ローラ「魔法少女?なるなるー!ウフフ☆」 (323)

ほむら「クッ…」


ローラ「わー!あの子ピョンピョン飛んでなにしてるのー?」
キュゥべえ「史上最強の魔女ワルプルギスの夜を倒すために戦っているんだよ」
ローラ「そうなんだー☆すごーい」

ローラ「あー!でもなんだか女の子フラフラしてるー」
キュゥべえ「仕方ないよ、彼女には荷が重すぎた」
ローラ「そんなことなーい☆ウフフ」
キュゥべえ「でもローラ、君が魔法少女になればこの運命を変えられるんだよ」
ローラ「そうなんだー☆じゃあなろーっと!ハーイ」

ハーイ!老婆だよ☆老婆ねー、カツラにして売るためにー、羅生門で死んだ人の髪の毛貰ってたんだ☆あっこれ言っちゃダメだったフフっ☆まーいっか☆でねー、老婆、下人とお話してたら着物取られちゃった☆ウフフさむーい☆

ローラ「わー!夢だったー☆ヘンな夢ー。早く学校行こっと☆」


和子「皆さんお静かに、今日は転校生を紹介します」
ほむら「暁美ほむらです、よろしくおねがいします」
ローラ「あー夢に出てきた人だー!びっくりー☆どうしてー?」
ほむら「……………」
ローラ「聞こえないのー?ウフフ☆」
和子「ローラさん、お静かに!」

さやか「ちょっとローラ、さっきのなによ?夢に出てきた、って」
ローラ「えっとねーあの子は今日夢に出てきたんだけどーキリギリスのヤリっていうのに負けてたの☆」
さやか「話が見えない」


ほむら「ローラさん」
ローラ「あー!なにー?ウフフ☆」
ほむら「あなた、保健係よね?保健室、連れて行ってもらえる?」
ローラ「おっけー☆」

ローラ「保健室はねーこっちだよー☆」
ほむら「ええ」
ローラ「あー。そうだー!アケビちゃん☆」
ほむら「暁美ほむらよ」
ローラ「あ、はーい、おっけー☆えっとーアカネちゃん?」
ほむら「……暁美ほむらよ」
ローラ「ウフフ☆あ、まちがいちゃった☆」

ローラ「あのねー。暁美ちゃん☆」
ほむら「ほむらで良いわ」
ローラ「小村ちゃん?」
ほむら「ほむらよ」
ローラ「あ、ハーイ☆じゃあほむらちゃんって呼ぼうっと」
ほむら「…………あなたは、」
ローラ「なにー?」
ほむら「自分の人生が尊いと思う?」
ローラ「思う!ウフフ☆」

ほむら「本当に?もう少しよく考えて」
ローラ「あー!ひどーい☆考えてるよー」
ほむら「…そう。それなら今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね。さもなければ全てを失うことになる」
ローラ「おっけー☆あ、保健室ついたよー!じゃあバイバーイ☆」

仁美「夢でお会いしたことがあるなんて、なんだか不思議なお話ですわね」
さやか「ていうか不思議すぎるって!もしかしてアレじゃないの?二人は前世の因果で繋がっちゃってるんじゃな~い?」
ローラ「よくわかんないけどそうかもね☆ウフフ」

さやか「あ、そうだ!ちょっとCDショップ覗きに行ってもいい?」
ローラ「おっけー☆」
仁美「それでは私は習い事がありますからここで。お二人とも、また明日学校で」


さやか「ふんふんふ~ん♪」
ローラ「さやかちゃんはなにを買うのー?」
さやか「むーん、今日はねー…コレだ!クラシックなんだけど知ってる?」
ローラ「あー知ってる知ってるー見たことあるー☆」

ローラの汎用性の高さ

たすけて……だれか、たすけて……!


ローラ「おなかすいたからそろそろ帰ろうよ☆」
さやか「あー、そうだね、時間も時間だし。ていうかさっきハンバーガー食べてなかった?」
ローラ「あー!忘れてたー☆ウフフ」


たすけて…!たすけて…!


ローラ「えっとーじゃあねー服を見に行こうよ☆」
さやか「そーんなことしてたら余計遅くなるでしょ?ほら、今日のところはさすがに帰んないと」
ローラ「えー。だめなの?うーん、でもじゃあ帰ろっと☆」


た、たすけて…!たすけて!

さやか「……ね、ねえ、言うべきか迷ったんだけどさっきから変な声しない?」
ローラ「え?うーんとねー、ぜんぜん聞こえなーい☆」


たすけて!たすけて!


さやか「わっ!?ほ、ほらほら!やっぱり聞こえるじゃん!」
ローラ「あー!ほんとだー☆きもちわるーい」
さやか「な、なんだろこれ、もしかして心霊体験ってやつぅ!?」
ローラ「こわーい☆」

たまにローラーに空見

さやか「な、なんとなく…こっちから聞こえるような…」
ローラ「ほんとだー☆行ってみよっと」


キュゥべえ「うぅ……あ、やっときた。た、たすけて」
さやか「うわっ…な、なにこれ?人形?」
ローラ「わー!耳の穴から毛が生えてるー!ブキミー!」

さやか「ち、ちょっといきなりなんてこと言ってんのさ!」
ローラ「ウフフ☆ごめーん」
キュゥべえ「そ、それよりも、たすけてほしいんだ」
ローラ「おっけー!おなかすいてるの?たこ焼きあげてみよっと☆」
さやか「明らかにケガしてるんだけど」

たこ焼きww

食わすな食わすな

ほむら「……っ!」
さやか「て、転校生…!?あ、あんたがもしかしてこの生き物を…?」
ローラ「あー!木村ちゃん!なにしてるのー?」
ほむら「……ほむらよ。そいつから離れて」
ローラ「おっけー☆」

木村

ホ村

キュゥべえ「た、たすけて!ころされちゃう!」
さやか「うぅー…なんか可哀想だし助けてあげない?転校生も変なコスプレしててわけわかんないけど」
ローラ「うーん、どうしよっかなー☆じゃあそうしよっと☆二村ちゃんバイバーイ☆」
ほむら「!?待ちなさい。それとほむらよ。」

木村とホ村の区別がつかなくなった

さやか「とりあえず走り出してはみたけど……と、とにかく外に出ないと!」
ローラ「そうだねー☆」
さやか「…あ、あれ?ココってこんな形だったっけ?ていうか…け、景色が変わってく!?」
ローラ「わー!すごーい☆きれーい」

