える「折木さんはその……やはり胸が大きい方が良いのでしょうか?」(164)

奉太郎「突然なにを言い出す」

える「いっいえ、ただ今日、クラスの方が胸の大きさについて話していたので…」

える「折木さんはどうなのか気になっただけです」

奉太郎「千反田」

える「はい」ドキドキ

摩耶花「……」

奉太郎「部室でその話はやめろ」

える「どうしてですか? 私、気になります!」

奉太郎「……」

摩耶花「なによ折木、私に気使ってるの?」

奉太郎「い、いやそういうわけでは……」

摩耶花「いいわよ、別に」

摩耶花「私、もう帰るから」

奉太郎「って、おい伊原」
伊原は結局そそくさと帰ってしまった。
少し頬が赤くなっていたのは気のせいだろうか。

える「どうして摩耶花さんは帰ってしまったのでしょう?」

奉太郎「それはお前が……いや、なんでもない」

える「とにかく私、気になります!」

奉太郎「オレは胸の大きさなど気にならん」

える「気にならないとはどういうことですか?」

奉太郎「胸が大きい、小さいからといってその人物の印象に影響はないということだ」

える「しかし、世の男の人達は大きい方を好むと聞いたんですが……」

奉太郎「オレは気にしない。胸なぞただの脂肪だ」

える「ではなぜ試写会のとき、折木さんは入須さんの胸を凝視していたのですか?」

奉太郎「なっ、お、オレは凝視などしていない」

える「しかし、入須さんも『折木君はなかなかのおっぱい星人だな』と、おっしゃていました」

奉太郎「」

える「やはり、折木さんも胸が大きい方がいいんですよね?」

奉太郎「ちっ、違う。試写会のときに入須先輩をみていたのはそういう下心ではなく、その……好奇心からだ」

える「好奇心……ですか?」

奉太郎「そうだ。お前の言うように入須先輩が巨乳なのは確かだ。巨乳を見てしまうのは下心からではなく好奇心からだ」

える「では、折木さんは入須先輩の胸を凝視していたことは認めるんですね?」
奉太郎「まっ、まあ好奇心からだがな。千反田が『気にならない』って言うのと同じだ」

える「ふふふ、引っかかりましたね。折木さん」

>>12
ミス
気にならない ×
気になります ○

える「私、折木さんが試写会のときに入須先輩の胸を凝視していたことなんて知りませんでした」

える「あっ、もちろん入須先輩が、折木さんはおっぱい星人だ、なんて言ったというのも嘘です。安心して下さい」

奉太郎「」

える「でもやっぱり折木さんも、胸が大きい人の方が気になるんですね」

奉太郎「千反田、お前嘘をついてまでオレが巨乳好きかどうか確かめたかったのか?」

える「先に胸の大きさは気にしないと、嘘をついたのは折木さんです」

奉太郎「」

奉太郎「ああそうだ! オレは巨乳好きが好きだよ!」

える「折木さんも開き直れるんですね」

奉太郎「うるさい。ときに千反田、入須先輩は胸はどれぐらいあるんだ?」

える「入須さんはFカップだと以前おっしゃっていました。とても柔らかかったです」

奉太郎「柔らかかった!? 千反田、お前、入須先輩の胸を触ったのか?!」

える「はい、大きな胸というのはどういうものなのか気になりましたから」

奉太郎「それでどんな感じだった!? 詳しく聞かせてくれ!」

える「詳しくは分かりません。少し触らせてもらっただけですから」

奉太郎「そうか……」

興味が失せたオレは再び読者に戻った。
だがそれを阻むものがある。

える ジー

奉太郎「なんだ? 千反田?」

える「折木さんは私には聞いて下さらないんですか?」

奉太郎「え?」

える「私にも聞いて下さい!」

奉太郎「なにを?」

える「私の胸の大きさです!」

奉太郎「いや、別に」

える「聞いて下さい!」

このまま千反田と問答を続けていても時間の無駄だ。千反田の胸の大きさは対して興味はないし、以前みた水着姿から推測はできているが……

奉太郎「はあ、分かった。千反田、お前は何カップだ?」

える「私は……」

ためなくていい。

える「Cカップです!」

推測どおりだ。やはりオレの目に狂いはなかった。

奉太郎「そうか……」

伏せていた本を戻し、再び読書を再開する。

しかし、またしても千反田の目線がそれを阻む。

奉太郎「千反田、まだあるのか? 集中できないんだが?」

すみません飯落ちします。
自分でもなるべく保守しようと思いますが、支援して下さると幸いです。

える「どうして私にはそれだけなんですか?」

顔が近い。

える「入須さんに比べて私の胸が小さいからですか? それとも……」

奉太郎「分かった、分かった。だがいったいこれ以上なにを聞いて欲しいんだ?」

える「私の胸の感触や……印象です」

奉太郎「そんなもの実際触ったことなければ分からんだろ」

千反田が不意に席をたつ。
える「触ってみますか?」

奉太郎「いや、いい」

Eカップ以上の巨乳なら触ってみたいと思うが、千反田の胸は並だ。

大体、オレは巨乳以外は胸と認めない。

える「それはやはり私の胸が小さいからですか?」

千反田はいつのまにか顔を話し、机を隔てて立ち、俯いている。

える「つまり折木さんは異性として私をみてはくれないということですか?」

少し話が飛躍し過ぎてないか?

える「私は……私は……」
千反田の声がかすれてきている。
顔が紅潮しているのが分かる。
千反田が泣くのを見るのはこれが何回目だろうか?

