綾野「てっしーイケメンなのにね」(150)
勅使河原「なんで俺はモテないんだろうか……」
勅使河原「髪を明るくしてみたり」
勅使河原「服にも力入れてみたり」
勅使河原「気さくな雰囲気をだしているのに」
勅使河原「なぜだ……」
綾野「え?はっきり言っちゃっていいの?」
勅使河原「ああ、たのむ」
綾野「そもそもバカはモテないよ?」
勅使河原「」
綾野「それに服に力入れたみたいなこと言ってるけど実際センスないし」
勅使河原「」
綾野「やっぱこういっちゃんがいるからさあ」
綾野「こういっちゃんのスペックの引き立て役になっちゃうんだよ」
勅使河原「だよなあ……」
綾野「忘れてた、帰宅部のエースってのも後押ししてるね」
勅使河原「」ガクッ
勅使河原「そ……それはサカキだって同じじゃないのか……?」
綾野「こういっちゃん肺がどうのこうの言ってたじゃん」
綾野「しょうがないよ」
勅使河原「それもそうだな」
綾野「でもてっしーはなんにもないのになんにもやってない」
勅使河原「うぅ……」
綾野「でもここまでモテないのも不思議だなあ」
綾野「てっしーイケメンなのにね」
勅使河原「だろ?だろ?」
綾野「こういっちゃんがいなかったら良かったのかもねー」
勅使河原「……」
綾野「?」
勅使河原「綾野……」
勅使河原「こういう状況なんだからさ、冗談でも◯◯がいなかったら良かったなんてのはよしとこうぜ」
綾野「あ……ごめんね……」
小椋「勅使河原?ないない」
小椋「関わりあんまりないけどなんか性格もチャラそうじゃない?」
小椋「じこちゅーっていうか?」
綾野「え~そんなことないよ」
小椋「内面なのになんでわかるのよ」
綾野「昼休みのときにお話してたんだけどね、」
小椋「へぇ~」
綾野「なかなかはっきり指摘できる人は少ないと思うよ」
小椋「それにしても酷い失言ね」
小椋「泉美あたりに聞かれてたら大変なことになってそうね」
綾野「泉美好きだもんね、こういっちゃんのこと」
小椋「それもあるけど……」
綾野「あはは、わかってるよぉ……次から気を付けますっ!」ビシ
小椋「話戻るけどそれくらいなら恒一くんも指摘しそうね」
綾野「そうなんだよね」
小椋「東京の偏差値トップの男子校」
綾野「背も低くないし」
小椋「優しいし行動力溢れる」
綾野「おまけに学年一のイケメンときた」
小椋「信じられないほど高スペックね……」
綾野「私では手が届かないよ……」
小椋「私もよ……」
綾野「一方でてっしーは……」
小椋「アホだしうるさいしダサいし」
綾野「運動神経はそこそこ良かったよね」
小椋「まあね」
綾野「なんで部活入ってないんだろう」
小椋「あれ、あんた知らないの?あいつバスケ部だったわよ」
綾野「へ~なんでやめちゃったんだろ」
小椋「確かね……」
小椋「俺はオトコを極めるッ!!」
小椋「とか言って3週間で」
綾野「」
小椋「髪の毛とがりだしたのはあのときからかしら」
綾野「てゆーか、なんでそんなに知ってるの?」
小椋「私もほんのちょっとバスケ部だった時期があったのよ」
小椋「中学になってから始めたのに経験者の水野くんとうまい具合にやれてたわね」
綾野「やっぱ運動神経はいいんだ~」
綾野「由美はなんでやめたの?」
小椋「え、だって私運動神経クラスで最下位クラスよ?」
小椋「もーついていけなーい!ってなったのよ」
綾野「へえ~」(こういっちゃんに勝てるてっしーの長所見つけたかも!)