>>34
二村さんだろ

田村

魔女の手下A「ギギギキキキヒヒヒ」

ローラ「わー!なにアレー!かわいいー☆」
さやか「っ!?ななな、なによあいつ?なんなの?ねえローラ、あ、あたし夢でも見てるんだよね?」
ローラ「うーん、きっとそうだよ☆」
さやか「う、うん、これは夢、これは夢…」


マミ「夢じゃないわ、二人とも」

さやか「だ、誰…?」
マミ「間一髪ってところね。あなたたち、ケガはない?」
ローラ「イイカンジだよー☆ウフフ」
さやか「は、はぁ…」
マミ「とにかくもう大丈夫、あなたたちは下がっていて」
ローラ「おっけー☆じゃあ帰ろーっと☆」

両津並みの汎用性

>>43
派出所にローラが1日警官として派遣か

マミ「えっ。ええと、出来ればその辺りにいてほしいんだけれど」
ローラ「えー!やだー☆」
マミ「…すぐ終わるから」
さやか「ちょっと、ねえ、助けてくれるみたいだしさ、待っててあげない?」
ローラ「うーん、どうしよっかなー☆じゃあおっけー☆」
マミ「ありがとう。それじゃあ今回は手短にお相手してあげないとね!」

バキュン バキュン

マミ「……ふぅ、片付いたわね。驚かせてごめんなさいね?」

さやか「あの、あいつらってなんなんですか?バケモノみたいな…」
マミ「そうね。その話の前に……」


ほむら「……」
ローラ「あー!志村ちゃん!おっかけてきたの?」
マミ「魔女は逃げたわ。追い掛けるなら早い方が良いわよ?」
ほむら「構わないわ。私の目的は…」
マミ「飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるのよ」
ローラ「ケンカしてるー!ダメだよー☆」

支援だよー☆うふふ!

ローラ「みんな仲良くしないとだめだよー☆」
ほむら「…今日のところは退くわ。ローラ、私の忠告を忘れないでおいて」
ローラ「はーい。おっけー☆わかったー。バイバーイ☆」


マミ「…行ったようね」
さやか「はぁ~…。び、ビビったぁ。もうなにがなんだか」
マミ「説明をさせてもらいんだけれど。立ち話もなんだし、私の家に来ない?美味しいケーキもあるのよ」
ローラ「行かなーい☆」
マミ「え」

ソウルジェムがローラ色ににごりだした奴が

ほむらちゃんもかっこよくなっちゃいなよー☆うふふ!もったいなーい☆

さやか「この流れで帰るの!?」
キュゥべえ「僕やマミの話が気にならないのかい?」
ローラ「うーん、ぜんぜん☆今日はすっごく疲れたからもう帰るねー☆バイバーイ!」
マミ「ちょ。じ、じゃあ明日必ずお話しましょう!私同じ学校なのよ」
ローラ「おっけー☆はーい、バイバーイ☆」
さやか「わっ、ちょっと待てってのー!ええと、そんじゃ失礼します!」
マミ「え、ええ…それじゃ…」

仁美「お二人とも、おはようございます」
さやか「おはよ~」
ローラ「あー!おはよー☆仁美ちゃん今日の髪型とってもイイカンジー☆」
仁美「まあ嬉しいですわ。ありがとうございます」


二人とも、聞こえるかしら?


さやか「ひっ!?」
ローラ「あー!何この声ー!ブキミー☆」
さやか「って、あれ?この声ってもしかして昨日の…」


キュゥべえを介してあなたたちに直接語り掛けているのよ
今日の放課後、私の部屋に招待したいの
昨日のこととかいろいろお話をさせてもらえない?


ローラ「おっけー☆」
さやか「あれ、今日はずいぶんあっさり承諾?」
ローラ「ほんとだー☆ウフフ」


良かったわ、それじゃあ学校が終わったら校門前で会いましょうね?

登場人物が全員ローラ口調になった世界が

ほむら「ホムラだよー☆鹿目さんとの出会いをやり直したーい☆うふふ!」

QB「オッケー☆」

>>59
ローラエンドは平和そうだな(棒)

ローラ「待ったー?」
キュゥべえ「やあ!」
マミ「いいえ、今来たところだから安心して」
さやか「こんにちわー。あの、家ってここから近いんですか?」
マミ「そうね…。とにかく、歩きながら話しましょう」


マミ「そういえば自己紹介がまだだったわね。私は巴マミ、あなたたちの一年先輩よ」
さやか「えっ、先輩だったんですか?うわぁ、どーりで大人っぽいと…」
ローラ「ローラだよー☆タコヤキー!ウフフ」
さやか「美樹さやかです。ええっと、先輩ならやっぱり敬語使って話した方が…?」
ローラ「ほんとだー☆じゃあ丁寧にはなそっと!」
マミ「そんなかしこまらなくてもいいのよ?気にしないで」
さやか「いや、そう言われても」
ローラ「そうだよー☆だから敬語を使ってはなすねマミちゃん」

たこ焼きから離れろ

マミ「え、ええ…」
さやか「すみません、こういうやつなんです、すみません」
マミ「う…ううん、気にしないでいいのよ、本当に…」


マミ「さあ着いたわ、どうぞ入って?」
さやか「そんじゃ、おじゃましまーす!」
ローラ「マミちゃんのおうちはとってもイイカンジだね☆」
マミ「ありがとう、ローラさん。でもまだ入り口だから…」
ローラ「あーほんとだー☆気づかなかったー」

マミ「ろくにおもてなしの準備もないんだけど」
さやか「おぉーなにこのケーキ!こんなの見たことない!し、しかもうまぁ~…」
マミ「良かったわ。ローラさんはどう?お口に合うかしら?」
ローラ「うーんとってもおいしー!生クリームが口の中でホワンってしてて、まるでクモの巣みたい☆」
マミ「そ、そう…」

食べ物に対するたとえじゃないな

マミ「それで、何から説明しようかしら?」
キュゥべえ「マミ、ここは僕が説明するよ」
ローラ「ケーキ食べようよ☆」
さやか「とりあえず話聞こうか」
ローラ「あ、はーい、おっけー☆」


さやか「つまり話をまとめると、マミさんはキュゥべえに願いを叶えてもらった代わりに魔法少女になって、」
マミ「そう。そして魔女と呼ばれる者を退治しているのよ。それが私達魔法少女の使命なの」
キュゥべえ「そういうことだね!」

