マミ「長女が私、次女が佐倉さん、三女が暁美さん」(492)

ほむら「待ちなさいマミ、長女があなたなのはわかるわ、でもなんで私が一番下なの?」

杏子「あたしの方がお姉さんみたいってことだな」フフン

マミ「なんとなくそう思ったのよ」

ほむら「一人暮らしの3人で一緒に暮らすというのはいいわ、お金も節約できるしいろいろやりやすいし」

ほむら「でもどう考えたら私が杏子の妹になるのよ」

マミ「暁美さん、三女って二人のお姉さんよりしっかり者がなるってイメージがない?」

マミ「私と佐倉さん、両方をしっかりと支えてくれる一番かわいい子ってなるとやっぱり暁美さんだと思うのよ」

ほむら「そ、そうかしら?」

マミ「えぇ」

ほむら「ま、まぁそうね、杏子じゃしっかり者にはなれないし」

マミ(ふふっそうやって褒めてあげると扱いやすいところとか末っ子の子にぴったりね)

杏子「なんだよそれーあたしが一番ダメみたいじゃねぇか」

杏子「言っとくけどあたしだって妹がいたんだからな」

マミ「次女の子っていうのは長女の子に甘やかされたりしてるのよね」

杏子「マミに甘えてなんかねぇよ」

マミ「でも妹のことも姉のことも自分より大事に思ってくれてる子が多いわ」

マミ「表にはださない子が多いけど佐倉さんにぴったりじゃないかしら?」

杏子「そ、そんなんじゃねえよ!」

杏子「ま、まぁ三女がほむらにぴったりだから次女ってことにしといてやるよ」

マミ(お姉さんのいうことには少し反抗しつつも従順なところもぴったりよね)クスクス

ほむら「それで、長女はどういう子が多いのかしら?」

杏子「そうだそうだ、次女と三女がっていうなら長女はどうなんだよ」

ほむら「当然あなたはぴったりなのよね?」

杏子「まさか年齢が一番上だからなんて言わないよな?」

マミ「そうねぇ、長女はしっかりしているとか、頼りがいがありそうっていうわね」

ほむら「三女とかぶってないかしら?」

マミ「でも重要なところで抜けてたりするらしいわ」

マミ「そういうところを妹達がサポートしてくれるみたいよ?」

杏子「ふ、ふーん、まぁサポートぐらい言われなくてもするけどさ」

ほむら「え、えぇ、まぁマミは頼られたくせに油断してぱっくりとか抜けてるものね」

マミ(暁美さんが何を言ってるかよくわからないけど納得はしてもらえたのかしら)

マミ「共同生活となると今までと違って勝手な行動はよくないわ」

杏子「勝手な行動ってなんだ?」

マミ「例えば、深夜に出歩くとか」

ほむら「まどかの家にQBが忍び込んだら深夜であろうと私は行くわよ」

マミ「そういう時もできるだけ私や佐倉さんに連絡すること」

ほむら「一刻を争うのよ!」

杏子「さすがにいまさらまどかも契約はしないと思うけどなぁ……」

マミ「とにかく、共同生活をするのだから誰かがいなくて心配させるなんてことはないように」

ほむら「わかったわ……」

杏子「はいはい」

マミ「次に佐倉さんは見滝原中学校に通ってもらうわね」

杏子「はいは……は?」

マミ「やっぱり学校は行かないとダメよ」

杏子「いや、いまさら勉強なんて追いつけねぇって」

マミ「そこは私や暁美さんがいれば大丈夫よ」

杏子「だいたい戸籍だとか書類だとか」

マミ「全部問題無いわ」

ほむら(3人で住むって決まってすぐに準備していたのかしら……)

マミ「それにしてもこれから一緒に住むっていうのに呼び方が苗字じゃダメよね」

杏子「いや、あたしは名前で呼んでるけど」

ほむら「私もよ」

マミ「と、とにかく私も佐倉さんを杏子、暁美さんをほむらって呼ぶからね」

杏子「おう」

ほむら「どうぞ」

マミ「あ、せっかくだしあなた達は私をマミお姉ちゃんって呼んでもいいからね?」

ほむら「杏子、今日夕飯で食べたいものはある?」

杏子「あ、うーん……量があればいいや」

マミ(露骨にスルーされた……)

ほむら「ところでそろそろ夕飯の準備をしたほうが良くない?」

マミ「あ、でも今冷蔵庫の中にあまりないのよね」

ほむら「じゃあ買ってくるわ」

マミ「せっかくの共同生活1日目よ、一緒に行きましょう」

杏子(面倒だけど試食品でも食ってればいいか……)

ほむら(もうすぐタイムセールスの時間だけどこの二人、足手まといにならないかしら……)

―スーパー―

杏子「お菓子のコーナーいこうぜマミ」

マミ「その前にお肉とか買わないとだめよ」

杏子「ってほむらは?」

マミ「あれ?暁美さ……ほむらはどこに行ったのかしら」

杏子(素直に苗字で呼べばいいのに)

ほむら(くっ安くていいお肉を奪われた……でも野菜はこっちがいただくわ!)

知久「かわいい娘と息子の笑顔のために主夫は負けられないんだよお嬢さん」

ほむら「なら今日はその娘さんと息子さんに泣いてもらう事になりそうですね」

知久「はははっそう言われるのは何度目だったかな」

ほむら(この人に勝てた事は未だに一度もない……今日もダメだというの……)

杏子「やっぱりロッキーだよなぁ」

マミ「お菓子をそんなに食べると体に良くないわよさく……杏子」

杏子「マミのケーキだってお菓子だろ」

マミ「うっ……」

杏子「甘いモノは別腹ってことでいいじゃねぇか」

マミ「で、でも……」

ほむら「ここにいたのね……」

マミ「あら、お肉やお野菜をとってきてくれたの?」

ほむら「えぇ……リベンジはできなかったけど」

マミ(リベンジ?)

