京子「綾乃~、今日泊まりにいっていい?」 (63)

京子「一緒に年越そうよ」

綾乃「な、何言ってるのよ!」

京子「だって結衣は実家に帰ってるし、暇なんだもん」

綾乃「あ、赤座さんや吉川さんがいるじゃない」

京子「綾乃は私とじゃ嫌?」ウルウル

綾乃「う!」タジ

綾乃「なっ、なななな・・・/////」

京子「やっぱダメだよなー、いつも通り結衣ん家いくかー」

綾乃(そんな顔されたら私……)

綾乃「しょ、しょうがないわね!今日だけだからね!」

京子「やったー!」

綾乃(か、可愛い)




千歳「はわわわ…」ブシャー

綾乃「なななななんであんとあと一緒に年越さなきゃいけないのよ!!」
京子「えー、じゃあ仕方ないか。結衣ん家いこう」
綾乃「ちょちょちぃちょっと待って!」

京子「でわ、今から一緒に御菓子を買いに行こう」

綾乃「ま、待ちなさいよ!歳納京子!」

京子「…綾乃」ピタ

綾乃「急に止まってどうしたのよ?」

京子「寒くない?」

綾乃「え?まぁ…」

京子「手繋がない?」

綾乃「へ…?」

京子「……嫌?」

綾乃「い、嫌じゃ……ない……かも///」

京子「へへ、やった」ニギ

綾乃「う~~~///」




千歳「もぅ……あかん…」バタン

~スーパーなもり~

京子「綾乃は何がいい?」

綾乃「う~ん……私はプリンがいい」

京子「綾乃はプリン好きだもんな」

綾乃「歳納京子はどうせ……」

京子「うん。ラムレーズン」

綾乃「…ふふ」

京子「今、笑ったなぁ?」

綾乃「ううん、ごめんなさい。歳納京子も人の事言えないなって思って」

京子「他には欲しいのない?」

綾乃「大丈夫よ」

京子「じゃあ行こっか」

綾乃「ええ」

綾乃(うぅ……緊張する…)

綾乃(けど、こんなチャンス最初で最後かも知れないし…)

綾乃(お願い!私の心…今日だけでも素直になって!)

京子「結構買ったね」

綾乃「って、ほとんどあなたのじゃない!」

京子「てへ」

綾乃「……もう」

京子「綾乃」スッ

綾乃「うん///」ニギ

~京子宅~

京子「綾乃、上がって」

綾乃「お邪魔します」

京子母「京子~、帰ってきたの?」

京子母「あら?お友達?」

京子「うん。綾乃って言うんだ。今日泊まるの」

京子母「また突然……ったくあんたって子は…」

綾乃「初めまして。杉浦綾乃といいます。あの…ご迷惑でしたら…」

京子母「杉浦?あぁ、あなたが杉浦さんの娘さんね。大丈夫よ、気にしなくていいから、ゆっくりしていってね」

綾乃「はい。ありがとうございます」ペコリ

京子母「ふ~ん、京子がねぇ……」

綾乃「?」

京子母「ううん、ただ、あの子が結衣ちゃんやあかりちゃん以外の子を連れてくるなんて珍しいなって思ってね」

綾乃「そうですか?」

京子母「そうなのよ。あの子って…」

京子「もう!お母さん!」

京子母「ごめんね、綾乃ちゃん。後、これからも京子と仲良くしてあげてね」

綾乃「いえ、こちらこそ仲良くしていただいて」

京子「綾乃!早く!」

綾乃「では」ペコリ

京子母(京子があんな顔するなんて…綾乃ちゃんか……)

京子「ごめんね、綾乃」

綾乃「いいえ。とてもいいお母さんじゃない」

京子「うん。ちょっと恥ずかしいけどね」

綾乃(歳納京子ってこんな顔するんだ)

京子「よし!」

綾乃「何?」ピク

京子「遊ぶぞ!」

綾乃「急に大きい声出したら、ビックリするじゃない」

京子「ごめんね、綾乃」ギュウ

綾乃「ちょ!と、とと、としのーきょーこ!」

京子「綾乃だって大きい声出してるじゃん」

綾乃「そ、それはあなたが…」

綾乃(歳納京子ったら、分かってやってるのかしら)