おそらくローラはケーキ食ってて話し聞いてない

キュゥべえ「ここからが本題なんだけど、君達は魔法少女になる気はないかい?」
さやか「あ、あたしたちが!?」
マミ「キュゥべえ、少し話が急すぎない?」
キュゥべえ「マミだって一人で戦うのは辛いだろう?それに魔法少女になる代わりになんでも願いが叶うんだからそんなに迷うこともないよ」
ローラ「そうだねー☆じゃあおっけー☆」

キュゥべえ「話が早いね!」
さやか「早すぎるっつーの!ローラ待て、ちょっと待て」
マミ「ロ、ローラさん?本当にいいの?」
ローラ「いいよー☆」
マミ「魔法少女ってすごく大変なのよ?お友達と遊ぶ時間だって、好きな人と恋する暇だってなくなっちゃうんだよ?」
ローラ「そうなんだー!うーんとねーじゃあやめよーっと☆」
マミ「えっ。で、でも決断を急ぐ必要もないのよ?今すぐ決めないといけないわけじゃないんだから」
ローラ「わー!この紅茶とってもおいしー☆」

もう興味の矛先がどっかいったか

キュゥべえ「例えばの話だけど、ローラ、君が魔法少女になるとしたらどんな願い事をするんだい?」
ローラ「えーなにかなー☆それじゃあタコヤキ出してもらおっと!」
マミ「本当によく考えて。ローラさん、そんなにタコヤキが好きなの?」
ローラ「そうだよー☆一年に一回か二回食べるぐらい!」

さやか「それって好きって言えるレベル?ほんとに好きなら一週間三食タコヤキぐらいじゃないと!」
ローラ「えー!やだー☆」
マミ「話が逸れてきたわ。そ、それじゃあ提案があるんだけど、二人ともしばらく私の魔女退治に付き合ってみない?」
さやか「魔女退治に?」
マミ「そうよ。実際に魔法少女がどういうものか傍で見てもらうだけでもいくらか参考になると思うの」
さやか「なるほどぉ、確かにそれは一理ありますよねー」
マミ「でしょう?ローラさんもどうかしら、魔法少女体験ツアーということで一緒に行ってみない?」
ローラ「ううん、大丈夫!」

☆が取れた


ローラシリアスモードか

マミ「…そ、そう」
ローラ「うん☆」
さやか「なにこの重い空気」
ローラ「わー!ほんとだー☆じゃあそろそろ帰ろうよ☆マミちゃんバイバーイ!」
さやか「え、あ、し、失礼します、ケーキごちそうさまでした!」
マミ「ちょ」

>さやか「なにこの重い空気」
>ローラ「わー!ほんとだー☆」


流石

さやか「ちょっとちょっと、さっきのどう考えても断る流れじゃなかっただろっての!」
ローラ「あ、そうなのー?間違えちゃったー☆」
さやか「あたしらが帰る時のマミさんの目、疲れきってたよ」
ローラ「ほんとだー☆ウフフ」
さやか「だめだこりゃ」

CMか

ローラ「ただいまー☆やっとおうちについたー!」
キュゥべえ「やあ!」
ローラ「あー!なんでいるのー?」
キュゥべえ「君のような逸材を逃すのは惜しいからね、もう少し話をしたいと思って君の家で待たせてもらったよ」
ローラ「そうなんだー。キュータローちゃんはストーカーだね☆」

逸材ってなんの逸材だよ
ボケ殺しのか

キュゥべえ「僕の名前はキュゥべえ!」
ローラ「ふーん☆おっけーイイカンジー」
キュゥべえ「マミは今日も魔女を捜しに出掛けて行ったよ」
ローラ「そうなんだー☆」
キュゥべえ「今頃一人で辛い戦いを強いられているかもしれないね」
ローラ「うーん、じゃあ助けてあげよっと☆」
キュゥべえ「魔法少女になるのかい?」
ローラ「あ、もしもしー!警察のお方ですか?ウフフ☆あ、ヘンなこと言っちゃった☆」
キュゥべえ「どこに電話しているんだい?」

ローラ「あー!電話切られちゃった☆警察は暇じゃないんだーだって!あーあ、もうキライ☆ウフフ」
キュゥべえ「そもそも魔女を警察にどうこう出来るわけがないじゃないか。ローラ、君は僕とマミの話をちゃんと聞いていたのかい?」
ローラ「ひどーい☆聞いてたよー!魔法使いがぷいんぷいんってするんでしょ?」
キュゥべえ「わけがわからないよ」

QBも黙って首を横に振るレベル

キュゥべえ「どうやら君は僕が一筋縄でどうこう出来る存在じゃないらしいね」
ローラ「そんなことなーい☆」
キュゥべえ「今日のところは諦めるよ。でも気が変わったらいつでも言ってくれて構わない。待ってるからね」
ローラ「はーい、おっけー☆おやすみー☆」

ローラ「さやかちゃーん、おはよー☆」
さやか「おーっす。ねえ、仁美まだ来てないみたいなんだけど、ローラ知らない?」
ローラ「うーん、わかんなーい☆」
さやか「学校休むなら何か連絡ぐらいあると思うんだけどなぁ」


ほむら「……………」
さやか「うっ。な、なにあいつ、すんげージッと見てるんだけど」
ローラ「野村ちゃーん!どうしたのー☆」
さやか「バッ、ほっときなって!マミさんが言ってたじゃん、あいつは魔法少女だけどマミさんとは違う目的があるって…」

ほむら「……………ほむらよ」
さやか「へ?」
ほむら「私の名前は、暁美ほむら」
ローラ「あー!間違えちゃったー☆覚えられないからあだ名で呼ぼうよ!」
さやか「なにその唐突な急接近。え、なに、もう親友的な!?」
ほむら「…あだ名、親友…。……良いわ、あなたがそう言うならあだ名で呼び合いましょう、私は構わない」
ローラ「じゃあモグラちゃんって呼ぶね☆」

ほむら「………………ほむらでいいわ」
さやか「ごめん、なんていうか、私が謝る必要ないんだけど一応代わりに」
ほむら「その必要はないわ。別に何も気にしていないから」
ローラ「そうなんだー☆おっけー☆」
さやか「そ、それよりも、何か用?何かあたしたちに言いたいことがあったんじゃないの?」
ほむら「ええ。…ローラ、魔法少女にはならなかったのね。私の忠告を覚えていてくれたみたいで安心したわ」
ローラ「えっとねーそうだよー☆すっごく考えたけど、やっぱりやめよーって思ってー」
さやか(ナチュラルに嘘ついてる)
ほむら「そう…。それが聞けたなら、もういいわ。…後は私が…」

