琴光喜「なに言ってるんだ馬鹿野郎!ここから全勝すればまだ助かる!」
琴欧洲「光ッチャンの言うとおりネ。互助会まで行ク。そしたら私達フォローするデース」
千代大海「いいや、無理だ…。あれを見てみろ」
朝青龍「ぐおおおおおおおおおおおおお!!!」
魁皇「朝青龍?!あいつ、正気を失っているのか?!」
千代大海「狂戦士となったあいつは今の俺に…いいや、仮に俺が万全だったとしても敵うまい…」
琴欧洲「ソンナ…」
琴光喜「で、でも来場所10勝すれば…っ!」
千代大海「へへへ…馬鹿だな光っちゃん。いまの俺に10勝なんてできると思うか?」
琴光喜「……。」
千代大海「大体お前ら、自分のことで手一杯で俺に星を回してる余裕なんてないだろ?」
琴光喜「そんな、ことは…」
千代大海「いいんだ光っちゃん…。なあ、琴欧洲。お前は我々の中で一番若い。この中で最後まで生き残ってるのはお前だろう。だから」
琴欧洲「…わかってマース。互助会の生き様を後世に語り継ぐ義務!ワタシにはあるデス」
千代大海「ふっ。じゃあ、言ってくるよ。それと日馬富士に気をつけろ奴は危険だ。必ず綱取りを狙ってくる」
朝青龍「ぐおおおおおおおおおおおお!!!」
魁皇「千代大海!!!!!!!!!!!!!!!」
千代大海「うおおおおおおおおお!!!!」
朝青龍「釣り出しポーン」ヒョイ
千代大海「ぐわあああああああああああああああ…」
魁皇、琴光喜、琴欧洲「千代大海!」
朝青龍「ハッ?!俺はなんてことを…。龍二さん!」
千代大海「ヒュー…ヒュー…」
魁皇「おい!しっかりしろ!」
朝青龍「俺は、怒りにまかせてなんてことを…」
千代大海「お、お前のせいじゃあ、ないさ。どっち道もう限界だったんだ。これをみろ」
朝青龍「その腕は……」
白鵬「ハハハ俺が壊したのさ。2年前のあの日、俺のとったりでな!」
朝青龍「白鵬!?貴様、貴様ぁああああああああああ!!!」
白鵬「ふっ。落ちつけよ。来年の一月に初場所がある。そこで決着をつけよう」サッ
朝青龍「くっ!龍二さん。俺、来場所絶対優勝しますから」
千代大海「ふっ…ありがとうよ。なあ、魁皇。」
魁皇「なんだ」
千代大海「俺のトドメはお前が刺してくれ。頼む…っ!」
魁皇「ああ、わかったよ…。」
千代大海「みんな、今までありがとうな。今まで楽しかったぜ。栃東よ、今そっちにいくぞ…」ガクリ
「「「千代大海!!!!!!!!!!!!!!」」」
―――2010年、初場所。朝青龍は優勝した。白鵬には負けたが優勝は優勝である。
朝青龍「ふっ龍二さん。仇はとったぜ。もう思い残すことはない。あとは黙って土俵を去るのみ」
---完---
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