―マミホーム―

ほむら「やっぱりあそこで白菜は捨ててナスに走っていれば……」

杏子「何言ってるんだお前……」

マミ「そういえば料理当番とか決めないといけないわね」

杏子「あたしは食う専門で」

マミ「だめよ、せっかくだから料理ぐらいできるようになっておきなさい」

杏子「な、なぁほむらだって料理ができないやつのまずい飯を食うことになるぐらいなら」

杏子「自分で作ったほうがましだって思うよな」

ほむら「そうねぇ……」

杏子「ほ、ほら!ほむらもこう言ってるし」

ほむら「料理ぐらい上手になればいいのよ、妹である私にできるんだから……ね?杏子お 姉 ち ゃ ん」

マミ「そうよねぇ、末っ子であるほむらができるんだから杏子もできないといけないわよね」

杏子「うぐ……」

杏子「はぁ、わかったよ……」

マミ「今日は私が当番ってことでいいから杏子はお手伝いをすること」

マミ「そうすれば自分がする時の練習にもなるわ」

杏子「はぁ……」

ほむら「じゃあ私は末っ子らしくゴロゴロしながら漫画でも読んでいるわね」

マミ「何を言ってるのほむら、あなたはお風呂のお掃除よ」

ほむら「な!」

マミ「お姉ちゃんのいうことが聞けない?」

ほむら「わ、わかったわよ……」

ほむら(マミの家なだけに凄まれると逆らえないわ……)

―キッチン―

杏子(見てても包丁の動きが早くてわかんねぇ……)

マミ「ふんふーん」トントン

杏子(そもそも何を作ろうとしてるかもわからねぇ……)

杏子(どうしよう……)

―お風呂場―

ほむら「細かいところのカビが気になってしょうがないわ……」

ほむら「本気で掃除する必要がありそうね……」

マミ「ゆっくりめにやってみたけどどうだった?」

杏子(え?あれでゆっくりなのか!?)

マミ「ふふっちゃんとわからなかったって感じね」

杏子「悪いけどさっぱりだ」

マミ「お姉ちゃんがしっかりと当番の時に教えてあげるわね」フフン

杏子(マミはそんなにお姉ちゃんって呼ばれたいのかな……)

マミ「もうご飯できるからほむらを呼んできて杏子」

杏子「ん?おう」

―風呂場―

杏子「おーいほむらー」

ほむら「何?」

杏子「もう飯ができるから早く来いってさ」

ほむら「待って、今私はこのカビと戦っているのよ」

杏子「カビってピカピカじゃん」

ほむら「この部分だけカビがおちないのよ」

杏子(べつにいいとおもうけどなぁ)

ほむら「これをおとしたらいくとマミに言っておいて」

杏子「あいよ」

マミ「もうできちゃったのにほむらったら……」

ほむら「お待たせ」

杏子「お、やっときた」

マミ「そのカビはおとせたの?」

ほむら「えぇ、やるからには完璧を求めているもの」ファサ

杏子「早くくおうぜー」

ほむら「……」

杏子「……」

ほむら「お姉さんなら末っ子に譲ってもいいんじゃないかしら?」

杏子「妹が太らないようにっていう姉の優しさだよ優 し さ」

マミ「もう、喧嘩しないの!」

杏子「あー食った食ったー」

ほむら「お風呂の順番はどうするの?」

マミ「そうねぇ、いっそみんな一緒に入っちゃう?」

ほむら「さすがに狭いと思うわ……」

杏子「3人はなぁ……」

―――――
―――

マミ「さっぱりしたわ」

ほむら「髪型が変わると印象も変わるものね」

杏子「だな、ほむらは変わってないけど」

ほむら「それにしても……杏子ってかわいいパジャマ派だったのね」

杏子「な、なんだよ悪いかよ!」

マミ「似合っているわよ杏子」

杏子「あーもう、人をからかいやがって」

杏子「そういうマミだって随分可愛らしいパジャマじゃねぇか!」

杏子「そのサイズでそんなパジャマよく見つけたな」

マミ「み、見た時可愛いって思って買ったっていいじゃないの」

ほむら「いいと思うわよ、似合っているし」

ほむら「お姉さんっぽくはないけど」

マミ「ほむらまで……」

マミ「じゃあ今度ほむらのためにかわいいパジャマを買いに行きましょう」

杏子「お、いいなマミ姉、ジャージなんかより女の子としてかわいいのをあげないとな」

マミ「えぇ、かわいい妹をもっと可愛くしてあげないと」

ほむら「マミ姉ってなによ……というかジャージは動きやすいしあたたかいし」

マミ「ジャージはだめよ、寝るときに身体を締め付けてしまうわ」

ほむら「そんなにきついジャージははいてないのだけど……」

杏子「いいか、パジャマは寝る時のための服だからな、ジャージより健康にもいいんだぞほむら」

マミ「そうだわ、鹿目さんや美樹さんも誘ってほむらのパジャマを選びましょう」

ほむら(まどかやさやかが……着せ替え人形にされる……)

ほむら「それはやめて!」

マミ「あら?そういえばほむら、ブラはしてないの?」

ほむら「……なにか言った?」

マミ「な、何も言ってないわ」

杏子「ほむらじゃする必要がないだろ」

ほむら「放っておいて!」

マミ「さ、そろそろ寝ましょう」

杏子「そうだな」

ほむら「1日目から疲れたわ……」

マミ「と、ところで杏子」

杏子「ん?なんだよマミ」

マミ「……マミ姉って呼ばないの?」

杏子「いや、それは妹ということになってるほむらを……」

マミ「そ、そうよね……」

杏子「あーもうわかったよ、マミ姉って呼べばいいんだろ」

マミ「えぇ!」

ほむら(いずれ二人を姉と呼ばされそう……)