綾野「てっしー運動ならこういっちゃんに勝てるんじゃない?」
勅使河原「んーまあ球技や身体能力なら俺のほうが上かもな」
綾野「かもって?」
勅使河原「あいつ体育の授業受けてないからな」
綾野「あ、そっか」
綾野「いっちゃ悪いけどヒョロかな?」
勅使河原「……と思うだろ?」
小椋さんドアを一人で蹴破れるのに運動苦手なのかよ…
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...[二] | ::| |::|┏━━━━━━━━┓|::| | ::l [二]
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○ ● ∫∬∫∬ ● ○
○○ ●● iiiii iii ii iiii ●● ○○
[ ̄ ̄] [ ̄ ̄] ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [ ̄ ̄] [ ̄ ̄]
|_○_| .|_○_| |_____| |_○_| .|_○_|
勅使河原「女子は知らないと思うが、一回中尾とケンカしたんだよあいつ」
勅使河原「ケンカっつーか中尾が殴りかかってきたんだけどな」
綾野「うんうん」
勅使河原「そのパンチを片手ではたいたかと思えば次の瞬間」
勅使河原「中尾が尻餅をついて倒れていたんだ」
綾野「すご……」
勅使河原「男子全員ポカーンとしてたよ」
勅使河原「聞いてみたら小6のときに黒帯とったとかなんとか」
綾野「」
>>25
運動できるやつがあのたいせいで死ぬかよ
勅使河原「不意打ちでも勝てる気がしねえよ」
綾野(新たなスペックが……)
勅使河原「そろそろ次の授業だ、行こうぜ」
綾野「調理実習なんだっけ、急がなくちゃね」
勅使河原「そうだ、料理上手くなればモテるんじゃね?」
綾野「それ!それだよてっしー!」
ー調理室ー
多々良「すごいね……榊原くん……」
桜木「私より断然上手いですね……」
風見(ひそかに練習したんだけどな……無駄になっちゃったか……)
川堀「俺に毎日味噌汁を作ってくれ榊原!」
高林「フェアじゃないよ……」ブツブツ
小椋「すごいわねー恒一くんってなんでもできて」
赤沢「そうでしょう!」フフン
小椋「なんであんたが得意気なのよ」
勅使河原「」
綾野「まあこんなこんなことだろうと思ってたけど」
恒一「前の学校ではそういう部活をやってたんだよね」
水野「料理部か?いろいろと器用なやつだな」
見崎「……」ヒョイパク
川堀「あ!なに食ってるんだてめえ!」ヒョイパク
多々良「もう!つまみ食いはだめですよ」ヒョイパク
高林「これはこういう流れだよね」ヒョイバク
シーン……
高林「あれ?」
赤沢「無くなったじゃない、どうしてくれるのよ……」ゴゴゴ
高林「フェアじゃない……フェアじゃないいいい!!」
綾野「あの一件からさらに人気は高まったねー」
小椋「多々良さんや桜木さんも狙ってくるんじゃないかしら」
勅使河原「川堀にもな」
小椋「……大変なこともあるのね」
勅使河原「お前らは狙ってないのか?サカキを」
綾野「そういうことをじかに聞くもんじゃありませんーだ」
小椋「まさか、釣り合わないわよ私となんかじゃ」
勅使河原「そうか?可愛いと思うけどな小椋は」
小椋「ありがと」
勅使河原「反応薄いな……」
綾野「だっててっしーだもん?」
小椋「その通りね」
綾野「こういっちゃんだったら今ごろ由美顔真っ赤だよ~」
小椋「そんなことないわっ//」
勅使河原「……」
小椋「そういえば知ってる?有田さんとのこと」
勅使河原「リコーダーとサカキがなにかあったのか?」
小椋「リコーダーが名前通りやらかしたわ」
綾野「うわお」
勅使河原「それは……」(正直羨ましい……)
