シンジ「いただきます」
アスカ「むぐむぐ」
シンジ「美味しい?」
アスカ「んぐっ・・・普通ね」
シンジ「たまには美味しいって言ってくれてもいいのに・・・ん?」
シンジ(あれ?そういえばアスカってそこ座ってたっけ?)
シンジ(前は正面に座ってた気がするんだけど・・・いつの間に隣に)
シンジ「ねぇアスカ」
アスカ「んっ、なによ」
シンジ「アスカの席ってそこだったっけ?」
アスカ「べつにわたしがどこ座ろうと勝手じゃないの」
シンジ「ま、まあそうだけど・・・」
シンジ「夢だよな…アスカは量産型エヴァに食べられて死んだんだ…」
シンジ「あれ…?遺影の髪が伸びてる…?」
シンジ「はい、お茶」
アスカ「ん」
シンジ「ふぅー・・・緑茶はいいね。人類が生み出した文化の極みだよ」
アスカ「なにわけわかんないこと言ってんのよ。バッカみたい」
シンジ「い、いいじゃないか・・・あれ?」
シンジ(普通に隣に座ってる・・・前はすぐ部屋にこもってたのに)
アスカ「なに見てんのよ」
シンジ「べ、べつに・・・」
ミサト「パンツを……喰ってる…!?」
ガチャッ
アスカ「・・・」フキフキ
シンジ「あ、出たんだ」
アスカ「どこ行くのよ」
シンジ「僕もお風呂入ろうと思って」
アスカ「ちょっと待った。ん」スッ
シンジ「また?ドライヤーくらい自分で出来るだろ」
アスカ「手がふさがって本読めないじゃない」
シンジ「そんなこと言ったって・・・かわりに僕の手が塞がるじゃないか」
アスカ「ん!」スッ
シンジ「わかったよ・・・」
シンジ「・・・」ブォォォ
アスカ「~~~♪」
シンジ「・・・・・・」
シンジ(・・・前は僕がちょっと近寄るだけでもすぐ罵倒してきたのに。なんかアスカ変わったなぁ)
最後の使徒、その名も、「パンツ」
アスカ「あれ?シンジは?」
ミサト「出てったわよ~」
アスカ「はぁ!?なんでよ!」
ミサト「なんか最近アスカが馴れ馴れしくてうざいんだって~」
アスカ「・・・・・・」
終わり
パンツパンツ言っててエロ期待されてもなって
世界の中心で愛を叫んだパンツ
続きはよ
は
け
な
い、パンツ
アスカ「うざいってなんなのようざいって!!」
ミサト「さあねぇ。シンジ君に直接聞いてみたらいいじゃない」
アスカ「……バカシンジはどこに行ったのよ」
ミサト「どこだろね~。ちょっと考えればわかるんじゃないかしら」
アスカ「……」
ミサト「ま、頑張んなさい。さてと、ビールビールゥ♪」
アスカ「……えこひいきね」
~綾波宅~
シンジ「ふぅー。やっぱり綾波の部屋は落ち着くなー」
シンジ「何もないけど」
シンジ「そこがいいんだよね」
シンジ「ああ、綾波の枕」
シンジ「綾波……綾波…………はやなみッ……はやなみッ」スリスリスリスリ
ガチャ
シンジ「はやなみッ………はや――」
レイ「なぜ、いるの」
シンジ「あ、おかえり」
シンジ「ご飯出来てるよ」
レイ「どうやって入ったの」
シンジ「お風呂も沸かしてあるよ」
レイ「答えて」
シンジ「ねぇ、どっち? ご飯にする? お風呂にする?」
レイ「……ご飯」
シンジ「わかった今準備するからね」
ガタガタ
レイ「そのテーブルどうしたの」
シンジ「落ちてたやつ拾った」
レイ「そう」
シンジ「ご飯をよそって……お茶漬け海苔を……で、お湯を……はい、出来たよ」
レイ「なにこれ」
シンジ「お茶漬けだよ」
レイ「これがご飯なの?」
シンジ「そうだよ」
レイ「……」
シンジ「気に入らない?」
レイ「……」
シンジ「永谷園だよ?」
レイ「食べるわ」
