京子「昨日すげぇかわいい娘見た!!」(144)
京子「ぶらぶらと買い物してたらさー」
京子「ふりふりのスカート着た同年代くらいの子がいたんだよ」
京子「髪型は少しショートっぽいんだけど頭にカチューシャつけてて、それがまたギャップがあってかわいかったんだよね!」
京子「雑貨屋さんに入ったからついていってみたら、小物とか見てニコニコしてんの!」
京子「もうかわいすぎ!って思って声かけようと思ったんだけど気づいたら見失っててさー」
結衣「へ、へぇ……」
京子「あーまたどっかで会えないかなー」
結衣(それ絶対私だ……)
____ ごるぁぁぁ!!!
/_ノ ヽ、_\ はやくせんかあぁぁぁぁ!!!!
. / (;;..゜);lll(;;..゜)\ 今日一日必死チェッカーで追い回されたいんかぁぁ!!!!!
/ ⌒(__人__)⌒ \
| ノ( |r┬- | u | ________
\ ⌒ |r l | / .| | |
ノ u `ー' \ | | |
/´ .| | |
| l プルプル u | | |
ヽ u -一ー_~、⌒)^),-、 | |________|
ヽ ____,ノγ⌒ヽ) l二二l_|_|__|_
~~~~~結衣家~~~~~
結衣(まさか京子に見られてたなんて…)
結衣(可愛い物欲しかったけど私じゃ場違いぽいから可愛い系の格好してただけなのに)
結衣(……)
結衣(京子に見られちゃったしもうあの格好はできないな…)
結衣「でも、京子がすごい可愛かったって…//」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・
後日同じ格好で雑貨屋に出かける結衣さんでした。
京子「そういうわけだからさ! 一緒にその雑貨屋行こう!」
結衣「い、いや……私はいいよ」
京子「ええー、一緒にそのカワイコちゃんを探しに行こうぜー」
結衣(いや、私と一緒に行動してたら永久に見つからないぞ……)
京子「行こうよー、ねえねえ行こうってばー」 グイグイ
ちなつ「遅くなりましたー……って京子先輩! 結衣先輩に引っ付かないでください!」
京子「えー、それじゃあちなつちゃんに……」
ちなつ「あ、暑苦しいです! 離れてくださいってば!」
結衣(で、でも、そんなに可愛かったのかな……)
みたいな感じでオナシャス
いや続けてよ誰か
京子「……ってことがあったのだよ」
ちなつ「へぇー」
京子「フリフリでひらひらのピンクのワンピース、ピンク色のリボン、白のハイソックス……地上に降りてきた天使かと思ったよ!」
結衣(な、なんだか恥ずかしい……)
京子「まあ、顔までははっきり見えなかったんだけどね」
ちなつ「えっ、じゃあ可愛いかどうかなんてわからないじゃないですか」
京子「いやいや、あのセンスと仕草だけでわかるよ! あの子は絶対に可愛い、間違いない!」
結衣(は、恥ずかしい……)
あかり「京子ちゃんいいなー、あかりも会ってみたいよぉ」
京子「あれ、あかり遅かったね。いつからいたの?」
あかり「最初からいたよ!?」
だからこんな感じでさ、頼むよ
ちなつ「はぁ…そんな可愛い子が、、見てみたいですね」
京子「でしょ~行こうよちなつちゃん!」
ちなつ「でも京子先輩とふたりではちょtt…」!!
ちなつ(そうだ!!その人と京子先輩がくっ付いてしまえば結衣先輩は私が独り占めできる!!)
