ゼロ「ユフィとカレン、どっちが好みだ?」スザク「うーん……」(257)

―――神根島

ゼロ「枢木スザク!!」

スザク「ゼロ!!」

ユフィ「あ、スザーク。無事だったのですね」

カレン「ゼロ!無事だったのですね!!」

ゼロ「枢木スザク。貴様、カレンと一緒に居たのか?」

スザク「ゼロ!!お前はユーフェミア様と一緒に居たのか?!」

ゼロ・スザク「「羨ましいやつ!!」」

カレン「ゼ、ゼロ……そんな……うれしい……ですけど……」

ユフィ「スザク……あ、いや、ゼロ!羨ましいとはどういうことですか!?」

ゼロ「お前、無人島だからとカレンに猥褻な行為を働いたりしていないだろうな?」

スザク「お前こそ!!ユーフェミア様を襲ったりしていないだろうな!?」

カレン「……ゼロ!!」

ゼロ「どうした?」

カレン「あたし、こいつに押し倒されました!!」

ゼロ「なに?」

スザク「カレン!!なんてことを言うんだ!!」

カレン「しかも、裸のあたしを」

ゼロ「ほう?枢木よ。貴様、軍人のくせに捕虜の扱い方も知らないようだな」

スザク「違う!!あれは事故だ!!」

ゼロ「犯罪者は皆そう言う!!」

ユフィ「スザク……本当なのですか……?」

スザク「ち、違います!!誤解です!!」

カレン「誤解ですって?はっ。押し倒したのは事実でしょ?」

スザク「君が刃物を持って襲ってきたからだろ!!あくまでも自衛のためだ!!」

カレン「証拠でもあるの?あるなら見せてよ」

スザク「それは……」

ゼロ「カレン、こっちにこい。そいつは危険だ」

カレン「はーい」テテテッ

スザク「カ、カレン!!待て!!」

ゼロ「さてと、これで3対1。分が悪いな、枢木スザク」

スザク「ユーフェミア様!!ゼロは本当に何もしていないのですか?!自分には信じられません!!」

ユフィ「えーと……」

ゼロ「私はお前のような野蛮人とは違う。常に紳士的な―――」

ユフィ「……服を脱げって言われました」

ゼロ「?!」

スザク「ゼロ!!!お前!!!ユーフェミア様になにをしたぁぁ!!!!」

ゼロ「これは可笑しなことを、ユーフェミア様」

ユフィ「でも、本当ですよね」

ゼロ「あれは貴方の服が濡れていたから乾かす為に……」

スザク「そんな詭弁が通用するか!!」

ゼロ「黙れ!!性犯罪者め!!」

スザク「それはお前だ!!ゼロ!!お前は皇族に対し脱衣を強要した!!これは立派なテロだ!!」

ゼロ「ぬぅぅ……!!」

スザク「ユフィ!!こっちへ!!」

ユフィ「はーい」テテテッ

スザク「これで互角だな」

ゼロ「待て。これでは元の鞘に納まっただけだろ。なんで丸く収まっている。それでいいのか」

スザク「確かに。カレンを返すかわりにお前の素顔を晒させることができない」

ゼロ「私もユーフェミアを材料に貴様を仲間に引き込むことができない」

カレン「あの、ゼロ?もう行きましょう?」

ユフィ「スザク?」

スザク「ゼロ、カレンを返してもらおう」

カレン「え?!」

ゼロ「枢木。ユーフェミアを渡せ」

ユフィ「ど、どうしてですか!?」

スザク「……分かった。ユーフェミア様を渡す代わりにその仮面を取れ!」

ゼロ「カレンを渡す代わりに仲間になれ!!」

ゼロ・スザク「「断る!!」」

カレン「それがしたかったんですか?」

ゼロ「ああ」

ユフィ「……」

ゼロ「おのれ……枢木スザァク……!!」

スザク「ゼロ、やはりお前は卑怯者だ!!」

カレン「……ねえ、ゼロは本当に脱ぐように強要したの?」

ユフィ「あなたこそ、スザクは本当に押し倒したのですか?」

ゼロ「ええい。埒が明かないか……!!」

スザク「大人しくカレンを渡せばいいものを……!!」

カレン「あたしは本当に押し倒されたの。先に襲ったのはあたしだけど……」

ユフィ「じゃあ、貴方が悪いではないですか」

カレン「でも、女の子を押し倒す必要なんてあると思う?しかも裸なのに」

ユフィ「それは……」

カレン「でしょ?ほら、ゼロのところに行こうよ」

ユフィ「そうですね」

ゼロ「ん?どうした?」

カレン「やはりゼロのほうが信頼できるみたいなので」

ユフィ「はい」

ゼロ「ああ、それこそが正しい判断だ」

スザク「ユフィ!!!どうして……!!」

ユフィ「スザク!ごめんなさい!!やっぱり、女の子を押し倒すのはいけないと思うのです!!」

スザク「ユフィ……そんな……」

ゼロ「ふははははは、貴様の負けだな」

スザク「ユフィ!ゼロは君に脱衣を強要したんだろ!?」

ユフィ「でも、ゼロは私の裸を直接見てはいませんから」

スザク「な……」

カレン「ゼロ、あいつはあたしの裸体をマジマジと見てました」

ゼロ「最低だな」

ユフィ「ええ……」

スザク「カレン!!言っていいことと悪いことがあるぞ!!」

カレン「本当でしょ?!このスケベ!!」

スザク「……」

ゼロ「どうやら何も言い返せないらしいな。では、ユーフェミア様、カレン。行きましょうか」

カレン「はい」

ユフィ「どちらへ?」

スザク「待ってくれ!!カレン!!―――わかった。認めるよ。確かに僕はカレンを押し倒した。だけど、それには訳があるんだ!!」

ゼロ「訳だと?」

カレン「何よ?押し倒す理由なんて―――」

スザク「カレン、君が本当に美しかったからだ」

カレン「はぁ?!」

ユフィ「スザク?!どういうことですか?!」

