勇太「六花を押さえつけムリヤリべろちゅーしたらキス中毒になった」(132)

勇太「俺が」

富樫宅、勇太の部屋

勇太「……」

ぴこ、ぴこ…

勇太(俺は、何てことをしてしまったんだ…)

勇太(六花を押さえつけて、ムリヤリべろちゅーするなんて…)

ぴこ、ぴこ…

勇太(あの場は、魔力の補給とかなんとか言ってごまかしたけど…)

ぴこ、ぴこ…

勇太(…いや、ごまかせたかどうかは、問題じゃないよな)

勇太(押さえつけてムリヤリべろちゅーなんて、強姦まがいのことした事が…)

…ぴぴぴ、じょーん

勇太「…あっ、あー…ゲームオーバーになっちゃった」

勇太「…はぁ、やっぱゲームにも集中できないな」

ぽいっ

勇太「……」

ごろんっ

勇太(やっぱ、ダメだよな。あんな…)

勇太(…ちゃんと六花に謝ろう。許してもらえるかは分からないけど…)

六花「…勇太」

勇太「うわぁっ、六花!?」

ビクッ

勇太「…い、いつの間に来てたんだよ」

六花「さっき、窓から入った。ノックしたけど勇太はゲームに夢中で気付かなかった」

勇太「そうか…」

勇太(…まあ、ちょうど良いや。ムリヤリキスしちゃった事、謝ろう)

勇太「…あのさ、六花」

六花「何?」

勇太「……」

勇太(…あれ、どうしたんだ俺?なんか…)

勇太(…また、六花にキスしたくなってきた)

…ドクンッ、ドクンッ

六花「…勇太?」

勇太(六花が喋るたび、六花の柔らかい唇が動いて…)

勇太(それにむしゃぶりつきたくて、たまらなくなる)

六花「勇太、どうかしたの?」

勇太(…何を考えているんだ、俺は…そんな事…うっ、頭が、ぼーっとして…っ)

…がしっ、ぐいっ

六花「勇太、何を…」

勇太「はぁ、はぁ…」

勇太(何も…考えられなく…なる…)

六花「勇太、痛い…離して…」

…ちゅっ

六花「…んっ」

勇太「はむっ…」

ちゅう、ちゅっ…ちゅうっ

六花「ゆ、ゆう…んむっ!」

勇太「はぐ…はむっ、む…にゅっ…」

ちゅうう、ちゅうっ…ちゅっ、ちゅうっ

勇太「…ぷはっ…はぁ、はぁ」

勇太(…はっ、俺は今何を!?)

六花「…勇太」

勇太「あ、あの…六花、ごめ…!」

六花「また、魔力の補給?」

勇太「…えっ?」

六花「魔力の補給は契約主としての務め、謝る必要は無い」

六花「ただ…いきなりやるのではなく、一言断ってからやって欲しい」

勇太「…あ、ああ…すまない。闇の眷属との戦いで魔力が枯渇しかけていたからな」

勇太(あああ、なに話を合わせてごまかしてるんだ俺!ちゃんと謝れよ!)

六花「分かればいい。それじゃあ…もっと、魔力の補給、する?」

勇太「……!?」

勇太(なんだって…!?もっと、六花とキスできる…!?)

勇太(…い、いや…そんなのダメだ…ダメに決まってる)

勇太(六花は、魔力の補給だと思ってるんだ…六花の中二病につけこんで、キスをするなんて…)

勇太(…でも)

チラッ

六花「……」

勇太(六花の唇…ぷにぷにで…柔らかい唇…)

勇太「……」

ゴクリッ

勇太「…まだ魔力が回復しきっていない。邪王真眼よ、頼めるか?」

六花「分かった」

勇太「……」

ちゅっ…ちゅううううっ…



勇太「はむっ、むにゅ…にゅ、にゅう…」

六花「んはっ…はう、んっ…」



ちゅううっ、ちゅうっ…ちゅうちゅう…ちゅうう…

翌日、学校

勇太(結局あの後、十花さんが帰ってくるまでひたすら六花とキスしてしまった…)

勇太(俺、最低だ…ごめんなさい十花さん…)

