あかり「ぬくぬく」 京子「でれでれ」(101)

~赤座家、冬休み~

チュンチュン…

京子「……」フム

あかり「ん……、もう朝……」ムクッ

あかり「あ、おはよ……、京子ちゃん……」クシクシ

京子「……」フーム

あかり「なぁに? どうしたの、腕を組んで……?」

京子「朝チュン」

あかり「?」

京子「交際相手の自宅にお泊り」

あかり「……///」ポッ

京子「冬休み」

あかり「……?」

京子「ここまでシチュエーションが揃っているのに……」

京子「私達って……」

あかり「?」

京子「あんまりカップルっぽくないような……」

あかり「えっ、ええっ!?」ガーン

京子「いやー、一緒に遊びに行ったり、お泊りしたり」

京子「そういうのは以前と変わらずしてるけど……」

あかり「う、うん……」

京子「もっとこう……、ワンランク上に行けないかなぁ」

京子「恋人同士の特権をフル活用出来ないかなぁと思ったわけですよ、ハイ」

あかり「な、何となく思っただけ?」

京子「うん。まぁそれだけなんだけどね」

京子「こう……、海辺で手を取り合って走り回ったり……」

京子「水を掛け合ってキャッキャウフフするイメージとは私達はかけ離れているというか……」

あかり「い、今は冬だよねぇ!? な、夏になったら……」オロオロ

京子「でも……」

あかり「え……?」

京子「私達ってこのままで大丈夫なのかな、って不安になってさ……」

あかり「そ、そんなぁ……」ショボン

あかり「うう……、何だか自信なくなってきちゃったかも……」クスン

京子「……」

京子「……」クスッ

京子「まったく、ちょっとからかうとすーぐ可愛い反応しちゃうんだから……」ソローッ

あかり「?」

京子「嘘だよー! 私は今あかりと一緒にいれて最高に幸せだってば!」ムギュッ

あかり「わわっ!?///」

京子「まったく、私が可愛い可愛いあかりを離すわけがないだろ~?」ギューッ

あかり「も、もう……、京子ちゃんってば……///」プンプン

京子「いやー、朝一番から困った顔、拗ねた顔、色んな顔を見れて私は幸せだねー!」ギューッ

あかり「……///」カアァ

京子「お、熱くなってる熱くなってる♪」

京子「よーし、今日はこのまま二度寝しちゃおう♪」ゴロン

あかり「も、もう……///」カオマッカ

京子「いやー、暖房いらずでぬくぬくですな~♪」スリスリ

あかり「……///」プイッ

京子「お~い、あかり~。拗ねてないで可愛いお顔を見せとくれよ~?」ニヤニヤ

ガチャッ

あかね「あら~、京子ちゃん? 今日も朝から元気いっぱいね?」

京子(あ……)ダラダラダラダラ

あかり「きょ、京子ちゃん、ちょっと汗かいちゃったよぉ……」

京子「そ、そっか。じゃあちゃんと起きてシャワー浴びて着替えた方がいいか!」

あかね「ええ、あかり、シャワーを浴びてらっしゃい」

あかり「う、うん……。それじゃあかりは……」アッカリアッカリ

あかね「京子ちゃん? ちょっとお話が……」

京子「は、はい……」

京子(これは……、暑さでかいてる汗じゃない……)ダラダラダラダラ

………

あかね「あかりとのお付き合いは認めるし、仲良くしてくれてるのは嬉しいけど」

あかね「あまりハメを外しすぎちゃダメよ?」

京子「は、はい、わかりました……」ホッ

あかね「でも、昨日から京子ちゃんがお泊りに来てくれて、あかりもすごくニコニコして……」

あかね「あかりの幸せは私の幸せでもあるの」

あかね「これからもあかりをよろしくお願いしますね、京子ちゃん」ペコリ

京子「い、いえ、そんな! こちらこそ色々とありがとうございます!」ペコリ

あかね「ところで……、二人とも順調みたいだけど……」

あかね「今日の予定は何かあるのかしら?」

京子「いやー、考えてないですね」

京子「あれこれやりたい、って思うのはたくさんあっても」

京子「これであかりは喜んでくれるかな、って不安に思っちゃう事があって……」

あかね「そう……」

京子「自分が引っ張り回してばかりで、あかりの気持ちはどうなのかなって……」

あかね「でも、あかりが京子ちゃんとお付き合いしてから暗い顔をしたことはある?」

京子「いや、見てないですね」

あかね「そうでしょう? 京子ちゃんが楽しいなら、あかりも絶対楽しいはずだから」

あかね「京子ちゃんは胸を張ってもいいと思うわ」

京子「は、はい。ありがとうございます」

あかね「でも……、あかりを泣かせた時は……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

京子「は、はいっ!」

京子(ぜ、絶対! あかりと幸せな家庭を築くぞー!)

