P「安価でアイドルに看病してもらう」(201)

P「頭が重い・・・ 風邪ひいたみたいだ。」

P「こんな早朝じゃ事務所にかけても誰も出ないだろうし。」

P「とりあえず、>>5にでもかけてみるか。」

伊織

P「伊織にかけてみるか・・・」

prrr prrr

伊織「何?こんな朝早くに。」

P「すまん、風邪をひいたみたいなんだ。」

伊織「えっ 風邪?こんな忙しい時期に何やってんのよ バカじゃないの?」

P「面目ない・・・」

伊織「んで、熱とかは?」

P「ちょっとあるっぽい。」

伊織「はぁ、ナントカは風邪ひかないなんて嘘じゃない。」

P「うっ・・・」

伊織「仕方ないわね。ちょっとまってなさい。」

ブツッ ツー ツー
P「待ってなさいってどういうことだろ。」

P「音無さんあたりに連絡とってくれるのかな。」

P「とりあえず、これで皆には伝わるな。」


~10分後~

ピンポーン
P「こんなときに客か・・・はい、今いきます。」

ガチャ

P「え」

伊織「何よ、その顔。伊織ちゃんがわざわざ来てあげたのに、嬉しくないの?」

P「えっ いや すごく嬉しいけど どうしたんだ?」

伊織「あんた、どうせろくな薬とか持ってないんでしょ?ほら。買ってきてあげたから、飲みなさい。」

P「あ、ありがとう。」

P(どうしよう、わざわざ買ってきてもらったのに玄関先で話して追い返すのもなんだし、家にあげるべきかな・・・)

P(よし、>>14するか)
1 薬だけ受け取って帰ってもらう
2 家にあげる

kskst

P「わざわざありがとうな。伊織。」

伊織「にひひ♪存分に感謝するといいわ。」

P「でも、こんなこと言うのはなんだが俺とあんまり話してると風邪うつるかもしれないぞ。」

伊織「こんなことぐらいではうつらないわよ。」

伊織「そんなことより、喉が渇いたわ。ちょっとお茶でも頂戴。」

P「いや、伊織、すまないが、お前に風邪をうつすわけにはいかない。ペットボトルのお茶やるから、入るのは遠慮してくれ・・・」

伊織「恩人を軒先で突っ返すっていうの?あんたは」

P「わかってくれ伊織。大切なお前に万一のことがあったら大変だ。今度お礼に夕食でもおごるから、な。」

伊織「大切って・・・///」

伊織「はぁ、しょうがないわね。 今日は大人しく帰るわ。」

P「ああ、すまないな、伊織。」

伊織「ふん。 じゃ、今日はさっさと寝ることね。それじゃ。」

P「ああ。わざわざありがとな。あ、お茶いるか?」

伊織「いいわよ。」

伊織(あんたの家にあがる口実が欲しかっただけだし。)

トコトコ

伊織「なによあいつ。折角この伊織ちゃんと二人きりになれるチャンスをドブにすてるなんて。」

伊織「でも、かなり顔色悪かったし、だるそうだったわね。」

伊織「誰か、オフの人をあいつの家に呼んでやったほうがいいかも・・・」

伊織「>>26が確か今日はオフだったわね。電話をかけてみましょう。」

美希

伊織「ミキがオフだったわね。どうせ暇で寝てるでしょうから呼びましょう」

prrr prrr

ミキ「あふぅ・・・こんな朝早くになんの用?デコちゃん」

伊織「デコちゃんゆーな!」

伊織「あいつが風邪ひいたのよ。かなりしんどそうだったから、お見舞いにいってあげたらどう?」

ミキ「え、ハニーが風邪?」

伊織「ええ。」

ミキ「大変なの・・・すぐにお見舞いにいってあげないとしんじゃうの」

伊織「んな大げさな・・・」

ミキ「じゃぁミキいってくるよ」

伊織「はいはい」

ミキ「デコちゃんって案外心配性だよね。」

伊織「なっ 別にあたしは心配なんて」

ブツッ ツー ツー

美希「はーにぃーのかーんびょうー♪かーんびょー♪」

美希「これは距離をぐっと縮めるチャンスなの!」

ピンポーン

P「はぁーい」

美希「うわ・・・声がガラガラなの・・・」

ガチャ
P「美希?どうかしたのか?」

美希「ハニーが病気って聞いたから、お見舞いに来たの。」

P「・・・伊織から聞いたのか?」

美希「そうだよ。デコちゃん心配してたの。」

P「あいつも意外と心配性だな。」

美希「ご飯とか食べてる?ミキ、おかゆ作ってあげようか?」

P「いやな、伊織にも言ったけど、アイドルを風邪ひいた人の部屋にあげるわけには・・・」

美希「ハニーに風邪をうつされるならミキ本望だよ☆」

P「いやそんないい顔で言われても・・・あっこら勝手にはいるな」

テクテク
美希「おじゃましますなのー」

P「で、結局部屋に入られてしまった。」

美希「台所借りるねー。ハニー何が食べたい?」

P「そうd」

美希「あはっ ミキが食べたいとかはダメだよ。まだ明るいから、そういうことは暗くなってからの方がいいの。」

P「話を聞けよ・・・」

P「そうだな >>42とか作れるか?」

うどん

P「うどんとか作れるか?」

美希「おうどん?まかせてなの!」

美希「~♪~♪」

カチャカチャ

P「美希は強引だけど意外と頼りになるなぁ・・・」

P「こうして横になってエプロンを着たミキの後姿を見る日が来るとは・・・」

P「ハッ いかんいかん。何考えてるんだ俺。」

美希「できたのー!」

P「おっ はやいな。」

美希「あっ 起きなくていいよ。」

P「へ?」

美希「ミキが食べさせてあげるの。」

P「いやそれはちょっとまずいっていうか嬉しいんだけど・・・」

美希「ほら、暴れないの。」

ノシッ

P「ミキ・・・わかったから馬乗りはやめてくれ。」

P「とはいえ、寝たままじゃ飲み込めないからやっぱり起きるよ。」

ムクリ

美希「じゃあはーにい♪ あーん」

P「あ、あーん。」

パクリ

P「あつっ」

美希「あっ ごめんなさいなの。次はちゃんと冷まして・・・」

フーッ フーッ

P「待て待つんだミキ、それはさすがにまずいような気がs」

美希「はい、あーん。」

P(ミキには何を言っても無駄だった・・・ええいもうどうにでもなれ。)

P「あーん。」

パクン

P「・・・旨いな、これ。」

美希「ふふん♪ ミキ、最近お料理練習してるもん。」

P「へぇー 道理でうまいわけだ。塩加減といい、出汁の具合といい。」

美希「どんどん食べてね。はい あーん。」

P「あーん。」


~10分後~
P「ふぅ。うまかった。ありがとうな、ミキ。」

美希「えへへ。ハニーにほめられたの♪」

P「おい、あんまりくっつくなって。余計うつりやすくなるぞ。」

prrr prrr

P「ん? 俺の携帯じゃないな。ミキ、電話じゃないのか?」

美希「あ、本当なの。 律子・・・さんから?」

美希「はいなの。 うん。 うん。 えっお仕事?これから?」

美希「うん・・・ わかったの。」

ブツ

P「どうしたんだ?」

美希「急なお仕事が入ったから来いって・・・」

P「そうか・・・ 折角のオフだったのにな。」

美希「ハニー・・・ミキは行かなきゃいけないみたいなの。」

美希「終わったらすぐ戻ってくるの。それまで寂しいだろうけど、我慢してね。」

P「あ、ああ。」

P(もう行っちゃうのか)

P(ほんとになんかこれ寂しいな・・・)

P(どうしよう  >>65するか)
1 ひきとめる
2 見送る

2

P(いや、アイドルの仕事を俺が邪魔してどうする。ここは我慢だ。)

P「じゃあ、頑張ってこいよ。」

美希「うん。」

P「それと、来てくれてありがとうな。嬉しかったよ。」

ナデナデ

美希「ハニーったら。顔真っ赤にして可愛いの♪」

P「それは熱のせいだ。」

美希「じゃ、行ってきますなのー。」

P「行ってらっしゃい。」

P(あれ、新婚みたい・・・)


P「ふぅ、一気に静かになったな。」

P「さて、ちょっと寝ようかな・・・」

モゾモゾ

P「zzz」

prrr prrr

P「ん  また電話か・・・ 今度は誰だ?」

P「ん? >>72か。どうしたんだろう。」

千早

P「もしもし。」

千早「うわ・・・かなり喉にきてるみたいですね、風邪。」

P「あ、ああ。どうかしたのか?千早」

千早「いえ、事務所でみんながプロデューサーが風邪で死にそうだと騒いでいたので・・・」

P(伊織のやつ・・・心配しすぎだ。 まぁそんなとこも可愛いんだけどな。)

P「そんなに酷くはない。朝よりだいぶマシになったよ。」

千早「そうですか・・・今から帰るところなので、何か欲しいものとかあったら言ってください。」

P「うーん。そうだな。>>87が欲しいな。」

ぬくもり

P「そうだな・・・ぬくもり、かな。」

千早「・・・」

千早「私も一人暮らしだから分かります、その気持ち。」

千早「一人は、心細いですよね。病気ならなおさら。」

千早「じゃあ、今から行くので待っていてください。」

P(あれっ 寒いからブランケットとか欲しいって伝えたかったんだけどな・・・)

P(何やら雲行きが怪しくなってまいりました)

~5分後~

ピンポーン

P「はい。」

千早「大丈夫ですか?ちょっとふらついてるみたいですけど・・・」

P「ああ、まぁ大丈夫だ。」

千早「上がってもいいですか?」

P「ああ。」

P(あ、しまった ああって言っちゃったよ。)

千早「では、お邪魔します。」

P(まぁ、こうなっちゃったもんは仕方ないな。)

千早「どうぞ。氷枕です。」

P「ああ、ありがとう。」

P「ふぅ 首筋が冷えると楽になるな。」

千早「ちょっとここのところ、頑張りすぎたんじゃないんですか?」

千早「今日明日くらいはゆっくり体を休めてください。」

P「ああ、すまんな。」

P「千早。」

千早「はい。」

P「なんか、お前といると安心するな。」

千早「っ/// そ、それはよかったでしゅ」

P(噛んで真っ赤になってる。あら可愛らしい。)

P「あれ・・・安心したら眠くなってきたな。」

千早「子守唄、歌いましょうか?」

P「お願いしようかな。任期絶頂の歌姫の歌を聞きながら寝られるなんてなかなか無いぞ。」

千早「~♪~♪」

P(相変わらず上手いな。)
 (本当にいつか、歌手としてテッペンとる日が来てもおかしくないよ、千早なら。)
 (俺も、こうしちゃいられないな・・・)
 (zzz)

千早「眠っちゃいましたね。」

千早「眠ってる間に>>100でもしておこうかしら。」

着替えを用意

ごめんタイポった

P「お願いしようかな。人気絶頂の歌姫の歌を聞きながら寝られるなんてなかなか無いぞ。」
に修正

千早「けっこう汗かいてましたし、お着替えを用意しておきましょう。」

千早「クローゼットは・・・あった。」

千早「パジャマでいいわよね。」

千早「下着は・・・ 下着?」

千早「さすがに下着はまずいかしら・・・」

千早「>>111しましょう。」
1 下着も用意する
2 下着は用意しない
3 プロデューサーさんの下着・・・フフフ

2

千早「さすがに下着はまずいわよね。パジャマだけにしておきましょう。」

千早「枕元に置いて、と。」

千早「ふふっ ぐっすり眠ってるわ。」

ナデナデ

千早「いつも私達のためにありがとう御座います、プロデューサー。」

千早(あれ・・・撫でても全然起きない。よっぽど疲れてるのね。)

千早(これは、>>121しろという神の啓示かしら。)

チュー

千早「誰も居ないわよね・・・」


千早「プロデューサー。」

こんこんと眠るプロデューサーの枕元に正座する。

千早「いつになったら私の気持ちに気付いてくれるんでしょうね、貴方は。」

届かないであろう言葉をプロデューサーに向けてかける。

千早「積極的になれない私にも、非はあるのでしょうけど。」

自嘲気味に笑いながら、腰を折り曲げる。

プロデューサーの顔を見つめながら、覆いかぶさるように。

千早「んっ・・・」

そっと唇を重ねた。

千早「・・・私、何をしてるのかしら。」

千早「ふふっ これも全て夢だった、ということにしておきましょうか。」

~10分後~
P「うーん あんまり眠れなかったな」

P「ん?なにやら右肩に重みが・・・って千早?」

P「えっと 何故私の横に寄り添って寝ているのでしょうか?」

千早「すぅ・・・すぅ・・・」

P「所謂看病疲れってやつか?」

千早「あっ ぷろでゅーさーさん 起きたんですね。」

P「あ、ああ。」

>>131
ミスった
千早「あっ ぷろでゅーさー、起きたんですね。」

千早「すみません。私まで眠ってしまって。」

P「いや、いいよ。それより千早、そろそろ帰らないとまずいんじゃないか?」

P「もう6時まわるぞ。」

千早「本当ですね・・・ お暇したほうがいいでしょうか?」

P「夜出歩くのは危ないからな。早めに帰ったほうがいい。」

千早「そうですか。 ではそろそろ帰ります。どうぞ、お大事に。」

P「ああ、ありがとうな。」

ガチャ バタン

P「ん?枕元に着替えが。」

P「千早か。あいつ、いい奥さんになりそうだな。」

P「さて、今日は色々あったけど、体調も戻ってきたし、明日からまた頑張らないとな。」

ピンポーン

P「ん?千早か?忘れ物か?」

ガチャ

P「あれ、伊織・・・?」

伊織「・・・」

P「・・・」

P「まぁ、中入れよ。」

伊織「うん。」

P「仕事終わったのか?」

伊織「散々だったわよ。ドラマ収録なのに台詞間違えるし・・・」

伊織「あんたのせいだからね?」

P「まさか風邪が・・・?」

伊織「そんなわけないでしょ。あんたが心配で仕事に手がつかなかったのよ!」

P「伊織・・・そこまで心配を・・・?」

伊織「だって、あんなに顔色悪かったし・・・グスッ」

P(やばい 感極まって>>140してしまいそうだ。)

抱擁

P「伊織・・・」

伊織「何よ。」

ダキッ

伊織「うあっ ちょっ あんたっ 何を///」

P「伊織がそこまで心配してくれてたなんて。嬉しくてさ。」

伊織「何言ってるのよ。ちょっと、離してってば」

P「離さない。」

伊織「ふぇ・・・」

P「もう離さない。」

伊織「・・・もういいわ。好きなだけ そうしてればいいじゃない。」

P「なぁ、伊織。」

伊織「ん?」

P「その、さ。えっと。」

伊織「何よ。あんたらしくないわね。ハッキリしなさいよ。」

P「俺とお前は、今はプロデューサーとアイドルって関係だけどさ。」

伊織「え・・・?」

P「俺は、お前と、その、」

伊織「・・・」

P「いつか結婚、したいなって、思ってるんだ。」

伊織「・・・何言ってるのよ。」

P「あっ いや すまん ついこんな状況だから本音が。」

伊織「あんた、私との約束もう忘れたの?」

P「約束?」

伊織「私をトップアイドルにしてくれるんでしょ?」

P「あ、ああ。勿論だ。」

伊織「もし私がトップアイドルになったら、そのときは」

伊織「考えてあげてもいいわ。」

伊織「トップアイドルになって、あんたと結婚して、引退。」

伊織「だから、今は」

伊織「こんなとこで足踏みしてないで、仕事して」

伊織「さっさと私をトップアイドルにしなさい」

P「ああ、そうだな。」

P「じゃあ、伊織がトップアイドルになったとき、改めて言うよ。」

伊織「ええ。気長に待っててあげるわ。でもあんまり待たせないでよね。」

P「伊織ならすぐなれるだろ?トップアイドル」

伊織「勿論じゃない。足、引っ張らないでよね。」

P「ああ、これからも二人、頑張っていこう。」

おしまい

需要があれば千早√書きます

安価は殆どできないですが

P「ん?枕元に着替えが。」

P「千早か。あいつ、いい奥さんになりそうだな。」

P「さて、今日は色々あったけど、体調も戻ってきたし、明日からまた頑張らないとな。」

ピンポーン

P「ん?」

ガチャ

P「千早?忘れ物か?」

千早「忘れ物・・・そうですね。捉えようによってはそうなります。」

P「?まぁいいか。 ほら、早く取ってきな。」

千早「いえ。物ではないんです。」

P「物じゃない?」

千早「ええ。形ある物より、ずっと大切なものです。上がってもいいですよね。」

P「構わないが・・・」

千早「・・・」

P「どうしたんだ?黙りこくって。」

千早(決心してきたんじゃないの。きっとこれを逃したら、もうこんなチャンスはないわ。)

千早「あの・・・」

P「うん。」

千早「ちょっと、散歩に出ませんか?」

P「散歩?まぁ、もう体楽になったからいいけど。」


~街路~
千早「プロデューサー。」

P「ん?」

千早(勇気を出さないと。ここまで来たんだもの。勇気を出して。)

千早「つっ」

P「つ?」

千早「月が綺麗・・・ですね。」

P「ああ、そうだな。 なんか今日の月は青っぽいな。」

千早「え?」

P「え?」

千早(通じなかったのかな・・・)

千早(でも私には、直接好きです、なんて言う勇気、無い・・・)

千早(どうしよう・・・)

P「なぁ千早。」

千早「はい・・・」

P「蒼い月、ってどんな意味があるか知ってるか?」

千早「いえ・・・」

P「蒼い月、ことに今日のはブルームーン。」

P「見ると幸せが訪れ、願いがかなうって言われてるんだ。」

千早「そうですか・・・」

P「そして、その言い伝えは本当だったみたいだな。」

千早「どういうことですか?」

P「千早。」

千早「はい。」

P「『死んでもいいわ。』」

千早「え それって・・・」

P「前から、薄々自分でも気付いてた。俺は、如月千早が好きなんじゃないかって。」

千早「プロデューサー・・・」

P「こっからが本題だ。」

P「俺は、プロデューサーとして千早をトップアイドルに育て上げる義務がある。」

P「それを果たした後、まだこの思いが褪せていなかったなら。」

P「そのときは」

P「結婚しよう、千早。」

千早「はいっ」

P「じゃあ、まずはトップアイドル、目指さないとな。」

千早「そうですね。こんな私ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。」



おわり

せっかくだしミキ√もついでに書くか

クオリティは期待しないで

>>135から

P「ん?枕元に着替えが。」

P「千早か。あいつ、いい奥さんになりそうだな。」

P「さて、今日は色々あったけど、体調も戻ってきたし、明日からまた頑張らないとな。」

ピンポーン

P「ん?千早か?忘れ物か?」

ガチャ

P「あれ、ミキ・・・?」

ミキ「ハニー、よかったの・・・無事で・・・」

P「んな大げさな。 っていうかミキ、お前こそ大丈夫か?汗だくじゃないか。」

美希「だって・・・走ってきたもん。」

泣きそうな声で美希は喘ぎ喘ぎそう言う。

P「ミキ・・・」

P「とりあえず中入って。夜風にあたると冷えるぞ。」

美希「うん。」

P「ミキ、お前本当にだいじょうb」

美希「ハニー!」

リビングに着くや否や、美希はPに飛びついた。

美希「ミキ、ずっと心配してたんだよ。」

美希「一人で寂しくないかな、ご飯とか作れてるかなって。」

P「大丈夫だよ。ほら、もう普通に歩けるし。」

美希「そっか。良かったの・・・」

縋りついていた美希の腕が力を失い、その場にへたり込む。

P「ミキ、大丈夫か?」

美希「うん。安心したら、ちょっと力が抜けちゃったの。」

Pは座り込んだままの美希を抱えて、先ほどまで自分が寝ていた布団に寝かせた。

美希「えへへ・・・ハニーにお姫様抱っこしてもらっちゃったの。」

P「今日だけだぞ。」

美希「今日だけ、なの?」

P「へ?」

美希「ずっと前から気になってたんだけど、聞いてもいい?」

P「なんだ?」

美希「ミキはこんなにハニーのことを愛してるのに、どうしてハニーは応えてくれないの?」

美希「やっぱり、ミキのこと嫌いなの?」

P「おいおい、こんなときまでふざけてないでさ・・・」

美希「ふざけてないよ!」

美希がPの言葉を遮って突然声を荒げる。

P「ミキ・・・?」

美希「ミキはしんけんに聞いてるの。」

美希「だから、しんけんに応えて欲しいの。」

俯いた美希のその頬を伝っているのは、涙であった。

P「あ、ああ。わかった。」

美希「ハニーは、美希の愛してるって気持ちにどうして応えてくれないの?」

P「愛って言われても・・・ふざけて連呼してるものだとばかり・・・」

美希「ミキだってね、本当にダイスキな人に好きって言うのは恥ずかしいんだよ。」

美希「だから、ちょっとふざけた感じでもないと、そんなこと言えないの。」

美希「そうやってしか、伝えられない気持ちも、あると思うな。」

P「・・・」

P「本当に、真剣に言ってるんだな。」

美希「うん。」

P「なら俺も正直に自分の気持ちを伝える。」

美希「うん。」

P「俺は、立場上この感情はおさえていなければならなかった。」

P「でも今なら、きっと言っても許してもらえる気がする。」

P「俺も、ミキのこと、好きだよ。」

P「アイドルとしてキラキラしているミキも、普段の一人の少女としてのミキも、俺は大好きだ。」

P「でも、ミキにも悟られていなかったところからして、上手く隠せていたみたいだな。」

美希「ハニー、やっと応えてくれたね。」

今度はゆっくりと、Pの体に抱きつく。

美希「これまでミキを不安にさせた分、これからいっぱい楽しませて欲しいの。」

P「ああ。勿論だ。」

美希「それで、ミキがトップアイドルになったらさ。」

P「いや、そこから先は俺に言わせてくれ。」

P「ミキ。」

美希「はい。」

P「トップアイドルに上り詰めることができたら、そのときは」

P「結婚しよう、ミキ。」

美希「はいなの!」

美希「プロデューサーとしても、ダーリンとしても、もっともっと、ミキをキラキラさせてね。」

P「任せろ。ずっと、二人三脚、頑張っていこう。」

おしまい

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