アルミン「…あれ? あまりエレンの匂いがしない」
アルミン「エレンは一週間はパンツを取り替えないのに…」
ガタ
アルミン「!?」
ミカサ「アルミン、なにをやっている」
アルミン「ミ、ミカサ! 男子寮までどうしたの」
ミカサ「そろそろ交換の時期だとおもって、エレンのパンツを借りに来た。」
アルミン「ええ!? ミカサそんなことしてたの!それじゃただの変態じゃないか」
ミカサ「変態?家族なんだからパンツを借りても問題ない。ただエレンの見つかると怒るから黙っていて」
アルミン「そ、そんな…(ボクだって欲しいのに…)」
ミカサ「とりあえず、そのパンツはもらっていく」 バサっ
アルミン「あっ」
ミカサ「……」クンカクンカ
ミカサ「!?」
ミカサ「…エレンのにおいじゃない」
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アルミン「な、なんだって(さすがミカサだなあ)」
ミカサ「…」ギロッ
アルミン「ぼ、ぼくが履いたわけじゃないよ!」
ミカサ「…たしかにアルミンのにおいじゃない」
アルミン「うん…」
ミカサ「誰かがエレンのパンツを履いていた…なにか心あたりは?」
アルミン「えっ?そんなの全然ないよ!そもそも人のパンツなんて履きたくないだろ?」
ミカサ「エレンのなら履きたい」
アルミン「…ミカサはともかく、みんながそうじゃないだろ。 もしかしたらエレンのものに似たパンツかも知れないよ」
ミカサ「違う。ここの股間の部分に小さなほつれがある。これはエレンのに違いない」
アルミン「う、そうなんだ…(やっぱりミカサも知ってるんだ)」
ミカサ「…誰が履いたのか見つけなければならない」ギリッ
アルミン「パンツくらいでそんな…」
ミカサ「アルミンも手伝いなさい」バンッ
アルミン「ひっ、…わ、わかったよ」
ミカサ「アルミンがいれば心強い」
アルミン「もうすぐ食事だから、そのとき聞いてみるよ」
ミカサ「うん、よろしく頼む」
-食堂-
アルミン「ジャン、ちょっといいかな」
ジャン「お、アルミンだけとは珍しいな。もう飯はくっちまったのか」
アルミン「いや、半分サシャにあげて来たよ。ところで、今日風呂はエレンとボクたちと一緒だったろ?」
ジャン「ああ、それがどうした?」
アルミン「そのとき、ボクのパンツを誰かが間違えて持っていったらしいんだ。」
ジャン「それは災難だな。人のイチモツの匂いがすり付いたパンツなんて持ちたくねぇ」
ライナー「俺のパンツはデカいからすぐわかるから、間違いようがないな」
コニー「エレンのくせぇパンツならわかるけど、アルミンのじゃ間違えるかもしれないな」ゴソゴソ
ライナー「お、おい、食事中にパンツ覗くな///」
ベルトルト「ライナー…」
アルミン(まさか、ライナーが…。いや、ライナーにはエレンのパンツは小さすぎて履けないはず…)
コニー「どうやら間違いなく俺のパンツだな」
ジャン「よかったな」ハハッ
ライナー「どうやら、俺たちの中にはアルミンのパンツを間違えたヤツはいないようだな。
エレンには聞いたのか?」
アルミン「う、うん。エレンも違うみたいなんだ」
ジャン「つっても、誰かが間違えてるわけだからな。もしかしたら俺たちが風呂場にいる間、脱衣所に侵入したやつがいるのかもしれん」
コニー「そんなヤツいるわけないだろ。」
ライナー「う、うむ。そんな輩がいるとはおもえんな…」
ベルトルト「ライナー…」
アルミン(この中ではライナーが一番怪しいが…)
アルミン「みんなありがとう。とりあえずこの中にはいないようだし、見つかるまで誰かのパンツは保管しておくよ」
コニー「見つかる頃には相当匂いがやばそうだな」ハハッ
ライナー「…もし匂いがきつくなって嫌になったら、俺が預かっておいてもいいぞ」
ベルトルト「ライナー…」
アルミン (今日のパンツは一週間誰かに履いてたにしては匂いがほとんど薄かった上に、エレンの匂いがなかった…。)
アルミン (つまり、以前に誰かがエレンのものに似た自分のパンツと交換し、今日は洗ったエレンパンツと一週間履きっぱなしのエレンの生パンを交換したんだ。)
アルミン (洗ったパンツは風呂場に行く直前に履きなおしたため、匂いが薄くなってると考えられる…。)
アルミン (犯人はエレンパンツを堪能した後、律儀に洗い、自分のパンツをエレン生パン化するという計画犯…。)
アルミン (なんと卑劣な犯行なんだ…っ!)
ジャン「アルミンどうした?黙り込んで」
アルミン (反応を見る限り、そこまで計画的に犯行を行っている人はいないようにみえる。)
アルミン (しかし犯人は、エレンの生パンと自分が今まで履いていたパンツの、二枚の臭いパンツを所持しているはずなんだ)
アルミン (こうなったら家宅捜索しかない…!)
アルミン「いや、なんでもないよ! ところでご飯が終わったら部屋で今日の訓練の反省会でもしないかな」
ライナー「いい案だ。今日の立体起動の訓練はみんな散々だったからな」
ジャン「エレンのヤツも参加させないとな。あいつは特にやばかったww」
アルミン「そうだね。じゃあエレンにも話しておくよ」
ジャン「おう、頼む」
エレン「アルミン、今日は食欲がないのか?サシャに半分もやっちまうなんて」
アルミン「今日はちょっと調子悪くてね。ところで夜にジャンたちと訓練の反省会をしよう」チラ
エレン「ああ、いいぜ!」
ミカサ「私もいこう」
エレン「お前は必要ねぇよ!今日もばっちりだったろ」
ミカサ「エレンの駄目だった部分を指摘するには私が必要」
ミカサ「あとエレンのパンツを守らなくてはならない」
エレン「はぁ?気持ち悪いこというなよ」
ミカサ「気持ち悪くない」
アルミン「まぁまぁ。ミカサも男子寮だし、他のやつらの目もあるから遠慮してくれないかな」チラ
ミカサ「……わかった。アルミンを信じよう」
エレン「最初からそうしろよ」
アルミン「じゃあ、エレン、そろそろ部屋に戻ろう」
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