さるって落ちた
なんでや
犬「…クゥン」プルプル
雪穂「…うわぁ、朝から嫌なもの見ちゃった」
亜里沙「ゆきほー!」タッタッタ
雪穂「亜里沙!」
亜里沙「ごめんね、待った?」
雪穂「ううん、私も今来たばっかりだから」
亜里沙「そっかー」
雪穂「それにしても珍しいね、亜里沙から誘ってくるなんて」
亜里沙「だって、今日は特別な日なの!」
雪穂「特別…?」
亜里沙「うん!だって今日は…」
亜里沙「アキバにおでん専門店がオープンするの!」
雪穂「…へー」
-秋葉電気街-
雪穂「うーん…やっぱり休日は人が多いなー」
亜里沙「ハラショー!人がゴミのよう!」
雪穂「そのおでん専門店って何処にあるの?」
亜里沙「えっと、歩行者天国を横切って…メイドカフェの裏にあるって書いてあるよ」
雪穂「じゃあもう行っちゃう?まだお昼にするにはすっごく早いけど…」
亜里沙「うーん。あっ!」
亜里沙「雪穂雪穂!あれ見て!」
雪穂「えっ…あ」
亜里沙「あそこって、スクールアイドルのグッズ専門店だよね!行こう雪穂!」
雪穂「あっ!亜里沙ちょっと待って!」
亜里沙「あっ!そうだ」ギュ
雪穂「へっ?」
亜里沙「はい!こうしたらはぐれないよね?」
雪穂「う、うん…」
-スクールアイドルグッズ店-
亜里沙「わぁ~…こんなにいっぱい」
亜里沙「見てみて雪穂!海未さんがこんなにいっぱい!」
雪穂「うん、見てるよ」
雪穂(…手、離さないんだね)
亜里沙「バッチにブロマイド…あっ!スマホカバーもあるよ!」
雪穂「へぇ~すごいなぁ。あ、お姉ちゃん発見」
亜里沙「亜里沙のお姉ちゃんもあったよ!ほら雪穂!」
雪穂「うんうん。分かったからちょっと落ち着こう。ね?」
クスクス…クスクス
「ねぇねぇ…あの子達、まるで恋人みたいね」
「お店の中であんなにいちゃついてるし…実際そうだったりして」
「そうじゃないかな?ほら見て…あれ、恋人つなぎだよ」
雪穂「…あっ」
亜里沙「雪穂?」
雪穂「えっ?ううん何でもないよ!あっ雪穂!あっちにアライズのコーナーもあるみたいだよ!」
亜里沙「ホント!?行ってみよう!」
雪穂(うぅ…恥ずかしい…)
亜里沙「楽しかったね雪穂!」
雪穂「う、うん…そうだね」
雪穂(うわぁ…これ完全に手握ってること忘れてるよ)
亜里沙「?…あっ」パッ
亜里沙「ご、ゴメンネ雪穂。ずっと雪穂の手握ってたの忘れてた…」
雪穂「あっ…」
亜里沙「雪穂?」
雪穂「う、ううん…なんでもない」
雪穂「…そろそろお昼だけど。行ってみる?」
亜里沙「うん。そうだね」
雪穂「……ん」スッ
亜里沙「?」キョトン
雪穂「ま、またはぐれたら大変でしょ?」
亜里沙「…うんっ」ギュ
亜里沙「えへへ」
雪穂「…ふふっ」
亜里沙「雪穂の手、温かい…」ニギニギ
雪穂「あっ!だから恋人つなぎはダメだって!」
亜里沙「恋人つなぎ?」
雪穂「ほらその…指の関節絡めるの」
亜里沙「でもこっちのほうが温かいよ?」
雪穂「そ、そうだけど…うぅ」
亜里沙「…?変な雪穂」
-おでん専門店-
亜里沙「はぁ~」キラキラ
雪穂「ほ、本当におでんしかない…」
亜里沙「雪穂雪穂!」
雪穂「分かってるって」
亜里沙「ちくわ…がんも…ウインナー…はふぅ」
