れんげ「ほたるんは座談会いかないのん?」 (136)

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夏海「今週、街に出るの楽しみだよなー」

小毬「はあ…あんたはどうせ食べ物目当てでしょうが」

れんげ「うちも楽しみなん!むっふー」

蛍「あれ、みなさんどこかお出かけなさるんですか?」

小毬「どこかって半年に一遍の座談会だよ…?」

蛍「…?」

蛍「…」

蛍「座談会?」

れんげ「もしかして、ほたるんは座談会いかないのん?」

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蛍「えっと…あの、座談会って一体…?」

夏海「一体って、座談会は座談会でしょ」

蛍「はあ…なにかをお話しするんでしょうか」

夏海「っていうか、ありがたいお話を聞く感じかなー」

小毬「聖教新聞にもお知らせ出てたよ?」

蛍「へ…?」

れんげ「ほたるん、新聞読まないん?」

蛍「いや読むというか読まないというか…」

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夏海「はっはーん、なるほどねえ」
蛍「え?」

夏海「いやまあわかるよ」

夏海「引っ越してきたばかりだから、まだ聖教新聞が届くようにしてないってことかー」

小毬「ああ、それなら仕方ないかも」

れんげ「仕方ないのん」

小毬「じゃあ、うちでとってる新聞おすそ分けしてあげるよ」

蛍「いや、でも…その…」

夏海「ああ、気にしなくたっていいよ。うちはさぁ、30部購読してるから」

蛍「は、はあ」

れんげ「越谷家、すごいのん!」

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夏海「じゃあ、明日から学校にもってきてあげるよ」

蛍「えっと…いや、別に」

小毬「あれ…もしかしていらないの…?そっか…」

小毬「なんか残念だよ」

蛍「…!!」

蛍「えっと、じゃあ…」

蛍「新聞いただきます…」

夏海「にひひ、最初からそう言ってればいいのに」

小毬「じゃあ、もってきてあげるね」

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蛍「えっと、わざわざありがとうございます」

れんげ「助け合いの精神なのん!」

夏海「てっことはさー、ほたるんも座談会出るんだよね?」

蛍「え?いや…その…」

小毬「次の日曜日だよ、大丈夫?」

夏海「予定…とかいれてたりしないよね?」

蛍「はい、予定はないんですが」

夏海「うん?なにか都合の悪いことでもあるの?」

蛍「あのですね…その…」

れんげ「…!わかったのん!」

蛍「ひゃ!」

れんげ「ほたるん、引っ越してきたばかりだから会館の場所わからないのんね」

夏海「ははー、なるー」

蛍「へ?」

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小毬「じゃあ、うちらと一緒にいく?」
夏海「あーそれいいかも」
れんげ「みんなでいくん!」

蛍「は、はあ」

小毬「あ、ほたるんが嫌だったら別にいいんだよ?」

夏海「いやいや、まさか座談会いかないとかありえないっしょー」

れんげ「地獄におちるん!」

小毬「まあまあ」

小毬「で、さあ」

小毬「どうすんのさあ?」

蛍「…その、私…」

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れんげ「ほたるん、いかないん?」

夏海「はーあ」

小毬「これから何年間、ここに住んで、うちらと一緒にいるか知らないけど」

小毬「うちらは、みーんな、座談会いくんだよね」

小毬「で、ほたるんだけいかない…みたいな?」

蛍「いや、そういうつもりじゃなくて」

夏海「っていうか、聖教新聞読んでないっておかしくない?」

夏海「れんちょんでも読んでるのに」

れんげ「聖教新聞おもしろいのん!」

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蛍「だって…その…うっ…」

小毬「…はあ、いや別にいいよ?」

夏海「ほたるんちって、お金持ちっぽいからいっぱい購読してると思ったのになー」

蛍「…あ、あの」

小毬「まっ、いいか…みんな外でボール遊びしよー」

れんげ「中当てがしたいのんな!」

夏海「おっ、じゃあ外いこーぜ」

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れんげ「いくのんな!よけられるもんならよけてみんしゃい!」

夏海「ほほー、なるほどー、なかなかいい球投げますなー」

蛍「…」

夏海「おりゃー!」

小毬「ちょ、危ないじゃん!」

蛍「あの…」

小毬「ふえー、服が汚れちゃったよ…」

れんげ「こまちゃん、あわれなのん」

蛍「…ちょ、みなさん…」

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小毬「あー、もう!」

れんげ「こまちゃん、おこってるん?」

蛍「…」

夏海「ははは」

蛍「…あの…」

れんげ「うちのスーパースローイングみるのんな!」

蛍「あの、どうして…」

小毬「れんちょん、そんな投げ方したら」

蛍「どうして、私のランドセルで中当てしてるんですか!?」

小毬「あーあ、中身バラバラになっちゃったよ」

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れんげ「これじゃ使い物にならないのん」

夏海「っていうか、れんちょんのせいだからね」

れんげ「うち、わるくないのん!」

小毬「まあまあ、とりあえずこれ捨てて普通のボールもってこようか」

蛍「ちょ、や、やめてくださいよ!」

小毬「…」

夏海「…」

れんげ「…」

小毬「ああ、ほたるん」

夏海「うへぇっ!いつからいたの?」

れんげ「気づかなかったのん」

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蛍「ちょっと、ひどいじゃないですか…」

蛍「な、なんでこんなことを」

小毬「うんごめん、ほたるんがいたことに気が付かないなんて…」

蛍「いや、じゃなくて、なんで私のランドセルをボール代わりに」

夏海「は?」

れんげ「…」

れんげ「!!!」

れんげ「おお!確かに、うちらの投げてたん、ボールじゃなくてランドセルなのん」

夏海「うは!マジだ!」

小毬「気が付かなかったわ」

夏海「あんなヤツほうっておいてライターでガス遊びやろうぜー」

れんげ「それ楽しそうなのん!」

小毬「やるやるー」

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蛍「えっと、みなさん、いったい何を…」

小毬「ほたるん、ごめんなさい」

夏海「悪気はなかったんだよ、うちらにもさ」

れんげ「不慮の事故なのねん」

夏海「まさかさー、誰かにチクったりしないよね」

れんげ「チクるっていっても、先生うちのねーねーなんな」

小毬「悪気はなかったっていってるのに」

蛍「わ、わかりましたよ…」

蛍「悪気がなかったなら仕方ないですよね…」

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小毬「で、どうするか決めた?」

蛍「はい…?」

夏海「いや、だからさー座談会いくかどうか決めたかってこと」

蛍「いやでも私ですね」

れんげ「ここに新しいボールがあるん!中当て再開するん!」

蛍「それ、私の運動着袋じゃないですか!」

夏海「中当てにも飽きたしサッカーでもするか」

れんげ「それもいいのん」

小毬「で、どうする?」

蛍「…」

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夏海「ちょ、だまっちゃったじゃん」

小毬「はあ…」

蛍「…」

夏海「あれ?なんだろバグったかなー」

夏海「たたけば直るかも」

蛍「…や、やめてください」

夏海「お、動いた」

れんげ「はやく、新しいボールでサッカーするん!」

小毬「ごめんね、れんちょん、いまほたるん待ちだから」

れんげ「はやくしてほしいのんな」

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蛍「…」

小毬「で?」

蛍「い、いきます」

蛍「座談会に、みなさんと一緒にいきます」

夏海「おおー」

小毬「うんうん」

れんげ「ほたるんとも、日曜日遊べるん!」

小毬「最初からそういえばよかったのに」

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れんげ「はやくサッカー…おおっ!」

夏海「おお、どうしたれんちょん」

れんげ「これ、ボールじゃないのん!ほたるんの運動着なのん!」

夏海「マジだ!気が付かなかった」

小毬「危うく、それでサッカーするところだったわね」

蛍「ははは…」

れんげ「すんでのところで気が付いたうちにほたるんは感謝するべきなのん」

蛍「れんちょん、ありがとね…」

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蛍「で、日曜日どうすればいいんでしょうか」

夏海「ああ、最寄りの会館がここから3時間のところにあるからね」

夏海「家族みんなで普通はいくんだけど、今回は」

小毬「今回はみんなでバスと電車使っていきましょう」

れんげ「遠足みたいなのん」

小毬「ま、だから朝7時にいつものバス停に集合って感じで」

蛍「わかりました」

夏海「そろそろ授業はじまるからもどろっかー」

小毬「そうねいきましょ」

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小毬「じゃあ、ほたるん、明日聖教新聞もってきてあげるから」

