末原「強くなりたいですっ……!」赤阪「ええ方法があるで~」(141)

   全国大会会場にて

実況『試合終了!清澄と姫松の準決勝進出が決まりました!』

末原「くぅ……」

咲「お疲れ様です」ペッコリン

姉帯「くやしいけどちょー楽しかったよー」

霞(やはり私は攻撃には向いてないわね)ヤレヤレ

咲「麻雀って楽しいよね!また今度一緒に打とうよ!」

姉帯「うんいいよー!今度は負けないからよー!」

霞「そうね」ウフフ

末原「……」

咲「あれ?どうしたんですか?」

末原「な、なんでもあらへん!」スタタタタタッ!

咲「?」

  姫松控室にて

末原「ただいま戻りました」

洋榎「おかえり~ん」

由子・絹恵・漫「お疲れ様です」

末原「……」

絹恵「さっきの倍満ツモ見事でしたよ先輩!」

洋榎「あれが無かったら今頃最下位に沈んでたやろなぁ」

由子「終わり良ければすべて良しなのよー」

漫「勝ったんですしそろそろこのデコの文字消してくれませんかね……」

末原「……」

洋榎「どないしたんや恭子?めっちゃ暗い顔しとるけど」

特殊な塗料を塗って特殊な眼鏡でガン牌か

???「我は汝、汝は我、我は人の心の海より出でし者」

末原「なんや」

末原「く……」ボロボロ

洋榎「な、な、なんで泣くんや恭子!?」

末原「わたしは実力って勝ったんやない!清澄の大将によっていいように弄ばれただけや!」

絹恵「なに言うとるんですか先輩!あの倍満ツモはまぎれもなく先輩の……!」

末原「違うで絹ちゃん……あれは宮永咲がプラスマイナスゼロで抜けるにはあそこで私にツモらせる必要があったからや……」

漫「どういうことですかそれは……」

末原「宮永咲の牌譜を見てみるとわかるけど彼女は最初からプラマイゼロになるように打ってたんやな……」

漫「なんでそんなメンドーなことを清澄はしなはるんですか」

末原「知らん……でも私は生き残ったわけやないんや、宮永咲に生かされたんや……」

洋榎「……」

末原「私にはそんな怪物に準決勝で勝てる自信がない……もう投げたいんや……」ボロボロ

絹恵「先輩……」

赤阪「あ~末原ちゃんおつかれ~」

洋榎「うわっ!最悪のタイミングで……」

末原「……」

赤阪「んん~?どうしたの末原ちゃん~?勝ったのに暗い顔して~?」

末原「いえなんでもないです、気にしないでください……」

赤阪「あ~?ひょっとしてあの日なん?そりゃめっちゃ辛いなぁ~」

漫「なに言うとるんやあんた……」

末原「ちょっと疲れただけです……色々迷惑かけてすいませんでした……」ペコっ

絹恵「そんな謝らんといてくださいよ!」

洋榎「せやで恭子、ここまでうちらがこれたのも恭子のおかげでもあるし……まぁ一番はうちのおかげやけどな!」ドヤッ!

