小鞠「おまわりさんこいつです」蛍「!?」 (66)
ピーポーピーポー
蛍「しょ、しょんな…センパイの健康をチェックしていただけなのに…」
小鞠「だからって、何で私のパンツをかぶってるの!?
蛍「センパイの脱ぎたてパンツの匂いを嗅ぐ事により、センパイの健康状態が…」モグモグ
小鞠「今度はパンツを食べてる!?」
蛍「ち、違います!これは欲に負けただけで意味は無くて」モシャモシャ
ガララララッ
警察「また君か…」
■次の日
小鞠「…トイレで何をしてるの?」
蛍「センパイ…東京には肉便器と言う言葉があるのを知っていますか?」
小鞠「ううん、知りたくない」
蛍「そう!まさしく私は便器!」
蛍「さあ!欲望のままにその黄金水をぶちまけてください!」
小鞠「おまわりさん今度はトイレに…はい…ええ、いつもの」
蛍「そんな!まだ何もしてないのに!」
■次の日
小鞠「…嘘…上履きが無い…」
小鞠(ま、まさか…これが噂に聞くいじめ!?)ドキドキ
小鞠(ついに私も都会デビュー…を?)
蛍「温めておきました」スッ
小鞠「うん、なんとなくわかってた。わかってた」
蛍「履かないんですか?」
小鞠「えーと、公衆電話は…」キョロキョロ
蛍「け、警察は勘弁してください!というかまだ何もしていません!」
小鞠「…じゃあ、上履きは何でびちょびちょなの?」
蛍「……」
小鞠「…」
蛍「ちょっと好奇心で舐めたら…なぜか濡れて」
小鞠「こうなったら、蛍のお母さんに買って貰った世界中のどこでも繋がる衛星携帯で……あっ、警察ですか?」
蛍「ママ!?」
■次の日
ガラララッ
小鞠「…」
蛍「…」
小鞠「お風呂でなにしてるの?」
蛍「暖めておきました♪」
小鞠「警察ですか?ええ…そのストーカーが…はい、もう二度と出てこれないように…はい」
蛍「止めてください!警察だけは!」
■次の日
れんげ「昨日も警察がピーポーピーポーしてたん!」
蛍「そうなんだ。警察も休めばいいのにねー」
れんげ「警察に取り調べされたら、カツ丼が出るって姉ねぇが言ってたのん!」
蛍「あーでも最近は出なくなったかなー」
れんげ「え?」
蛍「え?」
■その日の夜
蛍「センパイセンパイ!」スリスリ
小鞠「もう!!月に一回は盛るんだから!」
蛍「センパイセンパイ!」スリスリ
雪子(母)「入るよ…ってあら蛍ちゃん」
蛍「お邪魔してます」ハァハァ
雪子「せっかくだし、蛍ちゃんも夕ご飯食べてく?」
蛍「はい!ありがとうございます!お義母さんの料理は美味しくて大好きです!」
雪子「もう~蛍ちゃんはお世辞が上手いんだから~」
蛍「そんなーお世辞なんかじゃ~」
小鞠「いやいや、通報してよ!お母さん!」
■その日の夜中
小鞠(夜中トイレに起きたら、蛍が枕になってた…)
小鞠(通報したら夏海達も起きるし…寝ることにしようかな…)
小鞠(…蛍…柔らかい…)
蛍(センパイが微妙な所を…)
蛍「ハァハァハァハァハァ」
小鞠「…」
小鞠「警察ですか?ええ…できればその…静かに…」
蛍「そんな!」
梨衣「センパイセンパイ!」スリスリ
阿澄「はぁ…もう帰りたい…」
■次の日
小鞠「もうちょっと捕まってればいいのに」
蛍「小学生ですし。すぐ釈放されます」
小鞠「正直な所、いい大人が変な行動をするのは止めてほしいんだけど」
蛍「し、小学生ですし」
小鞠「蛍がもうちょっと場所を考えてくれれば…」
蛍「しょ、小学生ですし」
蛍「え?」
小鞠「ん?」
蛍「場所を考えればしてもいいんですか?」
小鞠「え?…あっ、ちっ、ちがっ!」
