赤木「ククク」哲也「天和だ」傀「御無礼」  咲「」(162)

 代行である旨を書いていただければ、それで大丈夫です

代行さんありがとうございました。始めます





咲父「おーい咲ー、なんか郵便が着てるぞー」
咲「ありがとうお父さん」


咲「なんだろうなあ……現代麻雀から……あ、もしかして!」ガサゴソ

あの伝説と打てる! 企画 当選通知

咲「やった! まさか私が当選するなんて! おとーさん!」
咲父「なんだったんだ?」
咲「これこれ! 来週の日曜日東京行っていいでしょう!」
咲父「ああ、それは構わないが……誰かと行くのかい」
咲「通知に、放送まで合格したことを内緒にしなきゃいけないって書いてあったから……一人で行かないとダメみたい」
咲父「一人で……大丈夫か」
咲「たっ……たぶん」

――当日


咲「うわあ……人ごみがあ」

咲「なんとか東京には来れたけど……現代麻雀社どこだろう……」
?「さき! なんでここにいるのだ!」
咲「衣ちゃん!? こっちこそ、どうしたの東京まで」
衣「衣は、あの伝説と打てる企画に当選したのだ! だからこうして東京にまでやってきたというわけだ!」
咲「一人で大丈夫だった?」
衣「衣を馬鹿にするでない……一人旅くらい衣にとっては造作も無いことだ」



??『衣様が無事、東京に到着、咲様と合流に成功しました』
??『よろしいですわ、そのまま備考を続けてくださいまし』
??『かしこまりました』
??『それにしてもハギヨシ……貴方、衣に気付かれないレベルに、通りすがりの優しいお婆ちゃんにまでなりすませるってどういうことですの』




――現代麻雀社前

衣「ここだな!」
咲「こんな長距離タクシー使ってよかったのかなあ……お陰で無事に来れたけど」
衣「気にするでない、さ、早く行くのだ!」
咲「うんっ」

――現代麻雀社内

咲「こんにちはー、広いねえ衣ちゃん」
衣「うむ? 衣の屋敷に比べたらこのくらい犬小屋に見えるぞ?」
咲「あはは……」

安永「いらっしゃい、君たちが企画の子かな」
衣「!? 妖怪髭達磨が現れたぞ!」
咲「こっころもちゃん! あ、はじめまして。宮永咲って言います」ペッコリン
衣「天江衣だ!」
安永「はは、元気がいいね。すまないけど、一応決まりだから通知書を見せてくれるかな」
咲「はい」ガサゴソ
衣「これだぞ」
安永「はい、ありがとう。確かに」
咲「あの……失礼ですが、安永萬プロですか」
安永「こんな可愛らしいお嬢さんに名前を知ってもらえて光栄だな」
咲「会えて嬉しいです!」
安永「そう言ってもらえると嬉しいよ、じゃあ着いてきてくれるかな」
咲「はい!」


安永(こんな女子高校生が相手だが……潰されないだろうか……)

Kがいないとかタヒんどれ

――待合室

安永「ここでしばらく待っててくれ」

玄「……みっ宮永咲……!」ガタガタガタ
咲「貴方は阿知賀の……」
衣「む、知り合いなのか」

玄「どうしてここにいるのですか……?」ガタガタガタ
咲「私も伝説と打てる企画に当選したんだ、松実さんも?」
玄「そうです……」ガタガタガタ
衣「衣は、天江衣という! よろしくな!」
玄「松実玄です……」ガタガタガタ

安永「知り合いなら話は早いな、じゃあ対局が始まる時にスタッフが呼びに来るから、待っていてくれ」
咲「これで全員ですか?」
安永「いや、まだいるんだが、どうも少し遅れるらしいから君たちが先に打つ」
咲「わかりました」

