咲「「自分しか好きな奴がいないだろ」っていうマイナーカプスレ?」(149)

咲のマイナーカプについて、ノリで安価SSを書いていったりします

安価は憧→穏乃×宥 などの人間関係でも○

最初は>>5

シロゆう

宥「あったかーい」ヌクヌク

シロ「…………」

シロ(コタツに入ってたら宥が来て、私と同じ所へ入ってきた……)

シロ(若干狭くてダルいけど、抜け出すのはもっとダルい……)

シロ「温……」ゴロッ

宥「おこたもあったかいけど……」ゴロン

宥「シロちゃんはもっとあったかーい」ギュ

シロ「あー……」

シロ(さすがにちょっと暑い……かも……)

シロ(でも言うと宥がダルいことになりそうだし……)

シロ(ダルッ……)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

シロ(……ん、寝てた?)

宥「Zzz……」スー スー

シロ(汗かいちゃった……けど、宥を起こすのはダルい……)

シロ(もうちょっとこうしていよう)ナデナデ

ガラッ

玄「あれ? お姉ちゃんとシロさん?」

シロ「あー、クロチャー……」

玄「お姉ちゃんは……寝ちゃってるんですか?」

シロ「うん……」

シロ(ちょっと喉が渇いてるんだよね……ちょうど良かった)

シロ「クロチャー、ちょっと飲み物もらえない? 宥を起こしたくないんだ」

玄「……ふむふむ、なるほどなるほど、なるほどー」

玄「では、ひとつだけお願いを聞いてもらいたいのです」キラキラ

シロ(ダルい気配がする……けど、いいか)

シロ「何?」

玄「シロさんのおもちを揉ませて欲しいのです!」

シロ(まぁ予想通り……)

シロ「ちょっとだけなら……」

玄「わぁ、ありがとうございます!」

玄「では早速」ワキワキ

玄「失礼します」モニュ

シロ「ん……」ピク

玄「これはこれは……なかなかのなかなかですねー」モニュモニュ

シロ「っふ……はぁ……」

玄「ここまでの品質のおもちはなかなかお目にかかれないのです」

玄「やっぱりお姉ちゃんが見込んだ方」

シロ(宥は別におもちフェチじゃないと思うけど……)ハァハァ

玄「では、もう少し失礼して」プチプチ

シロ「ちょ……それは」

玄「もう一枚外すだけでs」ザワッ

玄シロ「「!?」」ビクッ

宥「…………」ジー

玄「お、おねえちゃ……これは……その」

シロ(最高にダルい……)

宥「玄ちゃん」ニコッ

玄「はひっ!」ビク

宥「シロちゃんに手を出すのはメッ、だよ?」ポコン

玄「あたっ……うぅ……」

玄「ごめんなさい、お姉ちゃん……」

宥「もう、じゃあ罰として飲み物を買ってきてね」

宥「お客様用の方もチェックして、足りないものも一緒にね?」

玄「はーい……」シズシズ

パタン

シロ(なんだろう……丸く収まったはずなのに、まだ凄みを感じる……)

宥「シロちゃん」

シロ「……なに?」

宥「どうしてあんなに簡単に、玄ちゃんにおもちを触らせるのかな……」

シロ「別に……減るもんじゃないし……」

宥「シロちゃん……もうちょっと自覚を持ってほしいな……」

シロ「何の?」キョトン

宥「……言わなきゃわからないような娘には、お仕置きです」スルッ

シロ「ちょ!? 宥、いきなり何を……」ワタワタ

宥「ふふ、焦ってるシロちゃん、あったかーい」モニュ

シロ「ゆ、ゆう……」

宥「……なんだか、先っぽがあったかくなってるんだけど」クリクリ

シロ「くっ……ふっ……あっ」ビクッ

宥「玄ちゃんにされて、気持ちよかったの?」

シロ「……///」

宥「…………躾が、必要みたいだね」

シロ「ちょっ……あっ……」

宥シロだなこれ……

>>20

とよねふなQ

難しすぎワロタ

ちょっと時間をくだサイ

船Q(宮守の姉帯豊音……データとしてはそこまで驚異的な選手でもない)

船Q(むしろ宮守だとあのエイスリンとかいう毛唐の方が危険なはず……はずなんやけど)

船Q(私の経験が告げている……アレは只モンやないと!)