シンジ「いやーやっぱり永谷園のお茶漬けは美味しいね」ガサガサ
レイ「そうね。山葵を少し落とすとまた格別だわ」モグモグ
シンジ「お、通だねーはやなみ! 僕は醤油を少し加えるのが好きなんだ」
レイ「それも良いかもしれないわ。人が手を加えることにより、更に美味しさを増すお茶漬け」
シンジ「やっぱり永谷園は凄いや!!」
レイ「そうね」
シンジ「アハハハハハハハハハハハ!!」
レイ「フフフ」
シンジ「いやぁ最近のアスカったらなんか変でさ」
レイ「それを今言うの」
シンジ「なんかこう、いつも視界に入るんだ」
レイ「そう」
シンジ「何がしたいのか僕にはわからないよ」
レイ「そう」
シンジ「常にお腹が空いてるのかもしれない。腹ペコゲルマンはこれだから困る」
レイ「そう」
シンジ「あ、ちなみにこの部屋にはピッキングして入ったよ。実は上手いんだよね僕」
レイ「そ――」
シンジ「いやぁしかしアスカったら最近どうしたんだろう」
レイ「やめて」
シンジ「え?」
レイ「私といる時に腹ペコゲルマンの話はしないで」
シンジ「……ご、ごめんよはやなみッ!」
ピリリリリ
シンジ「あ、電話だ」
レイ「携帯持っていたの」
シンジ「永谷園のではないけどね」
レイ「駄目ね」
シンジ「誰だろう」
―着信 クレイジーゲルマン―
シンジ「あ、ああああアスカだ!!」ビクビク
レイ「出れば」
シンジ「嫌だよ!! アスカは声だけで僕を不快にさせるチャンピオンなんだ!!」
レイ「出れば」
シンジ「嫌だ!!」
レイ「出ないと私の枕を窓から捨てるわ」
シンジ「……仕方ない。綾波がそう言うのなら」ピッ
シンジ「もしも――」
アスカ「こらあああああバカシンジ!! 今から行くから待ってなさい!!」プチッ
プープープー
シンジ「ひ、ひいいいい」
レイ「なに」
シンジ「アスカが!! ガラガラアスカがやってくる!! お腹を空かせて!! アイツはグルメじゃない!!」
レイ「大丈夫なの」
シンジ「うわあああああああああああああ!! あああああああはやなみの布団は良い匂いだなぁ」スンスン
レイ「正気なの」
ドンドンドン
アスカ『こらあああああバカシンジ!! そこにいるんでしょ!?』
レイ「来たわ」
シンジ「僕はいないって言って」スンスン
レイ「わかった」
ガチャ
アスカ「あ、えこひいき!! バカシンジいるんでしょ? 返しなさいよ!!」
レイ「なぜ?」
アスカ「なぜって……あんたバカァ? いいから返しなさい!!」
レイ「入って」
アスカ「え?」
レイ「はやく」
アスカ「う、うん」
シンジ「あ、はやなみ。アスカは帰ったの?」スンスン
アスカ「いるわよ。布団に篭ってないで出てきなさい」
シンジ「そっかぁ良かった。あの腹ペコゲルマンは僕を狙ってるんだ。主に僕の腸内をね。こわいだろう?」スンスン
アスカ「こいつ何言ってんの?」
レイ「さあ」
シンジ「それに僕の前でいつも薄着でふらふらふらふら。フランケンシュタインかてなんちて。思春期の僕には刺激が強すぎるんだ」スンスン
レイ「家ではいつもこんな感じなの」
アスカ「さあ。本性がコレなのかも」
シンジ「帰ったならいいや。ありがとうはやな――」ガバッ
アスカ「よう」ニヤッ
シンジ「うわああああああああああああ!! アスカが、アスカがいるううううううう!!」
アスカ「あたしのどこがうざいってのよ? 教えなさいよ!!」ツカツカツカ
シンジ「うわああああ来るな!! 僕に近付くな!! 僕を見ないでよ!! そんな涙目で!!」
