「あ、あれってハクビシン? 」「タヌキなのん」「アライグマでしょ」 (13)

 ――先輩たちはどこか遠くの病院に入院することになったと聞きました。
お見舞いに行きたいからと入院先の病院を聞いても、母は頑なに教えてくれません
でしたが、井戸端会議をこっそり聞いた話だと、都会の精神病院ということでした。
 双眼鏡を持って田んぼの方へ出かけた先輩たち。
 あの日、先輩たちは何を見たのか。何を見てしまったのか。
 それを確かめるために双眼鏡をのぞく勇気は、私にはありません。

 
 
 
 

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