蛍「センパイ顔真っ赤で慌ててて可愛いですよ♪」ニコッ
小鞠「違うったら!違うの!」
■その日の夜
小鞠「寒い…お茶を飲んで寝ようかな…」
蛍「センパイ!温めておきました!」
小鞠「…」
蛍「さあ!私の口の中にあるのでベロチューを!」
小鞠「えーと…通報…」
蛍「そんな!冗談です!ほらお茶なんて口の中にないでしょ!?」
小鞠「…本当だ」
蛍「では、下から出し…」
小鞠「通報しました」
■次の日
警察「もう来るんじゃないよ」
蛍「はい」
ほたるんパパ「はぁ…」
蛍「ご、ごめんね。パパ」
ほたるんパパ「所でそのセンパイって、そんなに可愛いのかい?」
蛍「うん♪すっごく小さくてすっごく愛らしくて!すっごくいいの!」
ほたるんパパ「…ほぅ」
蛍「…警察ですか?はい、うちのパパが…頬を染めて…幼女に…はい」
ほたるんパパ「なっ!?」
■数時間後
蛍「私、理解しました」
小鞠「何を?」
蛍「通報する方も心が痛むんですね」
小鞠「わかってくれた!?蛍!」
蛍「はい♪」
小鞠「これでもう警察に電話しなくてもいいよね」
蛍「ですので、これから同意の上でイチャイチャしましょう♪」
小鞠「わかってないじゃん!」
■夕方
蛍「というわけでして…」
このみ「ふ~ん」
夏海「へぇ~」
楓(駄菓子屋)「喋ってないでさっさと帰れ」
蛍「どうすればセンパイとイチャイチャできるんでしょうか!?」
このみ「ストーカー行為をやめればいいと思うよ」
蛍「ダメです!もう毎日が楽しくて1回やったら止めれなくて!」
夏海「麻薬みたいな感じ?」
蛍「はい!そんな感じです!」
蛍「って、ちょっと待って下さい!」
蛍「勘違いがありますけど、これはストーカーではなく、愛情表現の一種で!」
楓「あーはい。警察ですか?ここにストーカー宣言しているキチガイが…はい。いつものあいつです」
蛍「駄菓子屋さんまで!?」
■次の日
こまセンパイ
パンツかわいい
たべちゃった
蛍 心の俳句
■次の日
蛍「こ、これは!?」
このみ「小鞠ちゃんの幼稚園時代のおねしょの写真♪」
蛍「いくら!?いくらですか!?」
このみ(えへへ。これでお小遣いに困らないかも)
夏海「姉ちゃんの小学生時代の作文、筆箱、鞄、ちょっと前に購入した匂い付きのぬいぐるみ。枕に…」
蛍「!?」
楓「小鞠が財布から出した1円玉」
蛍「そうですか…」
楓「なっ!?1000円で売ってやっていいんだぞ!?」
蛍「私、変態ではないので」
楓「!!!!?」
小鞠(あれ?私の部屋から物がなくなってる……通報しておこう)
■次の日
小鞠「まさか蛍が窃盗をするなんて…」
蛍「すいません…」
小鞠「私、蛍はそんなことまではしないと思ってたのに」
蛍「ごめんなさい」
小鞠「蛍にはガッカリしたから、今度から顔を見せないで」
蛍「そ、そんな…」
小鞠「…」
蛍「うぅ…」ポロポロ
小鞠「はぁ~…夏海が犯人なんでしょ?」
蛍「え?」
小鞠「夏海から聞いたよ。なんで夏海がしたって言わないの?」
蛍「だって…夏海センパイは私の為に…」
小鞠「でも、蛍は知らなかったんでしょ?勝手に盗んできたって」
蛍「それはそうかもしれないですけど…でも…」
小鞠「ほら、泣きやんで。ごめんね。ちょっとだけイジわるしちゃった」
蛍「…」グスグス
小鞠「でもね、覚えておいて。もし私の部屋の物を盗んだら絶交だからね」
蛍「わ、わかりました。盗むのは脱衣所の物だけにしておきます」
小鞠「そういうオチいらないから」
蛍「す、すいません。通報されないとなぜか落ち着かなくて」
