまったんだから当然か……!)

巨人「ウアアアアア゙ッア゙ッア゙ァアア!!」ズンズンズンズン

コニー「激おこぷんぷん丸だな!!」

サシャ「ひッ……すいませんでしたぁ!!」ドザアアァ!

モブ男1「よーしこれで助かる!」

モブ男2「巨人が入って来ないな!」

モブ男3「あの巨人が暴れてるおかげだ!!」


マルコ「さ、僕らも早く着替えて補給作業に移ろうか!」

>>127 ミス

サシャ「あ!ユミル!クリスタ!ライブお疲れ様でした!すっごくかっこよかったです!!」ダキッ

ユミル「うわっ芋女」ギュッ

クリスタ「ふふっありがと!」ギュウ

百合豚衆(眼福……!)ジーン

ジャン「なにやってんだよ!さっさと着替えてこい!」

コニー「アルミン!さっきの歌、ほとんどアドリブだろ!?やっぱアルミンはすげぇな!」

アルミン「あっ……ありがとうコニー」

コニー「?なんだよテンション低いなー」

アルミン「……はは、早く着替えたいだけだよ。ちょっとごめんね」

ミカサ「待って」

アルミン「!」ビクッ

ミカサ「アルミン、少し話がしたいのだけどいい?」

今日はここまで
次でラスト
原曲はコレhttp://www.youtube.com/watch?v=WWB01IuMvzA

おまけ
http://imepic.jp/20140216/068160
イラスト提供:妹(画像の転載は禁止)

