ちなつ「おらおら、60秒で提供しなさいよ!」(139)

ちなつ「もう砂時計の砂全部落ちちゃうわよ!お客待たすんじゃないわよ!」

あかね「ただいまお持ちしますので…お待たせして申し訳ありません」(うるっさいガキね…)ピキピキ

あかね「ということがあってね・・・?」ビキビキ

ともこ「ま、まぁまぁ。ほら赤座さん、オニオンリング食べる?」

あかね「いただくわ」パク

ともこ「・・・・・・」

ともこ(・・・私の手からぱくって食べてくれた!可愛い!可愛いよ赤座さん!)

あかね「・・・んぐ。外であったら只じゃおかないわ・・・あのピンクのモフモフしたツインテの女の子・・・!」グシャア

ともこ「あ、あぁ・・・ほら、ハンバーガー・・・が・・・・・・って」






ともこ(ええ!?)

ともこ「あ、赤座さん?」オロオロ

あかね「なにかしら」モギュ

ともこ「そのピンクのモフモフちゃんってその・・・・・・こーんな」モフ

あかね「それよ!」クワッ

ガシッ

ともこ「ぎゅい!?」

あかね「なんど思い出してもイライラするわあの娘・・・そもそもなんなの!?いざセットを出そうと思ったら」

あかね「あっ、やっぱりポテトは塩抜きでぇ~」(裏声)

あかね「なんなの!?そんなに券が欲しいならいくらでも投げつけてやるわよ!!」グググ

ともこ「あ、あかね・・・さ、さささ・・・・・・し、死んじゃう」パシパシ

あかね「あ、つい」

ともこ「っぱぁ!・・・ぜぇぜぇ」

ともこ(ちなつ確定だわ・・・!)サァー

ともこ(ど、どうしよう・・・このままじゃいつかちなつが赤座さんに・・・・・・)ブルブル

あかね「・・・吉川さん、首大丈夫?痛くない」

ともこ「え?う、うんっ。ちょっと人より丈夫だから・・・えへへ」

あかね「で、でも首に青アザ残ってるじゃない・・・それ人前に」

ともこ「え?いいの!いいの!マフラーこうやって巻けば・・・ね!」

あかね「・・・吉川さん」

ともこ「あー!疲れちゃったなぁ!帰ろっ?ねっ?」

あかね「え、えぇ」



ともこ(赤座さんと別れるのは残念だけど、早く家に帰ってちなつに話を聞きましょう・・・!)

~吉川家~

ガララッ

ともこ「ただいまー」

ちなつ「あ、お姉ちゃんおかえりー」ムギュー

ともこ「きゃっ」

ちなつ「もー、今日は遅かったんだね。えへへ・・・体冷たい、さっきね、お風呂沸かしたの。一緒に入ろう?」

ともこ「・・・う」

ともこ(・・・可愛い!)

ともこ(可愛い!可愛いわ、ちなつ・・・!なんていう天使なの!?)

ともこ(こんな娘が赤座さんの話で出てきた娘みたいな心無い事するだなんて・・・)

ちなつ「入らないの・・・?」シュン

ともこ「ううん、入ろ。お姉ちゃんもう凍死しそう」ナデナデ

ちなつ「ほんと?やったー☆」

ともこ(で、でも万が一って事もあるから・・・!)

カポーン

ちなつ「~♪」ワシャワシャ

ともこ「ちなつー、痒いとこ、ない?」

ちなつ「ないー」

ともこ「はーい。じゃあ流すわね」

ザバー

ちなつ「きゃー♪」

ともこ「・・・ん。よし、浸かってて。お姉ちゃんもさっさと洗っちゃうから」

ちなつ「はーい・・・・・・ってその首どうしたの?なんか火サスてよく出てきそうな・・・」

ともこ「え?あ、あー・・・。ファッション?」

ちなつ「ファッションなのそれ!?」

ともこ「だ、大学生には色々あるの!」

ちなつ「へ、へぇー・・・」

カポーン

ともこ「はふー」

ちなつ「お姉ちゃん、くっついていい?」

ともこ「いいよ、ぎゅー」

ちなつ「えっへへー」

ともこ「・・・ちなつ、良い匂い」

ちなつ「お姉ちゃんも。えへ、同じシャンプー使ってるからおんなじ匂いだね」

ともこ「・・・うん」



ともこ(はわぁ・・・しゃあわせぇ・・・・・・)トローン

ともこ(・・・・・・このまま、なーんにも無いことが一番よねぇ)