QBも含めローラ以外のストレスがマッハ

ほむら「・・・!?」

ローラ「ウフフ☆」

ほむら「(誰よこいつ・・・よく見たらまどかじゃないじゃない・・・)」

ローラ「でも昨日一晩考えて、やっぱり魔法少女にねー、なりたーい!って思っちゃった☆」
さやか「マイペースが過ぎる」
ローラ「髪をちょっとだけ伸ばしてもってお願いするのー。だから保村(やすむら)ちゃんごめんねー☆ウフフ」


ほむら「……いい加減にしてよ」
さやか「え?ち、ちょっと、なに、大丈夫?」
ほむら「いい加減にしてよ!『大きいタコヤキが欲しい』とか『新しい釣り竿が欲しい』とか『モカの首輪が欲しいの!あ、モカは犬なんだけどー。うーんと、犬って知ってる?』とか!!」
ローラ「わー!どうしたのー☆」
ほむら「あなたを失えば、それを悲しむ人がいるってどうしてそれに気付かないの!?あなたを守ろうとしてた人はどうなるの!?」

モカのくだりは木村さん物真似して言ってると考えると笑える

ローラ「モカ!そーだー!今日は早く帰ってモカの散歩に行こーっと☆」
ほむら「ううっ、うっ…うぅ…!」
ローラ「急がなきゃー!ウフフ」
ほむら「っ…ま、待って…」
ローラ「じゃあねー!バイバーイ☆」


キュゥべえ「やれやれ、彼女の思考回路は僕にも予測がつかないよ」
ほむら「…絶対にローラを契約なんてさせない。お前の思い通りには」

さやか「あ、あたしも帰っていいのかな…」

和子「さて、それじゃあ自己紹介いってみよう?」
ほむら「あ、あの……っ、あ、暁美ほむら、です。その……」
ローラ「ハーイ☆ローラだよー!」
ほむら「あっ、えっ、えぇと……」
和子「ローラさん!お静かに!」
ローラ「あー!ごめんねー☆ウフフ」

ほむら(明るい人だなぁ…。私も、あんな風になれたらいいのに…)


ローラ「ガメラちゃん☆」
ほむら「えっ…!?あ、あの、えと、わ、私…ですか…?」
ローラ「先生にガメラちゃんを保健室に連れて行ってあげてって言われたから、えっとねー、一緒に行こうよ☆」
ほむら「あ、ありがとうございます…。それと、その、私、ほむら……です」

ローラ「あー!間違えちゃった☆ウフフ」
ほむら「いえ、いいんです」
ローラ「じゃあ早く行こうよ☆」
ほむら「はい……」


ローラ「ゴモラちゃんって」
ほむら「ほ、ほむら、です」
ローラ「あー!ウフフ☆ほむらちゃんってカワイイ名前だよね☆」
ほむら「そ、そんなこと、ないです。その、名前負けっていうか……」
ローラ「そうなんだー☆」
ほむら「変な名前で、恥ずかしいし、あんまり好きじゃなくって」
ローラ「そんなこと言っちゃダメだよ」
ほむら「…え?」
ローラ「お父さんとお母さんがいっぱい考えて付けてくれた名前を、そんな風に言っちゃダメだよ」

ほむら「……ごめん、なさい…。そうですよね、私…」
ローラ「だから自分の名前をスキになろうよ☆」
ほむら「は、はい、あの、分かり…ました」



ほむら(ローラさんがすごく真剣に怒ってたから、ついあんな風に言っちゃったけど……)

ほむら(…やっぱりいきなりそんな風に考えるなんて無理だよ…)

ほむら(カワイイ名前って言ってくれたけど……そんなの、余計私になんて似合わない……)

ほむら(どうしたらいいんだろう……どうしたら……)

じゃあ、いっそ死んじゃえばいいよ

ほむら(…死ぬ…。そっか、私なんて、死んじゃった方が…)

そうだよ、死ねばいいんだよ

ほむら「……え?」



ほむら「な…なに、これ…どうして…。私、道を歩いてたはずなのに…!ここ、どこ…!?」
魔女の手下「ハハハハハハハハアハハハハハハハ」
ほむら「きゃあ…っ!!だ、だれっ…!?いやっ、こないで…!」



ローラ「ぷいんぷいんだよー☆」
ほむら「!?」

マミ「危なかったわね。大丈夫?」
ほむら「…………。あ、あの…」
マミ「下がっていて。ローラさん、いくわよ!」
ローラ「おっけー☆ぷいんぷいんってやっつけちゃおーっと!」
ほむら「ロ、ローラさん……その手に持ってるのって」
ローラ「タコヤキー☆」

ほむら「ま、まさかタコヤキで戦って勝てちゃうなんて…」
マミ「私も初めは驚いたのよ?タコヤキを武器にする魔法少女だなんてきっと前代未聞だもの」
キュゥべえ「僕の知る限りではゼロだね」
ローラ「あー!ほんとー☆ウフフ、すごーい」
ほむら「…で、でも、かっこよかったですし、どこか見ていて平和的というか可愛い戦い方で…」
ローラ「そんなことなーい☆ゴジラちゃんの方がカワイイよー!」

マミ「ローラさん、彼女の名前は暁美ほむらさんでしょう?人の名前を間違えるのはとってもいけないことよ」
ローラ「そうだねー☆気をつけよっと!」
ほむら「あ、えっと、いいんです、私なんてそんな。…覚えてくれたらもちろん嬉しいですけど…」
ローラ「うーん、じゃあ頑張って覚えるねー!ウフフ☆」
ほむら「は、はい!」
ローラ「クジラちゃん、ケーキ食べようよ☆」
ほむら「は、はい…」

マミ「まあそれはともかく、暁美さん?もし魔法少女になるなら歓迎するわ」
ほむら「…わ、私は…」
ローラ「あー!なるのー?うれしー☆一緒にがんばろうよー」
ほむら「えっと…」
マミ「ローラさん、無理強いは良くないわ。暁美さんがなりたいと思う時まで待ちましょう?」
ほむら「…すみません…。やっぱりさっきのことが頭に焼き付いていて、まだ怖くて…」
マミ「仕方ないわ。気にしないで、ね?」
ローラ「うーん、じゃあイクラちゃん、今日から毎日一緒に帰ろうよ☆家まで送って行ってあげるねー!」
ほむら「えっ…でも悪いですよ、そんな…」
マミ「あら、良い提案だと思うわ?これを機会にお友達になりましょう、特に二人は同じクラスなんだから」
ほむら「……えっと、そ、それなら、あの」
ローラ「あー!マミちゃんまちがえてるー!それちがうよー☆」

