～数分後～


ライナー「ゼェゼェ･･･本気の俺とここまで対等出来るとは･･やるな」

エレン「ふふっ･･･それほどでも･･」

ライナー「････はっ！？」

エレン「どうした？ライナー･･･？」

ライナー「お前･･･」



「どうして息が乱れてないんだ･･･？」



エレン「･････」

ライナー「･･･まさか！？」

エレン「はぁあ･･･気付かれちまったか･･」

ライナー「････お前は」



「まだ本気を出してない････だと」



エレン「ふふふふ････はははっは！！」

ライナー「ｿﾞｸｯ････(なんだ！？この気は)」

エレン「さぁ俺も本気を出すか･･･」

ライナー「は･･･ははは！お前も重りか？そんな二つの重りなん


ドゥゥウンンン！！！


ライナー「！？地面に大きな穴が！？なんて重りをつけてやがる･･･こいつ！」

エレン「久方ぶりだ･･･この重りを外すのは･･」

ヒュッ･･･



「消えた！？」



「････遅い」



ライナー「速い！？ぐばぁっ！！」

エレン「ははっ、ライナーが止まって見えるぜ！」


ヒュン･･ヒュヒュン･･･


ライナー「くそっ･･･目で追いきれねえ！」

エレン「目で追おうとしても無駄なんだよ･･･」ﾊﾞｷｯ

ライナー「ングッ！･･･ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ！」

エレン「何をキョロキョロしてるんだ？」

ライナー「っく････どこに！？」



「････後ろだ」



ライナー「グハッ･･･」

エレン「なぁ･･･もう諦めちまえよ。こういうのは相場決まっているんだ」



「先に本気を見せた奴が負けるって」



ライナー「････く、くそ･･･俺じゃ勝てねえのか･･」

エレン「！！」ﾋﾟｸｯ


ライナー「！！」ﾋﾟｸｯ


エレン「･････っふ･･」


ライナー「まさか････」


ライナー（ジャンの霊圧が消えた･･･！？）



エレン「っふ･･･何をよそ事を考えてるんだ！」

ライナー「グッ･･･くそっ･･ジャンのやつ･･･」

エレン「だから･･･よそ事してんじゃねえ！」

ライナー「ぐばぁっ！んぐ･････ｾﾞｪｾﾞｪ」

ライナー「くそくそくそ！！俺じゃ勝てねえのか！！エレンには勝てねえのかよ！くそぉぉおおお！！」

エレン「嘆いたところで強くなるわけじゃないんだぜ？」

ライナー「くそぉぉおおお！！」床ﾄﾞﾝ！



『ライナー諦めちゃダメだよ』



ライナー「こ、この声は･･･ベルトルト！？」

エレン「ベルトルト？懐かしい名前じゃねえか･･･」

『ライナーなら勝てるよ！僕は信じてる』



ライナー「で、でも････俺じゃ！」



『あの日･･･約束したじゃないか。エレンを倒して･･



あれは太陽が沈みかけ、空が紅色に塗りつぶされた頃のこと


この空間を生きる者達は既に訓練を終え、食堂へと足を進めていた



ふと外庭に目を向けると４人の男がいた

ライナー「なあ･･･頼む･･」


ジャン「俺も頭を下げるから」


ベルトルト「僕は･･･アニがやるなら、手を貸すよ」


マルコ「へぇ。２人の力じゃ無理だと思うよ」


ライナー「マルコぉ！お前･･･」


ジャン「いいさ･･･後悔するのは、どちらか教えてやる･･」


ベルトルト「じゃあ･･･行こうか！」


マルコ「君達の力は、どんなものか見せてもらうよ」

ジャン「王様ゲームでキャッキャウフフしようぜ！」

エレン「しないぞ。それより訓練だ」

ミカサ「エレンがしないのなら私も」

アルミン「あはは･･･二人がしないなら僕も」



ライナー「王様ゲームでキャッキャウフフしようぜ！？」

ユミル「は？クリスタに変なことさせるに決まっているんだろ？」

クリスタ「そうなの！？じゃ、じゃあ折角のお願いだけど･･･ごめん！」

ジャン「王様ゲームをしようぜ？」

コニー「おうさまげーむ？なんだそりゃ」

サシャ「そんなことよりご飯食べましょう！」



ライナー「王様ゲームでキャッキャウフフしようぜ！」

ミーナ「皆が参加するなら～」

ベルトルト「アニはどうする？」

アニ「････パス」

ベルトルト「ライナーごめンゴバッ！！」ﾊﾞﾀｯ

マルコ「ほら言ったでしょ？」

ジャン「なんだよ！みんなノリが悪いな！」

ライナー「全くだ！こんな楽しくグヘヘなゲームを拒否るなんて！」

マルコ「二人が誘うからだと僕は思うな･･もっと、アルミン････アルミンも危ないか。コニーかエレンの辺が誘えば出来たかもね」

ライナー「おい！なんだそれ」

ジャン「否定できない自分が辛い･･･」

ライナー「ジャン･･･」

ジャン「くそっ･･」

マルコ「二人は下心見せ過ぎなんだよ･･･」

ライナー「エレンを取り込めばっ！」

ジャン「気に食わんがそれしかない！」

ライナー「エレンを取り込めば、もれなくミカサ、アルミンが付いてくる」

ジャン「あぁ！ミカサさえいれば俺は別にいいがな！」

ライナー「そして、エレンが行くならと、アニが付いてくる」

ジャン「は？なんでアニが？」

ライナー「知らんでよし。そしたら、ベルトルトは･･･死んだし。そこそこ人数が集まったからミーナも来るというわけさ」

ジャン「まぁいいか」

ライナー「仕方が無いが、ユミルとクリスタはカットだ･･･ミカサ、アニ、ミーナ狙いで行く」

ジャン「バカ二人は？」

ライナー「正直元からどうでもよい。人数集めのための人材だ」

ジャン「まぁ軽く芋女はおしい気がするがな･･･」

エレン「そこの屍はベルトルトか？」

ライナー「おい、エレン」

エレン「無視かよ･･･」

ライナー「なぁ知ってるか？」

エレン「知らん。俺はトレーニングルーム行く」

ライナー「待て！俺と勝負しないか？」

エレン「は？勝負･･･なんのだ？」

ライナー「対人格闘の･･･力比べといったところだ。先に降伏させたほうの負けだ」

エレン「へぇ･･･いいぞ！やってやる」

ライナー「で、条件付きなんだが？」

エレン「さっきのおうさまげーむ？とかいうやつだろ？別にやってやる！」

ライナー「話が早くて助かる」

エレン「早くやろうぜ！ライナーとガチで戦ってみたかったんしよ！あー楽しみだ！」




ライナー「ぐばっ！(こんなハズじゃなかった！)」

エレン「････そろそろ諦めろよ･･殴ってる俺の拳のが痛くなってきたぜ」



そして今に至る

『勝って･･･アニと王様ゲームでキャッキャウフフをするんだ！』



ライナー「ｯﾁ････そんなこと言われても･･」
エレン「････今頃ジャンはミカサに狩られた頃だろう･･」

ライナー「なぜ今、そんなことをっ･･･」

エレン「諦めて、ジャンの助けに行ったほうがいいんじゃないか？」

ライナー「俺は･･･」

エレン「まだ少しジャンの気を感じる･･･お前がいけばまだ助かるかもしれねえぞ？」

ライナー「俺は仲間を信じてる！」

エレン「へぇ･･･言うねえ･･」

ライナー「たとえ９９％負けるとしても１％の望みがあるなら･･･」



「俺は戦う！」



エレン「じゃあ俺はその１％を潰させてもらうぜ･･･」

ライナー「来い！俺はベルトルトの為にジャンの為････そして、性欲の為に！」



「俺は戦う！」

ライナー「この一撃に全てをかける･･･」


エレン「余裕で避けてやる･･」


ライナー「くらえぇ！！」


「エレンの机の上に置いてある家族写真がこの右手の封筒に入っているが、どうする？パンチ！」


エレン「ぐばぁっ！！」


ライナー「ふっ･･･封筒に目がいきすぎだぜ？」