霞「戦犯を決めましょう」(503)
代行ID:SUjSFszM0
――永水女子・控え室
初美 「……」
巴 「……」
春 「……」 ポリポリ
霞 「……」
小蒔 「……」
小蒔 (二回戦敗退が決まってから一時間……)
小蒔 (ずっとこんな雰囲気です……。どうしましょう……)
小蒔 「あ!」
初美 「……」
巴 「……」
春 「……」 ポリポリ
霞 「……」
小蒔 「そういえば、私ビデオカメラ持ってきたんです!」
小蒔 「みなさんとの思い出を映像に残したいと言ったら、お父様が買ってくれたんです!」
小蒔 「良ければ……少し、みんなで撮りませんか?」
巴 (この空気の中で……?)
初美 (……姫様は天然ですー)
春 (放送事故が起こる……)
霞 (あらあら……)
小蒔 (本当は大会が終わったら、ずっと行きたかったディズニーランドにみなさんを誘って)
小蒔 (そこで使おうと思ってたんですけど……。この空気じゃ、誘えないですし)
小蒔 (みなさんともっと仲良くなろうと思ってたんですが……)
小蒔 (お父様に用意していただいたチケットもお返しすることになりそうですね)
のどっちが居なかったら塞に止められたまま小四喜出せなかった予感
小蒔 「ええと、どこに置きましたっけ……」
春 「机の上……」
小蒔 「あ、はい……。ええと……」 カチカチ
小蒔 「まだちょっと、操作に慣れてなくて……」 カチカチ
小蒔 「……あ」 カチカチ
小蒔 「……」
小蒔 「ずっと録画状態になってたみたいで……。もう、容量が残ってないです……」
霞 「……」
春 「……」
巴 「……」
初美 「慣れないことするからですよー……」
小蒔 「ご、ごめんなさい……」
霞 「みんな、ちょっといいかしら?」
巴 「……霞ちゃん、どうしたの?」
霞 「戦犯を決めましょう」
小蒔 「……え?」
巴 「……」
春 「……」
初美 「……」
霞 「誰のせいで負けたのか、はっきりさせましょうか」
巴 「それはまた、どうしてですか?」
霞 「かれこれ、もう一時間くらい続いてるじゃない」
霞 「このギスギスした雰囲気」
巴 「……そうですね」
霞 「この際、二回戦敗退の原因をはっきりさせて」
霞 「戦犯がみんなに謝って、そして全て綺麗に水に流しましょう」
小蒔 「霞ちゃん、ちょっといいですか」
小蒔 「永水に戦犯なんていません。最善を尽くした結果なので、悔いはないはずです」
小蒔 「みなさんもそう思いませんか?」 キリッ
初美 「私は戦犯探しに賛成ですー」
巴 「そうですね、やりましょう」
春 「この空気をどうにかできるなら、やってもいい……」 ポリポリ
霞 「じゃあ決まりね」
小蒔 「……」
霞 「じゃあまず、単純な収支を比較してみましょう」
小蒔 (始まっちゃった……)
巴 「ちょっと待ってください」
霞 「なにかしら?」
巴 「同卓のレベル、順位や点数の状況によって打ち方は変わってきます」
春 「そう……。収支の比較は本質を突いてはいない」 ポリポリ
初美 「二人はマイナスだったからって必死ですねー」
巴 「……は?」 ピクッ
春 「……」 ポリッ
霞 「まあまあ、はっちゃん。二人の言うことも一理あるわ」
初美 「……」
霞 「そうねぇ……。そしたら、こうしましょうか」
霞 「ここにフリップを五つ用意したわ」
霞 「それぞれ、戦犯だと思う人の名前を書いて議論していきましょう」
巴 「いいですね」
春 「……賛成」 ポリポリ
初美 「仕方ないですねー」
小蒔 「こ、こんなのやめまs 霞 「それから、投票は全三回。これは第一回目の投票だから」
霞 「議論次第で、いくらでも考えを変えても構わないわ」
巴 「なるほど、ディベート形式ということですね」
初美 「面白そうですー」
小蒔 (……もう嫌です。そうだ、誰の名前も書かなければ……)
霞 「名前を書かなかった場合おやつはしばらく無しだからね、小蒔ちゃん?」 ニコッ
小蒔 「えっ」
――第一回記入タイム
巴 (収支では私と春ちゃんが不利……。春ちゃん、頼みますよ) カキカキ
春 (……) ピキッ… カキカキ
初美 (私が戦犯になることはありえないですー) カキカキ
小蒔 (うぅ、おやつ抜きは嫌です……!) カキカキ
霞 (あらあら、みんな一生懸命ねぇ) カキカキ
――終了
咲(うう・・・ゼロ狙ったら姫松2位になっちゃったよ・・・)
霞 「それじゃあ、みんな準備はいいかしら?」
巴 「はい」
初美 「いいですよー」
春 「大丈夫」
小蒔 「……はい」
霞 「それでは、みなさん一斉にフリップをドォーン!!」
巴 『はっちゃん』
初美 『はるる』
春 『初美さん』
霞 『巴ちゃん』
小蒔 『神代小蒔』
《第一回投票結果》
小蒔1票 巴1票 春1票 初美2票 霞0票
初美 「私が一位ですかー!?」
霞 「あらあら」
巴 「これははっちゃんで決まりですね」
春 「驚くことではない……」
初美 (こ、こいつらコンビ打ちですねー) グヌヌ
巴 (霞ちゃんは収支トップだし、姫様は頑張り屋さん)
春 (そう考えれば、初美さんを狙うのが自然……)
小蒔 「……」
霞 (やっぱり、小蒔ちゃんはそうきたわね……)
霞 「それじゃあ、一人ずつ理由を述べていきましょうか。まずは、巴ちゃん」
巴 「はい。理由は二つあります」
巴 「まず、対臼沢塞の対策を怠ったこと」
巴 「私が注意をしたにも関わらず、適当に流して当然のように塞がれる始末」
巴 「次に、北家でのスタンドプレー。例の姫松への差込みです」
巴 「自分の得意な四喜和をあがりたいばかりに、11900の差込み」
巴 「挙句に親が流れて、結果的に意味の無い差込みでした」
巴 「最終的な二位との点差が僅差であることを考えると」
巴 「この差込みが敗退の原因といっても過言ではないです」
霞 「なるほどねぇ」
初美 「ぐぬぬー……」
霞 「反駁は後回しにしましょう。次は、はっちゃん」
初美 「わ、わかりましたー。私がはるるを選んだ理由は単純明快ですー」
初美 「はるるは一番点数を減らしましたー」
初美 「数字以上に物語るものはないはずですー」
初美 「あげくに意気消沈していた清澄に、黒糖をわけ与えて復活させましたー」
初美 「あそこでしっかり叩いておけば、オーラスの跳ね満はなかったはずですー」
霞 「ふんふむ……」
春 「……」 ボリッ!
霞 「それじゃあ次は春ちゃん」
春 「わかった……」
春 「言いたいことは巴さんがほとんど言ってくれたから、補充するだけ」
春 「まず、永水の勝ちパターン……これを崩した」
春 「姫様と初美さんで稼いで、霞さんでシャットアウト」
春 「役割を果たさなかったことの責任は大きい」
霞 (これって暗に小蒔ちゃんも責めてるわね……)
小蒔 「……」 グスッ
春 「ただ、姫様は全力で頑張っていたのに対して」
春 「初美さんは、巴さんが言った不必要な差込みをした」
春 「その点で、戦犯度はかなり大きい」
春 「ついでに言うと、露出が激しい格好は一族の品格を落としている……」
春 「今後、マスコミに叩かれる材料を増やしたことも加味したら当然……」
初美 「うぅー……」
霞 「春ちゃんは、物事をはっきり言うわねぇ」
春 「それが自慢……」 ニコッ
初美 「うわ……。はるるが笑ってる……」
巴 「黒糖と鬼界の話のときぐらいしか笑わないのに……」
霞 (今のケースじゃただの性悪じゃないかしら)
霞 「それじゃあ、次は私ね」
巴 (私か……。霞ちゃんの発言は影響力が大きいから気をつけないと)
霞 「そうねぇ、一言で言えば」
霞 「存在感の無さ」
霞 「染谷まことかいう、不人気に数ページで倒された不甲斐無さ」
霞 「美少女軍団と評される永水女子の地味一点ってとこが戦犯かしら」
巴 「」
春 「メタ発言……」 ポリポリ
さーせん、ちょっと飯食うんで席はずします
すぐ戻ってきます
ワカメだもんな
お待たせしました、再開します
霞 「それじゃあ、最後に小蒔ちゃんね」
小蒔 「……はい」
巴 「……うぅ」
初美 (巴ちゃん、泣いちゃってますー……)
小蒔 「わ、私が全部悪いと思います」
小蒔 「先鋒の私がもっと点数を取っていれば」
小蒔 「みなさんにも無理な打ち方をさせることはなかったでしょう」
小蒔 「ですから、私が、せ、戦犯です……」
