中年P「…天才と言う言葉は苦手だ」 (105)

シンデレラプロダクション

P「突然なんだが、アイドルを募集しようと思っている」

ちひろ「それは…また突然ですね」

P「ええ、…スカウトは苦手なので、アイドルを夢見る子達から来てもらおうと思いまして」

ちひろ「なるほど、自分はいいと思いますよ♪」

P「じゃあ早速張り紙を作るか、手頃な白紙は…」ガサガサ

ちひろ「えっ」

P「え?」

前作
中年P「…女の子は誰でもシンデレラ」
中年P「…シンデレラにしては小さすぎでは?」
中年P「シンデレラにしては…」
中年P「…カワイイと言われても」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1366440501

数日後

P「…色々と助かりました」

ちひろ「募集の宣伝をするなら、事務所の公式サイトなりアイドル達にテレビで言わせるなりした方が効率的ですよ…」

P「……機械は苦手だ…」

ちひろ(プロデューサーさんパソコンはメールを確認する以外使ってないし…ほんとどうやって10人以上プロデュース出来てるんだろ…)

P「ともかく、宣伝が上手くいって今日は3人ここに来る」

ちひろ「オーディションでは無いんですね」

P「オーディションは…堅苦しい、ソファに座って少し話をするだけで良い」

P「…今までしなかったのが不思議だな」

ちひろ「なるほど…あっ、そろそろ一人目が来る時間ですね」

P「茶の準備…問題無し、菓子も…後は待つだけだ」

コンコン

???「…すいません」

P「どうぞ、入ってください」

がちゃっ

???「あの…シンデレラプロダクションはここで合っているでしょうか」

P「そうです。あなたは、水本ゆかりさんですね」

ゆかり「はい、今日はよろしくお願いします」

http://i.imgur.com/AJxqRgn.jpg
http://i.imgur.com/9Co3EYb.jpg
水本ゆかり(15)

P「緑茶をどうぞ」コトッ

P「お茶菓子としてカステラもある、まずは一服してくれ」モグモグ

ゆかり「は、はい…いただきます」

P「……そう堅くならなくてもいい」ムグムグ

ゆかり「…すいません、緊張してしまいまして」

P「別に構わない、今日は君にとって大事な日だからな…」ズズズ

ゆかり「……ありがとうございます」


ちひろ(目の前でカステラを頬張っているおじさんがいれば緊張もするでしょ…)

P「……ふぅ、そろそろ落ち着いた事だろうし、アイドルになりたい理由と、自己アピールを言ってくれないだろうか」

ゆかり「はい、えっと…私、この前テレビでアイドル達のライブを見て、自分も彼女たちみたいに…人を楽しませたいと思って…」

ゆかり「私、幼少のころよりフルートをやっていましたから、音感は良いんですよ。人前で歌ったことはありませんけれど…」

ゆかり「どうぞ、よろしくお願いします」ペコリ



P「採用、明日からよろしく頼むぞ」

ゆかり「……えっ?」

ちひろ「ちょっ…即決すぎじゃありませんかプロデューサー」

P「ああ紹介し忘れていた、彼女が事務員のちひろさんだ」

ちひろ「あっどうも♪ じゃなくて!」

ゆかり「あの……」

P「んっ、明日は用事があるか?」

ゆかり「いっいえ…そうじゃなくて」

P「…冗談は置いておき、自分が君を採用した理由、だな」

ゆかり「………」コクリ

P「……突然だが、アイドルとして必要な物は何か分かるか?」

ゆかり「え…必要な物……容姿…ですか?」

P「それも大事だが違う」

ゆかり「それじゃあ、歌とかダンス…」

P「それはさほどでも無い、最初にゆかりが言っていたぞ」

ゆかり「………人を…楽しませたい…?」

P「そうだ、歌やダンスはこれから鍛えて行けばいい」

P「大事なのは、アイドルになりたいと言う気持ちだ」

ゆかり「気持ち…」

P「気持ちだけは、俺ではどうしようも無い」

P「逆に、トップアイドルになりたい、ファンを楽しませたいと思うなら、自分は全力で君をプロデュースしよう」

P「君は可愛いからな、すぐ人気アイドルになれる」

ゆかり「か、可愛い…」

P「お世辞ではなく本心だ、これからよろしく頼むぞ、ゆかり」

ゆかり「…はい!」


ちひろ(日が増すごとにコミュニケーション能力が上達してる…)

P「出だしは順調だな」ズズ

ちひろ「えぇまぁ…色々と順調でしたね」

P「? まぁもうすぐ2人目だ…」

ちひろ「二人目…この子ですか」ペラッ

P「自分が今日一番注目している子だ」

ちひろ「えっ!? でもこの子…」

P「少し見てくれれば分かる」


コッ…コンコン!

P「来た…どうぞ入ってくれ」

がちゃんっ

???「し…しづれいします!」

P「わざわざ遠い所から良く来てくれた、奥山沙織ちゃん、だな」

沙織「はは、はい! 今日はよろしくおねげーします!」

P「そう焦らなくてもいい、座ってゆっくりと話をしよう」スタスタ

沙織「あんがとごぜーます! …ああっ!」

      スッテーン!

P「……大丈夫か」

ちひろ(いかにも田舎っ子って感じね…)

http://i.imgur.com/KMl1tIu.jpg
奥山沙織(19)

沙織「すっすんません! こけちゃって…眼鏡眼鏡…」

P「…やはり見込み通りか。いきなりで悪いんだが、眼鏡を外して髪を解いてもらえないか?」

沙織「え? ……?」シュルシュル パサッ

ちひろ「……えっ!?」

沙織「なっ、なんでしょーか…?」

P「ちひろさん、鏡で見せてやってください」

ちひろ「はっはい……どうぞ」スッ

沙織「……!! これが…あだしですか…?」

P「そうだ、今まで気づいていなかったのか?」

http://i.imgur.com/istzBeA.jpg
奥山沙織 特訓後

ちひろ「プロデューサーさん、もしかして履歴書の写真で気づいてたんですか…」

P「ああ、一目見た時から分かった、この子は化ける、とな」

P「と言う訳で早速…君が良ければ明日から来てくれないか?」

沙織「う、うう、うわーん!! ありがとうごぜーますっ!!」

P「!? ど…どうした……」

沙織「おっとうとおっかあに…アイドルはムリだぁなんて言われだけど…ここへきでほんどによかっだです〜!」

P「まだ喜ぶのは早いぞ…涙を拭け……」

ちひろ(田舎の親子みたいで微笑ましいわね…)

沙織「プロデューサー、これからよろしくおねげーしますっ!」

P「…ふぅ、二人目も終わった」

ちひろ「お疲れ様です、やっぱり田舎者同士、気が合うものなんですね♪」

P「まぁ…そうだな、否定はできん」

ちひろ「それじゃあそろそろ最後の人ですね」

こんこん

P「んっどうぞ、入ってください」

ガチャッ

???「お邪魔します…」

P「持田亜里沙さん、ですね。今日はよろしくお願いします」

http://i.imgur.com/kBsDPbg.jpg
http://i.imgur.com/vUlXU1W.jpg
持田亜里沙(21)

P「…それで、本日ここへ来た…アイドルになりたいと思う動機はございますか」ムグムグ

亜里沙「はい、私…子ども達に、おうたと踊りを見せたいと思って」

P「なるほど、その手に持っている人形は…」

亜里沙「あっこの子はウサコちゃん、と言います♪ (ウサコもアイドルになるウサー)」

P「歌のお姉さんのようなアイドル…いいですね、採用です」

亜里沙「ほんとですかっ、てっきり二十歳を超えてアイドルは厳しいと」

P「全く問題はありません」

亜里沙「? とにかく、ありがとうございます♪(ありがとうウサー)」

P「はい、それでは明日からよろしくお願いいたします」

P「……全員、大当たりだったな」

ちひろ「募集は正解でしたね! これでまた事務所は大きくなりますよ!」

P「そうだな…そろそろこの事務所も改装なり引っ越すなりした方がいいな、狭くなってきた」

ちひろ「それは後で社長に報告するとして、明日からもプロデュース頑張ってくださいね!」

P「それは当然だが…」

ちひろ「そんなあなたに送るのが超お得なスタドリセット! 10本千円ですが、さらにもう3本お付けします♪」

P「……いただきます」

数日後 大通り

P「どうだ、もうアイドル界には慣れてきたか」

ゆかり「はい、すいませんが思っていたよりも他の皆さんが優しく…」

P「プロダクションは殺伐とした雰囲気だと思っていたのか、別にそんな事は無い」

ゆかり「はい…今日の仕事場は徒歩なんですね」

P「事務所から近いからな、それに最近車のブレーキの調子が悪くてな…まぁたまには話しながら歩くのもいいだろう」

ゆかり「…プロデューサーさんは頼りになりますね」

P「…当たり前だ、アイドルを影から支えるのがプロデューサーの役目だからな」

ゆかり「いえ、そうじゃなく…フルートくらいしかできない私を、Pさんがすぐに拾ってくれたのが嬉しくて…」

P「………」

ゆかり「出会って数日も経っていませんけど、プロデューサーさんの事…本当に頼りに思っています」

P「…そうか。それと、フルートしか出来ない事に悩んでいるようだが十分凄い事だぞ、今度事務所の子供たちに聞かせてやってくれ」

ゆかり「ふふ…はいっ」

P「自分は楽器なんて出来んし、草笛ぐらいだからな…」

ゆかり「草笛…ですか?」

P「ああ」プチッ

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

P「…ふぅ、今じゃ蛍の光ぐらいしか吹けん」

ゆかり「……普通に凄いですよ、それ」

P「…そうか?」

ゆかり「ふふっ、Pさんの言う事なら何でも聞けそうです…」

P「……ゆかり、冗談でもその言葉は…前から婦警が」

後日 事務所

沙織「あめ…あめんぼ赤いなあいうえおっ!」

P「んっ…? 沙織、発声練習か?」

沙織「あっプロデューサー、それもあんですけど…」

P「?」

沙織「なかなか訛りがとれなぐて…」

P「…なるほどな、自分はともかく他の人には聞き取りづらいだろうな…」

沙織「はい…」

P「…そういえば沙織、お前の趣味は読書だったな?」

沙織「えっ? そうですけんども…」

P「なら…標準語を覚える練習をするぞ、色々と準備がいるから明日まで待っててくれ」

沙織「?」

翌日

沙織「えっと…海賊少年はえいっ!と言ってロープに飛び乗り…」

薫「それでそれでっ!?」

千枝「わくわく…」

P(…子供たちに本を読み聞かせる事で訛りを取る作戦、中々良いんじゃないか…)

P(これなら子供のモチベーションを良くし、沙織も標準語を覚えて一石二鳥だ)

P(…欠点があったとすれば)

桃華「ふふふ…Pちゃまの膝は私の特等席ですわ♪」

雪美「……P…」ギュウウ

仁奈「仁奈は頭の上に登るですよー」ヨジヨジ

P「……暑いな」

ちひろ「もうすっかり名物ですねー、プロデューサージャングルジム」

http://i.imgur.com/N9hC8fy.jpg
龍崎薫(9)

http://i.imgur.com/TNpKLQT.jpg
佐々木千枝(11)

http://i.imgur.com/tOb0BoZ.jpg
櫻井桃華(12)

http://i.imgur.com/ieJQTQW.jpg
佐城雪美(10)

http://i.imgur.com/oaFQaOE.jpg
市原仁奈(9)

オーディション会場 控え室

P「亜里沙さん、今日は気負わずに気楽に行きましょう…んっ…」シバシバ

亜里沙「Pさん、さっきからアクビをしてるみたいですけど…」

P「いえ…沙織から貸してもらった本を徹夜で読んでしまって…仕事には支障は…でません」

亜里沙「…ちなみに、昨日は何時に寝たんですか?」

P「……3時」

亜里沙「Pさん、少し横になってみたらどうですか?」

P「もうじきオーディションですから…」

亜里沙「もぅ…せっかく畳があるんですし、ほらっ♪」グイッ

P「…………」

http://i.imgur.com/oa8kQWC.jpg

亜里沙「ほらっPくん、ありさ先生が誘い寝をしてあげますっ」

P「…しかし」

亜里沙「いい子いい子ぉ〜♪」ナデナデ

P「……」

亜里沙「ねーんねーこー♪ねんねーこー♪」ナデナデ

P「………………zzz」

亜里沙「うふふ…おやすみなさい、Pくん」








P「……………!」

亜里沙「あっ、起きましたか? 合格してきましたよー(したウサー)」

会場外

P「…すいません、亜里沙さん」

亜里沙「別にいいんですよ、Pくん」

P「……」

亜里沙「ふふふっ、Pさんって意外と子供っぽいですよね」

P「…そうですか」

亜里沙「はい♪ Pくんは意地っ張りで、ご飯もおいしそうに食べてますし、アイドルがテレビに出てる時は熱心に見ていますし」

P「それはともかく…合格おめでとうございます、これからも歌のお姉さんを目指していきましょう」

亜里沙「そうですね、またPくんが眠くなったらお膝を貸してあげますよ♪」

P「…機会があれば」

数日後 事務所

P(この昆布茶は買って正解だったな…)ズズズ

沙織「あの…プロデューサーさん」

P「何だ沙織、お前も昆布茶飲むか?」

沙織「そ、それもいいですけんど…」

沙織「居残りレッスン、おねげーできませんか?」

   ガタッ! ガタッ ガタッ! がたっ!

P「…お前たち、とりあえず座れ…」



P「なるほど、踊りに自信が無いから見てもらいたいんだな」

沙織「はいっ!」

ゆかり「Pさん…私も歌を見てほしいんですが…」

P「ゆかりもか」

亜里沙「あらあら、それじゃあ私も付き添っていいですか? 子供番組に出る時の練習をしたいんですよ」

P「亜里沙さんまで…同時にアイドルデビューした3人が集まったか」

P「……よし、お前たちにそれぞれ個人レッスンをしよう」

   ガタタッ!! ガタッ! がたっ! がたっ! ガタッ!

P「座れ、座れ」


P「レッスンをする場所はこことして、ゆかりはしっかり親に連絡をするようにな」

ゆかり「はい」

沙織「レッスンおね…がいします!」

亜里沙「よろしくねPくん♪(がんばるウサー)」

数時間後 事務所

P「社長にも許可は取った、一気に経験を積んでもらうぞ」

ゆかり「よろしくお願いします」

P「……その前にゆかり、そのバッグは何だ」

ゆかり「これですか? パジャマとか歯磨き一式を…」

P「待て、…泊まるのか? 事務所に…」

ゆかり「えっそうですけど…」

沙織「あだしも持ってきました!」

亜里沙「お泊り会なんて本当に久しぶり♪」

P「………」

P「沙織、もっと堂々と踊れ、本番は何百人もお前を見るんだ」

沙織「はいっ!」

ゆかり「〜〜〜〜♪」

P「…なるほど、半音上げてもう一度だ」


亜里沙「はーいテレビの前のみんな〜、ありさおねえさんといっしょにおうたのじかんだよ〜っ♪」

亜里沙「恥ずかしがらず、一緒に歌いましょーねぇ♪」チラッ

P「……そういう年ではありません」

P「体を動かしたら腹が減っただろう、夜食だ」ゴトッ

亜里沙「いっぱい食べてくださいねー」

ゆかり「山盛りのおにぎり…初めて見ました…」

沙織「実家を思い出します!」

P「食べ終わったら最後に通しをして、シャワーを浴びて寝る準備をしよう」ムグムグ

ゆかり「そういえば、寝る場所はどうしましょう…」

P「この前面接をした時に座ったソファ2つに、テレビを見る時に使うソファを使ってくれ」

沙織「プロデューサーは?」モグモグ

P「椅子を並べて寝る」

亜里沙「この前みたいに私と一緒に寝てもいいですよ?」

ゆかり「えっ!?」

沙織「いっ一緒に!?」

亜里沙「はい、そうですむぐっ」

P「…誤解を招く発言は止めてください」

亜里沙「(本当ウサよー)」

P(……腹話術)

一時間後

P「…もう電気を消すぞ」パチン

ゆかり「はい、おやすみなさいPさん」

沙織「すぅ……おっかあ…」

亜里沙「皆おやすみなさーい…」


P(……初の泊まり込みがこんな形になるとはな…)

P(そもそもレッスンスタジオで遅くまで特訓をして家に帰らせた方が…)

P(…いや、もう考えるのは止めにして寝よう)

P(……………アイドル達の修学旅行…いけるかもしれん…)

P「……zzz」

    チュンチュン チュン  チュン

ガチャッ

ちひろ「おはようございまーす、昨夜はお楽しみでしたねプロデューサーさん♪」

P「…おはようございます」

ちひろ「寝起きで渋さがより磨かれてますね…」

P「そろそろ起こすか…凛たちが来る、朝だぞお前たち」

ゆかり「ふあぁ…あれ…Pさん…? ……ああそっかぁ…もう少しだけ…」

沙織「んん…あど十分…」

亜里沙「すー(目覚めのキスをしてくれたら起きるかもウサよー)」

P「……もう当分は泊まり込みレッスンはしなくていいな」

数日後

   カリカリカリカリカリ

P「…良し終わった」トントン

ちひろ「定時ですね! 飲みに行きましょう!」

ガチャッ

社長「P君いるかーい」

P「この時間に来るなんて珍しいですね、急な仕事が?」

ちひろ「えー」

社長「いや違うよ、また近い内に新しい子4人が来るからその知らせをね」ドサッ

社長「ちゃんと目を通してくれたまえよー、それじゃあ私はこれにて」サササ

P「募集で集まった子か…?」ペラッ

P「…………!」

ちひろ「どうしたんですか?」

P「…10…11…13……14歳…全員子供か…」

ちひろ「…この子が14…これはもう髭を剃るしかありませんね!」スチャッ

P「いや、その必要は無い」

ちひろ「へっ? それはまた何で」

P「今は心強いユニットがいるからな…ところで、前々から思っていたんだが…アイドル達に色々と売っているんだな…」

ちひろ「え!? べ、別にいいじゃないですか買い手側も喜んでいますし!」

P「事務所泊まりのレッスン光景も売るのか?」

ちひろ「何でそれを!? カメラはちゃんと隠し…あっ!」

P「………ちひろ…」

ちひろ「かっ鎌をかけましたね! いやちゃんと良心的な価格で売ろうと!」

P「…とりあえず、5分回す」


イヤァァァァァァァァァァ

さらに数日後 事務所前

CoP「やってまいりましたシンデレラプロダクション」

PaP「この中に人気アイドルがいると考えるとワクワクが止まらないな!」

CuP「年上の誘いは素直に受け取らないとね〜♪ さぁ行くわよ!」

           カツカツカツカツ

PaP「メモ帳でもサイン書いてくれっかなぁ…」

CoP「ふっ、一人前のプロデューサーなら何枚も色紙を持つのは当たり前だぞ」ズラッ

PaP「うわっ! いいなぁ! 一枚くれよCoP!」

CoP「ス○ルマンのDVDを貸してくれるなら考えてやらんこともない」

CuP「なにバカやってんの…開けるわよ」

ガチャッ!

CuP「Pさーん! 遊びに来ましたよー!」

CoP「千枝ちゃんいませんか、千枝ちゃん」

PaP「お小遣いちょーだーい!」

ゆかり「〜〜〜〜〜〜♪」

舞「やっぱりフルートって凄いです!」

沙織「そう言って、リュックの中に入れていたみかんの皮を竜に与えました…」

みりあ「えー! みかんのかわって食べられるのー!」

亜里沙「次も元気よく歌いましょーね♪」

美由紀「はーい!」

CuP「…あら可愛い」

http://i.imgur.com/Wx3oUtu.jpg
http://i.imgur.com/VqrsYS8.jpg
福山舞(10)

http://i.imgur.com/VMNFTKI.jpg
http://i.imgur.com/EMH7OwQ.jpg
赤城みりあ(11)

http://i.imgur.com/vmNYZHq.jpg
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柳瀬美由紀(14)

P「優しく草を持って…これで吹いてみなさい」

愛「はい…んっ〜〜♪、あっ出来ました…えへへ…」

PaP「…地図はあってるよな」

CoP「アイドル事務所に入ったと思ったら保育園に来ていた…」

P「ん、お前達か、まぁ…ゆっくりしていってくれ、ジュースと菓子なら…十分にあるからな」

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成宮由愛(13)

前半終了、休憩も兼ねて夕食も買ってきます、20分程お待ちください。

P「……よし、ちひろさんお願いします」ドサッ

ちひろ「ひぃ…仕事が早すぎですよ…」パラパラ

P「これでも遅い方なんだが…」カリカリカリ

ちひろ「そもそも筆記だけでこれだけの書類を捌いている時点でおかしいんです! 化け物ですか! いやそうでしたね…」

P「…自分は人間だ、コツを掴めば誰にでもできる」

ちひろ「……具体的には?」

P「この書類を書いている間にもう一つ先の書類の捌く方法を考えておく、すると間を開ける事なく連続で片付けられる」

ちひろ「やっぱり化け物じゃないですかー!」

P「小学生の頃にやっただろう…百個の計算式を早く解くプリントを、あれの応用だ」

ちひろ「応用って…はぁ…やっぱり天才はいるものですね…」

P「…天才と言う言葉は苦手だ」

スーパー

P(…今日の夕食は何にするか)

P「むっ、野菜が少し高い…」

???「んーー! もぉ何でこんな高い場所に置くかなぁ…」

P(……子供が背伸びをしている)

???「また店員呼ばないと駄目かぁ、めんどくさい…ん?」

P(…目が合ってしまった)

???「ねぇおじさん、ちょっとあそこの飴取ってくれない?」

P「おじさん…いやそうか、…ほら」

???「いぇーい、ありがとねおじさん、よいしょっ! んっ…!」グググ

P「…カゴ、持ってやろうか」

P「それで…一人で来たのか?」スタスタ

???「そうだよ、いやー荷物を持ってくれる人がいるなんて世の中まだ捨てたもんじゃないね」

P「…子供にこの大荷物は辛いだろう」

???「子供とは言わないでくれるかな、これでも17だよ」

P「17……? …そうか、ところで…名前を聞いてもいいか」

???「信じてない顔だね〜。相手に名前を聞くときは自分からって言うでしょ?」

P「…Pだ」

杏「P、ね。私は双葉杏だよ」

http://i.imgur.com/KQDtPqw.jpg
http://i.imgur.com/cJmWDUo.jpg
双葉杏(17)

マンション

ガチャッ

杏「散らかってるけどまぁ入って」

P「…親は留守なのか?」

杏「親は別のとこに住んでるよー、よっこいしょっと」

P「何…? 一人暮らしか」

杏「そうそう、あっ袋はそこに置いといて」

P「……」ドサッ

P(インスタント、レトルト…飴しか入っていないな…)

杏「あー…布団は最高だねぇ…、礼といっちゃなんだけどお茶は冷蔵庫にあるよー」

P「…かなり今更だが、自分を入れても良かったのか? こんな髭を生やした男を」

杏「…何言ってんの、まぁそういう事言う人は大抵良い人だしー、襲う度胸も無いでしょ」

P「……」

P「しかし、かなり汚れているな…掃除はしているのか」

杏「してるしてる、2週間ぐらい前に。あっそこにあるパイン飴取って」

P「…んっ、……?」ガサッ

P「これは…教科書? ゴミの下に埋もれてるぞ…」ガサガサ

杏「別に掘り起こさなくていいよ、当分使う予定は無いからね」

P「使わない…学校には行ってないのか、理由は?」

杏「学校行くの疲れるし、勉強もめんどくさい。ん〜ウマー」

P「……それじゃあ就職ができんぞ」

杏「働いたら負けだと思う」キリッ

P「…………」

杏「まぁそういう訳で、そろそろ帰ってくれる? 一ヶ月は外に出ないと思うけどまた会ったらよろしく」

P「…待て、働かないなら…アイドルになってみろ」スッ

杏「…へっ? 名刺…しんでれらぷろだくしょん……プロデューサー…おじさんが?」

P「そうだ、テレビで見るだろう、アイドル。やってみないか」

杏「……いやいや、アイドルってめっちゃダンスとか歌を歌うじゃん、さっきも言ったけど私は働かないぞ!」

P「…アイドルになって杏がCDを出せば、印税と言って後は何もしないでも金が入ってくるんだがな」

杏「…!! ほ、本当? …は、話を聞かせてもらおうじゃないか、ほら座って座って!」


十分後


杏「つまり、杏がちょっとだけ頑張れば一生楽に生きていけるんだね」

P「…そう考えてくれてもいい」

P「しかし、CDを出すためには歌の練習もしないといけないし、アイドルとしてダンスもやらなければいかん、それでもいいな?」

杏「歌とダンスの練習…CDが出るまでってどれくらいなの?」

P「アイドルデビューをしてCDを出すまでは…個人差があるな、お前の努力しだいだな」

杏「ふむむ…印税生活…でもダンスの練習……ねぇおじさん、お試しアイドルデビューってないの?」

P「…なら今度基礎レッスンでもやってみるか、それで実力がどれほどあるか分かるはずだ」

杏「んーーじゃっそれで、気が向いたらこの事務所に行くから地図描いて」

P「住所なら名刺に…めんどくさいのか」

杏「へへへ分かってるじゃん、よろしくー」

P「…よく考えて決めるように」

翌日 事務所

ちひろ「…それで、スカウトしたのがその子なわけですか」

杏「おじさーん、飴ないのー?」ダラダラ

ちひろ「……プロデューサーさんって子供に好かれやすいですね!」

P「…ともかく、自分はこれからレッスンスタジオに行ってくる」

P「杏、行くぞ」

杏「えーここでするんじゃないのー、スタミナが回復するまで待ってて」

P「…車で行くからもう少しがんば…」

ガチャッ

社長「やあ諸君おはよう!」

ちひろ「あっおはようございます」

社長「ちひろ君、確かこの辺りに今日のスケジュール表が…ん?」

杏「……?」

社長「……ほぉ、P君が彼女を連れてきたのかね?」

P「? そうですが…それが…?」

社長「ちょっとこっちへ来てくれたまえ」

P「…………」スタスタ


P「…それで、どうしたのですか一体」

社長「まだその子の書類は来ていないがアイドルにする予定なのだね?」

P「ええ…やる気があれば、ですが」

社長「それは良い! 是非アイドルにしてくれたまえ」

P「…社長、何故そういう事を」

社長「彼女を見てピーンと来たのだ、初めて君と会った時と似てる感覚をね」

社長「彼女はきっと凄い活躍をしてくれるぞ! それではプロデュース頑張ってくれたまえ!」

P「……ピンと、来た」


杏「話終わった? じゃあ早く終わらせに行こうよ」

P「…すまんな、それじゃあ行くぞ」

レッスンスタジオ

P(さて…連れてきたのはいいが、何をやらせるか…)

「あれ? プロデューサー珍しいですね! いきなり来るなんて」

P「ん……ある意味グッドタイミングだ、未央」

未央「へ?」



未央「なるほど、その杏ちゃんのテストの為にレッスン場に来たんだね♪」

P「いや、杏はお前より…」

杏「別にいいよ訂正するのめんどくさいし」

P「…そうか、ともかく今日は未央のダンスを真似してみろ」

杏「いきなり踊るの…」

P「新人アイドルがするダンスレッスンだから問題は無い、頼むぞ未央」

http://i.imgur.com/uXTswGx.jpg
本田未央(15)

未央「それじゃあ行っくよー!」



未央「〜〜〜〜♪」

杏「よっ、あっこりゃ…ふっ…!」

P(……一見普通に見えるが…最初でこれは良い方…なのか?)


杏「ぜー…ぜー…10分休憩…」

未央「プロデューサー、どうだった?」

P「またダンスのキレが上がったな、杏は…まだ分からんな」

P「十分後もう一度やるぞ」

杏「えー…」

10分後

P(……何だと)

杏「はっ、よっとそりゃっと…」

未央「うわっ! 杏ちゃん凄い!」

P(一回目はへばっていたのに、二回目はそれなりにこなしている…)


杏「はー、どうよ。意外と楽だったね」

P「……杏、さらにもう一回やってみろ」

杏「えー…もう疲れましたー…」

P「帰りに飴買ってやる」

杏「しょうがないなぁ、約束は守ってね」

未央「〜〜〜〜♪」

杏「〜〜♪」


P「………」ジーッ

P(……んっ…?)


P(…………なるほど、…そういう事か)


杏「はぁ…ふぅ…これでいい?」

P「ああ、杏なら早くCDデビューが出来そうだが、アイドルになってみるか?」

杏「その話が本当なら私はもうアイドルになっちゃうよ、印税生活〜印税生活〜♪」

P「……」

杏宅

ガチャッ

杏「まさか二日連続家に招待しちゃうなんてね」モゴモゴ

P「親が今いないなら、杏が契約書にサインする事になる。よく目を通すように」バサッ

杏「うえ…文字がびっしり…でもこれで高校も止めれるしー」ペラペラ

P「…本当にいいのか?」

杏「んっ、何が?」カリカリ

P「高校と言えば…楽しい事がたくさんあるんじゃないか? 文化祭とか、修学旅行とか」

杏「えー夢見すぎだよ、退屈だし友達もいないし、こうやってゴロゴロしてる方が有意義だね、はい」スッ

P「……そうか」

杏「あっそうそう、CD出したら杏すぐにアイドル引退するからね、そいうことでよろしくおじさ…プロデューサー」

P「………」

事務所 社長室

社長「どうだったね、やはり才能があっただろう」

P「…はい、ある意味そうでした」

社長「? ともかくこれで我が事務所はさらに伸びるな、ハッハッハ!」

P「社長、実は彼女、CDを売って印税を手に入れたらアイドルを辞めると言っていまして」

社長「……なに、それは本当かね…」

P「……はい」

社長「………P君、出来れば彼女を説得してくれないか?」

P「…社長、それは」

社長「勿論出来ればの話だ、…君も杏君がステージの上で輝く姿を長く見てみたいだろう」

P「………」

社長「とにかくよろしく頼む」

P「…失礼します」

ちひろ「…なるほど、杏ちゃんは早く辞めたくて、社長は長続きさせたいですか…大変ですね」

P「そうだな…」

ちひろ「ちなみにプロデューサーさんはどうするんですか」

P「……自分はアイドルの意見を尊重する」

P「正直に言うなら高校を卒業して大学を卒業して、何かしらの職に就いてほしいものだが…無理だろうな」

ちひろ「そういえばプロデューサーさんって大学とか行ったんですか?」

P「…義務教育しかやっていないな」

ちひろ「それまたどうして、勉強についていけなかったとか?」

P「……体を動かす方が自分に合っていたし、何より都会の空気が苦手だった」

ちひろ「はぁ…、しかし残念ですね。未央ちゃんから聞いた限り天才みたいじゃないですか」

P「まだ断定は出来んが…あいつが天才の可能性は低いな」

ちひろ「えっ」

ちひろ「一体どういう事ですか…」

P「ちひろさんは、もし小さい時から毎日ピアノの練習をしていた人がいて、その人のピアノを聞いて天才と言いますか」

ちひろ「いや…そこは努力の賜物ですね、て言うと思いますけど」

ちひろ「としたら…杏ちゃんは幼い時からダンスを…? いや最初は下手だったんですよね」

P「杏のダンスの秘密、それは…」

ちひろ「…秘密とは」ゴクリ

P「怠けだ」

ちひろ「……へっ?」

P「二回目のダンスの時、だいぶ前に加蓮に教えた体力を余り消耗せずに踊れるコツ、に似たテクニックを使っていた」

P「さらに、あいつは本当に良く見ないと分からない所でダンスの手を抜いていた…」

P「小さいときから怠けていたがゆえに自然に体を最少効率で動かしているんだろうな、…もう一種の才能だ」

ちひろ「…何ていうか、凄いと言うべきか凄くないと言うべきか…」

P「何かを極めたら金になる、の良い例だな」ペラ


P(……躊躇いも無く書いた契約書、印税で楽に生活する…)

P「…望むなら、叶えるまでだ」

翌日

P(…流れは考えてみたが、何人か協力者が欲しい所だ)

幸子「……Pさん、何してるんですか」

P「…んっ、何をと言われても…子供たちの為の一発芸、逆立ちだが」

美由紀「凄いです!」

みりあ「何でできるのー!」

P「レッスンでバク転の練習をしていたら出来るようになった」

幸子「…それよりお客さんが来ましたよ」

P「…しまったもうそんな時間か、助かった幸子、良かったら飴食べるか」スッ

幸子「飴…もうボクは子供じゃないんですよ…全く」

P「お前たちも静かに遊ぶように」

子供s「はーい!」

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輿水幸子(14)

P「すまないな遅れてしまって」

???「いえ! 貴重な時間を頂いているのでお気遣い無く!」

P「…そう丁寧にならなくてもいい、少しこそばゆい…」

???「あっそうですか…」

P「別に落ち込まなくてもいい。んっ趣味は…家事全般?」ペラッ

???「はい! 掃除に選択、お料理も家事なら何でも…あっでも歌とダンスは…」

P「採用」

???「えっ」

P「君のような人間を求めていた…これからよろしく頼む」

???「…ええっ!?」

数時間後

P(運よく今自分が求めていた子と出会えた)

P(…後一人欲しい所だが、どのようなアイドルがいいだろうか…)

P「高い高い、ふんっ」

舞「わーい♪」

愛「わ、私もやさしくおねがいします…」

P「順番はしっかり決めなさい、次が薫で雪美だな」

P(そういえば、そろそろ次のアイドル募集者が来る時間か)

P(今回はちゃんと事前に)

ガチャーン☆

???「にょわー! おにゃーしゃー☆」


P「……ティンと、きた」

???「?」

後日 杏宅

杏「いやぁ、たまには外を出てみるものだね、まさか楽に一生を送れる方法を見つけちゃうなんて」

杏「今日のレッスンも楽だったし…もう杏の道に障害なんてないねうへへ…」

ピンポーン

杏「うん…? 誰だ…宅配は頼んでないけど…」

「杏、いるか」

杏「…プロデューサー? どうしたのよ一体…」

「まだお前に言っておかなければならん事があってな、手土産にソーダ飴を持ってきた」

杏「もーそういう事はきちんと纏めて話してほしいね」カチャカチャ

ガチャッ

P「悪いな、ほら」スッ

杏「んっ、それで…話は?」ムグムグ

P「アイドルになったからには、お前に三つの事をやってもらう」

杏「……どうゆうこと?」

P「まず一つは生活改善、不健康な生活を止める事、アイドルは体が資本だからな」

杏「…具体的には」

P「自炊をする事、レトルト食品などは没収させてもらうぞ、それと定期的な掃除だ」

杏「そっそれは無理な話だね! 第一杏は自炊なんかできないし!」

P「そう言うと思って、特別に先生を用意した」

杏「せん…せい?」

P「15才にして基本的な家事を熟知している、どこに出しても恥ずかしくない新人アイドル」

P「五十嵐響子だ、入ってくれ」

響子「どうも! 杏ちゃんよろしくね!」

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http://i.imgur.com/jj8aylK.jpg
五十嵐響子(15)

P「本当は自分が家事を教えたいが、プロデュースの仕事があるからな、しっかりと叩き込まれてこい」

杏「えぇ…杏の休みが…」

P「二つ目は友人を作る事」

杏「友人!? 何で作る必要があるのさ!」

P「もっと言うならコミュニケーション能力を上げろ、だ。ちゃんと上の人に挨拶が出来るようにならんとな」

P「そういう訳で、勝手ながら気が合いそうな子を連れてきた、入ってくれ」

???「にゃっほーい! よろしくねー!」ギュウウ

杏「ぐええっ! 何!? デカ! 巨人!? くるしっ…!」

P「そう言うな、…多少背は高いが趣味はかわいい物集めと乙女な感性を持った期待の新人アイドル」

P「諸星きらりだ、同じ年同士仲良くな」

きらり「ヤバーい! かわいー!」ギュウウ

http://i.imgur.com/QnEyQsg.jpg
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諸星きらり(17)

杏「もっもう無理! 死ぬ死ぬ!! 普通にやばい!」

P「最後の三つ目だが…」

杏「無視!? ちょっうぐっ!」

響子「あはは…」

P「全力でレッスンを頑張れ、自分の言う事をしっかりやればすぐ印税生活だ。ついでに週休は3日」

杏「3日!? 双葉杏、週休8日を希望します!」

P「…たわけが、高校を辞めたならこれが打倒だ、むしろ優しくしすぎたぐらいだな」

杏「そんな…杏の平穏が……」グデー

きらり「杏ちゃーん! 元気出してー☆」ブンブン

P「今日の基礎レッスンで身体能力は割れた、せめて平均まで戻さんとな」バサッ

P「次からは本格的なレッスンを始める、よく予定表を見るように」

P「そして二人とも、杏の世話をよろしく頼む」

響子「はい!」

きらり「にょわー! バッチシバッチシ☆」

数日後 事務所

P「ただいま営業から戻りました」

響子「あっPさん! 掃除しておきましたよ♪」

P「響子か、別に近いうちに事務所は引っ越すからしなくてもいいぞ」

響子「それでも後少し使うでしょうし、今までお世話になったんでしょうしピカピカにしておかないと!」

P「…それもそうか、しかしすまんな、アイドルデビューしてすぐに家事を教えさせるような事をさせて」

響子「いえいえ、プロデューサーさんには感謝していますし、これぐらいなら大歓迎です!」

P「事務所に所属しただけで大げさな…、杏の様子はどうだ?」

響子「最初は嫌々そうに家事をしていましたが、飴をあげたらしっかりとやっています」

P「そうか、これも杏の為でもあるから心を鬼のようにしてやってくれ」

響子「それにしてもプロデューサーさんも家事が上手くてびっくりしましたよ」

P「プロデューサーも体調管理は重要だ、伊達に10年以上一人暮らしをしていない」

P「響子もしっかりとトップアイドルを目指して頑張ってくれ、ついでに杏と一緒に自分の知る家事テクニックを教えよう」

響子「はい♪」

喫茶店

ウェイトレス「お待たせしました、パフェとコーヒーでございます」

きらり「うきゃー☆ おいしそー!」

P「喜んでもらえて何よりだ、アイドルをやっていて楽しいか、きらり」

きらり「うん! Pちゃんと一緒なら楽しいにぃ!」

P「そうか…今世間はきらりのような子を望んでいる、これからも二人三脚で行くぞ」ズズズ

きらり「にょわにょわ☆ Pちゃんも食べるー?」

P「パフェか、…一口なら、…うん美味いな」

きらり「Pちゃんがハピハピならきらりもハピハピだよ☆」

P「…もう一つ注文するか」




ゆかり「…それで、2回おかわりしてしまって今は横になっていると」

ちひろ「クリームとか揚げ物とかは苦手みたいですね、はい」

P「食いすぎた…胸焼けが酷い…」

きらり「Pちゃん胃薬飲むー…?」

アパートの一室

P(杏の更生計画、順調に進んではいるが、贅沢を言えばもう一つ何か欲しいな…)

P(いつまでも仕事の事を考えても仕方が無い、テレビでも見るか)ピッ

TV『今日は簡単に作れちゃう飴の作り方を紹介しまーす♪』

P「……これだ」


翌日 撮影スタジオ

P「お疲れだ杏」

杏「あー…もう一生分働いたねこりゃ…」

P「その台詞は聞き飽きたぞ、ほら飴だ」

杏「んっ、…? 見たことが無い包み紙だね、どこの飴なの?」

P「頑張るお前の為に、特別に特注で作った飴だ」

杏「へー気が利いてるね、でも私飴には煩いよ…んっ」

杏「……! うまー!? どこで売ってるのこの飴!」

P「だから言っただろう特注だと、お前がもっと頑張ればやらんことも無い」ジャラジャラ

杏「うぬぬ…! しょうがないね、今年は人生で一番頑張る年にするよ…その代わり印税生活が出来るようになったらその飴を」

P「良く言った、褒美にもう一つサービスだ」

杏「えっ!?  もう一つくれるの? ありがと〜っ! プロデューサー!!」

P「…中身も成長してくれれば嬉しいんだがな……」

響子「お疲れ様ですプロデューサー! お腹空いてませんか?」

P「? 腹は4分目辺りだが…」

響子「それならこれをどうぞ! オムライスですよ!」

P「ほぉ…中々に美味そうだ、クマの絵も可愛らしいな」

響子「クマじゃなくてウサギなんですけど…」

愛「わ、私もPさんの絵を描いてみました…」

P「かなり上手いな…ありがとう愛」ナデナデ

愛「えへへ…」

蘭子「我が友よ、我もそなたの生き写しを残してみたり!」(プロデューサーさん! 私の絵も見てください!)

P「……蘭子、上手いのは上手いが…何で絵の中の俺は鎧を付けて剣を持っているんだ…」

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神崎蘭子(14)

きらり「Pちゃーん! 一緒に遊ぶにぃ☆」

P「構わんぞ、何をして遊ぶか」

きらり「えーとぉ…じゃあお姫様抱っこしてー!」

P「しっかり捕まれよ、ふんっ」グイッ

きらり「きゃー☆ Pちゃんヤバーい! だいじょーぶー?」

P「米俵の方が重い、きらりは軽いな」

きらり「きらりとPちゃんならこのまま何でもできそー☆ 世界征服狙っちゃう? やっちゃう?」

麗奈「待ちなさい! この私を差し置いて世界征服なんて許さないわよ!」

P「…だそうだ、どっちが世界征服に相応しいか確かめて来い」

きらり「うん! わかったにぃ☆」


「えっちょっはやっ…ぎゃぁぁぁ!」

P(頑張れ麗奈、例えきらりに振り回されようとも自分はお前の味方だ)

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小関麗奈(13)

農家豆知識 米俵1俵=約60� きらりん=60�

ガチャッ

杏「うぐぐ…今杏の全身は悲鳴をあげてるよ…」

P「早く筋肉痛になると言う事は若いと言う証拠だ、おかえり」

杏「そんな証拠いらないね…プロデューサーどいて、寝るから。後飴くれ、飴」

P「飴はやるがソファは譲らん、あっちを使えばいい」

杏「やだね! あっちは革製だし冷たい、はよはよ」

P「年寄りの楽しみを奪うんじゃない」

杏「あーもう、こうなったら実力行使だね!」ボスン

P「!? ……何故上に乗る、杏」

杏「プロデューサーが退かなかったからこうなっただけだよ、あーあったか」

P「……匂いは大丈夫か?」

杏「? 別に大丈夫だけど」

P「…そうか」



P「…zzz」

杏「zzz…」

数日後 

凛「ただいまー」

P「おかえり、凛」

凛「…あれ、スーツ脱いでるなんて珍しいね」

P「ああ、今響子に貸している所だ」

凛「…?」

響子「はいPさん、外れかけたボタン付け直しましたよ!」

P「ありがとう響子、助かった」

響子「いえいえ♪」

P「やはり家事が出来る女の子は良い物だな、嫁に欲しくなりそうだ…」


アイドルs「!!」

P(……しまった)

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渋谷凛(15)

志乃「…針の穴に糸が通らないわね」

楓「あっ…糸が遠いところに…」

留美「………」チクチクチク

蘭子「我が神力にかかればこの程度他愛も…っ! うぅ…いたい…」

麗奈「これをイタズラに応用…あっ、あれ…?」

幸子「このカワイイボクなら楽勝ですよ!」


P「…蘭子、麗奈、幸子…そろそろライトプロダクションとLIVE対決だから行くぞ」

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柊志乃(31)

http://i.imgur.com/kEsl4iO.jpg
高垣楓(25)

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和久井留美(26)

LIVE会場

「勝者! ライトプロダクション!!」

ワアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!

PaP「…えっ? 勝っちゃった感じ…?」

PaP「……うおおおお!! やった!! ヤッタ!! よく頑張ったお前たちーー!」

      ダダダダダダ…

CuP「…本当にアイツが勝ったの?」

CoP「いや無いだろ…あのシンデレラプロだぞ…」

CuP「そうよね…あのシンデレラプロだし…」

P「…お前達、自分を完全不敗の人間だと勘違いしてないか?」

2P「えっ? 違うの?」

P「…………」

すいません>>79>>80の間にこれがあります。

翌日

加蓮「…それで、事務所は裁縫教室になっちゃったんだね」

P「…そうだな」


凛「これで良い…?」

響子「はい! 上手ですよ♪」

卯月「よいしょ…よいしょ…できました!」

奈緒「学校で習ったから大丈夫大丈夫…」

みく「こんなの猫の手を使えばちょちょいのいだっ!? Pチャーン!!」

薫「この前かてーかで習ったからよゆーだよー!」

みりあ「上手にできたよ〜! ほめてほめて☆」


P「上手に出来てるな、よしよし」

加蓮「どうして皆熱心なんだろうねー」ニヤニヤ

P「…深く考えるな」

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北条加蓮(16)

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島村卯月(17)

http://i.imgur.com/jJ9949J.jpg
神谷奈緒(17)

http://i.imgur.com/w5qbpct.jpg
前川みく(15)

P「…いいか、自分はお前達ほどアイドルのプロデュースは上手くない」

CoP「嘘だな」

CuP「ダウトね」

P「嘘では無い、レッスンの基礎と応用、後は仕事を持ってくる事しか出来ん」

P「CoPはクールなアイドル、CuPは可愛げのあるアイドルを専門にプロデュースしているだろう」

P「所が俺はまんべんなく大量にアイドルをプロデュースしているからな…、トレーナー達と彼女達の個性に助けられている訳だ」

CoP「まぁ確かにPaPも元気なアイドルを上手に育ててるが…それでも1割も差が出ているとは思えんぞ」

P「負けてしまった原因はそれだけでは無い、…観客の望んでいるものだ」

CuP「……?」

CoP「…ああ、そういう事か…流行だ、流行」

PaP「本当によくやったぞー! 芽衣子ぉぉ!!」ギュウウ

芽衣子「きゃっ!? Pa、PaPさん…今汗かいてて…」

PaP「全然いいよ俺は! 夕実も柚もありがとうな!」

夕実「ちゃんと勝ってきたよ!」

柚「ふふーん♪ 私のことも褒めてね、PaPさん!」


CuP「そういえば最近は明るい子が人気っぽいのね」パシャパシャ

CoP「勝ちか負けを決めるのはファンだからな、飯の種ゲット」パシャパシャ

P「お前達がヨットなら自分は蒸気船、流行の風に乗ればお前達にも十分に勝ち目はある」

CuP「それならPさんもユニットを統一したら良いのに」

P「他なら出来るんだがな…、家で元気なアイドルは…未央、薫、仁奈、麗奈、みりあ、きらりか。二人とも、これで3人ユニットを作ってみろ」

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並木芽衣子(22)

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http://i.imgur.com/TAgYomd.jpg
相葉夕美(18)

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http://i.imgur.com/R1uNOIv.jpg
喜多見柚(15)

CoP「……すぐには思いつかないな」

CuP「薫・仁奈・みりあちゃんなら…あっみりあちゃんの身長ちょっと高いわね」

P「そういう事だ、ただし…流行が無い状態なら自分が勝たせてもらう」

P「お前達3人はまだ伸び代が十分にある、もしかしたら次にアイドル界に新しい波をおこすのはお前達かもしれない」

P「今後もしっかり精進してくれ…さて、そろそろ幸子たちを向かえにいかんとな」スタスタ

CoP「…相変わらず渋カッケぇなPさん、これが自分の求めるCOOLだな」

CuP「アンタじゃ一生かかっても無理ね、持ち味生かしなさい持ち味」

後日

きらり「Pちゃーん! 今日は何すゆー☆」

P「そうだな…子供たちと遊ぶぞ」

ゆかり「あっPさん、それなら一緒に笛を吹いてみませんか?」

P「フルートと草笛でか? …まぁ試しにやってみるか」

沙織「わだすプロデューサーの音読も聞いてみてーです!」

P「…自分の音読は聞きたいものか?」

桃華「是非聞かせてくださいまし♪」

仁奈「仁奈はPの膝の上で聞くですよー」

P「…じゃあ草笛吹き終わったら読むか」

亜里沙「それが終わったらありさ先生と一緒にお歌を歌いましょーねー♪」

きらり「にゃっほい☆ きらりも歌うー!」

P「…だからこの年で歌は」

亜里沙「(歌わないと亜里沙先生が悲しくて泣いちゃうウサよー)」

P「……一応ボイスレッスンもしているが、笑わないように…」

P「後きらり、子供の群れの中に杏が隠れているからしばらく遊んでいてくれ」

きらり「にょわー! 杏ちゃーん☆」


「ぎゃあああぁぁ……」

P「草笛の曲もだいぶ思い出した…行くぞゆかり」

大通り

P「今日は卵にネギ、それと豚肉を買うか」

響子「そうですね、しかしこう一緒に歩いちゃうと…夫婦に見えちゃいますね!」

杏「私は宇宙人になった気分だよ…」

P「しっかりと歩け杏…響子は良い花嫁になれるな」

響子「えへへ…Pさんが旦那さんでも良いですけどね♪」

P「心遣いだけ受け取らせてくれ…響子が二十歳になる頃には自分は40代だ」

P「杏はしっかりやっているな?」

杏「無理やり家事の知識を入れられてるよー、私が私じゃなくなってるよ…」

P「何を言っている…まぁ順調に覚えているようだな、偉いぞ」

杏「褒めるなら飴をくれ!」

P「夕食前だから一個だけだぞ」

杏「わーい! しかしこの飴本当においしいねぇ…隠し味とかあるの?」

P「…………」

響子「…急に黙ってどうしたんですか…」

杏「まっまさか…非合法な物質が…」

P「いや…害は無いぞ、多分」

響子・杏「多分!?」

P「ほら、スーパーに着いたぞお前たち、杏…今日の夕食が美味ければこの大玉飴を5つやるぞ」ジャラ

杏「大玉!? ……ふふん、ひとまずこの話は無かった事にしてあげてもいいよ」

響子「……それで、隠し味とは一体…?」

P「…企業秘密だ」

TV『今注目のニートアイドル、双葉杏ちゃん特集です!』

ちひろ「破竹の勢いでファンを定着させていますねぇ…」

P「そんなにニートと言う物は良い物なのか…? 良くわからん」

ちひろ「まぁこれなら何の問題も無くCDデビューまっしぐらですね!」

P「いや…まだ気がかりな点が残っている」

ちひろ「えっ! そ…それは一体…?」

ちひろ(まさかあまりの人気ぶりに他のアイドル達によるいじめが…)

P「17であの身長は異常だ…カルシウムを取らせて運動させれば伸びるか…?」

ちひろ「あっそこですか」

P「さて…もう仕事に行く時間だ、行くぞ杏、響子、きらり」

きらり「今日もハピハピするー☆」

響子「はい! 頑張って行きましょう!」

杏「眠い…杏を運びなさいプロデューサー」

P「…しょうがないな、ふんっ」

杏「ぐえっ…脇に抱えるなんて杏は荷物ですかー」

きらり「にょわー! きらりも運ばれるー!」ギュッ!

P「ぐふっ…それでは行ってきます……響子…ドアを開けてくれ」

ちひろ「行ってらっしゃい♪ …ああきらりちゃん! きまってるきまってる!!」

響子「あはは…」

後日 杏宅

ガチャリ

P「…着いたぞ」

杏「ほらほら、電撃的な速さでCDデビューを果たした杏を丁重に運びなさい」

P「もう降ろすぞ…、まぁお疲れだ、杏」

杏「へへん、夢の生活ゲットー♪ まさか作詞までやれとか言うなんて目の前が真っ暗になりかけたよ」

P「それのおかげでお前の取り分も増えたんだ、悪い事ではないだろう」

杏「そんで印税っていつ入ってくんの?」

P「もう入っているはずだが…通帳見ていないのか?」

杏「あっそうなの? 通帳見る機会が減って気づかなかったよ」

杏「……プロデューサー」

P「…急に改まってどうした」

杏「この短い間、まぁ色々あったけど楽しかったよ、ちょっとだけね」

P「……」

杏「これでもう辛いレッスンを受けずに済むし! きらりに抱きつかれなくても良い!」

P「本当に嬉しそうだな」

杏「…ありがとね、プロデューサー」

P「……そうか、とりあえず自分からも言いたい事がある」

杏「?」

P「印税生活、もう少しアイドルを続けないと無理だぞ」

杏「………へっ?」

P「引き続き、人気アイドル目指して行くぞ」

杏「……どういう事!?」

P「…杏、印税を全部貰えると勘違いしてないか?」ペラ

杏「これは…あの時の契約書…」

P「杏が売ったCDの印税は当然だが事務所にも行くぞ」

杏「い…いやいや! それでもお金たくさん貰ったんでしょ!? 詐欺はしてないよね!?」

P「まぁ、普通より少し事務所側に取り込ませてもらってるが犯罪的には上げていない」

P「そもそもCD一枚だけで印税生活は無理だ、アルバムが作れる程ではないとな」

杏「そ…それでも最初の印税で食べていけるし…」

P「今電卓で計算したが、次に印税が入るまで自分で炊事してもギリギリだろうな」

杏「そんな……親の仕送りが途絶えたというのに…」

P「良かったな杏、自立成功だ」

杏「良くないよ! ああ…杏の……夢が…」ガックシ

P「これからも、よろしく頼むぞ、杏」

さらに後日


カチャ ガチャッ

「杏、働く時間だ」

「やだー…まだテレビを見るよ私は」

「それでもだ、さあ行くぞ」

「鬼ー! 悪魔ー! 人でなし!!」

「お前の夢の為に頑張る人間が悪魔の訳が無い。運ぶぞ」

「うああああぁ…………」





TV『簡単に作れちゃう飴の作り方を紹介しまーす♪ ※この放送は再放送です』

TV『材料は水あめ、水、砂糖、それとお好きなジャム。最後に…』

TV『相手においしく食べて欲しいと思う、愛情でーす!』
                           終

【次回予告】

社長「祝! 事務所いてーん!!」

3P「イエーイ!」

P「…………」

中年の働きにより事務所はランクアップする。
しかし勧誘の方は…

P「あと10年若ければな…」

ちひろ「どうしてかたくなに髭を剃らないんですか…」

でも逆に考えればいい、別にスカウトしなくてもいいんだ…と。

???「ええっ! いいんですかこのデザートの山…」

???「あなたが眼鏡マスター…」

???「あ…あの…、こ、こ、これオススメです…」


???「私の力を感じてくれたか? もちろんまだ本気は出していないよ」

P(どうしてこうなった…)

後半はほろ苦く、そしてちょっぴり甘いお話。

???「こんな私が…人前に立てるんでしょうか……?」

P「自信を持ってください」

自分では動けなかった者と動けない者、似ている者同士の物語。
中年は、彼女に笑って欲しいが為に手を差し出す。

P「もっと笑顔になってください、あなたは幸せになるべきだ…」

???「…Pさんも幸せになってほしいです」




P「この仕事が終わったら……」

次回、中年P「…アイドルは幸せであるべきだ」

少し聞きたいんですが結構知名度があるアイドルの画像は出さなくてもいいでしょうか、ご意見お願いします。
ここまで見てくださってお疲れ様でした。

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