スザク「あの時、水浴びをしていた君は本当に綺麗だった。まるで水の妖精がそこにいるみたいだった」

カレン「ちょっと!!何いってんのよ?!」

スザク「そんな存在がいきなり僕に近づいてきた。しかも刃物を持って。僕は自衛のためだと自分に言い訳して君を押し倒した」

ゼロ「貴様……!!」

カレン「あの……」

スザク「それだけ魅惑的なカレンが悪いんじゃないか!!僕は男して間違った行動をしたつもりはない!!」

ユフィ「……」

ゼロ「枢木スザァク!!貴様!!!自分がどれだけ下劣な発言をしているのか自覚しているのか?!」

スザク「では、ゼロに問う!!カレンが裸で水浴びをしていて、急に近づいてきたらどうする?!何もせずにその場から立ち去れるのか?!」

ゼロ「それは……!!しかし……!!」

スザク「答えろ!!お前には答える義務がある!!」

ゼロ「カレンが……裸で……」

カレン「ゼ、ゼロ?!こっちを見ないでください!!」

スザク「どうなんだ、ゼロ。何もしない自信はあるのか?」

ゼロ「ない!!!」

スザク「だろ?!」

カレン「ゼロ?!あの……あたしは……そんなに……」

ゼロ「残念ながら、カレンの肉体は素晴らしく整っている。容姿も同年代ならば間違いなくトップクラスだ」

スザク「そんな彼女が無防備なら、男としては放っておくことなどできない」

ゼロ「枢木、貴様……カレンにそれ以上のことしたのか?」

スザク「……してないよ。押し倒したのは咄嗟の行動だ。僕はそこまで本能で生きていないからね」

ゼロ「カレン、本当か?」

カレン「は、はい……」

ゼロ「よかった……」

カレン「ど、どういう意味ですか?」

ユフィ「スザーク!!」

スザク「は、はい!」

ユフィ「どうしてですか?!私のことはどうでもいいのですか?!」

スザク「えっと……。ゼロ!!どうなんだ?!」

ゼロ「なにがだ!?」

スザク「ユーフェミア様は裸を直接見られてはいないと言っていた。だけど、それは本当か?」

ゼロ「……!!」

スザク「お前はバレないように……見ていたのではないのか?!」

ユフィ「え?!」

ゼロ「……よくわかったな」

ユフィ「えぇ!?」

スザク「近くでユーフェミア様が着替えれば、誰でも覗きたくなるからね。逆の立場でもきっとそうしていたと思う」

ゼロ「当然だな。ユーフェミアも皇族だけあって、その美貌は全世界が嫉妬するほどだ。隠された部分に興味を持つのは致し方の無いこと」

ユフィ「え?!あの……え……?」

カレン「ゼロ……」

ゼロ「結局のところ、二人とも魅力的ということになるが……。枢木スザク、貴様はやはりユーフェミアがいいのだろう?」

スザク「そうだ」

ユフィ「よかった……いえ。何か腑に落ちません」

スザク「ゼロ、お前はやはりカレンか」

ゼロ「当然だ」

カレン「はぁ……安心……」

スザク「でも、カレンも良い」

ゼロ「しかし、ユーフェミアも捨てがたい」

スザク「ゼロ……やはり、こうなるのか……」

ゼロ「そうだな。この島には男2人女2人だ。余ることはない」

スザク「救助が来るまでの間、どちらの女性と過ごすのか」

ゼロ「ここで白黒はっきりさせよう」

スザク「望むところだ」

カレン「望まれても困るけど……」

ユフィ「そんなのはっきりしているのではないですか?」

ゼロ「どういうことですか?」

ユフィ「だって、スザクは私がいいと言ってくれました。ゼロもこちらの……ええと……」

カレン「カレンよ。紅月カレン」

ユフィ「あ、はい。カレンさんがいいと言っていました。なら、ペアは成立しているようなものですよね?」

ゼロ「違うな。間違っているぞ」

ユフィ「どうしてですか?」

スザク「自分とゼロはカレンにもユーフェミア様にも気になっています」

カレン「え?!」

ゼロ「つまり。本音で言えばどちらも欲しい」

ユフィ「そ、そんなこと?!」

スザク「ああ、それは許されない。一人がハーレムを作るなんて、絶対に」

ゼロ「ならばこそ!!ここで英断しなければならない!!カレンか!!ユーフェミアかを!!!」

カレン「ゼロ?!あたしじゃダメなんですか?!」

ゼロ「無論カレンで十分だ!!だが、ユーフェミアが隣に行くと思うと何故か悔しい!!」

スザク「隣の芝はいつでも青く見えるものだからね。僕もそうだよ」

ゼロ「スザク、どうする?」

スザク「ここは彼女たちに決めてもらうのが一番だと思う」

ゼロ「馬鹿か。そんなものカレンは私を選び、ユーフェミアは貴様を選ぶ!!」

スザク「それでいいと思う。彼女たちが自分の意思で選んだのだから」

ゼロ「それでお前は得心が行くのか?―――敷かれたレールの上を歩くだけの未来に!!!」

スザク「僕はいつでもそうやって生きてきた!!」

ゼロ「そのほうが楽だからな!!誰でもそうする!!しかし!!私はそれで満足しない!!自分の掴んだ未来でなければ意味がない!!」

スザク「お前……」

ゼロ「だから、ここは自分の意思で決めたほうがいいのだよ」

スザク「選んだ人が被ったらどうする?」

ゼロ「そのときこそ、その人に選んでもらえばいい。突き出した手を握ってもらえばいいだけだ!!」

スザク「なるほど、分かった」

ゼロ「よし。カレン、ユーフェミア。少し離れて並んで立っていてくれ。そして私たちがどちらか目の前まで移動し、一緒に居てほしいと告白して手を差し出す。承諾するなら手を握ってくれ」