ローラ「私とイクラちゃんはもうお友達でー、今日も保健室に送っていってあげたの☆ウフフ」
ほむら「…ローラさん」
マミ「あら、そうだったの?それじゃあ余計な気遣いだったみたいね、ふふ」
ほむら「……ありがとうございます」
ローラ「いいよー。今日からは私がついてるからイクラちゃんも魔女なんてぜんぜん怖くないよー☆」
ほむら「は、はい。えっと、よろしくおねがいします!」
ローラ「おっけー☆」

ローラ「井村ちゃん!おはよー☆あー!今日の三つ編みとってもイイカンジだよー☆」
ほむら「そ、そうですか?」




ローラ「小倉ちゃーん☆おはよー!あ、今日ねー、一緒にお弁当食べようよ」
ほむら「はい。それじゃあせっかくですし屋上に食べませんか?」




ローラ「三浦ちゃん!おはよー☆待ったー?ごめんねー☆」
ほむら「ううん、平気だよ。…あ、でも早く行かないと遅刻しちゃうよ、ローラさん」

ほむら「ローラさん」
ローラ「なにー?」
ほむら「私ね、今もまだ自分に自信が持てないでいる」
ローラ「そうなんだー☆」
ほむら「でも毎日楽しいんだ。いつも笑顔で傍にいてくれる人がいて…。私もいつかローラさんみたいになりたいなって思えるの」
ローラ「うん」
ほむら「いつか、なれるかな?」
ローラ「なれるよ☆」
ほむら「本当に?」
ローラ「ほんとー☆」
ほむら「うん。ありがとう」
ローラ「おっけー☆」
ほむら「…えっと。い、い…いいかんじー…」
ローラ「あーマネしてるー!ヘンなのー☆」
ほむら「あ、ひどーい」
ローラ「うーんと、でもねーかわいくってとってもイイカンジだよー☆」
ほむら「…名前負けしてないかな?」
ローラ「してなーい☆カワイイー!」
ほむら「…ふふ」
ローラ「ウフフ☆」

ほむら「…ローラさん一人でなんて無理だよ…っ。あんな大きい魔女、倒せっこないよ…!」
ローラ「そんなことなーい☆いつもみたいにぷいんぷいんってやっつけちゃうよー」
ほむら「……巴さん、死んじゃったんだよ…。ねぇ、一緒に逃げようよ…。誰もローラさんを責めたりしないよ…!」
ローラ「逃げるのはぜったいにダメだよ」
ほむら「…どうして…?」
ローラ「一度逃げたらね、ずっとずーっと逃げなきゃいけなくなるんだよ」
ほむら「……でも…………」
ローラ「じゃあ行ってくるねー!隠れてなきゃだめだよー☆」
ほむら「ローラさ…」
ローラ「ほむらちゃん、バイバーイ☆」
ほむら「っ…!いま、名前…。……あっ、ま、待って!行かないで!お願い、戻ってきてえぇぇっ!!」

ほむら「……ローラさん、嵐止んだよ、ローラさんのおかげだよ」

ほむら「学校のみんなも無事だよ。だから、出て来てよ…」

ほむら「出て来て。笑ってよ、いつもみたいに…」

ほむら「…間違えていてもいいから、私を呼んでよ…」

キュゥべえ「彼女は息を引き取ったよ」
ほむら「…!?き、キュゥべえ…」
キュゥべえ「魔法少女としての力を全て使い果たしてしまったみたいだね」
ほむら「ローラさんは…どこにいるの…」
キュゥべえ「残念だけど、もう君の声は届かない」
ほむら「……………」
キュゥべえ「でも方法がないわけじゃないよ」
ほむら「…それって…」
キュゥべえ「言葉にしなくても分かるんじゃないかい?君は魔法少女として戦うローラを一番近い場所で見ていたからね」

ほむら「私は……」


私もいつかローラさんみたいになりたいなって思えるの


キュゥべえ「暁美ほむら、君はどんな願いでソウルジェムを輝かせるんだい?」


いつか、なれるかな?


ほむら「私は……!」


なれるよ☆

和子「さて、それじゃあ自己紹介いってみよう?」
ほむら「暁美ほむらだよー☆ウフフ、おっけー☆」
和子「……………」
ローラ「あー!一緒だー!イイカンジー☆」
ほむら「ありがとー☆」
さやか「マズイ、一つのクラスにこのキャラが二人もいたらツッコミきれない」

ほむら「ローラさん!あのねー私も魔法少女になったのー☆」
ローラ「そうなんだー☆それじゃあ一緒にがんばろーよ!」
ほむら「うん!ウフフ☆とっても、とっても…うれしい…」
ローラ「わー☆ほむらちゃん泣いてるー!よしよし泣かないでー!」
ほむら「あっ……名前、呼んでくれた。覚えてくれた」
ローラ「ほむらちゃんの自己紹介がねーすっごくおもしろかったから忘れられなくなっちゃった☆」

ほむら「そんな理由でも、うれしい…すごくうれしいよー☆戻ってきてよかった、やり直して、こうしてまた出会えて…」
ローラ「うーん、よくわかんないけどおっけー☆」
ほむら「ぐすっ……ローラさん!魔法少女として一緒に戦おう、私もローラさんみたいに笑顔でがんばる!」



マミ「時間停止能力、ね」
ほむら「は、はいっ」
マミ「そうね。使い方次第なところではあるけど…訓練をしながら考えてみましょう」
ほむら「はいっ、よろしくおねがいします!」
ローラ「よーし!じゃあ私も一緒に考えよーっと☆」

マミ「敵の数が多いわ…。ローラさん、魔女への活路を開いて!」
ローラ「おっけー☆タコヤキー☆ぷいんぷいん!ウフフ」
マミ「良い調子よ、他は私が援護するわ!」
ローラ「ほんとー?ありがとー☆」
マミ「暁美さん、トドメをお願い!」
ほむら「わ、分かりました、いきます!」
ローラ「ほむらちゃん、私見守ってるねー☆」
ほむら「うん!」