小椋「そしてバレたんですって恒一くんに」
綾野「あっはあっ!」
勅使河原「綾野……お前案外性格悪い?」
綾野「それでどうなったの?」ワキュワキュ
勅使河原「……」
小椋「許してもらったらしいわよ」
綾野「なーんだつまんないのー」
小椋「あと次からやらないかわりに恒一くんの私物を貰えるようになったとか……」
綾野 勅使河原「……は?」
小椋「恒一くんのリコーダーも買い換えずそのまま」
綾野 勅使河原「はあああああ!?」
綾野「なにそれ!リコーダー大勝利じゃん!」
小椋「女子の目は冷たくなるわよ」
綾野「そんなことぐらいで……」
勅使河原(楽器か……)
小椋「そんなことって、あんた……」
勅使河原「そうだよ!楽器だよ!」
綾野 小椋「!」ビクッ
綾野「なにそれ!リコーダー大勝利じゃん!」
小椋「女子の目は冷たくなるわよ」
綾野「そんなことぐらいで……」
勅使河原(楽器か……)
小椋「そんなことって、あんた……」
勅使河原「そうだよ!楽器だよ!」
綾野 小椋「!」ビクッ
勅使河原「どうして気づかなかったんだ!」
誰だっけデスメタルのベーシストって
小椋「……それいいかもしれないわね」
勅使河原「だろ?」エアギター
綾野「ギターピロリロピロリロ鳴らすのカッコ良さそう!」エアギター
勅使河原「いって、こぶしぶつけた……」
小椋 綾野「……」
小椋「でもこの流れ的に恒一くんもギターやってましたーみたいなことは無いの?」
綾野「あーあるかもね」
勅使河原「後でさりげなく聞いてみるよ」
小椋「一応、恒一くんのスペックまとめておきましょうか」
綾野「学年一のイケメン、身長170ほど、偏差値トップクラスの男子校、小学生のころに黒帯、料理上手い、性格良し」
勅使河原「改めてみるとやベーな」
恒一「でさー」
勅使河原「おっす!サカキに鳴ちゃん!」
恒一「やあ勅使河原」
見崎「ん……」チラ
勅使河原「ギターやろうかなって思うんだけどサカキなにか知ってっか?」
恒一「いやあ……ギターは触ったことないからなあ」
勅使河原「そっかあ、それは残念だっじゃあな!」ニタニタ
恒一「なんだったんだ……」
見崎「でも榊原くんピアノうまいよね」
恒一「はは……言うほどでもないよ……」
数日後
勅使河原「じゃーん!」
綾野 小椋「おー」パチパチ
綾野「へーカッコいいギターだねえ~」
勅使河原「最初だけどな……10万くらいのやつを買ってきたぜ」
綾野「たかっ」
小椋「アンプあるわよ」ドサ
勅使河原「いや、まだ弾けるわけないだろ……」
綾野 小椋「そりゃそうか……」
ガチャ
赤沢「あら、いたのね彩に小椋」
赤沢「……に勅使河原?なにやってるの部室で」
赤沢「ここは音楽部じゃないわよ」
赤沢「ほら、さっさと出てった出てった」
勅使河原「ああ、わりいわりい」ガタガタ
綾野「別に帰んなくて良くない?」
小椋「まあ居てなにかあるわけでもないしね」
赤沢「……まあいいわ」
赤沢「こんどの劇の話だけど、」
赤沢「劇中にピアノを弾いてくれる人が決まったわ」
綾野 小椋「おおー」パチパチ
勅使河原「ピアノも良かったかもな」
綾野「確かにね」
小椋「でも小さい頃からやってないと難しいんじゃないの?」
赤沢「ちょっと聞いてる?」
綾野「ごめんね泉美」アセアセ
小椋「それでなんの話だっけ……」
赤沢「」ピキ
赤沢「」ギロ
勅使河原「俺が悪いのか……?」
赤沢「劇中にピアノを弾いてくれる人よ」
綾野「それで、誰?」
赤沢「恒一くんよ!」ドヤァ
綾野 小椋 勅使河原「」
赤沢「なんでもコンクールで賞を取ったとかなんとか……」
赤沢「ちょっと……なんで勅使河原泣いてるの……?」
勅使河原「うう……」
綾野「おーよしよし」ナデナデ
小椋「尋常じゃないわね」
見てるやついないの?
