江ノ島「ずーーっと考えてたのよねー。あんたがどうしたら絶望するかっていうのを」
苗木「ふ、ふざけるな!意味の分からない事をいきなり言うなよ!」
江ノ島「意味が分からない?あんたは私と付き合えば絶望してくれそうだからそうする。簡単じゃない?誰も嫌いな相手には近づきたくないしね」
苗木「お前は、人を、みんなを殺した!」
江ノ島「はぁ?私はキッカケを与えただけ。勝手にあいつらが殺したあっただけでしょ?」
霧切「ちょっと待ちなさい」
江ノ島「なに?頭でっかちおかめ女」
霧切「あなたは私達に負けたわよね?」
江ノ島「それが?」
霧切「私達が罰を受ける様にあなたもルールを守るべきじゃないのかしら?」
江ノ島「あーはいはい。そのつもりだったんだけどねー。そんな絶望よりもっと素晴らしい絶望を見つけちゃった訳」
十神「俺達をここから出すという約束はどうした?貴様自身がルールには人一倍うるさいと言っていたが」
江ノ島「じゃあ苗木誠を除いたあんたらだけ外に出してあげる。それで勝手におっ死ねばいいよ」
十神「だそうだが霧切、お前はどう答える?」
霧切「ふざけないで」
葉隠「出してくれるって言うんだからここは従った方が良くねーべか?」
腐川「そ、そうよね。何もこんな陰気くさいところにいる理由なんか」
霧切「私達は苗木君に救われた。違うとは言わせない」
6時からまた書きまーす
苗木「霧切さん・・・」
霧切「私はここに残るわ」
江ノ島「はー・・・あったま固い人間はこれだから嫌いなんだよねー」
十神「それで霧切は残るらしいが他の奴らは出てもいいのか?」
江ノ島「ダメに決まってんじゃん。『苗木君誠以外をここから外に出す』って条件だから一人でも残るなら破棄だよねー」
葉隠「そりゃ困るべ!」
腐川「合理的と言えば合理的なのに・・・」
朝比奈「ちょっとあんた達苗木の事もちゃんと考えようよ!」
苗木「い、いいよ。みんな。僕は大丈夫だからさ、皆はここから外に出てよ」
霧切「・・・苗木君」
苗木「僕のせいでここから皆が残れないっていう方が僕には辛いんだよ霧切さん」
霧切「・・・・・・・・・分かったわ」
苗木「うん。ありがとう霧切さん」
霧切「だけどこれだけは覚えておいて苗木君。必ず助けにくるから」
苗木「うん。信じてるよ霧切さん」
江ノ島「はい!んじゃ決まりー!学級裁判もこれにて閉幕ー!」
江ノ島「それじゃ出口は開けとくから皆は出ていってねー!」
――――――
苗木「・・・」
江ノ島「あー凄い苦労しました・・・絶望的にバカな連中に理解させる為に凄い苦労しました・・・」
苗木「・・・」
江ノ島「じゃあじゃあ!苗木君!二人でラーブラーブしよーね」
苗木「・・・・・・」
江ノ島「さすがにコロシアイ生きぬいて来ただけあるねー!んもー仕方ないなー!じゃあご奉仕してあげればいいのかなー?」
苗木「あっちいけよ!」
江ノ島「グフュフュフュ!!苗木君かーわゆーい!!」
苗木「僕は仲間を・・・みんなを信じてる!お前なんかに絶望なんかしない」
江ノ島「そう、そのむかつく程前向きな希望があたしを苛つかせるのよ。苗木君を絶望に落とせたらどんだけ絶望的な快楽が待ってるのかな」
江ノ島「いっとくけどあたしと関わった人間で絶望に墜ちなかった人間なんか一人もいない」
苗木「僕は堕ちない!」
江ノ島「希望がある限り絶望ある」
苗木「!」
江ノ島「覚えておいておいてください。私によりますとあなたの希望を打ち砕く作戦もありますので」
苗木「作戦って・・・作戦って何だよ。また動機か?」
江ノ島「それは後でのお楽しみじゃ。私様は少しばかり失礼するぞ」
苗木「・・・・・・」
苗木「・・・霧切さん達・・・大丈夫かな」
苗木「・・・食堂に行こう・・・」
ガチャッ
苗木「何かこうして見ると広いなここって」
15人もいた食堂はまるで最初から誰もいなかったかの様に静かだった。
「はぁ、何で、いつ『コレ』は終わるんだ・・・」
モノクマ「やぁ!苗木君!」
苗木「うわああぁ!」
モノクマ「んー?何かいつもよりボクのセクシーボイスが響く気がするよ?」
モノクマ「あっ!そっか!人数が凄く減ったからだね!」
苗木「何しにきたんだよ・・・」
モノクマ「ウププ、マンネリ気味になっちゃいけないと思って趣向を変えてみました」
苗木「何の用だよ」
モノクマ「そうそう!苗木君。視聴覚室に行ってみるといいよ」
苗木「は・・・・・・?」
