アスカ「イブね・・・」シンジ「そうだね・・・」(380)

アスカ「で?」

シンジ「?」

アスカ「なんで今日に限ってミサトは居ない訳?」

シンジ「知らないよ・・・大人の事情じゃないの?」

アスカ「何ソレ?うわ・・・アンタのその発想、引くわ・・・」

シンジ「え?仕事じゃないの?」

アスカ「へ?」

シンジ「いや、仕事じゃないの・・・って・・・」

シンジ「うわ!あ・・・あ、あ・・・アスカ!!もしかして・・・!?」

アスカ「ち・・・ちちち!!違う~!!そんなふしだらな事!この私が考える訳!!」

シンジ「僕まだ何も言ってないけど・・・」

アスカ「う・・・」

シンジ「ふしだらな事、思いついたんだ?」

シンジ「真っ先に」

アスカ「~~~~!!!」カァァ

シンジ「へぇ・・・?アスカが・・・ねぇ~?」

アスカ「ぐぅうう・・・」

シンジ「まぁ、ミサトさんは大人だし・・・そういう事もあるかもね」

シンジ「じゃあ、今日は二人きりだね?」

アスカ「え?そ、そうね!そう言う事にしといてあげるわ!!」

アスカ「全く!今日も変わらずバカシンジと二人なんて」

アスカ「ホント、イブなんて消えて無くなれば良いのにっ!!」

シンジ「アスカ・・・?」

アスカ「何よ!?」

シンジ「・・・言ってて虚しくならない?」

アスカ「・・・」

シンジ「・・・」

アスカ「ぐぅう・・・」

シンジ「言ってて虚しくならない?」

アスカ「二回も言うなっ!!このバカ!!デリカシーの欠片も無いわね!!サイテー!!」

シンジ「アスカには僕が居るじゃないか?」

アスカ「はぁ・・・それって彼氏が彼女に言ってはじめて効果がある言葉よね?」

シンジ「でも、事実だよ?」

アスカ「じゃあ聞くけど・・・アンタは私の何なのよ?」

シンジ「同居人」

アスカ「ですよねー・・・はぁ・・・」

シンジ「不服ですか?」

アスカ「そうね、不服が大手を振って歩いてるみたいなモンね」

シンジ「うーん・・・じゃあ、ちょっと待ってて?」

アスカ「?」

シンジ「ピポパポピ・・・もしもーし?あ、トウジ?何かさぁ?アスカが僕と居るの嫌なんだって?だからさ・・・」

アスカ「~~~!!!!」

シンジ「え?何?委員長・・・?そっか、ゴメンネゴメンネー!うん、また学校で!!」

アスカ「・・・」じーっ

シンジ「ピポパポピ・・・もしもーし!あ!ケンスケ?今日暇?」

シンジ「それがさ・・・アスカが今日と言う日は命を捨てても僕と一緒に居たく無いらしくて・・・」

アスカ「!!!」キッ

シンジ「うん、うん、でさぁ?暇になったから・・・これか・・・」

アスカ「だーらっしゃーい!!」げしっ

シンジ「おぐぅっ!!」

アスカ「貸せ!このバカ!!」ガッ

アスカ「ケンスケ!!?今のはあのバカが間違ってかけたバカ電話だから!!」

アスカ「アンタは気にしないで一人寂しくイブを過ごしなさい!!じゃあねっ!!」ブツっ

シンジ「痛いよ・・・アスカ・・・」

アスカ「ぜー・・・ぜー・・・」

シンジ「いきなりジャイアントストロングエントリーしないでよ・・・」

アスカ「アンタ!この私を家に一人ぼっちにして置いて気!?」

シンジ「そうだよ?」

アスカ「~~~~!!!」

シンジ「だって嫌そうな顔してたじゃないか・・・」

アスカ「嫌よ!何でイブの日にアンタなんかと・・・っ!!」

アスカ「その・・・ふた・・・ふた、二人きりで・・・」カァァ

シンジ「何赤くなってんの?」

アスカ「うるさい!うるさい!うるさーいっ!!私が赤いのはいつもの事よっ!!このバカ!!」

シンジ「はいはい、バカはさっさと退散するからねー・・・」

アスカ「アンタ、人の話聞いてた?別に退散しなくても・・・」

シンジ「ピポパポピ・・・もしもし?あ、真希波?僕だけど・・・」

アスカ「!!!」

シンジ「アスカが僕と二人でイブは嫌だってうるさいんだよ・・・だからさ」

シンジ「今日・・・泊めてもらってもいいかな?」

アスカ「こぉおおおおのぉおおおおお!!!!」くわっ

シンジ「うん、うん・・・え?・・・何?姫が許さない?なんで?ははは・・・だって今・・・」

シンジ「・・・」

シンジ「あ、凄い形相でコッチを見てるよ・・・うん、感じる・・・命の危険を・・・うん」

アスカ「~~~~!!!!」くわっ

シンジ「残念だな・・・今年のイブは真希波と過ごしたk・・・」

アスカ「チェストぉおおおおお!!!!」メキぃっ

シンジ「うごぉっ!!」

アスカ「コネメガネ!?さっきのはバカの真似したペンペンなの!!わかる!?」

アスカ「え?・・・うん、うん・・・はぁ?ペンギンは喋らない?アンタバカぁ!?」

アスカ「今喋ったの聞いてたでしょ!?バカシンジにあんなくっさい事言える訳ないでしょ!?アレはペンペンなの!!」

アスカ「私がペンペンと言ったらバカシンジがバカペンギンに変わるなんて当然よ!!」

アスカ「はぁ?無理がある・・・?どこに無理があるのよ!!」

アスカ「はぁ・・・例えばよ!?司令が白いモノを見て」

ゲンドウ『あぁ、間違いない・・・黒だ』

アスカ「って言うくらい!ごく!!自然な事よ!!わかったわね!!じゃ!!」ピッ

シンジ「アスカ?」

アスカ「何よ!!?」

シンジ「無理があ・・・」ゴスっ

アスカ「ジャイアント!ストロング!!エントリー!!!!!!!」

ネルフ本部

青葉「回線、通信速度良好!」

日向「音声データも正常です」

マヤ「MAGIと各種センサー、リンク完了」

リツコ「盗聴記録のログとバックアップ出来たわね?」

マヤ「はい、どんな状況下でもコンマ0秒以内の誤差です」

ミサト「上々ね・・・作戦開始!!」

冬月「始まったな・・・」

ゲンドウ「あぁ・・・」

『アスカ「なんで今日に限ってミサトは居ない訳?」
シンジ「知らないよ・・・大人の事情じゃないの?」』

ミサト「残念、仕事よ」

リツコ「ネルフがそんなに暇な訳無いじゃない・・・失礼しちゃうわね」

マヤ「そうです!イブなんてただの一度も・・・うぅっ・・・」

青葉「するとこのように処女をこじらせます」

日向「大変残念な事です」

マヤ「・・・」キッ

ミサト「二人とも!こわーいお姉さんが睨んでいるわ?」

青葉「はい」

日向「ゴメンネゴメンネー」

マヤ「うえええええん!・・・ひっぐ・・・」ぐすっ

冬月「泣かしたな」

ゲンドウ「あぁ・・・」

マヤ「うぅ・・・モニターに反応ありぃ・・・ぐすっ」しくしく

ミサト「これは・・・!!アスカ!!大人の事情は仕事よ!?」

青葉「最近の子供は発想が進んでるなぁ?」ニヤニヤ

日向「うちの処女とは大違いだ」ニヤニヤ

マヤ「びええええええええ!!!」ぐすっ

リツコ「無様ね」

ミサト「リツコ・・・アンタ・・・」

冬月「諸君、少し黙れ」

『アスカ「ホント、イブなんて消えて無くなれば良いのにっ!!」』

青葉「いや、イブは必要だろ」

日向「必要無いのは残業です」

ミサト「同感」

リツコ「その通りね」

冬月「碇・・・」

ゲンドウ「どうした?冬月」

冬月「コイツら、首にして良いか?」

ゲンドウ「あぁ・・・」

青葉「げっ!」

日向「ぐっ!」

ミサト「えっ!?」

リツコ「ちょ・・・!!」

冬月「首が嫌ならもう少し大人しく見ていろ」