安永「……今日の試合はあくまで催しだから、負けても気にしてはいけないぞ」バタン


咲「うー、緊張するなあ。誰がいるんだろう」
玄(はやく私の番が来ますように……先に衣って人になったら死んじゃいます……お姉ちゃんー!)ガタガタガタ


スタッフ「松実さんが最初の相手ですので、どうぞこちらへ」
玄「はい!」(やったぁぁぁっぁ!)
咲「頑張ってね!」
衣「健闘を祈っている!」

竜はいないの?
ってか近麻で一瞬オールスター的なのやってたな
どーなったんだろ

スタッフ「先程もお話しましたが、改めてルールのほうを確認させていただきます」

東南戦 赤なし
チャレンジャー 十万点持ち
伝説  三万持ち
飛びの時点で終了
クイタンあり
ダブロントリロンあり
八連荘なし

スタッフ「他の細かい方は伝説の方に話してあるので、そちらに従ってください」
玄「わかりましたっ!」
スッタフ「では、どうぞ」


玄(緊張するなあ)ガチャ

玄「よろしくおねがいします!」
赤木「ククク……どんな奴が来るのかと思えば、こんな若いお嬢ちゃんだとは……。赤木しげるだ、よろしく」
哲也「哲也だ」
傀「傀、と呼ばれています」

玄(あれ、全員知らない)


玄(てっきり赤土さんみたいなプロが来るのかと思ったけど……誰だろう)
玄(とっ、とにかくしっかり打たなきゃ!)

※赤木は老赤木の方で、哲也は漫画の哲也~雀聖と呼ばれた男~の方です

牌姿は
一二三……萬子
123……索子
①②③……筒子
東南西北
白發中

となっています


席順は
 傀
哲 赤
 挑

で固定です

弱い者苛めはやめーや
せめて咲キャラと対等な兎と対局してろーや

東一局 親 哲也

玄「つっ、ツモです!」

玄「タンヤオツモドラ四の、3000、6000です」

赤木「幸先いいじゃねぇか、ほら」チャラ
玄「ありがとうです!」
傀「……」チャラ
哲也(親被りか……)チラッ

哲也(ドラ4……ドラ爆は自動卓じゃ積めねぇ、すり替えようにも王牌は俺の前、めくったのは俺だ。ただの偶然か?)

東二局 親 玄

玄「ツモです! ツモ三色ドラ3の6000オールです!」

123一二三四①②③西西西 ツモ四  ドラ西


哲也(最期の手出しは五、そしてツモ切りが続いている……つまり、牌姿は)

123一二三四五①②③西西

哲也(平和三色ドラドラで、黙はピンピンロク……。黙るには確かに充分、立直をかけないのはわかる)
哲也(だが何故、西をツモって切った!? 普通は平和も三色も確定する西切りで十分の筈。ドラ切りを警戒されるからといって、片アガリに構えて、見逃したらどうするつもりだったんだ……)

赤木「ドラ麻雀だな」ククク

東二局 一本場  親玄

――流局

赤木「テンパイ」
傀「テンパイ」
哲也「テンパイ」
玄「テンパイです」

哲也(また一人ドラ4だと!?)

――偶然じゃねえ、こいつとんでもない天運の持ち主だ

哲也(このまま親を続けさせるのは……)チラッ
赤木(そんなに見なくたって、わかってるぜ兄ちゃん)

東二局 二本場 親玄

赤木「……この辺りかい」
哲也「ポン」
傀「……」スッ
哲也「チー」


哲也「ツモ! 三色白チャンタ、1000、2000の二本付けだ」

哲也(やはりドラは見えない、か)