奉太郎「分かった」

奉太郎「千反田、オレはお前の胸を触りたい。触らせてくれ」

える「はい!」

千反田が顔をあげ笑顔でうなずく。
頷いた反動で目から涙が床に零れた。

える「では……」

千反田が机を回ってこちら側に来る。

思えば偉そうなことを言っていたが、オレが直接胸を触るのはこれがはじめてだ。

千反田がオレの正面で立ち止まる。

その距離はわずか50cmほどだ。

いい匂いがする。

える「では折木さん、どうぞ!」

奉太郎「ああ…」

しかし、実際に触ろうとすると中々千反田の胸まで手が伸びない。

ぐずぐずしていると千反田がオレの手をつかんだ。

える「優しく触って下さいね」

千反田は、手をつかんだままで自分の胸へオレの手を持っていく。

あと20cm……10cm……5cm……

千反田の胸にオレの手が触れた。

しかし、触れただけで指は動かしていない。

考えてみれば、大きさは物足りないとはいえ同級生の胸を揉む機会など、ほとんどの者はないはずだ。

そう考えると突然緊張してきた。

顔があつくて、紅潮しているのが自分でも分かる。

その間、両手は千反田の胸に触れたままだ。

不意に、千反田がオレの手に自分の手を重ねた。

千反田の握力によって、オレの指が動かされ、指が千反田の胸に窪みをつくる。
える「どうですか? 折木さん?」

上目遣いでそう言った千反田は顔だけでなく耳まで紅潮していた。

奉太郎「ああ……」

実際には下着をつけているせいか胸の感触ははっきりとは分からない。

だが手の感触よりも、千反田の胸に触れているという事実に興奮した。

自然に千反田の胸をつかむ両手に力が入る。

える「おっ、折木さん?」
奉太郎「すまん、千反田。少し力を入れていいか?」

える「はい……」

千反田が答える前にすでに手には力が入っていた。

先程よりも力が加わり、千反田の胸の形が変わるのが分かる。

千反田はその間ずっと顔を紅潮させながら下を向いている。

人間一つのことを達成すると欲が出てくるものだ。

理性の糸が切れようとしていた。

奉太郎「千反田」

呼びかけに答えて千反田が顔を上げた瞬間をオレは見逃さなかった。

千反田の唇にオレの唇を重ねる。

える「ん……」

千反田は、一瞬大きな目を見開き、突然の出来事に驚きをみせたが、すぐに目を閉じた。

千反田と唇と胸、オレの唇と両手
三つの接触点でオレと千反田はつながっていた。

千反田の唾液とオレの唾液が舌を介して交換される。
互いの唾液を貪りあう音が二人だけの部屋に響いた。
十分に唾液を交換し終えると、オレは千反田と唇を離した。

オレも千反田も興奮からか少し息が乱れている。

える「折木さん、私、キスしたのはじめてです」

恥ずかしいがりながら言った可憐な美少女を、意のままにしたいという壊れそうなほどの衝動が襲った。

オレは無意識のうちに再び千反田の唇を奪っていた。

今度は先程とは違う。

ただ自分の欲望満たすたもに千反田の口内を犯す。

舌を侵入させて千反田の口内をくまなく這わせる。

息来るさからか、不意に漏れる千反田のなまめかしい息づかいが、オレの欲望をさらに増長させる。

千反田の唾液を貪りながら腰に腕を回し、千反田の華奢な身体を力任せに抱きしめた。

千反田は苦しいそうな声にならない声を上げたが、千反田も自分の腕をオレの腰に回した。

そのとき突然地歴準備室のドアが開いた。

迂闊だった。

放課後とはいえ学校内だ。
まだ部活動を行っている部もある。

誰か来ても全くおかしくはなかった。

オレは反射的に千反田からすぐに唇を離し、千反田の腰から手を引いたが、その人物の目をごまかすことはできなかっただろう。

摩耶花「最っ低!!」

ドアをあけたのは伊原だった。

こうなっては言葉でいくら弁解しても無駄だろう。

伊原は素早くオレと千反田の間に入り、千反田をオレと距離をとらせた。

伊原の平手打ちがとんだ。
今まで人に殴られたことなどあっただろうか?