ともこ(でも・・・赤座さん怖かったし・・・・・・。明らかに特徴がちなつだし・・・・・・)

ともこ「ねぇ、ちなつ?」

ちなつ「?」クルッ

ともこ「最近ワッグで60秒キャンペーンっての、やって・・・」

ちなつ「あ、それすごいよ!まるで錬金術なのっ」

ともこ「ふぇ、れん、きん?」

ちなつ「うんっ」

ちなつ「ちょっと注文の仕方変えるだけでハンバーガー券が貰えるんだよ、しかも無料!」

ちなつ「えへへ、この前。近くのお店なんてねぇ・・・・・・」

ちなつ「ってことなの!」

ともこ「・・・・・・」ポカーン

ちなつ「お姉ちゃん?」

ともこ「え、えっと」

ともこ(この娘、ワッグの涙ぐましい企業努力をチャレンジキャンペーンとしか思ってないのね・・・)ホロリ

ともこ(まぁ、私もそんなものだと思ってたけど。赤座さんのアレを見ちゃったからなぁ・・・)

ちなつ「こんどお姉ちゃんも一緒にいく?赤い髪の美人な店員さんだと貰いやすいんだよ」

ともこ「えっ!?」

ちなつ「いこーよぅ。ねぇねぇ」

ともこ「え、あ、あの・・・」

ザパァ

ちなつ「きゃっ」

ともこ「ち、ちょっとお姉ちゃん出掛ける用事思い出しちゃった。えへへ、先上がるね」

ちなつ「え、今から!?」

ともこ「う、うん!じゃあっ」



ガララッ ピシャ



ちなつ「・・・・・・」

ちなつ「へんなの」

ともこ「・・・うぅ、どうしよう。ちなつ、あれ本気で悪いと思ってないわ・・・あのままじゃ、そのうち赤座さんの雷を受けて・・・」

ともこ「・・・!」ブルル

ともこ「だめだめ、そんなことにならないようにするのが今の私の役目よ!」ポカポカ

ともこ「・・・と、とにかく一回赤座さんに連絡・・・・・・を入れてどうするの!?」

ともこ「あ、頭がこんがらがってきたわ・・・」




ともこ「・・・うぅ」

ちなつ「お姉ちゃん・・・?」

ともこ「ひゃあ!」ビクッ

ちなつ「そんなとこでどうしたの?確か出掛けるって・・・」

ともこ「・・・あ、あはは。どうしよっかなぁって迷っちゃってて・・・・・・」

ちなつ「?、まぁいいや。隣座っていーい?」

ともこ「うん、どうぞ」

ちなつ「わーい。あ、はいこれあげる」

ともこ「・・・?」

ともこ「券?これってワッグの・・・」

ちなつ「えへへ、たくさんあるからあげる」

ともこ「あ、ありがとう」

ちなつ「それ貰いに行くの飽きちゃった。毎日行くと飽きちゃう」

ともこ「え!?毎日行ってたの!?」

ちなつ「うん、あの赤い髪の店員さんに会いに」

ともこ「!?」

ともこ「えっ!?」

ちなつ「あかりちゃんのお姉ちゃんなんだよ、その人。綺麗な人でね、えへへ」

ちなつ「あ、お姉ちゃんのお友だちだったんだっけ」

ともこ(・・・!?)

