岡部「フリードリヒ大王にDメールを送って世界線を超える」(119)

岡部「何度やっても紅莉栖が死んでしまう」

岡部「こうなったら完全に世界を変えるしかない」

岡部「そうだ。鈴羽にフリードリヒ大王に合う様にDメールを送ろう」

岡部「鈴羽はタイムマシンを持っているからな。間接的にDメールでも干渉可能のはずだ」

岡部「実質的な英仏戦争と言える七年戦争でフランスが勝てば確実に世界線を超えれるだろう」

『フリードリヒ 戦争早期終結 誘導せよ』

岡部「送信」ピッ

ぐにゃあ

岡部「う、うぅむ。ここは・・・」

岡部「ん?ここは・・・本当にアキバか・・・?」

岡部「全然都会感が・・・そもそも東京なのかどうかも怪しいぞ・・・」

岡部「とりあえずダルに連絡を・・・ん?ケータイが無い」

岡部「・・・と、とりあえず地図だ、地図を見よう」

岡部「どういうことだ・・・コンビニ一件すらない・・・」

岡部「しかも街のあちこちにロシア語が見られるぞ」

岡部「あ、地図が落ちてる・・・って世界地図か・・・」

岡部「アメリカが無いだと・・・!?」

岡部「どういうことだ・・・」

岡部「それに海外が植民地のままだ。しかも仏領○○ばかり」

岡部「何が起こった・・・とりあえず書店で何が起こったのか調べよう」

岡部「フリードリヒが早期降伏したことで同盟のイギリスが海外領土を失ったのか」

岡部「北米大陸がフランスVSアメリカの構図となってアメリカ独立戦争も起こらなかったというわけか」

岡部「早期終結でフランス国民に王室への不満も出ずフランス革命も起こってない」

岡部「イギリスの援助が無く日露戦争も敗戦」

岡部「なるほどフランス、ロシアの二大国の冷戦状態というわけか」

岡部「確実にダイバージェンス1%超えたな」

岡部「鈴羽いわく歴史の分岐点というものがあるらしいが」

岡部「まさにドンピシャだったわけだ」

岡部「日露に勝ったロシアは清に進出する。清を境界に仏露冷戦が起きたということだな」

岡部「清に進出できたロシアは無理にヨーロッパに進出する必要もなくなる」

岡部「独露対立も起きず第一次世界大戦も起きない」

岡部「第一次大戦が起きなければドイツに賠償金も貸されず第二次大戦も起きない」

岡部「よくみると歴史の教科書見ても世界大戦が載ってないな」

岡部「すごく平和な世界みたいだな」

岡部「しかし俺が年齢性別容姿そのままに生まれているのも面白い」

岡部「タイムマシンに関わる俺が生まれなければ歴史改変が起こないからだろう」

岡部「・・・ということはダルと紅莉栖もいるはずだ!」

岡部「連絡を取りたいが・・・ケータイも無いしネットも無い」

岡部「とりあえず実家に帰ろう。何か手がかりがあるかもしれない」

岡部の家

岡部(何も手がかりは無いが・・・鈴羽が何かを残してくれているはずだ)