カレン「は、はい」

ユフィ「わ、わかりました」

カレン「この辺でいいですかー?」

ゼロ「いいぞー!!そこでしばし待て!!」

カレン「はぁーい」

ユフィ「スザーク!!信じてますから!!私!!貴方のことをー!!!」

スザク「は、はい!!ご期待に応えられるよう善処します!!」

ユフィ「お願いしますねー!!」

ゼロ「さて……ここからが問題だな」

スザク「ゼロ、君の狙いは?」

ゼロ「それを喋ってどうする?」

スザク「僕は……カレンにする」

ゼロ「貴様!!今、善処すると言ったばかりだろうが!!」

スザク「だが、お前は言った!!自分で未来を掴めと!!」

ゼロ「ぐぅぅ……!!」

スザク「そうか。ゼロ、お前はまだ決めかねているのか。なら、僕が先に行く」

ゼロ「ちょっと待て!!私が決めるまで勝手なことをするな!!」

カレン「……」モジモジ

ユフィ「……」ソワソワ

スザク「だけど、二人を待たせることもできない。食料の調達だってある」

ゼロ「食料……!!」

スザク「どうした?」

ゼロ「なるほどな……。私もまだまだだ」

スザク「何がいいたい?」

ゼロ「貴様がカレンに固執する理由がやっと分かった。何故、主君であるユーフェミアを選ばず、カレンを選ぼうとするのか……」

スザク「……」

ゼロ「今、私たちは遭難している。サバイバルをしなければならない。そのとき、どちらの女性が役に立つか……それは、身体能力の高いほうだ」

スザク「ち、違う!!僕はそんなことで決めたわけじゃない!!」

ゼロ「カレン!!!」

カレン「はい!」

ゼロ「枢木はお前のことを狩りの道具としてしか見ていないぞ!!!」

カレン「スザァク!!あんたはぁ!!!」

スザク「ゼロ!!卑怯だ!!戦う前から心象を悪くするなんて!!」

ゼロ「既に戦いは始まっている。これを卑怯と呼ぶなら言うがいい。結果は全てにおいて優先する」

スザク「間違った得た結果に価値なんてない!!」

ゼロ「ふん。貴様の美学など、この場では何の意味も持たない。今の一言でカレンは勿論、ユーフェミアも貴様を見る目が変わる」

スザク「はっ!?」

ユフィ「スザク……やはり……カレンさんなのですか……?」

スザク「ち、違う!!ユフィ!!まだ結論は出していない!!」

ゼロ「ふはははは!!!」

スザク「やめろ!!そもそも僕は一人でも狩りはできる!!」

ゼロ「なんだと……」

スザク「ゼロ、君はどうなんだ?狩りができるのか?もしかして君もカレンを狩りに利用しようなんて考えていたんじゃないのか?」

ゼロ「やめろ!!」

スザク「カレン!!ゼロも同じことを言っている!!」

カレン「ゼロ?!そんな?!うそですよね?!」

ゼロ「スザァァァク!!!カレンの純粋さに付け入るような真似をするな!!!」

スザク「これで対等だ!!ユフィも落胆している!!」

ゼロ「はっ?!」

ユフィ「ゼロ……カレンですか……」

ゼロ「まて!!ユーフェミア!!違う!!間違っているぞ!!」

ユフィ「はぁ……」

カレン「あれ……考えてみたら、あたしってモテモテ……?困ったなぁ……えへへ……」

ユフィ「はぁ……いいですね……」

カレン「ごめんねー、お姫様」

ユフィ「うぅ……」

ゼロ「くそ……これで分からなくなったか……」

スザク「どうする、ゼロ。どちらを選んでも確率は五分と五分」

ゼロ「これ以上、結論を先延ばしにすれば益々心象を悪くさせる。そうなれば……」

スザク「なれば?」

ゼロ「カレンとユーフェミアが結託してしまうかもしれない」

スザク「それって……カレンとユフィが一緒になるってことか?!それはまずい……僕はゼロとなんて協力できないのに……」

ゼロ「よし。決めた」

スザク「ゼロ……」

ゼロ「私からでいいか?」

スザク「いや、同時だ」

ゼロ「同時か……。それでいいだろう」

スザク「ふー……よし……」

ゼロ「行くぞ」

スザク「ああ。カレン!!ユーフェミア!!目を瞑れ!!」

カレン「は、はい!!……あぁ、緊張してきた……」

ユフィ「……もう……どちらもカレンさん……に……」

ゼロ「枢木……」

スザク「ゼロ……」

カレン「うぅ……足音が近づいてくる……」

ユフィ「はぁ……何がいけないのですかぁ……」

カレン「ゼロ……お願い……あたしのほうへ……」

ゼロ「―――よし、二人とも目をゆっくりとあけろ」

カレン「は、はい……」

ユフィ「ん……?」

ゼロ・スザク「「カレン!!一緒に居てほしい!!」」

カレン「おぉ……」

ユフィ「……」

ゼロ「頼む!!」

スザク「大事にする!!」

カレン「えーと……どうしよっかなぁ……なんて……」

ユフィ「……うぅ……ぐすっ……」ウルウル

カレン「え?」

ユフィ「うえぇぇん……スザク……も……ルルーシュも嫌いぃ……」ポロポロ

スザク「え?ルルーシュ?」

ゼロ「っと!!ユーフェミア!!何を口走っている!!!」グッ!!

ユフィ「むぐぅ……?!」

スザク「ルルーシュって……」

ゼロ「違うな。間違っているぞ!!スザクをカレーのルーにしてやるーしゅって言ったのだ」

スザク「なんだ。カレーのルーに……それはまずいな」

ゼロ「(ユフィ!!お前!!)」

ユフィ「(だって、いくらなんでもこれは酷いです)」

ゼロ「(しかし、選ばなかった代償が俺の正体では釣り合いがとれないだろうが!!)」

ユフィ「(じゃあ、せめてルルーシュが私を選んでください)」

ゼロ「(それは……)」

ユフィ「ゼロの正体ですけ―――」

ゼロ「(ユフィ!!そんなことで手に入れた結果で満足なのか?!)」

ユフィ「(結果は全てにおいて優先します)」

ゼロ「ぐっ……!!」

スザク「ゼロ、いつまでユーフェミア様に抱きついている。いい加減、殴るぞ」

ゼロ「ああ、これは失礼した。枢木、仕切り直しだ。つまらない横槍が入ったからな」

スザク「……わかった。だけど、僕の答えは変わらないぞ、ゼロ」

ゼロ「―――よし。行くぞ」

スザク「ああ、準備はできている」

ゼロ「ふっ……。二人とも!!目を瞑れ!!」

カレン「はい!」

ユフィ「はいっ」

ゼロ「枢木。これで決めさせてもらう」

スザク「いいだろう。受けて立つ」

カレン「きた……」

ユフィ「……」

ゼロ「―――目をあけろ!!ゆっくりと!!」

カレン「はい」

ユフィ「はい」

ゼロ・スザク「「ユフィ!!一緒に居てくれ!!!」」

ユフィ「まぁ……嬉しい……」

カレン「ちょっと!!なんでぇ!?」

ゼロ「スザァァク!!!何故、貴様までぇ!?」

スザク「カレーのルーにはされたくない!!」

ゼロ「この浮気者が!!」

スザク「この甲斐性なしめ!!」

ユフィ「あの、二人とも私のために争わないでください」ニヤニヤ

カレン「そ、それ!!あたしが言いたかった台詞ぅ!!!」

ユフィ「ごめんなさい。私も言ってみたかったんです」

カレン「くやしぃ!!」

ゼロ「まぁ、いい。よし、ユーフェミア!!好きなほうの手を握ってくれ!!」

スザク「やはり自分にはユーフェミア様しかいないと思いました!!!」

カレン「そんなぁ……こんな世間知らずのお姫様なんかに……」

ユフィ「では……はいっ。二人とも私と一緒に居ましょう」ギュッ

ゼロ・スザク「「え?」」

カレン「何よそれ?!」

ユフィ「二人選んではいけないという規定はなかったはずですけど、私の勘違いですか?」

カレン「馬鹿なこと言わないで!!それじゃああたしはどうするの?!独身じゃない!!」

ユフィ「カレンさんは強い人ですから、きっとお独りでも立派に生きていけると思いますよ?」

カレン「な……!!」

ユフィ「ね、ゼロ?スザク?」

ゼロ「あ、ああ……」

スザク「カレンならきっといいシングルマザーになれるよ」

カレン「スザァク!!一言多いのよ!!あんたはぁ!!」

ゼロ「だが、ユーフェミア。規定にないとはいえ、倫理的に許される行為ではない」

ユフィ「でも……私にはどちらかを選ぶなんてできませんし……」

スザク「なら、ユフィの言うとおりにしよう。選べないなら仕方が無い」

ゼロ「ふむ……」

カレン「ゼロ!!待ってください!!こんな無人島で一人は嫌です!!他に人がいるって知っていたら尚更です!!」

ゼロ「カ、カレン……」

カレン「やめてぇ……おねがいですからぁ……」

ゼロ「しかし……ぐぅぅ……どうすれば……!!」

カレン「絶対に一人は嫌です……」ギュッ

ゼロ「カレン……そんなに……」

ユフィ「カレンさん、お見苦しいことはされないほうが……」

カレン「あんた……!!」

スザク「待ってくれ!!分かった。こうしよう」

ゼロ「なんだ?」

スザク「くじ引きでいいじゃないか」

ゼロ「くじ引きだと?!」

スザク「このままじゃ誰も幸せになれないから」

ゼロ「結末を天に任せるというのか。愚の骨頂だな!!」

スザク「ゼロ、お前だってまだ迷っているんだろ?」

ゼロ「……!」

スザク「僕だって同じだ。本当にユーフェミア様でいいのかどうか、迷っている」

ユフィ「え……」

スザク「なら、もう運命に託してみるしかないと思う。赤い糸で結ばれているのはどちらなのかはっきりするだろ」

ゼロ「……しかし……自分で決断してこそだろ……」

スザク「こうなることは分かっていた。だから、もう用意している」

ゼロ「なんだと!?」

スザク「さあ、僕が持っている棒を一本選んでくれ。端に色がついたものが2本ある。色つきを選んだ二人がペアだ」

ゼロ「待て。それだと貴様と私がペアになる可能性もあるぞ」

スザク「そのときは……そのときだ」

ゼロ「それだけはダメだ!!」

スザク「何故だ!!」

ゼロ「男同士で何が楽しい!!」

スザク「でも、他に方法がないだろ?!」

ゼロ「……落ち着け、枢木スザク。お前は先を急ぎすぎている。いや、私もか」

スザク「ゼロ?」

ゼロ「一度、じっくり話し合おう。カレンとユーフェミアも一緒に」

カレン「な、何を話すのですか?」

ゼロ「一体、誰が誰のことを一番思っているのか、納得するまで話し合うべきだったんだ……。将来の相手になるかもしれないのに安易な方法で決断を下すなどできない」

ユフィ「そうですか……?」

スザク「ああ、なら腰を下ろして話し合おう」

カレン「あたしはゼロがいれば……」

ゼロ「―――では、枢木よ。お前はユーフェミアとカレン、どっちが好みだ?または、理想に近い相手はどちらだ?」

スザク「うーん……」

カレン「……」ドキドキ

ユフィ「スザク……」

スザク「理想は……ユフィだ」

ユフィ「まぁ」

カレン「なんか、悔しい」

ゼロ「ほう?何故だ」

スザク「外見でいえば、僕はユフィのほうがいい。でも性格で言えばカレンのほうが好みだ」

ユフィ「そんな……」

カレン「……ふんっ。別に嬉しくないけど」

スザク「さっきも言ったけど、カレンは本当にいいお母さんになる気がする。それは円満な家庭を目指すには必要なことだって思うから」

おル!

ゼロ「そこは同感だな。カレンなら元気な子を産んでくれそうだ」

カレン「ゼロとだったら……あたし……」

ユフィ「セクハラじゃぁ……」

スザク「ゼロも同じ意見なのか?」

ゼロ「そうだな。恋人にするならユフィ。結婚するならカレンというところか」

ユフィ「よろこんでいいのかわかりません……」

カレン「つまり、ユーフェミアは都合のいい、お、ん、なってことですよね?」

ユフィ「な!スザク!!それは本当ですか?!」

スザク「ゼロ、でもユフィと結婚してもいい未来は待っているんじゃないのか?」

ゼロ「確かにユフィは優しく、思いやりもある。そして、言動も愛らしい」

ユフィ「ふふーん」

カレン「ぐっ……」

ゼロ「だが、少々我が強く、思い込みも激しい。一度こうだと決めたらなんとしてもやり遂げようとする」

スザク「いいことじゃないか」

ゼロ「恋人の関係である内は可愛いの一言で済ませることもできる。しかし、夫婦になれば別だ。ユフィの性格は喧嘩の種に成りかねない」

スザク「お前、どうしてそこまでユフィのことを……まさか!!」

ゼロ(しまった……喋りすぎたか……!!)

スザク「……ファンか?」

ゼロ「そうだ」

スザク「そうか。なら仕方ないな」

ユフィ「あの、ちょっとよろしいでしょうか?」

ゼロ「なんですか?」

ユフィ「私も意見を言っても?」

ゼロ「どうぞ。今は互いの気持ちを確認する場ですから」

ユフィ「では、遠慮なく。―――私はスザクが大好きです」

ゼロ「……!」

スザク「わーい」

ゼロ「ええい!!ならば結婚してしまえ!!私はカレンを選ぶ!!」

カレン「やったー」

ユフィ「でも……ゼロのことも大好きです。この場合、どうしたらいいですか?」

ユーフェミアなら熨斗つけて返すからお姉ちゃん連れてこいスザァァク!!

スザク「ユフィ、その好きっていうのはラーメンが好きとかの好きじゃないのかい?」

ユフィ「いいえ……。一人の男性として好きです」

ゼロ「お前……!!」

ユフィ「でも、ダメですよね。こんな浮ついた考えでは……」

スザク「ユフィ……」

ゼロ「どちらと結婚したいかも選べない状況か?」

ユフィ「そうですね。ゼロもスザクもきっと私のことを大事にしてくれると思いますし」

カレン「何よ。優柔不断ね。あたしはゼロ以外、眼中にないけど」

ゼロ「それは嬉しいな」

スザク「カレン、君はゼロの記号に惚れているだけじゃないか?」

カレン「は?」

スザク「そもそも、ゼロが女性だったらどうする?」

カレン「はっ。そんなわけ……」

スザク「君はゼロの正体を知らない。ゼロは男のフリをしているだけかもしれない。女好きの女の子かもしれない。そう考えると素性が分かっている僕のほうがマシのはずだ」

カレン「そ……そういう言い方……卑怯……」

百合か!!!

ゼロ「スザク!!貴様は!!」

スザク「なら、仮面をとって証明してくれ!!」

ゼロ「それはできない!!」

スザク「もし君が女の子なら、僕に第三の選択肢が生まれる!!」

ゼロ「スザァァク!!!」

カレン「あ、あたしは!!ゼロが女性でも愛せます!!」

ゼロ「なに?!カレン!!お前……バイか?!」

カレン「ち、違います!!惚れた相手がたまたま女の子だっただけです!!」

ゼロ「ふむ……」

ユフィ「ゼロが女性だったら……?うーん……私も、大丈夫そうです」

スザク「ユフィ?!本気で言っているのか!?」

ユフィ「愛に性別は関係ないはずです。でも、ゼロは男性だと思っていますけど」

カレン「あたしもです!」

ゼロ「まあ、私は完璧な紳士だ。淑女ではない」

スザク「残念だよ、ゼロ。信じたかったのに、少しだけ」

> スザク「もし君が女の子なら、僕に第三の選択肢が生まれる!!」


ふざけるなよスザァァク!!

ゼロ「しかし、カレン。恋人なら同性でも問題はないが、結婚となるとまた話が違ってくるのも事実だな」

カレン「え?」

ゼロ「例えば私が女の子だったとしよう」

カレン「……そんな……」

ゼロ「違う。たとえ話だ。もし私が女の子なら結婚などできないし、子どもを作ることもできない。それでもいいのか?」

カレン「ゼロ……女の子なんですか……」ペタペタ

ゼロ「カレン?!」

カレン「胸は……無いですね」

ゼロ「触るな!!」バッ

スザク「女の子の反応だ!」

カレン「ゼロ……」

ゼロ「ち、違う!!胸を触られたら誰でも驚くだろうが!!」

ユフィ「ゼロって女の子だったのですか?」

ゼロ「ユーフェミア!!あなたは……!!」

ユフィ「私はあなたの正体なんて知りませんから、可能性の話をしただけです」

カレン「……だ、大丈夫です!!あたしはゼロが女性でも……!!」

スザク「カレン。しかし、世間体の問題もあるよ。結婚するという条件なら普通の男性を選んだほうがいい」

カレン「うっ……!」

ゼロ「決まったな。カレンは結婚するならスザク、恋人にするなら私ということになる」

カレン「ゼロ……」

スザク「ユフィはまだ決められないかい?」

ユフィ「そうですねぇ……。強いて言うなら……私も恋人ならゼロ、結婚ならスザクです」

ゼロ「それは何故?」

ユフィ「ゼロと私が結婚は……少し、問題が……」

ゼロ「ぐっ……?!」

ユフィ「きっと……お姉様も大反対しますし……」

スザク「当然だ。ゼロはテロリストなんだから、総督は許すはずがない」

ユフィ「いえ。テロリストでなくてもきっとダメです。親戚中から猛抗議を受けます」

スザク「やはり、ゼロは女の子なのか?!」

ゼロ「ユフィ!!語弊のある言い方はやめろぉ!!」

近親相k(ry

ユフィ「でも、本当のことでしょう?」

ゼロ「そう……だけど……」

カレン「あ、たしは……女の子でも……きっと……イケます……」

ゼロ「カレン!!私は男だ!!安心しろ!!」

スザク「必死になるところが怪しい!!」

ゼロ「おのれ……!!」

ユフィ「そうですね。まるで図星をつかれて慌てているようです」

ゼロ「違う!!」

スザク「なら、僕も考えを改める必要がある」

ゼロ「なに?」

スザク「僕とゼロは言わばロミオとジュリエットだ」

ユフィ「まぁ……もしかして……」

スザク「禁断の愛。そういうのに惹かれる僕もいる」

ゼロ「私は惹かれない!!」

スザク「一人称も私だし、なんとなく女の子に見えてきたよ。ゼロ、もう君を女の子としてカウントしてもいいだろうか?」

ゼロ「わかった。なら、今後は一人称を俺に変更する!!」

スザク「ごめん。もう手遅れだ」

ゼロ「スザク……!!」

ユフィ「スザクって気が多いのですね」

スザク「将来の相手の選択肢が多いだけです」

カレン「ゼロ……」

ゼロ「分かった。この場で訂正は不可能だろう。私が男である場合と女である場合も含めて話し合おう」

スザク「恋人にするならユフィ、結婚するならカレン、でも一番燃え上がる恋愛ができるのはゼロだと思う」

ゼロ「敵同士だからか」

スザク「恋人と戦場で刃を交えるなんて、悲恋の物語でよくあるじゃないか」

ゼロ「なるほどな」

スザク「ゼロはどうだ?僕とそういう関係になるのは?」

ゼロ「お前と……?仮にだ、貴様が異性だとするなら……まぁ、無くはない」

スザク「うれしいよ!!ゼロ!!」

ゼロ「近づくな!!気持ち悪い!!」

ルルーシュは親族にモテるよな
ユフィやネリ姉さまはもちろんクロヴィス兄様にシャルルまで

>>126
カチカチカチカチ

ユフィ「ゼロ……そうですか……そうだったのですね……いえ、人の嗜好はそれぞれありますから……私は別になんとも思っていません……」

ゼロ「ユフィ!!徐々に離れるな!!」

カレン「ゼロ!!もう決心しました!!女の子同士、がんばりましょう!!世間の風は冷たくても、紅月カレン!!負けません!!」

ゼロ「ええい!!私が女性であることを前提に話を進めるな!!私は男だ!!いい加減にしろ!!」

カレン「ゼロ……では、せめてあそこをパンパンして確認させてください……」

ゼロ「馬鹿か!?やめろ!!」

ユフィ「スザクが三人を恋愛の対象にするなら、私もそうしないとだめですね」

ゼロ「どういうことだ?」

ユフィ「私は恋人ならゼロ、結婚するならスザク、そして二人に振られた場合の逃げ道としてカレンさんの胸にしておきます」

カレン「あ、あたし?!」

ユフィ「この無人島では結局そういう結論になってしまいます。ゼロとスザクが結ばれたとき、私とカレンさんが結ばれないと……」

カレン「な、なんであんたなんかと!!」

ユフィ「私だってあまり嬉しくありません!でも、協力していくうちに、互いの心は惹かれあい「ああ、この人になら体を許してもいいかも」なんて思ったり思わなかったり」

カレン「やめてよ!!気持ち悪い!!あたしにそんな趣味はないんだから!!」

スザク「カレン、嘘はいけない。君はゼロが女の子でも受け入れると言ったばかりじゃないか」

おのれシュナイゼル!

カレン「それはゼロだから!!他の女の子なんて必要ない!!」

ユフィ「それでも女の子を受け入れるだけの素養はあるってことですよね?」

カレン「そ、それは……」

ユフィ「カレンさん、私ではダメですか?」

カレン「うっ……」

ユフィ「飽く迄も最終兵器。最後の拠り所でも、ダメですか?」

ゼロ「カレン。想像してみるといい」

カレン「そ、想像ですか?」

ゼロ「そうだ。確かにカレンにとっては憎い相手だろう。だが、この無人島では協力して生きていかなければならないし、カレンも孤独は嫌っていた」

カレン「は、はい」

ゼロ「カレンが食料を探しにいき、ヘトヘトになって寝屋に戻るとユーフェミアが笑顔で……」

ユフィ「おかえりなさい、カレンさん。今日も一杯ありますね。ありがとうございます。疲れたましたよね?私が一生懸命、マッサージをしますからっ!」

カレン「うぐっ……」

ゼロ「どうだ?悪くはないだろ?」

カレン「いや……あの……でも……その……はい、ちょっといいと思いました」

?

スザク「なら、カレンもユフィを第三の選択肢にするのか」

カレン「いや……しない!!あたしはゼロだけ!!ゼロ一筋だから!!」

ユフィ「カレンさん!!私を好きになりなさい!!私も貴方を好きになります!!」

カレン「冗談でもやめて!!お願いだから!!」

スザク「よし。これは面白くなった」

ゼロ「なんだと?」

スザク「これでこの四人は誰が誰を選んでもおかしくない」

ユフィ「確かにそうですね」

ゼロ「ま、待て!!本当にいいのか?!」

スザク「ゼロも僕が異性ならいいと言った。それはつまり、心のどこかでは僕を受け入れているということじゃないのか?」

ゼロ「ち、違うな!!間違っているぞ!!」

カレン「それで、どうするっていうのよ?」

スザク「今から再度、救助されるまでこの無人島で一緒にいたい人をそれぞれが同時に選べばいい」

ユフィ「なるほど。いいですね」

ゼロ「つまり、もう私とスザク、ユフィとカレンという組み合わせが成立しても問題がない、ということか……」

スザク「そういうことだ。むしろ僕は……いや、言わないでおこう。もうすぐ分かることだし」

ゼロ「貴様の選ぶ相手が目に浮かぶようだ」

カレン「で、どうやって選ぶの?」

ユフィ「せーのっ、で一緒に居たい相手の名前を叫ぶってどうですか?で、名前を呼ばれた者同士がペアになるということで」

ゼロ「フィーリング方式か」

スザク「それはいい考えだ。誰も不幸にならないね」

カレン「う、うん……」

ユフィ「では、みなさん。ペアになりたい方を決めましょう」

ゼロ「……」

スザク「……」

カレン「……」

ユフィ「……どうですか?」

ゼロ「私は問題ない」

スザク「決めたよ。後悔はしない」

カレン「あ、あたしも……決めたっ」

ルル子参考画像


ユフィ「では、せーのっ」

ゼロ「ユフィ!!」

スザク「ゼロ!!」

カレン「ゼロ!!」

ユフィ「スザク!!」

ゼロ「……なに?」

スザク「ゼロ!!どうして僕じゃないんだ?!」

カレン「ゼロ!!どうしてこっちのお姫様を?!」

ユフィ「スザク!!私ではないのですか?!」

スザク「い、いえ……ユーフェミア様はてっきりカレンを選ぶものとばかり……」

ゼロ「枢木スザク!!何故私だ!!」

スザク「どうせ救助されるまでの恋なら、燃え上がるほうがいいからだ!!」

ゼロ「私は男だ!!!」

スザク「そんなの知ったことか!!君はもう女の子にしか見えないんだ!!」

カレン「ゼロ!!あたしじゃダメなんですか?!あたし、ゼロしかいないんですけど!!」

スザク「ゼロもどうしてユフィなんだ!!」

ゼロ「いや……それは……」

ユフィ「(正体は黙っておきますから、本当に好きな人を選んでください)」

ゼロ「(ユフィ……)」

ユフィ「(私も貴方が誰を選ぶのか興味がありますから。あ、勿論、私でもいいですよ?)」

ゼロ「(わかった……)」

スザク「もう一度だね」

カレン「ゼロ……よし、あたし……決めました……!」

ゼロ「今度こそ決めるぞ」

ユフィ「はいっ。―――せーのっ」

ゼロ「カレン!!」

スザク「ゼロ!!!」

カレン「ユーフェミア!!」

ユフィ「スザク!!」

ゼロ「お前らぁ!!意見をコロコロ変えるな!!!」

スザク「僕は変えていない!!変えたのはゼロじゃないか!!」

ユフィ「そうです」

ゼロ「ああ、そうだな、すまなかった!!だが、カレェン!!お前、どういうことだ!?」

カレン「だって!ゼロはあたしのこと……」

ゼロ「一巡目はやんごとなき理由があったからだ!!」

カレン「じゃあ、私を選んでくれるんですか?」

ゼロ「それは―――」

スザク「ゼロ、その答えは三巡目で言うんだ」

ゼロ「あ、ああ……そうだな」

ユフィ「では、気を取り直して。―――せーのっ」

ゼロ「カレン!!」

スザク「ゼロ!!」

カレン「ゼロ!!」

ユフィ「ゼロ!!」

ゼロ「よし!!!いや!!まて!!どういうことだ?!」

このコントの足下にはシュナイゼルがいるんだよな……

カレン「ユーフェミアまで……!!」

ユフィ「もうスザクには愛想が尽きました。ゼロのほうがいいです」

スザク「ユフィ……ごめん……でも……僕は……ゼロがいいんだ!!」

ゼロ「……全員が私を選んだのは驚いたが。ともかく、これでペアは成立したな」

カレン「ゼロ……」

ゼロ「カレン、こっちにこい」

カレン「ゼロー!!あたし、信じてました!!」テテテッ

スザク「待ってくれ!!」

カレン「邪魔するな!!」

ゼロ「なんだ?!もういいだろ?!」

スザク「みんなはゼロを選んだ……ということは……これはもう、みんながゼロのペアでいいんじゃないだろうか?」

ゼロ「は?」

ユフィ「あ、それいいですね」

カレン「ちょっと、それって……」

スザク「ゼロ、君はこの無人島でハーレムを作ったんだ。誇っていいと思う。産めや増やせだ」

ウザクはペット

ゼロ「スザク!!本気か?!」

スザク「僕の子を産んでくれ、ゼロ」

ゼロ「俺は男だ!!」

スザク「それは今晩わかる!!」

ゼロ「よせ!!こっちにくるな!!」

カレン「スザクにゼロは渡さない!!!ゼロが男でも女でもぉ!!」

ユフィ「みなさん!!私にもゼロを分けてください!」

ゼロ「貴様ら!!頭を冷やせ!!とくにスザク!!」

スザク「僕は冷静だ!!」

ゼロ「ならば問う!!俺が男だったらお前はどうするつもりだ?!」

スザク「……カレンはユフィを受け入れるといった」

ゼロ「……」

スザク「ゼロ!!この無人島では敵も味方もない!!僕は君が何者でも受け入れる!!その覚悟も今、した!!」

ゼロ「そんなインスタントの覚悟で抱かれる俺の身にもなれ!!!」

スザク「ゼロ!!僕は必死だ!!」

あは~、僕も混ぜてもらえるかな~

sssp://img.2ch.net/ico/o_anime_ohaiyou.gif
スザクとルルのカプとかナナリー開眼せざるを得ないな

ゼロ「スザク!!俺は貴様を過小評価していたようだ!!」

カレン「ゼロ!!こっちへ!!」

スザク「どうして僕の想いを受け取ってくれないんだ。この無人島では協力しないと生きていけないのに」

ユフィ「ちょっと!みなさん!!ゼロのお相手は日替わりでお願いしますね!」

ゼロ「ユフィ!!お前も少し落ち着け!!」

カレン「ゼロ!!とにかく人気のない場所にいきましょう!」

ゼロ「どこにも人気などないぞ、カレン!!」

カレン「でも、見られると……」

ゼロ「何の話だ!?」

スザク「ゼロ……もう僕の中では君の素顔が浮かび上がっている。ロングヘアの黒髪で……」

ゼロ「聞いてない!!」

ユフィ「ゼロ、ここでなら誰の反対も受けなくて済みますね」

ゼロ「黙れ!!」

シュナイゼル「こちらから声がするね」

ロイド「あは~スザクくぅん。それからユーフェミア副総督まで。これはついてるぅ」

>>187
ナナリー「!!!」カッ!!

ゼロ「貴様は……シュナイゼル?!」

シュナイゼル「君は……ゼロ?」

スザク「ロイドさん!?」

ロイド「よかった。大事なパーツがなくなって心配したんだからね」

ユフィ「シュナイゼル兄様……」

シュナイゼル「無事だったか。偶然ではあるけど、見つかってよかった。さあ、帰ろう」

ゼロ「よかった……地獄にならずにすんだが……カレン!!行くぞ!!!向こうにあるナイトメアを奪うぞ!!」

カレン「は、はい!!」

ユフィ「もう……終わりですか……」

シュナイゼル「何かしていたのかな?」

ユフィ「ええ……ちょっと……」

スザク「ゼロ……」

バトレー「ああ!!ガウェインがぁ!!何をする?!」

ゼロ「黙れ!!」ゲシッ

バトレー「あぁん」

ゼロ『これはいい!!私にぴったりのナイトメアだ!!』

カレン『副座?!このナイトメア二人乗り!?ゼロ!!あたし、これからこれに乗ります!!』

ゼロ『カレンには紅蓮があるだろう』

カレン『これがいいです!!独り乗りなんて寂しいから!!』

ゼロ『ええい!!ダメだ!!』

カレン『どうして……あ、今なら、調べられる……』

ゼロ『カレン!!どこを触っている?!やめろぉ!!!』


バトレー「あぁ……」

シュナイゼル「気にすることはない。所詮はテスト機。実用化はできないよ」

スザク「ゼロ……」

ユフィ「……もう少し、遊びたかったのに」

シュナイゼル「どんな遊びをしていたのかな?」

スザク「遊びではありません!!少なくとも自分はゼロと懇ろになりたいと思いました!!本気で!!」

シュナイゼル「ゼロは……女性なのかい?」

スザク「イエス、ユア・ハイネス!!」

シュナイゼル「それは朗報だね。すぐに各方面に報じよう」

ロイド「じゃあ、殿下。僕はスザクくんを連れて戻りますね」

シュナイゼル「ああ、そうしてくれ」

ロイド「じゃ、いこうか」

スザク「はい……」

ユフィ「はぁ……また、会えるでしょうか……」

スザク「ゼロ……今度出会うとしたら戦場か……」

スザク「僕は……迷わないよ、ゼロ。君が長く美しい黒髪の美少女でも……」

シュナイゼル「ゼロは女性……少し、見てみたいね」

スザク「眼鏡で……すこしそばかすがあって……笑窪もあって……」

シュナイゼル「なるほど……ゼロの素顔は随分特徴があるんだね」

スザク「胸は控えめで……」

シュナイゼル「ふむ……ちょっと、似顔絵を描いてもらえるかな?」

スザク「分かりました」

バトレー「これはすごい。ゼロを一気に追い詰められますね」

スザァァァァァァク!!

くわそろたwww

黒の騎士団アジト

C.C.「おかえり。楽しかったか?」

ゼロ「楽しいわけがあるか。こっちは色々と大変だった」

C.C.「にしては、犬娘がかなり懐いているようだが?」

ゼロ「……」

カレン「ぜろぉ……性別なんて問題じゃない……あたしはあなたが好きなんです……」スリスリ

C.C.「説明があると、私は嬉しい」

ゼロ「なんでもない」

C.C.「お前……」

カレン「ゼロぉ……一生、ついていきます……」

ゼロ「分かった、わかった」

C.C.「おい、離れろ、犬」

カレン「はっ」

C.C.「貴様ぁ!!」

ゼロ「もうやめてくれ!!こういうのはたくさんだ!!」

だがちょっと待ってほしい
果たしてオナニーナは美少女だろうか?いや、ない

アヴァロン艦内 ブリッジ

スザク「できました、シュナイゼル殿下」

シュナイゼル「ほう……これがゼロの素顔か。コーネリア?」

コーネリア『はい』

シュナイゼル「今、似顔絵のデータを送る。各メディアで大々的に報じてくれ」

コーネリア『分かりました。―――枢木よ』

スザク「はい」

コーネリア『よくやったな。流石にこの功績は大きく、無視できるものではない。期待していろ』

シュナイゼル「その似顔絵に合致する者を探してみるといい」

コーネリア『元よりそのつもりです』

スザク「ゼロ……君に会える日が待ち遠しい……」

シュナイゼル「すぐに会えるよ」

スザク「……ゼロ……」

ユフィ(ルルーシュ、これで貴方が疑われることはありません)

ユフィ(ですから、もう一度ゆっくりと考えてみましょう。みんなで幸せになれる方法を……)

>>215
ロスカラなら(震え)

数日後 総督府

コーネリア「ゼロを捕らえることに成功した!!」

ニーナ「違う!!私じゃありません!!」

コーネリア「言い訳無用!!テロリスト風情が!!」

ニーナ「いやぁぁ!!!」

ユフィ「あなたが……捕まったの?」

ニーナ「ユーフェミアさま!?た、助けてください!!あのときみたいに!!」

ユフィ「……」

ニーナ「ユーフェミア……さ……ま……?」

ユフィ「ごめんなさい。私じゃどうにも……」

ニーナ「いやぁ!!」

コーネリア「こやつの裁判は3日後に執り行う!!極刑だがな!!!」

ニーナ「どうして!!私、何も悪いことしてないのにぃ!!!」

ユフィ「今は無理でも、刑を軽くする努力はしてみるから!!」

ニーナ「ユーフェミアさまぁぁぁ!!!」

でも別にニーナならいいよね、羊でも

ロイド「スザクくぅん、きぃた?」

スザク「ええ。ゼロが捕まったらしいですね」

セシル「まさか、アッシュフォードの学生だったなんて……」

スザク「いえ。ニーナはゼロじゃありません」

セシル「え……?」

スザク「ゼロはもっと……」

セシル「あ、ちょっと待って。―――はい?」

ギルフォード『ある作戦に参加してほしい。黒の騎士団も出てくるはずだ』

セシル「ええ。分かりました」

ロイド「あは~。がんばりまぁす」

スザク「ゼロ!!ようやく君にあえるんだね!!ゼロ!!」

ロイド「じゃ、はりきって行ってみようか」

スザク「ゼロ!!待っていろ!!」

スザク「君はニーナじゃない!!もっと国宝級に可愛いはずだ!!」

セシル「スザクくん!!興奮しないで!!」

ああそうか、なんか既視感があると思ったらハムの人か

某エリア 上空

ルルーシュ『ブリタニアめ。ゼロを捕まえたと浮かれていればいい。本物のゼロがこうして―――』

C.C.『ルルーシュ。何かくるぞ』

ルルーシュ『なに?』

ランスロット「ゼロ!!!やっと会えた!!!」

ルルーシュ『枢木か?!』

スザク『僕は今日!!君に伝えることがある!!』

ルルーシュ『なんだ!?』

スザク『僕は君に恋をしたぁ!!!!』

ルルーシュ『な……?!』

スザク『許されない恋であることは承知している!!だから、せめて!!僕の手で君も君も心も捕まえてみせる!!!』

ルルーシュ『馬鹿か!!いい加減にしろ!!私は男だ!!』

紅蓮「ゼロに手を出すなー」ピョンピョン

C.C.『カレン、フロートユニットがないのだから、地上で大人しくしていろ』

紅蓮「あたしも混ぜろー!!」ピョンピョン

カレン・・・(ほっこり)

C.C.『なんだなんだ。私がいない間に、随分と濃い恋人ができたな』

ルルーシュ『黙れ魔女!!ハドロン砲を使う!!』

スザク『ゼロぉぉぉ!!!!好きだぁぁぁ!!!!』

ルルーシュ『こっちに来るな!!』

スザク『そっちに行くよ!!』

ルルーシュ『貴様さえいなければ!!!』

スザク『君が居てくれるから!!!』

ルルーシュ『もう諦めろ!!!』

スザク『諦められない!!』

ルルーシュ『私はお前を選ばない!!』

スザク『俺は君しか選べない!!!』

C.C.『どうでもいいが、私も選択肢にあるんだろうな、坊や?』

紅蓮「ゼロー!!あたしも忘れないでー!!」ピョンピョン

ルルーシュ『もういい!!俺はもう!!誰も選ばない!!!選ばないぞぉぉぉ!!!』

C.C.『なんだ、一生童貞か。それもいいな。お前らしくて』
                                     おしまい。

おのれシュナイゼル!

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