勇太「……」

チラッ

六花「……」

勇太(あの日、六花を押さえつけてムリヤリべろちゅーした時から…)

勇太(俺、六花とキスすることばかり考えてる…)

じーっ…

六花「……」

勇太(六花と、舌と舌を絡めて…唇にむしゃぶりついて…)

勇太(口の周りをよだれでべとべとにしながら、キスする…)

勇太(…そんな風に、妄想の中で何度も何度も六花にキスをして)

勇太(…そして、次第に…妄想じゃ満足できなくなってくる)

六花「……」

勇太(今も、もう…すぐにでも、ムリヤリにでも…六花にキスしたくなってる…)

勇太(…何考えてるんだよ…今、授業中だぞ…そんな事したら、とんでもない事に)

勇太(…でも、心のどこかで…それでも構わないって思ってる)

キーン、コーン、カーン、コーン…

勇太(…ふう、何とかガマンできた。後は下校するだけ…問題は部活だな)

勇太(…しばらくの間、部活は休もう。正直、今の状態で六花と接するのは危険だ)

勇太(自分を見失って…皆の前でキスしかねない…そんなことになったら…)

勇太(よし、そうと決まれば一色辺りに部活を休む事を…)

ガタッ

六花「ダークフレイムマスター」

勇太「のわっ、六花!?」

勇太(ま、まずい!)

六花「本日サバトを開催する。拠点には遅れずに来るように」

勇太(六花の唇が…ああ、また…キスすることしか、考えられなくなる…)

ドクンッ、ドクンッ…

勇太「…邪王真眼よ、サバトを開催するには魔力が圧倒的に足りない」

六花「補給が必要か、分かった。それじゃあ…」

勇太「…っ!ま、待て。一応…人目のない所が、良い」

勇太「どこで管理局が見ているか、分からないからな」

六花「…分かった。なら、とりあえず別の場所へ移動しよう」

勇太「ああ、それが…いい…」

どこかの空き教室

六花「…よし、不可視フィールドを張り終えた」

六花「これで一般人はもとより、管理局の目もごまかせるはず」

勇太「……」

六花「さあ、ダークフレイムマスター」

勇太「……」

スッ…

勇太(六花…)

…ちゅっ

勇太(気持ち良い…六花とのキス、気持ち良い…)

六花「んっ…はぁ…」

勇太「…あむっ」

勇太(舌、入れて…)

にゅ、ちゅっ…

六花「はむっ」

びくんっ

勇太(六花の口の中…全部、味わう…)

にゅちゅ、ちゅううっ…ちゅく、むちゅう

勇太(…やばい、止まらない…六花とキスすればするほど、もっとしたくなってくる)

六花「ん、ふぅ…ゆ、ゆう…はむっ」

勇太「ん、ちぅ…にゅう…」

にゅちっ、ちゅう、ちゅく…ちゅく、ちゅく…

勇太(六花…六花…!もっと、もっと…)

六花「んっ…ゆ、勇太!」

びくっ!

勇太「あっ…」

六花「ま、まだ…するの?」

勇太「あ、ああ…ごめ…」

勇太「…いや、もう大丈夫だ邪王真眼よ。十分に魔力は補給できた」

六花「…そう…なら、拠点へ急ごう」

ガラッ

凸守「マスター!やっと…って、ニセモリサマーじゃないデスか。チィッ」

森夏「舌打ちすんな中坊。小鳥遊さんと富樫くん、まだ来てないんだ」

一色「ああ。それがどうかしたか?」

森夏「いや、二人で教室出て行く所を見たから、先に来てるのかと思ってたのよ」

一色「なっ…二人で、だとぉ!?」

一色「高校生の男女が、放課後二人っきりで人目を忍んでやることと言ったら…」

凸守「闇の眷属との死闘!?マスター、凸守も加勢に…!」

森夏「あんたは黙ってなさい」

ペシィ

凸守「デコォ…」

森夏「…でも、こっちに来てないとなると、あやしいわよね」

ガラッ

勇太「なんか騒がしいな…何かあったのか?」

六花「……」

一色「おい勇太!今まで小鳥遊さんとナニしてたんだ!?」

凸守「マスター!闇の眷属との死闘はどうなったのデスか!?」

勇太「…はぁ?」

勇太「俺はただ…こいつの中二病に付き合ってただけだって」

一色「本当かー?」

勇太「本当だって。ほら」

六花「大丈夫、凸守。連中との決着はまだ先の話。今日はその下準備をしていただけ」

凸守「おお…備えも怠らないとは流石マスター」

勇太「…な?」

一色「…本当みたいだな」

森夏「まぁ、そんなことだろうと思ったけどね」

勇太(…本当の事なんて言えるわけないよな)