岡部「母さん。我が家に伝わる書みたいなものはある?」

岡部母「ああ。それならあんたの部屋にあるよ」

岡部「そうか。ありがとう」

岡部「・・・って俺の部屋ってどこ?」

ドイツ帝国が成立してるなら独仏の対立は解消されないんじゃね?
ビスマルク外交自体無理があるような・・・

岡部の部屋

岡部「おお。これか。おそらくは手がかりのはず」

『オカリンおじさんへ。言われたとおりにやったら大幅に世界線が変わったよ』

『第三次世界大戦は起きずに済んだ?牧瀬紅莉栖は生きてる?』

岡部「ああ・・・そもそも第一次すら起きてないよ」

岡部「紅莉栖もおそらく生きてる。お前のおかげだ。ありがとう鈴羽・・・」

『ラボの前の道路あたりにダイバージェンスメーターと役に立ちそうなもの色々と埋めておいたよ』

『私が見た時点ではダイバージェンスは1632%だった』

『この世界線でも牧瀬紅莉栖に合えるといいね。幸運を。鈴羽より』

岡部「・・・ありがとう。鈴羽」

>>13
フランス王室が続くのとオーストリア主導のドイツ統一+ロシアの台頭で独仏対立は休戦状態という設定です

>>16
捕捉すると
マリーアントワネットも処刑されないのでオーストリアとフランスが親密
マリーアントワネットはハプスブルク出身のドイツ人だからです
海外領土を手にしたフランスで世界初の産業革命、続いてドイツ、イギリスと遅れる
シュレジェンを有するオーストリアはドイツとなってもやっていける
って感じの設定です

ちょっと抜けます。すぐに戻ります

すみません。只今戻りました

岡部「世界線は変わりすぎたがみんな生きているなら何も問題ない」

岡部「鈴羽が残してくれたタイムカプセル・・・中に何があるか」

岡部「役に立つもの・・・世界史の教科書。それにダイバージェンスメーター」

岡部「タイムマシンの埋めた場所の地図に・・・これは鈴羽の家の家系図!」

岡部「この家系図を辿ればダルの今いる場所もわかる!」

岡部「紅莉栖に先に会いたいところだが・・・まずは旧友との再会だ」

橋田家前

岡部「マジで家系図通りにたどることができたとは・・・DNAの運命は決まっているのか」

岡部「さっそくインターホンを・・・と思ったがそんなものは無かった」

岡部「ごめんくださーい」コンコン

ダル「はい。どなたですか?」

岡部「鳳凰院凶真だ!」ガラッ

ダル「おわっ!?」

ダダンッダダダン!!!