船Q(千里山の脅威になる可能性がある以上、リサーチを怠ることはできん)

船Q(そのデータ……しゃぶりつくように味わわせてもらうで!)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

豊音「わー、鳩さんがいっぱいいるよー」タッタッタッタ

船Q(女子高生が鳩を追いかけている……一見すると微笑ましい光景のはずなんやけど)

船Q「なんやこの……えらい不和感は……」

船Q(身長197cm……ここまでの高身長、女どころか男にも、日本中探したところでそうはおらんやろ)

船Q(加えて全身黒づくめ、チートバッカーズに出てくるキチ医者みたいなナリや)

船Q(それが鳩を追いかけとる……どう見てもまともな光景には見えん……)

豊音「あはは! あっ!」ズドン

船Q(コケよった……運動神経はそれほど良いわけでもないみたいやな)

船Q(それにしても、ズドンて……女子高生が倒れた時の効果音やないやろ……)

豊音「うぅ……転んじゃったよー」ポロ

船Q(加えて泣くとか……体はバケモン、中身は幼女やないか……)

船Q(でも、これは使えるかもしれへん……精神攻撃、言葉責めの効果はありそうや)

船Q(清水谷部長は嫌う手段やろうけど、そうとは思わせずに実行させるのが一流の策士や)

豊音「ぐすん……そろそろ行かないと……」パンパン

船Q(お、移動するんか? それとも帰るんか?)

船Q(もう少し観察してみるか……)

豊音「すいませーん、注文いいですかー?」

船Q(参拾壱氷菓子か……そういえば暑いなぁ……私も冷たいもんが欲しくなってきたわ)

「ありがとうございましたー」

豊音「~♪」

船Q(持ち帰りか? それにしても……意識したら急に暑さが……)

船Q(これはアカンな……もうすこししたら切り上げんと)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

豊音「制覇するよー!」

船Q(……嘘やろ? まさか全種類制覇、しかも各種類ダブルとか)

船Q(持って帰るんかと思ったら、公園に戻ってきてそのまま食べるつもりみたいやし……)

船Q(まああの体格じゃ、パンピーよりもぎょうさんカロリー必要とするんやろうけど)

船Q(食っても太らないて……恨めしいわ……)

船Q(あと、冷たいもん……ええなぁ……)

船Q(ちょっと疲れたわ……休めるとこ、ないやろか……)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

豊音「あ、目が覚めたよー! 大丈夫ですかー?」

船Q「……ん? は……?」

豊音「暑さでぐったりしてたから……大丈夫ですかー?」

船Q(そうか……水分とってへんかったもんな……)

豊音「アクエイリアスと水がありますけど、飲みますかー?」

船Q「……おおきに」

船Q(……あぁ~生き返るわ~)ゴクゴク

船Q「ふぅ……そういえば、なんで私に気づいたんですか?」

豊音「うーん、友達になれそうな人が近くにいると、わかるんですよー」

船Q(友達になれそう? スパイみたいなことしとった私が?)