摩耶花「誰もいないからってちーちゃんに手出すなんて最低よ!」

無理もない。

なにも知らない伊原から見れば、オレが千反田を無理矢理犯しているように見えたのだろう。

今「データベースはケツマンを出さない」ってフレーズが思い浮かんだけど使い道がないから使用権を譲るよ

える「違います。私が折木さんに頼んだんです」

千反田がさらに平手打ちをオレに加えようとした伊原を制して言った。

摩耶花「えっ?」

える「私が、折木さんに胸を触って欲しいと頼んだんです」

摩耶花「ちーちゃん、こんな奴庇わなくても…」

える「本当です! 私が折木さんに無理矢理お願いしたんです!」

摩耶花「……」

伊原は振り上げていた手を降ろした。

摩耶花「でも、だからってこんなところでキスまでして、やっぱり折木って最っ低!」

どうやらなんとか誤解は解けたようだ。
キスはオレが自発的に行ったものだが、黙っておいた方が良いだろう。

奉太郎「しかし、伊原、どうして戻ってきたんだ?」
伊原「なに? 私が部室に戻っちゃ悪いの?」

奉太郎「どうして怒る」

伊原「……忘れ物を取りに来たのよ」

机を見ると今まで気付かなかったが、確かに伊原とかかれたノートが置かれていた。

摩耶花「私はもう帰るけど……折木、あんたも帰りなさいよ」

ふざけるな。

このまま悶々としたまま帰れるわけがない。

奉太郎「なぜだ?」

摩耶花「だってあんた私がいなくなったら……また、その……キスとか……」

伊原が顔を赤らめながら言った。
ウブな奴だ。

奉太郎「もうあんなことはしない。今日はもう可処分エネルギーが残ってないからな」

それにしても、わざわざ伊原を呼び出してまで俺達を止めた張本人……

そろそろあぶり出すか。

奉太郎「だがまだやることがある。もう少ししたら帰る」

摩耶花「……ちーちゃんに手出さないって誓う?」

奉太郎「誓う」

摩耶花「絶対よ。じゃあ私、帰るから。バイバイちーちゃん」

える「はい、摩耶花さん。また明日です」

やっと邪魔物が消えた。

今すぐ千反田と先程の続きを行いたいが、また中断させられるのは萎える。

もう一人の邪魔物を排除するのが先だ。

奉太郎「もうばれてるぞ。出てこい」

反応はない。

だが隠れられる場所はせいぜい知れている。

そのうちの一つ、掃除用具入れに近づいていくと邪魔物は姿を現した。

える「ふっ、福部さん!?」

里志「いや~、ばれちゃったか」

える「あの~福部さん、いつからそこにいらっしゃったんですか?」

奉太郎「最初からだ」

オレももっと早く気付くべきだった。

里志「いや、悪気はなかったんだよ。ちょっと驚かしてあげようと思ったらそのまま寝てて……。起きたら奉太郎と千反田さんが……」

える「全部……見ていたんですか?」

千反田が顔を赤くしながら問う。

里志「まあ……ね。まさか千反田さんがあんなに……」