岡部「き、貴様!!いきなり自動小銃をぶっぱなすやつがいるか!」

ダル「ろ、ロシアの奴らかと思ったんだ・・・すまない」

岡部「まったく・・・まぁこの世界線でもぶくぶくだな」

ダル「あまりたべてないのになぜか太るんだよ」

岡部「・・・おい!その喋り方はなんだ!」

ダル「・・・なにかおかしいか?」

岡部「違う!!こんなのダルじゃない!!!@ちゃん語を話せええええええええええ!!」

ダル「@ちゃん・・?!?」

岡部「そうか・・・この世界では@ちゃんはないのか」

ダル「@ちゃんってなんだ?」

岡部「ダル。俺は平行世界から来た」

ダル「は・・・?」

岡部「このままでは話が進まん。まずはお互いの知ってることを話し合おう」

岡部「まずは俺の世界での歴史と@ちゃん語教える」

ダル「そんなことが・・・にわかに信じられないお」

岡部「信じられないかもしれんが事実だ」

ダル「アメリカが覇権国家とかありえないだろjk。それに世界大戦とか怖すぎるお」

岡部「前から疑問に思ってたが・・・今のアメリカはどうなってるんだ」

岡部「アメリカだけじゃない。この世界で何が起きてるか・・・」

ダル「わかったお。じゃあまずはこの世界地図を見てほしいお」

ダル「今の北米大陸は列強に分割されているんだお」

ダル「勢力は3つ。アラスカから進軍するロシア。ケベックから進軍するフランス」

ダル「そしてヴァージニア~フロリダを持つイギリス。これら列強の西部開拓時代だお」

岡部「まるで第二のアフリカ大陸だな。にしても俺のいた時代より開拓が遅いな」

ダル「天然痘のワクチンがインディアンに出回ったせいでインディアンの抵抗がより激しく起こっているんだと思われ」

岡部「にしてもロシアはアラスカを売らなかったのか」

ダル「クリミア戦争が起きてないから金銭的に困ることがなかったからね」

岡部「ふむ。なるほど」

ダル「ちなみにギリシャ革命もナポレオン戦争もこっちでは起きてないお」

岡部「なるほど。世界線が1000%超えるわけだ」

岡部「あと分かったことがある。植民地獲得競争が終盤にさえ向かわなければ世界大戦は起きないのか」

ダル「それは知らねーよ」

岡部「アメリカが存在しないなら紅莉栖はどこにいるんだ・・・」

ダル「牧瀬氏は日本にはいないん?」

岡部「紅莉栖の実家は青森なんだが・・・青森は・・・その・・・なんだ」

ダル「・・・把握」

岡部「青森にいるならおそらく死んでる。生きているなら青森にはいないはずなんだ」

岡部「アメリカにいないなら・・・日本人の移民ならブラジルとか?」

ダル「ブラジルはこっちの世界ではポルトガル領だお。」

岡部「ロシア領日本人を迎え入れるのは無理か・・・」

ダル「多分・・・」

岡部「う~む・・・」

フランスは産業資本の蓄積と人工構成比率的に産業革命の主力にはなりえないと思うんだ
イギリスみたいな議会制+囲い混み運動からの都市部への人口流入+産業資本の蓄積がないと産業資本は難しそう

岡部「ダル。お前はどこにいると思う?」

ダル「そうだなぁ・・・まずロシアと対立してるフランス、スペイン領にはいないと思われ」

岡部「南米、カナダ、インド、南中国以外ということか」

岡部「英領にいる可能性は?」

ダル「可能性はあるかもね。最近イギリスはロシアとお近づきだし」

岡部「じゃあさっそくイギリスに飛ぶぞ。紅莉栖の居場所がわかるかもしれない」

ダル「え、僕も行くの!?」

岡部「当たり前だ!それでもラボメンナンバー003か!?」

>>54
海外領土を手に入れればフランスでも産業革命は起きると思う
フランスで産業革命起これば次に起こるのは大陸国で隣国で炭田を持つドイツことオーストリアだと思う
まあ所詮妄想といっちゃ妄想なんだがこういうの考えるの楽しいよな

イギリス

岡部「これが紳士の国イギリスか」

ダル「イギリスっていうかイングランドだろjk」

岡部「俺たちの全部まとめてイギリスと呼んだのだ!」

ダル「それは知ってるけどさ、スコットランドは独立してるからもうイギリスじゃないお」

岡部「ええい!スコットランドが独立してもイギリスはイギリスなのだ!!」

ダル「へいへい」

岡部「・・・しかし青色の部分が無いユニオンジャックっていうのもすごく違和感を感じるな」

ダル「そりゃスコットランド抜けたら青色部分はなくなるだろjk」

岡部「それもそうなんだが・・・にしても変だ」

ダル「世界大戦が無かったらスコットランドの独立運動がさえぎられることも無いしね」

岡部「そして北海油田で今ではイングランド以上の経済力か。わからないものだな」

ダル「無駄話は終わりにして早くロシア大使館に行かね?」

>>58
産業資本の6要素は
・市民革命による自由経済の促進と中産階級の台頭
・植民地戦争勝利による広大な海外市場
・マニュファクチュアの発展による資本蓄積
・経験論哲学の発達による科学技術の向上
・自国内にある豊富な鉄石炭資源
・エンクロージャーからの豊富な労働力
だけどフランスだとたとえ植民地があっても労働力と資本の不足が深刻かな

まぁ細かいことは気にしないのが創作物を楽しむコツだよな
とりあえず支援しとくわ

イマイチわからんのが
日露関係は現代の日米ぐらいのゆるい従属同盟?
それとももっとガチの植民地化とかそんなん?

ロシア大使館

岡部「すみません。牧瀬紅莉栖という人物を探しているんですが・・・」

職員「ちょっとまってくださいね」

職員「・・・わかりました。牧瀬さんはグラスゴーにいますね」

岡部「グラスゴー・・・スコットランドの首都か?」

ダル「そうだお。じゃあさっそく移動するお」

岡部「まったく・・・また国境を超えるのか!」

>>62
ふむ。フランスが労働力と資本の不足を解消するならどうすればいいんだろう?
七年が早期終結したら人が死ななくて済むがその程度では無理か?