船Q(……本格的なお人好しやな)

豊音「あ、そういえばアイスがたくさんあるんですけど、食べますかー?」

船Q(アイス……魅力的な響きや……せやけど)

船Q「……」チラ

船Q「…………」ゴクリ

船Q「そちらがええって言うんやったら……ご相伴に預かります……」

豊音「えへへ、よかったー! ちょっと買いすぎちゃったかなーって思ってて……あ」

豊音「スプーン一つしかない……えっと」チラ

豊音「一緒のスプーンでも大丈夫ですかー?」オソルオソル

船Q「……別に女同士やし、気にすることもないと思いますけど」

豊音「やったー!」

豊音「じゃあ、はい、あーん」

船Q「!?」

船Q(なんっ……まさか食べさせに来るとは……)

豊音「やっぱり、嫌だったかな……」ウルッ

船Q「! ……っ」パク

豊音「!」パアァ

船Q「おいしいですね……」モムモム

豊音「えへ、じゃあ次はこっちー」ヒョイ

船Q「ちょ、ペース早いやろ!」

豊音「ご、ごめんなさい……」シュン

船Q「……ああもう!」パク

豊音「!」パァァ

船Q(なんちゅうめんどくささや……『つかれるやつ』ってだけのデータで十分な気がしてきたわ)モムモム

お茶

次は55分最初のレスで

由子(こっちでもまともなうどんが食べられるとは思わなかったのよー)フゥ

由子(東京のはうどんの醤油漬けだって聞いてたから、びっくりなのよー)

由子(なぜかワカメは食べられなかったけど……)

エイスリン「……」カキカキ

由子(ん? あそこに座ってるのは……キーウィちゃん?)

由子(何か描いてるみたいなのよー……)

由子(ちょっと話しかけてみようかな)

由子「待ち合わせ?」

エイスリン「?」

エイスリン「ア……ヒメマツ!」

由子「そうなのよー」

由子「正確には真瀬由子なのよー」

由子「何書いとるん?」

由子「……絵葉書?」

由子(東京の風景が……上手なのよー)

エイスリン「クニノ、リョウシンニ!」

由子「そうやったね、キーウィちゃんはニュージーランドの」

エイスリン「Kiwi ? ワタシ?」

由子「ああ、エイスリンちゃんがニュージーランド出身やから、うちではそう呼んでたのよー」

由子「嫌やった?」

エイスリン「……」カキカキ

エイスリン「ニテナイ!」バッ

由子(キーウィちゃんの絵と……鳥? あっ!)