どちらにしろ書くけど
勅使河原(綾野の膝柔らかいな)
勅使河原(いや女の子はそういうものか)
勅使河原(俺がどんなに頑張ってもゲットできなかったこの感触を)
勅使河原(あいつはいとも簡単に手に入れるんだろうな)
勅使河原「うう……」
綾野「てっしー……」
小椋「マジ泣きだよ……」
勅使河原「俺に勝てるところはないのか……」
綾野 小椋「……」
赤沢「……」
赤沢「勅使河原、」
赤沢「別に恒一くんに勝たなくてもいいんじゃないの?」
勅使河原「!?」
赤沢「そりゃさ、自分のすべてにおいて勝たれてちゃ悔しいわよ」
勅使河原「……」
赤沢「でもね、そんな人なんてたくさんいるわ」
赤沢「私たちがどんなに努力しても決してこえることの出来ない存在だっている」
赤沢「それでもあなたの長所はあなたの長所よ」
赤沢「一番できなきゃいけないわけじゃないの」
勅使河原「そっか……そうだよな!」
赤沢「ほら、あなたのそのポジティブさも立派なステータスよ」ニコ
綾野「さすが泉美だなあ」
小椋「格が違うわね」
赤沢「なに言ってんのよあんたたち、ほら練習始めるわよ」
綾野「おっけーばいばいてっしー」
小椋「またねー」
赤沢「ふふ、まあ頑張りなさいな」
勅使河原「おう!じゃあな!」
勅使河原「ちょっとテンション高まってきたぞ……」ゴゴゴ
ヘイパス!ヘイパス!……ナイッシュー……
勅使河原「バスケか……」
勅使河原「あのときは途中でやめちゃったんだよな……」
ガラッ
水野「勅使河原じゃないかなにやってんだこんなところで」
勅使河原「ちょっと懐かしいなーって思ってな」
水野「ハハハ、そんなに長くはやってなかっただろ」
水野「一人早退したんだ、かわりにコートに入らないか?」
勅使河原「いいのか?」
・・・
綾野「てっしーギター忘れてるよ」
小椋「相変わらず抜けてるわねー」ハア
赤沢「しょうがないわ届けにいきましょう」
ナイッシュー
赤沢「今日は一段とバスケ部の声が大きいわね」
小椋「あ、あいつバスケやってるよ」
綾野「お、てっしーナイスシュート!」
綾野「上手だったね、てっしー」
水野「ああ、これで体力あったら俺でも危ないかもしれんな」
勅使河原「だろ?だよなあ?」
赤沢「フンッ」ゴス
勅使河原「ふぐおっ」
小椋「少しは謙虚さを持ちなさいよ」
勅使河原「ワ……ワルイワルイ……」
勅使河原「それじゃギターありがとな」
綾野「ばいばーい」
赤沢「頑張りなさいよ」
小椋「デジャヴ……」
綾野「てっしー……ちょっといいかも……」
小椋「なになに?どうした?」
綾野「な……なんでもないよーだ」
赤沢「ふふ……」
有田「榊原くんの上履き……いい匂い……」スンスン
恒一「この鼻か」グイッ
有田「さ……さかきば……痛い痛い!つねらないで!」グググ
恒一「」スッ
有田「やっぱやめないで!」
多々良「恒一くん、お昼一緒に食べない?」
小椋「恒一くんの新たなスペックがどんどん発掘されるたびに声かける人が減ってってるわね」
綾野「手が出しにくくなったのかもね」
勅使河原「見崎、赤沢、多々良ってところか」
綾野「リコーダーもいるよ」
川堀「俺もいるぜ」
綾野 小椋 勅使河原「帰れ」
勅使河原「誰とくっつくのか正直全く予想できんな……」
綾野「女子三人のほうもスペック高いもんね」
小椋「まーた泉美声かけれなかったのね」
勅使河原「案外やるよな多々良」