ともこ(なになに!?どういうことなの!?ちなつが赤座さんに会いに!?毎日!?)オロオロ

ちなつ「・・・あの、ね。お姉ちゃんにお願いがあるん・・・だ」モジモジ

ちなつ「お姉ちゃん、さ・・・あの。友達でしょ?だから・・・あの・・・・・・会わせてくれないかなって」カァ

ともこ「」

ちなつ「ま、毎日バイト先行ってるから顔くらいは覚えてもらってると思うの!それに何度かあかりちゃんの家で遭遇してるし・・・えへへ」

ともこ「」

ちなつ「だ、駄目かな・・・?」

ともこ「」

ともこ「チ、チナツハ、アカザサンノコトハ・・・」

ちなつ「大好きっ」

ともこ「」

ともこ「」

ともこ「きゅう」パタン

ちなつ「お姉ちゃん!?おねーちゃーん!」

20分までゴハーン

ともこ「好きって、それ・・・あの・・・」

ちなつ「やっぱりおかしいかな・・・気持ち悪いかな・・・女の子が女の子を好きだなんて・・・・・・ぐす」ジワ

ともこ「!」

ちなつ「なんかね、あそこに行くと胸がきゅうってなるの。結衣先輩といるみたいな・・・あの感じ」

ともこ「・・・」

ちなつ「凄い優しいんだよあかりちゃんのお姉ちゃん。少し怖いけど、会うときはいつも良くしてくれるの」ポロポロ

ちなつ「でもあかりちゃんの友達だからなんだろうなって思ったら悲しくなって・・・それでね。段々態度も悪く・・・・・・」

ともこ「・・・」

ちなつ「でもねっ、悪い娘な私でもあの人は笑顔で応えてくれるの!起こってくれても良いはずなのに・・・」

ともこ(それが・・・大人だから、ね・・・)ナデ

ちなつ「ん、う・・・」ポロポロ

ちなつ「きっともう嫌われてるよね。今日凄い酷いこと言っちゃったんだもん・・・」グシグシ

ちなつ「だからね、謝りたいの私。それで好きって気持ち伝えたい・・・」

ちなつ「伝えるだけはしたいの・・・お姉ちゃん」

ちなつ「だめ、かなぁ?」ポロポロ

ともこ「・・・ちなつ」

ともこ「・・・」

ともこ「ちゃんとごめんなさいって、言える?」

ちなつ「言う・・・、言うよ!」

ともこ「そっか・・・」

ともこ「いいよ、明日。夕方会わせてあげるね」

ちなつ「いいの・・・?」

ともこ「可愛い妹の頼みだもの。それくらい任せなさい・・・ね?」ポンポン

~ちなつの部屋~

ちなつ「・・・すぅ」

ともこ「・・・姉妹なのかなぁ、やっぱり」

ともこ「びっくりしちゃったよ・・・」

ともこ「赤座さんがオーケーしたらどうなるんだろう。あの人優しいから・・・」

ともこ「私は・・・やだな・・・・・・。でもちなつが悲しくなるのも、いや」ポロポロ

ともこ「えへへ、難しいね。お姉ちゃんって」

ともこ「・・・あーぁ、私にもお姉ちゃんがいたら、なぁ・・・」ナデ

ちなつ「ん・・・・・・」

ともこ「・・・お姉ちゃん、頑張るからね。でも最後は・・・・・・ちなつ次第、よ?」

~大学~

バキバキ

ともこ「ひぅっ!?」

あかね「そう、どうりで見覚えがあると思ったらちなつちゃんだったの・・・あかりと吉川さん意外は正直あまり印象に残らないから気付かなかったわ・・・」ポタポタ

ともこ「あ、あの缶ジュースが・・・」

あかね「・・・あ。あはは、つい」

ともこ「あ、あのね。本人も反省してるのだから・・・・・・あの」オロオロ

あかね「・・・」

ともこ「赤座・・・さん・・・」

あかね「確かにイラッと来るけれど、そんな怒らないわ」