由子「あはは、違うのよー。私はキーウィフルーツの方を想像してたのよー」

由子「日本ではキーウィフルーツもキーウィって呼んだりするのよー」

エイスリン「! アマズッパクテ、オイシイ!」

由子「そうなのよー」

エイスリン「キニイッタ!」フンス

由子「良かったのよー」

由子「そういえば、2回戦は大変やったねー」ストッ

エイスリン「ワカメ、コワイ……」カタカタ

由子「あー……なぜか私もワカメが怖いのよー……」

エイスリン「…………ワタシノセイデ、ミンナガ……」

由子「…………」

由子「勝ち残った私が言うのはイヤミに聞こえるかもしれんけど、キーウィちゃんは頑張ったのよー」ナデコナデコ

エイスリン「?」

由子「言葉がペラペラってわけでもない国で、臨海みたいにスカウトされたわけでもないのに」

由子「和了率で大きな記録を残しているのよー」

由子「これは、本当に私が言うべきじゃないけど……」

由子「キーウィちゃんは、ここまで来るの、楽しかった?」

エイスリン「……ハイ」

エイスリン「スゴク、タノシカッタ」

由子「だったら、悔しいのはよーくわかるけど、必要以上に自分を責めて、楽しくなくなっちゃうのは良くないのよー」

由子「麻雀は実力だけでどうにかなる競技やないし、それにキーウィちゃんは宮守の皆をここまで連れてきたっていう功績があるのよー」

由子「だから『楽しかった!』って胸を張れる今、勝ち負けよりも、そっちのほうが大切だと思うのよー」

エイスリン「…………ハイ」

由子「まぁ……ここだけの話」

由子「私も前は負けたあと、お手洗いでちょっと泣いてた時期があったのよー」ヒソ

エイスリン「!」

由子「これは誰にも言っちゃダメなのよー」クスクス

エイスリン「ウン、ヒミツ!」

由子「よしよし」ナデナデ

由子「じゃあ、私はそろそろ帰るのよー」

由子「さよならー」

エイスリン「マッテ!」

由子「ん?」

エイスリン「ジュウショ、オシエテ」

エイスリン「エハガキ、オクルカラ!」

由子「あは!」

由子「いいのよー」サラサラ

由子「はい」

エイスリン「アリガト!」

由子「もしも大阪に来ることがあったら、連絡がほしいのよー」

由子「そしたら、大阪案内してあげるのよー」

エイスリン「ウン!」

由子「じゃあ、またねー」

エイスリン「バイバイ!」

由子(偉そうなこと言ったけど、結局自分に言い聞かせてただけなのよー……)

由子(でも、言葉にすることで、ちゃんと形になったきがするのよー)

由子「よーし! 次も頑張るのよー!!」

うっし 次は新年最初のレスで
蕎麦茹でてきます

うたたん×姫様ってこと?

>>83
YES

>>84
御意

小蒔(東京と言ったら将軍のお座元)

小蒔(それすなわち、日本一の城下町)

小蒔(そして……城下町では和菓子が栄えるのです!)

小蒔(霞ちゃんの目をかいくぐって抜け出てくるだけの価値が、きっとあるはずです!)

小蒔(去年は和菓子のことを知らなかったので、抜け出そうという考えすら起きませんでしたが……)

小蒔(今年に限って分家のみんなが勢ぞろい……)

小蒔(去年のインハイ前にもっと勉強していれば……)

小蒔(いえ! しかし抜け出すことには成功したのですから、ここは問題ないと言えるでしょう)

小蒔(早速甘味の気配のする方へ……)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

―浅草―

小蒔(なるほど……ここがあの茶道の大家が長年和菓子を注文しているという……)

小蒔(時間は限られています、迅速に行動しましょう!)

「いらっしゃいませ」

小蒔「こ、こんにちは……」ドキドキ

小蒔(お菓子で興奮して忘れていましたが、ひとりきりで買い物をするのは初めてです……)ドキドキ

小蒔(ど、どうしたらいいんでしょう)ドキドキ

小蒔「うわぁ!」

小蒔(綺麗……綺麗なお菓子が、こんなにたくさん……)

小蒔(ああ、でもお饅頭もおいしそう……でもこっちの水まんじゅうも……)

「こちらにいらっしゃるのは初めてですか?」

小蒔「は、はい……」

小蒔「えっと……こういうところで買い物をしたことがなくて……」

小蒔「どうすればいいのか良く分からないんです……」シュン

「ほしいものを言っていただければ、こちらでご用意いたしますよ」

小蒔「あ、そうなんですか」

小蒔「じゃ、じゃあお饅頭を……」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

小蒔(た、たくさん注文してしまいました……)

「お会計は5300円でございます」

小蒔「はい……えっと……」ゴソゴソ

小蒔(…………あれ? 西瓜しか……)

小蒔(こ、こっちのポケットでしたっけ?)ゴソゴソ

小蒔「…………」サァァ

小蒔(あ……そういえば霞ちゃんに今預けてて……!)

小蒔(抜け出せたのって、もしかして財布がないから何もしないだろうって……)カタカタ

小蒔(ど、どうしよう……)

「あー、その子の会計と私の、一緒にできる?」

「はい、問題ありません」

「じゃあこれでお願いしますねーっと」

「はい、ちょうど頂きました。ありがとうございます」

小蒔(霞ちゃんの言いつけを破って出てくるんじゃなかった……)ジワッ

咏「ほれ、いつまでつっ立ってんのさ。自分の荷物くらい自分で持ちな」

小蒔「…………え?」

小蒔「あ、あの……」

咏「財布忘れたんじゃね? 知らんけど」

咏「私が代わりに払っておいたから、さっさと自分が買ったもん受け取って」

小蒔「あ、はい……」

アリガトウゴザイマシタ

小蒔「あの、ありがとうございます」

咏「いーってことよ、小蒔ちゃんのことは知らないワケじゃないし」

小蒔「え……あ」

小蒔(この人、よく見たら三尋木プロ!)

そば食ったらワタがトイレを呼んでる……

ちょっと待ってください

小蒔「あの、三尋木プロ……ですよね?」

咏「そういうそっちは神代小蒔だろ? 去年1年生でインハイを荒らし回った」

小蒔「あ……そんな大げさなものじゃ……」

咏「神代、天江、荒川といえば、一般人でも知ってる名前だぜ?」

咏「まぁ今日の分は去年頑張ったことのご褒美ってことで、おごってやるからさ」

小蒔「そ、そんな! ちゃんとお返しします!」

咏「知らん知らん、面倒だし、いいって」

小蒔「そういう訳にはいきません! 霧島神社の名に関わります!」

咏「あーそーかい、じゃあ好きにしなよ」

咏「私は帰るぜ? 小蒔ちゃんも早く帰って、その大量の和菓子でも食べてるんだねぃ」

小蒔「帰る?………あ」

霞『小蒔ちゃぁん? 一体どこへいってたのかしら』

霞『あら? 何かしらその袋は』

霞『お金がなかったのに、なんでそんなもの買えたのかしら?』

霞『そもそも、勝手に一人で抜け出したっていうのも、問題なんだけどねぇ』

霞『ねぇ、ちょっとお話しましょうか 小 蒔 ち ゃ ん 』

小蒔「」カタカタカタカタ

咏「じゃーねー」フリフリ

小蒔「ま、待ってください!」

咏「ん?」

小蒔「あの……お願いします! このお菓子を食べきる間だけかくまってください!」

咏「はい?」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

―横浜―

咏「ここが私の家だよ。マンションだけどねぃ」ガチャ

小蒔「わぁ……洋風の、綺麗なお部屋ですね」

咏「これでも広い方なんだけど、お姫様にとっちゃ手狭かもねぃ」

小蒔「そ、そんなことないです!」

咏「それにしても……そっちのお友達には連絡しなくていいの? 知らんけど」

小蒔「いま連絡したら、確実に居場所を言わされて、すぐに追いつかれてしまいます」

小蒔「それまでにこの和菓子(証拠)を隠滅しないと」グッ

咏「わっかんねー……和菓子買うのにもお目付け役の許可が要るってこと?」

小蒔「はい……」

咏「お姫様も楽じゃないんだねぃ。ま、好きなだけここに居るといいさ、知らんけど」

小蒔「本当にありがとうございます!」

小蒔「このお礼はいつか必ず……!」

咏「知らん知らん、そーいうのはいいから」

咏「ってか、そっちの家にバレたら、私が未成年略取で訴えられそうだし」

咏「できるだけ表沙汰にしないようにねぃ」

小蒔「はい……分かりました」シュン

咏「その和菓子、今食べるんだろ? 知らんけど」

咏「お茶淹れてあげるから待ってな、緑茶とほうじ茶と玄米茶に抹茶入り玄米茶、蕎麦茶もあるけど何が良い?」

小蒔「そんな……そこまで気を使っていただかなくても……」

咏「あははは! 家まで来た時点で何しても変わんないって!」コロコロ

小蒔「あ、う……緑茶でお願いします……」カァ

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

小蒔「……」モッキュモッキュ

咏(小動物みたいだねぃ……知らんけど……)ジー

小蒔「…………」ズズッ

小蒔「……」モッキュモッキュ

咏(ザ・世間知らずなお嬢様って感じ……)

咏(箱どころか、金庫に入れられて育ったみたいな勢いの世間知らず……)

咏(悪い男に引っかかりそうだけど、そうならないためにお目付け役がいたんだろうなぁ)

咏(この無垢な感じ……最近はとんと見てないよなー)

咏(プロ雀士の世界なんて、試合中は腹の探り合い)

咏(そんなもんで日銭を稼いで、生きる糧にしてると、いつの間にか普段の生活にまで、そういうのが入り込んでくるんだよねぃ)