マミ「今日の成果は上々ってところね。暁美さん、初めての魔女戦お疲れ様」
ほむら「私、役に立てましたか?」
ローラ「すっごく立ってたよー!ドーンって煙が上がってびっくりしちゃった☆こわーい」
ほむら「ご、ごめんね」
マミ「でもその分威力はお墨付きよね。この分ならこれからも私達で戦っていけそうよ」
ローラ「えっとーそうだねー☆ほむらちゃんすごーい☆」
ほむら「うん…!だって私、魔法少女だもん!」
ローラ「そうだねー☆」

そう、私は、私達は、魔法少女

契約を交わしてしまったら、最後、もうその事実を覆すことは出来ない

この時の私は、結局何も知らないでいた

ただ大切な人の傍にいられるだけで満足していた

それだけでは駄目だったのに

もっと早く気付くべきだった

気付いた時には、もう遅かった



ほむら「ローラさん…!?どうしたの…!」
ローラ「うーん。なんだかとってもくるしいー☆」
ほむら「な、なんで……」
ローラ「…あ、ほむらちゃん。離れてー。だめだよー近くにいたらー」

ほむら「嫌だよ!私離れない!ずっと…ずっと傍にいるから…!」
ローラ「私ねー、魔法少女はなんで魔法少女って言うのかなーってずっと考えてたの☆」
ほむら「こっ…こんな時に何の話を…」
ローラ「魔法少女と、魔女って、文字を並べると似てるなーって」
ほむら「……?」

ローラ「今ねー私の体がすごくイヤな感じがするの」

ローラ「何かなー?この感じ覚えてるのにわかんないなって思ってたんだけどー」

ローラ「これって魔女をたおした時にすっごく似てて、びっくりしちゃったー☆」

ほむら「それって……」
ローラ「私、多分今から魔女になるんだと思う。こわーい☆」

ローラ「それとー実はねー!キュータローちゃんが言ってたこと、私ぜんぜん信じてないよー」

ローラ「だってキュータローちゃんはみんなといてもちっとも笑わないんだもん☆」

ローラ「キュータローちゃんは私達のことを一度も見てなかったよ」

ほむら「……キュゥべえが隠し事をしてるってこと?」
ローラ「うん」
ほむら「キュゥべえが…私達に…」
ローラ「だからね、ほむらちゃんにはそれを突き止めてほしいなーって☆」
ほむら「わ、分かった、約束する。でも今は…」
ローラ「じゃあお別れだね☆」
ほむら「ローラさん…」
ローラ「早く行って。私、お友達にヒドイことしたくないんだー」
ほむら「……会いに行くから。あなたが覚えていなくても、私、絶対にあなたに会いに行く」
ローラ「おっけー☆待ってるねー」
ほむら「じゃあね、ローラさん……バイバーイ☆」
ローラ「あ、似てるー!でも泣きながらじゃだめだよー☆」
ほむら「うん、ごめん…っ」

キュゥべえ……いいえ、インキュベーター

アイツは私達を陥れるためにやってきた

願い事を叶えるなんて、そんな見え透いた餌をちらつかせて

そうして魔法少女になった者の末路は……

あの時間の世界で、ローラが言った通りだった

けど、それを突き止めたところで、私は結局ローラを守りきれずに幾度も時間を巻き戻して…

ローラ、あなたは……どうして何でもない願いで魔法少女になってしまうの?

軽い気持ちで契約してしまうの?

あの時間のインキュベーターの思惑を見抜いた鋭さはどこにいったの?

いい加減にしてよ!

毎時間に嫌と言うほど思い知らされるローラのマイペースぶりに、ついに私は堪忍袋の緒が切れてしまった

そんな私を見ても、ローラはモカの散歩があるからと言って帰っていってしまった

……どうしてなの?ねえ、教えてよ


繰り返せば繰り返すほど、あなたは私から遠ざかっていく

ほとんど名前を覚えない、話は聞かない

それでもここまでは酷くなかったのに

まるでやり直す度にあなたのキャラが濃くなっていくような……


………………ま、まさか

キュゥべえ「そのまさかだよ、暁美ほむら」

キュゥべえ「なぜローラがあそこまで魔法少女としての強大な資質を秘めているのか不思議だったんだけど。なるほどね、秘密はそこにあったようだ」

ほむら「何が言いたいの」
キュゥべえ「原因は君の願いだよ」
ほむら「私の…?」
キュゥべえ「君はローラのいい加減だけど快活で、優しい笑顔が好きだった。そして、恐らくそれを取り戻したくて別の時間軸の僕と契約を交わしたんだろうね」

キュゥべえ「そうやって君の願いは蓄積されていき、その願いの中心に位置するローラに多大な影響を及ぼしている」

キュゥべえ「それは魔法少女の資質としての意味でもあり、そして……君の願いの根源であるローラそのものの存在にも」

キュゥべえ「思うに一番最初の時間軸で君が出会ったローラは、ただ単純に自由奔放だったんじゃないかい?」

キュゥべえ「底抜けのマイペースで場の空気を乱すようで和ませている、そしていつも周りを気にかけて空気を読まないようで読んでいる」

キュゥべえ「それが本来の、元々の“ローラ”という人物の姿だったんじゃないのかな?」

キュゥべえ「暁美ほむら。君は、そんな彼女を救うつもりが、」

キュゥべえ「その実、壊してしまっていたんだよ」

キュゥべえ「誰をも愛し、誰からも愛されるような彼女を、」

キュゥべえ「たった一人の友達である君さえも、もはや我慢がきかないようなとんでもない人間にね」

ほむら「…違う」
キュゥべえ「君の時間はいったい何だったんだい?」
ほむら「違うわ」
キュゥべえ「君のやったことはまるで無駄、それどころか害でしかない」
ほむら「お前が彼女を、私達を騙して契約させた事実は消えない。それを覆すために私は、私は彼女の傍にいようと…!」

