城ヶ崎莉嘉「えーっとカブト虫、ね、ねじ…」 プッチ「『らせん』」 (7)

莉嘉「らせん、かいだん! は、はつ、はつとら、の、街!」

プッチ「『はいきょ』だ」

莉嘉「えへへ……廃墟の街! それで、ドロローサの道! ねぇ、Pくん、ドロローサの道ってどこの道? アメリカ?」

プッチ「『ヴィア・ドロローサ』。エルサレムにある有名な道だよ」

莉嘉「そこって凄いとこなの?」

プッチ「……リカは『イエス・キリスト』を知っているかな?」

莉嘉「キリスト……んー、あ、はいはい! 知ってる!! アレでしょ? 教会とかに居る、十字架にくっついてる人!!」

プッチ「あれはくっついているんじゃあなくて、『磔』にされているんだ。
    『ヴィア・ドロローサ』、『苦難の道』……犯罪者として裁かれ、鞭に打たれたイエスが十字架を背負って歩いた道、それがドロローサの道だ」

莉嘉「そっかー。大変だね、キリストさん」

プッチ「大変、っていうのとは少し違うかもしれないな……彼は『受け入れた』んだ。
     自身の身に宿された『運命』と、その運命に立ち向かう『覚悟』を受け入れた、それがあの十字架、そして『ドロローサの道』なんだ」

莉嘉「へー……ね、ね、Pくん!」

プッチ「ん?」

莉嘉「もしPくんが十字架と一緒に歩くことになったらさ、アタシも手伝ってあげるからね! 安心してね!」

プッチ「そうか、期待しておくよ」

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