勇太(六花の中二病を利用して、ムリヤリキスしてたなんて)

勇太「……」

くみん「うーん、変な猫が…チンゲン菜…むにゃむにゃ…」

勇太(それからも、俺は周囲の目を盗みながら、六花の唇をむさぼった)

勇太(いけない事だと、頭では分かっていても…)

勇太(六花を前にすると正気でいられなくなる。自分が自分でなくなる)

勇太(それで一度でもキスしてしまうと、もうおしまいだ)

勇太(六花のあの柔らかい唇が、ざらついた舌が、俺の頭をしびれさせて…)

勇太(自分では止める事ができないくらい、俺はキスに夢中になってしまう…)

富樫宅、勇太の部屋

勇太「…これじゃだめだ。もっと強い気持ちを持って、キスをやめないと」

勇太「…って、なんかタバコをやめられない人みたいだな、俺」

勇太「…いや、そんな変わらないのかもしれないな」

勇太(ニコチン中毒ではないけど…六花とのキス中毒だってことは…)

勇太(もう疑いようのない事だから…)

六花「勇太」

勇太「り、六花…また勝手に俺の部屋に…っ!」

ビクッ

勇太(今日は学校ではなんとかガマンできたのに…今来られたら…)

ドクンッ…ドクンッ…

勇太「か、帰れよ、今ちょっと…忙しいんだ」

六花「忙しい?何もしていないように見える」

勇太「それは、その…」

勇太「そう!闇のダークソウルを集めるためにこれから6時間の瞑想に入るところなんだ!」

六花「…本当に?」

勇太「…えっ?」

六花「…それが本当なら、いい…けど、今日の勇太は何か様子がおかしかった」

勇太「そ、そうだったか?」

六花「そう。妙にそわそわしたり、そうかと思ったら激しく頭をかきむしったり」

勇太(キスをガマンするのに必死だったからな…)

六花「それに…会の活動にも来なかった」

勇太(六花と顔を合わせたくなかったからな…)

六花「…魔力の補給も、今日はまだしてない」

勇太「……っ!」

ドクンッ…ドクンッ…

勇太(やめてくれ、六花…それについては触れないでくれ…)

六花「勇太、魔力足りてる?私が補給してあげなくていい?」

ずいっ

勇太(ああ、顔を近づけられると…六花の唇が、こんな近くに…!)

勇太「り、六花!」

がしっ!

六花「!」

びくっ

勇太「……っ」

六花「……」

勇太(ダメだ、こんなこと…六花は何をしてるのか分かってないんだ…)

六花「……」

勇太(六花の中二病を利用して、キスするなんてダメだ!)

勇太「…六花」

六花「……?」

勇太「魔力の補給は、もうしない。必要ないんだ」

六花「…え?」

勇太「六花、ゴメン…俺、今まで六花にウソついてたんだ」

勇太「アレは…魔力の補給とか、そういうものじゃないんだ」

六花「……」

勇太「あんなこと、もうやらなくていいんだ。だって、あれは…」

六花「…やだ」

勇太「…え?」

六花「…必要なくない。やりたい」

勇太「…あのな六花、だから」

六花「やだっ!」

ぎゅううっ!