モノクマ「ウププ・・・面白いモノ見せてあげるよ・・・」
苗木「あっ!おい!」
苗木「視聴覚室・・・?」
苗木「・・・行くわけないだろ。だいたい、もう罰を受ける筋合いなんてないはずだし」
ガチャ
苗木「部屋に戻ろう。なんか凄い疲れたな」
ガチャ
江ノ島「はーい苗木君!」
苗木「な、何で?」
江ノ島「どーせ来ねーかと思ったからあたしから来てやったぜ!ヒィィィやっほー!絶望的に単純思考だなア、オイ苗木ィ!」
苗木「そこどけよ。僕は疲れたんだ。話す気はない」
江ノ島「あれ?一緒に寝たい?江ノ島ちゃんと一緒に寝たいのぉ?だめだよ苗木くん。女の子は優しいくエスコートしなきゃ」
苗木「話なら明日聞くから」
江ノ島「辛いなら早く堕ちればいいのにィ。頑固だなあ」
江ノ島「まぁ、私達がそう簡単に相容れるとは思ってないけどね」
江ノ島「光と闇があるように、信頼や裏切りがあるように、空と海が交わりあわないように、私が私であるように、苗木君が苗木君であるように」
苗木「・・・・・・」
江ノ島「でもね。一人だけ交わり合えた人物がいたのだー!」
江ノ島「しかもその人物は驚く事に超高校級の希望と呼ばれていた人物でした。それはそれはありとあらゆる才能を会得した人物だったのです」
江ノ島「でもねーそいつバカだったんだよー。私がチョロチョロっと精神揺さぶったらコロッと絶望に堕ちちゃったんだーえへへ」
苗木「超高校級の希望が?絶望に堕ちた・・・?」
江ノ島「食いつきましたね。では続けます」
江ノ島「カムクライズル・・・あたしの渡した情報にあったでしょ?」
苗木「確か、希望ヶ峰にいた15人の生徒を殺したって」
江ノ島「さっすがー!話が早い」
江ノ島「人間って本当に怖ーい!言葉たった一つ付け加えるだけで人を殺せるぐらい豹変しちゃうんだよぉ?」
苗木「それもお前が発端じゃないかっ!」
江ノ島「苗木君ひっどーい!あたしはキッカケじゃないんだよー!悪いのは希望ヶ峰学園だもん」
苗木「・・・え?」
江ノ島「もう一度言いますが、希望ヶ峰学園は裏では劣悪な行為を行う最低な学園です。希望だの何だのと綺麗事を言って、汚い事ばかりしている。そういう輩達なのです」
苗木「ふざけるなっ!希望ヶ峰学園はそんな学園じゃない?」
江ノ島「先程の裁判でも言ったはずだよ?君達は学園生活の記憶を失っているとね」
苗木「それは・・・」
江ノ島「キミにどうして学園の何たらかが分かる?判断出来るよ」
苗木「それはっ・・・でもっ!」
江ノ島「理解してください・・・そして現実を見てください・・・現実から目を背ける事が・・・『希望』なんですか・・・?」
苗木「グッ・・・!」
江ノ島「そう。君の言う希望もその程度のモノ。信頼や仲間、紙より薄っぺらい存在を心の支えにして、そんなの絶望的だとは思わないかな?」
苗木「全てお前の出任せだ!そうやって口車に乗らせてボクをっ!ボクを」
江ノ島「うぷぷ・・・愚か!愚かだよ苗木君!自分の解けない謎は全て嘘で片付けるのかい?」
江ノ島「私は本当のことしか言っていないのだよ。超高校級の希望が絶望に堕ちたこと、希望ヶ峰学園が劣悪な行為をしたこと、なーにも嘘をついていないのだよ」
苗木「だったら・・・希望ヶ峰は・・・」
江ノ島「絶望的だよねぇ・・・超が付く程に絶望的な状況だよねぇ」
江ノ島「超高校の絶望のおかげで滅びた希望ヶ峰学園にもそれ相応に責任があったなんてねぇ」
江ノ島「希望も超高校級の絶望も希望ヶ峰もみーんな責任があるんだよ。さて、キミはいったい何を信じて何をすればいいんだろうね」
苗木「ちょ、ちょっと待ってよ!その希望ヶ峰学園がした劣悪な行為っていうのは何なんだよ!」
「はーい!時間切れ。夜時間になっちゃったね。それじゃあ・・・しよっか?」
苗木「いいから学園の行為について教えてくれよ」
江ノ島「ぶーぶー!待たせる男の子は嫌われるぞ。ちなみに遅い男も嫌われまーす!」
苗木「江ノ島・・・お前何を知ってるんだよ」
江ノ島「していうなら苗木君の知らない事を全部知ってるかな。じゃあ、あたしはやる事があるからやりたくなったら機械室にきてねぇ。いきなりはだめだよー?」
苗木「でてってくれ・・・」
江ノ島「前にも言ったけど早くゲロっちゃった方が身のためだよ?じゃーね」
苗木「・・・・・・クソッ!」
機械室で興奮するのなんて左右田くらいだよ!
>>55
モノクマ操作室だったwwww
このSSまとめへのコメント
うほいいSS