>>64
北海道は完全なロシア連邦領でロシア人が住んでて、それ以南は日本人が住む日本自治州の設定
両方ロシアだけど北海道の方がよりロシア!って感じ。東北は一番ロシアの影響受けてる

グラスゴー

岡部「聞き込みをした所、ここに紅莉栖はいるみたいだ」

ダル「普通のマンションだお」

岡部「すみません」コンコン

ガチャ

中鉢「はい」

岡部「ド、ドクター中鉢!!」

ダル「ていうかドア開けるのか。無警戒すぎるだろjk」

中鉢「なんだ貴様。・・・見たところ日本人みたいだが」

紅莉栖「パパ~誰?」

岡部「く、・・・紅莉栖・・・!」

中鉢「どっかのおっさん2人が来ただけだ」

ダル「おっさんじゃないお!お兄さんだお!!」

岡部「紅莉栖~~~~~~~~~!!!!」

岡部「会いたかった・・・!生きてるよな!?紅莉栖!?」

紅莉栖「ちょっ、やだ!誰この人!!」

岡部「よかった・・・紅莉栖が生きててくれて本当によかった・・・」

紅莉栖「パパ・・・!犯される!!助けてえええええ!!!!」

中鉢「きさまあああああああああああ!!!!娘をはなせええええええええええ!!!!」

-------------------

岡部「・・・」

中鉢「素直に事情を話せば殴らずに済んだものを」

岡部「言う前に殴ったのはあんただろう!?」

紅莉栖「にしても平行世界から来たなんてにわかに疑わしいわね」

岡部「証拠はある。これだ。平行世界の世界史の教科書だ」

紅莉栖「なるほど・・・たしかにこれはガチみたいね」

岡部「まあでもよかった。世界線は変わってこうしてみんな生きている」

中鉢「日本が世界2位の経済大国とかありえんよ。自演だろ馬鹿馬鹿しい」

岡部「違います!本物ですよこれは!!」

中鉢「極東の島国がロシアに勝つわ列強になるわ。フィクションにしてもひどすぎる」

中鉢「そもそも第二次世界大戦って言ったか?それで敗戦してるのに経済成長とかありえんよ」

岡部「マジなんです!本当なんです!」

中鉢「夢を見るのはいいがほどほどにしなさい。そして経済の勉強をやり直せ」

岡部「ぐぬぬ・・・!」

紅莉栖「でもこの教科書が本当ならそっちの歴史の方がよかったな」

岡部「・・・え?」

ダル「それ僕も思う。今の世界ってあまり幸せじゃないよね」

岡部「な、なにを言ってるんだ・・・お前たち・・・みんな生きてるのが一番の幸せだろ・・・?」

紅莉栖「・・・」

ダル「・・・」

岡部「おい・・・なんで黙る・・・?」

紅莉栖「・・・」

ダル「・・・」

岡部「なんだよこれ・・・なんだよこれっ・・・!!!」

>>69
産業革命にかかわる労働力は単純な人口数に比例するわけじゃないからな

イギリスの場合、囲いこみによって地方で農作業に従事してた小農民が仕事を失って都市部に流入したことで都市部での労働力を十分確保することができたけど
フランスの場合はフランス革命まで旧支配的な農奴制が実質続いてた上に、革命後すぐにそれを廃止して土地を農民に配布してしまったせいで、労働者が都市部に流入して労働力となることがなかった

そしてなによりフランスでは絶対王政のせいで自由経済が発達しなかったから資本の蓄積に失敗してた

つまりフランスで産業革命の火蓋を切るためには
・何らかの農業改革で労働者が都市部に流入する原因を作ること
・絶対王政による統制経済を自由経済に変えるきっかけを作ること
この二つが必要になるな