マヤ「ざまぁ」

ゲンドウ「・・・」

冬月「・・・」

青葉「・・・」うずうず

日向「・・・」うずうず

ミサト「・・・」うずうず

リツコ「・・・」うずうず

マヤ「・・・」

ミサト(こうなると私たちの意味あるの?)ひそひそ

リツコ(一応チルドレンの監視にはなるでしょ?)ひそひそ

ミサト(せっかくつまみも持って来たのにぃ~)ひそひそ

リツコ(バカ!そんなモノ取り出そうモノなら即首よ!?)ひそひそ

ミサト(ですよねー)ひそひそ

リツコ(副司令のご機嫌が直るまで我慢よ・・・)ひそひそ

ミサト(何も喋れないと退屈だわ・・・)ひそひそ

リツコ(別段動きもないし仕方ないわ、シンジ君が電話してるだけだもの)ひそひそ

葛城家

シンジ「ぐぅう・・・」

アスカ「アンタ、ホント鈍いわね!!」

シンジ「僕の腹部には鈍い痛みが走ってるよ・・・」

アスカ「あ・・・ごめ・・・」

シンジ「なんだ、謝る口持ってたんだ?」

アスカ「何でアンタは人の神経逆撫ですることしか言えないのよ!!」

シンジ「何でアスカは素直に僕と一緒に居たいって言えないのさ!!」

アスカ「へ?」

シンジ「わかってるよ!!アスカが僕にメロメロで今すぐ抱きついてニャンニャンしたいって事!!」

アスカ「はぁ?」

シンジ「素直になれよ!僕のアスカちゅわん!!」

アスカ「アンタ、ホントにシンジ?」

シンジ「当たり前だろ!?」

アスカ「気持ち悪っ・・・」

ボンっ!!

ペンペン「くわぁ?」

アスカ「・・・へ?」

ペンペン「くわぁ!くわぁ・・・?」

アスカ「・・・????」

シンジ「うわぁあああああああ!!!はぁああああああああ!!!!!」

アスカ「シンジ!!?アンタ、どこ!?」

シンジ「寒い!!!寒いよ!!!アスカ!!!!!」

ペンペン「くわぁ?・・・くわっ!!くわっ!!」

アスカ「冷蔵庫!?」

シンジ「はあああああああ!!!助けてよ!!ここから出してよ!!!寒いよっ!!!!」

アスカ「シンジ!!大丈・・・夫・・・?きゃあああああああああ!!!」

シンジ「え?」ぱおーん

アスカ「何か着ろ!!このバカ!!」

シンジ「うわぁあああああああ!!!!!ご、ごごごごごごご・・・ごめん!!そんなつもりは無くて・・・その・・・」

ネルフ本部

ゲンドウ「!!!!」ガタッ

冬月「何だこれは・・・?」

青葉「シンジ君が・・・急にペンギンに!?」

マヤ「モニターでは反応を捉えれていません!!」

リツコ「ありえないわ!!」

ミサト「それより、なんでいきなりシンジ君が冷蔵庫に!?」

日向「しかも素っ裸・・・」ぶふっ

マヤ「シンジ君の・・・ぱおーんが・・・」くらっ

青葉「処女、卒倒!!」

冬月「それはもう放っておけ・・・」

ゲンドウ「・・・」

ミサト「どういう事?隅々まで解析!!急いで!!リツコ!!」

リツコ「言われなくてもやってるわ!!こんな事・・・マジックか何かとしか・・・」

>アスカ「今喋ったの聞いてたでしょ!?バカシンジにあんなくっさい事言える訳ないでしょ!?アレはペンペンなの!!」
>アスカ「私がペンペンと言ったらバカシンジがバカペンギンに変わるなんて当然よ!!」

さすが天才少女やでえ(驚愕

青葉「しかし・・・そんな非科学的な事・・・」

マヤ「ありえません!!」

日向「あ、起きた」

マヤ「起きます!こんな非常事態で起きないなんてありえません!!」

ミサト「映像洗って!!怪しい所があったらすぐ解析!!」

リツコ「・・・ひっかかる所があるとすればコレね」

『アスカ「私がペンペンと言ったらバカシンジがバカペンギンに変わるなんて当然よ!!」』

ミサト「・・・はぁ?」

日向「正気ですか?」

青葉「相当お疲れの様ですね・・・」

マヤ「先輩、今日は帰っても良いんじゃ・・・?」

冬月「・・・」

ゲンドウ「・・・」

リツコ「お二人まで、そんな哀れみの目で見ないで下さい」

ゲンドウ「赤木博士・・・」

リツコ「はい・・・」

ゲンドウ「有給を与える、年明けまでゆっくりしたまえ・・・」

ミサト「リツコ!辛い事にくじけちゃダメよ!!」

青葉「皆、味方ですからね!」

日向「ここは僕たちに任せて下さい!」

マヤ「私、先輩の分まで頑張りますから・・・!!」

リツコ「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくわね」

リツコ「しかし司令、有給は頂きますが使用は年明けからにさせて頂きますわ」

冬月「ちゃっかりだな」

ゲンドウ「あぁ・・・」

リツコ「発言が実際に起きた、これは紛れも無い真実です」

リツコ「まず、事実を事実として受け入れる事からはじめましょう?」

マヤ「そうは言っても・・・どのタイミングで入れ替わったかさっぱりわかりません・・・」

リツコ「今考えられる仮定としては二つ・・・」

ミサト「?」

リツコ「アスカの感情の起伏により任意の事象が引き起こされるパターン・・・」

リツコ「今までのシンジ君とのやりとりや、電話の様子からアスカにかかるストレスや」

リツコ「逆に、リラックス・・・精神的安息により誘発される事象」

リツコ「まぁ、さっきまでは怒ってばかりだったから安息は的外れかも知れないわね」

ミサト「もう一つは?」

リツコ「トリガーワード・・・」

冬月「・・・!!」

リツコ「アスカの発した今までの発言の中に、この現象を誘発するトリガーとなる言葉があった・・・」

リツコ「そして、それは異なる二つの言葉の組み合わせで突如終了する・・・」

ミサト「そんな・・・」

青葉「なん・・・だ・・・と・・・」

リツコ「問題なのは、事象の終了時には明確に終了が提示されるようだけど」

マヤ「あ、あのボンッてヤツですね?」

リツコ「そうね、ほぼ間違いなくソレと見て良さそうね」

リツコ「ただ、始まりがわからない・・・」

リツコ「いつから入れ替わったのか?」

リツコ「発動のタイミングがMAGIから情報を洗っても見て取れない」

マヤ「そんな・・・」

青葉「人類の英知を集めたこのシステムでも・・・」

日向「ふむ・・・」

ミサト「日向君?」

日向「む!なんでも無いのぅ!」

青葉「誰?」

冬月「・・・大丈夫か?碇」

ゲンドウ「・・・わからん、だが警戒は怠るな」

冬月「あぁ、もちろんだ」

リツコ「いずれにせよ、情報が不足しすぎているわね・・・」

ミサト「パターンの特定が必要、か・・・監視続行よ!!」

支援

葛城家

アスカ「アンタ!なんの悪ふざけよ!!」

シンジ「知らないよ!!僕だって気付いたら冷蔵庫の中だったんだよ!!」

アスカ「はぁ!?素っ裸で冷蔵庫の中入っといて知らないとか、頭おかしいんじゃない!?」

シンジ「うぅ・・・それは・・・」

アスカ「信じらんない!!イブの夜にわざわざこんな身体張ったイタズラ考えつくなんて!!」

シンジ「だから・・・違うって・・・」

アスカ「うるさい!!ペンペン使ってまで、そんなに私と居るのが嫌なら!」

アスカ「アンタなんか、コネメガネの所でも!バカメガネの所でも行けば良いのよ!!」

アスカ「さっさとまた電話でもかければぁ・・・?」じとーっ

シンジ「何だよ!!知らないって言ってるのに!!もういいよ!!」

アスカ「・・・」フン!

シンジ「ピポパポピ・・・もしもし?あぁ、綾波?うん・・・そう、それでね・・・?」

アスカ「!!!!!!」

シンジ「今日は帰りたくないんだ・・・え?・・・うん、そうなんだよ・・・」

シンジ「ふふっ・・・今日は寝かさないよ?綾なm・・・」

アスカ「がぁああああああ!!!もう!!!アンタバカぁ!!!!!!?」げしっ

シンジ「がっはぁああ!!」メキャっ

アスカ「エコヒイキ!!こんなエロシンジ家に上げたらナニされるかわかんなくて当然よ!!」

アスカ「少しは危機感持ちなさいよ!!一応アンタ、女でしょ!?じゃーね!あ、シンジは家には行かないから!!」ピッ

アスカ「全く!!アンタ!!なんて事言ってんのよ!!バカな上にエロまで加わったらお手上げじゃない!!」

シンジ「そうかな・・・?えへえへ・・・」

アスカ「何よ?そのだらしない顔・・・!!」

シンジ「うひょおおお!!アスカちゅわーん!!ちゅーしちゃおー!!えへえへ・・・」

アスカ「ぎゃああああああ!!寄るな!!触んな!!この・・・!!」

シンジ「今日の僕はいつもとは違うぜっ」キリッ

アスカ「はーなーれーろぉおおおおお!!!!」げしっ

シンジ「君を!死ぬまでっ!!離さないッッ!!」でれっ

アスカ「はーなーせー!!!クソボケシンジぃいいいい!!!」

シンジ「素直になれよアスカちゅわああああん!!!」べたべた

アスカ「素直に言ってんのよ!!離れろ!!」げしっ

シンジ「僕の愛が君に届くまでやめないっ!!」だばだば

アスカ「~~~~!!!!」カァァ

シンジ「僕の愛その1!!裸エプロン強要!!」

アスカ「ひぃいいいいいいっ!!」ぞわっ

シンジ「アスカちゅわあああああん!!コレ着て~!!!!?モチロン裸の上からが義務だよっ!!」

アスカ「嫌よ!!絶対嫌!!死んでも嫌っっ!!」

シンジ「そんな事言わないで!!アスカちゅわあああああん!!」

アスカ「なんでそんなモノいきなり手に持ってんのよ!!」

シンジ「さぁ?きっとアスカが望んでるからだよ!!鞭で縛って螺子で固定してでも着せてみせるよっ!!」

シンジ「覚悟しなよっ!!」くわっ

アスカ「ひいいいいいいっ!!!!気持ち悪いっ!!!!!」

ボンっ

ネルフ本部

マヤ「大惨事ですぅ・・・」

リツコ「シンジ君に電話させちゃダメね・・・」

ミサト「電話後からがもう地獄絵図だもの・・・」

青葉「性格変わり過ぎですよ、シンジ君」

リツコ「ミサト、昨日までのシンジ君は変な様子なかったの?」

ミサト「無いわ!」きっぱり

リツコ「そう・・・?」

ミサト「昨日もお酌してくれたし、炊事洗濯、全てに於いて」

ミサト「最短、最効率、最大戦速で片してくれたわ!!」

リツコ「あなたが普段何もしていない事はよく伝わったわ・・・」

冬月「あれは本当に保護者か?」

ゲンドウ「・・・」

青葉「アレは!!!」

日向「エプロンだのぅ・・・?」

ほしゅ

マダー?

『シンジ「アスカちゅわあああああん!!コレ着て~!!!!?モチロン裸の上からが義務だよっ!!」』

マヤ「いやぁああああああああ!!!!!」ぞくぅっ

リツコ「oh...」

ミサト「なんて事・・・」

冬月「お前の息子は大丈夫か?」

ゲンドウ「冬月・・・見てわからんのか?」

冬月「・・・」

『アスカ「ひいいいいいいっ!!!!気持ち悪いっ!!!!!」』

青葉「そりゃそうだ」

日向「ですよねー」

マヤ「同意しか出来ません」ガクガクブルブル

ミサト「全くだわ」

リツコ「あら?何だか様子がおかしいわよ?」

ゲンドウ「・・・」

葛城家

シンジ「あれ?・・・アスカ?僕・・・」

アスカ「寄るな!!この変態!!」ガスっ

シンジ「ごぼぁっ!!」

シンジ「あ・・・あす・・・アスカ・・・何を・・・?」

アスカ「~~~!!!しらばっくれんじゃないわよ!!」

シンジ「何がだよ!!」

アスカ「はぁ?急に素に戻ったフリなんてして!!このバカシンジ!!」

シンジ「だから、何で気がついたら僕はいつも殴られんのさ!!」

アスカ「アンタバカぁ?もう消えて無くなれ!!アンタみたいなクズ、細胞核ごと消滅して当然ね!」

アスカ「あれ?」

アスカ「・・・?」

アスカ「おーい?シンジ?」

アスカ「もしもーし・・・?」

アスカ「なんの冗談よバカシンジ?」

気持ち悪いが解除ワードか
なるほどおもしろい

アスカ「ちょっと!変な冗談やめなさいよ・・・?」

アスカ「急に目の前から消えて・・・!!どうせアンタの事だから」

アスカ「木の葉隠れの術!とか言って出て来る気なんでしょ?」

アスカ「フン!!幼稚なアンタの考えそうな事ね!!」

アスカ「シンジ?」

アスカ「嘘・・・?消えた?」

アスカ「えっ・・・えっ?えっ・・・?えっ????」

アスカ「ナニコレ?ナニコレナニコレ!!!!!!!!」

アスカ「おーい!シンジー!?」

アスカ「もう怒ってないから~!!変な冗談はこれくらいにして、早くご飯作りなさいよ!!」

しーん

アスカ「シンジ?」

しーん

アスカ「アンタ!いい加減にしないと出て来てからハッ倒すわよ!?」

しーん

旧劇→アスカ「気持ち悪い」→リセット→新劇
ってことか?

>>148それかも

>>149
そ、そうだよな!(どやああああああああああああああ

アスカ「・・・」

アスカ「びええええええええ!!!!シンジ!!!!!何で!!!!!?」

アスカ「ひぐっ・・・うぅうう・・・怖いよぉおおお・・・」

アスカ「ペンペーン!!どうしよう!!シンジが・・・シンジがぁああああ・・・ひぐっ・・・ぐすっ」

ネルフ本部

青葉「なん・・・だ・・・と・・・」

ミサト「シンジ君が・・・」

リツコ「消えた!?」

マヤ「信じられません!!シンジ君の反応、完全に消失!!」

ミサト「確かに、今そこに居たわよね?」

リツコ「ええ、そして忽然と消えたわ」

冬月「碇、まずいぞ?」

ゲンドウ「・・・」

冬月「碇?」

ゲンドウ「冬月、少し頼む・・・」

セントラルドグマ

ゲンドウ「ユイ・・・」

???「・・・」

ゲンドウ「どうしよう・・・シンジが消えた」

???「・・・!!!」

ゲンドウ「・・・これはまずい」

???「・・・!!!」

ゲンドウ「そうか」

???「・・・」

ゲンドウ「では、戻る・・・」

ネルフ本部

ゲンドウ「状況は?」

冬月「ものの数分では何も変わらん」

ゲンドウ「・・・そうか」

冬月「早かったな?」

ゲンドウ「少し怒られて来た・・・」しゅん

冬月「拗ねるな、気持ち悪い」

リツコ「シンジ君に異変が起きたタイミングと解除されたであろうタイミングを洗って!!」

マヤ「はい!!」

あーでもないこーでもない

リツコ「これね・・・この状況、仮定2のトリガーワードの線が濃いわ」

ミサト「そしておそらく、『気持ち悪い』・・・」

マヤ「これがこの不可解な事象を解除する為のキーワード、ですね」

青葉「言ってる事が滅茶苦茶だ・・・」

日向「しかし試してみる価値はあります」

リツコ「消えてしまったシンジ君を戻す為にも・・・」

ミサト「アスカから『気持ち悪い』を引き出さなければならないわね・・・」

リツコ「でも、今はアスカとペンペンしか居ないわ・・・」

マヤ「アスカ、一人で絶望していますよ・・・」

日向「気持ち悪いと思わせるきっかけが必要ですね・・・」

青葉「お前、行けよ」

日向「え?僕?」

青葉「お前、この中で一番気持ち悪いだろ?」

日向「やめて下さい!生理的に気持ち悪いと思われる自信はあっても」

日向「人に言われると傷つきますよ!!」

リツコ「それに、生理的な気持ち悪さは外に隠す場合が多いわ」

リツコ「この場合は口に直接出させなければならないから、逆効果になる場合があるわね」

日向「凄い・・・地味に酷い」

ミサト「ご愁傷様、日向君・・・」

マヤ「心霊現象とか・・・もし起きたら、つい口に出しちゃいますよね?」

リツコ「それよ!!」

ミサト「ナイスアイデア!!」

マヤ「MAGIのセンサー類に誤作動を起こして、様々な心霊現象っぽい何かを誘発・・・」

リツコ「アスカに気持ち悪いと言わせれば勝ちね!!」

ミサト「司令!!」

ゲンドウ「反対する理由は無い、存分にやりたまえ・・・」

ミサト「ありがとうございます!!」

ゲンドウ「総員、第一種戦闘配置・・・」

ミサト「了解!総員、第一種戦闘配置!!」

ゲンドウ「冬でもドッキドキ・・・アスカちゃんを脅かせろ!大作戦・・・開始」

ミサト「了解!!え・・・と?・・・冬でもドッキドキ?・・・え?何です?」

ゲンドウ「冬でもドッキドキ・・・アスカちゃんを脅かせろ!大作戦だ・・・」

ミサト「了解!!冬でもドッキドキ!!アスカちゃんを脅かせろ!大作戦!!始動!!」

青葉(うわぁ・・・)

日向(就職先間違ったかな・・・)

マヤ(酷い・・・)

冬月「碇・・・」

ゲンドウ「何だ?冬月・・・」

冬月「お前には心底失望した・・・」

ゲンドウ「問題ない」

葛城家

トゥルルルル・・・トゥルルルル・・・

アスカ「ひぃっ!!」ビクっ

アスカ「なんだ・・・電話か・・・」

アスカ「もしもし?葛城です・・・」

アスカ「もしもーし?」

アスカ「ちょっと!何か言いなさいよねっ!!」

アスカ「・・・」

アスカ「・・・」

アスカ「ちょっと!無言電話!?良い根性してるわね!!」

電話「ニンニクラーメン、チャーシュー抜きで」ガチャ

ツー・・・ツー・・・ツー・・・

アスカ「・・・」

アスカ「・・・何よコレ」

アスカ「チッ!」

アスカ「もう!こっちは今それ所じゃないんだっつーのぉおおお!!!」

アスカ「シンジ!!早く出て来てよ!!」

アスカ「私が・・・どれだけアンタの事心配してるか・・・わかってんの!!?」

しーん

アスカ「・・・」

アスカ「・・・うぅうう」

パリーン

アスカ「!!!」

アスカ「ちょっと・・・何よぉ・・・」

アスカ「ハッ!まさかアイツ!!台所に隠れて・・・!!」ダッ

アスカ「コラ!!バカシンジ!!見つけたわよ!?」

アスカ「観念して出てきなさ・・・」

アスカ「い・・・?」

アスカ「・・・嘘、誰も居ない」

アスカ「あああああああああ!!!!!もう嫌!!!!!!何なのよ!!!!!この家!!!!!!!!」

アスカ「はぁ・・・はぁ・・・」

・・・チハ・・・ニチハ・・・

アスカ「!!!!!!!」びくぅうう

アスカ「何よ・・・何よ・・・?今度は何なのよぉおおお・・・」

アスカ「うぅう・・・私の・・・部屋?」

アスカ「何で私一人でこんな目に遭うのよ・・・!!」

アスカ「最低・・・!!」そろーっ

アスカ「ひぃいいい!!!!!!」

例の人形「コンニチハ・・・コンニチハ・・・コンニチハ・・・」

アスカ「嫌あああああああああ!!!!!!きゃあああああああああ!!!!!」

アスカ「嫌!!嫌!!嫌!!こんなのもう嫌!!こんな世界もう嫌!!」

例の人形「コンニチハ・・・コンニチハ・・・コンニチハ・・・」

アスカ「ぎゃああああああああああ!!!!!」

例の人形「イッショニ・・・亜粗墓?」にまぁ

アスカ「」ぶくぶくぶくぶく

ネルフ本部

マヤ「ミッションレイ、失敗!」

リツコ「まぁ、当然ね・・・」

マヤ「アスカのメンタルはこういうのじゃちょっと・・・心理グラフも余り反応無かったですし」

リツコ「やっぱり、心に訴えかける気持ち悪さが必要かしら・・・?」

ミサト「例えば?」

リツコ「ポルターガイスト的な?」

ミサト「それならお皿の1枚くらい使ってくれても構わないわー」

ミサト「シンジ君の為ですもの!」

青葉「じゃあ、こんな事もあろうかと小細工させて貰ってたお皿、一枚使いますね」

リツコ「一番上のお皿に超強力な磁石を付けさせて貰ってたの・・・これで・・・」

マヤ「食器棚専用磁場発生装置、起動!!」

『パリーン』

リツコ「あっと言う間にポルターガイストの完成ね」

ミサト「アンタ達・・・人の家になんてもの仕込んでくれたの?」

冬月「赤木博士・・・」

リツコ「はい?」

冬月「経費を何だと思っておるのだね?」

リツコ「しかし、こういった事態に備える事が出来ましたわ?」

冬月「結果論だ」バチチ

リツコ「あら?物事は結果が全てでなくて?」バチバチ

ミサト「ありゃりゃ・・・火花が散ってる・・・ポルターガイストよりよっぽど怖いわー」

『アスカ「あああああああああ!!!!!もう嫌!!!!!!何なのよ!!!!!この家!!!!!!!!」』

マヤ「アスカの心理グラフ、反転!!」

ミサト「さあ!!言っちまうのよ!!そうしたら楽になれるわ!!アスカ!!」

リツコ「耐えた!!」

リツコ「まだまだ!第二波!!急いで!!」

マヤ「はい!みんな大嫌い!喋るフランス人形大作戦!!ですぅ!!」

リツコ「フフフ・・・これは効くわよ?私の最高傑作ですもの・・・卒倒間違い無し!!」

ミサト「卒倒したら喋れないじゃない・・・」

『アスカ「」ぶくぶくぶくぶく』

リツコ「あ・・・」

マヤ「あ・・・」

ミサト「あ・・・」

冬月「はぁ・・・」

青葉「本当に卒倒しましたね」

日向「これは酷い」

マヤ「!!」

マヤ「モニターに高エネルギー反応!!」

リツコ「何ですって!!?」

マヤが翠星石に見えてきた

葛城家

アスカ「怖い・・・怖い・・・怖い・・・怖い・・・」

アスカ「嫌・・・嫌・・・」

アスカ「シンジぃ・・・助けてよ・・・私が困ってんのよ!!」

アスカ「助けに来なさいよ!!バカシンジ!!」

ペンペン「くわぁ?」

アスカ「・・・何だ、ペンペンか・・・もう嫌よ、何もかも」

アスカ「シンジは消えるし、アンタは間抜け面でぺたぺた歩くし」

ペンペン「くわぁ~?」

アスカ「アンタバカぁ?はぁ・・・こんな世界、全部もれなく消えて無くなれば良いのに・・・」

アスカ(何もない・・・)

アスカ(シンジ・・・ミサト・・・ここは何処?)

アスカ(私は誰?)

アスカ(シンジって誰?)

アスカ(何で何も無いの?ここには私も何も存在しないの?)

アスカ(私は・・・)

アスカ「誰?」

アスカ「知らない天井・・・」

俺はシンジが帰ってくるってシンジてるよ

シンジ「アスカ・・・!!良かった、目が覚めたんだね・・・」

アスカ「はぁ?アンタこそ・・・いきなり目の前から消えたきり、何処行ってたのよ?」

シンジ「え?僕はずっとアスカの側に居たよ?」

アスカ「嘘!!今日はイブで!!アンタはいきなり消えて、私は・・・」

シンジ「確かに今日はイブだけど・・・?アスカは貧血で急に倒れたんだよ?」

アスカ「貧血・・・?今、何時よ!!」

シンジ「今?午後の5時過ぎだね・・・」

アスカ「嘘・・・時間が・・・」

アスカ(戻ってる・・・)

シンジ「さっきからどうしたの?アスカ?」

アスカ「・・・何でもない」

シンジ「変なアスカっ」

アスカ「うるさい、バカシンジ!」

シンジ「心配したよ・・・」

アスカ「何でアンタがそんなに心配すんのよ!?」

シンジ「当たり前だよ!」

アスカ「?」

シンジ「彼女の心配しない彼氏なんて居ないよ・・・」

アスカ「はぁ?アンタバカぁ?何で私がアンタの彼女なのよ!」

シンジ「そうだよ、僕がアスカの彼女な訳ないよ」

アスカ「気持ち悪い・・・」

シンジ「酷いよ!最近そう言う事言われなくなって、やっと彼氏として見てもらえる様になったと思ったのに・・・」

アスカ「はぁ?だから、最初から違うって言ってんでしょうが!!・・・って」

アスカ「この指輪何よ?」

シンジ「こないだのアスカの誕生日にアスカがねだって買ったじゃないか・・・」

シンジ「おそろいで」

アスカ「はぁああああああああ!?お揃い!?アンタとペアリングぅううう!!??」

シンジ「そうだよ?ホラ」

アスカ「アンタバカぁ!?そんなモン、買いに行った覚えないわよ!!」

シンジ「え?何か僕ら、買いに行ったっけ?」

アスカ「はぁ?何かさっきから会話が滅茶苦茶よ・・・アンタ?」

シンジ「そうかな?」

アスカ「そうよ!アンタと私は?」

シンジ「彼氏と彼女」

アスカ「違う!!ペアリングなんてもってのほか!!」

シンジ「そうだね、ペアリングはまだ早いよね・・・」

アスカ「・・・」

シンジ「?」

アスカ「アンタ、さっき買いに行ったって行ってたわよね?」

シンジ「やだなぁアスカ、買ったらつけてるよ」

アスカ「さっき指につけてたじゃ・・・アレ?」

シンジ「?」

アスカ「ない・・・私の指にも・・・」

シンジ「どうしたの?リング、欲しいの?今日イブだし、この後買いに・・・」

アスカ「ハァ?だから言ってんでしょ?気持ち悪いって」うげー

アスカわいいよ

シンジ「よく言うよ・・・自分でねだって喜んでつけてた癖にさ!」

アスカ「はぁ?また会話が噛み合って・・・え?」

アスカ「ある・・・指輪・・・」

アスカ「何コレ・・・???」

アスカ(おかしい・・・今、私の指には確かにリングがある)

アスカ(さっき私が買ってないって言ってから、しばらくは買ってない体で話が進んだ・・・)

アスカ(どういう事?)

アスカ「シンジ、もう一度聞くわよ?アンタと私は?」

シンジ「彼氏と彼女」

アスカ「そう、ま・・・一応それで良いわ」

シンジ「大丈夫?アスカ?ちゃんと見てもらった方が・・・」

アスカ「良いのよ!今自己診断してるから!!」

アスカ「このペアリングは?」

シンジ「アスカの誕生日に一緒に買ったよ?」

アスカ「・・・」

アスカ「シンジ、これからちょっと実験するから付き合いなさい!」

アスカ「良い?私とアンタのこのペアリング、コレがあるか無いかだけでいいわ!」

アスカ「もし、自分の目に映ってなければちゃんと無い!」

アスカ「あれば、ある!嘘はつかない事!!良い?で・・・今は?」

シンジ「あるよ?」

アスカ「アンタバカぁ?一緒に買ったんだから、あって当然でしょ?」

シンジ「うん」

アスカ(・・・)

アスカ「アンタバカぁ?ペアリングなんて買ってないわよ!そんなモン見え・・・な・・・い・・・」

シンジ「そうだね、そんなのここにあったら驚きだよ・・・?」

アスカ(嘘!ホントに・・・見えない・・・いえ・・・これは存在そのものが・・・)

アスカ(いい!?アスカ、今はペアリングの無い世界よ!!ここからペアリングのある現実に戻すには・・・)

アスカ(きっと・・・)

アスカ「・・・気持ち悪い」

アスカ「・・・ある・・・シンジ?これ、見える?」

シンジ「何言ってるんだよアスカ、さっきからそこにあるじゃないか・・・?」

シンジ「今日のアスカ、何だかおかしいよ?」

アスカ(やっぱり・・・)

アスカ(じゃああの時、私のせいで・・・)

『アスカ「私がペンペンと言ったらバカシンジがバカペンギンに変わるなんて当然よ!!」』

アスカ(ペンペンの脳みそした見てくれシンジになってて・・・)

『アスカ「エコヒイキ!!こんなエロシンジ家に上げたらナニされるかわかんなくて当然よ!!」』

アスカ(これで何しでかすかわからないエロシンジになって・・・)

『アスカ「アンタバカぁ?もう消えて無くなれ!!アンタみたいなクズ、細胞核ごと消滅して当然ね!」』

アスカ(私のせいで・・・細胞核ごと消滅した・・・?)

アスカ「じゃあ・・・!!」

シンジ「?」

アスカ(私の記憶があるあの世界は・・・)

『アスカ「アンタバカぁ?はぁ・・・こんな世界、全部もれなく消えて無くなれば良いのに・・・」』

アスカ「嫌ぁあああああああああ!!!!!!きゃああああああああああ!!!!!!」

シンジ「アスカ!!アスカ!!大丈夫!!?」

アスカ「触らないで!!アンタは私の知ってるシンジじゃない!!!」

シンジ「アスカ・・・」

アスカ「私のシンジは・・・アンタじゃない!!!」

シンジ「何を言うんだよ!!僕は僕だよ!!」

アスカ「アンタバカぁ!?消えろ!!シンジの偽物ッッ!!」

アスカ「あぁ・・・シン・・・ジ・・・?」

アスカ「・・・っ!!!」

アスカ「違う!あれはシンジじゃない!!私の知ってるシンジじゃないの!!」

アスカ「違うの・・・私はシンジを消してない・・・」

アスカ「アンタバカぁ!?私のシンジ・・・戻って来てよ・・・」

アスカ「・・・」

アスカ「なんで戻って来ないのよ!!」

アスカ「気持ち悪い・・・」

シンジ「酷いな、アスカ・・・」

俺「アスカ、俺はここにいるよ」ギュ

アスカ「もうバカ俺のバカ…///」



ごめん吊ってくる

アスカ「シンジ!!シン・・・あ・・・」

アスカ「指輪・・・ある・・・」

アスカ「私にも・・・」

シンジ「当たり前じゃないか?」

アスカ「違うの!!私はアンタが好きなんじゃない!!前のシンジが好きなの!!」

シンジ「アスカが何言ってるかわかんないよ・・・?」

アスカ「違うの!!アンタじゃ無いの!!アンタじゃダメなの!!」

アスカ「私の知ってるシンジはそんな素直じゃない!!」

アスカ「私の好きなシンジは・・・シンジは・・・」

アスカ「人の神経逆撫でする事ばっかり!!憎まれ口だって平気で叩くの!!」

シンジ「アスカ・・・?」

アスカ「ちょっとスケベで・・・頼りなくて、でも・・・!!」

アスカ「素直になれなれって!自分は素直じゃないくせに!!」

アスカ「だからアンタみたいな素直なシンジは・・・私の知ってるシンジじゃない・・・!!」

シンジ「アスカ・・・僕は、僕だよ・・・?」

アスカ「私はそんなシンジと!普通に恋愛して、幸せになって・・・!!」

アスカ「心を通わせて一緒に過ごして行きたかった!!でも・・・」

アスカ「アンタはシンジの形をしてるけど・・・シンジじゃない・・・」

アスカ「私は私のシンジ以外要らない・・・!!」

シンジ「何だよそれ!!訳わかんないよ!!」

アスカ「アンタはわからなくていい・・・!!私のシンジがわかってくれればそれで良い!!」

シンジ「アスカ!!」

アスカ「私の名前を呼ぶな!!偽シンジ!!」

シンジ「!!!!」

アスカ「でも私は手に入れたの・・・フフフ・・・喜びなさい?アンタが実験台第一号よ?」

アスカ「私は私が望む最高のシンジに巡り会うまで・・・何度でもやり直すわ?・・・フフ・・・フフフ・・・」

シンジ「・・・な・・・何を?」

アスカ「アンタバカぁ?世界をやり直すのよ・・・私のシンジに出会うまで・・・何度でも、何度でも・・・」

アスカ「待っててね・・・シンジ、今・・・会いに行くわ?」

シンジ「うわぁあああああああああ!!!!!!!はぁあああああああああああああああ!!!!!!!」

I know, I know I've let you down
I've been a fool to myself
I thought that I could
live for no one else

冬月「何事だ!?」

ゲンドウ「始まったか・・・」

ミサト「爆心地特定!急いで!!」

マヤ「近いです!!これは・・・第一脳神経外科・・・!!」

But now through all the hurt & pain
It's time for me to respect
the ones you love
mean more than anything

アスカ「フフ・・・アンタ、記念に私と一つにしてあげるわ」

アスカ「中身は違っても、見た目はシンジだもん・・・今はコレで我慢してあげるわ?」

アスカ「ま、私のシンジに会えたらアンタ、お払い箱だけど・・・」

シンジ「う・・・うわぁ・・・ああああああああ!!!何だよ!?コレ・・・!!嫌だよ!!」

始まったか

So with sadness in my heart
(I)feel the best thing I could do
is end it all
and leave forever

マヤ「爆心地から・・・さらに高エネルギー反応!!」

青葉「これは・・・」

マヤ「パターン青!!使徒です!!」

冬月「何だと!?本部に使徒の侵入を許したのか!!?」

ゲンドウ「・・・違う、使徒は居たのだ・・・初めからな」

what's done is done it feels so bad
what once was happy now is sad
I'll never love again
my world is ending

アスカ「いいご身分ね?偽物のくせに私と一つにしてあげるのよ?感謝しなさい・・・?」

シンジ「やめてよ・・・離してよ!!アスカ?・・・ねぇ?」

シンジ「うわぁああああああああああ!!!!!何だよコレ!!!!!アスカああああああああ!!!!!」

アスカ「私の名を呼ぶなって言ってんでしょ!!!偽シンジ!!!!!!!」メキャ

シンジ「あがぁ・・・!!!」

I wish that I could turn back time
cos now the guilt is all mine
can't live without
the trust from those you love

リツコ「信じられないわ!!」

ミサト「巨大な・・・アスカ・・・?」

マヤ「いやああああああああああ!!!!!!」

青葉「マヤちゃん!俺が・・・守るからっ!!!」

マヤ「守れるかっ!!こんな状況で!!」

青葉「あぅう・・・」

I know we can't forget the past
you can't forget love & pride
because of that, it's kill in me inside

アスカ「フフフ・・・要らない・・・私のシンジが居ない世界なんて・・・消えてしまえばいいのよ・・・」

シンジ「そんなに昔の僕が良かったのかよ・・・!!その口ぶりじゃ、今の僕なんて何も知らないくせに!!」

アスカ「・・・何ですって!?」

シンジ「僕のアスカを返してよ!!お前はアスカじゃない・・・!!アスカの偽物だっ・・・!!」

シンジ「はぁあああああああ!!!!うわあぁああああああああああ!!!!!」

アスカ「私は私よ!!」

シンジ「君は僕の知ってるアスカじゃないよっ!!だから・・・お前と一緒になんて・・・!!!」

シンジ「頼まれたってなってやるもんかッッ!!」

アスカ「シン・・・ジ・・・?」

アスカ「嫌あぁああああああああああ!!!!!私を一人にしないで!!!!!!!!!!」

シンジ「うわぁああああああああ!!!!!はぁああああああああああ!!!!!!!」

シンジ「アスカを・・・返せ!!」

アスカ「嫌ぁああああああああああああ!!!!!!」

俺「嫌ああああぁぁぁぁぁああああ!!!!」

リツコ「人の域に留めておいたアスカが本来の姿を取り戻していく」

リツコ「人のかけた呪縛を解いて人を超えた神に近い存在へと変わっていく」

リツコ「天と地と万物を紡ぎ相補性の巨大なうねりの中で自らエネルギーの疑縮体に変身させているんだわ」

リツコ「純粋に己の願いを叶えるただそれだけのために!」

リツコ「この世界の理を超えた新たな生命の誕生・・・代償として古の生命は滅びる」

リツコ「そう・・・セカンドインパクトの続きサードインパクトが始まる!」

リツコ「世界が終わるのよ・・・」

カヲル「良く言えたね、碇シンジ君・・・」

カヲル「君の願い、必ず叶えてみせるよ・・・」

カヲル「その為には・・・式波アスカラングレーのトリガーは危険すぎる」

カヲル「あぁ?槍かい?槍はね・・・この為にあるのさ・・・」

カヲル「ATフィールド全開!!」

カヲル「彼女のトリガーは外したよ・・・これからはその言葉に脅かされる事はない・・・」

カヲル「後は、君と彼女次第さ・・・」

カヲル「主の生誕を喜ぶべき日に初めての世界の終わりが訪れた・・・」

カヲル「彼女の覚醒、その記念すべき日だ・・・そして世界は繰り返す・・・」

カヲル「この旅はどこまで続くんだろうね?」

カヲル「早く出会えると良いね・・・碇シンジ君・・・」

ミサト「何万と繰り返される一つの世界、その始まりは理不尽な能力の開花と共に起きた」

ミサト「その結果、アスカは愛する者を自らの手で消してしまった」

ミサト「苦悩を抱えたアスカは使徒と化し世界の修復を目論む」

ミサト「甘い記憶に囚われたアスカを救う手だてはあるのか?」

ミサト「二人の道が交わる日は訪れるのか?」

ミサト「次回、アスカ「どうたらこうたらなんたらー」シンジ「なんたらー」」

ミサト「この次も、サービスサービスぅ!!」

終劇

アスカ「シンジー?」つんつん

シンジ「なんだよ?アスカ?」

アスカ「今日はぁ・・・ちょっと足りなかったぁ・・・」むすーっ

シンジ「えーっ・・・僕はさんざんアスカに絞られたよ?」

アスカ「嫌よ!私寂しい思いとアンタに殴り掛かったりするばっかりだったもん!!」

アスカ「だからぁ・・・ね?」ツンツン

シンジ「ダメだよ・・・皆見てるよ・・・」

アスカ「もー!いつもの事でしょ!!そんなのっ!!」

シンジ「でも・・・」

アスカ「どうせ!」

アスカ「あっちにも!!」1カメ

『リツコ「ビクっ!」』

アスカ「こっちにも!!」2カメ

『マヤ「うぅっ・・・」』

アスカ「そこら中にカメラ付けて監視してるんだから!!」

『冬月「バレているのか?」』

『ゲンドウ「あぁ・・・」』

アスカ「だからぁ・・・ね?」うりうり

シンジ「はぁ・・・知らないよ?もう・・・」

アスカ「むふふ・・・シーンジっ!!◯ックスしよっ!!」

シンジ「ダメだよアスカ・・・>>1の年齢がバレちゃうよ・・・」

アスカ「アンタバカぁ?再放送とかあるでしょ!!わかりっこないわよ!!」

シンジ「はぁ・・・仕方ないなぁもう!」

マリ「おぉっ!?ワンコ君のワンコ君が吠える攻撃でわんわんかぁっ!?」

レイ「碇君・・・犬、かわいい・・・」

アスカ「ゲッ!こらー!!出て行けーっ!!お呼びでなーいっ!!」げしっげしっ

マリ「ひゃあー・・・今回出番あれだけニャ~?」ぴょーん

レイ「暴力反対・・・」ぴょーん

『冬月「始まるのか?」』

『ゲンドウ「あぁ・・・」』

葛城家

アスカ「はぁ・・・折角のクリスマスだってのに、なんでアンタと二人っきりなのよ!?全く!!」

シンジ「知らないよ!ミサトさんは今日も今日とて残業朝帰りなんだから」

アスカ「フン!!どうせ男としけこんでんのよ!!」

シンジ「そうなのかな・・・?」

アスカ「ミサトもイイ歳なんだから、当たり前でしょ!?ホンットガキね!!」

シンジ「酷いな・・・」

アスカ「フン!」

シンジ「・・・アスカ?」

アスカ「何!?触れたら殴るわよ!!」

シンジ「なっ・・・!!勘違いしないでよね!!そんな事・・・しない・・・よ?」

アスカ「まぁ!失礼しちゃう!!私には魅力が無いっての!?」プンプン

シンジ「アスカが殴るとか言うからだろ?」

アスカ「何?殴らなかったら触るの?気持ち悪い・・・」

シンジ「言ってる事が滅茶苦茶だよ・・・」

アスカ「アンタ、お腹空いたわよ!!何か作りなさいよ!!」

シンジ「それが・・・材料買ってなくて」

アスカ「はぁああああああ!!!?どうすんのよ!!」

シンジ「僕、何か買いに行って来るよ・・・」

アスカ「アンタ、私を置いて行く気?」

シンジ「だって・・・外も寒いし」

アスカ「クリスマスの夜に一人で留守番なんて!!私のプライドが許さないわ!!」

シンジ「じゃあ・・・その・・・一緒に行く?」

アスカ「・・・そうなるわね」

シンジ「じゃ、行こうか?」

アスカ「・・・うん」



シンジ「うわぁ・・・やっぱり外はイルミネーションがすごいね!」

アスカ「フン!日本は仏教でしょ!?何でクリスチャンでも無いのにクリスマス祝ってんのよ!バッカみたい!!」

シンジ「そう言わないで・・・ほら、アスカも見てみなよ!ツリー、綺麗だよ?」

アスカ「ま・・・まぁまぁね!!」

アスカ「大体、私はアンタみたいにガキじゃないから!こんなモノではしゃがないのよ!そもそも・・・」

シンジ「?」

アスカ(シンジってこんな顔して笑う事あるんだ・・・)

アスカ「な・・・なんでも無いわよ!!」

シンジ「それにしても・・・カップルだらけだね?」

イチャイチャ

カップル「あっ見てー?中学生のカップルがいる~可愛い~」
    「本当だね、良いなぁなんか初々しくて」

アハハ・・・

シンジ「それって・・・もしかして」

アスカ「わ・・・わわわ、わた・・・私たちの事・・・言ってるわね・・・ねねね・・・」

シンジ「そう見えるのかな?」

アスカ「はぁ!?そ・・・そそそんな訳無いでしょしょしょ・・・」カァァ

シンジ「アスカ?顔赤くない?」

アスカ「わ・・・私が赤いのは元々よ!!バカ!!うっさい!!黙れ!!死ね!!」

シンジ「でも・・・」

アスカ「寒くて震えてんのよ!バカ!!これ以上ツッこむなー!!!!」

シンジ「ごめん・・・」

アスカ「大体!私とアンタが釣り合う訳ないのよ!!どっからどう見たって・・・!!」

カップル「あー!可愛いー!!あのカップルぅ~お似合いぃ~」
    「ホントだね、中学生かな?人形が歩いてるみたいだねー」

シンジ「・・・」

アスカ「~~~~!!!!」カァァ

シンジ「ま、クリスマス補正だよ・・・きっと・・・」

アスカ「ぐぅうう・・・なんで私がアンタにフォローされなきゃいけないのよ・・・!!」カァァ

シンジ「あれ?あの後ろ姿・・・」

アスカ「?」

シンジ「トウジ!!」

アスカ「ヒカリ!?何してんの?」

トウジ「おっセンセ!」

ヒカリ「アスカ!!どうしたの!?」

シンジ「いや・・・食材切らして買いだ・・・痛っ!!」

アスカ「~~~~!!!」ぎゅう

アスカ「何でも無いわよ・・・そっちは?」

トウジ「ワイらはその・・・な?」

ヒカリ「ね・・・?」

アスカ「ふーん・・・あっそ、別にいいけど・・・お幸せそうで?」

トウジ「センセらもそうやないのん?」ひそひそ

シンジ「そんな風に見える?あり得ないよっ」ひそひそ

アスカ「聞こえてるわよ!!この2バカ!!」

ヒカリ「まぁまぁ・・・アスカ・・・」

トウジ「ワシらはこれから外でメシ食ぅて解散やけど・・・」

シンジ「僕らはさっきも言ったけど買い出しだから・・・」

アスカ「へぇ・・・鈴原の割には気が利くのね?クリスマスに外食デートなんて」

ヒカリ「鈴原君、外ではすっごく優しいから・・・」

トウジ「や・・・やめんかぃ!恥ずかしいのぅ・・・」

アスカ「・・・」

トウジ「ま、そー言う事やから!ワイらはこれで!」

シンジ「ごめん、呼び止めちゃって・・・」

ヒカリ「気にしないで!二人も楽しんでねっ!!じゃ、アスカも・・・またね?」

アスカ「うん・・・また学校でね」

シンジ「へぇ・・・やっぱりいい仲になってたんだね?良かった・・・」

アスカ「・・・手」

シンジ「へ?」

アスカ「あの二人、手繋いでた・・・」

アスカ「恋人繋ぎよ!!見てないの!!!?アンタ!!!!アレ、もう・・・その・・・」

シンジ「アスカ・・・?」

アスカ「きゃああああ!!!あの二人!!そんな・・・私より先に大人になるなんて・・・!!!」

シンジ「おーい・・・?アスカ~?」

アスカ「・・・ハッ!」

シンジ「はい、大きく息を吸って~?」

アスカ「すぅー」

シンジ「吐いて~?」

アスカ「はぁ~」

シンジ「はい、落ち着いた?」

アスカ「落ち着いた」

シンジ「じゃ、買い物行こうか?」

アスカ「待てぃ!」げしっ

シンジ「ぐはぁ!」

アスカ「アンタ、あの二人の会話聞いてた訳?」

シンジ「へ?」

アスカ「何でこの私が!!」

アスカ「わざわざ寒空の下出向いて!!」

アスカ「食材調達して帰らなきゃいけないのっ!!?」

シンジ「いや・・・最初からその予定で・・・」あせあせ

アスカ「予定変更!!買い物にハプニングはつきものよっ!!」

シンジ「えぇーっ!!!もしかして・・・」

アスカ「もしかしてもへったくれもなーいっ!!!」

アスカ「今日は外食よ!!当然、全てアンタのオゴリでね!!」

シンジ「はぁ・・・トウジに話しかけなきゃよかった・・・恨むよ・・・トウジ」

アスカ「何か言った!?」

シンジ「いえ・・・何も・・・」

アスカ「よし!!出発進行よっ!!」

シンジ「イエス、ユアハイネス・・・」

シンジ「どうしよう・・・アスカ、何が食べたい?」

アスカ「はぁ?レディーに決めさせるの?アンタ、自分で考えなさいよ・・・」

シンジ「じゃあ、ラーメンなんて・・・ど・・・う・・・」

アスカ「殺すわよ?」くわっ

シンジ(自分で決めろって言ったじゃないか・・・)ぶつぶつ

シンジ「お寿司なんてどうかな?」

アスカ「オヤジ臭い、却下」

シンジ「えぇ~っ・・・」

アスカ「はぁ・・・気の利かない男ね・・・」

シンジ「ごめん・・・じゃあ洋食が良いかな?」

アスカ「そうね、まぁ無難ね・・・」

シンジ「じゃあ、あそこのホテルのご飯とかどうかな?」

アスカ「へ?」

シンジ「ほら、寒いし・・・すぐ入れそうだし・・・?」

アスカ「いいの?」

シンジ「なんで?」

アスカ「高いわよ?きっと・・・」

シンジ「大丈夫だよ・・・僕ら一応エヴァのパイロットだし、お金はそれなりにあるから」

アスカ「へぇ・・・へ・・・へぇ・・・???」

シンジ「それに、アスカが喜んでくれるなら・・・」

アスカ「えっ?」

シンジ「これくらい、ワケないよ・・・」

シンジ「行こうか?」ぐいっ

アスカ「あ・・・手・・・」きゅん

シンジ「すいません、中学生二人なんですけど・・・」

受付「いらっしゃいませ・・・申し訳ありませんお客様、当店はドレスコード等が・・・うんたらこうたら」

シンジ「あ・・・そうなんですか?すいません・・・出直します・・・」

アスカ「ぷっ・・・アハハ・・・!!当たり前よね!中学生二人にこんな店、入れる訳ないじゃない!!」

アスカ「はぁ~・・・笑ったわ・・・アンタらしくて・・・」

シンジ「酷いな・・・せっかく勇気出して行ってみたのに」

アスカ「でも、うん!意外とカッコよかったわよ!!」

シンジ「アスカ・・・ありがとう、ごめんね・・・期待させちゃって」

アスカ「バカ、礼言うのか謝るのかどっちかにしなさいよ!」

シンジ「ごめん」

アスカ「ホントにバカね!」

シンジ「どうしようか?ご飯」

アスカ「そうね・・・私たちには・・・ファミレスが良いとこじゃない?」

シンジ「ダメだよ!折角外で食べるんだから!!僕よりおいしいモノ出してくれるとこじゃないと嫌だ!!」

アスカ「ふふっ・・・そんなトコ、ないわよ」ぼそっ

シンジ「えっ?何か言った?」

アスカ「何でもなーい!!早く決めなさいよ!!バカシンジっ!!」

シンジ「じゃあ・・・」

アスカ「何?ここ・・・」

シンジ「随分前だけど、父さんと一緒に来たんだ」

アスカ「へ・・・へぇ~?」ドキドキ

アスカ(すごい所ね・・・何か緊張しちゃうわ・・・)

受付「いらっしゃいませ・・・!碇司令のご子息でいらっしゃいますね?」

シンジ「そうですけど・・・覚えて下さってたんですね」

受付「もちろんです、忘れるはずもございません・・・では、どうぞご案内致します」

シンジ「何かすみません・・・」

アスカ「ちょっと!さっき断られたトコよりよっぽど上等じゃない!!」ひそひそ

シンジ「そうかな?あんまり変わらないよ・・・?」

アスカ「変わるわよ!!アンタ、払えんの?」ひそひそ

シンジ「大丈夫だよ・・・そんなに高く無いって父さん言ってたし」

アスカ「ぐぅ・・・しかも顔パスなんて、ここでアンタのナナヒカリ加減を見せつけられるとは思わなかったわ・・・」ひそひそ

シンジ「さ、アスカ・・・」

アスカ「ぐぅううう・・・何落ち着き払ってんのよ・・・私一人緊張してバカみたいじゃない・・・」

シンジ「そんなに緊張しないでよ」

アスカ「するわよ・・・バカ」

シンジ「完全個室だから周りは気にしないでいいからね?」

アスカ(緊張し過ぎて味がわかんないわよ・・・バカ)