える「恥ずかしいです!」
千反田は耐え切れなくなったのか、両手で顔を覆いながら教室を出て行ってしまった。

里志「でも奉太郎。どうして僕が隠れていると分かったんだい?」

奉太郎「伊原が戻ってきたときすぐ分かった」

里志「摩耶花は忘れ物を取りに来たんでしょ? 別になにも不自然なことはないじゃないか」

奉太郎「忘れ物が鞄や携帯などすぐに使わないものなら不自然じゃないだろう。」

奉太郎「だが伊原が忘れたといって取りに来たのはノートだ。ノートは普通は鞄の中。つまり忘れたことに気づくのは普通は早くても家に帰ってからだ」

奉太郎「しかし、家に帰ってからならわざわざノート一冊のためにまた学校まで戻ってこない」

奉太郎「つまり誰かが伊原に、まだ学校からそう離れていない地点で忘れ物があると連絡したことになる」
里志「……」

>>123
ミス
すぐに使わない ×
すぐに使う ○

奉太郎「伊原の連絡先を知っている人物としてまず里志、お前が浮かんだ」

奉太郎「掃除用具入れに隠れていたお前は、オレと千反田の行為を見て出るに出れなくなった」

奉太郎「そこでお前は、誰かにこの部室に入ってきてもらい、なんとか行為の中断を試みた」

奉太郎「そしてちょうどよく掃除用具入れから、伊原が机の上にノートを忘れていることを見つけ伊原に連絡」

奉太郎「なにも知らずにただお前に言われて、伊原はノートを取りに来て、オレと千反田は行為の中断を余儀なくされた」

奉太郎「ただ分からんのは、お前がどうしてそこまでして、千反田とオレの行為を止めたかったのか、だが」

里志「……」

奉太郎「なんにしろこの責任はとってもらうぞ。こんな悶々としたまま帰ることはできん」

里志「それは無理だよ。奉太郎」















里志「データベースはケツマンを出せないんだ」



Fin

ここまで読んで下さった方々、支援して下さった方々、>>91さん、ありがとうございました。

今後のために指摘をいただけると幸いです

>>144
当初はどういう終わり方を考えてたの?

>>148
普通にイチャイチャして完全にエロに走って終わろうかと考えてました

>>150
今からでも遅くないから走れよ

>>150
はよう普通に書け

>>152>>153
いちおう完結したので…

奉太郎とえるのカップルは好きなんでそっちのSS読みたかった

俺はケツマンを出すルートもありだと思う
はよはよ

イチャイチャをくれ

>>156>>157>>158
次は完全にイチャイチャで書こうと思います
ケツマンは…

この悶々とした気分をどうしてくれるんだ
エロおねがい

える「折木さん、ケツマンって言葉 私、気になります!」

>>160
次回にご期待下さい

>>161
奉太郎「里志に聞け」

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