東三局 親赤木  ドラ八


――五順目

玄手牌

222345六七八八八八白 ツモ6  打白

――七巡目

2223456六七八八八八 ツモ五

玄「カンです!」

2223456五六七 八暗槓 ツモ①  新ドラ①

玄「立直です!」打6

222345五六七① 八暗槓

――三順後

玄「ツモです! 立直ツモドラ6の倍満です! 4000、8000です!」

哲也(最期の手出しは6索、五面張を捨ててカンドラで単騎だと……)
赤木「ククク、面白いじゃねぇか。ドラが集まるってか」

傀「……」ニヤリ

東四局 親 傀


玄「立直です!」打南

玄、西北のシャボ待ち。ドラは西

傀手牌

二二南南南⑤⑤⑤78999

傀「ポン」

二二南⑤⑤⑤78999 ポン南  打8

――次巡

二二南⑤⑤⑤7999 ツモ西 打南

玄(南は暗刻だったんですか? なんで鳴いたんでしょう……一発消しでしょうか)

アカギか哲也がイカサマしてるな。南が5枚見えてるぞ。

――次巡

二二西⑤⑤⑤7999 ポン南 ツモ西 打7

――次巡

傀「ツモりました」パタ

二二西西⑤⑤⑤999 ポン南 ツモ二

傀「対々和三暗刻ドラドラ、6000オールです」

玄(ドラが喰い取られました!?)

東四局 一本場  親傀

哲也(タネは割れたぜ……この娘は必ずドラを引く、そして、あの不自然な打牌、おそらくドラを切ることができない)
哲也(他の二人もすでに気づいてるだろう)

赤木(恐ろしい能力だ……だがまあ、種がわかれば、なんてこたねえ。手牌は十三枚しかないんだ、どこまで持つ)


――十二巡目

玄手牌

③③③三四五七七999西  ドラ③

赤木「カン」 中暗槓  新ドラ9

玄(ドラ6ですっ♪)

赤木「オープン立直だ」パタン

二三四五六

赤木「一―四―七の萬子だ。それと、オープン立直の振込は、役満だぜ」

哲也「立直者同士は関係ないけどな」

玄「」ゾッ

傀「オープン立直です」パタン

1 西のシャボ待ち


哲也「カンだ」白暗槓 新ドラ9

二二二三三四四

哲也「俺もオープンリーチ。二―三―四―五の萬子だ」
玄(ドラ……8ですけど)

玄「ううううう……」

③③③三四五七七999西 ツモ1

玄(三四五七七西1を切ったら役満です……けど他はドラしか)

玄(ドラは切れない、でも、他の牌も、振っても、いや、けど、役満は)
玄(見えてる牌に振ったら、それは、けど、お母さん、ドラは切ったら)

玄「うううう~~……!!」


玄(どうすればいいんですか、どうすればいいんですか、助けてお姉ちゃん……)ポロ

指が当たり、③が倒れる。

玄「あ!」

玄(倒しちゃったら……もう、戻せないよ……)

玄、打③

哲也(ドラが出たか……)

――流局

赤木「テンパイ」
哲也「テンパイ」
玄「ノーテン……」

傀「ノーテン」


玄「え!?」

傀「チョンボですね、親ですから4000オール」ニヤリ

ノーテン流局は親流れ

南一局 親哲也

赤木「立直」カラン

傀「……」スッ  現物切り

哲也(面白いくらいドラが来るようになったな)

哲也「立直」カラン

玄「……!」

玄(安牌がないです……)タン

赤木「ロン」

玄「ひっ」

赤木「立直一発タンヤオ……裏3だな。跳満」

哲也「ダブロンありだったな、俺もロンだ」パタン

玄「うっ」

哲也「立直一発平和ドラ3、親跳ねだ」

南一局 一本場 親哲也

赤木「立直」
傀「立直」
哲也「立直」

玄「うう……」タン

傀「御無礼、ロンです」パタン

傀「立直一発混一色ドラドラ、跳満です」


赤木手牌

一三五6899③⑤⑥⑦白白

赤木(そう毎回いい手が来るかよ……! ブラフさ)

哲也手牌

一一六七七2335①②⑦⑦

哲也(守備が苦手そうだったからな、案の定だ」

南二局  玄親  ドラ8

玄「……」ポロポロ

玄(せめて、普通の手でもいいから)

玄(……張った!)