あかね「あ、私これから出ないといけないんだけど……」

あかね「お家の鍵は私も持って行くから、京子ちゃんもあかりと二人で遊びに行ったらどうかしら?」

あかね「冬休みももうあと少しでしょう?」

あかね「それに京子ちゃん、あかりと何かしたくてしょうがない、って顔してるわよ?」

京子「あ、やっぱりわかっちゃうんですか……///」テレテレ

あかね「こんなに想ってもらえて……、あかりは本当に幸せ者ね」クスッ

………

あかね「それじゃ、行ってくるわね~」

あかり「うん! 気をつけてね~!」

京子「お気をつけて、お姉さん! (心の中ではもうお義姉さんって呼んでます)」

あかり「あかり達はこれからどうするの?」

京子「うーん、特に考えてはいないんだよね」

あかり「あかりは京子ちゃんとだったら何でもいいよぉ」ニコニコ

京子「その発言……、恋人冥利につきますな~」テレテレ

京子「うーん、ちょっと散歩でもする? 天気いいしさ」

京子「それにあまりお金を使うのはあかりは好きじゃないでしょ?」

京子「二人で手を繋いで……、マフラー巻いて……、他愛もない話で盛り上がって……」ホッコリ

あかり「京子ちゃん……、お顔が緩みっぱなしだよぉ」ツンツン

京子「へへ~、あかりこそ~」フニフニ

あかり「いやいや京子ちゃんの方が」フニフニ

京子「いやいやあかりの方が」フニフニ

京子「っと、ここで不意打ち~!」ムギュッ

あかり「わっ……///」ムニムニ

京子「へへー、私の勝ちだな~」スリスリ

あかり「ど、どういう基準で?///」ムニムニ

京子「ん~、京子ちゃんルールで~」スリスリ

あかり「も、もう……、京子ちゃんってば……///」ムニムニ

京子「……」スリスリ

あかり「きょ、京子ちゃん……、そろそろお出かけしない……?///」ムニムニ

京子「いやー、あかりのもち肌ほっぺ堪能させていただきました」

あかり「うーん、京子ちゃんのほっぺだって……」

京子「そうだな、私のほっぺの方が柔らかかったな~」ケラケラ

あかり「そ、そこはさっきみたいに……///」

京子「いや、私達の戦いはまだまだ始まったばかりだよ!」

あかり「た、戦いなの?」

あかり「さて……、準備は出来たよぉ」

京子「それじゃ、行ってきますのチューお願いな~」

あかり「そ、それって一人が残るんじゃ……///」

京子「え~、だって一度してみたかったんだもん」プー

あかり「い、いいから行こうよぉ///」ギュッ

京子「え~、してくれてるまで動かないよ~?」ジタバタ

あかり「きょ、京子ちゃん、踏ん張り過ぎだよぉ……」

あかり「い、一回だけだよぉ……?///」ウワメヅカイ

京子「……」

あかり「きょ、京子ちゃん……?」

京子「はっ!? (やべ……、一瞬昇天しかかってた……)」

京子「そうだな……、じゃああかりが旦那さん役でいいかな?」

あかり「え?」

京子「あれ~、私は将来赤座京子のつもりだったんだけど……」

京子「あかりは歳納あかりの方がよかったかな~?」ニヤニヤ

あかり「も、もう……///」プンプン

京子「それじゃ……」

あかり「う、うん……///」

京子「忘れ物はない?」

あかり「うん///」

京子「それじゃ、行ってらっしゃい、あなた♪」

あかり「あ、忘れ物が……///」モジモジ

京子「え?」

あかり「……///」スーッ

京子「……」ニヤニヤ

あかり「……///」ドキドキ

京子「……」セノビッ!