アスカ「シンジ・・・アンタ、なんでこんな良いご身分なのに自分で作ったりするわけ?」

シンジ「何でかな?好きだから?」

アスカ「ふーん・・・アンタの奥さんになる人は苦労するわねっ!」

シンジ「どうして?」

アスカ「プレッシャーよ!そう言うの・・・家事一通り出来て、お家柄も良く?」

シンジ「そんなの関係ないよ・・・」

アスカ「え?」

シンジ「僕は僕が好きになる人と結婚したい」

シンジ「家柄なんて、僕は父さんからはほぼ捨てられてるのも同然だし・・・ここが使えたのは偶然父さんと来た事があったから」

アスカ「・・・」

シンジ「アスカに喜んで貰いたいと思ったから、もう少しだけ勇気を出して来てみたんだ」

アスカ「バカ!私がアンタとなんて・・・誰も言ってないでしょ」

シンジ「そうだね」

アスカ「・・・」

シンジ「・・・」

アスカ「あー!!もうお腹いっぱい!!早く帰りましょう!!落ち着かないわ!!」

シンジ「ふふっ・・・そうだね」

シンジ「ごちそうさまでした、支払いは一緒で」

アスカ「・・・ちらっ」

アスカ(うわ・・・!まぁ、当然か・・・恐るべしナナヒカリパワー・・・)

シンジ「?」

アスカ「見てない見てない!!そんな野暮な事、しないわ!!」

シンジ「ふふっ・・・別にいいのに」

アスカ「何よ!その余裕!!ムカつくわね!!」カァァ

シンジ「ごめんごめん・・・」

アスカ「さ!お腹も満たされたし、帰るわよ!」



アスカ「綺麗ね・・・ホント・・・」

シンジ「そうだね」

アスカ「誰かとこうしてこの街で一緒に歩くなんて、考えもしなかった」

シンジ「それがアスカだなんて、思いもしなかったよ!」

アスカ「なんですって~!!どういう意味よ!ソレ!!」

シンジ「嘘だよ、アスカしか居ない気がしてた・・・」じっ

アスカ「・・・!!」

シンジ「アスカ・・・手、繋いでいいかな?」

アスカ「な・・・何よ!?急に!!さてはさっきので餌付けでもしたつもりね!!」

アスカ「おあいにく様!!私、そんな安い女じゃないわ!!」

アスカ「フン!そんな事だろうと思ったのよ!!大体、アンタなん・・・」

シンジ「アスカ!!」ぎゅっ

アスカ「ふぁ・・・」

シンジ「好きなんだ・・・」

アスカ「シンジ・・・?ねえ・・・ちょっと、皆見てるぅ・・・」カァァ

シンジ「そんなの関係ないよ」

アスカ「ふぇ・・・」

シンジ「アスカの事が、誰よりも・・・」

アスカ「バカ・・・恥ずかしいじゃない・・・」

アスカ「それに・・・ズルい・・・!こんな所で告白されたら・・・」

アスカ「アンタの顔に、泥塗れないでしょ?」ぎゅっ

シンジ「アスカ・・・ありがとう」

アスカ「大切にしなさいよ?バカシンジ!!」

シンジ「当たり前だよ・・・」

アスカ「私の事、傷つけたら許さないからね!!」

シンジ「もちろんさ!!」

アスカ「・・・うん、信用する」

シンジ「帰ろうか?」

アスカ「待って!!最初の我が侭、聞いてくれる?」

シンジ「何?出来る範囲でなら、なんでも」

アスカ「あのペアリングが欲しい・・・」

シンジ「え?」

アスカ「クリスマスプレゼントは、あのペアリングがいい!!」

アスカ「私がずっと、アンタのモノで・・・アンタがずっと、私のモノである証!」

シンジ「そういう事なら・・・」

アスカ「ありがとう、シンジ・・・」

シンジ「へえ・・・二つで一対なんだ・・・重ねると、DNAみたいなデザインになるんだね?」

アスカ「これからは、肌身離さず持っておく事!!いいわね!?」

シンジ「うん」

アスカ「これからはずっと一緒よ!!バカシンジ!!」

シンジ「さ、帰ろうか・・・」

アスカ「ふふ・・・初夜ね・・・?」

シンジ「言い方がやらしいなぁ・・・」

アスカ「そんな風に考えるアンタがやらしいのっ!エロシンジ!!」

葛城家

アスカ「あなたぁ~・・・?」

シンジ「あなたって・・・アスカ?」

アスカ「むふふ・・・一度やって見たかったの!いいでしょ?」

シンジ「何・・・?」

アスカ「ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・」

アスカ「あ」

アスカ「た」

アスカ「し」

アスカ「?」

シンジ「ご飯はもう食べたし・・・外から帰ったからお風呂だよね!」

アスカ「~~~!!!」ぶー

アスカ「つまんなーい!!」

シンジ「何?アスカぁああああああああ!!とかして欲しかった訳?」

アスカ「!!」うんうん

シンジ「ダメだよ・・・それはまだ先に取っておくんだから」

アスカ「ケチー!!知らないっ!!」

シンジ「もう・・・何かアスカが丸くなっちゃったね」

アスカ「アンタの前だけよ!こんな無様な姿、晒すのは!!」

シンジ「可愛いよ、アスカ」

アスカ「~~~~!!!!」

アスカ「シンジ・・・頭撫でて?」

シンジ「ん・・・」なでなで

アスカ「にゃにゃにゃ~」♪

シンジ「おーよしよし」なでなで

アスカ「あぁ・・・ミサトなんて、ずっと帰って来なきゃ良いのにぃ・・・」

シンジ「そんな事言っちゃダメだよ!」なでなで

アスカ「ぶぅー!アンタは私だけに優しくしてればいいのっ!!」ごろごろ

シンジ「そうだね、そうするよ」なでなで

アスカ「よろしい!」ごろごろ

シンジ「どうしよう・・・クラスの皆にバレたら冷やかしが冗談じゃなくなっちゃうかな?」

アスカ「そうね・・・しばらくは内緒にして楽しみましょ?」

シンジ「じゃあ学校ではこんなアスカは見れないね」

アスカ「あったり前よ!!死んでも見せれないわ!こんな姿・・・」カァァ

シンジ「僕も、このアスカを見せたくない」

アスカ「バカ・・・」

シンジ「トウジ達も皆に内緒みたいだし、僕らもそれでいいよね?」なでなで

アスカ「うん・・・その辺は未来のご主人様にお任せするわ・・・」ごろごろ

シンジ「アスカ・・・」

アスカ「何?」

シンジ「やっぱり」

アスカ「?」

シンジ「超可愛いっ!!!!!」がばっ

アスカ「あっ・・・シンジぃ・・・」カァァ


その翌日、僕の彼女は世界を滅ぼした

マリ「ぐぬぅうう・・・出て行ける隙が一切無かったニャああああああ!!!」

レイ「おかしい・・・ラーメン屋で待っていたのに」

青葉「あぁ・・・突っ込み所しか無かったのにぃいい!!!前日談ではカメラが仕掛けられないッッ!!」

日向「打神風!打風輪!!リア充は死ね!!もれなく死ね!!」

シンジ「大丈夫ですよ、日向さん・・・もれなく僕死んでますから」

シンジ「と言うより、世界ごと滅んでますから」

アスカ「そうよ!大体私たちが幸せになったらアンタらの仕事無くなるわよ!?いいの!?」

ミサト「私たちの見てない所であんなイチャこかれてるとはつゆ知らずだったわ・・・」

シンジ「あれから先は放送出来ないよ・・・」てれっ

アスカ「そうよ・・・私たちだけの秘密よっ!」でれっ

アスカ「ねーっ!バカシンジっ!!」

リツコ「ムカつくわね、この子達」

マヤ「処女をバカにしてます!筆舌に尽くしがたいです!!」

アスカ「おあいにく様!私はもう大人の階段を登ったわ~!!」

マヤ「チッ!これだから最近の若いヤツは・・・!!」

ゲンドウ「・・・あ、もういいの?・・・わかった」

ゲンドウ「・・・シンジの求めるアスカもまた、アスカの求めるシンジとは違っていた」

ゲンドウ「・・・互いに甘い記憶の残滓を求め彷徨う二つの魂」

ゲンドウ「・・・永遠に交わらぬ二人の未来に人類は破滅と再生を繰り返すだけなのか?」

ゲンドウ「・・・ついに変化を起こす碇シンジの残留思念」

ゲンドウ「・・・明日を求めぬアスカの物語は何処へ行き着くのか」

ゲンドウ「・・・次回、アスカ「どうたらこうたらなんたらー」シンジ「なんたらー」」

ゲンドウ「この次も、サービス・・・サービス・・・」

ミサト「司令?やめて下さい、私の見せ場取るの・・・」

ゲンドウ「問題ない」

終劇

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