三四五234456⑤⑥⑨⑨

玄「り、立直です!」


赤木「カン」 新ドラ8
赤木「立直」

玄「」ビクッ

傀「……カン」新ドラ8
傀「立直です」

玄「ひっ」

哲也「カンだ」新ドラ8
哲也「四家立直は続行だったな。立直」

玄「あ、ああ……」

ツモ8
打8

赤木「ロン」傀「ロン」哲也「ロン」

赤木「立直一発ダブ南ドラ8で、数え役満だな」

傀「御無礼、立直一発三暗刻ドラ8、数え役満です」

哲也「三家和も認められていたはずだぜ。立直一発混一色ドラ8,数え役満だ」

傀「トビですね」



玄「」レイプメ

――控え室

衣「くろの敵は衣が取るぞ!」

玄「」レイプメ


――対局室

衣「よろしくたのむぞ!」
赤木「今度もまた嬢ちゃんか、赤木しげるだ」
哲也「哲也だ」
傀「傀、と呼ばれています」


東一局 親 哲也

衣「立直!」


衣「ツモ! 一発海底摸月、満貫!」

衣(今日は満月……調子は絶好調だ!!)

哲也(今度もまた何かあるのか……?)チャラ

東二局 親 衣

衣「ポン!」


衣「ツモ! 海底摸月ドラ3! 4000オール!」

哲也(二連続海底摸月……。ドラ女の次は海底摸月女か?)


東二局 一本場 親 衣


衣「ポン!」

哲也(また海底が回る……ここは)チラッ

哲也(捨て牌は順子系、字牌は持っていない、なら)

哲也手牌

二八九①②③6788白白白 ツモ北

哲也「カンだ」パタン

■白白■

二八九①②③678■白白■北 ツモ七 打北

哲也「流局だな。テンパイだ」
衣「やるな、黒いの! テンパイ!」

傀「ノーテンです」

赤木「くくく……ノーテン」

赤木手牌

四四五五⑥⑥7799發發白


衣「だが! 衣の力はこの程度では終わらない!」

支配! イーシャンテン地獄!

東 二局 二本場

――流局

赤木「ノーテンだ」
傀「ノーテンです」
哲也「ノーテン」
衣「テンパイ!」

赤木(手がいいのに、全く進みやしねえ)
哲也(偶然か……?)

東二局 三本場

――十七巡目

衣「ツモ! 清一色海底摸月! 6300オール!」


哲也(また手が配牌から一切進まねェ)
哲也(国家クラスの闘牌になると、毎順四枚ツモって三枚戻すなんて芸当をやってのけるようだが……)チラッ

哲也(あの小さい指では四枚どころか一枚握りこむのが精一杯、四枚握るなんて不可能だ。長くしなるような指か、そうでなければ、悪魔に指を売りでもしない限り、とてもじゃねえが)

東二局 四本場

赤木「ククク」

赤木配牌

四五五④⑤⑥⑦⑧22456 ツモ北

赤木(こんな手、数巡以内にテンパるのが当然……! 手なりで打ちゃ、十中八九あがれる手……! だが――)

――狂気の沙汰ほど面白い……ッ!

赤木、脅威の打⑤

今さらだけど玄がドラ切ったきっかけが三人が何かをして追いつめたんじゃなくて見せ牌で自滅したってのはどうなんだ

そして続く、赤木のツモ……!

ツモ白 打四
ツモ東 打4
ツモ一 打2
・・・
・・



衣(あの白髪……赤木とか言ったか、降りているのか……?」

並ぶ中張牌の山、手出しで三色ができている。

普通の思考で、誰が、まさか誰が十三シャンテンから――

一 九 1 9 ① ⑨ 東 西 北 白 發 發 中

――国士無双を張っていると予想できるのか……ッ!