アスカ「うるさいバカシンジ!!」
シンジ「なら殺せよ!!」
アスカ「なんであたしがアンタを殺さなくちゃならないのよ!!」
シンジ「じゃあ僕の前から消えてくれよ!! それかアスカでオナニーさせろよ!!」
アスカ「いいわよ!!」
シンジ「だから――って、え?」
アスカ「オナニーでもなんでもすればいいじゃない!! ここじゃなくて、家で!!」
シンジ「あ、アスカ?」
アスカ「なによ!!」
シンジ「なんで薄着なの? 寒くないの? それになぜ裸足なの? 走ってきたの? 膝擦りむいてるよ。転んだの? それに、なんで泣いてるの?」
アスカ「薄着なのと裸足なのは急いでいたからで……膝は転んだからで……なぜ泣……あああああああああああうるさい!!」
シンジ「な、なんだよ急に。これだからヒステリックゲルマンは」
アスカ「す……すすすすす好きだからでしょ!?」
シンジ「はい?」
アスカ「だから!! 好き……だからでしょ!!」
シンジ「アスカが綾波を?」
アスカ「なんでそうなるのよ!!」
アスカ「アンタの事が好きだからでしょ!!」
シンジ「綾波が?」
アスカ「アンタの思考回路はドブ川から産まれたの?」
シンジ「え、アスカが? 僕を? いやいやいやいやいやそんなまさか」
アスカ「そのまさかよ!! ああああもう!! スッキリした!!」
シンジ「へーそうなんだへー。え? ああ、うん。え? へー。はーそっかそうなんだ」
アスカ「で、アンタはどうなのよ」
シンジ「僕は赤味噌が好きかな」
アスカ「誰が味噌汁の話をしてるのよ!!」
シンジ「僕に作ってくれないかな? 赤味噌のお味噌汁」
アスカ「え?」
シンジ「帰ろうか、アスカ」
アスカ「え? あ、うん」
シンジ「僕も好きだよ。アスカのこと」
アスカ「あ、あああアンタってばッ!! 何真顔で恥ずかしいこと」
シンジ「帰ろう」ギュッ
アスカ「あ……うん」
シンジ(アスカでオナニーアスカでオナニーアスカでオナニーアスカでオナニーアスカでオナニーアスカでオナニーアスカでオナニーアスカでオナニーアスカでオナニーアスカでオナニーアスカでオナニーアスカでオナニー)
レイ「まって」
シンジ「あれ、綾波? いたの?」
レイ「すこし、まって」
シンジ「何?」
アスカ「どうしたの?」
レイ「二人を見ていると」
シンジ「うん」
レイ「いらいらするの」
シンジ「そうなんだ。病院行った方がいいよ。じゃあね。ほら行くよアスカ」グイッ
アスカ「ちょ」
バタン
レイ「……」シーン
アスカ『放っておいていいの?』
シンジ『なにが? さあ、これからはアスカとオナニーライフが待ってるよ!!』
アスカ『バッ――なに大声で恥ずかしいこと言ってんのよ!! それに別にそれ以上のコトダッテ……』
シンジ『え? なんか言った?』
アスカ『言ってなああああああああい!!』
シンジ『うわあああああまたヒステリーだあああああ!!』
キャーキャー
レイ「……」
いらいら
レイ「……」
ガチャ
シンジ&アスカ「ただいまー」
ミサト「あら? なによなによー手なんか繋いじゃってー。なに? なんかあったの?」
シンジ「いやあ」
アスカ「クスクス」
ミサト「なによー? 年寄りは蚊帳の外ってわけー? ま、ほどほどにしなさいね」
シンジ&アスカ「はーい」
シンジ「さてと。今日はこれからなにしようか」
アスカ「なんでもいいわよ」
シンジ「なんでも? 今なんでもするって言ったよね!?」
アスカ「ちが……別に深い意味は」
シンジ「ふーんそっか残念だな――」
ピリリリリ