咏(私も例に漏れず……変わっちゃったかもねぃ……)

咏(こういう娘を見て、癒されるんじゃなく……染めたいと思っちゃうのは……知らんけど)

咏「美味しいかい?」

小蒔「はいっ」

小蒔「やっぱり東京は、すごいところです!」

咏「そりゃよかったねぃ、今度ほかの店も紹介してやるよ」

小蒔「ホントですか!?」キラキラ

咏「ほんとほんと……それでさー」

咏「お礼、してくれるっていうようなこと言ってたけど、何してくれんの?」

小蒔「え、えっと……お金、でどうでしょう……」

咏「あいにく、お金ならたくさん持ってるんだよねぃ、これでも一応日本代表なんで」

小蒔「えっと……じゃあ……あ」

小蒔「着物とかはどうでしょう! 新しいものを仕立ててもらうっていうのは」

咏「あー、うちの母方、呉服屋なんだよねぃ……」

小蒔「あ、そうなんですか……じゃぁ……うーん……」

咏「…………じゃあさぁ」

咏「躰でお返しってのはどう? 知らんけど」

小蒔「からだ……?」

咏「そー、抱かせてってことだよ?」

小蒔「抱く……それでいいんですか?」

咏「は? いや確かにそれでいいんだけど……」

小蒔「そうですか……じゃあ、はいどうぞ」バッ

咏(…………あぁ、なるほどなるほど)

咏(澱んだ心にしみるねぃ……ヒリヒリするよ……知らんけど)

咏(でも……なんかますます興奮してきちゃったかなぁ!!)

咏「小蒔ちゃん、教えてあげるよ……抱くってのはねぃ………」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

~翌日~

霞「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

小蒔「」ビクビク

咏(ヒュー こりゃとんだ気迫だねぃ)

咏「いやぁ、悪かったねぃ。おたくがそんなに小蒔ちゃんのことを箱入りにしてたとは知らなくってさぁ いやホント知らなかった、うん」

霞「……小蒔ちゃんを保護していただいて、ありがとうございます」

霞「…………もしも、“もしも”次があるのでしたら、その時はどうぞご一報下さいますよう、お願いいたします」ゴッ

咏「いやぁ、それにしても意外とお姫様は大胆なことするんだねぃ」

咏「脱走してみたり、直接あったこともないような人間の家で一晩過ごしたり」

咏「お礼に“抱かせて”くれたり」ニヤリ

霞・小蒔「「!!??」」ザワッ

小蒔「うううううう咏さん!?」アタフタ

霞「!?」

霞(小蒔ちゃんが……焦ってる!?)

霞(三尋木……咏……)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

霞「一体、どういうことなんでしょうか」

咏「いやぁ、お礼してくれるって言うから『抱かせてー』って頼んだらねぃ」

咏「『いいですよ』って即答でさぁ」ニヤニヤ

霞「こ……こまきちゃん?」

小蒔「ちちちち違うんです! 咏さんに教えられるまで抱くってその抱っこすることだと思っててそれでいいですよーってこたえちゃって決して、その
    あ、でも私はちゃんと抱っこの方だけでそうじゃない方は全くやってないですホントです信じてください霞ちゃん!!!」

霞「そ、そうだったの……」ガク

咏「あっはっは! 楽しかったねぃ、知らんけど」

小蒔「咏さん!」

咏「じゃあね小蒔、また今度別の店に連れて行ってあげるからねぃ~」フリフリ

咏「……」チラッ

霞「」キッ

咏「~♪」ニヤリ

霞「っ……はっちゃん! 塩! 塩を持ってきなさい!!」

小蒔「わわ、だ、ダメですよ霞ちゃん!!」

咏(また面白い遊びが見つかったぜ、世のなか何があるか、わっかんねー!)

四円ありがとうございました
またキャラが増えて、忘れた頃にでも建てます

お休み

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