衣(鳴きで海底摸月は衣のツモ、あがり牌だ)

衣(親倍をあがって、一気に詰め寄る!)

222333777南 ポン8 ツモ8

衣、打南


赤木「ククク……悪いな、お嬢ちゃん」パタン

赤木「それだ、ロン」

赤木「国士無双……! 32000だ……!」

衣「――なっ!」その時衣に、電流走る。


衣(バカなっ、衣の支配を……いったいどうやって!)

東三局 親 赤木

哲也(また配牌はイーシャンテン)

七七23456789⑤⑥東

哲也(……やってみるか)

哲也、七の対子を自分の山の右端につけ、左手で二枚ぶっこ抜く。

抜いた牌は⑦と東

哲也(積んだわけじゃねえ、が)

衣(そんな、衣から役満、そんな馬鹿な!)

衣打、①

哲也「……ロン」

23456789⑤⑥⑦東東

哲也「人和、32000」

衣「!?」

衣(衣の支配はきちんと効いているはずだ! 何故テンパイできる!?)

傀「……」ニヤリ

東四局  親傀 ドラ北

衣(先程から、三人ともツモ切りを繰り返している……支配が効いている証拠だ)

衣(……海底摸月ではないが)

衣「リーチだ!」打北

傀「……あなたの支配は、王牌にまでは及んでいないようですね」
衣「なに?」

傀「その北、カンです」

新ドラは北。

リンシャン牌を手元にいれ、四枚倒す。

傀「……もう一つカンです。――御無礼、ツモりました」パタン


傀「カンドラは北ですね。嶺上開花、ドラ12。数え役満」

衣「――――!!」

傀「トビですね」

――控え室

衣「咲ぃ……」

玄「」レイプメ

咲「次は私だね、衣ちゃんの代わりに――」

咲「――ゴっ倒す!!」

すみません、ご飯に呼ばれたので、

区切りがいいのでちょっといってきます

なるべく早く戻ってきます

ただいま帰還しました 保守ありがとうございます
では続きを投下します


――対局室

咲「よろしくおねがいします」ペッコリン

赤木「驚いた、また嬢ちゃんか。赤木しげるだ」
哲也「哲也だ」
傀「傀、と呼ばれています」

赤木(……)ジッ

咲「なっなんでしょうか」
赤木「いや、なんでもない。知り合いに似てたもんで、ついな」

赤木(こいつ、人を殺したことがある目だ……。見たところ、十六か七の小娘だってのに……ククク)
赤木(まあ、どんな相手だろうと、関係ねぇ)

>>77
牌が透けて見えなきゃ普通に国士狙いですやん

東一局 親咲

咲「ツモ! 嶺上開花!」

咲「ツモ! 嶺上開花!」

咲「ツモ! 嶺上開花!」

咲「ツモ! 嶺上開花!」

咲「ツモ! 嶺上開花!」

・・・
・・

哲也(今度は嶺上開花女か! さっきからバケモノしかいねぇ、今の女学生はどうなってやがんだ)
赤木(ククク、狂気の沙汰ほど面白い……!)


咲「七本場です! 八連荘はなしでしたよね」

――十巡目

哲也(張ったか……。戦える手じゃねぇ、降りるか)

咲ツモ切り。

赤木(あの兄ちゃん降りたってことは……。この嬢ちゃん張ったってことか。確実にリンシャンに上がり牌が寝てるだろうから)

赤木「おっと」

五六七68999中中中 ツモ7

赤木(ツモっちまったが……こんな安手であがったってしょうがねぇしな)チラッ

赤木「カンだ」

■中中■

哲也「――ッ」
赤木「ツモった、嶺上開花だ」

五六七68999中中中 ツモ7

赤木「嶺上開花、ツモ、中で……満貫だな」

哲也(こいつ――)

哲也(俺の河から抜きやがった……)
哲也(最初のツモであがってたのを、暗槓の部分に仕込んで、俺の河にある中を拾う)
哲也(そして、当初のあがり牌とすり替えやがった! ただの中ツモを満貫にまで引き上げた……!)

