魔物使い「わたしは魔物使い、魔物を手懐け、さまざまなことに使う特殊な職業に就いている」
魔物使い「しかし、わたしは魔物使いとしての力量は未熟も未熟」
魔物使い「しかし、それ以外の職業の適性は無かった」
魔物使い「魔物使い、とは言いながらわたしに使われようとする魔物はいなかった」
魔物使い「だからわたしは『よろしくない』手段を使うことにしたんだ」
魔物使い「まずわたしはとある虫型の魔物を探し、簡単に見つけた」
魔物使い「その魔物は『ミートディガー』死肉を貪り穴だらけにする蛇のような大きさのミミズだ」
魔物使い「わたしはマンディガーを自分の体に棲まないかと誘った」
魔物使い「彼はわたしの手のひらをかじると死肉よりうまいと喜んでわたしの体に穴を開けて棲むことにしてくれたよ」
魔物使い「ほら、ごあいさつしなさい」
魔物使いの肩を食い破り、ミートディガーが顔を出す。
ぎぃぎぃと耳障りな鳴き声をあげると、ミートディガーは魔物使いの反対側の肩を食い破り、潜っていった。
魔物使い「わたしの体を気遣うんだね、でも大丈夫だよ、わたしの体には『いいこ』がいるんだ」
魔物使い「ミートディガーを棲まわせた後、わたしは傷を塞がずに次の魔物を呼び出す準備をした」
魔物使い「血が土に吸い込まれてしまわないように大きな器に入れていたんだ」
魔物使い「意識が朦朧としてきた時に目的の魔物はやってきた、『リビングレッド』、スライムの一種さ」
魔物使い「まあ、ミートディガーと勧誘方法は一緒だよ、『新鮮な血はいかが?』なーんてね」
魔物使い「この子がいるおかげでミートディガーがいくら穴を開けても平気になったんだよ」
魔物使い「大量に水分を取らなきゃいけなくなったけど些細なことだよ」
魔物使い「そしてわたしは一番の目的の魔物を仲間にする準備を整えたんだ」
魔物使い「その魔物は『人中花』種を打ち込んで打ち込んだ動物に寄生する花さ」
魔物使い「種を動物の体に埋め込ませるとは言うけど、ほら大きな種だろう?大人の男の手のひらサイズなのさ」
魔物使い「この花が寄生して、成長する為には対象が生きていなきゃいけないからねこんな大きさだと死んでしまうからね」
魔物使い「後はわかるだろう?わたしは寄生させた、綺麗な花、その種を」
魔物使い「ミートディガーがわたしを耕し、リビングレッドが水を撒いて……今は満開の花畑、綺麗だろう?」
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