綾野「鳴ちゃんと泉美の組み合わせも珍しくなくなってきたね」
小椋「そうね」
勅使河原「最初は意外だったんだがなあ」
綾野「まったねーてっしー」
勅使河原「おう、部活頑張れよ」ニッ
綾野「あ……ありがと//」
小椋「あは」ニヤニヤ
有田「ああっギブギブ!」ペシペシ
恒一「もうやらない?」
有田「やるに決まって……ああっ……もっと絞めて!」グググ
勅使河原(お盛んだなぁ……)
勅使河原「じゃあな……サカキ」
恒一「あっ、じゃあね勅使河原」ギシギシ
勅使河原「ほどほどにしておけよ……」
恒一「有田さんがやってほしいんだって」ギシギシ
恒一「あんまり気乗りはしないんだけどやらなきゃ縦笛舐めるっていうし……」
有田「ああっもっ……と……もっと!」
勅使河原(うわあ……噂以上の変態だー)
勅使河原「わりと弾けるようになったな」ベロンベロンベロン
勅使河原「……」ジャンジャジャンジャローン
勅使河原「なっつの日のキミにー!」ジャラーン
勅使河原「ふう……」ジャラーン
勅使河原(サカキは歌も上手かった)
勅使河原(結局身体能力も俺と同じくらいだった)
勅使河原(あいつの苦手なものをいまだ見たことがない)
勅使河原「赤沢に言われたのに……」
勅使河原「心の底ではまだ張り合ってんだよな……」
勅使河原(最近はモテることはあまり考えてなかったけど、)
勅使河原(いつのまにか綾野や小椋、赤沢とまで仲良くなっていた)
勅使河原(少しは羨ましがられるレベルか?)
勅使河原(それでも……)
勅使河原(友達止まりだよな……)
勅使河原「……」
綾野『それ、それだよ!てっしー!』
綾野『上手だったねてっしー』
綾野『ばいばいてっしー』
綾野『おーよしよし』
綾野『てっしーイケメンなのにね』
勅使河原「綾野……」
勅使河原「やたらとあいつの顔が思い浮かぶ」
勅使河原「俺は……綾野が好きだったのか」
綾野『そもそもバカはモテないよ?』
綾野『実際センスないし』
綾野『帰宅部のエースってのも後押ししてるね』
綾野『なんにもないのになんにもやってない』
綾野『こういっちゃんのスペックの引き立て役になっちゃうんだよ』
勅使河原「……」
勅使河原(俺は……あの頃の自分を変えることが出来ただろうか)
勅使河原(張り合っているようで……)
勅使河原(実際はただ羨ましがっていただけの……)
勅使河原(あいつは小さい頃からコツコツ頑張っていたのに……)
勅使河原(それを才能だなんだと決めつけて……)
勅使河原(たいした努力もしない)
勅使河原(そんな自分だったが……)
勅使河原(今の俺を……綾野は認めてくれるだろうか?)
小椋「ねえ、勅使河原」
勅使河原「ん?」
小椋「いつ彩に告白するの?」
勅使河原「ぶはっ!」ゴホゴホ
小椋「あ~こりゃ確定かあ」
小椋「ともかく彩、ずっと待ってるよ」
勅使河原「でもなあ……今の俺じゃあな……」
小椋「あーんもう!謙虚になりすぎ!」
小椋「ポジティブでストレートなとこが数少ないあんたの長所だったのに」
勅使河原「綾野」
綾野「なあに?てっし……」
勅使河原「放課後、屋上で待ってるから」ボソッ
綾野「えっ//」
小椋(こういうのはあっさりいくのね)
小椋(流れがなかなか清々しいわ)
ー放課後ー
赤沢「あら、勅使河原どこいくの?」
勅使河原「ちょっと屋上にな人を呼び出してるんだ」
赤沢「ふーん」
赤沢(屋上に?決闘かしら……?)