あかり「わわっ!?」

京子「ほいっ、と」ムギュッ

あかり「むー、きょ、京子ちゃん……///」

京子「いやー、ゴメンゴメン」

京子「あかりが可愛くて反応見たくてつい……」ニヤニヤ

あかり「も、もう……///」

京子「それに……」

あかり「?」

チュッ

京子「私がそうそう主導権渡す気があるわけなんてないだろ~?」ニヤニヤ

あかり「……///」カオマッカ

あかり「……」プンプン

京子「ゴメンゴメン……、機嫌直してよあかり~」

あかり「……」プイッ

京子「ありゃりゃ……」クスッ

あかり「……」アッカリアッカリ

京子「……」ソーッ…

ギュッ

あかり「……///」ギューッ

京子「……」クスッ

あかり「……///」カオマッカ

京子「しかしまあ恋人繋ぎで耳まで赤くしちゃって……」

あかり「う……///」ギューッ

京子「いつまでも初々しさを忘れない……、それもいいな」

あかり「……///」ギューッ

あかり「うー、さっきから何だかずっとふわふわしてるよぉ……///」

京子「それが恋ってもんさ……」キリッ

あかり「うん……、ずっとこうしていたいな……///」

京子「当たり前じゃん?」

あかり「え?」

京子「あかりの為なら地球の裏側にだって、こうやって引っ張っていくよ」

あかり「えへへ……、京子ちゃんらしいねぇ」

京子「よし、新婚旅行は海外で決まりだな!」

あかり「そ、そういうこと!?」

あかり「こうして京子ちゃんと一緒に冬休みを過ごせるなんて……、思ってなかったな……」

京子「お、あかりもいい感じに惚気モードに入ってるね~」ニヤニヤ

あかり「きょ、京子ちゃんほどじゃ……///」

京子「うん。今の私はあかりを可愛がらないと死んじゃう病だからね~」ケラケラ

京子「どんどん甘やかすから、覚悟しなよ~?」

あかり「うん……」ニコッ

あかり「ごらく部で一緒にいる時に京子ちゃんがお隣りに来てくれたり」

あかり「遊びの中で京子ちゃんがあかりに触れてくれたり、褒めてくれたり」

あかり「その一つ一つが嬉しくって……、今みたいに気持ちがふわふわして……」

京子「うん……」ニコッ

あかり「でも、からかわれた時は本気じゃないってわかってるのに胸がぎゅぅってなって……」

京子「う……、そ、それはごめんなさい……」

あかり「でも、京子ちゃんはすぐに気付いて、また声をかけてくれたり、メールを送ってくれたりしたよね」

京子「うん。あかりが感じてた気持ちはさ、私だって同じだったよ」

京子「あかりを傷付けちゃった、って思ったら苦しくって」

京子「あかりが私の言うことに困ったり、いじけたり、笑ったり」

京子「その一つ一つを見たくてたまらなくて」

京子「こう言ったらあかりはどんな顔をしてくれるかな」

京子「この遊びであかりは喜んでくれるかな、ってそんな事ばかり考えてた」

あかり「あかり、あんな気持ちになったの初めてでわからなくて」

あかり「ちなつちゃんに相談したら、ちなつちゃんったら、腕を組んで、溜息ついちゃってね」クスッ

京子「あー、結衣なんてね……」

京子(結衣の声真似)「お前、本当にわかってないのか?」キリッ

京子「なーんて、言われちゃったな~」ケラケラ

京子「まあ要するに……」

あかり「うん……」

京子「私達が両想いなんて、あの二人には気付かれてたんだよね~」

あかり「うぅ、思い出したらまた恥ずかしくなってきたよぉ……///」

京子「いやー、お互いに素っ気ない時期もありましたな~」

あかり「うん……」

京子「でも、結衣とちなつちゃんが気にかけてくれて」

あかり「うん……。いきなりちなつちゃんに腕を掴まれて、引きずっていかれた時はわけがわかんなくてね」クスッ

京子(ちなつちゃんパワフル……)

