━━━━━ 出会うは初陣を飾る、青き初敵。
勇者A(早速この銅の剣の錆びにしてやるぜ！)
ｽﾗｲﾑ【…ぴー？】ぷるぷる
━━━━━ 選ぶは少なき選択肢、『戦う』のみ。
勇者A「たぁ！」ｽﾞﾊﾞｯ
ｽﾗｲﾑ【ぴっ】ｷﾞｨﾝｯ
勇者A「………」
勇者A「え？」
━━━━━ 気づいても既に遅き結末、その答えは飛び散る腹綿。
ビチャァアアッ！！
勇者A「が…っぇぐ、いやぁ……！」ﾄﾞﾁｬｯ
ｽﾗｲﾑ【ぷるぷる…ぼくはスライム、よろしくね】ﾋﾞｭﾙﾝｯﾋﾞｭﾙﾝｯ
勇者A「ぎっ…ぃひッ……あ、あ…たぅげてぇぇ…っ」
━━━━━ 上がる断末魔は若き青年の恐怖に染まった鳴き声のみ、上がる炸裂音は肉を細切れにするモノのみ。
━━━━━ これは、数百年に一度起きたとある世界での災厄である。
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＜ギルド＞
ギルド長「今月に入ってEランクの城下町で町民が7名、Eランク勇者が2名殺された」
ギルド長「いずれも、地域的モンスター難度は推定Eランク……彼等でも死ぬことはないはずだ」
副長「しかし！ 我々ギルドが補足しまとめたデータでは既に２ヶ月前から各ランク勇者達が何名も命を落としている！」
ギルド長「……その中での最高ランクはＣランク勇者…これは異変だ」
Sﾗﾝ勇者「これは僕とギルド創設者、各国の王と会談して決めた事だ」
Sﾗﾝ勇者「全国に滞在するBランク勇者以下のランク勇者を全て、『ランクィー』王国に派遣する事とする！」
「なんだと…」
「それほどまでに強力なモンスターが出たのか？」
「報酬はいくらだ？」
「腕がなるな」
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