蛍「はい」

夏海「ひひひー、じゃあね、また明日」

蛍「はい、さようならです」

れんげ「…」

蛍「…?」

れんげ「…」

蛍「あの、どうしたの、れんちょん?」

れんげ「ほたるん、このあとうちにくるん」

蛍「遊ぶの?」

れんげ「いいから」

れんげ「みつからないようにくるのんな」

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蛍「みつからないようにって、誰に…」

れんげ「一回、普通に帰って、しばらくしてからくるのん」

蛍「え?」

れんげ「変装して、だれにもみられないようにしてくるん」

蛍「れんちょん?どういうこと?」

れんげ「話したいことがあるのん」

蛍「はなしたいこと?」

れんげ「この姿もみられたらまずいのん」

蛍「…」

れんげ「じゃあそういうことでおねがいするのん」

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蛍「言われた通り来たけど…」

れんげ「誰にもみられてないん?」

蛍「うん、多分…」

れんげ「じゃあはやく、うちにはいるのん」

蛍「で、いったい、こんな風に呼び出してどうしたんですか?」

れんげ「わからないのん?」

蛍「え…いったい…」

れんげ「まずあやまりたいんよ」

蛍「?」

れんげ「今日のこと、ほたるん、きっと怒ってるん」

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蛍「あ、いや、でも」

れんげ「うちもほたるんと同じなのん」

蛍「え?」

れんげ「しかたなかったん」

れんげ「うち、弱い人間だからああするしかなかったん」

蛍「ど、どうしたの?私と同じって…」

れんげ「うちも、あの二人にいじめられて仕方なかったん」

蛍「え?れ、れんちょん、いじめられてたの?」

れんちょんは天使

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れんげ「ほたるん、創価学会ってしってるん?」

蛍「ええ、まあ、今日も散々」

れんげ「見ての通り、あの二人は熱心な学会員なん」

れんげ「というか、越谷家が熱心な学会員なん」

蛍「はあ」

れんげ「うちは田舎にすんでるって知ってるん」

れんげ「田舎だと人付き合いって大事なん」

れんげ「それを利用して越谷家は創価の勢力をのばしたん」

蛍「そうなんですか」

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れんげ「あの一家はなんでもやるん」

れんげ「ある時は不審火が相次いだことがあったん」

れんげ「学会に入らないからだ、信心がないからだ」

れんげ「そういってあの一家は、不審火が起きた家をせめたのん」

れんげ「一週間もしたら、火が出た家は全部創価に入信したのんな」

蛍「う…」

れんげ「具、いるん」

蛍「え?」

れんげ「前にみせたのん」

蛍「ああ、あのタヌキ」

れんげ「二代目なのん」

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蛍「に、二代目って…」

れんげ「一代目は死んだのん」

蛍「そうなんですか、かわいそうに」

れんげ「ほたるんほたるん、動物って普通どういう風に死ぬん?」

蛍「どういう風にって…」

れんげ「たとえばでいいん」

蛍「そうですね、病気とか、ほかの動物さんと戦ってそれで負けたり、あとは車にひかれてっていうのも」

れんげ「じゃあな、じゃあな」

蛍「うん?」

れんげ「手足頭バラバラに裂かれて皮をむかれて、家の前の柵に刺さって死ぬなんてことあるん?」

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蛍「え…?」
れんげ「一代目はそうやって死んだのん」

蛍「いやさすがにそんな死に方は不自然というか、誰かに殺されたとしか」

れんげ「…」

れんげ「なんでなん?」

蛍「なんでって」

れんげ「うちが二人の座談会の誘いを断った翌日に具一代目はそういう目にあったんよ」

れんげ「たたりだ、不信心者に祟りがあたったんだ」

れんげ「越谷家はそういってきたん」

れんげ「かずねーはそれからげっそりしたん」

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れんげ「うちがどうしたん?ってきいてもなんでもないってこたえるん」

れんげ「でも、絶対におかしいんよ!」

れんげ「そのあと、仏壇が新しくなったん。古いのは越谷家によって壊されたん」

れんげ「そんな余裕なんてないのに、ひかねーを東京の高校へいれたん」

れんげ「なんでだとおもうん」

れんげ「多分、家族みんな越谷家が怖かったんよ」

や創糞

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蛍「そんなことが…」

れんげ「ほたるんがくるまで、うちの学校、うち以外みんな越谷家だったん」

れんげ「だから怖くて逆らえなかったん」

れんげ「聖教新聞も読んだし、座談会っていうのにも出たん」

れんげ「でないと、また具が死んじゃうん!」

蛍「…」

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れんげ「でもほたるんがきて、状況が変わったん!」

れんげ「何かを変えられるかもしれないん!」

れんげ「でも今日は勇気がでなかったん」

れんげ「あそこで立ち向かえなかったん」

蛍「れんちょん…」

?「こまちゃんの生き霊を召喚しました」

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れんげ「今は違うん!」

れんげ「かずねーもいれれば3対3(兄含む)になるん!」

れんげ「ほたるんと一緒なら変えられるかもしれないん!」

蛍「それで、私はいったいどうすれば…」

れんげ「簡単なん!」

れんげ「あの二人に反抗すればいいのん」

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れんげ「たとえば明日の朝、新聞渡されたらクシャクシャにまるめて捨てればいいのん」

蛍「でもそんなことしたら」

れんげ「うちも味方なん」

れんげ「二人だったら勝てるん」

蛍「わかりました…」

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れんげ「越谷家にも痛い目みせないとダメなんよ」

れんげ「はじめはうまくいかないかもしれないん」

れんげ「でも、そのうち、うちらが優勢になるんよきっと」

蛍「うん…」

れんげ「うちはこっそりとしかはじめのうちはサポートできないん」

れんげ「でもうちはほたるんの味方なん!」

やめてくれ

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れんげ「きっと、このままあの一家を放っておけば、同じようなことが繰り返されるん」

れんげ「それを止めるのはうちらだけなん」

蛍「わ、わかったよ!」

れんげ「それならいいん」

れんげ「はじめのうちは、ちょっと辛いかもしれないけど耐えて頑張るのん」

蛍「うん、わかったよ頑張るよ!」

れんげ「ほたるん、頼もしいのん」

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れんげ「じゃあ、というわけでよろしくなん」

れんげ「帰りも誰にも見られないように帰るんよ」

蛍「うん」

蛍「じゃあ、二人で頑張ろうね!」

れんげ「任せてほしいのん」

蛍「また明日、学校で!ばいばい」

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れんげ「さようならなのん」

れんげ「…」

れんげ「…プフッ」

れんげ「プフフフフフフフフフフッ、これには笑わざるを得ませんなあ」

れんげ「プフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」

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れんげ「みんな、出てきていいのん」

夏海「あー、やべー、ちょーおもろかったわ」

れんげ「名演技だったのん」

小毬「笑いこらえるのつらかったわ」

一穂「おいおい、お前らやりすぎんなよ、プヒャヒャヒャ」

夏海「これでも一応教師かよ、フフフフ」

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れんげ「ほたるん、きっと信じ切ってるのん」

夏海「すごかったわー、れんちょん、将来は女優だな」

小毬「っていうか何よあの話、凶悪すぎでしょうが」

れんげ「とっさに思いついたん」

一穂「いやー、れんちょんは将来は小説家になれるなー」

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夏海「ふふふふ」
夏海「で、ほたるんはどれくらいもつかな」

一穂「あんまりやりすぎんなよー」

小毬「説得力が…」

夏海「まあ、田舎だとほかに楽しみがないからなー」

小毬「この前の子は半年で引っ越したわね」

れんげ「すぐに壊れないように気をつけないといけないのん」

れんげ「ほたるんファイッ!」

(終)

数日後、ほたるんの家に「ほたを」と書いてある貼り紙が!

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