ニャル子「6月ですねえ」
真尋「6月だな」
ニャル子「6月は何も無いって言ったじゃないですか」
真尋「無いって言ってたな」
ニャル子「なんで始めたんですか」
真尋「言いたいことがあったんだ」
ニャル子「言いたいことですか」
真尋「ああ、愚痴みたいなもんだけど」
ニャル子「はぁ、愚痴ですか」
真尋「最近、僕が真酷の人とか言われてるみたいなんだけど」
ニャル子「そりゃ、私にあんだけ酷いことすりゃそうですよ」
真尋「いや、確かにしちゃったよ? それも2回も」
真尋「でもさ、それよりもはるかに、いちゃいちゃやほのぼの書いてるんだよ?」
ニャル子「そうですね」
真尋「にゃるこ、とか可愛かったと思わない?」
ニャル子「自画自賛ですか」
真尋「なのに、酷いことする人代表みたいな言い方……酷いよね」
ニャル子「現にノリノリでしてたじゃないですか。魔酷とか言われるくらい」
真尋「いや、だって安価だったし、僕悪くないし」
ニャル子「責任転嫁ですか」
真尋「まあ、こんなこと愚痴ることを求めてないよな」
ニャル子「まあ、そうですね」
真尋「でも、6月って何も無いよな、もっかい言うけど」
ニャル子「それっぽいイベントは無いですね」
真尋「強いて言うなら梅雨?」
ニャル子「相合傘とかですか」
真尋「そうだね」
真尋「何か、こうネタがほしいね、季節限らず」
ニャル子「正直、いつもネタ切れ気味なんですよね」
真尋「色々書いたせいで、何書いても前のと被ってる気がして、悩むんだよねすごく」
ニャル子「あ~んとか膝枕とかなでなでとか、その辺はいちゃつくときは常にしてる気がしますね」
真尋「こういうのってまたか、と思うのかそれとも、何度見てもいいもんだ、と思うのかどっちなのか」
真尋「例えば6月ネタで、さっき言った相合傘や」
真尋「ジューンブライドのネタをしたら、って言った人いたけど」
ニャル子「他ので書いたことあるんですよね。だから書くのを悩んじゃうわけです」
真尋「まあ、そんなわけで今回はみんなに少ネタを求めつつ書いていこうと思う」
ニャル子「なんかどうでもいいことでもいいので、書いてくれるとネタに出来るかもしれません」
真尋「というわけで、こっから本当にスタート」
ニャル子「ちなみに、基本いちゃいちゃほのぼのですから。スレタイは虐めるって言ってないですし」
ニャル子「真尋さん、6月ですよ」
真尋「6月だな」
ニャル子「雨降ってますね」
真尋「そりゃ、梅雨だしな」
ニャル子「雨ばっかり降ってると、少し憂鬱になりませんか?」
真尋「まあ、そりゃちょっとは、というかかなり」
真尋「洗濯物は乾かないから溜まるばっかだし」
ニャル子「憂鬱の方向が、かなり主夫ですね真尋さん」
ニャル子「部屋干しすりゃいいじゃないですか」
真尋「平気で下着まで干すだろお前。僕の気持ちにもなってくれ」
ニャル子「ちぇー」
ニャル子「まあ、そんな憂鬱な気分もゲームで多少吹き飛ばしましょう!」
真尋「お前、宿題やったのか」
ニャル子「うっ……まだですけど」
真尋「ちゃんとやってからにしろよ」
ニャル子「真尋さん……お母さんみたいですよ」
真尋「お前が無駄に手がかかるからなぁ」
ニャル子「ぶっちゃけ私、大学出てますからどうでもいいですし」
ニャル子「だからー、ゲームしましょ~、ね~、真尋さ~ん」
真尋「解った解った、何するんだ」
ニャル子「じゃあ、これで」
真尋「太鼓の達人ねえ」
ニャル子「私の華麗になるバチさばきを!」
真尋「あ、それないから。普通のコントローラーで」
ニャル子「ええ~、専用コントローラーなしとかありえませんよ!」
真尋「そこまで僕はゲーマーじゃないし……母さんなら持ってるかもだけど、どこに仕舞ってるか」
ニャル子「探すのは面倒ですね」
真尋「クー子なら持ってるんじゃないのか?」
クー子「……呼ばれて飛び出てじゃじゃん」
ニャル子「おわっ! クー子!」
クー子「……話は聞かせてもらった。さあ、これを使うがいい」
真尋「さすがゲーマー、ちゃんともってるんだな」
ニャル子「流石ですねえ、一応褒めてあげます」
クー子「えっへん」
ニャル子「じゃ、もう部屋戻っていいですよ」
クー子「……それはさすがにひどい、くすん」
ニャル子「はははっ! さすがにやりますねえクー子!」
クー子「ニャル子相手とはいえ、負けれない」
ドンドンドンドンドン カッカッ ドンドン
真尋「すごいな、難易度おにで……僕には無理だあの動きは」
クー子「……あとで少年にもレクチャーしてあげる」
ニャル子「おおっと、それは私の役目ですから、クー子の出る幕じゃないですよ!」
真尋「よく、動きそのままに口喧嘩出来るな」
クー子「……いけ、ふぁんねる」
ニャル子「おわっ! ちょ、それで邪魔するのは卑怯ですよ!」
真尋「それでも、ミスせず続けるニャル子もすごいよ」
フルコンボダドン
真尋「フルコンしてるし」
ニャル子「そう言えば真尋さん」
真尋「ん?」
ニャル子「洗濯物が乾かないと嘆いてましたが」
真尋「うん」
ニャル子「クー子を使えば、すぐ乾くんじゃないですか?」
真尋「ああ、その手があったか。クー子、頼めるか?」
クー子「……少年が言うなら、やってあげる」
クー子「……ん」
真尋「おお~、良い感じじゃないか?」
ニャル子「これならすぐ乾きますね」
真尋「そうだな、しばらくそこでじっとしといてくれるか?」
ニャル子「私たちは引き続きゲームをしてますから」
クー子「……え」
クー子「……くすん」
ニャル子「あ、いつのまにか雨が上がってますよ」
真尋「お、ほんとだな」
ニャル子「というわけで、早速出かけに行きましょう」
真尋「え~、また降るかもだぞ?」
ニャル子「ま、そのときはそのときで」
真尋「まあ……いいけどさ」
クー子「……わたしも」
ニャル子「あ、クー子はちゃんと洗濯物乾かしときなさいよ」
クー子「……くすん」
真尋「さすがに可哀想じゃ」
クー子「……ニャル子が言うなら仕方ない。少年は出かけてくるといい」
真尋「そうか? それじゃ……」
クー子「……洗濯物にニャル子の下着が無かった」
クー子「……くすん。上着で我慢する」
ニャル子「6月といえば紫陽花ですよね。綺麗です」
真尋「そうだな」
ニャル子「紫陽花は、次第に色が変わるから『七変化』と言われてるんですよ」
真尋「へー」
ニャル子「花言葉は色々ありますが……移り気とかありますが、私にぴったりなのがあります」
真尋「何なんだ?」
ニャル子「『ひたむきな愛情』や『辛抱強い愛情』です!」
真尋「へぇへぇへぇ」
ニャル子「3へぇですか」
真尋「お前、地球の花のことなのに、偉い詳しいな」
ニャル子「お花のことに詳しいのって、女の子らしくて可愛くないですか?」
真尋「それを自分で言っちゃうとこがマイナスだな」
ニャル子「残念です」
ザーッ
ニャル子「わわっ! また降って来ましたねっ」
真尋「だから、言っただろまた降るかもって! とりあえず走るぞ」
ニャル子「ちょっと外出るだけでしたから平気だと思ってたんですよ! あ、待ってくださいよ真尋さん」
真尋「傘持って来れば良かったなぁ」
ニャル子「そしたら相合傘が出来ましたのに」
真尋「いや、なんで一つしか持ってきてないことになってるんだ」
ニャル子「そりゃ、空気読んでそうなるんじゃないんですか?」
真尋「なんの空気だよ!」
ニャル子「はっ、はっ……ふー、ここでちょっと雨宿りしますか」
真尋「はー、はー……ああ、そうだな」
ニャル子「早めに止むといいんですけどねぇ」
真尋「いざとなったらコンビニで傘でも……っ!?」
ニャル子「あれ、真尋さんどうしました?」
真尋「な、なんでもない!」プイ
ニャル子「だったら、なんでそっぽ向いてるんですかー」
真尋「べ、別にいいだろっ」
ニャル子「ん~……?」
ニャル子「はっは~ん……」
ニャル子「真尋さん、真尋さん」チョイチョイ
真尋「な、なんだよ……」
ニャル子「ちらり」
真尋「ばっ! お前……何やって!」
ニャル子「何って気になってたんでしょ? 透けて見えたた下着が」
ニャル子「ですから、ちゃんとよく見せておこうかと思いまして」
真尋「アホか! 僕は……別に気になって……なんかだな……」
ニャル子「顔真っ赤ですよ?」
真尋「~~っ! うるさいな!」
ニャル子「あはは。……あ、雨上がって来ましたよ」
真尋「あ、ああ……ほんとだ」
ニャル子「ただ今帰りましたー」
真尋「ただいまー……はぁ」
ニャル子「おや、どうしました真尋さん。ため息なんてついて」
真尋「お前のせいだよ、ちくしょう」
ニャル子「なんのことやら?」
真尋「まあいいや……クー子はどうなったかな」
ニャル子「そう言えば、洗濯物乾かしてましたね」
真尋「おーい、クー子」
真尋「クー子?」
クー子「……うぅ」
ニャル子「ちょ、クー子が倒れてますが」
真尋「お、おいクー子!? 大丈夫か!」
クー子「……しょ、少年」
真尋「なんだ?」
クー子「おなかすいた……」グゥゥゥ
真尋「は?」
クー子「……洗濯物乾かすのにエネルギー使ったせいで、ぺこぺこ」
ニャル子「んな、くだらないことで」
真尋「お前……冷蔵庫に色々あるんだから適当に作れよ」
クー子「……料理出来ない、くすん」
飯とか
どうでもいいけど、クー子膝枕スレ良かったよね。誰かスレ立ててああいうの書いてYO!
真尋「というわけで、急遽クー子に料理を教えることに」
クー子「……ぱちぱち」
ニャル子「なんで私まで……まあ、真尋さんとクー子を二人きりにするわけにはいかないんですが」
クー子「……ニャル子もいるとやる気が出る」
真尋「で、クー子はどのくらい料理ができるんだ?」
クー子「……恥ずかしながら」
真尋「全くか」
クー子「……食べる専門」
真尋「今日から、少しはつくれるようになろうな」
クー子「……少年がそう言うなら」
真尋「じゃあ、食材切ってみて」
クー子「……さすがにそれくらい」
真尋「まあ、一応」
クー子「いけ、フィンファンネル」
真尋「はい、ストップストップ」
クー子「……なに、少年?」
真尋「食材切る程度で、宇宙CQC使うな」
クー子「……じゃあ、何で切れば」
真尋「包丁があるだろ」
クー子「……少年、包丁は危ない」
真尋「宇宙CQCのがはるかに危険だろ! いいから、禁止だ」
クー子「……くすん」
真尋「じゃあ、ちょっとフライパン使ってみようか」
クー子「……焼くのはお手の物」
真尋「だから、フライパン使えって言ってるだろ」
クー子「……少年がそう言うなら仕方ない」
真尋「で、野菜炒めでも作るか」
クー子「……野菜炒めるだけでいいの?」
真尋「まあ、味付けとかはいるけど」
クー子「……わたしを甘く見ないで欲しい、それくらい余裕」
真尋「ふーん、じゃあ取り敢えず作ってみようか」
クー子「おっけー」
クー子「ふふん」
真尋「見た目はそれっぽいな」
クー子「……これくらいお手の物」
真尋「じゃ、食べてみようか」
ニャル子「私もいただきますか」
真尋「ぱく……もぐもぐ」
ニャル子「あむ……んぐ」
真尋「……クー子」
クー子「……なに?」
ニャル子「これ、間違いなく砂糖と塩を間違えるという、ベタなドジしてますよ」
クー子「……」
クー子「てへぺろ♪」
真尋「ごまかすなって」
クー子「……くすん」
真尋「今日は雨が酷いな。雷まで鳴ってるよ」
ニャル子「」ガクガク
クー子「」ブルブル
真尋「お前らどうしたんだよ? 雷が怖いのか?」
ニャル子「あ、当たり前ですよ!」
真尋「へぇ、お前らでも雷が怖いのか? 雷なんて食らってもピンピンしてるだろうに」
クー子「……少年は何も解ってない」
真尋「へ?」
クー子「……落雷、停電によるゲームデータの喪失はどうしようもない」
ニャル子「さらに、PCのHDDが吹っ飛んだら全てが終わりですよ!」
真尋「はぁ……そういうもんか」
ゴロゴロ ドカァン!
真尋「うわっ!」
ニャル子「ひぃっ! 近い! 近かったですよ真尋さん!」
真尋「そ、そうだな」
ニャル子「停電したりしませんよね? 私のデータ大丈夫ですよねぇ!」ガクガク
真尋「落ち着けって」
真尋「大丈夫だと思うけど……解んないよ正直」
クー子「……ぐす……少年ひどい。たまには守ってほしい」
真尋「具体的にどうやって」
クー子「……雷対策用の電源タップを買ってくるとか」
真尋「僕じゃなくてもいいだろ……自分で買えよ。てか、最初から用意しておけよ」
クー子「……くすん、少年のけーち」
真尋「ふと、思ったんだが」
ニャル子「何ですか真尋さん、いい雷対策が思い浮かびましたか?」
真尋「お前のそのアホ毛、避雷針っぽいし代わりにならないのか?」
ニャル子「えーっと、本気で言ってます」
真尋「このへんに落ちて、停電したりするかもしれないなら、お前に落ちたほうがいいだろ?」
ニャル子「むむ……言われてみれば」
真尋「おい、悩むな。冗談なんだから」
ニャル子「真尋さん、ちょっと出ていきます!」
真尋「お、おいニャル子!?」
ニャル子「いつでも来いやー! サンダー、サンダラ、サンガー、サンダガ、サンダジャー!」
真尋「あ……行っちゃった」
クー子「……少年」ジトー
真尋「だって……マジにするとは思わないだろ普通」
ニャル子「真尋さん……」
真尋「あ、帰ってきた」
ニャル子「雷には……勝てなかったです……がくり」
クー子「……そんな……ニャル子―!」
真尋「いや、勝てたらびっくりだよ」
クー子「ニャル子の犠牲は無駄にはしない」
真尋「いやいや、クー子も何言ってんだ」
真尋「いいから風呂入れ。雨降ってるのに外なんか出て」
ニャル子「真尋さ~ん一緒に……」
真尋「クー子とでも入ってろ」
ニャル子「私、おばあちゃんとの遺言で、クー子とだけは一緒に風呂に入るなって」
クー子「……酷い遺言……ぐす」
ニャル子「ギガデインと言えば?」
真尋「ドラクエか」
ニャル子「ダイは結局、最後までギガデインが使えませんでしたね。使えそうなのに」
クー子「マハジオンガと言えば?」
真尋「メガテンか」
クー子「ペルソナもいい」
真尋「P4GがPSVitaで絶賛発売中だな」
ニャル子「バルハラーと言えば」
真尋「ブレスオブファイアか」
ニャル子「私は今でも、BoF6の発売を待ってるんですよ……無いと解ってても」
ニャル子「7月です」
真尋「え、もう7月?」
ニャル子「だって6月でのネタが出なくなってきてますし」
真尋「で、そこから6月ネタが出たり、思いついたらどうすんだ?」
ニャル子「戻ったらいいんですよ。時系列がごちゃごちゃな日常マンガなんてあるでしょ」
真尋「まあ、そうだけど」
ニャル子「夏ってことなので、8月くらいまでは引っ張れます」
真尋「まあ、そうだな」
ニャル子「一部9月も夏扱いになってそうですけど、ここは8月までが夏で」
真尋「7月かー」
>>87
> ニャル子「バルハラーと言えば」
>
> 真尋「ブレスオブファイアか」
>
> ニャル子「私は今でも、BoF6の発売を待ってるんですよ……無いと解ってても」
今この瞬間にお前を全面支援することが決まった
同志よ
真尋「まず七夕か」
ニャル子「七夕は現在進行形で題材にしてるSSがあります」
真尋「あとは、プールとか海とか」
ニャル子「それ何度か書いてるから、被らないようにするのに悩むんですよね」
真尋「やっぱ季節とか月でしばっちゃ駄目だな」
ニャル子「だから、何でもいいからネタ募集ですね」
真尋「あんまメタ発言多いのはあれだから、このへんで」
ニャル子「7月の始まりですよー」
真尋「6月に戻るかも、なのにか」
真尋「暑いな……」
ニャル子「暑いですねぇ……」
クー子「……熱い」
真尋「クー子はいるだけで熱いな」
ニャル子「薄着になるのはいいことですけどねえ」
ニャル子「真尋さん身体……やぁん」
真尋「お前何を想像した、おい!」
クー子「……ニャル子も薄着……じゅるり」
ニャル子「あんたも何想像してやがりますか」
風呂上がり上半身裸にタオルを首にかけて乳首隠れてる
暑いから扇風機のまえであ゛ーをして風でめくれる、まで妄想した
ニャル子「7月はまず七夕がありますね」
真尋「つっても……願い事書いて吊るすくらいか」
ニャル子「真尋さんは何を願いますか? 私とあんなことやこんなことしたい、とかですか?」
真尋「それはないな」
ニャル子「ですよね、願わなくてもいつでも出来ますものね」
クー子「……わたしはニャル子と、あんなことやこんなこと以上のことしたい」
ニャル子「その先に待ってるのは死ですね」
クー子「……くすん」
真尋「クー子も懲りないな」
クー子「……じゃあ、少年でもいい」
真尋「じゃあ、ってなんだよ……」
クー子「……少年、細かいことを気にしてたらいけない」
ニャル子「しかし、願い事は何を書きましょうかねえ」
真尋「あれ、お前のことだから、僕に関してどうのこうの書くかと思ってた」
ニャル子「ふふん、真尋さんのことは、私自身でなんとかしますからね!」
真尋「あ、そう」
ニャル子「こう……自分で頑張って攻略したほうが、愛着わくじゃないですか?」
真尋「なんかやな言い方……」
ニャル子「冗談です♪」
真尋「冗談に聞こえないんだよ、お前が言ったら」
クー子「……ニャル子、わたしの攻略は即エンディングだよ」
ニャル子「バッドエンドは遠慮しますから」
クー子「……くすん」
クー子「……しくしく」
真尋「どうしたクー子、わざとらしく、しくしく言って」
クー子「……少年、私はニャル子に冷たくされて、いまとても傷ついてる」
真尋「自業自得な部分もあるけど」
クー子「……できればニャル子に慰めて欲しいけど、それも叶わない……しょぼん」
真尋「で、僕にどうしろと?」
クー子「……代わりに慰めて」
真尋「んなこと言われても」
クー子「……しくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしく」
真尋「はいはい、解った解った」
クー子「いぇい♪」
真尋「で、僕はなにをすればいいのさ?」
クー子「……さあ?」
真尋「考えてなかったのかよ!」
クー子「……七夕だし、なにか一つお願い聞いて」
真尋「……出来る範囲でだぞ」
クー子「……じゃあ少年、愛人に」
真尋「だが断る」
クー子「……二番でいいから」
真尋「あのな……」
クー子「……先っちょだけ」
真尋「なんのだよ! ちゃんとしたの言えよ!」
クー子「……くすん」
ちゃんとしたの、がちゃんと言えよに見えて服従SSハジマタと思ってしまった
ニャル子「クー子だけずるいです! 私も何かお願いしていいですか! いいですよね!」
クー子「……ずるいって全部断られたのに」
真尋「お前も、出来る範囲でだぞ」
ニャル子「赤ちゃん欲しいです」
真尋「却下」
ニャル子「結婚しましょう」
真尋「だが断る」
ニャル子「婚約でも」
真尋「すぐ破棄するぞ」
ニャル子「じゃあ、愛の営みでも」
真尋「なんでそういうのばかりなんだよ」
ニャル子「でも、真尋さんに出来る範囲ですよ?」
真尋「今後の人生に、影響ないので頼む」
ニャル子「じゃあ、キスで」
真尋「またそういう……」
ニャル子「別にこれくらいは、人生に影響ないと思いますが!」
真尋「そうだけど……でもなんていうか……解るだろ!」
ニャル子「解らないでーす。早くお願いしまーす」
真尋「くっ……解ったよ。じゃあ――」
ニャル子「ほっぺとかは認めませんからね。ちゃんと唇で」
真尋「くそ……先に……」
クー子「……少年とニャル子が……そんなのだめ」
ニャル子「あんたは、そこでじっとしてなさいっての!」
クー子「……名状しがたい触手のようなものが」
真尋「それ触手じゃね?」
クー子「……まさかニャル子のほうから、触手プレイを求めてくるなんて……ぽっ」
ニャル子「無視無視っと」
ニャル子「真尋さん……はやくぅ……」
真尋「うぅ……ええい! ……ちゅ」
ニャル子「……んっ」
真尋「……これで満足か」
ニャル子「う~ん、バードキスじゃちょっと物足りないですが」
真尋「贅沢いうな!」ゴツン
ニャル子「あいたっ! 照れ隠しが激しいですねぇ、相変わらず」
ニャル子「まぁ、満足しときますか……うふふ」
クー子「……少年」
真尋「なんだよ? クー子もまだなにかあるのか?」
クー子「……わたしともキス……ニャル子と間接キス」
真尋「え、ちょ……待てって!」
クー子「またない」
ニャル子「ちょ、何やってんですかクー子!」
クー子「……少年ともキスできて一石二鳥」
真尋「待った待った!」
クー子「……少年はわたしとしたくないの? わたしのこと嫌いなの? ぐすん」
真尋「え、いや……そういうわけじゃ」
クー子「すきあり」
真尋「えっ――」
クー子「んっ……ちゅ……」
真尋「んっ!? う……あ……」
クー子「いぇい」
ニャル子「し、舌は!? まさか舌まで入ってませんよね!」
クー子「……ひみつ」
ニャル子「はぁ!?」
クー子「……それはさすがに、ニャル子でも教えられない」
ニャル子「あ、あんた……まさかそんな……」
クー子「……くす」
ニャル子「どうやら死にてえみたいですね」
真尋「いやいや、してないから! 入ってないから!」
ニャル子「ま、マジですか! ですよね! そうですよねー!」
クー子「……少年ったら照れ隠ししなくていいのに」
ニャル子「やっぱりそうなんですか! クー子を殺すしか!」
真尋「あーもう! クー子も煽るな!」
クー子「……くすくす」
真尋「雨が続いてるなあ」
ニャル子「まだ梅雨があけてないんですかね」
クー子「……雨が続くとカビが」
真尋「その辺は注意してるつもりだけど……」
ニャル子「真尋さん、無駄にその辺几帳面ですからねぇ」
クー子「……油断しない方がいい、カビが生えたパンが出るかもしれない」
真尋「パンなら冷凍庫に保存してるし、それはないと思うけど」
クー子「……きっとその油断が命取り」
真尋「……なあ、クー子」
クー子「……なに、少年?」
真尋「パン、カビさしたのか?」
クー子「……………………そ、そんなことない」
真尋「さしたんだな?」
クー子「……ヒューヒュー」
真尋「口笛吹けてないぞ」
クー子「……てへぺろ」
真尋「謝るなら今のうちだぞ?」
クー子「そーりー」
真尋「ご飯抜きにしようか」
クー子「……ごめんなさい」ペコリ
真尋「で、原因はなんだ」
クー子「……ネトゲにハマって引きこもってたら、部屋にあったパンが」
真尋「引きこもってるなよ……」
クー子「……最近フェスもあったからつい」
真尋「なんだよフェスって」
クー子「……何年ぶりかの拡張ディスクも出るんだよ?」
真尋「ごめん、解らないから」
クー子「……少年もやるべき。今度招待する」
真尋「ネトゲは遠慮しとくよ」
クー子「……少年、ほんとごめんね?」
真尋「ったく……そうやって、最初から素直に謝っておけばよかったのに」
クー子「……怒られるかなって」
真尋「そのくらいじゃ怒らないよ」
クー子「少年やさしい」
真尋「そういえば、小学校の頃、同級生の机の中からカビたパンが出てきたな」
ニャル子「はー、なんでまた?」
真尋「食べれなかったパンを、机のなかに押し込んでたんだろ」
真尋「そいつ整理整頓できないやつで、机の中がプリントとかで溢れてたからなぁ」
ニャル子「そういう人って、普段過ごすのも大変そうだんですけど、どうしてるんでしょうかね」
真尋「で、そいつが休んだ時に、先生がプリント入れようとして、机の中整理してると……」
クー子「……カビパンが」
真尋「野菜パンかって思うくらい、全体が緑色だったな……」
ニャル子「で、罰に食べさせられたと」
真尋「いや、ないない」
クー子「……え、このパン食べなきゃ……だめ?」
真尋「食べなくていいから」
クー子「……よかった、くすん」
真尋「あれ、ハス太は?」
ニャル子「ハスターくんなら、冷蔵庫の中で冷たくなってます」
真尋「なんでまた?」
ニャル子「暑いからじゃないですか?」
真尋「だからって、冷蔵庫のなかに入らなくても」
ニャル子「まあ、いつものことですから」
真尋「いつもやってたのか」
ニャル子「ああ見えても、高位の邪神ですし放っといてもいいでしょ」
真尋「冷蔵庫の電気代がかかってそうだけどなあ」
真尋「あれ、ハス太は?」
クー子「……ハス太くんは、ルーヒーの隣でたこ焼き売ってる」
真尋「なんでまた」
クー子「……お手伝いじゃないかな」
真尋「じゃ、出てこなくても不思議じゃないのか」
クー子「……そう、不思議じゃない」
クー子「……きっと、二人でキャッキャウフフしてる」
真尋「あの二人がキャッキャウフフって……」
クー子「……だから少年はわたしと、きゃっきゃうふふするべき」
真尋「なんでそうなるんだ」
ニャル子「今はさくらんぼが旬らしいです」
真尋「そうなんだ、知らなかったな」
ニャル子「私も知りませんでした。人づてで聞いただけですから」
クー子「……さくらんぼたべたい」
真尋「急に言われてもあったかな」
ニャル子「クー子の言うことなんて、ほっときゃいいんですよ」
クー子「……くすん」
真尋「いやまあ、安物でもいいならさくっと買ってくるけど」
クー子「いぇい」
ニャル子「真尋さん、最近クー子に甘くねえですか?」
真尋「まあ話してたら僕も食べたくなったしな。ニャル子も食べるだろ?」
ニャル子「では……ありがたくいただきます」
クー子「……うまうま」モグモグ
真尋「うん、美味しいな」
ニャル子「そういえば、さくらんぼのへたを口の中で結べると、キスが上手いって言いますよね」
クー子「……でりしゃす」モグモグ
真尋「聞いたことあるな」
ニャル子「ちなみに私は結べますよ♪」
クー子「……えくせれんと」モグモグ
真尋「すっごいどうでもいい」
ニャル子「えー、真尋さんもキスが上手な女の子に、キスされたほうが嬉しいでしょ?」
クー子「……うん、ニャル子にキスされたら嬉しい」
ニャル子「さくらんぼ食っときなさい」
クー子「……くすん……もぐもぐ」
風呂入ってきます
ニャル子「あ……もうさくらんぼなくなっちゃいましたね」
クー子「……もぐもぐ……残念……もぐもぐ」
ニャル子「あんたが、やたら食ったからでしょうが」
真尋「僕のこれが最後か……ぱく」
ニャル子「むむ……二つ付きですか」
真尋「ん?」
ニャル子「かたっぽいただきます! ぱくっ!」
真尋「んっ!? 近い近い!」
ニャル子「ん、もぐもぐ」
真尋「もぐ……はやくはなれ――」
ニャル子「んっ、ちゅっ」
真尋「んっ!? おまっ! いま……」
ニャル子「えへへ……甘いですねえこのさくらんぼ♪」
クー子「……むぅ~」
クー子「……少年だけずるい。ニャル子とキス」
真尋「いや……そんな事言われてもだな……」
クー子「……ニャル子、わたしとも」
ニャル子「い・や・で・す~」
クー子「……じゃあ」
真尋「え、おい、ちょっと……!」
クー子「ちゅ……」
ニャル子「ちょっとクー子!」
クー子「……してくれないなら少年とする」
ニャル子「してから言ってんじゃねえですよ!」
クー子「いぇい」
真尋「はぁ……またこいつは……」
ニャル子「ふ~、暑い暑い。お風呂上りは暑いですね」
ニャル子「扇風機扇風機っと」
真尋「ちょ、ニャル子! おまえ、なんて格好してんだおい!」
ニャル子「何って……見たとおりですが?」
真尋「アホか! なんか着ろよ!」
ニャル子「パンツは着てますよ?」
真尋「いや……その……タオルで隠れてる胸とかがな……」
ニャル子「おや、見たいのでしたら、言ってくだされば」
真尋「いいっ! いいから服着てこい!」
ニャル子「と言っても暑いですからねー。ぽちっと」
ブィィィィン
ニャル子「あ~……涼しいです」
真尋「ったく……あのバカが……」チラッ
ニャル子「ワレワレハウチュウジンダ~」
真尋「……」チラ、チラ
ニャル子(なんだかんだ言っておきながら、チラ見する真尋さん萌え)
真尋「おい……いい加減服着ろって」
ニャル子「あっれ~? 着ちゃっていいんですか?」
真尋「なんだよ……いいに決まってるだろうが」
ニャル子「あ、扇風機もうちょっと強くしちゃいましょう」
ブオオオオオン
真尋「……っ!? ちょ、ニャル子見えてるって!」
ニャル子「なにがです?」
真尋「いや……何がって……その……」チラッ、チラッ
ニャル子「言ってくれないと……解りませんよ……?」
クー子「……はぁはぁ、ニャル子の胸……」
クー子「これでしばらくは戦える」
ニャル子「……ほんとあんたは、いらんときに出てきますねえ!」
クー子「……風呂あがりのニャル子も色っぽいよ?」
ニャル子「あんたに言われても嬉しくありません」
クー子「……その下着もえっちだよ?」
ニャル子「真尋さんのために用意したんですから、見るんじゃねえです」
クー子「……ニャル子、お風呂上がりなのに冷たい、くすん」
ニャル子「あんたをぶっ飛ばして、暖かくなりましょうか?」
真尋「やめろやめろ、家壊す気か。あとさっさとニャル子は服着ろ」
真尋「はぁ……もう寝るよ」
ニャル子「真尋さん、一緒に寝ましょ♪」
クー子「……ニャル子一緒に寝よ」
ニャル子「あんたはハスターくんとでも寝てなさい」
クー子「……くすん、じゃあ少年、一緒に寝よ」
ニャル子「待ちなさい、それじゃあ結局変わらねえでしょが」
真尋「いやいや、僕は一緒に寝るなんて言ってないが」
クー子「……寝てくれないの?」
ニャル子「寝てくれないのですか?」
真尋「そもそも、三人はさすがに無理だろ……」
ニャル子「……うるうる」
クー子「……くすん」
真尋「泣いても駄目だからな。僕は寝るから、さっさと出ていけよ」
てなわけで寝る
あ、いい忘れてた、起きて残ってたらもちろん続き
色々ネタ頂いたので、落ちてもまた立てるとは思うけど未定
真尋「ふぁ……よく寝――」
ニャル子「すぅ……すぅ……」
クー子「くぅ……くぅ……」
真尋「……なんでここにいるんだよこいつらは」
真尋「おい、おきろ!」
ニャル子「んっ……あ、おはようございます真尋さん」
クー子「……ぐっもーにん」
真尋「なんでここにいるんだ?」
ニャル子「むらっときてやった、後悔はしていない」
クー子「……右に同じく」
真尋「変なことしてないだろうな……」
ニャル子「海の日ですね」
真尋「海の日っていまいちどんな日か知らない」
クー子「……休みになるなら、別にどうでも」
ニャル子「海の恩恵に感謝する日らしいですよ」
真尋「海の恩恵って言われてもなぁ」
ニャル子「水着見れたりすることじゃないですか? 海行きます?」
真尋「プールでいいだろ」
ニャル子「別にプールでも私は」
クー子「……ニャル子とプール……はぁはぁ」
ニャル子「盛ってんじゃねえですよ」
真尋「いや、行くって言ってないけど」
ニャル子「でも、今日近くのプールがプール開きですよ」
真尋「遅くね? 海の日にプール開きって明らかに遅いだろ」
ニャル子「まあまあ、細かいことは気にせずにですね、当然行きますよね?」
クー子「……行く以外の返答は許可しない」
真尋「はぁ……しょうがないな、行くか」
ニャル子「さすがです! だから真尋さん好きですよ!」
クー子「……わたしも好き、ニャル子の次に」
真尋「はいはい、そりゃどーも」
真尋「行くんならさっさと用意しろよー」
ニャル子「さーいえっさー!」
クー子「いえっさー」
~プール~
真尋「ニャル子たち、着替え遅いな……一人で待つ身にもなれよ……」
ニャル子「まっひろさ~ん、おまたせしました~」
クー子「……待たせた」
真尋「えらく遅かったな」
ニャル子「いやぁ、クー子のやつが着替え中に無駄に発情しやがって、一発どころか十発ほど」
クー子「……ニャル子激しかった……ぽっ」
ニャル子「さらにもう十発ほど、殴っときましょうかね?」
クー子「……冗談なのに、くすん」
ニャル子「あんたのは冗談とは思えませんが」
真尋「ほら、せっかく来たんだから漫才してるんじゃない」
ニャル子「そうですね、遊びましょうか!」
クー子「おーいぇい」
ニャル子「で、真尋さんどうですか、私の水着!」
クー子「……水着どうでしょう」
真尋「どうでしょうって……まあ、似合ってる?」
ニャル子「なぜ疑問形なんですか」
真尋「だって、水着の感想なんて何言えばいいか」
真尋「ていうか、クー子はなんで白スク水なんだよ、ゼッケンとかどうしたんだよ」
クー子「……需要の関係?」
真尋「お前も疑問形じゃないか……」
クー子「……少年には受けが悪かった、くすん」
真尋「ああ、そういうわけじゃなくて……」
真尋「でも、ここで良いって言ったら、そういう趣味みたいじゃないか僕が……どうすれば」
クー子「……慌てないで少年」
クー子「……わたしは少年がどんな趣味でも、もうまんたい」
真尋「ああ、もうそういうことでいいや……」
クー子「……」ピコピコ
真尋「で、お前わざわざプールまで来て、なんで携帯ゲームしてるの?」
クー子「……わざわざプールでゲームというのは贅沢?」
クー子「……そう、こたつにみかんみたいに」
真尋「どこがだ、取り上げるぞ」
クー子「そんな……少年のいけず……」
真尋「せっかく来たんだから、プールを楽しめよ……」
クー子「……少年がそういうなら仕方ない」
クー子「……ゲームは一時間ごとにして、合間の休憩時間にプールを」
真尋「没収だ!」
クー子「あぁん……かえして……」
真尋「帰るときに返してやるから」
クー子「……くすん、少年は鬼畜」
真尋「お前、ほんとなんで来たんだよ……」
ニャル子「真尋さん、なにクー子の相手ばかりしてるんですか!」
真尋「いや、ただ注意してただけなんだけど」
ニャル子「早く泳ぎましょうよ! むしろ、泳がなくていいですから、私といちゃいちゃしましょうよ!」
真尋「さすがに……こんなに人がいるところでそれはだな……」
ニャル子「人がいなかったらいいんですね! じゃあ、それっぽいところでしっぽりと……」
真尋「そういうことでもなくて」
ニャル子「でも、年頃の男女がプールに来て、いちゃつく以外に何をしろと?」
真尋「泳げよ」
ニャル子「じゃあ真尋さん、私泳げますけど泳げませんので、手取り足取り教えてくださいな」
真尋「はぁ……僕は泳いでくるから、そのおめでたい頭をどうにか出来たら来いよー」
ニャル子「あ、ちょっと真尋さーんっ」
真尋「……」
ニャル子「えへへ」
真尋「お前抱きつくなよ。上手く泳げないだろ」
ニャル子「いいじゃないですか、ここ流れるプールですし。このまま、時の流れに身をまかせましょう」
真尋「猛烈に恥ずかしいんだよ!」
ニャル子「では、無理矢理振り払ってもいいんですよ?」
真尋「いやだって……危ないかもしれないだろ……一応、水の中だし」
ニャル子「もう、照れなくていいですのに! 嬉しいんでしょうほんとは!」
真尋「やっぱ無理矢理振り払うか」
ニャル子「ごめんなさいマジすんません」
ニャル子「でもまあ、もう少しくらい良いじゃないですか」
真尋「……代わりにニャル子が昼飯おごりな」
ニャル子「そ、そこは男性が出して、甲斐性を見せるべきでは? いや、別にいいですけどね!」
真尋「……で、なんでクー子まで」
クー子「……除け者はさみしい」
真尋「僕に抱きつかなくても」
クー子「……ほんとはニャル子に抱きつきたかった。でも拒否られた……くすん」
ニャル子「だからって、真尋さんに抱きつく理由にはなりませんよ!」
クー子「……問題ない、少年はわたしの愛人になる予定」
真尋「そんな予定ないない」
クー子「……もちろん本命はニャル子だよ?」
ニャル子「んなの激しくどうでもいいです」
真尋「いや、さすがに恥ずかしいんだけど……離れてくれない?」
ニャル子「こうなったら、クー子が離れるまで私は離れませんからね!」
トイレから戻ってきた真尋さんが、俺Aに絡まれてるニャル子助けていちゃいちゃはよ
真尋「あーもう、さすがに無理だ! 二人とも離れろ!」
ニャル子「あぁん、真尋さぁん」
クー子「……残念」
ニャル子「むぅ……どうにかして再度、自然に真尋さんに抱きつくには……」
ニャル子(はっ……今、天の声を聞いたような……)
ニャル子(水着流されたーとか言って抱きつけばいいのでは!)
クー子「……」ジー
ニャル子「よーし、ではさっそく……」
クー子「……えい」クイッ、シュル
ニャル子「きゃー、真尋さーん水着流されちゃいましたー(棒」ダキツキ
真尋「え?」
ニャル子「あれ?」
ニャル子(ちょ、マジで水着がないんですが!)
クー子「……うふふ、ニャル子の水着」
ニャル子(あいつかぁぁっっっ!!)
真尋「あの……ニャル子……流されたのは解ったけど……抱きつかれるとその……」
真尋「当たってるんだが……」
ニャル子「あ……えと、その……すいません!」
ニャル子「でも……このままだと、真尋さん以外の人に見られちゃいます」
真尋「あー、えっと……クー子にでもタオル持ってきてもらって」
ニャル子「無理でしょう……水着が取れた原因はあいつですし」
クー子「にやにや」
真尋「……じゃあ、抱きつかれたまま、タオル取りに行かなくちゃなのか……」
ニャル子「私は願ったり叶ったりですが……ね♪」
真尋「さっさと行くぞ……」
真尋「はぁ……どうなることかと思ったが」
クー子「……ぐすん……いたい、たんこぶ出来た」
ニャル子「あんたのせいなんですから、当然です」
真尋「昼ごはんにするか……あ、ニャル子のおごりだぞ」
ニャル子「あ、ほんとに私のおごりなんですね。別にオールオッケーですが」
クー子「……ニャル子のおごり、いぇい」
ニャル子「あんたの分を私が出すわけねえでしょが」
クー子「……くすん」
真尋「そう言ってやるなよ。さっきいい思いが出来たのだって、クー子のおかげでもあるだろ」
ニャル子「……しゃあねえですね、真尋さんがそう言うなら」
クー子「……だからニャル子って好き、大好き」
ニャル子「しかたなく奢ってやりますから、そんなおぞましい台詞二度と言わないでください」
クー子「……くすん、くすん」
昼飯です
ニャル子「クー子め、私のお金だと思って遠慮無く食べまくりですか……」
クー子「……お腹いっぱい、愛いっぱい」
ニャル子「なーにが愛ですか、なにが。食ったもの全部吐き出させますよ」
真尋「ありがとなーニャル子」
ニャル子「いえいえ、問題ありませんよ真尋さん! 真尋さんなら、これから先一生養っちゃっても全然オッケーですよ!」
真尋「うん、それは遠慮しておく」
クー子「……この扱いの差……しくしく」
ニャル子「わざとらしく、しくしく言うなってんですよ」
クー子「……えーん、えーん」
ニャル子「」イラッ
クー子「……めそめそ」
ニャル子「……無視するのが一番ですね、たぶん」
クー子「……泣き落とし失敗」
真尋「ふー、トイレ混んでて時間かかった……」
真尋「ん……あれは……」
>>257「ねーねー、君可愛いじゃん」
ニャル子「止めてくれませんか」
真尋「あっちゃ……誰だか知らないが、ニャル子に絡むなんてご愁傷様としか」
>>257「もしかして、一人? だったら俺といいことしようぜ」
ニャル子「連れもいるんで、放っといてくれませんか?」
>>257「んなのどこにもいないじゃーん」
真尋「あれ……容赦なくぶっ飛ばすと思ったんだけど……一応、周りの目を気にしてるのか?」
真尋「てか、クー子もなんかいないし……ああもう、しょうがないな!」
真尋「おい、僕の連れになにしてるんだよ!」
ニャル子「あ、真尋さん……」
>>257「あ、なにあんた? もしかしてこの子あんたの彼女かなんか?」
真尋「……そうだよ、だからさっさとどっかにいけ」
>>257「はぁ~? こんな優男が? まじありえねー」
ニャル子「はっ……あんたみたいな屑とは比べるのもおこがましいくらい、真尋さんは素敵な人なんですよ」
>>257「ちっ……なんだよ……あーしらけた……」
真尋「行ったか……ったく、あんなやつ簡単にあしらえたろうに……」
真尋「周りに人が多かったからか?」
ニャル子「えへへ……まあ、それもありますね。騒ぎを起こしたら、せっかくのデートが台なしですし」
真尋「デートってな……一応クー子もいるんだが」
ニャル子「あと、もしかしたら真尋さんが助けに来てくれるかなって思いまして……」
真尋「なんだよそれ……はぁ、もし来なかったらどうしたんだよ」
ニャル子「でも、ちゃんとこうして来てくれたじゃないですか」
真尋「たまたま、運が良かったんだろ」
ニャル子「それに、私のこと……彼女だって……てれてれ」
真尋「あれは……あの場を凌ぐためにだな……」
ニャル子「もー、照れなくてもいいですって!」
真尋「照れてない!」
ニャル子「まあ、真尋さんがどう思おうと、周りからは私たちきっとカップルですよ!」
ニャル子「だからデートを楽しみましょうね」
真尋「ああ、くそ……クー子はどこ行ったんだよほんと……こういうときにいないんだから」
クー子「……ただいま」
真尋「あ、クー子……どこ行ってたんだよ」
クー子「……変な人に絡まれたから、燃やしてた」
真尋「も、燃やしてたって……その人死んでないよな?」
クー子「……さあ?」
真尋「……さあって」
ニャル子「いざとなったら、宇宙のなまらすげー技術がありますよ!」
真尋「ごめんなさい、名も無き一般人さん」
クー子「……絡むほうが悪い」
ニャル子「ささっ、気分を変えて遊びの続きですよ」
真尋「なにするんだ?」
ニャル子「そうですねぇ……」キョロキョロ
ニャル子「あ、あれ滑りましょう!」
真尋「ウォータースライダーか」
ニャル子「もちろん一緒にですからね!」
真尋「危なくないのかな?」
ニャル子「そんな細かいことは気にしちゃだめですって」
真尋「まあいいか……クー子はどうする……って」
ニャル子「先に行ってますね」
真尋「じゃあ、僕らも行くか」
ニャル子「で……」
クー子「……早く滑ろう」
ニャル子「なんでクー子は私の前にずっといるんですかねえ?」
クー子「……ニャル子と一緒に滑るため」
ニャル子「私があんたと滑るとでも?」
クー子「……じゃないと、どかないもん」
ニャル子「くっ……他のお客にも迷惑でしょが!」
クー子「……うまいこと誰もいない、いぇい」
ニャル子「くそう、くそう!」
真尋「ほら、もういいだろ。三人で滑ったらいいじゃないか」
ニャル子「だからって、私の前がクー子じゃなくても……」
クー子「……わたしにしがみつくニャル子……はぁはぁ……想像しただけで濡れる……もう濡れてるけど、水で」
ニャル子「きゃ~、真尋さ~んっ!」
真尋「後ろにいる僕に抱きつきながら滑るな! 器用なやつだな!」
クー子「……きゃーニャル子」
ニャル子「あんたちゃんと前見て滑りなさいよ! 抱きついてんじゃねえです!」
クー子「……くすん、ダブルスタンダード」
クー子「でもそんなの関係ねえ」ダキッ
ニャル子「ちょ、おま! やめなさいって!」
クー子「……ニャル子の背中、ニャル子の胸、ニャル子のお尻……はぁはぁ……もうこれだけでイケそう」
ニャル子「どこまさぐってやがるんですか! ていうか発情すんな! 熱いっ、熱いですから!」
クー子「……あぁ、ニャル子」ボゥッ!
ニャル子「ちょ、燃えてますって! 落ち着けってーの!」ガツン!
クー子「……いたい」
クー子「……あ」
ザッパーン
ニャル子「ぷはっ……クー子、さっさとあがりなさい! 今のあんたが入ってると、プールの水が沸騰しかねないです」
クー子「……でも、ニャル子のせいで水着が脱げた」
ニャル子「燃えただけでしょが」
クー子「……責任取って」
ニャル子「勝手に発情した分際で何を」
真尋「あのさ……えっと……クー子」
クー子「……なに少年?」
真尋「見えてるんだから……隠せよ」
クー子「いやん、えっち」
真尋「見てないから! いや、ちょっとは見えたけど! さっさと隠せ!」
クー子「……ふっかつ」
真尋「なんで、レンタルした水着もスク水なんだ」
ニャル子「店側の趣味じゃないですか?」
真尋「大丈夫なのか、その店」
クー子「……店の人にじろじろ見られた、恥ずかしかった」
ニャル子「あんたは、視姦されるのが好きだと思ってましたよ」
クー子「……さすがに知らない人に、じろじろ見られるのはやだ」
クー子「だから慰めて少年」
真尋「え、っと……何すれば」
クー子「……私とニャル子がうまくいくように」
真尋「うん、それ無理」
クー子「……くすん」
ニャル子「一人でのんびり泳ぐのも悪くないですねえ」スイー
ニャル子「つっても、溺れたら洒落になりませんね。周りに誰もいませんし」
ニャル子「おまけに一番深いプールですしねー」
ニャル子「……やばいですね。なんか一人で猛烈にフラグを立てた気がします」
ニャル子「あがっときますか……よっ」
ビキッ!
ニャル子「い……だっ……!?」
ニャル子「やば……足がつって……」
ニャル子「がぼっ……誰かっ! 真尋さ~ん! ごぼっ……真尋さ~ん、助けてっ!」
ニャル子「ああ、この際……げほげほ……クー子でもいいですから! あぶぁ……助けに来てくださいよ~っ!」
ニャル子「ごぼ……ぶあ……」
クー子「……はっ、ニャル子がわたしを呼ぶ声が!」
真尋「え……そんなの聞こえたか?」
クー子「……間違いないこっち」
真尋「って、おい! ニャル子、溺れてないか!?」
クー子「……今助ける」
真尋「ったく、監視員とかなにしてるんだよ!」
監視員「くがーくがー」
真尋「寝てやがる……このクソバイトが」
クー子「……はぁはぁ、ニャル子、大丈夫?」
ニャル子「……うっ」
真尋「あ、意識はあるのか……えっと、こういう場合人工呼吸とかすべきか?」
クー子「……少年、人工呼吸は安易にすべきではない」
真尋「そ、そうなのか?」
クー子「……人工呼吸は、ちゃんとそれ相応のケースに合わせてすべき。むやみにすると逆に危ない」
真尋「そういうもんか」
クー子「……ニャル子は今気を失ってるだけ、する必要はない……だけど」
真尋「だけど?」
クー子「……眠り姫を起こすのに、キスは定番」
真尋「……帰っていいか?」
クー子「……だめ、わたしがしたいけどここは少年に譲る。意識がないときに奪うのはよくない」
真尋「僕ならいいのかよ!」
クー子「……はよ」
真尋(ええい、人命救助だと思えば!)
真尋「い、いくぞ……ニャル子……」
真尋「ん……ちゅっ」
ニャル子「ん……」
ニャル子(あれ……なにか、温かい感触が)
ニャル子(真尋……さん? なんで真尋さんが……わたしに……)
ニャル子「これって……夢?」
真尋「夢じゃないぞ」
ニャル子「え……あ……?」
真尋「まさか、本当に一発で目を覚ますなんてな……」
ニャル子「あ、真尋さん……ですよね?」
真尋「そうだよ……大丈夫かほんと?」
ニャル子「うっ……ふぇ……ぐす……」
真尋「お、おいっニャル子!?」
ニャル子「よかったぁ……溺れて……どうなるんだろうって思って……」
ニャル子「真尋さんが助けに来てくれて……ほんと良かったです……えへへ」
真尋「いやさ、お礼はクー子に言ってくれよ。最初に気づいたのはクー子だからさ」
ニャル子「まあ……ここは素直に礼を言っておきます」
クー子「……ニャル子、お礼は身体でよろしく」
ニャル子「調子に乗るんじゃねえですよ。ったく、せっかくこっちが、珍しく歩み寄ったというのに」
クー子「……くすん、せっかくデレたと思ったのに」
クー子「……でもさすが少年。見事キス一発で目覚めさせた」
真尋「た、たまたま……偶然だろ」
ニャル子「えへへ~、やっぱり私の王子様は、真尋さんってことですね!」
真尋「そろそろ帰るぞ」
ニャル子「え~、まだまだ遊べますよ!」
真尋「ずっとここで遊んでるわけにも行かないだろ。ハス太もほったらかしだし」
クー子「……ハス太君いたの?」
真尋「酷い言いようだな……とにかく、帰り支度するんだぞ」
ニャル子「仕方ないですねぇ。まあ、もう二度と来れないわけでもありませんし、これで満足しときましょう」
クー子「……少年、楽しかった」
真尋「うん、僕も楽しかったよ、色々あったけどさ」
すまない、しばらく席を外します
~学校~
先生「じゃー、ハメ外すのも問題を起こさない程度にな」
ニャル子「うおっっっしゃあぁぁぁぁぁぁっっっっ!!」
真尋「うるさい……どうしたんだよ?」
ニャル子「どうしたって、夏休みですよ! 夏休み! あーなつやすみ~♪」
真尋「ああ、そうだな。でもそんなにはしゃぐなよ」
ニャル子「これがはしゃがずにいられますか!」
ニャル子「夏休みの間に、真尋さんとひと夏のアバンチュールを、熱い思い出を……!」
クー子「……熱い体験ならわたしが」
真尋「お前は物理的に熱いからだめだ」
クー子「……冷たい、でもなかない。夏休み始まったし」
ニャル子「何しましょうかねえ? 海とか夏祭りとか……あ、当然真尋さんもコ○ケに行き――」
真尋「行くかってーの」
ニャル子「な、なぜ! 夏で一番のお祭りだというのに!」
真尋「お前遊ぶのもいいけど、宿題も忘れるなよ?」
クー子「……少年、ひどい。夏休みなのにそんなの思い出させるなんて」
真尋「お前……やる気一切なかったのかよ、もしかしなくても」
ニャル子「まーそんなもの8/31に一気に終わらせるとして」
真尋「無計画だな」
ニャル子「どこ行くか、色々と計画しておきましょうよ!」
クー子「……YO!」
真尋「なんで急にラッパーみたいに」
クー子「いぇい」
ニャル子「で、まずどこに行きましょうかね」
真尋「どこでも……っていうか、僕も行くのは決定かよ」
ニャル子「もちろんですよ! 私のあるところに真尋さんあり! 真尋さんあるところに私ありです!」
真尋「まあ、いいや……でも、いきなりどこ行くって言われてもなぁ。予定は未定だし」
クー子「……適当に都合ついたら行けばいい」
ニャル子「宿題が無計画だというのに、遊びも無計画で行くのですか」
真尋「宿題は計画的にしろよ」
ニャル子「まー、しかたありません。何かイベントがありそうでしたら、逃さずに行きますよ!」
真尋「はいはい」
ニャル子「なっつやすみー♪ なっつやすみー♪」
真尋「……ほんとえらいはしゃぎようだ」
クー子「……うきうき」
ニャル子「というわけで真尋さん、早速ですがお祭りに行きましょう! 夏祭りですね」
真尋「へぇ、お祭りか」
ニャル子「花火もあります、英語で言うとファイアフラワー」
真尋「違うだろ、火の玉でも出す気か」
クー子「……任せて」ボゥ
真尋「出すな出すな、家が燃える」
ニャル子「で、それにあたって真尋さん、ぜひこれを……」
真尋「ん、なにこれ?」
ニャル子「まあ、中身を見たら解ります」
真尋「ふーん?」
ニャル子「では、私はちょっくら準備がありますのでこれで!」
真尋「あ、おい! ……って、行っちゃったよ」
真尋「……まさか浴衣をいちいち用意してるとは……着ろってことか?」
真尋「まあ一応、着てたほうが雰囲気それっぽいしいいのかな」
ニャル子「真尋さん、お着替えお済みですかー?」
真尋「ああ」
ガチャ
ニャル子「はうあっ!」
真尋「ど、どうしたんだよ?」
ニャル子「浴衣姿の真尋さん……萌え」
真尋「はぁ……お前も着物なんだな」
ニャル子「あ、はい。そりゃ真尋さんに渡しておいて、私は普段着のわけないですよ!」
真尋「あーその……可愛いな、似合ってるぞ」
ニャル子「……えらい素直にデレましたね? これが浴衣効果というやつなんでしょうか」
真尋「珍しく素直に褒めてやったんだから、素直に喜んどけよ……ったく」
ニャル子「えへへ……そうですね、ありがとうございます」
真尋「クー子は?」
クー子「……呼ばれて飛び出てじゃじゃん」
真尋「あ、クー子もちゃんと浴衣着てるんだ」
ニャル子「ほんとは放っといても良かったんですが……まあ、一人だけ普段着なのは可哀想ですしね」
クー子「……ニャル子がデレた。これが浴衣効果」
ニャル子「私が用意した浴衣なんですけどね」
クー子「……で、少年、似合ってる?」
真尋「あ、うん……クー子も可愛いな」
クー子「いぇい」
真尋「浴衣着て歩くと、なんか普段の道も違うように感じるな」
ニャル子「なんか解る気がしますねぇ」
クー子「……夕日が赤くて綺麗」
真尋「風もあって気持ちいいな」
ニャル子「そのおかげで、夏のわりに今日は涼しいですね」
クー子「……きっとハス太君が頑張ってる」
真尋「え、まじで?」
クー子「……もちろん冗談」
真尋「……だよな」
ニャル子「ふふふ……はたして本当に冗談でしょうか」
真尋「え、おいおい……」
飯とか
クー子のくすんは、可愛いから流行るのはいいけど泣いてるよね
だから喜んでる、いぇいも一緒に流行ってくれると、さらにクー子が可愛くなる、はず
ニャル子「到着しましたよ真尋さん! 見渡す限りカップルばかり、これは私たちも負けてられませんね!」
真尋「どんな脳内フィルターがかかってるんだよ、そこまで多くないだろ」
ニャル子「で、最初に何しましょうか? それとも腹ごしらえから?」
クー子「……おなかすいた」
真尋「クー子もこう言ってるし、なんか食うか」
ニャル子「あいあいさー」
クー子「いぇい」
ニャル子「こう……お祭りの屋台って……もぐもぐ」
真尋「食べながら喋るなって」
ニャル子「ごくん……たっけーくせに、なんか食べたくなるのは、なんででしょうね」
真尋「さあなー? 祭りの魔力ってか?」
クー子「……もぐもぐ」
真尋「クー子、さっきから食い過ぎじゃないか?」
クー子「……腹が減っては戦が出来ぬ」
真尋「なにと戦うんだよ?」
クー子「……もちろん屋台のおっちゃんと」
真尋「あれ、あのたこ焼きの屋台やってるの……ルーヒーじゃないか?」
ニャル子「あら、ほんとですね」
クー子「……となりにハス太君もいる」
真尋「なんでこんなとこで」
ニャル子「稼げるから出張しに来たんじゃないですか?」
真尋「来るとき涼しかったのって、ハス太も着てたからか」
ニャル子「そうかもしれませんねぇ」
真尋「買ってくか?」
クー子「……おなかいっぱい」
ニャル子「私もです」
真尋「せっかくだから挨拶してくか」
ニャル子「でも、忙しそうですよ」
真尋「じゃあ……後でいいか」
ニャル子「さてと、じゃあまずは射的でもやりますか」
真尋「あれって、取れるもんなのかな」
クー子「……サイコミュは伊達じゃない」
真尋「宇宙CQCはだすなっての」
クー子「……射撃武器だしおっけー」
真尋「景品が燃えるぞ」
ニャル子「じゃあ、これで」
真尋「名状しがたいバールのようなものが、なんで射的で出てくる」
ニャル子「ま、冗談ですよ。そんなもの無くても……見ていてください、私の腕を」
クー子「……わたしも」
ニャル子「ふふん、こんなもんですよ」
クー子「いぇい」
真尋「取りすぎだろ……屋台の人泣いてたぞ」
ニャル子「この私を敵に回したのが愚かだったんですよ……」
真尋「はぁ、可哀想にな。で、次どうするんだ?」
JD1「あ、あの子よくない?」
JD2「うーん、見た目は可愛らしいけど」
JD1「私は好みだなぁ、ちょっと声かけてみよっと」
JD1「ねぇねぇちょっと、そこの君」
真尋「え、僕?」
JD1「そうそう、君一人? せっかくだからお姉さんと一緒に遊ばない?」
真尋「いや、連れもいますから……」
JD1「そこの娘? う~ん、あんなうるさそうな娘と根暗そうな娘より、私のほうが断然いいよ!」
ニャル子「む……なんですかあの女」
クー子「……むぅ」
真尋「えっと、そんなこと……」
JD1「私、君がすっごい好みだからさー」
真尋「あ、えっと……ありがとうございます」
ニャル子「ちょっと真尋さん……そんな女ほっといて行きましょうよ」
JD1「別に彼女ってわけじゃないんでしょ~?」
真尋「あ、その……」
ニャル子「私は真尋さんの彼女ですから! あんたなんかお呼びじゃないんですよ!」
JD1「ふ~ん、彼女なんだ。じゃあ、こっちの娘は?」
クー子「……わたし?」
JD1「彼女さん、彼氏が別の女の子連れてるのにいいの?」
ニャル子「いいんですよ。クー子は、真尋さんは眼中にないんですから」
クー子「……そんなことない、愛人にしたいとは思ってる」
ニャル子「だから、そんなの認めてないですから!」
クー子「もちろん本命はニャル子……ぽっ」
ニャル子「そんなの、天地がひっくり返ってもなることはねえですから!」
真尋「僕の意志を無視して、話を進めるな!」
ニャル子「真尋さん! 真尋さんは私のこと好きですよね!?」
真尋「いや、まあ……その……嫌いじゃあないけどさ……彼女と言われると困るっていうか……」
ニャル子「じゃあ、まさかとは思いますが、クー子のほうが……」
真尋「そういうわけじゃないって!」
JD1(なんか、えらい複雑みたいね……やめとこ)
ニャル子「はぁ……まあいいです。次、何しましょうか」
クー子「……金魚すくいとか?」
真尋「んじゃ、行くか」
真尋「金魚すくいとか懐かしいなぁ」
ニャル子「気合入れて、全部釣っちゃいますかねぇ!」
クー子「……この程度の数倒すのは訳ない」
真尋「倒すな倒すな、そういうところじゃない」
クー子「……冗談、てへ」
真尋「じゃあ、なんで宇宙CQC出してるんだよ、ほんと……」
真尋「んじゃ、やってみるか」
ニャル子「……真尋さん」
真尋「ん?」
クー子「……金魚がにげてく」
真尋「邪神だから、だったり? 殺気とか出てんじゃないか?」
ニャル子「これでは……ちょっと難しいですね」
クー子「……くすん」
真尋「まあ……出来ないってほどじゃないだろ」
クー子「……ここは少年に託す」
ニャル子「私に構わず先に行ってください!」
真尋「なにをだよ」
真尋「そろそろ、花火始まるんじゃないか?」
ニャル子「もうファイアフラワーの時間ですか」
真尋「だからその言い方はだな……」
クー子「……どこで見るの?」
真尋「せっかくだから、いい場所で見たいな」
ニャル子「任せてください! 私が、アトミックバズーカで邪魔なもの全部吹き飛ばして……」
真尋「やめとけっての……まあ、どっか高台とかないのかな」
クー子「……良さ気なのがあった」
真尋「ああー、でも人多そうだよな」
ニャル子「やはりここは、私がハイメガキャノンでまとめてふっ飛ばして……」
真尋「だからやめとけって。つーか、どっからその武器持ってくんだ」
ニャル子「ふー、やっとつきました。やっぱり人が多いと大変ですね、真尋さん」
ニャル子「……真尋さん?」
ニャル子「……あれ、クー子?」
ニャル子「もしかして私……この年で迷子ですか? マジですか?」
ニャル子「ありえないでしょう、迷子になるならハスター君じゃないですか、魔装機神の属性的に」
ニャル子「……なんてバカなこと言ってる場合じゃありません」
ニャル子「早く合流しないと、真尋さんと一緒に花火を見れないですからね」
ニャル子「携帯は……そういえば真尋さん、持ってきてなかったですね」
ニャル子「ポケットのない浴衣を渡したのは失敗でした、てへぺろ」
ニャル子「……一人でぶつぶついっても寂しいだけですね。早く探すとしましょう」
真尋「……あれ、ニャル子は?」
クー子「……うかつ、わたしとしたことがニャル子を見失うなんて」
真尋「おいおい迷子かよ、邪神のくせに……クー子、携帯ある?」
クー子「……持ってきてない」
真尋「まじか……僕も持ってきてないしな」
クー子「手分けして探す」
真尋「それしかないか。じゃあ、僕はあっちを行くからクー子はこっちを」
クー子「……おっけー」
真尋「迷子にならないようにな。このでかい木を目印にしとくか」
クー子「……いえっさー」
真尋「花火が始まる前に、一旦ここに集まるってことで……じゃ、探そう」
クー子「ウォーリーを探せで鍛えたわたしに任せて」
真尋「……一応、頼りにしてる」
ニャル子「えーっと、真尋さんは……」キョロキョロ
ニャル子「周りにこれだけ人がいると、大声出すのもさすがに恥ずかしいですからね」
ニャル子「そんな事言ってる場合ないかもしれませんが……」
ニャル子「おおっと、そうでした! 邪神レーダーがありましたね」
ニャル子「これでクー子を見つければ――」
ニャル子「都合悪く反応しませんね……ったく、気まぐれなんですから」
ニャル子「ていうか、そろそろ時間マジでやばくないです? せっかく来たのに真尋さんと一緒に見れないんでしょうか?」
ニャル子「その原因が迷子とかマジ笑えませんよ……早く真尋さんを見つけないとですね」
ニャル子「真尋さ~ん、どこですか~っと。クー子はいらないですよ~」
真尋「クー子、見つかったか?」
クー子「……ウォーリーより難しい」
真尋「見つからなかったのか……もう花火始まっちゃうな……」
クー子「……どうしよう少年」
真尋「僕はもうちょっと探しとくよ。クー子はここで待っといて」
真尋「もし、ニャル子が通りかかったりしたら、ここで待ってるように言っておいて」
クー子「……解った」
真尋「それじゃ、探してくるよ」
クー子「……少年、ニャル子のことお願い」
真尋「任せておけって」
クー子「……ただし、事を致してはいけない」
真尋「はいはい、しないから……」
ドーン ドーン
ニャル子「あ……花火始まっちゃいましたね」
ニャル子「まだ、一人ですけど……あはは」
ニャル子「まっ、まだ始まったばっかりですし、さっさと真尋さんを見つけて、途中からでも一緒に……」
ニャル子「……一緒に……見れますよね……?」
ニャル子「真尋さ~ん、真尋さ~ん」
ニャル子「真尋さ~ん、どこですかぁ……」
ニャル子「早く、見つけてくださいよぉ……」
ニャル子「なんで、迷子になんかなっちゃったんでしょう……」
ニャル子「ほんと……情けなくて泣けてきそうですよ……まじで……」
真尋「あ、ニャル子!」
ニャル子「え……?」
真尋「はぁ……はぁ……よかった、なんとか見つけることが出来て……」
ニャル子「うぅ……まひろ、さん……ふぇぇ……」ギュ
真尋「うえっ!?」
ニャル子「ぐす……見つけるのが……おそいですよぉ……ひっく」
ニャル子「このまま……ん、っく……もう真尋さんと……見れないんじゃないかって……ぐすん」
真尋「あ、えっと……ごめん、悪かった……だから、その、抱きつくのは……」
ニャル子「駄目です……こうしてくれないと、許しませんから」
真尋「参ったなぁ、周りからすごい見られてるんだけど……」
ニャル子「いいじゃないですか」
真尋「今回だけだぞ……」
ニャル子「だから真尋さん、大好きです」
ニャル子「花火、綺麗ですね……」
真尋「ああ、そうだな」
ニャル子「そこは、『ニャル子のほうが綺麗だよ』とかキザに返すところですよ」
真尋「そんなの僕のキャラじゃないだろ」
ニャル子「ふふっ、言ってみただけです」
真尋「まあ……ニャル子と見れてよかったよ」
ニャル子「デレですか。さすがの真尋さんも、このシチュには、攻略されちゃいましたか」
真尋「……あくまでこの状況のおかげだからな」
クー子「……きれい」
クー子「……でもさみしい」
クー子「……くすん」
クー子「……少年酷い、わたし放ったらかし」
真尋「悪かったって」
クー子「……寂しさのあまり、言い寄ってきた人を汚い花火にするところだった」
真尋「するなするな」
ニャル子「いや~、すまんかったですね。あんたにも心配かけたようで」
クー子「……ニャル子、少年と何もなかったよね?」
ニャル子「それは秘密ですね、いくらなんでも教えれません」
真尋「お、おい、何言ってんだ!」
クー子「……そんなまさか……ニャル子の貞操が」
真尋「何も無かった! 何も無かったって!」
クー子「……ほんとーーに?」
真尋「………………ちょっとはあったかも」
クー子「……少年を燃やすしか」
ニャル子「んなこと、私が許すわけねえでしょが」
クー子「……くすん、くすん」
ニャル子「いつまでショックを受けてるんですか……」
真尋「花火見ないのかよ?」
クー子「……ニャル子、わたしの隣で一緒に見てくれる?」
ニャル子「いやです」
クー子「……くすん、くすん」
真尋「それくらいやってやれよ……」
ニャル子「まあ、あのままじゃウザいですからね……仕方ないです、隣にいるだけでなら許してやってもいいです」
クー子「いぇい」
真尋「立ち直りはやっ」
真尋「ふー、ニャル子探すのに走り回ったから疲れてたんだよな、正直」
コテン
真尋「ん? 肩に……?」
ニャル子「すー、すー……」
真尋「ニャル子寝ちゃったのか……ニャル子も僕たちを探すのに疲れてたのかな」
真尋「花火はまだ途中で勿体無い気がするけど……ま、少しは一緒に見れたもんな」
ニャル子「むにゃ……まひろ……さぁん」
真尋「はいはい」
クー子「……少年ずるい」
真尋「いや、そう言われても」
クー子「……なぜニャル子は、こっちに倒れこんでくれなかったの?」
真尋「僕に聞かれても」
クー子「……寝顔見て満足しとく」
ニャル子「ん……?」
真尋「お、ニャル子起きたか」
ニャル子「あれ……真尋さん? ここは……?」
ニャル子「って、もしかして私、真尋さんにおんぶされてます!?」
真尋「そうだぞ……お前、花火終わっても寝たまんまだったからな」
ニャル子「しまったです……真尋さんと一緒だったのに寝てしまうとは……」
ニャル子「……ま、いいですか。これも役得ですね」
真尋「起きたのなら降りて欲しいんだけど」
ニャル子「やーです♪」
真尋「はぁ、仕方ないな」
クー子「……少年、疲れたらいつでも変わる」
ニャル子「そのときは自分で歩きますから」
クー子「……くすん」
ニャル子「重くないですか」
真尋「うん、軽いよ。びっくりするくらいだ」
ニャル子「えへへ、良かったです」
ニャル子「あ、そういえば真尋さん、私の寝顔見ちゃいました?」
真尋「そりゃ、ちょっとは……暗くてはっきりとじゃないけど」
ニャル子「して、その感想は?」
真尋「え……まあ、可愛かった……かな」
ニャル子「えへへ……可愛いですか~、えへへ」
ニャル子「もう真尋さん、私にデレデレじゃないですか?」
真尋「落とすぞ」
ニャル子「ああ、すいませんすいません」
ニャル子「あふ……ふぁ……」
真尋「なんだ、まだ眠いのか?」
ニャル子「あはは、ちょっと眠いかもですね」
真尋「じゃあ、寝ていいよ。このまま運んでやるから」
ニャル子「う~ん、いいのでしょうか?」
真尋「なんだよ遠慮なんかして? 僕に、気を使わなくていいからな」
ニャル子「では、お言葉に甘えて……お休みなさい真尋さん」
真尋「ああ、お休み」
クー子「……少年、いいなぁ……ニャル子おやすみ」
ニャル子「えへへ……いい夢が見れそうですね、これは」
寝ます。終わりにしても良い感じ。明日残ってたら続きやるけど
落ちてたら次は、前途中で落ちた姉キャラ妹キャラスレをちゃんとやりたいところ
ニャル子もクー子も可愛いよ
ニャル子「8月です」
真尋「もう8月か」
ニャル子「正直、残ってないと思って次始めるときはきりよく8月にするつもりでしたから」
真尋「ほんと、なんで残ってんだよ。何書けばいいんだか」
ニャル子「常に絶賛ネタ募集中ですね」
真尋「どうでもいいことでもいいから、欲しいもんだ」
ニャル子「では、8月スタートです」
真尋「あっついなー……」
ニャル子「暑いですねー……」
真尋「暑いし、昼飯は素麺でいいか?」
ニャル子「昨日もそうだった気がしますが」
真尋「暑いし、楽だからついつい」
ニャル子「他にないんですか? 栄養とか偏っちゃいますよ」
真尋「邪神が栄養気にするのか……冷やし中華でもするか?」
ニャル子「やっぱり麺類じゃないですか」
真尋「暑いから、面倒なんだよ料理が」
別に嫌いでもないんだが、増えたらセリフ考えるの大変だし、微妙に書きにくいキャラ(と勝手に思ってる)だし
自分の他のやつでもあんま出してないから、そういうネタと捉えてくださいな
ニャル子「結局、冷やし中華ですか」チュルル
真尋「美味しく出来てるだろ? 文句言うなって」チュルル
ニャル子「某漫画の海原雄山さんなら、ふざけるなって叫んでますよ」
真尋「いいんだよ別に」
クー子「……おいしい、ご飯三倍はいける」
真尋「冷やし中華でご飯て」
ニャル子「たこ焼きにご飯、なみに不自然に感じるんですけど」
真尋「デザートにスイカがあるぞ」
ニャル子「スイカと言えば塩ですね! やったことありませんが!」
真尋「やったことないのかよ……ほら、塩だ」
クー子「……あまい」シャクシャク
真尋「食べるの早いなクー子」
ニャル子「せっかくですから、今度スイカ割りとかしたいですねえ、海に行って」
真尋「海かぁ。別にいいけど宿題もしないとだしなぁ」
ニャル子「宿題くらい私が教えてあげますよ?」
真尋「え、お前教えること出来るの?」
ニャル子「失礼な、これでも宇宙MARCH首席で卒業なんですから」
真尋「でも、授業中寝てるのはどうかと思うんだが……」
クー子「……ニャル子私にもおしえて」
ニャル子「宿題は自分の力でやるもんですよ」
クー子「……くすん」
真尋「じゃあ、せっかくだから教えてもらうかな」
ニャル子「お任せください! 手取り足取り身体で教えてあげますよ!」
真尋「何を教えるつもりだ! 解らないところがあったら聞くから、のんびりしてていいよ」
ニャル子「まあ、そうおっしゃるのなら」
真尋「……う~ん、解んないな」
ニャル子「ついに私の出番ですか!」
真尋「うん、せっかくだから教えてくれないか」
ニャル子「はいはい、お任せください!」
真尋「……近すぎるだろ」
ニャル子「え、でも教えるのですから、近づかないと」
真尋「いや……だからって身体を押し付けるくらい近づく必要あるか?」
ニャル子「あるんですよ、色々と」
ニャル子「それじゃあ教えますね」
真尋「あ、ああ……」
真尋(くそ……近すぎだろ、色々とこう……)
ニャル子「えっと、ここはこうなって――」
真尋(いい香りするし……こいつもやっぱり女の子なんだな、邪神だけど)
ニャル子「これはこの式をつかって――」
真尋(ていうか、身体押し付けすぎだろ! 柔らかいのが……当たってるっての!)
ニャル子「で、こうなるんですよ。解りました?」
真尋「え? えっと……ごめん、聞いてなかった……」
ニャル子「もう、せっかく説明したのに、聞いてなかったんですか?」
真尋「ご、ごめん」
ニャル子「……そんなにドキドキしちゃいました? くすっ」
真尋「こんなことで狙ってないで……普通に教えてくれよ」
ニャル子「真尋さん、良ければ保健体育なんかも教えますよ? 主に保健を重点的に、それこそ身体で……」
真尋「いいっ、いいから! 保健体育の宿題なんてないから!」
ニャル子「自主学習も大事だと思いますよ?」スルッ
真尋「そうかもしれないけど! ていうか、なんで服脱いでる!」
ニャル子「だって、暑いですし」
真尋「じゃ、じゃあクーラー強めるから!」
ニャル子「そうですね、これからもっと激しいことしますもんね!」
真尋「いや、だから!」
ガチャ
クー子「ニャル子……わたしにも教えて」
ニャル子「あんたは急に来て、邪魔してんじゃねえですよ!」ガツン!
クー子「……いたい、くすん」
ニャル子「ちっ……まったく」
真尋「た、助かった」
真尋「で、僕の教えるのはいいけど、自分のはやらなくていいのか?」
ニャル子「1日に全部片づけますから」
真尋「せっかくだから一緒に片付けたらいいじゃないか」
ニャル子「こーやって、宿題してる真尋さんを見れないじゃないですか。これも至高の時間なので」
真尋「なにバカなこと言ってんだか」
ニャル子「ま、クロックアップすりゃ一瞬ですよ」
真尋「チートくさいスキルのくせに、ろくな事に使わないよなぁお前」
ニャル子「何を言うんですか。真尋さんに関わること全てに使うのが、一番意義のある使い道ですよ」
真尋「あーそうかいそうかい」
真尋「まあなんだかんだ言って、ニャル子のおかげで宿題も結構進んだし」
真尋「遊びに行きたいのなら、意見を聞くぞ」
ニャル子「おおっ、さすが真尋さん!」
ニャル子「どこに行きましょうかねぇ、海とか山とか宇宙とかー」
真尋「おい、ひとつおかしい」
ニャル子「え、おかしかったですか?」
真尋「宇宙って……宇宙行って何するんだよ」
ニャル子「えっと、月にあるアナハイム・エレクトロニクス社を見学するとか」
ニャル子「ガンダムミュージアムがあって、ガンダムが実際に見れますよ」
真尋「はぁ……あるのかよ実際にガンダムが」
ニャル子「というわけで山に行きますよー! 山でキャンプですよー!」
クー子「おーっ」
ニャル子「あんたは、山火事起こさないように気をつけなさいよ」
クー子「……さすがにそんなことしない。せいぜい小火程度」
真尋「いや、小火でも起こしちゃまずいって」
ニャル子「真尋さん、荷物重くないですか? 良かったら私が持ちますよ!」
真尋「いや、さすがに女の子に荷物持たせて僕がてぶらってのも、おかしいだろ……」
ニャル子「さっすが真尋さん、かっこいいですね!」
クー子「……いかすー」
真尋「そんな褒めることでもないだろ……恥ずかしいからやめてくれ」
ニャル子「ここがキャンプ地です。どうですか、なかなか良い所でしょう!」
真尋「確かに……よくこういうところ見つけたな」
ニャル子「ふふんっ、真尋さんとの素晴らしい時間を過ごすためならば!」
クー子「……さすがニャル子、惚れなおしてさらに好感度がMAXになっちゃう」
真尋「じゃあ、さっそくテント作るか……どこに作ってもいいのか?」
ニャル子「ああ、管理者に許可取ってるので、好きにしていいみたいです」
ニャル子「あ、禁止事項とか注意事項はこちらに」
真尋「お前手回しいいな……」
ニャル子「えへへ、もっと褒めてくださ~い」
真尋「その要領の良さを、もうちょっと色々な場面で発揮してくれればなぁ」
ニャル子「え~、そこは素直に褒めておいてくださいよ」
クー子「……さすがニャル子」
真尋「おい、ニャル子」
ニャル子「はいっ、なんですか真尋さん?」
真尋「なんでテント一つしかないんだ」
ニャル子「別にひとつでも問題ないのでは? ちゃんと、みんな入っても問題ないくらいの大きさですよ」
真尋「問題大有りだ! ったく……一つ借りるとか出来ないのかよ」
ニャル子「出来るんじゃないですか? けど、無駄にお金かかっちゃいますし……いいじゃないですか!」
真尋「いいわけあるかよ……」
クー子「……ニャル子と一つテントの下……はぁはぁ」
ニャル子「あ、あんたは外で寝ときなさい」
クー子「……さすがにそれは酷い」
ニャル子「最低でも、動けないように縛り付けるくらいはしますよ?」
クー子「……それも悪くない」
真尋「テントって作るの大変そうだけど」
ニャル子「大丈夫ですよ! こういうときのための宇宙CQCもありますから!」
真尋「テントを作るためのって……えらく限られた場面でしか出番ないなそれ」
ニャル子「何を言うんですか、テントはHPMP回復に重要じゃないですか」
クー子「……色々と基本。テントをすぐ作れないと敵に襲われる」
真尋「じゃあ、お前らはテントを普段持ち歩いてるのかよ」
ニャル子「99個とは言いませんが少しは。現にいまそのテントを出してるじゃないですか」
真尋「ああ、そういうこと……」
ニャル子「4人PT用ですから」
クー子「……上位版にコテージもある」
真尋「はいはい、さっさと作ってくれ」
真尋「テントは出来たけど、どうしようか今から」
ニャル子「この先に綺麗な川があるんですよ、行ってみませんか?」
クー子「……川の水で服が濡れるニャル子……はぁはぁ」
ニャル子「こいつ置いて行っていいですか?」
クー子「……くすん」
真尋「可哀想だろ、連れて行ってやろうよ」
クー子「そーだそーだ」
ニャル子「こいつは……真尋さんの優しさにつけこんで、ったく!」
クー子「……少年、ないす」
真尋「でも、変なことはするなよ」
クー子「……大丈夫、わたしにとっては普通のことをする」
真尋「できれば一般常識基準で頼む」
真尋「へー、ほんとに川がある、綺麗だな」
クー子「……魚もいる」
真尋「って、ニャル子は?」
ニャル子「っと、お待たせしました」
真尋「お前どこ行ってたんだ?」
ニャル子「いえいえ、ちょっと不逞な輩がいたので、処分を」
真尋「……? まあいいけどさ」
ニャル子「それよりほら、遊びましょうよ!」バシャ!
真尋「うわっ、冷たっ!」
ニャル子「きもちーですよ、真尋さん!」
真尋「ったく、上着が濡れちゃったじゃないか」
クー子「……これはニャル子の服を脱がせるチャンス」バシャ!
ニャル子「はっ、あまい!」サッ
クー子「……なっ、よけた」
ニャル子「ふふん、あんたの攻撃、既に見切った!」
クー子「……くっ、まだだ、まだ終わらんよ」バチャバチャ!
ニャル子「甘いですねえクー子! どこを見ているんですか、私はここだ、ここにいます!」サッ、サッ
真尋「おーい、あんまはしゃいでると――」
クー子「……あ」ツルッ
ニャル子「あ」ツルッ
バッシャーン
真尋「あーあ、言わんこっちゃない」
ニャル子「びしょ濡れですね……こういうときクー子は便利ですね、暖かくて」
クー子「……ニャル子の役に立てて嬉しい」
クー子「……だからニャル子、何もしないから縄ほどいて」
ニャル子「んなこと出来るわけないでしょが」
クー子「……じゃあ、せめて目隠しとって」
ニャル子「無理に決まってるでしょが、私いま下着姿なんですからね」
クー子「おあずけとか酷い、くすん」
クー子「……でもこの状況も中々興奮する、はぁはぁ」
ニャル子「相変わらずのド変態ですねえ」
ニャル子「逆に真尋さんなら、いつでも襲っちゃって結構ですよー?」
真尋「アホか……さっさと服と身体を乾かしとけよ」
ニャル子「もー、別に見ていいって言ってますのに」
ニャル子「むしろ、真尋さんが温めてくれても……きゃっ!」
真尋「んなこと出来るわけないだろうが……」
真尋「魚もいるし、せっかくだから釣りでもするか」
真尋「あ、でも道具がないか」
ニャル子「おおっと、こんな事もあろうかとちゃんと持ってきてますよ!」
真尋「お前、ほんと用意いいな」
クー子「……釣具は大事。某RPG的に考えて」
真尋「お前ら、僕の家に居着かなくても、サバイバル生活できるんじゃないの?」
ニャル子「そ、そんな……まさか出て行けとおっしゃるのですか!?」
クー子「……少年、さすがに傷つく……くすん」
真尋「あ、ごめん……ちょっと言ってみただけだから」
ニャル子「もうっ、脅かさないでくださいよね」
真尋「ごめんごめん、もう言わないって。釣りしてみるか」
クー子「いぇい」
ニャル子「見える……私にも敵が見える……そこだっ!」バシャ
クー子「……釣れてない」
ニャル子「うるさいですねえ……たまには調子の悪い日だってありますよ」
真尋「まあ、落ち込むなってニャル子……お、釣れた」
クー子「……あ、わたしも」
ニャル子「くそう! くそう!」
ニャル子「……こうなったら、この冒涜的な手榴弾を投げ込んでやります!」
真尋「やめろやめろ、おもくそ違法だ。宇宙じゃ知らんが」
クー子「……ニャル子大丈夫、わたしのあげるから」
ニャル子「まあ、まだあわてる時間じゃありません、これからです」
ニャル子「無事に数匹は釣れました。良かったです」
真尋「これ、焼いて食べたりしてもいいの?」
ニャル子「オッケーみたいですよ」
真尋「じゃ、せっかくだから昼ごはんはこれにするか」
クー子「……上手に焼けました」
真尋「もう焼いてたのかよ」
真尋「ていうか、何も処理しないまま焼くのは、さすがにまずいかな」
クー子「……しゅん」
真尋「ああ、別にクー子が悪いわけじゃないから落ち込むなって」
クー子「……ごめんね少年」
真尋「それじゃ、ちょちょいとやるか。ちょっと待ってろよ」
クー子「……もぐもぐ……美味しい、さすが少年」
ニャル子「そりゃ、真尋さんですから!」
真尋「なんでお前が得意気になるんだよ」
ニャル子「未来の夫のことですし……てれてれ」
真尋「はぁ……まあいいや。焼き以外にもフライや煮魚なんかも作ってみたから」
クー子「……少年、すごい」
真尋「僕の料理の腕も、日々成長してるってことだ」
クー子「……これなら、わたしは料理ができなくても問題ない」
真尋「なんでそうなる。少しは自分でできるようにならないと、前みたいに倒れても知らないぞ」
クー子「……あれは作りおきをしておかない少年が、悪い」
真尋「あー、そうですか」
クー子「……ごちそうさま」
ニャル子「あんた、やたらと食べましたねえ」
クー子「……身体や服乾かすのでエネルギーがからっぽ」
真尋「さっさと片付けすますか」
ニャル子「真尋さん、お片づけは私に任せてください」
真尋「いいのか?」
ニャル子「はいっ、調理をしてもらったのに、片付けまで任せてしまっては、妻の立場がありません」
真尋「言いたいことはあるけど……まあ、やってくれるのなら、頼むよ」
ニャル子「はい、おまかせあれ」
ニャル子「クー子も、手伝いなさいよ!」
クー子「おっけー」
真尋「じゃあすこし、のんびりするか」
ニャル子「真尋さ~ん、終わりましたよ~」
ニャル子「……って、あら」
真尋「う、ん……」コックリコックリ
ニャル子「どうやら、もうお休み寸前みたいですねぇ……私たちのことも気づいてないようですし」
ニャル子「ここは寝かせてあげましょう、私の膝枕で」スッ
真尋「うぅん……」コテン
クー子「……少年の寝顔かわいい」
ニャル子「そうですねぇ、とても男の子とは思えませんよ。もちろん、そんなところも大好きですが」
ニャル子「……って、なんでクー子までいるんですか。真尋さんの寝顔を見ていいのは私だけです」
クー子「……それは横暴、ニャル子でも許せない」
ニャル子「大体、一緒に来てるのすらおかしいのに、最近はやたらと真尋さんと……」
真尋「んっ……ん……」モゾモゾ
クー子「……ニャル子、しー」
ニャル子「っと、迂闊でした」
クー子「……わたしも、ニャル子の膝枕で寝たい」
ニャル子「私の膝枕は真尋さん専用です。寝言は死んでから言ってください」
クー子「……ニャル子だけ膝枕してずるい、わたしも少年にしたい」
ニャル子「こんな美味しい状況を、なんでわざわざあんたなんかに」
クー子「む~」
ニャル子「どうしたんですクー子?」
クー子「……」コテン
ニャル子「なっ!?」
クー子「……じゃあ、私も寝る。少年の隣で一緒に」
ニャル子「ちょ、それはずるいです!」
クー子「じっとして、静かにしないと少年起きちゃうよ?」
ニャル子「くっ……」
クー子「……それじゃおやすみ」
ニャル子「くううううう……くやしいです……せめて真尋さんの寝顔を見て癒されましょう……」
……
…………
………………
真尋「う、うう~ん……ふぁ……」
ニャル子「あ、おはようございます、真尋さん」
真尋「え、ニャル子? てか、僕ニャル子の膝枕で……」
クー子「くぅ……くぅ……」
真尋「うわっ、隣にクー子まで……」
ニャル子「あ、それはですね、クー子ったらいきなり、真尋さんの隣で寝るとか言い出しまして」
ニャル子「真尋さんを膝枕させてなかったら、永眠させてやるところでしたよ……ふふふ」
真尋「あはは……えっと、ニャル子膝枕ありがとな」
ニャル子「いえいえ、お気にせず……ほら、クー子もさっさと起きやがれってんですよ!」
クー子「……んっ、ふぁ……ぁふ……少年おはよう」
真尋「あ、うん、おはよう」
真尋「ちょっと早いけど、晩ご飯の準備するか」
ニャル子「キャンプでするご飯といえば、カレーですね!」
クー子「……おせちもいいけどカレーもね」
ニャル子「ご飯はもちろん、飯ごうからですね」
真尋「うまく炊けるといいけどなぁ」
クー子「……火加減ならまかせて」
ニャル子「お昼のときは、真尋さんに任せっきりでしたからねー。今回は私に任せてください!」
真尋「ん、それじゃ一緒にやるか」
ニャル子「そんな、真尋さんはゆっくりしていただいて結構ですのに」
真尋「お前が、変なもの入れないとも限らないからな」
ニャル子「いまいち信用ないですねえ私」
真尋「妖しいきのことか入れられたらたまらん」
ニャル子「ふふふ、私の包丁さばきをみて腰を抜かさないでくださいよ!」
真尋「はいはい、そういう前口上はいいから」
ニャル子「必殺! 魔法剣エーテルちゃぶ台返し!」
真尋「野菜くらい、普通に切れないのか」
クー子「……少年、わたしも手伝いたい」
真尋「えーっと、じゃあ、野菜の皮むきをやってくれるか、ピーラーで」
クー子「……これならわたしでも出来る」
真尋「一応、怪我しないように注意しろよな」
クー子「おっけー」
クー子「……少年少年」
真尋「ん?」
クー子「……皮むき終わった」
真尋「お、終わったか……うん、綺麗に出来てる」
クー子「えっへん」
真尋「んじゃ次は……米研ぐことって出来るか?」
クー子「……やってみる」
真尋「ニャル子の方は?」
ニャル子「こっちのほうは終わりましたよ」
真尋「ん、そうか」
クー子「……少年少年」
真尋「ん?」
クー子「……こんなものでいい?」
真尋「……うん、ちゃんと出来てるじゃないか」
クー子「いぇい」
真尋「んじゃ、僕は飯ごうのほうを準備するか、ニャル子はカレーの方頼むな」
ニャル子「はいはい、お任せあれー。愛情込めて作っておきますー!」
クー子「……辛さは甘口で」
ニャル子「わざわざ注文しやがりますか……まあ善処してやります」
クー子「いぇい」
ニャル子「そして、クロックアップでさくっと」
真尋「おい」
ニャル子「楽でいいじゃないですか」
真尋「ご飯もちゃんと出来てるし、ほんと理屈無視だよなその能力」
ニャル子「まあまあ、食べましょう」
クー子「……いただきます」
真尋「そうだな……いただきますっと」
ニャル子「うん、中々の出来ですね、さすが私」
真尋「そうだな、美味しいぞ」
クー子「……ニャル子」
ニャル子「何ですか?」
クー子「……からひ」
ニャル子「辛口しか無かったんですよ、我慢しなさい」
クー子「……くすん」
真尋「やっぱりキャンプで食べるカレーは美味いな」
ニャル子「ですねえ」
クー子「……からいけど」
ニャル子「我慢しなさい、それくらい。食べないならもらいますよ?」
クー子「……」フルフル
真尋「まあ……ゆっくり食べればいいよ」
クー子「……そうする」
ニャル子「あ、真尋さん」
真尋「ん?」
ニャル子「はい、あ~んしてください」
真尋「え、いや……」
ニャル子「はい、あ~ん」
クー子「ぱく」
ニャル子「あ、ちょっとクー子!」
クー子「……ニャル子からのあ~ん……からひけど」
真尋「ふー、お腹いっぱいだ」
クー子「……ごちそうさま」
真尋「このあと、どうするんだ?」
ニャル子「もちろん、キャンプファイヤーですよ!」
真尋「え、いいのか? そんな大きな火使って、大丈夫なのかな」
ニャル子「まー、その辺の根回しも完璧です。都合のいい結界もありますしね」
真尋「ほんと都合いいな。まあ、火事の心配しなくていいなら、ありがたいけど」
クー子「……もちろん宇宙CQCには、やぐらを一瞬で組む技もある」
真尋「万能すぎだろ宇宙CQC……笑うしか無いな」
ニャル子「さくっと準備しますよ、真尋さん!」
ボォォッ
ニャル子「ほほーっ、これがキャンプファイアーですか!」
真尋「なんだ、実際見るのは初めてか?」
ニャル子「はいっ、わざわざ火を娯楽として鑑賞しようなんて、地球人の思考には頭が下がるばかりですね!」
真尋「そうだよなぁ……すごいよな……」
クー子「……どうしたの少年?」
真尋「いやさ、ほんとキャンプファイヤーって、幻想的っていうか……」
真尋「子どもの時に見たっきりだったけど、今でもすごい綺麗に思えるよ」
真尋「別世界みたいだよな……」
ニャル子「いやはや、ほんと綺麗ですね……」
クー子「……不思議な感じ」
ニャル子「それじゃ、真尋さん一緒に踊りませんか?」
真尋「え?」
ニャル子「キャンプファイヤーのときは、周りで踊ったりして楽しむものだと聞きました」
真尋「ほんと詳しいな……でも僕、踊りとかそんな解る方じゃないぞ?」
ニャル子「こーいうときは、フィーリングでいいんですよ! 大事なのは熱い想いです!」
真尋「はははっ、はいはい解ったよ」
クー子「……ずるい、わたしもニャル子と……それに少年と踊りたい」
ニャル子「ったく……仕方ないですねえ、今回だけ許しましょう」
クー子「いぇい」
真尋「さすがに、ここで放ったらかしは可哀想だもんな、ニャル子も優しいじゃないか」
ニャル子「すねてあとで面倒なこと言われたら嫌だからですよ……それに、真尋さんがそう思ってくれたなら、点数稼ぎ成功ですね♪」
真尋「わざわざ、言わなきゃいいのになぁ……ははは」
ニャル子「もう、だいぶ炎が小さくなっちゃいましたね……」
真尋「ああ、もうすぐお終いだな」
クー子「……なんかさみしい」
真尋「まあ、仕方ないさ。どんなものでも、いつかは終わっちゃうんだから」
ニャル子「そういうことですね。名残惜しいですが、火を消して片付けといきますか」
クー子「……うん」
ニャル子「あ、そうそう、真尋さん」
真尋「ん?」
ニャル子「私の真尋さんへの愛は、何時まで経っても変わらず永遠ですよ!」
真尋「ばっ、バカだろ……なにこっ恥ずかしいこと言い出してるんだ」
ニャル子「いえいえ……こうやって口に出すことが大事なんじゃないですか」
真尋「んじゃ、ちょっと早いけどもう寝るか」
クー子「……もう眠い」
ニャル子「色々あって疲れましたし丁度いいですね。テントに戻りましょうか」
真尋「忘れてた……」
ニャル子「ささっ、真尋さん私の隣に。というか、私と一つの布団で!」
クー子「……ニャル子私の隣に……私と一緒に……私と合体しよ?」
ニャル子「あ、クー子は……っと、この線から先に来ないでください。来たら……解ってますね?」
真尋「お前もだニャル子! いいか、ここから先は絶対来るなよ? 来たらお前外にほっぽり出すからな!」
ニャル子「えー、そんなのひどいですよぉー。なんのためにテントを一つしたと……」
クー子「……ニャル子と一つになれると思ったのに……」
真尋「と、に、か、く! いいな、絶対こっちに来るなよ! じゃあ、僕は寝るからな!」
ニャル子「はぁ~い」
ニャル子「あ、クー子は信用出来ないんで縛っときますね♪」
クー子「……くすん」
真尋(はぁ~……)
ニャル子「すぅ……すぅ……」
クー子「はぁ……あぁ……ん……」
真尋(正直、寝れるわけないって、この状況で……)
真尋(クー子は無駄に寝息が色っぽいし……ていうか、起きてるんじゃないのか?)
真尋(ったく……気晴らしに外でも行くか)
ニャル子「んっ……んん……」
ニャル子「あれ……真尋さんがいませんね……」
ニャル子「外にでも行ったんでしょうかね……?」
真尋「さすが山だけあって、星空が綺麗なもんだな」
真尋「ふー……」
ニャル子「まーひーろーさん!」
真尋「うわっ、ニャル子か……」
ニャル子「もー、一人でどうしたんですか?」
真尋「あ、いや……ちょっと眠れなかったから、外でぶらついててな。ニャル子は?」
ニャル子「真尋さんがいなかったので、どこに行ったのかな、と」
真尋「そっか」
ニャル子「隣いいですか?」
真尋「ああ、もちろん。というか、ニャル子なら、何も言わずに座ると思った」
ニャル子「こういう雰囲気ってのが大事なんですよ。失礼しますね」
ニャル子「綺麗ですね」
真尋「ああ、そうだな」
ニャル子「私とどっちが綺麗ですか?」
真尋「断然星空だな」
ニャル子「相変わらず酷いですね、真尋さんは」
真尋「解ってて言ったくせに」
ニャル子「同じテントで一緒に寝てると言うのに、何もしてこないとか無いですよ」
真尋「むしろ、よくお前は僕に襲って来なかったな」
ニャル子「いやーだって、もう真尋さん内心は完全に私にメロメロでしょーって思ってまして」
ニャル子「真尋さんから来るの待ってたんですよ?」
真尋「寝言は寝て言うもんだぞ」
ニャル子「あ、流れ星ですよ」
ニャル子「ここは、真尋さんがもっとデレるように願っておきましょう」
真尋「なんだよ、神頼みか?」
ニャル子「もちろん、最終的には自分の力で、真尋さんを攻略して見せますけどね」
真尋「出来るかなあ、果たして」
ニャル子「ほら真尋さん、こんなにおあつらえ向きのシチュなんですよ?」
ニャル子「やることは一つじゃないですか?」
真尋「うーん、解らないな」
ニャル子「マジで言ってます? もうこっちからいっちゃいますよ?」
真尋「え、っと……」
ニャル子「ほら、真尋さん……こっちを向いてください」
クー子「……ニャル子、やっと見つけた!」
ニャル子「げっ、クー子! あんたは縛っといたのに!」
クー子「……抜けるのに苦労した。でもやっとニャル子と……」
ニャル子「ああ、もう! あんたはいいところで! 丁度いいです! 一発お灸をすえてやりますよ!」
クー子「……これもニャル子の愛の形と思えば」
真尋「やれやれ、ははは」
ニャル子「全く……これに懲りたら二度と邪魔をしないでもらえますかね?」
クー子「……これはさすがにやりすぎ……ひどい、くすん」
真尋「ほら、二人ともさすがにもう寝たほうがいいぞ」
ニャル子「はぁ……仕方ないですね」
クー子「……テントに戻ってる」
真尋「ニャル子ニャル子」
ニャル子「はい、なんです――」
ちゅ……
ニャル子「んっ……!?」
真尋「流れ星にお願いしといてよかったな」
ニャル子「あ……」
真尋「これでいいだろ?」
ニャル子「えっと……出来ればもう一歩先をですね……!」
真尋「ったく」デコピン
ニャル子「あいたっ」
真尋「お前はすぐ調子にのるんだから」
ニャル子「うぅ……いけると思ったんですが……」
真尋「ほら、テントに戻って、もう寝るぞ」
ニャル子「はい♪」
限界 寝る
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
まだあるのかよ終わったつもりだったんだけど
今から出かけるし、またなんか書くだろうからおとしていいよ
まだあるのか……
とりあえず海に行ったりだの、長くなりそうなのは次に回すとしてなにか少ネタplz
ニャル子「そうそう、真尋さん」
真尋「ん?」
ニャル子「これ食べませんか?」
真尋「きのこ……?」
ニャル子「キャンプの時に、収穫したものです」
真尋「……これ、大丈夫なのか?」
ニャル子「大丈夫ですよ、たぶん、きっと」
真尋「激しく不安だから食わない」
ニャル子「えー! せっかく採って来ましたのに」
真尋「じゃあ、まずお前から食え」
ニャル子「あ、私も遠慮しておきます」
真尋「おい」
ニャル子「クー子に食わせましょうか」
ニャル子「クー子、クー子」
クー子「……なに、ニャル子?」
ニャル子「美味しいきのこ料理作ったので、恵んであげましょう」
クー子「……ニャル子の手料理?」
ニャル子「ええ、もちろんです」
クー子「……たべる!」
ニャル子「しっかり味わって食いなさいよ」
クー子「いぇい、いただきます」
ニャル子(まあ、大丈夫だとは思いますが……)
クー子「……もぐもぐ、おいしい」
ニャル子「当然ですよ……クー子、身体はなんともないですか?」
クー子「……身体? なんとも――」
ニャル子「って、クー子あんた……」
ニャル子「真尋さん真尋さん! 大変でーす!」
真尋「どうしたんだよ?」
ニャル子「く、クー子が縮みました!」
真尋「はぁ!?」
くーこ「……あ、しょうねん」
真尋「まじだ……子どもくらいの大きさに」
ニャル子「毒キノコだったんですかねえ、いやはや食わないでよかったです」
真尋「って、どうするんだよこれ! 元に戻るのか?」
ニャル子「え、っと……スーパーキノコ食べたら大きくなるんじゃないですか?」
真尋「どこのマ○オだよ……まあ、しばらく様子見るか」
くーこ「……しょうねん」
真尋「なんだ?」
くーこ「……あそんで」
めしとか
真尋「まあ、いいけど」
くーこ「いぇい」
真尋「じゃあ、何して遊ぶ?」
くーこ「……んーとね、おにごっこ」
真尋「鬼ごっこ? 家の中でか? まあいいか」
くーこ「……しょうねんがおにー」
真尋(見た目思いっきり子どもなのに、少年って呼ばれるのはなんかな……)
くーこ「……じゅうかぞえてね」
真尋「はいはい。それじゃ始めるぞー」
真尋「いーち、にー……」
くーこ「にげろー」
真尋「じゅーう」
真尋「さて……本気で追いかけるわけにもいかないし、うまい具合にやらないとな」
ニャル子「まひろさーん……」
真尋「ん?」
ニャル子「くーこの相手ばかりはずるいですよぅ、むー」
真尋「でも、今のくーこを放っとくわけにもいかないだろ?」
ニャル子「そーですけどー」
真尋「まあ、なんだ。普段のあの変態性もない……かもしれないし、いいじゃないか」
ニャル子「でも真尋さんが取られたみたいで、面白くないですー!」
真尋「んなこと言われても……」
ニャル子「ここは……私もこのキノコを……!」
真尋「やめろやめろ! 面倒を増やすな!」
くーこ「……あ」
真尋「あ、見つけたぞ」
くーこ「きゃー」トテテテ
真尋「待て待て!」
くーこ「……やー、おいつかれるー」
真尋「ほらほら、もうちょっとで追いついちゃうぞー」
くーこ「……むー、ほんきだす」トテテテテ!
真尋「うお、速いなぁ」
くーこ「……ふふん、やーい」
真尋「あ、くーこ! 前、前見て!」
くーこ「……え?」
ゴツン!
真尋「あっちゃ~……」
くーこ「……くすん、いたい」
真尋「大丈夫か、くーこ」
くーこ「だいじょ……うぅ……ぐす……ふぇ……」
真尋「よしよし……ほら、痛いの痛いの飛んでけー」
くーこ「……あ」
真尋「ほら、飛んでっただろ?」
くーこ「……」コクン
真尋「じゃ、もう痛くないよな?」
くーこ「……いたくない」
真尋「もう泣かないよな?」
くーこ「……なかないっ」
真尋「よしよし、偉いぞ」ナデナデ
くーこ「いぇい」
くーこ「……つぎはわたしがおに」
真尋「ん、解った」
くーこ「……じゅうかぞえたらおいかける」
真尋「くーこに捕まえれるからなー?」
くーこ「……むー」
くーこ「……しょうねんはほんきをだしたわたしのこわさをしらない」
真尋「へー、気をつけないとな」
くーこ「……じゃあ、かぞえる」
真尋「よし、スタートだ」
くーこ「いーち、にー、さーん……えーっと……」
真尋(大丈夫なのか……?)
くーこ「んっと……あ、よーん、ごー……」
× 真尋「くーこに捕まえれるからなー?」
○ 真尋「くーこに捕まえられるかなー?」
くーこ「じゅーう」
くーこ「……しょうねんは」
真尋「こっちこっち、捕まえられるかなー?」
くーこ「……むー、ずいぶんよゆう」
真尋「まあ、くーこはちっちゃいからなー」
くーこ「ちっちゃくないもん」
ニャル子「おや、聞き覚えのある台詞が」
くーこ「……しょうねんはあまい」
くーこ「いけ、ふぁんねる」
真尋「って、宇宙CQCは禁止! ずるいって」
くーこ「……えぇー」
真尋「下手したら僕が死んじゃうかもしれないんだぞ?」
くーこ「……それはやだ」
真尋「じゃ、使うのはなしな」
くーこ「うん」
くーこ「……しょうねん」
真尋「どうした?」
くーこ「……おなかすいた」
真尋「そっか、じゃあなにか作るか……何か食べたいのあるか?」
くーこ「……かれー」
真尋「カレーか、解った」
くーこ「……あまくち」
真尋「はいはい、甘口だな」
ニャル子「真尋さ~ん……」
真尋「ん、どうした?」
ニャル子「くーこばっかり構っててつまんないですよー」
真尋「そう言われても、放っとくわけにはいかないって、さっきも言ったろ?」
ニャル子「とはいえ、過保護すぎませんかー?」
真尋「そうかな……?」
ニャル子「真尋さんって……もしかして……ロリコンなんじゃ……?」
真尋「おいおい、勝手な憶測でものを言うなって」
ニャル子「でも……」
くーこ「……しょうねん、まだ?」
真尋「ごめんなー。もうちょっとで出来るから、もう少し待ってて」
くーこ「……うん」
ニャル子「……勝手な憶測……ですかねえ」
くーこ「……あむ、もぐもぐ」
真尋「美味しいか、くーこ?」
くーこ「……おいしい、さすがしょうねん」
真尋「ありがとうな」
くーこ「……まいにちしょうねんのごはんたべたい」
真尋「嬉しいけど、毎日は出来るかなぁ」
くーこ「……じゃあ、おおきくなったら、しょうねんのおよめさんになる」
くーこ「……これならまいにちたべれる」
真尋「あはは、確かにそうかもな」
ニャル子「ちょぉぉっっっとまったぁぁっっっっ!!」
ニャル子「黙って聞いてりゃ、何言ってやがるんですか!」
ニャル子「真尋さんのお嫁さんになるのは、私ですからね!」
くーこ「……むー、わたしがなるの」
真尋「おいおい、子ども相手にそんなムキにならなくても」
ニャル子「いえいえ! 子どもとはいえ、クトゥグアにこんなこと言わせておくわけにはいきません!」
ニャル子「だいたい、あんた私のことが好きだったんじゃないんですか!」
くーこ「……すきだけど、けっこんはできないよ?」
ニャル子「なんで子どものころのほうが、常識人なんですか!」
真尋「お前のこと好きすぎて、変態をこじらせたんじゃないか? いつものクー子は」
ニャル子「なんですかそれ……」
ニャル子「ていうか、子どものころから、すでにアレなやつだったような気がしますが」
真尋「じゃあ、あれだ……きのこの副作用?」
ニャル子「毒キノコ食って、普通になるってなんですか……」
真尋「まあ、普通のほうがいいじゃないか」
ニャル子「そうなんですが……そうなんですが……」
くーこ「……しょうねんしょうねん、おかわり」
真尋「あ、はいはい」
ニャル子「なーんか、面白くないんですよねぇ」
くーこ「ふぁ……むにゅ……」ウトウト
真尋「ん、くーこ眠いのか?」
くーこ「……おなかいっぱいになったら、ねむい」
真尋「じゃ、お昼寝するか」
くーこ「……おひるね……いっしょに」
真尋「え、僕も?」
ニャル子「寝るのくらい一人で出来るでしょが」
真尋「んー、そうだなぁ、一人じゃ眠れないか?」
くーこ「……いっしょじゃないとやー」
真尋「仕方ないなぁ」
ニャル子「真尋さん、あっさりすぎですよぉ……」
くーこ「……いぇい、いっしょにおひるね」
真尋「で、なんでお前も隣にいるんだ」
ニャル子「せっかくですから、私も一緒に真尋さんとお昼寝しようかと」
真尋「まあ、いいか……静かにな」
ニャル子「はい♪」
くーこ「おやすみなさい」
真尋「ああ、おやすみな」
ニャル子「お休みなさーい真尋さん」
真尋「ん、ニャル子もおやすみ」
くーこ「ん……くぅ……くぅ……んに」
ニャル子「すぅ……すぅ……むにゃむにゃ……」
真尋「二人とも寝るの早いな……」
真尋「まー、二人ともいい寝顔してるよほんと」
くーこ「……すぅ」
真尋「くーこはちゃんと元に戻れるのかな?」
真尋「結構心配してるんだからな、こいつ」ツンツン
くーこ「んー、んんぅ……やー」
真尋「おっと、起こしちゃうな……」
真尋「僕も寝るか……おやすみ二人とも」
くーこ「……おきろー」ド-ン
真尋「おふぅ!? く、くーこか……」
くーこ「……おはようしょうねん」
真尋「ああ、おはよう……それと、のしかかるのはやめような?」
くーこ「……くすん」
真尋「ふー、おいニャル子、お前も起きろ」
ニャル子「ん……ふえ……? ふぁ……あぁ~……」
ニャル子「おはようございます真尋さん」
真尋「ああ、おはよう」
ニャル子「いやぁ、真尋さんと一緒に寝れたおかげで、いい夢も見れました」
真尋「へぇ、どんな?」
ニャル子「そんな……口で言うのはちょっと……ぽっ!」
真尋「ああ、そう……別に言わなくていいや」
真尋「えーっと、そろそろお風呂に入らないとだけど……」
くーこ「……いっしょ」
真尋「ニャル子じゃ駄目か?」
くーこ「……しょうねんとがいい」
真尋「ううん……どうしよう……」
ニャル子「いいんじゃないですか、一緒に入っちゃって」
真尋「あれ、ニャル子がそう言うなんて」
ニャル子「いえね、私と真尋さんの子どもだと思えば……えへへへ」
真尋「ああ……そういうこと」
ニャル子「そんなわけで、くーこをお風呂に入れてあげてくださいね、あなた♪」
真尋「……はぁ、じゃあ一緒に入るか、くーこ」
くーこ「いぇい」
くーこ「……おふろー」
くーこ「わー」ザパ-ン
真尋「うわっと……湯船に飛び込んだら危ないだろ」
くーこ「……ごめんなさい」
真尋「次からは、注意するんだぞ」
くーこ「はーい」
真尋「じゃあ、くーこ身体洗うんだぞ」
くーこ「……あらって」
真尋「……一人で出来るようにならなきゃだめだぞ?」
くーこ「……あらってくれなきゃやだ」
真尋「意外とわがままだな、くーこは……まったく」
真尋「次はちゃんと一人で出来るようにするんだぞ?」
くーこ「おっけー」
くーこ「……きれいきれいー」
真尋「ちゃんと綺麗にしないとな」
真尋「お湯かけるからなー」ザパー
くーこ「きもちー」
真尋「えっと、髪の毛も洗わないとな……目に入らないように、ちゃんと目を瞑ってるんだよ」
くーこ「……はーい」
真尋「それじゃあ洗うから、痛かったりしたら言うんだよ」
くーこ「……ごしごし」
真尋「こんなもんでいいのかな……シャワーかけるな」シャァァ
くーこ「……おー」
真尋「うん、これでいいかな」
くーこ「……きれーになった?」
真尋「うん、なったなった」
くーこ「……しょうねんしょうねん」
真尋「ん?」
くーこ「……せなかあらってあげる」
真尋「お、嬉しいな。お願いしようかな」
くーこ「……まかせて」
真尋「じゃ、よいしょ……お願い、くーこ」
くーこ「……んしょ、んしょ」ゴシゴシ
真尋「ん……上手上手」
くーこ「……ほんと?」ゴシゴシ
真尋「ああ、気持ちいいよ」
くーこ「えへん」
真尋「でも、手が止まっちゃってるぞ」
くーこ「……しまった」ゴシゴシ
真尋「ふー、それじゃ、肩まで浸かって温まるだぞー」
くーこ「……うん」
真尋「ちゃんと10まで数えて上がるんだぞ」
くーこ「……わかった」
くーこ「……ねえ、しょうねん」
真尋「なんだ?」
くーこ「……また、いっしょにはいって」
真尋「うーん、一人で入れるようにならなきゃ駄目だって言っただろ?」
くーこ「……でも、たまには」
真尋「たまには……かぁ」
くーこ「……だめ……なの? ……くすん」
真尋「まあ……たまになら入ってもいいよ」
くーこ「……よかった、いぇい」
真尋(泣くのはずるいよな……まあ、すぐ戻るだろ……うん)
ニャル子「あ、真尋さんお風呂どうでした?」
真尋「ああ、気持よかったよ」
ニャル子「くーこに変なことしませんでしたか?」
真尋「するかってーの!」
くーこ「……へんなことって?」
真尋「くーこは知らなくていいんだよ、なっ?」
くーこ「……しょうねんがそういうなら」
真尋「ほら、くーこはもう寝る時間だろ?」
くーこ「……そうだっけ」
真尋「早く寝ないと駄目だぞー?」
くーこ「……しょうねんがそういうなら」
くーこ「……でも、いっしょにねたい」
真尋「くーこは良い子だから、一人で寝れるだろ?」
くーこ「……じゃあ、いまだけわるいこになる」
真尋「う、う~ん……悪い子は僕、嫌いになっちゃうよ?」
くーこ「……くすん」
ニャル子「しょうがないですねえ、私が一緒に寝てあげますよ」
真尋「ニャル子が?」
ニャル子「私と一緒じゃ駄目ですかー?」
くーこ「……うーんと、それでもいい」
ニャル子「じゃあ、一緒に寝ましょうか」
くーこ「……うん」
ニャル子「じゃ、真尋さんお先にお休みなさいです」
くーこ「……おやすみ」
真尋「あ、ああ……お休み二人とも」
真尋「……なんだ、ニャル子も面倒見いいところあるじゃないか」
~翌日~
真尋「ん……ふぁぁぁ……朝か」
真尋「クー子は元に戻ってるかな……戻ってるといいけど」
真尋「様子見に行くか……」
ガチャ
真尋「おーい、ニャル子にくーこ……って」
くーこ「……しょうねんおはよう」
にゃるこ「おにいちゃんおはよー!」
真尋「なんでお前までちっちゃくなってるんだよ、ニャル子ーーっ!」
にゃるこ「……?」
くーこ「……?」
真尋「……これいつ戻るのさ」
お わ れ
残りもいい感じで終わり にゃるこに対抗して最後くーこを出してみましたいかがでしたか
長くお付き合いありがとうでした 次回があればまた
ニャル子もクー子もにゃるこもくーこも可愛いよ ハス太はごめんね
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