京子「そんで引きずられた先は京子ちゃんとご対面、っと」

あかり「うん……」

京子「体育館裏の伝説の木の下でな……」

あかり「そんなの聞いたことないよぉ」

京子「私達がきっかけでそのうち勝手に伝説が出来てたりして」

あかり「えへへ、あるかもね~」クスッ

京子「あの時私めちゃくちゃ緊張しちゃっててさ」

京子「正直自分でも何を言ってるかわけわからなくなっちゃったけど」

京子「あかりが一言一言にしっかり頷いて、しっかり私の顔を見ててくれた事。それははっきり覚えてるよ」

あかり「うん……」

京子「あの時、すごく安心したよ」

あかり「え?」

京子「あかりは昔から変わってないんだなって」

京子「ほら、たまーに結衣が風邪ひいた時なんて私とあかりの二人で遊んでたじゃん?」

あかり「そうだったねぇ」

京子「こうやって、あちこち歩き回ってみたりして……」

あかり「小さい頃はこれでも結構遠くまで来てた気がするんだけどね~」

京子「道がわからなくて怖い時も私の手を引いてくれたのは……、あかりだったよね」

あかり「うん」

京子「まぁ、私の方が年上なんだけどね」クスッ

京子「あの時わけがわかんなくなって当たり散らすみたいな事を言っても」

京子「あかりは私の一言一言に頷いて、じっと私の顔を見てくれて」

京子「よくわからなかったけど……、すごくかっこよく見えたな」

京子「こういう関係になりたいってのとはちょっと違うかもしれないけど……」

京子「私は小さい頃からずっとずっと、あかりに惹かれてたのは間違いないよ」

あかり「うーん、でもやっぱりあかりよりも結衣ちゃんの方がずっとかっこいいと思うけどなぁ」

京子「うーん、あの頃の私にとってさ、年下のあかりって特別な存在だったんだよ」

あかり「え?」

京子「まあ、私の誕生日があと少し遅ければ同じ学年なんだけどね~」ケラケラ

京子「自分がお姉ちゃんなんだから引っ張っていかなきゃ! って思うようになってさ」

京子「でも、つまんない意地を張ってあかりに冷たく見える時もあったかもしれないけど……」

あかり「そんなことないよぉ。あかり、京子ちゃんが気にかけてくれて、すっごく嬉しかったから」ニコッ

京子「いやー、そう言ってもらえると気が楽になるよ」ナデナデ

あかり「えへへ……」

京子「私だけじゃなくて、きっと結衣にとってもあかりは特別で」

京子「ちなつちゃんだって、きっとあかりからたくさんのものを貰ってるはずだよ」

あかり「うん……。あかり達、あの二人にお世話になりっぱなしだったよね」

京子「そうだね。今度は私達があの二人を応援してあげなきゃな」

京子「冬休みももう終わっちゃうな~」

あかり「あ、そうだ京子ちゃん。宿題は終わってる?」

京子「あ……」

京子「わ、私はあかりから勉強より大切なものがあると教わったんだ」キリッ

あかり「そこであかりの名前を出してもダメだよぉ」