マミ「こうして皆で一緒に寝るとなんだかおとまり会みたいね」

ほむら「というか暑いわ」

杏子「あとマミ姉の胸が邪魔」

マミ「……」

ほむら「それに3人は結構キツイわね……」

マミ「んしょっと」ギュゥ

杏子「なんだよマミ姉」

マミ「杏子が落ちないようにって思ったのよ」

マミ「杏子もほむらをぎゅってして落ちないようにしてあげて」

ほむら「余計に暑いじゃないそれ……」

杏子「あいよ」ギュゥ

ほむら「ってああもう……」

ほむら「ふふっまどか、大好きよ」

まどか「うぇひひ、私も大好きだよほむらちゃん」ギュゥ

ほむら「こ、こんなところで恥ずかしいわ///」

まどか「恥ずかしさ以上にほむらちゃんを抱きしめたいなって」ギュゥゥ

ほむら「あ、あの、まどか?ちょっと抱きしめるのが強いわ」

まどか「うぇひひー」ギュゥゥゥ

ほむら「い、痛いわまどか、もう少しやさしく……」




杏子「くかー」ギュゥゥゥ

ほむら「うーん、痛いよまどかぁ……」

―朝―

マミ「んんーほら、二人共起きなさい」

杏子「ん、もう朝か……」グシグシ

ほむら「幸せな夢を見ていたような気がするけど身体が痛いわ……」

マミ「寝違えたの?」

ほむら「腕と胸のあたりが痛い感じね……何かに締め付けられていたような……」

マミ「それって……」チラッ

杏子「ん?」

マミ「ま、まぁ幸せな夢が見れたのなら良かったじゃない」

ほむら「まぁそうなのだけど……」

マミ「朝は軽くパンに紅茶でいいかしら」

杏子「いいんじゃねぇの、マミの家なんだしマミに従うよ」

マミ「……」

杏子「なんだ?」

マミ「マミ姉……」

杏子「あーわるかったよマミ姉」

杏子(そんなに姉って呼んで欲しいのか……)

ほむら(私はコーヒー派なんだけど……とはいいにくい空気ね)

マミ「あ、ほむらもお姉ちゃんっていつでも呼んで」

ほむら「反抗期の三女は姉を呼び捨てにするってことにしておきなさい」

マミ「そう……」シュン

ほむら(うぐ……なんだか朝から悪いことをしたみたいじゃない……)

杏子「そういや今日はお前らは学校だっけ、あたしは家でのんびりしてるよ」

マミ「あなたは見滝原中学校に通うって言ったでしょう?」

杏子「あれって本気だったのか!?」

マミ「えぇ、本気よ」

ほむら「へぇ、似合うじゃない制服」

マミ「えぇ、とっても似合っているわ」

杏子「なんかスカートって慣れない……」

マミ「あ、学校で授業中に飲食は禁止だからね」

杏子「な!」

ほむら「あと転校生は質問攻めにあう運命よ、覚悟しておいたほうがいいわ」

マミ「まぁそこは少しはマシだと思うわ」

ほむら(質問攻めがまし?)

マミ「こうしておしゃべりしながら朝食っていうのも楽しいわね」

杏子「飯の時にしゃべるなんてのも久しぶりな気がするよ」

ほむら「ところで時間いいの?」

マミ「え?あ!?」

杏子「ん?なんだよ時間そんなにやばいのか?」

ほむら「えぇ、それなりにね」

マミ「なんで冷静にしてるのよほむら、二人共早く行くわよ!」

―待ち合わせ場所―

まどか「あ、ほむらちゃんとマミさんがきた!」

さやか「珍しいね、ほむらとマミさんが遅れるなんて」

マミ「遅くなってごめんなさいね」

仁美「昨日からお二人はご一緒にお住まいされているせいで……ま、まさか!」

ほむら「違うわよ仁美、せめて私のそういう相手はまどかにしなさい」

さやか「いや、それもどうなの……」

まどか「うぇひひ///」

さやか「んじゃ行きましょうか」

マミ「待って美樹さん」

さやか「?」

マミ「ほら、いつまで隠れているの、どうせ見られるんだから諦めなさい」

まどか「?」

仁美「?」

杏子「……」

さやか「え?杏子?」

まどか「杏子ちゃん!?」

仁美「佐倉さんもご一緒にお住まいされているんでしたね」

マミ「今日から佐倉さんが学校に通うから仲良くしてあげてね」

さやか「へー制服似合うじゃん杏子」

まどか「うん、とっても可愛いなって」

ほむら「よかったわね杏子」

杏子「あーうっせーうっせー」

和子「転校生を紹介します」

まどか「杏子ちゃんもこのクラスなんだね」ヒソヒソ

さやか「みたいだね」ヒソヒソ

仁美「楽しみですわ」ヒソヒソ

和子「佐倉杏子さん、入ってきて」

杏子「あ、はい……」

杏子(う、なんか全員に注目されるのってやだな……)

杏子「あー佐倉杏子だ、よろしくな」

和子「えー佐倉さんは暁美さんと大の仲良しと聞いているので暁美さんの隣に座ってもらいましょう」

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 ドンナコナンダロウネー

和子(知り合いの子が一人いるだけでも気が楽になるっていうものね)

ほむら(質問攻めが楽っていうのは私も巻き込まれるからってことね……)

モブ「暁美さんと仲良しって暁美さんが転校剃る前から知り合いなの?」

杏子「いや、こっちに来てからの知り合いだな」

ほむら「えぇ、ちょっとしたことで出会ってそこから仲良くなったのよ」

モブ「でも大の仲良しなんでしょ?」

杏子「ん?んーまぁ一緒に住んでるしな、それにほむらの姉みたいなもんってことになってるし」

ほむら「ちょ、ちょっと杏子!」

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           エークールナオネエチャンッテイメージダッタヨ

ほむら(マミ……恨むわよ……)

まどか「あはは、大変そうだねほむらちゃんと杏子ちゃん」

さやか「ま、ほむらもいるなら助ける必要はないでしょ」

仁美「そうですわね、お二人のあたふたしているところも見られますし」

さやか(仁美って意外と……)

