エイラ「サーニャを無視するんダナ」(204)
エイラ「サーニャは最近ハルトマン中尉とばかり話して、全然私の相手してくれないゾ……」
エイラ「だから、サーニャのことを無視して、私の存在の大切さというものをわからせてやるゾ!」
エイラ「サーニャが泣いたって、徹底して無視してやるんだからナ!」
エイラ「お、夜間紹介を終えて、サーニャが帰ってくるぞ」
エイラ(無視、無視するんだゾ……」
ガチャ バタン
サーニャ「……」フラフラ
エイラ(無視無視)
サーニャ「……」フラフラ
サーニャ「……」
ドサッ
エイラ「うっ……」
エイラ(やっぱり私の所に来たナ。でも、私はこのまま寝たふりするゾ……)
サーニャ「……」
エイラ「……」
サーニャ「……」スースー
エイラ「……」
エイラ「これは……、サーニャ寝ちゃったゾ……。無視のしようがないじゃなイカ……」
サーニャ「う……んん、エイラ」ガサ
エイラ「!?」
エイラ(さ、サーニャ、起きちゃったか!?)
エイラ(いや、でも、ここは、無視してやるんダナ)
サーニャ「……」
サーニャ「……」スースー
エイラ(な、なんだ、寝言か。びくっりしちゃったゾ……)
サーニャ「……」スースー
エイラ「……」
エイラ(このままじゃ埒があかない……)
エイラ(せっかく、サーニャを無視しようと思ってたのに……)
サーニャ「ん……」スースー
エイラ(……)
エイラ(なんだか…サーニャの寝顔をみてると…安心して……私まで……眠く……)
エイラ(……もういいや、寝ちゃおう)
エイラ「おやすみ、サーニャ……」
エイラ「……」スースー
エイラ「ん、うぅん……ん?」
サーニャ「あ、エイラ、起きたのね、おはよう」
エイラ「あ、ああ、おはよう、サーニャ。私、寝ちゃってたのか」
サーニャ「もうお昼過ぎよ。エイラは平常通りに起きなちゃ駄目じゃない」
エイラ「う、うん、そうダナ……ゴメン……」ショボン
サーニャ「……うふふ、私の方こそ、悪かったわ。エイラの寝顔を見てたら、起こすに起こせなくて……」
エイラ「サーニャ……」
サーニャ「それじゃあ、昼食を食べに行きましょう。多分みんな食べ終わってると思うから、二人だけね」
エイラ「うん!」
∨/////〃 \ \\
. ∨/// ,′ { \ ヽヽ
\//l / / ', ', i;ヽヽ ヘ ',
|\| ,′ / '. ヽ、 iiヽ_」_ } ′
| | l | ,. r‐…ヘ ヽ、}「 _」L、 } }_ -, -──‐-、
| l从l レ |´| / _,.=ミ. \ 乂ィfフ'}ノハ ′j / /: : : : : : : : : \. . | _|_ |_L /
. | /{八 い、.ィf゚]:::ハ \ 弋り 从/ / / ' ___: : : : : : : : : :ヽ. | _|  ̄| _ノ (
j {{ /\ 丶{ヽ乂タノ :::::{ | / /:::::::::::::, '' ゙̄ヽ: : : : : '.. レ(__ノ\ | \
j \ (__ \'. :::::: 丶 j "/'´ |:::::::::::::::{::::::::::::::}: : : : : :|
イ/ !`ー-ヘ、 _.. r‐'了 |:::::::::::::: 、::::::::::ノ: : : : : :| ,―┴┐  ̄フ / ./ ̄7`` i.