ともこ「・・・えっ?」

あかね「ふふ、ちなつちゃんが缶ジュースみたいになっちゃうかと思った?」

ともこ「・・・う」コク

あかね「あははっ、ないない」

あかね「私達クルーがイラついてるのは上層部よ。お客さまは確かにイラッともくるけれど罪は無いわ」

ともこ「そ、そうなの?」

あかね「 イ ラ ッ と は 来 る け ど ね 」

ともこ「あ、あはは・・・」

あかね「ふふ、妹想いね吉川さん。私とおんなじ」ナデ

ともこ「ふぇっ!?/////」

あかね「吉川さんのそーいうまっすぐなとこ、好きよ」

ともこ「!」ポンッ

ともこ「きゅうぅ・・・」グテー

あかね「あらあら・・・、もう」

あかね「さてと、中学近くの公園だっけ?行ってくるね」

ともこ「・・・」キュー

あかね「またね、吉川さん」

展開迷ったから15分まで待ってくれると嬉しいおスマヌ

~公園~

ちなつ「・・・」

あかね「ちなつちゃん?」

ちなつ「ひゃうっ!」ピクン

ちなつ「・・・あ!あかりちゃんのお姉ちゃん・・・さん」

あかね「ふふ、やっぱり姉妹ね。驚き方が一緒だわ。呼びにくいでしょう?えっと・・・」

ちなつ「赤座・・・さん・・・」

あかね「うん♪それでいいわ」ニコ

ちなつ「・・・!」ドキ

あかね「隣、座っていい、かな?」

ちなつ「はい!どうぞ!え、えと・・・ハ、ハンカチ敷きますね・・・」イソイソ

あかね「・・・」

ちなつ「はい、えとどうぞっ」

あかね「お店の時とは随分違うのね」

ちなつ「・・・え?」

あかね「もっと、小憎たらしいと思ってたわ」

ちなつ「・・・あ、う」シュン

あかね「・・・」

ちなつ「ご、ごめんなさ・・・」

あかね「何を?」

ちなつ「え?」

あかね「何が?何に対して?何をしたことでのごめんなさいなの?」

ちなつ「ふ、う・・・っ」ポロポロ

あかね「ちなつちゃん?」

ちなつ「・・・あの、あ、あの」

あかね「なに?」

ちなつ「わ、私が赤座さんのお店でやった事で赤座さんを悪い気分にさせてそれで・・・」ポロポロ

あかね「・・・」

ちなつ「それで、あの・・・ご、ごめんなさいっ。ごめんなさいぃ・・・」ポロポロ

あかね「・・・良くできました」ポンッ

ちなつ「・・・!」

ギュウ

ちなつ「!」

あかね「偉いわ、ちなつちゃん。偉い偉い・・・」ナデナデ

ちなつ「う・・・くぅ・・・ふぇぇぇ」ポロポロ

あかね「いいこいいこ」

~公園茂み~

ともこ「・・・うぅ、心配になって、来ちゃった」

ともこ「・・・ちなつの事はもちろん心配だけど、もし二人が付き合ったら・・・」

ともこ「それは・・・ううん!良いことなんだけど!」

ともこ「・・・・・・・・・」ジワ

ともこ「でも・・・私、お姉ちゃんだから・・・・・・お姉ちゃんは、お姉ちゃんは我慢しなきゃ・・・」ポロポロ

ともこ「うっ、く・・・ぅ」ゴシゴシ


ちなつ「・・・好・・・・・・です」

ちなつ「・・・・・・!」

あかね「・・・・・・・・・・・・」


ともこ「あ、いたいた・・・」ガササ

チュウ

ともこ「!」

ともこ(キ、ス・・・・・・?)

ともこ(そっか・・・二人とも上手く、いったんだ・・・・・・)

ともこ(そっか・・・・・・そっかぁ・・・・・・・・・)ポロポロ

ともこ(良かったね、ちなつ・・・お姉ちゃん、二人のこと応援するから・・・ね?)

ともこ「ぐすっ、ひっく・・・う、うわぁぁあん・・・・・・・・・」





~おわり~

~side story~

ちなつ「ぐす」

あかね「落ち着いた?」

ちなつ「・・・はい、えと、ありがとうございます」

あかね「いいわ。年下の女の子をぎゅーってする機会そんなないから役得だもの、ふふ」

ちなつ「・・・あかりちゃんはぎゅーってしないんですか?」

あかね「あかりは別よ♪」

ちなつ「あ、あははっ」

あかね「はい、これハンカチ」

ちなつ「?」

あかね「顔、そこで洗ってきなさい。酷いことになってるわよ」クス

ちなつ「い、行ってきます!」カァァ

ちなつ「あの・・・ありがとうございました。これ・・・」

あかね「ほら・・・ここも濡れてる・・・」

ちなつ「!」カァ

あかね「ん、よし。可愛い可愛い」ナデナデ

ちなつ「う、あ・・・・・・///」

あかね「さて、これで用事は終わったかしら?私これから貴方のお姉さん誘って買い物でも行こうかと思ってるのだけれど・・・一緒に行く?」

ちなつ「え・・・?」

あかね「?」

ちなつ「あの・・・赤座さんって・・・・・・お姉ちゃんの事、好きだったり、します?」

あかね「ええ、大好きよ。性的にも」

ちなつ「そんなあっさり!?ってええ!?」

あかね「だってあの人可愛いでしょう?それにか弱いというかなんというか・・・私がいなかったら大学で生きていけたかどうか・・・心配になるのよね」

ちなつ「あぁ・・・まぁそれは」

あかね「小動物的と言うかなんというか・・・そんなところが可愛いわよね」

ちなつ「・・・そう、ですか」

あかね「ちなつちゃんも可愛いわ、姉妹揃って可愛いなんて卑怯ね」ナデ

ちなつ「・・・・・・きです」

あかね「?」

ちなつ「私も赤座さんが好きですー!」

あかね「!」

ちなつ「お姉ちゃんは確かに可愛いです!赤座さんがお姉ちゃんの事が大好きなのは分かりました!・・・でも、でも・・・私だって赤座さんの事が」

ピト

あかね「だめ」

ちなつ「!」

あかね「それは、だめ。私は貴方のお姉さんが好きだから。貴方の気持ちには答えられないわ」

ちなつ「・・・!」ポロポロ

あかね「お店に何回も来たのはそのせいだったの・・・?」

ちなつ「・・・」コクッ

あかね「そっか・・・」

ちなつ「ズルいです・・・お姉ちゃんばっか・・・そんな先に出会っただけじゃないですかぁ」ポロポロ

あかね「・・・」

ちなつ「ぐす・・・」ポロポロ

あかね「・・・」

あかね「ちなつちゃん」

ちなつ「なん、です・・・か・・・」

ギュウ

ちなつ「・・・っ」

あかね「ありがとう。そんなこと私、言われたことないから・・・凄く嬉しいわ」

ちなつ「・・・」ポロポロ

あかね「でも、ごめんね。ごめんねちなつちゃん・・・・・・ごめんね」ジワ

ちなつ「赤座さん・・・?」

あかね「・・・」ギュウゥ

ちなつ「・・・・・・」

ガササ

ちなつ「?」

ちなつ(お姉ちゃん!?なんで茂みに・・・!?)

ともこ「・・・!」


ちなつ(・・・あ)

ちなつ(そっか・・・お姉ちゃんと赤座さん、両想いなんだ)

ちなつ(凄い、なんか)

あかね「・・・・・・」ギュウウ

ちなつ(不器用、なんだなぁ・・・)

ちなつ(そっかぁ・・・えへへ、お似合いだ。私じゃあ・・・勝てないや)

ちなつ(・・・なら、さ)

ちなつ(発破かけてあげないとね)


ちなつ「赤座さん」

あかね「・・・?」

ちなつ「ちょっと、失礼しますね」

あかね「どうしたの?ちなつちゃ」


チュウ

あかね「・・・!」

ちなつ「・・・えへへ、ほっぺ。いただきました」

あかね「・・・ちなつちゃ」

ちなつ「これでスッパリ諦めます」

あかね「・・・え?」

ちなつ「だって、赤座さん美人過ぎるんですもん。私じゃ釣り合わないです」

ちなつ「釣り合うのは・・・」

ちなつ「そこで真っ白になってるお姉ちゃんだけです」ニコ

あかね「・・・え?吉川さんがって・・・ええ!?」

ちなつ「早く行ってあげてください。もうすぐ泣き出しちゃいます」

あかね「え、えっと・・・なにが何だか・・・」

ともこ「うわぁぁあん・・・!」

あかね「!?」

ちなつ「ほら」

あかね「あ、あの・・・ちょっと」

ちなつ「ほら、早く早くっ」グィ

あかね「ちなつちゃん、そんな押さないで・・・」

ちなつ「・・・」

あかね「・・・・・・ちなつ、ちゃん?」

ちなつ「えへへ、今度はシェイクとか追加しますね」

あかね「・・・あとから、オ〇オにしてくださいっは無しよ?」クス

ちなつ「もうそんな卑怯な事しませんっ・・・ほんとに悪いと思ってるんですから・・・」プィ

あかね「今度電話番号交換しましょ。ちなつちゃんさえよかったら、三人でどこか遊びに・・・」

ちなつ「ほーら、早く行ってあげて下さい。お姉ちゃん、一度泣いたらしつこいんですよ」

あかね「・・・」

あかね「ふふ、分かったわ」

ガササ

あかね「ほら、吉川さん。汚れるわよ」

ともこ「ひゃい!?な、ななななななななんで赤座さんが!?」




ちなつ「ふふっ」ポロポロ

ちなつ「二人とも、上手くいくと良いなぁ」

?「ちなつちゃーん」

ちなつ「?」クルッ

あかり「そんなとこでなにしてるの?」

ちなつ「あかりちゃん」

あかり「ねぇねぇ、暇だったら一緒に買い物行かない?あかり欲しいものがあるんだぁっ」

ちなつ「・・・いいよ、丁度暇になったとこだから」ニコ

あかり「ちなつちゃん、元気ない?」

ちなつ「なんで?」

あかり「んー・・・なんとなく」モフ

ちなつ「・・・!」

ちなつ「ふふ、あははっ」

あかり「?」

ちなつ「あかりちゃんは何でも分かっちゃうね」ギュ

あかり「わわっ、なになに!?」

ちなつ「なーんでもないっ、行こ」グィ

あかり「わぁっ、急に歩くと危ないよちなつちゃーんっ」



ちなつ(あの二人が、もし、結婚とかしたらあかりちゃんが私のお姉さんになるんだよね)

ちなつ「なんか、それは・・・やだなぁ。あかりちゃん、私がお姉ちゃんになるね?」

あかり「・・・んん!?なになに、いきなり!?」

ちなつ「なーんでもないっ、あはははっ」

あかり「ちなつちゃーん!なんなのー!?」


~おわり~

after storyはよ

ともこもこもこ
ともこさんは2013年でも可愛いなぁ!