小鞠「じゃあ、今日だけは通報しないでおいてあげる」
蛍「え!?ということは何をしてもいいという事ですか!?」
小鞠「えーと…警察っと」ピポパ
蛍「すいません。冗談です!」
■次の日
夏海「それにしてもほたるんもあきらめが悪いね」
蛍「小鞠センパイと仲良しになりたいだけなのに…ずっと一緒にいたいだけなのに…あぁ…センパイ」
夏海「ふ~ん、姉ちゃんのどこがそんなにいいんだろ?」
蛍「ハッ!?」
夏海「どしたの?」
蛍「小鞠センパイが困ってるので行ってきます!ではさよなら!将来の義妹センパイ!」
夏海「あははは。じゃあね、ほたるんお義姉ちゃん」
れんげ・夏海「ほ、ほ、ほ~たるよ来い、こっちのみ~ずはあ~まいぞ」
蛍「じゅるじゅる、ちゅるじゅるちゅる~!」
小鞠「や、あん、あ、あふん、やめ、あっ、やめっ、やめって…あふん…」
蛍「センパイの水、とっても甘いです…」
………
小鞠「雨降ってる…傘忘れた…」
蛍「センパ~イ。傘持ってきました!」
小鞠「え?」
蛍「センパイが困っている気がしたので」
小鞠「傘一つしかない…」
蛍「えへへ…是非一緒に…」
バサッ
小鞠「傘ありがとう、じゃあ、蛍は一人で帰ってね」
蛍「しょ、しょんな…」
小鞠「んもー。冗談だってば。ほら泣かない泣かないで」
蛍「…ほ、本当に冗談ですか?」
小鞠「うん」
蛍「一緒に入っていいんですか?」
小鞠「いいよ」
蛍「相合傘でラブラブですか?」
小鞠「うわぁ~。帰りたくなってきたなぁ~」
蛍「舐めてもいいですか?唇を」
小鞠「蛍。入らないなら一人で帰るけど?」
蛍「わぁ~い、ありがとうございます!センパイ!大好きです!」ギュッ
小鞠「……もぅ。調子がいいんだから…」
蛍「えへへ」
「離れてよ」
「離れたらセンパイが濡れちゃいます」
「…もぅ…仕方ないなー」
■三日後
小鞠「…」
夏海「姉ちゃんどうしたの?元気ないけど」
小鞠「…別に」
夏海「そういえば、最近ほたるんを見ないね」
小鞠「そだね」
夏海「ほたるんに会えなくて寂しいとか?」
小鞠「ち、違う!あんだけ迷惑だったんだから、会えなくてせーせーしてるもん!」
夏海「へぇ~。嫌よ嫌よも好きのうちとか?」
小鞠「違う!」
夏海「ふ~ん…でもどうしたんだろうね?」
小鞠「知らないっ」
■次の日
一穂(先生)「ぐーぐー」Zzzz
れんげ「ほたるんどうしたの?」
夏海「うーん、家に電話しても出ないんだよねー」
小鞠「…」
れんげ「今日、ほたるんの家に行くのん!」
夏海「ああー、昨日兄ちゃんが行ったけど留守だったんだよね」
れんげ「…もしかして、ほたるん東京に帰ったん?」
夏海「いやいや、それはないと思うよ?それなら近所の人とか知ってるはずだし」
小鞠「…」
■次の週
小鞠(それから蛍はいなくなった…)
小鞠(今まで嵐のような毎日が…なぜか静かになって…)
小鞠(別に寂しくはないけど…毎日警察に通報していたのが…なぜか懐かしい)
小鞠(一緒に相合傘したのが…蛍がバカみたいに嬉しそうな顔していたのに…)
小鞠(蛍が…毎日幸せそうに…してたのに…そんな笑顔を見るのが…)
小鞠(…)
小鞠(蛍…)
■次の日
一穂「ぐーぐー」Zzzz
小鞠「…」
れんげ「…」
兄「…」
夏海「かず姉かず姉!起きて!!」
一穂「うぅ…ウチは冬眠中…冬眠…」Zzzz
夏海「一大事!一大事だから!」
一穂「んん…冬眠…って夏海?」グシグシ
夏海「起きてってば!」
一穂「…あれ?今日は何月の何日?」
夏海「ようやく起きた!もう!毎日起こしてたのに!」