ちなつ「京子先輩その人を探しましょう!何が何でも探し出しましょう!きっとその人が京子先輩の運命の人に違いありません!」
京子「!さっすがちなつちゃんそうこなきゃ」
京子「それじゃあさっそく行っってくるね!結衣また明日!」ドヒューン
結衣「…ふたりとも行っちゃった」
ちなつ(あかりちゃん、いたんだ……)
結衣(あかり、いたのか……)
京子「あかり、いたんだ」
あかり「はっきり言わないでよぉ!」
ちなつ「それより京子先輩、さっきのお話ですけど」
京子「ああ、二期放映を記念して部室を虹色に染めようかっていう」
ちなつ「違います、っていうか絶対やめてください」
あかり「その、すっごく可愛い女の子のことかなぁ」
ちなつ「そうそう。何て言うか、うーん……」
ちなつ「痛々しくないですか?」
結衣「!?」
>>1
結衣「そ、そんなに可愛かったんだその子……」
京子「うんうん、黒髪がとーってもキュートでね、健康的な脚も良かったなぁ」
結衣「えへっ、……ごほん、私もその子に会ってみたいな」
京子「おっ結衣も乗り気だね、またあの雑貨屋に行けばそのうち会えるかも!」
結衣「……」ジッ
京子「うん?私の顔に何か付いてるかな?」
結衣「いや、京子って相当ニブいよなと思って、な」
京子「へっ?」
京子「あれ、そういえば結衣も黒髪だよね?」
結衣「へっ!?」ビクッ
京子「ちょ、ちょっと、どうしちゃったのその反応は……」
結衣「あ、いや、何でもないよ、……それよりお茶のお代わり淹れるよ」
京子「えへへ、気が利くなぁ結衣は」
結衣「……で、でもその子と共通点でもあるのかな――」コポポ
京子「あー、あの子と結衣は全然別人だよ、うん」
結衣「むむむ……」
京子「なんていうかさ、結衣はスラーッとしてクールな感じなんだよね」
京子「でもね、昨日見たあの子は結衣と違って本当に可愛いの……」ポッ
京子「フリフリのスカートがとーっても似合って、周りの空気があの子だけ違ってたなぁ」
結衣「はいどうぞ、本当に粗茶だけど」ダンッ
京子「わわっ、……結衣どうして怒ってるの?」
結衣「別に怒ってなんかない、早く飲まないと冷めちゃうよ?」
京子「ぜ、絶対怒ってるじゃん……」
結衣「……怒ってない」ムスッ
京子「でもさ、結衣にはあの子にはない良いところがいっぱいあるよ」ニコッ
結衣「……」
京子「や、やっぱり怒ってる……」
結衣「だから怒ってないよ、京子の気にしすぎだって」ニッコ
京子「……その笑顔は逆に怖いよ、結衣」
京子「はぁぁぁぁ、もー1回だけでいいからあの子に会いたいな……」
結衣「……」スッ
京子「あれ、結衣さんどこ行っちゃうの?」
結衣「ちょっとな、私にもプライドっていうものがあるから」ガラッ
京子「……?」
京子「……粗茶と言いつつ、いい茶葉使ってるよ」ズズッ
京子「でも結衣ってば本当にどうしちゃったんだろう、具合でも悪いのかな――」
結衣「……」ガラッ
京子「あ、お帰り結衣ー、ずいぶん長かったね」
結衣「そうだな、少し着替えに手間取ったから……」フリフリ
結衣「あーあ、スカートはやっぱり穿きなれないなぁ……」クルッ
京子「あはは、別にそんな可愛いスカートなんて穿かなくてもいいのに」
京子「さっきみたいにジャージでいいよん、そっちのが楽でしょ?」
結衣「……はぁ」
結衣「もういいや、お前がニブいなんて今さらだし……」
京子「ちょ、ちょっと、なんかひどい言われようじゃない!?」
結衣「……京子はいいなぁ、何もなしくても本当可愛いし」
京子「へっ?」ピクッ
京子「最後のあたりがなんて言ってるか聞こえなかった……」
結衣「さぁな、私もなんて言ったか忘れたよ」ムスッ
京子「……や、やっぱり怒ってるよね、結衣」
結衣「べっつにー……」