再開

アルミン「ミカサ……」

ミカサ「アルミン、とりあえずライブお疲れ様。あなたのおかげでみんな助かった……でも、」

アルミン「ごめん!曲に合わせるのに必死で、歌っている間はもう自分でも何を言っているのか分からなくなってしまって……」

アルミン「……僕のせいで、エレンが死んだようなものなのに……こんなの、歌うなんてどうかしてると思う」

アルミン「でも、僕なんかが言っていい言葉ではなかった事だけは自覚しているんだ」

アルミン「だから……本当にごめん」


ミカサ「……アルミン」ギュッ


―その頃―

サシャ「うう……巨人に……屈服してしまった」

コニー「どうしたサシャ!落ち込んでんのか!?」

サシャ「みんなに……合わせる顔がぁああっ……!!」

コニー「後でたっぷり軽蔑してやる!!とにかく脱出だ!!」

サシャ「コニー……」トゥンク

コニー「サシャ……?」

サシャ「コニィイイイイ!!!!」

コニー「サシャァアアア!!!!」

コニサシャ「……せーの」

コニサシャ「イエス、フォーリンラブ☆」ビシッ


――

アルミン「ミカサ!?なんで抱き着いて……っ!?」

ミカサ「アルミン、何か勘違いしていない?」

アルミン「……え?」

ミカサ「あれはアルミンの本心。そうでしょ?」

アルミン「……」コクン

ミカサ「ようやくアルミンの考えがわかって私は嬉しい……
    でも、エレンを失った痛みを抱えているのはあなただけじゃない」

アルミン「……ごめん」


―その頃―

アニ「じゃあ、あんたらの分もガス補給しといてやるから……あと頼んだよ」

ベルトルト「うん、ごめんねアニ……ライナー、この五円玉をよく見るんだ」スッ

ライナー「?」

ベルトルト「君は戦士……兵士じゃない……君は戦士戦士戦士、鎧の巨人だ……」プラーンプラーン

ライナー「オレ、センシ……?クリスタケッコン……イヤ、ナンデモナイ」

ベルトルト「ライナー、とりあえずクリスタから一旦離れよ?お願いだから……!」プラーンプラーン


――

ミカサ「謝らないで。それは……私も同じだから」

アルミン「……え?」

ミカサ「私もこの痛みは私だけのものだと思ってた……いや、そう思い込んでいた」

ミカサ「でも、そうじゃなかった。私もアルミンもエレンがいない残酷な世界を生きていかなくてはならない」

ミカサ「だけどアルミンはこうして前を向こうとしている」

ミカサ「それはとてもすごいこと。あなたはどう考えてるかわからないけど、アルミンは決して弱くなんかない」

ミカサ「エレンを失った痛みは、とても辛いけど……私と一緒に分かち合おう」

ミカサ「分かち合えるものでないのなら……2倍になってもいい。いや、エレンの分も入れて3倍にしよう」


―その頃―

ジャン「ったく、アルミンやつ……エレンがいなくなった途端ミカサとベタベタしやがって」

マルコ「まぁまぁ……いつも3人一緒だったからミカサもアルミンも結構堪えてるんだと思うよ」

ジャン「んなことはわかってんだよ。だからって……」ブツブツ

マルコ「複雑な心境なんだね、と」プシュー

ジャン「……マルコ、ガスボンベ半分貸せ。手伝ってやるよ」

マルコ「いいの?ありがとう」

ジャン「それミカサとアルミンの分だろ?お前、本当にお人好しだよな」

マルコ「ジャンもね」


――

ミカサ「多分……この痛みは分かち合えたとしても楽になることはない。ただ痛みが増えるだけ、だけど」

ミカサ「私はアルミンとエレンの分の痛みを持とう
    だから、アルミンにも私とエレンの分の痛みを持って欲しい
    そうすればおあいこ、でしょ?」

アルミン「おあいこ……」

ミカサ「そう。それに、私はアルミンと一緒に進む。置いて行ったりなんか絶対にしない」

ミカサ「どんなに辛くてもエレンの意志……巨人を駆逐するまでなんとしてでも生きよう」

アルミン「……ミカサ」

ミカサ「上手く言葉がまとまらなくて申し訳ないけど、伝わった……?」

アルミン「うん、君らしいね。ありがとう」フフッ

アルミン(……本当に僕は助けられてばかりだな)