シンジ「あ、電話だ」
アスカ「アンタの携帯って古いわよね」
シンジ「永谷園のではないからね」
アスカ「駄目ね」
シンジ「誰だろう?」
―着信 青髪のっぺらドール―
シンジ「綾波だ。なんだろう」ピッ
シンジ「もしもし」
レイ「わたしいま、じぶんのへやにいるの」プチッ
プープープー
シンジ「?」
アスカ「なに?」
シンジ「いや、なんかじぶ――」
ピリリリリ
シンジ「また綾波だ」ピッ
レイ「わたしいま、じぶんのへやからでたの」プチッ
プープープー
シンジ「なに?」
アスカ「どうしたの?」
シンジ「綾波がメリーさんみたいなことやってる」
アスカ「なんで?」
シンジ「知らない」
ピリリリリ
ピッ
レイ「わたしいま、やおやさんのまえにいるの」プチッ
レイ「わたしいま、きんじょのいぬにほえられたの」プチッ
レイ「わたしいま、うすぎをしているの」プチッ
レイ「さむいの」プチッ
レイ「わたしいま、はだしではしっているの」プチッ
レイ「わたしいま、ころんだの」プチッ
レイ「いたい」プチッ
レイ「すりむいた」プチッ
レイ「ないた」プチッ
シンジ「なんか薄着に裸足で走ってころんだって」
アスカ「ねぇあの子さ」
シンジ「んー?」
レイ「わたしたちいま、あなたのいえのまえにいるの」
シンジ「わたし……たち? ちょっとアスカ、外を見てみて」
アスカ「なによ――ってきゃああああああああああああああ!!」
シンジ「なに?」
アスカ「ちょっ……え、えこひいき……え?」
シンジ「なんだよ」ガチャ
レイ「ナデナデシテー」
レイ「カマッテー」
レイ「サワッテー」
レイ「アイシテー」
レイ「タベテー」
レイ「ナガタニエーン」
レイ「ファー」
レイ「シュコーシュコー」
レイ「サムーイ」
シンジ「うわあああああああああああ綾波の大行列うううううう!!」
レイ達「ファー」
シンジ「うわああああああ来るなあああああああ僕に近付くな!! 沢山の目で僕を見ないでよ!!」ガバッ
アスカ「やッ――あたしを盾にしないでよ!!」
レイ達「ファー」
シンジ「来るなああああああああああ!!」
レイ達「ファー」
―――
シンジ「うわあああああああああああああ!!」ガバッ
シンジ「……自分の……部屋?」
シンジ「……」
シンジ「ゆ、夢オチいいいいいい!?」
シンジ「な、なんだ夢か。そうか夢なんだ。あんな恐ろしい夢……」
アスカ「ちょっとバカシンジ!! はやく起きないと遅刻よ!!」ガチャ
シンジ「ああおはようアスカ。ねぇ、アスカって僕のこと好きなんだよね?」
アスカ「な、あ、朝から何寝惚けてんのよ!! はやく行くわよ!!」
シンジ「否定はしないんだ」
アスカ「うるさい!!」
シンジ「ふふっ」
~学校~
シンジ「おはよう」
レイ「おはよう」
シンジ「あれ」
レイ「?」
シンジ「綾波の席ってそこだったかな?」
レイ「そう」
シンジ「いつから?」
レイ「さいしょから」
シンジ「そうだっけ? 僕まだ寝惚けてるのかな」
レイ「じゅぎょうがはじまるわ」
シンジ「おっといけない」
チーンコーンカーンコーン
先生「永谷園の起源とは――」
シンジ「ふむふむ」
レイ「クスクス」
シンジ「ん? いま笑った?」
レイ「ううん」
シンジ「そっか」
レイ「……」
わたし、レーイさん
いま
あなたの
うしろにいるの
レイ「ファーブルスコ」
おしまい
ハハッなんだこれ
乗っとりすまぬでござる
おやすみ
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