赤沢「あら、彩どこいくの?」
綾野「ちょっと屋上に~//」
赤沢「!」
赤沢「ふふん、良かったじゃない」
綾野「なっ//」
赤沢「はやく済ませてらっしゃいよ」
ー屋上ー
勅使河原「……」
綾野「話って……なにかな……?」
勅使河原「……」
綾野「ま……まさか決闘?勘弁してよ~」アハハ
勅使河原「……」
綾野「てっしー……?」(こっち向いてよお……)
勅使河原「綾野っ」クルリ
綾野「!」
勅使河原「好きだっ付き合ってくれっ!」
綾野「あはは……」
勅使河原「!?」
綾野「ほーんとてっしーセンスなくてやんなっちゃう」スッ
勅使河原「わ、悪い……」
綾野「普通屋上に呼び出すかなあ~」
勅使河原「すまん……」
綾野「おまけに前フリなしにいきなり告白しちゃう?」
綾野「ロマンとはかけ離れてるよねてっしーは」クスッ
勅使河原「」ガクッ
綾野「でも……」
綾野「カッコよかったよ、てっしー」ギュ
勅使河原「!」
綾野「こっちからもお願いさせてもらうね//」
綾野「あたしと……付き合ってください……」
勅使河原「綾野っ!!」ダキッ
綾野「きゃあっ」
勅使河原「離さないぞー!」ギュ
綾野「もー遅くなったら泉美に怒られちゃうよお//」
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勅使河原「想いをぶちまけた結果、見事に成就」
勅使河原「自分でもなかなか熱いカップルに慣れたと思っている」
勅使河原「高校は勉強を頑張って彩の志望校に合わせることに決めた」
勅使河原「まだまだ頭は悪いが努力してなんとかする!」
綾野「てっしーさっきからなに一人でぶつぶつと……」
勅使河原「なんでもないさ、さっ行こうぜ!」
綾野「引っ張んないでよ~」
小椋「まーなんて幸せそうな顔」フフ
赤沢「羨ましいわあ、ほんと」フフン
よし、由美、俺とつき合おう!
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/: : : : i: : : : : : : : 彡: : :/: : _彡':: : : : : :|
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. : : : : : :i: : : : : : : : 抃筏ミx. X: :/ : :〃: : :i
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. 八: : : : |!: : : : : ト、: f赱 1: /
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/: : : :i: : ::i|: : : : : :| ヽ ⌒ /:::::′
. i: i::i: ::i:::::::i|: : i: : :::! /:::::/ >>141
_ゝ::ヘ:::::{: ::i::::::::| /:::>:::::::|l:::イ お断りよ
/ニニニニ=- ニ=ヾ::i:ト、::ゝY^i::::::|::::::|l:::/ カス、キモいのよ
/ニニニニニニ=-=}ニヾ{ィ\∧八:::|::::::|l/
. ′ニニニニニニ=-=ニ=-j::::レ::::ヘ::::\:::八_, 名前で呼ばないでくれる
lニニニニニニニニニlニニ=-ヽ::::::::ハ:::::::ヽ_, それから、死んでくれる
|ニニニニニニニニニ|ニニ`寸厂::::::「l:ー 'Vト
. マニニニニニニニニ|!ニニニニ>-- へ:::::::::}ニ、
ー勅使河原告白時ー
教室にて
有田「榊原くんのリコーダー……」ハアハア
有田「ちゅるっ……れろ……れろ」
恒一「この口か」グイッ
有田「ごめんなひゃい……ゆふひへ……」グイグイ
恒一「しょうがないなあ……今回だけだよ……?」スッ
有田「榊原くんの指……」ペロリン
恒一「」
有田「?」
有田「いふぁい!いふぁい!ぎふ!ひふ!」グリグリ
有田「もっふぉやっふぇ~!!!」
おしまい
つーかてっしー口でかくね?
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