……傍に……

ほむら「…私は、どうして今ローラの隣に立っていないの」

……ずっと……傍にいるって……

ほむら「…いつから私は、彼女のように笑うのを止めてしまったの」

キュゥべえ「どうやら答えが出たようだね。君は知らぬ間に、彼女の傍にいることを拒否していたんだよ」

キュゥべえ「人間は変わっていくモノを恐れる生き物だからね、特にそれが劣化の一途を辿るなら尚更だ」

キュゥべえ「姿形はそのままなのに、君達が心と呼ぶその部分は腐っていく。そういった本質的な意味では君達は似たもの同士と言えるんじゃないかな」

キュゥべえ「さてと、それじゃあ僕はローラの願いを叶えに行くとするよ。君と話していても、君を傷つけるだけのようだからね」
ほむら「それだけはッ…!それだけは……させない……」
キュゥべえ「もう今の君には無理だよ。ソウルジェムを見てごらん」
ほむら「………あ」
キュゥべえ「全てに気付いてしまった今の君には、もう希望なんて存在しない」




さやか(どうしよ、話についてけない上に出て行くタイミングまで逃した)

キュゥべえ「やあ!ローラ、捜したよ!」
ローラ「あー!キュータローちゃん!」
キュゥべえ「聞いたよ、魔法少女になる気になったんだって?」
ローラ「そうだよー☆」
キュゥべえ「願い事は何にするんだい?やっぱりタコヤキかい?
ローラ「うーん、それもいいんだけどーウフフ☆」
キュゥべえ「もったいつけないで、さあ早く!」

ローラ「私ねー、イビラちゃんの名前を覚えたいなーって☆」
キュゥべえ「一応聞くけどそれは暁美ほむらのことだよね?」
ローラ「うーん。よくわかんないけど多分そうだねー☆」
キュゥべえ「どうして暁美ほむらの名前なんて覚えようとするんだい?」
ローラ「さっきイビラちゃんなんだかすっごく怒ってたでしょー!だからちゃんと名前を覚えて謝りたいなーって☆」

キュゥべえ「そんな願いでいいのかい?君ほどの力なら宇宙の法則だって変えられるんだよ」
ローラ「うーん、宇宙は行ったことないからいらなーい☆」
キュゥべえ「…君がそれを望むなら仕方がない。まあ僕は君が魔法少女になってくれさえすればいいからね」
ローラ「ありがとー☆じゃあお願いしよーっと!アケビイビラちゃんの名前を覚えたーい☆」
キュゥべえ「君の願いはエントロピーを凌駕した」

ほむら「……私のしてきたことは……」


ローラ「ほむらちゃーん☆なにしてるのー!」
ほむら「幻聴が聞こえる……ソウルジェムも濁りきって……」
ローラ「ほむらちゃん!やっほー☆聞こえないのー?」
ほむら「…えっ。ローラ?ローラ、なの?それとも幻…?」
ローラ「ほむらちゃん、私いるよー!ウフフ☆」
ほむら「…私の名前…」
ローラ「えっとねー、覚えたよー☆暁美ほむらちゃん!」
ほむら「……やっと、呼んでくれたのね」
ローラ「これからもずっと呼ぶよー☆私ねーもうぜーったいに忘れなーい」

ローラ「あのねー、ほむらちゃんの名前をちゃんと覚えたら、思い出したんだー☆」

ローラ「ほむらちゃんは何度も私に名前を教えてくれてたんだね☆」
ほむら「…うん」
ローラ「何度も何度も教えてもらったのに何回もまちがえちゃったー!ごめんねー☆」

ローラ「私願い事したおかげでそのこと思い出せたんだよ☆」
ほむら「…でも…結局元に戻っただけ…。私にはあなたを救えなかった」
ローラ「うーん、よくわかんないけどー。それはちがうんじゃないかなー☆」

ローラ「私はきっとほむらちゃんに救ってもらいたいなんて思ってないよ☆」

ローラ「私はただみんなで笑っていられたらうれしー☆」

ローラ「だからほむらちゃんの名前を覚えて謝ってー、それで笑ってくれたらもっとうれしいなーと思ってキュータローちゃんにお願いしたの☆」

ローラ「たったそれだけだよー☆」
ほむら「ローラ…ありがとう…。あなたは、やっぱり私が出会ったあの頃の…ままで…………」
ローラ「ほむらちゃん!ほむらちゃん?どうしたのー☆眠いの?」
ほむら「……………」



キュゥべえ「どうやら彼女はここまでのようだね」
ローラ「キュータローちゃん!」
キュゥべえ「いずれ暁美ほむらのソウルジェムは魔女を生み出すだろう。その前に君が手を下してあげたらどうだい?」
ローラ「うーん、それは悲しいからやらなーい」

あー!みんなおはよー☆もう起きてるのー?
今日は日曜日だからーウフフ☆
お昼まで寝ちゃった☆ハーイ
>>219から寝ぶきなまこで書いていこーっと☆

ローラ「私は、ほむらちゃんを傷つけたりなんてぜーったいにしないよー☆」
キュゥべえ「その結果、魔女を生み出すことになったとしてもかい?」
ローラ「あー!そうだねー☆」
キュゥべえ「なるほど。やっぱり君も結局はただの人間という種族の一人に過ぎないわけだ」
ローラ「なにそれー☆」
キュゥべえ「感傷に流されて目の前の問題から目を伏せる、実に人間らしい行動だと思うよ。僕は今初めて失望という感情を知ったのかもしれないね」
ローラ「えー。そうかなー?ウフフ☆」
キュゥべえ「それじゃあ君の望む通り見るといいよ。これが、暁美ほむらの魔法少女としての末路だ」

ローラ「わー!ほむらちゃんがヘンなのになっちゃったー☆」
キュゥべえ「なんとも哀れな姿だね、僕が言うのもなんだけど」
ローラ「ほむらちゃん!ほむらちゃーん☆私だよー!聞こえるー?ウフフ☆」
キュゥべえ「もはや彼女は暁美ほむらという名を忘れた、ただの魔女さ。救う方法なんて皆無だ」
ローラ「そんなことなーい☆私の声はぜーったい届くー☆」
キュゥべえ「君の声は届かない。前例がないからね」
ローラ「ひどーい☆届くよー!」
キュゥべえ「君の願いは耳を疑うほどにくだらないモノだったよ。代償とするには小さすぎて、君の多大な魔法少女としての資質ももはや単なる無駄遣いさ」
ローラ「ううん、ムダじゃなーい。えっとねー、よくわかんないけど私にはわかるよー☆」

ローラ「私がうーんっていっぱい願って、それで覚えて思い出したからー、きっとほむらちゃんも気付いて、そしたら届くよ☆」
キュゥべえ「君の話す言葉は理解不能で何が言いたいのかサッパリだ。君の願い事が、どうして暁美ほむらに関連付けられるんだい?」

ローラ「私が、ほむらちゃんの名前をちゃんと覚えよーっと思って願ったからだよー☆」
キュゥべえ「……?」
ローラ「それで私が魔法少女になれちゃったー☆だからねー、えっとーウフフ☆」
キュゥべえ「…ローラ。君はまさか、君の魔法は…!」
ローラ「えっとねー。私の魔法は、きっとその人の名前を覚えてもらって、それで思い出させる魔法だよ」

キュゥべえ「…君は本当に、心から暁美ほむらの名のことだけを願ったというんだね?」
ローラ「うーんとー、よくわかんないけどそうかもね☆」
キュゥべえ「そしてその結果、君の魔法少女としての資質は、その一点のみに絞られた…」
ローラ「あーほんとー?それってとってもイイカンジー☆」

キュゥべえ「幾多の時間軸を紡ぎ合わせて形作られた、宇宙の法則すらも書き換えられる君がそんな魔法を使えるとしたら、それは…」

……ロー…ラ……

キュゥべえ「…不可能も、可能にしてしまえる…」
ローラ「あー!ほむらちゃんの声だー☆うれしー。聞こえるのー?」

……わたし、は……

ローラ「あなたは暁美ほむらちゃんだよー☆あ、私はローラだよー!ウフフ。タコヤキー☆」

ローラ「ほむらちゃん、ちゃんと覚えたー?もう忘れちゃだめだよー☆」
キュゥべえ「まさか自我を取り戻させるなんて、驚きだよ。…だけど、それでどうするんだい?」
ローラ「ウフフ☆なにがー?」
キュゥべえ「暁美ほむらが自分を取り戻したところで、その姿が人間に戻るわけではない。君もいずれはこんな姿になる、君が自分の魔法で自我を持っていてもね」
ローラ「いいよー☆」
キュゥべえ「どうして?普通は怖いはずだよ」

ローラ「心があればお友達はみんな繋がれるんだよ☆」

ローラ「姿が変わっても、私とほむらちゃんがお互いに覚えていれば、私達はいっしょだよ」

ローラ「ほむらちゃん。私ね、ほむらちゃんとお友達になれてよかったーって思う☆」

ローラ「これからはずーっといっしょだよー!ウフフ☆」

ローラ「えっとねー☆だから魔女になるなんてぜーんぜんこわくなーい!」

…わたしは、わたしはそれでも、あなたにだけは…
…なにをぎせいにしてもかまわない、あなたにだけは…!

ローラ「そういうこと言うのはだめだよ」

ローラ「犠牲になっていいものなんて何もないんだよ」

ローラ「私のこと待っててねー☆それでねー私が魔女になったら迎えに来てー」

ローラ「そしたらいっしょにピューって飛んでっていろんなとこに行こうよ!たのしー☆」

ローラ「今私がこう思えるのはね、きっとほむらちゃんが頑張ってくれたからなんだよ☆」

ローラ「ありがとー☆ほむらちゃん。とってもうれしー☆」

…ほんとう…?わたし…っ、わたしのやってきたことは、……あなたのためになれたのかな…?

ローラ「なれたよー☆だからほむらちゃんは自分にもっと自信を持ってねー!」

…うん…

ローラ「今のほむらちゃんはねー、うーん、かわいくはないけどー。でもねーその代わりにすっごくカッコイイ!イイカンジー☆」

ローラ「じゃあねー。ほむらちゃん、私行ってくるねー!他の魔女の子達ともお話してくるー☆」

ローラ「あ!キュータローちゃんもバイバーイ☆ハーイ」

わたしのすがたは、あらためてじぶんのめでみてもすこしこわかった

これがわたしの、私の魔女としての姿…

…けど、あの子はこんな姿の私に言ってくれた、『カッコイイ』って

名前負け……してないって、言ってくれるよね、あなたならきっと

キュゥべえ「…はぁ。やれやれ、なんだか厄介なことになったみたいだ。やってくれたね、暁美ほむら」

キュゥべえ「彼女のせいで魔法少女と魔女が戦ってくれなくなったらエネルギーの回収は見込めない、まったく骨折り損だよ」

キュゥべえ「魔法少女には敵という存在が必要なのに。もはやその言葉も通用しないだろう」

キュゥべえ「ただ願いを叶えるだけなんて、そんな慈善事業を僕がする必要性もないからね」

キュゥべえ「仕方ない、僕はまた別のエネルギー回収の術を見つけるために、別の星を目指すとしよう」

キュゥべえ「ローラ、君はやっぱり僕の理解の範疇を超えた人間だったよ」

ワルプルギスの夜「ウフフフフフウフフフフフウフフフフフ」

ローラ「やっほー☆ローラだよー!ウフフ☆」

ワルプルギスの夜「ウフフフフフウフフフフフウフフウフフ」

ローラ「ウフフ☆」

ワルプルギスの夜「……ウフフ☆」

ローラ「イイカンジー☆」

ローラ、おつかれさま

ただいまー☆みんなとお話してねーやっとおわったよー

ここに集まってきた魔女のみんなにも話を聞いたわ、あなたのこと…

ほんとー☆はずかしー!ウフフ☆

それじゃあいこー☆

ええ。…でも、どこに?

わかんなーい。でもねー、どこでも一緒ならきっとたのしいよ☆

…そうね。私達にはたくさんの時間がある、巻き戻した分だけ、これから取り戻そう?

うーん、そうだねー!おっけー☆

私は、あなたの傍にいる
今も、これからもずっと
私の願いを叶えてくれたのは、キュゥべえではない
ローラ、他でもないあなただった
ありがとう。あなたは私の、大切な友達

このあと二人は一緒にタコヤキを食べたよー☆おわりー☆
あ!終わっちゃったー!ハーイ☆

ローラ「魔女?なるなるー!ウフフ☆」

ハーイ。バイバーイ☆

マミ「私、ひとりぼっち……」

ローラ「そんなことなーい☆みんな魔女になってたのしいよー☆」

マミ「本当に?」

ローラ「うん☆」

マミ「私、ひとりぼっちじゃない!」

マミ「魔女ってなってみると結構楽しいのね。そうだわ、『魔女のお茶会』という物を開くのはどうかしら?」
ローラ「イイカンジー☆」

はーい、ほんとにおしまーい☆
みんな遅くからお昼まで付き合ってくれてありがとー!
うれしくってちょっと泣いちゃったーウフフ☆ハーイ
またねー☆

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom