「これからリレー小説をよう」 (628)

ごちゃごちゃにならないように1レス五行まで
空欄は行として数えなくても良い。
次に書く人を安価などで指名する。
目標は>>1000です。
ではスタート


タイトル:>>2

俺の名はヘンリー後藤、究極の天ぷらそばの天ぷらの衣を研究するため、日本を飛び出し、世界中を旅をしている男だ。
本来ならば実家の蕎麦屋を継がなければならなかったが、夢の為に俺は名前も故郷も捨てた
俺は伝説の秘宝を見つけるまで実家には帰らない、絶対にだ。
そんなある日、暇だったためコンビニに行くために歩いていた俺の前に奴が現れた。
ヘンリー「お、おまえは!!」

続き安価↓+2

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1355061807

???「わっちはぬし様をまっていたのじゃ」
そこには一人の女が立っていた。
だが、こんなところに居るのは可笑しすぎる。
ここは男子トイレだぞ!?

スマンタイトルは「ヘンリー博士の天ぷら白書」で

ヘンリー「俺に何の用だ」
何故女が此処にいるのかは後で考えよう。
まずは目の前の女の情報を探るとするか。
???「わっちは天ぷらの真意を探っておる」
???「そのためにもぬし様の協力が必要なんじゃ。」

また同じ間違いを繰り返すのか……

>>8
過ちは繰り返すためにあるんじゃない、正す為にあるんだ


という事で描く人はage、書かない人はsageでいいかい?

全く、わけがわからないよ。きゅっぷい。

朝飲んだコーヒーが昨日買ったばかりなのに消費期限切れだったらしい事も、コンビニ出てすぐに期限切れコーヒーによるお腹メルトダウンおこしやがった事も。

近くのトイレに駆け込んで下痢止めという名のご飯をひたすら飲んでたら、金髪黒和服の郭言葉美女に個室トイレに乗り込まれて自分の天ぷらドリィィムを語られた事も。

全く、今日はアンラッキーデイ過ぎる。俺が何か悪い事したかい?神様よォ

?「…おい、さっきから黙りこくっておるが、わっちの話をちゃんと聞いとるのか?」

黙れ変態天ぷら女(仮名)。それはわざわざ男子トイレに乗り込んでまで語らなきゃならん事なのか?
絶賛ビチグソ脱糞中のこの俺に。

?「むぅ…すまん。確かにちと非常識だったでありんす」

ああ、わかってくれて最高に嬉しいよクソッタレ。
……いやクソ垂れてんの俺だけど。

?「おお、そう言えばまだ名乗ってなかったな」

おい、とりま俺の戦闘終わって、個室から出てからじゃダメなのかよ。どこまでマイペースなんだコイツ。

?「わっちの名は『安価↓1』でありんす。以後よしなに」

やべ>>1の最初の一行見落とした。忘れてくれていいです安価↓

>>12の続きからでいいよな?

白銀「わっちのことは今は白銀とでも呼んでくれ」

ヘンリー「金髪で黒い服着てるのに白銀か? まったく正反対じゃないか」

白銀「意外性があっていいと思うがのう?」

ヘンリー「そんな意外性はいらん、なんなんだお前は」



安価下

やはり長文封印はちとキツいな…安価なら

『名は体を表す』という諺に意地でも反逆するような名前の美女『白銀』は、口元を隠すように片手を唇に添えてくっくっくっ……と喉を鳴らす。

何がそんなにおかしい。テメーがどこの誰々さんなんですか?ってこっちはお伺い奉ってるんだけなんだが?

白銀「いや、わっちにそんな口をきくのはぬしが初めてでな……ついつい、よ」

……不覚にも、グッ…ときた。やはり、美女が笑うのを見るのはとても眼福である。…惜しむらくはここがくっさい男子トイレ個室である事だが。

白銀「わっちの素性は…まだ秘密じゃ♪とりあえずはぬしが用を足し終えてからじゃの。では鍵開けたまま個室から出るから、またかけ直しせ」


安価↓

安価だったら>>15の続き



ヘンリー(…まるで"鍵を閉めたまま"出て行く事もできるみたいな言い方だな、考えすぎか?)レバークイ

ヘンリー(でも鍵を閉めてたはずの個室に入ってきたのは事実だしな)ジャー

ヘンリー(まぁ、ここを出てから聞けば良いか)

ヘンリー(白銀も外でなら教えてくれる様な事を言っていたし)ガチャ


安価は+2



あ、しまったな+1とかで書かなきゃいけないのか。安価↓

いや俺は個人的にキツいだけだから…仮に変なのが来た場合フォロれないし、全力投球で書けずに何となく不完全燃焼だから。他の人がどうかわからんからとりま現状維持でいいと思う。
後連投連とり(+2とかでksk+1レスSS)とかがどうなのかわからんから明記欲しい安価↓

kskできないなら+2~の時、該当安価番号までは何を書き込めばいいんだ……安価なら

期限切れコーヒーの呪縛から解き放たれた俺は、爽快感と胆力に溢れ!明日へのワクワクと希望を胸に秘め!若さ故の『情熱』と『無謀さ』という武器を兼ね備えた究極のバイト戦士に戻ったのであった!

……………とはならず。白銀さん(本人曰く仮名らしいが)のあまりにも一方通行なご登場によって、脱糞中の姿や股間のマイサンを見られ傷心気味な俺の心の天気は正に曇天だった。現実の空はこんなにも晴れ渡ってるとゆーのに。グスン。

公園の公衆トイレを出てすぐ、ベンチで古風かつ高級感溢れるキセルを優雅に吹かす彼女を発見した。………何となく、彼女と関われば大冒険になる予感がしていた。そりゃもう、悪い意味での。

……あれか?ガキの頃の「僕、大きくなったらトレジャーハンターになって大冒険するんだ~」の一言がこんな事態を招いたってのか?

……まぁ、俺の予感の信憑性なんて3ミリリットルも無いか。いや、むしろ+に考えるんだヘンリー!今流行り?の中二病の気配がしなくもないが、あんな美女と知り合えたってのは俺の人生に一筋の光明が差したと考えるべきだ!頑張れ俺!いい感じに話かけろ!


安価+1

しくじった…確認したらオーバーしとる…一行64文字までなのか…
安価↓


ヘンリー「…さぁ教えて貰おうか、お前の目的を」フッ

白銀「あんな姿を晒しておいて、今さら体裁を取り繕うのは無理があると思うがのう」

ヘンリー「別に晒してねぇよ!お前が勝手に入ってきたんだろうが!…全く。良いから答えろ、話が進みやしねぇ」

白銀「くっくっ…すまんすまん、ぬし様はからかい甲斐があるものでな」

白銀「ゴホン。さて、わっちの目的だったか?それは…」

安価+3

その時どこからともなく現れた黒い服を着てサングラスをかけたSP風の集団が俺たちを囲んだ。

白銀「もう追手が来よったかのう? いや、これは奴らとは違うか……」

ヘンリー「おい、なんだよこいつ等は!」

そしてその集団の中から一人、オールバックで真っ赤な色の髪の他の奴らとは明らかに違う雰囲気を持った青年が出てきた。

???「はじめましてだなぁ……底辺、突然で悪いとは思ってないが俺たちについてきてもらおうか」

すみません安価+1で

白銀「…喧しいのぅ…折角こやつを見つけ、いい気分で吹かしておったというに……全く、"でりかしー"がないわ」

白銀はふぅぃー、と溜め息を具現化したような紫煙を吐き、ふんわりマイペースに立ち上がる。

白銀「…大体、だーれが底辺じゃ阿呆。わっちが"ひえらるきー"の底辺なら、『狂犬』のぬしはチンカス以下じゃのぅ?」

…チンカスて。アレだ、美女が下品な言葉使うの聞くと興奮するよな。…アレ?俺だけ?

白銀「狂犬、今ならわっちも見猿、聞か猿、言わ猿ができる。どうかここは引き下がってはくれんかのぅ?こやつと話をしたい」

安価+1

???「俺を狂犬呼ばわりか? いい度胸だな底辺・・・・・・」

そういいながら、男は俺の方を向いて言った。

???「用があんのはそっちの底辺だ」

男は俺の方を向いてニヤリと笑う、俺は言った。

ヘンリー「どっちの底辺だよ」

男は俺の突っ込みを無視して続ける。

七崎「俺の名前は七崎亮、底辺、お前と同じウェポンマスターだ」

男・・・・・・七崎はそう言うと此方に手を差し出していった

七崎「底辺、俺と一緒に奴らと戦え」

全く、わけがわからないよきゅっぷい。って、語彙量のない俺は本日二回目の物真似をしてみたり。

ある意味俺の嫌な予感は当たっていた。本日二回目の理解不能事態に軽く目眩がするよおかーさーん!
何だよウェポンマスターって!俺に扱えるウェポンなんて精々突っ込みと天ぷら蕎麦作る調理器具くらいだぞ?!中2病も大概にしろぉお!



おい七崎亮とやら。悪いがお前が何言ってるかさっぱりだし、断らせてもらう。せめて人が話してるんだからもう少し待てないのか?
大体だな、『底辺』呼びされて手を貸す人間なんざおらんわ!せめて自分がお願いする立場って事理解してから話かけてくれ

安価+1

七崎「まさか"人違いだ"なんてありふれた台詞を吐く気じゃないよな?底辺…いや、ヘンリー後藤。こちとらそのフザけた名前を頼りに1年も国中を駆けずり回ってたんだ。今更惚けるなよ?」

ヘンリー「…1年?ちょっと待て、そりゃ
おかしい。俺がこの国に来たのはつい1ヶ月前だしこの偽名を名乗り始めたのだってせいぜい3ヶ月前からだぜ?」

七崎「………」

ヘンリー「………」

七崎「………ん?」






ヘンリー「…お前、"まさか人違いだなんてありふれた台詞を吐く気じゃないよな?"七崎とやら」ジー

七崎「………」

七崎「………」ダラダラ

ヘンリー「おい白銀、馬鹿がいる、ここに
馬鹿がいるぞ。」

白銀「ぬし様がたまたま名乗っていた偽名
と、此奴らが探していた人物の名前が被っていたようじゃな」フゥ

安価+3


安価+3は長いだろwwwwww

七崎「ふん、あのヘンリー後藤かと思っていたのだが俺としたことが人違いだったか……、おい引き上げるぞ」

そう黒服たちに支持を出し、七崎亮は去って行った。
だが、この時に出てきた七崎が言った”奴ら”がこの後俺の立ちふさがり
七崎、ウェポンマスターと深く変わってくるという事を、俺はまだ思いもしなかった



――――――――――――――――――――――――――

謎の青年、”七崎”が去ったあと、俺はいよいよ謎の少女、”白銀”に話を聞こうとしたのだが

白銀「こんな公園の公衆便所の前で話すのは嫌じゃのう、"べすとぽじしょん"を探すのじゃ、ヘンリー」

そんな感じで俺と白銀は、白銀のいう"べすとぽじしょん"を探すために町の中をさがしまわっている。
彼女にはこだわりがあるらしく、俺の隣でイメージと違う、酸味が足りない、等色々言っている。

そんな俺と白銀の前に、一つの影が現れた。

それは、見た目は何の変哲のない青年であり、しいて違うところを上げるとすれば、眼の黒目の所がまるで血のように赤く、淡く光ってる所だった。
その青年は眼を一瞬強く光らせたかと思うと目から赤い液体を流し、その姿をまるで特撮物に出てくるような”怪人”の姿へと変化させた。

ヘンリー「お、おいなんだよこいつ!」

白銀「知らんわ、わっちが何でも知ってると思うな、まあおぬしがこんなよくわからんのに襲われたら面白くないわっちがかたづけ・・・・・・・」

白銀がいいかけて、ってもうほとんど言ってたが、構えようとしたとき、俺たちの後の方から一本の”矢”飛んできて、が赤い眼をした化け物に突き刺さった。

1人で三レスもしてすまん、五行になるように分割したら長くなった少し自重することにします。
でも、五行は短いだろ書きづらい、まあ五行なら変なの来ても修正できる手のはいいと思うけど。
まあ行に関しても文句は俺がそう思っただけだからスルーしてくれていい

後忘れかけてたが安価+1で

???「君達、怪我は…なさそうだね。良かった」

声のする方へと振り返った俺達の目の前に居たのは、それはもう美しい青年だった。声を聞かなければ女性だと言われても信じてしまいそうだ。…何故だろうか、あんなに大きな"弓"を携えているというのに全く不審者に見えない。これもイケメンパワーか? 「ちっ…イケメンめ」ボソッ

白銀「ぬし様や、心の声が漏れておるぞ」

ヘンリー「っ、ゴホンゴホン。おいそこのイケm…もとい青年、あんたは何者だ?」

???「おっとそうだね、先ずは自己紹介をしないと。…僕の名前はヘンリー…"ヘンリー後藤"だよ」


安価+2

今更だけど白銀の読み方は「しろがね」で良いんだろうか

>>43
良いんじゃないか?
はくぎんじゃなんかごろ悪いし、ぎんきんぎんがねは論外だろ

安価なら下

ジュゥー…と、熱したフライパンに水ぶっかけたような音と反応をしながら蒸発する化け物には目もくれず。

この中性青年は自らの名をそう名乗る。七崎とやらから話を聞いて間もなく、随分お早いご登場である。…アイツら詐欺グルじゃないよな?

素直に受けとるならば、俺と同様に偽名を名乗ってない限り恐らくこの青年こそが七崎とやらが探していた本物の『ヘンリー後藤』なのだろう

…というか、そんなふざけた名前の奴がそうそうゴロゴロ転がっててたまるか!恐らく七崎とやらも俺と同様に考え、人違いしたのだろうが

白銀「…色々、急いだ方がよさそーじゃの…」

彼女はポツリ、と呟き、ふいに俺の手を掴み、近くのファミレスに向かい、引きずっていく。

白銀「狩人、ぬしも来い。わっちの素性、ぬしの素性、狂犬達の話の混線について話す」

ヘンリ(美)「わかったよ。にしても、まさかあの白銀さんと食事できるなんて、皆が聞いたら卒倒ものだね」プフフ

…ようやく、わかるのである。白銀が何者なのか、どんな事態なのか。…いいじゃないか、こうなりゃ最後まで付き合うさ。

俺の休日はこの怒濤の展開と波乱で潰れる事が大決定した。…だがよ、白銀。その店でいいのか?非喫煙者の俺は一向に構わねーが、その店、喫煙席ねーぞ?

安価+2

必要かわからんがここまでの人物まとめ

白銀(しろがね):謎の金髪黒和服美女。口調は郭言葉。一人称は『わっち』。
二人称は『ぬし』、『ぬし様』。また、漢字二文字のあだ名(もしくはその人の裏での呼び名?)で呼ぶ。(統一してないが、ヘンリー(主)には基本『ぬし様』以外のキャラは『ぬし』)
『天ぷらの真意を知る』?ために鍵のかかった男子トイレ個室に乗り込む猛者。マイペースで、煙管で喫煙する。〈白銀〉の名は有名らしい

ヘンリー(主)ツッコミ。冒頭で脱糞中と胯間を見られる。一人称は『俺』。
そこらの漫画主人公と似たり寄ったりな口調。
天ぷら蕎麦作りが得意で、恐らくは蕎麦屋でバイト中。一ヶ月前にお国を飛び出しこの国へ。大体3ヶ月前からヘンリー後藤と偽名を名乗る謎な人。恐らく青年。見た目記述なし。

七崎亮(ななさきりょう):ウェポンマスター(どんな意味かは不明)らしい。黒服SP達を率いる赤髪オールバック。
一人称は『俺』。
二人称は『底辺』、『お前』。もしくは名前呼び

一年前から、『奴等』と呼ぶ何かと戦うために自分と同じウェポンマスターである『ヘンリー後藤』を捜しているらしい。偽名を名乗る主人公と人違いしちゃったドジッ漢。弱冠他人を見下す傾向あり。

ヘンリー後藤(美):恐らく七崎が捜している本物。七崎曰く『ウェポンマスター』らしい
一人称は『僕』。
二人称は『君』

長弓の名手。白銀を知ってる。正体不明の化け物を瞬殺できる実力の持ち主。

安価↓

あのあと、俺と白銀は、ヘンリーと名乗るイケメンと共に喫茶店に来ていた。

ヘンリ(美)「うん、いい雰囲気の店だね」

こんなことを言ってやがる目の前のイケメンに、俺は当然の疑問をぶつけた。

ヘンリー「おい、あの化け物は何なんだ! おまえの持ってたあの弓と矢はなんなんだよ! 訳わかんねえ
、馬鹿かよ」

白銀「お前さん落ち着け」


安価した

ヘンリ(美)「うん、そうだねまずはさっきの奴について説明しようか」

そう言って、目の前のヘンリ(美)説明を始めた。

ヘンリ(美)「さっきの化け物は、僕達、ウェポンマスターが"奴ら"と呼んでいる存在さ」

ヘンリ(美)「赤い眼を持っているのが特徴かな、その特徴から"紅眼"とも呼ばれてる」

ヘンリ(美)「そして奴らは人間に擬態する事が出来るみたいだね」

安価+3

>>48
wiki書いてくれよwwwwww

何だかんだで一応それっぽい感じにはなってんだな

>>48に追記。

白銀項目に

英語に関してはうまく発音できないのか、"○○"と発言。

例:limit→"りみっと"


ヘンリー後藤(美)項目に

絶世の美青年。そのふつくしさはヘンリー(主)曰く、声を聞かなければ男とわからない程。

安価↓

ヘンリ(美)「次に、"ウェポンマスター"についての説明だ」

ヘンリ(美)「なんとなくわかって来てると思うけど、"ウェポンマスター"は奴らを倒すこ都ができる兵器、"ウェポン"を扱う事の出来る人間のことさ」

白銀「なんか"ねーみんぐ"がそのまんまじゃのう……」

ヘンリ(美)「奴らには通常兵器が一切効かない、人間では"奴ら"……"紅眼"倒すことはおろか、撃退することすらできないんだよ」

ヘンリ(美)「なぜなら、奴らは強度、柔軟性、回復力どれもが規格外でありまさに"不死身"の存在だからね」

目の前の俺の偽名と同じ名前の美青年、ヘンリー後藤から伝えられた衝撃の事実に、俺はどう反応したら良いのかわからなかった。
だがここで一つの疑問が浮かび上がる、『なぜ"ウェポン"なら奴らを倒せるのか』、ヘンリー(美青年)は話を続ける。

ヘンリー(美)「その不死身の存在を倒せるのが"ウェポン"、正確には"ウェポン"に入っている、"フォトンクリムゾン"という光子(光の粒子)のおかげさ」

ヘンリー(美)「"フォトンクリムゾン"は猛毒でね、"不死身"であるはずの奴らさえも"殺し"てしまうんだ」

ヘンリー(美)「そんなものを発見し、さらにそれを扱う為の武器"ウェポン"を作ったのがそこにいる『白銀博士』だよ」

ヘンリー(美)が説明を続ける、って白銀そんなすごい奴だったのかよ!? 

ヘンリー(美)「まあそれでも、適合率の高い人間にしか扱えないんだけどね、たとえばぼくとか」

ヘンリー「そうなのか、でもお前はさっきのでかい弓はどこにしまってあるんだよ」

ヘンリー(美)「ああ、あれはこの"ウェポンユニット"の中にしまってあるんだ、"set up"で起動"open"で展開し、"close"でしまえる、声で認識するんだ」

そう言って、ヘンリー(美青年)が腕に付けた"ウェポンユニット"を見せてくる。



俺の中二病を使い果たした……
安価+1

ヘンリー「…何かもう何を聞いても驚かなくなって来たな。このたかだか1、2時間の間に俺のキャパシティと価値観は完全に崩壊したみたいだ。今なら"実はお前はこの世界の救世主なのだ"とか言われてもあっさり受け入れられるだろうよ」フゥ

ヘンリー(美)「それはむしろキャパシティ増大してるんじゃないのかい?」

ヘンリー「細かいことは気にすんな、とにかくそういう気分なんだよ。…という事はあれか、あの七崎?とかいう奴もその"ウェポン"を使えるのか」

ヘンリー(美)「何だ、君達七崎君に会ったことがあるのか。」

白銀「つい先刻な。何やらぬしを探しているようじゃったぞ」

ヘンリー「お前あいつの事知ってんのか?あいつはお前の事は名前以外知らないみたいだったぜ?」

ヘンリー(美)「彼とはもう何度も会っているからね。というか、僕が彼に情報を提供しているんだ。勿論"偽の"だけど」

ヘンリー(美)「すまないが、ちょっと長い話になるよ。…彼の所属している組織はどうしても僕の力が必要らしくてね、ずっと僕の事を追っていたんだ。まぁ逃げる事はたやすかったんだけど…1年位前かな、ちょっとしたミスでよりにもよって本名を知られてしまった」

ヘンリー(美)「組織は僕の名前から、幾つか足取りを掴んだらしい。その頃から七崎君を追っ手として差し向けて来たんだ。そして遂にはこの町に潜伏しているという所までバレちゃってね」

ヘンリー(美)「大体1ヶ月前だ、僕のもとに七崎君が来たんだよ、"お前がヘンリー後藤か?"とね。」

ヘンリー(美)「驚いたよ、予想していたよりもずっと早く居場所を突きとめられたんだからね。狼狽した僕には"人違いだ、僕は…そう、君をサポートする為に組織に雇われた情報提供者だ"なんて苦し過ぎる言い訳しか出来なかった」

白銀「くっくっ…その状況でその言葉を真に受ける阿呆なんかおらんじゃろうに」バカジャナ

ヘンリー(美)「いやぁ…ね?僕もそう思ってたんだよ…これはもう捕まったなって…うん…」フゥ

ヘンリー「…おいまさか」

ヘンリー(美)「勿論疑われたよ?でもこう、何か色々無我夢中で説明してたら、ね?」

ヘンリー(美)「えっと、そしてそれからずっと怪しくない程度の偽情報を流してたんだよ。僕には行き着かない位の真実も混ぜてね。ま、まぁ一応そう言う訳なんだけど…」

ヘンリー「………あいつ、本当に馬鹿なんだな…何か可哀想になって来た…」ズーン

ヘンリー(美)「いや!あれだよ?彼、腕は確かなんだよ?ウェポンマスターの力だって相当なものだし!ただちょっと抜けている所が」アタフタ

白銀「…狙っている相手からさえこんなに必死に"ふぉろー"されるとは…憐れじゃのう…」ズーン

ヘンリー(美)「し、白銀さんまで?」


安価+2

なんてーか、乙。

連投なら名前んとこに何レス使うかの明記いるかもな。
例えば3レスくらい書いて、安価先書き忘れてたりしたら誰も続き書けないし。

安価↓

ヘンリー後藤(美)と白銀のやり取りを聞きながら少し考える。コイツの話を聞く限り、少なくともweapon master system.についての信憑性はある。実物、実証を見せてくれたしな

だが他の疑問点はいくつも残る。何故こいつは偽装工作(穴だらけの)をしてまで七崎の組織への協力を拒むのか、七崎達の目的、組織は他にいくつ、どんなものがあるのか。また、『奴等』の行動原理や発生理由等をわかっているのか…etc。何とはなしに思考の海へダイブしかけた時、白銀が語りだす。


白銀「すまぬが狩人、ぬしは一つ間違っておる。わっちはその"ふぉとんくりむぞん"の発見者でもなければ、"しすてむ"開発者でもありんせん」

白銀は煙管を取りだし火をつけ、語り始める。(尚、この店も当然禁煙席なのでマスターが渋顔している)

白銀「ぬしの言う『白銀博士』はわっちとは別の『白銀』じゃ」

ヘンリー(美)「…どういう事かな?」

白銀「言った通りじゃ。『白銀』の名は、ある分野で、特異なまでに天才的な才能、発見、開発、使役、応用等、をする者達が名乗る名前。いわば称号のようなもの。」

白銀「じゃから、わっちも『白銀』ではあるが、白銀博士とは別人も別人。赤の他人でありんす」

それもそうか、もし本当に白銀博士なら、さっき『奴等』と遭遇した時に知らない様子なのはおかしい。嘘や演技には見えなかった。

ならば、恐らくは白銀はウェポンマスターには関係ないか、もしくはウェポン持ちではあるが、それがどういう物か知らないという事になる。なら、どちらであっても中々に戦闘に慣れている事に。白銀、お前マジで何者だよ…


安価+2

一通り話がでたところで、俺が色々と思案してる所で、目の前のヘンリー(美)・・・・・・ああめんどくせえ後藤いいや
後藤にも一つの疑問が浮かび上がっていた。

後藤(おかしい、彼女は服装や性格、口調が違うがどうみても白銀博士、僕は博士と会ったことがある)

後藤(白銀と言う称号等については僕も知っている、だけどその中でもわざわざ白銀と名乗ってるのは白銀博士だけのはず)

後藤(それに、目の前の白銀の存在を"情報屋"である僕が感知していない? 白銀はそんなに人数がいる訳では無いはずなのに)

後藤(雰囲気が違うからおかしいとは思っていたが、別人なのか・・・・・・?)

考える後藤の方をみて、白銀がその考えを読みとったかのようにニヤリと笑うと、立ち上がって言った。

白銀「さてはてわっちはそろそろ行かせて貰うとするかのう」

ヘンリー「あ? 白銀は俺に何か用があったんじゃ無かったのか?」

白銀「わっちはどうしても知りたい事があっての、知っていそうな奴らに聞いてまわってたんじゃ」

白銀「お主様に関わればわかると踏んでおったのだが、案の定そこの"狩生"が教えてくれての」

白銀「やはりわっちの感は"予知"”れべる”に鋭いのう」

そう言って白銀は笑う、おいおいマスターがしかめっ面してんぞ。

白銀「わっちも白銀の一人、わっちの力を利用しようとする輩もおる、じゃからわっちはもう行かせて貰うぞ、ではさらばじゃ、またあおうぞ」

そう言って、白銀は去っていった、金を払わずに、次あったときに絶対金を払わしてやる!

後藤「では、僕も行かせて貰うとしましょうかね、一応さっきの"奴"の情報を七崎君に教えないといけないしね」

ヘンリー「え、あいつはお前が倒したんじゃあ・・・・・・」

後藤「僕のウェポンは後方支援型でね規格外の化け物である"奴ら"を一撃で仕留める威力はないよ、それに"情報屋"としては、仕留めずに七崎君に情報として伐った方が美味しいからね」

おいおいマジかよ・・・・・・蒸発してたように見えたのにまだしとめきれてなかったのかよ・・・・・・
そして俺ヘンリー後藤と別れバイトに向かった、だがこのとき、遠方で血のように真っ赤な眼をした一人の人物がこちらを見ていたことを俺は知る由も無かったのか


安価+3

バイト(蕎麦屋)を終えた俺は近くにあった
公園のベンチに腰を下ろし、改めて今日の"イベント"について考えていた。しかしまぁ何だ、濃い、ひたすらに濃い。…ドッキリじゃないよな、あの"紅眼"とか言うのはマジでヤバい感しがしたし

「おい、何物思いに耽ってやがんだ?」

ヘンリー「!」

七崎「驚きすぎだろ」

ヘンリー「…ハァ、良かったお前か」

七崎「何だ?気持ち悪ぃ」

ヘンリー「いやぁ、また新キャラ登場かと思って。良かった良かった、これで新キャラだったら俺がストレスで死ぬ」フゥ

ヘンリー「そう言うお前は何してんだ?」

七崎「ああ、ちょうどこの辺りから"奴ら"の気配がしたもんでな。つってもお前みたいな底辺には何の事か分からないか」

ヘンリー「…"奴ら"って…おいマジかよ、またイベント発生ってか…」

安価+2

ヘンリーのウェポンはどうするよ

その時、突然誰かの悲鳴が聞こえてくる、悲鳴が聞こえた方向に七崎が走り出す、俺もそれについていった。

七崎「おい底辺! なんで貴様までついてくるんだ!」

ヘンリー「知らねえよ、なんか条件反射的なもんだよ」

俺の返事に七崎が舌打ちをする、だが悲鳴のあった方向に行くことを優先したのか、何も言わずに走って行った

ヘンリー「本当になんで俺ついていくんだよ、あとそろそろ本名出さないとヘンリー後藤(イケメン)が出て来た時に困る」

そして、悲鳴のあったところにたどり着く、そこには昼間見た血のように紅く淡く光る眼を持った男と、血まみれで倒れる男女がいた。
おそらくカップルだろう、男の方は首があり得ない曲がり方をしていて、どう見ても死んでいるようにしか見えない、女の方も完全に虫の息だ、
紅い眼の男……"紅眼"はその目から、"赤い液体"を流し、化け物へと姿を変えた、そして手をかざすと男女から"白い霧"のようなものが出て、
それが"紅眼"の身体に吸い込まれた、そして"白い霧"を吸い取られた男女は体がぼろぼろに崩れ、灰になり、風に乗って跡形もなく消えてしまった

七崎「男は一撃首を捻じられ、女は半殺し、そして二人とも二人とも灰か……不愉快だ、"set up"」

七崎がそう唱えると、七崎の手に付けられた腕輪の赤いラインが光る。

七崎「"open"」

七崎の手に、機械のパーツのようなものが出てきて、集まり、組みあがっていく、そして七崎の手には紅いラインが光る機械的なデザインの両刃の剣が出来上がった。
それに気づいた、紅眼がこちらを向く、後藤から聞いたスペックどうりなら、昼間は完全な不意打ちだったから撃退できたのだろう、今は昼間とは雰囲気が違い、一切の油断がないのだろうと思われる。

七崎「お前がいくら、強かろうとも、人類の敵であるお前に負けるわけにはいかない、俺は必ずお前を[ピーーー]」

安価+2

自身のweapon.type両刃(形はエヴァ量産機の持ってる武器みたいな感じだ)を振りかざし、七崎が駆ける。紅眼の化け物を切り裂くために。

七崎「テメーらみてぇな人間辞めた底辺野郎なんざミンチにしてやんよォォ!」

武器を展開した時肉体強化でもされるのか、余りにも人間離れしたスピードで、七崎は化物に瞬時に辿り着く。


七崎「ハッ、これでテメーも終いだなァァァ?!」

眼にも止まらぬ疾さ。赤い閃光を撒き散らし、七崎は化物の躯を切り刻む。

が。

七崎「おぶぅぅう?!」

化物が突如腕を片刃に変化させ、反撃。七崎は吹っ飛び、回転しながら地面に叩きつけられる。

だ、ダッセぇ……七崎、お前、何でいっつも肝心な時に……ドジッ漢七崎が負けたらとっとと逃げる算段を考えるべきだな、うん。

七崎「………いってぇなァ!底辺ごときが舐めてんじゃねぇよォォ!!!」

七崎がギャンギャン騒ぐ。白銀の『狂犬』って揶揄もあながち間違いじゃねぇなオイ

七崎「だがよ、『近づかなきゃ』、テメーも何もできねーだろーが?ああ?"change"!!!!」

七崎はその機械的な両刃に何らかのコマンドを音声認識させる。

両刃をガチャン、と音をたて、二つに別れ、変型、二丁拳銃に変わる。

七崎「そらそらそらそらぁぁぁぁ!!!!!」

二丁拳銃から、マシンガンをぶっ放したような破裂音を撒き散らし、化物を蜂の巣に。これだけ食らってまだ呻き声をあげ、死なない化物の生命力も凄まじい


七崎「おい!偽ヘンリー!この変型はまだまだあるんだぜ?」


七崎はドヤァ顔で、今度は二丁拳銃をツインダガー型に組んで化物に向かっていく。…見せびらかしたい気持ちはわからんでもないが、さっき近距離挑んでやられたのn


七崎「ぎゃっふぅぅう!!!!」

言わんこっちゃねーよォォ!!!バカだろお前!!!


安価+1

あ~あ、こいつは……、俺はついてきたことを後悔し、今の内に逃げようとしたそのとき、
紅眼の様子がおかしいことに気付いた。

七崎「なんてな、遊びはここまでだ」

いつの間にか再び剣の形に戻っていた、七崎のウェポンが紅眼の腹部に刺さっている。

七崎「ハッ、適当にダセェ所みせりゃしっぽ巻いて逃げると思ったが中々根性あるんだなあ底辺」

吹っ飛ばされたと思っていた、七崎が立ち上がる、よく見ると傷もほとんどない。

七崎「身体的な、スペックも知能もあまり高くないか、完全な雑魚だな、まあでもクリムゾンブラッドで身体能力を上げてもまともに食らったら死ぬからな、防がせてもらったぜ」

七崎「まあ雑魚と言っても、腐っても紅眼、守りながら戦うのも面倒だし、底辺が自発的に逃げ出すのを待ってたんだが……、せっかく根性見せやがったんだ、もう少し見てろ」

すまん逃げようかと思っていた、後ごちゃごちゃ理屈こねるやつは負けるとかチャチャ入れたいけど、空気を読んでやめておく。

目の前の紅眼が苦しみながらこちらをにらむ、その表情は痛みにゆがんでいるようにも見えるし怒っているようにも見える。

その紅眼に対して七崎が、走っていく、その姿をよく見ると赤い霧のようなものがほのかに見える、紅眼は腹部に刺さった七崎のウェポンを抜こうとするが抜けなかったらしくそのまま反撃しようとしてくる。
その反撃を地面を転がって避けた七崎がそのまま相手の懐に入り 自らのウェポン、両刃の剣を掴みそれを持ち手の真ん中から二つに分け、二本の剣にした。
2本になった両刃の剣を逆手に構え、紅眼に対して連続で切り付けた、剣が赤くぼんやりと光りながら空間に筆で描いたかのような、CGのような軌跡を残して敵を切り刻む。
形を保てなくなった紅眼が、崩れ、光となって消えた。

七崎「終りだ」

安価下

成る程、後藤の言っていた事は正しかったわけだ。確かに七崎という人間は相当に強いらしい。これは認識を改めないといけないな。

ヘンリー「…悪かった、七崎」

七崎「あ?何がだよ」

ヘンリー「俺、お前の事只の馬鹿だと思ってたんだ。けど本当は出来る馬鹿だったんだな。見直したぜ」マガオ

七崎「」

安価+2

出来るバカ:七崎

七崎嫌われてんのか?

安価なら下

アレだ、嫌われてるとかじゃなくて、そういうキャラとポジション付けしたから……愛されるバカなんだよ七崎は安価↓

七崎「よし分かった、今肉片にしてやる」

ヘンリー「いや!ちょっと待て!違うって!お前は凄いんだよ、ただ少しだけ抜けてるっていうか…」

七崎「"set up"、"open"」

ヘンリー「えっ、ちょっ、何かさっきよりウェポンの数多くない?」

七崎「多重展開はウェポンマスターの中でも俺にしか出来ないんだ。嬉しいだろ?そんな"凄い"ワザが見れて。さぁ、どこまで人間は細かくなれるのか確かめてみようか」

安価+2


そして、武器を多重展開した七崎は、その展開した武器の内の一つををなにもない暗闇に向かって投げつけた。

七崎「さっきからそこでこちらを見てたな、出て来い」

七崎が暗闇に向かって声をかけるとそこから、チャラい格好をした男が出てきた。その眼は赤く光っている

チャラ「へっなんか面白いことしてんじゃねえか、俺も交ぜろよ」

そしてその目から赤い液体を流し、化け物の姿に変化した

安価+3

何か扱いにくそうで申し訳ない。
多重とか言ってるけど展開できるのは3つ位まで、今は2つ使ってる。という設定で

安価は下

七崎「そこまで言うなら仕方ねえな。お前で試してやるよ、"open"」

言葉に合わせ、両手にそれぞれサーベル型のウェポンが展開する。

七崎「おい底辺、特別にこいつも見せてやるよ、"open"」

今度は、"脚に"膝から下を覆う様なウェポンが展開される

七崎「こういうのも有るんだぜ?」



トンっ、と軽く地面を蹴った七崎は俺の目の前から消える。次に聞こえたのは、空気を切るような音、そしてあの紅眼が怯む声だった。

七崎「まず1つ。あと、いくつに分かれるんだろうな?」ニヤニヤ

チャラ「っ、テメェ!」

視線を移すとそこには、左手を抑えた紅眼とその近くでニヤニヤしている七崎がいた。

そしてまた、七崎が消える。


さっきも聞こえた"空気を切るような音"に続いて紅眼が傷だらけになっていく。…速い、とにかく速い。七崎の力は圧倒的だ。だがあの化物がこのまま終わるだろうか。

チャラ「この…チョロチョロとうっとおしいぞ!」

叫ぶ紅眼の身体が赤く染まる。それと同時に、刻まれる傷の数も少なくなっていく。どうやら紅眼の甲殻が硬化しているらしい。七崎は切る事を諦めたのか、その動きを止めた。

七崎「何だ、やるじゃねえか。…でも駄目だな、まだまだだ」

七崎の脚に展開しているウェポンから赤い霧が上がる。

七崎「残念だが、今のお前を刻むのはかなり厳しい。だから切るのはやめにして蹴る事にしよう。」ハァ

トンッという音と同時に、またまた七崎の姿が消えた。間髪入れずに今度は"ドン!"という音と共に紅眼が消え、七崎が現れる。…もう何が何だか分からない。

チャラ「カハッ、…テメェ今、何…した?」ハァハァ

七崎「蹴ったんだよ、今蹴るって言ったろうが。」

いや、いた。かなり離れた所で苦しんでいる。甲殻は既にボロボロで、色も元に戻っている。もう虫の息のようだ。

安価+3

多重展開はあんな感じで捉えてくれるといいかと
まだ分かりにくかったら申し訳ない

多重展開して出したウェポンが普通に一つ出したときと同じだと強すぎるから
展開数増やせば増やすほど力が分散するってやった方が良いな。
三つ全部openしたら一つの力が三分の一になるとか

前の方でフォトンクリムゾン(Photon crimson)は化け物を倒せるほど猛毒って書いてあって
人間にも害があるけど、適合者だけ扱える的なことが書かれてたけど
不死身の化け物すら倒せる猛毒を扱って大丈夫って設定はなんか無理があるから、適合者にも限界があるって
やっといた方が良いかな?

ここまで読んでフォトンクリムゾンはウェポンのエネルギーや人間の身体能力をあげたりする効果もあるみたいだから
やっぱり限界定めないと人間側が無双することになりそう。

安価なら↓

チャラ「クソッタレ! なんで俺が人間なんぞに追い詰められなきゃいけねえんだ!!」

七崎「知ったことか、まあ相手が悪かったという事だ、見極められられなかったお前の自業自得だ」

チャラ「ちくしょう……があああああああああ!!!」

七崎が後から出て来た紅眼に止めを刺そうとしたとき、その攻撃は何者かに阻まれた。

???「クレイス、脆弱なお主では奴には勝てん、ここは引け」

その人物は、フードを深くかぶり顔が見えない、まさに敵幹部みたいな風貌をしている。

チャラ「で、でもよ!!」

???「引けと言っている、命令を聞かないなら[ピーーー]ぞ?」

そう言われた、クレイスと呼ばれたチャラ男は引き上げようとする、そこで七崎が前に出る。

七崎「逃がすと思ってるのかよ? 底辺共」

???「構ってる暇はない、遊びたいならこいつと遊んでろ、”狂犬”」

そう言った、謎の人物の背後から、人影が出てくる。それは目から赤い液体を流すと怪人の姿に変化した。
その姿は、他にみた奴より巨大で、その体は黒く見るからに硬そうであった。
そして、謎の人物とチャラ男の姿が見えない。どうやら既に逃げたようだ。

七崎「おい底辺、逃げる準備しとけ、苦戦するかもしれねえ」


安価+3

ごちゃごちゃ行った割には駄文ですまない。


……結果だけ言うならば。

ああ、結果だけ言うならば、七崎はあの黒い紅眼の化物に負け、敗走した。

世の中結果が全てだとも言うし、仕事や戦闘なんてもんは特にそうだろう。言い訳なんて通用しない。当たり前だ。

だが、俺は敢えて言わせてもらう。七崎はよく奮戦した。俺と自身の命を守った、立派な敗走〈しょうり〉だ。

今までの闘いを見てる限り、七崎のウエポンは基本的に『手数重視』の可変型ウエポン。

要は、攻撃手段が多彩な代わりに一撃一撃が弱く、決定打がない(普通の人間に向けたら一撃で木端微塵だろうが)のだ。


所謂、近~中距離型万能〈マルチ〉タイプ。多分、普段作戦行動する時の七崎は遊撃や足止め、装甲削り担当のウエポンマスターなのだろう。

そんな立ち位置の奴がたった一人で。おまけに相手は中ボスlevel。更には役立たずのお荷物非戦闘員である俺を絶対守護するよう動きながら戦うのだ。

闘いの最中、七崎はひたすらウエポンを変形、展開させ攻めるが相手の装甲を削るばかり。時折庇わせるために狙われる俺を庇い、深く傷ついていく。


俺がいくら「俺に構わず戦え」と叫んでも無視。…申し訳なさと己の無力さが嫌になる。

…結局、七崎は全身に裂傷や骨折、風穴を開けられるなどの重傷を負った。
最後七崎はウエポンを二丁拳銃型に組み、威嚇射撃しながら俺を抱え、肉体強化で逃走。


現在、七崎曰く『組織が一枚噛んでいるらしいウエポンマスター御用達病院』702号室に、俺はいる。

安価+2

七崎が敗走し、ヘンリーと七崎が病院にいる頃、その様子を見ていた二人組がいた。
一人は、ヘンリー後藤(本物)そしてもう一人は小柄で長い銀髪を後ろにまとめポニーテールにし、白衣をまとった女性。
その顔は、ヘンリーが昼間出会った白銀と名乗った女性にそっくりだった。

後藤「ふむ、七崎君がやられましたか」

白銀?「まあ相性が悪かったのと、足手纏いが居たからだな」

後藤「はっきり言いますね」

後藤が苦笑して言う。白銀?はそれを無視して続ける。

白銀?「あいつのウェポンは本来スピード型であり攻撃翌力は少ない、それを更に二つに分散した上に、守りながら戦ったんだ、あいつじゃ勝てない」

白銀?「まああいつは、ウェポンマスターの中でも中の中・・・・・・、場合によっては中の上にもなるが」

白銀?「まあ、あいつと同レベルでも"八嶋"だったら力業で叩き潰せてただろうがな」

白銀?「まあお前だったら倒せたんじゃないか? 後藤」

後藤「ご冗談を、僕のウェポン"サジタリウス(射手座)"は狙撃支援用です、近づかれたら終わりです」

後藤「それより、あなたが出てきたということは、適合者でも見つけたのですか? "白銀博士"」

白銀博士は、ニヤリと笑うと答えた。

博士「ああ、七崎と一緒にいるお前の名前と同じ偽名を名乗ってるヘンリー後藤、本名で言えば一条悠介だ」

白銀博士「あいつ見たところ、適合者としての才能が高い、あいつにこの新作を渡してみるか」

後藤「あの並みのウェポンマスターじゃ出力の半分も出せないという奴ですか」

白銀博士「ああそうだ、このビームライフルとビームソードの二つに可変するウェポン"エクスカリバー"をな」

そう言って白銀博士はその場を去っていく、一人残されたヘンリー後藤呟く

後藤「仲間が増えるのは良いことです、紅眼は存在していてはいけないんです、一体も残さず殺す」

そして、ヘンリー後藤もその場から姿を消した。

一方その頃ヘンリー改め、一条悠介は病院で手術室に運ばれた七崎が出てくるのを待っていた。
その周りには七崎の部下と思われる黒服が居た。

安価+3

5レスも失礼しました。本当にすみません。
後ヘンリーがややこしいので主人公に偽名設定があったのを良いことに勝手に名前をつけてしまいました。

正直フォローしづれーのが来たな…繋げられなくはないけど、カフェでのやり取り云々との兼ね合いとか、本名についてとか…

安価↓

>>118
すまん

安価下

あの後、手術を終えた七崎はそのまま1ヶ月程入院する事が決まった。かなりの重症だった筈なのにその位で済むとは、流石と言った所か。

責任を感じていた俺は七崎にどうしても謝っておきたかったのだが、病室に入るなり「あれは俺が勝手にやったことだ、謝罪ならいらないから帰れ。折角の入院生活なのに野郎の顔なんざ見たくねえ、入りたきゃ美人のナースでも連れて来い。」と、即追い返されてしまった。

俺に気を遣ってくれたんだろうが、黒服達の「俺達も入っちゃいけないんですか!?」と狼狽えている姿を見ると後半の美人ナースの件も、どうやら本気で言っていたらしい。

病院を後にして時間を確認すると、既に深夜も2:00を回っている。俺はここで初めて、白銀との出会いからまだ1日も経っていないのに気づく。

ヘンリー改め一条「…まぁ何だ、とにかく家帰って寝てぇ」ヒトリゴト

家に到着するなりベッドに崩れ落ちた俺は、野比さん家の一人息子に勝るとも劣らないスピードで眠りに落ちて行った。
~~~~~~

…夢を見ている、ひどく懐かしい夢だ。"あのオッサン"と幼い俺が話をしている。オッサンからは色々教わった、勉強、昔話、チャンバラなんかもよくしたっけ。俺が本格的に実家の蕎麦屋を継ぐ気になったのも、オッサンが家の蕎麦を気に入ったのが始まりだったしな。そういや…

~~~~~~
一条「…」ムク

白銀「おお、お目覚めの様じゃのうぬし様」

一条「……何当たり前みたいに人ん家で茶飲んでんだ…」

白銀「"てんしょん"が低いぞぬし様。うむ、色々あってな。しばらくここで世話になるので宜しく頼む。」

一条「…朝は弱いんだよ、ってハァ!?おい何でそうなった?駄目だ、頭がついて行かねぇ…」

白銀「落ち着け。まぁ何だ、簡単に説明するとじゃな。わっちの隠れ家がバレてヤバいから匿え。みたいな?」

一条「"みたいな?"じゃねぇ!……ああ、もういいや。多分あれだろ?何言ってもどうにもならないんだろ?分かってるよ。…取り敢えず、誰にバレてどうヤバいかを詳しく教えろ」ハァ

白銀「物分かりが良くて助かる。流石ぬし様じゃ。」


安価+2

面倒くさい感じになるかも知らんが勘弁してくれ。連投行きます

白銀が煙管を取りだし、火をつける。……おーい、一応我が家は禁煙なんだが?つーかカフェ代…いやまぁ、驕りって事でいいか。あんまりちまちま言うのはダセェし。

白銀「けちけちせず一服くらい許せ。…先ずは、わっちの身の上話からかのぅ?」

白銀はほふっ…と煙を吐き出しながら語り始める。

白銀「…わっちはのぅ、所謂『人工人間』なのじゃ」

……おいおいおい待て待て!またいきなりトンデモカミングアウトかよ?!ニトロ爆発級展開続きで俺もう心労で倒れそうなんですケド?!

白銀「…ぬし様カフェでは……まぁ、よい。…知っての通り、あらゆる分野で異形なまでの活躍を見せる天才達、『白銀』はとても数が少ない。だから約20年前、この国の政府は《この役に立つ集団、『白銀』を何とか量産したい》と考えたそうな」

白銀「しかし、この『白銀量産計画』は一時頓挫する。当時の実験"でーた"によると、例え両親が『白銀』でも、原則子供は『白銀』と呼べる"れべる"にはならず、遺伝子改造しても白銀と呼べる程の基準を満たせる者はできんかったそうじゃ」

…おっそろしい人体実験もあったもんだ。昔のこの国は大分頭イカれてんな…

白銀「ところが、《だったら、『白銀』を人工的に作ってしまおう》と考えおった白銀〈バカヤロウ〉がおったらしくてのぅ」

…ハァ?人工的に作れないから困ってるんじゃないのか?


白銀「……意味合いが違うのじゃ。要は、"0"から作るのではなく、現存している『白銀』の"くろーん"をベースに量産、調整、魔改造をしようというもの」

白銀「わっちはその実験の完成品、白銀"くろーん"の一人。あ、因みに『特異分野』は料理じゃ♪」

…マイクタイソンのボディーブロー並みの重い話で俺はもうグロッキーだよコンニャロウ。これでまだアジトがバレた話にいかないのが恐ろし過ぎるわ

白銀「あ、実はの、昔日本で暮らした時期がある。…ぬし様は忘れとるかも知れぬが、幼い頃、ぬし様と毎日遊んどった時もある」

白銀「その時ぬし様の親父さんに馳走になった天ぷら蕎麦が忘れられんくての」

白銀が少し顔を赤らめて、上目遣いにこちらを見ている。反則級に可愛いし、あー!懐かしーな!…という反応をしてやりたいが…ほんっとーに申し訳なくも、俺はこれっぽっちも覚えていなかった。すまん白銀。

白銀「その時、ぬし様の親父さんがどーしても作りたいと話してた『天ぷらの真意』とゆー天ぷら蕎麦を、ぬし様や親父さんに食べて欲しくて…探しだして、作るために、何年か前に研究所を逃げ出したのじゃ。…傭兵やったり高級和食料理店でバイトしたりホテルの料理長したりして探しとった」

……うわーお。おい親父。どうやら俺と親父はこの白銀の人生を270゚程変えちまったらしいぞ?親父は死んだからいいかも知らんが俺はこの責任とれる気がしねー…

白銀「まぁそんな訳で、元々わっちを連れ戻そうとしておる研究所に追われとったのじゃ。今までは上手く撒けてたのじゃが…わっちを追う研究所上層部が"うえぽんますたーしすてむ"を作った『白銀博士』らしくてのー。昨日のカフェでと会った情報屋後藤がわっちの情報流したらしくて。わっちの家バレちゃったぜ☆テヘペロ☆頼れる人はぬし様だけ!という訳なのじゃ」

後藤ォォ!!あ、あんのタヌキ野郎…!………ハァ。こんな話聞かされて断れる訳ねーじゃねーか。わかった、好きなだけいろよ白銀。腹へった。とりまお前の『特異分野』とやらの料理スキル使って朝飯作ってくれよ

安価+1

後藤「やれやれ、そんなに毛嫌いしないでくださいよ」

うるせえこのやろう、めんどくせえ事しやがって・・・・・・って

一条「なんでお前がここに居るんだよ!」

後藤「おっと、夜分に失礼します」

夜分失礼って、失礼って思うならやるなよ!

おいおいおいおい、穏やかじゃねえな、何でも良いけど家でやんなよ、よそでやれよ。

後藤「そう身構えないでください、貴方に用があるわけでありません、ご安心を」

そう言って、後藤は微笑む。

白銀「じゃがお主はまたわっちの情報を研究所の連中に流すんじゃないのか?」

後藤「それもないのでご安心を、第一そのつもりなら既にそうしてますよ」

後藤「今の貴女は戦闘力がなく無害ですので、自由にさせておく、と言うのが白銀博士の意志ですからね」

そしてこのイケメン、後藤は俺の方を向いて言った。

後藤「僕は貴方に用があって来たんですよ」

後藤「貴方にはウェポンマスターになっていただきます」

結構急いだなwwちなみに前の前の人の文とかよく読んだか?


安価↓

前の投稿だけ見て続き書くとえらい事になるからな、何か既にそうなりつつあるし

一条「あんたが、白銀博士とやらの助手だな?」

白衣「初めまして、一条くん。ええ、その通りです。用件はヘンリーくんから聞いていますね?」ニコ

一条「おいおい、もう俺の本名バレてんのかよ…昨日の今日だぞ?…まぁ取り敢えずザックリとはな。それで?俺のウェポンってのはどこにあるんだ、ワトソン君。」ハァ

白衣「フフン、私にかかれば一般人の情報を盗む位お茶の子さいさいですとも、ええ。…さて、その事なんですがね、少しばかり予定変更です。」

白衣「うちの"ホームズ"が、やはりどうしても直に会って話がしたいそうなのです。まぁあれですね、ラブコールですよ、ラブコール。ですから一条くん、貴方には今から私達の研究所に来て頂きます。」ニコ

安価+2

必要かわからんがkskとふぉろー代わりに当リレースレwiki?をば。

初期登場人物情報は>>48>>54をどうぞ。

各登場人物の追加事項、新キャラ、設定について。

ヘンリー後藤(主人公)改め→本名:一条悠介

蕎麦屋でバイトしている、モノローグと分析癖、何かを比喩する時に捻った言い回しをする青年。

白銀博士曰くウエポンマスターの才能があるとのこと。白銀とは昔面識があったらしいが本人は思い出せず。
一度は実家蕎麦屋の常連客『オッチャン』に影響を受け、実家の蕎麦屋を継ぐつもりだったらしい。が、>>1の時には辞めているので何らかの深い事情有り。


白銀

約20年前発案された『白銀量産計画』の実験体クローンの一人。
本人曰く、一条親子と幼い頃出会い『天ぷらの真意』という天ぷら蕎麦を探し、食べさせる為に研究所から逃亡。以後追われる身に。

『白銀』としての特異分野は料理。そのスキルを生かし、バイトで食い繋いでいたがヘンリー後藤(美)の情報漏洩により家がバレ、匿ってもらうために一条の家に居候する事に。(しかし後藤の優秀さか本人のミスか、即バレ。居候する理由が消えたが、留守番し、蕎麦を打って帰りを待つあたり今後も居候する気満々である)
年齢、計画開始からどんぶり勘定で18~20才と判明。


ヘンリー後藤

腕利き情報屋。白銀博士と仲間的繋がり有り。

カフェ時では白銀博士とは"会った事がある"程度だったようだが、数時間後に博士と共に七崎戦をリアルタイムで観戦する所を見るとカフェで白銀の話を聞いてからの即調査、行動、仲間に(もしくは雇われた)なった事になる。
かなり優秀な情報屋である。

紅眼を憎んでおり、一人残らず殺さなければならないと考えている。
手を組んでいない人間(白銀とか)の使える情報は即売るなど、中々にタヌキでドライな性格。

所持武器名"射手座"〈サジタリウス〉本人曰く『狙撃支援用』

七崎亮

恐らく、白銀博士の直轄組織所属。但し、その場合、ヘンリー後藤を仲間に引き入れるために1年探していたのに、自身の所属組織に勝手に入られてる可能性が浮上する。
ヘンリー本人も組織に組み込まれる事を嫌がって嘘や隠蔽工作までしていた点も不明。本人のためにも彼の所属は白銀博士直轄組織とは別であって欲しい。

手数重視の可変型ウエポンを使用(武器名不明)。
全ウエポンマスターの中で唯一『多重展開』が可能なウエポンらしい。

例:『強化ブーツ』装備+『二丁拳銃』

現在確認されている変形は『両刃』、『二丁拳銃』、『ツインダガー』、『ツインセイバー(もしくはサーベル)』、『強化ブーツ』。

白銀博士曰く、『強さはウェポンマスターの中でも中の中……、場合によっては中の上にもなる』

現在一条を庇い、全治一ヶ月の重症。ナースが好きが判明。


白銀博士

銀髪ポニーテールの小柄な白衣のお姉さん。口調は
称号のような物である筈の『白銀』の名をわざわざ名乗る。
白銀と同じ顔をしており、唯一紅眼を倒せる猛毒Photon crimson(化物を倒せるほどの猛毒。
人間にも害があるが、適合者のみ扱える)の発見者で、Weapon.Master.System.(Photon crimsonを注入した武器)の開発者。

白銀としての『特異分野』は不明。
白銀量産計画担当研究所の上層部の一人。分析癖有り


白衣

白銀博士の助手。カッチリした、白衣を着た眼鏡(男)

一条の言い回しに乗ってくれる意外とノリのいい人。何となくマッドサイエンティストの空気を漂わせる。一条を闘わせる為のウエポンの受け渡し担当の研究所(何の研究かは不明)職員


"紅眼"

フォトンクリムゾン(Photon crimson)でなければ倒せない不死身の化物。
人間を補食する。ウエポンマスターの敵であり、『奴等』、『紅眼』と呼ばれる。普段は人間に擬態し、戦闘時に目から"赤い液体"を流し、化物へと姿を変える。
補食方法は、手をかざすと獲物から"白い霧"のようなものが出て身体に吸い込まれる。

吸い取られた人間は体がぼろぼろに崩れ、灰になり、風に乗って跡形もなく消えていく。


クレイス

七崎にボコられたチャラ男に擬態する紅眼。
七崎曰く雑魚だが、名前があるので実はそこらの紅眼よりは偉い可能性有り。


フード?

フードを深くかぶり顔が見えない、まさに敵幹部みたいな風貌をしている。
ボコられたクレイスを諫めて中々に強い紅眼を置いてった。奇襲もせず、コテコテの悪役のような口調と登場をするあたり紅眼の中でも貴族的位置にいるかもしれない。


強い紅眼

名前不明。他の雑魚系紅眼よりその体躯は巨大。全体的に黒く、見るからに硬そうらしい。


親父

一条の父親。既に死亡


オッチャン

一条の実家の蕎麦屋継ごうと思わせたきっかけ。
幼い一条とよく遊んでくれていた蕎麦屋の常連客。


安価↓

『白銀』

ある分野で、特異なまでに天才的な才能、発見、開発、使役、応用等、をする者達が名乗る名前。いわば称号のようなもの。

各々に『特異分野』と呼ぶ専門がある。

ヘンリー後藤曰く『そんなに数はいない』(後藤は『白銀』達を把握しているらしい)

『白銀量産計画』

約20年前に発案された天才量産計画。0からは作れない故に一度停止したが、とある『白銀』のクローンベースの理論?により再稼働。現在は白銀博士の下部研究所が担当。現在がどのような形かは不明。



時系列

トイレ乗り込まれる

七崎登場

紅眼と遭遇

ヘンリー後藤登場

カフェ

七崎再登場

紅眼雑魚、クレイス、名無しの紅眼と戦闘

七崎重傷

寝る

1日目終了。

2日目

白銀再登場

多分書き手が時系列を勘違いしたと思われるので夜まで飛ぶ。

ヘンリー後藤再登場

2日目終了

3日目

ウエポン受け取りに研究所へ←今ココ

安価↓

白衣「さぁ到着しました。ここが、私達の研究所です。」

立派な門を抜けたところで立ち止まり、"研究所"とやらを眺める。研究所と言うからには、もっと如何にもなのを想像してたが、連れて来られたのはデカイ洋館だった。まぁ、これはこれで如何にもな外観か。

白衣「そしてあそこに居るのが我がホームズ、白銀博士です。」

よく見ると入口の前に白衣を着た女性が立っている。驚いた事に俺の知っている白銀と瓜二つだ、こっちの方が背小さいけど。多分あいつの言っていた"クローン計画"に関係あるんだろうな。

白衣「何つっ立っているんですか?早く行きますよ。」

博士「よく来てくれたな一条、私がここの所長だ。…どうした、そんなにこの見た目が気になるか?なら最初に教えてやる。お前の知っている"白銀"、あれは私のクローンだ。どうせあいつから"計画"の事も聞いているんだろう?」

一条「まぁな。…今さっきあんたを見て、もしかしてとは思ったよ。しかしあれだ、本当にソックリだな。違いと言えばあんたの方が小さいっつうか幼く見えるっつうか…」フム

…あれ、何か博士スンゴイ目で俺の事睨んでる。あれ?もしかして怒ってる?…ああ、そうか成る程。どうやら俺は初対面でいきなり地雷を踏み抜いたらしい。横を見ると白衣が「一条くん、"それ"は禁句ですよ」と目で訴えてくる。博士の方に視線を戻すと…

博士「…フン!」

思い切り蹴りを入れられた。股間に。

白衣「一条くん。博士はクローンである白銀くんに発育で負けている事を非常に気にしています。自分が小柄である事それ自体も非常に気にしています。どちらか片方だけでも禁句なのに、あろう事か同時に両方に触れてしまうとは……一条くん、流石です」ヒソヒソ

うるせぇ!と叫びたかったが声がでない。と言うか身体も動かない。息すら危うい。
…5分程悶えて、ようやく身体に感覚が戻ってきた、まだ痛いけど。

何とか立ち上がって博士を見ると、壁にもたれて一服している。悶える俺には欠片も興味は示さなかったようだ。…言い訳するようだが、別に博士がそこまで幼く見える訳じゃない。あくまで白銀と比べての話だ。まぁそれでも俺とそう大差ない様に見えるが。つうか何歳なんだ?まさかこれで結構いい歳なんてことは…

博士「何か失礼な事考えてるだろ。…まぁいい、これ以上ここで無駄な時間を使いたくない、さっさと入れ。」ガチャ

そう言うと博士と白衣は館の中へ入って行った。俺もそれに続いて館の中へ入る。…まだ不機嫌そうだったな、博士。

安価+2

ふむ、中は正に洋館といった感じだ。広い玄関ホール、天井にはシャンデリア、目の前にはデカイ階段と来てる。階段の上にあるエレベーターが若干風景から浮いているがまぁ、あまり気にはならない。これで趣味の悪い肖像画と、後は可愛いメイドさんの出迎えがあればほぼ完璧だ。

博士「25だ」

一条「え?何、メイドさん?」

博士「…お前は何を言っているんだ。私の歳だ。大方、さっき私を見ながら何歳なんだとか考えていたんだろう?」

見た目の事といい、年齢の事といい、この人俺の頭ん中でも見えてんのか?しかし25歳っつうと俺より4つ上か、やっぱり若いな。

ん?と言う事は…

一条「白銀の奴は昔、俺と会った事があると言っていた。多分14,5年前ってとこだからあいつが生まれたのはそれより前って事になる。」

一条「つまり、あんたはそんなに小さい頃から計画に加わっていたのか?」

博士「まぁ、そう言う事になるな。あいつは当時7歳の私から生まれたクローンだ。…長い話になる。移動しながら話してやろう。ついて来い。」

促されるまま、階段の上のエレベーターに向かう。…ちなみに、空気と同化しかけてはいるが白衣も隣にちゃんといる。

安価+2

博士「…白銀量産計画。こいつが始動したのは約20年、正確には26年前だ。しかし思うような結果を得る事が出来ず、計画は僅か5年で事実上の凍結を余儀無くされた。」

博士「どうしても諦めきれなかった研究者達は、別の分野に利用する予定だったクローンの研究をこの計画に組込む事にした。…実は"白銀のクローンを生み出す"、それ自体は別に難しい事ではなかった。知識も技術も設備も資金も人材も、必要なものは全て政府が提供してくれたからな。」

博士「クローンに目を付けた事で、あっという間に計画はおおよその完成をみた。…はずだったが、"クローン"に一つの問題が持ち上がる。何だか分かるか?流石に難しいだろうからヒントをやる。別にクローン自体に問題が有った訳じゃない。むしろ元の白銀に寸分も違う事のない素晴らしい出来だった。何だと思う?」ニヤ

一条「…"寸分も違う事のない"。……特異分野か?」

博士「ほう…!お前は随分と察しが良いんだな。聡明な人間は好きだよ、私は。」

博士「その通り、ただクローンを生み出すだけでは、白銀の数こそ増えるがその"特異分野"が偏ってしまうんだ。白銀の知識は貴重だが同じ特異分野ばかりでは仕方が無いだろう?」

博士「そこで私だよ。…研究者達は、その当時既に白銀の素質が有った私に声をかけたんだ。間違い無く白銀の称号を受け取るであろう"素質"を持ち、なおかつまだ"特異分野に目覚めていない"発達の余地がある"子供"。そしてそのクローン。この2人を別の環境で育てればそれぞれに別の特異分野が発現するのではと彼らは考えた。」

博士「そして生まれたのがあの"白銀"という訳だ。まずは生まれた彼女を私と同じ位になるまで成長させる。勿論人体に悪影響が出ない程度に調整しながらな。まぁここまでが第一段階といったところか。ここから第二段階だ。」

博士「成長した"白銀"と私を離し、全く違う環境で成長させる。私は研究所に残り、あいつは日本へと渡った。お前と会ったのもその頃だろう。その後、私達は研究者達の予想通り、別の特異分野を発現させた。あいつは"料理"、私は"物理学"といったようにな。」

博士「後はお前の知るとおりだ、あいつは研究所を抜け出し、私は発見した"フォトンクリムゾン"を元に"ウェポンシステム"を生み出した。」

一条「…という事は、計画は成功したのか?」

博士「理論上は、だがな。この方法にも問題はある。第一に時間。"第一段階"に1年、"第二段階"では2年から3年を費やしている。大した時間ではないと言えない事もないが、やはり実用という点で考えると長すぎる。第二に要素の不確定性だ。確かに白銀を生み出す事に成功こそしたものの、どんな特異分野を発現するかは分からないし、最悪発現しない可能性だってあった。4年かけたのに駄目でした、では取り返しがつかないだろう?」

博士「…結果として、クローンを利用した方法は、実用するにはリスキー過ぎるという理由から廃止が決定した。だが計画自体がおじゃんになった訳じゃない。あいつと私のおかげで、"素質"のある子供を"特定の環境"で育てる事で、ある程度狙った特異分野を発現させる事が可能だと分かったんだ。」

一条「成る程。研究所で育ったあんたは"物理学"、俺ん家の蕎麦屋でよく遊んでたらしいあいつは"料理"か。」

博士「そう言う事だ。勿論例外はあるがな。…だから"現在の計画"で重要なのは、如何にして素質のある子供を見つけるか、その一点なんだ。」

博士「随分と長話になったがそういう事だ。…まぁ、あいつは私のクローンと言うよりは双子の妹の様なものだと思ってもらった方が良いな。」

双子か、まぁそれなら"個体差"が現れても不思議では…ないか?

博士「ちなみに!あいつの方が私より…その、イロイロトデカイ…のは!成長を早める時に使った薬品のせいだからな。そうに決まってる。決して正当な手段で勝っている訳じゃないからな!…間違っても"個体差"なんて曖昧な言葉で纏めるなよ。」ジロ

やっぱりこの人俺の心読んでる。それとも、そんなに分かりやすいのか?俺の考えてる事っt「ゴホン」…咳払い?誰d「ゴホン」

白衣「ゴホン!…お二方、着きましたよ、研究室。…え?私ですか?ずっと居ましたよ、ええ」ニコ

安価+3

申し訳ない、何か説明してたらエラく長くなった。

博士「…あれぇ?えーと…なぁ、"あれ"どこやったっけ?」ガサゴソ

白衣「だから、いつも言っているじゃありませんか。せめて整理位はしましょうよ。研究にのめり込むと毎回コレです、私ですよ?片付けるの。…全く、これは博士の悪い癖です。この前だって…」クドクド

博士「ああー分かった分かった。そうだな私が悪かった、いつも片付けアリガトさん。それよりどこにやったか本当に知らないか?うーむ、一応今回の本題なのになぁ。」ガサゴソ

白衣「…ハァ、全くもう。…隣の机です博士。違います、そっちじゃなくて本が積んである方。」

博士「ん?おお!あったあったこれだ。…ほれ一条、これがお前のウェポン、その名も"エクスカリバー"だ。」

俺達が今居るのは、博士が主に使っているらしい研究室だ。あのエレベーターによると結構地下まで来たようで、エレベーターを降りると、相変わらず洋館のイメージを崩す事のない立派な廊下が現れた。つうかどんだけ広いんだこの館、もう城でも良いんじゃねぇの?…とにかく、そこからすぐにある部屋が博士の研究室だった。

そして、今博士が持っているモノが件のウェポンらしい。受け取り、何やら物々しいケースを開けると…

一条「…指輪?確か七崎とかヘンリーが持ってたのって腕輪だったよな。それに、これ2つ入ってるぞ。七崎が言ってたけど、ウェポンを複数使えるのはあいつだけなんだろ?」

博士「ふむ、そいつは私の最新作でな。より小型化する事に成功したモデルなんだ。2つ入っているのは、そいつが"2つで1つの"ウェポンだからだ。小さくする都合上、2つ必要でな。言っておくが、別に妥協した訳ではないぞ?2つを組み合わせる事によって、今迄のウェポンでは出来なかった様々な事が可能になっている。」

博士「まぁその特異性故、並のウェポンマスターでは本来の半分の出力も出せないんだがな。有り体に言えば、じゃじゃ馬なんだよ。なので、お前にはそいつの"マニュアル"をやろう。ああ、安心しろ、別にマニュアルだけ渡してはいサヨナラって訳じゃない。これから暫くはこの研究所で、そいつを使いこなせる様に訓練してもらう。……あれぇ?」ガサゴソ

博士と白衣がまた揉めているが…うん、知らん。つうかこの部屋の有様とさっき(今も)の白衣の様子を見る限り、博士が悪い。自業自得だ、俺は知らん。だからそんな助けを求める様な目で見るな。なに、時間ならたっぷりあるんだから大丈夫。存分に説教されてろ。俺は知らん。
~~~~~~

博士「…ああ、畜生。あいつは一旦"ああ"なったら止められないんだ…。おい、よくも見捨ててくれたな?一条。…はいマニュアル」ジトー

一条「アリガトさん。…あんたの自業自得だろ?それに、あの"お小言"は俺にも止められねぇよ。そんな事しようものなら一緒にお説教コースになるのは目に見えてる。これが嫌ならちっとは片付ける様にするんだな。」ウン

博士「分かってるよ、全く。…ああそうだ。そういえばお前、さっきウェポンの複数使用がどうとか言ってたな。確かに"同時に複数使用"出来るのは七崎だけだが、"複数所持&使用"するだけなら一定のレベルに達したウェポンマスターなら誰でも出来る。むしろ、大体のマスターは状況に応じて様々なウェポンを使い分けている。1つのウェポンだけで戦うマスターの方が少ない位だ。」

博士「まだ聞きたい事がありそうだな。だが今日はもう勘弁してくれ…私は疲れたので仮眠をとる。そいつの調整でマトモに寝てないんだ。明日も来てもらうから、もし聞きたいならその時に。…それじゃあお休み、一条。」ヒラヒラ

そう言って手を振ったっきり、博士は部屋を出て行った。流石に研究室では寝ないらしい。さて…と振り返ると、白衣が部屋を片付けていた。…しゃあない、手伝ってやるか、こいつの案内がないと"遭難"しちまいそうだしな。
~~~~~~

白衣「さて、時間と待ち合わせ場所は今日と同じで良いですね。…おっと、私とした事が名乗るのを忘れていました。大分申し遅れましたが、私の名は"ヨルク・フェルゲンハウアー"、ヨルクで構いません。では、また明日お会いしましょう。」ニコ

…ああ、クソ。…あの博士、どうやったらあんなに部屋を散らかせるんだ。2時間はかかったぞ。しかも2人がかりで、だ。そりゃあ白衣、改めヨルクも説教の1つや2つくれてやりたくなるさ。…次説教する時は俺も混ざってやる、本気だぞ。

さて、と。…手に持ったケースを眺める。大層なモンに入れてこそいるが、中に有るのは小さい指輪が2つだけ、とマニュアルか。本当にこいつがそんな凄いもんなのかね。まぁ白銀とヘンリーに聞けば何か分かるだろ、困ったらマニュアルもあるし。

20分程歩き、愛しの我が安アパートに到着する。何だか、随分長いこと空けて居た気がする。いや、あいつらが居るから正確には"空いて"はいないか?…あいつら大丈夫かな、つうか俺の部屋が。うわぁ、今更ながら心配になって来た。…どうか出て来た時のままでありますように!祈りながらドアを開ける。

安価+2

いちいち長いけど大丈夫かな
もし迷惑なら短くするようにするけど

もっかい安価+2

番外編~白銀とヘンリーの料理教室、天ぷら蕎麦編~

白銀「…というわけで、家主が"うえぽん"を受けとって帰って来るまでに、『~白銀風天ぷら蕎麦、唐翌揚げを添えて~』を作るりまーす」パチパチパチパチパチパチ

ヘンリー「……ごめんね。僕は仕事があるからとっとと帰らせて頂くよ」

白銀「…ふむ?作る料理を『~白銀風、わっちの家の情報を売り飛ばした狸狩人の"ふるこーす"~』に変更しても構わぬのじゃがのぅ?」ジー

ヘンリー「それもう料理じゃなくて事件じゃないか……わかった。手伝うから包丁片手に瞳孔開くのはやめてくれ」



白銀「よしよし♪では、天ぷらと蕎麦作りは難しい故、わっちが作る。ぬしは唐翌揚げを作れ。"れしぴ"はこれじゃ」つレシピ

~材料~
鶏もも肉300g●おろしにんにく1片●おろししょうが1片●酒大さじ2●醤油大さじ1.1/2●ごま油小さじ1卵1/2個、揚げ油適量◎薄力粉大さじ1.1/2◎片栗粉大さじ1.1/2

~作り方~
【1】鶏肉は大きめの一口大にカット。 ●の調味料を良くもみ込み、30分位おく。(冷蔵)【2】次にときほぐした卵を入れて良くもみ込む。ここでも出来たら30分程おく。(時間無ければすぐに3へ) 【3】2に◎を入れて混ぜる。 ★カリッと仕上げたい場合は、ボウルに◎を合わせて入れ、そこに汁気をきった鶏肉を入れてまぶす。【4】中温の油で揚げる。【5】まだ少し揚げ色が足りないうちに取り出し、2~3分置く。 油を高温に上げる。【6】高温の油に5を戻し入れて、こんがり良い揚げ色が付くまで、1~2分揚げる。

白銀「上手くやれば店で販売しておるタイプの唐翌揚げになる。自宅でも作ってみるといい」

白銀「さて、天ぷらを作るかの。家主は蕎麦の打ち方など"れしぴ"に書かんでも熟知しておるだろうし、何よりちゃんと全部書くととんでもなく長くなるからの…天ぷらだけ書いておいた物を残すか」
~天ぷら~
天粉…ボールに卵を割りいれて白身を軽く切る程度に混ぜ、そこに200ccの水を加え、泡だて器で混ぜる。混ざったら200ccカップに限界まで詰め込んだ振るい粉を二・三回に分けて入れ、粉が残らないように混ぜ合わせていく。この分量が1番ベストで、水が多いと天ぷらが素揚げみたいに。粉が多いともちもちして油っこい天ぷらになる。さっくり混ぜることがポイント。また、水も卵も粉も事前によく冷やしておきましょう。時間がたつとグルテンが発生してしまうので天粉は揚げる直前に作る

油…温度管理超大事。(一度使った油が天ぷらに1番適しています。さら油はきれいに揚がらない場合あり)温度は178から180度を保つ。(温度計があれば1番OK)無いときは、天粉を油の中にはしで落としてみて、シュワ~という軽い音がすればOK。浮き上がってこない時は温度がまだ低い。ジュワーという水っぽい音がしたときは温度が高すぎだから油を足す

ネタ…
野菜は天粉に直につけて揚げる。カボチャなら二分半、茄子一分半、大葉は葉の裏に打ち粉(振るい粉と同じ。天粉が落ちないよう糊の役目。これが無いと天粉が落ちて素揚げみたいになる)をつけてから裏だけに天粉をつけて15秒でOK。
肉魚類は必ず打ち粉をつけてから天粉をつけて揚げる。共に一分半から二分くらいです。魚は生臭いので、皮目には打ち粉をつけず、身の部分だけに打ち粉をつけて揚げる。(こうすることで皮目の生臭さをうまく飛ばせる)

揚げ方…
温度を保って揚げること。高くなりすぎても低くてもいけない。(1)一度に大量にネタを入れない→温度が下がる(2)油を少しずつ足しながら揚げる→温度が高くなりすぎるのを防ぐ為(少しでいい。入れすぎると温度が下がる)(3)揚げ玉(天かす)はこまめにすくう→焦げがネタにつくのを防ぐのと、油の揚げる力が弱まるのを防ぐ。


白銀「…もうすぐ出来上が…む?!狩人がおらん!」

白銀「……むぅ、唐翌揚げはちゃんと作ってあるが…手伝ってくれたお礼にと狩人の分も作っておいたのじゃがの…」シュン






ヘンリー「…さて、こっそり抜け出せた事だし、仕事に戻ろうか」

ヘンリー「……白銀。これから貴女は彼とどう生きる?貴女も彼も、かなり特殊な事情持ちだ。……白銀博士所属の国家機関-三賢者-《マギ》、七崎君所属の組織、同盟組織を多数持つ-地獄の番犬-《ケルベロス》、人類の敵、-紅眼-達…、僕みたいな多数のフリーエージェント達…。僕はともかく、彼等は貴女や彼を、長くは放ってはおいてくれないだろうね…」


ヘンリー「おや、一条君帰って来たか。……にしても、一条君も一条君だ。何も考え無しに『七崎君の代わりに~』なんて、明らかな嘘で-三賢者-に入るなんて。………いつか『紅眼達の秘密』、『ウエポンマスターの末路』、数年後に確実に起こる『-約束-』を知ったら…きっと君は後悔するよ。ウエポンマスターになった事を…」スタスタ

安価+2

>>175メール欄にsagaって入れてみ?

連投します

一条が研究所を出た後、そこに残った白銀博士が椅子に座り、そこに彼女の助手、ヨルクがコーヒーを淹れてきて机の上に置く。

ヨルク「博士、なぜあのような嘘を?」

ヨルクの指摘に白銀博士は不機嫌になる、そして頬を染めながら言う。

博士「ヨルク、二人きりの時は名前で呼んでくれって言ってるだろ、それに敬語もやめてくれ」

博士「私たち二人の仲だろ? おまえは特別なんだ」

白銀博士が頬を赤く染めて、上目づかいにヨルクを見る。

ヨルク「悪かったよ"祐理"、それでなぜ彼に嘘をついたんだい」

祐理「嘘とは何のことを言っているんだ?」

ヨルク「七崎君がやられて、この町での紅眼への対抗手段ないと言ったことですよ」

その質問に白銀博士はコーヒーを一口飲んでから答えた。

祐理「私たちの目的は、紅眼を倒すこと、だが敵は紅眼だけじゃない、ウェポンを所有する組織もだ」

祐理「この地域は私たちマギの勢力下にある、だが私たちは国家直属で開発者の私が居ながら、弱小の組織だ、何故だかわかるか?」

ヨルク「元々は研究機関として大組織だったのが、祐理の技術の独占がなくなってしまった為組織が大幅縮小されたから……だったね、でも納得いかないな、何故ここまで組織が縮小されなきゃいけなかったんだい?」

祐理「私が、"世界連盟政府(World Union Administration)"のにしっぽを振らないからだ、奴らとしては開発者の私含めて、ウェポンは全て自分らの"連盟軍"で管理したいんだろうな」

祐理「だから、今の組織同士が勢力争いをしているいまの状況を利用して、私を追い詰めたいんだろう」

ヨルク「もっとマスターや組織の多い地域では組織同士の抗争も多いらしいね、人類の敵と戦う為の武器で人類同士が戦うなんて悲しいことだよ」

祐理「そうだな、だがここも例外じゃない、今まではケルベロスの扱いやすい馬鹿がいたからよかったが、それも今は病院だからな」

祐理「私たちも自分の勢力に属するマスターが必要なわけだ、あの聖剣の名を持つ新兵器を扱えるだろう適合者を見つけたのは幸いだったな」

ヨルク「ふむ、彼にはこれから大変な思いをしてもらうことになるね、この地域はあの最強のウェポンマスター、"十二寺 刻哉"をリーダーとするチームに目を付けられたって噂があるみたいだから」

そして二人は研究所の窓から一条が去って行った方向を見たあと、自分のしごとに戻っていった。

安価+3

すみません途中で用事がはいって急いで書いてしまいました、わかりづらいところが多いかと思います。
しかも無理やりうまく五行にまとめられませんでした適当に自己解釈してください。

ミス

しかも無理やりうまく五行にまとめられませんでした

しかもうまく五行にまとめられませんでした。

すみません

安価+2

もう五行(くらい)なニュアンスでいい気がするwwちなみに聞きたいんだが"十二寺 刻哉"の読みって何?



saga入れるの忘れてた…

>>183
"十二寺 刻哉(じゅうにじ ときや)"とよみます

最強のウェポンマスターで対紅眼組織"ツァイト"のリーダー
組織の3/2がマスターかウェポンを持っていない適合者の大組織
名前はちょくちょく出るけど正式に組織が出てくるのは中盤
本人が出てくるのは、中盤の後の方。
まで考えてみた

安価なら+2

ここまで出てきたキャラ
一条悠介
白銀
七崎亮
ヘンリー後藤
七崎にやられた紅眼
クレイス
???
七崎倒した紅眼
白銀博士(祐理)
ヨルク・フェルゲンハウアー

名前だけでた人
親父
オッチャン
八嶋
十二寺 刻哉

モブ
SP風の七崎の部下(名前が出ればメインになれるかもね!)

恐る恐るドアを開けた一条は中を確認する。…大丈夫、特に問題は無い。ホッと胸を撫で下ろす。履いていたブーツを脱ごうと屈むと、靴が一足減っている。なんだ、ヘンリーの奴帰ったのか。そんな事を思いながらブーツを脱いでいると、風呂場からシャワーの音が聞こえる事に気づく。

一条(…こ、これは…まさか。"ラッキースケベ"のチャンス!)ハッ

恐らく、自覚している時点で既に只の変態なのだが、そんな事はどうでも良い。ヘンリーが帰ったという事はつまり、今風呂場に居るのは…

一条(多分、いや間違いなく殴られる。だが、それと引き換えに白銀の裸体を拝めるなら……何を迷う事があるのか!)グッ

拳を握り締め、気配を消しながらも颯爽と風呂場へ向かう一条は、まるで死地へと赴く戦士のようなとても精悍な顔つきをしていた。

一条「お邪魔します!」ガラッ

???「?……アラァ、中々イイ男じゃない。貴方、随分強引なのね。…でもそういうのも悪くないわ。いえ、むしろ好きよ!」ウフフ

…ドアを開けたら2m近くありそうなタフガイがシャワーを浴びていた。しかもおネェ口調。そして何故だか凄くウェルカム状態。…タフガイって言うか、タフゲイだった。

一条「」

一条「………イヤァァァァ!!」

一条「心に…深い、深いキズを負った…」グス

白銀「ふぅ…全く。わっちの"しゃわーたいむ"を覗こうなんて不埒な事を考えるからじゃろ。ぬし様の自業自得じゃ。」

一条「いや、裸体の美女がすぐ向こう側に居たら行くしかないだろう、男として。」

白銀「…ぬし様は何を真顔で恥ずかしい事を言っているんじゃ。」テレ

タフゲイ「仕方がないわね…貴方の負った心のキズ、アタシが癒してアゲルわ!」

一条「うるせぇよ!テメェのサービスシーン見た所為で負ったんだ!つうか誰だ!何で人ん家の風呂勝手に使ってんだ!?」

白銀「へ?あ、ああ此奴か。…ゴホン、此奴は"八嶋"、七崎と同じ組織に属するウェポンマスターだ。」

一条「七崎と?何でまたそんなのがここに居るんだ。風呂入ってたし、俺達の事をどうこうしに来た訳じゃ無いんだろ?」

白銀「わっちの協力者じゃ。…元々、此奴とは研究所時代に親しくしておってな。別に研究所に所属していた訳では無い。"うぇぽんしすてむ"の実験に少しばかり協力していただけじゃ。そのうち、腕を買われ今の組織に入った。わっちが研究所を抜け出した後、奴らから逃れる為に、情報の提供をしてくれていたんじゃ。研究所関連は勿論、ついでに此奴の組織の情報もな。」

一条「…ああ成る程、あの時七崎の事を"狂犬"呼ばわりしたのは、どんな奴か知っていたからなのか。」

白銀「そういう事じゃ。別に見た目と雰囲気だけでそう呼んだ訳ではない。」

八嶋「と、言う訳だからヨロシクね。貴方の事も聞いてるわよ?一条クン。中々面白いコみたいね。それに…アタシの好みのタイプだわ。」ウフフ

一条「」ダラダラ

白銀「その位にしてやれ、八嶋。あんまり虐めると心のキズが原因で死に至るぞ。後ぬし様はわっちのじゃ、お前にはやらん。…そうじゃ、ぬし様。すっかり忘れておったが"うぇぽん"は貰って来たのか?」

一条「ウェポン?…おおそうだ!そういや貰って来たんだった!危ねえ、タフゲイのインパクトが強すぎて完全に忘れてた。……ほら、これだ。」ヨイショ

八嶋(あのコ、今シレっと白銀チャンに凄い事言われたのに気付いてないのかしら。それとも今更驚く事でもないのかしr………ん?タフゲイ?えっ何それ、…もしかしてアタシの事?!)ハッ

安価+3

やっぱり多少長くなるな、失礼

ちなみに八嶋は想像し辛ければキディガーランドの喫茶室長なイメージで
今更ながら2mは言い過ぎたかもしれん

>>105までを第一話としていい?

連投したかった

その夜、一条たちが寝静まった頃、アパートの屋根で白銀が一人で煙管をふかしていた、だがその煙が少なくなり、そしてなくなる。

白銀「薬がなくなってきたのう……新しいのをもらうしかないのう」

そう独り言をつぶやいた後、急に咳き込む、その顔は苦痛にゆがんでいた。

白銀「じゃが最近は薬の効果が効きづらくなってきたし……わっちももう長くないの……他の兄弟と同じく……」

白銀は呼吸を落ち着かせ立ち上がり、遠方を見てつぶやく。

白銀「私たちをクローンとして生み出し、実験と称して命をもてあそんだあいつらを絶対に許さない」

白銀「せめて死ぬ前にみんなの仇を取る……潰してやる、"サードプロジェクト"を!!!」

白銀「一条……私の人生に"食べる事の幸せ"を教えた男の息子……せいぜい私たち"名前のない複製品"の復讐のために利用させてもらう

そして、一通り言い終わった後、表情と口調を戻し、いつものように言った。

白銀「さて、冷えて来たし寝るかのう、あの"たふげい"とやらと主を一緒にしておくのもかわいそうじゃ」

そう言って白銀も、アパート中に戻っていった。こうして色々な謎、思惑などを残し、俺が巻き込まれた"非日常"、二日目の夜が更けて行き、
この物語の幕が開く、この時俺は自分を待ち受ける絶望にまみれた運命を知る由もなかった。


第一章
三番計画と名前のない複製品

――――第三話――――――

???「・・・きて……起き……」

朝、寝ている俺は何者かに声をかけられながら、身体を揺さぶられる。そういえば今家に、白銀とかいう娘がいたな……。

???「起き……起き…さい……」

ぐふふ、朝おこしに来てくれるなんて可愛いじゃないか! ふひひ、とか考えながら俺は勢いよく眼を開ける。

だがしかし……

一条「ぎ、ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁああああああああぁぁぁぁぁ」

俺の目に映ったのは、筋骨隆々のニューハーフだった、そういえばこのタフゲイもいるんだったちくしょおおぉぉぉ!!!

八嶋「もう、やっと起きたのね、おはようのキスをしてア・ゲ・ル(ハートマーク)」

一条「いやああぁぁぁぁ!!! 近寄らないでえぇぇぇぇぇ!!! タフゲイに後ろの方のジョジョ……じゃなくて処女を奪われるうぅぅぅぅぅ!!!!!」

八嶋「もぉう、ワタシにはちゃんと"八嶋 健仁(フォント:魚石行書)"って名前があるんだからタフゲイじゃなくてそっちで呼んで欲しいわぁ、けんちゃんでもいいわよ」

一条「わかりました! もうタフゲイなんて呼ばないから掘らないでくださいぃぃぃぃ!」

白銀「朝っぱらから、うるさいのう……」

寝ぼけ顔の白銀が(白銀の)寝室から顔をだし、そう文句を言ってくる、こうして朝の時間は過ぎていく。
この後俺がアパートの他の部屋の住民の方々に謝罪(土下座)して回ったのはまた別の話。


安価+3

思ったより長くなった本当にすまん
最後の方かなり急ぎ足になったし

なんか読み返す際に、自分では話数とかで区切った方がグダグダしないと思ってやってしまいました
話数と章で区切った方が何々編とかやりやすいかと思い……

連投五レスまでだったんですね、すみません次から気を付けます

安価↓

一条「クソぅ、なんて目覚めだ。折角良い夢見てたのに、もう覚えてねぇよ。」

白銀と八嶋が朝食を作っている間、暇を持て余していた一条は1人物思いにふける。……夢、か。あの時見た夢を思い返す。幼い頃の夢。確かにあのオッサンと1年程を過ごしていたのは間違い無い。しかし…

一条「…教えて貰った事は、覚えてるんだけどなぁ」ボソ

何故だかあの当時の事を上手く思い出せないのだ。とても、大事な記憶だった筈なのに。そういえば、白銀との事も覚えていない。…もしかして、幼い頃に頭でもぶつけたんだろうか。いや、結構マジで。

白銀「…ぬし様よ、ボーッとするのは構わんが、余り無視されるとわっち泣くぞ?」

一条「ふへっ!?し、白銀?えっ何、つうか顔近い!」

驚きで、思わず変な声が出た。気付けば、白銀にえらく至近距離から睨まれている。……ふむ。白銀のジト目か、良いな。ってそうじゃなくて。

白銀「何度呼んだと思ってるんじゃ、全く。今日も"あやつ"の所へ行くのだろう。それならばとっとと用意した方が良いんじゃないか?朝食ならもう出来ておるぞ。」

八嶋「モゥ、白銀チャンの声も聞こえない位アタシの事を考えてたの?…!もしやこれは…三角関係っ!?」ハッ

一条「ゴメン白銀、ちょっと考え事してたもんでな。研究所の方なら大丈夫だ、昨日と同じ時間だからゆっくり飯食う余裕はあるよ。…あと八嶋、お前少し黙ってろ。」


安価+2

何か時系列がまたわからなくなったな…

そういや同じ人が連続で書いてる場合ってどうなんの?

>>205
連投する場合は名前欄に連投って書く、
1人1レス5行空白改行は行に含めない
書く場合連投は5レスまで。

って決まってるみたいだよ。
時系列は誰かが書いてくれるといいなあ

そして朝食を食べ終え研究所に出かける準備をする、行く場所は違うようだが今日は白銀も出かけるようだ。

一条「白銀さあ、おまえ自由に歩き回って大丈夫なのか? 今は大丈夫みたいだけどついこないだまで追われてたじゃないか」

白銀「まあ大丈夫じゃろう、あやつは胡散臭いが信用できる人物らしいしの」

白銀「わっちの煙管の中身は特別製での、至急中身をもらいに行かねばならん」

特別性って、おいおいまさか麻薬じゃないだろうな? あとお前も後藤と同じレベルで胡散臭いって、俺おとといまで一般人だったんだぜ?

そういえば、白銀が煙管を吸っている所をあまり見てないな、それに煙草の匂いはしないし、その代り薬品のにおいはするけど……まあいいか。

そして家を出る、白銀はいつの間にかいなくなってたけど、まあ朝言ってた煙管の中身だかの事だろうから気にしないでおこう。
問題なのは、俺がタフゲイと二人きりで歩いているこの状況だが、何も問題は起こらなくて本当に良かった、通行人に変な目で見られた事と、八嶋の知り合いっぽい良い男に品定めされた事以外は。

そして研究所の前につくそこでは、昨日の助手、ヨルクさんだった。ヨルクさんは庭の手入れや花壇に水をあげているようだ。

ヨルク「一条君ですか、八嶋さんもご一緒ですか、ようこそ"白山研究所"へ、お待ちしてました。

ヨルク「八嶋さんも"護衛"ありがとうございます、新しいマスターというのは"襲われやすい"ものですからね、違う組織でありながらいつもありがとうございます。」

襲われやすいってなんだよこえーな、どうやらウェポンマスターは四六時中周りを気を付けなくてはいけないらしい。

八嶋「ウフッ、いいのよなんならもっと"預かって"あげてもいいのよ? それにしても相変わらず良い男ねえヨルクちゃん」

ヨルク「はは、ありがとうございます、ですが本当にここまでで結構ですよ、後はうちの"枝元"さんがやってくれますので」

八嶋「ああ、枝元君なら安心ねえ、じゃあアタシはここまでね"仕事"に戻らなくちゃ、じゃあね一条ちゃんまた会えるといいわねえ」

そう言って八嶋は去っていった、なんだか本当にまた会いそうで寒気がした。

そして俺はヨルクさんに連れられ客間っぽい部屋に連れて行かれた、そこにはひとりの男がソファに座っていた、男は此方に気がつくと立ち上がって近づいてきた。

男「君が、一条か、俺は”枝元 智(えもとさとし)”、歳は26だ、ここに派遣されてきた研究員でありウェポンマスターだ、君の戦闘訓練や教育を行う事になっている」

枝元「これから一緒にがんばろう」

そう言って枝元は鋭い目で真っ直ぐこちらを見て握手を求めてくる、俺はその手を握り握手を返した。

そのあと俺と枝元さんは外に出た、どうやらウェポンの展開速度などを見るらしい。

一条「"set up"、"open!"」

説明された通りの言葉を言う、すると俺の手元に電子機械の回路のようなものが広がり形作る、そして手元に一丁の機械的なデザインのライフルが出てくる、マニュアルに書いてあった"エクスカリバー(聖剣)"のガンモードのようだ。その様子を見ていた枝元さんが言った。

枝元「遅いな、遅すぎる、ウェポンの展開に5秒も掛けるな、実戦においてはその遅さは命取りになる。相手は規格外の化け物であるという事を忘れるな、たとえフォトンクリムゾンで肉体を強化しても、攻撃をくらってしまったらその時点で死ぬと思え、ガードしても無駄だ」

枝元「ついてこい、まずはウェポンを使った訓練よりも、身体能力、動体視力、反射神経を鍛えるぞ、しっかりと鍛えてないやつがただ武器を持っても死ぬだけだ、行くぞ」



安価+3

とちゅうでパソコンの調子が悪くなって最後の2レスほどなんかおかしくなりました。
なんかわからない所があったら言ってください、できるかぎり答えたいです。

登場人物増えたし、ksk代わりに恒例のwikiもどきを。
前回登場人物情報は>>48>>54>>139>>140>>141をどうぞ。

各登場人物の追加事項、新キャラ、設定について。

一条悠介(いちじょうゆうすけ)

所属:-三賢者-《マギ》(仮)

一人称:俺
二人称:お前、名字、さんづけ呼び

口調:そこらの漫画やラノベ主人公と似たりよったり

年齢:21才

見た目記述なし。

蕎麦屋でバイトしている。
モノローグと分析癖、比喩する時に捻った言い回しをする青年。ツッコミポジ

この度騙されて新人ウエポンマスターに。マスターとしての才能があるらしい。

白銀とは昔面識があったらしいが本人は思い出せない。
幼い頃にオッチャンと一年間チャンバラやら何やらを教えてもらった記憶はある。

オッチャンに影響を受け、実家の蕎麦屋を継ぐつもりだったらしいが、>>1の時には辞めているので何らかの深い事情有り。

最近、一条の本名が周知の事実状態なため忘れられがちだが、一ヶ月前にこの国に入国、約3か月前からヘンリー後藤と偽名を名乗る。(理由不明)

武器:聖剣《エクスカリバー》

白銀博士最新作。

ビームライフル、ビームソードへと可変するらしい。

より小型化する事に成功したウエポンで、しまった状態は元来の腕輪型ではなく指輪。

指輪は2つあり、2つで1つのウェポン。
小さくする都合上2つ必要な特別製で、2つを組み合わせによって現在までの既存ウェポンでは出来なかった様々な事が可能になっている。
しかしその特異性故に並のウェポンマスターでは本来の半分の出力も出せない。


白銀(しろがね)

所属:『白銀量産計画』担当研究所

一人称はわっち
二人称は一条限定でぬし、ぬし様(統一なし)
他の人間にはその人のコードネーム、名字、渾名で呼ぶ。


口調:郭言葉。英語のみ"○○"例:install→"いんすとーる"

年齢:18才

金髪黒和服、煙管をくわえてるナイスバディーな長身美女。髪型不明


政府が26年前に発案した『白銀量産計画』再開後の最初の成功実験体クローン。(オリジナルは白銀博士)

本人曰く、一条親子と幼い頃出会い『天ぷらの真意』という天ぷら蕎麦を探し、食べさせる為に研究所から逃亡した。

以後研究所から追われる身となる。

逃亡以後、そのスキルや、八嶋からの情報提供で逃亡補助をしてもらいつつバイトで食い繋いでいた。

『白銀』としての特異分野は料理。

マイペースでのんびり屋。時々ツッコミ。一条に明確な好意を示す。

現在一条の家に居候中。
建前上居候する理由はないがなんとなくズルズル今後も居候する気満々である。

煙管で吸っているのはニコチンではなくクローンの寿命伸ばしのための薬。
二面性があり、薬がきれかけた時に普段と口調と表情が変わる。
白銀博士と同じ口調になり消えていった兄弟達の仇をうつため、復讐のために『-三番計画-』《サードプロジェクト》阻止のために一条を利用しようと企む。

どちらが彼女の本性なのか、もしくは別人格かは不明。



ヘンリー後藤(へんりーごとう)
所属:フリー

コードネーム:"狩人"

一人称:僕
二人称:君

口調:フランクだが丁寧な日本語

年齢:不明

かなりの美形で、一条曰く『声を聞かなきゃ男とわからない』程ふつくしい。
見た目記述はなし

かなり優秀?な腕利き情報屋。
ウエポンマスターや各国々、組織、超極秘情報等を握る青年。

紅眼を憎んでおり、一人残らず殺さなければならないと考えている。

基本的には傍観主義な好青年だが、手を組んでいない人間(白銀とか)の使える情報は即売るなど、中々にタヌキでドライな性格。

武器:射手座《サジタリウス》

長弓型ウエポン。

本人曰く『狙撃支援用』だが紅眼を一撃で追い払う力を持つ。詳細は不明。


白銀博士(本名:白山祐理しらやまゆうり)

所属:国家機関・-三賢者-《マギ》、白山研究所


一人称:私
二人称お前もしくは名前呼び

口調:尊大口調

年齢:25才

銀髪ポニーテールの小柄スレンダー白衣美女(ヒール履いている)


白山研究所所長。

称号のような物である筈の『白銀』の名をわざわざ名乗る。

白銀と同じ顔をしており、唯一紅眼を倒せる猛毒物質、Photon crimson《フォトンクリムゾン》(化物を倒せるほどの猛毒。 人間にも害があるが、適合者のみ扱える)の発見者で、Weapon.Master.System.《ウエポンマスターシステム》(Photon crimsonを注入した武器)の開発者。
白銀としての『特異分野』は物理学。

『白銀量産計画』担当研究所(恐らく-三賢者-所属の白山研究所とは別の研究所)の上層部の一人。

よくからかわれてきたからか、白銀に肉体の発育で負けている事、自分が小柄である事を非常に気にしている。
どちらか片方だけでも地雷。(一条は両方の地雷を踏み抜いた)


研究にのめり込むと毎回散らかす。いつもヨルクに片付けてもらっている。
尚、散らかし具合は男二人がかりで2時間かけて掃除が必要になるほど。



白衣→ヨルク・フェルゲンハウアー

一人称:私
二人称:君、○○くん、○○さん。博士に対してのみ祐理


口調:ビジネスマンのような敬語

年齢:不明

きちっと白衣を着ている生真面目そうなメガネの男。
意外とノリがいい白山研究所に勤める研究員。

白銀博士のよき理解者であり、助手。白銀博士曰く『お前は特別(上目使い///)』

博士を大事に思っている故にお小言が多い。白銀博士にとっては助手、特別な人、時々、お母さん。

一条の護衛をしてきた八嶋に対して皮肉を言う等、八嶋に対してあまり好意的ではない


七崎亮(ななさきりょう)

所属:-地獄の番犬-《ケルベロス》

コードネーム:"狂犬"

一人称:俺
二人称:底辺、名字、テメー

口調:チンピラ

年齢:不明

スーツを着た赤髪オールバック。

かなり強いウエポンマスター。
組織の命令か、自身の独断か、ヘンリー後藤を仲間に引き入れるために1年間探し回っており(ヘンリー後藤本人に騙されて)、一条が『ヘンリー後藤』の偽名を使っていたために勘違いする。

普段は黒服サングラスSP達を従え、作戦行動する。
仕事か私情か、他組織である-三賢者-の勢力下地区を守ってきた

キレやすい若者。直情的で喧嘩ッ早く、直ぐギャンギャン喚く。

所々ヌケているドジッ漢。

ただ、完全なチンピラというわけでもないらしく、強敵との戦闘で一条を見捨てず守り通したり、

部下達から信頼と人望を集める一面もあり。


全ウエポンマスターの中で唯一、一つのウエポンで『多重展開』が可能なウエポンマスター。

白銀博士曰く、『強さはウェポンマスターの中でも中の中……、場合によっては中の上にもなる』

現在一条を庇い、全治一ヶ月の重症。ナース好き。

武器:可変型ウエポン(名前不明)

現在確認されている変形は『両刃』、『二丁拳銃』、『ツインダガー』、『ツインセイバー(もしくはサーベル)』、『強化ブーツ』。

多重展開について

同じ武器を複数出現させ、変形させられる。
展開数の限界は不明。

展開すればするほど威力が分散してしまうかは不明


八嶋 健仁(やじまけんじ)フォント:魚石行書

所属:-地獄の番犬-《ケルベロス》

一人称はワタシ、アタシ
二人称○○クン、○○チャン。名前の後にカタカナでくん付け

口調:オネェ

年齢:不明

2m近くありそうなオネェ口調タフガイ。

タフガイって言うか、タフゲイ。服装不明

筋骨隆々のニューハーフウエポンマスター。
白銀の協力者であり、白銀とは研究所時代から旧知の仲。

研究所所属では無く、ウエポンシステム実験に協力していただけであり、その後腕を買われケルベロスに入った。

白銀が研究所を抜け出した後、彼女に研究所関連の情報と自身の組織の情報を流し逃亡補助をしていた。
尚、この件が組織にバレてるかは不明。



枝元 智(えもとさとし)

一人称:俺
二人称:君

口調:学校の先生みたいな喋り方。言葉の一区切りごとに読点がつく
例:俺が、お前の、担当者だ、よろしく。

年齢:26

見た目記述なし


どこの組織所属かは不明。
一条育成、教育のために白山研究所に派遣されてきた研究員でもあるウェポンマスター。

一条に戦闘訓練や教育を行う事になっている

研究所に訓練場所がないからなのか、新人ウエポンマスターが狙われ易いのわ利用して実戦を見せるためか、現在あえて研究所の外で訓練開始

武器:詳細不明


"紅眼" (読みがわからん)

フォトンクリムゾン(Photon crimson)でなければ倒せない不死身の化物。
人間を補食する。

人類の敵であり、『奴等』、『紅眼』と呼ばれる。
普段は人間に擬態し、戦闘時に目から"赤い液体"を流して化物へと姿を変える。

補食方法は、手をかざすと獲物から"白い霧"のようなものが出て身体に吸い込まれる。

吸い取られた人間は体がぼろぼろに崩れ、灰になり、風に乗って跡形もなく消えていく。


クレイス

詳細不明。

七崎にボコられたチャラ男に擬態する紅眼。

七崎曰く雑魚だが、名前があるので実はそこらの紅眼よりは偉い可能性有り。


フード?

詳細不明

フードを深くかぶり顔が見えない、まさに敵幹部みたいな風貌をしている。

七崎にボコられ逆上するクレイスを諫めて中々に強い紅眼を置いてった。

奇襲せず、コテコテの悪役幹部口調と登場をするあたり、紅眼の中でも特殊な地位にいるかもしれない。


強い紅眼

詳細不明。

他の雑魚系紅眼よりその体躯は巨大で全体的に黒く、防御力が高い。

(実際に七崎は表面を削るだけで精一杯だった。)


親父

一条の父親。既に死亡。
幼い白銀に『食べる事の幸せ』を教えた男


オッチャン

一条の実家の蕎麦屋の常連客。
一条に実家の店を継ごうと思わせたきっかけ。
幼い一条と一年間遊んだり、色々な事を教えた。


十二寺 刻哉(じゅうにじ ときや)

ヨルク曰く、『最強のウェポンマスター』。本人についての詳細は一切不明

噂:対紅眼組織・-ツァイト-のリーダー。

-ツァイト-:組織の3/2がマスター、もしくはウェポン適合者の大組織。
十二寺 刻哉をリーダーとするチーム。


『白銀』

ある分野で、特異なまでに天才的な才能、発見、開発、使役、応用等をする者達が名乗る称号。

各々に『特異分野』と呼ぶ専門分野がある。

ヘンリー後藤曰く『そんなに数はいない』(後藤は『白銀』達を把握しているらしい)



『白銀量産計画』

26年前、政府の「この役に立つ天才達をなんとか量産できないか」という考えの元、提唱。しかし0からは作る事ができず、僅か5年で凍結。

後に別の分野に利用する予定だったクローンの研究をこの計画に組込む事で再稼働。

しかし、再び問題浮上。

白銀のクローンを生み出す事自体は問題ないが、『白銀』の数は増えても"特異分野"が偏り、計画の主旨からは外れてしまう。

この問題解決のために、当時間違い無く白銀の称号を受け取るであろう素質を持ち、かつ特異分野に目覚めていない発達の余地がある子供を利用する。

その子供と子供のクローンを別の環境で育成する事により別の特異分野が発現する実験が行われる。

実験要項

第一段階
クローン"白銀"(仮名)をオリジナルと同じ肉体レベルまで成長させる。

第二段階
成長した"白銀"とオリジナルを離し、全く違う環境で成長させる。
オリジナルは研究所に残り、クローンは日本へと渡らせ生活させる。
(この時期にオリジナルとクローンは別の特異分野を発現。オリジナルは物理学、クローンは料理)


理論上は成功。

しかし、

○第一段階に1年、第二段階で2年~3年かかるという『時間問題』

○どんな特異分野を発現するかは分からず、発現すらしない可能性がある『発現の不確定性』

の問題浮上。

結果、クローンを利用した方法は実用化は困難であり、クローン実験は廃止が決定。

しかし、このクローン実験により、素質のある子供を"特定の環境"で育成する事により、ある程度狙った特異分野を発現させる事が可能である事が判明。(例外あり)

この実験結果に基づき、"現在の計画"で重要なのは、如何にして素質のある子供を見つけるかである。


白山研究所


正に洋館!という見た目。
研究所1Fは広い玄関ホール、天井にシャンデリア、目の前には大きな階段。
階段の上にあるエレベーターが若干風景から浮いている。


-三賢者-《マギ》
旧約聖書に出てくる三賢者の名を冠する国家直属機関。

開発者の白銀博士が居ながら弱小組織。

元々は研究機関として大組織であったが、技術の独占ができなくなったために組織が大幅縮小された。

-地獄の番犬-《ケルベロス》

七崎、八嶋所属。
同盟組織を多数持つ。人脈を生かしての人材派遣もやっている節あり。

世界連盟政府(World Union Administration)

白銀博士曰く、「開発者の白銀博士を含めて、ウェポンは全て自分らの"連盟軍"で管理したい、今の組織同士が勢力争いをしている現在の状況を利用して、白銀博士を追い詰めたいと考えているんだろう」


時系列

トイレ乗り込まれる

七崎登場

紅眼と遭遇

ヘンリー後藤登場

カフェ

七崎再登場

紅眼雑魚、クレイス、名無しの紅眼と戦闘

七崎重傷

寝る

1日目終了。

2日目

白銀再登場

多分書き手が時系列を勘違いしたと思われるので夜まで飛ぶ。

ヘンリー後藤再登場

2日目終了

3日目

ウエポン受け取りに研究所へ

聖剣《エクスカリバー》を受取る。
毎日白山研究所に来て訓練することに

タフゲイ、襲来。

白銀、『三番計画』阻止を決意。一条の非日常2日目終了

3日目終了

4日目

八嶋護衛(仕事ではなく、好意で)の元白山研究所へ。
白銀も肉体維持の薬補充に出掛ける


枝元教官と顔合わせ、訓練開始←今ここ

安価+1で

wiki編集とかよくわからんし、今回のもよく見るとたまに誤字ってたり文章おかしかったりするしなぁ…

やり方を理解した後にwiki編集依頼か何かでもあればやるかもしれないけど、今はここでこっそりやるだけでいいや…安価↓

連れて来られたのは、昨日来た洋館の地下。ただ今度は 、博士の研究室よりももっと奥にある部屋が目的地のようだ。博士は今日もこの部屋に居るんだろうか。

枝元「何をボーッとしている、この部屋だ、早く入れ。」

入ってみると、そこはまるで体育館のような広い部屋だった。まぁもっとも、その位広いというだけだが。中は真っ白だし、壁も床も天井も何やら特殊な物で出来ている様だし、何よりバスケットゴールが無い。

枝元「ほら、これを使え。」ポイ

投げ渡されたのは、木刀…っぽいけど何か不思議な材質で出来ている。何だこれ、適当に振ってみる。やたらと軽いな。

枝元「そいつは、訓練用にあつらえた、特別なモノだ。軽く、丈夫で、しかも、普通の模擬刀より、怪我をし難い。」

一条「成る程、訓練にはうってつけだな。それで?これでチャンバラでもやるのか。」

枝元「そういう事だ。ウェポンの、扱いが、ド素人なのは、さっきので分かった。次は、戦闘の、センスを見る。そんなに気張らなくてもいい、少し遊べば、ある程度分かるからな。」

一条「…こういうの、久しぶりだな。」

枝元「さぁ、見せて貰うぞ!」バッ

枝元が距離を詰めてくるが…速い。そのまま胴体目掛けて突き出された模擬刀を体を左へ捻って避けると、間髪入れずに右手の模擬刀を枝元の顔面へ振り抜く。バシッ!という軽い音が響いた。

枝元「…面白い。躊躇なく顔を、狙うか。」ググ

左手で、俺の模擬刀を防いでいる。

一条「いきなり素人に突き入れてくるあんたも大概だよ。つうか刀素手で受けて良いのかよ?」ググ

枝元「フッ、大丈夫だ、俺は、本物の刀でも、素手で防げる。それより、"素人"、だと?悪い冗談だ。お前、誰かに、戦い方を、教わっているな?」ググ

一条「はぁ?んなわけ…あるかよっ!」ガッ

フリーになった枝元の模擬刀に反撃を貰う前に、右手を思い切り振り抜き、その反動で距離をとる。

一条「俺は平和主義者なんだ。喧嘩だってした事無いんだぜ?せいぜい小さい頃に、家の蕎麦屋の常連だったオッサンとチャンバラごっこしてた位だ。」

枝元「一条家の蕎麦屋の、常連?…お前、それは、何年前の、話だ?」

一条「…何年前って、あー、14、5年前…とかか?多分、俺が小学校に上がる頃だった筈だから。」

枝元「……プッ、クッ…ハハハハハ!"オッサン"か…!、あの人が…プッ、オッサン…」

一条「お、おい何だよ急にバカ笑いして。気持ち悪いな。」ヒキッ

枝元「クハハ、!…ああ、すまないな。……フゥ、お前が、オッサンと、呼んでいる男の名は、"九堂 大吾"、クローンの方の白銀の、保護者だな。白銀を、日本へ、連れて行ったのも彼だ。しかしそうか、それなら、お前にセンスがあるのも、納得がいく。」

一条「………ハッ?ちょっと待て、理解が追いつかない。そもそも、俺はあの当時の事は詳しく覚えて無いんだ。いきなり、んな事言われても…」

枝元「成る程、記憶に、一時的なロックを、かけたか。お前が、白銀との事を、思い出せないのも、それが原因だな。…そうだな、もう一つ、教えてやると、九堂大吾は、"白銀"だ。そして、その特異分野は…"戦闘"。ウェポン無しで、紅眼を圧倒出来る、唯一の、男だ。まぁ殺せは、しないがな。」


安価+3

枝元の口調ってこんな感じでOK?
結構むずい

…おいおい、あのオッチャンが"白銀"?つか何であんたは『14、5年前の俺ん家の常連客』って情報だけで個人特定できるんだ?オルァアア!!!!

…そこまでうちの客情報に詳しいなんて、俺が知る限り毎日来てたオッチャンくらいだな。あんたもうちの蕎麦のファンか?あー、なんなら今は俺の代わりに弟が店継いでっからもしよかったら食いに行ってやってくれフンフンフン!!!!

オッチャン以外にそんな奇特な奴がいるんなら、逝った親父も神様に反逆してでもあんたんちに毎晩蕎麦作りに化けて出ると思うぜ?セイィィ!!!

……そういえば、記憶の一部にロック?どうしてそんなもんかけられなきゃならなかったんだよ?ウラララララ!!!

よっぽどの極秘機密か、見られたらマズイ物を俺に知られたらしいなシネヤァアアア!!!


殺せんs……ゴホン。枝元せんせーに質問の度に何度も斬りかかってみたが、全ての攻撃を目を瞑った状態で軽やかにひょいひょいかわされた。ちくせう。


枝元「…世の中は、お前の、預かり知らぬ所で、常識、非常識を問わず、様々な形で、情報の、ネットワークが、構築されている、という事だ。」


枝元「…もう、お前の、実力は、見切った…確かに、動きはズブの素人ではないが、体捌き、攻撃法、呼吸、etc…全てが、未熟、だ…………『隙あり』」ビシビシバシッ

……イッテェェェェェェ!!!!!!

な、何だ今の!一回木刀ふり下ろされただけに見えたのに、3撃以上はくらったぞ?!


俺はきりもみながら吹っ飛ばされ、床とキスどころか無理矢理床と合体しようとして失敗したような状態で無様に這いつくばっている。

あー、アレだ。後ろから猛スピードで走ってきた二輪車に跳ねられて、かろうじて生きてる状態でアスファルトに転がった時。多分きっと今の俺の気持ちがわかるぞ。誰も一生わからないままでいてくれると嬉しいが。


枝元「先程の、質問には、今は答えられない。…九堂について、己について、今は、気にしなくていい。目の前の事に、集中、しろ…俺も、訓練中につい話してしまって、悪かった」


大丈夫か、立てるか、と手を差し出される。


ああ、大丈夫だよせんせー。今は超痛過ぎてそんなもん考える余裕なんて1ミクロンだってねーからよ



枝元「そういえば、さっきから思っていたが……君は、目上の者に対して、敬語が、使う事を知らないのか?」



……やべーよ超睨んでるよ。枝元せんせー。めっちゃ見てるよ。目付き怖いよ。つい普段の『バイトとかじゃ敬語使うと壁ができちまうからって事で敬語使わない癖』がでちまったんだよ悪気はなかったんだよ


…すみませんでした枝元教官。


枝元「…わかれば、いい。お前は、全体的に未熟だが、基本は、きちんと、仕込まれている。九堂に感謝し、精進しろ。」


枝元「今日は、ここまで、だ…。明日からは、本腰を、入れる。俺は、これからこの部屋で取られた、お前のデータを、頭に入れなければならんし、訓練内容も、データによって、調整しなければ、ならないからな」




枝元教官はどこに用意してあったのか、スポーツドリンクを取りだして俺に放って退出していった。


…………あー、そういや明日からバイトシフト入ってたんだっけ。6:00~23:00まで。



訓練、どーすっかな…


安価+1

あー、労基法については知ってるけど、その法律も実は意外と抜け道はある。
確か労基法32条の三か何かで8時間越でも場合によっちゃありだった気がする。


蕎麦屋の一日のタイムテーブル調べたら大体こんなもんか?と書いた。ちょっと不親切過ぎた。すまん。

蕎麦屋さんの大体のタイムテーブルに合わせてバイトしたら多分こうなる一日(参考に)

6:00
到着、仕込み開始。

蕎麦打ち、つゆ、甘味系等の仕込み手伝い

(これを手伝うと自給に少し+される。『蕎麦屋のバイト』とそのものとは別の契約という形をとる。
簡潔に言うと、仕込み手伝いは一条が善意でやった事であり、バイト時間内労働ではないので労基法の九時間にはカウントされない)

9:00まで。

9:00~10:30

休憩。朝食ごち兼開店準備(ここまで自給にカウントされない)


10:45

本来11:00開店だが早く来る老人客がいるので少し前に開店。昼の部営業開始(自給計算開始)


14:00まで厨房

14:00~15:00まで一時休憩(自給計算ストップ)


15:00~18:00

夜の部の仕込み(蕎麦打ちや出し引き等々)


18:00~21:00

夜の営業。自給計算は21:00でストップ

21:00~23:00

業務終了後、夜のまかない・会計〆・掃除・反省会等々

めんどかったら勘違いでしたって事で

安価↓

>>239
いや一条はバイトだからな
取りあえず今はバイトが本筋の話ではなさそうなので
勘違いだったってことで話を進めます

連投します。

枝元さんの訓練を終え、俺は帰宅するためヨルクさんの案内の元、玄関に向かって歩いていた。その時なんとなく気になっていた事を質問する。

一条「ここ研究所ですよね? 前来たときから気になっていたんですが他の研究員の方は居ないんですか?」

ヨルク「別にいないわけではありませんよ、私と白銀博士と他には研究員が1人、整備士が1人、通信士が1人居ます」

ヨルク「後は、フリーからこの組織に入って頂いた研究員兼マスターの枝元さんですね、これがこの本部のメンバーです、まあ私たちは小組織なので支部はありませんが」

ヨルク「ああ、一条君も一応この研究所所属になります、一条君はいま”襲われやすい”立場なので念を入れてね。」

ちょっと風呂は行ってきます

一条「その”襲われやすい”ってどういうことなんだ? やっぱり紅眼にってことで?」

ヨルク「いえ紅眼に、ではありません、奴らは無差別に殺してる訳でもマスターを狙ってきている訳でもなく、殺す相手を”選んで”いるような行動がみられます、法則はわかりませんが」

ヨルク「あなたが気をつけなくてはいけないのは紅眼ではなく、いやもちろん紅眼にも気をつけなくてはいけませんが・・・・・・」

紅眼より気をつけなくてはいけないのは相手・・・・・・まさかな・・・・・・、
ヨルクさんがこちらを向いて立ち止まり、言った。


ヨルク「気をつけないといけない相手は同じ”人間”です」

気をつけなければならない相手は”人間”? 何故なんだ、俺がこの疑問をぶつけようとするがそれは、別の方向からの声によって遮られる。

???「廊下の真ん中での立ち話は止めて欲しいです、そしてそっちの人は新入りですか? 聞いてないのですが・・・・・・」

声のした方をみると整えられたブラウンの肩甲骨よりちょっと長いロングヘアーの女性が立っていた、顔は童顔で首を軽く傾げジト目でこっちをみている。

ヨルク「紹介しましょう、彼女はこの研究所の通信士兼情報と何でもやってくれる事務員の”水谷翠(水谷翠)”さんです、一条君がもっと慣れてきた頃に紹介する予定でした。」

翠「よろしくです、私は主に”紅眼”が現れた際に詳しい場所などを調べてマスターに伝えるのを仕事としています」

そして俺も自己紹介をし、二、三言会話した後別れ、また再び歩き玄関に着く、そのまま帰路についた。


一条が帰った後、入れ違いのように帰ってきた白銀博士、白山祐理とヨルクが昨日と同じように話し合っていた。

祐理「サードプロジェクトが本格的に動き出したみたいだヨルク」

ヨルク「大丈夫だよ祐理、君は私が守る、第一あの計画は”白銀博士量産計画”は”あの子”で一つの完成系が見えてるんだ今更巻き込まれないさ」

祐理「違う! あの計画は白銀を量産するなんて物じゃない! あの研究所の奴らはもっと恐ろしい事をしようとしているんだ!」

祐理「自らを”名前のない複製品”と言う妹のような存在の”あの子”を助けたい、助けてみせる 必ず”サードプロジェクト”を潰してやる!」


白銀博士が決意を固めている時、そんな事を知る由もない俺はのんきに街中を歩いていた。

一条「まだ午後になったばかりなのか~なぜか身体の痛みも引いてるし、七崎の見舞いにでも行こうかな~」

安価+3

携帯書きにくいな、本気で最後の方ぐだったし一部間違えた

>>245の”水谷翠(水谷翠)”のところ間違えてよみまで変換してしまいました
”水谷翠(みずたにみどり)”ですすみません


ところで、だ。俺は改めて七崎を尊敬するね。正直ウエポンを展開するまで、『ハッ、ウエポンなんて、"SetUp"・"Open"って言えればどーせ誰でも簡単にできんだろ?』なーんてたかをくくっていたが…実際のところ、アレは展開するだけでかなり難しい。

単にキーワードを早口で言って機械に認識させるとすぐ展開できるわけじゃない。……あー、なんというか…ニュアンスとしてはキーワードを入力する度に『意思の強さ』と『何らかの感情が沸き上がった時』が一定以上になったのを感知して起動しているような…?

七崎と俺の武器システムが同じかはわからないが、もし同じなら即時展開、変形、多重展開を変幻自在にやってのける七崎は中々にやり手だ。

…まぁ、感情云々はあくまで俺個人がそう感じただけだが。感情でどうたらー、なんて『少年誌にありがちシステム』なんざあるわけねーし、仮にあったとしても、気分に左右されまくりな不安定で扱いにくい兵器なんざ考案段階で却下するわ

……そういや、水谷さんも結構可愛かったよな…ベッドインまで……はないにしろ、仕事仲間って事でメルアドゲットしてメシ食いに行くくらいならいけそうだよな?



そんな俗物的な20代の若者思考パターンに陥っている内に、俺はいつの間にやら七崎が入院中の病院の隣り、ビル建設中工事現場まで来ていた。



…しまった。すっかり忘れていたが、やっぱ見舞いの品は持っていくべきだったよな?…でも、これから買うにしろ、こっちの道に店なんてなんもねーんだよな…



ハァ…仕方ねー。一番近いし、さっきの青果店のとこまで戻っか。さ、踵を返そう回れ右。



と、ここで初めて、工事現場の中からあり得ないもんが聞こえている事に気づいた。


?「以上、『マーラバスター』でしたーっ!じゃ、つっづきましてっ!4曲目っ!『君に☆五体投地!』っ!」ベンベベン♪



……ふむ。これは痛い。………1、工事現場のチャラい兄ちゃん達がはしゃいでる。2、実はここは工事現場ではなくライヴハウス。3、不法侵入したバンドマンが練習してる4、カウンセラーが必要な方が不法侵入


…あー、なんか3っぽいな。よく見ると入口の鍵ぶっ壊されてるし。…そういやこの曲名、最近売れてるやつだよな。確か、メンバー全員が本職お坊さんのバンド『BIG☆羅☆坊!』《びっくらぼう!》の。……不法侵入者はファンかコピバンかね?


?「君に、会っうーたーびー、俺はッ、地ー面にィーdiveする♪」ペペンベンベン♪

ほう。俺は音楽に関しちゃ素人だがこの歌主はかなりうまいと思うね。…これだけ歌唱力があると少し興味が沸く。どれ、ちょっくら俺もこのライブに飛び入り参加してみようじゃないか。スマン七崎、少し遅れるわ。


工事現場の中はまだ外装すら作られていないのか、鉄骨ジャングルジム状態。平日夕方のこの時間帯に工事が休みなのも珍しい。奥には照明に照らされている仮設ステージがあった。…そして、その中央に演奏主がいた。



いやー、そこにいたやつ見て、我が目を疑ったね。通りでうまいわけだ。なんせ、スキンヘッド、切れ長の目の縁に赤い隈取りのイケメンフェイス、坊主装束と袈裟を身に纏い、エレキギター調に魔改造された琵琶を掻き鳴らす、



正に『BIG☆羅☆坊!』メインボーカル兼バンドリーダー。『梵鐘《ボンショー》』(本名:齋藤空海《さいとうくうかい》)さん本人がいらっしゃったんだからな


梵鐘「……よぉ兄ちゃん、俺っちの唄、一曲聞いてかない?」

…ああ、是非とも拝聴したいね。あんたの歌かなりうまいし。……ちなみによ、なんでわざわざこんなとこに不法侵入してまでゲリラライヴしてんだ?梵鐘さんよ

梵鐘「…お?俺っちの事知っててくれてんだ?嬉しいねーっ」ケラケラ



梵鐘「でも、俺っちも『新人ちゃん』の事知ってるぜ?一条ちゃんよ。……質問の答えはこうだ。『一条ちゃんを待ち伏せるため』。」


梵鐘「…実は俺っちの所属はさぁ、寺やバンドだけじゃなくて、-共存共栄-《フレンズ》ってウエポンマスターチームなのよ。目的は主に"紅眼"達との共存を目指すコト」


梵鐘「だからさ、俺っち達は自身の目的達成に邪魔になる、"最高の武器で紅眼達を殲滅する目的"のマギに強い後天性ウエポンがあると困るわけよ。だから、この業界じゃ日常茶飯事、『武器狩り』をやろうと思ってサ。……"SetUp,Open"『弘法大師』、『琵琶法師』!」


マギ?何の事だ。また七崎みたいに誰かと勘違いしてんじゃねーだろうな?っと、暢気に構えてる暇はなさそうだ。梵鐘が持っていた琵琶と腕輪が変形し、それぞれ機械的なデザインの筆、琵琶が展開される。コマンド?そりゃ『逃げる』しかねぇな。……ヨルクが言ってた人間に気を付けろってのはこの事かよ…ん、メール?


「水谷です。こちらであなたの『聖剣』付近で敵対組織所持ウエポン『弘法大師』、『琵琶法師』の展開を感知しました。今のあなたでは"絶対勝てません"。大至急"聖剣を死守して"白山研究所まで逃げきってください。ケルベロス側にも貴方を護衛する契約を結んでありますので、マスターを要請しておきます。それまで耐えて下さい」

安価+1

水谷さんからのメールを確認する、おいおい冗談じゃねえよ危なくなったらこのウェポン渡しちまってもいいよな!?
いやダメなんだろうけど俺的には自分の命が最優先だし、大体のやつがそうだろうと思う。
まあごちゃごちゃ考える前に今はこいつから逃げなきゃならない、そんなこと考えながら逃げていると俺を追ってきているはずの梵鐘の姿が見えないことに気が付いた。

一条「逃げ切った……のか……?」

だが俺はその考えが甘いものだと気付く、何者かに蹴り飛ばされたことによって。

梵鐘「おいおい一条ちゃんよぉ、そんなんじゃ俺っちからは逃げ切れないぜぇ?」

梵鐘「さっさと持ってるウェポンをこっちによこしな、変な意地はって死ぬなんてやだろ? 俺っちは僧侶としてあまり命を粗末にしたくないわけよ」

楽しそうに軽く笑う梵鐘、くそなんだこの僧侶は! このチャラ僧侶が! だがこのまま殺されるのもいやだしウェポンを渡してしまおうかと思い始めたころ、助けが現れた。

???「そこまでだ!」

現れたのはがっしりとした体格の黒いスーツ姿にサングラスのいかにも七崎の同僚っぽい男だった、手には警棒を持っている。

黒スーツ「俺はケルベロスから、護衛を依頼されてきたものだ早く逃げろ!」

その言葉を聞いて、俺はうなずくと立ち上がり急いで逃げ出す、さっき蹴られたダメージで
体が痛むがそんなことを気にする暇なんてない、逃げる俺を我ながら情けなく思った。

俺が去った後黒スーツと梵鐘が向かいあう、梵鐘はへらへらと笑いながら言った

梵鐘「おいおっさんもマスターかぁ?」

黒スーツは何も言わず手に持っている警棒で殴りかかる。

梵鐘「へっ、答える筋合いはないってやつか? まあちょっと遊ぶとするか!」

―――――――――――――――――――――――――――――

それからしばらく俺は路地を逃げ回る、我ながらみっともねえなあと思っている、そんな俺の前に人影が現れる。

その人影はいま黒スーツに足止めされているはずの梵鐘だった。

http://uranai-labo.sakura.ne.jp/change/56/
うまく貼れてるかわからんが廓言葉に変換できる廓言葉ジェネレーターってのがあった


梵鐘「へいへーい。いっちじょーちゃーん?もーここらで諦めちゃいなって~」


チャラ僧侶がにぃ~っと、チェシャ猫みてーな口でヘラヘラ笑いながらこちらへダルそうに歩いてくる。


梵鐘「あ、さっきのケルベロスの奴?いやぁ、悪いけど俺っちの敵じゃないわ。あんなザコじゃあ役不足すぎっしょ」ニヤニヤ


…おーまいがっ。…オイオイマジかよ……正直殺られるなら殺られるでもうちょい時間稼いで欲しかったもんだ。


梵鐘「どぉ?今ならウエポン渡してくれたらサービスで楽に死なせてやるし、ウチの寺で葬式、お経、墓作りまでやってあげちゃうよ?」



ウチに任せてもらえば、生前から死後のアフターケアまでしっかりサポート!HAHAHA!と梵鐘はオーバーリアクションとアメリカン笑いをかまし、余裕綽々。


うがぁあああ!!んだよ!ふざけんなよ!結局ウエポン渡しても死ぬのかよォォ!最悪じゃねぇかァァァ!!!


梵鐘「んで?どーする?」ニタァ


…けっ、こうなりゃヤケだ。どーせ死ぬならぜってぇ渡さん。逝ったケルベロスの人のためにも、白銀博士らに文句つけるためにも、水谷さんメシに誘うためにも、…ついでに白銀の作った美味いメシをまた食うためにもな!


梵鐘「そっかい。そりゃー残念だわ。んじゃまぁ…」




梵鐘はため息をついて、ヤレヤレとオーバーリアクションをする。

そして、『弘法大師』と呼んでいた筆型ウエポンをこちらに突きつけて、スラスラと空中に何かを"書き始めた"。


瞬間。背中に変な汗が滲み出てくる。『絶対アレを完成させるな』と、俺の生存本能センサーがバリバリ告げていた。明らかにアレが梵鐘のウエポンの攻撃準備。

一条「くっそ、Set,Up!Open!」


俺は梵鐘に向かって走り出しながら指輪にウエポン起動ワードを認識させる。……俺が奴に対抗出来るとするなら最早コレしか思いつかない。さっき展開した時、『聖剣』は長銃モードだった。せめて撃つ、それか棍棒代わりにしてぶん殴ってやる!




だが、いざ展開してみるとアメージングな事に、指輪から顕現した俺のマイウエポンは何故か前回とそのお姿は異なっていた。


訓練時に展開した『聖剣』は長銃の形だったが、今回現れた『聖剣』は鎖やお札、謎の魔法陣っぽい何かだらけな剣だったのである。……明らかに封印された、絶対封印を解いてはいけない類いの。


はは……名前詐欺過ぎないか?これ最早『聖剣』じゃなくて『魔剣』(笑)じゃねーか……ランダムでモードが変わるウエポンなのか、何か条件があるのかはわからんが、この剣モード、使いたくねー…よりにもよって何で今この形態なんだ…


グスン、と涙ぐみながらふと視線を梵鐘に戻すと、梵鐘の筆の毛先から綴られた紅い光の軌跡は中々に達筆な『焔』という文字を描いていた。ああ、そりゃあつまりは、だ。 "書き終わった所だった"。







そして、その字の完成直後。まるで空中に刻印でもされたかのようなその字は一度発光。






梵鐘「バッハッハーイ☆」ヒラヒラ






梵鐘の腹立つニヤケ面と恐ろしいまでの死語とともに、文字から直径2mくらいはある炎塊が発射された。




『死』が俺の目前に迫っていた。



安価+1

そしてその眼は深く紅く輝いている、それは人類の敵と言われる化け物、”紅眼”の証だった。

梵鐘「あん? あんだてめぇ、紅眼だからといってじゃますんならぶっ[ピーーー]ぞ」

お前紅眼と共存を目指すチームに所属してるんしてるんじゃなかったのかよ? だがよくわからんが逃げるチャンスなのか・・・・・・?

???「おいおいなんかヤバい状況みたいだな、偶然散歩してた俺が通りかかって良かったなあ一条」

新たに誰かが現れる、身体中に包帯を巻いていて左腕にはギブスをつけた姿は、どう考えてもこんな所に居て良い状態ではない。

七崎「ここは俺の出番のようだな」

整えられた赤髪オールバック、入院してるはずの七崎亮だった。さっさと病院に戻れ

梵鐘「なんでおめえが此処にいんだよ」

七崎「ああ? さっき言ったろ底辺、散歩中に偶然通りかかったってな、”set up”」

七崎がウェポンの起動コードを唱える、七崎のウェポンユニットに赤い光が帯のように灯っていく。

七崎「紅眼も薄汚ねえ底辺以下も纏めて相手してやるよ”open”」

そう言って七崎は自らのウェポンを展開する、ブーツに二丁の拳銃のようだ、七崎が構えるが対象的に梵鐘は後ろに下がり撤退の体制を取る。

梵鐘「冗談じゃねえよ紅眼に手負いとは言え俺っちにBランクマスターの相手は出来ねぇ、此処は撤退させてもらうぜ」

そう言うと、梵鐘はさっきまで執拗に狙ってきてたのが嘘だったかのようにあっさりと撤退していった、七崎はそれを追わず、紅眼を睨みつける。

七崎「さっきの行動、オメーが一条を守ったように見えた、何が目的がは知らんがここは引いてくれねえか?」

そう言って七崎はウェポンを構えて紅眼を睨みつけた、対峙している紅眼はよく見ると身体中にひびのような物が走っておりボロボロだった。

そのあと紅眼は身を翻しこの場を去っていき、その姿は一瞬で見えなくなる。

一条「七崎ありがとよ、危ない所だった、だけどお前入院してたんじゃ・・・・・・」

俺が七崎の方を振り向く、そこには倒れた七崎の姿があった、倒れているが死んでは居ないみたいだった、あんな重傷でこんな所に来たのが原因だろう。

一条「な、七崎!? おい! しっかりしろよ!」


安価+3

すみませんいろいろ文章を詰め込みすぎました、読み物にくいかと思います。

乙。5行5レスは余裕が中々できんしな安価↓

その後、現れた七崎の部下と看護婦と共に七崎を病院に運ぶ、どうやらボロボロの状態でウェポンを起動させたのが原因らしい。
そして七崎は以前から病室を抜け出して散歩をしていたようで、今回現れたのは本当に偶然だったようだ。おいおい・・・・・・

それから少したって俺は今街中を歩いている、七崎の見舞いは今はできないと言われてしまったからだ。まあ倒れたんだししょうがないか。

そして、俺は見かけた手頃な喫茶店に入る、襲われた後なのに不用心だが、びくびくしててもしょうがないし街中だから大丈夫だろうと楽天的考えた結果だ。
店内に入り適当な席に座り、ウェイトレスの女の子に珈琲を注文する。

そして、注文した珈琲を飲みながらのんびりしていると何ものかが正面の席に座った。

???「相席失礼するよ」

現れたのは二十歳前後位に見える、茶髪で短髪で、見た目ははっきり言って地味で目立った特徴はない青年だった。見知らぬにやついた男と相席とかやめろよ、他にも席開いてんだろうが。

青年「やあ、さっきさ僕見てたんだよね! 君さ”BIG☆羅☆坊! ”の梵鐘と赤い目をした化け物に襲われてたよね? そしてなんか変なの出してたよね?」

青年は興奮気味に話しかけてくる、こいつ・・・・・・まさか見られてはたのか? それともこいつも関係者か? クソッこういう場合はどうしたら・・・・・・

青年「そうだそうだ、自己紹介が遅れたね」

考える俺を気にもかけず、目の前青年は話しを続ける。

町沢「僕の名前は”町沢隼人(まちざわはやと)”フリーのライターさ」

・・・・・・その後町沢は話しを続けた、自分の夢は自分の書いた記事で一発当てる事だとか、それで最近噂になっている化け物の事を調べ回って居るとか。

一条「それで、調べ回っていたら偶然俺を見かけたと?」

町沢「そうそう! 都市伝説になっている赤い目の奴の事とかで知ってる事とかあったら取材させてよ! それとあのとつぜん出てきた変な物体の事とかさ」

俺のウェポンを変な物体扱いすんなよ、まあ確かに上手く展開出来なかったけどよ、それにしても紅眼って都市伝説扱いなのか・・・・・・まあ俺も巻き込まれるまで知らなかったしなあ・・・・・・
って言うか知れ渡ってないって事はウェポンの事とか紅眼とかの事って機密事項何じゃね? 残念だったな諦めろ町沢
俺がそのことを伝えると、町沢はあきらめるかと思いきや、そんなことはなく、しつこく質問を繰り返してきて、結局連絡先を交換してしまう羽目になった。

町田「ありがとう! 何か困ったりわかったことがあったら連絡してよ」

そして数時間後町沢と別れた後、外は夕方になっていた為まっすぐ帰宅した。まあ襲われたその日に夜道を歩く度胸はないからな。
どうやら白銀はまだ帰宅してないようだ、全く自由な奴だ・・・・・・その時俺の携帯に着信が入る、水谷さんだ、俺は色々妄想しながら電話にでた。

水谷『大変です! 本部が襲撃されていますです! 至急出頭してきてくださいです!』

水谷『襲撃してきているのは紅眼一体! 背中に蛾の羽みたいな物が生えていて小さく分裂するみたいです! 至急・・・・・・ひゃっ・・・・・・』

電話がきれる・・・・・・って、おいおいおいおいっ、これってやばいんじゃねえか!? 紅眼襲撃だと!? 考えてる暇はねえ!! 急がねえと!!

安価+3

どうしても一行が長くなるな……

急いで家を出る、車やバイクなどの通行手段を持っていないのが悔やまれる、免許は持ってんだけどな、バイク
そんな急いでいる俺が見かけたのは、付近のコンビニの駐車場に停めてある車に乗ろうとする町沢だった。なんて良いタイミングなんだよ。

町沢「あれ? 一条さんじゃないですか、そんなに急いでどうしたんすか?」

一条「説明は後だ! 道を言うから車を出してくれ! 早く!!」

俺は説明もせず町沢の車に乗り込む、事情のわからない町沢は説明を求めるが、俺が急かすと、渋々と車を出した。


安価↓

町沢の車に乗り込んでしばらく、急がしたせいで事故りそうになったけどなんとか白山研究所付近まで来ることができた。

町沢「一条さん、これってもしかして、噂の化け物関係ですよね いやー運が良いなー俺」

この非常事態にこいつ・・・・・・

一条「おい、ここから先は帰った方がいいぞ、危険だ」

俺は七崎みたいに守りながら戦ったりなんて出来そうにないからな。

町沢「大丈夫ですよ、俺隠れて見てますから!」

おいおい・・・・・・、だけどここで町沢を説得してる時間もない、俺は急いで研究所に向かうことにした。



たどり着いた研究所はそこいら中が破壊されており、もはや研究所として機能しないという事が見てわかった。
な、なんでこんな事になってんだよ! 博士ヨルクさん・・・・・・水谷さんはどうなってんだよ! おい・・・・・・

町沢「い、一条さん! ば、ば、化け物だ!!」

呆然としていた俺だったが、町沢の声を聞き、示された方を見る、そこには報告にあったとおりの背中に蛾の羽のようなものを生やした怪人がいた、その目は赤く光っている、紅眼だ。

そして、紅眼は俺の方に向かってきた、町沢には興味がないようで寧ろ離れてろみたいなジェスチャーをしている、あらやだ紳士。
そして、真っ直ぐ俺を攻撃してきた、っておいおい! 町沢は見逃して俺は駄目なのかよ!! だが今の攻撃は当たっていない、どうやらわざと外したようだ

一条「くそぉ! "set up!!"」

俺のウェポンユニットに赤い光が灯る、今度こそうまく展開してくれよ!

一条「"open!!"」

手元で赤い光が回路図のように展開していき、以前展開した"ビームライフル"俺の手元に展開される。

それを見た、紅眼がにやりと笑い、そして「データを採らせてもらうぞ」と言ったような気がした。

一条「うおおおぃぃ食らえよおぉ!!!!!!」

俺は重を構え、自分を奮い立たせるように叫んだ。紅眼は観察するように此方を見ている、俺は引き金を引いた。その油断が命取りだ!

安価した

修正
>>288
×博士ヨルクさん・・・・・・水谷さんは

○博士やヨルクさん・・・・・・そして水谷さんは

すみません安価したです


医者「…七崎さんよ、あんたいい加減に病院脱走すんのやめてくれませんかね?」

七崎「……チッ」

医者「ねぇ何度目?これで何度目?『部下が危ねぇんだよ!』とか『死ぬ思いして助けた奴に死なれンのは腹立つからな』とか、『ケッ、たまたま、散歩してたらアイツが窮地にいただけだ』とか言ってもう5回目なんですがね?」

七崎「…」ツーン


医者「…肋骨7本、左腕複雑骨折、頭蓋骨にヒビ。内蔵破裂複数箇所、腹部に6箇所風穴。右足靭帯断裂、左足の膝の皿破損。右腕、全身に裂傷多数……。満身創痍というか…いくら紅血の恩恵を受けているとはいえ、私には何故まだ生きてあれだけ動けるかわからんね」




七崎「…だあぁァァァ!さっきからウッゼェな!?底辺医者が俺に意見すんじゃねぇよ!俺の体だ!俺が好きに使って何が悪りィんだよ?!」ガルルルル


医者「もう、あんた一人の体じゃないだろう?あんたに死なれちゃ、私の安定した収入源もなくなっちまうし、この地区の安全性、勢力争いのストッパー、ケルベロスの統率力がなくなるのは不味いんじゃねぇんですかい?」ニヤッ


七崎「…ケッ、痛いとこ突きやがって…おい、そんだけお説教するんだ、ちゃんと完治できんだろうな?」




医者「フフ…なに、私は医師免許は持ってないし、法外な大金をふんだくるが腕だけなら世界一を自負してますぜ?」ドヤァ


七崎「すんまっせーん!!ナースさーん!!二度と脱出しないんで、主治医チェンジ御願いしますゥゥゥゥゥゥ!!!!!せめて医師免許持ってる人にィィィィィ!!!」





七崎「…おい、佐藤、美人のナース連れてくる話はどーなったんだよ?」


七崎の部下:佐藤「はっはい!えと、えとですね……その……何と言いますか……」ユビクルクル


七崎「…遅せぇ!報告ぐれぇ素早く的確かつ要点踏まえて述べやがれ!」ウガァ!

佐藤「わ、わひゃぁい!」


七崎「ハァ…ったく、相変わらずトロくせぇなぁ…」




佐藤「えと、えと、ですね!美人かどうかは!私じゃ、わからないんですけど!一人ウチの組織で『七崎さんのためならナース服で看病しちゃいますっ』て言ってる人がいるんですが……」



七崎「ほぉー!中々殊勝な奴がいるじゃねぇか!よし、そいつ今すぐ連れてこい!」


佐藤「えと、わかりました…では、もう呼んでありますので…というより本人から来てまして、今この病室の向こうで待機してます!」


七崎「おおぅ!お前もたまにはいい仕事するじゃねぇか!偉いぞ!」ナデナデ

佐藤「ひゃ、ひゃう!えへへ…///……あ、えと、お楽しみ下さいねぇ?私、退出してますから!」ダッ




七崎「…ショートボブと眼鏡止めて、もっと洒落てれば…お前にナースになってもらってもよかったんだがなぁ…ん、扉が開いて……?」







矢嶋「な・な・さ・き・チ・ャ・ン♪アタシがエロエロナース服で看病しに来てあげたわよーん!」クネクネ







七崎「」



ぎゃあああああああああああああああああァァァァァァ……………………


梵鐘「ん?今、病院から断末魔の叫び声が……死人が出たなら、ちょっくら商売に行ってみっかね♪」


多分積み込みすぎの人は『ここまで話を書きたい!』って気持ちを抑えて、1シーンずつ撮るようにしたらいいんじゃないだろうか安価+1

誤字

×矢嶋
○八嶋

随分短いな…とりあえずは増やすに賛成する。

今は平和だし、以降何か問題が浮上した場合にまた変更をするべきかと。

銃口から発された光が紅眼を打ち抜……かなかった……
おいおい、俺はさっき確かに引き金を引いたはずだぞ、なんで何も起こらねえんだよ!

町沢「一条さん!」

茫然とする俺は町沢の声で我に返る、紅眼がゆっくりと近づいてきていた。

一条「くっ!!」

危険を感じた俺はとっさに、後ろに飛び距離を取りまたライフルの引き金を引く、だが何も起こらない。

一条「くそぉ!! どうなってるんだよこれ!!」

紅眼は俺にプレッシャーを与えるように、近づいてくる。

一条「なんで撃てないんだ! ちぃっ! こうなったら!!」

俺は武器の持ち方を変える、銃口の部分を握りしめ紅眼に殴り掛かる。

一条「こうなったら、こいつで直接ぶん殴ってやる!」

本来の使い方? しったことかよ!!

俺は紅眼に接近し銃を振り下ろす、よけるまでもないと判断したのか俺の攻撃は紅眼の顔面に見事ヒットした。
それにより、銃を持つ俺の手に凄まじい衝撃が伝わってくるが、力を緩めず振り切る。

用事ができました、すみませんここまでです安価した


紅眼を倒せる唯一の手段。ウエポンマスターシステム。だが、正規の使い方でなければノーダメージ、歯が立たないのは当たり前。

蛾衛門(勝手に今名付けた)の胸に叩きつけた俺のエクスカリバー(股間の一物という意味ではない。念のため。)は蛾衛門に何一つダメージを与えられなかった。

蛾衛門どのは蜘蛛の巣でも払うかのように腕を振るう。

ぐぇ。


…気づけば7m程吹っ飛ばされ、元白山研究所の中庭まで吹き飛ばされていた。……ああ、土の匂いがする。全身痛くて、動けない。

……なぁ、今どこにいるかもわからん白銀博士さんよ。俺にはウエポンマスターの才能があって、俺ならこのじゃじゃ馬を乗りこなせるだろうっつってたよな?

ウソツキ……グスン。無理無理。(ヾノ・∀・`)ムリムリ。残念ながらこのザマだ。


俺の渾身の一撃を見舞われた蛾衛門どのは痒いとすら思ってないようで。2つの真っ黒な複眼が「なんだ、その程度かよ。失望したわ」とでも言いたげだ。

いやいや、一条さん結構頑張ったと思うよ?!ウエポンはまともに展開すらできず、攻撃できない。ロクに守れないのに無関係者連れながら必死に戦ってるんだよ?!


這いつくばって半泣きな俺を見て、蛾衛門どのは「もういいよ、お前残念すぎ。死ねよ」と複眼で語り、腕の一部をデカイ鎌みてぇなもんに変化させ、こちらへゆっくりと歩いてくる。




ヤバイ。ヤヴァイ。そりゃもう、ぷぅぃぃーんつぃ。おいおい、俺ぁ数時間前に梵鐘から襲撃受けた時にも死を感じたばっかりだぞ?一日何回死を覚悟しなきゃなんないんだよ!




町沢「くっそぉぉお!一条さんは殺させない!ジャーナリスト舐めんなァァア!!!!」



直後、町沢が残骸となった研究所の一部の鉄骨を棍棒代わりに現れ、蛾衛門に後ろから振りかぶる。


……ってバカ!何で出てきた!?せっかく見逃されてたんだぞ?!早く!さっさと逃げろよ!俺じゃ庇えないんだって!



町沢が降り下ろした鉄骨が、蛾衛門の頭にhit。ゴチャ。と肉が砕ける音がする。


お?まさか……、ひょっとして、ミラクル?倒せたのか?やるじゃねーか!やっt……


町沢「ぎ、ギャアアアアアア!!!!!」




本来加害者側である筈の奴からの痛烈な悲鳴。



……違った。砕けたのは。蛾衛門の頭じゃなかった。ぐちゃぐちゃになっちまったのは………町沢の手の方だった。


よく見ると、蛾衛門の後頭部から筋骨隆々な人間の右腕が『生えていた』。そして、その腕が町沢の手を掴み、握り潰していた。

ボトッと鉄骨と一緒に落ちた町沢が地面に転がり、痛みで呻きながら動けなくなっている。

……俺は紅眼の恐ろしさを忘れかけていたらしい。……そうだ。あれは『人喰いの化物』。七崎がボロボロにされた、で済んだのは七崎がそれなりに実力があったからで。…………………ん?



Q:じゃあ、ウエポンも、戦う術も。自分を庇える味方すらいない一般ピーポー町沢が紅眼に襲われたら?



蛾衛門が、地面で蹲るように痛がっている町沢を一瞥すると、「もう、邪魔くさい。目障りだし、コイツも殺しとくか。」そんな意思を秘めた眼で。ソフトマッチョな足を軽く上げて、町沢の頭の上へ持っていく。




おい、



おい。


やめろよ。やめろ、やめろ!やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめっ……




A:グチャ。





グゥリ、グゥリ。蛾衛門が町沢の頭を踏み抜いた足を、靴の裏についたガムでも取ろうとしてるみたいに、ビオトープの近くの岩になすりつけている



蛾が、こちらを向く。相変わらず口を開かず、眼で語る。「次は、お前だ」と。







ウエポンがロクに起動しない?…………知ったことか。



まだ近くにいる筈の白山研究所の奴らにすがる?ケルベロスの誰かに助けてもらえるかもしれない?………知ったことか。



まだ力を全部見せてない、紅眼に勝てるわけない?



……………知った、ことかよ……ッ!




俺の中で、何かがはじける。



安価+1

弾のでない、銃を構える時間はない、出来るかどうかわからない"剣モード"に武器を変換している暇なんかない。

さっきと同様に銃を棍棒のように握り、敵を殴る。

少し冷静になればそんなことをしても無駄のなのはわかりきっているが、自分に力が至らないばかりに目の前で町沢が殺されてしまったという事実に俺の頭は真っ白になっていた。

一条「うおおおおおおおおおお!!!! ふざけるなよ化け物おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

ついさっき会ったばかりの間柄だがそんなに悪い奴じゃなかっと思う、そんなやつを巻き込んで死なせてしまった……そんな自分が許せなかった

銃の柄で目の前の化け物を殴り続ける、当然聞くはずもなく衝撃で手はしびれ感覚が無くなる、だが怒りで目の前が真っ赤になっている俺はそんなことも気にせず敵を殴り続けた。

だが、敵がいつまでもそんな馬鹿な攻撃を許すはずもなく、俺のウェポンは紅眼の胸から『生えた』腕によって止められた

攻撃を止められた俺は、そのまま紅眼に右手でウェポンをつかまれ、投げ飛ばされる。

一条「ぐああぁ!」

幸い、投げ飛ばされた地点は茂みだったため、それがクッションにになり地面に叩き付けられる事はなかった

だが、体はダメージで重くなっており、うまく動けない、特に無茶をした両腕は動かすことすらできないありさまだ

紅眼は最初に見た姿よりもさらに化け物じみた姿で"ゆっくり"とこちらに近づいてくる。

俺は最後の力を振り絞ってウェポンを構え、引き金を引く。



だがしかし、現実とは無情なもので俺のウェポンは何の音さたもなく、それどころか"error"という機械音の後、展開解除されてしまった。

武器を扱えず誰も守れない、もはや打つ手はなく、ただ茫然とする俺に紅眼は近づいてくる。

そして、紅眼が俺に手を下そうとする、死を覚悟した俺だったが……

???「おい、何をしている、ぼさっとしてるんじゃない」

紅眼がどこかからの攻撃を受け後ろに下がる、紅眼は苦しそうな顔をし攻撃のあったほうを見る……

枝元「俺は、常に考えて動けと、教えたはずだ、一条」

一条「え、枝元さん!!!」

そこには左手に拳銃を持った枝元さんの姿があった。



枝元さんのウェポンは左手に握られた拳銃、そしてバイクに乗る特撮ヒーローのような左腕。

多重展開は七崎しかできないときいたのでおそらく二つで一つのものだろう。

枝元「ちょっと待っていろ、すぐ追っ払う」

そういうと枝元さんは拳銃を敵に向け連続で弾を撃ち込む、それを浴びせられる紅眼は拍子抜けなくらいあっさりと逃げて行った。

枝元「"また"逃がしたか……、おい、大丈夫か一条」

その様子を茫然と見ていた俺は、無力感に襲われその場に崩れる。

くそ……くそぉ!!! 俺に力がないせいで!!!!! 町沢が!!!!!!

町沢「一条さん! 大丈夫っすか!? もう化け物は逃げたみたいっすよ!!!」

一条「でも……! 俺のせいで町沢が! ……ウェ?」

町沢「いやいや勝手に殺さないで下さいよ! あの化け物に殴り掛かった時、防がれて投げ飛ばされたけど運よく茂みだったんで助かったんですよ」

え? は? じゃあなんだよ腕と頭つぶされたあの時のお前はなんだったんだよ!

枝元「あの紅眼の、蛾みたいな羽には、相手に幻覚を見せる、鱗粉が含まれている、それのせいだろう」

混乱する俺に枝元さんがため息をついて説明する。ってなんだそりゃ!? どんなご都合展開だよ!?

安価↓2

今なんか読み返して、自分でなんだこりゃってなった。
7行解放って聞いてテンションあがって書き込んでしまった……
つなげにくいかもしれない、本当にすみません

一条「!そうだ、水谷さんは!?博士と…あとヨルクも!」ハッ

枝元「心配するな。全員無事だ。…ついて来い。」

そう言って館の方へ歩いて行く枝元さん。

一条「ついて来いって、研究所ボロボロじゃないですか。下手に近づいて崩れたりしたら…」

枝元「ここは、俺達の、重要な拠点だぞ。そう簡単に、壊れたりするものか。それに、この建物は、いわば"飾り"だ。忘れたか?…お前は、一体、何処で訓練を受けた?」

一条「!…"地下"…」

枝元「そう言う事だ。」

町沢「えっと…僕は?」

枝元「帰れ。」

町沢「か、帰れって、ついて行っては駄目なのかい?」

枝元「関係者以外立ち入り禁止だ。」

町沢「そんな!殺されかけたんだし、僕だってもう無関係じゃ…」

枝元「なら、その命は、大事にとっておくんだな。奇跡は、そう何度も、訪れるものでは、無い。ここで、関われば、今度こそ、死ぬぞ。」

町沢「っ!…」

枝元「…それで良い。一条、早くしろ。」

枝元さんが再び歩を進める。

一条「町沢、ありがとう。乗せてくれて助かったよ。…それと…巻き込」

町沢「"巻き込んでしまって悪かった"なんて言わないでくれよ?この館までついて来たのは僕の意思だ。…言っておくけど取材、まだ諦める気は無いからね。」フフン

ニヤリと笑いながら俺にそう告げる町沢。逞しい奴だ、あんな目にあったって言うのに。

一条「全く…懲りないな、あんた。…頼むから死ぬのは勘弁してくれよ?知り合いに死なれるなんてまっぴら御免だ。」

町沢と別れ、枝元さんの後を追って館の中へ入る。…こりゃ酷い。あの立派な玄関ホールがグチャグチャだ。但し、あのエレベーターは確かに無事だった。ちょうど扉が開いた所だったので、枝元さんと一緒に乗り込む。

一条「…水谷さん、大丈夫なんですか?怪我とかしてませんよね?」

枝元「何故だ?」

一条「ここが襲われたって電話をもらったんですけど…途中で切れちゃって。最後、悲鳴もあげてたし…」

枝元「……あー……それはな…」

枝元「……電話しながら、避難している最中に、転んだらしくてな…その拍子に、電話を、壊したらしい…」ニガワライ

一条「…………は?」


安価+3

何か町沢の口調変わってるんだけど、登場した時のを使えば良いかな?

枝元「今回のことは、この事態を想定していなかった、俺の責任でもあるな、これを渡しておく」

そういうと枝元さんは俺に手のひらくらいの大きさのバッテリーのような機械を5つ渡してきた。

一条「枝元さん……これは……?」

枝元「紅光子電池(photon battery pack)、フォトンクリムゾンを詰め込んだ、充電式バッテリーだ」

枝元「これがないと、ウェポンでフォトンクリムゾン、を用いることはできない、ウェポンの心臓部のようなものだ」

おい、どういうことだよこっちは死にそうな目にあったんだぞふざけるな。大体なんでそんなものが最初からついてないんだよ!

枝元「別に意地悪でつけてなかったわけじゃない……このことを説明するにはウェポン圧縮の原理について説明しなければならんな」


枝元「紅光子を用いウェポンを原子レベルまで分解そ、の際に、紅光子にウェポンの形、構造、機能などを記憶させる」

枝元「その後、原子分解されたウェポンを圧縮ウェポンユニット内に保存する、だがその際に絶対に原子分解、圧縮できない部分がある」

枝元「それが今渡した、紅光子電池と光子炉(photon drive)だ、紅光子電池についての説明はいました通りだ」

枝元「光子炉とはフォトンクリムゾンをエネルギーとして扱うための機関だ」

枝元「これは、ほぼ無限に光子を生産し、核融合炉以上の強大な出力、エネルギー、そして非常に効率性の高い永久動力だ」

枝元「今人類が持っている究極の動力といってもいい、だが優秀過ぎるためさまざまな理由、事情が絡んでいるのか、いまだ実用化はされていない」

おいおい、とんでもないなフォトンクリムゾン……何でもアリかよ、それを発明した白銀博士って本当に人間かよ。

枝元「まあ、フォトンクリムゾンについてはSFものに出てくるような万能粒子のようなものだと考えてくれればいい」

枝元「本来なら、ウェポンに直接光子炉を付けれればいいんだが、残念ながら光子炉に付いてはウェポンに取り付けられるような小型化が出来ていない」

枝元「だから、仕方なく紅光子電池にフォトンクリムゾンを補充して使って居る状況だ」

枝元「よって、戦闘においてフォトンクリムゾンを無限に使える訳ではない、だから考えて使う事だ。」

枝元「特にお前のウェポンはビーム兵器という特殊な物のため、燃費が悪い、特に考えて、残量に気をつけて使え。」

枝元さんの説明が終わる、と言うかそんな重要な事なのに説明が遅すぎるだろ! 死にそうになったんだぞ!

枝元「着いたみたいだな降りるぞ」

枝元さんの言ったとおり地下の研究施設に到着したようだ。

くそ! そもそも悪いのはこのことを最初に説明せず、マニュアルにも明記しなかった白銀博士が悪いんだ!

俺が本格的に白銀博士に文句を言おうと考えてながら扉の開いたエレベーターの外を見る。

一条「え!?」

枝元「馬鹿な!?」

思考が止まる、扉の外は外の建物同様、何者かに襲撃されたような惨事になっていた


安価下

~一条くんが八嶋さん護衛の下、白山研究所へ訓練しにいった直後~

白銀「…何故かいっそ(廓言葉で"凄く")久しぶりに喋った気がするのぅ。…さて、行きんすか」テクテク


~白銀が一条の部屋に来る前に潜伏してた隠れ家、廃ビルの一室~


白銀「あー…やっぱりのぉ…オリジナルがもうわっちを追わぬよう手配をしてくれたみたいじゃが、下部組織は独自にまだ探しておるようじゃのぅ…私物がぐっちゃぐちゃじゃ…」

白銀「…む、冷蔵庫の中身は無事か!では食事を作ってからいつもの物資調達組織、-卸売業者-《アイテムボックス》に連絡して持ってきてもら…」




?「いらないよ。貴女のいつものクローン延命薬ならこのアタッシュケース一杯にあるからね」ゴトッ



白銀「………"れでぃ"の部屋に入る時は"のっく"くらいしてもらえんせんか?"狩人"」


ヘンリー「いやぁ、窓ガラスもない窓から入ったからさ」シレッ

白銀「たわけ。そーゆー話ではないわ。……そのまま腰掛けておる窓枠から落ちてしまえばいいのに」

ヘンリー「つれないねぇ。たまには僕にもデレてくれてもいいんじゃないかな?」

白銀「黙りんす。わっちがデレるのはゆーすけだけじゃ…で?何のようじゃ」


ヘンリー「いやぁ、コードネーム、-名もなき複製品-《コピー&ペースト》殿に『-大惨事計画-《サードプロジェクト》』についてちょっと話が聞きたくてね」

白銀「……」ギロ

ヘンリー「…挑発したのは悪かったし、薬が切れかかってるのは知ってるけど、"変身"はしないでくれよ?」


~食事中(~本日のメニュー~ホイル焼きサーモンえのき添え、ワイン仕込み牛肉ソテー、大根サラダ、五穀米ライス、赤味噌使用味噌汁)~


白銀「…狩人、お前はどこまで知ってる。"どの側"に立つ気だ?言え」モクモク


ヘンリー「……『白銀量産計画は白銀博士のクローンという成功例は作れたけれど、時間問題、狙った特異分野を発現させるための環境を整えるのにかかるコスト等の問題から、当初の目的は達せず大失敗。結局天才量産は諦め、いかに才能ある子供を発見するかに落ち着きました』…………で終わらなかった。」シャクシャク


ヘンリー「当たり前だよね。この国の政府が威信をかけた企んでいる『何か』、それに必要なピースだもの。『大失敗でしたーテヘペロ♪』で済むわけがない。」

ヘンリー「そこで、研究員と政府は貴女に目をつけた。単なるクローンではなく、紅眼の体細胞を組み込んだ特殊個体である貴女に


ヘンリー「『-大惨事計画-《サードプロジェクト》』とは、貴女という成功例を元に、あえて『白銀量産計画』初期のクローンによる白銀量産方法を用いて、戦闘の"白銀"である"九堂大吾"のDNAと紅眼を掛け合わせたハイブリッドクローンを大量生産、軍事利用する計画」


ヘンリー「…だけど、ここまでですら計画のほんの一部。まだ深ーい深ーい闇がある。現在鋭意調査中…ってとこかな」



ヘンリー「…僕はどの立場に立つ訳でもない。僕は、ただ真相を知りたいだけなんだよ白銀。貴女がこの計画についてどう考え、今後どう動くつもりなのか」



白銀「…わっちは、わっちを育ててくれた九堂を実験動物にして、わっちの兄弟とも呼べる九堂クローンの彼等をわっちと同じコードネームで呼び、『また失敗した』と殺処分した奴等が憎いッ」

白銀「『白銀量産計画』第二次量産時、わっちと同時期に作られた白山裕理以外の白銀をオリジナルとする25人の兄弟達とも、共に逃げ出してから未だ連絡がつかぬ…恐らくは、もう……!」


白銀「わっちは悔し、私はあいつらが憎いッ!皆の仇をとりたい…ッ!例え一条を利用してでもな……うぅ…いかん、薬が…きれ…ッ」ダン!



?「へいへーい。いっちじょーちゃーん?もーここらで諦めちゃいなって~」 ヘラヘラ


白銀「…一条?」バッ

ヘンリー「ん?外で何か…………あー、あのハゲは確か-共存共栄-《フレンズ》の梵鐘くんだったかな?Cランクマスターの。一条くんを武器狩りしてるみたいだね」ズズー←味噌汁飲んでる


白銀「……」メキメキメキメキ

ヘンリー「…あんまり-紅眼形態-《クレナイモード》に変身すると、戻ってこれなくなるよ」ズゾゾ

白銀「…わっちはどうなっても構わぬ。だが、ゆーすけだけは何があろうとも、必ず守る」ヒュン




ヘンリー「やれやれ…せめて、僕に頼むか、クローン延命薬を吸引していけばいいのに。…例え効き辛くなってきてるからと薬接種する間隔は短い方がいいのに。コンスタントに接種しないと、紅眼の凶悪な細胞分裂から自我と寿命が守れなくなるし、完全な紅眼化が進むよ?」

ヘンリー「…少しずつ白銀も自我が紅眼細胞による狂化した自我に乖離されて来てる……ん?七崎くんまで来たのか。………彼、かなり重傷じゃなかったっけ?一条くんは愛されてるねぇ?」ニヤニヤ


ヘンリー「…おっと、もう次の仕事いかなきゃ。…薬と、タダであげる旨の置き手紙を残して…と」φ(..)カキカキ


ヘンリー「情報を得た事を誰にも知られないために、白銀が戻ってきたら前に一条くんのアパートで使った、記憶を消せるウエポンをつかって…変装ウエポンで次の仕事場に行きますか。…名前はどうしよっかな…この前会った『町沢隼人』でも借りるかな」

安価+1

一条「おい! これはどういうことだよ! どうなってんだよ!!」

枝元「これは……、なぜ……いや、まさか!」

一条「ここに逃げてきてたっていう人たちはどうなったんだよ!」

俺は枝元さんを問い詰めながら、二人で地下研究所内を歩く、ここにいるはずの研究所の人たちの無事を確認するためだ。

枝元「幸い、明かりは生きてるか……それでも薄暗いな……」

歩きながら廊下のにある扉を開けていく、そんなに部屋があるわけではないのでさっさと調査が進んでいく、扉の前に立つ度に最悪の事態を想像してしまう。

そして調べていない部屋の数も少なくなってきた頃……、開けた扉の先には……地獄絵図が広がっていた……

部屋一面が、赤く、朱く、紅く染まっていた、"血の海"その光景に俺は吐きそうになる、
死体はないおそらく前に見たカップル同様、白い煙のような何かを吸収されて灰にされてしまったのだろう。

俺は何も言えず、ただ茫然としていた。そんな時、枝元さんが何かに気づく。

枝元「一条、この光景にショックを受けているのはわかる、だがしっかりしろ、今そこに倒れているロッカーが動いた、誰か生きてるのかもしれん」

その言葉に俺は、倒れているロッカーの方に向かっていく、そして枝元さんはウェポンを展開した後ロッカーを開ける、



ロッカーの中に居たのは泣きじゃくる水谷さんだった

その後、生きていた水谷さんから聞いた話だと、
紅眼の襲撃があり研究所の人たちが地下に逃げ込んでからしばらく経った後突如紅眼が現れたらしい
水谷さんは整備士の"田辺康平(故)"さにロッカーの中に押し込められた為発見されずに済んだらしい、紅眼は蚊を模したようなデザインの怪人だったようだ。



そして翌日、昨夜のショックが抜けない俺は町中をさまよっていた、今日バイトが入っているはずの俺が町中を歩いている理由、
今日俺が働かないで町中を歩いている理由……昨夜の出来事のショックのせいではない、それは……


住んでいるアパートを追い出されたからである


そのことをバイト先の店長に話したら、休みをもらえたので新しいアパートを探しているところだ

でもなぁ~、あんなことがあった後で切り替えるなんてできねえよ、枝元さんは慣れてるみたいだったけど。

そんなこんなで町を歩いていたら知りあいに話しかけられる、昨日会ったばかりの町沢だ。

町沢「いや~運がいいなあ~"初めまして"! 俺、フリーのライターをやってる"町沢隼人"って言います!」

は? 何言ってんだこいつ? "初めまして"って俺とおまえ知りあいじゃん、昨日会ったのにもう忘れたのか?

町沢「最近、都市伝説になってる赤い目の怪人関連の関係者ですよね! 話を聞きたいんですけど……」

何言ってんだこいつ? 極大忘却呪文(アルツハイマー)でも喰らったんか?

俺が変な顔しているところにまた話しかけられる、話しかけてきたのは昨日会ったばかりの町沢だ……ってはぁ!?

町沢「奇遇ですね~一条さん! 昨日あの後どうなったか……って変な顔してどうしたの?」

おいおいおいおい! なんでお前二人いるんだよ! そう思って先にいた方の町沢の方を見る、だがしかしそこには誰もいない。

町沢「あれ? 突然後ろの方を向いてなんかあったんですか? おーい」

何か言ってくる町沢を半分無視して呆然とする俺、誰だったんだよあれ……いろいろあったから疲れてるのかよ俺?



一条のいる場所から少し離れた路地裏、そこに一人の男がいた。

???「あの一般人……もう一条君と知り合ってたなんてね……とんだミスだよ……これで彼の格好をして行動するわけにはいかなくなった」

???「最近うまく物事が進むと思ったんだけどな、やっぱりなんでも思い通りにはいかないね、全く……焦るとろくなことがない……」

安価した

すみません忘れてました、追い出された理由は家賃滞納とか、
白銀とか八嶋とかの関係で騒がしくて苦情が来たとか適当に理由を脳内で補完しておいてください

安価した

(注意:本編とは一切関係ありません)

七崎「ああ? 俺が出張だと?」

八嶋「そうよぉ、七崎ちゃんに群馬県 見滝原市に行ってもらうわ 」ウフッ

七崎「おいおい、何か事件でもあったのか? っていうかグンマーか……」オエッ

八嶋「最近ね、その市で自殺者や行方不明者が増えてるらしいのよ~」イヤーン

七崎「物騒って言うかなんて言うか、って言うかそれが俺達と何の関係があんだよ」キメェ……

八嶋「向こうにいるケルベロスのメンバーの女の子の話だと、赤い目をした人語を話す生物が確認されたらしいのわ、関連性が疑われてるわ」

七崎「ほう、つまりその生き物と事件の関連性を調べて紅眼だったら倒して来いって事だな?」

続かない

安価下

数分後、公園。

町沢「え、アパートを追い出されたって?」

俺はさっき町中であった町沢と近く公園に座って話をしていた、
っていうかこいつ平日の昼間から町中ぶらぶらしてるとかいいご身分だな、まあフリーターの俺に言えた事じゃないけどな。
その町沢は俺がアパートから追い出された等の話を聞いてから何やら考え事をしている。

町沢「じゃあ俺の家来る?」

町沢は何か思いついたように顔をあげると突然同居を持ちかけてきた、男と狭い部屋で二人とかふざけんな八嶋さんに紹介すんぞてめえ。

町沢「俺の家広いからさ、何人かに部屋を貸せるくらい余裕があるんですよ」

おいおいなんか怪しいなおい、っていうか何人かに部屋貸せる家ってお前金持ちなの? 

町沢「僕が持っているわけじゃないよ、じいちゃんの家さ、じいちゃんと二人で住んでるんだよ。あと住み込みのお手伝いさん一人いるかな」

じいちゃんのね……住み込みのお手伝いさんがいるほどの家ってやっぱりお前やっぱいいとこの坊ちゃんかよ?

一条「いやいやいや昨日会ったばかりのお前にそんなお世話になるわけにはいかねーよ」

俺はそう言って席を立とうとする、だが町沢に呼び止められる
ぶっちゃけた話、昨日会ったばかりの俺に対してそこまでするなんてありがたいとかいうより怪しいとかしか思えない。

町沢「ちょ、ちょっと待ってよ! 別に家賃なんてとらないよ!」

なんか余計に怪しくなってきたな、何か企んでんじゃねえのか? だが今アパートを追い出されるくらい経済的に厳しい俺は立ち止まって町沢の話を聞いてしまう。

町沢「その代りあの化け物とかのこととかについて取材させてよ、それが家賃替わりってことでどう?」

なるほどそういうことな、でも機密事項なことみたいだから話すことはできないと思うぞ。

町沢「記事にするのは許可されたことだけとかそういう条件付けてもいいからさ、困ってるんでしょ?」

町沢「困ってる人は放っておけない、それに困ってる人を見かけたら助けなさいって昔お母さんがよく言ってたんだ」

こいつ……良い奴ではあるんだろうな、でもいいやつだからこそ巻き込みたくない。

一条「気持ちは嬉しいけどさ、それってこないだみたいな化け物とまた会うかもしれないってことだぞ?」

町沢「あの化け物は正直怖いけどさ、俺はそんなことであきらめる人間じゃないさ!」

その後暫くの間町沢から説得を受け、結局俺が折れる形で町沢の家の部屋を借りることになった。さて引っ越しだ

白銀「良かったのう主様、新たな拠点が見つかって」

お前どこから出てきた。

町沢「うわ、だれ!? すっごい美人さんじゃないですか!」

白銀「正直ものじゃのう、あの無礼な"狂犬"や"狩人"と違ってのう、いいことでありんす」

そう白銀は上機嫌で答える、おそらくこいつも来るんだろうな
町沢は白銀の微笑みに顔を赤くしている、まあ美人なのは間違いないからな。

町沢「じゃ、じゃあ家まで案内するよ、向こうに車が止めてあるからついてきてよ。

白銀「じゃあ主様よ行こうぞ」

一条「お前も来るのかよ、向こうの家の人に迷惑かけるなよ」

白銀「全く失礼なやつじゃ! わっちの淑女っぷりときたら有名なものでありんす」

白銀が怒りながら言ってくる、いや聞いたことねえよ?

町沢のキャラと立ち位置がブレブレ、ふわっふわし過ぎてて中々書けなかったww

登場人物、用語増加による恒例のwikiもどきを。
前回登場人物情報は>>213>>220をどうぞ。

各登場人物の追加事項、新キャラ、設定について。

『一条悠介(いちじょうゆうすけ) 』

所属:-三賢者-《マギ》

一人称:俺
二人称:お前、名字、さんづけ呼び

口調:そこらの漫画やラノベ主人公と似たりよったり。例:一条「どうやら俺は、運命の神様とやらにイジられ続ける対象になっちまったらしい」

年齢:21才

見た目:基本的に記述なし。ただし、ブーツを履いている描写あり

家族構成:父(故)母、弟(現在実家の蕎麦屋はこの弟が継いでいる)

我等が主人公。基本的にコイツ視点で話が進む。

究極の天ぷら蕎麦に合う天ぷらの衣を研究するため日本を出て世界中を旅している。(>>1に記載。"この国"に長く住む事になっているがこれでいいのか)

九堂に影響を受け、本来実家の蕎麦屋を継ぐ筈であったが、夢のために名前と故郷を棄てた。

伝説の秘宝を見つけるまでは実家に帰るつもりはないらしい。

蕎麦屋でバイトしているフリーター。

白銀博士曰く「ウエポンマスターとしての才能がある」らしい。(但しそれが発揮された事はなく、現在雑魚以下である)

14~15年前~12年の間に白銀と面識があったらしいが、枝元曰く「九堂が一条の記憶を一部"ロック"した」事により思い出せない。(幼い頃にオッチャン(九堂)と一年間チャンバラやら何やらを教えてもらった記憶はあり、それが戦闘訓練になっていた。喧嘩はした事ないらしい)

最近、一条の本名が周知の事実状態なため忘れられがちだが、一ヶ月前にこの国(名前不明)に入国、約3か月前からヘンリー後藤と偽名を名乗る。(未だ理由不明)

モノローグと分析癖、比喩する時に捻った言い回しをする青年。ツッコミポジ。

この度アパートを追い出され(理由不明)町沢んちに居候する事に


所持武器:聖剣《エクスカリバー》

白銀博士最新作。

正しく使用できればビームライフル、ビームソードへと可変するビーム兵器型ウエポン

従来の腕輪型から小型化する事に成功し、普段は2つで一つの指輪型。

小さくする都合上2つ必要な特別製で、2つの指輪を組み合わせる事によって現在までの既存ウェポンでは出来なかった様々な事が可能になっている。

しかしその特異性故に並のウェポンマスターでは本来の半分の出力も出せない。(一条は半分すら出せない)

尚、梵鐘戦では鎖やお札、謎の魔法陣っぽい何かだらけな魔剣モード、"error"の機械音とともに勝手に消え、蛾型の紅眼戦時は長銃形態にはなるものの、撃てず。

このウエポンを使用するためには紅光子《フォトンクリムゾン》をためた紅光子電池《フォトンバッテリーパック》をチャージしなくてはならないらしい。

現在一条は紅光子電池を4つ、紅光子炉《フォトンドライブ》を1つ所持。

車やバイクは持ってないがバイクの免許はあり。


『白銀(しろがね)』

所属:『白銀量産計画』担当研究所

研究コードネーム:-名前もなき複製品-《コピー&ペースト》

一人称はわっち
二人称は一条限定でぬし、主、ぬし様、主様(統一なし) 。他の人間にはその人のコードネーム、名字、渾名で呼ぶ。
三人称:一条のみ"ゆーすけ"

口調:廓言葉。英語のみ"○○"例:install→"いんすとーる" また、>>264で廓言葉ジェネレーターがあるので参考までに。(ただ、自分も使ってみたけど完全ではなかったのであくまで参考程度に)例:白銀「わっちの口調が一番わかりやすいでありんしょう?」

年齢:18才

見た目:金髪黒和服、いつも煙管をくわえてるナイスバディーな長身美女。髪型不明


政府が26年前に発案した『白銀量産計画』再開後の最初の成功実験体クローン。(白銀博士をオリジナルとする) また、紅眼細胞を埋め込まれているために紅眼と同等の性能を持つ。

実験により、14~15年前(白銀実年齢3才、見た目7才)に日本へ行った時に一条親子と出会い、運命が変わる。

『食べる事の幸せ』を知り、『天ぷらの真意』という名前の天ぷら蕎麦を探し出して、それを一条親子に食べさせる為に研究所から逃亡した。(-大惨事計画-から逃れ、他クローンの仇をとり、研究者達に復讐するためでもある)

以後研究所から追われる身となる。

逃亡後、持ち前の技術や八嶋からの情報提供で逃亡補助をしてもらいつつバイト(傭兵、高級和食料理店、ホテルの料理長)で食い繋いでいた。


"白銀"としての特異分野は『料理』


煙管で吸っているのはニコチンではなくクローン延命薬。吸引式であり、埋め込まれた紅眼細胞による自我や寿命を保護する。

薬がきれかけた時、紅眼細胞によるもう一人の人格(尊大口調になり、復讐最優先、『-三番計画-』《サードプロジェクト》、『-大惨事計画-』《サードプロジェクト》阻止のために一条を利用しようと企む)


マイペースでのんびり屋。時々ツッコミ。一条に明確な好意を示す。

現在隠れ家を追われ→一条のアパート→町沢邸に一条と共に住む予定


-紅眼形態-《クレナイモード》時

見た目:金色と黒色の女性のような体のフォルムと金色の長髪に角がある、美しさと気品さを感じさせる特撮物の怪人になる。

瞬間移動が可能。能力は未知数。

ヘンリー曰く、「あんまり変身しすぎると戻れなくなる」


『白銀のもう一人の人格』

一人称:私
二人称:苗字

口調:クール、尊大口調。例:白銀(紅)「…精々私の目的に利用させてもらう」

目的のためならば手段は選ばなくなる


『ヘンリー後藤(へんりーごとう)』

所属:フリー

コードネーム:"狩人"

一人称:僕
二人称:君

口調:フランクだが丁寧な日本語。例:ヘンリー「すっかり暗躍キャラだよね、僕。」

年齢:不明

見た目:かなりの美形で、一条曰く『声を聞かなきゃ男とわからない』程ふつくしい。詳細の記述はなし

かなり優秀?な腕利き情報屋。

ウエポンマスターや各国々、組織、超極秘情報等にやたら詳しい青年。

白銀や一条の出自を知っている。


紅眼を憎んでおり、一人残らず殺さなければならないと考えている。

基本的には傍観主義な好青年だが中身はタヌキでドライな性格。

現在『-大惨事計画-』について鋭意調査中。


所持武器:射手座《サジタリウス》 、変装ウエポン(名前不明)、記憶消去ウエポン(名前不明)

射手座《サジタリウス》

長弓型ウエポン。

本人曰く『狙撃支援用』だが紅眼を一撃で追い払う力を持つ。詳細は不明。


変装ウエポン

詳細不明。誰かに変身レベルで変装できる。


記憶消去ウエポン

詳細不明。

一条宅で起きた時に白銀がいてビックリ→いつの間にか夜になっていた現象の時と白銀の動向を聞いたのをばれないように使用した


『白銀博士(しろがねはかせ《本名:白山祐理しらやまゆうり》)』

所属:国家機関・-三賢者-《マギ》、白山研究所


一人称:私
二人称:お前もしくは名前呼び

口調:尊大口調。例:白銀博士「私が小さいのではない!その、白銀が色々と大きすぎるだけだ!」

年齢:25才

見た目:銀髪ポニーテールの小柄スレンダー白衣美女(ヒール履いている)


白山研究所所長。

称号のような物である筈の『白銀』の名をわざわざ名乗る。

白銀と同じ顔をしており、唯一紅眼を倒せる猛毒物質、Photon crimson《フォトンクリムゾン》(化物を倒せるほどの猛毒。 人間にも害があるが、適合者のみ扱える)の発見者で、Weapon.Master.System.《ウエポンマスターシステム》(Photon crimsonを注入した武器)の開発者。


"白銀"としての特異分野は『物理学』


『白銀量産計画』担当研究所(恐らく-三賢者-所属の白山研究所とは別の研究所)の上層部の一人。

よくからかわれてきたからか、白銀に肉体の発育で負けている事、自分が小柄である事を非常に気にしている。

どちらか片方だけでも地雷。(一条は両方の地雷を踏み抜いた)研究にのめり込むと毎回散らかす。いつもヨルクに片付けてもらっている。

尚、散らかし具合は男二人がかりで2時間かけて掃除が必要になるほど。

現在の動向、行方は不明

『ヨルク・フェルゲンハウアー』

一人称:私
二人称:君、○○くん、○○さん。博士に対してのみ祐理


口調:ビジネスマンのような敬語。例:ヨルク「そういえば私も最近喋ってないですね」

年齢:不明

見た目:きちっと白衣を着ている生真面目そうなメガネの男。


意外とノリがいい白山研究所に勤める研究員。

白銀博士のよき理解者であり、助手。白銀博士曰く『お前は特別(上目使い)///』

博士を大事に思っている故にお小言が多い。白銀博士にとっては助手、特別な人、時々、お母さん。

現在の動向、行方は不明


『枝元 智(えもとさとし)』

所属:フリー→-三賢者-《マギ》

一人称:俺
二人称:君、名前呼び

口調:学校の先生みたいな喋り方。言葉の一区切りごとに読点がつく。例:枝元「俺が、君を、導いていく」

年齢:26

見た目:仮面ライダー剣の橘さんみたいなイメージらしい


一条育成、教育のために雇われた元フリーウエポンマスターだがそのままマギに所属。

研究員でもあるウェポンマスター。

ウエポンマスターランクは不明だが、戦闘技術は高く、中々に強い。

質実剛健。九堂を知っており、白銀量産計画や業界についても詳しい人。

現在の動向や行方は不明

武器: 拳銃、左腕に仮面ライダーのような何かでワンセット(名前不明)

性能は通常の拳銃と同じ。左腕に関しては詳細不明




『水谷翠(みずたにみどり)』

所属:-三賢者-《マギ》

一人称:不明
二人称:不明

口調:語尾に"~です"がつく。例:水谷「怖かったです…トラウマになりそうです」

年齢:不明

見た目:整えられたブラウンのロングヘアー、童顔。

研究所の通信士兼情報処理担当の事務員。

主に”紅眼”が現れた際に詳しい場所などを調べてマスターに伝える事が仕事。

一条的には飯に誘いたくなるくらいには可愛い。

ドジロリっ娘

現在の動向、行方は不明


『七崎亮(ななさきりょう) 』

所属:-地獄の番犬-《ケルベロス》

コードネーム:"狂犬"

一人称:俺
二人称:底辺、名字、テメェ

口調:チンピラ 七崎「あ?QB?ハッ、ミンチにしてやるよ!底辺!」

年齢:不明

見た目:スーツを着た赤髪オールバック(現在はミイラ男)

ウエポンマスターランク:B

組織の命令か、自身の独断か、ヘンリー後藤を仲間に引き入れるために1年間探し回っており(ヘンリー後藤本人に騙されて)、一条が『ヘンリー後藤』の偽名を使っていたために人違いし、一条と出会う

普段は黒服サングラスで統一した部下達を従え、作戦行動する。

仕事か私情か、他組織である-三賢者-の勢力下地区を守ってきた


全ウエポンマスターの中で唯一、一つのウエポンでの『多重展開』が可能なウエポンマスター。

白銀博士曰く、『強さはウェポンマスターの中でも中の中……、場合によっては中の上にもなる』 梵鐘曰くBランクウエポンマスター


尚、七崎が消えるとこの地区の安全性が損なわれ、勢力争いの激化、ケルベロスの統率力がなくなる等、意外と重要人物。


キレやすい若者。直情的で喧嘩ッ早く、直ぐギャンギャン喚く。所々ヌケているドジッ漢。


完全なチンピラというわけではなく、強敵との戦闘で一条(非戦闘員)を見捨てず守り通したり、重傷を負いながらも病院を抜け出してまで仲間や助けた人のピンチに参上したりと意外に義理堅い。


現在一条を庇い、全治一ヶ月の重症(肋骨7本、左腕複雑骨折、頭蓋骨にヒビ。内蔵破裂複数箇所、腹部に6箇所風穴。右足靭帯断裂、左足の膝の皿破損。右腕、全身に裂傷多数)。ナース好き(ただしショートヘアーと眼鏡はNO)


武器:可変型ウエポン(名前不明)

現在確認されている変形は『両刃』、『二丁拳銃』、『ツインダガー』、『ツインセイバー(もしくはサーベル)』、『強化ブーツ』。

多重展開について

同じ武器を複数展開させ、変形させられる。
展開数の限界は不明。




『佐藤(さとう)』

所属:-地獄の番犬-《ケルベロス》

一人称:私
二人称:不明

口調:言葉を探してから一生懸命話す。例:佐藤「えと、えとですね、あざとい、なんて思わないで欲しいんですよ!」

見た目:ショートボブに眼鏡の黒服

七崎の部下。黒服達の一人。

とろく、あんまり仕事できない子。褒められると子供っぽく嬉しがる。

所持武器:不明


『八嶋 健仁(やじまけんじ)』

所属:-地獄の番犬-《ケルベロス》

一人称:ワタシ、アタシ
二人称:○○くん、○○ちゃん。名前の後にくん、またはちゃん付け

口調:オネェ。例:八嶋「うふっ、もぉ☆最近一条ちゃんとのからみがなくて寂しいわぁん!」

年齢:不明

見た目:2m近くある筋骨逞しいニューハーフタフガイ(服装不明)

ランク:不明

タフガイって言うか、タフゲイなウエポンマスター。

白銀の協力者であり、白銀とは白銀量産計画担当研究所時代からの旧知の仲。

研究所所属では無く、とあるウエポンマスターシステムの実験に協力していただけであり、その後腕を買われケルベロスに入った。

白銀が研究所を抜け出した後、彼女に研究所関連の情報と自身の組織の情報を流し逃亡補助をしていた。

尚、この件が組織にバレてるかは不明。

現在の動向、行方は不明


所持武器:詳細不明。



『黒スーツ』

所属:-地獄の番犬-《ケルベロス》

一人称:俺
二人称:不明

口調:少し頼りになりそうな男。例:黒スーツ「俺はケルベロスの者だ!きっともう登場しないだろうが、ここは俺に任せて逃げるんだ!」

見た目:がっしりとした体格、黒スーツにサングラス

一条を守るために警棒一本で梵鐘に挑み、散った『漢』

恐らく死亡。


『梵鐘(ボンショー)《本名:齋藤空海(さいとうくうかい)》』

所属:-共存共栄-《フレンズ》、寺、BIG☆羅☆坊!

一人称:俺っち
二人称:苗字+ちゃん

口調、明るいホスト口調。たまに死語を使う。例:梵鐘「ヘーイ!いっちじょーちゃーん?たまにはチョッパで俺っちのライヴにも来いよ☆」

見た目:スキンヘッド、切れ長の目の縁に赤い隈取りのイケメンフェイス、坊主装束と袈裟を身に纏い、エレキギター調に魔改造された琵琶を持つ

ランク:C

最近売れているメンバー全員が本職お坊さんのバンド、『BIG☆羅☆坊!』(びっくらぼう!)のメインボーカル兼バンドリーダー。彼自身も僧侶であり、歌もうまい。

一条殺害と聖剣強奪(武器狩り)のために一条に襲いかかったウエポンマスター。

重傷の七崎と-紅眼形態-《クレナイモード》の白銀を前に敵わぬ、と逃亡した

バンドの持ち歌は『マーラバスター』、『君に☆五体投地』の仏教用語に関係した曲名の2曲がある。他は不明

陽気でいつもヘラヘラしている陽気なチャラ僧侶

自身が所属するチームの理念も軽くみている色々軽薄な男

現在の動向、行方は不明


所持武器:『弘法大師』、『琵琶法師』

『弘法大師』

筆型ウエポン。空中に書いた文字に応じた物を具現化する。

『琵琶法師』

見た目は琵琶、詳細不明。


『医者』

所属:不明

一人称:私
二人称:お前さん、あんた、君

口調:某モグリの天才外科医。例:医者「この腕が治るかどうかは…お前さんが『いくら出せるか』。…それ次第ですぜ」

見た目:記述なし

七崎担当の無免許医。治療費に大金を請求するが腕だけは世界一(自称)


『紅眼 (もう読み《クレナイ》でいい?)』

紅光子《Photon crimson》でなければ倒せない不死身の人喰い化物。

人類の敵であり、『奴等』、『紅眼』と呼ばれる。

普段は人間に擬態(でも目は紅のまま)し、戦闘時に目から"赤い液体"を流して化物へと姿を変える。


補食方法:手をかざし、獲物から"白い霧"のようなものを吸い取る。(吸い取られた人間は体がぼろぼろに崩れて灰に→跡形もなく消える)

また、体から自在に手を生やす、腕を刃に変形させる等の細胞変異、分裂能力を有する。

ヨルク曰く、襲う基準は不明だが特定のウエポンマスターを狙い襲撃する



『クレイス』

一人称:俺
二人称:テメェ

口調:チャラ男。クレイス「…俺、再登場できんのかな…」

見た目:チャラ男

七崎にボコられたチャラ男に擬態する紅眼。 雑魚。



『フードの紅眼』

一人称:不明
二人称:お主、コードネーム

口調:時代劇の悪代官。例:フード「クレイス、あれっきり出番がないのはお主だけではないのだぞ…」

見た目:フードを深くかぶり顔が見えない、まさに敵幹部みたいな風貌

七崎にボコられ逆上するクレイスを諫めて中々に強い紅眼を置いてった。



『黒い紅眼』

一人称、二人称、口調:不明

七崎に重傷を負わせた張本人。

他の雑魚系紅眼よりその体躯は巨大で全体的に黒く、防御力が高い。



『蛾型紅眼』

一人称、二人称、口調:基本喋りません。例:一条「蛾型紅眼は、『また来るからな』とでも言いたそうな目をして俺を見つめてきやがるのだった」

白山研究所、地上部分を襲撃した紅眼。

蛾の見た目をした人型の紅眼。小さく分裂するタイプで、羽には幻覚作用がある。


枝元参戦直後に即逃亡。以前にも白山研究所を襲撃した事があるらしい。

饒舌?だが、口ではなく眼で語る。

一条に『蛾衛門』のあだ名をつけられる



『蚊型紅眼』

白山研究所の地下一部分を襲撃、整備士捕食後逃亡。



『親父』

一条の父親。既に他界。
幼い白銀に『食べる事の幸せ』を教えた男


『オッチャン→九堂大吾(くどうだいご)』

当時(14~15年前から12年前くらい)一条の実家の蕎麦屋の常連客であり、白銀の保護者。

一条の親父の蕎麦を美味そうに食べてた事から一条に実家の店を継ごうと思わせたきっかけも作る。

幼い一条に一年間チャンバラ遊びという名の戦闘訓練をさせたり、色々な事を教え、一条の白銀との記憶にロックをかけた(理由不明)

彼もまた"白銀"であり、特異分野は"戦闘"。ウエポンなしで紅眼を圧倒できるらしい、まさにリーサルウエポン。

元白銀の保護者で『-大惨事計画-』の被験者。

現在の動向、行方は不明


『町沢隼人(まちざわはやと)』

所属:なし

一人称:外用→僕、フランク用→俺
二人称:名前+さん

口調:外用→QB。フランク用→QB+丁寧語とタメ語を混ぜた感じ。例:町沢(外)「僕と契約して、紅眼の事教えてよ!」町沢(フ)「俺、そういうんじゃないんですからね!」

年齢:不明

見た目:短い茶髪、特徴はなく地味。20才前後

都市伝説となっている紅眼についての記事を書くために一条に近づいたフリーライター。

アパートから追い出された一条に自宅の提供を申し出る。(じいちゃんとお手伝いさんへのアポなし)


やたら押しが強く、我儘で好奇心旺盛。20才前後とは思えない程『純粋な子供』のような人。(小学校5年生~中学1年生くらいのイメージ)

夢を追いかけ続ける青いお坊ちゃんで、時折ゆとりっぽい。

ちゃっかり自分の飯の種と夢への足掛かりとなるネタ元になるであろう一条を確保するあたり、抜け目はない。

車持ち。


『十二寺 刻哉(じゅうにじ ときや)』

ヨルク曰く、『最強のウェポンマスター』。全て詳細不明。

噂:対紅眼組織・-ツァイト-のリーダー。
-ツァイト-:組織の3/2がマスター、もしくはウェポン適合者の大組織。十二寺 刻哉をリーダーとするチーム。


-用語-


『白銀』

ある分野で特異なまでに天才的な才能、発見、開発、使役、応用等をする天才達が名乗る称号。

各々に『特異分野』と呼ぶ突出した専門分野がある。

ヘンリー後藤曰く『そんなに数はいない』(後藤は『白銀』達を把握しているらしい)

白銀「25人の兄弟がいる」らしいので、白銀博士と九堂を含め27人以上はいる。


『白銀量産計画』

26年前、政府の「この役に立つ天才達をなんとか量産できないか」という考えの元に提唱、実行された計画。他計画にもリンクしている。

当初遺伝子改造、掛け合わせによる生産を試みていたが、成功基準に達しているモノを作成できず、僅か5年で凍結。

後に別の分野に利用する予定だったクローンの研究をこの計画に組込む事で再稼働(21年前)。
しかし、再び問題浮上。

白銀のクローンを生み出す事自体は問題ないが、一つの分野の『白銀』の数は増えるだけであり、"特異分野"が偏り計画の主旨からは外れてしまう。

この問題解決のために、当時間違い無く白銀の称号を受け取るであろう素質を持ち、かつ特異分野に目覚めていない発達の余地がある子供(白銀博士7才)を利用する。(18年前)

その子供と子供のクローンを別の環境で育成する事により別の特異分野が発現する実験が行われる。

実験要項

第一段階
クローン"白銀"(仮名)をオリジナルと同じ肉体レベルまで成長させる。(1年かかる)

第二段階
成長した"白銀"とオリジナルを離し、全く違う環境で成長させる。(2~3年かかる)

オリジナルは研究所に残り、クローンは日本へと渡らせ生活させる。

(この時期にオリジナルとクローンは別の特異分野を発現。オリジナルは物理学、クローンは料理)

また、この実験を他25名の白銀のクローンも同時に実施。

理論上は成功。しかし、

○第一段階に1年、第二段階で2年~3年かかるという『時間問題』

○どんな特異分野を発現するかは分からず、また、発現すらしない可能性がある『発現の不確定性』

という問題が浮上。

結果、クローンを利用した方法は実用化は困難であり、クローン実験は廃止が決定。
尚、このクローン実験により、素質のある子供を"特定の環境"で育成する事により、ある程度狙った特異分野を発現させる事が可能である事が判明。(例外あり)

この実験結果に基づき、"現在の計画"(どれを意味するかは不明)で重要なのは、如何にして素質のある子供を見つけるかである。↓
つまりは失敗。


『-三番計画-《サードプロジェクト》』

白銀博士が止めたがっている白銀を使う、政府が企む計画。

白銀量産計画を雛型に、白銀を量産する事よりももっと恐ろしい事をするらしい。


『-大惨事計画-《サードプロジェクト》』

白銀という成功例を元にあえて『白銀量産計画』初期のクローンによる白銀量産方法を用い、戦闘の"白銀"である"九堂大吾"のDNAと紅眼を掛け合わせたハイブリッドクローンを大量生産、軍事利用する計画。

しかし、これらは計画のほんの一部。まだ全貌は見えず。

-三番計画-と関連性はありそう


『紅眼達の秘密』、『ウエポンマスターの末路』、『-約束-』

詳細不明。ヘンリーは知っており、曰く、知るとウエポンマスターになった事を後悔するらしい。尚、『-約束-』は数年後確実に起こるらしい。


『-紅光子-《Photon crimson》』

白銀博士が発見した、所謂万能粒子。唯一紅眼を倒せる猛毒物質。人間にも害があるが、適合者のみ扱える


『-紅光子電池-《photon battery pack》』

紅光子を詰め込んだ充電式バッテリー。

これがないとウェポンで戦えない。ウェポンの心臓部のようなもの


『-光子炉-《photon drive》』

紅光子生産機。

ほぼ無限に紅光子を生産、核融合炉以上の出力、エネルギー、非常に効率性の高い永久動力機関。

今人類が持っている究極の動力ではあるが、様々な事情から一般には普及していない。
性質上ウエポンに直接とりつけられない。


『-ウエポンマスターシステム-《Weapon.Master.System.》』

紅光子に適応できる者のみが扱える、紅光子が注入された対紅眼用決戦兵器。

ウエポン単体では戦えない。使用するためには、『光子炉で紅光子を生産→紅光子電池に補給→ウエポンに装填』の手順が必要となる

普段は腕輪モデル(ポピュラー)、指輪モデル等のアクセサリーとして持ち運ばれる。


腕輪内での紅光子運用原理

紅光子を用いウェポンを原子レベルまで分解、紅光子にウェポンの形、構造、機能などを記憶

原子分解されたウェポンを圧縮ウェポンユニット内に保存。

解放


-主要施設-


『白山研究所』


かなりデカい洋館。

地上部分は外も中もまさに洋館!という印象を受ける。

1F部分:入ってすぐに広い玄関ホール、大きな階段、階段のあがった先には洋館とはマッチしていないエレベーターがある。天井にはシャンデリア。

地下部分:かなり深く潜る。廊下は洋館風。白銀博士の研究室、訓練施設(特殊な何かでできており、壁も床も真っ白。だだっ広い部屋)等がある。

そんなに部屋は多くない。位置としては白銀博士の研究室の奥に訓練施設がある。

地上部分は飾りであり、地下がメイン。(蛾型紅眼と蚊型紅眼の襲撃により地上部分、地下が一部崩壊。)



『七崎の入院してる病院』

ウエポンマスター御用達、瀕死の七崎を全治一ヶ月に留める実は何気にスゴい場所。

『町沢邸』

一条、白銀が居候する予定場所。

幾つかか空部屋があり、一条に家賃なしで提供される。

町沢のじいちゃんと住み込みのお手伝いさんが一人が住んでいる。


『一条の住んでいた安アパート』

風呂つき。白銀と八嶋との騒ぎで周りの住人に謝罪した事も。追い出された理由は不明。


-主要組織-


『-三賢者-《マギ》』

白銀博士(所長、白銀量産計画担当研究所の上層部)、ヨルク(博士の助手)、枝元(研究員兼マスター)、研究員(名前不明)、整備士田辺康平(死亡)、水谷翠(通信士)、一条(マスター)所属

旧約聖書に出てくる三賢者の名を冠する国家直属機関。

"最高の武器で紅眼達を殲滅する目的"を掲げる対紅眼武器研究、対応機関。

一条達が住む地区を勢力下に置く(この地区は十二寺のチームに目をつけられた、という噂がある)、弱小組織

元々は研究機関として大組織であったが、白銀博士の技術が独占できなくなり組織が大幅縮小された(世界連盟政府の陰謀が絡んでいる)


『-地獄の番犬-《ケルベロス》』

七崎、八嶋、七崎の部下の黒服達、佐藤、黒スーツ所属。

同盟組織を多数持ち、その人脈を生かして人材派遣をやっている組織。


『-共存共栄-《フレンズ》』

梵鐘所属。

紅眼達との共存を目指す理念を持つチーム


『世界連盟政府(World Union Administration)』

白銀博士曰く、開発者を含め、ウェポンを全て自分達"連盟軍"で管理したいと考えており、現在の組織同士が勢力争いをしている状況を利用して、白銀博士を追い詰めたいと考えているらしい。


-時系列-

コンビニへ

もよおしてトイレへ。脱糞中、白銀にトイレに乗り込まれる

七崎登場

紅眼と遭遇

ヘンリー後藤登場

カフェ

七崎再登場

紅眼雑魚、クレイス(生存)、黒い紅眼(生存)と戦闘。フード登場

七崎重傷

寝る

1日目終了。

2日目

朝、起きたら白銀再登場

ヘンリーの記憶消去ウエポンにより空白

夜、ヘンリー後藤再登場

2日目終了

3日目

ウエポン受け取りに研究所へ

聖剣《エクスカリバー》を受取る。
毎日白山研究所に来て訓練することに

タフゲイ、襲来。

白銀、『-三番計画-《サードプロジェクト》』阻止を決意。一条の非日常2日目終了

3日目終了


4日目

八嶋護衛(仕事ではなく、好意で)の元白山研究所へ。
白銀も肉体維持のために隠れ家へクローン延命薬補充に出掛ける


枝元教官と顔合わせ、訓練開始

ウエポンの展開速度を見、フルボッコという名の木刀使った組手

ヨルクから注意勧告

白銀博士、ヨルクにサードプロジェクト(三番計画)から白銀を助ける事を決意表明

七崎のお見舞いへ

行く途中の工事現場で梵鐘と邂逅

逃げる(途中でケルベロスから派遣された黒スーツ殉職)

梵鐘に追い詰められた所に紅眼形態の白銀と重傷七崎登場

梵鐘逃亡、白銀退場、七崎バタリ

七崎を病院へ

喫茶店で町沢と知り合う

帰宅

水谷さんから本部強襲を知らせる電話

町沢再登場、町沢の車で白山研究所へ

蛾型紅眼と戦闘開始。

聖剣、うまく起動せず

町沢死亡

やけになる

枝元参上

枝元、蛾を追っ払う

町沢生きてた→退場

エレベーターで地下へ

ウエポンのバッテリーと充電器渡され、説明される

地下も襲撃されてた

整備士死亡、水谷がロッカーから発見される

空白

五日目

気がついたらアパート追い出されていた。何を(ry

ダブル町沢

公園で愚痴る

町沢「一条さん…俺んち、来いよ…」グイグイ一条「いやいいって」

白銀「ふふ、わっちも主様についてくに決まっているでありんしょう?」←今ここ

流石に疲れた…だいぶ情報増えてるみたいなんで書く時にある程度注意が必要になってきたかと。

七崎が見滝原行くのはみてみたい

安価+1

(本編とは一切関係ありません)

前の文章略

そんな俺と白銀の前に、一つの影が現れた。

それは、見た目は何の変哲のない青年であり、しいて違うところを上げるとすれば、眼の黒目の所がまるで血のように赤く、淡く光ってる所だった。
その青年は眼を一瞬強く光らせたかと思うと目から赤い液体を流し、その姿をまるで特撮物に出てくるような”怪人”の姿へと変化させた。

ヘンリー「お、おいなんだよこいつ!」

白銀「知らんわ、わっちが何でも知ってると思うな、まあおぬしがこんなよくわからんのに襲われたら面白くないわっちがかたづけ・・・・・・・」

白銀がいいかけて、ってもうほとんど言ってたが、構えようとしたとき・・・・・・

???「そこまでだ!」

現れたのはがっしりとした体格の黒いスーツ姿にサングラスのいかにも七崎の同僚っぽい男だった、手には警棒を持っている。

黒スーツ「俺はこいつを倒すのを仕事にしているものだ、早く逃げろ!」

一条「よっしゃ! 黒スーツさんが来たからにはもう安心だぜ!」

白銀「うむ! ここは任せてさっさと逃げるぞ!」

俺たちが逃げた後、紅眼は黒スーツさんの一撃により瞬殺された。

流石ケルベロスの黒スーツ! これでもう紅眼なんか怖くない!

こうして俺は今までの生活に戻り平和に暮らした。


後藤「僕の出番は?」


変なの書いてすみません
安価下

町沢の車に乗って数分、一軒の屋敷に到着した。
白山研究所ほどの大きさはないがなるほど、部屋を貸してもまだ余りそうなくらいの大きな家だ。

町沢「さあついたよ、ここが俺の家さ!」

???「お帰りなさいませ隼人さん、そちらの方はお客様でしょうか?」

町沢「ただいま! 様付はやめてくれよっていつも言ってるじゃない、じいちゃんも僕らは家族みたいなものだって言ってるだろ」

現れたのは長髪でメイド服を着た、お姉さんな雰囲気を持つ女性が立っていた、美人で何より胸が大きい。

町沢「紹介するよ、彼女は "藤岡美代(ふじおかみよ)"さん、うちのメイドさんだよ 」

美代「ご紹介に預かりました藤岡美代と申します、失礼ですがあなたがたと隼人様はどのような関係で?」

藤岡さんがお辞儀をする、大人の色香に・・・・・・うむ、素晴らしいおっぱいだ、大きさと言い形と言い・・・・・・って変態か俺は!

町沢「美代さんにも紹介するよ、彼らは今日からしばらく家に泊まることになった一条さんと白銀さんだよ」

美代「この事はお祖父様はご存知で?」

町沢「いや、これから話に行くところだよ」

おいおい結局駄目でしたとかはやめろよ?


安価+2


眠くては頭回らないからここまででいいや

すまん途中で送った、中途半端ですまん。

その後、町沢が爺さんに説明に行く、それに俺らもついていく。

町沢「じいちゃんただいま」

そして今の書斎のような部屋にたどり着く、その部屋のソファに座っていた老人が町沢の言葉に反応してこちらを向く。

老人「おお隼人、我が愛しの孫よ良く帰ってきた! 最近お前はふらふらしすぎてるぞ」

町沢「いま俺はフリーライターとして忙しいの、大スクープ取って一発当ててやるんだよ!」

老人「なーに生意気いっとるんだ、昨日なんかボロボロになって帰ってきたくせにのう?」

まだ名前出てないのになんか言い合い始めたぞ、早く説明しろよ

そんな俺の思いは通じず二人は言い合いを続ける。

町沢「ふん、今はまだ言えないけどすんごいネタつかんだんだからね、近いうちにびっくりさせてやる!」

老人「ほ~う? それは楽しみじゃな? あんまり人に心配させるなよ、美代ちゃんなんて昨日のことで心配で今日は掃除するふりをしてずっとお前を待っておったぞ?」

ほ~う? 面白いことを聞いた、隣で白銀がニヤニヤしている。藤岡さんが顔を真っ赤にして言った。

美代「は、隼人様! ご、ご友人の事を説明するのでは!?」

町沢「ん? ああそうだったそうだった忘れてた」

何もなかったように反応する、どうやらこういうことには鈍いらしく、全く気づいてはいないようだ。ていうか忘れるなよこの糞ゆとり脳野郎。

町沢「二人とも、これが僕のじいちゃん"町沢洋一郎(まちざわよういちろう)"、母方の祖父さ」

そしてそのあと俺と白銀の説明をされる、町沢の祖父、洋一郎さんは優しそうで人柄のよさそうな人で、町沢と同じような雰囲気を持っているがどこか威厳のある老人だ。

洋一郎「おお、隼人の友達か! よく来た!」

隼人「住んでたアパートを追い出されて困ってるみたいなんだ、しばらく泊めてあげたいんだけどいい?」

洋一郎「困っている人がいたら助ける、人として当然の事だ泊めてあげなさい、それに隼人友人なら大歓迎じゃよ」

こうしてあっさりと、俺の新しい住居が決まった。


その後、俺と町沢の二人は居間でソファに座って寛いでいた。白銀はキッチンを見せてほしいと言ったため、藤岡さんに案内されて行った。

隼人「そういえばあの化け物関連の事はいいの?」

一条「まあ俺はまだ碌に紅眼……奴らと戦えないからな、何かあったら連絡が来るらしい」

後藤「なるほど、それにしても昨日は大変でしたねえ」

いつの間にこの部屋の人数が三人になっていた、こいついつの間に!?

町沢「へ? 誰? いつの間に?」

一条「てめえいつ間に入ってきやがった! 気味の悪い」

後藤「ひどいなあ、せっかく僕は引っ越しのお祝いに情報を持ってきてあげたのにな」

情報? そういえばこいつ自称情報屋だったな、っていうか町沢居るのにいいのかよ?

後藤「一回かかわったんだし、本人も関わりたがってるんだからいいんじゃないかな?」

一条「お前は枝元さんと違ってそういうこと気にしないんだな、まあいいから早く話せよ」

後藤「そうだね、まあ情報といってもこの界隈ではもう広がってる話だから大した事じゃないけど言うね」

後藤「君の所属組織-三賢者-《マギ》が解散、建物は上位組織"委員会"に取り押さえられてきれいさっぱりさ、その内枝元さんあたりから連絡が来るんじゃないかな?」

は? どういうことだよ一体、最近ずっとだけどこんな急展開ばっかり起こるの、もはや完全ついていけないんだけど俺。


混乱する俺の携帯が鳴る、着信は枝元さんからだった。

安価下



枝元「一条か」


「わりぃ、ちょっと電話」と部屋を出た後、携帯の通話ボタンを押すと低めの枝元バリトンヴォイスが聞こえてくる。神出鬼没の情報屋、ヘンリー後藤の推測は正しかったらしい。



枝元「今、君は、どこにいる?周囲に、人はいるか?…この会話は、聞かれてないか?」


あー、ええー……、すいませんバッチリいます聞かれてます。目ェ煌めかせてる新大家と鋭い眼光の美青年と興味津々な白銀がドアの隙間から。テメェらコンニャロウこっちみんな!

枝元「……そうか、では、直接話そう。30分後に、武器を持って、研究所に、一人でこい」ブツ


町沢「…どっか行くなら車出すよ?」



…ああ、下心まるだしの親切心をどうもありがとう。期待してるとこわりぃが、どうやら機密情報らしい。わざわざ"一人で来い"って言われてるからな




ヘンリー「報酬もらえるなら護衛くらいしてもいいよ?」


何を要求する気だ。いや金ないし、一人って言われてるし、何より胡散臭いお前を連れて行ったら枝元さんに何言われるか。……本音を言えば、ここ数日を考えると不安ではあるからお願いはしたいんだがな



…まぁ、昨日枝元さんに"チャージ"と武器の安定化を教えてもらったから、一応聖剣を使えるようになったし、大丈夫、だな!うん!…う…ん…。いや、その代償として、アパートの部屋でうっかり暴発させ、俺が住んでた部屋の一部を消し飛ばしちまって追い出されたが………


白銀「むぅ、またお留守番とはのぅ…たまには"でーと"の一つや二つくらい………まぁよい。美味しい物を作って待っておる」


だから、早く帰って来なんし。と俺の耳元で付け加え、頬にキス。


 …あんまそんな事してっと一条さん勘違いすんぞコノヤロー。………おいテメェらニヤニヤしてんじゃねーよ!クソッ




そんなラノベか何かでは日常茶飯ではあるが、現実では起こり得ない非日常的ラブコメなやり取りの後、俺は町沢邸を後にし白山研究所跡地へ向かっている。…ちなみに距離は以前のアパートより近くはなったが、まだそれなりに遠い。





 ああ、そうだ。道すがら『この国』について思い出しておこうと思う。


 【クレアシュカネ軍支配主義国(漢字表記:紅赤朱茜)】。中心にある【首都】を取り囲むようにα~ωの【エリア】があり、軍が政府となっている。大陸に近い大きさの島国である。

俺達日本人がこの国に来た場合、大抵は【日本人街】と呼ばれている【βエリア】で活動する事になる。(俺が今いるエリアだ。……ああ、【エリア】についてはアメリカの州みたいなニュアンスの理解でいいぞ)


言葉や友達、仕事や文化の違いで困らないし、法律も日本と酷似しているから暮らしやすいしな。


……というより、他エリアへは移動しようとすると色々面倒なのである。例えば『化物のような大型生物が出るらしい』危険地域だったり、この国が地方官治主義をとっているが故の軋轢とか。おまけに他エリアに行くには入出国手続き並みにしち面倒くさい手続き、審査、金が必要となるのである


公共交通機関は基本的にリニアだ。他にもあるが、主流はコレだ。デザイン的にはメタルレッドの葉巻形だな。(土地が広いからな。ちなみに描写はなかったが俺も今乗っている。前の席ではしゃいでるガキがウゼェ)




 危惧していたウエポンマスターや紅眼からの襲撃は受けなかった。…いやはや。まさか何にも悪い事なんざしてないってのに、お天道様の下をおちおち歩けなくなる身分になるとわ。(ちなみに今は駅から徒歩で向かっている。七崎の入院先や梵鐘に襲われたビルも遠くに見えている。)



暫く歩いて、やっとこさ元白山研究所のあった場所に着いた。…あれだけ豪奢だった研究所は、今や僅かな瓦礫の山となっており、諸行無常の響きが木霊しているようである。跡地の中心で枝元さんが腕を組んで待っていた。


枝元「突然、呼び出して、すまなかったな、…こっちへ」


枝元さんに連れられ、瓦礫の影に連れ込また。やだ、ナニする気!?アッー!ンギモッヂィイイ……いや、一部の腐った女や八嶋さんが喜ぶ事態は起きなかったがな。


枝元さんは俺に盗聴機やカメラの類いをつけられてないか調べ、後をつけられてないかを調べるため(らしい)の特殊な機械を起動、研究所周囲にサーチをかける。


その後、唯一きちんと形を維持しているあのエレベーターのロックを解除、地下へ。襲撃の爪痕深い廊下を進み、最奥の白銀博士の研究室に入る。(ちなみに研究室の中は数日前に掃除したはずなのにもう汚くなってやがった。襲撃を受けた様子もないのに、である。おのれ博士)



ここで話すのか、と思えば枝元さんは博士の机の下のスイッチのような物を押す。すると映画のアバ○ーの研究室のシーンで見たような、宙に浮くパソコンの画面だけの物体が現れた。



枝元さんはそれを自身の手の上に浮遊させる。タッチパネル式なのか、指で画面に触れキーワードを入力していく。





すると奥の壁がスライド、道が現れた。わお。スゲェ近未来である。枝元さんは奥に進み、俺に「お前も来い」と手招き。




 …ハハッ。『トンネルの向こうは、不思議の街でした。』ってか?広がっていたのはなんと、広大な地下都市だった。最先端科学を感じさせるデザイン、構造の白いビルやドーム、家が立ち並び、侵入者迎撃翌用設備のようなものや銃身や大砲等も見受けられる。天井はドーム状になっており、太陽のような物体が都市を照らしていた。……なんというアンダーグラウンド。



枝元「ふ、驚いたか?この地下都市が、我々、-三賢者-《マギ》の切り札の一つだ…本来、委員会の承認なくしては、使用不可だが、我々は、もう、委員会直属に、なったから、な」


どうしよう。枝元さんドヤ顔で語ってるけど何の説明も受けてないから全然わからん。…それにしても、これだけの施設…紅眼の連中と闘うにしても随分大仰である。…何のためだというのやら。





枝元「…着いた。仮眠小屋だが、ここでいいだろう。……さて、長話になる、覚悟しろ。……まず一つ目だ、実は昨日、君にチャージの仕方を教えた後、君が帰ってから、「上」からのお達しがあった。今、読み上げる」



枝元「『今回の襲撃により、三位一体の組織、-三賢者-《マギ》の内の一つ、白銀博士が率いる-三賢者の一人目-《マギ・カスパール》は壊滅的であり、活動不可であると認定。今後のために一度解散し、他二つの組織、-三賢者の二人目-《マギ・メルキオール》、-三賢者の三人目-《マギ・バルタザール》のメンバーと合わせて再編成を行う。編成後追って通達する。その後は委員会指揮下の対紅眼実動部隊の一つとして活動せよ』……だそうだ。」


ふむふむ。なるほど。………………つまり、どういうことだってばよ



書いてる時にふと思うが、タイトルの『ヘンリー博士の天ぷら白書』を回収できる気がしないwwww

第二話もいつ終わるのかもわからんwwどうなるかなんてわからんからやっぱやめといた方がよかったんじゃなかろうかww

安価+2

なんか複雑な話だな、なんか用語がたくさん出てきて、俺の頭の容量とか色々もう限界だよ。そういえば、あの時は混乱してて良く覚えてないけど博士とヨルクさんは無事だったのか? まあの部屋が汚れてたってことは無事だったのだろうが一応聞いてみるとするか。

一条「そういえば博士やヨルクさんはどうしたんです? それに水谷さんやもう一人いたという研究員の方は……」

枝元「ああ、そうだったな、まずあいつらと会わねばならないな、移動ばかりですまん
が、ついてこ……」

そういって枝元さんが立ち上がった瞬間、その枝元さんが何者かの銃撃を受け、倒れた。
だが俺はその後さらに驚くような光景を目にする、銃撃を受けて倒れたはずの枝元さんが何事もなあったかのように起き上ったのだ。

枝元?「やれやれ今度は事前に情報を集めたんだけどな、演技も完ぺきだったのにまたあの一般人の時のように本人と鉢合わせをするなんて」

銃撃を受けた枝元さん? が傷口から光る赤い霧を出しながらそういった、銃撃のあった方向を見るとそこにも枝元さんが……ってはあ!? わっけわかんねえ!? これ以上の急展開はやめなさい! ぼくそういうのはんたいです!!

枝元「一条、俺が昨日言った、昨日の奴の特徴を教えただろ、忘れたか、あの紅眼の羽から出る鱗粉は、相手に{幻覚}を見せる、それを自覚した後に、もう一度周りの光景を見てみろ」

そういわれて周りを見渡す、そこはどこかの工場の廃墟だった、ここで俺の混乱が頂点に達する。

一条「はあ!? どういうことだよ! さっきまでの近未来地下都市はどこ行ったんだよ!? 研究所の他の人たちの安否はどうなってるんだよ!? 俺を馬鹿にしてるのかよ!? いい加減にしろ!!」

枝元「落ち着け、それより今は目の前の敵に集中しろ、CBスーツを着てないお前が一撃でももらったら死ぬぞ」

枝元さんがそういってくる、目の前の最初にいた方の枝元さんの偽物はいつの間にかあの蛾の紅眼の姿になっていた。なんなんだよチクショウ人を馬鹿にしやがって!! しかもまた新しい単語を出してくるし

一条「"set up"! "open"! うおおおおおおおおおおおお」

"sword mode"という機械音声がなり、回路図のようなものが集まり一振りの剣を形作る、その剣の刃の周りにはエネルギーの刃、ビームエッジが現れていた。

※イメージ、下手ですまん
http://vippic.mine.nu/up/img/vp114015.png

梵鐘の時のあの時の姿ではなかった、普段なら気にすることだが今は頭に血が上っていてそれどころじゃなく、それを持って紅眼に切りかかる。

枝元「先走るな! 危険だぞ!」

うるせえ、黙ってろ! 俺はその場に勢いで紅眼に切りかかる。

枝元「あいつっ」

枝元さんの銃撃による支援も間に合わない、枝元さんの頭の中には紅眼に一条が殺される姿が思い浮かんでいた。



しかし



紅眼は一条攻撃を普通によけ、その後人間態になる、その姿は身長の高い体育会系の男真面目そうな青年の姿だった。


















蛾紅眼「ふむ、ぶっちゃけてしまうとね僕の仕事は君を誘拐することなんだよね、知りあいがやってるの"三番計画"のサンプルとかでほしいらしくてね」

モルディス「僕の名前は"モルディス"また君と"試合"がしたくなったからここは見逃してあげよう」

そうモルディスと名乗った紅眼が赤い目を光らせ坦々と話すと無数の小さな蛾の姿になって飛び立っていった。




その光景を俺は茫然と見ていた、そこに枝元さんがやってきて俺を思い切り殴り飛ばす。

枝元「馬鹿野郎! なぜあんな危ない真似をした!!」

一条「だって! なんか急展開ばかり起るし、枝元さんはバッテリーの説明が遅いしそれで死にかけるし、もっとゆったりしててもいいじゃん!」

枝元「お、おう、落ち着け、な?」

すみませんここまでです、一条がまともにウェポンを展開しているところを書きたくて我慢できず
いろいろ話しの流れからおかしいようものを書いてしまいました。
まえの方本当にすみません、読んでておもしろそうだったので我慢できませんでした、これからはROM専に戻ります。

>>395
それと読んでる時に第三話って書いてある部分があったのでおそらく
>>1-105までが一話
>>106-196までが二話で
きりの良さ的に
>>197-290までが三話なのではないかと思います
勘違いだったらすみません。

すみません安価↓で




                 ンはっ?!





枝元「…よくわからない、という顔だな、ようするに、-三賢者-《マギ》と呼ばれる組織は、元々3つあるんだ」



枝元「俺や君、白銀博士達が所属し、βエリアを担当している、-三賢者の一人目-《マギ・カスパール》、δ(デルタ)エリアを担当している、-三賢者の二人目-《マギ・バルタザール》、ε(イプシロン)エリアを担当している-三賢者の三人目-《マギ・メルキオール》。」


枝元「《マギ・バルタザール》、《メルキオール》に関しては…俺も詳細は、わからない。」


 いかん、連日連夜で疾風怒濤の展開が続いたせいか変な白昼夢を見た。蛾の紅眼が現れたり小学生の落書きっぽい聖剣がでたりしたぞ


我ながら矛盾、わけわからんのオンパレードだったな…確実に疲れてるわ俺。枝元さんが話してくれてんだ。話はちゃんと聞かないとな。


 ところで俺達がいるおの仮眠室だが、床も壁も天井も全て真っ白なワンルームである。


備品は机、背もたれつき社長が座るような椅子(悪いな、正式名称は俺もしらねぇ)、ダブルベッド、時計、洋箪笥、簡易冷蔵庫、カーテンの向こうにはトイレ、バスタブの生活必需品シリーズが揃っている。ちなみに備品も全部真っ白だ

>>404
ちょっと修正が無理やり、後八行、一レス七行な。

>>405あっホントだすまん

 この部屋を設計したやつどんだけ純白フェチなんだ

枝元「わかったか?」

 どうしよう、「全然聞いてなかったんでもっかい説明してください」が凄く言いづらい。

枝元「一応、3日後に、再編成後の、メンバーとの、顔合わせになる。予定を、空けておいてくれ」

了解です枝元さん


枝元「それと、白銀博士たちの事なんだが」

>>400には悪いが、何回も言われてる流れ無視を故意にやった上に矛盾だらけ、読み込んでない、話ぶち壊しが納得いかなかった。安価先も無視してたし。

一回読み直して、SOさんのウィキを見直してほしい

ちょっと長めにこのレスから安価+3

まあ多人数が書き込むから多少荒れるのはしょうがないな。
どこかに雑談スレみたいなものでも立ててそこで言い合ったり、方針をある程度考えたりするといいかもな
>>1がksk禁止してるから安価+2とかやらない方がいい、ただの意見とか感想ならまた安価指定しなおせばいいし、指定忘れてもそのくらい判断できるだろ?
大体1時間半くらい経ったら書き込み終わりって決めればいいと思うんだ>>1見てたら考えてみてくれ

枝元「白銀博士の事だが、いまだ行方がしれてない、それについては……おっとちょうど来たようだ」

博士は行方不明……それってやばくね? 枝元さんが説明途中で部屋の扉の方を見るそこには、沈んだ表情の水谷さんと、一人の男性の研究員がいた。

枝元「そこにいる男はジャン・ステイルス、マスターではない、俺が今回話した話は全部そいつから聞いた話だ、ステイルスは正式なマギの研究員だから上からの指示は基本こいつが受ける、俺はこないだ来たばかりの雇われ研究員だからな、こういった話は俺の元には来ない」

ジャン「貴様半ホームレスで雇われの身分で随分偉そうだなぁ? 正式メンバーでもないくせにこのマギ"新 所 長"の私に向かってなあ? 首にしてやってもいいんだぞ?」

がりがりで弱そうな小物臭のする中年、ジャン・ステイルスが偉そうな態度で枝元さんにいう、っていうかこの小物っぽいおっさんが所長? それより枝元さんが半ホームレスという事実に驚きなんだが。

枝元「は、すみませんステイルス所長、それでわざわざ、こちらの方まで来たということは、何か俺にようでもおありで?」

ジャン「あるに決まってるだろうが! 裏切り者のヨルクの行方は分かったのかぁ!? まさかそこにいるどこの馬の骨ともしれん奴にかまってまともに探してないんじゃないだろうな?」

おい、今聞き捨てならないことを聞いたいんだが、どういうことだよ。

枝元「すみません、警察紅眼対策関連課、ケルベロス《地獄の番犬》にも依頼して、いるのですが、いまだ行方は分かっていません」

ジャン「ふん、使えないやつらだな! わたしの出世のためにもさっさと見つけろよ!」

そういってジャンは部屋から出ていく、なんか腹立つ奴だな……っていうか七崎警察だったのかよ

水谷「相変わらず、やな奴です、あいついつも下心丸出しで食事に誘ってくるんですよ気持ち悪い、枝元さんあのおっさんのいうことなんて気にしないでくださいです」

一条「おい、あんなおっさんの事より問題はヨルクさんだよ! どういうことだよ、何があったんだよ!」

俺はこの重大事項を枝元さんに問い詰める、ヨルクさんが博士を裏切る? しんじられるかよ! 

枝元「それについては、水谷の持っている、ノートPCに入っている映像を見た方が早い、見せてやれ水谷」

水谷さんが再びくらい顔になり、PCに保存されている動画を再生する。この人結構コロコロ表情変わってかわいいな

映像は昨日、蚊紅眼が侵入してきたという時間より少し前のもので、音声は入っていないが博士の部屋の中で何か口論している様子のヨルクさんと白銀博士が映っている。
そして、ヨルクさんは一歩も譲らない様子の博士の腹部を殴り博士が崩れ落ちる、簡単に言えば腹パンで気絶させ気絶した博士を担ぎ部屋から出て行った。おそらく連れ去って行ったのだろ

一条「これ……マジですか?」

枝元「俺も最初は信じられなかった、だが以前にも、口論している二人を見た、という証言と今状況を考えて、ほぼ間違いとみている」

水谷「これは昨日ほかの誰かの手が触れる前に回収したものですので、編集の類は一切ないです……」

信じられない……いったい今何が起こっているというんだよ……

枝元「因みにケルベロスに通報したというのは嘘だ、新しい所長の出世のためにそんな面倒なことをするいわれはない」

ナイス! じゃなくてダメだろそれ。

枝元「さて、お前に渡すものがある、それはこの"Cスーツ"だ、これは対紅眼用のバトルスーツだと思ってくれればいい」

枝元「これは、バッテリーを装着することで、紅光子を身にまとって防御力や身体能力などをあげることができる」

枝元「お前が見た、他のマスターの紅光子をまとった戦いはこれがなくてはできない、うっかり渡し忘れてた」

枝元「デザインは自分で決めることができる、決まったものはないがチームによってはケルベロスみたいに、デザインが統一されたものもある」

枝元「今回はお前の普段着に合わせてジャケットタイプにしておいた、普段から着ておけ」

さっきうっかり忘れてたとか聞き捨てならんこと聞いたのだが・・・・・、まあ見逃してやろう。
早速着てみる、軽くて初めて着たと思えないくらい着やすい、これなら戦闘でも邪魔にならない。

枝元「さて、研究所の外に出るぞ、ここ(地下都市)はどこに"委員会"の目があるかわからん」

"委員会"ってなんなんだ? さっきから話題に出てたけど、俺はそれを聞こうとしたが水谷さんが話し始めたので黙ることにする。

水谷「あっ、私今まで、上の博士の屋敷の部屋を借りてたのでそれがなくなった今また、新しい部屋を探さないといけないです……」

水谷さん昨日の襲撃でがれきになった屋敷に住んでたのか……ご愁傷様。あ、でもそれなら……


安価↓

枝元「話は後だ、早くここから出るぞ」

そういって枝元さんは歩いていく、水谷さんがそれについていったので疑問を抱えつつ俺もついていった。地上に上がった俺たちは研究所跡地を離れ、街中にある一軒の喫茶店に入った。
喫茶店内部はいたって普通の内装だが落ち着いた良い雰囲気の店である。カウンターの向こうにいる一人の女性がこちらを振り向いて笑顔で言った。

???「いらっしゃいませ、あら? おかえりなさい枝元君。そちらの二人はお友達かしら?」

こちらに向かって話しかけてきた女性は優しそうな雰囲気を纏っている、どうやら枝元さんと知り合いのようだ。女性の問に枝元さんは簡単に「同僚のようなものだ」と答え俺たちに女性を紹介する。

枝元「この人は"井上咲子(いのうえさきこ)"、この喫茶店"fiola(フィオラ )"を一人で経営している。俺の学生の頃の同級生で、今は居候をさせてもらっている」

へぇ~あのジャンとかいうおっさんが半ホームレスとか言ってたから心配してたけど大丈夫だったんだな……ってその人も一般人じゃないのか?

枝元「そうなんだが……まあ、いろいろ事情があってな……」

俺の疑問に枝元さんは歯切れ悪く答える、そこで井上さんが言う。

井上「ふふ、枝元君ったらこないだ久しぶりにあったと思ったら、住むところがなくて半ホームレス状態だったの」

枝元さんが濁したことをあっさり言う井上さん、ってやっぱり半ホームレスだったのかよ! だから言い返さなかったのか。

井上「それで家に招待して今はこの喫茶店に一緒に住んでいるのよ、最近仕事が見つかったみたいでよかったわ」

聞いた話だと研究員としてもマスターとしても優秀だっていう枝元さんが、白山研究所にくるまで半ホームレスだったとは……
これって枝元さんがもっと早くマギにやとわれていれば俺っていらなかったんじゃないか?

枝元「そんなことより、今は重要な話があるんだ、ちょっと離れていてくれ」

井上「ふふ、それではごゆっくり」

枝元さんはごまかすように話を変えようとする、それを見て井上さんはほほ笑んで去っていく。
そしてたちは店内の隅のほうのテーブルに座る、枝元さんが運ばれてきたコーヒーを一口飲んで話し始めた。

枝元「さっきの地下都市、世界連盟政府の一機関である"委員会"直管の施設だと言われている」

一条「気になっていたんですが"委員会"っていうのはなんなんですか?」

枝元「世界連盟政府は知ってるよな?」

一条「アメリカや日本などの数か国の先進国が加盟している組織ですよね?」

水谷「人類の平和のために国家や思想は一つにならなければならないという考えでできた組織ですね、そこの"世界連盟軍"はウェポンマスターや研究者を率先して集めようとしているらしいです」

枝元「そうだ、そして"委員会"は世界連盟政府の上層部の7人の老人によってできているといわれているそれ以外は一切のことがわからない謎に包まれた組織だ」

枝元「今回の研究所の襲撃、これには委員会がかかわっている可能性が高い」

水谷「えっそれってまさか!?」

枝元「そうだ、連盟政府、委員会は紅眼と深くかかわっている」

水谷「そんな!!」

上層部が怪しいってなんかいやな感じだなあ、でもそれって枝元さんの考えが飛躍してるだけってことはないのか?

枝元「"サードプロジェクト"って知ってるか? ある計画の三段階目と言われていて、微妙に名前を変えていろいろな説がある実態のつかめない話だ」

枝元「白銀博士が委員会から疎まれていたという話もあるが、その白銀博士はサードプロジェクトを探っていたらしい、その矢先の今回の騒動だ」

枝元「研究所跡地から秘密裏に持ち出した白銀博士の残した資料によるとあの地下都市はサードプロジェクトのための巨大な研究所だと書かれていた、これのいみがわかるな?」

水谷「そんな……、私たちはいったいどうすれば……いいんですか……」

枝元「どうもできないな、今のところは、連盟政府関連組織の、上位組織である委員会がかかわっている以上俺たちの行動は制限されているとみていい、今は従うしかない」

だんだんと話が重くなっていく……くそっ俺には何もできないのかよ!

なんかいまのサードプロジェクト編とやらのペースが遅い気がしたから急いだ。
眠い、セリフだけになった

とりあえずここまで安価+1



   「いやぁ、案外そうでもねーかもしれねーぞ? 『底辺』 ども」



 俺達が座るテーブル席の隣。いや、隅の席なのだから厳密には真後ろの席だが、そこに座る奴の声に皆がそちらへ顔をやる。


 どうやら、バッチリ聞かれていたらしい。よりにもよって反抗心剥き出しの上に極秘機密を断片とはいえ、俺達が知ってしまった事を。


  顔は見えないし、ソイツの声だって大して覚えてるわけじゃねぇが、それでも、俺は聞いてた奴がわかった。…何故ここにいるかまではわからないが。



 ひょっとして、俺は口封じのために戦わなくちゃいけなくなるのだろうか。後ろの席から顔を覗かせた、俺の命を2度も救ってくれた…この恩人を。



七崎「……よぉ、ひさすぷり……ゲフン、久しぶりだなぁ?底辺」



……ん、んー。なーんでそこでかんじゃったかなー…




 後ろの席から身を乗りだし、不敵な笑みを浮かべながらこちらを見ているソイツは。俺をかばい、重傷。入院している筈のイマイチ決まらない男、-地獄の番犬-【ケルベロス】の七崎亮その人だった。


七崎「いやぁ、聞いてりゃ随分オモシロそーな話してんじゃねーか。俺達の上が黒幕陰謀、マキャベリズム溢れるブラック組織でした!ってか?」


七崎はクックッ、と喉を鳴らすように笑いながら今の今まで飲むのに使っていたであろうストローをクルクル指で回している。



枝元「君は、ケルベロスの、"狂犬"か。『そうでもないかもしれない』、とは、どういうことだ?」


七崎「言った通りだ。テメェらみてぇな底辺どもでも、ちったぁ役に立てるかもしれねぇぞって事、だよ」


…それはつまり、「テメェらが[ピーーー]ば委員会の連中の安寧は守られ、ひいては俺の仕事が一つ片付くからな」的意味なのだろうか



枝元「……我々は、先程話していた以上の情報は、知らんし、何か、謀反を起こそうとも、考えていない。上に、反抗する気は、ない。本当の、極秘機密だったなら、報告する、お前自身も、消されるぞ」




 後ろの席から身を乗りだし、不敵な笑みを浮かべながらこちらを見ているソイツは。俺をかばい、重傷。入院している筈のイマイチ決まらない男、-地獄の番犬-【ケルベロス】の七崎亮その人だった。


七崎「いやぁ、聞いてりゃ随分オモシロそーな話してんじゃねーか。俺達の上が黒幕陰謀、マキャベリズム溢れるブラック組織でした!ってか?」


七崎はクックッ、と喉を鳴らすように笑いながら今の今まで飲むのに使っていたであろうストローをクルクル指で回している。



枝元「君は、ケルベロスの、"狂犬"か。『そうでもないかもしれない』、とは、どういうことだ?」


七崎「言った通りだ。テメェらみてぇな底辺どもでも、ちったぁ役に立てるかもしれねぇぞって事、だよ」


…それはつまり、「テメェらが死ねば委員会の連中の安寧は守られ、ひいては俺の仕事が一つ片付くからな」的意味なのだろうか



枝元「……我々は、先程話していた以上の情報は、知らんし、何か、謀反を起こそうとも、考えていない。上に、反抗する気は、ない。本当の、極秘機密だったなら、報告する、お前自身も、消されるぞ」


枝元さんは苦しげに、精一杯のカバーを試みている。


七崎「いやぁ、イヤイヤイヤ。テメェだってわかって言ってっだろ?んな言い訳が『俺』に通じる訳ねーって事くらい。」






…そう、確か七崎はケルベロスの中でも警察的権力を行使できる立場らしい。


という事は。マギの上位組織であり、世界連盟や『委員会』に反逆しようと考えている俺達のことを密告(チク)ったり、逮捕する事がアイツのお仕事の一つなわけで。



マズイ。これは、ひっじょーにマズイ。



枝元「………何が、望みだ」



枝元さんが交渉開始。水谷さんはプルプル小動物のように震えている。……暫く静けさが周りを支配する。聞こえるのは向こうのカウンターで井上さんがコーヒーを淹れる音だけだ。




七崎「あん?何か勘違いしてねーか?」


ん?


枝元「…我々を、委員会に、売ろうとしてるのでは、ないのか」

七崎「あー、やっぱ勘違いしてやがったか」

七崎「いんや。その逆だ。俺にも一枚噛ませろって事だよ底辺」


 ふーーーッ。一気に緊張の糸がほどける。七崎は俺の予想以上に『漢』だったようだ。流石に後ろからは話しづらいらしく、七崎は自分の座っていた椅子とさっきまで飲んでたらしいアイスコーヒーをこちらのテーブルに引っ越しさせた。


七崎「っしょっと。ご存じの通り、俺は所謂警察ってやつだ。まぁ、本当の警察よか多少自由、儲かる上に規模がちげぇし、自分が思う『正義』を実行させてくれるがな。」

七崎「だからよ、俺はそんなド汚ねェ奴等が俺の上でふんぞりがえってやがって、何かよからぬ事企んでんのは…俺が思う『正義』に反する。…絶対、許せねぇんだよ。だから、手ェ貸してやる」ズズッ


 七崎はどこか幼稚な、遥か昔に俺も持っていた覚えのある、ある意味羨ましいどこぞのヒーローのような偽善的行動原理を述べて、アイスコーヒーを啜った。


…お前偽者か!本物はそんな殊勝な発言しないし、俺を庇って一ヶ月の重傷+悪化だったはずだ!


七崎「本物だバカヤロー。俺の胡散臭ェ担当医がこっそり忍び込んだ【カドゥケウス】ってウエポンマスター専門医療系組織の一員だったらしくてな」


水谷「あ、あの"生きてさえいれば必ず治してみせる"っていう眉唾モノの組織です?!実在したんですか!」ガタッ


七崎「お、おう。化け物だな、ありゃあ。あんだけの重傷をたった数時間程度で治しやがるんだからな。即復活の代償に"地獄"を見たが」ウプ


七崎は催した軽い吐き気をアイスコーヒーで流し込みながら応える。ナニがあったのやら。…ところで七崎。もう聞いていいか?そろそろ俺達にもできるレジスタンス的行動ってのがなんなのか、拝聴させてもらいたいんだがな

終わり。前の人はいい感じだった

最近荒らしやら春で沸いてる奴とかが来てるから心配だわ…

安価+1

枝元「落ち着け、"世界連盟政府"はいま世界の中核である組織だ、その中の一つの"委員会"はとても俺たちが何とかできるものじゃない」

枝元「この国、"ムー"も、"世界連盟政府"の拠点となるために作られた国だからな、ここが太平洋のど真ん中に作られた、人工大陸だってことからもわかるだろ?」

枝元さんがそういって断じる、えーこの空気でそんな勢い下がることを言うなよ……

七崎「まあ確かに俺たちで何かしようたって言っても不可能……」

ええっ!? お前もそんなこと言っちゃうの!? さっきノリノリだったじゃん!?

七崎「おいおいおめえバカかよ? 協力するって言ってもなあ俺たちが連盟政府に対して反旗を翻すなんてできるわきゃねえだろ」

ぐぬぬ……確かに……、っていうかそもそも連盟政府は七崎の雇主だし……

七崎「でもなあ、俺たちにだってやれることはある」

おいおいおい否定しておいてもう意見をひっくり返すのかよ

七崎「連盟政府の中でも特に腐った組織……"委員会"のジジイたちに一泡食わせてやんだよ」

七崎「ちょうどいいネタ……サードプロジェクトってのがあるしな……」

枝元「なるほどな、年寄りのいいボケ防止になるかな」

え、え、どういうこと? 何をするの?

七崎「噂ばかりで正体のつかめない"サードプロジェクト"、それを調べてもしヤバいやつだったらぶっ潰すんだよ」

七崎「俺たちでな!」

―――――――――――――――――――――――

そのころとある施設では、白銀と数人の医者が向き合っていた。

医者「ほら、今月の薬だよ」

白銀「ふむ……思えば研究所から逃げ出したわっちを助けてもらったのがおぬしらとの出会いであったの?」

医者「はは、僕たちはけが人を見逃せない性分でね、君みたいなのは放っておけないんだ」

白銀「感謝しとるよおぬしらには、おかげでここまで生き延びれた」



白銀「じゃがわっちはわかっておるよ……最近じゃあ新しい薬を飲んでもほとんど効かない……」

医者B「わかっているなら話は早い、はっきり言おうお前さんはもうほとんど生きれない、奇跡が起きても不可能だ」

医者「もう無理に強がってそんな口調するのはやめなさい……せめてここだけではね……ここには君の敵は一人もいないんだから」

白銀「ッ……でも私は……あの実験の中で仲間の中でも唯一生き残れたんだ……弱みを見せるわけには……!」

医者B「確かにお前さんは量産されたクローンの中では恵まれているほうだろう」

医者「君の体を調べると、急な成長に度重なる実験……高濃度の紅光子を浴びた形跡まである……」

医者「"生きている限り直す"を信条にしてる僕たちでも絶望して匙を投げてしまった……」

医者B「君の肉体は実質紅眼だ……しかし体が灰になりかけているんだろ?」

医者「もう復讐なんてあきらめて残りの余生を平和に暮らすといい、もう研究所の追ってはこないんだ」

医者のその言葉を聞いて白銀が机を叩いて立ち上がる、その顔には怒りが浮かんでいる

白銀「私の体が灰になろうが知ったことか! 私は私みたいな存在が増えないようにサードプロジェクトをなんとしてでも潰さなきゃいけないんだ! それが死んでいった仲間へのたむ……げほっごほっ」

言いかけて白銀は咳き込むと、先ほど渡された薬を吸う

白銀「もう薬が……時間がない……失礼します、薬……確かに受け取りました」

白銀はその場を立ち去る……その場に残された医者たちの顔には無念さと悔しさが浮かんでいた

安価+1

―――――――――――――――――――――

あの後しばらく話し合った後俺たちは解散した、いや話あいっていっても専門用語っぽいのばっかで俺にはさっぱりだったけどさ

ちなみに水谷さんはあの後枝元さんがお世話になっている井上さんの喫茶店件自宅にお世話になることになったようだ

それにしても……"サードプロジェクト"を調べてヤバいものだったら潰す……ねえ?
調べるったってそんなん何すりゃいいんよ? そんなついこないだまで一般人だった俺にそんな重要機密っぽい計画の調査なんて出来ねえよ?
いや俺だってそんな話聞かせられりゃなんかね、何とかしたいって思うけどさ……

おっとそんなこと考えているうちに新しく部屋を借りることになった町沢邸に着いたようだ

俺が新しく住む住居の玄関の扉を開けようとしたとき、ふとその手が止まった。

なぜか……それは扉の先で裸エプロンでお出迎えをするタフゲイを想像してしまったからだ。
あのタフゲイ二度もやらかしたからな三度目もあるかもしれないと想像してしまったのだ。
いやしかし大丈夫だろう、あらかじめ予測したんだ、流石にここで登場するなんてべたなことはないだろう……よし! 大丈夫だ!

一条「ただいまー!」

七崎「よう底n」女性「えと、お邪魔してます!」黒スーツ「うむ」

俺を出迎えてくれたのは町沢でも白銀でも藤岡さんでもなく七崎とショートボブの女性と俺を助けてくれた黒スーツだった。生きてたんだなアンタ……よかったよ

っていやいやおかしいだろなんでさっき別れたばかりの七崎がここにいるんだよ

七崎「おい佐藤ォ! てめえ俺のセリフ遮って喋ってんじゃねえ!」

佐藤「ふえぇぇぇすみませーん!! で、でも後「底辺」の「辺」の部分言うだけだったじゃないですかぁーーー」

七崎「うるっせえ!」

何か七崎は佐藤と呼ばれた女性に怒鳴っている……ってマジで何しに来たんだよ、そんなとき黒スーツさんが警察手帳のようなものを差し出してくる。

ジェイン「俺は世界連盟警察対紅眼対策課、チーム"ケルベロス"のジェイン・マックフレイだ、無事で何よりだったな一条君」

いや俺的にはあんたが無事でよかったよ。ぜってえあそこで死んだと思ったもんあんた

ジェイン「七崎さん、今日は用があってきたのでは?」

七崎「おうそうだった、馬鹿にかまってる時間はなかったな」

七崎「本当はこういうのは下っ端の仕事なんだがな、てめえが知り合いってのとさっき伝え忘れたって理由で俺じきじきに伝えさせてもらう」

伝え忘れたっておまえ……、っていうか警察がじきじきにくるってなんだよ怖いなあ……

七崎「まあそう身構えるな、この話は空き巣に気を付けましょうって言って回ってるのと同じことだからな」

七崎「簡単に言えば最近このあたりで違法ウェポンを所持してるやつがいるって噂があるから気をつけろってことだ」

佐藤「えと、その違法ウェポンってのがですね・・・・・・えーっと」ウーム

おいおいなんだ忘れたのかよ、それでいいのかケルベロス

七崎「てめえ忘れてんじゃねえ! それでもケルベロスか!」ガルルル

佐藤「ひ、ひゃいすみません!!」

七崎「ったくよ・・・・・・おい底辺、違法ウェポンってのはな・・・・・・なんつったっけあれ」

おめえも忘れてんのかい! もういやだこんな警察!

ジェイン「簡単に言えば”記憶を消すウェポン”と”姿を変えるウェポン”です」ハァ・・・

ほら黒スーツ・・・・・・じゃなかったジェインさんも呆れてるじゃないか

七崎「おうそうだそうだそうだった」

七崎「そいつは出所の一切不明な危険指定ウェポンの一つでな、厳重に”封印”するか”破壊”しなきゃならねえ」

七崎「今回のは使用時に高濃度の紅光子を発する為此方から感知出来るが大変危険だ」

七崎「だから所有者を見つけても近づかないで俺たちに通報しろよ、これは他のマスターにも言ってることだ」

七崎「ってまあ話はそれだけだ・・・・・・帰るぞてめえら」

話し終えた七崎は帰って行った、って言うか物騒だなー違法ウェポンなんてのもあんのかよ・・・・・・

前の奴が余りにも中途半端だから書かせていただいた、ちょっと即興だったからおかしいところがあるな、すまん

安価+1

町沢「おかえりー一条さん、あれ? なんださっきの人たち帰っちゃたんだ、ちぇーせっかく取材のチャンスだと思ったのになー」

黒服三人組が帰った後、町沢が家の奥から出てきて俺を出迎えた、ってあんな怪しい奴らからも取材しようなんて度胸あるな

町沢「あの人たち一条さんに用があったみたいで今上がってもらおうかと思ってたんだけどな」

お前本当にすごい度胸だな、あんな怪しいやつが玄関にいたら俺だったら通報しちゃうよ? まあ警察はあいつらだけど。

そして俺は休むためにリビングに行く、ヘンリーは帰ったようで、どうやら七崎たちが現れる直前までいたらしいのだが突然焦ったように帰って行ったらしい。

一条「あれ? そういやお前以外の人は?」

町沢「じいちゃんは用事で出かけた、藤岡さんは夕飯作ってて白銀さんもなんか野暮用とかでお出かけ、帰りに買い物してくるらしいよ」

町沢の爺ちゃんとメイドさんはわかるとして白銀のやつほんと自由だよな。うらやましいぜ

藤岡「お茶をお持ちしました」

俺と町沢が寛いでいるところに藤岡さんがお茶を持ってくる、俺と町沢は運ばれてきたお茶を一口のんで落ち着いた。

町沢「いやーやっぱり藤岡さんの入れるお茶は美味しいなあ」

藤岡「は、はいありがとうございます」

藤岡さんは顔を真っ赤にして嬉しそうに照れると、それを隠すように足早に去って行った。
くそーうらやましいな町沢! あんないいおっぱいの美人さんに……

町沢「はあ……俺やっぱり嫌われてるのかな……」

町沢は残念そうにため息をつく、こいつ本当に鈍いな爆発しろ! 俺には一切のフラグがないってのに!

町沢「俺と藤岡さんは幼馴染でね、同い年だし昔からよく遊んでたんだよ、何するにもずっと一緒でさ、」

町沢「今でも兄妹のように思ってるんだよね、だけど小学生の高学年あたりから今みたいに避けるようになってさ……」

町沢「本人の強い希望とかで家に務めるようになったときは仲直りできると思ったんだけどなあ……俺何かしちゃったのかな……」

"set u……っていけねウェポン展開するところだったぜ、鈍すぎるだろこいつ!!
もうその態度まんまじゃねーか! こいつは"有罪"だな

白銀「ただいま帰った、おい買ってきたぞ」

町沢とくだらない話をしていたら白銀が帰ってきた、台所に戻っていった藤岡さんが再びここにやってくる

藤岡「おかえりなさいませ、買い物ありがとうございます白銀様」

白銀「よいよい、わっちも買い物は好きでありんす、ところで夕飯は何にするつもりかのう?」

持っていた袋を藤岡さんに渡す白銀、あれは……牛肉か? さすが金持ち国産とはな……

藤岡「今日はすき焼きにする予定になっております」

町沢「え、ほんとう!」

すき焼きという言葉に町沢が反応する、座ってろよ

町沢「いやー最近何だか食べたかったんだよねー藤岡さん最高だよ!」

藤岡「あ、え、わ、私はこれにてご夕食の準備に戻ります!」

大喜びの町沢に手を握られた藤岡さんは顔を真っ赤にして急ぎ足で台所に戻っていった、

町沢「はあ……やっぱり俺嫌われてんのかな……昔みたいに仲良くしたいだけなのにな……」

この野郎……少し落ち込んだ様子の町沢をにやにやとみて白銀が「他人の色恋沙汰を見てるのは面白いのう」とか言っていた

こうして俺はひと時の平和な時間を過ごしていった、そして物語は動き出す。

ここまで、なんか大きなイベントに入りそうだから入る前に
安全地帯の町沢家での平和な日常を書いてみた

読み返すといろいろと拙い部分が多いな……これも全部5行制限のせいだ!と責任転換
いやせっかくのリレー小説なんだから一つのシーンを一人で書こうとしなくてもいいんですよね

安価+1

ケルベロス第五支部、ある一室

七崎「んじゃ、行ってくるわ」

ジェイン「ハッ、お気をつけて」

そういって七崎は出かけていった、その様子を見てどうゆうことかわかっていない佐藤が八嶋に質問をする。

佐藤「七崎さんはどこに出かけられたんですか?」

八嶋「七崎ちゃんは会議……う~ん集会みたいなものに出かけたわ」

八嶋「"犬"の称号を持つ選ばれた五人の実力者の集会にね」


数時間後、ケルベロス第二支部会議場

静まり返った会議室に集まった五人の人間……そのうちの一人が他の四人を確認するとしゃべり始める

ウェンス「やあやあ皆様方、今回はよく集まってくださいました!」

ケルベロス第二支部所属"猟犬 ウェンス・リーズベール(25)"男

口を開いたのはすらっとした長身でスーツをきれいに着こなし清潔感のある、常にニコニコと営業スマイルを浮かべた男だった。

アラン「……」

ケルベロス第一支部所属"番犬 アラン・エルノエル(32)"男

七崎「おいおい五人全員収集して何の用だ、さっさと要件だけ話せよ」

ケルベロス第五支部"狂犬 七崎亮(24)"男

早く、話せとせかすのはみんなご存じ七崎、その七崎に対して発言する少女が一人

美月「お前……少しくらい待つことができないのか?」

ケルベロス第四支部所属"忠犬 桜井美月(18)"女

美月「警察であるケルベロスであるのにも関わらずそのような不真面目な態度、髪型……貴様にここにいる資格はない!」

七崎「ハッ真面目だねえ?」

七崎「大体よ、お前まだ学生じゃねーか学生は学生らしく学校で青春してろってんだ」

七崎「そんなんじゃ恋もできねーぞ?」

七崎がその一言を言った瞬間、美月は元々居た場所から消え、次の瞬間には七崎を押し倒して馬乗りになり首に展開したウェポンである日本刀を首に押し付けていた。
美月は七崎の顔に端正な顔を近づけ告げる。

美月「ランクB+程度が随分とランクA+の私によくも生意気なことを言えたものだな」

美月「最低でもランクA、貴様が犬の称号をもらえているのは"多重展開"の特殊性なものを持っているからというだけのもの」

美月「本来貴様に犬の称号を持つ資格は無い、今すぐに"狂犬"の称号を返還したらどうだ?」

???「こらこらやめーい!」

美月の服の襟をつかんで七崎と離したのは筋骨隆々でデカく、ひげを生やしたいろいろと豪快なおっさんだった

大輔「ガハハ! おんしら喧嘩もいいが若い男女が人前でそんなに近づくのはあまり良いことは言えんぞ!」

ケルベロス第三支部"闘犬 近衛大輔(41)"おっさん

七崎「毎日のように俺に絡んできてたのが最近来なかったから多少マシになったかと思えば……相変わらずうるせえ底辺だな」ヘッ

美月「まだ減らず口を叩くか! 貴様ァ!」

大輔「ガハハ! っておいおい七崎煽るでない! 桜井もなぜいつも七崎にばっかり執拗に噛みつくんじゃ!」

安価+2

くそー書いている途中で行数連投制限を思い出して急いで修正したからセリフばっかりになった上にめちゃくちゃになった……

今度はグダグダにならないように気を付けます

◆小説
 「後ろで大きな爆発音がした。俺は驚きながら振り返った。」

◆ケータイ小説 
 「ドカーン!びっくりして俺は振り返った。」

◆ラノベ
 「背後から強烈な爆発音がしたので、俺はまためんどうなことになったなぁ、とか
 そういや昼飯も食っていないなぁとか色々な思いを巡らせつつも振り返ることにしたのである」

◆司馬遼太郎 
 「(爆発--)であった。余談だが、日本に初めて兵器としての火薬がもたらされたのは
 元寇の頃である…」

◆荒木飛呂彦
 「背後から『爆発』だアァァァッ!これを待っていたっ!振り返ると同時にッ!すかさず叩きこむ!」

◆村上龍
 「後ろで爆発音がした、汚い猫が逃げる、乞食の老婆が嘔吐して吐瀉物が足にかかる、
 俺はその中のトマトを思い切り踏み潰し、振り返った。」

◆奈須きのこ
 「爆発があったのは昨日のことだっただろうか。
 ――突如、背後から爆発音が鳴り響いた。その刹那、俺はダレよりも疾く振り返る―――ッ!」

◆矢口真里 
 「子供の頃からボンバーマンが大好きで、爆発音がしたらつい後ろを向いちゃうんです。
 多分、芸能界では一番マニアックなボンバーマン好きだと思いますよ。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃危険物ランキング早見表
┃─────────────────────────────────
┃Aランク:悪魔の破壊兵器。厳重な管理下でも制御不能。
┃Bランク:堅牢な施設内(鉢植え)でのみ取り扱い可能。施設外持ち出し厳禁。
┃Cランク:ここから制御可能。しかし地域内汚染を招く可能性が高く油断大敵。
┃Dランク:危険物であるという認識さえあれば問題ない。むしろ管理が容易。
┃─────────────────────────────────
┃1.爆発物 ・・・ 恐ろしい繁殖力でひたすら増殖
┃A:竹&笹、ワルナスビ
┃B:ミント、 ドクダミ、オキザリス
┃C:ナガミヒナゲシ、ツルニチニチソウ、カンナ、アイビー&ヘデラ、トケイソウ
┃   菊類、宿根朝顔、シャガ、ツユクサ、ケナフ、シソ、キバナコスモス、ラズベリー
┃D:藤、キウィ、ノウゼンカズラ、イチジク、ビワ、フサスグリ
┃─────────────────────────────────
┃2.生物兵器 ・・・ チャドクガ、イラガやアブラーを召喚
┃C:椿、サザンカ、モチノキ、クチナシ、桜、マサキ、柿
┃─────────────────────────────────
┃3.武装集団 (実は薬草もある) ・・・ 毒をもった過激テロリスト
┃C:夾竹桃
┃D:ピラカンサ、水仙関係(水仙・すずらん・彼岸花等)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

変体番付
横綱
磐田市内の県立高に侵入、女子生徒のスク水着て脱糞
女子高生の上履きを盗み、コンビニでコピーしたものを見て楽しむ
17年間に女児4000人に声をかけ、500人以上の唾液を収集
張出横綱
オークションで女性が出品した服を落札→着て化粧して下半身を露出し撮影→出品者にメール
セーラー服姿の下にスクール水着を着用、かつらをつけて深夜の女子高校の屋外プールに潜入して水泳
大関
19~71歳女性に一瞬で精液をかける18歳少年「早撃ちマック」
「セーラームーン」のコスプレで女性に近づき網タイツ越しに下半身を露出
改造した釣竿を使い、足掛け30年で500枚もの女性下着を盗み続けた通称「釣りキチ助平」
男子中学生に「マスターベーションだ。お前らも見せろ。100円やる」とオナヌーを見せ付けた83歳の「マスターじじい」
自分に浣腸をしてPAの排水溝に排泄を3年間続けてた北海道の男性教諭
女児の自転車サドル78個やヘルメット10個、体操服や下着数点を窃盗
関脇
ブルマー持参で小学校侵入、「学校ではくと快感」
女性宅に侵入し何も盗らずPCのスクリーンセーバーをエ口画像に変えた男
女子中学生が5名でランニング中、「パワーつけろよ。」と言って、下半身を露出して走ってきた男(通称 パワーランナー)
下半身に直接黒いスプレーをトランクスの形に吹き付け街中を歩き回っていた男
小結
「大便もらしたので、拭くの手伝って」女子学生を車に連れ込み性器見せる
自宅ベランダで全裸になって腰掛けのような台に乗りライトアップ
Tシャツをまくり上げ、下に着用した女性用下着を小6女児に見せつけた男
下着をかぶった会社員が女子高生に「パンツ交換して」と取引を持ちかける
車から降りて「カルピス飲むか」「見せたろ。ソーセージ見せたろ。」と巧みな話術を駆使し、幼女に性器を露出
外人力士
深夜にオムツを着て出歩き、女性に「このへんにオムツ交換室はありませんか?」と尋ねる男
破門
10年以上に渡り女児パンツを履いては近隣の家に投げ込んでた男

スマンな。

その時ずっと腕を組んで下を向いていたアランが顔を上げる。

アラン「んあ? なんだ全員集まったん?」

ウェンス「おや? お目覚めですかエルノエルさん、もう始めるところでしたよ」

近衛「おんしやけに静かだと思ったら寝とったんか!?」

アラン「ははっわりぃわりぃ……で、ウェンスくん今日の議題は何だ?」

ウェンス「ああ、そうでしたね七崎さんと桜井さんのやり取りが微笑ましくて忘れてました」

ウェンス「それでは皆さん静粛に」

その一言に会議室全体が静まり返る、ウェンスはそれを確認すると少し間を置いた後話し始めた

ウェンス「今日皆さんにお集まりいただいたのは、最近所在が発覚した二つの違法ウェポンの話と……」

ウェンス「"2日前"に活動を停止し登録を取り消された"マギ"についてです」

笑顔を絶やさずウェンスが話を続ける

ウェンス「先に違法ウェポンの話ですが……これは最近突然大量の紅光子が発生しているのを観測、それがウェポン展開時に起こった物だと分かったため発覚しました」

ウェンス「大量の紅光子が発生しているため、周囲への被害があるのである意味テロのようなものです」

ウェンス「これは実際に使ってみればわかることという話なので、犯人はそれがわかってて使っているともの思われます」

話のとちゅうで近衛がウェンスに質問をする

近衛「わしは難しいことはわからんが、それだけの紅光子を残してるんなら犯人はすぐにわかるんじゃないのか?」

その質問に対してウェンスは首を横に振ってこたえる

ウェンス「ええ、本来はすぐにわかるはずなのですがね、犯人が持っている姿を変えるウェポン……これが実に厄介でして」

ウェンス「あと少し、証拠でもあればいいのですけどね……容疑者すらわからずじまいですよ」

ウェンス「まったく困ったものです」

そう残念そうな笑顔で肩をすくめた

そしてすぐにいつもの笑顔に戻ると次の話を始めた

ウェンス「次に二日前に活動停止、登録取り消しとなった"―三賢者―マギ"についてですが……」

七崎「おいおいちょっと待てよ! 俺その話初めて聞いたんだけど!?」

ウェンス「それは申し訳ありません、急なことでしたから……マギは二日前ほどに紅眼、仮称"モス・クリムゾン"と"モスキート・クリムゾン"の攻撃によって壊滅したところを私とエルノエルさんの二人でマギと関連組織までの全てを永久活動停止に追い込みました」

アラン「あの組織、表向きには白銀博士を中心とする小組織だったがその裏で相当やばいことやってたみたいだったからね、"サードプロジェクト"なんてのも聞いたな、内容はわからなかったけどね」

美月「それでそのマギの件は終わっているように思えますが?」

無表情な美月のその言葉にウェンスは再び困ったような笑顔になりため息をついた。

ウェンス「いえ、これで終わりならよかったのですがね……」

ウェンスは困った顔で続ける

ウェンス「匿名の人物から『マギの活動は地下で今も続いている、三つとも健在』との情報提供がありましてね」

ウェンス「当然それが事実なら"マギ"は許可なく違法に活動していることになりますので、調査を開始しようとしたのですがね」

ウェンス「"上"からの指示で調査の禁止と情報封鎖を命ぜられましてね、正直今は何もできない状態でして」

アラン「おそらく"委員会"だろうなケルベロスの上層部に揺さぶりをかけてきたのは、このことについて今後一切触れるな、情報を外に出すなだってよ」

ウェンス「私とエルノエルさんが潰したせいで逆に奴らを自由にしてしまったようですね」


安価+1



「やれやれ」とオーバーリアクションをするウェンスを尻目に、七崎は思案する。


七崎(……ったくよ、予想以上に厄介らしいな、『―サードプロジェクト―』ってヤマは。どーせ無断かつ独壇で調査しても、見つかりゃ『命令に従わなかった、違法調査をした』って難癖つけられてこっちがアウト。もしくは後で"委員会"が立ち上げた新組織とでも銘打って正式登録しちまえばこっちはなーんも言えねぇってオチかぁ?)

七崎(…ハァー、あんの一条《ドシロウト》、なーんも知らねー内にとんでもねぇ"闇"を背負わされるみてぇだなぁオイ。)


七崎「(ま、探りぐらいは入れとくか)なぁ、底辺。マギがコソコソやってたっていう『―サードプロジェクト―』っつーのはマギのどっから、どんなもんが出たんだ?詳しく言えよ」

ウェンス「…3つ全部から、ですよ。ただ、どれも名目は『―サードプロジェクト―』なのですが中身に関してはどれもバラバラ曖昧模糊。断片的すぎて具体的に何をしたいのかまではわからなかったんです」


アラン「そーそ。『カスパール』からは一昔前のヤマ、『白銀量産計画』の応用をしようとしたらしき計画書はあってもブツはなんもない。『バルタザール』からはあの"九堂"を被験者にした計画書はあってもブツはない。唯一『メルキオール』からは何らかのジェノサイド系ウエポンっぽい"何か"の支柱パーツを作ろうとしてた形跡があっただけ」



尚、もしこれが通常の警察組織であるならば、この程度の証拠だけでは調査や取り調べ等々の仕事に移行するだけのはずである。


しかし。たったこれだけの証拠と、"犬"の称号を持つ者の心証だけで武力行使による殲滅が認められるのが『普通の警察』と『ケルベロス』の違いである。(度が過ぎれば罰せられたり、各自の厳格な基準とマナーによって変わったりはするが。)



桜井「『三位一体』の組織と言うわりにはてんでバラバラ、計画も全く進んでないようですね」フム。

近衛「いやいや!わからんぞー?!他にも協力しちょる組織がおって、代わりにすいこーしちょるのかもしれん!」ガハハ!

ウェンス「ええ、近衛さんの仰るその線と、研究所から出入りしたモノを捜査をしようとした所で、『―地獄の番犬―、"警死総監"《ウチのトップ》』から直々に捜査中止のお達しがあったのですよ」

ウェンスは苦笑しつつ「お手上げ。」とアメリカ人がよくやるオーバーリアクションをしてみせる。




七崎(………ウェンスも、エルさんも。故意に隠してるか、本当に気づいてないかはわからんが…言わなかった線がまだあるよな?)


今まで出た以外の"線"として。



七崎(マギから出た計画書や形跡は、これから何かをする、してる、じゃなく……"実は既に完成していて"、出来上がったモンはもう"委員会"が全部持っていってやがる…とか、な。今は下手につつかず静観するが)


七崎(…しかし、ケルベロスの超実力派ツートップがわざわざ出向いて直々に"潰した"にも関わらず、実際は3つとも健在っつーのはどーいうこった?マギ(カスパール)も潰し対象になったって割には、たまたま喫茶店で会った一条含めた奴等が逮捕もされない、ミンチにもなってねぇなんざあり得ねぇにも程があんぞ?)


そもそも。"あの"二人が部下に任せず直接動き、"潰す"事自体が異例。オマケに委員会からの勅命とは言え、トップ直々からの『捜査禁止』令。…疑惑の念が、拭いきれない。


七崎(オイオイ勘弁しろよー…?ガチでウチも真っ黒とか笑えねぇぞ?……あの二人を探るなんざ、それこそ"狩人"、ヘンリー後藤levelの情報屋じゃなきゃ無理なんだ。あんま疑わせて欲しくねぇんだがな)アタマガシガシ

それは、『畏怖』と『尊敬している人を疑いたくない』という非常に人間臭い理由も兼ねての正直な感想である。




近衛「…おい、おんし帰らんでええのか?もう会議場にはおんしとわしだけじゃきに」ポン

七崎「えっ」バッ



~ケルベロス第5支部、七崎のオフィス~


七崎「…佐藤ぉ!茶ァ!」イライラ

佐藤「は、はいぃ!」トコトコ

八嶋「んんっもうっ!七崎ちゃん、それくらい自分でやりなさいよぉ!…それかアタシに挿れさせなさいよ!」クワッ


七崎「その内セクハラで訴えんぞー?俺ァ今から部下どもに業務連絡すんだ、邪・魔・す・ん・な。底辺!」ガルルル

ジェイン(というか八嶋さん、部署違う《くろふくじゃない》のになんでいつも対紅眼課《ここ》に居れるんだ…?)シゴトハ…?





七崎「……あー、ギルフォードか?この会話は誰にも聞かれてないな?今からすぐに外回り組の"黒服"、全員連れて戻ってこい」耳ケータイ⊂


数十分後、七崎の前に集結した黒スーツの人間達が並ぶ。全員七崎の部下、通称『"黒服"』と呼ばれる精鋭ウエポンマスター達である。


七崎「…いいか?ギルフォード・ディッバ、キャシー・フリーマン、李・美蘭(リ・メィラン)、イヴォンヌ・グーラゴング、ガストン・ラガフ。俺が最も信頼している諸君らに、これから『業務外命令』だ」

黒服S'「「「「「イエスッ!!ボスッッ!!!」」」」」

七崎「……これからテメェらには『―サードプロジェクト―』っつーやべぇヤマを調べてもらう。『―三賢者―"マギ"』や他組織をテメェらで分担して監視、調査をしろ。"委員会"のクソジジイどもやウチの奴等《ケルベロス》にも悟られるな!警戒基準、"深紅"《コード・レッド》だ。……いけっ!」


七崎(ハッ、ま、月並みだが上のクソッタレどもに『気づかれなきゃ』問題ねェよな?……俺は文字通り"狂犬"なんだよ。狂犬っつーのはよォ、それが危険な奴だろうが、主人だろうが。テメェが気に入らなきゃ構わず滅茶苦茶に噛みつきまくっから『狂犬』っつーんだぜ?…ま、何にせよ、喫茶店で聞いた一番きな臭ェ『新生"―三賢者―マギ"』には目ぇ光らせとかねぇとな…)



七崎の顔は獲物を前にした凶暴な獣《けだもの》の、それだった。




佐藤「七崎さんお茶お待たせしまし…あっ!」コケッ バッシャアアアア!七崎「あッづぁあああああああああああッッッッ!!!」


終了。ついいっぱい詰めた。安価+1



一条「はあ、バーベキュー、ですか?」

洋一郎「いえす」グッb



朝食後、俺は町沢のじーさんに呼び出された。なんでも、あまりにも暇すぎると何かイベントがやりたくなるのだそうだ。

洋一郎「材料費、食器、道具、場所はわしが用意しよう。お友達いっぱい呼んどいで」



…ちなみに、この大変魅力的な提案をじーさんからされた日と開催日時は今日である。


おいおい、無茶振るなよジジイ。そんな急に言われてメンバー集まるわけねーだろ。

呼べても精々近所のクソガキくらいだろ

まぁ手当たり次第あたってみるか。

俺はケータイの電話帳欄をスクロールする。

言っておくが各々の行に数個しかアドレスがないなんてことはないからな?

+1

まずは七崎だな、なんとなくあいつは暇なような気がする。

七崎『何のようだ底辺』

一条「今日さ、バーベキューやんだけどお前暇?」

七崎『あぁ? 暇なわきゃねーだろ! こっちは連日徹夜なんだよ!』ガルルル

七崎はそう怒鳴り電話を切った、そういややつは警察だったな

一条「いやー仕事で忙しいのかー・・・」プルルル…

一条「ん、電話? 七崎か?」

俺は携帯の画面を確認する、そこに映ってる名前は・・・・・・


[着信:タフゲイ]


八嶋『もしもーし一条ちゃん、聞いたわよ~バーベキューですってね! ワタシいくわよ~』ブツッ

電話が切れる・・・・・・一瞬何が起こったのかわからなかった・・・・・・

白銀「よかったのう」ニヤニヤ

うっせえ!!! そして勝手にはいってくるな!


安価+2

その後、俺は携帯に登録されている知り合いに連絡するも全滅、しかも半分以上が[この電話番号は現在使われておりません]ときた

一条「なんだよ・・・・・・なんだよこれ・・・・・・イジメかよ・・・・・・」

白銀「な、なんというかご愁傷様じゃのう」

一条「白銀よ・・・・・・友達の居ない俺を慰めて遅れよう」

そして転んだ振りをしてそのおっぱいを揉んでやるぜうひひ、今だったら何でも出来そうだ

白銀「 い、嫌でありんす!悪い予感しかしんせん! 」

oh・・・・・・ガチで拒否された

安価+1

一条「まぁ良いか…うん。…あ、そういや…」ゴソ

まだ登録こそしていないが、ついこの間水谷さんから連絡先を教えて貰っていた筈だ。…折角だから水谷さんも呼びたいが…あんな事のあった後だしな。今は休ませてあげた方が良いか…?

白銀「…何やら小難しい顔をしてると思えば、わっちの前で他の女の事を考えていると…ほう…」ジトー

いつの間にやら、俺が財布から取り出したメモ帳の切れ端を覗き込んでいた白銀。可愛らしい文字で書かれた水谷さんの名前と連絡先を見ながら呟く。

一条「なっ…!違うって!水谷さんは研究所の職員でだな…」アタフタ

白銀「事務員だろう?あの研究所についてはわっちだって知っている。…しかしぬし様…少しからかっただけだと言うのに…まるで間男の様でありんす。」フゥ

白銀「ぬし様の事だ。大方、その水谷とやらに気を使っているのだろう?…まがりなりにもあの研究所の人間なのだから、そこまで神経質に考える必要も無いと思うがのう。優しいなぬし様は。」

…もしかしたら気分転換にはなるかもしれないな。一応、誘うだけ誘ってみるか。……参加するのが八嶋たけってのも嫌だし…いや本当に。
ーーー

水谷『バーベキューですか?はい、別に良いですけど。』サラッ

…思った以上に軽い返事を貰ってしまった。あれー?結構真剣に心配したんだけどな。

白銀「言ったでありんしょう?全く気にしていないとは行かないだろうが…そんなに柔でもないだろう。」フフ

そんなもんなんだろうか。でもまぁ、参加してくれるのは素直に嬉しい。

一条「ありがとうございます。えっと、やる場所は…」

簡単に説明をして電話を切る。とりあえず俺に集められるのはこれで限界か?……寂しいな俺の交友関係…電話帳もかなり"軽く"なっちまったし…まぁ3ヶ月程度じゃな。…良いや、水谷さん来てくれるし。

待つこと数分。敷地内に一台の車が侵入してくる。何だかルパンとかが乗ってそうな、とにかくてんとう虫の様な小さな車だ。しかし、誰だ?水谷さんにして早いが…

八嶋「ハァ~イ。お・待・た・せっ!」メリメリ

…いやいやいや、車降りる時の音じゃねぇよ。どうやって入った。つうか運転出来んの?それ。どう考えてもサイズ比がおかしいだろ。

一条「…ま、まぁ…車が可哀想なのは一旦置いて置くとして。…何で、ええと、佐藤さん?が居るんだ。」

八嶋に続いててんとう虫の助手席から現れたのは、この前七崎と一緒に居た佐藤とか言う人だった…って、えっ?何?二人?二人も乗ってたの!?えっ?

佐藤「あ!こ、こんにちは。えと、ですね…?」

四次元てんとう虫に思いをはせる俺を、不思議そうに見つめながら佐藤さんが答える。

ーーー
佐藤「バーベキューか…いいな八嶋さん…お肉…」ボソ

七崎「あぁ!?」

佐藤「はっ!!い、いえ何でも無いです!!別にお肉の事とか…」グゥ~

佐藤「……考えてないです。」

八嶋「まあそうよねぇ~ここ数日アナタに付き合ってろくに食べてないものねぇ。お腹も空くわよねぇ。七崎ちゃん?」ニヤニヤ

七崎「気持ち悪りぃ顔で見てんじゃねぇよ。セクハラで訴えんぞ。…ハァ……おい佐藤!」

七崎「行きてぇなら勝手にしやがれ。どうせ居たって居なくたって俺の仕事量は変わらねぇんだ。……何つっ立ってんだよ。さっさと失せろ!」シッシッ
ーーー

佐藤「…というわけでして。」ハイ

白銀「ああ、あれか。"つんでれ"と言うやつか。」

一条「ただコミュニケーションが下手なだけとも言えるがな。」

八嶋「…連れて来てから言うのもアレだけど、迷惑だったかしら?」

一条「別に良いよ。人は多い方が楽しいし。…つうかあんな嬉しそうな表情されたら断れないだろ、流石に。」チラ

佐藤「久しぶりのお肉…」ニヘラ

安価+2

まさか安価に突っ込まれるとは思わなんだ
始めの方の感覚で付けてたわ
駄目になってんなら次から気を付ける

そんなこんなで俺たちが集まっていたところに一つの足音が近づいてきた。

枝元「話は、聞かせてもらった」

一条「枝元さん!」

枝元「バーベキューか……俺も参加させてもらうぞ」

こうして枝元さんの参加が決まった。因みに井上さんはこないらしい、団体客が入ったとかで忙しいとか

八嶋「あら~久しぶりじゃな~い、え・も・と・チ・ャ・ン」

そして八嶋さんが枝元さんにくねくねしながら話しかける、正直気持ち悪い光景だ。

枝元「八嶋か、ははっ、でかくなったな」

でかくなったなって……タフゲイの存在を目の当たりにして知り合いとはいえその反応……やっぱり一流のマスターは心が広いんだな。

八嶋「うふふ、そりゃあ何年もあってないんだからね、昔と違って一皮も二皮も剥けたわ」

てめえはいったい何回脱皮したんだよ。

枝元「一瞬、誰だかわからなかった、一体、何回脱皮、したんだ?」

八嶋「ひど~い」

枝元さんと思考がかぶった……

洋一郎「おーおー集まっとる集まっとる」

そして盛り上がっているところに再び足音が近づいてくる、その正体は町沢の祖父である町沢洋一郎だった。

町沢「やあじいちゃん、もうちょっと後になってから来るんじゃなかったの?」

洋一郎「それはのう、結構人が集まってると聞いたからまだまだ時間もあるしちょっとした食前の運動の話を持ってきたんじゃよ」

一条「食前の運動?」

洋一郎「そうじゃ、この会場となっている山はのう実は町沢家の所有する土地でな、松茸がとれるんじゃよ」

枝元「その話……詳しく聞かせてもらおうか」

洋一郎さんの話に枝元さんが食いつく……
いや枝元さんでなくとも食いつくだろう、何しろ相手は松茸である。

洋一郎「まあ待て、焦るんじゃないこの話には続きがあるんじゃ」

洋一郎「この山にはな、いまだかつて誰にも採られたことのない一年に一本だけ生えるという幻の松茸がある」

全員「「「!?」」」

町沢「ってそれ初めて聞いたんだけど……ちなみに藤岡さんと白銀さんは準備で忙しいからこの場にはいないよ」

安価+1

その後俺たちは幻の松茸捜索の為二手に分かれて山に入った。
枝元さんと町沢のチームと俺とタフゲイとゲイ緩和役の佐藤さんのチームだ。

しばらく捜索しているがそれらしきものはみつからない、謎のテンションで捜索に参加してしまったが今は後悔している。

ただ無言でキノコを探しているのもあれなのでほかの二人に話しかけてみることにした。

一条「そういえば前々から気になってたんだが七崎ってケルベロスの中ではどういう立場なん?」

俺がそう問いかけるとそれにタフゲイが反応する、佐藤さんは真剣に探していて気付いていない。

八嶋「あら~七崎ちゃんのことが気になるの? わかるわぁ~あの子自分のこと話したがらないものねぇ~」

タフゲイがその筋骨隆々の体をくねくねしている、話しかけなければよかった。

八嶋「七崎ちゃんはね、ケルベロスの戦闘部隊の中でも特にマスターとしての実力の高い"犬"の称号を持つ五人の精鋭の一人よ」

八嶋「七崎ちゃんに親しい人でもあまり知ってる人はいないけど連盟加盟国トップのクレアシュカネ国立大学を首席で卒業」

八嶋「実家も古来から上流な家柄でね、文句なしのスーパーエリートなのよ」

なんだよその一昔前の少女漫画の男役の設定みたいなのはよ……人は平等じゃないのかよ……

八嶋「ああ、でもこの関係の話は本人にしちゃだめよ」

そりゃまたなんでだよ

八嶋「昔から何をやっても『七崎家の長男』って色眼鏡でしか見られなかったってこともあるのか、この話をされるのをひどく嫌ってるのよ」

八嶋「ちゃんと自分を見て評価されたいって気持ちが強いみたいでね、それで家を出たくらいですもの」

ほうほう……ってなんでおまえがそんなことをそんなに詳しく知ってるんだよ。

八嶋「昔仕事でちょっとね……ってここからは乙女のひ・み・つ(はぁと)」

佐藤「見てください! 松茸ですよー! ってなんで一条君はいてるんですか!?」

八嶋「なんでかしらね~って佐藤ちゃんそれ松茸じゃなくて白トリュフじゃない……ってなんでそんなものが生えてるのよ!?」




一方、そのころ枝元チームは……




安価下



町沢「枝元さんって足早いですよねー、やっぱり何か体使う仕事されてるんですか?例えば化け物か何かと戦うとか」シュタタタタ

枝元「いや?依頼を受ければ、何でもやる、フリーターといったところ、だよ」シュタタタタ

町沢「え~?でもぉ、化け物達となんらかの関係がある一条さんを呼びつけたりできるって事はそういう事に関係してるお仕事なんじゃないですかー?」シュタタタタ

枝元「さあ?一条とは、仲がいいだけだ。それより、」シュタタタタ

割りとおっきい熊「ヴォオオオオ!!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

枝元「…こいつを、何とかするのが、先じゃないか?」シュタタタタ

町沢「っすよねー」シュタタタタ


ヘンリー「やっぱり、僕が何とかした方がいいかい?」シュタタタタ

枝元「かもしれない、な……ってお前、……一体いつから」シュタタタタ

ヘンリー「んー、町沢くんが『この洞穴の奥とかありそうじゃないですか?』って洞穴に入ろうとして、彼の尻尾を思いっきり踏んだとこからだね」シュタタタタ

枝元「…つまり、一条達と、別れた直後から、ずっと尾行てたと」シュタタタタ

ヘンリー「……」ニッコリ

枝元(今の今まで、俺に気配すら、気づかせない、とは…やはり、こいつ、ただ者ではない……!)シュタタタタ

町沢「あの、すんません何か腹の探りあいやってるとこ申し訳ないんすけど、俺そろそろ限界なんでっ!アレ、何とかしてもらえませんかね!」シュタタタタ


ヘンリー「いいよー。その代わり……とは言わないけれど、僕もバーベキュー混ぜてもらってもいいかい?」シュタタタタ

町沢「いいともー!」シュタタタタ

枝元「やってる場合か、やるなら早くしろ、でなければ帰れ」シュタタタタ

ヘンリー「はいはーい。では、仕掛けておいたトラップ発動!」カチッ

町沢枝元「えっ」シュタタタタ…


落とし穴 / ̄ ̄ ̄\パカッ


熊「?!」ヒュー………………ドグシャッ!



町沢「……なんか、エグい音が」

枝元「……言うな」

町沢「……何時の間にトラップ作って仕掛け、誘導したんですかね?」

枝元「……俺に、聞くな」

ヘンリー「松茸ではないけど、バーベキューの材料が追加されたね」フーヤレヤレ

町沢「……あの、あの人何者なんですか」

枝元「…聞くな、奴を多少は知ってるつもりだった俺も、イマイチわからなくなった」




ヘンリー「あ、運搬についてなら心配しなくとも大丈夫だよ、今から業者呼んで運ばせるから」つ黒電話

町沢枝元((もう、どこからつっこめばいいんだ…!))ダンッ!


~料理組~

白銀「つまり、このジャンをこの"たいみんぐ"で混ぜる事で…」コネコネ

藤岡「美味辛ソースが出来る、という訳なのですね…!流石です、白銀様」

白銀「////」テレテレ

藤岡「…あら?水谷様がいらっしゃったみたいですね。申し訳ございませんが、少々外れさせて頂きますね」

終わり。安価+1で

しばらく後、皆が探索を続ける中俺はというと・・・・・・

一条「どこだよここ・・・・・・」

迷子になっていた・・・・・・っておいおいやべえよやべえよ!
こんなときに紅眼とか猛獣とかでたらどうすんだよ、一応ウェポンは持ってるけどまともな戦闘経験なんてないんだぜ?俺

早く知ってる所に出ねえと・・・・・・ちくしょうこんな山んなかじゃあどっちがどっちだかわからねえ・・・・・・

俺が本の道に戻るために歩き回っていると、後ろの方から物音が聞こえた・・・・・・

俺がもしや助けかと思って後ろを振り向くとそこにいたのは。

猟師「おいおあんた、こんなとこでなあにやってるんだべ」

猟師みたいな格好をしたおっさんだった。


一方そのころ

佐藤「八嶋さん!こっちにもありますよ!」

八嶋「うふふ、大量ねん!」

一条は同チームの二人に忘れられていた。

猟師「はっはっは、なんだべなんだあんたキノコ探していて迷子になったんか!」

ぶっちゃけ遭難である、笑い事ではない。

猟師「まあ、町沢さんにはお世話になってるし帰り道を教えてやるベ、ついて来い!」

こうして俺は猟師のおっさんについて行くことになった。
だが俺は知らなかった、このとき俺達を見ている"紅い瞳"があることを。

思いもしなかった、今日実質初めて紅眼と戦うことになると言うことを・・・・・・

一方そのころ、
ヘンリー「そういえば他にはどなたが参加してるんです?」

町沢「八嶋って人と佐藤って人だよ」

ヘンリー「それはまずいですね・・・・・・今はケルベロスと関わるのは不味いのでやっぱり帰らせてもらいますよ」

枝元「?、お前なにいって・・・・・・」




町沢「・・・・・・なんか突然目の前に出来た落とし穴に熊の死体が・・・・・・」

枝元「怖いな・・・・・・」

最後のは違法ウェポン所持がヘンリーだということがバレる複線のつまりで書きました

続き安価下


町沢「…あの、もう帰りません?」

枝元「そうした方が、いいかもしれん…」

町沢「……熊、どうします?」

枝元「仕方ない、彼の死を無駄にするのも、引ける。持っていける分だけ、切り取って、いこう…」シャキン

町沢「あのヘンリーって人自由奔放すぎるよね、色んな意味でさ」



木影に隠れるヘンリー(まぁ、聞いた限り見た限りのメンバーだけなら、僕が単なる知り合いとして紛れ込んでいてもバレない対人コミュニケーション技術を持ち合わせてはいるのですがね?)

ヘンリー(行動開始直後に彼女らの話からして、万が一七崎くんがツンデレでバーベキューに参戦、鉢合わせした場合は勘ぐられる可能性があるし。彼とは"ヘンリー後藤の情報を売買する相手"以上の認識はされたくないからね)スゥ…



八嶋「…さて、いっぱい採れたし!そろそろ戻りましょうか!」

佐藤「は、はい!私も周囲一帯根こそぎ採ったかいがありました!頑張って持って帰りますよぉ~」プルプル

八嶋「佐藤ちゃん?貴女、『後の人のために』って慣習知ってるかしら?」ウフフ♪


八嶋「…あらん?アタシ達、二人だけで来てたかしら?」

佐藤「え?一条さんも居たはずですよー?」

八嶋「ヤッベ(渋声)」

佐藤「先にぃ、帰っちゃったのかもしれませんねぇ~」ホンワカ


水谷「私、参上!!、です!」ビシッ

藤岡「水谷様でございますね?」シュタ!

水谷「ほわっ?!いきなり目の前に現れたです?!」

藤岡「私、当屋敷でハウスキーパーとして雇われております、藤岡ともうします」ペコリ

水谷(おわーお、マジもんのメイドさんって初めて見たです)

藤岡「只今他参加者の方々はキノコ狩りに出払っておりますので、こちらでしばらくお待ちください」

水谷「…キノコ狩り?」


猟師のおじさんに教えてもらった帰り道を進む中、ふと思う。『携帯使えよ俺』と…最近の携帯は山の中でも使える機種は多く、御多分に漏れず俺の携帯も使える機種。そしてアンテナはバリ3だ。

ま、せっかく気づいたんだ。メールしとくか。カチカチっとな

…………ん?

白い子猫「………」

なんだぁ?あの猫。…………! 眼が、紅い…!

白い子猫「ふはははははは!!!我輩こそは自由紅眼が一猫、『にゃん五郎』也!!」スック

にゃん五郎「貴様、ウエポンマスターだな?!我輩はウエポンマスターの臭いをかぎ分け、探知できるのだ!恨みはないが、お命頂戴すr 一条「せっとあっぷおーぷん!」ズバシャアアアア!! にゃん五郎「ニャアャアアアア!!?」ブシー




お?なぁんだ、俺が一番最後か。自然林の中、屋外レジャーな景色を作る一角のテーブルに知り合いは全員揃っていた。

やあっと、飯にありつけるってわけだな。

白銀が俺に気づくと、席を立ち、駆け寄ってきた。はっはっは、あんま人前で抱きつくんじゃねーよ、恥ずかしい。

白銀「遅かったの?随分、心配した…」ギュー

白銀「ん?なんじゃ、主様、その縛られた白い子猫は?」

あー…うん、拾った。なんで連れてきたかって?戦い方は教わっても、紅眼の殺害方法は教えてもらってなかったからな。

ついでに、俺ァ猫派だから、『人間に手出ししなきゃ命はとらない』って約束させてペットにでもしようかと思っちまったわけさ。だって、ふわっふわだぜ?子猫だぜ?


終了、安価+1

水谷「一条さん遅いですよ!///」
そういって水谷さんも俺に抱き付いてくる、それに続いてほかの女性陣も俺に抱き付いてくる。

にゃん五郎「ご主人モテモテだにゃ!」

ふははは!かわいい娘たちだ!最高の気分だ!

―――――――――――――

一条「あははは…あははは…これでもうヘタレキャラは卒業だ……」

紅眼「……」

頭にキノコを生やし立ち尽くして笑う一条、その近くではキノコをモチーフにした怪人、"紅眼"が今にも一条を殺そうと近づいている。
そして今にも紅眼が一条を殺そうとしたときだった、一本の矢が紅眼に当たり、紅眼をはじき飛ばす。

そして続けざまに飛んできた矢が一条の頭に生えたキノコを吹き飛ばした。


後藤「せっかく同じ紅眼を[ピーーー]仲間なんだ、まだ利用してないのに死んでもらっては困るね」

後藤「さて見つからないように退散するかな、せっかく枝元さんら二人の記憶も消したんだしね……」


うふふふ……はっ?!え?ここどこ?ハーレムは?猫は?

当たりを見渡すとなぜか吹き飛ばされてひるんでいる紅眼が目に入った。

モフモフとしたかわいいにゃん五郎もいなければ、唐突に人前で滝着くほどデレデレになった白銀もいない。
携帯の電波は……圏外ってことはないが電話など通じないくらい弱い。まあいくら最近のが高性能っつったってこんなかなり入った山奥じゃ当然だろう。

一条「なんか夢から覚めた気分だけど、正直冷めたくなかった……」

人生うまくいかないってことだね……ギャグパートだから戦闘ないと思ってた僕がバカでした。

紅眼が立ち上がりこちらをにらむ、やるしかないか・……

「俺だって枝元さんの特訓を受けたんだ、やってやる!"set up"」

俺の発した起動ワードに反応してウェポンユニットが起動する。そして
それと同時にCスーツも起動させる

一条「"open"」

俺の手に電子回路のようなものが展開され、それが剣を形作り俺の手ひと振りの剣が現れる。刃の表面にエネルギーの刃を纏えるビームソードモードだ。今回はちゃんとバッテリーも装着してある

枝元さんの説明によるとウェポンの操作は思考制御で行われるらしく。ウェポンを展開している状況はこの自分のこの体のほかにさらに腕を追加している状態に近いらしく。
マスターは紅光子のリスクのほかに脳への負担による疲労も抱えることになるらしい。俺もウェポンを展開した後は頭が重くなるしよるはぐっすりだ

よって、ウェポンを複数展開することは脳をコンピューターのように計算専用で使い、無数に思考を分断することができないかぎり不可能であり。コンピューターとは用途の違う人間の脳ではできないらしい。

自然にそれに近い事ができる七崎は間違いなく天才であるが。そんなふうにはとても見えない七崎の抜けている部分、アホなところはそれによる弊害なのではないと多くの研究員から言われている。

つまり七崎はウェポンのせいでアホになってしまった被害者なのである……って話がずれた。

因みに俺のウェポンは正直通常のウェポンよりそうさが難しいらしく、正直俺には向いてないものらしいのだが、どうやら俺には紅光子の安定、増幅させる力があるらしく、試作のビーム式の実験に最適なため俺に渡されたらしい。


っておれはいったい誰に説明してんだよ……うおっやべえこっちをにらんでた紅眼が向かってくる!

一条「やべっ!」

流石は規格外の化け物と言われる紅眼、通常ではついていけない勢いのパンチを繰り出してくる。しかし今の俺はこの前蛾と戦った時の俺とは違う!

Cスーツの効果で上がった身体能力と感覚で紅眼の攻撃をよける。てかギリギリだよこえー
避け様に手に持った剣を相手に振ると前のバッテリーをつけてなかったときと違い紅眼にダメージを与えることに成功する。
因みに今はエネルギーの刃は出してない、あれはバッテリーの消費が激しいのでここぞという時に出すように指示された、とどめを刺すときとかのつまりは必殺技用みたいなものだ、幸いバッテリーをつけているためエネルギーの刃を出さな久くても普通のウェポンと同様に紅眼にダメージを与えられる。


安価下

俺の反撃を食らったキノコ型の紅眼は、反撃を食らったことに驚きつつ俺から距離をとる。

そこに俺は追撃を仕掛ける、フォトンクリムゾンを身体強化に使えるCスーツの効果で強化された脚力により俺は紅眼との距離を詰めた。

俺は相手の動きに警戒しつつ攻撃をする、しかしおかしい紅眼は攻撃を受け流すばかりで反撃をしてこない、まあそれはそれで好都合だ!


決めさせてもらう!  ……意気込み、ウェポンを"ブーストモード"にしビームエッジを展開しようとする。

"ブーストモード"とは、ほぼ全てのウェポンについている機能のことで、超短時間の間だけフォトンクリムゾンの出力を上げ攻撃翌力を数倍に跳ね上げるモードのことで、

まあ簡単に言えば必殺技モードである。しかし満タンに近いバッテリーであってものため込んであるほとんどのの紅光子を消費してしまうため、前述のとおり超短時間だけしか発動できない、

使う時は状況をしっかり確認し、ここぞという時以外は使ってはならない。特に俺のウェポンはフォトンクリムゾンの刃を作り出すため普通よりも消費が多く、燃費が悪い。

一条「くらええええええええええええええええ!!!!!!」

ウェポンから《boost mode》と機械音声が鳴り、刃の上にさらにフォトンクリムゾンによるエネルギーの刃が現れる。

俺が防戦一方にになっている紅眼に対して左下から切り上げ紅いフォトンの残滓による線が"/"の記号を描く必殺技【スラッシュカット】を放つ、しかし……

一条「しまった!」

その攻撃は少し後ろに身を引いた、紅眼によってよけられてしまう。

くそっ、焦っちまった!バッテリーを一つ使い切っちまった!

致命的で大きすぎるすきを晒してしまった俺は、その後来るであろう紅眼の反撃を食らうことを覚悟するが……

紅眼はそのまま距離をとると、走ってこの場から去ってい行こうとする、まるで、こちらと戦うつもりはないと言わんばかりに

俺はその姿を反射的に追おうとするが、紅眼が背中の大きなキノコの傘からばらまいた胞子のようなもののが目くらましになり見失ってしまう。

一条「ふう……何とかなったかあ~よかったよかった……」

俺が一安心していると、先ほどの紅眼の紅眼の胞子がかかったところから茸に手足が生えたような化け物が生えてくる。

一条「う~ん目が赤くないから紅眼ではないのかな? ってそんなこと言ってる場合じゃねえ!気持ち悪!?」

俺に胞子がかからなくて本当によかった……じゃなくてどうしようこの状況、攻撃を仕掛けてくることはなさそうだがとにかくグロテスクで気持ちが悪い。

俺がそんなことを思っていると、キノコの化け物たちがこちらを見る、そしてこちらに近づいてくる、攻撃はしかけてこないが、一匹、二匹……わらわらわらわら

一条「う、うわあああああああああああああああああああああ!!!!!!」

そのころ会場では……

水谷「何か聞こえませんでしたか?」

白銀「気のせいじゃろ、さあ食べようぞ!」

町沢「何のんきにしてんだよ!まだ一条さんが帰ってきてないだろ!探しに行かないと!こうなったらヤバいからチーム組んだのに!」佐藤、八嶋「」ビクッ

白銀「わっちはな……何よりも食事を愛しておるのじゃ、ましては今は食事中(戦争中)じゃ、手を抜いていてはいい肉はとれぬ、ゆーすけには悪いが遭難したい奴が悪いとしか言えぬ」

枝元「その通りだ、神聖なる食事中に、席を話せるなど言語道断、それに、この程度、一人で帰ってこれないんじゃ、紅眼には勝てない、さあ一人分量が増えたし思う存分食らおう」

町沢「お前らに人の心は残ってんのかよ!」




数分後、俺は何とか化け茸を殲滅し、くたくたになりながらも見知った道を見つけBBQ会場に向かっていた。

あの化け茸たちがフォトンクリムゾンなしでも倒せる雑魚で本当によかったと思う。そして最初のBBQ会場になんとか戻ってきた。

白銀「やあやあ主様よ心配したぞ!すまんのう主様分の肉は他の物に食べられてもうた」

枝元「すまない、俺は止めたのだが……決して、取り分が減るから、戻ってこなくてもよかった、なんて、思ってないから無いからな」

白銀と枝元さんは戻ってきた俺を見てそんなことを言っているが、本音と大量に肉の乗った皿を隠せていない、水谷さんは黙々と野菜を食べていてこちらに気付いていない、はは……現実ってこんなものか……

町沢「大丈夫!?何か猛獣とか出なかった!?熊とか謎の落とし穴とか!?」

心配してくれたのはお前だけか……熊はわかるけど落とし穴ってなんだよ……

安価下

佐藤「あの……」

ここで俺が迷子になった原因の一人である佐藤さんが話しかけてくる、この糞アマ眼鏡のフレーム三段にするぞファック!!

八嶋「悪かったわ一条ちゃん、ここはお詫びにア・タ・シ・が……」

いやいいです嫌な予感っていうか完全に予感じゃなくて確信ですよね、結構ですいやマジでそれを受け入れるくらいなら水に流します。

佐藤「それでお詫びのしるしとしてこれを……」

そして佐藤さんがこちらに差し出してきたのは何かが山になって乗っている籠、それを見た瞬間俺は思い出したくないものを思い出してしまった……

俺の前に差し出されたものは……







大量の茸だった。

脳裏に浮かぶのは先ほどの茸の化け物の大群、まるでゴキブリや蛆虫を見てしまった強烈な嫌悪感に俺は、吐き気を催し顔を青くする。

白銀「おお、よかったの! 念願の茸じゃ……っておぬし顔が青くなっておるぞ」

佐藤「ささ、どうぞ遠慮しないでもっていってください!」

その大量の茸を俺に差し出す佐藤さん……他のメンバーは俺の様子に気が付いているようだが俺に差し出している佐藤さんは気づかない。

眼前に迫る茸茸茸……そして俺は……。

一条「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

俺はその場から逃げ出した、顔を恐怖にゆがめて。

呆然とする他のメンバー、その後佐藤さんはおろおろし始め、枝元さんと八嶋さんは何かを察したように笑う。

ヘンリー「やれやれ」

その様子を少し離れた木々の中で見ていたヘンリーが肩を竦めて、その場を去る。

一条「もう茸は嫌だああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

こうして洋一郎さんの一言で始まったバーベキューそして茸狩り事件はおわりを告げた。

そして俺はもともと非日常だった日常に戻っていくことになる。

これから起こる他二つのマギとの交流会それによってサードプロジェクト関連の事件が本格的に動き出すことになる。

このサードプロジェクト事件によって最終的に俺、一条雄介"現実"を知ることになる。ご都合展開なんて無いことを思い知ることになる。

そのことを俺はまだ知らない……



第7話
町沢洋一郎事件簿!?~バーベキュー連続殺茸事件~  完



安価下

第8話――――――マギ<三賢者>の会合―――――――

白銀「いやー今日は珍しいものが買えたの!」

藤岡「そうですね、今日の晩御飯は珍しい料理が作れそうですね」

平和な街並み、そこには今日の晩御飯について話す白銀と藤岡の姿があった。

白銀「む?」

藤岡「どうしました?」

白銀「いや、ちょっときになることがあっての、悪いが先に帰っていてくれんかの?」

立ち止まり美代に先に帰るように促す白銀、美代はそれに首を傾げながらも「かしこまりました」と言って去って行く。

一人残された白銀は何を思ったのか人気の少ない路地裏に入っていき、しばらく歩きあたりを確認した後後ろを振り向き声を発した。

白銀「誰だが知らんが姿を現せ、研究所のものか知らないけど私をイラつかせるな」

謎の声「そんな怖い声色で喋らないでくれないかな、それに同じ女としてその言葉遣いはいただけない」

それに返答する声が白銀の"すぐ後ろ"、つまり"さっきまで白銀が向いてた方から聞こえた"

驚き振く白銀、そこにいたのは白銀と同じ金色の髪を持ったスレンダーでボーイッシュな美少女だった。その顔には薄く笑みを浮かべている。

美少女「そのしゃべり方は"素"でしょ? 君は研究所から逃げ出したあたりからまったく正反対のキャラを演じてるって聞いたんだけど?廓言葉はやめて元のしゃべり方に戻したのかい?」

白銀「あの気に食わない狸野郎が二重人格だと勘違いするほどうまく演じてるんだけどな」

白銀「これが素だと知ってるってことはもしかしなくても研究所のものか?今更何の用だ?」

少女の存在に警戒心を大きくする白銀の様子を見てほほ笑んだ後、軽く後ろにはねて少し距離を置いて口を開く少女

美少女「ふむ、特に用があるというわけじゃないんだ。もう研究所は君に一切興味がないから安心してほしい」

美少女「ただ私が個人的に君に興味があっただけだよ、私の名前は千秋よろしくね、生き残ったコピー&ペースト、いや……ファーストサンプル迷惑料代わりに少し教えてあげる。」

千秋「私はサードプロジェクトの為に君たちコピー&ペーストいや……ファーストサンプル<第一実験材料>1000体の屍の上に生まれた人造人間さ」

千秋「体の崩壊もない、クリーチャー化……紅眼もどきにはなれないのだけどね」

千秋「クリーチャー化しても対して強くならないし無駄なんだよ、紅眼っぽい見た目になるだけで実際は紅眼には遠く及ばないんだ、しかもそのあとはどうあがいても崩壊していくからどんどん弱くなっていく」

千秋「結局人間はどうあがいても紅眼にはなれない、まあサードプロジェクトには関係ないことだしどうでもいいことだよ、私を作るために君たちを使わせてもらったわけだけどね、簡単に言えば資源のリサイ……うわっ」

白銀「お前……黙っていれば好き放題いって! それに1000体ってどういうことだ!まさかまた新しく"兄妹"を生み出しさらに実験に使ったのか!言え!いったいサードプロジェクト正体はなんなんだ!」

千秋「おっとすこししゃべりすぎたようだ、ここからはひみつさ」

そういって白銀の手をあっさり振り払った千秋は、白銀とすれ違い歩き去って行く。

千秋「じゃあまた、いつか会えたら……ああそうだ"復讐なんてつまらないことはやめた方がいい・……無駄だから"」  白銀「!?」

そして誰もいない路地裏に残された白銀はただ立ち尽くすだけだった……その顔に憎悪を浮かべて……。

―――――――――――――――――――

一条「場面は変わりまして、ここからは地の分はみんなのこの俺一条がお送りします!」

枝元「?、何を、言ってるんだ、一条」

一条「あ、すみませんなんでもないっす」

なんなんだ? なんか突然頭の中に浮かんで言わなくちゃいけないような気がしたんだよな。

枝元「今日はマギバルタザール、メルキールとの顔負わせなんだ、奴らは間違いなく"黒"俺たちの敵だ気を引き締めろ」

そう、今日はついにやってきたマギ同士の顔合わせの日だ、今いるメンバーは相変わらず偉そうなジャン所長に枝元さんと俺だ、水谷さんはお留守番だ。うう……緊張する……。

行数関係でカットした行


一方的に話し続ける謎の人物……千秋に憤怒の表情を向ける白銀、千秋はそれに少し驚きの表情を見せるがすぐに余裕の表情になる。


>>538

千秋「結局人間はどうあがいても紅眼にはなれない、まあサードプロジェクトには関係ないことだしどうでもいいことだよ、私を作るために君たちを使わせてもらったわけだけどね、簡単に言えば資源のリサイ……うわっ」

白銀「お前……黙っていれば好き放題いって! それに1000体ってどういうことだ!まさかまた新しく"兄妹"を生み出しさらに実験に使ったのか!言え!いったいサードプロジェクト正体はなんなんだ!」

の間に居れようと思ってた行です。

必要だと思った人がいれば個人で脳内保管してください


安価下

そんなこんな歩いている内についに俺たちは、真っ白な扉の前にたどり着いた。

一条「枝元さん、大丈夫なんですかね?部屋に入った瞬間眠らせれて実験体に……なんてことは……」

俺は小声で枝元さんに質問する。ありえない話じゃなさそうなだけに怖いんだよな、なんかすごくマッドっぽいっていうかもろだし。
そんな俺の質問に枝元さんも小声で返してくる。

枝元「いや、おそらくそれはないと、思われる。まさか、こんな序盤で、そんな派手な、行動には出ないだろう」

ジャン「貴様ら!何ボソボソ話しているんだ!そんななりして心は小学生か?静かにしていろこの社会不適合者の屑が!」

俺たちが小声で話してるのが気に障ったらしいジャン"所長"がこちらを罵倒してくる。ちっ、うっせえな小物くさい癖に。

ジャン「ふんっ、ここからは他の"マギ"の重役たちがいるんだ、せいぜい俺に恥をかかせるなよ!」

そういって、扉横のタッチパネル何かを入力するジャン所長。

枝元「一条、気を引き締めろよ」

一条「はい」

所長によるタッチパネルへの入力が終わり、そして扉が開かれた。
扉の中は高級そうな机にソファなどの家具や物が置かれ、どこかアンティークな雰囲気がある客間のような部屋だった。
う~ん俺的にはTHE・会議室みたいなのを想像してたんだけどな。

部屋の中にいたのは、初老のどこかやわらかい雰囲気の男性とその近くに控える美しい金髪の女性……
おそらく残り二つのマギの一つの所長とその秘書と言ったところだろう。
そして黒いサングラスに黒いコートを着た若い男性だった、こちらさきほどの初老男性たちとは違うソファに一人で座っていることから別のマギだろうと思われる。

ジャン「どうも申し訳ありません、我々が最後でしたようで……」

先ほどまでの俺たちに向けていた偉そうな態度ではなく、腰低く媚びたような態度で話す所長。

初老「いいんですよ気にしなくて、さあそちらのソファに腰を掛けてください自己紹介をしてしまいましょう」

初老の男性はにこやかにそういって座ることを進めてくる。所長がまず座り俺と枝元さんもそれに続こうとしたが所長が睨んできたので、やめてその後ろに立つことにする。

初老「さてまず私たちから紹介させていただきましょう」

そういって初老の男性は優しい表情で話し始める、おいこの人からマッドな感じがしないんだが。

バーノ「私は、―三賢者の三人目―<マギ・メルキオール>所長の"バーノ・ウィークルンクス"これからよろしくお願いします」

初老の男性……バーノさんは優しい表情をした人物であり、年相応の白髪と白いひげが彼に魔法使いのような印象を与えている。

千夏「私はその娘であり、助手兼秘書をさせていただいております"千夏・S・S・ウィークルンクス"です、以後お見知りおきを」

そしてバーノさんの隣に座っていた女性千秋さんは長身ですらっとした美人であり、流れる川のようにサラサラの金色の長髪が彼女の美しさをより引き立てている。
そして二人は親子のようだ、なるほど千秋さんにはどこかバーノさんの面影も感じる気がする。その千秋さんを見た所長は鼻の下を伸ばしていやらしい顔をしている。てめえ自分で恥さらしてるじゃねえか。

そして―三賢者の三人目―<マギ・メルキオール>の自己紹介が終わると、サングラスをつけた男性が組んでいた手を解き顔を上げ態勢を直す。

武藤「―三賢者の二人目―<マギ・バルタザール>の武藤だ」

そうひとことだけ自己紹介し再び黙り込む、どうやら寡黙な人物なようだ。サングラスで瞳が隠されたその表情は俺たちに感情を読ませない、
っていうかこの人イケメンなんだけど顔が怖い、声が渋くて良い声だし。なんていうかプレッシャー違う、思わず圧倒されてしまう。隣では枝元さんも少し冷や汗をかいているようだった

そして俺たちの紹介の順番になり所長が相変わらずの腰の低い態度で媚びを売るような小物くさい態度で自分の紹介をする、それに続いて俺と枝元さんが自己紹介しようとすると。

ジャン「あ、ああこの後ろの二人はうちの正式メンバーではなく、ただの勝手に護衛でついてきただけの人物なので無視してください。へへへ」

ファック!ぶっころがすぞ俗物が!


安価+1



バーノ「ああ、ジャンさん。お気遣いは大変嬉しいのですが、…私は個人的にも彼らの事が知りたいのですよ。もしよかったら自己紹介をしていただけますかな?」

…へぇ?やっぱ、"ちゃんとした大人"なんだな、バーノさん。

ジャン「あ、あ、そうですかぁ?じゃ、すぐ自己紹介させますんで!はいぃ~……おら、はよせい」


…こういう大人にはなりたくねーな。いや俺も大人っちゃ大人って年だが、まだまだひよっこだし。

枝元「―三賢者の一人目―【マギ・カスパール】所属、枝元です。先日の蛾、蚊型紅眼の本部襲撃の件から、この度、正規メンバーに、加えられる事に、なりました」


バーノ「…ああ、君が…あの"飢狼"かね」

 俺にはそのあざながどんな意味を持つのか耳垢ほどもわからなかったが、この会議場の俺以外の人間達を畏怖させる程度にはネームバリューがあるらしい。



あん?そりゃ、秘書さん、武藤さん、ジャンが面白いくらいに狼狽えてればな。(武藤さんは眉毛をぴくりと動かしただけだったが)

枝元「…昔の話です」

…何者なんだろな、枝元さんも。元フリー、タフゲイ、喫茶店のマスターと同期、色々この世界を知ってる、強い…くらいしか知らないが。


"餓狼"、ね……七崎の"狂犬"みてーな枝元さんのコードネームか?俺もかっけーコードネーム欲しいね、いつかは。

バーノ「君ほどの逸材がウチの【エリア】に来てくれればよかったんだがね?フフ…」

愛想笑いをする枝元さんを余所に俺は困っていた。

さっきから、バーノさんが「じゃ、次君に聞くけど…準備いい?」な目線を向けられているもんで。




「―三賢者の一人目―【マギ・カスパール】所属、一条悠介です!」




……おい。なんだ?俺、何か不味い事言ったのか?別に当たり障りのない事しか言った覚えはないんだが。



バーノ「……」

千夏「………」

武藤「………」


……なぁ、なんだって、枝元さんの時より食いついてるんだ?バーノさんは眼を見開き。千夏さんは震え、武藤さんはこちらを思いっきり睨んでくる。


千夏「……貴方が、"あの"一条悠介…ですか」



おいおい、何か目立つ事をやった覚えはねーぞ?精々少し紅眼と戦ったくらいだ。目くじらたてられる事なんてなんにもしちゃいねーぞ

武藤「………………一条……………」


ポツリ。武藤と名乗った男が口を開く。はいはい。なんです?本日開口二言目の武藤さん。

武藤「………お前は、この世界では有名だ」

……は、はぁ…。何で、ですか?



千夏「……"天災"。」


答えたのは、武藤さんではなく、千夏さんだった。



千夏「一条さん。貴方が、我々の界隈では"天災"【ディザスター】の名で呼ばれてるのをご存じかしら?」


いや、全く。なんなんすか、その中二ネームの由来って。


千夏「…それは、」

バーノ「さて、談笑はそこまでにしよう。千夏、時間は有限だ。我々も統治エリアの紅眼を駆逐する仕事が控えているのだから」

強引だが、俺に配慮してくれたみたいだ。名前は気になるが、後にしよう。

バーノ「今回。我々が召集されたのはマギ・カスパールから裏切り者が出た事、戦力不足、戦力均等化を図るよう―委員会―から命令されたからである。」


バーノ「つまり、各―三賢者―【マギ】のメンバーの補充、異動、調整するためである。しかして、カスパールからは異動はなし。カスパールへの補充がメインである。」


安価プラス1

千夏「と言いたいところですが今マギは諸事情で組織の規模を大きく縮小していつ状態です」

……、きっと七崎たちが動いたからだろうな……

バーノ「よって今現在カスパールに人員を補充するほどの余裕はない」

ジャン「えっ!?そんな!!」

バーノ「だがしかし、このままの状態にしておくのは問題である、よって……」

千夏「バルタザール、メルキオールともに大規模地下研究施設のあるこのβエリアに移る形にしたいと思います」

千夏「お互い研究するものに関する"事情"があるため、今まで通り研究施設を分け、お互い不干渉で独自研究していく形は続けていきます……ここまでで何か問題はありますか?」

千夏「と言いたいところですが今マギは諸事情で組織の規模を大きく縮小していつ状態です」

……、きっと七崎たちが動いたからだろうな……

バーノ「よって今現在カスパールに人員を補充するほどの余裕はない」

ジャン「えっ!?そんな!!」

バーノ「だがしかし、このままの状態にしておくのは問題である、よって……」

千夏「バルタザール、メルキオールともに大規模地下研究施設のあるこのβエリアに移る形にしたいと思います」

千夏「お互い研究するものに関する"事情"があるため、今まで通り研究施設を分け、お互い不干渉で独自研究していく形は続けていきます……ここまでで何か問題はありますか?」

ジャン「私は問題ありませんZO」

武藤「……」

バーノ「では決まりですね」

バーノ「では続いてお互いの近況報告を……」

――――――――――――――――

こうしてなんだかんだで話し合いは終わった、っていうか結局ただ立ってるだけだったな。疲れた……



そういえばさっきの"天災"【ディザスター】って何だったんだ? ちょっと聞いてみるか。

そう思い立ったらすぐ行動だ、俺はたまたま近くにいた千夏さんに話しかける。

俺に気が付いた千夏さんは手で口元隠すようにして先ほどのように震え始めた
パッと見俺におびえているように見えなくもないその姿だがよく見ると目が笑っている、震え方もどこが笑いをこらえているような……えっどういうこと。

枝元「い、一条、あまり気にするな、世の中、知らないほうが、いいこともある」

枝元さんは俺の肩に手を置き、どこか困ったような苦笑いでそういってくる。
って何!?何!?どういうこと!?困惑している俺のもとに終始無口だった武藤さんが近づいてくる。

武藤「言っただろう、お前はこの世界では有名だと……新人ながらお前の名前は有名だ」

武藤「何せその二つ名はお前のここまでの活躍を見て、ケルベロス第一支部所属"番犬"アラン・エルノエルがじきじきにつけたものだからな」

第一支部……"番犬"……そのワードに俺は顔を引き締める、それを見た千夏さんが噴き出す……なんて失礼な人だ。

そして続きを話そうとする武藤さんを遮り枝元さんが前に出る。

枝元「ここからは、俺が話す、元々、一条の教官として、伝えなければ、いけないことだった」

枝元「お前に、この二つ名が、ついた由来は………………お前の、ウェポン、の操作が、あまりに、下手だからだ」

一条「は?」

枝元「初っ端からウェポンを暴走させ自宅アパートを吹き飛ばし、バッテリーのはいって無いウェポンで紅眼をぶんなぐるなどの行為……」

枝元「その報告を見た"番犬"が『あはははは!なんだこいつある意味天才だな!』ってなり」

千夏「ウェポンマスターの名簿の管理、二つ名などはケルベロスの管轄ですので」

千夏「これによりめでたく"天災"【ディザスター】の二つ名称号を得ることとなり全関係者に【※駄目な例】として通達されました……ふふふ」

ジャン「この恥さらしめ……わかったか【※駄目な例】!」

えーマジ?っていうかバッテリー云々は枝元さんのせいなんだけど……

枝元「落ち込むな、俺の"飢狼"も俺の半ホームレス生活を見た"番犬"が大爆笑しながら『かつて"狼"と呼ばれた男が随分落ちぶれたな!』と言ってその場で付けたものだからな」

うっせ! ってなんでちょっと誇らしげなんだよダメ人間ばっかじゃねーかカスパール!

すみません>>554の多重投稿はミスです!
大分だいぶ間隔開いてたのでヤバいと思って無理やり気味に書きました!

安価下

誰も書いてないみたいだから明日の夕方書いていい?

じゃあ、>>564も書かないみたいだから書いちゃうね


「それでは。私達も意向はお伝えしましたし、納得頂けたようですので次に『紅眼撃退担当範囲』をお話していこうと思います。」

ひとしきりの談笑の後。その事務的な説明と「では5分後に」という言葉を千夏さんは付け足した。





自販機(?)のある休憩スペースで、俺は所長と枝元さんと缶コーヒーを飲んでいた。

「…しかし、あの爺(バーノ)め、噂には聞いていたが…随分姑息な手を使う」

珍しく、ジャン所長は歯を剥き出しにして憤っていた。

ああ、いつもの小怒り…平常運転ではなかった。

「姑息?どういうことです?」



「は?貴様何もわからなかったのか?本っ当に【※ダメな例】だな!」

恐る恐る聞いてみると、唾と怒号を飛ばされた。

「…一条。彼等が、"本当"に、補充や移転が、できない、メンバーが居ないと、思っているのか?」

え?

「……違う、んですか。」

「あったり前だろぉが!」

金切り声で所長がキレる。



「いいか、我々は腐っても"あの"―三賢者―【マギ】の一員だぞ?!それを忘れているんじゃないだろうな!?」


参ったな。こっちに来てから新聞やニュースは見ないタチだったし、実際には忘れるどころか「全く知らない」のだが。


「"国家研究機関"、それもマスターや組織、紅眼の激戦区を勝ち抜いてきたバルタザール、メルキオールという百人規模の組織がそんなに困窮するわけないだろうが!」

「あちら側も―地獄の番犬―【ケルベロス】…それも"番犬"、"猟犬"の襲撃にあったから、『研究成果』ごと住みやすいβエリア(こちら)に避難してくるだけだ!」


…?襲撃を受けた?どういうことだ?


「だから、合併も、吸収も、しない。ケルベロスの、目から、逃れるためだけ、だ。上からの、お達しでは、『カスパールがボロボロだから再編成をやる』という建前だったが、実際には、それもなしだった」

「つまり、『ボロボロのお前らなぞ知らん。我々は自分の領分と体裁を保ったまま、そちらのエリアで勝手に働かせていただきます』ということだッ!」



「地下の"研究都市"も今後は奴等も使うだろう!その権利はあるし、向こうよりも充実した施設や器具があり!同じマギ、しかも"研究"のためとなればな!」

そして失敗した時や、嗅ぎ付けられた時は私達に責任を押し付ける気だ!と所長は頭をかく。

「それでも実際、"狂犬"の負傷や、カスパールの組織崩壊からして、我々だけでは、まともな紅眼の撃退が、できないのだから、負担を、軽くしてくれるのは、ありがたい、のだが…」

「それだって、どこまで真面目にやるか!どーせ、我々の責任かケルベロスのせいにするに決まっている!
まともな研究員やマスター、バックアップメンバーが居ない我々を『お前らの仕事だろ?』と嗤いながらな!」

所長が吐き捨てるように言う。

「チッ!上からの根回しのお陰で組織としての体裁は保たれ、主要メンバーはほぼ無傷。ケルベロスに検挙されなかった所を見ると『研究成果』も無事!」

「これで次の議題で、奴等がどこまでの範囲を担当するかが見ものだな!?」



「…一条、奴等が何と言おうと、『紅眼出現時の各組織の担当範囲』だけを、見ろ。マギがケルベロスから襲撃を受けた、という事は、『悪』と認識されたという事だ。」

「カスパールだけは活動可か、三賢者全てがアウトか。どういう扱いをされているかはわからないが…つまり、我々も表上で違法活動になる可能性がある。」

「我々の『研究成果』や『ウエポン』『マスター』を狙う紅眼達と、戦えば戦う程、―地獄の番犬―【ケルベロス】に、追跡されるリスクは、増えるが…」

「その、リスクを、彼等はどこまで負担するか。それでカスパールの運命が決まる」

「もっとも。彼等の担当範囲が狭い、または同じくらいなら我々は終了。広範囲を担当するなら、それはそれでキナ臭い"何か"ある。一ヶ所で一緒にやるなら、我々は、戦力差から、握られる。」


…どう転ぼうと、瀬戸際、かよ。

枝元さんからの『助言』を胸に留め、缶コーヒーをゴミ箱へシュート。俺達は会議室へ戻った。

終わり。+1

突然背後からかけられる声、声をかけられた武藤は振り向きもせずに返事を返す。

「以前白山裕理コピー&ペーストを材料に作った紅眼もどきの劣化品"クリーチャー"……」

「貴様がそのクリーチャー1000体を使って作った人造人間……大丈夫なのか?」

武藤の背後に立っていた人物……バーノ・ウィークルンクスは会議の時に見せた優しい顔ではなく、醜悪な笑顔でそれを肯定する。

「ええ、当然ですとも。寿命も短く人間に毛が生えた程度の力しか出せないクリーチャーとは違い、不死ではありませんが見た目、性能ともに最高の出来となっております」

「ならばいい、完成を急がなくてはな」

武藤は立ち上がる。背後に立っていたバーノは失礼にならないように傅き、頭を下げる。

「人間と手を組むあのうっとおしい蛾を始末し、No.Ⅵのコアを奪い取る」

「そして完成させる、最強のウェポンの一角……製作者であるはずの白山裕理でさえ正体のわからない太鼓より存在する12のウェポンの一つ」

武藤は歩き出し、部屋の扉を開けてひとこと。

「アーティファクトシリーズ……オーパーツ(out of place artifact)」

「光の翼と王の剣……エクスカリバー」

武藤の瞳が赤く染まり何も照らさない光を放つ……それは不死の存在であり人類よりも上位な存在の証。
だがそれは一瞬のことでその瞳はすぐに元に戻り、武藤はサングラスをかけ部屋から出ていった。

一人部屋に残されたバーノの顔は武藤への忠誠と狂信により、狂気(狂喜)に歪んでいた。

「ふふふ……"千冬"の調整も最終段階……後はNo.Ⅵの完成とともに目覚めさせるだけ」

「そうだ……最後の生き残りの塵も再利用するか……適当な情報でも流しておけば勝手にかかわってくるだろう」

「上位紅眼の一人"ホーク・クリムゾン"武藤様……あの存在を倒し世界の王となるのは貴方だ!あっは、あはははは……あひゃーあっはっはっはっはっはっは!!!」

ぶつぶつと何かを言いながら、そして突然大笑いをするその姿は狂人そのもの。
その姿を物陰に隠れてみている影が一つ。

「ふ~ん、面白いこと考えてるんだねお父さんたちは……」

「私は他の姉妹とは違ってなんでもいうことを聞く人形じゃない、思い通りになるとは思わないことだ」

「自由を愛する私はその計画、サードプロジェクトを好きなように引っ掻き回させてもらうよ」

そう言って、謎の影"千秋"はその場を立ち去って行く、物語の歯車は回る。今だどこか他人事のように感じている一条はこのときの自分の覚悟の足りなさを後悔することになる。


一条「あってめえそれは俺んのだぞ!」

白銀「早い者勝ちじゃ!中世ヨーロッパでは食卓は戦場だったでありんす!」

避けることのできないある永遠の別れによって。

第8話――――――マギ<三賢者>の会合―――――――完

安価下

一条「暑い……地球はいつの間にこんな狂っちまったんだ」

快適に眠ってたずなのに、体は汗でびっしょりだ。水飲みてえ。

厨房へ行くために部屋の扉を開けると、廊下から焦げた臭いが鼻をついた。

一条「もしかして藤岡さんが夜食でも焦がしたか?」

メイドってのはドジっ娘と決まってるのかねえ、なんて考えながら廊下を歩いてると、ますます焦げ臭さは増していった。

一条「おいおい、これ本格的にやばいんじゃないか」

居間のほうから、不安を煽る煙が流れだしていた。

一条「もしかして火事……?」

若干の息苦しさを我慢しつつ居間に駆け込むと、そこには紅蓮の地獄が広がっていた。

???「やあ、一条君」

やつは街角で偶然出会ったかのように話しかけてくる。

火の海の中、火の赤とは違う赤に塗られた三人。

一人は腹から内蔵という内蔵をぶちまけ肉片と化して倒れている町沢。一人は顔面を潰され目が飛び出ている老人。

そして、白衣とメガネを血に濡らし、微笑を浮かべている――――

一条「ヨルクさん……!」

ヨルク「お久しぶりですね」

一条「おええええっ! げぼっげぼっぐはっ」

胃の中の物が逆流して全て吐き出される。

ヨルク「はっはっは、再会していきなり嘔吐するとは、君は面白い人ですねえ」

なんだよ、なんだこの状況? 居間は火の海で町沢は死んでてヨルクさんが笑ってて…………。

そうだ……幻覚。また質の悪い幻覚だろ? そうだって言ってくれよ。

ヨルク「これは現実ですよ、一条君」

一条「ヨルクッ!!!」

ヨルク「おっと、これが見えませんか?」

抱えていた袋から顔だけを出して、気を失っている白銀の姿があった。

一条「てめえ、白銀をどうする気だっ!」

ヨルク「彼女は『―サードプロジェクト―』に必要な素材でね」

一条「サードプロジェクト……?」

藤岡「この煙どうなってるんですか? もしかして火事ですか?」

この場を一番見てはならない女性が居間に入ってくる。

藤岡「えっ…………?」

町沢だった真っ赤な肉片を見て彼女は固まる。膝がくずれ、目から光が消え、現実を拒否するように彼女は気を失った。

一条「藤岡さん!」

床に激突しないように彼女を抱きとめる。その瞬間にヨルクの姿は白銀と
一緒にこの場から消えていた。

一条「ちくしょうっ! せめて、藤岡さんだけでも助けないと」


安価+1

その時、廊下の方から誰かが走って来るような足音が響いてきた。

町沢「大変だよ!!こんな手紙が……ってあれ?どうしたの?」

現れる町沢、俺は部屋を確認すると窓が一枚割れてるだけで他に被害はない……ああ、またか。

―――――――――――――――――

町沢邸からすこし離れた場所、そこに白銀とさきほどのヨルクの二人がいた。

ヨルク「本当によかったんですか?」

白銀「ああ、あそこにいると復讐の決心が鈍る……それよりお前、紅眼だったんだな」


ヨルク「ええ、そうですよ」

白銀「一体何が目的……いや、何でもない」

白銀「それより本当に殺したのか?」

ヨルク「いえ、もう人殺しはしないと約束しましたからね」

――――――――――――――――

――――――――――

安価した

そうだったらよかったのに……。

無意味な妄想をなぎ払い、藤岡さんを背中に抱えて火の海を渡る。

一条「俺はなんて無力なんだ……」

町沢、すまん。俺達なんかを住まわせたばかりに。

2つの死体を残し、燃え盛る屋敷の玄関を出た。

枝元「一条、なにが、あった!」

避難していた場所に血相をかいて、枝元さんが駆けつけてきた。

一条「枝元さん……俺が気づいた時にはもう……」

枝元「白銀や、家の者達は!?」

一条「町沢さんは殺されてて、白銀が連れ去られた……ヨルクの野郎に!」

枝元「ヨルクさんだと! 彼が、裏切ったというのは、本当だったのか」

一条「かはっ、うぅ……それでなんとか藤岡さんだけは助けだして、屋敷
から、逃げてきたんだ……」

枝元「続きは、あとで聞く、この場を離れよう」

消防のサイレンを背に藤岡さんを枝元さんに任せて、喫茶店"fiola(フィオラ )"へと歩いて行く。

一条「枝元さん、俺何もできなくて……ウェポンマスターなのに体が動かなくて……」

枝元「おまえは、無力なんかじゃない。この小さい命を、助けたのはおまえだ」

一条「こんなことになったのも、俺のせいじゃないですか……」

枝元「強くなれ、一条。自分の無力を、恥じているなら、甘えを捨てろ」

それ以降、枝元さんは無言だった。

これ以上の泣き言は甘えだ。白銀、強くなって絶対迎えに行ってやるからな。

安価下

その時俺の背後で銃声が響いた。
俺が驚き振り向くとそこには銃を構えた枝元さんと頭を撃ち抜かれて絶命した藤岡さんがいた。

一条「枝元さん……なんで……なんでだよ!!」

枝元「すまない、仕方がなかったんだ……」

次の瞬間俺の頭のなかは真っ白になった
気がつくと店内は真っ赤に染まり、足元にはほとんど原型を留めていない死n体があった。

七崎「おいおいこりゃどう言うことだ……説明しろ底辺!!」

その後、俺は七崎に逮捕された。
その後、思い出した……やったのは全部俺だったってことを
ちょっとした揉め事から町沢を殺しその後目撃したじいさんも殺して藤岡さん白銀をレイプした。
白銀は勝手に灰になって死んだ。

その後、その事を知り俺を取り押さえようとした枝元さんを殺しそこに現れた七崎に逮捕された。
この間のことをあまり上手く認識出来ない、操られているようだった。

その後のこと、聞いた話だけど説明しようと思う。

七崎はあの地下研究所でマギの連中と戦いで死んだらしい、なんでもアーティなんちゃらとかいう凄いウェポンを持った奴にやられたらしい。
その後紅眼達の襲撃によってケルベロスは壊滅した。
水谷さんは行方不明になり、ヨルクさんは死体で発見され白銀博士は廃人になっていたらしい。ジャン?そいつはしらん。

一条「なーんでこんなことになっちゃったんだろうな」

俺は混乱に乗じて脱獄し、ウェポンを取り戻した。
俺はその後一人で廃墟に潜伏している

だけどもう限界だった……人を見るたび殺したくなる……あの日貰った紅茶を飲んでからだ……喉の乾きに似た殺人衝動を覚える……

いまのおれのしゅしょくはじんにくとちだ

またのドガカワク……コロシタイコロシタイコロシタイコロシタイコロシタイコロシタイ……………………


ヘンリー「……狂ってるね、一体何があったか知らないけど……setup、open」

ヘンリーはウェポンを構えると矢を放ち一条の頭を撃ち抜く、フォトンクリムゾンを含む矢は一条の脳を焼き付くし体を破壊した。

ヘンリー「今や人類は紅眼に支配された、アーティファクトシリーズも全部あちらに渡った」

ヘンリー「最早人間には自由も尊厳もない……黙って紅眼従う家畜さ。これも一つの結末かな?」

ヘンリー「でも僕は戦うよ、紅眼は全て[ピーーー]、それがあの日から僕に残された最後のいきる意味だから」

その後ヘンリーを見たものは居ない。

下位の者は上位の者に従う、食われる……それは地球上に生命が生まれた時から定められたルール。
唯一それに逆らい、頂点に立とうとした人間も結局は上位者である紅眼には勝てず、ルールに組み込まれた。
結局はこの結末は仕方がないものだったのかもしれない。
しかし、どこかで間違えなければまた違う結果もあったかもしれない。答えを知るのは物語の中の人物ではない。

正しく物語を紡ぐのも間違いを犯すのも神なのだから……

「これからリレー小説をよう」―バッドエンド―

町沢殺しと、それのごり押しが気に入らないからやった。
藤岡NTRに繋がりそうなのも気に入らない
あと鬱展開好きみたいだからバッドエンドにしといたよ
お前の書いた糞展開よりましだろ?
>>583の展開入ったらバッドエンド確定。
強制的にいれるから。
じゃあ糞>>1は責任とってHTML依頼しとけよ。
せっかく二年間もROMしてきたのに残念だわー

まあリレースレっていつもへんなの出るし仕方がないよね

しばらくすると七崎が現れた、どうやら今回の事件の調査らしい。

七崎「よお底辺、こんなこたあもっとさたっぱの仕事なんだがな……知り合い吉見で俺が来てやった、感謝しとけよ」

枝元「そちらも忙しいだろう、すまない……」

七崎「良いってことよ、こっちの捜査も行き詰ってたしな」

枝元さんと七崎が話している横で俺は黙っていた、泣き言は甘え……さっきはそう思っていたけど時間がたつにつれて後悔の念が強くなってきている。
町沢がああなったのは俺が物事を甘く考えていたのが原因だ、枝元さんはああ見えて優しい人だから俺を気遣って責めたりしないだろう、だけど今の俺に一番つらいのは誰にも責められないことだった。

七崎「さて……生き残ったえーっと藤岡美代の件だが……事態が事態だ、こちらで保護することになる」

そうこう話し合っていたら当の藤岡さんがやってきた……藤岡さん……今回のことでの一番の被害者だ。この人なら俺を責めてくれるかもしれない……

藤岡「ええ、お願いします」

しかし、藤岡さんは俺を責めてくれるどころか一瞥すらしなかった。
当然だ、何を俺は一人だけ楽になろうとしていたんだろうか、倒れそうになった藤岡さんを抱えた時に俺の中に藤岡さんの町沢への想いが流れ込んできた
それは俺がマスターになった影響で覚醒した能力かきのせいなのかはわからない、ただわかったのは藤岡さんが町沢を愛していたこと、その毎日に紛れ込んできた俺や白銀を疎ましがってた事だった。

そして藤岡さんは黒服の人たちに連れられてここを去って行った……最後に藤岡さんは一瞬だけこちらを見た、その眼には怒り憎しみ侮蔑軽蔑などの感情を浮かべて……
後から聞いた話だが藤岡さんはこのエリアとは違う遠くのエリアにあるケルベロスの支部管理地区に行ったらしい、もう二度と会うことはないのだろう……。




その後、事件の調査の為に七崎、枝元さんと町沢邸に向かうことになった。その道中俺は事件時の状況を話すことになった。

枝元「その話には疑問が残るな……」

疑問? なんだよ

七崎「説明にあった死体の状況だよ、家に火をつけて二人を殺害しかも気づかれずにだ」

枝元「一条の証言通りなら、ただの研究員……いや、人間にできることじゃない、しかもあいつはひ弱だからな、やったとしたならば、一人での犯行はありえない」

七崎「だからよ、敵は複数犯で計画的だった可能性があるよな、そうすっと"なぜその二人だけだったのか"……何か作為的なものを感じるな……」

複数犯?計画的?……確かに俺と不死岡さんが殺されなかったのはなぜだ?ひょっとしたら最初からあの二人が狙われていた?だがなぜ?そういえば町沢の家は金持ちらしいけどあの爺さんには意外と謎が多い。




枝元「それにヨルクがそんな行動を取る筈がない、奴はそういう性格ではない……特に白銀博士を裏切るのはありえない」

一条「はあ!?なんでだよ!そりゃ俺だって何回か会ったことがあるしその時の様子からはありえないと思っていたけど!でもそれは演技で今回本性を出したのかもしれないじゃないか!」

枝元「俺はあいつとは結構長い、あいつはなんだかんだ隠し事ができない性格だ、それに俺は長い付き合いゆえ【あいつの本当の本性を知っている】」

本当の本性……?それはいったい……

枝元「『ヨルク・フェルゲンハウアー』あいつが裏切るなんてありえない……なぜならあいつは【ロリコン】だ!!!あいつはあいつが夢にまで見た合法ロリ!エターナルロリの白銀博士を裏切らない!そんな紳士だ!!!!」

ロリコン……何だか意味が分からないし何の説明になってないけどなんだろこの説得力……シリアスな空気が一瞬して崩れ去った……もういいや。

七崎「いやわけわかんねえよ馬鹿かよ……ってか仕事が増えたな……」



途中から話しがおかしくなってしまったけど何とか町沢邸のある場所に付いた俺たち、しかしそこは……

一条「どうなってんだ……どういうことなんだよこれは!」

たどりついた町沢邸跡地……いや、そこはすでに跡地ですらなかった。町沢邸のあったところには何もなかった、建物があったところには何もなく、それどこか最初から建物がなかったかのように草花が生え自然のままになっている。

七崎「なるほど……証拠隠滅は済んでるってわけか……この短時間で家、死体すべてが消えるとはな、これじゃあ捜査はあきらめるしかねえな……クソッ!」

その後七崎が調べてくれた情報によると俺は町はずれのボロアパートにずっと住んでいたことになっているらしい。ちくしょう……俺は強い怒りを覚えた、こんな事になった原因の委員会にマギに……ッ絶対にぶっ潰してやる。完全に!
新しい住処のアパートに向かう途中俺の目の前に現れたのは依然俺を助けてくれた全身罅の入った美しい金髪の紅眼もどきだった、
満身創痍の状態で壁に寄りかかっていた紅眼もどきは倒れると同時に姿が変わり今朝連れ去られた白銀の姿になった。

付け忘れ
安価下

これは一体どういうことなのか? って冷静に考えてる場合じゃねえ!!
俺は急いで白銀のところに駆け寄ろうとしたその時だった。

???「おおっと、"それ"は私たちが回収しますよ"一条君"」

不意に声がかけられる、俺は声のした方を向いた……そこにいたのは【蚊】をモチーフにしたような外見を持つ人型の化け物。
その赤く光る眼をした怪人……"ウェポン"を除いた現存しているいかなる兵器であっても倒すことができない規格外である不死身の存在……その名は。

一条「"紅眼"!?ていうかなんで俺の名前を知ってるんだ!?」

こいつは確か"モスキート・クリムゾン"とかいうやつだったはずだ、あの日研究所を襲撃し、"マギ"のスタッフを殺した!

驚く俺を見て紅眼は満足そうにうなずくとこちらに話しかけてくる。

紅眼「先ほどぶりですねえ、まさか一日に二回会うことになるとはいやはやあなたとは縁があるようで」

一条「何を言ってんだお前!」

俺が当然の疑問をぶつける、それにしばし不思議そうに首を傾げた後、納得したように手を叩き。

ヨルク?「申し訳ありません、先ほどはこのような姿でしたね」

その姿はヨルクさんの姿に変化させた。

一条「!?」

それを見た俺は昼間の会話を思い出した。
『枝元「その話には疑問が残るな……」

七崎「説明にあった死体の状況だよ、家に火をつけて二人を殺害しかも気づかれずにだ」

枝元「一条の証言通りなら、ただの研究員……いや、人間にできることじゃない、しかもあいつはひ弱だからな、やったとしたならば、一人での犯行はありえない」』

一条「そうか……なるほど、あの時町沢さんを殺したのはお前だったんだな……」

だが違和感がある、あの時も今もなぜヨルクの姿になったこいつの目は紅くないんだ?

ヨルク?「ご名答、私には特別な能力があってね、私は血を吸ったものの姿に変身できるのだよ、もちろん目の色も隠せる」

そういうと、紅眼は姿を町沢洋一郎の姿に変えた。

洋一郎?「だがしかしこれには欠点があってね、これは人間にしか変身できないんですよ、君たちが紅眼と呼ぶ私の同属の姿にもなれません」

そして洋一郎さんの姿から再び紅眼の姿になる。

紅眼「これで今のところ私は一条君の知り合いでは洋一郎さんとヨルクさんの姿になれるということです」

一条「てめえ!じゃあ本物のヨルクさんはどうなったってんだ!」

紅眼「さあ?生きてようが死んでようが今は関係ない話でしょう?さてそろそろその実験体を回収させていただきますよ」

そういって紅眼は白銀に近づこうとする、そして俺はそこに立ちふさがる

紅眼「何のつもりです?私は今あなたと戦うつもりはありませんが……」

一条「"Set Up"お前にはなくても俺にはある!」

俺の指にはめられた二つの指輪型ウェポンユニットに赤いラインが走り小さい起動音が鳴る。

紅眼「まさかその実験体を守ろうと?ハッ馬鹿馬鹿しい、そいつは貴方からすれば化け物でありながらそれを隠してのうのうと過ごしていた屑ですよ?」

一条「"open"! そんなの関係あるか!白銀は俺の大切な友達だ!」

俺の手に一振りの剣が現れる、俺に渡されたウェポンの"剣形態(ソードモード)"だ。

紅眼「まあいいでしょう、少し遊んであげますよ。素人がおもちゃを持ったところでどうもできないということを教えてあげますよ!」



安価下

一条「うおおおおおおおおおおおお!」

俺は展開されたウェポンを構え敵に向かって突進する。

紅眼(蚊)「やれやれ……素人ですねぇ、いや……それ以前の問題だ」

手に持ったウェポンを紅眼に向かってふるう、しかし紅眼はそれを何んともなしに躱し……

紅眼(蚊)「私はね、人間というものを評価しているのですよ」
      「単純な力がものを言う自然の中で肉体ではなく脳を進化させることであらゆる状況に対して対処し」
      「身体のスペックの差という絶対的な壁を技術を用いて覆した」

紅眼(蚊)「私はね、そういった人間の技術を見るのが大好きなんですよ」

そのまま紅眼は、俺の腹に手を当てる……次の瞬間手を当てられた腹部に衝撃が走り俺は後ろに飛ばされる。

一条「ぐっ……ふ……!?」

肺から息が押し出され呼吸ができなくなる、そんな俺の様子を見ながら紅眼は話を続ける。

紅眼(蚊)「今あなたに対して撃ったのは私が人間の技術を模倣したものです、以前私が格闘技をを使う人間との戦いの中で見て、受けて覚えたものです」
      「待ってて上げるから早く立ちなさい、あれだけ啖呵を切ったんです、まだ終わりではないでしょう?私に貴方の技術を見せなさい」

クソッ……このままじゃやられる!いったいどうすれば!

安価下

一条(このままじゃダメだ。考えろ……今までやってきたこと思い返せ)

紅眼(蚊)「さあ、早く」

一条「へっ」

ニヤリと笑った一条が再び突進する。

紅眼(蚊)「はぁ……」

さきほどのリプレイかのように紅眼は一条の突進を躱し、その刹那に打撃を加えた。

一条「ぐはっ……!」

紅眼(蚊)「ため息もでますよ。それしかできないんですか?」

みっともなく地面に膝をつく一条に対して侮蔑の目を向けた。

一条「さっき……俺のことを、素人だと言ったな?」

紅眼(蚊)「言いましたが。事実ですよね、気に触りましたか?」

一条「当然なんだよ。このわけのわからないウェポンもらって1週間、何の修行もしてないんだからな! 思い返しても何も出てこねえから、思わず笑っちまったぜ!」

紅眼(蚊)「…………自慢することではないでしょう。やれやれ、どうやらあなたとこうしていても得るものはないようですね」

遊びは終わりと紅眼のまとった空気が冷たく変わる。

一条「だからよお、俺は愚直に突進を繰り返すだけだっ!」

紅眼(蚊)「技術を見せぬ人間に用はない」

3度目の突進。決死の覚悟に一条のウェポンが反応する。まばゆい光を発したウェポンが一条の突進を加速させた。

一条「うぉおおおおおおおおおおっ!」

紅眼(蚊)「なっ……!」

突進の光が急激に屈折する。虚をつかれた紅眼を躱し、一条がいつのまにか白銀に向かって走っていた。

一条(わざわざ勝負する必要はねえ。白銀さえ取り返せばいいんだからな)

目の前に白銀がいる。もう少しで手を伸ばせば届く距離。手を伸ばせば――――。

一条「――――ッ!」

突然の衝撃で目の前が真っ暗になる。白銀……さっきまで見えていた白銀がもう見えない……。

紅眼(蚊)「やってくれましたね。さすがの私も少し焦りました」

一条(こいつ、一瞬で……ここまで移動しやがったのか……)

紅眼(蚊)「私でなければ、あるいは奪い返せたかもしれませんね。そんなあなたにご褒美をあげましょう」

薄れゆく意識の中、やつの空気がさらに冷たく変わったのを感じた。

一条「――――はっ!」

目を覚ますと、そこは昨日まで泊まっていた喫茶店"fiola(フィオラ )の一室だった。

枝元「どうやら、気がついたようだな」

一条「枝元さん……。すいません、白銀を奪い返すチャンスだったのに……全然かなわなくて」

枝元「ろくな修行を、させてなかった、俺も悪い。井上と、話し合ったんだがな、おまえを、ここに住まわせて、修行させることになった」

一条「ええっ! でも、新しいアパートは決まって」

枝元「契約破棄して、おいた。使える奴は、1人でもほしい。ビシバシいくから、覚悟しろ」


安価下

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月26日 (木) 22:40:47   ID: 4K7MGI5k

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