雪穂「えっと…セルフサービスです。串に赤い印があったら当たりです。もう一本サービスになります」
雪穂「何か自販機みたい…」ハハッ
亜里沙「雪穂ー!」
雪穂「なーにー…ってうわぁ!」
亜里沙「すごい!おでんでタワーが作れたよ!これ全部食べていいんだね!」
雪穂「そんなに食べれないでしょう!?戻してきて!」
「「いただきまーす!」」
亜里沙「はむっ…はふっ…はふっ…」
亜里沙「…~っ美味しい!」
雪穂「あむ…あっつ!はふはふ…」
亜里沙「雪穂大丈夫?火傷してない?」
雪穂「うん大丈夫!全然へーきだよ」
亜里沙「ほんとー?」
雪穂「ホントだってばー」
亜里沙「じゃあベロをべーっってしてみて」
亜里沙「亜里沙火傷してないか見てあげるね」
雪穂「うぇ!?そんなことしなくていいよ!」
亜里沙「早く!ほらべーっって!」
雪穂「うぅ…れぇ」ベローン
亜里沙「ふんふん」ジーッ
雪穂「も、もういい?」レロー
亜里沙「…プッ。雪穂変な顔」クスクス
雪穂「らぁ!?」
亜里沙「あはは!ごめんね!」
雪穂「もう!亜里沙!」
亜里沙「でも、さっきの雪穂の顔、すっごく可愛かったよ」
雪穂「なっ…」カァァ
亜里沙「うん!やっぱり雪穂は可愛い!」
雪穂(そ、そんな可愛いって何度も言わないでよ!顔合わせづらく…)プイッ
犬「…ウーン」プリプリ
雪穂「……」
亜里沙「雪穂?」
雪穂「ううん、何でもない…」
雪穂(照れ隠しで外を見たら…犬が野糞してました…おかげで、胸の鼓動が一気に収まりました)
亜里沙「モグモグ…あっ、またハズレ…」シュン
雪穂「そんなに当たるものじゃないみたいだね」モグモグ
亜里沙「うぅ…当たったらお姉ちゃんに自慢しようって思ってたのに…」
雪穂「あはは…」
亜里沙「よし!もう一本取ってくるね!」ガタッ
雪穂「当たってももう一本サービスなだけなのに…ん?」モグモグ
雪穂「…あ、当たった」
亜里沙「ハラショー!?」
雪穂「あはは…どうしようかなー、これ」
亜里沙「……」ジーッ
雪穂「…もう、そんなに見つめないでもわかってるって。はい」
亜里沙「ありがとう雪穂!やったー!」
亜里沙「あっ!記念に一緒に写真撮ろう!当たり串と一緒に!」
雪穂「へっ?う、うん、いいけど…」
カシャ
店員「はい。撮れましたよ~」クスクス
亜里沙「ありがとうございます」
雪穂「何で店員に頼むかなぁ…恥ずかしいよ…」カァァ
亜里沙「ねぇねぇ雪穂!これて何食べる!?」
雪穂「亜里沙にあげたのだから亜里沙が選んでいいよ」
亜里沙「ほんと?じゃあ…こんにゃく!」
亜里沙「まだ食べてなかったの!…ハムッ」
雪穂「…ふふっ。美味しい?」
亜里沙「うんっ!」
亜里沙「雪穂!あーん」
雪穂「…へ?」
亜里沙「だって、雪穂もこんにゃく食べてなかったよね?」
雪穂「な、何で覚えてるの…?」
亜里沙「?だってずっと雪穂の方見て食べてたから」
雪穂「わ、私はいいよ!亜里沙が全部食べていいから!」
亜里沙「…でも、こんなに美味しいよ?」
雪穂「だ、だから…」
亜里沙「……」ジーッ
雪穂「…はい、いただきます」
亜里沙「うんっ!あーん!」
雪穂(うぅ…亜里沙と食べさせ合い…しかも間接キス…)パクッモグモグ
亜里沙「雪穂、美味しい?」
雪穂「う、うん…」(味なんてしないよ!)
雪穂(もう…今日の亜里沙積極的すぎ…)プイッ
犬「フンッ…!」プリプリ
雪穂「……」ゴックン
亜里沙「雪穂?どうしたの?」
雪穂「…よく出るな、お前…」
亜里沙「??」
雪穂「ううん、何でもない…」
アリガトウゴザイマシター
亜里沙「美味しかったー」ケフッ
雪穂「亜里沙食べ過ぎー。お夕飯入らないよ?」
亜里沙「大丈夫だよ。今から歩き回ればいいよ!」
雪穂「次は何処に行く?」
亜里沙「うーん。せっかくアキバに来たから…」キョロキョロ
亜里沙「…あっ!雪穂あそこ!」
雪穂「えっ…?レイヤー衣装…ってコスプレ!?」
亜里沙「面白そう!行ってみよう!」
雪穂「えっ、ちょっと、本気!?うわっ!亜里沙引っ張らないで!」
-レイヤー店-
亜里沙「ふんふふーん♪」
亜里沙「じゃーん!」
雪穂「うわぁ…亜里沙ノリノリ」
亜里沙「雪穂も何か着てみようよ。これ、可愛いよ?」
雪穂「私はいいよー恥ずかしいし…」
亜里沙「えっとね、ほら!雪穂にはこれが似合うと思うの!」
雪穂「ん…女騎士?ゲームか何かかな…」
亜里沙「ほら、サイズも雪穂にピッタリみたいだよ!」グイグイ
雪穂「わ、分かったから!そんな試着室に私を押し込まないで!」
-そして-
亜里沙「ゆきほー?」シャーッ
雪穂「ひゃあ!?まだ終わってないから!」
亜里沙「あはっ、ごめんね」
雪穂「も、もう…」
雪穂「…ん、もういいよ」シャーッ
亜里沙「うわぁ…雪穂格好良い」キラキラ
雪穂「そ、そういう亜里沙だって…お姫様みたいで可愛いよ」
亜里沙「本当?ありがとう雪穂♪」ギュッ
雪穂「あっダメだって、服がシワになっちゃう…」
亜里沙「あっ、そっか…」
雪穂「…えっと、お披露目も終わったことだし、そろそろ着替えを…」
「…ア、アノ」
雪穂「…ん?」
カメコ「…ア、アノ…イチマイ…イイデスカ…」
雪穂「一枚?何がですか…?」
カメコ「ア、アノ…シャシン…」
亜里沙「写真?写真撮ってくれるんですか?」
カメコ「ヒャ…ヒャイ…」
亜里沙「だって!雪穂撮ってもらおう!」
雪穂「い、嫌だよこんな格好!恥ずかしいよ!」カァァ
亜里沙「えーでも…亜里沙雪穂と一緒に写真うつりたい…」
雪穂「で、でもこの格好じゃ…」
亜里沙「……」ジーッ
雪穂「…うぅ!分かった!わかったよもう!」
亜里沙「ハラショー!ありがとう雪穂!」
雪穂「…もう、一枚だけだからね」
カシャ
ジーッ
亜里沙「わー!雪穂雪穂!もう写真ができちゃった!」キラキラ
雪穂「う、うん…だからそんなにはしゃがないで…」
亜里沙「あの!私のスマホにもお願いします!」
カメコ「ヒャ…ヒャイ」
ピロリン
亜里沙「わぁ~。雪穂と亜里沙、王子様とお姫様みたい…」
雪穂「…うん、そうだね」
カメコ「ア…アリガトゴジャマス…」ペコッ
亜里沙「こちらこそ、ありがとうございましたー」
カメコ「ヒャイ…ア、アノ…」
雪穂「…えっ?私?」
カメコ「……」ボソボソ
雪穂「??…それを言えばいいんですか?」
カメコ「……」コクン
雪穂「はい…えっと」
バタッ
雪穂「くっ…殺せ!」
カメコ「……」
雪穂「…あの、これでいいですか?」
カメコ「…フヒッ」
雪穂「えぇ…」ドンビキ
カメコ「……」シュバッ!!
亜里沙「あっ!…行っちゃった」
雪穂「…何か、気持ち悪い人だったなぁ」
亜里沙「でもいい人だったね」
雪穂「そうかなぁ…?」
亜里沙「あっ!雪穂!もうこんな時間!」
雪穂「へっ…うわっ!もう7時じゃん!早くバス乗らないと!」
亜里沙「あはは!急ごう!」
雪穂「ちょ、ちょっと待って…これ、脱ぎにくい…きゃあ!」
亜里沙「雪穂?」
雪穂「な、なんで一緒の試着室で着替えようとしてるの!?」
亜里沙「だって、ほかの部屋が空いてなかったから…」グイグイ
雪穂「ちょ!亜里沙…引っ付きすぎ…」カァァ
亜里沙「あはっ♪雪穂顔真っ赤」
雪穂「もう!わざとやってるでしょ!?」
-バスの中-
ブロロロロロ…
亜里沙「…スー…スー…」
雪穂「…もう、あれだけはしゃぐから」
亜里沙「フフフ…オネーチャン…スー」
雪穂「…ふふっ」
亜里沙「…ユキホ」
雪穂「…!」ドキッ
亜里沙「……」
雪穂「…亜里沙?」
亜里沙「…スー」
雪穂「…何だ、寝言か」
ファサ
雪穂「…!」
亜里沙「スー…スー…」
雪穂「亜里沙…」
雪穂「…今日だけだからね」ギュ
亜里沙「ウン…スー…」
雪穂「もう…そんなに寄り添って、私に食べられても知らないよー」プニプニ
亜里沙「ヒャン…ウフフ…スピー」
雪穂「…可愛いなぁもう」ナデナデ
雪穂(…でも、こんな日も、たまにはいいかな?)プイッ
犬「ウゥ~ン」プリプリプリ
雪穂「…お前、行動範囲広いな」
-次の日-
雪穂「おねーちゃーん遅れるよー」
穂乃果「わわっ!待ってー!」バタバタ
穂乃果「えっと、着替えに、教科書に、お弁当に、あ、あと携帯!」スチャ
雪穂「お姉ちゃん!それ私のスマホ!」
穂乃果「あ、ごめんごめん…ん?」
穂乃果「雪穂…これ」
雪穂「え?…わーっ!!見ちゃダメ!」バタバタ
穂乃果「へぇ~雪穂ってこんな格好が好きなんだ~」ニヤニヤ
雪穂「そ、そんなんじゃないし!亜里沙がどうしてもやれって…」
穂乃果「ほんと~?それにしてはノリノリな気がするけど…」
雪穂「とにかく返して!お姉ちゃんのバカ!」
穂乃果「あー!お姉ちゃんの事バカって言った!」
雪穂「バカにバカって行って何が悪いの!?」
穂乃果「なんだとー!?」ギャー
雪穂「行ってきまーす!」
雪穂「全くお姉ちゃんのせいでとんだ時間ロスだよ…」
亜里沙「ゆきほー!」フリフリ
雪穂「亜里沙?どうしたの?こっちだったっけ?」
亜里沙「ううん。雪穂がこの道通ると思って待ってたの!」
雪穂「…そっか、じゃあ途中まで一緒に行こっか」
亜里沙「うんっ!」
雪穂「はぁ~今日あの写真お姉ちゃんに見られちゃってさぁ」
亜里沙「昨日の?」
雪穂「うん、凄くからかわれたし…もう朝から最悪な気分だよ」
亜里沙「でも、昨日の雪穂格好良かったし可愛いかったよ?」
雪穂「あ、いや…うん…あり、がと…」カァァ
亜里沙「ほらほら見て!待ち受けにしてみたの!」
雪穂「ちょ、ちょっとやめてよ~恥ずかしいじゃん!」
亜里沙「うふふっ、この中では雪穂は私の王子様なんだよ♪」
雪穂「うっ…」カァァ
亜里沙「ねー」
雪穂「…もう、恥ずかしいセリフ禁止」
亜里沙「雪穂可愛い♪」
雪穂「か、可愛いくないし!亜里沙のほうが可愛いし!」カァァ
亜里沙「うんっ!じゃあまた遊びに行こうね!行ってきまーす!」
雪穂「あっ亜里沙!」
雪穂「…行っちゃった」
雪穂「……」ポチポチ
雪穂「スマホの中だけ…かぁ」
雪穂「…別に、今でもいいのに」
雪穂「…なーんてね。フフッ」
雪穂「私も早く学校行こうっと!」タッタッタ
グニュ
犬「クゥ~ン」プリプリプリ
雪穂「…とうとう、踏んでしまった」ガクッ
~おわり~
穂乃果「ありゆきって、画像ではよく見かけるけどSSではあまりみないよね!」
穂乃果「でもこれからもっと増えて行ったらいいと思う!私も大好き!」
穂乃果「さぁ、次の安価だよ!そして今日はこれで最後にするね!ごめんなさい!」
穂乃果「次の安価は>>33×>>34!ジャンルは>>37だよ!」
にこにー
ことり
今日は伸びないな…
流石にマンネリ化してきたか
くつした
-部室-
にこ「ふんふ~ん♪」
にこ「えっと…このの飾りはこっちで~」
ガチャ
ことり「ふぅ~。ただいま~」
にこ「あっおかえり。早かったわね」
ことり「うんっ。スーパー行ったらすぐに見つかったから…」
にこ「えっと…わぁ!これ可愛い~」
ことり「でしょう?ことりも一目惚れしちゃったの~」
にこ「でもこの靴下…何処に飾るの?」
ことり「えっ?えっと…ドアの前、とか?」
にこ「そこはもうサンタの飾り付けちゃってるわよ」
ことり「そっか、じゃあ~」
コンコン
絵里「入るわよー」
ことり「絵里ちゃん!」
絵里「ごめんなさい、ツリーを探してたら遅くなっちゃって…」
希「でも、ちゃんと持ってきたよ」
にこ「うわぁ…ボロボロね」
絵里「仕方ないわよ。倉庫の奥深くにしまわれてたのだから…」
ことり「でも、ちゃんと飾りつけをすればいい感じに仕上がるかも!」
にこ「そうね、さぁことり!ぱぱっとやっちゃうわよ!」
ことり「うんっ!」
にこ「~♪」
絵里「…にこったら、えらく一生懸命準備してるわね」
希「うーん、それほど楽しみにしてたんやないかな?今日のクリスマスパーティ」
絵里「ふふっ…まるで子供ね」
にこ「ちょっと!聞こえてるんだけど」
絵里「あら、ごめんなさいね」
ことり「にこちゃーん!このおっきいお星様はどこに飾るの~?」
にこ「あっ!それはツリーのてっぺん!それ以外は認めないんだから!」
ことり「はーい」
絵里「ふふっ」
希「ええやん」
-そして-
にこ「…うん!こんなものかしら」
ことり「うわぁ…すっごく綺麗」
絵里「この短時間でこれだけの飾りつけができるなんて…」
希「にこっちは変なところで器用やんな」
にこ「変なところでは余計よ!」
ガチャ
穂乃果「おっまたせー!」
海未「ただ今戻りました」
花陽「ふぅ…疲れちゃった」
絵里「お帰りなさい。どうだった?」
穂乃果「うん!ばっちり持ってきたよ!」
にこ「ほんと!?見せて見せて!」
海未「では電気を消しますね」パチッ
穂乃果「うんっ!じゃあいくよ?」
穂乃果「ほいっ」カチッ
ピカッ…ピカッ…
ことり「わぁ…きれい」
希「これはスピリチュアルやね」
絵里「うん…とっても癒されるわ」
花陽「やっぱりクリスマスにはイルミネーションは必須だね…」
にこ「……」
ことり「にこちゃん」
にこ「えっ?あっ、何?」
ことり「どうしたの?ぼーっとしてたけど…」
にこ「あっううん!ちょっと見とれてただけ!」
ことり「そっか。とっても綺麗だもんね~」
にこ「…そうね」
穂乃果「そういえば凛ちゃんと真希ちゃんは?」
絵里「えっと…そろそろ帰ってくるはずだけど…」
ガチャ
凛「ただいまー!」
真姫「ハァ…ハァ…お、重い…」
希「お、噂をすれば…やね」
>>51
真希ってなんかめちゃくちゃスピリチュアルっぽいな
凛「もー!真姫ちゃんが遅いから遅れちゃったニャー!」
真姫「だ…だったら…少し持ってくれても…いいじゃない…」
凛「だってジャンケンで勝ったのは凛だよ?」
真姫「そ、そうだけど…ガクッ」
花陽「ああっ真姫ちゃん!」
穂乃果「真姫ちゃん!まだ寝るには早いよ!パーティはこれからだよ!」ユサユサ
海未「穂乃果、そんなに真姫を揺さぶらないでください。首を痛めてしまいます」
にこ「まったく~真姫ちゃんもだらしないわね~」
真姫「なによ!私が力ないのは知ってるでしょー!」
絵里「はいはい、そんなに怒らないの。それよりそろそろ始めましょう?」
希「はい、じゃあみんな準備してー」
>>52
希に吸収された真姫ちゃん想像しちゃった。今度別にスレ立てるわ
穂乃果「じゃあ皆さん!我らが部長であるにこ先輩からの祝辞をお聞きください!」
にこ「ええっ!?にこぉ!?」
穂乃果「早く早くー!」
にこ「え、えっと…今日はみんな集まって何よr」
「「メリークリスマース!!」」パンッ!パンパンッ!
にこ「ちくしょー!絶対やると思ってたわよっ!!」
ことり「えへへ…ごめんねにこちゃん♪」
凛「これは昨日から決まってたことだにゃー」
真姫「…にこちゃん。すっごい不細工な顔してる」ププッ
にこ「なんですってぇ!」
アハハハハハハハハ…
-そして-
海未「美味しい…これ、絵里の手作りですか?」
絵里「うん。昔おばあ…祖母から教わったから作ってみたの」
真姫「すごいわね…私、料理出来ないから、こういうのは憧れちゃうわ」
絵里「別にそんなに難しくないから、今度教えてあげましょうか?」
真姫「えっ?…いいの?」
絵里「もちろん。海未もどう?」
海未「そうですね…和菓子以外にもレパートリーが増やせるいい機会なので。お願いしてもいいですか?」
絵里「うん♪決まりね」
穂乃果「いやー今日もパンがうまい!」
凛「やっぱりパーティにはサンドイッチだよねー!」
花陽「みんな!ご飯が炊けたよ!」
穂乃果「おー!いいね!おかずはな何かな?」
花陽「えっ」
穂乃果「えっ」
花陽「えっと、ご飯が炊けたからみんなで食べようって思って」
穂乃果「うん、だからおかずは何かなーって」
花陽「えっ?ご飯ってそのまま食べるものじゃないの?」
穂乃果「えっ」
花陽「えっ」
にこ「……」
希「んー?にこっちどうしたん?何だか上の空やね」
にこ「ううん、そんな事ないわよ。楽しんでる」
希「ほんとに?」
にこ「なによ?なんか文句あるの?」
希「ううん。別に文句はないよ?」
にこ「じゃあいいじゃない。にこにはにこの楽しみ方があるのよー」
希「じゃあうちもうちの楽しみ方しよーっと」ワシワシ
にこ「こらぁ!それは違う楽しみ方でしょう!やめなさい!」
ことり「うーん」キョロキョロ
にこ「…ことり?どうしたの?」
ことり「あっにこちゃん」
ことり「この靴下を飾るところが見つからなくて…」
にこ「アンタ、まだ探してたのね…」
ことり「ふえぇーん見つからないよぉ~」
にこ「…あ、そうだ」
にこ「ほら、ここなんてどうかしら?」
ことり「えっ?」
にこ「ほら!大きなネックレスの出来上がり!」
ことり「やーん!ことりにかけちゃだめー!にこちゃんのいじわる~」
にこ「いいじゃない。似合ってるわよ♪」
ことり「ん~」
ことり「えいっ!」ガバッ!!
にこ「あっちょ!やめっ!やめなさい!」
にこ「くぅ…」プルプル
ことり「あははっ!にこちゃんサンタさんを待ってる子どもみたーい」
にこ「誰がこどもよ!ほら!ことりが持ってたのだから自分でかけなさい!」
ことり「やんやんっ」ヒョイ
にこ「あっ!ちょっと待って!逃げるなー!」ダッダッダ
海未「…あのふたりは一体何をしているのですか?」
真姫「さぁ?どうせにこちゃんが碌でもないことしてるんじゃない?」
絵里「ふふっ、でもさっきのにこ、とっても楽しそうだったわね」
花陽「はいっ穂乃果ちゃん!もう一回言ってみようね。さんはいっ」
穂乃果「ゴはンはォかず…ゴはンはォかず」
花陽「はい!よく言えました~」パチパチ
凛「かよちん怖いにゃー…」ブルブル
希「スピリチュアルやね」
にこ「ハァ…ハァ…ま、待ちなさいよ…」
ことり「ハァ…ハァ…も、もう走れない…」
にこ「もう…何でそんなに本気で走るのよ…」ハァハァ
ことり「だって…にこちゃんが追っかけてくるから…」ハァハァ
にこ「…もう」
にこ「…あ」
にこ「…雪だ」
ことり「わぁ…今年の初雪だね」
にこ「…えっと、こういうのって、何ていうのだっけ?」
ことり「えっ?」
にこ「ほら、クリスマスに雪が降ること」
ことり「ホワイトクリスマスかな?」
にこ「あ、そっか…」
にこ「……」
ことり「…綺麗だね」
にこ「うん」
ことり「でも今年のクリスマスは何だか賑わってるね」
ことり「去年は穂乃果ちゃんと海未ちゃんと雪穂ちゃんだけの小さなパーティだったなぁ…」
にこ「…そうなの」
ことり「にこちゃんは去年はどんなことしたの?お友達と一緒?」
にこ「…にこは」
にこ「…今年が初めて。…ひとりじゃないクリスマスは」
ことり「えっ?」
にこ「あっ、中学校までは友達と一緒だったけどね」
にこ「高校は…その、にこ…アイドル研究部一人になっちゃったから」
ことり「あっ…」
にこ「……」
ことり「ご、ごめんね…ことり嫌なこと聞いちゃった」
にこ「いいのよ。今はとっても楽しいし」
にこ「……」
ことり「……」
にこ「…でも」
ことり「えっ?」
にこ「にこ、このまま一人で何事もなく卒業しようってずっと思ってた」
にこ「それが…穂乃果たちのおかげでこんなに賑やかになって」
にこ「気がついたら、にこの周りにたくさんの友達がいた」
ことり「…にこちゃん」
にこ「昔ね、サンタクロースにプレゼント入れてもらうために自分で靴下作ったことあったの」
ことり「ええっ!?すごい!」
にこ「もちろん一人じゃなくて、お母さんと一緒だったけどね」クスッ
にこ「でも…底縫い目が薄くて、プレゼントが入ってた時には破けちゃってたなぁ」
にこ「それで私、わんわん泣いちゃったのよ…サンタさんがにこの靴下破ったー…ってね」
ことり「プッ…」
にこ「ちょっと、今想像したでしょう?」
ことり「うんっ…ちっちゃいにこちゃんが大泣きしてる姿イメージしちゃった」クスクス
にこ「もう…」
にこ「…それで、その日にお母さんと一緒に縫い直して、クリスマスが終わってもずっと飾ってたっけなぁ」
ことり「そうなんだ…」
ことり「…じゃあこの靴下も飾っちゃおっか」
にこ「どこに?」
ことり「ここ」ヒョイ
にこ「あっ!あんたまたにこにかけたわね!」
ことり「そして~はいっ」ポイッ
にこ「…?」
ことり「…ふふ、ことりサンタからのプレゼントです♪」
ことり「今度は破けないね。靴下」
にこ「…もう、それってプレゼント交換用のプレゼントでしょ?」クスッ
ことり「えへへ…バレちゃった」
にこ「はい、じゃあにこのプレゼントあげるわ」
ことり「わぁ~ありがとう♪」
にこ「って言っても、これからプレゼント交換するんだからあんまり意味ないのだけど」
ことり「でもぉ、交換する前から自分のプレゼントじゃないって、何だか変な感じだね」
にこ「…クスッ。そうね」
「おーい!ことりちゃんーにこちゃーん!」
にこ「…この声、凛ね」
ことり「そろそろプレゼント交換の時間かな?」
にこ「みたいね、行きましょう」
ことり「うんっ」
穂乃果「みんなお待ちかね!プレゼント交換!」
凛「わーい!」ドンドンパフパフ
穂乃果「みんな、自分のプレゼントは用意できた?」
花陽「うん。ばっちりだよ」
穂乃果「じゃあ今から音楽を流しまーす!」
穂乃果「そして電気も消しちゃいまーす!」ポチ
真姫「ちょっと!暗くて何も見えないじゃない!」
絵里「困ったわ…これじゃどれがプレゼントなのかわからないわ」サスサス
海未「絵里、一ついいことを教えてあげます。今触ってるのは私のお尻です」
希「んーこのちっちゃいのは、分かった!凛ちゃんやんな」ワシワシ
にこ「アンタは目的全く違うじゃない!あっ!ばかっ!やめなさい!」
穂乃果「じゃあいくよ~?ミュージック、スタート!」カチッ
ガンバラネーバネーバネバギブアップ ナーナナナーナナーリタイナナナナ~♪
真姫「何でこの曲をチョイスしたのよ…」
穂乃果「さぁみんな!プレゼントを回して回して!」
海未「だから見えないので何を掴んでるのかわからないのですってば!」
凛「あーもうめちゃくちゃだにゃー」ワチャワチャ
ことり「あっ、これプレゼントっぽい!ことりこれにきーめた」ヒョイ
花陽「あ…これ、大きくて、温かい…それにいい匂い…花陽これにしようかな」
にこ「それ絶対炊飯器だから」
穂乃果「はーいストップ!」カチッ
穂乃果「みんな!自分のプレゼント確認してみよう!」
海未「これは…凛のでしょうか?」
凛「あっ!それ凛が買ったリストバンドだよ!」
海未「そうですか…ありがたく使わせていただきますね」
真姫「…これ、何?」
希「あっ、それはうちの神社のお守り。恋愛成就のご利益があるんよ」
真姫「そ、そう…じゃあ貰っておくわ」
穂乃果「えっと穂乃果のは~」
穂乃果「…お米券」
花陽「あっ!それ花陽のプレゼントだよ!」
穂乃果「うん、言わなくても分かったよ」
花陽「穂乃果ちゃん!これからもごはんをおかずにごはんを食べてみてね!絶対幸せになれるよ?」
穂乃果「…ハイ」
にこ「えっと…にこは」
にこ「…!」
ことり「あっ…それ」
にこ「うそ…こんなことってあるのね」
ことり「うんっ!すごい奇跡だよ!」
にこ「…ねぇ、開けてもいい?」
ことり「うんっ。どうぞ♪」
にこ「……」ガサガサ
にこ「…こ、これは!」
にこ「って靴下じゃん!」
ことり「うんっ!大正解~」
にこ「ってことは、あんた靴下の中にプレゼントの靴下入れたってこと?」
ことり「にこちゃん、ことりちゃんと言ったよ?」
ことり「…今度は、破けないよって」
にこ「あ、あんたねぇ…」
ことり「クスクス」
にこ「…はぁ、まぁいいわ」
にこ「ありがとう。これ、大事にするわね」
ことり「うんっ♪」
凛「さぁ!まだまだクリスマスパーティはこれからだにゃー!」
真姫「こうなりゃヤケよ!思いっきり楽しんでやるわ!」
穂乃果「絵里ちゃん!穂乃果のお米券と絵里ちゃんのプレゼント交換しない!?」
絵里「いいけど、私のは海未の数ⅢCの青チャートよ?穂乃果欲しい?」
穂乃果「」
にこ「ププッ」
ことり「えへへっ♪」
~おわり~
穂乃果「ことにこ!多分書いたの私が初めてじゃないかな!もっと流行らせようよ!」
穂乃果「クリスマスネタはまだちょっと早かったけど日にちが近くなる毎に欝になるから注意してね!」
穂乃果「今日はこれでおしまい!スレ落としちゃってごめんね!また来週時間があれば立てるよ!」
穂乃果「じゃあね!ばいばい!」
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