哲也(それも微塵も音を立てずだ……わかっていたが、相当の手練だ……)

東二局 親赤木

咲「カン! カン! もう一個カン!」

咲手牌

白西西西 ツモ白  東暗槓 ①暗槓 2大明槓

咲(これであがりだけど……)チラッ

咲(次巡、西が私のツモ……山にもう一枚白が眠ってる……!)
咲(四槓子をあがれば、対面の傀って人と哲也って人を飛ばせる!)
咲(決めるッ!)

打白

赤木「甘いぜ、お嬢ちゃん」

哲也「今の牌、あがっておけばよかったのにな。勝負の世界はその、一瞬で決着がつくんだ」

赤木、打2

哲也「カン」

哲也「リンシャンはないぜ」タン

四開槓、流局

咲「~~~~!」

流れが澱む。

傀「……」ニヤリ

東三局  親傀

咲(次のツモで、カンができるから――)

傀「ポン」タン

咲(喰い流れた!?)

咲(まだ……次が)

傀「チー」

咲「また!?」

咲(まだ……まだあるよ)

>>101と全く同じ手順って確か原作にあったよね
天とアカギのどっちだったか忘れたけど
VIPのSSに要求し過ぎなのかもしれないけどオリジナルな闘牌が見たいわ

傀「チー」

咲「うっ」

傀「ポン」


傀手牌

■  西ポン 234チー 六七八チー 北ポン


咲(役がないよあの人! どうやってあがるの!?)

傀「……」ニヤリ


傀「カン」北加槓


傀「嶺上開花、のみです」

咲「」ゾクッ

傀「一本場ですね)


東三局 一本場 親傀

咲(槓材が見えないよ……)
咲(山と、王牌に注目して……)

――十順経過

咲(見えた!)

咲(次のツモでカンができて、嶺上開花だ!)

――次巡

咲「カン!」東暗槓

傀「……国士に限り、暗槓の槍槓は可でしたよね」
哲也「ああ」

傀「御無礼、ロンです」パタン

傀「国士無双、48000の一本場です」

赤木「ククク、河を見れば一目瞭然だがな……どこ見てたんだい、お嬢ちゃん」

咲「」

東三局  二本場


哲也(俺はこの半荘でずっと考えていた)
哲也(自動卓で天和をあがる方法を)

哲也(衣、とかいう少女の時のように、天運が必要になるが――)

哲也(自動卓天和を決めるっ)

・・・
・・

赤木「ククク……悪いな。来たぜぬるりと……」バシン

赤木「ツモ、混一色白ドラ1で跳満だ……!」

哲也「……3200点だ」チャラ
哲也(俺の親、ここが勝負)

赤木(ククク……あの兄ちゃん、なにか企んでやがるな)



東四局 哲也親

哲也(まずは配牌――)

一四五六⑥⑥⑨345東西白

エラーが連発して書き込めなかったんで再起動してきました
保守ありがとうございます




哲也(よし、あとは――)

哲也は配牌を素早く並び替える。

四五六345一⑨東西白⑥⑥

この自動卓は配牌が手元に来るタイプのため、親の第一ツモは山から引く。
第一ツモを引く前に、自分の山と燕返しを行う。

四234789①④⑥⑧⑨北

234789北 を残し、四①④⑥⑧⑨をキャタピラで山に積んだ四五六345と入れ替える。

四五六233445789北

そして、親の第一ツモをツモる際、行きに北を握り山の右端に寄せておいた⑥とすり替える。
そのまま帰りに、本来の親の第一ツモを右端の⑥とすり替え――



哲也「天和、16000オール」

咲「」プルプル

赤木「ククク、兄ちゃんたちだけにカッコイイ姿を見せられねぇな」

東四局 一本場 親哲也

赤木「お嬢ちゃん、俺も役満を見せてやるよ」
咲「ビクッ」
赤木「なんなら宣言しておこう、俺は次曲役満以外あがらねぇ」ケラケラ
咲(ほんとなのかな……)


――八順目

咲(頑張って親に回れば、まだチャンスはあるよね、きっと!)
咲(けど、赤木さんの言う役満って……)

咲「カン!」

咲(有効牌を引き入れて、と。手が進んだ……)

咲「もう一個カン!」

咲(よし、清一色愚形だけどテンパイ)

哲也「カン」

咲(うっ!)