京子「やっぱり綾乃って面白いね」

綾乃「もう知らない」プイ

京子「綾乃怒ったの?」

綾乃「……」プイ

京子「綾乃、プリン」

綾乃「しょ、しょうがないわね。今回だけだからね」

京子(綾乃は本当、可愛いなぁ)

綾乃「ところで、これから何するの?」

京子「ふっふっふっ」

綾乃「……」ゴクリ

京子「まずは」

綾乃「まずは?」ドキドキ

京子「ミラクるんの観賞会」

綾乃「…」ガクッ

綾乃「何よそれ…」

京子「綾乃には、今日中にミラクるんの良さを知ってもらうのだ!」

綾乃(へ、変な期待した私がバカみたいだわ)

京子「嫌だった?」

綾乃「大丈夫よ。一緒に見ましょう」

京子「絶対に綾乃も好きになれるよ!」

綾乃(そういえば、私…歳納京子の事何も知らないのよね)

綾乃(好きなだけじゃ駄目よね。ちゃんと歳納京子が好きなものも知らないと)

~ミラクるん鑑賞中~

京子「くぅ、綾乃と一緒にミラクるんを見れるなんて…」

綾乃(歳納京子、嬉しそう…)

綾乃「そ、そんなに面白い?」

京子「うん!綾乃にも分かって貰いたくて」

綾乃「…そう」

京子「よーし!そこだー!」

綾乃「……」ソワソワ

京子「おぉ、ミラクるーん!」

綾乃「……」ピク

京子「綾乃!ここだよ!ここのミラクるんが……」

綾乃「み、ミラクるん!」

京子「お?」

~鑑賞後~

京子「ふぅ…面白かった」

綾乃「……」

京子「どうだった、綾乃?」

綾乃「……」

京子「綾乃?」

綾乃「へ?あ、あぁ、まぁまぁね」

京子「ほんとかな~?」ツンツン

綾乃「ちょ、や、止めなさい!」

京子「綾乃、どうだった?」

綾乃「良かった!凄く良かったわ!」

京子「も~、最初から素直になりなよ」

綾乃(それができたら苦労しないわよ!)

綾乃「歳納京子」

京子「ん?」

綾乃「本当に良かったわ。また、一緒に……」

京子「また一緒に見ような!」

綾乃「しょ、しょうがないわね!歳納京子!また一緒に見て…あげるわ」

京子「そうこなくっちゃ」

京子「さて、見終わったしラムレーズンでも食べるか」

京子「へへ、では」パク

京子「うめえ!」

綾乃(美味そうに食べる歳納京子…)

綾乃(ずるいわよ…そんなに可愛かったら私…)

京子「綾乃も食べる?」

綾乃「た、食べるってそれ…」

京子「はい、あーん」

綾乃「ちょ、歳納京子」

京子「あーん」

綾乃「あ、あーん///」パク

京子「どう?美味しい?」

綾乃「う、うん///」

綾乃(恥ずかしすぎて味なんて分からないわよ!)

京子「間接キスだね」

綾乃「!」

綾乃「な、なな///」

京子「綾乃が照れてる~」ニヤニヤ

綾乃「もう!」

京子「今日はね、綾乃には私の事、沢山知ってもらいたいの」

綾乃「歳納京子?」

京子「私、綾乃ともっと仲良くなりたいんだ」

綾乃「……」

京子「私、綾乃に迷惑掛けてばっかりで、嫌われてるかも知れないけど、私は綾乃が好きだから綾乃に私の事を知ってもらいたいなって」

京子「変だよね?それに、そんな事言われても…迷惑……だよね?」

綾乃「ううん。迷惑だなんて、そんな……」

綾乃(歳納京子にここまで言われて、ここで素直にならなきゃ私…)