れんげ「姉ねぇ!ほたるんがいないの!学校に来ないの!ほたるんが…ほたるんが…」ポロポロ
一穂「え?え?え?何で泣いてるの?とりあえず、顔を拭いて…ね?」
れんげ「そんな事より、姉ねぇは何か知らないのん!?」
夏海「そうだよ!ご近所さんに聞いても何も知らないし…でも、極稀に車が帰ってきているらしくて!」
れんげ「ウチ達、毎日ほたるんの家に行ってるのん!でも、タイミングが悪くて誰もいないのん!」
一穂「ちょっと、ね?落ちつこう…落ちつこうね?みんな」
小鞠「落ちついてなんかいられないもん!!!!!」ドンッ
一穂「え?こ、こまちゃん?」
小鞠「いないの!蛍が!どこにも!いつもだったら絶対に近くにいたのに!」
小鞠「呼んでも来てくれないの!蛍が!どんな時でも呼んだら喜んできてくれたはずなのに!」
小鞠「こっちの事なんて関係なく、無神経だけどいつも笑顔で、ずっといなくてもいいのに傍にいてくれた蛍が!」
小鞠「どこにもいないのに!落ちついて何かいられるか!」
一穂「え?あっ…あれ?何か大事になってる?」
小鞠「あたりまえです!だって友達がいなくなったんですから!」
一穂「え?えーと、あのね?」
ガラッ
蛍「みなさん、こんにちはー」
夏海「!?」
れんげ「ほたるん!?」
小鞠「…え?ほた…る?」
蛍「お、お久しぶりです。みなさん」
夏海「本物だ!捕獲しろ!」
れんげ「おぉー!」
ギュウウウ
蛍「え?れんちゃん!?って夏海センパイまで!?」
小鞠「蛍…」
蛍「あれ?今日はセンパイの匂いが薄いですよ?体調は大丈夫ですか?」
小鞠「ほ、本物だ…うわぁぁん。蛍のバカー」ポロポロ
蛍「え?え?」
兄「」ウンウン
………
夏海「入院!?」
蛍「ええ、熱が40度で肺炎で…その小学生は割と多いらしくて…」
一穂「それで都会の病院に入院してたんだよねー」
れんげ「姉ねぇは知ってたのんな…」
一穂「あははー」
小鞠「…」
夏海「…」
れんげ「…」
兄「…」
一穂「見つめられちゃうと照れちゃうなぁ~」
小鞠「はぁ~…まぁ、よかったよ。蛍が元気で」
蛍「あっ、もしかして、心配してくれてました?」
小鞠「うっ…」
夏海「あははは。姉ちゃんったら、毎日枕を濡らしてたんだよね~」
小鞠「うるさいぞ!」
蛍「え?」
れんげ「ほたるんが嬉しそうに顔を真っ赤にしてるのん。予想外の反応なのん」
小鞠「違う!これは…その………そう!友達だから!友達だから心配して!」
蛍「そうですよね…友達ですもんね…」
小鞠「え?いや、え、えーとね?…その友達の上位版というか…えーと…」
蛍「でも、夜な夜な濡らしていたという事は…私でエッチな妄想を…」
小鞠「…………………は?」
蛍「もうっセンパイのスケベ//」
小鞠「…」
………
ピーポーピーポー
小鞠「おまわりさんこいつです」
蛍「そ、そんな最後までこんなオチ!?」
小鞠「…」
小鞠「蛍のバーカ♪」
終わり
_,r=ミv
⌒≫=r宀=-ミ /´
_彡'´ . : :'ー=≦´: :> ⌒≫' ⌒ ヾ¨ : :、
`'7 . : ∧: }: :ト、} : :八_ 〃 . : : : : : . \: .:.
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`ヽ ノ\:{ x=ミ x=ミj/7´ /ニニニ二\ i :从j⌒j从人从人〉
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