末原「……」

由子「もう良いから顔を上げてほしいのよー」

末原「……」ウルウル

赤阪「……ああもうめっちゃうざいわ」

末原「え……」

赤阪「末原ちゃんみたいなんがあの子に勝てるわけないやん、そんなのみんなわかっとったやろ」

絹恵「なに言うとるんですか!」

赤阪「ええホントのことやん、いくのんは末原ちゃんじゃあの面子には勝てへんと気づいてたんやで~」

絹恵「な……!」

洋榎「恭子を馬鹿にするのもええ加減にせいや!あんたそれでも……!」

末原「いいんです、代理が言うとることは全部事実ですから」

洋榎「そやけど……」

末原「凡人のわたしがレギュラーになること自体おかしな話やったんです、ましてはあの怪物たち相手じゃボロボロにされるのも無理のない話や」

漫「末原先輩……」

末原「次からわたしは大将から先鋒に移ります、だから漫ちゃん、私の仇を討ってや」

漫「え、なに言うとりますの先輩!いやですよそんなのうち!」

赤阪「末原ちゃん」

末原「……」

赤阪「あの子より強くなりたい?」

末原「え……」

赤阪「実はあの子より強くなる方法がひとつだけあるんや、末原ちゃんに覚悟があるなら伝授してもええで~」

末原「な、なんですかその方法というのは!」

赤阪「それは秘密やな、みんなに知られると危険なんやこの方法」

末原「危険……」

漫「なんかめっちゃ物騒ですやんそれ……」

赤阪「どうや末原ちゃん?いくのんのとっておき受ける気あらへんか~?」

末原「教えてくださいっ……!私強くなりたいです!強くなって清澄を見返したいです!」

赤阪「ほなわかったで~、それなら早く支度しよか」

赤阪「ほなまずは指紋溶かそうか」

末原「……」ガサゴソガサゴソ

洋榎「恭子、ホンマにええんか?なんかめっちゃ胡散臭いであのおばはんが言うてること」

末原「いいんです、私に残されてるのはこの方法しかない気がするんです」

絹恵「でも……」

末原「わずかでも宮永に勝てる可能性があるならわたしは試したいんです」

由子「心配なのよー」

末原「準決勝まであと4日あります、それまでには強くなって帰ってきますので
   洋榎、あとのことは頼みましたよ」

洋榎「おおまかしとき!」

末原「では行ってまいります」スクッ

漫「お土産買うてきてくださいね」

洋榎「なに言うとるんや漫は!」パチコン!

それから4日が過ぎ、当日になっても末原恭子は姿を見せなかった

洋榎「なにやっとるんや恭子は!もうすぐ試合が始まるで!」

漫「ひょっとして失敗して大変なことになってるんじゃ……」

絹恵「なに言うとるんや漫ちゃん!縁起でも無いこと言わんといて!」

漫「でも危険言うてたし……」

洋榎「あのおばはんも一緒にどこに行ってるんやホンマ」

由子「高野山に行く言ってたで」

絹恵「なんでまたあんなとこまで行く必要があるんやろ……」

漫「高野山まで行ってるんですか……(高野山ってどこや……)」

洋榎「てかそろそろ試合が始まるで!漫ちゃんさっさと行き!」

そしてとうとう大将戦まできてしまったのだ……

絹恵「みんなごめん……うちが不甲斐ないばかりに……」ボロボロ

洋榎「あの面子相手によう頑張ったで、誰も絹のことを責めんよ」

漫「そうやで、誰も絹ちゃんが責任を感じることは無いんや」

洋榎「漫ちゃんは少しは責任を感じんかい!また不発やったないか!」

漫「うちは不発弾ですねん……」

絹恵「お姉ちゃ~ん!うわああああああん!!」ダキィ!

洋榎「おおよしよし」ナデナデ

由子「美しい姉妹愛なのよー」

洋榎「しかし恭子遅いな……そろそろ来ないとホンマにあかんで……」

そしてとうとう大将戦まできてしまったのだ……

絹恵「みんなごめん……うちが不甲斐ないばかりに……」ボロボロ

洋榎「あの面子相手によう頑張ったで、誰も絹のことを責めんよ」

由子「お疲れ様なのよー」

漫「そうですよ、絹ちゃんが責任を感じることは無いんや」

洋榎「漫ちゃんは少しは責任を感じんかい!また不発やったないか!」

漫「うちは不発弾ですねん……」

絹恵「お姉ちゃ~ん!うわああああああん!!」ダキィ!

洋榎「おおよしよし」ナデナデ

由子「美しい姉妹愛なのよー」

洋榎「しかし恭子遅いな……そろそろ来ないとホンマにあかんで……」

由子「このままだと不戦敗なのよー……」

 ガチャン

スタッフ「姫松高校さん、そろそろ始まりますのでスタンバイお願いします」

 ガチャン

洋榎・漫・絹恵・由子「……」

洋榎「あかんな……」

絹恵「このままやとホンマに……」

洋榎「ええい漫!さっさとタイツ穿いて恭子に変装するんや!」

漫「えぇ?!そんなのムチャなこと言わんといてくださいよ!」

洋榎「ああもうどないしたらええんや!」

  ガチャン

赤阪「みんなおまた~」ニコニコ

絹恵「あ、代理!」

洋榎「今までなにしてはったんですか!もう大将戦始まるで!」

赤阪「ごめ~ん末原ちゃんの強化に時間が掛かっちゃって遅れてたんや~」

絹恵「それで……その末原先輩は強くなったんですか?」

赤阪「なったで~、大成功や~」

洋榎「ホンマですか!やったやん!これで清澄に対抗できるで!」

漫「それで末原先輩はどこにいるんですか?」

赤阪「ああごめ~ん忘れてたで~、いま入れるからちょっと待っといてや~」トコトコ

洋榎「入れる……?」

エントリープラグでも挿入るのか

  カラカラ

赤阪「ああもうめっちゃ重いわ~、いくのん牌より重いもの持ったことないねん」

洋榎「なんやその台車に乗ってる荷物は!」

絹恵「カバーがかぶせてあるね……もしかしてそれが……」

赤阪「せやで~これが末原ちゃんやで~」

由子「このカバーの下に恭子が……」

洋榎「さっさとそのカバー外してや!恭子が可哀想やろ!てかなんやねんそれ!」

赤阪「みんなを驚かせたいんやで~、ほなカバー外すで~」

絹恵「先輩……」

赤阪「ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカ……」

漫「そんなドラムロール要りませんからさっさと見せてくださいよ……」

赤阪「ええい!出でよ新生末原ちゃん!」ガバッ!

洋榎「な……!」

絹恵「せ、先輩?!」

由子「のよー?!」

漫「こ、これは……」

赤阪「ねぇどう?すごいやろ~?」

みんながそこで見たものは

末原「グルルルルルルルッッ……」

目が血走り、みんなを睨みつけ唸り声をあげつづける末原恭子の姿だった……

末原「キシャー!!!」

そんな末原恭子が檻に入れられていたのだ……!

赤阪「どうや?めっちゃ強そうやろ?」

漫「強そうのベクトルの違いますやん……」

メタルビースト・スエハラ

http://i.imgur.com/ZVQAf.jpg

末原「ウガァァ!!!」

 ガンガンガンガンガン!!!!

洋榎「なんやめっちゃ暴れとるやん!」

赤阪「早く麻雀させろ言うとるみたいやな~」

漫「エサ欲しがってるにしか見えないんですけど……」

絹恵「いったい末原先輩になにしたんですか!なにをどうしたらこんなんに……」

赤阪「三日三晩末原ちゃんの耳元で『あんたは獣や!あんたは本能で麻雀を打つんや!』ってささやき続けたんや~」

由子「ただのマインドコントロールなのよー」

赤阪「まさかホンマに成功するとは思わんかったなぁ」

絹恵「それのどこが危険やったんですか……」

赤阪「だって一歩間違えたら精神がおかしくなってたところやで~ホンマ成功して良かったわ~」

末原「ハシェミアーン!!!!!」

漫「どう見たってすでに精神崩壊してますやん……」

> 末原「ハシェミアーン!!!!!」

何故に元イラン代表wwwwwwww

末原「ハシャラアアアアアアアアア!!!!!」

絹恵「末原先輩落ち着いてください!誰も末原先輩をいじめようなんて思っていませんから!」

末原「アアアアアア……キ、キ、キヌチャ……?」

絹恵「先輩?!うちのこと覚えていてるんですか!」

洋榎「まだ少しは理性が残っとる言うことやな」

末原「ヒロエ……ユウコ……サンマ……シタイ……マタシタイ……」

由子「この大会が終わったらまたみんなで三麻するのよー!」

洋榎「せやせや!」

漫「末原先輩うちも……」

末原「ウエシゲエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!キシャアアアアアアアア!!!!!」

   ガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!

漫「うわっ!興奮してますやん!」

赤阪「きっと漫ちゃんのこと好きなんや、照れ隠しなんやないかなぁ」

漫「これのどこが照れ隠しなんですか!ただの威嚇やないですか!」

洋榎「そんなことよりはよ会場いくで!もう試合が始まる!」

  カラカラカラカラ

末原「シュー……シュー……」

洋榎「しかしこんな状態で試合出させて大丈夫なんやろか……」

絹恵「まぁ人間やし大丈夫なんやないかな……多分」

末原「ウウウウウ……!」

漫「なんでうちばかり睨むんですか先輩……」

末原「アイノムチヤアアアアアアアア!!!!」シュッ!

漫「うあぁ?!手ェ伸ばしてきた!」

赤阪「エサを投げるのは禁止やで~」

由子「まるで動物園なのよー」

洋榎「ついたでー」

末原「!!!!!ウガッ!!ウガァァっ!!!」

   ガンガンガンガンガン!!!!!

漫「なんや急にまた暴れ出したで!」

洋榎「本能で敵の存在を感じてるんやな……」

末原「な、なんでもあらへん!」スタタタタタッ!

咲「?」

セーラ「走ってんなぁ~・・・」

洋榎「ついにこのときが来たんやな」

絹恵「そうやね……」ドキドキ

ネリー「今日も勝つヨ」

由子「あそこにいるのが臨海女子のネリー・ヴィルサラーゼなのよー」

漫「あれが有名な臨海女子の大将……」

中畑「準決勝も熱いぜ!絶好調!ガハハ!」

由子「あれが北神奈川代表・東白楽の中畑清子なのよー」

洋榎「めっちゃ最下位の匂いがぷんぷんするで」

絹恵「そして……」

咲「よろしくお願いします!みんなで麻雀を楽しもうよ!」

由子「あれが清澄の宮永咲なのよー……」

洋榎「恭子が倒すべき相手やな」

末原「ポゾオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

アナウンス『試合が始まりますので選手の方々は席をお座りください……』

洋榎「ついにこの時が来たな」

絹恵「そうやね……」ドキドキ

由子「リベンジを果たすときが来たのよー」

末原「ミヤナガ……ミヤナガァ……ミヤナガァァァァァァ!!!!!」

   ガンガンガンガンガン!!!!!!

漫「もう思いっきり戦闘態勢に入ってますね……」

赤阪「やる気まんまんねぇ~」

洋榎「恭子頼むで!今までの思いを宮永咲にぶつけるんや!」

末原「ヒロエ……」

由子「そうなのよー、頑張るのよー」

絹恵「絶対勝ってくださいね!笑って大阪に帰りましょう!」

末原「ユウコ……キヌチャ……ワ、ワタシカツヨ……ゼッタイニアリカメナイヨ……」

漫「わたしも応援しますんで絶対に……」

末原「ウエシゲエエエエエエエエエエエ!!!!!ギャッツビイイイイイイ!!!!!」

   ガンガンガンガンガンガンガン!!!!!

漫「だからなんでうちだけこうなるんですか……」

赤阪「さぁ時間やで末原ちゃん!あんたの実力を全国で披露したり!」ガチャン

そして檻の蓋が開け放たれた

末原「キシャアアアアアアアアア!!!!!」スタタタタタタッ!!

洋榎「うわっ!四本足走行なのにめっちゃ速っ!」

漫「まるでヒョウやないですか!」

末原「アギャギャギャアアアアアアアアアアアア!!!!!」

絹恵「一直線で宮永さんのとこに走っていってますね」

由子「嫌な予感がするのよー」

末原「ミヤナガァァァァァァァァ!!!!」

咲「え?」

  ガブリ

咲「痛い痛い痛いいたああああああああああい!!!!!!」

洋榎「あ、噛んだ」

末原「ガウガウガウガウガアアアアアアアアアアアウ!!!!」

咲「痛”いよ!!和ちゃん助けて!助けてえええ!!!!!!」

赤阪「どうや、めっちゃ強くなったやろ?」ドヤッ!

漫「え、あれただの暴力ですやん」

咲「痛いよぉ!!やめてよぉ!噛まないでよ!!」ボロボロ

末原「ベスチピャアアアアア!!!!!!」

咲「和ちゃあああああああん……」ヒックヒック

ネリー「こ、こわいヨ!!」ブルブル

中畑「なんだこいつ!離さんかコラ!」

末原「ウノオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

  ガブリ

中畑「いたあああああああああああい!!」

洋榎「……」

絹恵「……」

由子「……」

漫「……」

赤阪「なぁ?めっちゃ面白いやろ~?」ケラケラ

末原「ゲドババァ!!!」

末原「キシャアアアア!!!」スタッ!!

漫「あ、雀卓の上に飛び乗りましたよ!」

末原「ウボアウビァキシャアアアアアア!!!」シュッ!シュッ!

ネリー「痛いヨ!!痛いヨ!」

咲「やめてよぉ!!」

中畑「なんなのよこいつは!」

絹恵「雀卓の上から牌を投げまくってるやないですか……」

由子「これ全国で放送されてるのよー……」

漫「そういえばそうですね……」

赤阪「ヒィヒィヒィ!末原ちゃんおもろすぎやわ~ヒィヒィヒィ!」

洋榎「と、取りあえず止めにいこか!」

なんすかこれぇ

末原「フウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!」

咲「怖いよぉ……怖いよぉ……」

洋榎「恭子やめややめや!」

絹恵「先輩そこから降りてください!」

由子「落ちたら怪我するのよー」

末原「マハダビキアアアアアアアアアアア!!!!!」シュッシュッ!!

絹恵「痛い!痛い!」

洋榎「あかん、興奮して見境がなくなっとる」

末原「ウガアアアアアアアアア!!!!!」スタッ!

由子「降りたのよー」

末原「キシャアアアアアアアアアアアアア!!!!!」スタタタタタッ!

漫「うわっ!こっち来た!逃げな!」ダッ!

末原「ウエシゲエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」スタタタタタッ!!!!!

漫「だからなんでうちだけこんなメに遭わなきゃいけないんですか!」スタタタッ!

末原「イテモウタルゾコラアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」スタタタタタタタッ!!!!!

漫「あかん!追いつかれるぅ!!」

  ガブリ

漫「ギニヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

末原「ウエシゲエエエエエエ!!!!!」

漫「尻がぁ!!尻がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

―――こうして姫松高校の夏は終わったのであった

赤阪「ヒィヒィヒィ!お腹がぁ~お腹がぁぁぁ~!ヒィヒィヒィ!」

末原「ババアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

  ガブリ

赤阪「ひぎぃ!!!」

  1ヶ月後   漫の家にて

漫「ハァ……」

洋榎「どうしたんや漫、新部長なんやししっかりし」

漫「そうなんですけどね……ハァ……」

結局姫松高校はあの騒動が原因で敗退するのことになってしまったのだ

漫「そのうえ秋季大会も出場辞退とか、ホント哀しいですわ」

洋榎「しょうがないやろ、全国大会であんな醜態さらしてしもたんやから」

漫「全部あの代理のせいや……」

洋榎「あの一件が原因で地方に飛ばされたみたいやな、まぁ当然やろな」

漫「ハァ……」

洋榎「もう過去のことを気にしてもしょうがないやろ
   新部長なんやし来年のことだけ考えたらええねん」

漫「いやちゃうんです、ただなんでうちなんやろなと……」

洋榎「まだ新部長になったこと悩んどるのか、それは漫が一番経験もあるし人望をあるからやろ
   こう見えて漫はみんなから頼りにされてるねんで、絹恵はまだまだ頼りないしな」

漫「いや新部長のこととちゃうんです……」

洋榎「じゃあなんや」

漫「それは……」チラッ

末原「スズチャ、アソボ、スズチャ、アソボ」

漫「なんでうちが末原先輩の世話をしなきゃなんないんですか……」

洋榎「そりゃ漫に一番懐いとるからやろ」

漫「意味がわかりませんよ!早くカウンセリングとか受けさせたらええんやないですか!」

洋榎「それで治ってたら漫の家にあずけとらんで」

末原「スズチャ、アソボ、ボールデアソボ」

漫「すいません先輩、今は手が離せないのでまた今度にし……」

末原「ウエシゲエエエエエ!!!キシャアアアアアアアアアアアア!!!」

漫「ひっ!!すいません!遊びますから!先輩と遊びますから!」

末原「スズチャ、イイコ、ダイスキ、ダイスキ」ペロペロ

漫「ちょっとなめないでくださいよ!ああデコがくすぐったい……」

洋榎「お二人さんお熱いなぁ!嫉妬するで」

末原「スズチャ!スズチャ!」ペロペロ

漫「うへぇ……」

こうして末原恭子は上重漫と一緒に幸せに暮らしていくのであった……

       末原「強くなりたいですっ……!」赤阪「ええ方法があるで~」   カン

以上です
読んでくれた人サンキュー

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