淡「だって、こんなにかわいいんだよ?こーんなにキラキラしてるんだよ!?」

照「それはわかる」

淡「でしょ?タカミーもセーコも『いい』って言ってたし」

照「…」(「どーでもいい」の「いい」だな)

淡「スミレは、テルが言ってくれれば賛成してくれると思うんだ」

照「それは無理。むしろ駄目」

淡「なんで!?可愛い1年生を助けてくれないの?」

照「淡は可愛いけど」

淡「うんっ!」

照「菫が」

淡「うー、確かにスミレはアイドルっていうより…レディース?」

淡「でも、あーゆーのに限って、逆にロリータ趣味だったりすんだよね…スミレの部屋、行ったことある?」

照「ない」

淡「実はおっきなクマちゃんぬいぐるみとかあって、夜抱いて寝てたり。あと、クローゼットの中もフリフリの服だらけだったりして」ﾌﾟﾌﾟｯ

菫「お前は何を言っているのだ」

淡「ぴゃっ!…こ、これはスミレお姉さま、ごきげんよろ?」

菫「何だその言葉遣いは」

ガラガラッ

誠「おはよございます」

尭「遅くなりました」

淡「ん、みんなそろったね!」ｼｭﾀｯ

淡「部長!」

菫「…お前が私をそう呼ぶときは、ろくな話じゃないからな」

淡「今日はマジメです。って、いつもマジメだよー?」

菫「ま、言ってみろ。大体予想がついた」

淡「提案があります」

菫「スクールアイドルか?」

淡「え、何でわかったの?スミレってエスパー?」

菫「そこに広げてある雑誌を見れば想像つく」

淡「じゃあ話は早いね。5人でスクールアイドルやろうよー!」

淡「だって私たち、キャラが充実してるよ。まずタカミー」ﾋﾞｼｨ

淡「うち唯一のめがねっ娘&おっぱい担当でオタクのハートをガッチリキャッチ!」

尭「…(おっぱい担当、うれしくない)」ｽﾞｽﾞｰ

淡「セーコは見た目だけはイケメンだから、女子票が獲得できるね!『あんた、背中がススケてるぜ』って感じ?」

誠「…(なんか違う)」

淡「テルはインハイチャンピオンだからそのままで全然OKだし」

照「…」(私、賛成した覚えないんだけど)

淡「営業スマイル全開で『応援、よろしくお願いいたします!』ﾆｯｺﾘなんてされた日にゃ、誰だってコロっとダマされちゃうね」

照「…」

淡「スミレはねー、キモオタを『このブタが!』ｹﾞｼｹﾞｼとか罵ってやれば、M男が『ブヒィ』ってヨロこぶし、女子からは『私たちに出来ないことをヘーゼンとやってのけるッ！そこにシビれる！あこがれるゥ!』ってなるし」

菫「…」

淡「私は最強の妹だから『お姉ちゃん、お兄ちゃん、淡をよろしくね?』ｳﾙｳﾙて感じでいけばイチコロだね!」

菫照尭誠「…(最凶の妹だろ)」

菫「…まあとにかく、私は既に麻雀部の部長だからな。もしアイドル部をやるのなら、お前が部長をやれ」

淡「…てことは、いいの?!」

照尭誠「」

菫「ただし、麻雀部の活動に支障をきたさない程度に限る」

淡「＼(^o^)／スミレ大好きー！」ﾀﾞｷﾂｷ

淡「大丈夫、私が麻雀弱くなるなんて、あり得ないね!」ﾑﾌｰ

照誠尭「…」

淡「じゃ、さっそくミンナでカラオケ行こ!」

尭「…私、今日は茶道部の子に呼ばれていて…」

誠「わ、私はちょっと釣り部に用が…」

淡「えー。じゃ、テルとスミレと3人で行こ?」

照「仕方ない」

淡「放課後カラオケ行くなんて、いかにもJK、て感じ」ﾌﾌﾌ

照「もともとそうだけどね」

菫「私たちも久しぶりだな。照、去年の春以来か?」

照「そうね」

淡「うちって今までなんでこーゆーのなかったんだろ?」

照尭誠「…」