あかり「ちゃんと宿題しないと居残りさせられて、あかりと遊べなくなっちゃうからね?」

京子「はい。頑張ります」シャキッ

あかり「うんうん」ニコッ

京子「あかりは新学期になったらやりたい事みたいなのある?」

あかり「うーん、やっぱり皆とずっと仲良く、楽しくって感じかなぁ……」

京子「も、勿論一番は……」

あかり「うん。心配しなくても京子ちゃんだよぉ」クスッ

京子「もしかして初詣でも同じようなこと考えてた?」

あかり「うん……。これくらいしか思いつかなかったなぁ」

京子「そっか……。もうちょいワガママ言ったってバチ当たらないと思うぞ?」

あかり「初詣といえば、お賽銭に間違えて500円玉を入れちゃってね」

あかり「ちょっとズーンときちゃったなぁ」

京子「ああ、わかるな~。500円玉って財布に入ってると心強い感じがするんだよな」クスッ

京子「でも、100×5で100倍の御縁なんて言われてたり、あかりらしいんじゃない?」

京子「ま、都合よく考えればなんとでもなるよ」ニコッ

あかり「京子ちゃんはお賽銭どれくらい入れたの」

京子「45円。5円玉を9枚チャリーンとね」

あかり「あ、それって……」

京子「うん。始終御縁があるように、ってやつね」

あかり「誰と?」

京子「え?」

あかり「いや、京子ちゃんは誰と始終御縁があってほしいのかなぁって」クスッ

京子「そ、そんなの言うまでもないだろ?///」カアァ

あかり「うーん、ちゃんと聞きたいなぁ」ニコッ

京子「う……、あ、あかりに決まってるだろ///」カオマッカ

あかり「うん……、ありがとう京子ちゃん」

京子「ずっと……、一緒だからな///」ギュッ

あかり「うん……///」ギュッ

あかり「あ、そうだ、京子ちゃん、今日もお泊りしてくれるんでしょ?」

京子「うん」

あかり「お姉ちゃんから少しお金貰ってるから、お買い物していかない?」

あかり「一緒に晩御飯に何か作れたらなって」

京子「おおー、いいねー! それじゃスーパーに寄って行こうか!」

~スーパー~

あかり「京子ちゃんは何か食べたいものはある?」

京子「あかりの食べたいものなら何でも」

あかり「う……、そういうのが一番困るよぉ」

京子「じゃあ、あかりを食べたい」

あかり「え?」

京子「あー、愛しいなぁ、もう!」ムギュッ

あかり「わわっ!?///」

結衣「何やってんだお前ら……」

ちなつ「バカップルってやつですか……」

あかり「あ……、結衣ちゃん、ちなつちゃん」

京子「二人も買い物?」

ちなつ「はい。結衣先輩に勉強を見てもらって、一区切りついたので買い物に来ているところです」

結衣「しかしまぁ……、二人とも仲良くやっているようだな」

あかり「えっと、どこから見てたの……?///」

結衣「何を食べたい? のところから」

あかり「う……///」カオマッカ