アルミン「……ごめんね」


ミカサ「……」


ユミル「おいおい、ミカサの奴まだアルミンに抱き着いてんのか」ギュッ

クリスタ「ユミルが言えたことじゃないよっ」ギュウッ

ユミル「バカ、これは抱きしめてるんだよ!あいつらとは違う!」

モブ百合豚衆\キマシ-!!/

マルコ「……ねぇ、あの格好だとぱっと見ミカサとアルミンも百合っぽく見えるけどあれは友情判定なの?」

モブ百合豚1「我々の間で」

モブ百合豚2「男の娘を百合とは」

モブ百合豚3「断じて認めない!」

ジャン「あれは友情だ!恋愛なんかじゃねぇ、いうなら家族愛だ!ミカサにはなぁ母性があるんだよ!うらやましい!」

マルコ「はいはい、ジャンはマザコンだもんねー」

ジャン「ち、違ぇよ!」

コニー「なーいつまでやってるんだよ」

サシャ「ミカサー置いてっちゃいますよー」


―トロスト区付近、ウォール・ローゼ壁上―

ヒョオォオオォオォォオ


ミカサ「結局アルミンは着替える時間がなくてうさミンのまま本部を脱出した」

ミカサ「あの後、あの奇行種のことがどうしても気になってあの巨人のもとへ向かった」

ミカサ「……巨人のうなじからエレンが出て来た時は……胸が詰まって、ほとんど無意識に体が動いた」

ミカサ「エレンの心臓の鼓動が聞こえて、また世界にエレンが戻ってきたと認識したら」

ミカサ「感情が溢れた」

ミカサ「とても嬉しかった……でもエレンを抱えて壁を乗り越えたら、駐屯兵団に囲まれてしまった」

ミカサ「怯えた小鹿がぴーぴー喚いて大砲を撃ってきたけど、巨人化したエレンが守ってくれた」

ミカサ「やっぱりエレンはすごい」

ミカサ「そのあと色々あってエレンの言葉でようやく自信を持ったアルミンが駐屯兵団を説得してくれた」

ミカサ「自信を持ったアルミンは頼もしかった。うさミンの格好のまま
    エレンの戦術的価値を説く姿は必死ながらもどこか生き生きとしていた」

ミカサ「ついでにうんたらかんたらについても力説し、その場のノリでアンコールに応えたことは後に伝説となった」

ミカサ「あとは多分、ハンネスさんも知っている通りだと思う」

ハンネス「あ、ああ……」

アルミン「伝説ってのはちょっと大袈裟じゃない?」

ミカサ「そんなことはない。アルミンのおかげで私もエレンも助かった」

ミカサ「それにあれがきっかけで『うんたらかんたら戦術』が兵団で正式に採用されて
    作戦の幅が広がったのだから語り継がれるべき」

ハンネス「しかし、巨人化したエレンをみた時もたまげたが
     まさかアルミンとミカサまでアイドルになってるとはな!」

アルミン「僕らだけじゃないよ。調査兵の新兵はみんな試験的に調査兵団アイドル部隊として活動してるんだ」

ミカサ「無知性巨人の動きをある程度コントロールできるようになったし、うなじも削ぎやすくなった」

アルミン「さすがに歌って踊りながら巨人を討伐できるのはミカサだけだけどね」

ハンネス「あと定期的に壁内ライブなんかを開催して軍資金を稼いでるんだろ?調査兵団ってスゲェな」

アルミン「まぁ……なんとかね」

ミカサ「アルミンはうさミンの格好が不服みたいだけど、公式なだけあってとてもよく似合ってる」

ミカサ「ので、これからもうさミンとして頑張ってもらいたい」

アルミン「……前々からずっと言っていることだけどさ」

ミカサ「?」

アルミン「エレンやコニー達は普通にジャニーズ系の衣装なのに
     僕だけずっと女装だなんて……こんなの絶対おかしいよ!」

アルミン「確かに自ら選んだ衣装ではあるけど、あの時はその場凌ぎで仕方なくだったし
     何度も言うようだけど、僕は乙女趣味も女装趣味も持ち合わせていないからね!?」

ミカサ「アルミン」ポン

アルミン「ミカサ……?」

ミカサ「……世界は残酷だから、仕方無い」

アルミン「言うと思ったよちくしょう!」

ハンネス「ハッハッハ!そりゃあアルミンも災難だな!」

アルミン「もう、笑い事じゃないよ!」

ミカサ「……エレンも最初はアイドル活動を渋っていたけど、頑張るアルミンの姿をみて――」

アルミン「ミ、ミカサももうやめて!なんか恥ずかしくなってきた……!」

ハンネス「ひっひっひぃ、笑いすぎて腹いてぇ!!」ゲラゲラ

ハンネス「こりゃ早くエレンを連れ戻して色々と聞き出さねぇとな!」

ミカサ「……!」

ハンネス「おい知ってるか?エレンのやつ、ミカサとアルミンには口じゃ敵わねぇっていつも愚痴ってたんだぜ?」

アルミン「えっそうなの?」

ハンネス「ああ、お前らはずっと3人一緒にいるわりに肝心なことを言い合わねぇからな……」

ハンネス「基本的にあいつは意地を張る癖があっから一人で突っ走ってるように感じるが
     なんだかんだ言ってお前らのことをちゃんと頼りにしてんだよ」

ハンネス「しっかり世話してやんないと、な!腐れ縁!」

アルミン「ハンネスさん……」

ミカサ「ええ!」

ハンネス「さっき言ったことを繰り返すが!俺はあの何でもない日々を取り戻すためだったら何でもする!
     お前ら3人が揃ってねぇと俺の日常は戻らねぇからな」

ハンネス「……だから、何としてでもエレンを取り戻すぞ!」

アルミン「うん!」

ミカサ「任せて」

ハンネス「よし!その意気だ!巨人なんかお前らの絆には敵わねぇよ!」

ハンネス「人類の底力、見せつけてやれ!」

ハンネス「さてと……腹ごしらえも済んだし、ちょっくら部下に指示出してくるわ
     お前らはリフトが来るまで休んでな」

ミカサ「わかった」

ハンネス「しかし……その、うんたらかんたらってのはなんなんだ?」

ミカサ「簡単に言えば……えっと、」

ミカサ「……?アルミン、なんて言えばいいと思う?」

アルミン「……うーん、そうだなぁ」

アルミン「『(現在公開不可能な情報)』ってとこかな」

ハンネス「なるほど!」

ミカサ(……やっぱりアルミンは賢い)

ミカサ(そして、かわいい)



おわり

俺得仕様なSSにお付き合いありがとうございました
やっぱりギャグって難しいな

おまけ
http://imepic.jp/20140221/839740
イラスト提供:妹(画像の転載は禁止)

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