岡部「ラボで自慰に耽ってたら、誰かに見られた」(160)

~ラボ~



岡部「ぬうう……」

岡部(今宵は俺のミストルティンが疼く……)

岡部(ここの所ご無沙汰だったからな、久々に溜まった邪を取り除くか)

岡部(いつも通り家に帰ってから……いや、しかし今は一刻も早く鎮めたくなったきた……)

岡部「……」

岡部(ラボメンは皆帰宅済、夜なので再訪もあるまい)

岡部「さらに鍵もかけておけば、問題は皆無」

 カチッ

岡部「よし……」



岡部「さあ! その身を高ぶらせろバベェェル!」

 ギィン

────
───
──



 シコシコ

岡部「ぐうっ……」

岡部「ノスタルジアドライブッ!」

 ドピュ

岡部「ふぅっ……」

岡部「……」

岡部(ふん、狂気のマッドサイエンティストともあろうものが自慰とはな)

岡部(……全く、男というのは難儀なものだ)

岡部(性欲などというものに一生付きまとわれるのだからな)

岡部「さて……と」 

 タッタッタッタッタ

岡部「──!?」

岡部(ドアが……鍵が開いてる……!?)

岡部「だれだっ!」

岡部(っと、まて、その前にズボン!)

岡部「くそっ!」

~ラボの外~



岡部「い、いない……」

岡部(見られた……?)

岡部(誰だか知らんが……見られた……?)

岡部(でも鍵……鍵は……?)

岡部「はっ……!」

岡部(合鍵……くっ、行為に夢中で気づかなかったというのか!)

岡部「死にたい……」

 翌日

~実家~



岡部(あれから俺は、失意のうちに帰宅……)

岡部(正直どうやって帰ったか覚えていない)

岡部(首になったサラリーマンが気づいたら家だった、と話してるのを聞いたことがあるが、まさにそれ)

岡部「……」

岡部「あああああああああああああああ!!」

岡部「あのときの俺に言ってやりたい!」

岡部「迂闊なことをするなと。軽率なことをするなと。見てみぬフリをするなと。もっと注意をはらえと!!」

岡部「ぐううううう! 誰に見られたのかは知らんが、もしラボでのHENTAI行為(物理)がラボ内に広まってしまったら……!」

岡部「……」

まゆり『まゆしぃはがっかりなのです……』

ダル『ふひひ、やりすぎんなよオナリン』

紅莉栖『不潔、近寄らないで、汚らわしい』

萌郁『ひっ……こ、来ないで……』

るか『あの……ボク……なんて言ったらいいのか……ええっと……』

フェイリス『凶真ぁ……さすがのフェイリスもフォローしきれないのニャ……』

鈴羽『あ、あのさー、あたしが言うのもなんだけど、共同で使ってるラボで、その……よした方がいいんじゃないかなぁ……』

岡部「ううぅぅう、おうううう!」

岡部「ラボの長としての威厳の前に、人としての尊厳が失われるっ……!」

岡部「かはっ……! かはっ……!」

 ブーブー

岡部「はうあっ!?」

 ブーブー

岡部「ちゃ、着信……ダルか」

 ピッ

岡部「も、もしもし」

ダル『あ、オカリン? 今どこよ』

岡部「実家だが……」

ダル『あれ、そーなん? いや、ラボの鍵開いてたからさ、コンビニにでも行ってたのかと』

岡部「……あぁ、そういえば鍵をかけ忘れた気がする」

ダル『ちょ、無用心にもほどがあるっつーの!』

岡部「で? なんだ? わざわざ電話したということは、なにか用事でもあるのか?』 

ダル『あー、別にいいや』

岡部「……気になるではないか」

ダル『大したことじゃないんだってばよ』

岡部「……」

岡部「頼む、聞かせてくれ」

ダル『ちょ、どうしたん?』

岡部「頼む」

ダル『え? いや、だからコンビニだったらコーラでも頼もうかと……』

岡部「……そ、そうか」

ダル『オカリン何かあったん?』

岡部「いや、問題はない。ところで、ラボにはいるのはおまえだけか?」

ダル『え? うん、そうだけど』

岡部「分かった、すまないな」

ダル『お、おう……?』

 ピッ

岡部(……まだ広まったと決まったわけではない)

岡部(まゆりやルカ子が周りに広めるような残虐行為を行うとは考えにくい……)

岡部(ダルなら助手あたりに吹きこみかねんが、同じ男だ……それがいかに残酷なことか分かるだろう)

岡部(それに、今の反応を見る限りでは、奴は白だ)

岡部(……ラボメンに噂を広める輩がいるとは考えたくはない……しかし)

岡部(スイーツ(笑)の情報網はヘァンパじゃないのも確か)

岡部「……見た奴を探しだして口止めせねばなるまい」

岡部「それが最善……! 傷口を広めないためにも……!!」

岡部「足音は一人のものだったはず」

岡部「しかし、ラボメンガールズ全員に聞いて回るのも骨だな……」

岡部「ん? メールが着ている……?」

 ピッ ピッ

岡部「さ、三通だと!?」

岡部「しかもそれぞれ別の差出人……」

岡部「もしやすでに広まり始めて……?」

岡部「ぐうっ……」

岡部(お、落ち着け、まだそうと決まったわけでは……)

岡部「すう……はー……」

※選ぶといいよ

岡部「一通目の差出人はは>>34
   
   二通目は>>39
   
   三通目は>>44
   
   からか……」




※ラボメンガールズ6人でオナシャス、被った場合等はstにする

安定の助手

助手

にゃんにゃんにゃんにゃん

岡部「一通目の差出人は助手。
   
   二通目は萌郁
   
   三通目はフェイリス
   
   からか……」

 ピッ

From:助手
Sub:
本文:話したいことがあるんだけど

 ピッ

From:閃光の指圧師
Sub:
本文:話したいことがある

 ピッ

From:フェイリス
Sub:
本文:話があるのニャ


岡部「……な、な、な、なんだというのだ!」


岡部「ここは順当に、一番最初に出してきた助手から話すことにしよう……」

────
───
──

紅莉栖「やっと来たか」

岡部「お、おう……」

岡部(心なしか怒ってるような気がしないでもない)

岡部「で……は、話とは一体……」

紅莉栖「ねえ岡部、あんた……」

岡部「ごくり……」

紅莉栖「昨日の夜……何してたの」

岡部「ぐっ……!」

岡部「な、なんのことだ?」

紅莉栖「いいから答えなさい」

岡部「お前……それを俺に言わせようとするのか!」

紅莉栖「……いいから」

岡部(どんな辱めだ!)

岡部「こ、答える必要はないな」

紅莉栖「……そう」

紅莉栖「私には言えないの……」 ジワッ

岡部「な、なぜ泣く!」

紅莉栖「うっさいバカ!」

紅莉栖「私見ちゃったのよ……」

岡部「うぐっ……!」

紅莉栖「岡部が……その……」

岡部「い、いい! その先は言わなくていい! 言うな! 言わないでくれ! 言わないでください!」

紅莉栖「……」

紅莉栖「ねえ岡部、私そんなに信用ない?」

岡部「は、はぁ?」

紅莉栖「岡部なら全部話してくれると思ったのに……」

岡部「べ、別に信用してないわけでは──」

紅莉栖「だったら! 話してくれてもいいでしょ!? 昨日……何してたか」

岡部「だ、だから言えるかばかものっ!」

紅莉栖「……ばか」

紅莉栖「岡部のばかっ!!」 タタッ

岡部「お、おいい!? ま、まて!」



岡部(やはり、昨日俺の自慰行為を見ていたのは助手だったのか……)

岡部(だが泣かなくても……)

岡部「ん?」

岡部「となると、後の2人は一体……?」

萌郁「あ、岡部くん」

岡部「……」 ゲッソリ

萌郁「どうしたの? なんか、元気、ない」

岡部「いや何、ちょっと魔剣ミストルティンを手入れしているところを見られてな……」

萌郁「?」

岡部「で、話とはなんだ? 手短に頼むぞ、今の俺は枕に顔をうずめてぐりぐりしたい気分なのだ」

萌郁「えっと……その……」

萌郁「……///」

岡部「?」

萌郁「き、昨日の夜の……ことなんだけど」

岡部「!!?」

萌郁「あの……その……///」

岡部「ま、まて! 昨日の夜とは!?」

萌郁「あ……う……///」

 ピッピッ

 ブーブー

岡部「……っ」

 ピッ

From:閃光の指圧師
Sub:
本文:昨日のラボでのこと、忘れたなんて言わせないぞ><

岡部「は? え? は?」

萌郁「……あ、あんまり……こっち、みないで……///」

岡部(こ、これは一体どういうことだ?)

岡部「お、おい、お前昨日の夜……ラボに来たのか」

萌郁「う、うん、それで……ラボに行ったら……」

萌郁「……っ///」

 ピッピッ

 ブーブー

岡部「……」

 ピッ

From:閃光の指圧師
Sub:
本文:岡部くんが……
   だめ! これ以上は言えないよ~><

岡部「なん……だと?」

萌郁「……責任」

岡部「え?」

萌郁「責任……取って、くれるよね///」 ギュッ

岡部「は、はぁー!?」

岡部(どういうことだ? 俺のあれを見ていたのは助手でFAだったはず)

岡部(あれを見られた俺はそのまま気が遠くなり……)

岡部(だとしたら、朦朧とした意識の中で、その後ラボに来た指圧師にナニかしたということか!?)

岡部「お、お、落ち着け、一旦落ち着けぇ!」

萌郁「岡部くん……///」 ギュウ

岡部「は、離せぇっ」

萌郁「あ、ま、待って……おか……」



岡部(くっ、この分だと俺はフェイリスにもナニか……!? まてまて、決めつけるのは早計だ! まずは話を……)

岡部「はぁっ……はぁっ……」

フェイリス「ニャニャ、凶真ぁ~、そんなに急いでどうしたニャン」

岡部「は、話があると言ったのは……お前だろうっ……」

フェイリス「はっ、そうニャ、そうだったのニャ」

フェイリス「きたる妖精会議のための聖域決めの話し合いを──」

岡部「い、今はそういう話はいいっ!」

フェイリス「今の余裕がないニャン」

岡部「あ、あってたまるか、俺はとんでもないことをしてしまったのかもしれんのだ!」

フェイリス「……ニャフフ、とんでもないことって」

フェイリス「昨日の夜のことかニャー?」

岡部「!!?」

訂正 

フェイリス「今の余裕がないニャン」→フェイリス「今の凶真は余裕がないニャン」

岡部「お、お前……なぜそれをっ……」

フェイリス「ニャフフ、フェイリスには全てお見通しなのニャ」

岡部(助手か!? 助手がフェイリスに言いふらしたのか!? おのれスイーツ(笑)めぇぇぇ!)

フェイリス「凶真も狂気のマッドサイエンティストである前に一人の男だったわけニャ」

岡部「うぐっ……」

岡部「わ、忘れろ、忘れてくれ、頼むから……」

フェイリス「どうしてそんなに慌ててるのニャ? 別にそんなにおかしいことじゃないのニャ」

岡部「た、確かにそうだが……し、しかしっ!」

フェイリス「凶真~、女の子は……みんな、優しく包み込まれるのが好きなのニャ……///」 ツー

岡部「ひぅぅっ!?」

岡部「い、いきなり胸をなぞるなっ!」

フェイリス「一人よがりは嫌われるのニャ……///」

岡部「や、やめんか!」

岡部「くそ、どうしてこうなった……」

フェイリス「凶真もお年ごろニャ」

岡部「う、うるさい! だいたい、なぜ貴様が昨日の夜のことを知っている!」

フェイリス「なぜって──」

岡部「助手か!? どうせ助手が言いふらしたんだろ、そうに決まってる! あいつは俺を辱めてっ……!」

フェイリス「何言ってるのにゃ、クーニャンは関係ないニャン」

岡部「え……? な、ならばなぜ……」

フェイリス「そーれーはー」

フェイリス「フェイリスは昨日の夜、見てしまったからなのニャ」

岡部「」

岡部「き、貴様だったのかぁぁぁぁ、フェイリス・ニャンニャンンン」

フェイリス「ニャニャ!? ど、どうしてそんなに怒ってるのニャ……」

岡部「うるさぁぁぁい! とにかく! このことは他言無用だ! いいな!」

フェイリス「わ、分かったニャ……」

岡部「うぐぐううううっ……」

岡部「一夜にしてこの広まり……死にたい」

岡部「いや、下手をすればまだまだ広まりかねん……」

岡部「このままではパンデミック、オナニーパンデミックで俺の人生が終わる……終わってしまう」

岡部「早く何とかしないと……」

岡部「……」

岡部「そうだ! Dメールを使ってなかったことにすれば!」

~ラボ~



岡部(どういう文面にすればいいだろうか)

 ピッ ピッ

岡部(ラボで自慰は危険見られるぞ)

岡部(こんなもんか?)

岡部「よし……」

 ガチャ ブォーン…‥

岡部「……」

 ブォーン……

岡部「……?」

 ブォーン……

 チーン

岡部「ほ、放電現象が発生しない……だと?」

岡部「なぜ……今このタイミングで……!? 今は昼間、いつもならちゃんと放電現象は起きるはず……」

 ブーブー

岡部「ちゃ、着信!?」

 ピッ

るか『あ、もしもし……こんにちは、岡部さん』

岡部「ルカ子か……どうしたんだ?」

るか『いえ、あの……大したことではないんですが』

岡部「……」

るか『さっきまでうちにまゆりちゃんが来てて、それで……』

るか『まゆりちゃん、忘れ物しちゃったみたいで……でもあの……携帯にかけてもつながらないので、岡部さんに……』

岡部「それだけか?」

るか『え? はい、そうですけど……』

岡部「昨日、俺が何してたか誰かから聞いてないか?」

るか『……? え、えっと、聞いてないですけど、どうかしたんですか?』

岡部「いや、なんでもない、聞いてないなら……いいんだ」

岡部「わざわざ電話すまないな、まゆりがきたら言っておく」

るか『あ、はい、お願いします、それでは……さようなら、岡部さん』

岡部「あぁ」

 ピッ

岡部「……」

岡部(良かった、ルカ子にはまだ伝わってないようだ)

岡部「……」

岡部(こうしてはおれん)

岡部(Dメールによる過去改変を行った場合、送る日時の差があればあるほど、俺と周りの認識が変わってくる)

岡部(急がねば……)

 ガチャリ

岡部「ひっ!?」

天王寺「おう岡部」

岡部「な、なんだミスターブラウンか、脅かさないで頂きたい!」

天王寺「んだよ、やましいことでもあんのか?」

岡部「……っ」

天王寺「まあいいけどよ、俺と綯はこれからしばらく旅行にいくんだよ」

岡部「ほう、旅行とは珍しい」

天王寺「たまには羽も伸ばさねーとな」

天王寺「ってことで俺がいないからって、おめーらラボで暴れんじゃねーぞ?」

岡部「愚問ですね、そんなことするわけないでしょう」

天王寺「帰ってきてブラウン管が壊れてたりしたら殺す」

岡部「そ、それは俺の必ずしも俺の責任ではっ──」

天王寺「うっせぇ! おめーら以外にこのビルを揺らす奴はいねーんだよ」

天王寺「んじゃあな、大人しくしてろよ」

岡部「ちょ──」

 バタン

岡部「おのれミスターブラウンめ……横暴すぎるぞ!」

岡部「いや待て、逆にこれはチャンスだ、ミスターブラウンがいないとなればDメール送り放題」

岡部「早く過去を変えねば……」

────
───
──

岡部「だ、だめだっ……いくらやっても放電現象が発生しない」

岡部「なぜだ! ぬぁぜこのタイミングなのどぅあ!!」

 ガチャリ

岡部「うおっ!?」

まゆり「あ、オカリーン、トゥットゥルー」

岡部「ま、まゆりか……脅かすな」

岡部「……そういえばルカ子から電話があって、忘れ物がどうとか言ってたぞ」

まゆり「んー……? わわー、コス忘れてきちゃったよ~……」

岡部「取りに行ったほうがいいのではないか?」

まゆり「えーっと……そうだねぇ……」

まゆり「でも、元々るかくんのためのコスだから、しばらくるかくんのお家においてあげたほうが、コスも喜ぶんじゃないかなぁ」

岡部「そういう問題か……?」

まゆり「ねーねー、オカリン」

岡部「ん?」

まゆり「何してたのー?」

岡部「ナニ!?」

まゆり「電話レンジちゃん使って実験? まゆしぃあんまりそういうの良くないと思うなー」

岡部(なんだ、今のことか……全く……脅かすでない!)

岡部「いや、実験は中止だ、放電現象も起きないしな……」

まゆり「そうなんだぁ」

岡部(それにまゆりの前であの文面のメールを見られるわけには……いかない! 絶対にだ!)

岡部(しかしどうすれば……このまま噂がパンデミックしていくのを指を加えて見ていろというのか!)

岡部(認めない……俺はそんなの……認めたくない!!)

岡部(そうだ……!)

まゆり「あー、オカリーン、どこいくのー?」

岡部「ちょっとでかけてくる!」

 バタン

 ピッ ピッ

 ツー

 カチャ

鈴羽『うーっす』

岡部「おい、バイト戦士! いや、鈴羽!」

鈴羽『ど、どうしたの?』

岡部「お前のタイムマシン……使わせてくれないか?」

鈴羽『……え?』

鈴羽『いきなりなんなのさ……そんなこと出来るわけないじゃん……』

岡部「頼む! 俺の生死が掛かってるんだ!!」

岡部(社会的な意味で)

鈴羽『──!』

~ラジ館屋上~



岡部「詳しいことを話すことは……できない」

鈴羽「そんなにまずい事態なの……?」

岡部「あぁ、とてつもなくな」

鈴羽「……それじゃあ仕方ないね。で、飛ぶのはいつの時間?」

岡部「昨日の夜だ」

鈴羽「昨日の夜? なんかあったっけ?」

岡部「重大な機密を盗み見たエージェントを待ち伏せする」

鈴羽「そんな凄腕のエージェントが……」

鈴羽「オーキードーキー、準備できたよオカリンおじさん」

岡部「だからおじさんと呼ぶなっ」

~昨夜~



岡部「着いたか……」

鈴羽「さてと、それじゃミッションスタートと行こうか、岡部倫太郎」

岡部「いや、お前にはここで待っておいてもらいたい」

鈴羽「え……? でも……」

岡部「お前を巻き込むわけにはいかないんだ」

鈴羽「で、でも今更そんなこと……」

岡部「頼む……分かってくれ」 グッ

鈴羽「……こんな真剣なおじさんはじめて見たかもしんないよ。……そんなに危険な事態に陥ってるんだね……」

岡部「あぁ……」

鈴羽「……分かった、健闘を祈るよ」

岡部「すまない、話せる時がきたら……いつか話そう」

岡部(もっとも、これからなかったことにするから、永遠に話す機会はなくなるのだがなフゥーハハハ!)

鈴羽「あ、携帯の電源は切っておいてね、混線するといけないから」

鈴羽「それと、この時間の君と会うのはよした方がいい、深刻なパラドックスが発生する恐れがある」

岡部「……あぁ」

鈴羽「良く分かんないけど、頑張って」

岡部「無論だ!」

~ラボの前~



岡部(……着いた、そろそろ俺のミストルティンが疼きだし、沈めようとする時間……)

岡部(すなわち、盗み見た犯人が顔をだす時間!)

岡部(紅莉栖か、萌郁か、フェイリスか分からんが……)

岡部(俺の行為が終わるまで逃げずに見続け、あまつさえ言いふらしてくれたへぁんたいをとっ捕まえてくれるわ!)



────
───
──

岡部(遅い……)

岡部(おいおい、もうすぐ終わってしまうのではないか?)

岡部(く、確認せねば……)

岡部(合鍵……あった)

岡部(……慎重に……慎重に)

 カチ……

 キィィ……

岡部「……っ」

──『うっ……うぅっ!』 シコシコ

岡部(しかし……自分の自慰行為を見ることになるとはな……複雑な思いだ)

岡部(哀愁ただよう背中、小刻みに揺れ動く右肩、徐々に荒れていく息遣い)

岡部(自分の行為とは言え、悲しいくらい情けないな)

岡部(いや、むしろ自分だからこそか……)

──『うぐっ……右手の魔力が……バベルにっ……暴走をっ……』 シコシコ

岡部(だめだこいつ、早く何とかしないと)

岡部(しかしこの感じでは、もうすぐ俺は果てて……どういうことだ?)

岡部(犯人は一体……)

 コツコツコツ

岡部(き、来た!)

女「……あれ? 岡部く──」

岡部「しーっ」

女「むぐっ──!?」

岡部(貴様だったのか桐生萌郁ぁぁぁ!!)

萌郁「むぐぐっ……」

──『ノスタルジアドライブッ!』

萌郁「──!!?」

岡部(ま、まずい! このままではヴァイザーズタイムにたどり着いた俺がこちらに気づくはず!)

萌郁「んんー!!」

岡部(うぉぉぉぉ!!) ダキッ

萌郁「!!?」

 タッタッタッタッタ

──『だれだっ!』

岡部(隠れろ、隠れるんだ! 隠れる場所……!)

岡部(──! あの路地裏に!)

岡部「……」

萌郁「……」

──『い、いない……』

──『……』

──『はっ……!』

──『……』

──『死にたい……』

岡部「……」

萌郁「……」

岡部「ふー……危なかった」

萌郁「んんー……」

岡部「あ……す、すまん……」

萌郁「あ、あの……岡部くん……・これって……」

岡部「え?」

萌郁「……///」

岡部「……」

岡部「はっ……!!」

岡部(お、落ち着け、素数を数えろ……)

岡部(2,3,5,7,11……いいにおい)

岡部(13,17,19,23,29……にくあつ)

萌郁「あの……そろそろ離して……欲しい……///」

岡部「88,59,88……」

岡部(ちがうな、最後のは素数じゃない、スリーサイズだ)

萌郁「あの……///」

岡部(ち、ちがう! そうじゃない! 素数とか今はどうでもいい! どうしてこうなった、落ち着け、落ち着いて整理しろ)

 タタッ

岡部「!?」

岡部「だ、だれだ!」

岡部「……」

岡部「あ、あの後ろ姿は……メイド服?」

萌郁「ね、ねえ岡部くん……」

岡部「え?」

 ピッピッ

 ブーブー

岡部「……」

 ピッ

From:閃光の指圧師
Sub:
本文:これって……そういうことでいいんだよね?

岡部「え、ええ!?」

萌郁「……岡部く……ん///」

岡部「いやっそのっ……俺はただ自分の……お、おなっ……」

萌郁「い、いきなり路地裏に、連れ込まれるなんて、思わなかった……///」

岡部「ま、まて! 勘違いするな!」

岡部(このままラボの前でうだうだやっていると、そのうち俺が降りてくる!)

岡部「くっ、ここは……」

岡部「36計逃げるが勝ち!」 ダッ

萌郁「あ、まって……まだ話は……」

岡部「話ならば明日聞こう!」 タタタッ



~ラジ館前~



岡部「はぁっ……はぁっ……」

岡部(と、とんでもなかった、とんでもなく大きくて柔らかかった……)

岡部「じゃなくて!」

岡部「ふ、ふはは、そうか……俺は決して見られたわけではなかったのだな」

岡部「ふは、ふはは……フゥーハハハ!」

──「……あら?」

岡部(こうしてはおれん、早く元の時代に戻らねば)

 コツコツコツ

岡部「……」

 コツコツコツ

岡部「気のせいか……なんか人の気配が」

 シーン

岡部「気のせいだな」

 コツコツコツ

~ラジ屋上~


鈴羽「首尾は!?」

岡部「問題はない、全て解決した」

鈴羽「そう、良かった……」

 シュー ガタン

岡部(やれやれ、こんなオチとはな)

岡部(自らの自慰を見られたと勘違いし、タイムトラベルしてまで過去を変えようとするとは、まさにオナニーだな)

鈴羽「それじゃあ戻ろうか、オカリンおじさん」

岡部「あぁ、頼む。今日は色々あって疲れた、早く風呂にでも入りたい気分だ」

鈴羽「オーキードーキー」

 シュー モワモワ

 キラーン



紅莉栖「き、消えた……?」

紅莉栖「……岡部……あんた一体……何をしようとしてるの?」

~現在~


 シュー ガタン

岡部「無事、戻ってこれたか」

鈴羽「当たり前じゃん、父さんの自信作なんだから!」

岡部(そのせいで俺は自らの手によって振り回され……、いや、もうよそう)

岡部(全ては解決した、これもシュタインズゲートのせんた──)



紅莉栖「おーかーべー」

岡部「く、紅莉栖!?」

フェイリス「ニャニャ、凶真が怪しい動きをしてるって聞いたからみんなで尾行したのニャけど……」

岡部「え……え?」

萌郁「どういうことか、説明……してほしい」

岡部「い、いや、こ、これはっ……」

鈴羽「あっちゃあ……尾行されるなんて、とんだヘマ踏んじゃったねおじさん」

紅莉栖「この機械なんなの? 消えたわよね、ねえ説明して」

鈴羽「あ、あはは……参ったなぁ……」

フェイリス「昨日はモエニャンとあんなに激しく抱き合ってたのに、今度はスズニャンと愛の逃避行かニャ? それはさっすがに頂けないニャ」

紅莉栖・鈴羽「えっ」

岡部「お、おい!」

萌郁「うぅ……」

紅莉栖「ちょっとそれどういうこと」

鈴羽「聞き捨てならないよね」

岡部「おいフェイリス! 黙っていてくれと──」

紅莉栖「岡部、1から全部説明してくれるよね、説明しなさい、つーかしろ」

萌郁「……ぐすっ」

フェイリス「つーん、女の子の気持ちを弄んだ罰ニャ」

岡部「あわ、あわわ……」




    \ アッ /

         _   ト {::::::::/::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          `ヾ 、|::V::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
           ≧:::::::::::::::::::::/:/zィ/--ヽヽv-─-zィ::;;;::::::::::::::::::::::::::::二=-

            >:::::::::::::7/:/  !:l         |:|  `ヽ:Y::::::::::::::::::::ミ 、
          /イ:::::::::::::://:/   |:|         |:|    |:|ゝ::::::::::::::::::ヽ `ヽ
         /´ /::::::::::::::::ア |:|   |:|   ヾ V ノ    |:|    |:| ミ:::::::::::::::::::ト:ヽ
、       / /:::::::::::::::::チ |:|   |:|    Y {   ノ'     !:! i:::::::::::::::::::::ヽ ̄       /
 \       ̄/::::::::::::::::::/ ヽ _ tf斗=彡   `ー==ミ、  リ z:::::::::::::::::::::::i         /´
   |       /イ:::::::::::::::7  ´_ _≠  ヽ   `ミ 、  `ヽ ゝ::::::::::::::::::从     /
   |         /::::::::::::::/   ィ f圻テ ヽ  i   、 化Z辺ゝ  ヽ::::::::::::::::|      │
  i`ヽ      ∠::::/:::::::::i    "´   ^  |   `    "´   i::::::::::::ハ:!     __|
  |   \    |ハ:/⌒!i           |            i::/ ヽ:| ノ'   / |
  |    \    |  i!           '           ノ'   lゝ  /    !
  |      ヽ   i ( i          r ヽ          r j  !  /      | / 無限連鎖の
  |         \  ヽ                       /ノ  //      |<  マスターベーション
  |   l     |  レヽ  ヽ       ィニニ、       /  / /        | \ おわり
  |   |     |   |ハーヘ       く    ゝ     /ー '  /           !
  |   |     |/ ̄ ̄ヽ:::ヽ      ` ̄´       イ:::/\ ̄             |











まゆり・ルカ子「解せぬ」

ー入れ忘れたアッー!

ダイバージェンス3%台世界線でした、書くの遅くてすまんな

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