綾乃「わ、私も!」

京子「綾乃?」

綾乃「私も歳納京子と仲良く……なり…たいの」

綾乃「嫌いなんかじゃない。むしろ……」

京子「……」ゴクリ

綾乃「ってこれ以上は…///」ブンブン

京子「ちぇっ」

綾乃「でも、仲良くなりたいのは本当よ」

綾乃「だから、今日はあなたの事もっと教えて欲しい…///」

京子「あやのー!」

京子「綾乃最高!」ダキッ

綾乃「ちょ!///」

京子「へへへ~」

綾乃「何よ?」

京子「嬉しいんだ」

綾乃「嬉しい?」

京子「だって綾乃からそう言ってくれたから」

綾乃「もう…恥ずかしいじゃない…」

京子「これくらいで恥ずかしがってちゃこれから持たないよ?」

綾乃「持たない?」

京子「うん」

綾乃「どうして?」

京子「この後一緒にお風呂入って、一緒の布団で寝るから」

綾乃「そう…」

京子「あれ?怒らないの?」

綾乃「一緒にお風呂でしょ?それでどうして怒るの?」

京子「え?あれー?絶対怒ると思ったのに」

綾乃「ふふ、それくらいで怒らないわよ」













綾乃「って、ええええええ!!!」

京子「今さら!?」

綾乃「お、おふ、お風呂…」

京子「綾乃?」

綾乃「と、歳納京子と裸のお付き合い…」

京子「おーい」

綾乃「洗いっこして、お互いの身体中を…」

京子「おーい、あやのー」

綾乃「それで、最後は……」

京子「だめだこりゃ」

京子「仕方ない…無理やり連れて行くか」

綾乃「歳納京子歳納京子」

京子「綾乃は面白いなぁ」

綾乃「アハハハハハ」

京子「可愛いのぅ」

~風呂場~

京子「それそろ目覚ましなよ」

綾乃「……」ブクブク

京子「綾乃って綺麗な肌してるなぁ」


綾乃「……あら?」

京子「目、覚めた?」

綾乃「な、なな、何であんたが!」

京子「一緒に入ろって言ったじゃん」

綾乃「うぅ…恥ずかしい///」

京子「いいじゃん。綾乃はスタイルいいし、お肌も綺麗だし」

綾乃「そういうのが恥ずかしいのよ!」

京子「もう!もっと仲良くなるんでしょ!」

綾乃「う…」

京子「だったらこれくらいは普通だよ」

綾乃「ず、ずるいわよ!歳納京子」

京子「へへ~んだ」

綾乃「…もう」

~風呂上がり~

綾乃「お、覚えてなさい!歳納京子」

京子「もう忘れたよーだ」

綾乃「全く…」

京子「綾乃」

綾乃「何よ?」

京子「一緒に寝ような」

綾乃「……仕方ないわね」

~京子の部屋、ベッド~

京子「綾乃」ポンポン

綾乃「お邪魔します…」ゴソゴソ

京子「ねぇ綾乃」

綾乃「なぁに?」

京子「もうすぐ年が明けるね」

綾乃「えぇ」

京子「綾乃と一緒だなんて不思議な気分だな」

綾乃「私も…」

京子「今年は綾乃と仲良くなれて良かったよ」

綾乃「私も……歳納京子と仲良くなれて、その、良かった」

京子「へへっ」

京子「来年も宜しくね」

綾乃「うん…こちらこそ」

京子「ねぇ」

綾乃「なに?」

京子「手、握っていい?」

綾乃「……うん」

京子「明日、早く起きて初日の出見に行かない?」

綾乃「いいけど、起きれるの?」

京子「多分…」

綾乃「そう…」

京子「うん」ギュッ

綾乃(歳納京子……大好き…)

~翌日~

綾乃「歳納京子」ユサユサ

京子「う~ん」

綾乃「起きなさい」

京子「ん……そっか…」

綾乃「もうすぐよ。急がないと」

京子「分かった」

ーーー
ーーーー

京子「ふぅ…間に合った」

綾乃「そろそろね」

京子「お!」

綾乃「綺麗…」

京子「綾乃。明けましておめでとう」

綾乃「こちらこそ」

京子「今年も宜しくね」

綾乃「うん。私こそ」

京子「後はお参りして帰ろっか」

綾乃「ええ、そうね」

ーーー
ーーーー

~帰り道~

京子「綾乃は何お願いしたの?」

綾乃「それは言ったら駄目じゃないの」

京子「ちぇっ」

京子(私は綾乃とずっと一緒に居れますようにって)

綾乃(私は…歳納京子とずっと一緒に居たい)



京子「綾乃!」

綾乃「どうしたの?」

京子「大好き!」

綾乃「私も……大好き」


おわり

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