―昼休み―

ほむら「やっと開放された……」

杏子「疲れた……」

マミ「お疲れ様、二人共」

さやか「いやー休み時間になるたびに囲まれてたね」

仁美「ほむらさんの時は妙な威圧感で質問したいのにできない方もいたみたいですわ」

仁美「ですから今回の一件に便乗してほむらさんのことを聞いている方もいたみたいですし」

ほむら「そう言われると自分のことを結構話した気がするわ……」

まどか「うぇひひ、でも二人共すぐにクラスの人気者になったね」

さやか「ほむらなんて印象が変わったって子がいっぱいいたしね」

ごめん、すっごい爆睡してた

ほむら「そういえばお昼ごはんって持ってきたっけ……」

杏子「ドタバタしてたし持ってきた記憶はないな……」

ほむら「こういう疲れた日に限ってご飯抜きなのね……」

まどか「あ、じゃあ私達の分けてあげるよ」

マミ「心配はいらないわ、ここに3人分用意してあるから」

さやか(三人分っていうか……)

仁美(おせち料理のような重箱ですわね……)

ほむら(いつの間に作ってたのかしら……)

杏子「マミ姉すげぇな」

さやか「マミ姉?」

マミ「長女が私、次女が佐倉さん、三女が暁美さんってことになったから」

まどか「え?じゃあほむらちゃんもマミさんや杏子ちゃんをお姉ちゃんって呼んでるの?」

さやか「マミお姉ちゃんとか?」

仁美「ありですわね」

ほむら「呼んでないわよ!」

ほむら「マミが姉って呼んでほしそうにしていて杏子がそれで呼んでいるだけよ」

まどか「でもほむらちゃんが妹かぁ…・・・いいなぁ」

まどか「うぇひひ、しっかりしてるけどお姉ちゃん想いな妹になりそうだよね」

ほむら「そうかしら」

まどか「うん!」

さやか「まどかはたしかに姉だけどこの中だと一番妹って感じだよね」

まどか「ひどいよぉ……」

マミ「ほむらもお姉ちゃんって言ってくれればいいのに」

杏子「あたしのことも姉って呼んでもいいんだぞ」ケタケタ

ほむら「黙りなさい」

マミ「反抗期ねぇ」

杏子「父親が入った後のお風呂は嫌みたいな反抗期だろ」

さやか「ほむらがいいようにからかわれてるね」

まどか「あはは、でもとっても楽しそうだなって」

仁美「羨ましいですわ」

ほむら「どこがよ……」

マミ「ほむら、ちゃんとガールフレンドはおうちに連れてくるのよ」チラッ

杏子「そうそう、妹のガールフレンドに挨拶はしたいからな」チラッ

まどか「え?」

ほむら「あなた達……」

ほむら「あぁもう、昼休みが終わる前に食べるわよ」

杏子「ん?あたしは食べたぞ」

マミ「私も食べたわよ?」

ほむら(いつの間に食べたのよ……)

―授業中―

ほむら(昼休みは散々な目にあったわ……)

先生「はいじゃあここの問題を暁美さん」

ほむら「はい、その問題は~」

先生「正解ね、じゃあ新しく転校してきた佐倉さん、こっちの問題を解いてみて」

杏子「……」

杏子『助けてくれ』

ほむら『嫌よ』

杏子(こうなったらさやかに……)

杏子『助けてくれさやか』

さやか『ごめん、わかんない』

杏子『じゃあまどかとか仁美に聞いて教えてくれ!』

さやか『じゃあ今度ファミレスでおごりね』

杏子「すみません、わかりません」

先生「そう?ここはね」

さやか『そんなにおごりが嫌か!』

―放課後―

杏子「勉強全然わかんねぇ……」

さやか「でもマミさんやほむらが一緒に住んでるなら教えてもらえるじゃん」

杏子「まぁそうだけどさ」

まどか「でも体育はすごかったね杏子ちゃん」

杏子「ま、体を動かすのは得意だからな」

ほむら「あまり人間離れした動きをすると変に注目されるわよ」

杏子「へいへい」

マミ「あ、お待たせ皆」

杏子「お、やっときたな」

マミ「HRが長引いていたのよ」

ほむら「そろったことだし帰りましょう」

さやか「えー寄り道しようよー」

マミ「そうねぇ、じゃあ私の家でお茶会でもしましょうか」

まどか「うぇひひ、楽しみ」

―マミホーム―

さやか「一緒に住み始めたって言う割にはあんまり変わらないですね」キョロキョロ

まどか「前に来た時とあんまり変わらない気がするね」キョロキョロ

ほむら「もともと私の家にそんなに家具はなかったから」

杏子「あたしも特定の場所に住んでたりはしないしな」

マミ「二人の衣類が増えたぐらいなのよ」

さやか「だから全然かわらないのかぁ」

杏子「あーつかれたー」ゴロゴロ

ほむら「そうね、だれかさんのせいで疲れたわ」ゴロゴロ

さやか「二日目とは思えないぐらいくつろいでるね二人共……」

ほむら「もともとアパートがあったのにこっちにきてくつろげないならきた意味がないじゃない」ゴロゴロ

杏子「そうだそうだ」

さやか「あんたはアパートとかにいなかったでしょうが」

まどか「うぇひひ、なんだかしっかりしたお姉ちゃんがいるから甘えちゃってるみたい」

マミ「あら、そうだったのね」クスクス

ほむら「な!違うわまどか!」

杏子「ちげぇ!」

ほむら「マミ、私がまどかをもてなすわ、だからあなたは休んでいなさい」

マミ「あらあら」

さやか「今更そんな事言っても遅いでしょ……」

さやか「っていうか私ももてなそうという気はないの!?」

ほむら「そんな事ないわさやか」

さやか「本当に?」

ほむら「えぇ、本当よ」

ほむら「ただほんのちょっと待遇に差があるぐらいよ」

さやか「まぁほむらならそれもしょうがないかー」

杏子「だな」

ほむら「納得されるとそれはそれで嫌なものね……」

マミ「ほむら、カップをそっちへ持って行ってくれない?」

ほむら「わかったわ」

マミ「あ、あと杏子はお茶菓子をつまみ食いしないこと」

杏子(ばれた……)