ダル「なにって・・・そりゃ裕福な方がいいだろjk」

岡部「じゃあ俺の苦労はなんだったんだよっ・・・!クソッ!!」

ダル「な、なぁオカリン。この世界で全員助かってるとか限らないんじゃね?」

岡部「何を言ってるんだ!ここに紅莉栖はいるだろう!?」

紅莉栖「さっきあんたが言ってたまゆりって人・・・言っちゃ悪いけど生きてるの?」

岡部「生きているに決まっているだろう!俺が世界線を変えて助けたんだ!!」

ダル「でもその世界線ももう変動してるんじゃね?」

岡部「・・・」

岡部「・・・」

岡部「あ・・・」

>>80
なるほど・・・また一つ勉強になったわ。世界史ってやっぱ深いな

ところで俺理系なんだけどどうすればいいかな

岡部「そうか・・・その可能性も・・・」

紅莉栖「いやむしろその可能性の方が高いでしょ」

岡部「迂闊だった・・・」

ダル「どうするん?」

岡部「1632%の世界線を0%に戻す。それしか・・・」

紅莉栖「そう簡単に戻せるの?」

岡部「・・・わからない」

そういえばロシア帝国じゃないの?

ダル「正直無理でしょ」

岡部「そうだ・・・ひらめいた」

紅莉栖「なに?」

岡部「セルンとの共同作戦だ。世界線0%を目指すという条件ならばセルンも乗ってくるはず」

ダル「セルンって何?」

岡部「0%の世界ならセルンがディストピアを構築する。これを教えれば手を組んでくれるはずだ!」

岡部「0%世界ならまゆり救出の攻略法も知ってる。そこで再び1%世界に行けば紅莉栖救出のチャンスがもう二度訪れる!」

ダル「だからセルンって何?」

岡部「とりあえずまずはセルン本部の存在するスイス・ジュネーブを目指す!」

>>83
気にするな。俺も理系だ

>>86
遅かれ早かれ君主制は無くなると思って連邦にした。深い意味は無い

ダル「スイスってなに?」

岡部「・・・まさか」

ダル「セルンなんて初耳だしスイスなんて国知らないお」

紅莉栖「スイスは昔あった国で今はドイツの一部よ」

岡部「そんな・・・じゃあタイムマシン関連の技術は・・・」

紅莉栖「現状・・・無いわね」

岡部「そ・・・んな・・・」ガクッ

岡部「・・・そうだ!地図だ!」

ダル「地図?」

岡部「鈴羽が残したものの中にタイムマシンを埋めた場所を記した地図があったはずだ!」

岡部「この場所は・・・パリ凱旋門の地下!」

紅莉栖「ナポレオンがいないこっちではエトワール広場地下になるわね」

岡部「さっそくフランスに行くぞ!」

フランス

ダル「やっぱフランスの入国厳しかったお」

紅莉栖「一応ロシア人になるしね」

岡部「フランスに来たはいいが、あたり一面日の丸だらけでビビったぞ」

紅莉栖「日露で日本が敗戦した時に日の丸の権利を250万円で売ったのよ。賠償金の足しにするためにね」

岡部「なるほど」

紅莉栖「世界中でも日章旗=フランス国旗よ。昔日本に国旗だったことを知る人はほとんどいないわ」

岡部「ふむ・・・何か悲しいものがあるな・・・」

エトワール広場

岡部「凱旋門跡にきたぞ」

ダル「跡っていうか立ってすらないんだけどね。そもそも僕たちにとってはナポレオン?誰?って感じ」

紅莉栖「フランス革命が起きなかったことでナポレオンも現れなかったものね」

岡部「しかしここを掘るというのは難しいものがあるぞ」

紅莉栖「夜中に来て急いで掘り返すしかなさそうね」

文明レベルが世界的に低そうだけど、ネットとかPCとか携帯電話は存在するの?