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/ ヽ==-ヘ、丶、 o |川 o 》 / .二\} } 〃 人
. r ヽ `丶、丶、弋弋\ / / -‐、∨ . ∨:: . / 厶
イー──- ', ,>ュ .._ `'<r─-{ ィヽソ 丶、丶、-─ `丶、
エイラ「今日のご飯は何かな?きっと宮藤のことだから美味しい物を用意してくれてるゾ!」テクテク
サーニャ「はしゃぎすぎよ、エイラ」テクテク
エイラ「朝ごはんも抜いてお腹ペコペコだし、何よりサーニャと二人きりの食事なんだゾ!」
エイラ「ワクワクするなってほうがムリだって!」ブンブン
サーニャ「うふふ」
エイラ(でも、何か忘れているような……)
エイラ(……)
エイラ「……あっ!」
サーニャ「どうしたの?エイラ」
エイラ「い、いや、なんでもないんダナ」
エイラ(そうだそうだ、私はサーニャを無視しなければいけないんだった)
エイラ(身を引き裂かれるような思いだけれど、サーニャと私のため、やってやるゾ!)フンッ!
サーニャ「着いたわ、エイラ」
エイラ「うん!」
エイラ(うん!、じゃないッテ!何普通に答えてるんダヨ!無視するんだろ、私はサーニャを無視するんだろ!)
サーニャ「……あ、サンドイッチを作ってくれてたみたい。これをいただきましょう」
エイラ「……」
サーニャ「……?エイラ、嫌だった?」
エイラ「……」
エイラ「……」フリフリ
サーニャ「そう、良かった。食べましょう、準備するわね」チャカチャカ
エイラ「……」
サーニャ「はい、どうぞ」カチャ
エイラ「……ア、アリガト」
サーニャ「うふふ、いただきます」
エイラ「……ダナ」
サーニャ「……」モグモグ
エイラ「……」モグモグ
サーニャ「おいしいわね。芳佳ちゃんに後でお礼言わなきゃ」
エイラ「……ダナ」
サーニャ「……」モグモグ
エイラ「……」モグモグ
エイラ(……なんかイマイチ無視できてないような気がするゾ)
エイラ(よし、ここは……)
サーニャ「ごちそうさま」
エイラ「……」
エイラ「……」カチャカチャ
↑自分の分だけ片付けてる
サーニャ「あ……」
エイラ「……」カチャカチャ
エイラ「……」
サーニャ「……エイラ?」
エイラ「……」
エイラ「……///」スッ
エイラ「……///」カチャカチャ
サーニャ「あ、ありがとう……」
エイラ(なんでサーニャの分も片づけちゃってるんだよ!今のは自分のだけ片付けるって作戦だったはずダロ!)
エイラ(やっぱり、サーニャのことを無視するなんて、大変なことなんダナ……)
サーニャ「お部屋に戻りましょう」
エイラ「……ダナ」コク
サーニャ「……うふふ、今日のエイラ、なんだかおかしい」
エイラ「ウッ……ダナ」
サーニャ「……本当に、大丈夫?どこか調子悪いところでもあるの?」
エイラ「ダ、ダイジョブダナ……」テクテク
サーニャ「……」
――in room
エイラ「……」
サーニャ「……」
サーニャ「エイラ、疲れてるならミーナ隊長にお願いして休みをもらいましょう」
サーニャ「休息だって、ウィッチには重要なことだわ」
エイラ「……」
エイラ「……うっ、ううっ」ポロポロ
サーニャ「エ、エイラ!?」
エイラ「うっ、うわああぁん!」ポロポロ
サーニャ「エ、エイラ、どうしたの!?どこか痛いところでもあるの?」
エイラ「ちがっ、ううっ、ひっく」ポロポロ
エイラ「さ、サーニャ、ううっ、ごめっ、ひっく」ポロポロ
サーニャ「な、なんで謝るのエイラ?」
エイラ「ううっ、ごっ、ごめんっ、ひっく」ポロポロ
サーニャ「エイラ……」
エイラ「……ひっく」
サーニャ「……もう落ち着いた?」
エイラ「うん……」
サーニャ「いったい、どうしたの?」
エイラ「サーニャを……」
サーニャ「うん?」
エイラ「サーニャを、無視しようと思ってたんだ……」
サーニャ「え?なぜそんなことを?」
エイラ「……サーニャが最近」
エイラ「……私と、全然話をしてくれないから……」
エイラ「ハルトマン中尉とばかりで……」
サーニャ「……」
エイラ「私がサーニャを無視すれば、少しでも私の方に気が向くかなっテ……」
サーニャ「エイラ……」
エイラ「でも、全然うまくいかなくて……」
エイラ「このままサーニャとの仲も良くならないって考えたら……」
エイラ「うっ…ううっ……」
サーニャ「……」
サーニャ「……ごめんね、エイラ」
サーニャ「私、エイラの事を不安にさせて……」
エイラ「……」
サーニャ「エイラは私にとって、当たり前の存在になっていて、少し甘えてた」
サーニャ「エイラは私の側にいつでも居てくれるものだと……」
エイラ「わ、私はずっとサーニャの隣にいるゾ」
サーニャ「……うふふ、ありがとう、エイラ。うれしいわ」
サーニャ「そう、エイラはいつも私と一緒に居てくれた」
サーニャ「だから…私も……その思いに答えなくちゃ」
サーニャ「……」ゴソ
エイラ「さ、サーニャ?」
エイラ「……っ!?」
サーニャ「……///」
エイラ「さ、サーニャ!?い、今のは!?///」
サーニャ「今のキスは私なりの誓い……」
サーニャ「エイラの、ずっと側にいるって」
エイラ「さ、サーニャ」
サーニャ「だから、安心して」
サーニャ「もう、どんなことがあっても、私はエイラとずっと一緒よ」
エイラ「……」
サーニャ「……エイラ?」
エイラ「……っ」ポロポロ
サーニャ「エ、エイラ?」
小ぃサーニャじゃガチレズです
サーニャ「どうしたの?まだ不安なことがあるの?」
エイラ「ううっ、ちっ、違うっ、その」ポロポロ
エイラ「っ……」
エイラ「嬉しっくって……」
サーニャ「嬉しくて?」
エイラ「ああ……ひっく」グイグイ
エイラ「初めて、知ったよ……」
エイラ「悲しい時だけでなく、嬉しい時も涙がでるんだな」ニコッ
サーニャ「もう大丈夫?エイラ」
エイラ「うん!もう元気百倍ナンダナ!」
エイラ「今だったらネウロイが百匹現れたって、勝てるゾ!」ブンブン
サーニャ「エイラ、調子のりすぎ」
エイラ「えへへ~」
エイラ「ムリ無いッテ」
エイラ「サーニャが私とずっと居てくれるって言ってくれたんだゾ!」
エイラ「生まれて初めてだヨ!こんなに幸せを感じているのは!」
サーニャ「うふふ」
エイラ「これからはどんなことがあってもサーニャと一緒なんだぞ~!」
エイラ「いやっほうー!」ピョンピョン
サーニャ「もう、エイラったら」
サーニャ「二人で頑張っていきましょう」
エイラ「うん!」
ドンドン
エーリカ「さーにゃーん!」
エイラ「!?」
|: : |: :/l:/ | : : : : jハ: :ト、:j: :│
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エーリカ「トゥルーデがお菓子作ったから一緒に食べよー!」ドンドン
エイラ「……」
サーニャ「……エイラ」
エイラ「……」
エイラ「……行って来い、サーニャ」
サーニャ「エイラ、大丈夫?」
エイラ「サーニャ、言ってくれただろ」
エイラ「何があっても一緒だって」
エイラ「私にはその言葉があれば大丈夫さ」
サーニャ「……うん、行ってくるわね」
アッ、サーニャンオッハヨー!オハヨウゴザイマスハルトマンサンアノネトゥルーデガクリスノタメニオカシヅクリレンシュウシテルンダッテ……
エイラ「……」
エイラ「……」
エイラ「……だ、大丈夫ダ大丈夫ダ!」
エイラ「私はサーニャの言葉を信じているんだからナ!」
エイラ「なんの問題も無いっテ!」
エイラ「……」
エイラ「さーにゃ……」
エイラ「……」
エイラ「……ひっく」
オワリダナ
エイラが百合とかレズとかどうだっていいんだよ
エイラはサーニャが好きなんだよ
エイラ「サーニャの事を無視するのは失敗しちゃったゾ」
エイラ「でも結果的にサーニャとの繋がりがより一層深まったゾ」
エイラ「人生何が起こるか分からないゾ……」
エイラ「しかし!このままヘタレエイラの汚名を着せられたままでは納得いかないんダナ」
エイラ「汚名挽回として他の隊員を無視してやるゾ!」デーン!
エイラ「もうヘタレなんて言わせないんだからナ!」
エイラ「お、早速ターゲットがいたゾ」
エイラ「よし、やってやるゾ!」
エイラ「……」テクテク
「あ、エイラさん!おはようございます!」
エイラ「……」テクテク
芳佳「エ、エイラさん?」
エイラ「……」テクテク
芳佳「お、おはようございます」
エイラ「……」
芳佳「あれ~、聞こえないのかなあ~?」
芳佳「エイラさ~ん!」
エイラ「……」
芳佳「おはようございますってば~」
芳佳「エイラさ~ん、ちゃんと起きてるんですかあ~?」
芳佳「目を開けたまま寝てるんじゃないですかあ~?」
芳佳「エイラさんエイラさんエイラさんエイラさん」
エイラ「……」
芳佳「お は よ う ご ざ い ま す~!」
エイラ(み、宮藤。中々なウザさダナ)
芳佳「よ~し!」
芳佳「すーーーっ」
芳佳「エイラさあああああん!!!おはようございまあああああぁぁす!!!!!」
エイラ「っ!!!????」
芳佳「っはあ、どうですかあ?聞こえましたかあ?」
エイラ(み、耳元で大きな声出すナ!死ぬほどビビったゾ!)
芳佳「あれ?まだ聞こえないんだ~。しょうがないなあ~」
芳佳「サーニャちゃんに相談しなくちゃ」
エイラ「!?」
エイラ「……ミ、ミヤフジ」
芳佳「はい!何ですかエイラさん?」
エイラ「オカシヤルカラサーニャニハナニモイウナ」
芳佳「え、お菓子ですか?やったー!」
芳佳「ってこれ、サルミアッキじゃないですか!やだー!」
エイラ「モンクイウナ」
エイラ「くそ~、またしても失敗したゾ」
エイラ「まさかミヤフジがあそこまでウザいとは思わなかったゾ」
エイラ「しかも、サーニャの話を持ってくるとは……」
エイラ「まったく、卑怯極まりないゾ……」
エイラ「……」
エイラ「さて、気をとり直して、次のターゲットは……」
エイラ「……」テクテク
「あ、エイラさん、おはようございます」
リーネ「え、エイラさん?」
エイラ「……」テクテク
リーネ「あの、おはようございます」
エイラ「……」テクテク
エイラ(ふふん、ここまでは宮藤と同じ反応だな)
リーネ「え、エイラさん……あ、あの……」
リーネ「お、おはようございます……」
エイラ「……」
リーネ「……」
リーネ「あ、あの……」
エイラ「……」
リーネ「……」シュン
エイラ(うおおおおお!気まずさマックス!)
エイラ(流石リーネ!これが私の求めていたものダ!)
エイラ「……」
リーネ「……」
リーネ「……」タッタッタ
エイラ「あ、リーネどっか行っちゃったぞ」
エイラ「まあ、コレでわかったロ。私だってやれば出来るんダ」キリッ
エイラ「まっ、リーネには後で謝っておくよ」
ヒュイーンピョコン
エイラ「ん?なんだ?耳と尻尾が勝手に……」
エイラ「……」
エイラ「……っ!?」
エイラ「うわっ!?」サッ
リーネ「あ、躱されちゃった……」
エイラ「リ、リーネ!包丁持って、なんて物振り回してるんダヨ!」
リーネ「あなた、エイラさんに化けたネウロイでしょ?ここで私が仕留めるっ!」ブンッ
エイラ「わっ!お、おい、待てッテ!私は正真正銘エイラ・イルマタル・ユーティr」
リーネ「聞く耳持ちません!」ブン
エイラ「あぶっ!ちょっ、だっ、誰かっ!助けてくれっ!!」
芳佳「ん?」
芳佳「あれ~?どうしたんですかあ?」
エイラ「おお、宮藤、良い所に来た!リーネを止めてくれ!」
芳佳「あ、はい、わかりました。だめだよリーネちゃん。エイラさんを包丁で刺そうなんて」
リーネ「うん。芳佳ちゃんが言うならやめる」
芳佳「えらいえらい」ナデナデ
リーネ「えへへ~」
芳佳「いい子なリーネちゃんにはもっとご褒美あげなきゃね」
リーネ「私、芳佳ちゃんのためなら何だってするよ」
芳佳「うふふ、それじゃお部屋行こうか」
リーネ「うん!」
エイラ「……」
エイラ「……た、助かったのカ?」
エイラ「……」
エイラ「今ほど、私の固有魔法が未来予知だってことに感謝したことは無いネ」
エイラ「私じゃなけりゃ……」
エイラ「三回は逝ってたな」
エイラ「……」
エイラ「なんか、あまり気が乗らないけど……」
エイラ「……次のターゲットは」
エイラ「……」テクテク
「エイラエイラー!」
ルッキーニ「エイラー!」
エイラ「……」テクテク
ルッキーニ「エイラエイラー!」
エイラ「……」
ルッキーニ「んじゅ?エイラー?」
エイラ「……」
ルッキーニ「ンジュ。エイラエイラー!」ピョンピョン
エイラ「……」
エイラ(う、うっさい……)
ルッキーニ「じゅじゅ~、つまんなーい。シャーリーシャーリー!」テテテテー
エイラ「……ふう、行ったか」
エイラ「ルッキーニは飽きっぽくて無視のし甲斐がないナ」
シャーリー「おー、エイラ、どうしたんだー?」
エイラ「むっ」
シャーリー「おーい、エイラー!」
ルッキーニ「あのね、エイラの反応がさっきから無いの」
エイラー「……」
シャーリ「ふーん、こりゃあいったい」
シャーリー「なんかしたのか?ルッキーニ」
ルッキーニ「ううん。まだ何も!」
エイラ(ま、まだ?)
シャーリー「ん~、これは……あれだな!」
ルッキーニ「んん~?あれって……!」
シャーリー「ルッキーニ!」ドーン!
ルッキーニ「シャーリー!」デーン!
シャーリー「さ~にゃあ~、さ~にゃあ~」
ルッキーニ「エイラの……ばか……」シナッ
シャーリー「あーはっはっはっ!いひっひっひひい!」
ルッキーニ「にゃっはははははは!」
エイラ「……」フルフル
シャーリー「あれ?エイラさん、どうしました?」
ルッキーニ「プルプルしてる~!」
シャーリー「ま、サーニャと喧嘩したんだろ」
ルッキーニ「じゅじゅ~、芳佳かハルトマン中尉にサーニャ取られちゃったんじゃないの?」
エイラ「……っ!」
エイラ「……お前ら」フルフル
エイラ「……いい加減にしろよナ」フルフル
ルッキーニ「うじゅあ!怒ったー!」
シャーリー「それっ、逃げろー!」
エイラ「私を馬鹿にスンナー!!!」
エイラ「もうっ!なんなんダヨ!」
エイラ「私とサーニャは喧嘩なんかしてないゾ!ったく」
エイラ「……」
エイラ「まだなんか、イライラが収まらないけど……」
エイラ「……次のターゲットは」
エイラ「……」テクテク
「お、エイラじゃないか」
坂本「午前の訓練はどうしたんだ。サボりは良くないぞ」
エイラ「……」テクテク
坂本「どうだ、今から訓練でも」
エイラ「……」
坂本「……?どうした?」
エイラ「……」
エイラ(流石に少佐を無視するのは、ハラハラするゾ……)
坂本「おい、エイラ、聞こえないのか?今から訓練でもどうだと聞いているんだ」
エイラ「……」ハラハラ
坂本「……」
エイラ「……」
坂本「エイラ、そうか……」
坂本「お前の言いたいことは分かった」
エイラ「……」
坂本「ただ、一つだけ言っておく!」
エイラ「……」ビクッ
坂本「……風呂に入りたくなったら私に言え!」
エイラ「……」
エイラ「……ハァ?」
坂本「あれだ、エイラは今まさに、反抗期というものだろう」
エイラ「……?」
坂本「無意味に親に反抗したりする時期だ、誰にでもあるものだ」ウンウン
エイラ「……」
坂本「私の入った湯に浸かりたくないとか、そういうことがあるだろう」
坂本「大丈夫だ、安心しろ。一番風呂に入れてやる。もしくはドラム缶に湯を貯める事だって出来るんだ」
エイラ「……ハァ」
坂本「そうかそうか。エイラが反抗期か。いやー、大きくなったものだ、わっはっはっは!」
シカシ、ムスメガハンコウキトイウノモツライモノダナ、ソノウチクサイトカイワレルノダロウカ……
エイラ「……」
エイラ「……行っちゃった」
エイラ「なんか、壮絶な勘違いして行ったゾ……」
エイラ「……」
エイラ「もういっそ……あんな性格の少佐が羨ましいゾ……」
エイラ「……」
エイラ「ん?次のターゲットか?」
エイラ「まだ続けるのかヨ。もう私は疲れたゾ」
エイラ「……しょーがねーなー」
エイラ「次のターゲットは……」
エイラ「……」テクテク
「え、エイラ!」
バルクホルン「探したぞ!エイラ!」
バルクホルン「っはあ、き、緊急の、頼みがあるんだ!」
エイラ「な、なんだヨ。そんなに慌てて。そんなに大事な用なのカ?」
バルクホルン「ああ、大事な、っ重要な、はぁっ」
エイラ「お、おい、落ち着けって頼みがあるなら聞いてやるからサ」
バルクホルン「んっ、すまない……ふう」
エイラ「大丈夫カ?」
バルクホルン「ああ、もう大丈夫だ」
エイラ「それで用事ってなんダ?」
バルクホルン「こ、これを食べてみてくれないか?」
エイラ「ん?これは」
エイラ「ケーキ?」
バルクホルン「ああ、私が作った」
エイラ「大尉が作ったのカ!?」
バルクホルン「な、私だってお菓子作りをする事はある」
エイラ「あ~、確かにハルトマン中尉がいってたような~」
エイラ「それで、なんで私に?」
バルクホルン「最近聞いた話しなのだが……」
エイラ「ん?」
バルクホルン「お前は……」
バルクホルン「妹だそうじゃないか!」バン!
エイラ「お、おう、確かに姉ちゃんは居るけど」
バルクホルン「なぜ私に黙っていた!!!」ドン!
エイラ「う、うわ!なんだよ急に!別に黙ってたわけじゃないッテ」
エイラ「それに大尉には関係ないことだろ」
バルクホルン「関係ないわけがない!職務怠慢も甚だしい!」
エイラ「しょ、職務?」
バルクホルン「お前は妹だ」
エイラ「う、うん」
バルクホルン「私は姉だ」
エイラ「う、うん?」
バルクホルン「つまり姉妹だ」
エイラ「う、うん?いや、それはおかしいダロ!」
朝まで書いてろというのか…
バルクホルン「ここまで分かりやすく言っているのに、まだ分からんのか」
エイラ「わかんネーヨ!だいたい大尉は私に何をさせたいんだよ!」
バルクホルン「そうだ、それでこのお菓子だ」
バルクホルン「私はこのお菓子を妹の事を思って作ったんだ」
エイラ「……」
エイラ「それって、私のために作ってくれたってことカ?」
バルクホルン「ん?何を馬鹿なことを、なぜ私がお前の為にお菓子を作らねばならんのだ」
エイラ「」
バルクホルン「仮にもお前は妹だ。そこで、妹への愛情が詰まったこのお菓子を食べて、美味しいかどうか、判断してくれ」
バルクホルン「腐っても妹のお前には、私の愛情が伝わるはずだ」
エイラ「」
バルクホルン「ほら、食べてくれ」
エイラ「」
エイラ「」パク
バルクホルン「ど、どうだ?」
エイラ「」モグモグ
エイラ「」
エイラ「ウマイ」
バルクホルン「お、おお!そうか!良かった、大丈夫そうだな!」
バルクホルン「料理には科学以外にも愛情も必要なのだな!ふふ、ハルトマンにも教えてやらなければな!」
バルクホルン「ありがとうエイラ、助かったよ!」タッタッタ
エイラ「」
エイラ「……」
エイラ「もう……」
エイラ「疲れたよヨ、サーニャ……」ヘロヘロ
エイラ「……」
エイラ「次のターゲットは……」
エイラ「……」テクテク
「あ、エイラさん、丁度良かったわ」
ミーナ「ちょっと聞いて欲しい話があるのだけれど」
エイラ(う、ミーナ隊長か。大丈夫かな)
ミーナ「以前やってたあれ、御悩み相談室。あれってもうやってないのかしら」
エイラ「……」
ミーナ「ちょっと、相談したいことがあって、話を聞いてくれないかしら」
エイラ「……」
ミーナ「例えばね、予算削減の話」
エイラ「……」
ミーナ「以前も話したのだけど、上層部からの通告があってね」
エイラ「……」
ミーナ「私達も決して贅沢してるわけじゃないわよ。あの人達は現場というものを分かってないのよ」
エイラ「……」
エイラ「……」
ミーナ「――――――――――」
エイラ「……」
エイラ「……フガッ」
エイラ(いけないいけない、寝ちゃってたぞ)
ミーナ「それにね、美緒ったら昨日だって」
エイラ(まだ話してたのかヨ)
ミーナ「あの時は突然だったからびっくりしたけど今思えば」
エイラ(話なげーヨ)
ミーナ「ほんと、扶桑の魔女って、あら?」
坂本「おお、ミーナにエイラじゃないか。なんだ、エイラの相談にでものっていたのか?」
ミーナ「あら、相談していたのは私の方よ」
坂本「なんだ、水臭いぞミーナ。相談なら私がいくらでも乗ってやるぞ」
ミーナ「うふふ、それじゃあ、お言葉に甘えようかしら」
坂本「ここではなんだし、部屋に来るか」
ミーナ「ええ、そうするわ」
エイラ「……」
エイラ「……」
エイラ「……ん」
エイラ「今のは、無視というか……」
エイラ「もともと私が居る意味が無かったような……」
エイラ「……」
エイラ「……次のターゲットは」
エイラ「……」テクテク
「えーいらー!」
エーリカ「お菓子食べよー!」
エイラ(げっ、ハルトマン中尉)
エーリカ「トゥルーデが作ってくれたんだよー」
エイラ「……」
エイラ(サーニャは……もう居ないのか)
エーリカ「トゥルーデってば、料理は科学!とか言ってたくせに、今度は愛情がー!って言っちゃって」
エーリカ「クリスの事となると見境ないんだからー」
エイラ「……」
エーリカ「クリスが元気になった時だって――――――」
エイラ「……」
エイラ(これは、まさか……)
エーリカ「いっつも私が運転主で―――――――」
エイラ「……」
エーリカ「お菓子が―――――――」
エイラ「……」
エーリカ「トゥルーデが―――――――」
エイラ「……」
エイラ(もうさっき寝ちゃったから寝れないゾ……)
エーリカ「ズボンが―――――――」
エイラ(サーニャは、いつもこの話聞いてんのカ……)
エーリカ「トゥルーデの妹は―――――――」
エイラ「……」
エーリカ「イモが―――――――」
エイラ「……」
エーリカ「トゥルーデが―――――――」
エイラ「……」
エーリカ「―――――なんだよ!どう思うエイラ?」
エイラ「イヤーワカンネーッス」
エイラ「ふう……」
エイラ「やっと、解放されたゾ……」
エイラ「だるかった……ただ、ひたすらに」
エイラ「サーニャも大変なんダナ」
エイラ「……」
エイラ「次のターゲットは……」
エイラ「……」テクテク
「あら、エイラさん」
ペリーヌ「今日はサーニャさんと一緒ではないのですわね」
エイラ「……」テクテク
ペリーヌ「エイラさん?」
エイラ「……」
ペリーヌ「ちょっと、返事くらいなさったらどうですの!」
エイラ「……」
ペリーヌ「え、エイラさん?」
エイラ「……」
エイラ(これは、中々楽しくなりそうダゾ)ニシシ
ペリーヌ「エイラさん!聞こえないのですの!?」
エイラ「……」
ペリーヌ「……!?まさか」
ペリーヌ「耳が聴こえなく!?」
エイラ「……?」
ペリーヌ「な、なんてこと……」
ペリーヌ「サーニャさんに振られたショックで……」ワナワナ
ペリーヌ「衛生兵ーーー!!!」
エイラ「ンナッ!」ビクッ
ペリーヌ「誰かっ!誰かーー!!」
ペリーヌ「エイラさんが、エイラさんが!」
エイラ「オ、オイ」
ペリーヌ「誰かっ、エイラさんを助けてっ!」
エイラ「ペ、ペリ」
ペリーヌ「誰かっーーーー!」
エイラ「……」
ペリーヌ「……」
エイラ「……大騒ぎし過ぎだゾ」
ペリーヌ「も、元はといえばあなたが余計な事をしているからっ!」
ペリーヌ「だいたい、なんであんな事をしていたのですの?」
エイラ「ん……まあな」
エイラ「私にも色々あるんダヨ……」
ペリーヌ「な、なんですの、元気無いですわね」
エイラ「私は今アンニュイな気分なんダヨ」
ペリーヌ「はぁ」
エイラ「……お前が騒いだせいで、サーニャにもバレちゃったじゃなイカ」
エイラ「……サーニャに……叱られる」
ペリーヌ「はぁ……」
エイラ「……サーニャに合わす顔が無いぞ」テクテク
ガチャ
エイラ「……サーニャ」
サーニャ「エイラ、ちょっと来て」
エイラ「う、うん」トボトボ
サーニャ「そこに座って」
エイラ「う、うん」
サーニャ「……」
エイラ「……」
サーニャ「エイラ、どうしてまたあんな事したの?」
エイラ「ご、ごめん」ショボン
サーニャ「ペリーヌさん、本気で心配していたわ」
エイラ「う、うん……」
サーニャ「……ふぅ」
エイラ「だ、だって……」
サーニャ「うん?」
エイラ「私の事をヘタレヘタレって言う奴等がいるんダヨ……」
エイラ「そいつらを見返してやりたくって……」
サーニャ「……エイラ」
サーニャ「エイラがヘタレだっていいわ」ギュ
エイラ「サーニャ……」
サーニャ「私はそんなエイラが大好きよ」
エイラ「ん……///」
サーニャ「だから、もうこんな事をしちゃだめよ」
エイラ「うん!もう絶対にしないゾ!」
サーニャ「うふふ、いい子」ナデナデ
エイラ「あ、ふぅ……」
サーニャ「うふふ」
エイラ「……」
エイラ「……サーニャ」
エイラ「ずっと一緒だからナ!」
オワリダナ
芳リーネ
リーネ「よ、芳佳ちゃあん!」
芳佳「うふふ。えいっ」バシンッ
リーネ「ああんっ!」
芳佳「あれえ~?もしかしてお尻を叩かれて興奮してるの?リーネちゃんって変態さんだったんだ~」
リーネ「も、もっとちょうだいい!」
芳佳「うん。もっと気持ちよくさせてあげる」バシンッ
リーネ「いっひいいんっ!」
芳佳「リーネちゃん……一つになろう……」
お疲れさんま
こんな時間までゴメン
愛の形は人それぞれだという事ダナ
イヤーワカンネーッスってラジオのネタだよな
>>192
分かる人いて安心した
あのネタやりたかっただけで書いたからな
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