読んでくれてありがとバイバイノシノシ

~after:姉妹でお泊まり~

ちなつ「すぅ・・・すぅ・・・」

あかり「ちなつちゃん・・・暖かい・・・」ギュウ

ちなつ「むぅ・・・?むー?」ギュウ

あかり「・・・♪」

あかちな「すぅ、すぅ・・・」


カチャ


あかね「・・・」

ともこ「二人とも寝た?」

あかね「ええ、そのようね」

ともこ「じゃあこれからは・・・ふふ」

あかね「ええ、そうね」


パタン

ポフ

ともこ「あー♪このベッド、赤座さんの匂いするー」パタパタ

あかね「やめてよ・・・恥ずかしいわ」

ともこ「やーん」

あかね「もう、あかり達が寝てから急に甘えんぼさんになったわね・・・」

ともこ「甘えさせてくれるの?」

あかね「だめ」

ともこ「えぇー・・・」シュン

あかね「・・・」クス

ギュウ

あかね「う そ」

ともこ「・・・・・・♪」

ともこ「やっぱ本物はまた違った匂いする、ね」

あかね「そんなに匂うかしら・・・ちゃんと身体は・・・」

ともこ「ち、違うよ!スッゴクいい匂いって事!」オロオロ

あかね「・・・!」

ともこ「・・・・・・赤座さん?おーい」

あかね「か、顔が近いわ・・・吉川さん」プィ

ともこ「あ・・・///」

あかね「・・・///」

ともこ「あ、あの・・・」

あかね「な、なにかしら?」

ともこ「き、」

あかね「・・・き?」

ともこ「きっすがしたいでちっ!」ガリ

ともこ「~~~~~~~~~~!!!!?」

あかね「・・・!」

あかね「えと・・・そ、そうよね。せっかく二人きりだものね。た、たくさんしましょう」

ともこ「そんなにキスしたら死んじゃうよ!」オロオロ

あかね「あ、いやっ、そういう訳じゃないの・・・!ただ、あのっあのっ」


あかね「・・・・・・////」

ともこ「・・・・・・////」


ともこ「・・・えと、する?」

あかね「ええ、するわ。凄く、するわ」ガシ

ともこ「ふぁっ・・・!」ピク

あかね「ご、ごめんなさい痛かった!?」ビクッ

ともこ「ち、違うの・・・あのび、びっくりしちゃって・・・」オロオロ

あかね「・・・吉川さん」

ギュウ

ともこ「きゃっ・・・」

ギュウウ

あかね「あの、えっと・・・」

ともこ「・・・」ギュ

あかね(目、バッテンしちゃって・・・可愛い、なぁ。)

スッ

あかね(止まらなく・・・なっちゃうわよ?吉川さん・・・)

ともこ「・・・いいよ」パチ

あかね「!」ピタ

ともこ「赤座さんなら・・・いいよ」

あかね「・・・・・・うん。じゃあ今度こそ、するね・・・」

ともこ「ん・・・」パチ





「あっ、あかりちゃん!ちょっと押しちゃだめ・・・あっ!」

「だってよく見えないから・・・ちなつちゃんどうなってるのー!?」

「バレちゃう!バレちゃうからぁ!」

あかね「・・・・・・はぁ」

ともこ「ぷっ、あはははっ」

あかね「ごめんね、多分あかりが・・・」

ともこ「これはちなつね。あの娘、おませさんだから」クスクス

あかね「でも、折角作ったムードg」

グィ

チュウ

あかね「!!!」

ともこ「んっ・・・・・・ぷあっ」

ともこ「えへへ、ファーストキス上げちゃったぁ・・・♪」

あかね「私が奪うつもりだったのに・・・ふふ、私もファーストキス」

ともこ「ほんとう?嬉しいなぁ」ポロポロ

あかね「ふふ」ナデナデ

あかね「さて・・・それじゃあ」

ともこ「おませさんな妹達にお仕置きだね・・・」クスクス



「あかりちゃん、重いー!!?」

「だってぇー・・・、あっ、扉あいたよ、ちなつちゃん!」

「扉が開いた!?って事は・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひっ」ビクッ




あかね「良い娘は寝る時間よね、二人とも?」ニコ

ともこ「もー、二人とも。くっついちゃって可愛いなぁ!・・・・・・でも覗きは良くないと思うよ」ニコ

ちなつ「あ、あわわわっ」

あかり「二人ともど、どうして怒ってるの・・・あかり、あのえっと・・・」


ともかね「問答無用ね♪」










ちなあか「ご、ごめんなさぁぁあぁぁぁぁい!!!」

~ホントに終わり~

ともこもこもこ
ともこさんもっともっと増えろ!

最後まで付き合ってくれてありがとバイバイノシノシ

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