小蒔 「私が謝ります……。ですから、こんなこともうやめましょう!」
霞 「小蒔ちゃん……」
巴 「姫様……」
小蒔 「いつもみたいに、みなさんとおやつを食べたり、談笑をしたり、麻雀を打ったりして……、それでまた、
みんなでまた仲良k『ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ』
私はそんな永水が大s『ポリポリポリポリ』きです!……なんて、すごく恥ずかしいこと言っちゃいましたね、ふふっ」
巴 「……」
霞 「……」
春 「……」 ポリポリ
小蒔 「……」 イラッ
初美 (姫様が言いこといってたのに台無しですねー)
霞 「それじゃあ、ここで一旦切りましょうか」
霞 「ここまで色んな意見が出たわけだけど、みんなはどう感じたかしら?」
巴 「その前にちょっといいですか?」
霞 「どうぞ」
巴 「ずっと思ってたんですけど、なんでさっきから霞ちゃんが仕切ってるんですか?」
初美 (かなり怒ってますー。さっきのが相当傷ついたんですねー)
霞 「あらあら」
巴 「そもそも戦犯決めようって言い出したのも霞ちゃんだし」
巴 「どーも自分を有利な立場にしようとしてる感じがします」
霞 「そうねぇ……。じゃあ、ここからは巴ちゃんに進行してもらおうかしら。お願いできる?」
巴 (その余裕がイラッとするんですけどね……) イライラ
初美 「ちょっと待ってくださいー」
霞 「あら、はっちゃんもどうしたの?」
初美 「私に投票した巴ちゃんを進行役にすると、恣意的に流れを操作されそうで嫌ですー」
巴 「……」
初美 (私だって、さっきの恨みは忘れてないですよー)
春 「進行役なんて、誰だっていい……」 ポリポリ
小蒔 「……ちょっといいですか」
霞 「今度は小蒔ちゃんね、どうぞ」
小蒔 「真剣な話し合いをしているときに、音を立ててお菓子を食べるのはいかがなものかと思いますが」
春 「……は?」 ポリ…
霞 (あらあら、とうとう小蒔ちゃんも臨戦態勢ね……)
>>135
大阪選抜なら白糸台にも勝てそうだよな
怜が耐え切り憩洋榎セーラでまくって末原先輩が決める
小蒔 「春ちゃん、みなさんに失礼だと思いませんか?」
春 「……」 ポリポリポリポリ
小蒔 「前々から注意しようと思っていたんです。お行儀も悪いですし」
春 「……」 ポリポリポリポリポリポリポリポリ
小蒔 「……ちょっと、聞いてますか?」
春 「……」 ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ
小蒔 「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
初美 「ひ、姫様落ち着いてくださいー!」
巴 「一番強い神を降ろさないでください!」
>>142
末原先輩じゃあかん・・(´;ω;`)
――三十分後
巴 「と、とりあえず落ち着いて良かった……」
初美 「じゃあ今言ったとおり、はるるは黒糖禁止、姫様は神を降ろすのを禁止ということでー」
小蒔 「……すみませんでした、わかりました」
春 「……黒糖」
小蒔 「……なんか言いましたか?」
春 「別に……」
巴 「あぁ、もう……」
霞 「小蒔ちゃん、春ちゃん」
小蒔 「霞ちゃん、なんですか?」
春 「なに……?」
霞 「それ以上揉めるようなら……『あれ』使うわよ……?」ニコッ
小蒔 「ご、ごめんなさい」 ガクガク
春 「ごめん……なさい」 ブルブル
霞 「それじゃあ、ここらで第二回の投票といきましょうか」
――第二回記入タイム
巴 (霞ちゃん、さりげなく投票にも圧力をかけてるところが強かですね) カキカキ
初美 (一応、戦犯に一番近いのは私……。ここは頭を使いますー) カキカキ
春 (黒糖食べたい黒糖食べたい黒糖食べたい黒糖食べたい) カキカキ
小蒔 (……) カキカキ
霞 (さてと、風向きも怪しくなってきたし……どうしようかしら) カキカキ
――終了
霞 「それじゃあ、二回目いきましょうか?」
巴 「はい(ていうか、結局霞ちゃんが仕切ってるし)」
初美 「さっさといきましょー」
春 「は、早く終わらせる……」 ソワソワ
小蒔 「……」
霞 「それではここでクエスチョンです」
霞 「永水女子の二回戦敗退の要因は、皆さんもよく知っている、ある人が関係しています」
霞 「さて、そのある人とは一体誰でしょう? では、いっせいに回答を見てみましょう」
巴 『おっぱいお化け』
初美 『はるる』
春 『お姫様(笑)』
霞 『巴ちゃん』
小蒔 『滝』
《第二回投票結果》
小蒔1票 巴1票 春2票 初美0票 霞1票
霞 「巴ちゃんは、ぼっしゅーとされたいみたいねぇ」
巴 「あら、『おっぱいお化け』が誰か言ってないのに……」
巴 「霞ちゃんには心当たりがあるんですね」
巴 「姫様も春ちゃんもおっぱい大きいのに」
霞 「……」 ビキビキ
春 「……荒城の月みたいな書き方しないで」 ニコッ
小蒔 「そうですね、滝廉太郎さんに失礼でしたね?」 ニコッ
初美 (なんかすごいやばい雰囲気になってきましたー) オロオロ
初美 「ええと……。みんな少し落ち着いてないようなので、私が進行していきますー」
初美 「い、いいですかー?」
巴 「……」 ニヤニヤ
霞 「……」 ビキビキ
春 「……」 ニコニコ
小蒔 「……」 ニコニコ
初美 (戦犯回避できたのに、泣きそうですー)ジワッ
小蒔 「このゲームには必勝法がある」
>>205
春「その必勝法、致命的な欠陥がある・・・」
初美 「じ、じゃあ巴ちゃんからー」
巴 「いくら点数稼ごうが、二位以上になれない大将は役割放棄」
巴 「守りが得意だからって、前半に様子見ちゃう体たらく」
巴 「あげく、攻めを苦手分野とか言い訳して保険をかける」
巴 「パイで牌を倒す品の無さ」
巴 「以上」
霞 「巴ェ……」 ビキビキ
>巴 「パイで牌を倒す品の無さ」
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
初美 「じゃ、じゃあ次は霞ちゃんー」
霞 「インパチが怖いしそろそろ店じまい」
霞 「とか言いいながら、ワカメにあっさり振り込み」
霞 「店じまい(笑)ってなにかしらねぇ」
霞 「閉店ガラガラ、わぁおっ! って感じかしら?」 クスクス
霞 「しかも、インパチ(18000)は誤植で1800になってるし」
霞 「麻雀のルール自体知らなかったのかしらねぇ」
巴 「……ぐぬぬ」 ブルブル
だからメタ発言合戦するなwww
>>227
この絵探してしぶに辿りついたら垢が消えてた・・・
初美 「じゃ、じゃあ次いきましょー……はるるー」
春 「……客観的に見て」
小蒔 「……なんでしょうか」
春 「そもそも、対局中に寝るのはありえない」
春 「相手に失礼。敬意をもってあたってない」
霞 (確かにその通りね……)
巴 (正論だわ……)
初美 (フォローのしようがないですねー)
小蒔 「ぐぬぬ」
春 「起きたら起きたで、姫松に一発で振り込む」
春 「二度寝してみても、九面で一番弱いものを降ろす」
春 「さっきは怒りのボルテージだけで、一番強いのを降ろしてきたのに」
春 「全力を出す方向を間違えているとしか言いようがない」
春 「以上」
霞 「春ちゃんの言うとおりかもしれないわね……」
巴 「間違ったことは言ってないですね」
初美 (雲行きが怪しくなってきましたー。姫様は……) チラッ
小蒔 「……」 スヤスヤ
初美 「って、寝てごまかしですかー!?」
春 「ほら、また……」
小蒔 「……」 スヤスヤ
春 「そうやって逃げる……」
小蒔 「……」 スヤスヤ
春 「聞いてる……? さっさと寝たふりやめて……」 イライラ
小蒔 「……」 ニヤニヤ
霞 (小蒔ちゃん、起きてるわね……)
初美 「姫様ー、起きてくださいー。姫様の番ですよー」
小蒔 「……えっ。ふぁあぁぁ~、私また寝てしまいましたぁ?」
巴 (あのわざとらしさ……)
霞 (あの可愛かった小蒔ちゃんは、もういないわねぇ)
春 「……」 イライラ
小蒔 「さて……私の番ですね」
小蒔 「私、春ちゃんに投票しましたけど」
小蒔 「そもそも、みなさんに聞きたいことがあるんです」
初美 「!?」
霞 「あら」
巴 (なにを言い出すつもり……?)
春 「……」
小蒔 「ええと、ビデオをテレビにつないで……」
小蒔 「えっと……どこにどれをつなげば……」 アタフタ
巴 「……姫様、これとこれですよ」
小蒔 「ありがとうございます。……この映像を見てください」 カチッ
●REC―――――――――――――――――――――――――――――――――――
巴 『今回は二度寝なさそうだし、3万点差くらいは覚悟したほうがいいかもですね』
初美 『もし6万点差でも、私がなんとかしてしまいますよー』
霞 『9万点差になったら、今日のおやつは抜きにしましょうか』
春 『トバされなければなんでもいい……』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
巴 (うわぁ……)
初美 (盗撮ですかー……)
霞 (あらら……)
春 (これは……)
小蒔 「ちょっと機械が苦手なもので……。ビデオカメラをずっと録画状態にしてしまっていました」
小蒔 「結果的に盗撮という形になってしまったのは、お詫びします」
霞 「結果的に……ねぇ」
小蒔 「確かに、私が普通に麻雀打ったらみなさんより弱いです」
小蒔 「でも、なんとかみなさんに良い形でつなげようと、私なりに頑張りました」
小蒔 「……まあ、でも」
小蒔 「こんな余裕見せたみなさんですから、さぞかし点数を稼いだんでしょうねー」
巴 「……」
初美 「……」
春 「……」
霞 「……」
小蒔 「四人で+500点なんて、きっとなにかの間違いですよね」
小蒔 「>>74の画像なんて、きっと悪質なコラ画像ですよね」 ニコッ
巴・初美・春・霞 「「「「ぐぬぬ……」」」」
小蒔 「……さて、ここまではちょっとした仕返しです」 クスッ
初美 「……?」
小蒔 「……私も」
小蒔 「私も、たった700点しか稼げていないのは事実です」
小蒔 「ですから、四人で+500点も、五人で+1200点もそんな変わりはないはずです」
春 「……」
小蒔 「敗退の責任は全員が背負う」
小蒔 「こんなところを落としどころにしてみてはいかがでしょうか?」
姫様はやはり姫様だった
小蒔 「……」
霞 (心優しい小蒔ちゃんが戻ってきたわねぇ)
巴 (流石、姫様。この不穏な空気に助け舟を出してきましたね)
初美 (正直、ありがたいですー)
春 (だけど……)
巴・初美・春・霞 ((((ここまで意地になってきただけに、素直に受け入れづらい……))))
小蒔 「……み、みなさん?」
巴 「……」
初美 「……」
霞 「……」
春 「……」
小蒔 「……」 グスン
初美 (あぁ、姫様が泣いちゃいましたー)
春 (誰か先陣をきって……)
霞 (いきたいのはやまやまなんだけど……。言い出しっぺだし、いきづらいわねぇ……)
巴 (わ、私がいったほうがいいのかな……)
小蒔 「……」
『姫様、頑張ってくださいー』
小蒔 「……え?」
巴 「まさかの、はっちゃん?」
初美 「わ、わたしですかー?」
霞 「あらあら」
春 「ビデオ回しっぱなし……」
小蒔 「……あ!」
●REC―――――――――――――――――――――――――――――――――――
巴 『姫様、頑張ってくらいついてますね』
春 『普通に麻雀上手くなってる……』
霞 『そうね。小蒔ちゃん、去年の全国大会終わった後から、ずっと頑張ってたもの』
初美 『みんな知ってますよー。姫様が一番、頑張ってましたからー』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
霞 (あら……。あの後のやりとりも、録画されてたのね)
小蒔 「……!」
●REC―――――――――――――――――――――――――――――――――――
初美 『この大会、絶対優勝しましょうー』
巴 『そうですね。分家の私たちが、やっと姫様を助けられるように揃ったのですから』
霞 『全国大会優勝できたら、小蒔ちゃんにご褒美あげないとね』
春 『優勝しなくてもいい……。とりあえず、結果はどうあれ何か用意する』
初美 『はるるの言うとおりですよー』
霞 『そうね。そしたら大会が終わったら、小蒔ちゃんの行きたがってたディズニーランドに行きましょうか』
巴 『せっかく東京にきましたしね』
春 『そしたら……姫様ともっと仲良くなれる』
霞 『そうね、小蒔ちゃんと家の垣根を越えて――本当の友達になりましょうね』
初美 『あ……寝た……』
霞 『あら』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
はよ仲間割れして乳ビンタ合戦はじめなさい
小蒔 「……あっ!」 ポロッ
巴 「……」
初美 「……」
霞 「……」
春 「……」
小蒔 「み、みなさん……」
小蒔 「みなさんが、こ、こんな風に思っていてくれてたなんて……。全然、知りませんでした」
小蒔 「け、けど、わ、わたしも、みなさんが揃った、今年は特別だと思っていまし、た、し」
小蒔 「な、なにより……。み、みなさんと、もっと仲良くなりだいっで思っでだんでず……」 ポロポロ
巴 (姫様……)
霞 (小蒔ちゃん……)
初美 (姫様ー……)
春 「姫様」
小蒔 「春ちゃん……?」
春 「私は一番失点してしまった」
春 「だから、責められるのが怖かった」
春 「さっきまで……」
春 「ほ、本当に……ごべんなざいっ」 ボロボロ
小蒔 「はるちゃん……。ううん、私こそすみませんでした」
霞 「……そもそも、悪いのは言い出しっぺの私だわ」
霞 「……ごめんなさい」
巴 「いえ、便乗してしまった私たちも悪いです」
巴 「すみませんでした」
初美 「そうですよー。霞ちゃんも、きっと空気を打開したくて提案したんですよねー」
初美 「……私もごめんなさいでしたー」
小蒔 「霞ちゃんは一番大人びているようで、一番不器用ですからね」
霞 「あ、あら……そんなことないわよ」
春 「強がり……」
霞 「春ちゃん……。相変わらず、言いにくいことをずばっと言うわね……」
春 「それが自慢……」 ニコッ
小蒔 「ふふふっ」
小蒔 「あ……。そういえば、最終投票してませんでしたね」
初美 「そこで掘り返すんですかー?」
巴 「姫様、それはまずいですって」
小蒔 「せっかくだし、きりのいいところまでやりましょう」
霞 「あらあら」
春 「とりあえずやってみる……」
――第三回記入タイム
巴 「これでまた荒れたらどうしましょうか」 カキカキ
春 「そのときはそのときで……」 カキカキ
初美 「ていうか、二回目私だけなにも言ってないですー」 カキカキ
小蒔 「でも、今日の過激なやり取りも、友達って感じで楽しかったです」 カキカキ
霞 「普段はなかなか、腹を割って話す機会がないからねぇ」 カキカキ
――終了
各自自分の名前か?
万が一この中に一人天然の子がいたら自分以外に投票するだろう
まさかそんな子いないだろうけどな
巴 「じゃあ、いきましょうか」
春 「了解……」
初美 「掛け声はどうしますかー?」
小蒔 「みんなでいきましょう」
霞 「わかったわ。それじゃあ……」
「「「「「 せーのっ!」」」」」
巴 『狩宿巴』
初美 『薄墨初美』
春 『滝見春』
霞 『石戸霞』
小蒔 『神代小蒔』
《最終結果》
小蒔1票 巴1票 春1票 初美1票 霞1票
戦犯―― 神代小蒔 狩宿巴 滝見春 薄墨初美 石戸霞
いい話だ
小蒔 「……ふふっ」
霞 「あらあら、小蒔ちゃんの術中にはまっちゃったわねぇ」
初美 「なんかお約束って感じですねー」
巴 「こんなに意思が通じたの初めてですね」
春 「雨降って地固まる……」
初美 「はるるが良いこと言いましたー」
霞 「さて、戦犯の責任はどう取ればいいかしら」
巴 「うーん……。それにしても、なんだか気が抜けちゃいましたねー」
初美 「そうですねー。小腹も空いてきましたー」
小蒔 「私も……。春ちゃん、良ければ黒糖わけてもらってもいいですか?」
春 「……!」
春 「もちろん……」 ニコッ
霞 「さて、大会も終わってしまったけど……これから、どうしましょうか?」 ポリポリ
巴 「そうですね。せっかく東京まできたんで、どっか遊びに行きたいですね」 ポリポリ
春 「賛成……」 ポリポリ
初美 「遊園地なんて、行ってみたいですー」 ポリポリ
小蒔 「……!」 ポリポリ
春 「夢の国……」 ポリポリ
初美 「でもでも、遊園地なんて高いですしー。今からチケットも手に入りませんよー」 ポリポリ
小蒔 (……鞄の横ポケット!) ゴソゴソ!
巴 「姫様、どうかしました?」 ポリポリ
小蒔 「あ……ありましたっ!」
霞 「あらあら、なにがあったのかしら?」
小蒔 「ええっと……、実は、たまたま、ディズニーランドのチケットが五枚ありまして……」 オズオズ
小蒔 「良かったら……みなさん、一緒に行ってくれませんか?」
巴 (……たまたまなんて)
初美 (チケット用意していたの、本家の領主様から聞かされてましたー)
春 (姫様、すごく顔が赤い……)
霞 (……小蒔ちゃん、可愛いわねぇ)
小蒔 「み、みなさん……?」 ドキドキ
小蒔 「……だ、だめですか?」 オドオド
霞 「小蒔ちゃん、違うでしょ?」
小蒔 「え?」
霞 「私たちは戦犯なんだから、そのぐらいの責任はとらせないと」
小蒔 「で、でも、私も戦犯の一人です」
初美 「チケットを用意して責任を取った、ということでいいんじゃないですかー」
巴 「そうですよ、それに……姫様のせっかくのお誘いを断るわけないです」
春 「ぜひご一緒したい……」
小蒔 「みなさん……ありがとうございます!」
霞 「そうね。それから……」
霞 「私たちは、友達なんだから」
霞 「こうして五人で遊ぶときは、敬語は抜きにして話しましょう?」
霞 「小蒔ちゃんさえ良ければなんだけどね」
小蒔 「霞ちゃん……」
小蒔 「――うんっ!」 ニコッ
おわり。
咲の世界のネズミーランドには麻雀的アトラクションとかあるんだろうか
乙
姫末編いこうか
おもしろかった。乙
>>434
突破したんだからなしにしましょうや……
――おまけ
小蒔 「イッツアスモールワールド楽しかったでs……楽しかったね!」
小蒔 「あ、あそこに○ッキーがいるから行こう!」
霞 「あらあら、小蒔ちゃんはしゃいじゃるわねぇ」
初美 「でもでも、本当に楽しいですよー」
巴 「じゃ、ミッキーのところにいこっか」
春 「写真撮る……」
小蒔 「……○ッキー!」 ブンブン
○ッキー 「ハハッ」
○ニー 「また子どもが手振って……って、永水!?」
○ナルド 「グワグワッ……ってまずいのよー」
○ー 「ちょっと漫! どうにかせい!」
○ーフィ 「オウオウオウオウオウwww……って無理ですよ!」
小蒔 「みんな早く早く!」
霞 「はいはい」
巴 「すみません……写真とってもらっていいですか?」
春 「みんなでミッキーを囲む……」
初美 「それじゃあ、お願いしますー」
○ッキー 「ハハッ」
「「「「「 はい、チーズッ!」」」」」
○ッキー 「めげるわ……」
本当におわり。
以上ですわ。ミッキーは→○ッキーに脳内補完お願いしやす。
咲スレの異常な勢いにびっくり。見てくれてありがとうございました。
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