そしてその夜、3人は徹夜でタイムマシンを掘り返した

パリ

岡部「なんとか掘り出せたはいいが・・・」

紅莉栖「予想通り燃料切れね。どうやって動かすつもり?」

岡部「バックトゥーザフューチャーのようにするしかないだろう」

ダル「なにそれ」

岡部「アメリカの映画だが・・・まあ知るわけないか。簡単に言うと雷をタイムマシンに落としてその電力を使う」

紅莉栖「そう簡単にうまく行くの?」

岡部「わからん・・・だがそれしかもう方法は無い」

>>97
世界大戦が起きず技術革新が遅れてて史実の1970年代程度の技術レベルって設定

岡部「で、問題はどの時代に飛ぶかだ」

岡部「過去の鈴羽の行動を取り消すにはまずメールが使えなくてはいけない」

ダル「確かに。今の時代の技術では無理」

岡部「一旦技術が進んだ時代に戻り、その時代からDメールを送ろうと思う」

ダル「なるほど。技術革新させるためには戦争かなんか起こさなきゃ無理じゃね?」

岡部「そうだな。クリスティーナ、次の世界の分岐点はどこかわかるか?」

紅莉栖「だからクリスティーナと呼ぶなと・・・ん?」

岡部「・・・話はあとだ。どの時代に飛んで世界を変えればいい?」

紅莉栖「そ、そうね・・・」

岡部(リーディングシュタイナーは誰にでもある・・・だがこの時代の紅莉栖とは一緒にいられないんだ・・・)

岡部(すまない。紅莉栖・・・)

紅莉栖「あんたのもってきた教科書と私たちの世界の教科書を見比べた感じだと・・・ここね」

岡部「・・・日露戦争か」

紅莉栖「ここで日本が勝てばロシアは清への進出ができなくなりヨーロッパ方面に侵攻せざるを得ない」

紅莉栖「ロシアの西には当然ドイツがいる」

岡部「そうなれば独露の衝突から第一次世界大戦が起きる・・・!」

紅莉栖「そっちの時代と情勢が違うから何とも言えないけど第一次大戦が起こる可能性はゼロじゃないわね」

岡部「第一次さえ起こってしまえば戦後処理の問題から第二次大戦も自動的に発生する」

紅莉栖「そうともいえないわ」

岡部「なぜだ?」

紅莉栖「第一次大戦で勝てたのは連合国側についてアメリカが参戦したからよ。でも今の世界では」

岡部「・・・アメリカが無い」

紅莉栖「そういうこと。どっちが勝つかもわからないし戦後処理がどうなるかもわかんない」

岡部「だが・・・やるしかない。未来を変えるにはこうするしかないんだ!」

岡部「次の雷が落ちる日に俺は日露戦争の時代に跳ぶ。日本が勝てば世界は変わるんだ」

紅莉栖「待って。跳ぶのは私。あんたはリーディングシュタイナーを持ってる。世界を確認するのは岡部の指名よ」

ダル「牧瀬氏・・・」

岡部「・・・すまない」

紅莉栖「調べたところ、雷が落ちるのは明日みたいね」

岡部「わかった。ありがとう。そして頼んだぞ」

紅莉栖「任せなさい!」


そして次の日、紅莉栖は日露戦争の結果を変えるために過去に跳んだ

ぐにゃあああ

岡部「ここは・・・ラボ・・・?過去改変はうまくいったのか・・・」

岡部「そうだ!ケータイ!ケータイは・・・」ゴソゴソ

岡部「あ、あった・・・」

岡部「この時代がどんな時代かはわからないが日本の技術が進歩していることは確かだ」

岡部「あとはDメールで鈴羽にフリードリヒ大王関連のメールを無視するように送るだけだ」カチカチ

『フリードリヒの メールは スルーしてくれ』

岡部「よし・・・送信」ピッ

ぐにゃああああああああ

岡部「リーディングシュタイナーは発動した・・・」

岡部「これで未来は変わったのか・・・?」

岡部「そうだ・・・ラボメンバッジを・・・」ゴソゴソ

岡部「008まで名前がある・・・」

岡部「未来は・・・変わったのか・・・?」

結果、歴史は元通りになった
岡部は奇跡のような歴史があって今の時代があることを知った
過去の人に感謝しながら岡部は過去改変を行うのであった

面倒くさくなったな

>>113
日露改変編やると長引くと思いました
あと山本五十六を見ながらは難しいと判断しました
支援ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom