あかね「う～ん…」

ともこ（何か探してる感じね）ｺｿｺｿ

あかね「今年はくまさんのぬいぐるみにしようかしら…」

ともこ（ぬいぐるみを探してるのかな？）ｺｿｺｿ

あかね「ん？」ｸﾙ

ともこ「！」ﾋﾞｸｯ

あかね「何か…誰かに見られてたような気が……」

あかね「気のせいかしら」

ともこ（あ、危なかった…）

あかね「あら、このくまさん…」

ともこ（き、気づかれた？）

ともこ（って、私ったらどうして着ぐるみ着たままあかねちゃんをつけてるんだろう）

あかね「すみません」

店員「はい」

あかね「これ下さい」

店員「かしこまりました」

ともこ（え…？）

ともこ（ちょ、私、売り物じゃないわ！）

店員「では、レジまで……重っ！？」

あかね「どうかしました？」

店員「い、いえ…」

ともこ（少し太ったのかな…）

あかね（ふふ、この特大のくまさんならあかりも大喜びね）

店員「はぁはぁ…」

あかね「そういえば、幾らかしら」

店員「えーと……」

店員「あれ？値札が…」

あかね「？」

店長「どうかした？」

店員「店長、このぬいぐるみですけど……」

店長「お客さん、申し訳ありませんが、こちらのぬいぐるみは…」

あかね「お願いします」

店長「は？」

あかね「そのくまさん、どうしても欲しいんです」

ともこ（きゃー！あかねちゃんが私の事、どうしても欲しいって）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

店長「分かりました。では、2万円で」

あかね「ありがとうございます」ﾍﾟｺﾘ

ともこ（って、それどころじゃないわ！）

ともこ（ど、どうしよう…）

店長「では、夕方頃にこちらの住所に配達させていただきます」

あかね「はい。お願いします」

あかね（ちょうど、あかりが帰って来る時間ね）

～夕方～

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

あかね「はい」

配達員「お届け物でーす」

あかね「ご苦労様です」

配達員「ここに置いときますね」

あかね「はい」

ともこ（結局運ばれてきてしまったわ…）

あかね「さて、とりあえずあかりが帰ってくるまで私の部屋に…」

ともこ（はぁ…あかねちゃんに抱きかかえて貰えるなんて…）

あかね「それにしても大きいくまさんね」

あかね「私自身入れそうなくらいだわ」

ともこ「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

～あかねの部屋～

ともこ（あかねちゃんの部屋…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

あかね「ただいまあかり」ﾁｭ

ともこ（…え？あかりちゃん？）

あかね「朝のうちに抱き枕干しといたからいい匂いだわ」

ともこ（あれ…？よく見たらこの部屋……）

ともこ（あかりちゃんだらけ…）

ともこ（あかねちゃん、それ程あかりちゃんの事…）

ともこ（羨ましいな……あかりちゃん…）

ともこ（いつか、ともこグッズも置いてくれないかな…）


あかね「今日はいい買い物もできたし、あれ…しちゃおうかしら……」

ともこ（あれ？）

あかね「それには、まず…」


ともこ（どうしたのかな？どこかに行っちゃた…）

ともこ「それにしても、暑い…」ﾌﾟﾊｧ

ともこ「これからどうしよう…流石にこのままって訳には…」

ﾃｸﾃｸ

ともこ（戻ってきた！）ｺﾞｿｺﾞｿ

ｶﾞﾁｬ

あかね「ふふ、あかりの制服に、かにさんパンツ…やっぱりこれよね」

ともこ「！？」ｶﾞﾀｯ

あかね「ん？」

ともこ（つい、ビクってしちゃった…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

あかね「気のせいかしら…」

あかね「……」ｼﾞｰ

ともこ（ば、バレた？）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

あかね「……」ﾃｸﾃｸ

ともこ（ち、近づいて…）

あかね「……」ｺﾞｿｺﾞｿ

ともこ（え？ベッドに向かって私を…）

バッ

ババッ

あかね「あはーん」

ともこ（えええええ！！）

あかね「うん、いいじゃない。あかりに渡す前に少し遊んであげなくちゃね」

ともこ（あ、あかねちゃん…私に制服着せて、しかも、あかねちゃん、パンツ…）

あかね「いい匂いだわ」ｷﾞｭｳ

ともこ（きゃー！あかねちゃんにだ、抱きつかれて…）

あかね「あかり、あかり」ｽﾘｽﾘ

ともこ（あかねちゃん、あかねちゃん）ﾊｧﾊｧ

あかね「あら？このぬいぐるみ…」

ともこ（こ、今度こそバレた？）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

あかね「胸のとこが柔らかいわね」ﾓﾐﾓﾐ

ともこ「」

あかね「最近のは凄いのね」ﾓﾐﾓﾐ

あかね「それに、固いけど柔らかいと言うか…」

あかね「まぁいいわ。続きしましょう」



～～あかねちゃんお楽しみ中～～



あかね「ふぅ……そろそろあかりが帰って来る時間ね」

ともこ「」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

あかね「あかりから？」

ﾋﾟ

あかね「あかり、どうしたの？」

あかり『あのねお姉ちゃん、今日、結衣ちゃんのお家にお泊りしてもいいかな？』

あかね「え？」

あかり『ダメ？』

あかね「い、いいのよ。せっかくですもの」

あかり『本当？ありがとうお姉ちゃん』

あかね「ええ……」

あかり『それじゃ、帰る時また電話するね』

ﾋﾟ

あかね「そんな…あかり……」ｶﾞｸ

ともこ（はっ！気を失ってしまっていたわ）

あかね「あかり……」ﾊｧ

ともこ（どうかしたのかしら…）

あかね「…はぁ」

ともこ（あかねちゃんが落ち込んでる…）

あかね「落ち込んでも仕方ないわね…」

ともこ（わ、私があかねちゃんを…）

あかね「あかりの制服返さないと」

ｶﾞﾁｬ

ともこ「あかねちゃん…」ﾌﾟﾊｧ

ともこ「待っててね、必ず私が！」

ともこ「その前にここからどうすれば…」

ともこ「あれ？あそこにあるのって」

ともこ「こ、これは！？」

ともこ「あかねちゃんのパンツ！？」

あっかねあっかね

ともこ「も、戻ってきたわ」ｺﾞｿｺﾞｿ

ｶﾞﾁｬ

ともこ（ど、どうしよう…あかねちゃんのパンツ、持ったままだ…）

あかね（あら？くまさんの位置が）

ともこ（返さなきゃ）

ともこ（けど、あかねちゃんの…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ともこ（……）ｺﾞｸﾘ

ともこ（あかねちゃんの真似…）

ともこ（そう、あかねちゃんを知るためには、私もあかねちゃんと同じ事を…）

バッ

ババッ

ともこ（あはーん）ｷﾗｷﾗ

あかね「な、なに？このくまさん、輝いてる…」

あかね「怪しいわ…」

ともこ（はっ！しまった、私ったらつい）

あかね「……」ｻﾜｻﾜ

ともこ（！？）

あかね「どこかにスイッチでもあるのかしら」

ともこ（あ、あかねちゃん何して）

ｻﾜｻﾜ

ともこ（んっ！）ﾋﾞｸ

あかね「何も無いわね」

ともこ（あかねちゃんったら…大胆）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

あかね「まぁいいわ。そろそろお風呂にでも入ろうかしら」

ともこ（お、おふ！？）

ともこ（そんな、まだ私たち…）

ｶﾞﾁｬ

ともこ（あれ？）

ともこ「そ、そうよね。今の私はくまさんなのよね」

ともこ「今日の私、可笑しいわ」

ともこ「……」

ともこ「何だか、おトイレに行きたくなってきたわ」ﾑｽﾞﾑｽﾞ

ともこ「大丈夫よね、あかねちゃんはお風呂だし」

ともこ「うん、すぐに戻れば問題ないわ」

ともこ「っと、その前にあかねちゃんのパンツを返さなくちゃ」

ともこ「よし、行くわよ、ともこ」

～風呂場～

あかね「あかりがいないと寂しいわ」ﾜｼｬﾜｼｬ

あかね「お風呂から上がったらともこに電話しようかしら」

あかね「来てくれるといいわね」

あかね「……」ﾌﾞﾙｯ

あかね「おトイレに行きたくなってきたわ」

あかね「少しはしたないけど、一人だしバスタオル一枚でもいいわよね」



～トイレ～

ともこ「はぁ…ずっと着ぐるみ着てたから、だいぶ楽になったわ」


ｶﾞﾁｬ


ともこ「え？」

あかね「…え？……ともこ？」

ともこ「あ、あああ、あか、あかねちゃん」ｱﾜｱﾜ

あかね「え？え？」

ﾊﾗﾘ

ともこ「！」ﾌﾞﾊｯ

――――――――
――――――
――――

ともこ「はっ」ｶﾞﾊﾞｯ

あかね「気が付いた？」

ともこ「あかねちゃん…」

あかね「どういう事？説明して貰えるかしら」

ともこ「うん……」



.｡.:*･゜ﾟ･*ともこ説明中だよぉ*･゜ﾟ･*:.｡.




ともこ「と言う訳なの…」

あかね「そう…」

ともこ「あの、あかねちゃん」

あかね「ねぇともこ…」

ともこ「うん」

あかね「事情は分かったわ……私も無理言って売ってもらったんですもの、ともこだけを責められないわ」

ともこ「あかねちゃん！」ﾊﾟｱｧ

あかね「けど」

ともこ「！」ﾋﾞｸ

あかね「この部屋についてはどう思うのかしら？」

ともこ「あ、あの…」

あかね「全部見たのよね？」

ともこ「うん…」

あかね「幻滅した？私の事気持ち悪い？」

ともこ「そんな事…」

あかね「正直に言ってくれて構わないわ」

ともこ「うん、じゃあ…」

ともこ「わ、私…」

あかね「私？」

ともこ「私のグッズも置いて欲しいな///」

あかね「」

あかね「な、何言ってるの？」

ともこ「明日、持ってくるね」

あかね「そ、そう」

ともこ「だから、私もあかねちゃんグッズが欲しいな///」

あかね「」

ともこ「それと、二人で写った写真とかも欲しいかも…///」

あかね「わ、分かったわ…」

ともこ「きゃー！」ﾀﾞｷｯ

あかね「ちょ、ともこ？」

ともこ「私、嬉しいわ！家にいてもあかねちゃんと会えるのよね」ｷﾞｭｳ

あかね（く、苦しい…）

ともこ「あかねちゃんあかねちゃん」ｽﾘｽﾘ

あかね「や、やめなさい」

～それから、数日たって～

　　～あかねの部屋～

あかね「最近ともこグッズが増えてきたわ…」

あかね「あれから毎日のようにともこが持ってくるのよね」

あかね「特にこのねんどろいど…」

あかね「どうやって作ったのかしら？」

あかね「うふふ、凄くいい笑顔だわ」