京子「二人が自分の気持ちを踏み台にして私を後押ししてくれたんだ……!」

京子「二人の為にも私は絶対あかりと幸せに……!」グッ

結衣「ねぇよ」

ちなつ「ちゃんとストレートに感謝してください」

京子「しかしちなつちゃんと買い物か~」ニヤニヤ

結衣「何だよ、その顔は」

京子「……そうだ!」ピコーン

結衣「?」

京子「二人にピッタリのもの持ってくる! ちょっと待っててな!」タッタッタ

結衣・ちなつ「?」

京子「ほい、お待たせ、っと」トサッ

結衣「何だよ、いきなり……」チラッ

【お赤飯】

京子「……」ニヤニヤ

結衣「……///」カアァ

京子「あれ~? まだだった?」ニヤニヤ

結衣「~~~///」スパーン

京子「い、痛ッ! た、叩くことないだろ!?」クスン

ちなつ「相変わらず……、みたいだね」

あかり「うん……、振り回されっぱなしだよぉ」クスッ

あかり「あ、そうだ。結衣ちゃん、ちょっと今日の献立のアドバイスしてもらってもいいかな?」

結衣「うん。私は構わないよ」

京子「あかり盗るなよ?」

結衣「盗らねぇよ」

京子「あかりも……、変な気を起こしたり……」

あかり「京子ちゃん……。あかり、もっと京子ちゃんに喜んでもらえるように」

あかり「お姉ちゃんと結衣ちゃんにいっぱいお料理習うからね……///」ウワメヅカイ

京子「よし結衣。ウチのあかりを頼んだぞ!」ポンッ

結衣(あかりも京子の扱いが上手くなってるな……)

ちなつ(京子先輩……、すごいデレデレ……)

結衣「この時期なら……」

あかり「なるほど……」フムフム



ちなつ「あかりちゃん……、真剣ですね」

京子「そりゃあ私の自慢の……」

ちなつ「はいはい。ご馳走様です」クスッ

京子「ちなつちゃん、結衣とはどうなの?」

ちなつ「うーん、どうなんでしょうね」

ちなつ「京子先輩とあかりちゃんを応援して、これからも皆で仲良くって感じで……」

ちなつ「まだ私の事はそういう風には……」

京子「そっか……」

京子「でも、きっと結衣は今さ」

ちなつ「はい」

京子「今、自分とちなつちゃんの距離は、ごらく部での立ち位置はどうなのか」

京子「自分の態度がちなつちゃんを傷付けたりしないか、頭の中で色んな事がグルグルしてると思うんだよ」

ちなつ「そうですね……」

京子「ちなつちゃんは結衣といて楽しい?」

ちなつ「勿論です!」

京子「じゃあ結衣だって楽しいよ。間違いなく」

ちなつ「おー、発言に余裕が感じられますね」クスッ

京子「ま、お義姉さんからの受け売りだけどね」ケラケラ

ちなつ「は~、何かと惚気たがりますね……。お腹いっぱいです」

京子「ダブルデート……、いつかしたいね」

ちなつ「出来ますよ。絶対」

京子「うん……。ちなつちゃん今すごく目がキラキラしてるよ」ニコッ

ちなつ「はい。頑張ります」ニコッ

結衣・あかり(合流しづらい雰囲気……)

~帰り道~

ちなつ「それじゃ私達はここで……」

あかり「うん、またねー! 結衣ちゃん、ちなつちゃん!」バイバイ

ちなつ「それでは……///」ムギュッ

結衣「わっ……///」カアァ

京子「ふっふっふ、それは私達はもう既に通過した道だ。な、あかり」ムギュッ

あかり「わわっ……。も、もう……///」カアァ

ちなつ「すぐに追い抜いちゃいますよ」クスッ

結衣「……///」カオマッカ

京子「結衣のやつ……、いずれ尻に敷かれるな」ニシシ

結衣「う、うっさい///」スパーン

京子「タコス!」

………

京子「いやー、結衣のやつデレデレだったな~」ケラケラ

あかり「うん……」クスッ

京子「ちなつちゃん……、すごく楽しそうだったな」

あかり「うん。結衣ちゃんも結構隠すの苦手なところあるよねぇ」

京子「新学期になったら色々つつき回してみようぜ~」ニヤニヤ

あかり「うーん、そういうのはちょっと……」クスッ

京子「あれ……、あそこにいるの……」

あかり「あ、お姉ちゃん!」

あかね「あら、二人も今帰るところ?」

あかり「うん!」

あかね「お買い物してきたの?」

京子「はい。二人で何か作れたらなーって」

あかね「そう……。私も一緒に作っていいかしら?」

あかり「うん! 色々教えてね、お姉ちゃん!」

京子「赤座家美人三姉妹の料理……、これは名物になりますね!」

あかね「あらあら」クスッ

~赤座家、夜~

京子「ご馳走様でした!」

あかね「お粗末さまでした」

京子「いや~、やっぱりお姉さんは違うな~」

あかり「うん……。何かほとんどやってもらっちゃって……」

あかね「ふふっ。可愛い二人の妹の為に張り切っちゃったわ」クスッ

京子「い、いや、そんな……///」テレテレ

あかね「三姉妹と言い出したのはそっちよ? 京子ちゃん」ニコッ

………

京子「いやー、いいお湯でした!」ホッコリ

京子(流石に……、お姉さんの手前一緒に入るとは言えなかったな……)

あかり「あ、京子ちゃん! 一緒にアイス食べよ!」

京子「風呂上がりの楽しみといったらやっぱりこれだよな♪」

京子「勿論私はラムレーズン!」

あかり「あかりはバニラがいいなぁ」

京子「ほう?」ニヤニヤ

あかり「むー、変な事考えたでしょ?」プー

京子「さーてどうかね?」

京子「あ、バニラが美味しくなる裏技知ってるけど試してみる?」

あかり「え? そんなのあるの?」

京子「ああ、ちゃんと種明かしはするから、ちょっと目を閉じててくれる?」

あかり「う、うん……」スーッ…

京子「よーし、そのままそのまま……」

チュッ

あかり「!?///」

京子「バニラに初恋の味を加えてみました♪どうでしょう♪」

あかり「も、もう、京子ちゃんったら……///」カオマッカ

~あかりの部屋~

あかり「もう……、一日終わっちゃうんだね」ウトウト

京子「ま、あかりは営業時間が9時までだからな~」

あかり「むぅ……」

京子「拗ねない拗ねない」ナデナデ

あかり「じゃ、電気消すよぉ」

京子「うん」

パチッ

あかり「今日は……、すっごく楽しかったよぉ」

京子「うん。そう言ってもらえるのが生きがいです」

あかり「ほんとに?」

京子「うん」

京子「何を言ったら、何をしたら、あかりは喜んでくれるか」

京子「明日はあかりと何をしようか、って。私今、頭の中はあかりの事ばかりだよ」

京子「朝のネタだって、寝る前に考えて、そしてあかりは予想通りの反応をしてくれて……」ニヤニヤ

あかり「むぅ……///」プー

あかり「少しでも寂しがらせた罰として……、手、繋いで欲しいな……///」

京子「そんなの罰にならないぞ? おやすみ、あかり」ギュッ

あかり「うん……。おやすみ、京子ちゃん」ギュッ

京子(さぁて、明日はどういう方向で行くかな……。いや、やっぱり……)

京子(宿題しなきゃ、流石にあかりも怒っちゃうな……)トホホ

~リビング~

あかね「……」

あかね「そうよね。あかりが私から離れるわけじゃなくて」

あかね「京子ちゃんという素晴らしい妹がもう一人増えるという事でもあるのよね」

あかね「しかも、結衣ちゃんとちなつちゃんにも支えてもらって……」

あかね「あかりは本当に幸せな子ね……」

あかね「明日も二人にとっていい日になるといいわね」

あかね「さて……、と!」カポッ

あかね「こうやって少しずつ、京子ちゃんのパンツの感覚にも慣れていかないとね……」ウフフ




おしまい

京子は一度デレたら一直線のイメージがあったので最初からくっついた状態から書いてみたけど
結あかに比べると少しコレジャナイ感あったかな
支援してくださった方ありがとうございました

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、あかね達のみんなへのメッセジをどぞ

あかね「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

京子「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

ちなつ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

結衣「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

あかり「・・・あかりがと」アッカリーン

では、

あかね、京子、ちなつ、結衣、あかり、俺「皆さんありがとうございました!」



あかね、京子、ちなつ、結衣、あかり「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

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