咲(これじゃあ、次のカンであがれなきゃ、また流れちゃうよ……)

34444568899 1暗槓2暗槓

咲(王牌に89はないから、手変わりを待たないと)


――十三巡目


赤木「ククク……リーチだ」

咲「!?」
咲(手変わりできないままきちゃったよ……)

咲(役満しかあがらないって言ったよね……ってことは)チラッ

咲(哲也さんが、東を暗槓してて、傀さんが白をポンしてるから……国士無双と大三元と字一色はないよね。あと四喜和も。緑一色は私が使ってるからないとして)

咲(筒子と萬子の一と九がバラ切られてるから九蓮宝燈もない、四槓子はできないし……あとは四暗刻くらい……?)

咲(……その四暗刻を張ってそうだなあ)
咲(ちょうど、カンコがあるし……しょうがない、ここは降りるよ……)

34444568899 1暗槓2暗槓
咲、打4


赤木「……」

咲「あの、赤木さんのツモですよ」

赤木「悪いな、嬢ちゃん」

赤木「それ、ロンだ」パタン

咲(え、嘘! 役満はもうないはず! トラッシュトーク!? え!)

赤木手牌

3335555八八八②②②

咲「え、それだけじゃ。リーチ一発三暗刻タンヤオ……」
赤木「ああ、それだけじゃ足りない……だが――」

――俺の暗刻はそこにある


赤木「まず一枚目」

【七萬】コロン

赤木「ドラ3だな……次に」

【七萬】コロン

赤木「ドラ6……これじゃあまだ足りねえ、が」

赤木(あの時は無理だったが、今日は――)

中川「俺たちの出番は」
穂積「まだかな?」

咲牌多くね?

【七萬】コロン

赤木「ククク……一本多いが、数え役満だ……!」

咲「」ビクビクッ

赤木「これでトビ、だな」

>>140

ほんとですね。

34444568899 1暗槓2暗槓



3444499 1暗槓2暗槓

咲(王牌に89はないから、手変わりを待たないと)


咲(王牌に25はないから、手変わりを待たないと)
ですね

失礼しました

・・・
・・



――控え室

咲「ごめんね、衣ちゃん。負けちゃった」
衣「いや、いいんださき、やはり伝説の名は伊達ではなかったな」

玄「」レイプメ

咲「あ、そういえば、誰かまだ遅れてくるって言ってたよね」
衣「そういえば、そうだったな」


安永「ちょうどその子が来たぜ」ガチャ

小走「話は聞いている、やはりにわかは相手にならんようだな」ババーン

咲「」
衣「」
玄「あ、晩成の」

小走「貴様あのドラ娘じゃないか! 何故ここに」

スタッフ「あの、時間がないので、早くお願いします」

小走「あ、はい」

――対局室

傀「……」
赤木「……」
哲也「……」

小走「……」ガチャッ


傀「傀と呼ばれています」
赤木「赤木しげるだ、よろしく」
哲也「哲也だ」


小走「ふっ、私は小3の頃から豆すらできない! にわかは相手にならんよ!」

小走「王者のうちしゅじを見せてやる!」


赤木(さっきの嬢ちゃんと比べて、なにも感じないが……隠しているのか)
哲也(今度もまたなにか能力を使うのか……?)
傀「……」フッ

・・・
・・

赤木「ククク、ロン」


哲也「天和」


傀「御無礼、ロンです」


小走「おうじゃの……うちしゅじ……」


・・・
・・



咲「麻雀って……楽しい……よ、ね?」
小走「」
衣「……」
玄「」レイプメ



カン!



ありがとうございました

なんかあれば答えます まあ特に聞かれるようなこともないんですが

オチが正直弱いのが否めませんね  とりあえず異能連中をフルボッコしたかったんですが

次レスから 気になるレスだけ返信して終わりたいと思います

闘牌って漫画原作から全部持ってきた感じ?

>>14
凍牌面白いですよね。
ただどうもKは異能連中を潰すにはインパクトが弱かったので

>>18
竜もチート勢を潰すにはよかったんですが、鳴きは傀のポジションだったってのと
玄とぶつかった時どうしていいのか思いつかなかったので、はい

>>28
兎ならただの能力麻雀ものとして新しく成り立つので、リンチは厳しいですね
初代異能系プラスビジュアル重視だと思うんですが、咲に負けたのは悲しいです

>>40
この南が五枚ってのがちょっとわからなかったんですが、どうミスしたんでしょう

途中おもいっきりミスかましてたので、いつか闘牌書くときはもっと気をつけます

流石にムダヅモ勢は来なかったのね

>>151

赤木があがり放棄して満貫に押し上げたところと、俺の暗刻はそこにある、だけ天から引っ張って来ました

哲也の、衣からの人和は、麻雀放浪記の出目徳から人和をあがった坊也哲をイメージしました
麻雀放浪記では、霞?という技を使っていたので少々別物ですが
一向聴地獄を利用したぶっこ抜き、という別物と言い張れなくもないかなというところでしょうか


他は、オリジナルだと思っていますが、これだけマージャンモノがあるので
被っているのもあるかもしれません

>>75
玄がドラを切るのが、お母さんとの制約があるので
役満に突っ込む覚悟があるのか、とどう判断していいのか図りかねましたが
三件立直の重圧に無意識にハイを出してしまったという都合のいい解釈が望ましいですね

>>96
衣自身、完全イーシャンテンからあんな暴牌する人に出会ったことがなかったので混乱してた
みたいなニュアンスにしたかったんですが 力量不足のようです

>>152
玄のリーチ宣言牌で1枚、傀の手牌に3枚、ドラ表示牌に1枚。全部で5枚。

>>117
なるだけオリジナルにつとめたかったんですが、
難しいところです

>>153

ムダヅモだと、さすがに首脳クラスは配牌で役満清一色聴牌当たり前の世界になってくるので
この三人でも対処できるかどうか……
ムダヅモで疑問なのがあそこまでの配牌持ってこれるのに天和は出ないんですよね


哲也(国家クラスの闘牌になると、毎順四枚ツモって三枚戻すなんて芸当をやってのけるようだが……)チラッ

こんな風に小ネタを出すのが限界でした



哲也(あの小さい指では四枚どころか一枚握りこむのが精一杯、四枚握るなんて不可能だ。長くしなるような指か、そうでなければ、悪魔に指を売りでもしない限り、とてもじゃねえが)

個人的に哲也のこのセリフに バードを出してたんですが 気づいた人はいたでしょうか
新しい方のは読んでないんでわかりませんが、なんか不破が片手で逆立ち腕立てをやっているのをキンマでちらっと見たのに笑いました  どんな原作レイプが巻き起こってるんでしょうか


哲也とバードのイカサマ対決
とかも面白そうです 誰か書かないかな

>>155
あ! ドラ表を完全に失念していました
なるほど……今の今まで何も考えてなかったです 他に辻褄が可笑しいところがないのが奇跡です

ありがとうございます

そろそろレスもないようなので、終わりにしようと思います

初めてのSSでエラーやらなんやらに苦労しましたが、落ちずに最後まで行けてよかったです
見てくれた方々、本当にありがとうございました!

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