さやか「うーん、美味しいケーキに紅茶、優しいお姉さん……」

さやか「あたしもここの子になっちゃいたくなるね」

杏子「……」

ほむら「……」

さやか「露骨に嫌そうな顔をすると泣くよ!」

ほむら「冗談よ、さやかがきたら騒がしくはなりそうね」

杏子「確かにうるさそうだな」

ほむら(杏子と喧嘩をして騒がしくなりそうって意味だったんだけど……)

まどか「うぇひひ、でも楽しそうだね」

さやか「あたしとまどかがもしも入ったらほむらは五女に降格だね」

ほむら「なんで私が絶対に末っ子なのよ……」

さやか「うーん、じゃあまどかが五女でほむらが四女だね」

まどか「えぇ!私だってお姉ちゃんなのにひどいよぉ」

マミ(でも唯一の妹である鹿目さんをとにかく可愛がってしまうとか結構合っているきがするわね)

まどか「マミさんはどう思います!」

マミ「え?」

まどか「私ってこの5人で一番妹っぽいですか?」

マミ「え、えっと……」

マミ(大雑把なところはあるけどお姉ちゃんって感じのする杏子……)

マミ(周りをよく見て楽しませようとしたり気配り上手な美樹さん……)

マミ(鹿目さん贔屓なところはあるけどしっかりしてて頼りにもなるほむら……)

マミ(可愛くて頑張り屋さんで応援したく成る鹿目さん)

マミ(どうしよう否定出来ないわ……)

マミ「え、えーと……鹿目さんは姉も妹もこなせる万能さを持っていると思うわ!」

マミ「だから妹っぽいところがあるのと同様にお姉さんなところもあるとおもうの」

まどか「本当ですか!」

マミ「えぇ!」

まどか「よかったぁ」

ほむら「まどか、あなたはタツヤ君にとても姉として慕われているじゃない」

まどか「うぇひひ、ありがとうほむらちゃん」

まどか「ほむらちゃんもまどかお姉ちゃんって言ってくれてもいいからね」

ほむら「え?」

ほむら「……」

まどか「……」ジィー

ほむら(お姉ちゃんって呼ばれるのを期待されてる……)

さやか(お姉ちゃんって呼ばれたいって考えがまず姉っぽくないって言わないほうがいいよね)

ほむら「まどか……お姉ちゃん」

まどか「うぇひひ、なぁにほむらちゃん」ギュゥ

ほむら(抱きつかれて嬉しいけれどもフクザツな心境ね)

マミ「ほむら、私は?」

ほむら(マミまで便乗してきた!?)

さやか(あ、マミさんもお姉ちゃんって呼ばれたいんだ……)

さやか(確かに年齢が一緒ってことにして考えたらお姉さんぶってる妹って感じがしないこともないかな)

マミ「……」ジィー

ほむら「そ、それよりまどかとさやかは時間は大丈夫なの?」

まどか「あ、もうこんな時間」

さやか「本当だ」

マミ「……」シュン

ほむら(なんだか罪悪感が……)

杏子(そんなに姉って呼ばれたいものなのかねぇ)

ほむら「それじゃあ二人を送ってくるわ」

まどか「お邪魔しました」

さやか「お邪魔します」

ほむら「なんでお邪魔しますなのよ……」

さやか「いや、まどかとほむらの二人きりをこうお邪魔しますってことで」

ほむら「からかうのもいい加減にしないと怒るわよ?」

さやか「ご、ごめんなさい」

マミ「気をつけてね」

杏子「んじゃなー」

マミ「はぁ……」

杏子「どうしたんだ?」

マミ「どうしたらほむらはお姉ちゃんって呼んでくれるのかしら」

杏子「やっぱり姉って呼ばれないのか?」

マミ「そ、そりゃあやっぱり一人っ子だったからお姉ちゃんになるのって憧れてたもの」

杏子「ふーん」

マミ「どうしたら呼んでくれるか杏子も考えてみてくれない?」

杏子「え?うーん、マミが」

マミ「……」ジィー

杏子「あ、あーマミ姉がほむらのためになることでもしたらいいんじゃねぇの」

マミ「あの子のためになることを?」

マミ「何かしら……」

杏子「知らねぇよ」

杏子(適当に言っただけだし)

マミ「勉強は教えなくてもあの子は問題ないし……あ!」

杏子「どうした?」

マミ「そういえば杏子は見滝原の授業はついていけた?」

杏子「あ、あー……あんまりかなー」

マミ「杏子にまずはしっかり勉強を教えないと」

杏子(とばっちりだ……)