京子「聞いて結衣、あの子はねきっと友達思いだと思うな」
結衣「……ふーん」
京子「ニコニコしながら小物を選んでさ、他の子にプレゼントでもするんだろうなぁ」
京子「やっぱり一回でいいから会ってみたいよ、えへへ」
結衣「……ほら、コレあげるよ」ガサッ
京子「えっ、結衣からのプレゼント!?」
結衣「いや、ただ目にとまったから買ってきただけ」
京子「……わっ!可愛いヘアピンだ!」ゴソッ
結衣「友達思い、ねぇ……」
結衣「ま、たまたま入った小物屋さんで安かったから買っただけだよ」
京子「……えへへ、結衣ありがとっ!」ニコッ
結衣「……はいはい」
京子「ずーっと大事にするよ、大人になっても私の大切な宝物……」
結衣「ふふ、ヘアピン一つで大げさだなぁ」
京子「あ、あのさ、私に出来ることないかな、結衣……」モジモジ
結衣「まぁ今の京子に要求したいのは、そのニブチンな性格を直して欲しいくらいかな」
京子「わ、私ってそんなニブいの!?」
結衣「そりゃあねぇ……」
京子「うーむ、言われると結構ショックだよ」
結衣「まぁ別に無理する必要はないよ、ただ私の好意とかにもっと……」
京子「分かったよ結衣、私はこれからニブちんな性格を直すっ!」バンッ
京子「……えへへ、でもこのヘアピン本当可愛いなぁ」
結衣「……」ゴソゴソ
結衣「あーあ、カチューシャなんか普段付けないから慣れないなぁ」
京子「あれ、結衣ってばカチューシャなんか持ってたんだ?」
京子「あはは、似合う似合う!」
結衣「……はぁ」
結衣「もういいや、お前はやっぱりニブちん確定」
京子「そ、そんなぁ……」グスッ
結衣「いや、私がもう少しだけ積極的になればいいだけの話だからさ」
京子「へっ?」
結衣「こっちの話しだよ、気にしないで」
結衣「……いつまでもあの子の話し引っ張って悪いんだけどさ」
京子「うんうんっ」
結衣「京子はその子と具体的に何をしたいの?」
京子「……えへへ、そうだなぁ」
京子「一緒にお喋りしたりね、一緒にお茶飲んだりして……」
結衣「……」ズズッ
京子「あとねあとね、いーっぱいなでなでして欲しいな」ニコッ
結衣「そっか、なら予行練習でもしておくか」
京子「うん?」
結衣「急になでなでされたら、京子もドギマギしちゃうでしょ?」ナデナデ
京子「あっ……」
結衣「その子にまた会えるといいね、京子……」
京子「……えへへ、結衣のなでなでだ」
結衣「はいおしまい、これでもういつでもその子に会っても大丈夫だね」
京子「……えっ、もうおしまい?」
結衣「お楽しみは本番に取っておいたほうがいいだろ、違う?」
京子「ま、まぁそうなんだけどさ」
結衣「それじゃ私は部屋の掃除でもしておくから」
京子「あ、あの、さ、その子にひざ枕もして欲しいな、って……」モジモジ
結衣「……はいはい、それじゃあ予行練習しないとな」グイッ
京子「うわわっと……」ポフッ
結衣「あのさ、結構恥ずかしいんだよねこれ」
京子「ゆ、結衣だって乗り気だったじゃん……」ゴロン
結衣「ていうかなんでフリフリのスカートなんか穿いてるんだろうな」
結衣「なんで普段付けないカチューシャなんて付けてるんだろう……」
京子「……さぁね」スリスリ
結衣「どっかの誰かがニブすぎるせいだよ、きっとそう」
京子「ほんとっ困ったやつだな、結衣を困らせるなんて」ニコッ
結衣「……」ムニムニ
京子「ほっへむにむにひないへー……」
結衣「なんていうかさ、京子が京子で良かったよ」
京子「……む、どういう意味?」
結衣「んー、逆に言えばにぶちんなのも京子の良いところなんだよ」ナデナデ
京子「ひ、ひとりで納得しないでよぉ……」
結衣「ふふ、きっといい子にしてればその子に会えるさ、安心しな」
京子「……えへへ、あとねその子に会って伝えたい言葉があるんだ」