六花「…私は、もっと勇太と…キス、したい」

勇太(考えてみれば、当たり前のことだった)

勇太(いくら六花が中二病で、普通の人よりそういう事にうといからと言って…)

勇太(キスまで知らないなんて、ありえなかったんだ)

勇太(にもかかわらず、六花は拒まなかった。自分から求めることすら…)

勇太(それは、つまり)

勇太「……」

勇太「…じゃあ、最初に押さえつけてムリヤリべろちゅーしちゃった時も」

六花「うん、イヤじゃなかった…勇太と舌を絡めてキスするの、すごく気持ちよくて…」

六花「だから、もっとしたくて…それで、勇太の部屋に行ったら…」

勇太「…また、俺に有無を言わさずキスされたわけだ」

六花「…そう」

勇太「まぁ…それなら良かったよ。六花の事、傷つけちゃったかもしれないって思ってたから」

六花「それはありえない。何故なら、勇太は邪王真眼と契約している」

六花「契約者は、邪王真眼の持ち主たる私を傷つける事はできなくなるから」

勇太「そうか、それはよかった」

六花「だから、勇太になら何をされても平気」

勇太「うぐっ…そ、そういう事言うとだな…」

ぼふっ

六花「…また、キスする?」

勇太「ああ、もうガマンできない…いいよな?」

六花「うん、いいよ勇太。キスして」

六花「いつもみたいに、私の唇も、舌も、口の中も」

六花「全部、全部…勇太のモノにしてっ」

…ちゅうっ!

後日、部室

ガラッ

勇太「よーっす」

六花「……」

森夏「あら、今日も二人一緒なのね」

一色「勇太…お前、本当に何もないんだろうな?」

勇太「何も無いって。何度も言ってるだろ、六花の中二病に付き合ってるだけだって」

六花「今日は管理局の襲撃に会った…」

凸守「襲撃があったのデスか!?凸守を呼んでくだされば…」

六花「いや、邪王真眼の力を持ってすれば、大したことのない相手だった」

六花「助力が必要な時はちゃんと連絡する。安心して、マイサーヴァント」

勇太「…まぁ、こんな感じだ」

一色「うーん…でも何かあやしいんだよなぁ」

森夏「そうそう。なんか、雰囲気って言うか、オーラって言うか…」

森夏「二人を取り巻くそういうモノが、今までと違う気がする」

勇太「な、何も無いってば!」

勇太「……」

勇太(あの日以降、キスすることをガマンする必要の無くなった俺達は…)

勇太(今まで以上にたくさんキスするようになって、部活前に1回するだけでは物足りなくなり…)

勇太(今では部活前の他に、登校中、朝のHR前、昼休み、下校中…と)

勇太(とにかく、隙をみてはキスしまくるようになった)

勇太(正直いつバレやしないかハラハラするが…だからと言ってやめる事もできない)

勇太(まあ、幸いまだバレる様子は無い…薄々感づかれてる気はするけど…)

勇太(だけどそれでも、流石に真相は思いもよらないことだろう…)

勇太(家に帰ってからも、食事中や風呂とか…どうしようもない時以外はキスしっぱなし…)

勇太(なんか、冷静に考えるとすごく乱れた生活しているような…一線は越えていないとは言え)

勇太(…まぁいいか…六花と気持ちの通じ合ったキスするの、気持ちいいし…)

勇太(こんなキス漬けな生活も…悪くない…)

六花「勇太、どうかした?」

勇太「…ん?」

六花「ぼーっとしてたみたいだから」

勇太「ああ、なんでもない。さっきの…魔力の補給について考えていただけだ」

六花「えっ…ゆ、勇太、みんなの前でキスなんて…」

一色「えっ」

森夏「えっ」

凸守「デコっ?」

勇太「り、りりり六花!な、ななな何を言っているんだお前は!」

六花「え?…あっ、ごめんなさい、この事は秘密だった…あっ」

一色「おい、勇太これはどういうことだ」

森夏「全部ゲロするまで開放しないからね」

凸守「マスター、魔力の補給とはなんデスか?凸守にも教えて欲しいデス」

勇太「カンベンしてくれえぇー!」


くみん「むにゃむにゃ…シュラバは強力な結界魔法だよー…」

オワリ

オマケ、小鳥遊宅

十花「ただいま…」

シーン

十花「…六花は…また、富樫勇太のところか」

十花「…まったく、ここのところ毎日だな」

十花「…まあ、キスだけで済んでいる内は、大目に見ておいてやろう」

オワリ

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