ほむら「ただいまって勉強?今日宿題なんてあったかしら」

杏子「うっせー」

マミ「ちゃんと授業についていけるように杏子に勉強をね」

ほむら「あぁ、そういうこと」

マミ「よかったらほむらも手伝って、どのへんまでやったかわからないし」

ほむら「私も授業なんて聞いてないからどこまでやったかなんてわからないわ」

マミ「そうなの?」

ほむら「えぇ、だってこの教科書を何度読んだと思ってるの?」

ほむら「まぁこの教科書を使っているのだからこの教科書の全範囲を教えれば問題はないわ」

マミ「それもそうね」

杏子「こんなにできるわけねぇだろ!」

ほむら「それじゃあ夕飯は私が作るから勉強を続けていて」

マミ「えぇ、ありがとうほむら」

杏子「そ、そうだ!今日も料理の手伝いを……」

ほむら「必要ないわ」

杏子「で、でもあたしの当番の時にうまく出来るように見ておかないとさ」

マミ「杏子、ここの解き方をまちがっているわ」

マミ「基礎からちゃんとやったほうがいいわね」

杏子「かんべんしてくれ……」

ほむら「できたわよってどうしたの杏子」

杏子「勉強なんてしたくない……」

ほむら「はい、これでも食べなさい」

杏子「なんだこれ……」

ほむら「チョコレート、脳が疲れたのなら糖分をとりなさい」

杏子「ありがと」

杏子「お前らよくあんな場所で毎日勉強なんてしてるよな」

マミ「新しい事を知るのはとても大切なことよ」

ほむら「そうね」

杏子「まぁいいや、飯だ飯!」

ほむら「どこのおっさんよ……」

マミ「杏子がお父さんで私がお母さん、ほむらが娘っていうほうが合ってるのかしら」

ほむら「その方がマシな気はするわね」

マミ「お母さんって呼んでみる?」

ほむら「遠慮するわ」

杏子「その前にあたしは男じゃねぇよ」

杏子「いただきまーす」パク

杏子「うーん、薄味だな」ホムホム

ほむら「そうかしら?」

マミ「美味しいとおもうわよ?」ホムホム

杏子「今度はもうちょい濃い目だといいな」

ほむら「まず自分で作れるようになってから言いなさい」ホムホム

杏子「あー食った食った」

マミ「ごちそうさまでした」

ほむら「ごちそうさま」

杏子「勉強もしたし飯も食ったし」

マミ「さ、勉強の続きね」

杏子「まだやらされるのかよ……」

ほむら「頑張りなさい杏子お 姉 ち ゃ ん」

杏子「ほむらてめぇ!」

マミ「で、ここがこうなるってことよ」

杏子「……」

ほむら「ふふっ」

マミ「で、その応用でここがね」

ほむら「ふふふ」

杏子「あーもう、そこでくつろいで漫画呼んで笑ってるんじゃねぇ」

ほむら「この漫画おもしろいわよ?杏子も読んでみたら?」

杏子「え?そ、そういうことなら」

マミ「だめよ、あと4ページは進みましょう」ガシ

杏子「そう言ってこれだけできたならあと5ページはって増やすんじゃねぇか!」

ほむら「ふふふ、この漫画まどかにオススメしてみようかしら」

マミ「そんなことを言う暇があったらちゃんと勉強しなさい」

杏子「畜生……」

杏子「もうこれでいいだろ」

マミ「中学1年の分ぐらいは終わったかしら……」

ほむら「1日で1年分って考えると凄いわね」

マミ「まぁ1日で詰め込んでも忘れちゃうから復習が重要よね」

ほむら「そうね、明日も全部問題が解けるか見てあげたほうがいいと思うわ」

杏子「あー2日めにしてもう家出したい……」

マミ「何言ってるの、ダメよそんなことしたら」

ほむら「ま、そういう時はヤル気が出るようなことを考えればいいのよ」

杏子「例えば?」

ほむら「さやかより良い点をとってさやかをからかうとか」

杏子「……それは楽しそうだな」

ほむら「でしょう?あなたには勝てるってさやかは思ってるわよ」

杏子「負けられねぇ!」

ほむら(嘘だけど)

マミ「ヤル気が出たみたいだしもう少し勉強しましょうか」

杏子「え?いや、それとこれは話が別だろ」

ほむら「頑張りなさい、杏 子 お 姉 ち ゃ ん」

杏子(さっきからあいつのお姉ちゃんって言葉に悪意を感じる……)

マミ(羨ましいわ、佐倉さんはお姉ちゃんって呼んでもらえて……)

マミ(私も呼んでくれたらいいのに……)

ほむら(まどかとメールでもしていましょう)ピッピッ

杏子「これで文句ないだろ……」

マミ「えぇ、お疲れ様」

ほむら「お疲れ様」ゴロゴロ

杏子「あーなんかずっと座って頭使ってたから走り回りたい」

ほむら「マミとジョギングでもしてきたら?」ピッピッ

マミ「そうねぇ、魔法少女として体力は必要よね」

マミ「そうだわ!」

ほむら(まずいわ……巻き込まれそう……)

マミ「皆で銭湯までジョギングをしましょう!」

マミ「そのまま汗を流せるし」

ほむら「家のお風呂でのんびりしたらいいんじゃないかしら?」

ほむら「杏子は付かれているし、マミだって杏子をみていたわけだから……」

杏子「いいな銭湯、よくこの時間帯にばあちゃんにミられないように忍び込んだっけ」

マミ「そんなことしたら怒るわよ……」

杏子「は、はい……」

ほむら「なら二人で……」

マミ「家族一緒にいってこそでしょう?」

ほむら(まどかとの楽しいメール交換が……)

まどか「うぇひひ、杏子ちゃんはお勉強してるんだ」

ピリリ

まどか「あ、新しいメールだ」

まどか「走って銭湯に行く事になってしまった?」

まどか「何か忘れ物とかを銭湯にしたのかな?」

まどか「銭湯かぁ、なんだか普段のお風呂より気持ちいいんだよね」

マミ「ほむら、遅れているわよ」

杏子「こんなの歩いてるようなペースじゃねえか」

ほむら「魔法禁止って……元心臓病には辛いのよ……はぁ……はぁ……」

マミ「運動不足ねぇ」

杏子「これは姉として鍛えてやらないとなぁ」ニヤニヤ

ほむら「遠慮するわ……はぁはぁ」

マミ「いい?こういう時はあの電柱まで走るって決めて走るのよ」

ほむら「そこまでいったら次の電柱って話でしょう?」

ほむら「それぐらいしってるわよ……はぁ……はぁ……」

杏子「ジャンプするように走ると速いぞ」

ほむら「それは短距離走でしょ……はぁ……はぁ……」

ほむら「というかあまり喋らせないでよ……はぁ……はぁ……」

マミ「魔法で強化していても肉体は動いているのだから体力はあると思ったのだけど」

杏子「本当にねぇなぁ」

ほむら「というかあとどれだけ走ればいいのよ……」

マミ「大丈夫よ、あと半分は過ぎているわ」

杏子「あぁ、半分は過ぎてるよ」

ほむら(絶対に走り切れないわよそんなの……)

ほむら「も……無理……はぁ……はぁ……」

マミ「もしも走りきったら鹿目さんの好感度アップよ」

ほむら「なんで……アップするのよ……そんなわけないでしょう……」

杏子「あ、もしもしまどかか?え?あぁ、そうそう今銭湯まで走ってるんだけどさ」

杏子「ほむらが走り切れないって泣き言言ってるんだよね」

ほむら「え?え?ほ、本当に電話しているの?」

杏子「え?ほむらはそんな事言わない?まぁお前の前では格好つけるからそうかもしれないけど」

杏子「実際はだらだらと」

ほむら(まどかに格好悪くミられる……名前に負けないように格好良くなるって……)

ほむら(走るわよ走ればいいんでしょう!)ダッ

マミ(あら、ペースアップしたわね)

杏子(電話なんてしてねぇのに)

―銭湯―

ほむら「はぁはぁ……」

マミ「すぐに銭湯に入ったら倒れちゃいそうね」

杏子「ちょっと休ませてやったほうがいいんじゃねぇの」

マミ「ちゃんと走りきったものね」

ほむら「かはっ……はぁはぁ……」

杏子「ほれ、清涼飲料水」

ほむら「はぁはぁ……はぁはぁ……」

ほむら(飲み物が欲しいけど息切れがひどくて飲めない……)

マミ「落ち着いた?」

ほむら「程度はね……」

マミ「そう、じゃあ中に入りましょう」

ほむら「えぇ」

杏子「汗で服がはりついててうぜぇしな」

マミ「そうね、下着が透けて見えそうだし」

―銭湯 脱衣所―

ほむら「……」ジィー

マミ「どうかした?」

ほむら「いえ……」

杏子「ま、そのうち大きくなるって」

ほむら「杏子に言われたくないわよ!」

マミ「?」

―銭湯 露天風呂―

マミ「やっぱり露天風呂よねー」

杏子「まぁ外を見ながらっていうのはいいよな」

ほむら「露天風呂といえば女湯は覗きをよくされるわよね」

マミ「え!?」キョロキョロ

杏子「んなやついねぇだろ、まどかの入った露天風呂なら誰かさんは覗きそうだけどさ」

ほむら「失礼ね」

杏子「誰もお前とは言ってないだろ」

ほむら「まどかと一緒に銭湯にきて一緒に入らない理由がないじゃない」

杏子「ってそっちかよ……」

マミ(覗きなんていないわよね……)キョロキョロ

ほむら「さっきから挙動不審だけどどうかしたのマミ」

マミ「え?なんでもないわよ」

杏子「覗きの心配か?」

マミ「あなた達不安にならないの?」

ほむら「簡単に覗けたら銭湯なんてすぐに潰れるんじゃないかしら」

杏子「だな」

ほむら「それにそんなに言うなら露天風呂じゃなくて屋内に戻ればいいだけよ」

杏子「一番姉って言う割りには怖がりだな」

マミ「二人がそうやって脅かすからでしょう!」

杏子「それ!」ピュ

マミ「キャァ!」

杏子「水鉄砲って意外と出来るもんだな」

ほむら「杏子少しやり方が違うわ、こうよ」ピュゥ

マミ「キャゥ!」

マミ「二人して何するのよ!」

杏子「姉っていうのは妹のイタズラをよくうけるもんだろ?」ピュ

ほむら「そうそう」ピュゥ

マミ「も、もう」グシグシ

マミ「姉の仕返しは怖いのよ」グシグシ

杏子「銭湯であんまり暴れたりはできないだろ」

ほむら「かわいい妹がじゃれていると思えば起こる必要もないでしょう?」

マミ「杏子は勉強、ほむらは運動……」ボソ

ほむあん「……ごめんなさい」

マミ「まったくもう……」

ほむら「……」

杏子「結構長く浸かってるしそろそろあがるか」

マミ「そうね」

ほむら「ふにゃ……」

マミ「ちょ、ちょっとほむらがのぼせてるじゃない」

ほむら「ん……」

マミ「気分はどう?」ナデナデ

ほむら「あんまり良くないわね」

杏子「体力ねえんだからきついならきついっていえよな」パタパタ

ほむら「そうね、少し無理してしまったわ」

マミ「あまりお姉ちゃんを心配させちゃダメよ」

ほむら「そうね」

【まどか☆マギカ】巴マミ×キュゥべえスレ3.5 【キュゥマミ】
幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
パターン1
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
パターン3
マミ「あなた誰なの?」 QB「前の個体は処分した」
QB「『前の僕』、は精神疾患を『患い』かけていたからね。『僕達』にとっては、『煩わしい』存在でもあったしね」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

ほむら「ごめんなさい、迷惑をかけてしまって」

マミ「何言ってるのよ、家族っていうのはお互いに迷惑をかけても助け合ってこそでしょ?」

ほむら「本当の家族ってわけではないでしょう」

マミ「もう……」

杏子「ま、そんなに気にするならなにか1ついうことを聞くってのでどうだ?」

ほむら「私に出来る範囲でお願いするわ」

杏子「んじゃそうだな、あたしの料理当番の時にちゃんとやり方を教えてくれ」

ほむら「お安いご用ね」

マミ「じゃ、じゃあ私はマミお姉ちゃんってこれからは呼ぶことっていうのでどうかしら」

ほむら「それは無理ね」

マミ「そう……」シュン

ほむら(いまさらお姉ちゃんなんて呼ぶのはさすがに恥ずかしいわ)

マミ「まぁいいわ、大丈夫そうならもう帰りましょう」

杏子「走ったり勉強したりで疲れたしな」

ほむら「そうね、結構眠いわ」

マミ「それにしても走っていくような距離じゃなかったから湯冷めしそうね」

ほむら「でも温泉なら湯冷めしにくいっていうけど」

杏子「まぁどのみち帰るしかないんだし気にしてもしょうがねぇよ」

杏子「っとその前に風呂あがりの牛乳だな」

ほむら「私はコーヒー牛乳にしておくわ」

マミ「私はフルーツ牛乳ね」

杏子「別に違う種類じゃないとダメってわけじゃないだろ」

ほむら「その3種でコーヒー牛乳が一番好きってだけよ」

マミ「私もフルーツ牛乳が一番好きなだけよ?」

杏子「ま、ならいいけどさ」

杏子「ぷはーやっぱ牛乳だよなー」

ほむら(牛乳をビールに変えたら本当におっさんね……)

マミ「よく一気に飲めるわね……」コクコク

杏子「ちびちびのむより一気に飲んだほうが気分いいだろ」

ほむら「そう言われても一気に飲まないし」

マミ「えぇ」

―マミホーム―

マミ「んーゆっくり眠れそうね」

杏子「そうだなー」

ほむら「えぇ、いろいろとあって疲れたわ」

マミ「昨日は杏子を抱きしめていたから今日はほむらね」

杏子「んじゃあたしがマミの後ろで寝るか」

ほむら(結局私はどちらかに抱きしめられて寝ることになるのね)

杏子「さやかに……まけるかぁ……むにゃ……」

マミ「すぅ……すぅ……」ギュゥ

ほむら(寝れない……)

ほむら(そういえばマミはあのあと代わりのお願いも何も言わなかったわね……)

ほむら「……」

ほむら「今日はありがとうマミお姉ちゃん」ボソ

マミ「どういたしましてほむら」ギュゥ

ほむら「え?起きて……」

マミ「もっとほむらはお姉ちゃんを頼っていいのよ……むにゃ……」

マミ「少しは甘えてくれないと心配なんだから……すぅ……すぅ……」

ほむら(寝言……ほっとしたような……)

ほむら(それにしても、一緒に住み始めただけの相手にそこまで寝言で言うなんてね)クス

杏子「さやかに1点差で負けたぁ……むにゃ……」

マミ「じゃあ杏子は今日からお勉強の特訓ね……すぅ……すぅ……」

ほむら(寝言で会話してる)クスクス

ほむら(せっかく一緒に住み始めたのだし少しぐらい甘えようかな)ギュゥ

ほむら(人肌って暖かくて眠るときは気持ちいいのよね……)ウトウト

―朝―

マミ「ほむらー朝よー」

ほむら(暖かくて心地いい……もうちょっとだけ寝ていたい……)

ほむら「もう少しだけ……」ギュゥ

マミ「あなたが起きてくれないと私が動けないのよね……」

杏子「引き剥がして起こせばいいじゃねぇか」

マミ「そういうあなたはなんでベッドと壁の隙間に挟まってるのよ」

杏子「なんでだろうなぁ、とりあえず動けないから助けてくれ」

マミ「ほむらが起きたらね」

マミ「ほら、起きなさいほむら」

ほむら「もう少しだけ……」

マミ「ダメよ起きなさい」

ほむら「マミお姉ちゃんのもう少しだけ……」

マミ「え?今お姉ちゃんって」

ほむら「!!?」ハッ

ほむら「あ、目が覚めたわ、さ、早速朝食の準備をしましょう」

マミ「うーん、気のせいかしら」

杏子「いや、気のせいじゃねぇだろ、確かにほむらはお姉ちゃんって言ってたぞ」

マミ「そ、そうよね!」

杏子(そんなに喜ぶことかねぇ……)

マミ「ほむら、お姉ちゃんも朝食作るの手伝うわよ!」

杏子「あ、おい!」

杏子「挟まってるのを助けてから行ってくれよ……」

ほむら「……」トントン

マミ「ふんふーん」ニコニコ

ほむら「朝から随分ごきげんね」

マミ「いいことがあったもの」

ほむら「そう……」

マミ「えぇ、これから毎日楽しくなりそうな感じがしてきたわ」

ほむら「それはどうかしらね」



杏子「おーい助けてくれよー」

―数日後―

マミ「ちょっとほむら、いくら鹿目さんが来ているからってカバンを放置しちゃダメでしょ」

ほむら「まどかと遊ぶ時間がどれだけ大事だと思っているの!」

杏子「てか今日はほむらが買い出しの日だったよなマミ姉」

マミ「そうね」

まどか「あ、じゃあ私、ほむらちゃんのお手伝いしますよ」

ほむら「まどか……うるさい姉のせいで遊ぶ時間を手伝いなんかさせてごめんなさい」

まどか「うぇひひ、いこっほむらちゃん」

ほむら「あ、そういえばマミお姉ちゃん、牛乳と卵ってまだあったっけ?」

マミ「あ、もう無くなりそうね、買ってきて」

杏子「チョコレートも買ってきてくれ」

ほむら「杏子お姉ちゃんは食べ過ぎだからダメ」

杏子「ちっケチな妹だな」

まどか(うぇひひ、本当の家族みたいでとっても羨ましいなって)


終われ

おかしい、俺は家族となったマミの家でまどほむがいちゃついて
いつもいつもここでいちゃついてないの!って叱られちゃうようなSSを考えて……
あとさやかちゃん全然だせねぇ!出したかったのに全然だせねぇ!
グダグダ続けるのは好きだしもっと続けたくても明日用事あるしネタもないし保守だらけになるだけだわ
付き合ってくれてありがとう、寝落ちしてごめんなさい、暇つぶしになってれば幸い

>>476
お疲れさんでした。

ところで>>1
『ほむら「お祭りがやってるわね」』
の人かい?

3人がほのぼのしていて良かった乙

>>479
うん

ネタも出尽くしてかぶってそうだけど5人でほのぼのさせたい、まどほむしたい
おやすみなさい

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