京子「い、いつもありがとう、大好きだよって……」モジモジ
結衣「ふーん、ほんっとゾッコンなんだな、その子に」
京子「ま、まぁね……」
結衣「……なんか複雑」ムスッ
京子「いや、いつも~、の時点で気づこうよ……」
結衣「ほんっと誰にでも好意を振りまいてさ、今日は反省するべきだよ」ムニムニ
結衣「そりゃあ一目ぼれから始まる恋もあるけど、それでもそんなの不純だ……」
結衣「もうちょっと周りの子にも気をかけるべきだろ、まったく」ツンツン
京子「んむむむっ、だから私が言いたいのはっ……」
結衣「京子のにぶちんで天然のタラシだからタチが悪い……」ムスッ
京子「にぶちんはどっちだよ……」
>>111 訂正
結衣「……なんか複雑」ムスッ
京子「いや、いつも~、の時点で気づこうよ……」
結衣「ほんっと誰にでも好意を振りまいてさ、今日は反省するべきだよ」ムニムニ
結衣「そりゃあ一目ぼれから始まる恋もあるけど、それでもそんなの不純だ……」
結衣「もうちょっと周りの子にも気をかけるべきだろ、まったく」ツンツン
京子「んむむむっ、だから私が言いたいのはっ……」
結衣「京子はにぶちんで天然のタラシだからタチが悪い……」ムスッ
京子「にぶちんはどっちだよ……」
結衣「惚れっぽい性格も直した方がいいよ、京子」ジトッ
京子「な、なんで私が尻軽みたいになってるの!?」
結衣「……だってそうじゃないか」
京子「失礼しちゃうなぁ、私ほど一途な女もそうそういないでしょ」
結衣「まったく、どの口がそんなこと言うんだかね」
京子「……むっかぁ、さっきから言いたい放題言っちゃってさ」
京子「……」ピコーン
京子「ねー結衣、その子にほっぺたにちゅーもしてほしいんだけど」
結衣「なっ……」
京子「早くー、さっきみたいに予行練習するんでしょ?」
結衣「だ、だって、キスなんて……」
京子「おやおや、結衣はほんとウブなんだねぇ」
結衣「むっ……」
京子「へへへ、恋愛に関してはほんと奥手だよね、人のこと尻軽扱いしてさ」
京子「それじゃー私はその子とチューを楽しむとするよ」ニコッ
結衣「うっ……」
結衣「……ほ、ほっぺた、だけっ、なら」ススッ
京子「あ、そうだあのヘアピンって何円くらいした――」クルッ
結京「っ!?」チュッー
京子「あっ、はひ……」
結衣「う、うぁぁぁぁっぁ……」カァー
京子「ほ、ほっぺたって言ったじゃないか、結衣のえっち、スケベ!!」
結衣「おま、おま、お前が、お前が急に顔を動かすから!!」
結衣「口と口のキスに……」プシュー
京子「ぁぁぁぁぁぁ……」ジタバタ
京子「……ひっく、結衣の純情を奪われた、えぐっ」
結衣「へ、変な言い方するなよっ!」
京子「……」ジッ
結衣「うっ……」
京子「キスした責任とってもらうからね、私は安くなくてよ」ズイッ
結衣「……分かったよ、その子と上手くいくように私も協力するから」
京子「……はぁ、ほんっと鈍すぎる、何なんだ結衣は」
結衣「な、なんだよそのため息は!?」
京子「さっきその子に好きだって伝えたいって言ったよね?」
結衣「……うん」
京子「だからもう言うね、このまま待っても結衣はヘタレだから無理そうだしぃ」ジトッ
結衣「へっ?」
京子「……すぅ、はぁ」
京子「結衣、いつもありがとう、大好きだよっ」ニコッ
結衣「いや、私に伝えてもしょうがないでしょ、その子に……」
京子「……もう私は言ったぞ、あとは知らない」プイッ
結衣「あ、え、京子、最初から気づいてたの……?」
京子「にぶちんはどっちだよ、ばか」
結衣「あ、う……」カァー
京子「……ほんとばか、でも大好き」
終わらせて
ちなつ「」
綾乃「」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません